JPH10332637A - 電気二重層キャパシタの電位窓測定方法及び装置 - Google Patents
電気二重層キャパシタの電位窓測定方法及び装置Info
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- JPH10332637A JPH10332637A JP9141631A JP14163197A JPH10332637A JP H10332637 A JPH10332637 A JP H10332637A JP 9141631 A JP9141631 A JP 9141631A JP 14163197 A JP14163197 A JP 14163197A JP H10332637 A JPH10332637 A JP H10332637A
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/13—Energy storage using capacitors
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- Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電気二重層キャパシタの電位窓すなわち分解
反応を生じる電位を定量的に精度良く測定する方法及び
装置を提供する。 【解決手段】 正極、負極を電解液中に浸漬し、両極を
短絡したときの初期浸漬電位をv0とすると、その後正
極、負極間に電圧V1を印加した時、電極で分解反応が
生じない場合には、放電後正極、負極を短絡させると再
び浸漬電位がv0に戻る。しかし、分解反応が生じる
と、分解反応が生じた電極で、電解液との間で電荷の授
受が行われ、その分電極に蓄えられた電荷が減少する。
このため、放電後正極、負極を短絡させた場合には、分
解反応が生じた電極と反対の極性の電荷が両極に電極容
量に見合った量ずつ分配され、この場合の浸漬電位が初
期の浸漬電位v0とは異なる値となる。この値を測定す
ることにより分解反応が生じる電位を正確に知ることが
でき、電位窓の測定を精度よく行うことができる。
反応を生じる電位を定量的に精度良く測定する方法及び
装置を提供する。 【解決手段】 正極、負極を電解液中に浸漬し、両極を
短絡したときの初期浸漬電位をv0とすると、その後正
極、負極間に電圧V1を印加した時、電極で分解反応が
生じない場合には、放電後正極、負極を短絡させると再
び浸漬電位がv0に戻る。しかし、分解反応が生じる
と、分解反応が生じた電極で、電解液との間で電荷の授
受が行われ、その分電極に蓄えられた電荷が減少する。
このため、放電後正極、負極を短絡させた場合には、分
解反応が生じた電極と反対の極性の電荷が両極に電極容
量に見合った量ずつ分配され、この場合の浸漬電位が初
期の浸漬電位v0とは異なる値となる。この値を測定す
ることにより分解反応が生じる電位を正確に知ることが
でき、電位窓の測定を精度よく行うことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気二重層キャパ
シタの電位窓測定方法及びそのための装置の改良に関す
る。
シタの電位窓測定方法及びそのための装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電気二重層キャパシタの電極としては、
通常活性炭が用いられる。この活性炭は、非常に大きな
比表面積を有しており、大きな電気二重層容量を得るこ
とができる。このような、活性炭を用いた電極の電位窓
は、例えばサイクリックボルタンメトリー法で測定する
ことができる。特開平8−88148号公報には、この
サイクリックボルタンメトリー法を用いて、活性炭電極
を電気化学的に酸化させ、この際に測定されるサイクリ
ックボルタモグラム(I−V線図)の例が示されてい
る。
通常活性炭が用いられる。この活性炭は、非常に大きな
比表面積を有しており、大きな電気二重層容量を得るこ
とができる。このような、活性炭を用いた電極の電位窓
は、例えばサイクリックボルタンメトリー法で測定する
ことができる。特開平8−88148号公報には、この
サイクリックボルタンメトリー法を用いて、活性炭電極
を電気化学的に酸化させ、この際に測定されるサイクリ
ックボルタモグラム(I−V線図)の例が示されてい
る。
【0003】図8には、サイクリックボルタンメトリー
法により、活性炭電極の電位窓を測定するための装置が
示される。図8において、集電体10上に活性炭によっ
て構成された測定極12が形成されている。この測定極
12について電位窓すなわち分解電流が流れる電位が測
定される。また、対極14も同様に集電体10の上に形
成されている。測定極12及び対極14は、測定用セル
16中の電解液18の中で、一定間隔で平行に対向配置
されている。また、この電解液18の中には、参照電極
20も測定極12の近傍に配置されている。この参照電
極20としては、例えば、Ag/Ag+電極などが使用
される。
法により、活性炭電極の電位窓を測定するための装置が
示される。図8において、集電体10上に活性炭によっ
て構成された測定極12が形成されている。この測定極
12について電位窓すなわち分解電流が流れる電位が測
定される。また、対極14も同様に集電体10の上に形
成されている。測定極12及び対極14は、測定用セル
16中の電解液18の中で、一定間隔で平行に対向配置
されている。また、この電解液18の中には、参照電極
20も測定極12の近傍に配置されている。この参照電
極20としては、例えば、Ag/Ag+電極などが使用
される。
【0004】測定極12及び対極14の電位差はコント
ローラ22で制御される。このとき、測定極12と参照
電極20との電位差すなわち測定極12の参照電極20
に対する電位が電圧計24で測定され、この測定結果も
コントローラ22に入力されている。コントローラ22
では、電圧計24で測定された測定極12の電位が、一
定速度で一定の範囲を変化するように、測定極12と対
極14との電位差を制御している。
ローラ22で制御される。このとき、測定極12と参照
電極20との電位差すなわち測定極12の参照電極20
に対する電位が電圧計24で測定され、この測定結果も
コントローラ22に入力されている。コントローラ22
では、電圧計24で測定された測定極12の電位が、一
定速度で一定の範囲を変化するように、測定極12と対
極14との電位差を制御している。
【0005】このような方法により、測定極12の参照
電極20に対する電位の変化と、測定極12と対極14
との間に流れる電流との関係(I−V線図)が図9に示
される。図9において、測定極12の電位が所定値に到
達すると、測定極12と対極14との間に流れる電流値
が鋭く立ち上がるようになる(図中のP)。これは、こ
の電位で測定極12あるいは対極14において電解液な
どの分解反応が起こり、このために各電極に分解電流が
流れるためと考えられる。従って、このようなピークを
測定することにより、サイクリックボルタンメトリー法
によって電位窓すなわち分解電流が流れる電位を測定す
ることができる。
電極20に対する電位の変化と、測定極12と対極14
との間に流れる電流との関係(I−V線図)が図9に示
される。図9において、測定極12の電位が所定値に到
達すると、測定極12と対極14との間に流れる電流値
が鋭く立ち上がるようになる(図中のP)。これは、こ
の電位で測定極12あるいは対極14において電解液な
どの分解反応が起こり、このために各電極に分解電流が
流れるためと考えられる。従って、このようなピークを
測定することにより、サイクリックボルタンメトリー法
によって電位窓すなわち分解電流が流れる電位を測定す
ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の電
位窓の測定方法においては、分解電流が電極の静電容量
によって決まる電流量に比べて多い場合には有効である
が、少ない場合には分解電流と静電容量による電流量と
を分離することが困難である。すなわち、図9におい
て、電流値がピーク(P)を示す点で分解電流が流れて
いるのは明らかであると考えられるが、このピークを示
す以前の領域Aの部分でもある程度の分解電流が流れて
いることが考えられる。ただしこの領域では、上述した
ように分解電流の値が小さいので、分解電流として検知
することが困難となっている。このため、分解電流が生
じ始める電位を正確に測定するのが困難であり、正確な
電位窓を測定できないという問題があった。
位窓の測定方法においては、分解電流が電極の静電容量
によって決まる電流量に比べて多い場合には有効である
が、少ない場合には分解電流と静電容量による電流量と
を分離することが困難である。すなわち、図9におい
て、電流値がピーク(P)を示す点で分解電流が流れて
いるのは明らかであると考えられるが、このピークを示
す以前の領域Aの部分でもある程度の分解電流が流れて
いることが考えられる。ただしこの領域では、上述した
ように分解電流の値が小さいので、分解電流として検知
することが困難となっている。このため、分解電流が生
じ始める電位を正確に測定するのが困難であり、正確な
電位窓を測定できないという問題があった。
【0007】本発明は上記従来の課題に鑑みなされたも
のであり、その目的は、電気二重層キャパシタのような
比較的大きな静電容量を有するコンデンサの電位窓すな
わち分解反応を生じる電位を定量的に精度良く測定する
方法及び装置を提供することにある。
のであり、その目的は、電気二重層キャパシタのような
比較的大きな静電容量を有するコンデンサの電位窓すな
わち分解反応を生じる電位を定量的に精度良く測定する
方法及び装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、電気二重層キャパシタの電位窓測定方法
であって、無充電状態で浸漬電位を測定する工程と、所
定電圧にて充電し、完全放電させる工程と、完全放電し
た状態での浸漬電位を測定する工程と、浸漬電位の変化
から分解電位を算出する工程と、を備えたことを特徴と
する。
に、本発明は、電気二重層キャパシタの電位窓測定方法
であって、無充電状態で浸漬電位を測定する工程と、所
定電圧にて充電し、完全放電させる工程と、完全放電し
た状態での浸漬電位を測定する工程と、浸漬電位の変化
から分解電位を算出する工程と、を備えたことを特徴と
する。
【0009】また、本発明は、電気二重層キャパシタの
電位窓測定装置であって、無充電状態で浸漬電位を測定
する手段と、所定電圧にて充電し、完全放電させる手段
と、完全放電した状態での浸漬電位を測定する手段と、
浸漬電位の変化から分解電位を算出する手段と、を備え
たことを特徴とする。
電位窓測定装置であって、無充電状態で浸漬電位を測定
する手段と、所定電圧にて充電し、完全放電させる手段
と、完全放電した状態での浸漬電位を測定する手段と、
浸漬電位の変化から分解電位を算出する手段と、を備え
たことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
【0011】図1には、本発明に係る電気二重層キャパ
シタの電位窓測定方法の基本原理が示される。まず図1
(a)には、各電極に電圧を印加せずに正極負極を短絡
させた場合が示される。この場合、正極、負極は共に電
解液に浸漬された状態となっており、正極と負極とは同
じ浸漬電位v0となっている。ここで浸漬電位とは、正
極負極を短絡させた状態において、電解液中に浸漬した
参照電極に対する電極電位のことをあらわすものとす
る。
シタの電位窓測定方法の基本原理が示される。まず図1
(a)には、各電極に電圧を印加せずに正極負極を短絡
させた場合が示される。この場合、正極、負極は共に電
解液に浸漬された状態となっており、正極と負極とは同
じ浸漬電位v0となっている。ここで浸漬電位とは、正
極負極を短絡させた状態において、電解液中に浸漬した
参照電極に対する電極電位のことをあらわすものとす
る。
【0012】次に、図1(b)には、正極負極間に電圧
V1(V)を印加しても、正極、負極共に分解反応が生
じなかった場合が示されている。この場合、正極、負極
には、それぞれ電荷量Qクーロン、−Qクーロンが充電
されることになる。この状態から、正極、負極を放電さ
せ、その後短絡させると、図1(a)の状態に戻り、浸
漬電位が元のv0になる。
V1(V)を印加しても、正極、負極共に分解反応が生
じなかった場合が示されている。この場合、正極、負極
には、それぞれ電荷量Qクーロン、−Qクーロンが充電
されることになる。この状態から、正極、負極を放電さ
せ、その後短絡させると、図1(a)の状態に戻り、浸
漬電位が元のv0になる。
【0013】次に、図1(c)には、正極、負極間に印
加する電圧V1の値を高くしていった場合に、正極側で
分解反応が生じたときの充電状態が示される。図1
(c)において、正極側での分解電荷量をΔQ+クーロ
ン(ΔQ+>0)とすると、負極側の充電電荷量が−Q
クーロンの場合、正極はQ−ΔQ+クーロンの充電量と
なる。これは、正極側で分解反応が生じた結果、分解さ
れる電解液と、電極に蓄えられた電荷との間で電子の授
受が行われ、この結果正極に蓄えられた電荷が、分解電
荷量の分だけ減少するためである。この場合には、正極
負極間の電圧V1は、分解量に応じて低下している。
加する電圧V1の値を高くしていった場合に、正極側で
分解反応が生じたときの充電状態が示される。図1
(c)において、正極側での分解電荷量をΔQ+クーロ
ン(ΔQ+>0)とすると、負極側の充電電荷量が−Q
クーロンの場合、正極はQ−ΔQ+クーロンの充電量と
なる。これは、正極側で分解反応が生じた結果、分解さ
れる電解液と、電極に蓄えられた電荷との間で電子の授
受が行われ、この結果正極に蓄えられた電荷が、分解電
荷量の分だけ減少するためである。この場合には、正極
負極間の電圧V1は、分解量に応じて低下している。
【0014】図1(d)には、図1(c)の状態から、
放電させ、更に正極、負極間を短絡させた場合の充電状
態が示される。図1(d)に示されるように、分解によ
って失われた電荷と逆の極性の電荷が、正極及び負極に
電極容量に見合った量ずつ分配される。本例の場合には
正極で正電荷が失われており、これを放電後短絡させる
と、正極、負極ともに電極容量に見合った量の負電荷が
蓄えられた状態となる。このため、図1(d)における
浸漬電位すなわち参照電極に対する電極電位は、初期の
浸漬電位すなわち図1(a)における浸漬電位v0より
も低くなる。この場合の浸漬電位をv1s、正極の静電容
量をC+、負極の静電容量をC-とすると、図1(d)で
正極、負極に分配され、残存している電荷量をそれぞれ
q+、q-とした場合、分解電荷量ΔQ+は、
放電させ、更に正極、負極間を短絡させた場合の充電状
態が示される。図1(d)に示されるように、分解によ
って失われた電荷と逆の極性の電荷が、正極及び負極に
電極容量に見合った量ずつ分配される。本例の場合には
正極で正電荷が失われており、これを放電後短絡させる
と、正極、負極ともに電極容量に見合った量の負電荷が
蓄えられた状態となる。このため、図1(d)における
浸漬電位すなわち参照電極に対する電極電位は、初期の
浸漬電位すなわち図1(a)における浸漬電位v0より
も低くなる。この場合の浸漬電位をv1s、正極の静電容
量をC+、負極の静電容量をC-とすると、図1(d)で
正極、負極に分配され、残存している電荷量をそれぞれ
q+、q-とした場合、分解電荷量ΔQ+は、
【数1】 となる。この時の浸漬電位は、初期のv0からv1sに低
下しているが、これは上述した残存電荷q+、q-のため
であり、
下しているが、これは上述した残存電荷q+、q-のため
であり、
【数2】
【数3】 という関係となっている。この第2式及び第3式を第1
式に代入すると、
式に代入すると、
【数4】 となる。第4式において、ΔQ+>0であるので、v0>
v1sとなり、正極側でのみ分解反応が生じた場合には、
浸漬電位が低下することがわかる。
v1sとなり、正極側でのみ分解反応が生じた場合には、
浸漬電位が低下することがわかる。
【0015】同様にして、負極側で分解反応が生じた場
合には、負極で負電荷が失われることになり、
合には、負極で負電荷が失われることになり、
【数5】 のような関係となる。ここで失われた電荷は負電荷であ
るので、ΔQ-<0であり、v1s>v0となる。すなわ
ち、負極側でのみ分解反応が生じた場合には、浸漬電位
が増加することがわかる。
るので、ΔQ-<0であり、v1s>v0となる。すなわ
ち、負極側でのみ分解反応が生じた場合には、浸漬電位
が増加することがわかる。
【0016】以上述べたように、電解液中に浸漬した正
極、負極間に所定の電圧を印加させ、これを放電、短絡
させる動作を繰り返し、その際に分解電荷量を測定すべ
き電極の電位を測定し、この値からその電極において生
じる分解電荷量を演算算出することができる。この場
合、正極、負極間に流れる電流値から分解電流を測定す
るのではないため、電極間の静電容量によって決まる電
流と分解電流とを分離する必要がなく、電位窓の測定を
正確に行うことができる。
極、負極間に所定の電圧を印加させ、これを放電、短絡
させる動作を繰り返し、その際に分解電荷量を測定すべ
き電極の電位を測定し、この値からその電極において生
じる分解電荷量を演算算出することができる。この場
合、正極、負極間に流れる電流値から分解電流を測定す
るのではないため、電極間の静電容量によって決まる電
流と分解電流とを分離する必要がなく、電位窓の測定を
正確に行うことができる。
【0017】図2には、このような原理を応用した、本
発明に係る電気二重層キャパシタの電位窓測定装置の構
成のブロック図が示される。図2において、測定用セル
16には、分解電荷量を測定する正極及び負極と、これ
らの電極の電位の基準となる参照電極が収められてい
る、この測定用セル16中の正極、負極には、充放電用
電源26により充電、放電が行われる。この場合、測定
用セル16中の測定対象の電極(正極又は負極)の電位
は、測定電極電位測定部28によって測定される。測定
電極電位測定部28によって測定された測定対象の電極
の電位から、分解電荷量演算部30により、上記第4式
あるいは第5式に基づいて分解電荷量ΔQ+、ΔQ-の値
が算出される。以上のような動作は、制御用コンピュー
タ32により制御される。
発明に係る電気二重層キャパシタの電位窓測定装置の構
成のブロック図が示される。図2において、測定用セル
16には、分解電荷量を測定する正極及び負極と、これ
らの電極の電位の基準となる参照電極が収められてい
る、この測定用セル16中の正極、負極には、充放電用
電源26により充電、放電が行われる。この場合、測定
用セル16中の測定対象の電極(正極又は負極)の電位
は、測定電極電位測定部28によって測定される。測定
電極電位測定部28によって測定された測定対象の電極
の電位から、分解電荷量演算部30により、上記第4式
あるいは第5式に基づいて分解電荷量ΔQ+、ΔQ-の値
が算出される。以上のような動作は、制御用コンピュー
タ32により制御される。
【0018】以上説明したように、第4式又は第5式に
基づいて、正極又は負極で生じる分解電荷量を演算する
ことができるが、正極及び負極において同時に分解反応
が生じた場合には、それぞれの電極でどの程度の分解電
荷が生じているかを求めることはできない。これは、正
極、負極で同時に分解反応が生じた場合には、正極、負
極を短絡させた時に分解反応によって発生した電荷がそ
れぞれの極で混合され、中和されてしまうからである。
そこで、分解電荷量を演算算出する場合には、正極又は
負極の一方のみで分解反応を生じさせる必要がある。一
方の電極のみで分解反応を生じさせるためには、分解電
荷量を測定したい側の電極の静電容量に対して、もう一
方の側の電極(対極)の静電容量を十分大きくしておく
方法が考えられる。すなわち、正極、負極の静電容量を
C+、C-とし、各電極の電位をv+、v-とすると、
基づいて、正極又は負極で生じる分解電荷量を演算する
ことができるが、正極及び負極において同時に分解反応
が生じた場合には、それぞれの電極でどの程度の分解電
荷が生じているかを求めることはできない。これは、正
極、負極で同時に分解反応が生じた場合には、正極、負
極を短絡させた時に分解反応によって発生した電荷がそ
れぞれの極で混合され、中和されてしまうからである。
そこで、分解電荷量を演算算出する場合には、正極又は
負極の一方のみで分解反応を生じさせる必要がある。一
方の電極のみで分解反応を生じさせるためには、分解電
荷量を測定したい側の電極の静電容量に対して、もう一
方の側の電極(対極)の静電容量を十分大きくしておく
方法が考えられる。すなわち、正極、負極の静電容量を
C+、C-とし、各電極の電位をv+、v-とすると、
【数6】 という関係がある。例えば、C+<<C-の場合には、|
v-|<<|v+|となり、v-の電位が分解反応を生じ
る電位に達しないうちにv+の電位を分解反応の生じる
電位にまで到達させることが可能となる。また、逆にC
+>>C-とすると、v+の電位が分解反応を生じる電位
に達しないうちに、v-の電位を分解反応の生じる電位
に到達させることが可能となる。
v-|<<|v+|となり、v-の電位が分解反応を生じ
る電位に達しないうちにv+の電位を分解反応の生じる
電位にまで到達させることが可能となる。また、逆にC
+>>C-とすると、v+の電位が分解反応を生じる電位
に達しないうちに、v-の電位を分解反応の生じる電位
に到達させることが可能となる。
【0019】以上の点をふまえて、図2にブロック図で
示された本発明に係る電気二重層キャパシタの電位窓測
定装置の具体的な構成例が図3に示される。図3におい
て、測定極12は、集電体10の上に形成されている。
また、測定極12に対して十分に活物質量を多くした対
極14が同様に集電体10の上に設けられている。測定
極12と対極14とは、測定用セル16中に蓄えられた
電解液18中に浸漬されている。対極14の静電容量を
大きくするため、対極14の活物質量を多くする方法と
しては、例えば集電体10の上に塗布される活物質の厚
さを厚くしたり、電極の面積を広くする方法などが考え
られる。あるいは、活物質自体を静電容量の大きなもの
で構成することも可能である。もちろん、これらを組み
合わせることも好適である。この対極14の静電容量
は、測定極12の静電容量の4倍以上とするのが好まし
い。
示された本発明に係る電気二重層キャパシタの電位窓測
定装置の具体的な構成例が図3に示される。図3におい
て、測定極12は、集電体10の上に形成されている。
また、測定極12に対して十分に活物質量を多くした対
極14が同様に集電体10の上に設けられている。測定
極12と対極14とは、測定用セル16中に蓄えられた
電解液18中に浸漬されている。対極14の静電容量を
大きくするため、対極14の活物質量を多くする方法と
しては、例えば集電体10の上に塗布される活物質の厚
さを厚くしたり、電極の面積を広くする方法などが考え
られる。あるいは、活物質自体を静電容量の大きなもの
で構成することも可能である。もちろん、これらを組み
合わせることも好適である。この対極14の静電容量
は、測定極12の静電容量の4倍以上とするのが好まし
い。
【0020】測定極12の近傍には、測定極12の電位
の基準となる参照電極20が配置されている。この参照
電極20は、測定極12にできるだけ近づけるのが好ま
しい。
の基準となる参照電極20が配置されている。この参照
電極20は、測定極12にできるだけ近づけるのが好ま
しい。
【0021】測定極12と対極14とは、測定用セル1
6に設けられた各電極用の端子34を介して充放電装置
36に接続されている。この充放電装置は、図2に示さ
れた充放電用電源26、分解電荷量演算部30、制御用
コンピュータ32等で構成されている。また、参照電極
20は、エレクトロメータ38を介して測定極12に接
続されている。このエレクトロメータ38は、図2に示
されたブロック図の測定電極電位測定部28に相当す
る。
6に設けられた各電極用の端子34を介して充放電装置
36に接続されている。この充放電装置は、図2に示さ
れた充放電用電源26、分解電荷量演算部30、制御用
コンピュータ32等で構成されている。また、参照電極
20は、エレクトロメータ38を介して測定極12に接
続されている。このエレクトロメータ38は、図2に示
されたブロック図の測定電極電位測定部28に相当す
る。
【0022】なお、測定用セル16は、Oリング40な
どにより密閉構造となっている。また、測定用セル16
中に対向された測定極12及び対極14は、ある一定の
間隔で平行に配置されている。
どにより密閉構造となっている。また、測定用セル16
中に対向された測定極12及び対極14は、ある一定の
間隔で平行に配置されている。
【0023】以上に述べた本発明に係る電気二重層キャ
パシタの電位窓測定装置の動作について図4及び図5、
図6に基づいて説明する。図4には、分解電荷量を測定
中の正極、負極の電位の変化のチャートが示される。ま
た、図5及び図6には、動作のフローチャートがそれぞ
れ示される。
パシタの電位窓測定装置の動作について図4及び図5、
図6に基づいて説明する。図4には、分解電荷量を測定
中の正極、負極の電位の変化のチャートが示される。ま
た、図5及び図6には、動作のフローチャートがそれぞ
れ示される。
【0024】図5において、まず測定極12の活物質量
m(g)、測定極12及び対極14の静電容量C1、C
2(クーロン)、初期浸漬電位測定保持時間t
0(分)、電圧印加後の保持時間t1(分)、放電後の短
絡時間t2(分)、充放電電流値I(mA)、分解電荷
量最大値Qmax(クーロン/g)、電圧増加幅ΔV
(V)をそれぞれ設定する(S1〜S8)。
m(g)、測定極12及び対極14の静電容量C1、C
2(クーロン)、初期浸漬電位測定保持時間t
0(分)、電圧印加後の保持時間t1(分)、放電後の短
絡時間t2(分)、充放電電流値I(mA)、分解電荷
量最大値Qmax(クーロン/g)、電圧増加幅ΔV
(V)をそれぞれ設定する(S1〜S8)。
【0025】なお、測定極12及び対極14として正
極、負極のいずれを割り当てるかについては正極、負極
のどちらの電極の分解電荷量を測定するかによって適宜
決定すればよい。
極、負極のいずれを割り当てるかについては正極、負極
のどちらの電極の分解電荷量を測定するかによって適宜
決定すればよい。
【0026】図4及び図6に示されるように、まず測定
極12と対極14とを短絡させる(S9)。次に、測定
極12及び対極14を短絡させた状態で、S3で設定し
た初期浸漬電位測定保持時間t0の間保持し、その後測
定極12の参照電極20に対する電位を、エレクトロメ
ータ38により測定する(S10)。このときに測定さ
れた電位が初期浸漬電位v0となる。ここで、測定極1
2及び対極14を短絡させた状態でt0時間保持するの
は、初期浸漬電位が安定するために必要な時間を確保す
るためである。
極12と対極14とを短絡させる(S9)。次に、測定
極12及び対極14を短絡させた状態で、S3で設定し
た初期浸漬電位測定保持時間t0の間保持し、その後測
定極12の参照電極20に対する電位を、エレクトロメ
ータ38により測定する(S10)。このときに測定さ
れた電位が初期浸漬電位v0となる。ここで、測定極1
2及び対極14を短絡させた状態でt0時間保持するの
は、初期浸漬電位が安定するために必要な時間を確保す
るためである。
【0027】次に、測定極12及び対極14に電圧を印
加するために、初期設定としてi=0、V0=0とし
(S11)、極間電圧すなわち対極14に対する測定極
12の電圧として
加するために、初期設定としてi=0、V0=0とし
(S11)、極間電圧すなわち対極14に対する測定極
12の電圧として
【数7】 を設定する。この場合、i=1として最初の極間電圧が
設定される。すなわち、第1回目の極間電圧V1=ΔV
となる。ここでΔVは、S8で設定した電圧増加幅であ
る(S12)。
設定される。すなわち、第1回目の極間電圧V1=ΔV
となる。ここでΔVは、S8で設定した電圧増加幅であ
る(S12)。
【0028】S6で設定した充放電電流値I(mA)
で、測定極12、対極14を充電していき、S12で設
定した極間電圧Viまで測定極12の電圧を上昇させ
る。この極間電圧Viの状態で、S4で設定した電圧印
加後保持時間t1(分)の間保持する(S13)。極間
電圧Viでt1(分)の間保持し、測定極12の電位を安
定させた後、その時の測定極12の電位viを測定する
(S14)。この場合の測定極12の電位も、エレクト
ロメータ38により参照電極20に対する電位として測
定される。
で、測定極12、対極14を充電していき、S12で設
定した極間電圧Viまで測定極12の電圧を上昇させ
る。この極間電圧Viの状態で、S4で設定した電圧印
加後保持時間t1(分)の間保持する(S13)。極間
電圧Viでt1(分)の間保持し、測定極12の電位を安
定させた後、その時の測定極12の電位viを測定する
(S14)。この場合の測定極12の電位も、エレクト
ロメータ38により参照電極20に対する電位として測
定される。
【0029】上記測定後、充放電電流値I(mA)にて
極間電圧が0Vになるまで放電し、その後測定極12及
び対極14を短絡させた状態で、S5で設定した放電後
短絡時間t2(分)の間保持する(S15)。t2(分)
の間保持した後、測定極12の参照電極20に対する電
位visをエレクトロメータ38により測定する(S1
6)。
極間電圧が0Vになるまで放電し、その後測定極12及
び対極14を短絡させた状態で、S5で設定した放電後
短絡時間t2(分)の間保持する(S15)。t2(分)
の間保持した後、測定極12の参照電極20に対する電
位visをエレクトロメータ38により測定する(S1
6)。
【0030】以上で、1回目の測定が終了する。この場
合、S1、S2で設定した測定極活物質の重量m及び測
定極の静電容量C1、対極の静電容量C2により、測定極
の活物質の単位重量当たりの分解電荷量ΔQ1(クーロ
ン/g)が、
合、S1、S2で設定した測定極活物質の重量m及び測
定極の静電容量C1、対極の静電容量C2により、測定極
の活物質の単位重量当たりの分解電荷量ΔQ1(クーロ
ン/g)が、
【数8】 によって求められる。ただし、第1回目の場合には、第
8式のiは1となる(S17)。また、初期浸漬電位v
0を基準とした場合に、測定中に測定極12に印加され
た電位vi0は、
8式のiは1となる(S17)。また、初期浸漬電位v
0を基準とした場合に、測定中に測定極12に印加され
た電位vi0は、
【数9】 で求められる。なお、この場合にも、第1回目の測定の
場合にはi=1となる(S18)。
場合にはi=1となる(S18)。
【0031】次に、第1回目の測定で求められた分解電
荷量ΔQiが、S7で設定した分解電荷量最大値Qmaxよ
り大きいか小さいかが比較される(S19)。測定され
た分解電荷量ΔQiが、Qmaxよりも小さい場合には、極
間電圧をΔVだけ上昇させ、S12からの測定を繰り返
す。他方、測定された分解電荷量ΔQiが分解電荷量最
大値Qmaxを超えた時点で測定を中止し、各測定回毎の
分解電荷量ΔQiと初期浸漬電位基準の測定極電位vi0
との関係をプロッタに出力する(S20)。
荷量ΔQiが、S7で設定した分解電荷量最大値Qmaxよ
り大きいか小さいかが比較される(S19)。測定され
た分解電荷量ΔQiが、Qmaxよりも小さい場合には、極
間電圧をΔVだけ上昇させ、S12からの測定を繰り返
す。他方、測定された分解電荷量ΔQiが分解電荷量最
大値Qmaxを超えた時点で測定を中止し、各測定回毎の
分解電荷量ΔQiと初期浸漬電位基準の測定極電位vi0
との関係をプロッタに出力する(S20)。
【0032】以上の分解電荷量の測定を繰り返す場合に
は(S21)、上述したS9からのステップが繰り返さ
れる。なお、この場合には、測定極を新品の電極に交換
するのが好ましい。
は(S21)、上述したS9からのステップが繰り返さ
れる。なお、この場合には、測定極を新品の電極に交換
するのが好ましい。
【0033】以上のようにして、分解電荷量ΔQiが、
分解電荷量最大値Qmaxを超えるまで、極間電圧Viの値
を一定幅ずつ上昇させながら分解電荷量の測定を実施す
る。この時、測定極12が正極の場合には、電圧増加幅
ΔVの値を正として正極側の電位窓のが測定を行う。一
方、測定極12が負極の場合には、電圧増加幅ΔVを負
の値にして負極側の電位窓の測定を行う。
分解電荷量最大値Qmaxを超えるまで、極間電圧Viの値
を一定幅ずつ上昇させながら分解電荷量の測定を実施す
る。この時、測定極12が正極の場合には、電圧増加幅
ΔVの値を正として正極側の電位窓のが測定を行う。一
方、測定極12が負極の場合には、電圧増加幅ΔVを負
の値にして負極側の電位窓の測定を行う。
【0034】以上述べた方法により、正極側、負極側両
方の分解電荷量の測定が終了した後、その測定結果とし
て出力された例が図7に示される。図7において、横軸
には初期浸漬電位基準の測定極12の電位vi0が示さ
れ、縦軸には、これに対応する分解電荷量ΔQiが示さ
れる。なお、正極側の分解電荷量最大値がQmaxとし
て、負極側の分解電荷量最大値が−Qmaxとしてそれぞ
れ示されている。また、図7の縦軸の右側が正極を測定
極12とした場合の測定結果であり、左側が負極を測定
極12とした場合の測定結果である。図7より、正極側
及び負極側で分解反応が生じ始める電位を、分解電荷量
ΔQiの立ち上がりの位置として正確に求めることがで
きる。また、図7から、ある電位における分解電荷量を
定量的に求めることもできる。
方の分解電荷量の測定が終了した後、その測定結果とし
て出力された例が図7に示される。図7において、横軸
には初期浸漬電位基準の測定極12の電位vi0が示さ
れ、縦軸には、これに対応する分解電荷量ΔQiが示さ
れる。なお、正極側の分解電荷量最大値がQmaxとし
て、負極側の分解電荷量最大値が−Qmaxとしてそれぞ
れ示されている。また、図7の縦軸の右側が正極を測定
極12とした場合の測定結果であり、左側が負極を測定
極12とした場合の測定結果である。図7より、正極側
及び負極側で分解反応が生じ始める電位を、分解電荷量
ΔQiの立ち上がりの位置として正確に求めることがで
きる。また、図7から、ある電位における分解電荷量を
定量的に求めることもできる。
【0035】上述した測定において測定極12として使
用した電極は、活性炭粉末とカーボンブラックとPTF
E微粉末の混合物によって構成したものを使用した。ま
た、対極14も同じ組成とし、対極14の静電容量が、
測定極12の静電容量の4倍以上となるように構成し
た。電解液としては、プロピレンカーボネートに電解質
としてテトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレー
トを1mol/l溶解したものを使用した。参照電極2
0としては、Ag/Ag+電極を使用した。
用した電極は、活性炭粉末とカーボンブラックとPTF
E微粉末の混合物によって構成したものを使用した。ま
た、対極14も同じ組成とし、対極14の静電容量が、
測定極12の静電容量の4倍以上となるように構成し
た。電解液としては、プロピレンカーボネートに電解質
としてテトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレー
トを1mol/l溶解したものを使用した。参照電極2
0としては、Ag/Ag+電極を使用した。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一定電圧まで充電した後完全に放電した場合の浸漬電位
の変化と分解電荷量が対応することに基づいて、活性炭
などの容量の大きい電極においても、分解電位及び分解
電荷量を正確に測定することができ、電位窓の正確な測
定が可能となる。
一定電圧まで充電した後完全に放電した場合の浸漬電位
の変化と分解電荷量が対応することに基づいて、活性炭
などの容量の大きい電極においても、分解電位及び分解
電荷量を正確に測定することができ、電位窓の正確な測
定が可能となる。
【0037】また、上記原理に基づいて、電位窓を正確
に測定することができる簡易な装置を提供することがで
きる。
に測定することができる簡易な装置を提供することがで
きる。
【図1】 本発明に係る電気二重層キャパシタの電位窓
測定方法の原理の説明図である。
測定方法の原理の説明図である。
【図2】 本発明に係る電気二重層キャパシタの電位窓
測定装置の構成のブロック図である。
測定装置の構成のブロック図である。
【図3】 本発明に係る電気二重層キャパシタの電位窓
測定装置の具体的な構成例を示す図である。
測定装置の具体的な構成例を示す図である。
【図4】 図3に示された電気二重層キャパシタの電位
窓測定装置において実施される測定の様子を示す説明図
である。
窓測定装置において実施される測定の様子を示す説明図
である。
【図5】 本発明に係る電気二重層キャパシタの電位窓
測定方法を示すフロー図である。
測定方法を示すフロー図である。
【図6】 本発明に係る電気二重層キャパシタの電位窓
測定方法を示すフロー図である。
測定方法を示すフロー図である。
【図7】 図3及び図5、図6で示された本発明に係る
電気二重層キャパシタの電位窓測定方法及び装置により
測定された測定極の電位と測定極における分解電荷量と
の関係を示す図である。
電気二重層キャパシタの電位窓測定方法及び装置により
測定された測定極の電位と測定極における分解電荷量と
の関係を示す図である。
【図8】 従来におけるサイクリックボルタンメトリー
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図9】 図8に示されたサイクリックボルタンメトリ
ーにより得られるI−V線図の例を示す図である。
ーにより得られるI−V線図の例を示す図である。
【符号の説明】 10 集電体、12 測定極、14 対極、16 測定
用セル、18 電解液、20 参照極、22 コントロ
ーラ、24 電圧計、26 充放電用電源、28 測定
電極電位測定部、30 分解電荷量演算部、32 制御
用コンピュータ、34 端子、36 充放電装置、38
エレクトロメータ、40 Oリング。
用セル、18 電解液、20 参照極、22 コントロ
ーラ、24 電圧計、26 充放電用電源、28 測定
電極電位測定部、30 分解電荷量演算部、32 制御
用コンピュータ、34 端子、36 充放電装置、38
エレクトロメータ、40 Oリング。
Claims (2)
- 【請求項1】 電気二重層キャパシタの電位窓測定方法
であって、無充電状態で浸漬電位を測定する工程と、所
定電圧にて充電し、完全放電させる工程と、完全放電し
た状態での浸漬電位を測定する工程と、浸漬電位の変化
から分解電位を算出する工程と、を備えたことを特徴と
する電気二重層キャパシタの電位窓測定方法。 - 【請求項2】 電気二重層キャパシタの電位窓測定装置
であって、無充電状態で浸漬電位を測定する手段と、所
定電圧にて充電し、完全放電させる手段と、完全放電し
た状態での浸漬電位を測定する手段と、浸漬電位の変化
から分解電位を算出する手段と、を備えたことを特徴と
する電気二重層キャパシタの電位窓測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14163197A JP3293520B2 (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 電気二重層キャパシタの電位窓測定方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14163197A JP3293520B2 (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 電気二重層キャパシタの電位窓測定方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10332637A true JPH10332637A (ja) | 1998-12-18 |
JP3293520B2 JP3293520B2 (ja) | 2002-06-17 |
Family
ID=15296538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14163197A Expired - Fee Related JP3293520B2 (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 電気二重層キャパシタの電位窓測定方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3293520B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009152446A (ja) * | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Ube Ind Ltd | 電極評価方法および評価装置 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0888148A (ja) * | 1994-09-20 | 1996-04-02 | Isuzu Motors Ltd | 電気二重層コンデンサの電極およびその製造方法 |
JPH0917698A (ja) * | 1995-06-28 | 1997-01-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電気二重層キャパシタ |
JPH0963905A (ja) * | 1995-08-29 | 1997-03-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電気二重層キャパシタおよびその製造方法 |
JPH0992583A (ja) * | 1995-07-17 | 1997-04-04 | Toyota Motor Corp | 電気二重層キャパシタ |
JPH10144570A (ja) * | 1996-11-08 | 1998-05-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電気二重層キャパシタ |
-
1997
- 1997-05-30 JP JP14163197A patent/JP3293520B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0888148A (ja) * | 1994-09-20 | 1996-04-02 | Isuzu Motors Ltd | 電気二重層コンデンサの電極およびその製造方法 |
JPH0917698A (ja) * | 1995-06-28 | 1997-01-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電気二重層キャパシタ |
JPH0992583A (ja) * | 1995-07-17 | 1997-04-04 | Toyota Motor Corp | 電気二重層キャパシタ |
JPH0963905A (ja) * | 1995-08-29 | 1997-03-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電気二重層キャパシタおよびその製造方法 |
JPH10144570A (ja) * | 1996-11-08 | 1998-05-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電気二重層キャパシタ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009152446A (ja) * | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Ube Ind Ltd | 電極評価方法および評価装置 |
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---|---|
JP3293520B2 (ja) | 2002-06-17 |
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