JPH10330161A - 低温焼結誘電体磁器の製造方法 - Google Patents

低温焼結誘電体磁器の製造方法

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JPH10330161A
JPH10330161A JP9157813A JP15781397A JPH10330161A JP H10330161 A JPH10330161 A JP H10330161A JP 9157813 A JP9157813 A JP 9157813A JP 15781397 A JP15781397 A JP 15781397A JP H10330161 A JPH10330161 A JP H10330161A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部電極材を含んだ構造の各種の誘電体部品
を内部電極材に損傷を与えない温度で焼結でき、粉体の
微粉砕工程が長くなりすぎることもなく、誘電特性及び
特性安定性を向上させる。 【解決手段】 主成分であるBaO10〜16モル%、
TiO2 67〜72モル%、Nd2 3 16〜18モル
%に対して、Bi2 3 7〜10重量%、Al2
3 0.3〜1.0重量%含有する仮焼済みの高誘電率材
料に、ZnO45〜70重量%、B2 3 5〜13重量
%、SiO2 7〜40重量%、Al2 3 8〜20重量
%のガラス材料を3−x〜20−x容積%、CuOをx
容積%(但し、x=0.2〜1.5)添加し、粉体の平
均粒径を0.3μm以下に調整して、成形後、1000
℃以下の温度で焼成する。CuOに代えて、ZnOを
0.1〜1.5容積%、あるいはSnOを0.3〜1.
2容積%添加してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波帯にお
いて使用する積層構造の共振器等に好適な高誘電率誘電
体磁器の製造方法に関するものである。更に詳しく述べ
ると、Bi2 3とAl2 3 を含有するBaO−Ti
2 −Nd2 3 系の高誘電率材料に対して、ZnO−
2 3 −SiO2 −Al2 3 系のガラス材料と金属
酸化物(CuO、ZnO、又はSnOのいずれか1種)
を適量添加することにより、誘電体磁器組成物の低温焼
結化と誘電特性の向上を図る技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車電話や携帯電話など、マイクロ波
を利用した移動体通信用機器では、フィルタ等の材料と
して誘電体磁器が使用されている。近年の通信機器の小
形化に伴い、誘電体フィルタも一層の小形化が要求さ
れ、それに対応すべく一部で積層型ストリップ線路フィ
ルタが採用されている。これは、内部の直線状のストリ
ップ線路型共振器内導体を電極材(導体ペースト)のス
クリーン印刷法で未焼成の誘電体シート(グリーンシー
ト)上にパターニングし、それを含めて誘電体シートを
多数積層して圧着一体化し、外部アース導体と入出力電
極を形成して焼結することによって製造する。通常、多
数個取りができるように、大きな誘電体シートを使用
し、圧着一体化した後に縦横に切断してチップ状にする
製法を採用している。λ/4共振器では、共振器内導体
は共振波長の1/4の奇数倍の長さに設定し、その一端
が開放となり、他端が誘電体チップの外表面の外部アー
ス導体に短絡されるように構成する。誘電体チップの内
部で、このような共振器内導体を複数個、フィルタ特性
に応じた結合度が得られるように所定の間隔で配列する
ことによって、帯域通過フィルタが得られる。
【0003】このような構造を実現するためには、内部
電極材による各種導体パターンが崩れない温度で焼結で
きる高誘電率の誘電体磁器が必要となる。誘電体磁器の
低温焼結化を図る方法として、ガラス材料を添加する技
術が開発されている(例えば特開平7−69719号公
報参照)。そこではSiO2 −B2 3 −BaO系のガ
ラス材料を用いている。ガラス材料を添加することによ
る利点は低温焼結が可能になることであるが、反面、ガ
ラス材料の添加によって比誘電率が低下する問題が生じ
る。また低温焼結による他の問題点は、焼結体の相対密
度が低くなり、そのため焼結した誘電体磁器の比誘電率
が変動することである。
【0004】そのような問題を解決できる方法として、
本発明者等は先に、Bi2 3 とAl2 3 を含有する
BaO−TiO2 −Nd2 3 系の高誘電率材料に対し
て、ZnO−B2 3 −SiO2 −Al2 3 系のガラ
ス材料を添加し、粉体を微粉砕処理することにより、誘
電体磁器の低温焼結化と誘電特性の安定化を図る製造方
法を提案した(特開平8−239263号公報参照)。
具体的には、主成分としてBaOが10〜16モル%、
TiO2 が67〜72モル%、Nd2 3 が16〜18
モル%の組成を有し、それに対し副成分としてBi2
3 を7〜10重量%、Al2 3 を0.3〜1.0重量
%含有している仮焼済みのBaO−TiO2 −Nd2
3 系の高誘電率材料に、ZnOが45〜70重量%、B
2 3 が5〜13重量%、SiO2 が7〜40重量%、
Al2 3 が8〜20重量%である組成の既にガラス化
されている材料を、前記高誘電率材料に対して3〜20
容積%添加し、粉体の平均粒径を0.1μm以下に調整
して、880〜1000℃で焼成し相対密度を95%以
上にする低温焼結誘電体磁器の製造方法である(以下、
これを「先行技術」という)。その有効性を裏付ける実
験結果の一例を表1に再掲する。
【0005】
【表1】
【0006】表1において良否判定の基準で○(良品)
と判定したのは、相対密度が95%以上、フィルタなど
の材料として特に問題の生じないQf が1500(GH
z)以上、τf が±15(ppm/℃)以内となる材料であ
る。良品は、1000℃以下の焼成温度で、良好な誘電
特性が得られる。特に試料の条件では、1000℃の
焼成温度で相対密度98%、比誘電率85を達成した。
Ag(銀)の融点は960℃であるが、内部電極材にA
gを用いて誘電体材料を積層して焼成した場合、100
0℃で焼成しても内部電極パターンの崩れが生じないこ
とが分かっており、その点から見てもこの試料の条件
で得られる誘電体磁器は有用である。更に試料の条件
では、銀の融点以下である930℃の焼成で相対密度9
9%が達成された。従って、この試料の条件で得られ
る誘電体磁器は、特に低い温度で焼結可能な材料として
極めて有用である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の先行技術は、8
80〜1000℃で焼結して相対密度を95%以上にで
きる優れた方法である。しかし、所望の特性を発現させ
るためには、粉体を平均粒径が0.1μm以下となるま
で超微粉化処理する必要がある。しかし、このような誘
電体材料の超微粉化は、その工程に多くの時間を要し、
経済的に不利である。また誘電体磁器の相対密度が向上
することで比誘電率の変動を抑えることができるが、反
面、材料の超微粉化の工程を経るために、それに起因す
る特性不安定性が生じる恐れがある。
【0008】本発明の目的は、内部電極材を含んだ構造
の各種の誘電体部品を低温で(内部電極材に損傷を与え
ない温度で)焼結でき、粉体の微粉砕工程が長くなりす
ぎることもなく、誘電特性及び特性安定性が向上するよ
うな低温焼結誘電体磁器の製造方法を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の先行技
術を利用し、更に改良を加えたものである。そのために
高誘電率材料とガラス材料の基本組成はそのまま利用し
ている。即ち、主成分としてBaOが10〜16モル
%、TiO2 が67〜72モル%、Nd2 3 が16〜
18モル%の組成を有し、それに対し副成分としてBi
2 3 を7〜10重量%、Al2 3 を0.3〜1.0
重量%含有している仮焼済みのBaO−TiO2 −Nd
2 3 系の高誘電率材料に、ZnOが45〜70重量
%、B2 3が5〜13重量%、SiO2 が7〜40重
量%、Al2 3 が8〜20重量%である組成の既にガ
ラス化されている材料を適量添加し、低温焼成する誘電
体磁器の製造方法である。ここで本発明では、高誘電率
材料に対して、既にガラス化されている材料を3−x〜
20−x容積%添加すると共に、それとは別にCuOを
x容積%(但し、x=0.2〜1.5容積%)添加し、
粉体の平均粒径を0.3μm以下に調整して、成形後、
1000℃以下の温度で焼成する。CuOに代えて、Z
nOを0.1〜1.5容積%添加してもよいし、あるい
はSnOを0.3〜1.2容積%添加してもよい。な
お、組成を示す数値範囲(モル%、重量%及び容積%)
の両端は、全ての場合に本発明の範囲内に含まれる。
【0010】更に好ましい金属酸化物の添加範囲は、C
uOでは0.5〜1.2容積%、ZnOでは0.2〜
1.2容積%、SnOでは0.5〜1.0容積%であ
り、それらの中でも特にZnOを0.5〜1.0容積%
添加することが最も効果的であり比誘電率を高めること
ができる。
【0011】母材となるBi2 3 とAl2 3 を含有
するBaO−TiO2 −Nd2 3系の誘電体材料は、
それ自身、高誘電率を呈する誘電特性をもつ。しかし、
それ単独で良好な特性を発現させるためには1300℃
程度以上の高温での通常焼成を行わねばならない。内部
電極材として、例えばCu(銅)あるいはAg(銀)を
用いると1000℃程度の焼成温度に耐えられる。因
に、Cu(銅)の融点は1083℃、Au(金)の融点
は1063℃である。なおAg(銀)の融点は960℃
であるが、誘電体材料の内部にAgを埋設して焼成した
場合、1000℃で焼成しても内部の銀電極パターンは
崩れないことが分かっている。従って、1000℃以下
(可能であれば更に低い温度で)で焼結できれば、内部
電極材を含んだ誘電体成形物を焼成して、誘電体部品を
製造できることになる。
【0012】このような低温焼結化のために、本発明で
は、Bi2 3 とAl2 3 を含有するBaO−TiO
2 −Nd2 3 系の誘電体材料(母材)に対して、Zn
O−B2 3 −SiO2 −Al2 3 系ガラス材料の添
加と、CuO、SnO、又はZnOのいずれか1種の微
少添加という手法を採用し、材料粉体の過度の微粉化を
避けている。
【0013】BaO−TiO2 −Nd2 3 系の誘電体
材料において、各成分範囲を限定した理由は、材料自体
の最良の特性を発現させるためであり、次の通りであ
る。主成分であるBaOは、10モル%未満では比誘電
率が小さくなり、16モル%を超えると温度係数が大き
くなる。TiO2 は、67モル%未満では焼結性が悪く
なり、72モル%を超えると温度係数が大きくなる。N
2 3 は、16モル%未満では温度係数が悪く、18
モル%を超えると比誘電率が小さくなる。また副成分で
あるBi2 3 は、7重量%未満では温度係数の改善効
果が小さく、10重量%を超えると焼結性が悪くなる。
Al2 3 は、0.3重量%未満ではQ及び温度係数の
改善効果が少なく、1.0重量%を超えると比誘電率が
小さくQが減少する。
【0014】次にガラス材料は、高誘電率材料を低温焼
結化するためのものであるが、種々の組成系のガラスに
ついて実験を行った結果、ZnO−B2 3 −SiO2
−Al2 3 系のガラス材料の適量添加が焼結磁器の相
対密度(実際の密度/理論密度)の向上に有効であるこ
とが分かった。各成分範囲の限定は次の理由による。Z
nOは、45重量%未満では相対密度が低下するし、7
0重量%を超えると比誘電率が小さくなる。B2
3 は、5重量%未満ではQが低くなり、13重量%を超
えると相対密度が低くなる。SiO2 は、7重量%未満
では温度係数改善の効果が少なく、40重量%を超える
と相対密度が低くなる。Al2 3 は、8重量%未満で
はQが低くなり、20重量%を超えると比誘電率が小さ
くなる。このようなガラス材料を、母材であるBaO−
TiO2 −Nd2 3 系の誘電体材料に対して3〜20
容積%添加することで、880〜1000℃の適当な温
度で焼成した時に、相対密度95%以上を達成すること
ができる。ガラス質材料の添加量が3容積%未満では低
温焼結化せず、20容積%を超えると比誘電率が低下し
てしまう。
【0015】更に本発明において、CuO、ZnO、又
はSnOのいずれか1種を適量同時添加するのは、誘電
特性を向上させるためである。ここで重要なことは、こ
れらの金属酸化物は、母材となる高誘電率材料及び既に
ガラス化された材料とは別に添加し、それらと一緒に平
均粒径0.3μm以下まで微粉化することである。実験
の結果によれば、高誘電率材料中あるいはガラス材料中
に、それらの金属酸化物が余分に含まれていたとしても
本発明の所望の効果は生じなかった。平均粒径を0.3
μm以下まで微粉化するのは、反応性を高めて低温焼結
化を促進するためである。上記のような特定の金属酸化
物を適量添加することで、先行技術のような過度(0.
1μm以下)の超微粉化を避けることができる。但し、
実験結果によると、平均粒径が0.5μmあるいは0.
4μmの場合には所望の特性が得られなかったため、
0.3μm以下にすることは必要である。なお金属酸化
物としてMgO、B2 3 、Al2 3 を同様に添加し
た実験では、Qf のみならず相対密度や比誘電率も低下
し、好ましくない結果となった。
【0016】ガラス材料の添加による低温焼結のメカニ
ズムは、焼成時にガラス材料が軟化して高誘電率材料粒
子を引きつけ合い、固相成長させることによる。そこで
特定の金属酸化物(CuO、ZnO、又はSnOのいず
れか1種)を適量、ガラス材料とは別に添加すると、そ
れがガラス材料に付着してその軟化を促進し、全体とし
て焼結温度を下げ、誘電特性を向上させるものと考えら
れる。具体的には、先行技術に対して、更に30〜50
℃程度、焼成温度を下げることが可能であり、970℃
以下で焼成できるようになる。そのため、平均粒径を
0.1μm以下まで超微粉化しなくても、所望の特性が
発現することになる。
【0017】
【実施例】実施した誘電体磁器の製造フローは次の通り
である。 配合 既に仮焼が終了した高誘電率材料に、予めガラス化した
材料と特定の金属酸化物(CuO、ZnO、SnOのい
ずれか1種)を適量添加する。ここで使用した高誘電率
材料は、主成分として、BaO…15モル%、TiO2
…69モル%、Nd2 3 …16モル%に対して、副成
分としてBi2 3 …8重量%、Al2 3 …0.3重
量%を添加した組成である。またガラス材料は、ZnO
…70重量%、B2 3 …7重量%、SiO2 …11重
量%、Al2 3 …12重量%からなる組成である。こ
れらを容積比率で、高誘電率材料:ガラス材料:金属酸
化物=95:(5−x):xの割合で混合して種々の試
料を調整した。添加量xは、0.1〜2.0容積%まで
の範囲で変化させた。高誘電率材料及びガラス材料は、
前記従来技術で、特に低い温度で焼結可能な材料として
極めて有用とされた試料を基本とする組成である。 粉砕 媒体攪拌ミルにより平均粒径0.3μmに微粉砕した。
粉砕に使用したボールは、直径1mmφ以下の部分安定化
ジルコニア製である。粉砕時は、粉体が微粉化するため
凝集しないように必要に応じて分散剤を適量添加した。 乾燥 粉砕した粉体を乾燥し、これによって低温焼結用の材料
粉体を得た。 造粒、成形、焼成 その後の工程は、従来方法と同様であり、バインダーを
加えて造粒し、所定形状にプレス成形した後、所定温度
で焼成した。焼成は全て900℃で行った。
【0018】実験結果を表2に示す。比誘電率及びQf
の測定は、空洞開放形誘電体共振器法(測定周波数:6
GHz)で行った。
【0019】
【表2】
【0020】CuO、ZnO、SnOのいずれか1種を
適量添加すると(○を付した添加量x)、添加しない場
合(比較例)よりも比誘電率εr が向上する。その様子
を図1に示す。なおQf が若干低下する場合もあるが、
フィルタとして使用する場合には1500GHz以上あれ
ばよいとされるため、十分な値と考えられる。これらの
ことから、添加量xは、CuOでは0.2〜1.5容積
%、ZnOでは0.1〜1.5容積%、SnOでは0.
3〜1.2容積%とする。なかでも、CuOを0.5〜
1.2容積%、ZnOを0.2〜1.2容積%、SnO
を0.5〜1.0容積%とすると、比誘電率は74以上
と大きくなり好ましい。とりわけ、ZnOを0.5〜
1.0容積%とすると、比誘電率は75以上と更に大き
くなり最適である。また900℃という低い温度で良質
の誘電体磁器を焼成でき、銀ペーストを用いての外部電
極の同時焼付けも十分可能となる。
【0021】上記の実施例では、基本組成となる高誘電
率材料及びガラス材料については、それぞれ1種のみで
系統的に行った結果を示しているが、非系統的な各種の
実験でも、また前記先行技術を踏まえてみても、前記従
来技術で規定する基本組成の範囲内では、ほぼ同様の傾
向を示すことが分かっており、本発明で規定する範囲内
で有効であることは十分推測できる。
【0022】
【発明の効果】本発明は、Bi2 3 とAl2 3 を含
有するBaO−TiO2 −Nd2 3系の高誘電率材料
に対して、ZnO−B2 3 −SiO2 −Al2 3
のガラス材料と金属酸化物(CuO、ZnO、又はSn
Oのいずれか1種)を適量添加する製造方法であり、そ
れによって粉体の微粉砕工程が長くなりすぎることもな
く、内部電極材を含んだ構造の各種の誘電体部品を10
00℃以下の低温で(内部電極材に損傷を与えない温度
で)焼結でき、経済性に優れ工程管理も容易で、且つ誘
電特性及び特性安定性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属酸化物添加量xに対する比誘電率εr の関
係を示すグラフ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主成分としてBaOが10〜16モル
    %、TiO2 が67〜72モル%、Nd2 3 が16〜
    18モル%の組成を有し、それに対し副成分としてBi
    2 3 を7〜10重量%、Al2 3 を0.3〜1.0
    重量%含有している仮焼済みのBaO−TiO2 −Nd
    2 3 系の高誘電率材料に、ZnOが45〜70重量
    %、B2 3 が5〜13重量%、SiO2 が7〜40重
    量%、Al2 3 が8〜20重量%である組成の既にガ
    ラス化されている材料を添加し、低温焼成する誘電体磁
    器の製造方法において、 高誘電率材料に対して、既にガラス化されている材料を
    3−x〜20−x容積%添加すると共に、それとは別に
    CuOをx容積%(但し、x=0.2〜1.5容積%)
    添加し、粉体の平均粒径を0.3μm以下に調整して、
    成形後、1000℃以下で焼成することを特徴とする低
    温焼結誘電体磁器の製造方法。
  2. 【請求項2】 主成分としてBaOが10〜16モル
    %、TiO2 が67〜72モル%、Nd2 3 が16〜
    18モル%の組成を有し、それに対し副成分としてBi
    2 3 を7〜10重量%、Al2 3 を0.3〜1.0
    重量%含有している仮焼済みのBaO−TiO2 −Nd
    2 3 系の高誘電率材料に、ZnOが45〜70重量
    %、B2 3 が5〜13重量%、SiO2 が7〜40重
    量%、Al2 3 が8〜20重量%である組成の既にガ
    ラス化されている材料を添加し、低温焼成する誘電体磁
    器の製造方法において、 高誘電率材料に対して、既にガラス化されている材料を
    3−x〜20−x容積%添加すると共に、それとは別に
    ZnOをx容積%(但し、x=0.1〜1.5容積%)
    添加し、粉体の平均粒径を0.3μm以下に調整して、
    成形後、1000℃以下で焼成することを特徴とする低
    温焼結誘電体磁器の製造方法。
  3. 【請求項3】 主成分としてBaOが10〜16モル
    %、TiO2 が67〜72モル%、Nd2 3 が16〜
    18モル%の組成を有し、それに対し副成分としてBi
    2 3 を7〜10重量%、Al2 3 を0.3〜1.0
    重量%含有している仮焼済みのBaO−TiO2 −Nd
    2 3 系の高誘電率材料に、ZnOが45〜70重量
    %、B2 3 が5〜13重量%、SiO2 が7〜40重
    量%、Al2 3 が8〜20重量%である組成の既にガ
    ラス化されている材料を添加し、低温焼成する誘電体磁
    器の製造方法において、 高誘電率材料に対して、既にガラス化されている材料を
    3−x〜20−x容積%添加すると共に、それとは別に
    SnOをx容積%(但し、x=0.3〜1.2容積%)
    添加し、粉体の平均粒径を0.3μm以下に調整して、
    成形後、1000℃以下で焼成することを特徴とする低
    温焼結誘電体磁器の製造方法。
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