JPH10333242A - 反転阻止機構 - Google Patents

反転阻止機構

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JPH10333242A
JPH10333242A JP9138888A JP13888897A JPH10333242A JP H10333242 A JPH10333242 A JP H10333242A JP 9138888 A JP9138888 A JP 9138888A JP 13888897 A JP13888897 A JP 13888897A JP H10333242 A JPH10333242 A JP H10333242A
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JP
Japan
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fork
cartridge
spool
film
load
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JP9138888A
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English (en)
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Junichi Tanii
純一 谷井
Yoshiharu Tanaka
義治 田中
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/084,351 priority patent/US5991553A/en
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Pending legal-status Critical Current

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    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
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    • G03B17/30Locating spools or other rotatable holders of coiled film
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で、カートリッジスプールの誤回転
を防止する事ができ、しかもフィルム給送時の負荷が少
ない反転阻止機構を提供する。 【解決手段】輪状の弾性部材14には内周より内側に向
かって多数の突起部14aが延びていて、中心の周りに
略等角度に配置されている。フォーク3が左回転してい
る状態では、ハウジング11aの内壁に固定された弾性
部材14より延びる突起部14aは、フォーク3の回転
方向になびくので、突起部14aによりフォーク3に摩
擦力として加えられる負荷は軽いものとなる。この状態
からフォーク3が右回転する状態へと反転する際には、
突起部14aの向きも反転するので、この時に負荷が加
わり、カートリッジスプールの反転を阻止する働きをす
る事になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正逆両方向に移動
する移動部材の反転阻止機構に関するものであり、さら
に詳しくは、新写真システムAPS(advanced photo s
ystem) に基づくカメラのフィルムカートリッジスプー
ルの反転阻止機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、一方向に移動する移動部材の反
転阻止及び位置決めにはラチェット機構が用いられる
が、このラチェット機構ではラチェット歯の間隔毎にラ
チェット爪による係止が行われ、任意の位置で停止させ
る事ができず、また、正逆両方向に移動、或いは、回転
する移動部材を所定位置に容易に停止させる事ができな
かった。
【0003】例えば、APSカメラにおいては、フィル
ムカートリッジに収納されているフィルムが未使用か、
使用途中か、使用済みか、現像済みかを表示する機能が
そのフィルムカートリッジに設けられている。このいわ
ゆる使用状態マークはVEI(visual exposure indica
tor )と呼ばれており、この使用状態は、カートリッジ
スプールを特定の回転停止位置で止める事により表示さ
れる。従って、APSカメラにおいては、例えば全コマ
を使用した後にフィルムを巻戻したときと、途中のコマ
まで使用した状態でフィルムを巻戻したときとで、カー
トリッジスプールの回転停止位置を異ならせる必要があ
る。
【0004】また、APSカメラのフィルムカートリッ
ジには、カートリッジドアLLD(light lock door)
が設けられており、LLDを閉じる事によりフィルム出
口を遮光するとともにカートリッジスプールを係止し、
LLDを開く事によりフィルム出口を開けるとともにカ
ートリッジスプールの係止を解除する構成となってい
る。ところが、フィルムを巻戻した後、カートリッジス
プールを特定の回転停止位置に止めてからカートリッジ
ドアを閉じるまでの間は、カートリッジスプールは係止
されていないので、回転する可能性があり、そのときは
例えば途中のコマまでしか使用していないフィルムが全
コマ使用済みであるというような誤った表示をしてしま
う事となる。
【0005】また、巻戻す際にはフィルムにバックテン
ションを加えるため、カートリッジスプールにおいては
フィルムが巻締まった状態となる。APSカメラにおい
ては、フィルムカートリッジからフィルムを押し出して
フィルムのローディングを行う必要があるために、フィ
ルムの腰を強くしてあるので、巻戻した後のフィルムカ
ートリッジ内のフィルムは、いわゆるぜんまいバネのよ
うな状態となっている。従って、この状態でカートリッ
ジスプールの係止が解除されると、カートリッジスプー
ルがフィルムの弾力性により反巻戻し方向に回転してし
まう。
【0006】このような不具合を軽減するために、従来
より改良が行われている。例えば、カートリッジスプー
ルと係合してここに巻かれたフィルムのローディング,
巻き上げ,巻き戻しを行うカメラ本体側のフォークに、
ゴム等の弾性体より成るOリング等により、常に軸回転
方向の摩擦力を加える構成にしている。これにより、そ
のフォークに伝達されていた回転の駆動力が解除された
後も、フォークが空転しなくなるので、カートリッジス
プールの誤回転を防ぐ事ができる。
【0007】或いは、フォークへ回転の駆動力を伝える
フォークギヤに、レバーを係合させる構成としている。
具体的には、図18に示すように、図示しないフォーク
に連動するフォークギヤ30に、縦長のレバー31の下
端が係合しており、そのレバー31には長手方向に沿う
ように長穴31aが設けられていて、カメラ本体側に設
けられたピン32に回転,摺動自在に嵌合している。
【0008】そして、ねじりコイルバネ36のコイル部
分が本体側に設けられたピン34に嵌合し、一方のアー
ム部分が同じくピン35に固定されていて、他方のアー
ム部分がバネ力によりレバー31の上端に設けられたピ
ン33を矢印方向に付勢する事により、レバー31がフ
ォークギヤ30に押しつけられ、負荷を加える仕組みで
ある。
【0009】このとき、フォークギヤ30が同図におい
て連続的に左回転している場合には、レバー31は同図
の破線で示すように左方向に振れ、一側面がフォークギ
ヤ30の歯先と摺動している状態となる。その状態から
フォークギヤ30が右回転へと反転するときは、レバー
31が同図の実線で示すように一旦フォークギヤ30に
係合し、さらなる回転で右方向に押し出され、同図の一
点鎖線で示すように右方向に振れ、他の側面がフォーク
ギヤ30の歯先と摺動している状態となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記フ
ォークの軸回転方向に常に摩擦力を加える構成では、カ
メラ本体側のスプールによりフィルムを巻き上げている
途中で、カートリッジスプールにフィルムが瞬間的に巻
締まり、巻き上げ速度が一瞬変化してしまう事がある。
フィルムの巻き上げ時には、撮影等に関する情報をフィ
ルム上に磁気記録しているが、巻き上げ速度が変化する
と、磁気信号がばらついてしまい、意図した情報が記録
できなくなってしまう。
【0011】また、上記フォークギヤにレバーを係合さ
せる構成では、フォークギヤによりレバーを押し出す時
に負荷が発生するが、反転の瞬間には必ずしもフォーク
ギヤとレバーは係合せず、負荷は発生しないので、その
時にフォークが空転し、カートリッジスプールの誤回転
が発生する可能性がある。また、フォークギヤ駆動時に
レバーとフォークギヤの衝突音が発生し、不快であると
ともに、それらの摩耗の原因ともなる。
【0012】本発明は、これらの問題点を解消し、簡単
な構成で、カートリッジスプールの誤回転を防止する事
ができ、しかもフィルム給送時の負荷が少ない反転阻止
機構を提供する事を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、カートリッジスプールと、そのカート
リッジスプールに巻かれたフィルムとを備えたフィルム
カートリッジを、カートリッジ室に装填して撮影を行う
カメラに用いられ、前記カートリッジスプールの反転を
阻止する反転阻止機構において、前記カートリッジ室内
で前記カートリッジスプールと係合するフォークと、そ
のフォーク周りの前記カメラ本体側に固定されるととも
に内側に延びて前記フォーク外周に当接する突起部を有
する弾性部材とを備え、前記フォークの一方向の回転に
沿って前記突起部が屈曲しながら摺動し、前記フォーク
が他方向に反転する際に前記突起部も反転屈曲する事に
よりそのフォークに反転時の負荷を与える構成とする。
【0014】また、別の構成として、前記カートリッジ
室内で前記カートリッジスプールと係合するフォーク
と、そのフォークに固定されるとともに外側に延びて前
記フォーク周りの前記カメラ本体側に設けられたハウジ
ングに当接する突起部を有する弾性部材とを備え、前記
フォークの一方向の回転に沿って前記突起部が屈曲しな
がら摺動し、前記フォークが他方向に反転する際に前記
突起部も反転屈曲する事によりそのフォークに反転時の
負荷を与える構成とする。
【0015】さらに、上記それぞれの構成において、前
記突起部の先端が前記フォークの一方向の回転に沿うよ
うに予め屈曲している事により、前記フォークが一方向
から他方向に反転する際に与えられる負荷の方が、前記
フォークが他方向から一方向に反転する際に与えられる
負荷よりも大きい構成としても良い。
【0016】また、その他の構成として、カートリッジ
スプールと、そのカートリッジスプールに巻かれたフィ
ルムとを備えたフィルムカートリッジを、カートリッジ
室に装填して撮影を行うカメラに用いられ、前記カート
リッジスプールの反転を阻止する反転阻止機構におい
て、前記カートリッジ室内で前記カートリッジスプール
と係合するフォークと、そのフォーク周りから内側にバ
ネ付勢されて前記フォーク外周に当接するレバーとを備
え、前記フォークの一方向の回転に沿って前記レバーが
傾斜しながら摺動し、前記フォークが他方向に反転する
際に前記突起部も反転傾斜する事によりそのフォークに
反転時の負荷を与える構成とする事もできる。
【0017】さらに他の構成として、両方向に回転可能
な回転部材と、その回転部材に対して隣接して配置され
るとともに、前記回転部材の外周面に摩擦接触する突起
部を有する弾性部材とを備え、前記回転部材の一方向の
回転に沿って前記突起部が屈曲しながら摺動し、前記回
転部材が他方向に反転する際に前記突起部も反転屈曲す
る事によりその回転部材に反転時の負荷を与える構成と
する。
【0018】そして、カートリッジ室に装填されたフィ
ルムカートリッジから送り出されたフィルムを巻き取る
スプールを有するカメラに用いられる反転阻止機構であ
って、そのスプールの周りの前記カメラ本体に固定され
るとともに、前記スプールに摩擦接触する突起部を有す
る弾性部材を備え、前記スプールの一方向回転に従って
前記突起部が屈曲しながら摺動し、前記スプールが他方
向に反転する際に前記突起部も反転屈曲する事により、
そのスプールに反転時の負荷を与える構成とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明によ
るカメラの一例の主な部品配置を模式的に示した図であ
り、(a)は平面図,(b)は正面図である。同図にお
いて、1はカメラ本体、2はこのカメラの図示しないカ
ートリッジ室に装填された状態のフィルムカートリッ
ジ、3はフィルムカートリッジ2の図示しないカートリ
ッジスプールと係合してここに巻かれたフィルムのロー
ディング,巻き上げ,巻き戻しを行うフォークである。
また、4は動作の切り換えを行う駆動切換ユニット、5
は各動作の駆動力を供給するモータである。
【0020】また、7は撮影用のレンズ鏡胴、8はフィ
ルムを引き出す方向に巻き取る巻取スプール、9は図示
しないドア開閉ユニットの構成要素であってLLDと係
合してこれを開閉するLLDドライバー、9aはその実
際の係合部であってLLDドライバー9と一体に構成さ
れるドアドライバーキー、10はカートリッジ室蓋であ
る。尚、図示しないドア開閉ユニットは、駆動切換ユニ
ット4内に納められていて、フィルムカートリッジ2の
図示しないLLDを開閉するための駆動を行う。このよ
うな構成において、ドア開閉ユニットの駆動はモータ5
の一方向回転により行っている。
【0021】また、その他の動作であるフィルムのロー
ディング,巻き上げ,巻き戻し,カートリッジ室蓋10
のロック解除等も、同様にモータ5の一方向回転により
行い、その切り換えは駆動切換ユニット4内の図示しな
い遊星ギヤ,クランク,カム等により行っている。
【0022】ここで、フィルムカートリッジ2について
説明する。図15は、本発明の実施形態が適用されるカ
メラに使用可能なフィルムカートリッジ2の横断面図で
ある。同図に示すように、フィルムカートリッジ2は、
プラスチック製のカートリッジ外殻76で構成されたハ
ードジェル構造を有しており、カートリッジ外殻76内
には、カートリッジスプール72、カートリッジスプー
ル72に巻かれたフィルムFLをフィルム出入口78に
おいて遮光するカートリッジドア(LLD)75等を備
えている。
【0023】カートリッジドア75は、その軸部分75
aの両軸端に設けられた図示しないドア用係合部でカー
トリッジ外殻76に保持されており、軸部分75aを中
心として所定の角度範囲で矢印mO,mC方向に回動自
在に構成されている。カートリッジドア75の開閉は、
前記ドア用係合部に設けられている図示しないキー溝
に、ドアドライバーキー9aを嵌合させ、LLDドライ
バー9を回動させる事によって行われる。尚、同図中の
破線はドア開き状態でのカートリッジドア75の位置を
示している。
【0024】また、図16に示すように、カートリッジ
スプール72の両端部には、スプール用係合部71が一
体に設けられており、カメラの図示しない制御回路がカ
ートリッジスプール72の回転停止位置を制御し得るよ
うに、スプール用係合部71の断面形状は回転非対称を
成している。尚、フィルムカートリッジ2組立時の自由
度を増すため、カートリッジスプール72両端のスプー
ル用係合部71は互いに同一形状を成している。
【0025】また、カートリッジスプール72の表示窓
D1〜D3側の一端に設けられている図示しない表示用
ディスクには、ディスク表面の所定位置に部分的に着色
が施されている。そして、カートリッジ外殻76の表示
ディスク側端部には、前記のように未使用表示窓D1,
使用途中表示窓D2及び使用済み表示窓D3が形成され
ている。更に現像済み表示窓が追加される場合もある。
上記フォーク3は、フィルム巻戻し完了後、フィルムカ
ートリッジ2の使用状態と対応するようにカートリッジ
スプール72の回転停止位置を制御するので、表示窓D
1〜D3のいずれからその着色が見えるかによって、フ
ィルムカートリッジ2の使用状態を確認する事ができ
る。
【0026】このフィルムカートリッジ2の使用状態を
前記表示窓D1〜D3で確認し得るようにするため、カ
ートリッジドア75が閉じた状態においては、カートリ
ッジスプール72は回転しないようにロックされる。こ
こで、カートリッジスプール72のロック及びロック解
除動作を図17に基づいて説明する。同図(A)に示す
ように、カートリッジスプール72の端部には、突起部
72aが設けられており、この突起部72aと係止可能
な突起部79aを有するスプールロックレバー79が回
動自在に設けられている。
【0027】そして、カートリッジドア75が閉じてい
るときには、カートリッジドア75の係止部分75bが
スプールロックレバー79の端部に当接し、スプールロ
ックレバー79の突起部79aがカートリッジスプール
72の突起部72aに係止する事によって、カートリッ
ジスプール72はロック状態となり、回転できなくな
る。
【0028】同図(B)に示すように、カートリッジド
ア75が開くと、係止部分75bがスプールロックレバ
ー79の端部から逃げるので、カートリッジスプール7
2はロック解除状態となる。スプールロックレバー79
は、図示しないクリック機構で同図(B)の状態に保持
されるが、この状態でカートリッジスプール72が回さ
れると、同図(C)に示すように、カートリッジスプー
ル72自身がスプールロックレバー79をクリックに抗
して矢印m79方向に押し退ける。そして、フィルムF
Lはフィルム出入口78から送り出される。
【0029】ところが、上記従来の技術において述べた
ように、フィルムFLを巻戻した後、カートリッジスプ
ール72を特定の回転停止位置に止めてからカートリッ
ジドア75を閉じるまでの間は、カートリッジスプール
72は係止されていないので、回転する可能性があり、
そのときは例えば途中のコマまでしか使用していないフ
ィルムFLが全コマ使用済みであるというような誤った
表示をしてしまう事となる。このようなカートリッジス
プールの反転を阻止するための本発明の機構について、
以下に述べる。
【0030】図2は、本発明の一実施形態の構成を示す
図であり、上記フォーク3周辺の断面図である。同図に
おいて、11は上記駆動切換ユニット4側のボディ若し
くは台板、12はフォーク3の上部に同軸で設けられ、
図1のモータ5からの回転駆動力を受けるフォークギヤ
である。また、フォーク3内には針金を曲げてキー状に
したフォークキー13が設けられており、そのキー部1
3aがフォーク3外周より外側に向かって突出してい
て、この部分が図示しないカートリッジスプールと係合
する事により、フォーク3の回転がそのカートリッジス
プールに伝達される。
【0031】さらに、ボディ若しくは台板11の下面に
は軸受け部11bが設けられており、ここにフォーク3
が回転自在に嵌合し、段差部下面が当接して軸方向に位
置決めされている。そして、ボディ若しくは台板11の
上面にはフォーク3と同軸に輪状のハウジング11aが
設けられており、その内壁にはこれも輪状のゴム等より
成る弾性部材14が固定されていて、その内周より内側
に向かって延びた複数の突起部14aがフォーク3の上
記段差部外周に当接し、フォーク3が回転摺動する構成
となっている。
【0032】図3は、弾性部材14の働きを説明する模
式図であり、同図(a)は弾性部材14の構成図、
(b)の左右の図はそれぞれ図2のAA断面を示して動
作状態を表す図である。同図(a)に示すように、輪状
の弾性部材14には内周より内側に向かって多数の突起
部14aが延びていて、中心の周りに略等角度に配置さ
れている。
【0033】同図(b)の左の図に示すように、フォー
ク3が矢印の如く左回転している状態では、ハウジング
11aの内壁に固定された弾性部材14より延びる突起
部14aは、フォーク3の回転方向になびくので、突起
部14aによりフォーク3に摩擦力として加えられる負
荷は軽いものとなる。この状態から同図(b)の右の図
に示すように、フォーク3が矢印の如く右回転する状態
へと反転する際には、突起部14aの向きも反転するの
で、この時に突起部14aが圧縮されて摺動位置の摩擦
力が増加するとともに、負荷が加わり、カートリッジス
プールの反転を阻止する働きをする事になる。
【0034】そして、フォーク3が更に右回転を続ける
と、突起部14aがフォーク3の回転方向に完全になび
くので、突起部14aによりフォーク3に摩擦力として
加えられる負荷は再び軽いものとなる。以上の働きによ
り、カートリッジスプールの誤回転を防止する事がで
き、しかもフィルム給送時の負荷は少ないものとする事
ができる。尚、回転方向が逆の場合も同様である。
【0035】図4は、本発明の上記一実施形態におい
て、突起部14aが単数である場合の構成を示す図であ
り、上記フォーク3周辺の断面図である。同図の基本的
な構成は上記図2におけるものと同じである。図5は、
弾性部材14の働きを説明する模式図であり、同図
(a)は弾性部材14の構成図、(b)の左右の図はそ
れぞれ図4のBB断面を示して動作状態を表す図であ
る。同図(a)に示すように、輪状の弾性部材14には
内周より内側に向かって1つの突起部14aが延びてい
る。
【0036】同図(b)の左の図に示すように、フォー
ク3が矢印の如く左回転している状態では、ハウジング
11aの内壁に固定された弾性部材14より延びる突起
部14aは、フォーク3の回転方向になびくので、突起
部14aによりフォーク3に摩擦力として加えられる負
荷は軽いものとなる。この状態から同図(b)の右の図
に示すように、フォーク3が矢印の如く右回転する状態
へと反転する際には、突起部14aの向きも反転するの
で、このときに負荷が加わり、カートリッジスプールの
反転を阻止する働きをする事になる。
【0037】そして、更に右回転を続けると、突起部1
4aがフォーク3の回転方向に完全になびくので、突起
部14aによりフォーク3に摩擦力として加えられる負
荷は再び軽いものとなる。以上の働きにより、カートリ
ッジスプールの誤回転を防止する事ができ、しかもフィ
ルム給送時の負荷は少ないものとする事ができる。尚、
回転方向が逆の場合も同様である。以上の基本的な構成
は、上記図3におけるものと同じである。このようにし
て突起部の数を異ならせる事により、摩擦力を調節する
事ができる。
【0038】図6は、本発明の他の実施形態の構成を示
す図であり、上記フォーク3周辺の断面図である。同図
において、11は上記駆動切換ユニット4側のボディ若
しくは台板、12はフォーク3の上部に同軸で設けら
れ、図1のモータ5からの回転駆動力を受けるフォーク
ギヤである。また、フォーク3内には針金を曲げてキー
状にしたフォークキー13が設けられており、そのキー
部13aがフォーク3外周より外側に向かって突出して
いて、この部分が図示しないカートリッジスプールと係
合する事により、フォーク3の回転がそのカートリッジ
スプールに伝達される。
【0039】さらに、ボディ若しくは台板11の下面に
は軸受け部11bが設けられており、ここにフォーク3
が回転自在に嵌合し、段差部下面が当接して軸方向に位
置決めされている。そして、ボディ若しくは台板11の
上面にはフォーク3と同軸に輪状のハウジング11aが
設けられており、フォーク3の上記段差部外周にはこれ
も輪状のゴム等より成る弾性部材15が固定されてい
て、その外周より外側に向かって延びた複数の突起部1
5aが上記ハウジング11aの内壁に当接し、フォーク
3が回転摺動する構成となっている。
【0040】図7は、弾性部材15の働きを説明する模
式図であり、同図(a)は弾性部材15の構成図、
(b)の左右の図はそれぞれ図6のCC断面を示して動
作状態を表す図である。同図(a)に示すように、輪状
の弾性部材15には外周より外側に向かって多数の突起
部15aが延びていて、中心の周りに略等角度に配置さ
れている。
【0041】同図(b)の左の図に示すように、フォー
ク3が矢印の如く右回転している状態では、フォーク3
の段差部の外周に固定された弾性部材15より延びる突
起部15aは、フォーク3の回転に応じた方向になびく
ので、突起部15aにより摩擦力としてハウジング11
aの内壁に伝わり、その反作用としてフォーク3に加え
られる負荷は軽いものとなる。この状態から同図(b)
の右の図に示すように、フォーク3が矢印の如く左回転
する状態へと反転する際には、突起部15aの向きも反
転するので、この時に負荷が加わり、カートリッジスプ
ールの反転を阻止する働きをする事になる。
【0042】そして、更に左回転を続けると、突起部1
5aがフォーク3の回転に応じて完全になびくので、突
起部15aにより摩擦力としてハウジング11aの内壁
に伝わり、その反作用としてフォーク3に加えられる負
荷は再び軽いものとなる。以上の働きにより、カートリ
ッジスプールの誤回転を防止する事ができ、しかもフィ
ルム給送時の負荷は少ないものとする事ができる。尚、
回転方向が逆の場合も同様である。
【0043】図8は、本発明の上記他の実施形態におい
て、突起部15aが単数である場合の構成を示す図であ
り、上記フォーク3周辺の断面図である。同図の基本的
な構成は上記図6におけるものと同じである。図9は、
弾性部材15の働きを説明する模式図であり、同図
(a)は弾性部材15の構成図、(b)の左右の図はそ
れぞれ図8のDD断面を示して動作状態を表す図であ
る。同図(a)に示すように、輪状の弾性部材15には
外周より外側に向かって1つの突起部15aが延びてい
る。
【0044】同図(b)の左の図に示すように、フォー
ク3が矢印の如く右回転している状態では、フォーク3
の段差部の外周に固定された弾性部材15より延びる突
起部15aは、フォーク3の回転に応じた方向になびく
ので、突起部15aにより摩擦力としてハウジング11
aの内壁に伝わり、その反作用としてフォーク3に加え
られる負荷は軽いものとなる。この状態から同図(b)
の右の図に示すように、フォーク3が矢印の如く左回転
する状態へと反転する際には、突起部15aの向きも反
転するので、このときに負荷が加わり、カートリッジス
プールの反転を阻止する働きをする事になる。
【0045】そして、更に左回転を続けると、突起部1
5aがフォーク3の回転に応じて完全になびくので、突
起部15aにより摩擦力としてハウジング11aの内壁
に伝わり、その反作用としてフォーク3に加えられる負
荷は再び軽いものとなる。以上の働きにより、カートリ
ッジスプールの誤回転を防止する事ができ、しかもフィ
ルム給送時の負荷は少ないものとする事ができる。尚、
回転方向が逆の場合も同様である。以上の基本的な構成
は、上記図7におけるものと同じである。このようにし
て突起部の数を異ならせる事により、摩擦力を調節する
事ができる。
【0046】図10は、回転方向により負荷を異ならせ
る場合の弾性部材15の働きを説明する模式図であり、
同図(a)は弾性部材15の構成図、(b)の左右の図
はそれぞれ図6のCC断面を示して動作状態を表す図で
ある。この場合、同図(a)に示すように、輪状の弾性
部材15には外周より外側に向かって多数の突起部15
aが延びていて、中心の周りに略等角度に配置されてい
るとともに、先端部分が一定の回転方向に沿って屈曲し
た状態となっている。
【0047】このとき、同図(b)の左の図に示すよう
に、フォーク3が矢印の如く右回転している状態では、
フォーク3の段差部の外周に固定された弾性部材15よ
り延びる突起部15aは、フォーク3の回転に応じた方
向に予め沿っているので、突起部15aにより摩擦力と
してハウジング11aの内壁に伝わり、その反作用とし
てフォーク3に加えられる負荷は、上記他の実施形態に
おける場合より更に軽いものとなる。
【0048】この状態から同図(b)の右の図に示すよ
うに、フォーク3が矢印の如く左回転する状態へと反転
する際には、突起部15aの向きは予め屈曲していた方
向に逆らって反転するので、このときに大きな負荷が加
わり、カートリッジスプールの反転を効果的に阻止する
働きをする事になる。そして、更に左回転を続けると、
突起部15aがフォーク3の回転に応じて完全になびく
ので、突起部15aにより摩擦力としてハウジング11
aの内壁に伝わり、その反作用としてフォーク3に加え
られる負荷は再び軽いものとなるが、屈曲に逆らってい
る分だけ摩擦力は大きいものとなる。
【0049】上記とは逆に、フォーク3が左回転から右
回転へと反転する際には、突起部15aの向きは予め屈
曲していた方向に沿うように反転するので、このときの
負荷は比較的小さいものとなる。このようにして、回転
方向により反転時や摺動時の負荷が異なる構成とし、使
い分けを行う事もできる。このような構成は、上記全て
の実施形態において実現可能である。また、これまで述
べてきた弾性部材は必ずしも輪状でなくても良く、ハウ
ジング或いはフォークに固定され、必要な突起部を設け
る事ができれば良い。
【0050】尚、これまで述べてきた輪状の弾性部材
(14,15)については、この構成にこだわるわけで
はなく、例えば上記フォーク或いはハウジングから直接
に弾性突起部が延びて相手方に当接,摺動する構成とし
ても良い。
【0051】図11は、上記突起部の代わりにレバーを
使用した場合の実施形態を示す模式図である。同図にお
いて、左右の図はフォークがそれぞれ左回転,右回転し
たときの動作状態を示している。同図に示すように、フ
ォーク3の外周に設けられた摩擦部材16に縦長のレバ
ー17の下端が当接しており、そのレバー17には長手
方向に沿うように長穴17aが設けられていて、カメラ
本体側に設けられた支持軸18に回転,摺動自在に嵌合
している。
【0052】そして、カメラ本体側に設けられた板バネ
20によりレバー17がフォーク3側に付勢され、弾性
部材16に押しつけられている。レバー17の下部左右
には、ピン状のストッパー19が本体側に設けられてお
り、レバー17が一定の範囲を越えて振れないように規
制している。このとき、同図の左の図に示すように、フ
ォーク3が矢印の如く左回転している状態では、レバー
17はフォーク3の回転方向に沿って振られるので、レ
バー17により摩擦部材16を介してフォーク3に摩擦
力として加えられる負荷は軽いものとなる。
【0053】この状態から同図の右の図に示すように、
フォーク3が矢印の如く右回転する状態へと反転する際
には、レバー17が振られる方向も反転するので、この
ときにレバー17が板バネ20を押し退ける分だけ負荷
が加わり、カートリッジスプールの反転を阻止する働き
をする事になる。そして、更に右回転を続けると、レバ
ー17がフォーク3の回転方向に沿って完全に振られる
ので、レバー17により摩擦部材16を介してフォーク
3に摩擦力として加えられる負荷は再び軽いものとな
る。
【0054】以上の働きにより、カートリッジスプール
の誤回転を防止する事ができ、しかもフィルム給送時の
負荷は少ないものとする事ができる。尚、回転方向が逆
の場合も同様である。また、フォーク3と摩擦部材16
は一体に形成したものでも良く、或いは摩擦部材16を
使用する代わりにフォーク3の外周の表面粗さを高めて
摩擦係数を大きくしても良い。
【0055】図12は、上記板バネの代わりにレバー自
身に弾力性を持たせた場合の実施形態を示す模式図であ
る。同図において、左右の図はフォークがそれぞれ左回
転,右回転したときの動作状態を示している。同図に示
すように、フォーク3の外周に設けられた摩擦部材16
に略十字形のレバー21の下端が当接しており、そのレ
バー21には十字形の左右の腕に沿ってひとまわり小さ
い長穴21bが設けられていて、その左右端にバネ部2
1aを形成している。また、レバー21の上端には図示
しない穴が開けられており、カメラ本体側に設けられた
回転軸22と回転自在に嵌合している。
【0056】そして、カメラ本体側に設けられた上記バ
ネ部21aによりレバー21がフォーク3側に付勢さ
れ、弾性部材16に押しつけられている。レバー21の
下部左右には、直方体状のストッパー23が本体側に設
けられており、レバー21が一定の範囲を越えて振れな
いように規制している。このとき、同図の左の図に示す
ように、フォーク3が矢印の如く左回転している状態で
は、レバー21はフォーク3の回転方向に沿って振られ
るので、レバー21により摩擦部材16を介してフォー
ク3に摩擦力として加えられる負荷は軽いものとなる。
【0057】この状態から同図の右の図に示すように、
フォーク3が矢印の如く右回転する状態へと反転する際
には、レバー21が振られる方向も反転するので、この
ときにレバー21に形成されたバネ部21aを撓ませる
分だけ負荷が加わり、カートリッジスプールの反転を阻
止する働きをする事になる。そして、更に右回転を続け
ると、レバー21がフォーク3の回転方向に沿って完全
に振られるので、レバー21により摩擦部材16を介し
てフォーク3に摩擦力として加えられる負荷は再び軽い
ものとなる。
【0058】以上の働きにより、カートリッジスプール
の誤回転を防止する事ができ、しかもフィルム給送時の
負荷は少ないものとする事ができる。尚、回転方向が逆
の場合も同様である。また、フォーク3と摩擦部材16
は一体に形成したものでも良く、或いは摩擦部材16を
使用する代わりにフォーク3の外周の表面粗さを高めて
摩擦係数を大きくしても良い事は、上記図11における
場合と同様である。
【0059】図13は、図11に示した機構を往復運動
に応用した場合の実施形態を示す模式図である。同図に
おいて、左右の図はスライド部材がそれぞれ左右にスラ
イドしたときの動作状態を示している。同図に示すよう
に、スライド部材24の表面に設けられた摩擦部材16
に縦長のレバー17の下端が当接しており、そのレバー
17には長手方向に沿うように長穴17aが設けられて
いて、機器本体側に設けられた支持軸18に回転,摺動
自在に嵌合している。
【0060】そして、本体側に設けられた板バネ20に
よりレバー17がスライド部材24側に付勢され、弾性
部材16に押しつけられている。レバー17の下部左右
には、ピン状のストッパー19が本体側に設けられてお
り、レバー17が一定の範囲を越えて振れないように規
制している。このとき、同図の左の図に示すように、ス
ライド部材24が矢印の如く左にスライドしている状態
では、レバー17はスライド部材24のスライド方向に
沿って振られるので、レバー17により摩擦部材16を
介してスライド部材24に摩擦力として加えられる負荷
は軽いものとなる。
【0061】この状態から同図の右の図に示すように、
スライド部材24が矢印の如く右にスライドする状態へ
と逆行する際には、レバー17が振られる方向も反転す
るので、このときにレバー17が板バネ20を押し退け
る分だけ負荷が加わり、スライド部材24の反転を阻止
する働きをする事になる。そして、更に右にスライドを
続けると、レバー17がスライド部材24の回転方向に
沿って完全に振られるので、レバー17により摩擦部材
16を介してスライド部材24に摩擦力として加えられ
る負荷は再び軽いものとなる。
【0062】以上の働きにより、回転運動に限らず、往
復運動においても、本発明による機構を応用する事は可
能である。尚、スライド動作方向が左右逆の場合も同様
である。また、図12で説明した機構を使用する事も当
然可能である。また、スライド部材24と摩擦部材16
は一体に形成したものでも良く、或いは摩擦部材16を
使用する代わりにスライド部材24の表面粗さを高めて
摩擦係数を大きくしても良い。
【0063】上述した実施例では、カートリッジスプー
ルの誤回転を防止するためにフォーク3とカメラ本体の
間に弾性部材14,15を設けたが、フィルムを巻き取
る巻取スプール8とカメラ本体の間に弾性部材を設ける
ようにしても良い。図19は、本発明を巻取スプール側
に応用した一実施形態の構成を示す図であり、(a)は
正面図、(b)は下面図である。図19における基本的
な構成は、図1において説明したものと同様であるが、
ここでは上述のように巻取スプール8側に反転阻止機構
を設けている。
【0064】図19において、40は巻取スプール8の
下部に同軸で設けられたスプールギヤ、41はカメラ本
体側の台板、42,43はそれぞれスプールギヤ40に
隣接して設けられた太陽ギヤ,遊星ギヤであり、太陽ギ
ヤ42から遊星ギヤ43を介してスプールギヤ40に回
転駆動力が伝えられる。さらに、同図(a)に示すよう
に、台板41の下面には、巻取スプール8と同軸に輪状
のハウジング41aが設けられており、その内壁には上
述の弾性部材14が固定されていて、その内周より内側
に向かって延びた複数の突起部14aが巻取スプール8
の下部外周に当接し、巻取スプール8が回転摺動する構
成となっている。
【0065】巻取スプール8により図示しないフィルム
を巻き取る際には、同図(b)に示すように、太陽ギヤ
42が回転する事により遊星ギヤ43がスプールギヤ4
0に噛み合い、回転駆動力が伝達される。ところが、フ
ィルム巻き上げ後には、図の破線で示すように遊星ギヤ
43がスプールギヤ40から外れるので、巻取スプール
8に反転阻止機構が備わっていない場合は、フィルムの
バックテンションによりスプール8が逆回転し、フィル
ムに弛みが生じてフィルムとカメラの画枠との間でズレ
が生じる恐れがある。
【0066】そこで、弾性部材14等から成る上述した
構成によれば、巻き上げ後に遊星ギヤ43がスプールギ
ヤ40から外れた状態でフィルムのバックテンションが
かかっても、巻取スプール8の逆方向への回転が規制さ
れるため、フィルムの位置がずれる事がなく、フィルム
の所定位置に撮影画像を記録する事ができる。尚、弾性
部材14の働きは、上記図3において説明した内容と同
じである。また、この構成に限らず、上記図5,図7,
図9〜図12等において説明したような構成によっても
同様の目的を達成する事ができる。
【0067】そのほか、本発明の構成を2位置の操作部
材に用いると、反転初期に大きい負荷がかかるので、ス
ナップアクションとして用いる事ができる。例えば、一
眼レフの跳ね上げミラーの位置決めを行う場合、図14
(a)のようにファインダー使用位置にある跳ね上げミ
ラー26が、回転軸27を中心として矢印方向に図示し
ないバネにより駆動され、同図(b)のように撮影時の
位置に跳ね上がった時に、跳ね上げミラー26の先端が
弾性部材25の表面に設けられた突起部25aに保持さ
れる構成にすると、ミラーアップ時のバウンド防止を図
る事ができる。
【0068】以上説明したような構成により、本発明の
反転阻止機構を形成する事ができるが、ここに示したよ
うな構成にこだわるわけではなく、様々なバリエーショ
ンが考えられる事は言うまでもない。例えば、直線的に
往復移動する移動部材に対しても、この移動部材の表面
に対し相対的に一定の間隔を保って位置する固定部材が
あれば、これらの移動部材と固定部材の間に上述した弾
性部材を設けることで本発明の反転阻止機構とする事が
できる。要するに、正逆方向に運動する機構において、
通常運転時には負荷が小さく、反転時に負荷が大きくな
り、その切換がスムーズに行われる事が1つのポイント
である。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡単な構成で、例えばカートリッジスプールの誤回転を
防止する事ができ、しかもフィルム給送時の負荷が少な
い反転阻止機構を提供する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカメラの主な部品配置を模式的に
示した図。
【図2】本発明の一実施形態の構成を示す図。
【図3】その構成における弾性部材の働きを説明する模
式図。
【図4】本発明の一実施形態の、突起部が単数である場
合の構成を示す図。
【図5】その構成における弾性部材の働きを説明する模
式図。
【図6】本発明の他の実施形態の構成を示す図。
【図7】その構成における弾性部材の働きを説明する模
式図。
【図8】本発明の他の実施形態の、突起部が単数である
場合の構成を示す図。
【図9】その構成における弾性部材の働きを説明する模
式図。
【図10】回転方向により負荷を異ならせる場合の説明
図。
【図11】突起部の代わりにレバーを使用した場合の実
施形態を示す模式図。
【図12】レバー自身に弾力性を持たせた場合の実施形
態を示す模式図。
【図13】レバーの機構を往復運動に応用した場合の実
施形態を示す模式図。
【図14】本発明を跳ね上げミラーに応用した場合の実
施形態を示す模式図。
【図15】フィルムカートリッジの横断面図。
【図16】フィルムカートリッジの外観斜視図。
【図17】カートリッジスプールの動作説明図。
【図18】フォークギヤにレバーを係合させる従来の構
成を示す図。
【図19】本発明を巻取スプールに応用した場合のカメ
ラの主な部品配置を模式的に示した図。
【符号の説明】
1 カメラ本体 2 フィルムカートリッジ 3 フォーク 4 駆動切換ユニット 5 モータ 7 レンズ鏡胴 8 巻取スプール 9 LLDドライバー 9a ドアドライバーキー 10 カートリッジ室蓋 11 ボディ若しくは台板 11a ハウジング 11b 軸受け部 12 フォークギヤ 13 フォークキー 13a キー部 14,15 弾性部材 14a,15a 突起部 16 摩擦部材 17 レバー 17a 長穴 18 支持軸 19 ストッパー 20 板バネ 21 レバー 21a バネ部 21b 長穴 22 回転軸 23 ストッパー 24 スライド部材 25 弾性部材 25a 突起部 26 跳ね上げミラー 27 回転軸 40 スプールギヤ 41 台板 41a ハウジング 42 太陽ギヤ 43 遊星ギヤ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジスプールと、該カートリッ
    ジスプールに巻かれたフィルムとを備えたフィルムカー
    トリッジを、カートリッジ室に装填して撮影を行うカメ
    ラに用いられ、前記カートリッジスプールの反転を阻止
    する反転阻止機構において、 前記カートリッジ室内で前記カートリッジスプールと係
    合するフォークと、該フォーク周りの前記カメラ本体側
    に固定されるとともに内側に延びて前記フォーク外周に
    当接する突起部を有する弾性部材とを備え、前記フォー
    クの一方向の回転に沿って前記突起部が屈曲しながら摺
    動し、前記フォークが他方向に反転する際に前記突起部
    も反転屈曲する事により該フォークに反転時の負荷を与
    える事を特徴とする反転阻止機構。
  2. 【請求項2】 前記突起部の先端が前記フォークの一方
    向の回転に沿うように予め屈曲している事により、前記
    フォークが一方向から他方向に反転する際に与えられる
    負荷の方が、前記フォークが他方向から一方向に反転す
    る際に与えられる負荷よりも大きい事を特徴とする請求
    項1に記載の反転阻止機構。
  3. 【請求項3】 カートリッジスプールと、該カートリッ
    ジスプールに巻かれたフィルムとを備えたフィルムカー
    トリッジを、カートリッジ室に装填して撮影を行うカメ
    ラに用いられ、前記カートリッジスプールの反転を阻止
    する反転阻止機構において、 前記カートリッジ室内で前記カートリッジスプールと係
    合するフォークと、該フォークに固定されるとともに外
    側に延びて前記フォーク周りの前記カメラ本体側に設け
    られたハウジングに当接する突起部を有する弾性部材と
    を備え、前記フォークの一方向の回転に沿って前記突起
    部が屈曲しながら摺動し、前記フォークが他方向に反転
    する際に前記突起部も反転屈曲する事により該フォーク
    に反転時の負荷を与える事を特徴とする反転阻止機構。
  4. 【請求項4】 前記突起部の先端が前記フォークの一方
    向の回転に沿うように予め屈曲している事により、前記
    フォークが一方向から他方向に反転する際に与えられる
    負荷の方が、前記フォークが他方向から一方向に反転す
    る際に与えられる負荷よりも大きい事を特徴とする請求
    項3に記載の反転阻止機構。
  5. 【請求項5】 カートリッジスプールと、該カートリッ
    ジスプールに巻かれたフィルムとを備えたフィルムカー
    トリッジを、カートリッジ室に装填して撮影を行うカメ
    ラに用いられ、前記カートリッジスプールの反転を阻止
    する反転阻止機構において、 前記カートリッジ室内で前記カートリッジスプールと係
    合するフォークと、該フォーク周りから内側にバネ付勢
    されて前記フォーク外周に当接するレバーとを備え、前
    記フォークの一方向の回転に沿って前記レバーが傾斜し
    ながら摺動し、前記フォークが他方向に反転する際に前
    記突起部も反転傾斜する事により該フォークに反転時の
    負荷を与える事を特徴とする反転阻止機構。
  6. 【請求項6】 両方向に回転可能な回転部材と、該回転
    部材に対して隣接して配置されるとともに、前記回転部
    材の外周面に摩擦接触する突起部を有する弾性部材とを
    備え、前記回転部材の一方向の回転に沿って前記突起部
    が屈曲しながら摺動し、前記回転部材が他方向に反転す
    る際に前記突起部も反転屈曲する事により該回転部材に
    反転時の負荷を与える事を特徴とする反転阻止機構。
  7. 【請求項7】 カートリッジ室に装填されたフィルムカ
    ートリッジから送り出されたフィルムを巻き取るスプー
    ルを有するカメラに用いられる反転阻止機構であって、 該スプールの周りの前記カメラ本体に固定されるととも
    に、前記スプールに摩擦接触する突起部を有する弾性部
    材を備え、前記スプールの一方向回転に従って前記突起
    部が屈曲しながら摺動し、前記スプールが他方向に反転
    する際に前記突起部も反転屈曲する事により、該スプー
    ルに反転時の負荷を与える事を特徴とする反転阻止機
    構。
JP9138888A 1997-05-28 1997-05-28 反転阻止機構 Pending JPH10333242A (ja)

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