JPH10331383A - 硬質壁材の取付構造 - Google Patents

硬質壁材の取付構造

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JPH10331383A
JPH10331383A JP14394797A JP14394797A JPH10331383A JP H10331383 A JPH10331383 A JP H10331383A JP 14394797 A JP14394797 A JP 14394797A JP 14394797 A JP14394797 A JP 14394797A JP H10331383 A JPH10331383 A JP H10331383A
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piece
hard wall
wall material
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fixture
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JP14394797A
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Takahiro Hoshikawa
貴裕 星川
Hiroyuki Umetsu
浩之 梅津
Hideki Takiguchi
英喜 滝口
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Original Assignee
IG Technical Research Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬質壁材を直接、釘等の固定具で打設するこ
となく、断熱性と防火性を具備した取付具を介して壁下
地に固定する取付構造とすることである。 【構成】 あらかじめ取付具A同士を設置片7上に固定
片9を重ね合わせて連結して壁下地αに固定具βにより
固定すると共に、硬質壁材Bの係合溝31を取付具Aの
係合片23に嵌合、係止し、嵌挿溝34に雄実部29を
嵌挿して硬質壁材Bを取り付ける構造としたので、硬質
壁材Bをドリル、ハンマー等で破壊させる失敗もなく、
目地調整を不要とし、施工性、防水性を向上させ、万一
施工後に硬質壁材Bが破壊しても容易に取り替えること
が出来、しかも取付具Aを表面材1と裏面材2とでヌレ
ートフォームからなる芯材3をサンドイッチして一体化
し、軽量性、断熱性と吸水性の不具合を向上させると共
に、芯材3内に耐火シートCを積層させ、防火性、耐火
性を向上した取付具Aとし、軽量性と断熱性、そして防
火性能、耐火性能をも合わせ持った硬質壁材Bの取付構
造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は雄、雌実部を略相决り状
とした硬質壁材の取付構造に関するものである。さらに
詳しくは、硬質壁材を直接、釘等の固定具で打設するこ
となく、断熱性と防火性を具備した取付具を介して、硬
質壁材を壁下地に固定する取付構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に硬質壁材、特にセメントを主材と
した窯業系の硬質壁材は、長手方向の両側縁に相决り構
造の雄、雌実部を形成したものが数多く上市されてい
る。そして、これらの硬質壁材は、壁下地に固定する際
に、通常ドリルによって現場で取付孔を穿設し、釘を打
設する方法が採られている。また、タイル等の硬質壁材
はそれ単体では防火構造(JIS−A−1301、JI
S−A−1302)や耐火構造(JIS−A−130
4)を取得することが出来ないので、防火性、耐火性を
有する下地パネル(取付具)と積層して複合した複合パ
ネルとするのが通常である。しかしながらこの場合、下
地パネルは防火性、耐火性を優先させるために、押出中
空セメント板やALC板等の無機系の下地パネルを用い
るものであった。また、下地パネルの芯材として防火
性、耐火性に優れるフェノールフォームを用いた複合パ
ネルも存在している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、硬質壁
材を直接に固定した場合には、ドリルでの穿設時、釘に
よる固定時にドリル、ハンマー等で硬質壁材を破壊して
しまうことが多々有り、施工上問題であった。また、下
地パネルとして押出中空セメント板やALC板を用いた
複合パネルは、確かに防火性、耐火性は向上されるもの
の、パネル自体の重量が増し、施工が大変になると共
に、断熱性能は期待出来ないものであった。また、下地
パネルの芯材としてフェノールフォームを用いた複合パ
ネルの際は、確かに軽量でしかも、防火性、耐火性は向
上するが、フェノールフォーム自体が吸水性があり、パ
ネル施工後の雨仕舞が悪いと、雨水がパネルの芯材内部
に浸入し、腐食やカビの発生等の不具合を生じる欠点が
あった。さらに、フェノールフォームは接着性が弱く、
表面材や裏面材との一体化に欠点があり、接着性を向上
させるため別途接着剤を用いたり、不織布やネット等の
接着性向上材を介する必要があり、コスト的にも不利が
あった。さらに、芯材としてヌレートフォームを用いた
パネルでは、防火性能に欠け、パネル単体で耐火構造
(JIS−A−1304)を取得するには困難があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するために、あらかじめ取付具同士を設置片上に
固定片を重ね合わせて連結して固定片上から固定具を介
して壁下地に固定すると共に、硬質壁材の係合溝を取付
具の係合片に嵌合、係止し、嵌挿溝に雄実部を嵌挿して
硬質壁材を取り付ける構造としたので、硬質壁材をドリ
ル、ハンマー等で破壊させる失敗もなく、目地調整を不
要とし、施工性、防水性を向上させ、万一施工後に硬質
壁材が破壊しても容易に取り替えることが出来、しかも
取付具を表面材と裏面材とでヌレートフォームからなる
芯材をサンドイッチして一体化し、軽量性、断熱性と吸
水性の不具合を向上させると共に、芯材内に耐火シート
を積層させ、防火性、耐火性を向上した取付具とし、軽
量性と断熱性、そして防火性能、耐火性能をも合わせ持
った硬質壁材の取付構造を提供するものである。
【0005】
【実施例】以下に図面を用いて、本発明に係る硬質壁材
の取付構造の一実施例について詳細に説明する。図1は
上記取付構造を説明する断面図、図2は図1におけるイ
部の拡大図であり、大別して取付具Aと硬質壁材Bとか
らなる取付構造である。
【0006】取付具Aは後記する硬質壁材Bの下地兼固
定材として機能するものであり、例えば図3に示すよう
に、表面材1と裏面材2でイソシアヌレートフォームか
らなる芯材3をサンドイッチした長尺板体である。さら
に説明すると表面材1は主にカラー鋼板、アルミ・亜鉛
合金メッキ鋼板、アルミニウム板、チタン板、ステンレ
ス板、銅板、フッ素樹脂被覆鋼板、クラッド鋼板、ラミ
ネート鋼板、制振鋼板等の金属薄板をロール成形、プレ
ス成形したもの、あるいはアルミニウム合金、合成樹脂
体等を押出成形して長尺状もしくは短尺状に形成したも
のである。
【0007】表面材1の形状は、略断面を略垂直平面状
の支持片4と支持片4の上下端を内方に屈曲した側壁
5、側壁6と、一方の側壁5を上方に屈曲し支持片4と
略平行に延長した設置片7とからなる雄型連結部8を形
成し、他方の側壁6を下方に屈曲し支持片4と略平行に
延長した固定片9と、固定片9の先端を外方に略直角に
屈曲した底片10と、底片10の先端を上方に略U字状
に屈曲させた係合片11と、係合片11の先端をそのま
ま下方に延長した押圧片12とから形成した雌型連結部
13とを形成したものである。
【0008】また図では支持片4の中央部を凹状に形成
した凹部14、押圧片12の先端を裏面側に屈曲したひ
っかかり片15を形成しているものである。さらに、設
置片7、凹部14、固定片9には凹凸条のリブ16を1
つ以上形成しており、これは表面材1の強度の向上と連
結の際の位置決めガイド、固定具βの打設の際のガイド
として機能するものである。
【0009】さらに、裏面材2は少なくとも芯材3の裏
面を覆って取付具Aをサンドイッチ構造体とするもので
あり、表面材1および裏面材2と芯材3の一体化は、芯
材3の持つ自己接着性を利用するか、あるいは接着剤
(図示せず)等を用いてなされるものである。
【0010】また、裏面材2の素材としては、前記した
表面材1と同様か、もしくは、防火構造(JIS−A−
1301、JIS−A−1302)のみを取得出来る構
造とする際には、防火構造試験は裏面からの加熱試験が
ないので、裏面材2をアルミニウム蒸着紙、アスベスト
紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、金属箔(A
l、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シート、ゴムシー
ト、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不
織布等の1種、または2種以上をラミネートしたもの、
あるいは防水処理、難燃処理されたシート状物から形成
することも出来る。
【0011】芯材3は主に取付具Aの嵩上材、断熱材、
防火材として機能するものであり、イソシアヌレート樹
脂を主原料とし、これに必要に応じて難燃材(水酸化ア
ルミニウム、ケイ酸カルシウム、ポリリン酸アンモニウ
ム、発泡性グラファイト等)や発泡剤、硬化剤を混入
し、加熱、反応、キュア、養生して形成した、密度が2
0〜200Kg/立方メートル位の発泡体からなるもの
である。なお、発泡剤とては代替フロン(141b)を
使用しても良いが、環境保全の面からしても、炭酸ガス
やシクロペンタン等の発泡剤を用いた、ノンフロン発泡
が好ましいものである。
【0012】さらに、イソシアヌレート樹脂に水酸化ア
ルミニウムやポリリン酸アンモニウム等の難燃材を一定
割合(イソシアヌレート樹脂を100重量部とすると約
3〜29重量部位)混合して芯材3を形成することによ
り、芯材3の防火性、耐火性能を顕著に向上させること
も出来るものである。
【0013】また、芯材3の内部の中間部には耐火シー
トCを雄型連結部8から雌型連結部13にかけて、少な
くとも1層積層するものであり、芯材3の形成時に一緒
に積層し、取付具Aとして一体化されるものである。ま
た、その構成は図4(a)に示すように、全厚さ約0.
5〜10mm位の長尺のシート状物で、高温下で5〜3
0倍に炭化発泡するものであり、不織布から形成した表
皮17と裏皮18にて、少なくとも黒鉛成分と無機繊維
とを合成樹脂にてバインドして形成した芯部19をサン
ドイッチしたものからなるものである。
【0014】表皮17および裏皮18は不織布からな
り、不織布としてはポリエステル系、ナイロン系、ボロ
ン系、炭素系、アルミナ系、炭化ケイ素系、アラミド系
の繊維からなるシート状物であり、耐火シートCの保
護、保持材として、強度を向上させると共に、後記する
芯部19の保護層として機能するものである。
【0015】また、芯部19の組成としては、黒鉛成分
と無機繊維20とをフェノール樹脂でバインドしたもの
からなる。その黒鉛成分としては例えば、グラファイト
(発泡性または非発泡性)、カーボンブラック等の炭素
化合物からなり、熱を受けた際に炭化して断熱層を形成
し、熱の伝導を妨げるものである。なお、黒鉛成分は芯
部16全体の重量比の約50〜80%を占めるものであ
る。
【0016】無機繊維20の例としては、ガラス繊維、
セラミック繊維、岩綿、アスベスト等の耐熱性に強い無
機化合物からなり、しかも、図5(a)、(b)に示す
ように繊維同士を絡み合わせることで、耐火シートCに
ある程度の強度と柔軟性(ハンドリング)を持たせる働
きがある。このようにすることで、図4(b)に示すよ
うに、耐火シートCをコイル状に巻き取ることが出来、
運搬や運送、取付具Aの製造も容易で効率的になるもの
である。なお、無機繊維20は芯部19の重量比の約5
%〜20%を占めるものである。
【0017】フェノール樹脂は上記黒鉛成分と無機繊維
20のバインダーとして機能すると共に、フェノール樹
脂自体が高い防火性、耐火性を有しているものである。
また、上記黒鉛成分と無機繊維20を合成樹脂のフェノ
ール樹脂でバインドすることにより、耐火シートCに柔
軟性、可塑性、弾性が加味され、巻き取りやコイル状に
形成することが出来、非常に扱い易い耐火シートCとな
る。なお、フェノール樹脂は芯部19の重量比の約10
%〜30%を占めるものである。
【0018】また、表皮17、裏皮18、芯部19、無
機繊維20にも水酸化アルミニウム粉やフェノール樹脂
粒粉を含浸させたり、まぶしたり、混合することも出来
る。水酸化アルミニウム粉の大きさは10〜1000μ
位であり、高熱下で結晶水を放出し周囲を冷却するもの
である。フェノール樹脂粒はクッション材、断熱材、耐
火材として機能し、大きさは10〜1000μ位であ
り、高熱下では炭化するもので炭化層の骨格として機能
するものである。
【0019】さらに、耐火シートCは取付具Aの表面が
加熱され高温下に曝された際には、与えられた熱が耐火
シートCに届くと、耐火シートCはその熱を耐火シート
Cに沿った水平方向に熱伝搬させる特性を有するもので
ある。また、あわせて耐火シートCは、高温になると発
泡して炭化層を形成するので、熱により肉痩せした芯材
3の嵩を補い、取付具Aの変形を防止すると共に、炭化
層自体が断熱層として機能し、これにより、熱は裏面側
に届くのを防止され、非常に高い耐熱効果を発揮するも
のである。
【0020】なお、耐火シートCは芯材3の層厚の中間
(中央)付近に積層されるので、表面材1側からの加熱
でも裏面材2側からの加熱でも、同じように高い耐熱性
の機能を発揮することが出来る。従って、表、裏面の両
面側から加熱試験のある耐火構造試験(JIS−A−1
304)では有効に作用すると共に、内部火災でも外部
火災でも非常に高い耐火性能を有するものである。
【0021】また、取付具Aに形成した凹部14には、
図6に示すような補助金具Dを装着することが出来、図
7に示すように硬質壁材Bのちょうど半分の長さの硬質
壁材Bを取り付けることが出来るものである。勿論、取
付具Aは長尺状、短尺状のどちらでも使用可能である。
【0022】すなわち補助金具Dは、例えば図6に示す
ように、前記した取付具Aの表面材1と同様な素材を同
等な加工方法で形成したものである。その形状は取付具
Aの雌型連結部13と略同一に形成したものであり、固
定片21、底片22、係合片23、押圧片24、ひっか
かり片25、リブ26および固定片21の先端をハゼ状
に折り返した舌片27とからなるものである。
【0023】この補助金具Dは図7に示すように、取付
具Aの支持片4の中央に形成した凹部14内に、その固
定片21を固定具βを介して壁下地αに固定することに
より、取付具Aに装着するものであり、1枚の取付具A
で2枚の硬質壁材Bを取り付ける際に補助的に用いるも
のである。勿論、取付具Aに凹部14を複数形成すれ
ば、それに対応した枚数の硬質壁材Bが1枚の取付具A
にて固定することが出来るものである。
【0024】硬質壁材Bはセメント板、炭酸カルシウム
板、珪酸カルシウム板、セラミック板、焼成陶板、木片
セメント板、炭酸マグネシウム板等、あるいはこれらに
ガラス繊維、ウィスカー、アラミド繊維、スチール繊
維、炭素繊維、各種鉱物繊維、各種骨材等を混入したも
のを押出成形、プレス成形、射出成形、抄造法、等によ
って成形したもの、あるいは各種繊維をクロス状、三次
元状に織り、これにセメント、粘土等を含浸してパネル
状に成形したものを乾燥、蒸気養生、焼成、等したもの
からなるものである。
【0025】さらに説明すると、硬質壁材Bは図8に示
すように長尺板状で表面の化粧面28の幅方向両側縁に
相决り状の雄実部29と雌実部30を有し、かつ、雌実
部30の切り欠き角部に係合溝31を形成したものであ
る。また、図では雄実部29の先端部分にひっかけ溝3
2を、さらに硬質壁材Bの内部に原料の節減、自重の軽
減のために中空孔33を長手方向と平行に複数個形成し
ている。
【0026】次に本発明に係る硬質壁材の取付構造を施
工例を通して詳細に説明する。いま図3に示すような取
付具A、図8に示すような硬質壁材Bを用いて図1、図
2のように施工すると仮定する。そこで、図9に示すよ
うに、断熱材、防水シート(図示せず)を含む木造下
地、鉄骨下地、既存外壁等からなる壁下地α上に固定さ
れている、下段の取付具Aの雄型連結部8の設置片7上
に、上段の取付具Aの雌型連結部13の固定片9を重ね
合わせて連結し、固定片9のリブ16上から、下段の取
付具Aもいっしょに釘、スクリュウビス、テクス、ヘク
ス等の固定具βを介して固定し、壁下地α上に取付具A
を順次土台から桁まで横張り状に取り付ける。
【0027】次に取付具Aの施工が済んだら、図10に
示すように、取付具A同士が連結された状態で支持片4
と底片10と押圧片12により形成される略コ字状の嵌
挿溝34内に、矢印のように硬質壁材Bの雄実部29
を挿入すると共に、矢印のように取付具Aの係合片1
1に硬質壁材Bの係合溝31を落とし込んで係合、係止
し、一点鎖線で示すように硬質壁材Bを取付具A上に取
付、固定するものである。このような工程を取付具Aの
第1段目から第n段目まで順次行うことにより図1に示
すような本構造を有する壁体を形成するものである。
【0028】上記のような取付構造では硬質壁材Bの雄
実部29、係合溝31が、取付具の押圧片12、係合片
11により固定されているため、硬質壁材Bへの釘打設
等がなく、施工時の硬質壁材Bの破損を阻止することが
出来る。
【0029】また、取付具Aの底片10、係合片11お
よび押圧片12は上段に施工された硬質壁材Bの自重に
より、下段の硬質壁材Bの雄実部2をさらに押圧するの
で、硬質壁材Bがガタツクことがない。
【0030】さらに、施工後も嵌挿溝34内にはある程
度の空隙が存在するので、万一施工後に硬質壁材Bが破
損した際でも、一枚単位で容易に取り替えることが出来
ると共に、硬質壁材Bは壁下地αに固定具βで直接固定
されていなこともあり、地震等により壁下地αに変形荷
重が加わっても、追従することが出来るものである。
【0031】
【その他の実施例】以上説明したのは、本発明に係る硬
質壁材の取付構造の一実施例にすぎず、図11〜図15
に示すような構造とすることも出来る。すなわち、図1
1、図12は取付具Aのその他の例を示す説明図であ
り、図11(a)は耐火シートCを表面材1側に積層し
た例、図11(b)は耐火シートCを裏面材2側にも積
層した例、図11(c)は耐火シートCを表面材1の支
持片4側にも積層した取付具Aの例である。
【0032】図12(a)は表面材1上にも耐火シート
Cを積層した例、図12(b)は凹部14を切除すると
共に、係合片11上に硬質壁材Bとの密着性の強化、防
水性の強化および破損防止のため、弾性を有するパッキ
ング材35を貼着した例、図12(c)は凹部14を複
数形成した取付具Aの例である。
【0033】図13は耐火シートCのその他の例を示す
説明図であり、図13(a)は複数の貫通孔36を形成
した例、図13(b)は表皮17と裏皮18を切除し、
芯部19のみからなる耐火シートCの例である。
【0034】図14、図15は硬質壁材Bのその他の例
を示す説明図であり、図14(a)、(b)は化粧面2
8に化粧リブ37を形成した例、図14(c)は中空孔
33の断面形状を円形にした硬質壁材Bの例である。ま
た、図15(a)、(b)は中空孔33を切除した、密
実体からなる硬質壁材Bの例である。勿論、これら部材
を各々組み合わせた構造とすることが出来る。
【0035】
【発明の効果】上述したように本発明に係る硬質壁材の
取付構造によれば、硬質壁材に直接、固定具の打設、
取付孔の穿設を行う必要がないため、施工時における硬
質壁材の破損を阻止することが出来る。取付具が壁下
地を被覆しているため、防水性、密封性、断熱性、防火
性、耐火性、遮音性のよい壁体となる。硬質壁材は取
付具による係合、押圧での固定のため、地震等による壁
下地の変形に追従し、破損、剥落を阻止することが出来
る。硬質壁材の配設位置は取付具によって決まるた
め、硬質壁材装着時の目地調整を行う必要がなく、能率
よく施工することが出来る。硬質壁材と取付具の寸法
関係により、下地兼固定材となる取付具を壁下地上に全
面に配設した後硬質壁材を装着することが出来、施工の
高率化をより図ることが出来ると共に、施工後、外部か
らの衝撃により硬質壁材が破損した場合、容易に交換す
ることが出来る。硬質壁材を施工する取付具は、取付
具の施工により取付下地の寸法が変化するものでなく、
取付具1枚に対して硬質壁材が対となっているため、取
付具の施工誤差により狂うのは目地幅だけであり、取付
強度、施工性を向上した構造となる。取付具の芯材を
ヌレートフォームとしたので、軽量性に優れ施工が容易
と共に、断熱性能が向上し、なおかつ、吸水性の不具合
が解消する。取付具の芯材中に耐火シートを積層した
ので、耐火シートが熱を水平方向に伝搬し、パネルの裏
面に熱が伝わるのを防止し、耐熱性を向上させ、しか
も、耐火シートが発泡することにより炭化層を形成し、
高い耐火性能を長時間に亘って維持することが出来るの
で、芯材をヌレートフォームとしても防火構造、耐火構
造を取得出来る構造となる。等の特徴、効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る硬質壁材の取付構造の代表例を示
す断面図である。
【図2】図1のイ部の拡大図である。
【図3】取付具の例を示す説明図である。
【図4】耐火シートの例を示す説明図である。
【図5】耐火シートの例を示す説明図である。
【図6】補助金具の例を示す説明図である。
【図7】補助金具を用いた硬質壁材の取付構造の例を示
す断面図である。
【図8】硬質壁材の例を示す説明図である。
【図9】施工例を示す説明図である。
【図10】施工例を示す説明図である。
【図11】取付具のその他の例を示す説明図である。
【図12】取付具のその他の例を示す説明図である。
【図13】耐火シートのその他の例を示す説明図であ
る。
【図14】硬質壁材のその他の例を示す説明図である。
【図15】硬質壁材のその他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
A 取付具 B 硬質壁材 C 耐火シート D 補助金具 α 壁下地 β 固定具 1 表面材 2 裏面材 3 芯材 4 支持片 5 側壁 6 側壁 7 設置片 8 雄型連結部 9 固定片 10 底片 11 係合片 12 押圧片 13 雌型連結部 14 凹部 15 ひっかかり辺 16 リブ 17 表皮 18 裏皮 19 芯部 20 無機繊維 21 固定片 22 底片 23 係合片 24 押圧片 25 ひっかかり片 26 リブ 27 舌片 28 化粧面 29 雄実部 30 雌実部 31 係合溝 32 ひっかけ溝 33 中空孔 34 嵌挿溝 35 パッキング材 36 貫通孔 37 化粧リブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面化粧面の長手方向の両側縁に相决り
    状の雄、雌実部を形成すると共に、雌実部の切り欠き角
    部に略U字状の係合溝を形成した長尺板状の硬質壁材
    と、略断面を略水平面状の支持片と該支持片の両端を内
    方に屈曲した側壁と、該側壁の一方を外方に屈曲し前記
    支持片と略平行に延長した設置片とからなる雄型連結部
    と、前記側壁の他方を外方に屈曲し前記支持片と略平行
    に延長した固定片と該固定片の先端を外方に略直角に屈
    曲した底片と該底片の先端を外方に略U字状に屈曲させ
    た係合片と該係合片の先端をそのまま延長した押圧片と
    から形成した雌型連結部とから形成した表面材と、前記
    支持片と設置片の裏面側に充填したイソシアヌレートフ
    ォームからなる芯材と、該芯材中に耐火シートを1層以
    上積層し、かつ、芯材の裏面側を被覆した裏面材とから
    サンドイッチ構造とした長尺状の取付具とを備え、該取
    付具同士は前記雄型連結部の設置片上に前記雌型連結部
    の固定片を重ね合わせて連結し、該固定片上から固定具
    を介して壁下地に固定されており、前記硬質壁材は係合
    溝が取付具の係合片に嵌合、係止されていると共に、取
    付具の連結後に支持片と底片と押圧片により形成される
    略コ字状の嵌挿溝に、硬質壁材の雄実部が嵌挿されて取
    り付けられていることを特徴とする硬質壁材の取付構
    造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000265639A (ja) * 1999-03-18 2000-09-26 Ig Tech Res Inc 硬質壁材の取付構造
JP2014198942A (ja) * 2013-03-29 2014-10-23 ケイミュー株式会社 耐火留付具及び外壁構造
JP2015214878A (ja) * 2014-04-23 2015-12-03 ケイミュー株式会社 鉄骨造の外壁耐火構造
JP2016102360A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 ケイミュー株式会社 鉄骨造の外壁耐火断熱構造

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