JPH10331198A - 旋回式建設機械 - Google Patents

旋回式建設機械

Info

Publication number
JPH10331198A
JPH10331198A JP16050797A JP16050797A JPH10331198A JP H10331198 A JPH10331198 A JP H10331198A JP 16050797 A JP16050797 A JP 16050797A JP 16050797 A JP16050797 A JP 16050797A JP H10331198 A JPH10331198 A JP H10331198A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
driver
seat
cover
engine
flat surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16050797A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Motozu
誠 本図
Masayuki Yugami
誠之 湯上
Koji Nishimura
孝治 西村
Shinichiro Endo
新一郎 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hokuetsu Industries Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hokuetsu Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd, Hokuetsu Industries Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP16050797A priority Critical patent/JPH10331198A/ja
Publication of JPH10331198A publication Critical patent/JPH10331198A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転席に雨水、土砂等が流込むのを防止し、
運転席の周囲を常に清浄な状態に保つようにする。 【解決手段】 エンジンカバー25を構成する右カバー
30のうち運転席9の近傍に平坦面31を形成し、この
平坦面31と右カバー30の傾斜面30Aの上端側との
間に段差壁32を設ける構成とする。これにより、例え
ば油圧ショベルの作業姿勢が傾き、右カバー30上に落
下した雨水、土砂等が運転席9側に流込もうとした場合
でも、この雨水等を段差壁32によって阻止することが
でき、運転席9の周囲を清浄な状態に保つことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の旋回式建設機械に関し、特に、小旋回を可能とし
た旋回式建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、旋回式建設機械としては油圧シ
ョベル等が知られており、この油圧ショベルは、下部走
行体と、該下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋
回体と、該上部旋回体の前側に設けられた作業装置とか
ら構成されている。
【0003】そして、上部旋回体は、骨組み構造をな
し、前側に作業装置が設けられ後側にエンジンが搭載さ
れた旋回フレームと、該旋回フレーム上に配設された運
転席と、該運転席の近傍に位置して旋回フレーム上に設
けられ、エンジン等を収容する機械室を画成したエンジ
ンカバーと、作業装置とバランスをとるために旋回フレ
ームの後端部に設けられたカウンタウェイトとから大略
構成されている。
【0004】また、油圧ショベルには、車幅内旋回式、
超小旋回式の旋回式油圧ショベル(以下、小旋回式油圧
ショベルという)があり、この小旋回式油圧ショベル
は、運転席の周囲および上方をキャビンカバーによって
覆うキャビンタイプと、運転席の上方をキャノピによっ
て覆うキャノピタイプとに大別される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の如き
従来技術によるキャノピタイプの小旋回式油圧ショベル
では、機械室を画成するエンジンカバーは、通常、運転
席側から外部に向けて僅かに下向きに傾斜した滑らかな
傾斜面を有している。
【0006】このため、例えば雨天での掘削作業時にお
いて油圧ショベルがほぼ水平な作業姿勢を保つ場合に
は、エンジンカバー上に落下した雨水や土砂等は、エン
ジンカバーの傾斜に沿って運転席側から外部に流れ落ち
る。
【0007】しかし、例えば油圧ショベルの作業姿勢が
傾いた場合には、エンジンカバー上に落下した雨水や土
砂等が、エンジンカバーに沿って運転席側に流込むよう
になり、運転席の周囲が雨水や土砂等によって汚損して
しまうという問題がある。
【0008】また、油圧ショベルを洗浄する場合にも、
洗剤を含んだ洗浄水がエンジンカバーに沿って運転席側
に流込み易く、運転席の周囲が水浸しになるばかりでな
く、運転席近傍に設けられた操作機器、制御機器類に洗
浄水が付着することにより、これら操作機器、制御機器
類を操作する際に滑り易くなり、操作性が損なわれると
いう問題がある。
【0009】さらに、例えば機械室内に収容された作動
油タンク、燃料タンク等に油脂類を補給するための補給
口をエンジンカバーに設けた場合には、給油時に補給口
の周囲に飛散した油脂類が運転席側に流込むことによ
り、運転席の周囲に不快な臭気が残り、作業能率が低下
してしまうという問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、運転席に雨水、土砂等が流込むのを防止
し、運転席の周囲を常に清浄な状態に保つことができる
旋回式建設機械を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、骨組み構造をなし、前側に作業装置が
設けられ後側にエンジンが搭載された旋回フレームと、
該旋回フレーム上に配設された運転席と、該運転席の近
傍に位置して前記旋回フレーム上に設けられ、前記エン
ジンを収容する機械室を画成したエンジンカバーとを備
えた旋回式建設機械に適用される。
【0012】そして、請求項1の発明が採用する特徴
は、前記エンジンカバーは、前記運転席の後側に位置す
る後カバーと、前記運転席の左側に位置する左カバー
と、前記運転室の右側に位置し凸湾曲状の傾斜面として
形成された右カバーとから構成し、前記右カバーのうち
前記運転席の近傍には平坦面を形成し、該平坦面と前記
傾斜面との間には上下方向に段差を有して前後方向に伸
長する段差壁を設けたことにある。
【0013】このように構成したことにより、例えば雨
天での掘削作業時において建設機械の作業姿勢が傾き、
エンジンカバー上に落下した雨水、土砂等が傾斜面に沿
って運転室側に流込もうとしても、該雨水、土砂等は段
差壁によってそれ以上の運転席側への流れを阻止され、
段差壁に沿って平坦面上を前後方向に流れて外部に排出
されるから、運転席の周囲が雨水、土砂等によって汚損
されるのを防止できる。
【0014】また、建設機械を洗浄する場合にも、洗剤
を含んだ洗浄水がエンジンカバーに沿って運転席側に流
込むのを阻止し、この洗浄水が運転席近傍に設けられた
操作機器、制御機器類に付着するのを防止できる。
【0015】また、請求項2の発明は、右カバーの平坦
面には前記機械室内に収容されたタンクまたはラジエー
タに液体を補給するための液体補給口を設けたことにあ
る。
【0016】このように構成したことにより、液体補給
口を通じて機械室内に収容されたタンクまたはラジエー
タに液体を補給するときに、この液体が液体補給口の周
囲に飛散したとしても、この液体が運転席側に流込むの
を段差壁によって阻止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
旋回式建設機械としてキャノピタイプの小旋回式油圧シ
ョベルを例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0018】図において、1は下部走行体、2は該下部
走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体で、該上
部旋回体2は、後述する旋回フレーム3、運転席9、カ
ウンタウエイト18、エンジンカバー25等から大略構
成されている。そして、上部旋回体2は、図2に示すよ
うに、上方からみてほぼ円形状に形成され、少なくとも
カウンタウエイト18側が下部走行体1の車幅内に収ま
る状態で、旋回動作が可能となっている。
【0019】3は上部旋回体2のベースを構成する旋回
フレームで、該旋回フレーム3は、図3に示す如く、平
板状の底板3Aと、該底板3Aの上面側に立設された左
右一対の縦板3B,3Bと、該各縦板3Bの先端側に固
着された上板3Cと、前側に位置して左右方向に延びた
前梁3Dと、前後方向の中間部に位置して左右方向に延
びた中梁3Eと、後側に位置して左右方向に延びてカウ
ンタウェイト18を支持する後梁3Fとから大略構成さ
れている。また、前記底板3A、縦板3B、上板3Cの
前端側は、後述の作業装置4を支持するブラケット3G
となっている。さらに、旋回フレーム3は、その前面か
ら左側面にかけて床板3Hによって覆われている。
【0020】4は上部旋回体2の前側に位置して旋回フ
レーム3の前部側に設けられた作業装置を示し、該作業
装置4は、旋回フレーム3のブラケット3Gに回動可能
に取付けられた回動ブラケット5と、該回動ブラケット
5に俯仰動可能に取付けられたブーム6と、該ブーム6
の先端側に回動可能に連結されたアーム7と、該アーム
7の先端側に回動可能に取付けられたバケット8とから
なっている。
【0021】9は上部旋回体2の中央部に位置して旋回
フレーム3の床板3H上に設けられた運転席で、該運転
席9の上方はキャノピ10によって覆われている。そし
て、運転席9の前側には、下部走行体1を走行操作する
ための走行用操作レバー11が配設され、運転席9の左
右両側には、上部旋回体2の旋回動作、作業装置4の動
作を制御するための作業用操作レバー12等が配設され
ている。
【0022】13は運転席9の後側に位置して旋回フレ
ーム3の後部側に搭載されたエンジンで、該エンジン1
3は、図4に示すように、左右方向に延在する横置き状
態に配置されている。そして、エンジン13の左端部側
には、該エンジン13によって駆動される油圧ポンプ1
4が取付けられ、該油圧ポンプ14は下部走行体1、上
部旋回体2、作業装置4等に圧油を供給するものであ
る。また、エンジン13の右端部側には、冷却ファン
(図示せず)の前側に位置してラジエータ15、オイル
クーラ16が配設されている。
【0023】17は運転席9の右側に位置して旋回フレ
ーム3上に配設された作動油タンクを示し、該作動油タ
ンク17は、油圧ポンプ14から下部走行体1、上部旋
回体2、作業装置4等に給排される作動油を貯溜するも
のである。そして、作動油タンク17は、旋回フレーム
3の中梁3E上に取付けられ、その上端部には給油口1
7Aが突設されている。
【0024】18は作業装置4との重量バランスをとる
ために上部旋回体2の後部側に配設されたカウンタウエ
イトで、該カウンタウエイト18は鋳物等により円弧状
に形成され、旋回フレーム3の後梁3Fに取付けられて
いる。この際、カウンタウエイト18は、その後面円弧
形状を所定の旋回半径内(下部走行体1の車幅内)に収
めることにより、運転席9から見通しの悪いカウンタウ
エイト18が障害物と干渉するのを防止している。
【0025】19,20は旋回フレーム3の前面側を覆
うように設けられた左側,右側の下フロントカバーを示
し、同じく21,22はこれら下フロントカバー19,
20に連続して旋回フレーム3の角隅部を覆うように設
けられた左側,右側の下コーナカバーを示し、これら下
コーナカバー21,22は略く字状に屈曲して形成され
ている。
【0026】23は旋回フレーム3の左側面を覆うよう
に設けられた左側の下サイドカバーで、該左側の下サイ
ドカバー23は、例えば薄鋼板等に折曲げ加工等を施す
ことにより、略コ字状の断面形状をなすと共に円弧状に
湾曲して形成され、カウンタウエイト18と左側の下コ
ーナカバー21との間で後述する機械室26の下側を閉
塞している。
【0027】24は旋回フレーム3の右側面を覆うよう
に設けられた右側の下サイドカバーで、該右側の下サイ
ドカバー24は、例えば薄鋼板等に折曲げ加工等を施す
ことにより、略コ字状の断面形状をもって直線状に形成
され、カウンタウエイト18と右側の下コーナカバー2
2との間で機械室26の下側を閉塞している。
【0028】25は運転席9を後側から囲むように旋回
フレーム3上に着脱可能に設けられたエンジンカバー
で、該エンジンカバー25は、旋回フレーム3の底板3
A、カウンタウェイト18、各下サイドカバー23,2
4等と共に、エンジン13、ラジエータ15、作動油タ
ンク17等を収容する機械室26を画成するものであ
る。
【0029】ここで、エンジンカバー25は、運転席9
の背面に設けられた背カバー27と、該背カバー27の
後側に位置して開閉可能に設けられた後カバー28と、
運転席9の左側に位置する左カバー29と、運転席9の
右側に位置する右カバー30とから構成され、軽量化、
断熱効果を得るために、例えば樹脂材料によって形成さ
れている。
【0030】そして、背カバー27は、上下方向に伸長
し運転席9とエンジン13との間を仕切る仕切面27A
と、該仕切面27Aの上端側からほぼ水平に延在した上
面27Bとを有している。ここで、本実施例では、背カ
バー27は後カバー28の一部を画成しているが、背カ
バー27は主として運転席9にエンジン13からの熱、
騒音等が伝わるのを遮蔽するための部材であり、例えば
エンジンカバー25とは別個の遮蔽板として構成しても
よい。
【0031】また、通常ボンネットと呼ばれる後カバー
28は、図4および図5に示すように、上下方向に凸湾
曲状に伸長した傾斜面28Aと、該傾斜面28Aの上端
側からほぼ水平に延在した上面28Bとを有し、該上面
28Bの上方はキャノピ10によって覆われている(図
2参照)。そして、背カバー27の上面27Bと後カバ
ー28の上面28Bとが同一平面状に連なる構成となっ
ている。
【0032】一方、左カバー29は、図4および図6に
示すように、上下方向に凸湾曲状に伸長した傾斜面29
Aと、該傾斜面29Aの上端側からほぼ水平に延在した
上面29Bとを有し、該上面29Bの上方はキャノピ1
0によって覆われている(図2参照)。そして、左カバ
ー29は、その傾斜面29Aが後カバー28の傾斜面2
8Aに連なり、上面29Bが背カバー27の上面27B
に連なる構成となっている。
【0033】また、右カバー30は、図4ないし図6に
示すように、全体的に上下方向に凸湾曲状をなした傾斜
面30Aとして形成され、運転席9に沿って前後方向に
伸長し作動油タンク17を覆っている。そして、傾斜面
30Aの後端側は後カバー28の傾斜面28Aに連な
り、前端側はなだらかに下向きに傾斜している。また、
傾斜面30Aの上端側は背カバー27の上面27Bおよ
び後カバー28の上面28Bに連なっている。なお、右
カバー30は、図2に示すように、キャノピ10から外
れた位置に配設されている。
【0034】31は右カバー30の上部位置に設けられ
た平坦面を示し、該平坦面31は、運転席9の近傍に位
置して前後方向に伸長するように設けられている。ここ
で、平坦面31は、図6に示すように、運転席9側から
外部に向けて漸次下向きに傾斜しており、例えば油圧シ
ョベルが水平な作業姿勢を保つ状態では、平坦面31上
に落下した雨水等を傾斜に沿って外部に排出できる構成
となっている。
【0035】32は傾斜面30Aの上端側と平坦面31
との間に位置して右カバー30に設けられた段差壁で、
該段差壁32は、右カバー30の傾斜面30Aと平坦面
31との間に上下方向の段差を形成し、平坦面31上に
落下した雨水、土砂等が運転席9側に流れ込むのを阻止
するものである。ここで、段差壁32は、右カバー30
の前後方向にほぼ全域にわたって伸長しており、段差壁
32によって運転席9側への流れを阻止された雨水等
は、段差壁32に沿って平坦面31上を流れることによ
り、右カバー30の前後方向に排出される構成となって
いる。
【0036】また、段差壁32は右カバー30に一体形
成され、これにより、運転席9への雨水、土砂等の侵入
が阻止できるだけでなく、右カバー30の剛性を向上さ
せ、右カバー30全体を薄肉軽量化できる構成となって
いる。
【0037】33は右カバー30の平坦面31に設けら
れた液体補給口としての作動油補給口を示し、該作動油
補給口33は、右カバー30によって覆われた作動油タ
ンク17の給油口17Aの真上に開口している。そし
て、作動油補給口33は、常時は蓋体(図示せず)によ
って閉塞され、この蓋体を取外した状態で作動油タンク
17の給油口17Aに給油ノズル(図示せず)等を挿入
させるものである。
【0038】34は右カバー30の傾斜面30Aに穿設
された複数の通気穴で、該通気穴34は、エンジン13
の作動時に機械室26内に外気を流通させ、この外気に
よってラジエータ15等を冷却させるものである。
【0039】本実施例による小旋回式油圧ショベルは上
述の如き構成を有するもので、次に、その作動について
説明する。
【0040】まず、油圧ショベルの運転時には、走行用
操作レバー11を操作して油圧ポンプ14からの圧油を
下部走行体1に給排することにより、該下部走行体1を
所望の方向、速度で走行させる。また、作業用操作レバ
ー12を操作して油圧ポンプ14からの圧油を作業装置
4に給排することにより、該作業装置4によって土砂等
の掘削作業を行なう。
【0041】ここで、例えば雨天での掘削作業時には、
雨水、土砂等が直接的に運転席9へ侵入するのをキャノ
ピ10によって遮ることができる。また、エンジンカバ
ー25のうちキャノピ10によって覆われていない部
位、即ち、後カバー28の傾斜面28A、左カバー29
の傾斜面29A、右カバー30の傾斜面30Aに落下し
た雨水、土砂等は、これら各傾斜面に沿って外部に排出
されるから、運転席9が雨水、土砂等によって汚損され
るのを防止できる。
【0042】一方、例えば油圧ショベルの作業姿勢が左
側に傾いた場合には、右カバー30上に落下した雨水は
運転席9側に流れるが、右カバー30には段差壁32が
設けられているから、この段差壁32によって雨水が運
転席9に流込むのを確実に阻止することができる。そし
て、雨水等は段差壁32に沿って平坦面31上を流れ右
カバー30の前後方向に排出されるから、運転席9の周
囲が雨水や土砂等によって汚損されるのを防止でき、運
転席9の周囲を常に清浄な状態に保つことができる。
【0043】また、掘削作業後に油圧ショベルを洗浄す
る場合にも、段差壁32によって洗剤を含んだ洗浄水が
運転席9側に流れ込むのを阻止することにより、運転席
9の周囲に配設された操作機器、制御機器類に洗浄水が
付着するのを防止でき、これら操作機器、制御機器類の
操作時に滑り等を生じるのを確実に防止することができ
る。
【0044】さらに、右カバー30によって覆われた作
動油タンク17内に作動油を補給する場合には、右カバ
ー30の平坦面31に設けられた作動油補給口33から
蓋体(図示せず)を取外し、該作動油補給口33を通じ
て作動油タンク17の給油口17Aに給油ノズル(図示
せず)を挿入することにより、作動油タンク17内に作
動油を補給することができる。
【0045】この場合、例えば給油ノズルを作動油タン
ク17の給油口17Aに挿入するときに、該給油ノズル
から吐出した作動油が平坦面31上に飛散したとして
も、段差壁32によって作動油が運転席9側に流れ込む
のを確実に阻止することができる。これにより、運転席
9の周囲が作動油によって汚損され、運転席9の周囲に
不快な臭気が残るのを防止できる。
【0046】また、段差壁32を右カバー30に一体形
成したことにより、運転席9への雨水、土砂等の侵入が
阻止できるだけでなく、右カバー30の剛性を向上する
ことができる。このため、右カバー30全体を薄肉軽量
化することができ、メンテナンス時等において右カバー
30を着脱するときの作業性を向上することができる。
【0047】なお、上述の実施例では、エンジンカバー
25を構成する右カバー30の平坦面31に、作動油タ
ンク17に作動油を補給するための作動油補給口33を
設けた場合を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、例
えばラジエータ15に冷却水を補給するための冷却水補
給口、エンジン13に供給する燃料を貯溜した燃料タン
クに燃料を補給するための燃料補給口等を設ける構成と
してもよい。
【0048】また、上述の実施例では、旋回式建設機械
として運転席9上にキャノピ10を設けたキャノピタイ
プの油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこ
れに限らず、例えば運転席をキャビンカバーによって覆
うキャビンタイプの油圧ショベルに適用してもよい。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、エンジンカバーを構成する右カバーのうち、運
転席の近傍には平坦面を形成し、該平坦面と傾斜面との
間には上下方向に段差を有して前後方向に伸長する段差
壁を設ける構成としたから、例えば雨天での掘削作業時
において建設機械の作業姿勢が傾き、右カバー上に落下
した雨水等が運転席側に流れようとした場合でも、この
雨水等を段差壁によって確実に阻止し、該段差壁に沿っ
て平坦面上に流すことにより、右カバーの前後方向に排
出することができる。この結果、運転席の周囲が雨水や
土砂等によって汚損してしまうのを防止でき、運転席の
周囲を常に清浄な状態に保つことができる。
【0050】また、建設機械を洗浄する場合にも、洗剤
を含んだ洗浄水がエンジンカバーに沿って運転席側に流
込むのを阻止し、この洗浄水が運転席近傍に設けられた
操作機器、制御機器類に付着するのを防止できるから、
これら操作機器、制御機器類の操作時に滑り等を生じる
のを確実に防止し、良好な操作性を保つことができる。
【0051】また、請求項2の発明によれば、右カバー
の平坦面に、機械室内に収容されたタンクまたはラジエ
ータに液体を補給するための液体補給口を設ける構成と
したから、液体補給口を通じて機械室内のタンクまたは
ラジエータに液体を補給するときに、この液体が平坦面
上に飛散したとしても、液体が運転席側に流込むのを段
差壁によって阻止でき、運転席の周囲が液体によって汚
損されるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による小旋回式油圧ショベルを
示す正面図である。
【図2】図1の小旋回式油圧ショベルを作業装置を取外
した状態で示す平面図である。
【図3】小旋回式油圧ショベルの旋回フレームを示す平
面図である。
【図4】旋回フレームからエンジンカバーを取外した状
態を示す平面図である。
【図5】旋回フレーム上にエンジンカバーを取付けた状
態を示す正面図である。
【図6】旋回フレーム上にエンジンカバーを取付けた状
態を示す左側面図である。
【符号の説明】
3 旋回フレーム 4 作業装置 9 運転席 13 エンジン 25 エンジンカバー 26 機械室 27 背カバー 28 後カバー 29 左カバー 30 右カバー 30A 傾斜面 31 平坦面 32 段差壁 33 作動油補給口(液体補給口)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯上 誠之 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 西村 孝治 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 遠藤 新一郎 茨城県新治郡千代田町新治1828

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨組み構造をなし、前側に作業装置が設
    けられ後側にエンジンが搭載された旋回フレームと、該
    旋回フレーム上に配設された運転席と、該運転席の近傍
    に位置して前記旋回フレーム上に設けられ、前記エンジ
    ンを収容する機械室を画成したエンジンカバーとを備え
    た旋回式建設機械において、 前記エンジンカバーは、前記運転席の後側に位置する後
    カバーと、前記運転席の左側に位置する左カバーと、前
    記運転席の右側に位置し凸湾曲状の傾斜面として形成さ
    れた右カバーとから構成し、前記右カバーのうち前記運
    転席の近傍には平坦面を形成し、該平坦面と前記傾斜面
    との間には上下方向に段差を有して前後方向に伸長する
    段差壁を設けたことを特徴とする旋回式建設機械。
  2. 【請求項2】 前記右カバーの平坦面には前記機械室内
    に収容されたタンクまたはラジエータに液体を補給する
    ための液体補給口を設けてなる請求項1に記載の旋回式
    建設機械。
JP16050797A 1997-06-03 1997-06-03 旋回式建設機械 Pending JPH10331198A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16050797A JPH10331198A (ja) 1997-06-03 1997-06-03 旋回式建設機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16050797A JPH10331198A (ja) 1997-06-03 1997-06-03 旋回式建設機械

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10331198A true JPH10331198A (ja) 1998-12-15

Family

ID=15716451

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16050797A Pending JPH10331198A (ja) 1997-06-03 1997-06-03 旋回式建設機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10331198A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6615942B2 (en) Swivel type working vehicle
JP4209787B2 (ja) 建設機械
JP5793193B2 (ja) 建設機械
JP2000170209A (ja) 建設機械用キャブ
US7975793B1 (en) Tilting foot pod for the operator cab of a skid steer vehicle
JP2002013161A (ja) 建設機械
JP2007092278A (ja) バックホーの上部構造
JPH09296481A (ja) 油圧ショベルにおける上部旋回体の機器取付構造
JPH10331198A (ja) 旋回式建設機械
JP2005041316A (ja) 建設機械
JP3693480B2 (ja) 油圧ショベルの上部旋回体
JP2017025668A (ja) 油圧ショベル
JP2007092327A (ja) バックホー
JP2004116048A (ja) 作業機
JP3588571B2 (ja) 建設機械用キャブ
JP3300635B2 (ja) 旋回式建設機械
JP2000008415A (ja) 小旋回型建設車両
JPH08302737A (ja) 旋回作業機の上部構造
JP2002087043A (ja) 建設機械用空調装置の外気導入機構
JP4703334B2 (ja) バックホー
JP3737998B2 (ja) 旋回作業機
JPH09316929A (ja) 作業機の支持フレーム構造
JP4515367B2 (ja) バックホー
JP2007092281A (ja) バックホー
JP2007092430A (ja) バックホー