JPH10331606A - 酸素吹き込み石炭ガス化複合発電装置 - Google Patents

酸素吹き込み石炭ガス化複合発電装置

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JPH10331606A
JPH10331606A JP14012397A JP14012397A JPH10331606A JP H10331606 A JPH10331606 A JP H10331606A JP 14012397 A JP14012397 A JP 14012397A JP 14012397 A JP14012397 A JP 14012397A JP H10331606 A JPH10331606 A JP H10331606A
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JP
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gas
air
oxygen
gas turbine
nitrogen
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JP14012397A
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Sugihiro Konishi
杉弘 小西
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IHI Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]
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    • Y02E20/18Integrated gasification combined cycle [IGCC], e.g. combined with carbon capture and storage [CCS]

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、副生品として得られる窒素
ガスを有効に利用できる酸素吹き込み石炭ガス化複合発
電装置を提供することである。 【解決手段】 石炭等の燃料を酸素と共にガス化炉5で
ガス化して燃料ガスを生成し、この燃料ガスをガスター
ビン8で燃焼して発電に利用する酸素吹き込み石炭ガス
化複合発電装置において、空気から高純度の窒素を分離
して残りの空気成分をガス化炉5に供給する空気分離器
34を設けると共に、上記空気分離器34によって窒素
を分離された残りの空気成分の一部をガスタービン8の
燃焼器8aに送る酸素供給ライン25を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭等の燃料を酸
素と共にガス化炉でガス化して燃料ガスを生成し、この
燃料ガスをガスタービンに送って発電に利用する酸素吹
き込み石炭ガス化複合発電方法及び装置に係り、特に、
空気分離器で高純度の窒素を分離すると共に残りの空気
成分(主に酸素)をガス化炉及びガスタービンで用いる
ことにより、副生品としての窒素を有効に利用できる酸
素吹き込み石炭ガス化複合発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に、石炭等の燃料を酸素又は空気で
部分酸化させてガス化し、その生成された生成ガス(燃
料ガス)を精製したのちに複合発電設備で燃焼して発電
する石炭ガス化複合発電システムの従来の例が、概略的
に示されている。
【0003】この従来の石炭ガス化複合発電システム3
0は、図示されるように、石炭等の燃料をガス化するガ
ス化設備1と、ガス化設備1の下流側に接続されたガス
精製設備2と、ガス精製設備2の下流側に接続された複
合発電設備23と、ガス化設備1及び複合発電設備23
に接続された空気分離設備24とから主に構成される。
尚、図3には湿式タイプのガス精製設備が示されている
が、ガス精製設備2として乾式タイプのガス精製設備を
用いてもよいのは、勿論である。
【0004】ガス化設備1は、石炭を導入するバンカ1
4,石炭をスラリ化する湿式ミル15,スラリを貯蔵す
るスラリ貯蔵手段16,スラリ貯蔵手段16の下流側に
接続され、供給されたスラリを酸素(又は空気)で部分
酸化してガス(燃料ガス)化するガス化炉5,ガス化炉
5の下流側に接続され、ガス化炉5から排出される燃料
ガスを冷却するガス冷却器6とから主に構成される。
尚、ガス化設備1を、スラリ燃料でなくドライ(粉体)
燃料を用いて燃料のガス化を行うように構成してもよ
い。
【0005】ガス精製設備2は、湿式タイプの場合、図
3に示されるようにフィルタ17,サチュレータ18,
熱交換器19及び脱硫塔7から主に構成され、フィルタ
17がガス冷却器6の下流側に接続されると共に、ガス
化炉5で生成された燃料ガスがフィルタ17から熱交換
器19及び脱硫塔7に導入された後、サチュレータ18
を介して複合発電設備23のガスタービン28(下記参
照)に送られるように構成されている。
【0006】一方、ガス精製設備2が乾式タイプの場合
は、乾式脱硫塔(図示されず)及びその下流側のフィル
タ(図示されず)等から主に構成され、ガス化炉5で生
成された燃料ガスが乾式脱硫塔に導入された後、フィル
タを介して複合発電設備23のガスタービン28(下記
参照)に送られるように構成される。
【0007】複合発電設備23は、ガスタービン28
(その燃焼器28a及びコンプレッサ29を含む),蒸
気タービン9,排熱回収ボイラ31等から構成される。
ガスタービン28は、上述のようにガス精製設備2の下
流側に接続され、ガスタービン28の下流側には排熱回
収ボイラ31及び蒸気タービン9が設置されて、ガスタ
ービン28からの排ガスの余熱を排熱回収ボイラ31で
回収して蒸気タービン9を駆動するように構成されてい
る。
【0008】排熱回収ボイラ31の下流側には、煙突3
2が接続される。
【0009】空気分離設備24は、深冷法などにより空
気から高純度の酸素を分離する空気分離器33を有し、
空気分離器33には空気分離器33に外気を導入する外
気導入管11が接続される。空気分離器33は、さら
に、空気導入ライン25によってガスタービン28のコ
ンプレッサ29の下流側に接続されると共に、窒素供給
ライン22によってガスタービン28の燃焼器28aに
接続され、又、酸素供給ライン13及び精留塔38を介
してガス化炉5の上流側に接続される。精留塔38に
は、又、外気導入管11が図示されるように接続され
る。
【0010】尚、上記の構成を簡略化して示したもの
が、図2Bである。
【0011】石炭等の燃料がガス化設備1のバンカ14
を介して湿式ミル15に導入され、湿式ミル15でスラ
リ化される。スラリ化された石炭(以下スラリと称す
る)は、スラリ貯槽16を介してガス化炉5に導入され
る。ドライ燃料を用いる場合は、ドライ燃料がガス化炉
5に導入される。
【0012】一方、空気分離設備24では、外気導入管
11を介して空気分離器33に外気が導入される。空気
分離器33には、又、ガスタービン28のコンプレッサ
29によって圧縮された空気の一部が、空気導入ライン
25を介して導入される。空気分離器33に導入された
外気(空気)は、空気分離器33において深冷法等の方
法により処理され、高純度の酸素が分離される。分離さ
れた高純度の酸素は精留塔38及び酸素供給ライン13
を介してガス化炉5に導入され、一方、酸素を分離され
た残りの空気成分(主に窒素)は、窒素供給ライン22
によってガスタービン28の燃焼器28aに供給される
(下記参照)。
【0013】さて、ガス化炉5に導入されたスラリ(も
しくはドライ燃料)は、上述のように空気分離設備24
の空気分離器33から酸素供給ライン13を介して供給
される高純度の酸素によって部分酸化されると共にガス
化し、この結果、燃焼ガス(主にH2 ,CO,CO2
が生成される。
【0014】ガス化炉5で生成された燃焼ガスは、その
後、ガス冷却器6を介してガス精製設備2に導入され
る。ガス精製設備2が湿式の場合、燃焼ガスは先ずガス
精製設備2のフィルタ17に導入され、フィルタ17で
脱塵された後、熱交換器19を介して脱硫塔7に送られ
て脱硫され、精製ガスになる。精製ガスは、脱硫塔7の
頂部からサチュレータ18を介してガスタービン28に
送られる。一方、ガス精製設備2が乾式の場合は、燃焼
ガスはガス精製設備2の乾式脱硫塔(図示されず)に送
られると共に脱硫されて精製ガスとなり、精製ガスはフ
ィルタ(図示されず)を介してガスタービン28に送ら
れる。
【0015】ガスタービン28に送られた精製ガスは、
コンプレッサ29によって吸い込まれた外気(このコン
プレッサ29によって吸い込まれた外気の一部は上述の
ように空気導入ライン25によって空気分離器33に送
られるが、大半はガスタービン28での燃焼用空気とし
て用いられる)と共に燃焼され、発電が行われる。この
とき、上述のように、空気分離器33で空気から酸素を
分離した残りの空気成分(主に窒素)が、ガスタービン
28の出力アップのため、窒素供給ライン22を介して
ガスタービン28に供給される。
【0016】ガスタービン28での燃焼により発生した
排ガスは、排熱回収ボイラ31及び煙突32を介して大
気排出され、このとき、排熱回収ボイラ31で回収され
た排熱により、蒸気タービン9でさらに発電が行われ
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】さて、上述の従来の酸
素吹き石炭ガス化複合発電システムにおいては、空気分
離設備で空気から先ず高純度の酸素を分離し、その残り
の空気成分(主に窒素)をガスタービンに送ってガスタ
ービンの出力アップのため使用している。
【0018】しかし、空気分離器での空気分離には深冷
法を採用することが多く、従って、窒素は液体窒素の形
で分離されるので、上記の従来のシステムの場合、この
液体窒素をガスタービンに投入する前に再び(比較的高
温の)窒素ガスに戻す必要があり、エネルギー利用の点
で余り効率的でないという問題があった。
【0019】又、この場合、ガスタービンに戻された窒
素ガスはそのまま大気放出されてしまい、産業的に利用
価値の高い窒素を有効に利用できていないという問題が
あった。
【0020】そこで、本発明の目的は、副生品として得
られる窒素ガスを有効に利用できる酸素吹き込み石炭ガ
ス化複合発電装置を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、石炭等の燃料を酸素と共にガス
化炉でガス化して燃料ガスを生成し、この燃料ガスをガ
スタービンで燃焼して発電に利用する酸素吹き込み石炭
ガス化複合発電装置において、空気から高純度の窒素を
分離して残りの空気成分をガス化炉に供給する空気分離
器を設けると共に、上記空気分離器によって窒素を分離
された残りの空気成分の一部をガスタービンの燃焼器に
送る酸素供給ラインを設けて構成される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施の形態を
添付図面により説明する。
【0023】図1に、石炭等の燃料を酸素又は空気で部
分酸化させてガス化し、その生成された生成ガス(燃料
ガス)を精製したのちに複合発電設備で燃焼して発電す
る石炭ガス化複合発電システムの本発明における例が、
概略的に示されている。
【0024】この本発明の石炭ガス化複合発電システム
20は、図示されるように、石炭等の燃料をガス化する
ガス化設備1と、ガス化設備1の下流側に接続されたガ
ス精製設備2と、ガス精製設備2の下流側に接続された
複合発電設備3と、ガス化設備1及び複合発電設備3に
接続された空気分離設備4とから主に構成される。尚、
図1には湿式タイプのガス精製設備が示されているが、
ガス精製設備2として乾式タイプのガス精製設備を用い
てもよいのは、勿論である。
【0025】ガス化設備1は、石炭を導入するバンカ1
4,石炭をスラリ化する湿式ミル15,スラリを貯蔵す
るスラリ貯蔵手段16,スラリ貯蔵手段16の下流側に
接続され、供給されたスラリを酸素(又は空気)で部分
酸化してガス(燃料ガス)化するガス化炉5,ガス化炉
5の下流側に接続され、ガス化炉5から排出される燃料
ガスを冷却するガス冷却器6とから主に構成される。
尚、ガス化設備1を、スラリ燃料でなくドライ(粉体)
燃料を用いて燃料のガス化を行うように構成してもよ
い。
【0026】ガス精製設備2は、湿式タイプの場合、図
1に示されるようにフィルタ17,サチュレータ18,
熱交換器19及び脱硫塔7から主に構成され、フィルタ
17がガス冷却器6の下流側に接続されると共に、ガス
化炉5で生成された燃料ガスがフィルタ17から熱交換
器19及び脱硫塔7に導入された後、サチュレータ18
を介して複合発電設備3のガスタービン8(下記参照)
に送られるように構成されている。
【0027】一方、ガス精製設備2が乾式タイプの場合
は、乾式脱硫塔(図示されず)及びその下流側のフィル
タ(図示されず)等から主に構成され、ガス化炉5で生
成された燃料ガスが乾式脱硫塔に導入された後、フィル
タを介して複合発電設備3のガスタービン8(下記参
照)に送られるように構成される。
【0028】複合発電設備3は、ガスタービン8(その
燃焼器8a及びコンプレッサ29を含む),蒸気タービ
ン9,排熱回収ボイラ31等から構成される。ガスター
ビン8は、上述のようにサチュレータ18の下流側に接
続され、ガスタービン8の下流側には排熱回収ボイラ3
1及び蒸気タービン9が設置されて、ガスタービン28
からの排ガスの余熱を排熱回収ボイラ31で回収して蒸
気タービン9を駆動するように構成されている。
【0029】排熱回収ボイラ31の下流側には、煙突3
2が接続される。
【0030】空気分離設備4は、深冷法などにより空気
から高純度の窒素を分離する空気分離器34を有し、空
気分離器34は、空気分離器34に外気を導入する外気
導入管11と、分離された窒素を排出する窒素排出管1
2とを有する。空気分離器34は、又、空気導入ライン
25によってガスタービン8のコンプレッサ29の下流
側に接続されると共に、精留塔38及び酸素供給ライン
13aを介して図示されるようにガス化炉5の上流側に
接続される。酸素供給ライン13aからは、酸素供給ラ
イン13bが分岐し、酸素供給ライン13bは、ガスタ
ービン8の燃焼器8aに接続される。精留塔38には、
又、外気導入管11が図示されるように接続される。
【0031】尚、上記の構成を簡略化して示したもの
が、図2Aである。
【0032】石炭等の燃料がガス化設備1のバンカ14
を介して湿式ミル15に導入され、湿式ミル15でスラ
リ化される。スラリ化された石炭(以下スラリと称す
る)は、スラリ貯槽16を介してガス化炉5に導入され
る。ドライ燃料を用いる場合は、ドライ燃料がガス化炉
5に導入される。
【0033】一方、空気分離設備4では、外気導入管1
1を介して空気分離器34に外気が導入される。空気分
離器34には、又、ガスタービン28のコンプレッサ2
9によって圧縮された空気の全部が、空気導入ライン2
5を介して導入される。空気分離器34に導入された外
気(空気)は、空気分離器34において深冷法等の方法
により処理され、高純度の窒素が分離される。分離され
た高純度の窒素は、(深冷法により分離された場合には
液体窒素のまま)窒素排出管12を介して排出され、産
業上の目的に適宜利用される。
【0034】一方、窒素を分離された残りの空気成分
(主に酸素)の一部は精留塔38及び酸素供給ライン1
3aを介してガス化炉5に供給され、残りは酸素供給ラ
イン13bを介してガスタービン8の燃焼器8aに供給
される(下記参照)。
【0035】つまり、本実施の形態においては、空気分
離器34によって空気から高純度の窒素を分離し、残り
の空気成分を燃焼用酸素としてガス化炉5及びガスター
ビン8の燃焼器8aで使用する。この場合、高純度の窒
素を分離した残りの空気成分中の酸素濃度は、従来の
(空気から高純度の酸素を分離した場合の)酸素濃度よ
りやや低下するが、燃焼用空気として利用する上では全
く問題がなく、従来の(高純度の酸素を用いた)場合と
同様の効果を得ることができる。
【0036】さて、ガス化炉5においては、上述のよう
に空気分離設備4の空気分離器34から酸素供給ライン
13aを介して比較的高純度の酸素が供給され、これに
よりスラリ(もしくはドライ燃料)が部分酸化されると
共にガス化して、この結果、燃焼ガス(主にH2 ,C
O,CO2 )が生成される。
【0037】ガス化炉5で生成された燃焼ガスは、その
後、ガス冷却器6を介してガス精製設備2に導入され
る。ガス精製設備2が湿式の場合、燃焼ガスは先ずガス
精製設備2のフィルタ17に導入され、フィルタ17で
脱塵された後、熱交換器19を介して脱硫塔7に送られ
て脱硫され、精製ガスになる。尚、この間、ガス化炉5
と脱硫等7との間で、COシフト装置35(図2A参
照)により燃焼ガスのCOシフト処理を行ってもよい。
脱硫塔7から排出された精製ガスは、脱硫塔7の頂部か
らサチュレータ18を介してガスタービン8に送られ
る。
【0038】一方、ガス精製設備2が乾式の場合は、燃
焼ガスはガス精製設備2の乾式脱硫塔(図示されず)に
送られると共に脱硫されて精製ガスとなり、精製ガスは
フィルタ(図示されず)を介してガスタービン8に送ら
れる。
【0039】ガスタービン8に送られた精製ガスは、空
気分離器34から酸素供給ライン13bを介して送られ
てくる酸素と共に燃焼され、発電が行われる。一方、コ
ンプレッサ29によって吸い込まれた外気は、上述のよ
うに、その全部が酸素導入ライン25を介して空気分離
器34に送られる。
【0040】上記のガスタービン8の燃焼器8aでの燃
焼により発生した排ガスは、排熱回収ボイラ31及び煙
突32を介して大気排出される。このとき、排熱回収ボ
イラ31で回収された排熱により、蒸気タービン9でさ
らに発電が行われる。
【0041】尚、上記のガスタービン8の燃焼器8aで
の燃焼において、ガスタービン8の冷却及び出力アップ
を図るために、水蒸気が適宜ガスタービン8の燃焼器8
aに供給される。そして、このガスタービン8への水蒸
気の供給に関しては、図4に示されるようなK2 CO3
(Liq )を利用したHATサイクル(三菱ガス化学工業
所有の特許)を用いることにより、水蒸気を回収しなが
ら無駄なく繰り返し利用できる。
【0042】このHATサイクルにおいては、その第1
の装置36で、ガスタービン8からの排ガスに含まれる
水及びCO2 がK2 CO3 (Liq )に下式のように吸収
される。
【0043】K2 CO3 (Liq )+ H2 O + CO
2 → 2KHCO3 (Liq ) 生成されたKHCO3 (Liq )は、次に、HATサイク
ルの第2の装置37で減圧されて水及びCO2 を下式の
ように放出する。
【0044】2KHCO3 (Liq ) → K2 CO
3 (Liq )+ H2 O + CO22 CO3 は第1の装置36に戻されて、上記の過程が
繰り返される。一方、放出された水及びCO2 は、酸素
供給ライン13bを介して空気分離器34から送られて
くる酸素と共にガスタービン8の燃焼器8aの導入され
る。これにより、燃焼器8aで精製ガスを燃焼する際
に、充分な水分が供給される。
【0045】以上、要するに、本発明によれば、酸素吹
き込み石炭ガス化複合発電装置の空気分離器でまず高純
度の窒素を分離し、残りの空気成分(主に酸素)を燃焼
用空気としてガス化炉及びガスタービンで利用するの
で、副生品としての窒素を有効利用できると共に、従来
のように液体窒素を窒素ガスに戻す必要がなくエネルギ
ー効率が向上する。
【0046】又、ガスタービンの冷却及び出力アップを
従来のN2 に代えてH2 Oで行うため、仕事の効率がよ
くなる(H2 Oの方が、N2 よりガスタービン温度付近
でのエンタルピ落差が大きいため)。
【0047】又、ガスタービンでの燃焼時に、従来のよ
うに窒素ガスを混入しないので、燃焼によるNOX の発
生が減少し、環境保護の点でも有利である。また、NO
X 発生の心配がないため、ガスタービンの低温燃焼が比
較的容易に達成できる。
【0048】又、ガスタービンのコンプレッサによって
吸入圧縮された空気を全て空気分離器に送れるので、空
気分離を一層効率的に行うことができる。
【0049】
【発明の効果】以上、要するに、本発明の酸素吹き込み
石炭ガス化複合発電装置によれば、以下の優れた効果が
もたらされる。
【0050】(1)空気分離器でまず高純度の窒素を分
離し、残りの空気成分(主に酸素)を燃焼用空気として
ガス化炉及びガスタービンで利用するので、副生品とし
ての窒素を有効利用できると共に、従来のように液体窒
素を窒素ガスに戻す必要がなくエネルギー効率が向上す
る。
【0051】(2)ガスタービンの冷却及び出力アップ
を従来のN2 に代えてH2 Oで行うため、仕事の効率が
よくなる(H2 Oの方が、N2 よりガスタービン温度付
近でのエンタルピ落差が大きいため)。
【0052】(3)ガスタービンでの燃焼時に、従来の
ように窒素ガスを混入しないので、燃焼によるNOX
発生が減少し、環境保護の点でも有利である。また、N
X発生の心配がないため、ガスタービンの低温燃焼が
比較的容易に達成できる。
【0053】(4)ガスタービンのコンプレッサによっ
て吸入圧縮された空気を全て空気分離器に送れるので、
空気分離を一層効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸素吹き込み石炭ガス化複合発電装置
の概略図である。
【図2A】図1の酸素吹き込み石炭ガス化複合発電装置
の略システム図である。
【図2B】従来の酸素吹き込み石炭ガス化複合発電装置
の略システム図である。
【図3】従来の酸素吹き込み石炭ガス化複合発電装置の
概略図である。
【図4】図1の酸素吹き込み石炭ガス化複合発電装置の
別の略システム図である。
【符号の説明】
5 ガス化炉 8 ガスタービン 8a ガスタービンの燃焼器 13b 酸素供給ライン 29 コンプレッサ 34 空気分離器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02C 3/22 F02C 3/22 3/28 3/28

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】石炭等の燃料を酸素と共にガス化炉でガス
    化して燃料ガスを生成し、この燃料ガスをガスタービン
    で燃焼して発電に利用する酸素吹き込み石炭ガス化複合
    発電装置において、空気から高純度の窒素を分離して残
    りの空気成分をガス化炉に供給する空気分離器を設ける
    と共に、上記空気分離器によって窒素を分離された残り
    の空気成分の一部をガスタービンの燃焼器に送る酸素供
    給ラインを設けたことを特徴とする酸素吹き込み石炭ガ
    ス化複合発電装置。
JP14012397A 1997-05-29 1997-05-29 酸素吹き込み石炭ガス化複合発電装置 Pending JPH10331606A (ja)

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JP14012397A JPH10331606A (ja) 1997-05-29 1997-05-29 酸素吹き込み石炭ガス化複合発電装置

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JP14012397A JPH10331606A (ja) 1997-05-29 1997-05-29 酸素吹き込み石炭ガス化複合発電装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102154032A (zh) * 2011-03-01 2011-08-17 湖北双环科技股份有限公司 一种吹风气回收的方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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