JPH10328669A - 液体浄化装置 - Google Patents
液体浄化装置Info
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Abstract
浄化装置において、銀塩の代わりに純粋な銀を使用す
る。 【解決手段】 導入口16および排出口18が間隔がおかれ
て形成されたチャンバ14が設けられている。このチャン
バ14内に、電解ユニット20が設けられている。電解ユニ
ット20は、液体の流路内でチャンバ14内に取り付けられ
た2つの間隔のおかれた銀電極を備えている。一方の電
極は陽極であり、他方の電極は陰極である。電解ユニッ
ト20には、電極の作動を制御する電気回路手段32が接続
されている。電気回路手段32は、電極にパルス電流を供
給する第1のタイミング手段を備えている。液体が導入
口16からチャンバ14内に進入するとオンオフスイッチ40
により回路38が作動する。これにより銀コロイド溶液が
生成される。
Description
びその使用方法に関し、特に、液体抗微生物装置および
その使用方法に関するものである。
つとして、飲料水中の環境病原体を殺すことのできる水
の製造装置が挙げられるが、その使用は、特定の液体に
限定されるものでも、飲用またはレクリエーション用途
の水および他の多くの液体を処理することに限定される
ものでもない。そのような液体の例としては、フルーツ
ジュース、牛乳、シロップ等が挙げられる。本発明は、
液体の浄化および浄化した液体の保存性の両方のために
液体を処理する液体抗微生物装置として記載することが
できる。血液も液体であるので、本発明により、舌下吸
収による哺乳類血液の除染の抗微生物溶液を製造するこ
とができる。本発明は上述した特定の用途に限定される
ものではなく、表面除染に幅広い用途があり、他の多く
の用途が考えられることが明白となる。
く知られており、以前の特許の明細書に記載されてい
る。しかしながら、全ての従来技術においては、液体浄
化用途に使用されている銀は、銀塩の製造に基づくもの
であった。銀塩は、液体に添加されるかまたは電解によ
りその場で化学的に製造される。電解を用いた銀の使用
が、オーストラリア国特許第685630号および国際特許出
願番号第PCT/AU/96/00768号に記載されており、この内
容をここに引用する。銀を化学的または電気的に液体に
導入することにより、製造された液およびイオンが即座
に使用され、浄化効果が達成された。多くの場合、基本
的に不溶性である塩化銀のような塩は、沈殿物として沈
殿し、液体により運搬されない。液体を処理する多くの
場合に、濾過の前に、銀は通常塩素と接触して、ヨウ化
銀(種まき(seeding clouds)に効果的な化学種)を生成
する。ヨウ化銀は、周りの元素にプレートアウトする傾
向を有し、後に残される傾向があり、液体により運搬さ
れない。
レートアウトする傾向があることはよく知られた事実で
あり、したがって、銀化合物は実際に全ての写真工程お
よびX線工程に使用されている。この特別な銀の特性
は、銀を飲料用浄化装置に使用する場合、有害になるこ
とがある。ここでは、例えば、プレートアウトにより、
プールおよび温泉等の設備が着色されたり、透明な液体
が変色したりすることがある。
に、特定の用途における銀の自然な抗微生物性を制限す
る自然な銀反応であると考えられていた。この問題を解
決することは、銀を除去することを意味する。飲料水に
おいて、アルゲリア(Argeria)と呼ばれる副作
用を生じることのある銀塩の作用を最小にするために、
FDA(食品薬品局)、WHO(世界保健機関)および
EPA(環境保護局)のような保健機関により、銀の特
定の許容度が勧告されている。アルゲリアは、銀を過量
摂取したときに生じる皮膚の変色である。皮膚の変色が
完全に無害であることが証明されているけれども、上述
した勧告および法的規制により、抗微生物性元素として
の銀の能力を最大限に引き出すことはほぼ不可能になっ
た。
て、本発明の目的は、懸濁された銀粒子を効果的に製造
することにより、従来技術に関連する問題を改善する装
置を提供することにある。このような粒子は、光の影響
を受けず、可溶性ではなく、プレートアウトできず、そ
の代わり、粒子は純粋な銀であって銀塩ではないので、
多量に摂取したとしても皮膚の変色を生じない。
で一定に維持される電荷を粒子に帯電させる装置を提供
することにある。
に舌下で血流中または組織中に吸着されるのに十分に少
量の帯電した銀粒子を製造することにある。
れて、本発明は、電解の状況下で重金属である銀の浄化
効果を用いるように適用した液体浄化装置を提供する。
この装置には、間隔がおかれて導入口および排出口が形
成されたチャンバであって、それによって、液体が導入
口から排出口までチャンバを通って流動することのでき
るチャンバと、少なくとも1つの電解ユニットであっ
て、各々が液体の流路中でチャンバ内に取り付けられた
少なくとも2つの間隔のおかれた銀電極を含み、電極の
少なくとも1つが陽極であり、電極の少なくとも1つが
陰極でる電解ユニットと、電極の操作を制御する電気回
路手段であって、電極にパルス電流を供給する第1のタ
イミング手段を備えた電気回路手段とが設けられてい
る。
の極性を周期的に反転させて、陽極および陰極の自己清
浄を行う第2のタイミング手段を備えている。本発明の
好ましい形態において、パルス電流は9−11kHzの間
の周波数にあり、極性の反転が1から4秒毎に行われ
る。
る。
トは、陽極の対向する側に等距離で1組の陰極を有する
1つの陰極を備えており、陽極および陰極は液体の流路
に沿って間隔がおかれて配置されている。
腐剤または安定剤、例えば、脱イオン水を必要としない
液体中に懸濁された状態で維持される大きさの銀粒子を
製造するために、電流および電圧の特定の周波数を使用
することにある。
て、液体内に懸濁される銀粒子をその場で製造する装置
を提供する。さらに、そのような銀粒子の製造は、その
ような液体を再度汚染するかもしれない微生物に対して
の天然の防腐剤として機能する。
照して本発明を詳細に説明する。
引用したオーストラリア国特許第685630号に示されてい
る装置に容易に組み込むことができる。
導入口16および排出口18が間隔をおかれて形成され、そ
れによって液体が導入口16から排出口18までチャンバ14
を通って流動することのできるチャンバ14を限定するパ
イプの形態にある本体12を有する液体浄化装置10を示し
ている。電解ユニット20は、チャンバ14の流路中に突出
している。この実施の形態において、銀陽極22および陽
極22のいずれかの側部にある1組の銀陰極24からなる3
つの電極がある。円形電極が示されているが、オースト
ラリア国特許第685630号に示されているように、板状電
極、または他の適した形状の電極を使用しても差し支え
ないことが明らかである。電極22、24は、本体12のネジ
付きソケット30に接続するためのネジ接続部28を備えた
ハウジング26から突出している。参照番号32により示さ
れている電気回路は、この場合、回路38および電極22、
24への直流電流にエネルギーを供給する4つの1.5ボル
トの「AA」電池の電源パック36からなる電池手段34を
備えている。
路38に接続され、導入口16を通って液体がチャンバ14に
進入していない場合に電気回路手段32のスイッチが切ら
れているように、通常は稼働していない。スイッチ40は
典型的に、よく知られた可動リーフ形の接点部材を有す
るリード型スイッチである。接点部材は、永久磁石がリ
ーフに向かって動かされるときに磁場の影響により互い
に接触させられる。スイッチ40を不活性スリーブ42、例
えば、プラスチックスリーブ内に密封して、スイッチを
保護し、電解による汚染の影響を防ぐようにしてもよ
い。
により示され、導入口16内に取り付けられたスイッチ作
動弁アセンブリが設けられている。アセンブリ44は、本
体12と共同する円筒形スリーブ46を備えている。段付ピ
ストン48が、スリーブ46内に摺動可能に配置され、スリ
ーブ46の内側端部に当接する肩部50を有している。ピス
トン48は、軽いステンレス鋼引張バネ52により付勢さ
れ、導入口16を閉じる位置を占めているが、液体がチャ
ンバ14に進入し、これを通過するように、入ってくる液
体の圧力によりスプリング52の作動に対して動かされる
ように適用されている。スプリング52は、一方の端部で
ピストン48の延長部54に、他方の端部でピン56に接続さ
れている。永久磁石58がピストン48の端部に嵌められ
て、アセンブリ44が完成する。図示したように、部品
は、スプリング52の作動に対してピストン48が動くこと
により、通常は開いているスイッチ40が回路38を作動さ
せるように作成され、構成されている。液体流動の圧力
がスプリング52の張力を克服できない場合には、ピスト
ン48がスリーブ46に向かって引っ張られ、導入口16を閉
じて、リードスイッチ40の設定を開く。スリーブ46から
離れてスイッチ40に向かい、スリーブ46の外側の停止位
置に引き戻されるピストン48の動きにより、堆積物がス
リーブ46内に引き込まれるのを防ぐ。好ましくは、ピス
トン48の前縁82および円筒形スリーブ46の内縁84を斜め
に切りまたは面取りして、前縁82が内縁84に引っかかる
危険を減少し、それによって、導入口16が閉じられるの
を防いでいる。
位置にすることにより、スイッチの校正を調整すること
ができる。リードスイッチ40を連続操作することによ
り、リードまたは接点が弱くなり、より弱い磁場が作動
する必要が生じる可能性がある。オーストラリア国特許
第685630号に示された実施の形態においては、必要があ
ってもこの調整を行う方法がなかった。しかしながら、
本発明の実施の形態においては、調整は単に、矢印60に
より示されるように、いずれかの方向にハウジング26を
回転させることにより行われる。スイッチ40は、必要と
される調整の種類に応じて、磁石58に近づけたり遠ざけ
たりするように動かされる。この調整により、必要が生
じたときに、装置10の作動を連続的にオンまたはオフに
することができる。
第1の実施の形態を示している。この回路は、電極22、
24に方形波パルスを供給する第1のタイミング手段およ
び電極22、24の極性を反転させる第2のタイミング手段
64を備えている。電極22、24に対する極性の反転の利点
および操作が、国際特許出願第PCT/AU96/00768号に記載
されている。陽極および陰極が異なる汚染物を引きつけ
るかもしれないので、極性を反転させることにより、電
極が均一に消耗し、自己清浄する。この実施の形態にお
いて、極性の反転は、第PCT/AU96/00768号における30分
とは対称的に、1から2秒で生じる。これによって、極
性の反転を生じさせながら、液体、例えば、コップ1杯
の水で短時間の運転を行うことができる。
にありデジタルタイマーを備え、基本非安定モードで運
転するNE556タイマーの片方である。出力66は典型
的に、トランジスタQ2、Q3に出力されて増幅される
10kHz方形波である。電圧増倍回路がダイオードD2
およびコンデンサC2により形成されている。次いで、
66からの元の入力に従うが直流重畳された、フィルタリ
ングされていない出力68が陽極22に加えられる。出力66
は、70に分割されて、トランジスタQ6、Q7により増
幅される入力を提供する。再度、増倍回路がダイオード
D3およびコンデンサC3により形成されている。フィ
ルタリングされていない出力72が陰極に加えられる。
る必要のある電圧が、得られる切換電圧よりも大きいの
で、標準的な反転電流回路は不適切である。この問題を
克服するために、2つの方形波オフセット出力68、72を
交互に切り換えて、出力が反転される効果を得た。
片方を備え、1.5秒の制御信号74を発生する。信号74
は、トランジスタQ9およびQ10により反転され、反転
信号76を提供する。信号74がトランジスタQ5およびQ
8に供給され、出力信号72を制御する一方で、反転信号
76がトランジスタQ1およびQ4に供給されて出力68を
制御する。出力68、72の一方が活性であることを視覚的
に示すために、2つの発光ダイオード(LED)78、80
が設けられている。各々のダイオード78、80がそれぞれ
出力68、72に接続されている。
来技術の装置と比較しながら以下に記載する。銀消毒を
用いた従来技術の装置においては、電解装置が組み込ま
れており、この業界の慣例において、陰極および陽極の
概念があり、それらの形状にかかわらず、陽極は銀を所
定の液体中に導入するための製造電極であった。本発明
においては、純粋な銀の陰極は、帯電した銀粒子または
銀イオンの製造体となる。この特定の慣例は、当業者に
とって、陰極スパッターとして一般に知られている。し
かしながら、陰極スパッターは通常、大気の約一万分の
一未満の真空下で行われ、陰極は、1,000ボルトから3,0
00ボルトまでの電圧で荷電される。この希薄化雰囲気に
おいて、正に帯電した気体粒子は、速度を増しながら陽
極から陰極に移動し、小さな粒子が分解される程度に陰
極に衝撃を与える。本発明は、陰極スパッターと電解を
組み合わせ、希薄化雰囲気を液体環境に置き換えたもの
である。電極(陰極および陽極)は、互いから密接に関
係した距離にあり、電解質として液体環境の利点を十分
に利用している。直流電流を用いて電解を行う。9−11
kHzの間の特定の周波数の方形波をその上に重ねる。
最適な周波数は10kHzで測定された。一度電解が始ま
ると、銀粒子が速度を増しながら電解質を通って陽極か
ら陰極に移動し、重ねられた方形波により高度に帯電さ
れる。陽極からの高荷電粒子が正の電荷を運ぶときに、
この電荷は通常負に帯電した陰極に付着する。付着は真
の結合ではないので、陽極から陰極に移動する以下の荷
電粒子(銀イオン)が、付着した正荷電粒子に、それら
を陰極から無理に移動させる程度に衝撃を与える。移動
させられた粒子および移動させた粒子の両方が正の電荷
を運ぶので、それらは直ちに互いに反発し、銀コロイド
溶液の生成に帰する電解質または液体内に懸濁される。
粒子の陰極への結合は真の結合ではないので、好ましい
実施の形態に用いられ電圧、すなわち、電気抵抗の代わ
りに電気衝撃により発生される熱が主に陰極の崩壊の原
因である従来の真空陰極スパッターに使用される1,000
−3,000ボルトを6ボルトで容易に置き換えることがで
きる。好ましい実施の形態における工程は陰極スパッタ
ーのみまたは電解のみのいずれでもないので、将来の参
照のために、この工程を電子陰極粒子移動(Electro-ca
thodicParticle Dislodgement)と称する。
第2の実施の形態を示している。この回路は、電極22、
24に方形波パルスを供給する第1のタイミング手段100
および電極22、24の極性を反転させる第2のタイミング
手段102を備えている。この実施の形態において、極性
の反転は1.2秒で行われる。
U1D、U1EおよびU1Fを用いた低電力発振器とし
て作動する74HC14ヘックスシュミットトリガーの
片方から形成されるデジタルタイマーを備えている。出
力104は典型的に、スイッチングトランジスタQ3,Q
6;Q4,Q8に入力され、増幅される10kHzの方形
波である。
4ヘックスシュミットトリガーIC1の他方の半分を備
え、1.2秒の制御信号106、108を発生する。出力22、24
のうちの一方が活性であることを視覚的に示すために、
2つの発光ダイオード(LED)110、112が設けられて
いる。各々のダイオード78、80がそれぞれの出力106、1
08に接続されている。電力は、正端子114および負端子1
16を有するコネクタJP1に接続されている電源(図示
せず)から供給される。リードスイッチ40は端子118、1
20に接続されている。
であると考えられる。トランジスタQ2およびQ5は、
それぞれ制御信号108、106によりスイッチが入れられ
て、ダイオードD3および抵抗R1、R2を介して電極
22、24に電流が供給される。トランジスタQ6およびQ
3はコンデンサC1とともに10kHz方形波出力104を
電極22に重ね合わせる。第1のタイミング手段102から
の極性の反転により、トランジスタQ1およびQ7のス
イッチが入れられて、ダイオードD4および抵抗R1、
R2を介して電極22、24に電流が供給される。トランジ
スタQ8およびQ4はコンデンサC2とともに10kHz
方形波出力104を電極24に重ね合わせる。
実施の形態を示す断面側面図
Claims (10)
- 【請求項1】 電解中の重金属の銀の浄化効果を用いる
ように適用された液体浄化装置において、導入口および
排出口が間隔がおかれて形成され、それにより液体が該
導入口から該排出口までチャンバを通過することのでき
るチャンバと、少なくとも1つの電解ユニットであっ
て、各々が、前記液体の流路内で前記チャンバ内に取り
付けられた少なくとも2つの間隔のおかれた銀電極を備
え、該電極の少なくとも1つが陽極であり、該電極の少
なくとも1つが陰極である電解ユニットと、前記電極の
作動を制御する電気回路手段であって、該電極にパルス
電流を供給する第1のタイミング手段を備えている電気
回路手段とを有することを特徴とする液体浄化装置。 - 【請求項2】 前記電気回路手段が、前記陽極および陰
極の極性を周期的に反転して、該陽極および陰極の自己
清浄を行うことを特徴とする請求項1記載の液体浄化装
置。 - 【請求項3】 前記パルス電流が9−11kHzの間の周
波数にあり、前記極性の反転が1から4秒毎に行われる
ことを特徴とする請求項2記載の液体浄化装置。 - 【請求項4】 前記パルスが方形波パルスであることを
特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の液体浄化
装置。 - 【請求項5】 前記電解ユニットの各々が、陽極の対向
する側に等距離で1組の陰極を有する1つの陽極を備
え、該陽極および陰極が前記液体の流路に沿って間隔が
おかれていることを特徴とする請求項1から4いずれか
1項記載の液体浄化装置。 - 【請求項6】 前記チャンバ内に取り付けられているが
前記電極からはオフセットの状態にある前記電気回路手
段を活性化させる、前記導入口内の液体の流動に応答す
るスイッチを備えていることを特徴とする請求項5記載
の液体浄化装置。 - 【請求項7】 前記スイッチが前記導入口内の弁上の磁
気部材により活性化されるリード型スイッチであること
を特徴とする請求項6記載の液体浄化装置。 - 【請求項8】 前記電極およびスイッチが回転可能な部
材に取り付けられ、該スイッチと前記磁気部材との間の
距離を変更できることを特徴とする請求項7記載の液体
浄化装置。 - 【請求項9】 前記弁が圧力応答弁であることを特徴と
する請求項7または8記載の液体浄化装置。 - 【請求項10】 前記パルス電流が約10kHzの周波数
にあり、前記極性の反転が1から2秒毎に行われること
を特徴とする請求項1から9いずれか1項記載の液体浄
化装置。
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