JPH10332A - 排煙脱硫排水の清澄化方法 - Google Patents

排煙脱硫排水の清澄化方法

Info

Publication number
JPH10332A
JPH10332A JP8156621A JP15662196A JPH10332A JP H10332 A JPH10332 A JP H10332A JP 8156621 A JP8156621 A JP 8156621A JP 15662196 A JP15662196 A JP 15662196A JP H10332 A JPH10332 A JP H10332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas desulfurization
flue gas
waste water
clarifying
gypsum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8156621A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirohisa Nihei
寛久 仁平
Yoshio Tanaka
義雄 田中
Nobuyuki Goto
信幸 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOHOKU TOSOH KAGAKU KK
Tosoh Corp
Original Assignee
TOHOKU TOSOH KAGAKU KK
Tosoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOHOKU TOSOH KAGAKU KK, Tosoh Corp filed Critical TOHOKU TOSOH KAGAKU KK
Priority to JP8156621A priority Critical patent/JPH10332A/ja
Publication of JPH10332A publication Critical patent/JPH10332A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Removal Of Specific Substances (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】凝集沈降性の良い石膏を生成させ、その石膏中
に未燃カーボン等の懸濁物質を取り込ませ、この石膏を
排水から分離することにより排煙脱硫排水の清澄化を図
る。 【解決手段】硫酸根を含有する排煙脱硫排水を反応器に
供給し、カルシウムイオンを含む液と反応させ、排水中
含まれる未燃カーボン等の懸濁物質を生成した石膏中に
取り込み、この石膏を排水から分離することを特徴とす
る排煙脱硫排水の清澄化方法、及び、硫酸根を含有する
排煙脱硫排水をカルシウムイオンを含む液と反応させた
後、凝集剤を添加することを特徴とする排煙脱硫排水の
清澄化方法である。また、該反応器は、排煙脱硫排水供
給口、カルシウムイオンを含む液供給口、凝集剤添加
口、排水処理液排出口及び攪拌機を備えた連続式撹拌槽
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は排煙脱硫排水中の未
燃カーボン等の懸濁物質を凝集沈降性が良い石膏中に取
り込んで、効率良く除去する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】排煙脱硫排水中の未燃カーボン等の懸濁
物質を除去する方法として、無機凝集剤及び高分子凝集
剤を加えて凝集させ、次いで沈降槽による自然沈降分
離、又は、濾過する方法が実施されてきた。
【0003】しかしながら、凝集剤は、工程の変動によ
り添加量を変化する必要があり、また、凝集した未燃カ
ーボン等の懸濁物質の沈降及び濾過が遅いため、未燃カ
ーボン等の懸濁物質の一部が排水に流出して、排水を着
色させる問題を招いた。
【0004】また、濾過速度が小さいため、所要濾過面
積が大きくなり経済的に不利でもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の問題点を解決するため、凝集沈降性の良い石膏を生成
させ、その石膏中に未燃カーボン等の懸濁物質を取り込
ませ、この石膏を排水から分離することにより排煙脱硫
排水の清澄化を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために、排煙脱硫排水を効率的に清澄化する方
法について、鋭意検討した結果、カルシウムイオンを含
有する液を添加すると、排水中の未燃カーボン等の懸濁
物質が生成する石膏に取り込まれ、その石膏を分離する
ことにより排煙脱硫排水の清澄化が可能な事を見出だし
て、本発明を完成した。
【0007】即ち、本発明は、硫酸根を含有する排煙脱
硫排水を反応器に供給し、カルシウムイオンを含む液と
反応させ、排水中含まれる未燃カーボン等の懸濁物質を
生成した石膏中に取り込み、この石膏を排水から分離す
ることを特徴とする排煙脱硫排水の清澄化方法である。
【0008】以下本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明においては、反応器にて排煙脱硫排
水とカルシウムイオンを含む液と反応させる。この反応
器としては、いずれの種類の反応器も使用可能である
が、特に、反応効率の面から連続式撹拌槽が好ましい。
【0010】排煙脱硫排水としては、ディ−ゼル発電設
備等で湿式排煙脱硫装置によって排ガスの除塵及び脱硫
を実施した排水が例示される。
【0011】脱硫剤として、苛性ソーダ、ソーダ灰及び
水酸化マグネシウム等が例示される。
【0012】添加するカルシウムイオンを含有する液と
しては、塩化カルシウム、水酸化カルシウム、炭酸カル
シウム及び生石灰等を単独又は2種類以上含む液が例示
される。
【0013】カルシウムイオンを含有する液の添加量が
多い程、石膏の析出量が増加し、液中の脱色効果は大き
くなるが、経済性を考慮すると、Ca2+添加量は、SO
4 2-濃度に対する理論量の10%以上が好ましい。
【0014】生成した石膏結晶の凝集沈降性は良好であ
り濾過速度が大きい為に、特に凝集剤を添加する必要は
ないが、後工程の固液分離で沈降槽を利用する場合、凝
集剤を添加すると凝集沈降効果がさらに大きくなり、凝
集剤を添加することが好ましい。
【0015】凝集剤としては、無機凝集剤及び高分子凝
集剤のいずれでも使用可能であるが、無機凝集剤として
いて、硫酸アルミニウム、アルミン酸ナトリウム、硫酸
第一鉄、硫酸第二鉄、水酸化カルシウム、ポリ塩化アル
ミニウム、炭酸ナトリウム等が例示され、高分子凝集剤
としては、ポリビニルアルコール、ポリカルボン酸、ポ
リアクリル酸、ポリアクリルアミド、CMCナトリウム
塩、2レイン酸共重合物、ポリオキシエチレン、苛性化
デンプン等が例示される。反応液中には、種晶及び結晶
の成長粒子が混在しているので、フロック形成が容易で
凝集効果は大きい。
【0016】反応時間は通常5〜120分であるが、凝
集沈降性及び効率の面から、反応時間は10〜60分で
あるのが好ましい。
【0017】
【実施例】以下の実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例により何等限定されるも
のでない。
【0018】実施例1 サンプル排水:排煙脱硫排水(懸濁液:646mg/リ
ットル、SO4 2-:33.5g/リットル) Ca2+含有液:Ca2+として2.3wt%含有 上記のサンプル排水を54ミリリットル/分の供給速度
で、Ca2+含有液を16ミリリットル/分の供給速度で
連続式撹拌槽(2.1リットル)で30分間反応させて
懸濁液を得た。
【0019】この懸濁液を2リットルを採取し、ヌッチ
ェ(95cm2)を使用して真空度−500mmHgで
真空濾過を実施し、その濾過時間を測定したところ、1
2分16秒であった。
【0020】比較例1 Ca2+含有液を使用しないこと以外は、実施例1と同じ
方法で実施した。その結果、真空濾過時間は、1時間2
1秒であった。
【0021】実施例2 実施例1で得られた懸濁液A、高分子凝集剤0.04m
g/分の速度で連続式撹拌槽に供給する以外は実施例1
と同じ方法で得られた懸濁液B及び実施例1と同じ排煙
脱硫排水1リットルに無機凝集剤1ミリリットルと高分
子凝集剤0.5ミリリットルに添加した懸濁液Cを各々
1リットルをメスシリンダーに採取して、静置状態で沈
降速度を比較した。その結果、懸濁液Bが沈降速度が最
も大きく、上澄液の清澄度も一番高く、その次が懸濁液
Aであり、懸濁液Cが一番劣っていた。
【0022】
【発明の効果】本発明の方法により、ディーゼル発電設
備等の湿式排煙脱硫装置から排出される排水中の未燃カ
ーボン等の懸濁物質を効率良く共沈させて、濾過性の優
れた結晶を得て、排水の清澄化を容易に実施することが
可能となる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硫酸根を含有する排煙脱硫排水を反応器に
    供給し、カルシウムイオンを含む液と反応させ、排水中
    含まれる未燃カーボン等の懸濁物質を生成した石膏中に
    取り込み、この石膏を排水から分離することを特徴とす
    る排煙脱硫排水の清澄化方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の排煙脱硫排水の清澄化方
    法において、硫酸根を含有する排煙脱硫排水をカルシウ
    ムイオンを含む液と反応させた後、凝集剤を添加するこ
    とを特徴とする排煙脱硫排水の清澄化方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載の排煙脱硫排
    水の清澄化方法において、排煙脱硫排水が、カルシウム
    を含まない脱硫剤を使用して硫黄酸化物を除去した排水
    であることを特徴とする排煙脱硫排水の清澄化方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかの請求項に記載の
    排煙脱硫排水の清澄化方法において、該反応器は、排煙
    脱硫排水供給口、カルシウムイオンを含む液供給口、凝
    集剤添加口、排水処理液排出口及び攪拌機を備えた連続
    式撹拌槽であることを特徴とする排煙脱硫排水の清澄化
    方法。
JP8156621A 1996-06-18 1996-06-18 排煙脱硫排水の清澄化方法 Pending JPH10332A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8156621A JPH10332A (ja) 1996-06-18 1996-06-18 排煙脱硫排水の清澄化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8156621A JPH10332A (ja) 1996-06-18 1996-06-18 排煙脱硫排水の清澄化方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10332A true JPH10332A (ja) 1998-01-06

Family

ID=15631722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8156621A Pending JPH10332A (ja) 1996-06-18 1996-06-18 排煙脱硫排水の清澄化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10332A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1670569A1 (en) * 2003-09-10 2006-06-21 Kvaerner Power Oy Method for removing impurities accumulated in a scrubbing fluid
JP2016517339A (ja) * 2013-03-06 2016-06-16 エコラブ ユーエスエイ インク スルファート濃度を低減させるための、スルファート含有廃液流へのアルミニウム試薬の添加
US10071923B2 (en) 2014-09-05 2018-09-11 Ecolab Usa Inc. Addition of aluminum reagents to oxoanion-containing water streams

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1670569A1 (en) * 2003-09-10 2006-06-21 Kvaerner Power Oy Method for removing impurities accumulated in a scrubbing fluid
JP2016517339A (ja) * 2013-03-06 2016-06-16 エコラブ ユーエスエイ インク スルファート濃度を低減させるための、スルファート含有廃液流へのアルミニウム試薬の添加
US10071923B2 (en) 2014-09-05 2018-09-11 Ecolab Usa Inc. Addition of aluminum reagents to oxoanion-containing water streams

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4301582B2 (ja) 凝集沈殿法による排水処理方法
EP1330414B1 (en) Method for treatment of water and wastewater
JP2000033386A (ja) フッ素含有排水の処理方法とその装置
CN110182994A (zh) 一种水煤浆气化工艺外排废水的除硅方法
CN207525068U (zh) 一种去除工业废水中二氧化硅和硬度的系统
CN106938866A (zh) 一种脱硫废水资源化利用系统和方法
JPH0712477B2 (ja) 水中のリン除去方法
JPH09192675A (ja) 廃水の処理方法
JPS6384696A (ja) 脱リン装置
JPH10332A (ja) 排煙脱硫排水の清澄化方法
JP4395924B2 (ja) フッ素除去方法および装置
JP2002079004A (ja) 凝集方法
JP3592175B2 (ja) フッ素含有排水の処理方法
JPH0880488A (ja) 有機性汚水の高度処理方法
SU1204576A1 (ru) Способ очистки сточных вод
JPH0592198A (ja) 硬水の軟化処理方法
SU1477690A1 (ru) Способ очистки природных высокомутных вод от взвешенных веществ
SU881007A1 (ru) Способ регенерации алюминиевого коагул нта из гидроокисных осадков природных вод
SU1502477A1 (ru) Способ очистки сточных вод систем мокрой очистки реакционных газов
SU842041A1 (ru) Способ очистки воды от взвешенныхВЕщЕСТВ
SU1595850A1 (ru) Способ получени флокул нта
SU1119986A1 (ru) Способ очистки жидкого навоза от взвешенных частиц
JP2002320976A (ja) 水中のリンの除去方法及び装置
JPS6312645B2 (ja)
JP2003103111A (ja) 浄化剤及びそれを用いた浄化方法