JPH10329879A - エアゾール容器 - Google Patents

エアゾール容器

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JPH10329879A
JPH10329879A JP9152964A JP15296497A JPH10329879A JP H10329879 A JPH10329879 A JP H10329879A JP 9152964 A JP9152964 A JP 9152964A JP 15296497 A JP15296497 A JP 15296497A JP H10329879 A JPH10329879 A JP H10329879A
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JP
Japan
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aerosol
sintered body
stem
valve mechanism
actuator
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JP9152964A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Mitsui
利幸 三井
Yasuyoshi Yoshida
康美 吉田
Yukio Hachinohe
行雄 八戸
Ken Ogata
謙 尾形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Aerosol Industry Co Ltd
Original Assignee
Toyo Aerosol Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流量の抑制やスプレーパターンのソフト化が
容易にでき、詰まりも防止することができるエゾール容
器を提供すること。 【解決手段】 エアゾール内容物の流路となるハウジン
グ32の小径円筒部32bに焼結体5を介装しており、
連続した多孔の焼結体5により流量を抑制するとともに
異物の混入を防止し、その取付位置によってスプレーパ
ターンのソフト化やアフタードローの改良を図るように
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は流量の抑制がで
き、スプレーパターンをソクト化できるとともに、異物
の詰まりを防止できるエアゾール容器に関する。
【0002】
【従来の技術】液化ガスや圧縮ガスなどの噴射剤ととも
に、内容物を容器本体に充填し、液化ガスの気化や圧縮
ガスの膨張等を利用して内容物を噴射させるエアゾール
容器では、内容物や用途に応じて流量を抑制したり、噴
射される内容物の状態(スプレーパターン)を変える必
要がある。
【0003】このためエゾール容器には、容器本体にバ
ルブ機構が設けられ、アクチュエータを介してバルブ機
構を操作することで内容物を噴射するようになってお
り、噴射される流量を規制するためバルブ機構を構成す
るステムに形成されるステム孔の大きさを変えることが
行われる一方、スプレーパターンをアクチュエータに設
ける噴口の形状や大きさなどを変えることで調整するよ
うにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなエアゾール
容器では、アクチュエータによって噴射される流量を少
なくしようとしたり、スプレーパターンをソフト化して
微細かつ均一に噴射しようとすると、ステム孔の径を小
さくしたり、噴口の径を小さくするとともに、噴射角度
を大きくするようにしなければならないが、安定した噴
射を確保するためには、それぞれの径の小径化に限界が
あるとともに、小径化によって万一、異物が混入する
と、途中で使用できなくなってしまうという問題があ
る。
【0005】このため異物の混入を防止するためバルブ
機構の吸込側であるディップチューブの先端等に金網な
どを取付けるようにしたものがあり、異物の混入はある
程度防止できるものの、流量の抑制やスプレーパターン
のソフト化の限界を解消できるまでに至っていないのが
現状である。
【0006】この発明はかかる従来技術の有する課題を
解決するためになされたもので、流量の抑制やスプレー
パターンのソフト化が容易にでき、詰まりも防止するこ
とができるエゾール容器を提供しようとするものでであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来技術が有する課
題を解決するため、この発明の請求項1記載のエアゾー
ル容器は、エアゾール内容物を収納する容器本体と、こ
の容器本体に設けられ前記エアゾール内容物を噴出させ
るバルブ機構と、このバルブ機構を操作して噴出させる
とともに噴口を備えたアクチュエータとでなるエアゾー
ル容器であって、前記バルブ機構のエアゾール内容物と
接する吸込端部から前記アクチュエータ先端の噴口まで
の前記エアゾール内容物の流路に連続した多孔を備えた
焼結体を介装したことを特徴とするものである。
【0008】このエアゾール容器によれば、エアゾール
内容物の流路となる吸込端部から噴口までの間に焼結体
を介装するようにしており、連続した多孔の焼結体によ
り流量を抑制するとともに異物の混入を防止できるよう
にし、その取付位置によってスプレーパターンのソフト
化やアフタードローの改良を図るようにしている。
【0009】また、この発明の請求項2記載のエアゾー
ル容器は、前記請求項1記載の構成に加え、前記焼結体
を前記バルブ機構の吸込側またはディプチューブの先端
に設け流量を規制するとともに、詰まりを防止すること
を特徴とするものである。
【0010】このエアゾール容器によれば、焼結体の取
付位置をバルブ機構の吸込側またはディプチューブの先
端に設けるようにしており、流量を規制するとともに、
異物の混入による詰まりを防止するようにしている。
【0011】さらに、この発明の請求項3記載のエアゾ
ール容器は、前記請求項1または2記載の構成に加え、
前記焼結体を前記アクチュエータ内に設け流量を規制す
るとともに、スプレーパターンのソフト化を図ることを
特徴とするものである。
【0012】このエアゾール容器によれば、焼結体の取
付位置をアクチュエータ内に設けるようにしており、流
量を規制するとともに、内容物を微細化しかつ均一に噴
射させてスプレーパターンのソフト化を図り、アフター
ドローの改良するようにしている。
【0013】また、この請求項4記載のエアゾール容器
は、前記請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、
前記焼結体を5〜100ミクロンの連続する多孔体とし
たことを特徴とするものである。
【0014】このエアゾール容器によれば、焼結体とし
て5〜100ミクロンの連続する多孔体を用いるように
しており、流量を規制するとともに、異物の混入による
詰まりを防止し、内容物を微細化しかつ均一に噴射させ
てスプレーパターンのソフト化を図り、アフタードロー
を改良するようにしている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明のエアゾール容器
の実施の形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0016】図1はこの発明のエアゾール容器の一実施
の形態にかかる操作前状態および噴射状態の断面図であ
る。
【0017】このエアゾール容器1は、エアゾール内容
物が収納される容器本体2と、この容器本体2に設けら
れてエアゾール内容物を噴出させるバルブ機構3と、こ
のバルブ機構3を操作するためのアクチュエータ4と、
エアゾール内容物の流路の途中に介装される焼結体5と
で構成されており、この焼結体5によって流量を抑制す
るとともに異物の混入を防止し、その取付位置によって
スプレーパターンのソフト化やアフタードローの改良を
図るようになっている。
【0018】このエアゾール容器1の容器本体2には、
上端開口部を塞ぐようにマウンテンカップ21が装着さ
れ、外周部の断面逆U字状の容器本体取付部22にマウ
ンテンカップガスケット23を介装して密閉状態で取付
けられる。
【0019】このマウンテンカップ21の中心部には、
円筒状のバルブ機構取付部24が一体に形成され、中心
孔にバルブ機構3を構成するステム31が貫通して装着
されるとともに、バルブ機構取付部24の円筒内側にス
テム31の中間部下側を収納するハウジング32が取付
けられる。
【0020】このステム31には、中心部に上端が開口
した噴射通路31aが形成されるとともに、中間部外周
に傾斜部31bおよび凹部31cが形成され、この凹部
31cから噴射通路31aに連通するステム孔31dが
1個ないし複数個ステム31の側方に形成してある。ま
た、ステム31の下端部外周にスプリング係止部31e
となる段差が形成してある。
【0021】このようなステム31の中間部下側を収納
するハウジング32は、上部の大径円筒部32aと下部
の小径円筒部32bとが一体に形成されて連通孔32c
を介して内部が連通しており、大径円筒部32aの外周
がマウンテンカップ21のバルブ機構取付部24に保持
固定されている。
【0022】そして、このハウジング32の上端面およ
びステム31の凹部31cにステムガスケット33が装
着され、外周部がハウジング32とマウンテンカップ2
1との間に挾まれて固定され、これらの間をシールする
一方、内周部がステム31のステム孔31dを塞ぐとと
もに、ステム31を押し下げて傾斜部31bでステムガ
スケット33を押すことでステム孔31dを開口するこ
とができるようになっている。また、ハウジング32の
大径円筒部32aの底部とステム31のスプリング係止
部31eとの間にスプリング34が介装してあり、ステ
ム31を上方に付勢してステムガスケット33によるス
テム孔31dの閉塞状態を保持するようになっている。
【0023】さらに、ハウジング32の小径円筒部32
bには、ディップチューブ35が装着され、容器本体2
に充填されたエアゾール内容物に浸漬されるようになっ
ている。
【0024】また、バルブ機構3のステム31の上端に
は、アクチュエータ4が嵌合されて噴射通路41の基端
部がステム31の噴射通路31aと連通するとともに、
噴射通路41の先端部に噴口42aを備えたノズル42
が嵌合されて外部に噴射できるようになっている。
【0025】そして、このエアゾール容器1では、一回
の操作で噴射される流量を抑制するとともに、異物の混
入を防止するため焼結体5が円柱状に形成されてバルブ
機構3のハウジング32の下端部の小径円筒部32bに
挿入固定してある。
【0026】この焼結体5としては連続した微細な孔が
形成された金属系のものやセラミックス系のものあるい
はプラスチック系のものが使用され、例えば微細な孔の
径が5〜100ミクロンのものが使用される。
【0027】このように構成されたエアゾール容器1で
は、エアゾール内容物の噴射は、図1(b)に示すよう
に、アクチュエータ4を介してバルブ機構3のステム3
1をスプリング34に抗して押し下げることによって行
われ、ステム31の傾斜部31bでステムガスケット3
3が押されてステム孔31dが開口され、エアゾール内
容物がディップチューブ35から吸い込まれて焼結体5
を通り、ハウジング32の連通孔32cを経てハウジン
グ32とステム31の隙間からステム孔31dを介して
噴射通路31aに流入し、アクチュエータ4の噴射通路
41を経てノズル42の噴口42aから外部に噴射され
ることで行われる。
【0028】このエアゾール内容物の噴射の際、エアゾ
ール内容物が焼結体5の多数の微細な孔を通ることか
ら、流量が抑制され、予め焼結体の微細な孔の大きさや
数を選定しておくことで流量を変えることができるとと
もに、微細な孔が多数形成されていることからフィルタ
としても機能し異物などが混入していてもこれを通過さ
せないようにでき、噴射通路31a,41やノズル42
の詰まりを防止でき、多数の孔が形成されていることか
ら、一部に異物が詰まってもエアゾール内容物の噴射を
阻害することがない。
【0029】また、一回の操作によって噴射されるエア
ゾール内容物の流量が抑制されることから、スプレーパ
ターンも微細かつ均一になり、スプレーパターンがソフ
ト化された状態になるとともに、微細かつ均一な噴射に
よってエアゾール内容物のアフタードローも少なくする
ことができる。
【0030】次に、この発明の他の一実施の形態につい
て図2により説明するが、既に説明した図1の実施の形
態と同一部分には同一記号を記し説明は省略する。
【0031】このエアゾール容器1Aでは、容器本体
2、バルブ機構3及びアクチュエータ4の構成は既に説
明した図1のエアゾール容器と同一であるが、焼結体5
の取付位置が変えてある。
【0032】このエアゾール容器1Aでは、一回の操作
で噴射される流量を抑制するとともに、異物の混入を防
止するため焼結体5がバルブ機構3のディップチューブ
35の下端部に、図示例のように、半分程度挿入して固
定したり、全体を挿入して固定される。この焼結体5は
既に説明したものと同一の連続した微細な孔が形成され
た金属系のものやセラミックス系のものあるいはプラス
チック系のものが使用され、例えば微細な孔の径が5〜
100ミクロンのものが使用される。
【0033】このように構成されたエアゾール容器1A
では、エアゾール内容物の噴射は、図2(b)に示すよ
うに、アクチュエータ4を介してバルブ機構3のステム
31をスプリング34に抗して押し下げることによって
行われ、ステム31の傾斜部31bでステムガスケット
33が押されてステム孔31dが開口され、エアゾール
内容物がディップチューブ35下端の焼結体5を介して
吸い込まれ、ハウジング32の連通孔32cを経てハウ
ジング32とステム31の隙間からステム孔31dを介
して噴射通路31aに流入し、アクチュエータ4の噴射
通路41を経てノズル42の噴口42aから外部に噴射
されることで行われる。
【0034】このエアゾール内容物の噴射の際、エアゾ
ール内容物がディップチューブ35下端の焼結体5の多
数の微細な孔を通ることから、流量が抑制され、予め焼
結体の微細な孔の大きさや数を選定しておくことで流量
を変えることができるとともに、微細な孔が多数形成さ
れていることからフィルタとしても機能し異物などが混
入していてもこれを通過させないようにでき、噴射通路
31a,41やノズル42の詰まりを防止でき、多数の
孔によって一部に異物が詰まってもエアゾール内容物の
噴射を阻害することがなく、特に焼結体5の一部分をデ
ィップチューブ35に挿入した場合には、周囲にも多孔
が開口することから一層異物の詰まりによる噴射不能を
回避することができる。
【0035】また、一回のアクチュエータ4の操作によ
って噴射されるエアゾール内容物の流量が焼結体5で抑
制されることから、スプレーパターンも微細かつ均一に
なり、スプレーパターンがソフト化された状態になると
ともに、微細かつ均一な噴射によってエアゾール内容物
のアフタードローも少なくすることができる。
【0036】次に、この発明のさらに他の一実施の形態
について図3により説明するが、既に説明した図1およ
び図2の実施の形態と同一部分には同一記号を記し説明
は省略する。
【0037】このエアゾール容器10では、容器本体
2、バルブ機構3及びアクチュエータ4の構成は既に説
明した図1および図2のエアゾール容器と同一である
が、焼結体5の取付位置が変えてある。
【0038】このエアゾール容器10では、一回の操作
で噴射される流量を抑制するとともに、スプレーパター
ンのソフト化を図るため円柱状に形成された焼結体5が
アクチュエータ4の噴射通路41内に装着固定してあ
る。この焼結体5も既に説明したものと同一の連続した
微細な孔が形成された金属系のものやセラミックス系の
ものあるいはプラスチック系のものが使用され、例えば
微細な孔の径が5〜100ミクロンのものが使用され
る。
【0039】このように構成されたエアゾール容器10
では、エアゾール内容物の噴射は、図3(b)に示すよ
うに、アクチュエータ4を介してバルブ機構3のステム
31をスプリング34に抗して押し下げることによって
行われ、ステム31の傾斜部31bでステムガスケット
33が押されてステム孔31dが開口され、エアゾール
内容物がディップチューブ35を介して吸い込まれ、ハ
ウジング32の連通孔32cを経てハウジング32とス
テム31の隙間からステム孔31dを介して噴射通路3
1aに流入し、アクチュエータ4の焼結体5が装着され
た噴射通路41を経てノズル42の噴口42aから外部
に噴射されることで行われる。
【0040】このエアゾール内容物の噴射の際、エアゾ
ール内容物がアクチュエータ4の噴射通路41に装着し
た焼結体5の多数の微細な孔を通ることから、流量が抑
制され、予め焼結体の微細な孔の大きさや数を選定して
おくことで流量を変えることができる。
【0041】また、アクチュエータ4の噴射通路41に
焼結体5が装着してあるので、噴口42aに隣接してい
ることから、焼結体5の微細な多孔によってエアゾール
内容物が微細かつ均一にされて噴射され、これによって
スプレーパターンのソフト化がなされるとともに、アフ
タードローも極力抑えることができる。
【0042】さらに、焼結体5がフィルタとしても機能
し異物などが混入していてもこれを通過させないように
でき、ノズル42の噴口42aの詰まりを防止でき、多
数の孔によって一部に異物が詰まってもエアゾール内容
物の噴射を阻害することがない。
【0043】次に、この発明の他の一実施の形態につい
て図4により説明するが、既に説明した図1〜図3の実
施の形態と同一部分には同一記号を記し説明は省略す
る。
【0044】このエアゾール容器11では、容器本体
2、バルブ機構3及びアクチュエータ4の構成は既に説
明した図1〜図3のエアゾール容器と同一であるが、焼
結体5の取付位置が変えてある。
【0045】このエアゾール容器11では、一回の操作
で噴射される流量を抑制するとともに、スプレーパター
ンのソフト化を図るため円柱状に形成された焼結体5が
アクチュエータ4のノズル42の噴射通路41側に装着
固定してある。この焼結体5も既に説明したものと同一
の連続した微細な孔が形成された金属系のものやセラミ
ックス系のものあるいはプラスチック系のものが使用さ
れ、例えば微細な孔の径が5〜100ミクロンのものが
使用される。
【0046】このように構成されたエアゾール容器11
では、エアゾール内容物の噴射は、図4(b)に示すよ
うに、アクチュエータ4を介してバルブ機構3のステム
31をスプリング34に抗して押し下げることによって
行われ、ステム31の傾斜部31bでステムガスケット
33が押されてステム孔31dが開口され、エアゾール
内容物がディップチューブ35を介して吸い込まれ、ハ
ウジング32の連通孔32cを経てハウジング32とス
テム31の隙間からステム孔31dを介して噴射通路3
1aに流入し、アクチュエータ4の噴射通路41から焼
結体5を経てノズル42の噴口42aから外部に噴射さ
れることで行われる。
【0047】このエアゾール内容物の噴射の際、エアゾ
ール内容物がアクチュエータ4のノズル42の噴射通路
41側に装着した焼結体5の多数の微細な孔を通ること
から、流量が抑制され、予め焼結体の微細な孔の大きさ
や数を選定しておくことで流量を変えることができる。
【0048】また、アクチュエータ4のノズル42内に
焼結体5が装着してあるので、噴口42aにさらに接近
していることから、焼結体5の微細な多孔によってエア
ゾール内容物が微細かつ均一にされて噴射され、これに
よってスプレーパターンのソフト化がなされるととも
に、アフタードローも極力抑えることができる。
【0049】さらに、焼結体5がフィルタとしても機能
し異物などが混入していてもこれを通過させないように
でき、ノズル42の噴口42aの詰まりを防止でき、多
数の孔によって一部に異物が詰まってもエアゾール内容
物の噴射を阻害することがない。
【0050】次に、この発明のさらに他の一実施の形態
について図5により説明するが、既に説明した図1〜図
4の実施の形態と同一部分には同一記号を記し説明は省
略する。
【0051】このエアゾール容器12では、容器本体
2、バルブ機構3及びアクチュエータ4の構成は既に説
明した図1〜図4のエアゾール容器と同一であるが、焼
結体5の取付位置が変えてある。
【0052】このエアゾール容器12では、一回の操作
で噴射される流量を抑制するとともに、スプレーパター
ンのソフト化を図るため円柱状に形成された焼結体5が
アクチュエータ4のノズル42に替えてノズルとして装
着固定してある。この焼結体5も既に説明したものと同
一の連続した微細な孔が形成された金属系のものやセラ
ミックス系のものあるいはプラスチック系のものが使用
され、例えば微細な孔の径が5〜100ミクロンのもの
が使用される。
【0053】このように構成されたエアゾール容器12
では、エアゾール内容物の噴射は、図5(b)に示すよ
うに、アクチュエータ4を介してバルブ機構3のステム
31をスプリング34に抗して押し下げることによって
行われ、ステム31の傾斜部31bでステムガスケット
33が押されてステム孔31dが開口され、エアゾール
内容物がディップチューブ35を介して吸い込まれ、ハ
ウジング32の連通孔32cを経てハウジング32とス
テム31の隙間からステム孔31dを介して噴射通路3
1aに流入し、アクチュエータ4の噴射通路41からノ
ズルとしての焼結体5を経て外部に噴射されることで行
われる。
【0054】このエアゾール内容物の噴射の際、エアゾ
ール内容物がアクチュエータ4のノズルとしての焼結体
5の多数の微細な孔を通って噴射されることから、流量
が抑制され、予め焼結体の微細な孔の大きさや数を選定
しておくことで流量を変えることができる。
【0055】また、アクチュエータ4のノズルとして焼
結体5が装着してあるので、焼結体5の微細な多孔が噴
口として機能し焼結体5の微細な多孔によってエアゾー
ル内容物が微細かつ均一にされて噴射され、これによっ
てスプレーパターンのソフト化がなされるとともに、ア
フタードローも極力抑えることができる。
【0056】さらに、焼結体5がフィルタとしても機能
し異物などが混入していてもこれを通過させないように
して詰まりを防止でき、多数の孔によって一部に異物が
詰まってもエアゾール内容物の噴射を阻害することがな
い。
【0057】以上説明したエアゾール容器1,1A,1
0,11,12には、種々のエアゾール内容物が充填さ
れて使用されるが、その代表的なものとしては、次の表
1に示すような人体用品としてのヘアースプレーなどの
頭髪用品,シェービングクリームなどの化粧品,制汗剤
などの消臭・制汗剤,筋肉消炎剤などのその他の人体用
品が充填されるほか、家庭用品としての空間殺虫剤など
の殺虫剤,家庭用塗料などのコーティング,家庭用ガラ
スクリーナーなどのクリーナー,室内消臭剤などのその
他の家庭用品が充填され、さらに、工業用品としての潤
滑防錆剤などの工業用品,防曇剤などの自動車用品,動
物用品などのその他の工業用品が充填されて使用され
る。
【0058】
【表1】
【0059】このようなエアゾール内容物を充填したエ
アゾール容器1,1A,10,11,12によれば、流
量を規制するとともに、異物の混入による詰まりを防止
し、内容物を微細化しかつ均一に噴射させてスプレーパ
ターンのソフト化を図り、アフタードローを改良するこ
とができる。
【0060】
【発明の効果】以上実施の形態とともに具体的に説明し
たように、この発明の請求項1記載のエアゾール容器に
よれば、エアゾール内容物の流路となる吸込端部から噴
口までの間に焼結体を介装するようにしたので、連続し
た多孔の焼結体により流量を抑制するとともに異物の混
入を防止でき、その取付位置によってスプレーパターン
のソフト化やアフタードローの改良も図ることができ
る。
【0061】また、この発明の請求項2記載のエアゾー
ル容器によれば、焼結体の取付位置をバルブ機構の吸込
側またはディプチューブの先端に設けるようにしたの
で、流量を規制するとともに、異物の混入による詰まり
を防止することができる。
【0062】さらに、この発明の請求項3記載のエアゾ
ール容器によれば、焼結体の取付位置をアクチュエータ
内に設けるようにしたので、流量を規制するとともに、
内容物を微細化しかつ均一に噴射させてスプレーパター
ンのソフト化を図り、アフタードローを改良することが
できる。
【0063】また、この請求項4記載のエアゾール容器
によれば、焼結体として5〜100ミクロンの連続する
多孔体を用いるようにしたので、流量を規制するととも
に、異物の混入による詰まりを防止し、内容物を微細化
しかつ均一に噴射させてスプレーパターンのソフト化を
図り、アフタードローを改良することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のエアゾール容器の一実施の形態にか
かる操作前状態および噴射状態の断面図である。
【図2】この発明のエアゾール容器の他の一実施の形態
にかかる操作前状態および噴射状態の断面図である。
【図3】この発明のエアゾール容器のさらに他の一実施
の形態にかかる操作前状態および噴射状態の断面図であ
る。
【図4】この発明のエアゾール容器の他の一実施の形態
にかかる操作前状態および噴射状態の断面図である。
【図5】この発明のエアゾール容器のさらに他の一実施
の形態にかかる操作前状態および噴射状態の断面図であ
る。
【符号の説明】
1,1A,10,11,12 エアゾール容器 2 容器本体 3 バルブ機構 4 アクチュエータ 5 焼結体 31 ステム 31a 噴射通路(流路) 31d ステム孔(流路) 32 ハウジング 32b 小径円筒部(流路) 35 ディップチューブ(流路) 41 噴射通路(流路) 42 ノズル(流路) 42a 噴口(流路)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアゾール内容物を収納する容器本体
    と、この容器本体に設けられ前記エアゾール内容物を噴
    出させるバルブ機構と、このバルブ機構を操作して噴出
    させるとともに噴口を備えたアクチュエータとでなるエ
    アゾール容器であって、前記バルブ機構のエアゾール内
    容物と接する吸込端部から前記アクチュエータ先端の噴
    口までの前記エアゾール内容物の流路に連続した多孔を
    備えた焼結体を介装したことを特徴とするエアゾール容
    器。
  2. 【請求項2】 前記焼結体を前記バルブ機構の吸込側ま
    たはディプチューブの先端に設け流量を規制するととも
    に、詰まりを防止することを特徴とする請求項1記載の
    エアゾール容器。
  3. 【請求項3】 前記焼結体を前記アクチュエータ内に設
    け流量を規制するとともに、スプレーパターンのソフト
    化を図ることを特徴とする請求項1または2記載のエア
    ゾール容器。
  4. 【請求項4】 前記焼結体を5〜100ミクロンの連続
    する多孔体としたことを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載のエアゾール容器。
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