JPH10332658A - 液体試料成分の分離方法及び該方法に使用する装置 - Google Patents

液体試料成分の分離方法及び該方法に使用する装置

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JPH10332658A
JPH10332658A JP7379698A JP7379698A JPH10332658A JP H10332658 A JPH10332658 A JP H10332658A JP 7379698 A JP7379698 A JP 7379698A JP 7379698 A JP7379698 A JP 7379698A JP H10332658 A JPH10332658 A JP H10332658A
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秀嘉 荒島
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哲史 奥山
Nobuhiro Hanabusa
信博 花房
Hiroharu Tanimizu
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Abstract

(57)【要約】 【課題】試料導入部を洗浄液で洗浄しなくともキャリ−
オ−バ−が避けられると共に、多数の液体試料を同一の
分離容器を使用して多数回分離しても、カラムの圧力が
上昇したり、分離が悪くなる現象を避けることができる
液体試料成分の分離方法及び該方法に使用する分離装置
を提供する。 【解決手段】液体試料を、吸着剤を保持した分離容器の
溶出方向とは逆方向から分離容器に導入し、溶離液と共
に溶出先端から分離溶出させることにより、微量の不溶
物と試料導入路に付着した試料とを溶出操作によって除
去できるので、キャリ−オ−バ−とカラムが詰まること
によりカラムの圧力が上昇したり、分離が悪くなる現象
を回避し得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液体試料中の複
数の成分を吸着剤に対する吸着力の差を利用して分離す
る方法及び該方法に使用する分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液体試料中の複数の成分を吸着剤に対す
る吸着力の差を利用して分離する方法としては、一般に
カラムクロマトグラフイ−による方法が知られている。
この方法に於けるカラムへの一般的な試料の導入方法
は、カラム担体の上に直接若しくは試料導入装置(イン
ジエクタ−)を用いて試料を導入するものであり、これ
ら試料の導入は、いずれも試料の溶出方向に対して、上
流で行われるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記方法は、カラム上
流から試料を導入するため、同じカラムを血清のような
カラムを通過できない不溶物を含んだ試料の分離・分析
にを繰り返し使用する場合、試料中の微量な不溶物がカ
ラムに詰まるため、カラム内の圧力が上昇したり、分離
が悪くなる現象が生じ、その結果カラム寿命が短くなる
問題があった。そのため、一般的には、試料導入前に、
濾過等の前処理を行って、不溶物を除去して分離を行っ
ていたが、操作が繁雑となり、作業能率が上がらない問
題があった。
【0004】そればかりか、試料導入装置を用いる場合
は、試料導入装置内に微量な試料が残り、次に分析する
試料を汚染する(キャリ−オ−バ−)原因となるという
問題があった。そのため、試料導入後、試料導入路を多
量の洗浄液で繰り返し洗浄する必要があった。
【0005】この発明は、試料導入部を洗浄液で洗浄し
なくともキャリ−オ−バ−が避けられると共に、多数の
液体試料を同一の分離器具を使用して多数回分離して
も、分離器具内の圧力が上昇したり、分離が悪くなる現
象を避けることができる液体試料成分の分離方法及び該
方法に使用する分離装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的に沿う本発明の
分離方法は、液体試料中の複数の成分を吸着剤に対する
吸着力の差を利用して分離する方法において、前記液体
試料を、吸着剤を保持した分離器具の溶出方向とは逆方
向から分離器具に導入して、測定対象物質と測定へ影響
を与える不純物の何れかがほぼ完全に溶出される条件下
で他方を吸着剤に吸着させ、次いで吸着された物質を溶
離液と共に溶出先端から分離溶出させることを特徴とす
る。
【0007】また、本発明の分離装置は、吸着剤を保持
した分離器具と、該分離器具の一端の溶出側に位置する
液体試料導入部と、前記分離器具の他端に接続された分
離器具内を減圧または減圧及び加圧する手段とを具備し
たことを特徴とする。
【0008】要するに本発明は、液体試料を溶出方向と
は逆方向から分離器具に導入することによって、微量の
不溶物が分離器具下端(溶出先端部)の吸着剤担持部に
付着するので、不溶物は溶出当初に除去され、分離器具
内に残存しないから、多数回分離操作を行っても分離器
具内の圧力が上昇したり、分離が悪くなる現象を避ける
ことができるようにすると共に、分離器具への試料導入
路に導入した試料が残存していても、溶出操作によって
除去できるから、キャリ−オ−バ−を回避し得るように
したことを要旨とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。本発明方法においては、液体試料を分離器具に溶
出方向とは逆方向から導入するため、液体試料中の不溶
物は、溶離液を流すと、逆洗の原理によって、その大部
分は最初に溶離液と共に溶出除去される。また、吸着剤
に吸着された成分は、吸着力の差によって分離される。
【0010】本発明に使用する吸着剤としては、測定対
象Aと測定に悪影響を与える不純物B(複数であっても
良い)に対して吸着力の差の大きいものを使用するのが
良い。例えば、前記測定対象Aと不純物Bとを分離する
場合、ある条件で、測定可能な量以上のAを吸着し溶出
するが、測定に影響を与えない量以下のBしか吸着し溶
出させない吸着剤や、Aについては上記と同じである
が、Bについては測定に影響を与えない量より多く吸着
しても、測定に影響を与えない量以下しか溶出させない
吸着剤、Aについては殆ど吸着しないが、Bについては
その殆どを吸着し且つ測定に影響を与えない量以下しか
溶出させない吸着剤を選択すれば良い。測定に悪影響を
与えない不純物B′については、測定対象Aと分離でき
てもできなくとも差し支えない。
【0011】本発明に最も効果的なのは、測定対象と不
純物の一方は、他方が溶出される条件でほぼ完全に吸着
されるような吸着剤を選択することである。これは、例
えば下記の如き性質を有するものが挙げられ、ほぼ完全
に吸着された成分は、下記のように吸着の種類に応じて
溶出させれば良い。この場合、測定対象と不純物のどち
らを吸着させるようにしても良いが、不純物には一般に
種々の成分が含まれるので、測定対象を吸着させるのが
良い。
【0012】(イオン交換)イオン的に差がある物質間
の分離に用いられる。この場合、吸着された物質の溶出
は、溶離液のイオン性を変える(塩濃度を上げる)か、
pHを変える等の方法で行えば良い。 (疎水吸着)疎水的に差がある物質間の分離である。吸
着された物質の溶出は、溶離液の疎水性を下げる(塩濃
度を下げる、例えばメタノール、エタノール、アセトニ
トリル等の有機溶媒を添加する)ことにより行う。
【0013】(特異的な親和性)抗原抗体反応、基質と
酵素、レセプタ−とレセプタ−反応物質(例えばホルモ
ン)、レクチンと糖鎖、アビジン(ストレプトアビジ
ン)とビオチン、等のアフイニテイ−クロマトグラフイ−
に使用されている特異的な吸着をする物質を使用する分
離に用いられる。この場合の吸着された物質の溶出は、
特異的吸着の結合を解離させる公知の方法で行えば良
い。
【0014】本発明に使用する吸着剤は、好ましくは、
上記イオン交換、疎水吸着または特異的な親和性によっ
て吸着し得る吸着剤、例えば、イオン交換樹脂、疎水担
体、ハイドロキシアパタイト、プロテインA等が固定化
されたアフイニテイ−担体等が挙げられる。また、吸着剤
の層の厚さも特に厚くしなくとも良く、イオン交換能等
を付与した膜や濾紙等を使用することもできる。
【0015】液体試料として例えば血清、尿等を使用す
る場合は、分離を向上させるため、溶媒の役割をする緩
衝液等の試液で希釈してから、分離器具に導入すると良
い。尚、このような目的で使用する緩衝液としては、こ
の分野で通常用いられているものを使用すれば良い。こ
の場合、測定対象に対する抗体を添加すると、“測定対
象”が“測定対象+抗体”の免疫複合体を形成するの
で、疎水性が変化し、疎水吸着によって分離し易くな
る。更に、この抗体にイオン基を付加しておくと、“測
定対象+抗体+イオン基”の免疫複合体を形成するの
で、イオン交換によって更に分離し易くなる。
【0016】更に、イオン基結合抗体とは別の抗体に標
識を結合させ、この標識抗体とイオン基結合抗体とを測
定対象に結合させると、測定対象にはイオン基と標識と
が導入されることとなる。そして、標識として生体成分
にないものを使用すれば、測定対象検出の特異性を向上
させることができる。また、本発明方法によれば、生体
成分中の測定対象を、遊離の標識抗体や測定対象中に含
まれるかもしれない検出を妨げる物質から効果的に分離
することができるので、測定の精度を向上させることが
できる。
【0017】図1は、本発明の分離方法に使用する分離
装置の一実施例を示す概略図であり、分離器具であるカ
ラムの溶出先端には、試料導入管が連結され、カラムの
他端はパイプを介してカラム内を減圧及び加圧するポン
プに連結されている。
【0018】本発明に使用する分離器具(分離管)は、
試料導入口(溶出口)と、試料導入のために分離器具内
を減圧(吸引)し得る開口部とを有し、内部に吸着剤を
保持し得るものであれば良く、その形状及び材質は特に
限定されない。即ち、例えばカラムクロマトグラフイー
に於いて通常用いられる、吸着剤を充填した円筒状の所
謂カラムが一般的であるが、例えば、濾紙のようなシー
ト状吸着材又は膜状の吸着剤を、分離管に形成した外方
に向けた膨出部(例えば円盤状膨出部)内で保持した分
離器具の一端に試料導入部を位置させ、他端に減圧手段
を接続するか、大気と接する開口に形成しても良い。ま
た、内部に膜状の吸着剤を保持した遠心濾過チューブ
(日本ミリポアリミテッド社製等)等も勿論使用可能で
ある。
【0019】分離器具は、通常溶出先端が下端になるよ
うに縦にして使用するが、測定対象と不純物の一方がほ
ぼ完全に吸着される場合は、溶出先端が上端であっても
横であっても差し支えない。分離器具の溶出先端から液
体試料を導入するには、図1に示すように、ポンプによ
り、分離器具(カラム)内を減圧にして、液体試料を試
料導入管から分離器具内に、溶出方向とは逆方向に吸引
する。このまま溶離液を流しても、溶出先端及び試料導
入管(試料導入路)は、溶離液で洗浄されるので、キャ
リ−オ−バ−を回避し得る。
【0020】しかしながら、液体試料を吸引後、空気、
純水若しくは溶離液等の液体若しくは気体を、好ましく
は試料導入路の容量より多く吸引して、吸引流路内に付
着した液体試料を分離管内に流入させる方が、測定感度
が向上することから好ましい。即ち、試料導入後、試料
導入口から分離器具内の吸着剤までの配管容量以上の気
体若しくは液体を導入することによって、試料の殆ど全
てを分離器具内の吸着剤に導入することができ、測定感
度を向上させることができる。
【0021】使用する液体若しくは気体としては、分離
及び測定に悪影響を与えないものであるなら良く、特に
限定されない。分離器具のベット量以上の気体を吸入す
る場合は、気体の吸入により分離能が低下しない吸着剤
を選ぶのが良い。液体を導入する場合は、試料の拡散を
少なくするために、吸入速度の最適化等を行うと良い。
【0022】上記のようにして、試料を吸着剤に吸着さ
せたら、分離器具の上流から溶出先端に向けて、即ち溶
出方向に溶離液を流す。溶離液としては、吸着剤の種類
に応じて、通常カラムクロマトグラフイ−に使用されて
いるものを使用すれば良い。溶離液は、分離器具の上流
から、即ち図1の装置の場合は、ポンプとカラム(分離
器具)との間のパイプに導入しても、試料導入管から導
入しても良い。試料導入管から導入すれば、同時に、吸
引流路に付着した試料を導入できることと、装置が簡略
化される利点が生じる。
【0023】溶離液をカラム内に導入したら、ポンプで
カラム内を加圧して、溶離液を試料成分と共に、溶出先
端から直接若しくは試料導入管を通して溶出する。本発
明に使用するポンプとしては、分離器具内にエア−を吸
引し得、且つ該エア−を吐出できるものであれば良く、
特に限定されない。
【0024】ポンプを使用する場合は、選択した条件に
おいて、ポンプの負荷が30kgf/cm2以下となる
ような吸着剤を選択すると良い。このような吸着剤を選
択することによって、試料導入管からの試料の導入をス
ム−ズに行うことができると共に、分離器具内を加圧す
ることにより行う分離溶出をスム−ズに行うことができ
る。
【0025】減圧及び加圧する手段としては、ポンプで
なくとも良い。例えば、注射筒のように、外筒に棒状体
を摺動し得るように密嵌させ、液体試料を吸引及び吐出
し得るようにしても差し支えない。この場合、外筒は、
分離器具自体であっても、分離器具とは別のものであっ
ても差し支えない。また、ピペットのように、キャップ
を膨らませて吸引し、キャップを押しつぶして吐出する
ようにしても良い。本発明では、加圧手段は、必ずしも
必要ではなく、吸引した状態で、上記減圧及び加圧手段
を取り外し、大気圧下で吐出させるようにしても良い。
【0026】液体試料中の測定対象Aから測定に悪影響
を与える不純物Bと不溶物とを分離する場合、例えば、
次のようにして行うことができる。吸着剤として前記A
(若しくはB)の全部若しくは大部分を吸着する吸着剤
を使用し、液体試料を溶出先端から吸入後、吸着された
A(若しくはB)を溶出させない所定量の溶離液を溶出
先端から吸入し、加圧して溶離液を溶出方向に流して、
不溶物の大部分及びB(若しくはA)を除去する。つい
で吸着されたA(若しくはB)を溶出させる所定量の溶
離液を溶出先端から吸入し、加圧して溶離液を溶出方向
に流して、吸着剤に吸着されているA(若しくはB)を
溶出させて取り出すようにすれば良い。
【0027】Aと不溶物とを一緒に溶出させる場合は、
溶出液を複数個のフラクションに分けて、Aを分離して
も良いし、溶出液を濾過してAを分離しても良い。上記
のようにして吸着剤に吸着された成分は、全て洗浄除去
されるので、上記分離器具を使用し、別の液体試料につ
いて、同様に上記操作を繰り返し行うことができる。
【0028】上記実施例では、溶離液を溶出先端から導
入しているが、分離器具の上流から導入しても良い。上
記実施例では、加圧して溶離液を溶出させているが、自
然滴下のような常圧で行っても、溶出先端から吸引して
溶出させても良い。
【0029】上記実施例では、溶出先端に試料導入管を
接続しているが、溶出先端の形状により、直接試料が吸
引できる場合は、試料導入管は使用しなくとも勿論良
い。また、上記実施例では、減圧により液体試料を吸引
し、その後、加圧して溶離液を溶出させている。分離器
具の溶出先端を上方にして試料を導入し、ついで、溶出
先端を下端にして上端から溶離液を注入し、滴下して常
圧で実施することもできる。また、分離器具の溶出先端
への液体試料の導入は、例えば注射器のような器具を用
いて分離管の溶出先端へ液体試料を注入することによっ
て行っても良い。分離が迅速にできることから、最初に
述べた実施例のようにすることが好ましい。
【0030】本発明の方法及び装置に適用する試料とし
ては、一般にカラムクロマトグラフイ−に使用される液
体試料であれば良いが、特に微量の不溶物を含む血清等
の生体成分の分離に有用である。
【0031】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。 実施例1 (1)使用した試薬類の調製 抗体液 ペルオキシダ−ゼ標識抗α−フエトプロテイン抗体Fab’
フラグメント(Fab’−POD、和光純薬工業(株)
製)36.2μg/10ミリリットルと、Fab’−PO
Dと違うエピトープを認識することを確認した抗α−フ
エトプロテイン抗体に硫酸化チロシンペプチド[Ala
−(Thy(SO3))8]を結合したFab’フラグメン
ト(Fab’−YS8、和光純薬工業(株)製)3.7μ
g/10ミリリットルとを含有する50mMN−(2−
アセタミド)−2−アミノエタンスルホン酸緩衝液(p
H6.5)を調製し、これを抗体液とした。
【0032】試料 α−フエトプロテイン(AFP、和光純薬工業(株)
製)を、50mMN−(2−アセタミド)−2−アミノ
エタンスルホン酸緩衝液(pH6.5)で希釈して、1
00ng/ミリリットルとなるように調製し、これを試
料とした。 基質液 32mM4−アセトアミドフエノ−ルと38mM過酸化
水素とを含む10mMクエン酸緩衝液(pH6.5)を
調製し、これを基質液とした。
【0033】(2)分析方法 上記抗体液100マイクロリットルと試料10マイクロ
リットルとを混合し、8℃で5分間反応させた。この混
合液80マイクロリットルを、POROS−DEAEカ
ラム(0.46×1cm,パ−セプテイブ社製)に、下
記〜の方法により導入した。ついで、50mMトリ
ス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液(pH8.
0,0.3M塩化ナトリウム含有)10ミリリットルで
カラムを洗浄後、50mMトリス(ヒドロキシメチル)
アミノメタン緩衝液(pH8.0,3M塩化ナトリウム
含有)3ミリリットルで、Fab’−POD、AFPとFa
b’−YS8の免疫複合体を溶出させた。得られた溶出
液2ミリリットルに、上記基質液200マイクロリット
ルを加え、37℃で10分間反応させ、その蛍光強度
を、励起波長328nm、蛍光波長432nmで測定し
た。得られた結果を図3に示す。尚、溶離液(緩衝液)
は、いずれもカラムのポンプ側から導入した。
【0034】(2)試料の導入方法 比較例 図2に示すように、ポンプ(シリンジポンプSIL10
A、島津製作所製)に、インジエクタ−(Model7
125型、RHEODYNE社製)、POROS−DE
AEカラム(分離器具)の順で結合させた装置を使用
し、インジエクタ−によって試料80マイクロリットル
をカラムに導入した。 本発明方法−1) 図1に示すように、比較例と同じポンプにPOROS−
DEAEカラムを直接結合し、カラム溶出出口に容量1
00マイクロリットルの試料導入管を結合した装置を使
用した。試料導入管から試料80マイクロリットルをポ
ンプで吸引した後、空気100マイクロリットルを吸引
した。
【0035】本発明方法−2) 上記と同じ装置を使用し、試料導入管から試料80マ
イクロリットルをポンプで吸引した後、空気200マイ
クロリットルを吸引した。 本発明方法−3) 上記と同じ装置を使用し、試料導入管から試料80マ
イクロリットルをポンプで吸引した後、精製水200マ
イクロリットルを吸引した。
【0036】(3)結果 図3から明らかなように、本発明方法−2)及び−3)
により得られた蛍光強度は、比較例と同等であるが、本
発明方法−1)により得られた蛍光強度は、比較例より
も約10%程度低下した。このことから、試料導入後、
導入路を十分に洗浄することにより、従来の方法と同等
の測定感度が得られることが判る。
【0037】尚、データは示していないが、種々の濃度
のα−フエトプロテイン溶液について、本発明方法−
1)、−2)及び−3)により蛍光強度を求めて、α−
フエトプロテイン濃度と蛍光強度との関係を表す検量線
を作成したところ、何れの方法によっても良好な直線性
を有する検量線が得られた。このことから、本発明方法
−1)によっても、目的成分の分析を精度良く実施し得
ることが判る。
【0038】実施例2 濁りが認められるヒト血漿検体試料100マイクロリッ
トルを、実施例1と同じPOROS−DEAEカラムに
下記の方法(導入法1)及び2))により導入し、導入
毎にポンプで、50mMトリス(ヒドロキシメチル)ア
ミノメタン緩衝液(pH8.0,3M塩化ナトリウム含
有)を、ポンプ側から導入して流速3ミリリットル/分
でカラムに流し、カラムにかかる圧力を測定した。結果
を図4に示す。
【0039】[導入法1)](比較例) 図2に示すように、ポンプに、インジエクタ−、POR
OS−DEAEカラム(分離器具)の順で結合した実施
例1で比較に使用した装置を使用し、インジエクタ−に
よって試料100マイクロリットルを導入し、50mM
トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液(pH
8.0,3M塩化ナトリウム含有)を1ミリリットル吐
出させた。
【0040】[導入法2)](本発明方法) 図1に示すように、ポンプにPOROS−DEAEカラ
ムを直接結合し、カラム溶出出口に容量100マイクロ
リットルの試料導入管を結合した実施例1と同じ装置を
使用した。試料導入管から試料100マイクロリットル
をポンプで吸引し、更に精製水200マイクロリットル
を吸引した後、ポンプで加圧して吸引方向とは逆方向に
50mMトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝
液(pH8.0、3M塩化ナトリウム含有)を1ミリリ
ットル吐出させた。
【0041】図4より明らかなように、比較例の導入法
1)(従来法)では導入回数が増えるに従って圧力が上
昇するが、本発明方法の導入法2)では導入回数が増え
ても圧力の上昇はほとんど認められない。この結果か
ら、本発明方法によれば、不溶物を含んだ試料でも直接
カラム(分離器具)に導入でき、しかもカラムの寿命が
著しく向上することがわかる。
【0042】実施例3 (1)抗体液、試料及び基質液 実施例1に同じ。 (2)洗浄液及び溶離液 洗浄液:50mMトリス(ヒドロキシメチル)アミノメ
タン緩衝液、pH8.0、0.3M塩化ナトリウム含
有。 溶離液:50mMトリス(ヒドロキシメチル)アミノメ
タン緩衝液、pH8.0、3M塩化ナトリウム含有。
【0043】(3)分析方法及び結果 抗体液100マイクロリットルと試料10マイクロリッ
トルとを混合し、8℃で5分間反応させた。また、容量
5ミリリットルの注射筒に、ザルトバインドメンブラン
アドソ−バ−D5F(SartobindTM Membrane Adsorber
D5F、略名MAD5F、ザルトリウス社製)を結合し、更
に該MAD5Fの溶出口に容量100マイクロリットル
の導入管を結合した装置を準備した。
【0044】上記注射筒のシリンジを引くことにより、
前記混合液80マイクロリットルを導入管内に導入し、
次いで、更に注射筒シリンジを引くことにより、洗浄液
5ミリリットルを導入管から前記MAD5F内に吸引し
た後、注射筒シリンジを押して洗浄液を吐出させること
によりMAD5Fを洗浄した。この洗浄操作を3回繰り
返した。
【0045】ついで、溶離液3ミリリットルを同様に吸
引、吐出し、Fab’−POD、AFPとFab’−YS8の
免疫複合体を溶出させた。得られた溶出液2ミリリット
ルに、基質液200マイクロリットルを加え、37℃で
10分間反応させ、その蛍光強度を励起波長328n
m、蛍光波長432nmで測定したところ、実施例1の
本発明方法−3)と同等の蛍光強度が得られた。以上の
ことから、ポンプの代わりに注射筒を用いても、同様の
結果が得られることが判る。
【0046】実施例4 測定装置 1.装置構成 装置構成について図5〜図7の装置外観図及び図8の配
管系統図を用いて説明する。反応ディスク1は、3重の
ライン構成のターンテーブルであり、内周は試料容器
2、中周は抗原抗体反応容器3と溶離液A収納容器4、
そして外周は酵素反応セル5が配置されている。試料容
器2、抗原抗体反応容器3、溶離液A収納容器4は、ク
ーラユニット27により8℃に保冷されており、酵素反
応セル5はヒータユニット28により40℃に温調され
ている。
【0047】第1のプローブ6を有する分注ユニット
は、試料容器2に収納された試料、第1の試薬(R1)
8、第2の試薬(R2)9、第3の試薬(R3)10を
吸引して反応容器への分注を行う。この第1のプローブ
6は、定量シリンジポンプ12と洗浄シリンジポンプ1
3に配管されており、このシリンジポンプによりプロー
ブの吸引吐出や洗浄が行われる。なお、この配管内はタ
ンク23からの純水で満たされている。洗浄ポット7
は、第1のプローブ6の洗浄に用いられる。また第1の
プローブ6は、追加試料容器設置部の追加試料11の吸
引も行うことができる。
【0048】第2のプローブ14を有する分注ユニット
は、抗原抗体反応容器3中の抗原抗体反応液の吸引とカ
ラム18への導入、溶離液A20による洗浄と溶離液A
収納容器4への分注、溶離液B21および/または溶離
液C22による免疫複合体の溶出および溶出液の酵素反
応セル5への分注を行う。この第2のプローブ14は、
カラム用シリンジポンプ17に管を介して接続されてお
り、このシリンジポンプ17により各吸引吐出が行われ
る。この配管内もタンク23からの純水で満たされてい
る。多連バルブ19は、溶離液A/B/Cの変更を行う
流路切替弁である。洗剤16は、カラムおよび第2のプ
ローブ14配管内の洗浄に用いられる。また、洗浄ポッ
ト15は、第2のプローブ14の洗浄および分析に使用
しなかった溶出液の排出に用いられる。
【0049】検出器25は、酵素反応セル4の蛍光強度
を測定する蛍光測光部である。検出器25は、反応液に
励起光を照射し、反応液から発される蛍光量をホトマル
(光電子増倍管)にて測定するものである。またホトマ
ルはその蛍光量に応じてゲインを調整できるようになっ
ている。
【0050】排出ノズル26は、分析終了反応液を不図
示のポンプにより排水する廃液処理部である。その廃液
はドレインタンク24に収納される。純水タンク23
は、各プローブおよび配管の洗浄に用いられる純水を収
納している。
【0051】ドレインタンク24は、各プローブや反応
液の廃液を収納する。表示器29、キーボード30、プ
リンター31は、分析の依頼や結果表示および動作の開
始などを行う装置制御部である。
【0052】2.分析シーケエンス 分析シーケンスは、1つの試料を分析する際に、装置の
各ユニット動作の流れを示すものである。すなわち一連
の分析動作において、どのタイミングで試料・試薬が分
注・反応・測光・排出されるかを示すものである。
【0053】(1)1試薬、2溶離液の場合 前処理として第1の試薬(R1)のみの抗原抗体反応を
行い、分析として溶離液Bのみによる免疫複合体の溶出
を行う動作をおこなった場合の分析シーケンスを図9に
示す。
【0054】1)準備 分析に使用する試薬、溶離液A/B、純水、洗剤、カラ
ムをセットする。試料容器2を反応ディスク1内周にセ
ットし保冷する。抗原抗体反応容器3および溶離液A収
納容器4を、反応ディスク1中周にセットし保冷する。
酵素反応セル5を、反応ディスク1外周にセットし40
℃に温調する。第1のプローブ6、第2のプローブ14
の配管内を、純水により洗浄する。
【0055】2)装置制御部で分析依頼操作を行ったあ
と、スタートをかける。 (a)反応ディスク1が動作し、溶離液A収納容器4が
第2のプローブ14のアクセス位置に移動する[AD]。
次に第2のプローブ14が、溶離液A収納容器4に溶離
液Aを分注する[A]。 (b)反応ディスク1が動作し、試料容器2が第1のプ
ローブ6のアクセス位置に移動する[SD]。次に第1の
プローブ6が試料を吸引する[S]。
【0056】(c)反応ディスク1が動作し、抗原抗体
反応容器2が、第1のプローブ6のアクセス位置に移動
する[SD]。次に第1のプローブ6が試料を抗原抗体反
応容器3に吐出する[S]。 (d)反応ディスク1が動作し、抗原抗体反応容器3
が、第1のプローブ6のアクセス位置に移動する[S
D]。
【0057】(e)第1のプローブ6が第1の試薬(R
1)を吸引し、抗原抗体反応容器3に分注する[R1]。 (f)抗原抗体反応が始まり、約4.5分間反応が進む。 (g)反応ディスク1が動作し、抗原抗体反応容器3
が、第2のプローブ14のアクセス位置に移動する[I
D]。次に第2のプローブ14が、抗原抗体溶液を吸引
する[I]。
【0058】(h)反応ディスク1が動作し、溶離液A
収納容器4が、第2のプローブ14のアクセス位置に移
動する[AD]。次に第2のプローブ14が溶離液Aを吸
引しながら、抗原抗体液をカラム18に導入する
[I]。 (i)第2のプローブ14が洗浄ポット15のアクセス
位置に移動し、溶離液Aでカラム18の洗浄を行う[A
液洗浄]。
【0059】(j)第2のプローブ14が、洗浄ポット
15のアクセス位置に移動し、溶離液Bでカラムの洗浄
を行う[B液溶出]。 (k)反応ディスク1が動作し、酵素反応セル5が第2
のプローブ14のアクセス位置に移動する[B分画分注
D]。次に第2のプローブ14が、酵素反応セル5に免
疫複合体の溶出、分取をおこなう[B分画分注]。
【0060】(l)第2のプローブ14が、洗浄ポット
15のアクセス位置に移動し、溶離液Bでカラムの洗浄
を行う[B液溶出]。 (m)反応ディスク1が動作し、酵素反応セル5が、第
1のプローブ6のアクセス位置に移動する[R3D]。次
に第1のプローブ6が試薬3を吸引し、酵素反応セル5
に吐出する[R3]。
【0061】(n)この時点で溶出液の酵素反応が始ま
る。 (o)反応ディスク1が動作し、酵素反応セル5が検出
器アクセス位置に移動する[測光D]。次に酵素反応セ
ル5の蛍光強度を測定する[測光]。 (p)蛍光強度の測定は約10分間測定する。
【0062】(q)蛍光強度の測定中に第2のプローブ
14が、洗浄ポット15アクセス位置に移動し、カラム
18と第2のプローブ14の洗浄を行う[カラム洗
浄]。 (r)不図示の装置データ処理部により、複数ゲインか
ら得られた各測光データは、その蛍光強度変化が測定可
能範囲内に納まっているゲインのデータを選択し、演算
され、試料中の測定対象物の濃度を算出する。同時に、
結果を表示部およびプリンターに出力する。
【0063】(s)反応ディスク1が動作し、排出ノズ
ルアクセス位置に移動する[反応液排出D]。 (t)分析反応終了液は不図示のポンプにより排水され
る。 以上で、試料の一連の分析動作が終了する。
【0064】この分析シーケンスにおいて、第1の試薬
(R1)を第2の試薬(R2)の動作に、溶離液Bを溶
離液Cの動作に変更することもできる。また第1の試薬
(R1)動作時に第2の試薬(R2)を、溶離液B動作
時に溶離液Cを使用しても、またその逆に使用すること
もできる。
【0065】(2)2試薬、3溶離液の分析シーケンス 上記分析シーケンスにおいて、抗体液の第1の試薬(R
1)、第2の試薬(R2)および溶離液B,Cの動作を
全て盛り込むこともできる。その分析シーケンス例を図
11に示す。
【0066】本例では,第1の試薬(R1)分注後1
8.9分後に第2の試薬(R2)を分注し、その後1
8.6分後に反応液のカラム18への導入を行う。そし
て、溶離液A液洗浄後、溶離液Bによる溶出、溶離液C
による溶出が引き続き行われ、それぞれの溶出液の酵素
反応を測光測定することになる。結果データは、溶離液
B、Cによる免疫複合体量についてそれぞれ演算、算出
することになる。さらに、2つの結果データを用い、そ
の合計免疫複合体量ならびに各割合も算出することがで
きる。
【0067】3.動作シーケンス 分析シーケンスを繰り返すことにより、複数の試料を連
続的に分析することができる。しかし、分析シーケンス
を繰り返すだけでは、一連の分析シーケエンスが実行さ
れるのに必要な時間毎に1件の分析結果しか得られな
い。そこで処理能力を上げるために一つの分析シーケン
ス中に他の分析シーケンスの動作を更に組み込んで装置
を作動させることが一般的に行われている。一つの分析
シーケエンス中に他の分析シーケンスの動作を組み込ん
だものは動作シーケンスと呼ばれる。
【0068】本装置の動作シーケンスは、反応ディスク
ユニットの動作を基本に、他のユニットの動作が占有す
る時間を基に作製されている。図10や図12に示した
動作シークエンスは、一つの分析シーケンス中に他の分
析シークエンスの動作を最大限に組み込んだ場合あり、
1動作シーケンスを実行するのに要する時間は150秒
である。この動作シーケンスを繰り返すことにより、複
数の試料を連続的に分析した場合、150秒毎に分析結
果が得られる。即ち、このように動作シーケンスを設定
することにより、1試薬、2溶離液の分析シーケンス処
理の場合で7倍、また、2試薬、3溶離液の分析シーケ
ンス処理の場合で20倍処理能力が上がったことにな
る。
【0069】4.動作シーケンスに於ける各ユニットの
動作 各ユニットの動作の詳細について以下に説明する。 (1)反応ディスクの動作。 (a)[AD]は、溶離液Aの分注を行うために、溶離液
A収納容器4を第2のプローブ14のアクセス位置に移
動させる動作を示す。
【0070】(b)[ID]は、抗原抗体反応液の吸引を
行うために、抗原抗体反応容器3を第2のプローブ14
のアクセス位置に移動させる動作を示す。 (c)[測光]は、測光を行うために、酵素反応セル5
を検出器25アクセス位置に移動させる動作を示す。
尚、この測光の動作は同一周期(本例では30秒毎)で
繰り返される。
【0071】(d)[SD]は、試料を吸引するために、
試料容器2を第1のプローブ6のアクセス位置に移動さ
せ、次いで、試料の吐出をおこなうために、抗原抗体反
応容器3を第1のプローブ6のアクセス位置に移動させ
る動作を示す。 (e)[R1D]は、第1の試薬(R1)の分注を行うため
に、抗原抗体反応容器3を第1のプローブ6のアクセス
位置に移動させる動作を示す。
【0072】(f)[B分画分注D]および[C分画分注
D]は、溶離液Bまたは溶離液Cの溶出液の分注を行う
ために、酵素反応セル5を第2のプローブ14のアクセ
ス位置に移動させる動作を示す。 (g)[R3D]は、第3の試薬(R3)の分注を行うため
に、酵素反応セル5を第1のプローブ6のアクセス位置
に移動させる動作を示す。
【0073】(h)[R2D]は、第2の試薬(R2)の分
注を行うために、抗原抗体反応容器3を第1のプローブ
6のアクセス位置に移動させる動作を示す。 (i)[撹拌D]は、液の撹拌を行うために、抗原抗体
反応容器3を第1のプローブ6のアクセス位置に移動さ
せる動作を示す。尚、液の混合を要求されない分析で
は、この動作は選択されない。 (j)[反応液排水D]は、分析終了反応液の排水を行
うために、抗原抗体反応容器3を排出ノズル26のアク
セス位置に移動する動作を示す。
【0074】(2)第1のプローブ6の動作 (a)[S]は、試料容器2のアクセス位置に移動し、
試料を吸引し、次いで、抗原抗体反応容器3のアクセス
位置に移動し、分注を行う動作を示す。また、[S洗
浄]で,洗浄ポット7のアクセス位置に移動し、プロー
ブ洗浄を行う動作を示す。
【0075】(b)[R1]は、第1の試薬(R1)のアク
セス位置に移動し、試薬を吸引し、次いで抗原抗体反応
容器3のアクセス位置に移動し、分注を行う動作を示
す。また、[撹拌]は、反応液を吸引吐出し、液の混合
撹拌を行う動作を示す。尚,液の混合を要求されない分
析ではこの動作は選択されない。更に、[R1洗浄]は、
洗浄ポット7のアクセス位置に移動し、プローブ洗浄を
行う動作を示す。
【0076】(c)[R2]は、第2の試薬(R2)のアク
セス位置に移動し、試薬を吸引し、次いで抗原抗体反応
容器3のアクセス位置に移動し、分注を行う動作を示
す。また、[撹拌]は、反応液を吸引吐出し、液の混合
撹拌を行う動作を示す。但し、液の混合を要求されない
分析ではこの動作は選択されない。更に、[R2洗浄]
は、洗浄ポット7のアクセス位置に移動し、プローブ洗
浄を行う動作を示す。
【0077】(d)[R3]は、第3の試薬(R3)のアク
セス位置に移動し、試薬を吸引し、次いで酵素反応セル
5のアクセス位置に移動し、分注を行う動作を示す。ま
た、[R3洗浄]は、洗浄ポット7のアクセス位置に移動
し、プローブ洗浄を行う動作を示す。
【0078】(3)第2のプローブ14の動作 (a)[A]は、洗浄ポット15のアクセス位置に移動
し、カラム用シリンジポンプ17で溶離液Aを吸引吐出
することにより配管内を溶離液Aに置換し、次いで溶離
液A収納容器位置4のアクセス位置に移動し、溶離液A
の分注を行う動作を示す。
【0079】(b)[I]は、抗原抗体反応容器3のア
クセス位置に移動し、抗原抗体反応液を吸引し、次いで
溶離液A収納容器4のアクセス位置に移動し、次に溶離
液Aを吸引しながら、抗原抗体反応液をカラム18へ導
入する動作を示す。 (c)[A液洗浄]は、洗浄ポット15のアクセス位置
に移動し、カラム用シリンジポンプ17で溶離液Aの吸
引吐出を繰り返すことにより、溶離液Aでカラムの洗浄
を行う動作を示す。
【0080】(d)[B液溶出]は、洗浄ポット15の
アクセス位置に移動し、カラム用シリンジポンプ17で
溶離液Bの吸引吐出を繰り返すことにより、溶離液Bで
カラムに吸着された免疫複合体の溶出を行う動作を示
す。また、[B分画分注]は、酵素反応セル5のアクセ
ス位置に移動し、溶出液の吐出を行う動作を示す。 (e)[C液溶出]は、洗浄ポット15のアクセス位置
に移動し、カラム用シリンジポンプ17で溶離液Cの吸
引吐出を繰り返すことにより、溶離液Cでカラム結合し
た免疫複合体の溶出を行う動作を示す。また、[C分画
分注]は、酵素反応セル5のアクセス位置に移動し、溶
出液の吐出を行う動作を示す。
【0081】(f)[カラム洗浄]は,洗浄ポット15
のアクセス位置に移動し、カラム用シリンジポンプ17
で純水の吸引吐出を繰り返すことにより、カラム18お
よび第2のプローブ14の洗浄を行った後、洗剤16の
アクセス位置に移動し、洗剤16を吸引しカラム18ま
で導入し、次いで洗浄ポット15のアクセス位置に移動
し、再度カラムシリンジポンプ17が純水を吸引吐出を
繰り返すことにより、洗剤の洗浄を行う動作を示す。
【0082】(4)排出ノズル26の動作 (a)[反応液排水]は、排出ノズル26のアクセス位
置に移動してきた抗原抗体反応容器3に排出ノズルを挿
入し、分析終了反応液の排水を行う動作を示す。
【0083】(5)検出器25の動作 (a)[測光]は,検出器25のアクセス位置に移動し
てきた酵素反応セル5の蛍光測光を行う動作を示す。
尚、この[測光]は,酵素反応中の酵素反応セル5の連
続的測光を1回とし,同一間隔で1サイクル中に5回
(本例では30秒毎)繰り返される。
【0084】5.注記 本説明中の各ユニットの動作時間、反応時間、試料容器
や各種反応容器の数量、各溶液の吸引吐出量、設定温
度、分析シーケンス及び動作シーケンス等は本内容に限
定されるものでなく、種々変更することができるのは勿
論である。
【0085】実施例5.AFPの測定 (1) 使用装置 実施例4の装置を使用した。
【0086】(2) 使用した試薬類の調製 抗体液 実施例1と同じ抗体液を使用し、実施例4の装置の第1
の試薬(R1)の位置にセットした。 試料 AFP濃度420ng/mlのヒト血清を生理食塩水で1/10、2/1
0、3/10、4/10、5/10、6/10、7/10、8/10、9/10倍に稀
釈し、これを試料とした。またAFP濃度100ng/mlの標準
品(和光純薬工業社製)を標準液として用いた。
【0087】 基質液 実施例1と同じ基質液を使用し、実施例4の装置の第3
の試薬(R3)の位置にセットした。 溶離液 溶離液A:50mMトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタ
ン緩衝液(pH8.0、0.3M塩化ナトリウム含有) 溶離液B:50mMトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタ
ン緩衝液(pH8.0、3.0M塩化ナトリウム含有) これらの2つを溶離液とし、実施例4の装置の溶離液
A、溶離液Bの位置に夫々セットした。
【0088】(3) 分析方法 実施例4の分析シーケンス1(1試薬、2溶離液)を用
いて、以下の分析条件で分析し、各試料について1分間
あたりの蛍光強度の変化を測定した。得られた測定値と
AFP標準液の測定値との比較から各試料中のAFP濃
度を算出した。尚、各試料について5回づつ測定を行っ
た。
【0089】試薬1:100μl 試料:3μl 抗原抗体反応液カラム導入量:20μl 基質量:100μl 分画量:1ml カラム洗浄液量:18 ml カラム:POROSE-DEAEカラム(5.5 x 6.9 mm)
【0090】結果 稀釈倍率と測定値との関係を図13に示す。図13から
明らかな如く原点を通る良好な直線関係となることが判
る。また、各試料について測定値の変動係数を求めたと
ころ0.8%〜6.0%と良好な値であった。
【0091】実施例6.糖鎖構造の異なるAFPの分別測定 (1) 使用装置 実施例4の装置を使用した。
【0092】(2) 使用した試薬類の調製 第1の試薬 レンズマメレクチン(LCA、(株)ホ−ネンコーポレー
ション社製)10mg/10ミリリットルと、5個の硫酸残基
を有する硫酸化チロシンペプチド[Ala-(Tyr(SO3)5)]
が結合した抗α−フェトプロテイン抗体Fab'フラグメン
ト(Fab'-YS5、和光純薬工業(株)製)を1.75 nmol/1
0ミリリットルとを含有する50mM N-(2-アセトアミド)
−2−アミノエタンスルホン酸(ACES)緩衝液(pH6.
5)を調製し、これを第1の試薬とし、実施例4の装置
の第1の試薬(R1)の位置にセットした。
【0093】 第2の試薬 上記Fab'-YS5と認識部位が違うことを確認したペルオキ
シダーゼ標識抗α−フェトプロテイン抗体Fab'フラグメ
ント(Fab'-POD、和光純薬工業(株)製)402pmol/1ミ
リリッターと、Fab'-YS5、Fab'-PODと認識部位が違うこ
とを確認した抗α−フェトプロテイン抗体のFab'フラグ
メントに8個の硫酸残基を有する硫酸化チロシンペプチ
ド[Ala-(Tyr(SO3)8)]が結合したもの(Fab'-YS8、和
光純薬工業(株)製)72 pmol/1ミリリッターとを含有
する50mM ACES緩衝液(pH6.5)を調製し、これを第2の
試薬とし、実施例4装置の第2の試薬(R2)の位置にセ
ットした。
【0094】尚、Fab'-YS8を作製するために用いられた
抗体は、LCAが結合していないAFPにのみ結合する
性質を有している。これに対して、Fab'-YS5 及びFab'-
PODを作製するために用いられた抗体は、LCAの結合
の有無に拘わらず全てのAFPに結合する性質を有して
いる。
【0095】 試料 AFP濃度690ng/mlで、AFP−L3分画比(%)が46%の
ヒト血清を生理食塩水で1/10、2/10、3/10、4/10、5/1
0、6/10、7/10、8/10、9/10倍に稀釈したものを試料と
した。また、AFP濃度200ng/mlで、AFP−L3分画比
(%)が0%の標準品、及びAFP濃度200ng/mlで、AF
P−L3分画比(%)が100%の標準品(何れも和光純薬工
業(株)社製)を標準液として用い検量線を作製した。 基質液 実施例1と同じ基質液を使用し、実施例4の装置の第3
の試薬(R3)の位置にセットした。
【0096】 溶離液 溶離液A:50mMトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタ
ン緩衝液(pH8.0、0.3M塩化ナトリウム含有) 溶離液B:50mMトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタ
ン緩衝液(pH8.0、0.78M塩化ナトリウム含有) 溶離液C:50mMトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタ
ン緩衝液(pH8.0、3.0M塩化ナトリウム含有) これらの3つを溶離液とし、夫々を実施例4の装置の溶
離液A、溶離液B及び溶離液Cの位置にセットした。
【0097】(3) 分析方法 実施例4の分析シーケンス2(2試薬、3溶離液)を用
いて、以下の分析条件で分析した。尚、溶離液Bで免疫
複合体1(Fab'-POD−AFP−Fab'-YS5)がカラムから溶
出され、溶離液Cで免疫複合体2(Fab'-POD−AFP−Fa
b'-YS8−Fab'YS5)がカラムから溶出される。得られた
免疫複合体1分画と免疫複合体2分画の夫々について1
分間あたりの蛍光強度の変化を測定し、得られた夫々の
測定値の合計と、AFP標準液の測定値から各試料中の
AFP濃度を算出した。
【0098】また、免疫複合体1分画についての測定値
と免疫複合体2分画についての測定値とを下記式に代入
して各試料の分画比(%)を求め、これを、予めL3分
画比0%の標準液とL3分画比100%のAFP標準液
とを用いて同様にして得られた分画比を用いて作製した
検量線に当てはめ、各試料中のAFP−L3分画比(%)
を求めた。
【0099】分画比(%)= 免疫複合体1分画の測定
値/(免疫複合体1分画の測定値+ 免疫複合体2分画
の測定値)
【0100】第1の試薬:100μl 第2の試薬:10μl 試料:10μl 抗原抗体反応液カラム導入量:80μl 基質量:100μl 免疫複合体1分画量:1 ml 免疫複合体2分画量:1 ml カラム洗浄液量:18 ml カラム:POROSE-DEAEカラム(5.5 x 6.9 mm)
【0101】結果 稀釈倍率と測定値との関係を図14に示す。図14から明
らかな如く、AFP濃度は原点を通る良好な直線関係とな
ることが判る。また、AFP−L3分画比(%)は試料を
稀釈しても変化しないことが判る。これは、特定のレク
チンと反応する(特定の糖鎖構造を有する)AFPの割
合は試料を稀釈しても変化しないためである。
【0102】
【発明の効果】本発明は、多数回分離しても、分離器具
内の圧力が上昇したり、分離が悪くなる現象を避けるこ
とができるので、分離器具内の寿命が著しく向上すると
共にキャリ−オ−バ−が生じないという従来技術では解
決できなかった課題を解決したものであり、それ故極め
て画期的な発明である。また、ポンプを使用して加圧溶
出する場合、本発明によれば、溶出先端の解放端から試
料を導入するので、特殊な試料導入装置を必要としない
利点が得られる。
【0103】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分離装置を示す概略図である。
【図2】従来の分離装置を示す概略図である。
【図3】実施例1の蛍光強度の測定結果を示す棒グラフ
である。
【図4】実施例2のカラム圧力の変動の測定結果を示す
折れ線グラフである。
【図5】本発明の分離装置の実施例を示す一部切欠平面
図である。
【図6】本発明の分離装置の実施例を示す正面図であ
る。
【図7】本発明の分離装置の実施例を示す側面図であ
る。
【図8】本発明の分離装置の実施例を示す配管系統図で
ある。
【図9】1試薬、2溶離液の場合の本発明の分離装置の
分析シーケンスを示すものである。
【図10】1試薬、2溶離液の場合の本発明の分離装置
の動作シーケンスを示すものである。
【図11】2試薬、3溶離液の場合の本発明の分離装置
の分析シーケンスを示すものである。
【図12】2試薬、3溶離液の場合の本発明の分離装置
の動作シーケンスを示すものである。
【図13】実施例5による希釈倍率とAFP濃度測定値
との関係を示す検量線図である。
【図14】実施例6による希釈倍率とAFP濃度測定値
との関係を示す検量線図並びに希釈倍率とAFP−L3
分画比(%)との関係を示す検量線図である。
【符号の説明】
1 反応ディスク 2 試料容器 3 抗原抗体反応容器 4 溶離液A収納容器 5 酵素反応セル 6 第1のプローブ 7 洗浄ポット 8 第1の試薬R1(抗体液) 9 第2の試薬R2(抗体液) 10 第3の試薬R3(蛍光基質液) 11 追加試料 12 定量シリンジポンプ 13 洗浄シリンジポンプ 14 第2のプローブ 15 洗浄ポット 16 洗剤 17 カラムシリンジポンプ 18 カラム 19 多連バルブ 20 溶離液A 21 溶離液B 22 溶離液C 23 純水タンク 24 ドレインタンク 25 検出器 26 排出ノズル 27 クーラーユニット 28 ヒータユニット 29 表示器 30 キーボード 31 プリンター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 正佳 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所三条工場内 (72)発明者 荒島 秀嘉 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所三条工場内 (72)発明者 奥山 哲史 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所三条工場内 (72)発明者 花房 信博 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所三条工場内 (72)発明者 谷水 弘治 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所三条工場内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体試料中の複数の成分を吸着剤に対する
    吸着力の差を利用して分離する方法において、前記液体
    試料を、吸着剤を保持した分離器具の溶出方向とは逆方
    向から分離器具に導入し、溶離液と共に溶出先端から分
    離溶出させることを特徴とする液体試料成分の分離方
    法。
  2. 【請求項2】前記液体試料を、前記分離器具に吸引して
    導入する請求項1に記載の分離方法。
  3. 【請求項3】前記溶離液を、前記分離器具の溶出方向と
    は逆方向から分離器具に吸引して導入する請求項1また
    は2に記載の分離方法。
  4. 【請求項4】前記液体試料が、不溶物を含んだ試料であ
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の分離方法。
  5. 【請求項5】前記液体試料に溶解している測定対象と測
    定に悪影響を与える不純物の一方の大部分は、他方が溶
    出する条件で前記吸着剤に吸着される請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の分離方法。
  6. 【請求項6】前記液体試料を吸引後、気体若しくは液体
    を吸引して、吸引流路に付着した液体試料を前記分離器
    具内に流入させる請求項2に記載の分離方法。
  7. 【請求項7】前記分離器具内を溶出方向に加圧して、前
    記吸着させた液体試料の分離溶出を行う請求項1〜6の
    いずれか1項に記載の分離方法。
  8. 【請求項8】前記液体試料の吸着剤への吸着と溶出と
    を、同一の前記分離器具を使用し、別の液体試料につい
    て繰り返し行う請求項1〜7のいずれか1項に記載の分
    離方法。
  9. 【請求項9】前記吸着剤を保持した分離器具が、吸着剤
    を充填したカラムである請求項1〜8のいずれかに記載
    の分離方法。
  10. 【請求項10】前記吸着剤を保持した分離器具が、シー
    ト状若しくは膜状の吸着剤を、分離管内若しくは分離管
    に形成した外方に向けた膨出部内で保持した分離器具で
    ある請求項1〜8のいずれかに記載の分離方法。
  11. 【請求項11】吸着剤を保持した分離器具と、該分離器
    具の一端の溶出側に位置する液体試料導入部と、前記分
    離器具の他端に接続された分離器具内を減圧または減圧
    及び加圧する手段とを具備したことを特徴とする液体試
    料中の成分を吸着剤に対する吸着力の差を利用して分離
    する装置。
  12. 【請求項12】前記分離器具内を減圧または減圧及び加
    圧する手段が、分離器具内にエア−を吸引し得、且つ該
    エア−を吐出し得るポンプである請求項11に記載の装
    置。
  13. 【請求項13】前記ポンプにかかる負荷が、30kgf
    /cm2以下となるように前記吸着剤を選択する請求項
    12に記載の装置。
  14. 【請求項14】前記吸着剤を保持した分離器具が、吸着
    剤を充填したカラムである請求項11〜13のいずれか
    に記載の分離方法。
  15. 【請求項15】前記吸着剤を保持した分離器具が、シー
    ト状若しくは膜状の吸着剤を、分離管内若しくは分離管
    に形成した外方に向けた膨出部内で保持した分離器具で
    ある請求項11〜14のいずれかに記載の装置。
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