JPH10331882A - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JPH10331882A
JPH10331882A JP14056397A JP14056397A JPH10331882A JP H10331882 A JPH10331882 A JP H10331882A JP 14056397 A JP14056397 A JP 14056397A JP 14056397 A JP14056397 A JP 14056397A JP H10331882 A JPH10331882 A JP H10331882A
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JP
Japan
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pad
shim
fine powder
piston
disk rotor
Prior art date
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Pending
Application number
JP14056397A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshitaka Suga
賀 登志隆 須
Haruhisa Baba
場 晴 久 馬
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキ鳴きの抑制を図ったディスクブレー
キを提供すること。 【解決手段】 ディスクブレーキにおいて、ディスクロ
ータと、パッド31と、ピストン21と、シム41と、
シム41のパッド51側の面とピストン21側の面との
少なくともどちらか一方に配設される薄膜53と、薄膜
53のシム41に対向する面とは反対側の面に配設され
るその最大長が10μm以上の微粉体51とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シムの鳴きを抑制
するためのディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディスクブレーキは、実開昭53
−88685号公報に開示されるものが知られている。
この従来のディスクブレーキは、その軸を中心として回
動するディスクロータと、前記ディスクロータの軸方向
に付勢されて前記ディスクロータに接触することにより
前記ディスクロータの回動を抑制する摩擦パッドと、前
記摩擦パッドを前記ディスクロータに向けてその平坦面
により押圧する押圧部材と、前記摩擦パッドと前記押圧
部材との間に配設されるシムと、前記シムの前記摩擦パ
ッド側の面と前記押圧部材側の面との少なくともどちら
か一方に配設される弾性部材とを備えたものであった。
【0003】この従来のディスクブレーキは、制動時に
おいてディスクロータと摩擦パッドが接触することによ
り生じる摩擦パッドの振動を弾性部材が弾性変形するこ
とにより吸収し、ブレーキ鳴きを低減するものである。
【0004】
【発明が解決するための課題】しかしながら、このよう
な従来のディスクブレーキは、弾性部材が押圧部材の平
坦面により押圧されることから弾性部材は変形しずら
く、従って、ブレーキ鳴き抑制を最大限に発揮すること
が難しいものであった。
【0005】本発明は、例えば、ブレーキ鳴きの抑制向
上を図ったディスクブレーキを提供することを、その技
術的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、その軸を中心として回動するディスクロータ
と、前記ディスクロータの軸方向に付勢されて前記ディ
スクロータに接触することにより前記ディスクロータの
回動を抑制する摩擦パッドと、前記摩擦パッドを前記デ
ィスクロータに向けて押圧する押圧部材と、前記摩擦パ
ッドと前記押圧部材との間に配設されるシムと、前記シ
ムの前記摩擦パッド側の面と前記押圧部材側の面との少
なくともどちらか一方に配設される弾性部材と、前記弾
性部材の前記シムに対向する面とは反対側の面に配設さ
れるその最大長が10μm以上の微粉体とを備えたディ
スクブレーキを構成した。
【0007】好ましくは、前記微粉体の前記軸方向長さ
は、前記弾性部材の前記軸方向における厚さ以下とされ
るのが望ましい。
【0008】請求項1のディスクブレーキは、シムにお
いて、弾性部材とパッド及び弾性部材と押圧部材との間
には微粉体が介在されていることから、押圧部材からの
押圧力を受けることにより、弾性部材は微粉体の影響を
受けて大きく弾性変形することになる。従って、摩擦パ
ッドの振動は、弾性部材の大きな弾性変形によって吸収
されることになる。
【0009】請求項2のディスクブレーキは請求項1の
作用に加えて、弾性部材は更に大きく弾性変形すること
になる。
【0010】
【実施の形態】以下、本発明を実施の形態により具体的
に説明する。
【0011】図1は、本発明を実施したキャリパ固定型
のディスクブレーキを示していて、このディスクブレー
キにおいては、インナーキャリパ11とアウターキャリ
パ12がボルトによって一体的に連結されると共に、イ
ンナーキャリパ11とアウターキャリパ12内にてイン
ナーピストン21とアウターピストン22及び摩擦パッ
ドであるインナーパッド31とアウターパッド32がそ
れぞれ対向配置されている。
【0012】インナーキャリパ11は、インナーパッド
31のトルク反力部材であり、シリンダ11aと車体へ
の取付けアーム11bを有している。一方アウターキャ
リパ12は、アウターパッド32のトルク反力部材であ
り、シリンダ12aを有している。また、インナーキャ
リパ11には、そのシリンダ11aにブレーキ液を給排
するためのポート11dが設けられると共に、シリンダ
11aとアウターキャリパ12のシリンダ12aをアウ
ターキャリパ12に設けた連通ポート(図示省略)とに
より連通させる連通ポート(図示省略)が設けられてい
る。
【0013】インナーピストン21とアウターピストン
22は、周知のようにしてインナーキャリパ11とアウ
ターキャリパ12の各シリンダ11a、12aに夫々軸
方向に摺動可能に組付けられていて、各シリンダ11
a、12aに供給されるブレーキ液によって押動されて
インナーパッド31とアウターパッド32を両パッド間
に配設されるディスクロータ(図示省略)に向けて押動
するようになっている。即ち、ピストン21、22は、
パッド31、32を押圧する押圧部材として機能してい
る。
【0014】インナーパッド31とアウターパッド32
は、インナーキャリパ11とアウターキャリパ12にそ
れぞれシリンダ軸方向へ移動可能に組付けられている。
即ち、インナーキャリパ11とアウターキャリパ12と
はインナーパッド31及びアウターパッド32の支持部
材として機能している。各パッド31、32は、裏金3
1a、32a及びライニング31b、32bから構成さ
れている。
【0015】インナーパッド31とインナーピストン2
1、及びアウターパッド32とアウターピストン22と
の間にはそれぞれ、シム41、42が配設されている。
【0016】図2は図1のシム41の拡大図である。図
2に示すように、シム41の両面、即ち、インナーピス
トン21が当接する当接面とインナーパッド31が当接
する当接面とに、ゴム材の薄膜53がシム41と一体的
に配設されている。
【0017】更に、薄膜53上で薄膜53とインナーピ
ストン21との間、及び、薄膜53上で薄膜53とイン
ナーパッド31との間には、微粉体51を多数含む樹脂
膜52が薄膜53と一体的に配設されている。
【0018】本実施の形態においては、薄膜53のディ
スクロータの軸方向(図2中上下方向)における厚さは
0.12mmとされ、微粉体51の最大長は10μm〜
120μmに設定されている。又、薄膜53の硬度はH
r55〜70とされ、微粉体51の硬度は薄膜53の硬
度以上として設定されている。樹脂膜52の厚さは微粉
体51の大きさよりも薄くされている。微粉体51のデ
ィスクロータの軸方向長さは、薄膜53の軸方向におけ
る厚さ以下とされている。
【0019】図3は、図2のシム41がピストン21に
よりパッド31に向けて押動されている状態を示す図で
ある。図1〜3に示すように、ピストン21が押動され
ると、シム41を介してパッド31がディスクロータに
向けて移動され、パッド31がディスクロータに当接し
て制動作用が起こることになる。この制動時において、
ディスクロータとの接触によりパッド31が振動し、こ
の振動がシム41を介してピストン21に伝達される。
しかしながら、シム41において、薄膜53とパッド3
1及び薄膜53とピストン21との間には微粉体51が
介在されていることから、ピストン21からの押圧力及
びパッド31からの反力を受けることにより、薄膜53
は微粉体51の影響を受けて大きく弾性変形することに
なる。従って、パッド31の振動は薄膜53の大きな弾
性変形によって吸収されることになり、ブレーキ鳴きを
抑制することを可能としている。
【0020】微粉体51のディスクロータ軸方向長さは
薄膜53ディスクロータ軸方向における厚さ以下に設定
されていることから、より多くの微粉体51でもって薄
膜53を弾性変形させることが可能とされている。ひい
ては、パッド31から伝達される振動をより吸収すると
ともに、ブレーキ鳴きを更に抑制することを可能として
いる。
【0021】図4は微粉体の大きさとブレーキ鳴き防止
効果の相関グラフである。図4に示すように、微粉体の
大きさが10μm以上の場合において特にブレーキ鳴き
抑制効果を発揮していることが分かる。即ち、本発明の
ディスクブレーキによれば、ブレーキ鳴きを従来のディ
スクブレーキに比べてより確実に低減することを可能と
しているものである。
【0022】尚、インナーパッド31側のシム41に関
して説明してきたが、アウターパッド32側においても
インナーパッド31側のシム41と同様の作用効果が得
られる。
【0023】以上説明したように、本実施の形態のディ
スクブレーキによれば、薄膜53とピストン21、22
との間及び薄膜51とパッド31、32との間にその大
きさが10μm以上の微粉体51を介在させたことによ
り、より確実にブレーキの鳴きを低減することを可能と
している。
【0024】更に、微粉体51のディスクロータの軸方
向長さが薄膜53のディスクロータの軸方における厚さ
以下とされることにより、よりブレーキの鳴きを低減す
ることを可能としている。
【0025】従って、ブレーキの鳴きの抑制向上を図っ
たディスクブレーキを提供することを可能としている。
【0026】本実施の形態においては、微粉体51は薄
膜53上に樹脂52により固定されているが、特にこの
構成に限定するものではなく、例えば、微粉体51をグ
リスによって薄膜53上に固定した本発明のディスクブ
レーキにおいても、同様の作用効果が得られる。
【0027】以上、本発明を上記実施の態様に則して説
明したが、本発明は上記態様にのみ限定されるものでは
なく、本発明の原理に準ずる各種態様を含むものであ
る。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、制動時におけ
る摩擦パッドの振動は、弾性部材の大きな弾性変形によ
って吸収されることになる。従って、ブレーキの鳴きを
より確実に抑制することができる。
【0029】従って、ブレーキの鳴きの抑制向上を図っ
たディスクブレーキを提供することを可能としている。
【0030】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、よりブレーキの鳴きを低減することを
可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のディスクブレーキの断面図。
【図2】図1のシム41の近辺の拡大図。
【図3】図2のシム41が押圧された状態を示す図。
【図4】ブレーキの鳴き防止効果を他の場合と比較して
示すグラフ。
【符号の説明】
11 インナーキャリパ 12 アウターキャリパ 31 インナーパッド 32 アウターパッド 41 シム 51 微粉体 53 薄膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その軸を中心として回動するディスクロ
    ータと、 前記ディスクロータの軸方向に付勢されて前記ディスク
    ロータに接触することにより前記ディスクロータの回動
    を抑制する摩擦パッドと、 前記摩擦パッドを前記ディスクロータに向けて押圧する
    押圧部材と、 前記摩擦パッドと前記押圧部材との間に配設されるシム
    と、 前記シムの前記摩擦パッド側の面と前記押圧部材側の面
    との少なくともどちらか一方に配設される弾性部材と、 前記弾性部材の前記シムに対向する面とは反対側の面に
    配設されるその最大長が10μm以上の微粉体と、 を備えたディスクブレーキ。
  2. 【請求項2】 前記微粉体の前記軸方向長さは、前記弾
    性部材の前記軸方向における厚さ以下とされる請求項1
    のディスクブレーキ。
JP14056397A 1997-05-29 1997-05-29 ディスクブレーキ Pending JPH10331882A (ja)

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