JPH10332394A - 車両用道路形状データ取得装置、車両用走行制御装置及び道路形状データ取得プログラムを記憶した媒体 - Google Patents

車両用道路形状データ取得装置、車両用走行制御装置及び道路形状データ取得プログラムを記憶した媒体

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JPH10332394A
JPH10332394A JP9138229A JP13822997A JPH10332394A JP H10332394 A JPH10332394 A JP H10332394A JP 9138229 A JP9138229 A JP 9138229A JP 13822997 A JP13822997 A JP 13822997A JP H10332394 A JPH10332394 A JP H10332394A
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JP
Japan
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road shape
vehicle
shape data
section
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JP9138229A
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English (en)
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Masaharu Yamashita
正治 山下
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーブにおける走行制御などについての演算
処理の負荷を低減する。 【解決手段】 道路形状演算記憶装置34は、地図情報
データベース32から道路形状データを読み出し、これ
と車速などからカーブ進入時における警告、減速制御な
どを行う。ここで、道路形状演算記憶装置34は、道路
形状に応じて、必要な場合にのみ詳細な道路形状データ
を地図情報データベース32から読み出す。従って、演
算処理の負荷が低減される。例えば、現在車速に対し、
カーブなど安全通過速度が低い場合に、その部分のみ詳
細な道路形状データを取得し、これに基づいて、減速制
御などを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路形状データを
含む道路形状データを取得する車両用道路形状データ取
得装置、車両用走行制御装置及び道路形状データ取得プ
ログラムを記憶した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、目的地までの経路案内などを
行うナビゲーション装置が知られており、これを搭載す
る車両も増えてきている。このナビゲーション装置で
は、現在位置を常時把握しており、また道路の形状につ
いての道路形状データも有している。従って、これから
進入するカーブの曲率なども知ることができる。そこ
で、現在車速からそのカーブを安全に通過できるかを判
断し、必要な場合には警報を発したり、減速制御を行う
システムも提案されている。
【0003】例えば、特開平7−125566号公報に
地図データベースを利用し減速制御を行うシステムの一
例が示されている。このシステムでは、車両の前方の所
定区間を地図データ探索区間とし、その区間内の道路形
状データを取り込む。そして、取り込んだ道路形状デー
タと、自車両の運動データとに基づいて演算処理を行
い、自車両が安全に通過できるかを判定する。そして、
通過不能と判断された場合には、減速制御を行う。この
ようなシステムによれば、カーブに進入する際に必要に
応じて減速制御を行うことができ、より安全にカーブを
通過できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例で
は、車両の前方の探索区間内の道路形状データを全て読
み込み、これに基づいて上述の演算処理を行う。ここ
で、車両において警報を発するか、また減速制御を行う
か否かの決定は、正確に行う必要がある。このため、こ
の判定の基になる道路形状データはかなり詳細なもので
なければならない。従って、探索区間の道路形状データ
は、かなり大量になる。そこで、この読み出したデータ
を記憶するメモリの容量が大きくなってしまうという問
題がある。さらに、この大量のデータに基づく判定は、
その演算処理の負荷が非常に大きなものになってしま
う。一方、警報処理や減速制御は、走行する車両におい
て適切なタイミングで行わなければならない。従って、
演算速度の速い高性能の演算装置が必要になり、装置の
コストアップを招くという問題点があった。
【0005】本発明は、上記問題点を解決することを課
題としてなされたものであり、演算の対象となるデータ
量を削減することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、道路形状デー
タを取得する車両用道路形状データ取得装置において、
自車両から所定距離以内の前方道路形状データの内、詳
細データを取得する区間と、簡易データを取得する区間
とを区別し、各区間に対応したデータを取得することを
特徴とする。
【0007】このように、詳細データが必要な区間のみ
詳細データを取得する。従って、取得データ量が少な
く、その後の演算の負荷を低減できる。例えば、カーブ
進入前にそのカーブの曲率などから安全に通過できる速
度を演算し、これと現在車速を比較して、減速制御など
を行うためには、かなり詳細な道路形状データが必要で
ある。一方、全区間において、このような詳細なデータ
を取り込むとそのデータ量が大きくなり、演算に対する
負荷が大きくなってしまう。本発明のように詳細データ
の取り込み区間を限定することで、演算負荷を効果的に
減少できる。
【0008】また、本発明は、道路形状データを取得す
る車両用道路形状データ取得装置において、所定の道路
に関する詳細データと簡易データとを区別して取り出し
可能な道路形状データ記憶手段と、自車両の前方道路形
状に基づいて、詳細データを取得する区間と簡易データ
を取得するす区間とを設定し、それぞれの区間に対応し
て前記詳細データまたは前記簡易データを前記道路形状
データ記憶手段から読み出す読み出し手段と、を備える
ことを特徴とする。
【0009】このように、予め道路形状データを記憶し
ており、簡易データと詳細データに分けて読み出し可能
になっている。従って、簡易データと詳細データを必要
に応じて読み出すことが容易である。
【0010】また、取得したデータを記憶するメモリを
有し、このメモリのメモリ残量に応じてメモリに記憶し
ておく道路形状データを取捨選択するメモリ管理手段
と、を備えることを特徴とする。
【0011】このように、取得した道路形状データをメ
モリに記憶しておくため、これを利用した演算が容易に
行える。また、道路形状データを取捨選択することで、
限られたメモリ容量を利用して、必要な道路形状データ
を維持することができる。また、メモリ残量が十分あれ
ば、データの削除は必要がなく、行わなければよい。
【0012】また、前記メモリ管理手段は、メモリ残量
が低下したときに前記簡易データから順次消去すること
を特徴とする。
【0013】簡易データは、比較的重要度が低い。従っ
て、簡易データから削除していくことで、メモリの有効
な活用を図ることができる。
【0014】また、前記詳細データを取得する区間と、
簡易データを取得する区間は、車両が各区間において安
全に走行できる速度である安全通過速度を考慮して決定
する。安全通過速度が低ければ、警報や減速制御の対象
となる可能性が高く、これを考慮することで、必要なデ
ータがどの程度のものかを容易に判定できる。また、道
路形状データ記憶手段に、この安全通過速度を記憶して
おくことで、このような判定を容易に行うことができ
る。
【0015】また、本発明は、上述のような車両用道路
形状データ取得装置により取得されたデータを利用し車
両の走行を制御する車両走行制御装置であって、前記車
両用道路形状データ取得装置により取得した道路形状デ
ータと、自車両の走行状況との比較に基づいて自車の走
行を制御することを特徴とする。
【0016】取得したデータに基づき、減速制御などを
行うことで、カーブ進入速度の適切化などを図ることが
できる。
【0017】また、本発明は、道路形状データを含む道
路形状データを取得するデータ取得装置を制御するプロ
グラムを記憶する媒体であって、前記プログラムは、前
記データ取得装置に、自車両の現在位置を取得させ、取
得した現在位置に基づき所定距離以内の前方道路形状デ
ータについての簡易データを取得させ、取得した簡易デ
ータに基づいて、詳細データが必要な区間があるかを判
定させ、この判定結果に基づき、詳細データを必要な区
間があった場合には、その区間の詳細データを取得させ
るデータ取得装置を制御することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
【0019】図1は、装置の全体構成を示すブロック図
であり、道路形状情報システム10からの信号に基づ
き、警報システム12が警報を出力し、車両走行制御シ
ステム14が減速制御などを行う。
【0020】道路形状情報システム10は、情報入力手
段として、GPS情報入力部22、地上局情報入力部2
4、車速入力部26、ヨーレート入力部28を有してい
る。GPS情報入力部22は、GPS(グローバル・ポ
ジショニング・システム)装置により、現在位置を検出
する。なお、誤差情報を他の手段(例えば、FM多重放
送)で入手するDGPS装置や、走行状態の検出結果に
基づき現在位置を推定する自律航法などの検出手段を利
用し、より精度の高い現在位置検出を行うことも好適で
ある。地上局情報入力部24は、FM多重放送や、光ビ
ーコンや電波ビーコン等の路側ビーコンからの信号を受
信するもので、渋滞情報、現在位置情報、気象情報など
各種の情報を入手する。車速入力部26は、車速センサ
の出力から自車速を検出する。ヨーレート入力部28
は、ヨーレートセンサの出力からヨーレートを検出す
る。
【0021】これらGPS情報入力部22、地上局情報
入力部24、車速入力部26、ヨーレート入力部28
は、ナビゲーション装置30が接続されており、各情報
はナビゲーション装置30に供給される。
【0022】ナビゲーション装置30には、地図情報デ
ータベース32が接続されており、ナビゲーション装置
30は、地図情報データベース32からの地図情報を読
み出し、この読み出した情報と、上述のように入力され
る各種情報とから経路案内を行う。なお、図示は省略し
たが、ナビゲーション装置30には、ディスプレイやス
ピーカなどが接続されており、地図上の現在地表示や、
経路を設定した走行においては右左折などの指示の拡大
画面表示や、音声案内などの経路案内を行う。
【0023】そして、本実施形態では、道路形状情報シ
ステム10は、道路形状演算記憶装置34を有してい
る。この道路形状演算記憶装置34は、ナビゲーション
装置30からの情報と、地図情報データベース32から
の道路形状データに基づき、警報が必要と判断された場
合には、警報システム12に警報を出力させ、また減速
などの車両動作の制御が必要と判断された場合には車両
走行制御システム14により、車両の減速などを行わせ
る。なお、道路形状演算記憶装置34は、メモリ36を
有しており、地図情報データベース32から読み出され
たデータは、一旦このメモリ36に記憶され、演算に供
される。
【0024】なお、地図情報データベース32は、CD
ROMなどの大容量の記憶媒体からなっており、道路形
状演算記憶装置34はCPU、RAM、ROMなどを有
するコンピュータからなっている。このコンピュータの
実行するプログラムは、通常内部のROMに記憶されて
いるが、EEPROMなどにプログラムの一部または全
部を記憶し、外部からプログラムをインストールできる
ようにしてもよい。また、プログラムを地図情報データ
ベース32に記憶しておき、これをコンピュータにロー
ドすることも好適である。
【0025】ここで、地図情報データベース32は、レ
ベルによって地図の詳細度を変更し読み出しが可能にな
っており、道路形状演算記憶装置34が指定したレベル
に応じて読み出される情報が変更される。すなわち、図
2に示すように、地図情報データベース32には、レベ
ル1として、「曲率、道幅、レベル1の安全通過速度」
が記憶されている。ここで、この場合の「曲率、道幅」
は、ナビゲーション装置30が利用するのと同程度の比
較的粗い情報である。また、このレベル1の安全通過速
度は、対応する区間を安全に通過できる速度についての
データであり、この速度であれば十分余裕があるという
速度である。
【0026】また、レベル2としては、「路面勾配(進
行方向)、路面勾配(横方向)、レベル2の安全通過速
度」が記憶されている。従って、レベル2の場合には、
この情報が追加して読み出される。このように路面勾配
が追加されることによって、安全に通過できる速度につ
いての予測がより正確になる。そして、レベル2の安全
通過速度は、このようなより正確な予測に基づく、安全
通過速度であり、現在車速がこれを超えていた場合には
警報が必要と判断されるものである。
【0027】さらに、レベル3としては、「曲率詳細、
道幅詳細、路面勾配詳細(進行方向)、路面勾配詳細
(横方向)」が記憶されており、レベル3の場合にはこ
の情報が追加して読み出される。このレベル3の情報
は、ブレーキの制御による減速などを行うために、必要
な程度の詳細なデータである。
【0028】このように、地図情報データベース32
は、複数のレベルに対応してデータを記憶しており、道
路形状演算記憶装置34は必要に応じて、各レベルのデ
ータを読み出す。また、レベルに応じて、安全通過速度
レベルについてのデータを有している。
【0029】次に、道路形状演算記憶装置34における
実際の動作について、図3に基づいて説明する。まず、
ナビゲーション装置30からの信号から現在位置と、現
在車速V0を読み込む(S11,S12)。次に、地図
情報データベース32からレベル1の道路形状データを
読み込む(S13)。ここで、レベル1の安全通過速度
をVs1と表す。また、このレベル1のデータの対象区
間は、図4に示すように現在位置の前方の読み込み区間
L1である。この読み込み区間L1は、事前の警報など
のために対象とすべき区間として予め決定されている。
一方、安全通過速度Vs1は、読み込み区間L1を所定
の複数の区間に分割し、その分割された区間毎に設定さ
れている。この分割区間はカーブ曲率などを考慮して、
区間内の安全通過速度が1つの値に設定できるように決
めることが好適である。
【0030】次に、現在車速V0とレベル1の安全通過
速度であるVs1とを比較する(S14)。ここで、図
4の例では一部に急カーブの箇所があり、この区間が安
全通過速度が最も低い。従って、この区間の安全通過速
度が現在車速を下回る可能性が高い。しかし、S14に
おいては、読み込み区間L1内の全てのレベル1の安全
通過速度であるVs1と現在車速V0とを比較する。そ
して、いずれかの区間において、現在車速がレベル1の
安全通過速度を超えているかを判定する。
【0031】なお、レベル1の安全通過速度が記憶され
ていなかった場合には、読み込んだ道路形状データから
レベル1の安全通過速度を演算算出してもよい。この場
合、算出する安全通過速度はかなり余裕を持った低めの
値とすることが好適である。さらに、曲率及び道路幅が
所定の範囲の場合には、レベル1の安全通過速度をその
道路における法定速度とし、演算を省略することも好適
である。
【0032】このS14の比較において、現在車速がレ
ベル1の安全通過速度を超えていなかった場合には、警
報などの処理は必要なく、処理を終了する。一方、現在
車速がレベル1の安全通過速度を超えていた場合には、
レベル2のデータを読み込む(S15)。ここで、レベ
ル2の安全通過速度をVs2とする。また、このレベル
2の道路形状データを読み込むのは、これが必要な区間
だけである。すなわち、読み込み区間L1の中で、レベ
ル1の安全通過速度が現在車速以下の区間について、レ
ベル2の道路形状データを読み込む。図4の場合であれ
ば、例えば急カーブの区間のみの道路形状データが読み
込まれる。従って、レベル2の道路形状データを全て読
み込むのに比べ、データ量を大幅に削減できる。
【0033】そして、現在車速V0とレベル2の安全通
過速度であるVs2とを比較する(S16)。そして、
現在車速がレベル2の安全通過速度を超えていなかった
場合には、道路形状データ及び現在車速データを警報シ
ステム12に送る(S17)。警報システム12は、現
在車速と道路形状データから現時点での警報が必要かを
判定し、必要と判定された場合に警報を発生する。な
お、この警報の必要性の判定を道路形状演算記憶装置3
4において行ってもよい。すなわち、S16において、
現在車速がレベル2の安全通過速度を超えていないと判
断された場合に、道路形状データから安全通過速度を算
出すると共に、減速可能な地点を考慮して、現在減速を
即す警報が必要かを判定し、必要と判定された場合に、
警報システム12に対し、警報発生を指示する信号を供
給することも好適である。さらに、レベル2の安全通過
速度の値が地図情報データベース32に記憶されていな
かった場合には、S16において、このような警報の必
要性の判定を行えばよい。
【0034】S16において、現在車速がレベル2の安
全通過速度を超えていた場合には、レベル3の道路デー
タを読み込み(S18)、このデータを車両走行制御シ
ステム14に供給する(S19)。なお、この場合も、
レベル2の安全通過速度が現在車速以下の区間について
のみレベル3の道路形状データを読み込む。
【0035】車両走行制御システム14は、この情報に
基づき、車両制御の準備を行う。すなわち、ブレーキア
クチュエータなどを動作状態にする。そして、実際に減
速が必要な地点に到達した場合には、車両走行制御シス
テム14が減速制御を行う。なお、この減速必要性の判
定処理も道路形状演算記憶装置34が行ってもよい。そ
して、減速が必要であると判定したときに、車両走行制
御システム14に信号を送り、実際の減速制御を行うよ
うにしてもよい。
【0036】なお、車両走行制御システム14における
減速制御は、ブレーキの制御に限らず、スロットルの閉
制御、変速装置のシフトダウンの制御なども適宜行うこ
とが好適であり、スロットル閉、シフトダウン、ブレー
キ操作の順で減速制御を行うことも好適である。
【0037】このように本実施形態によれば、必要と認
められた場合に、該当する区間のみ、詳細なデータを読
み込む。従って、読み込みデータ量が少なく、道路形状
演算記憶装置34におけるメモリ36が小さくてよい。
そして、処理対象のデータ量が少ないため、演算処理へ
の負荷が小さく、高速の処理を容易に行える。さらに、
安全通過速度を地図情報データベース32に区間毎に記
憶している。このため、この安全通過速度と現在車速の
比較により、十分な安全な区間についての判定は終了す
る。そこで、演算量は非常に少なくて済む。
【0038】次に、図5に、他の実施形態のフローチャ
ートを示す。この実施形態では、走行環境に応じて、判
定を変更する。すなわち、S12において、現在車速を
読み込んだ場合には、次に走行環境を読み込む(S2
1)。この走行環境は、ワイパや雨滴センサにより降雨
を判定したり、温度計により凍結などを判定したり、さ
らには地上局情報入力部24から気象情報や道路情報を
取り込むことで判定してもよい。
【0039】次に、S13において道路形状データを読
み込んだ後、安全通過速度をS21で取り入れた走行環
境に基づいて補正する(S22)。ここでは、補正した
レベル1の安全通過速度をVs1’と表している。そし
て、S14においては、現在車速と、補正後の安全通過
速度Vs1’と現在車速を比較する。
【0040】また、S15において、レベル2の道路形
状データを読み込んだ場合にも、ここで得られるレベル
2の安全通過速度Vs2を走行環境に基づいて補正しV
s2’とし(S23)、S16においては、補正された
安全通過速度Vs2’と現在車速を比較する。
【0041】このように、この実施形態では、走行環境
に応じて、安全通過速度を補正する。従って、走行環境
を考慮して、より確実な判定を行うことができる。な
お、実際の警告処理や、車両走行制御の計算においても
走行環境を考慮することはいうまでもない。
【0042】さらに、道路形状演算記憶装置34内のメ
モリ36の管理について、図6のフローチャートに基づ
いて説明する。すなわち、本実施形態の道路形状演算記
憶装置34においては、メモリ36に記憶する道路形状
データの量は道路形状に応じて変化する。一方、最大の
データ量にあわせてメモリ36の容量を設定するので
は、メモリ容量を削減できなくなってしまう。そこで、
本実施形態においては、メモリ36のメモリ残量が少な
いときには、以下のような処理によって、不要な要求度
の低いデータを削除する。
【0043】まず、メモリ残量が十分かを判定する(S
31)。この判定で、メモリ残量が十分でないと判定さ
れたときには、読み込み区間L1の全区間について、区
間毎の消去判定係数(以下、消去判定評価点という)を
演算する(S32)。この消去判定評価点は、次式に従
って算出する。
【0044】
【数1】 このように、現在車速と安全通過速度の差が大きくなる
と、評価点が大きくなる。従って、安全通過速度が小さ
い区間の評価点が大きくなる。なお、現在車速が安全通
過速度を下回った場合には、上式における第1項は0に
する。また、現在地から評価の対象となっている区間ま
での距離Lnが大きくなる程、評価点は小さくなる。ま
た、上式における各種の係数は、実験により適宜定めた
定数である。
【0045】そして、評価点の計算結果に基づき、評価
点が最小の区間を選択し(S33)、その区間のデータ
を消去する(S34)。
【0046】このように、S34においてデータの消去
が終了した場合及びS31においてメモリ残量が十分で
あると判定された場合には、道路形状データを地図情報
データベース32から読み込む(S35)。ここで、通
常の場合、所定距離走行毎に新しい区間の情報の取得が
必要になり、ほとんどの部分はすでに取り込まれてい
る。そこで、新しく取り込みが必要である場合にのみ、
新たな区間の道路形状データを取り込む。
【0047】このように、メモリ残量が不足気味の場合
には、必要度の少ないものから削除することで、限られ
た容量のメモリを有効に活用することができる。
【0048】また、このような処理によって、評価点が
低くなるのは、安全通過速度が比較的大きい区間であ
る。このような区間では、上述の処理において、レベル
1のデータ(最も簡易なデータ)のみが読み込まれてい
ると考えられる。そこで、上述の評価点の計算に代え
て、レベル1のデータの中で、現在位置から遠いものに
ついて、削除するようにしてもよい。現在位置より後方
の道路形状データは、読み込み対象区間L1に入らない
ため、自動的に消去されている。
【0049】なお、上述の実施形態では、地図情報デー
タベース32に道路形状データが記憶されており、ここ
から道路形状演算記憶装置34が必要な構成としたが、
道路形状データは、外部のサービスセンタなどから通信
で取得する場合にも本発明による処理が適用可能であ
る。この場合、ある範囲のデータを一旦車載のメモリに
格納し、ここから道路形状演算記憶装置34が必要なも
のを読み出してもよいし、外部のサービスセンタから道
路形状演算記憶装置34の必要とするデータのみを取得
するようにしてもよい。
【0050】さらに、地図情報データベース32は、基
本的に全ての区間においてレベル3間での道路形状デー
タを記憶してあるとよい。しかし、実際には、曲率の大
きな部分などが、減速制御などの対象となり、他の部分
はあまり対象とならない。また、直線部分などでは、減
速制御を行う場合においても道路形状について詳細なデ
ータは不要な場合が多い。そこで、地図情報データベー
ス32において、レベル1のみの道路形状データを記憶
する部分、レベル2まで、レベル3まで記憶する区間な
どを予め設定し、このデータを記憶するようにしてもよ
い。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
取得するデータを必要なものに限定して詳細なものにす
ることができる。従って、演算の負荷を低減することが
でき、簡易な装置で高速の演算を達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 システムの全体構成を示すブロック図であ
る。
【図2】 道路形状データのレベル別の内容を示す図で
ある。
【図3】 道路形状データの読み込み手順を示すフロー
チャートである。
【図4】 読み込み区間L1及びこれをさらに分割した
区間を示す図である。
【図5】 道路形状データの読み込みの他の手順を示す
フローチャートである。
【図6】 メモリからのデータ消去の手順を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
10 道路形状情報システム、12 警報システム、1
4 車両走行制御システム、22 GPS情報入力部、
24 地上局情報入力部、26 車速入力部、28 ヨ
ーレート入力部、30 ナビゲーション装置、32 地
図情報データベース、34 道路形状演算記憶装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01C 21/20 G01C 21/20 G09B 29/10 G09B 29/10 A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路形状データを取得する車両用道路形
    状データ取得装置において、 自車両から所定距離以内の前方道路形状データの内、詳
    細データを取得する区間と、簡易データを取得する区間
    とを区別し、各区間に対応したデータを取得する車両用
    道路形状データ取得装置。
  2. 【請求項2】 道路形状データを取得する車両用道路形
    状データ取得装置において、 所定の道路に関する詳細データと簡易データとを区別し
    て取り出し可能な道路形状データ記憶手段と、 自車両の前方道路形状に基づいて、詳細データを取得す
    る区間と簡易データを取得する区間とを設定し、それぞ
    れの区間に対応して前記詳細データまたは前記簡易デー
    タを前記道路形状データ記憶手段から読み出す読み出し
    手段と、 を備える車両用道路形状データ取得装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の装置におい
    て、 取得したデータを記憶するメモリを有し、 このメモリのメモリ残量に応じてメモリに記憶しておく
    道路形状データを取捨選択するメモリ管理手段と、 を備える車両用道路形状データ取得装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の装置において、 前記メモリ管理手段は、メモリ残量が低下したときに前
    記簡易データから順次消去する車両用道路形状データ取
    得装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1つに記載の装
    置において、 前記詳細データを取得する区間と、簡易データを取得す
    る区間は、車両が各区間において安全に走行できる速度
    である安全通過速度を考慮して決定する車両用道路形状
    データ取得装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1つに記載の車
    両用道路形状データ取得装置により取得されたデータを
    利用し車両の走行を制御する車両用走行制御装置であっ
    て、 前記車両用道路形状データ取得装置により取得した道路
    形状データと、自車両の走行状況との比較に基づいて自
    車の走行を制御する車両用走行制御装置。
  7. 【請求項7】 道路形状データを含む道路形状データを
    取得するデータ取得装置を制御するプログラムを記憶す
    る媒体であって、 前記プログラムは、前記データ取得装置に、 自車両の現在位置を取得させ、 取得した現在位置に基づき所定距離以内の前方道路形状
    データについての簡易データを取得させ、 取得した簡易データに基づいて、詳細データが必要な区
    間があるかを判定させ、 この判定結果に基づき、詳細データが必要な区間があっ
    た場合には、その区間の詳細データを取得させるデータ
    取得装置を制御する道路形状データ取得プログラムを記
    憶した媒体。
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