JPH10328423A - ロボット人形 - Google Patents

ロボット人形

Info

Publication number
JPH10328423A
JPH10328423A JP14283597A JP14283597A JPH10328423A JP H10328423 A JPH10328423 A JP H10328423A JP 14283597 A JP14283597 A JP 14283597A JP 14283597 A JP14283597 A JP 14283597A JP H10328423 A JPH10328423 A JP H10328423A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
doll
arm
air cylinder
eyeball
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14283597A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Iwanaga
英治 岩永
Fujiro Komata
藤郎 小俣
Shinya Yoshida
伸也 吉田
Nobuyuki Fujita
信行 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rhythm Watch Co Ltd
Original Assignee
Rhythm Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rhythm Watch Co Ltd filed Critical Rhythm Watch Co Ltd
Priority to JP14283597A priority Critical patent/JPH10328423A/ja
Publication of JPH10328423A publication Critical patent/JPH10328423A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロボット人形をユニット化して、適宜移動可
能なロボット人形のうち、とりわけ見る人に強い印象を
与える頭部や腕を中心に、多彩な動作を行うことができ
る人形可動部の新規な機構を提供すること。 【構成】 本発明は、可動部を複数備えたロボット人形
において、前記人形の各可動部をエア駆動するエア駆動
手段を備え、前記可動部の一つには、頭部の姿勢を変更
する頭機構が設けられており、前記頭機構は、頭部を3
点支持するとともに、このうちの2点の長さをエアシリ
ンダによって伸縮可能に設けた。また、眼球部の視線方
向を変更する眼球機構、眼球部を開閉する瞼機構、腕を
上下に回動する腕機構を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、頭部、腕部、腰部
等の可動部を複数備えたロボット人形に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近時、テーマパークや遊園地、デパート
等の人の集まる場所に、ロボット人形が設置されている
ことがある。この種のロボット人形は、小さいものから
大きいもの迄、各種バラエティに富んでいるが、通常
は、設置場所や設置目的に合わせた大きさや動作態様、
駆動形態等が考慮されて、いわば一品生産的に製造され
ることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、一つのロボッ
ト人形が設置されている場合に、これを他の場所に移動
させることができなかったり、また、他の場所に移動し
て設置することが極めて困難であったりすることがあ
る。ロボット人形が建物や設置場所の不動産に一体的に
組込まれている場合は尚更である。
【0004】そこで、本発明は、ロボット人形をユニッ
ト化して、適宜移動可能なロボット人形を提供するにあ
たり、とりわけ見る人に強い印象を与える頭部や腕を中
心に、多彩な動作を行うことができる人形可動部の新規
な機構を提案するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、可動部を複数
備えたロボット人形において、前記人形の各可動部をエ
ア駆動するエア駆動手段を備え、前記可動部の一つに
は、頭部の姿勢を変更する頭機構が設けられており、前
記頭機構は、頭部を3点支持するとともに、このうちの
2点の長さをエアシリンダによって伸縮可能に設けた構
成のロボット人形である。
【0006】従って、前記伸縮可能に設けられた2点の
長さを同時に又は個別に変更することにより、頭部を単
なる前傾だけでなく、斜め方向に傾けることも含めて、
頭部を任意の傾斜姿勢に変更することができる。これに
より、人形に多彩な表現動作を与えることが可能にな
る。
【0007】好ましくは、前記頭機構に、頭部の移動、
停止時に生じ得るガタツキを阻止するため又は頭部を定
位置に向かせるための安定化手段や、きしみを防止する
機構を設けるとよい。
【0008】また、本発明は、可動部を複数備えたロボ
ット人形において、前記人形の各可動部をエア駆動する
エア駆動手段を備え、前記可動部の一つには、眼球部の
視線方向を変更する眼球機構が設けられており、前記眼
球機構には、眼球部が左又は右方向に回動した際、当該
眼球部を正面方向に回動付勢する手段が設けられている
構成のロボット人形である。
【0009】従って、この回動付勢手段により、眼球部
の停止及び移動時に付勢されているので、外部及び内部
振動、動作における衝撃、姿勢変動による影響を受ける
ことがなく、定位置を確保することができる。
【0010】好ましくは、前記眼球機構は、左右の眼球
部を水平方向に回動可能に軸支するとともに、双方の眼
球部を平行リンク機構によって接続し、この平行リンク
機構をエアシリンダにより駆動可能に設けるとよい。
【0011】また、本発明は、可動部を複数備えたロボ
ット人形において、前記人形の各可動部をエア駆動する
エア駆動手段を備え、前記可動部の一つには、眼球部を
開閉する瞼機構が設けられており、前記瞼機構は、前記
眼球部を支持する支持部材に、水平に軸支された所定形
状の瞼部と、この瞼部に接続される開閉軸と、この開閉
軸に中間ヒンジ部材を介して接続され、前記瞼部を開閉
駆動するエアシリンダとを有する構成のロボット人形で
ある。
【0012】従って、エアシリンダによる直線的な伸縮
移動を、中間ヒンジ部材が追従して、その取付け角度状
態が変更するので、この直線的な伸縮移動を開閉軸の円
弧状移動に適合させることができる。
【0013】好ましくは、前記瞼機構は、双方の瞼部を
同時に、或いは各別に駆動させるとよい。
【0014】また、本発明は、可動部を複数備えたロボ
ット人形において、前記人形の各可動部をエア駆動する
エア駆動手段を備え、前記可動部の一つには、腕を上下
に回動する腕機構が設けられており、前記腕機構は、上
体部の上側に軸支されて配設された肩部材と、この肩部
材に基端を固着された腕部と、この肩部材を回動駆動す
るエアシリンダとを有し、前記肩部材にはスリップ機構
を設けた構成のロボット人形である。
【0015】従って、腕部が外部物体に衝突した場合等
の異常時には、スリップ機構によりそれ以上、肩部材に
装着された腕部が揺動しないようにすることができるの
で、腕部自体の損傷や腕部のエア駆動機構自体の障害を
回避できるとともに、十分な安全性を確保することがで
きる。
【0016】好ましくは、前記腕部を、前記肩部材に対
して位置変更可能に設けるとよい。これにより、上下に
回動する腕の軌跡を適宜異ならしめることができる。
【0017】更に、好ましくは、前記人形を、台座に設
置して搬送可能に設けるとよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の具体例を図面に
基づいて説明する。
【0019】図1ないし図5において、本具体例のロボ
ット人形は、エア駆動によって動作する複数の可動部を
備えた人形1を、移動容易な台座ユニット2上に設置す
るとともに、この台座ユニット2内に各可動部を駆動す
るエア供給手段及び制御手段を収納した可搬型のロボッ
ト人形である。
【0020】すなわち、この人形は、台座ユニット2の
ターンテーブル2Aに、脚部10Aを介して、固定され
た下体部10と、この下体部10に支持された上体部9
と、この上体部9に支持された頭部3とから構成され、
上体部9の両脇には、第1,第2腕部7,8からなる腕
部が、頭部3には、眼球部4、瞼部5及び顎部6が、備
えられている。
【0021】そして、これらの各部(頭部3、眼球部
4、瞼部5、顎部6、下体部10)を可動部として、頭
部3自体の姿勢を任意に変更する頭機構30(図17参
照)と、眼球部4の視線方向を左右に動作させる眼球機
構40(図26〜図28参照)と、瞼部5及び顎部6を
それぞれ開閉動作させる瞼機構50(図29〜図31参
照)及び顎機構60(図32、図33参照)と、第1腕
部7と第2腕部8を、それぞれ、揺動動作させる第1,
第2腕機構70,80(図10〜図16参照)と、人形
1の下体部10に支持された上体部9を前傾させる上体
機構90(図8、図9参照)とが、人形1に搭載されて
いる。
【0022】更に、これらの各機構は、基本的に、エア
シリンダSによって駆動され、静粛性とクリーンな環境
を維持できるようにしており、後述するエア供給手段1
1からのエア切り換えに操作によって、これら各頭部
3、眼球部4、瞼部5、顎部6、第1腕部7、第2腕部
8、上体部9が、連動して又は個別に動作できるように
構成されている。
【0023】以下、説明の便宜上、台座ユニット2、上
体機構90、第1腕機構70及び第2腕機構80、頭機
構30、眼球機構40、瞼機構50、顎機構60の順に
説明する。
【0024】台座ユニット2は、再び図1及び図2に示
すように、略箱形状に形成され、その上面の前方側に
は、人形1を載置したターンテーブル2Aが配設され、
このターンテーブル2Aよりも後方側には、通常は、人
形1の舞台ステージ等によってカバーされる電磁切換え
弁14群が設置され、各電磁切換え弁の調整作業を容易
に行えるようにしている。
【0025】また、この台座ユニット2の前面側には、
この人形1の動作時に、連動する音楽等を発音するスピ
ーカ2cが、内部には、モータ駆動のエアコンプレッサ
2eや、下方において内気を排出する内気排出ファン2
a、制御手段を実現する制御回路基板群が、収納されて
いる。
【0026】更に、台座ユニット2の下面の四隅には、
その走行方向を自在に変更可能な車輪及び固定するため
の固定座を備えたキャスター2bが設けられるととも
に、台座ユニット2の両側面には、大型の取っ手2dが
設けられ、台座ユニット2を、狭い場所でも、人力のみ
でも、容易に移動することができるようにしている。
【0027】従って、電源を確保できれば、いかなる場
所においても、本例のロボット人形を設置して、動作で
きるようにしている。
【0028】また、この台座ユニット2の上面に配設さ
れ、人形1を固定載置したターンテーブル2Aも、エア
シリンダSを用いたテーブル回動機構20によって、所
定の角度位置に回動できるように構成されている。
【0029】このテーブル回動機構20は、図6及び図
7に示すように、所定直径の厚板円板状に形成されたタ
ーンテーブル2Aを、台座ユニット2の上面に、中空円
筒状の回転台座23を介して、回転可能に水平支持し、
ターンテーブル2Aを、ターンテーブル2A下面と台座
ユニット2の上面との間に設けたエアシリンダSによっ
て、回動駆動するように構成されている。
【0030】すなわち、このターンテーブル2A下面の
中心から離れた所定箇所には、エアシリンダSのロッド
r先端が、回転継手を介して、接続されるとともに、こ
のエアシリンダSの基端は、回転継手を介して、台座ユ
ニット2に接続され、これらの接続支点の位置関係は、
ロッドrが、その伸縮途中の略中央位置に停止した場合
に、ターンテーブル2Aの回転位置が、ターンテーブル
2Aに載置した人形1が、台座ユニット1の正面を向く
ように設定されている。
【0031】また、このターンテーブル用のエアシリン
ダSは、そのロッドrが伸縮する途中位置で、任意に停
止できるロックシリンダを備えて構成され、ターンテー
ブル2Aを任意の角度位置で停止できるようにしてい
る。すなわち、このエアシリンダSは、そのロッドrの
伸縮量を測定するセンサが設けられており、これに、よ
り、ターンテーブル2Aの旋回角度位置を制御するよう
に構成している。
【0032】従って、エアシリンダSのロッドrが伸縮
運動すると、これに伴い、ターンテーブル2Aが回動運
動する。また、この際、回転継手を介して、ターンテー
ブル2A及び台座ユニット2に、エアシリンダSが接続
されているので、ターンテーブル2Aの旋回に伴い、エ
アシリンダSの台座ユニット2に対する角度位置が追従
して変更され、エアシリンダSのロッドr先端の直線的
な伸縮移動を、ターンテーブル2Aの駆動接続箇所の円
状移動に適合できるようにしている。
【0033】次に、上体機構90について説明する。
【0034】上体機構90は、下体部10に支持され
た、人形の上体部9を、任意に起立姿勢及び前傾姿勢に
変更できるようにしている。
【0035】すなわち、図8ないし図9に示すように、
この上体機構90は、下体部10に軸支された上体部9
と、上体部9を揺動駆動するエアシリンダSとから構成
されている。
【0036】この上体部9は、フレーム部材を組合せた
所定形状の略箱形状に形成され、同様に、フレーム部材
を組合せた所定形状の略箱形状に形成された下体部10
の上側且つ後方箇所に、水平な左右方向に延設された枢
支軸93に、その下側且つ後方箇所が軸支され、前後方
向に揺動可能に支持されている。
【0037】また、エアシリンダSは、そのシリンダロ
ッドrを上向きにして、下体部10に収納され、初期状
態で傾斜して設けられている。
【0038】すなわち、このエアシリンダSのシリンダ
ロッドrの先端は、上体部9の下側且つ前方箇所に、水
平な左右方向に設けられた軸94に枢支接続される一
方、エアシリンダSの基端は、下体部10の下側且つ略
前方箇所に、水平な左右方向に設けられた軸102に枢
支接続され、これらの接続支点間の距離は、エアシリン
ダSのロッドrが伸展した場合に、上体部9が起立姿勢
となるように設定されている。
【0039】更に、このエアシリンダSは、上体部9及
びその付属物の合計重量に応じた、比較的に大容量な大
出力のものが用いられ、上体部9を十分に安定して揺動
駆動できるようにしている。
【0040】従って、エアシリンダSのロッドrが、伸
展状態から縮退動作すると、これに伴い、上体部9が、
その枢支軸93を揺動支点として、揺動運動し、前傾姿
勢になる。また、この際、エアシリンダS及びロッドr
が、各上体部9及び下体部10に枢支接続されているの
で、上体部9の揺動に伴い、エアシリンダSの取付け角
度位置が追従して変更され、エアシリンダSによる直線
的な伸縮運動を、上体部9が揺動する円運動に適合でき
るようにしている。
【0041】また、エアシリンダSに対応する下体部1
0には、図5、図8及び図9に示すように、保護板10
3が設けられている。この保護板103は、可動部が人
の手やロボットの外装を挟まないようにするとともに、
補強板を兼ねるものである。
【0042】尚、後述する頭部3の頭機構30を用い
て、前後方向の揺動動作のみならず、上体部9を斜め左
右方向に傾斜駆動するようにしても良い。
【0043】次に、第1腕機構70について説明する。
【0044】第1腕機構70は、上体部9に装着された
人形1の腕部のうちの第1腕部7を、任意の持ち上げ角
度位置に変更できるようにしたものである。尚、左右、
それぞれの腕部の第1腕部7は、対称形状に形成され、
構成内容的に同一であるが、独立して個別に動作させる
ことが可能である。
【0045】すなわち、この第1腕機構70は、図10
ないし図11に示すように、上体部9の上側に軸支され
て配設された肩部材73と、この肩部材73に基端を固
着された第1腕部7と、この肩部材73に、中間部材7
4を介して接続され、肩部材73を回動駆動するエアシ
リンダSとから構成されている。
【0046】この肩部材73は、一体に形成された所定
直径の軸部73Aと、第1腕部7の基端を装着する所定
の幅及び長さの平板部73Bとから構成され、平板部7
3Bを外方の側方に突出させて、上体部9の上側且つ側
部に水平に軸支されている。
【0047】すなわち、この肩部材73は、その軸部7
3Aの部分のみを、上体部9の内部に軸支され、その平
板部73Bを上体部9の側方に突出させており、この軸
部73Aは、中間部材74を介して、エアシリンダSの
ロッドrに接続される一方、平板部73Bには、第1腕
部7の基端が装着されている。
【0048】この第1腕部7は、中空の箱形状に形成さ
れ、その上方の基端を、肩部材73の平板部73Bに、
取付け角度を変更可能に装着されるとともに、後述する
第2腕部8を駆動するエアシリンダSを収納している。
【0049】また、この中間部材74は、肩部材73の
軸部73Aに、スリップ可能に接続された肩スリットカ
ラー75と、この肩スリットカラー75に固着されると
ともに、エアシリンダSのロッドrに、枢支接続された
肩受け部材76とから構成されている。
【0050】この肩スリットカラー75は、図12に示
すように、肩部材73の軸部73Aの外径よりも僅かに
大きな内径部を備える厚板円板状に形成され、この内径
部から外周に至る径方向に切欠いた所定幅のスリットが
形成されるとともに、このスリット方向に直交するねじ
孔が設けられ、このねじ孔に螺着するねじの締付けによ
ってスリット幅、つまり内径直径を拡縮することができ
るようにしている。
【0051】従って、肩スリットカラー75の締め付け
ねじによる締め付け力を適正に調節することによって、
異常時には、肩スリットカラー75が肩部材73の軸部
73Aとスリップするように設定できる。すなわち、第
1腕部7の動作時に、腕部に異物が挟まったり、腕部が
外部物体に衝突した場合には、エアシリンダSからの駆
動力により継続して回転する肩スリットカラー75に対
して、肩部材73の軸部73Aがスリップして、それ以
上、肩部材73に装着された腕部が揺動しないようにす
ることができるので、腕部自体の損傷や腕部のエア駆動
機構自体の障害を回避できるとともに、十分な安全性を
確保できるようにしている。
【0052】更に、この肩スリットカラー75の両側面
には、同一形状に形成された平板状の肩受け部材76が
ボルト止めによって、強固に固着され、この肩受け部材
76には、エアシリンダSのロッドr先端が、軸支接続
されている。
【0053】すなわち、この肩受け部材76は、側面視
が、長板素材を、前方且つ下方に延設したレバー形状に
形成され、2つの下方の突出した先端部には、軸部76
aが左右方向に水平に配置されて設けられ、この軸部7
6aに、エアシリンダSのロッドrの先端が、枢支接続
されている。
【0054】従って、このように肩スリットカラー75
の両脇に、肩受け部材76を装着して、肩スリットカラ
ー75に至る上方を開放しているので、前述した肩スリ
ットカラー75の締め付けねじによるスリップ設定を容
易に行えるようにしている。
【0055】また、エアシリンダSは、そのシリンダロ
ッドrを上向きにして、上体部9の側方に収納され、初
期状態で傾斜して設けられている。
【0056】すなわち、このエアシリンダSの基端は、
上体部9の側方且つ下側に、水平な左右方向に設けられ
た軸104に枢支接続される一方、このエアシリンダS
のシリンダロッドrの先端は、肩受け部材76の下方に
突出された先端部に設けられた軸76aに枢支接続され
ている。また、これらの接続支点間の距離は、エアシリ
ンダSのロッドrが縮退状態の場合に、第1腕部7を垂
下した状態となるように設定されている。
【0057】従って、エアシリンダSのロッドrが、縮
退状態から伸展動作すると、これに伴い、第1腕部7本
体が揺動駆動され、その先端が上方に持上がる。また、
この際、エアシリンダSの基端及びロッドrの先端が、
それぞれ、枢支接続されているので、第1腕部7本体の
揺動駆動に伴い、ロッドr先端の接続箇所が円弧状に移
動しても、エアシリンダSの取付け角度位置が追従して
変更するので、エアシリンダSによる直線的な伸縮運動
を、第1腕部7本体が回動駆動する円運動に適合でき
る。
【0058】また、この第1腕部7を、その水平方向の
取付け角度を変更可能に肩部材73に強固に装着できる
取付け構造が設けられている。
【0059】すなわち、図10及び図13に示すよう
に、この取付け構造は、第1腕部7の上側の装着部を、
肩部材73の平板部73Bと固定板との間に、挾持して
固着した構造とされ、平板部73Bと固定板とは、平板
部73Bに所定の等間隔を設けて直線状に並んだ3本の
ボルトによって、接続されるとともに、第1腕部7の装
着部には、これらのボルトを挿通する挿通孔が対応箇所
に設けられ、更に、中央のボルト挿通孔を中心として、
回りのボルト挿通孔が、円弧状の長孔に形成されてい
る。
【0060】従って、この中央のボルト支点を中心とし
て、第1腕部7を、任意の水平方向に回転して、肩部材
73に装着して固定することができ、第1腕部7を含め
た腕部全体の水平方向に対する動作方向を変更すること
ができる。
【0061】また、このように人手による第1腕部7の
水平方向の動作設定を、図14に示すように、ロータリ
ーアクチュエータを追加することにより、その動作時に
柔軟に且つ自動的にできるようにすることができる。こ
れは、基本的に、上述した中央のボルトを、ロータリー
アクチュエータの回転駆動軸に変更したものである。
【0062】すなわち、肩部材73の平板部73Bに、
ロータリーアクチュエータ79を、下向きに固定し、そ
の回転駆動軸79aを、平板部73Bを貫設して、突出
させ、軸79a先端に、第1腕部7の上方の基端を固着
した構成とされている。
【0063】従って、このロータリーアクチュエータ7
9の作動により、第1腕部7の旋回動作を、その動作時
に柔軟に且つ自動的に変更でき、人形1としての動作形
態数を増加できる。
【0064】次に、第2腕機構80について説明する。
【0065】第2腕機構80は、人形の第1腕部7の先
端に支持された第2腕部8を、任意の持ち上げ角度位置
に変更できるようにしたものである。尚、左右、それぞ
れの第2腕部8は、第1腕部7と同様に、対称形状に形
成されているが、構成内容的に同一であり、独立して個
別に動作させることが可能である。
【0066】すなわち、図15及び図16に示すよう
に、この第2腕部8は、第1腕部7の先端に軸支された
第2腕部8と、第2腕部8を揺動駆動する第1腕部7内
に収納されたエアシリンダSとから構成されている。
【0067】この第2腕部8は、側面視が下向きの略L
字状に形成された部材を平行に設けた腕下板83と、こ
の腕下板83に固着され長板状に形成された腕取付け板
84とから構成されている。
【0068】また、この腕下板83は、略L字形の屈曲
部が第1腕部7の下方の先端に、水平な左右方向に設け
られた軸7Aに、軸支されるとともに、略L字形の水平
方向に突出した箇所には、エアシリンダSのシリンダロ
ッドrを枢支する軸83aが、水平な左右方向に設けら
れている。
【0069】更に、エアシリンダSは、そのシリンダロ
ッドrを下向きにして、第1腕部7に収納され、初期状
態で傾斜して設けられている。
【0070】すなわち、このエアシリンダSの基端は、
第1腕部7の上側に、水平な左右方向に設けられた軸7
aに枢支接続される一方、このエアシリンダSのシリン
ダロッドrの先端は、第2腕部8の腕下板83の上側
に、水平な左右方向に設けられた軸83aに枢支接続さ
れている。また、これらの接続支点間の距離は、エアシ
リンダSのロッドrが縮退状態の場合に、第2腕部8
を、第1腕部7の長手方向と同様に延設した直線状態と
なるように設定されている。
【0071】従って、エアシリンダSのロッドrが、縮
退状態から伸展動作すると、これに伴い、第2腕部8
が、その回転支持支点を中心として、回動駆動され、先
端が上方に持上がる。また、この際、エアシリンダS及
びロッドrが、第1腕部7及び腕下板83に枢支接続さ
れているので、第2腕部本体が回動駆動に伴い、エアシ
リンダSの取付け角度位置が追従して変更でき、エアシ
リンダSによる直線的な伸縮運動を、第2腕部本体が回
動駆動する円運動に適合できる。
【0072】また、軸83aに対応する第1腕部7に
は、図5及び図15に示すように、保護板85が設けら
れている。この保護板85は、本例では肘に相当する部
位に設けられており、可動部が人の手やロボットの外装
を挟まないようにするとともに補強板を兼ねるものであ
る。
【0073】次に、頭機構30について説明する。
【0074】上体部9の上方略中央には、頭部3が姿勢
変更可能に支持されている。この頭部3自体の姿勢を任
意に変更する頭機構30は、基本的には頭部3を、立設
された3つの支柱によって3点支持し、このうちの2本
の支柱の長さを、同時に又は個別に変更することによ
り、頭部3を単なる前傾だけでなく、斜め方向に傾ける
ことも含めて、頭部3を任意の傾斜姿勢に変更するもの
である。
【0075】すなわち、図17ないし図19に示すよう
に、その平面視において、底辺を頭部3の前面側に向け
た2等辺三角形の各頂点位置に支柱を設け、前面側の2
本の支柱を、立設したエアシリンダSによって構成し、
後面側の支柱を、固定された長さの固定ロッド33によ
って構成している。
【0076】これらのエアシリンダSは、上体部9の上
側且つ左右方向の略中央位置に、収納され、未動作の初
期状態において、そのシリンダロッドrを、上方に向け
て垂直に設置している。
【0077】また、これらのエアシリンダSの下方の基
端は、上体部9に枢支接続されている。すなわち、上体
部9の略中央箇所且つ前面側には、エアシリンダ用の厚
板状プレート96が、水平に配設され、このプレート9
6の所定箇所には、上方開口の正面視コ字形状の軸受部
材132が固着されている。そして、この軸受部材13
2の上端側には、所定直径長さのクレビス軸133が、
左右方向に水平に配設され、このクレビス軸133に、
エアシリンダSの基端が、軸支されている。
【0078】更に、これらエアシリンダSのシリンダロ
ッドrの先端は、頭部3の下側で且つ前面側において水
平な左右方向に設けられた枢支軸34に、枢支接続され
ている。
【0079】また、固定ロッド33は、垂直に立設して
設けられ、その下方の基端が、上体部9の略中央箇所で
且つ後側に水平に設けられたプレート97に固定される
一方、その上方の先端は、頭部3の下側で且つ後面側に
おいて水平な左右方向に設けられた枢支軸35に、枢支
接続されている。
【0080】尚、前記各枢支軸34,35には、図19
において破線で示すように、各ロッドr及び固定ロッド
33の位置決め用にスペーサーカラーを設けるとよい。
すなわち、各ロッドの位置が変わってしまうと、重心バ
ランスが変わってしまい、これにより左右のシリンダに
加わる荷重が変動するため、双方のシリンダの速度が変
わり、従って同時動作の際、どちらかが先に停止する
等、見栄えが悪なってします。その点、上述したよう
に、スペーサーカラーを設けることにより、各ロッドの
位置決めを確実にして、上述の不都合を回避することが
できる。また、スペーサーカラーのほか、コイルバネを
各枢支軸34,35に装着するとともに、コイルバネの
両端に、位置決め用の平座を嵌合して、各ロッドの位置
決め及びその固定を確実にするようにしてもよい。
【0081】また更に、これらシリンダS及び固定ロッ
ド33の上下方向の配設位置は、それぞれのロッドrが
伸展状態の場合に、これらのロッドr及び固定ロッド3
3の上端によって支持される頭部3が、正面を向いた状
態となるように設定されている。
【0082】従って、任意のシリンダSを、同時に又は
個別に縮退動作させることにより、頭部3を単なる前傾
だけではなく、斜め方向に傾ける動作が行えるので、人
形1に多彩な表現動作を与えることが可能になる。
【0083】また、頭機構30には、頭部3が傾斜姿勢
から初期状態に復帰する動作を補助し、スムーズな動作
を確保するとともに定位置に復帰することが可能なバラ
ンス機構37が、設けられている。
【0084】すなわち、このバランス機構37は、垂直
に立設されて上体部9に固定された長棒状のバネポスト
38と、このバネポスト38に一端が接続され、他端が
頭部3の所定箇所に固着された複数のスプリングバネ3
8a,38bとから構成されている。
【0085】このバネポスト38は、頭機構30が未動
作な初期状態の平面視において、各シリンダ・ロッドr
及び固定ロッド33による頭部3の支持箇所の略中央位
置になるように設定されて、その下側の基端が、上体部
9のプレート97に固定されるとともに、そのロッド上
端が、各シリンダ・ロッドr及び固定ロッド33による
頭部3の支持支点よりも、所定量に上方に位置するよう
に設定されている。
【0086】また、スプリングバネ38a,38bは、
所定のバネ定数を備え、このバネポスト38上端に、そ
の一端が接続され、他端が、頭部3の前面側且つ左右の
部材に接続された2本のスプリングバネ38aと、頭部
3の後面側且つ左右の部材に接続された2本のスプリン
グバネ38bとから構成されている。
【0087】従って、頭部3を任意の傾斜姿勢にするた
めに、ある一方のエアシリンダSが、縮退動作すると、
その近傍に位置するスプリングバネ38a,38bが伸
張される。従って、この一方のエアシリンダSが、伸展
動作して初期状態に復帰する場合には、スプリングバネ
38a,38bによる弾性復帰力を補助として用いるこ
とができる。特に、傾斜駆動に伴う平面視における頭部
3の重心が移動するので、これを補償するのにも有効で
あり、頭部3の重量化に、ある程度は対処することが可
能となる。
【0088】また、動作時には、どれかのスプリングバ
ネ38a,38bによって、常に、頭部3がバネ付勢さ
れた状態となるので、ガタツキを防止することができ、
シリンダSによる駆動のみに追従したスムーズな動きを
確保することができる。
【0089】尚、本例のバランス機構37においては、
バネポスト38から放射状に4本のスプリングバネ38
a,38bを設けた構成としたが、これに限らず、頭部
3の重量と、バネ強度等との組合せによっては、シリン
ダS側近傍のスプリングバネ38aのみを設けた構成と
して、省スペース化且つ低コスト化したり、より多数の
スプリングバネ38aを設けた構成として、頭部3の大
重量化等に対応できるようにしてもよい。
【0090】また、本例において、頭部3の傾斜動作に
よって伸展されるスプリングバネの弾性復帰力を用いる
ように構成したが、傾斜動作に伴い圧縮するスプリング
バネの弾性復帰力を用いるように構成してもよく、ま
た、適宜、これらを組合せてもよい。
【0091】また、この頭機構30には、きしみ防止機
構130が設けられており、このきしみ防止機構130
によって、頭部3の姿勢変更時に、きしみが生じること
を防止して、なめらかな動作を行えるようにしている。
【0092】すなわち、このきしみ防止機構は、再び図
17及び図18に示すように、両エアシリンダSのロッ
ドrを、フローティング・ジョイント部材135(以下
において、単に、ジョイント部材135と称する)を介
して、頭部3に枢支接続して構成されている。
【0093】これは、3点支持の支柱長さを変更するこ
とによって、頭部3を傾斜駆動しているので、図20
(1)に示すように、正面視における、初期状態の上方
の支点間の距離Lは、傾斜駆動時には、明らかに、図2
0(2)に示すように、Lよりも減少したL1に変化す
る。
【0094】このように、傾斜駆動時に距離Lが、これ
よりも減少したL1に変化すると、頭部3の傾斜駆動に
伴い、シリンダ・ロッドrに横方向からの負荷が加えら
れてシリンダ内部にきしみが発生し、これにより動きが
不規則になったり、場合によっては途中で停止したりし
て、外観動作的に不都合が生じる。
【0095】そこで、エアシリンダrの接続構造を、こ
のような変化に追従できるジョイント部材135を介し
た接続構造としたものである。
【0096】すなわち、図21(1)に示すように、こ
のジョイント部材135は、エアシリンダ・ロッドrの
先端に螺着接続された固定部136と、この固定部13
6に、基端が接続され、先端が、枢支軸34の接続部材
に接続され、固定部136に対して所定の傾斜角度まで
可動する可動部137とから構成されている。
【0097】この可動部137は、所定の直径長さに形
成された略長棒状の螺着部137aと、この螺着部13
7aの下端に一体に形成された所定直径の球形部137
bとから構成され、この球形部137bには、平面に切
り欠かれたフラット部137cが形成されている。
【0098】また、この固定部136は、可動部137
の球形部137bのみを、所定内外径及び厚さに形成さ
れたリング部材を介して、ケース部材内に収納するとと
もに、この球形部137bのフラット部137cに、ロ
ッドr先端を対峙させて螺着して構成され、この螺着構
造によって、垂直な初期状態における、球形部137b
のフラット部137cと、ロッドr先端との間隙距離m
を、任意に設定できるようにしている。
【0099】従って、図21(3)に示すように、この
隙間量mに応じて、可動部137が、固定部136に対
して、所定の傾斜角度θmに傾斜することができる。
【0100】この結果、図20(2)に示すように、頭
部3の傾斜動作時には、左右両方のジョイント部材13
5よりも、上方の接続部分が、頭部3の傾斜に応じて傾
斜するので、動きが不規則になったり途中で停止したり
しないで、シリンダSによる頭部3の動作スピードを一
定にすることができ、なめらかな外観動作を得ることが
できる。
【0101】尚、前記隙間量mを調整することにより、
傾斜角度θmを調整することができる。
【0102】また、片側のエアシリンダSのみに、ジョ
イント部材135を設け、簡略化した構成としてもよ
い。
【0103】すなわち、図22に示すように、片側のエ
アシリンダSを、固定ジョイント部材138を介して接
続した構成も採用することができる。
【0104】この結果、図20(3)に示すように、頭
部3の傾斜動作時には、同図中の右側のエアシリンダS
が、そのロッドrから頭部3の接続箇所まで、直線的な
垂直状態を維持する一方、右側のエアシリンダSが、そ
のジョイント部材135よりも、上方の接続部分が、頭
部3の傾斜に応じて傾斜するので、同様な効果を得るこ
とができる。
【0105】更に、このようなジョイント部材135を
用いずに、シリンダSを支持するクレビス軸133に、
所定量のガタ隙間を設けて、シリンダS自体を左右方向
に所定角度、傾斜できるように構成してもよい。
【0106】図23に示すように、両側のシリンダS
を、固定ジョイント部材138を介して、頭部3に枢支
接続し、図24(1),(2)に示すように、クレビス
軸133と、シリンダS側に固着されたリング状の軸受
ブッシュ134との間に、所定量の隙間が生じるように
構成されている。
【0107】すなわち、クレビス軸133の軸径に対し
て、軸受ブッシュ134の内径は、所定量、大径に形成
され、隙間距離nが設定されている。
【0108】従って、図24(3)に示すように、この
隙間量nに応じて、軸受ブッシュ134が固着されたシ
リンダSが、左右方向に所定角度θnまで、傾斜できる
ようにしている。
【0109】尚、これに限らず、図25に示すように、
クレビス軸133の軸径に対して、軸受部材132のク
レビス軸133を挿通する軸受内径132aを、同様
に、所定量、大径に形成し、同様な隙間距離nを設けた
構成としてもよい。
【0110】この結果、図20(4)に示すように、頭
部3の傾斜動作時には、左右両方のシリンダS自体が、
頭部3の傾斜量に応じて、左右方向に傾斜するので、同
様に、きしみを防止することができる。
【0111】また、比較的に、高価なフローティング・
ジョイント部材を不要としているので、低コスト化が図
れる。
【0112】更に、本例のきしみ防止機構によれば、上
述したスプリングバネを用いたバランス機構37を、備
えるのが好ましいが、不要にすることもできる。
【0113】次に、眼球機構40について説明する。
【0114】眼球機構40は、左右の眼球部4の視線方
向を、本例では同時に、左又は右方向に向けることがで
きるようにしている。この眼球機構40は、基本的に、
左右の眼球部4,4を水平方向に回動可能に軸支すると
ともに、平行リンク機構によって接続し、この平行リン
ク機構のベースリンク部分を、シリンダSによりエア駆
動するようにしたものである。
【0115】すなわち、この眼球機構40は、図26な
いし図28に示すように、頭部3に対して垂直な支持軸
43に回動可能に軸支された眼球部4と、この眼球部4
の背面側に固着された略L字形状のリンクレバー44
と、このリンクレバー44の先端に接続され、左右方向
にスライド移動可能に設けられたスライド板45と、こ
のスライド板45の両脇に設けられ、それぞれ、円錐形
状のスライドカム46をロッドr先端に固着したエアシ
リンダSとを備え、このエアシリンダSを下向きに立設
して配設し、前記一方のスライドカム46によって、ス
ライド板45の一端を押圧してスライド駆動することに
より、両眼球部4を回動駆動するようにしている。
【0116】この眼球部4は、概略白色に着色された所
定直径の略球形状に形成され、左右に所定間隔を設け
て、頭部3の前面側に、頭部3に対して垂直な支持軸4
3によって、回動可能に軸支されて、設けられている。
また、この眼球部4は、その正面部分には、所定色に着
色された瞳部分が設けられている。
【0117】この眼球部4には、その基端が、眼球部4
の背面側に固着されたリンクレバー44が設けられ、こ
のリンクレバー44は、その先端が、下方に屈曲され、
スライド板45に貫設された長孔に遊嵌されている。
【0118】このスライド板45は、長板形状に形成さ
れ、頭部3に対して、左右方向にスライド移動可能に、
頭部3に水平に保持されている。
【0119】また、このスライド板45は、その略中央
に設けたスプリング48を用いた弾性復帰構造47によ
って、中央位置になるように所定に付勢され、スライド
カム46によって、どちらか一方の水平方向に駆動され
ない場合には、常に、眼球部4が正面を向いた状態とな
る中央位置になるようにしている。
【0120】すなわち、この弾性復帰構造47は、スラ
イド板45の左右方向の略中央に、突起部を設けるとと
もに、この突起部の左右両脇を、所定長さに切欠き、こ
の切欠部分に、その一端を突起部に係合し、他端を頭部
3側に係合したスプリング48を縮設して、構成されて
いる。
【0121】従って、スライド板45は、その停止時及
び移動時に拘らず、常に、弾性復帰構造47によって、
付勢されていることになるので、スライド板45及び、
これに、リンク接続された眼球部4は、人形1の内外部
が振動したり、その動作時に衝撃が発生したり、後述す
る頭部3自体が姿勢変更した場合にも、これらの悪影響
を受けることなく、ガタつくことなく、スムーズに動作
でき、定位置を確保することができる。
【0122】更に、スライド板45の左右両端のスライ
ドカム46との接触箇所には、所定直径長さのスライド
補助ローラ45aが軸支して設けられ、スライドカム4
6によるスライド板45のスライド駆動をスムーズに行
えるようにしている。
【0123】このスライドカム46は、所定直径及び高
さの円錐形状に形成され、下向きに設置されている。
【0124】すなわち、このスライドカム46を下降駆
動するエアシリンダSは、頭部3の側部に、固定され、
そのシリンダロッドrを、下方に向けて垂直に設置され
ている。このエアシリンダSの配設位置は、そのロッド
rが縮退状態の場合に、このロッドrにより駆動される
スライドカム46がスライド板45の左右両端に接触し
ないように設定されている。
【0125】このような構成の眼球機構40において、
通常状態の左右両方のエアシリンダSが縮退動作した場
合においては、両スライドカム46がスライド板45の
両端に接触しないので、スライド板45の弾性復帰構造
47によって、スライド板45が中央位置に設けられて
おり、これに応じて、左右両方の眼球部4,4が正面を
向く。
【0126】そして、例えば、正面視において、眼球部
4,4の視線を右方向に向ける場合には、右側のエアシ
リンダSが動作することにより、実行される。
【0127】すなわち、この右側のエアシリンダSが伸
展動作すると、そのロッドr先端に設けられたスライド
カム46が降下移動して、スライド板45のスライド補
助ローラ45aに接触する。スライド補助ローラ45a
は、スライドカム46との接触により回転しながら左側
に押圧移動させられ、これに従いスライド板4も左側に
押圧移動させられるので、このスライド板45の移動に
伴い、このスライド板45にリンクレバー44の先端が
接続された眼球部が右側に、回動駆動する。
【0128】尚、本例ではスライド補助ローラ45aを
設けて構成したが、これを用いずにスライドカム46を
直接、スライド板45に係合させるようにしてもよい。
【0129】従って、このように、頭部3の両側面に駆
動源であるエアシリンダSを設けて構成されているの
で、十分に頭部3内部のスペースを確保することができ
る。
【0130】また、眼球機構40側のリンク機構と、駆
動源であるエアシリンダSとは、構造的に直接接続され
た構造ではなく、スライドカム46を介して、駆動力を
伝達しているので、独立性が高く、個別に交換や、修
理、調整でき、作業性が良好である。
【0131】次に、瞼機構50について説明する。
【0132】瞼機構50は、左右の眼球部4に設けられ
た瞼部5を、同時に或いは片方ずつ開閉動作できるよう
にしている。
【0133】図29及び図30に示す瞼機構50は、左
右の眼球部4,4に設けられた瞼部5,5を、垂直に回
動可能に軸支するとともに、単一の軸によって接続し
て、この軸を、シリンダSによりエア駆動するようにし
たものである。
【0134】すなわち、この瞼機構50は、眼球部4の
周囲をカバーする枠部材53に、水平に軸支された所定
形状の瞼部5と、左右の瞼部5に接続される開閉軸54
と、この開閉軸54に、中間ヒンジ部材55を介して、
接続され、瞼部5を開閉駆動するエアシリンダSとから
構成されている。
【0135】この瞼部5は、眼球部4よりも大きな径の
球面の一部分を所定に切り取った形状に形成され、その
両側面部分が、眼球部4の周囲をカバーする略箱形状の
枠部材53の側壁に設けた枢支軸53a,53aに、軸
支されている。
【0136】また、左右の瞼部5には、両方の瞼部5を
同時に駆動する開閉軸54を、接続する接続部が設けら
れている。すなわち、これらの瞼部5の後側には、瞼部
5に対して垂直に突設された接続部が設けられ、この接
続部の所定箇所には、所定直径の接続孔が貫設され、こ
の接続孔を貫通して、所定直径長さの開閉軸54が挿通
されている。
【0137】尚、枠部材53の所定箇所は、この開閉軸
54の移動範囲に応じた切欠部が設けられ、開閉軸54
の移動を妨げないようにしている。
【0138】更に、この開閉軸54を駆動するエアシリ
ンダSが、瞼部5の後側の頭部3内に、収納され、その
シリンダロッドrを、瞼部5側の前方に向けて水平に設
置されている。このエアシリンダSの配設位置は、その
ロッドrが縮退状態の場合に、このロッドrにより駆動
される開閉軸54に接続された瞼部5が開位置となるよ
うに設定されている。
【0139】また、エアシリンダSは、そのロッドr先
端が、中間ヒンジ部材55を介して、開閉軸54に接続
され、この中間ヒンジ部材55によって、ロッドrの直
線的な前後移動が、瞼部5の枢支軸53aを支点中心と
する開閉軸54の円弧状移動に適合できるようにしてい
る。
【0140】すなわち、このエアシリンダSのロッドr
先端と、この開閉軸54の中間箇所とは、中間ヒンジ部
材55を介して接続され、この中間ヒンジ部材55は、
開閉軸54に枢支接続されるとともに、中間ヒンジ部材
55のロッド側の接続箇所は、水平なピン接続構造を用
いて、枢支接続されている。
【0141】従って、エアシリンダSのロッドrによる
直線的な伸縮移動を、その両端が枢支接続された中間ヒ
ンジ部材55が追従して、その取付け角度状態を変更す
るので、開閉軸54の円弧状移動に適合できるようにし
ている。
【0142】このように構成された機構は、その初期状
態においては、エアシリンダSが縮退位置に有り、左右
両方の瞼部5が開状態となっている。そして、エアシリ
ンダSが伸展動作すると、両瞼部5が閉動作する。
【0143】尚、左右の瞼部5は、それぞれ、個別に水
平軸支された構造とされているので、容易に、どちらか
任意の瞼部5のみや、両瞼部5を時間をずらして、開閉
動作させるようにできる。
【0144】すなわち、図31に示すように、左右の眼
球部4,4に、それぞれ対応して、専用の瞼機構50,
50を設けたものであり、この瞼機構50,50は、前
述した瞼機構50と同様に構成されている。
【0145】従って、このように、各瞼部5を任意に開
閉動作できることにより、より片目のみを閉じて、ウイ
ンクするような表現動作が可能となり、人形1としての
表情を豊富化できる。
【0146】また、左右を同時駆動する瞼機構50も、
左右を個別に専用駆動する瞼機構50,50も、その瞼
機構50側のリンク機構と、駆動源であるエアシリンダ
Sとが、中間ヒンジ部材55を介して、接続した構成な
ので、それぞれの独立性が高く、個別に交換や、修理、
調整でき、作業性が良好である。
【0147】次に、顎機構60について説明する。
【0148】顎機構60は、人間の下顎に相当する顎部
6を、開閉動作できるようにしている。この顎機構60
は、頭部3の枢支軸に軸支された顎部6を、シリンダS
によって、揺動駆動するようにしたものである。
【0149】すなわち、図32及び図33に示すよう
に、頭部3内の所定箇所に設けられた枢支軸に軸支され
た所定形状の顎部6と、この顎部6の上端に、中間ヒン
ジ部材63を介して、接続され、顎部6を開閉駆動する
エアシリンダSとから構成されている。
【0150】この顎部6は、側面視が後方に突出された
略L字形状の平板部材を、左右方向に互いに平行に設け
て形成され、その中間の屈曲部位が、頭部3に軸支され
ている。
【0151】すなわち、頭部3の略下側には、左右方向
に水平な枢支軸3Aが固定設置され、この枢支軸3A
に、顎部6の上下方向の中間屈曲部位が、揺動可能に軸
支されている。
【0152】また、このように軸支された顎部6を開閉
駆動するエアシリンダSが、顎部6の後側の頭部3内
に、収納され、そのシリンダロッドrを、顎部6側の前
方に向けて水平に設置されている。このエアシリンダS
の配設位置は、そのロッドrが縮退状態の場合に、この
ロッドrにより駆動される顎部6が閉位置となるように
設定されている。
【0153】更に、このように顎部6が閉位置の場合に
は、その頭部3の正面に露出する下端部と、この下端部
に対峙して頭部3に固定されて設けられた人間の上顎に
相当する上顎部3aとの間に、所定の間隔距離が設定さ
れている。
【0154】従って、このように間隙距離を設けている
ので、この顎部6の閉動作時に、子供等が手を侵入させ
た場合にも、負傷を防止でき、外装を容易に装着するこ
とができる。
【0155】尚、上述した第1腕機構70に設けたスリ
ップ機構を設けて、安全確保してもよい。
【0156】また、エアシリンダSは、そのロッドr先
端が、中間ヒンジ部材63を介して、顎部6の上端に接
続され、この中間ヒンジ部材63によって、ロッドrの
直線的な前後移動が、顎部6の枢支軸3Aを支点中心と
する上端接続箇所の円弧状移動に適合できるようにして
いる。
【0157】すなわち、このエアシリンダSのロッドr
先端と、この顎部6の上端とは、中間ヒンジ部材63を
介して接続され、この中間ヒンジ部材63は、顎部6の
上端に設けられた枢支軸64に枢支接続されるととも
に、この中間ヒンジ部材の63ロッド側の接続箇所は、
左右方向に水平なピンを用いて接続する枢支接続構造と
され、エアシリンダSのロッドrによる直線的な伸縮移
動を、枢支接続された中間ヒンジ部材63が追従して、
その取付け角度状態を変更するので、顎部6の上端の円
弧状移動に適合できるようにしている。
【0158】このように構成された機構は、その初期状
態においては、エアシリンダSが縮退位置に有り、顎部
6が閉状態となっている。そして、エアシリンダSが伸
展動作すると、顎部6が開動作する。
【0159】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、可動部
を複数備えたロボット人形において、前記人形の各可動
部をエア駆動するエア駆動手段を備え、前記可動部の一
つには、頭部の姿勢を変更する頭機構が設けられてお
り、前記頭機構は、頭部を3点支持するとともに、この
うちの2点の長さをエアシリンダによって伸縮可能に設
けた構成のロボット人形である。
【0160】従って、前記伸縮可能に設けられた2点の
長さを同時に又は個別に変更することにより、頭部を単
なる前傾だけでなく、斜め方向に傾けることも含めて、
頭部を任意の傾斜姿勢に変更することができる。これに
より、人形に多彩な表現動作を与えることが可能にな
る。
【0161】また、本発明は、可動部を複数備えたロボ
ット人形において、前記人形の各可動部をエア駆動する
エア駆動手段を備え、前記可動部の一つには、眼球部の
視線方向を変更する眼球機構が設けられており、前記眼
球機構には、眼球部が左又は右方向に回動した際、当該
眼球部を正面方向に回動付勢する手段が設けられている
構成のロボット人形である。
【0162】従って、この回動付勢手段により、眼球部
の停止及び移動時に付勢されているので、外部及び内部
振動、動作における衝撃、姿勢変動による影響を受ける
ことがなく、定位置を確保することができる。
【0163】また、本発明は、可動部を複数備えたロボ
ット人形において、前記人形の各可動部をエア駆動する
エア駆動手段を備え、前記可動部の一つには、眼球部を
開閉する瞼機構が設けられており、前記瞼機構は、前記
眼球部を支持する支持部材に、水平に軸支された所定形
状の瞼部と、この瞼部に接続される開閉軸と、この開閉
軸に中間ヒンジ部材を介して接続され、前記瞼部を開閉
駆動するエアシリンダとを有する構成のロボット人形で
ある。
【0164】従って、エアシリンダによる直線的な伸縮
移動を、中間ヒンジ部材が追従して、その取付け角度状
態が変更するので、この直線的な伸縮移動を開閉軸の円
弧状移動に適合させることができる。
【0165】また、本発明は、可動部を複数備えたロボ
ット人形において、前記人形の各可動部をエア駆動する
エア駆動手段を備え、前記可動部の一つには、腕を上下
に回動する腕機構が設けられており、前記腕機構は、上
体部の上側に軸支されて配設された肩部材と、この肩部
材に基端を固着された腕部と、この肩部材を回動駆動す
るエアシリンダとを有し、前記肩部材にはスリップ機構
を設けた構成のロボット人形である。
【0166】従って、腕部が外部物体に衝突した場合等
の異常時には、スリップ機構によりそれ以上、肩部材に
装着された腕部が揺動しないようにすることができるの
で、腕部自体の損傷や腕部のエア駆動機構自体の障害を
回避できるとともに、十分な安全性を確保することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体例に係り、ロボット人形を示す全
体正面図である。
【図2】本具体例に係り、ロボット人形を示す右側面図
である。
【図3】本具体例に係り、人形部分を示す正面図であ
る。
【図4】本具体例に係り、人形部分を示す右側面図であ
る。
【図5】本具体例に係り、人形部分を示す斜視図であ
る。
【図6】本具体例に係り、ターンテーブルを任意に回動
するテーブル回動機構の主要部を示す側面図である。
【図7】本具体例のテーブル回動機構を示す平面図であ
る。
【図8】本具体例に係り、人形の上体部を傾斜駆動する
上体機構の主要部を示す正面図である。
【図9】本具体例の上体機構を示す側面図である。
【図10】本具体例に係り、人形の第1腕部を傾斜駆動
する第1腕部機構の主要部を示す正面図である。
【図11】本具体例の第1腕部機構を示す側面図であ
る。
【図12】本具体例の第1腕部機構の肩スリットカラー
を示し、(1)は、その平面図、(2)は、その側面図
である。
【図13】本具体例の第1腕部機構の装着構造を示す平
面図である。
【図14】本具体例の第1腕部機構の回動機構の主要部
を示す正面図である。
【図15】本具体例に係り、人形の第2腕部を傾斜駆動
する第2腕部機構の主要部を示す正面図である。
【図16】本具体例の第2腕部機構を示す側面図であ
る。
【図17】本具体例に係り、人形の頭部を傾斜駆動する
頭機構の主要部を示す正面図である。
【図18】本具体例の頭機構の側面図である。
【図19】本具体例の頭機構の平面図である。
【図20】本具体例の頭機構に用いるきしみ防止機構に
係り、(1)は初期状態、(2)は頭部を傾斜駆動した
状態、(3)は他のきしみ防止機構による頭部を傾斜駆
動した状態、(4)は他のきしみ防止機構による頭部を
傾斜駆動した状態、をそれぞれ示す概念図である。
【図21】本具体例のきしみ防止機構に用いるジョイン
ト部材に係り、(1)は同部材の主要部を示す縦断面
図、(2)は同部材の主要部品を示す断面図、(3)は
動作状態を示す縦断面図である。
【図22】本具体例の頭機構に用いる他のきしみ防止機
構に係り、全体構成を示す正面図である。
【図23】本具体例の頭機構に用いる他のきしみ防止機
構に係り、全体構成を示す正面図である。
【図24】本具体例のきしみ防止機構に係り、(1)は
主要部を示す正面図、(2)は主要部品の側面図、
(3)は動作状態を示す正面図である。
【図25】本具体例のきしみ防止機構の他の例に係る主
要部品の側面図である。
【図26】本具体例に係り、人形の視線を左右に駆動す
る眼球機構の主要部を示す側面図である。
【図27】本具体例の眼球機構の主要部を示す平面図で
ある。
【図28】本具体例の眼球機構に係り、シリンダ部分を
省略した平面図である。
【図29】本具体例に係り、人形の瞼部を開閉駆動する
瞼機構の主要部を示す側面図である。
【図30】本具体例の瞼機構の主要部を示す平面図であ
る。
【図31】他の具体例に係り、瞼機構の主要部を示す平
面図である。
【図32】本具体例に係り、人形の顎部を開閉駆動する
顎機構の主要部を示す正面図である。
【図33】本具体例の顎機構の主要部を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 人形 2 台座ユニット 2a 内気排出ファン 2b キャスタ 2c スピーカ 2d 取っ手 2e エアコンプレッサ 2A ターンテーブル 3 頭部 3a 上顎部 3A 顎部の枢支軸 4 眼球部 5 瞼部 6 顎部 7 第1腕部 7A 第2腕部の枢支軸 7a 第2腕部駆動用シリンダの枢支軸 8 第2腕部 9 上体部 10 下体部 10A 脚部 20 テーブル回動機構 23 回転台座 30 頭機構 33 固定ロッド 34 シリンダ・ロッド用の頭部側枢支軸 35 固定ロッド用の頭部側枢支軸 37 バランス機構 38 補助用バネポスト 38a バランス補助用の前面側スプリングバネ 38b バランス補助用の後面側スプリングバネ 40 眼球機構 43 支持軸 44 リンクレバー 45 スライド板 45a スライド補助ローラ 46 スライドカム 47 弾性復帰構造 48 弾性復帰構造のスプリング 50 瞼機構 53 枠部材 54 開閉軸 55 中間ヒンジ部材 60 顎機構 63 中間ヒンジ部材 70 第1腕部機構 73 肩部材 73A 肩部材の軸部 73B 肩部材の平板部 74 中間部材 75 肩スリットカラー 76 肩受け部材 76a 第1腕部駆動用シリンダ・ロッドの枢支軸 78 固定板 79 ロータリーアクチュエータ 80 第2腕機構 83 腕下板 83a 第2腕部駆動用シリンダ・ロッドの枢支軸 84 腕取付け板 85 保護板 90 上体機構 93 上体支持の枢支軸 94 上体駆動用シリンダ・ロッドの枢支軸 96 頭部駆動用シリンダの支持プレート 97 固定ロッド及びバランス用ロッドの支持プレー
ト 102 上体駆動用シリンダの枢支軸 103 保護板 104 第1腕部駆動用シリンダの枢支軸 130 きしみ防止機構 132 クレビス軸用の軸受部材 132a 軸受内径 133 頭部駆動用シリンダ基端を軸支するクレビス
軸 134 軸受ブッシュ 135 フローティング・ジョイント部材 136 ジョイント部材の固定部 136a ケース部材 136b 上リング部材 136c 下リング部材 137 ジョイント部材の可動部 137a 螺着部 137b 球形部 137c 球形部のフラット部 138 固定ジョイント部材 S エアシリンダ r シリンダロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 信行 埼玉県北葛飾郡庄和町大字大衾496 リズ ム時計工業株式会社庄和工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動部を複数備えたロボット人形におい
    て、 前記人形の各可動部をエア駆動するエア駆動手段を備
    え、 前記可動部の一つには、頭部の姿勢を変更する頭機構が
    設けられており、 前記頭機構は、頭部を3点支持するとともに、このうち
    の2点の長さをエアシリンダによって伸縮可能に設けた
    ことを特徴とするロボット人形。
  2. 【請求項2】 前記頭機構には、頭部の移動、停止時に
    生じ得るガタツキを阻止するため又は頭部を定位置に向
    かせるための安定化手段が設けられていることを特徴と
    する請求項1記載のロボット人形。
  3. 【請求項3】 前記頭機構には、きしみ防止機構が設け
    られていることを特徴とする請求項1記載のロボット人
    形。
  4. 【請求項4】 可動部を複数備えたロボット人形におい
    て、 前記人形の各可動部をエア駆動するエア駆動手段を備
    え、 前記可動部の一つには、眼球部の視線方向を変更する眼
    球機構が設けられており、 前記眼球機構には、眼球部が左又は右方向に回動した
    際、当該眼球部を正面方向に回動付勢する手段が設けら
    れていることを特徴とするロボット人形。
  5. 【請求項5】 前記眼球機構は、左右の眼球部を水平方
    向に回動可能に軸支するとともに、双方の眼球部を平行
    リンク機構によって接続し、この平行リンク機構をエア
    シリンダにより駆動可能に設けたことを特徴とする請求
    項4記載のロボット人形。
  6. 【請求項6】 可動部を複数備えたロボット人形におい
    て、 前記人形の各可動部をエア駆動するエア駆動手段を備
    え、 前記可動部の一つには、眼球部を開閉する瞼機構が設け
    られており、 前記瞼機構は、前記眼球部を支持する支持部材に、水平
    に軸支された所定形状の瞼部と、この瞼部に接続される
    開閉軸と、この開閉軸に中間ヒンジ部材を介して接続さ
    れ、前記瞼部を開閉駆動するエアシリンダとを有するこ
    とを特徴とするロボット人形。
  7. 【請求項7】 前記瞼機構は、双方の瞼部を同時に、或
    いは各別に駆動するものであることを特徴とする請求項
    6記載のロボット人形。
  8. 【請求項8】 可動部を複数備えたロボット人形におい
    て、 前記人形の各可動部をエア駆動するエア駆動手段を備
    え、 前記可動部の一つには、腕を上下に回動する腕機構が設
    けられており、 前記腕機構は、上体部の上側に軸支されて配設された肩
    部材と、この肩部材に基端を固着された腕部と、この肩
    部材を回動駆動するエアシリンダとを有し、 前記肩部材にはスリップ機構を設けたことを特徴とする
    ロボット人形。
  9. 【請求項9】 前記腕部が、前記肩部材に対して位置変
    更可能に設けられていることを特徴とする請求項8記載
    のロボット人形。
  10. 【請求項10】 前記人形が、台座に設置されて搬送可
    能に設けられていることを特徴とする請求項1ないし9
    のいずれかに記載したロボット人形。
JP14283597A 1997-05-30 1997-05-30 ロボット人形 Pending JPH10328423A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14283597A JPH10328423A (ja) 1997-05-30 1997-05-30 ロボット人形

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14283597A JPH10328423A (ja) 1997-05-30 1997-05-30 ロボット人形

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10328423A true JPH10328423A (ja) 1998-12-15

Family

ID=15324729

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14283597A Pending JPH10328423A (ja) 1997-05-30 1997-05-30 ロボット人形

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10328423A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105563497A (zh) * 2016-03-07 2016-05-11 东南大学 一种仿人机器人身体与头部机构
CN107618044A (zh) * 2017-09-26 2018-01-23 上海大学 一种用于仿人机器人的头眼协调运动装置
CN108145701A (zh) * 2018-03-16 2018-06-12 任立海 一种用于tpe或硅胶仿生人皮肤迎宾机器人内部驱动机组骨架结构

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105563497A (zh) * 2016-03-07 2016-05-11 东南大学 一种仿人机器人身体与头部机构
CN107618044A (zh) * 2017-09-26 2018-01-23 上海大学 一种用于仿人机器人的头眼协调运动装置
CN107618044B (zh) * 2017-09-26 2020-12-15 上海大学 一种用于仿人机器人的头眼协调运动装置
CN108145701A (zh) * 2018-03-16 2018-06-12 任立海 一种用于tpe或硅胶仿生人皮肤迎宾机器人内部驱动机组骨架结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06142142A (ja) ベッド
WO2017221311A1 (ja) 椅子及び座の支持機構
TWI684168B (zh) 搖動裝置及具備該搖動裝置之遊戲設施
JPH10328423A (ja) ロボット人形
US6746301B1 (en) Bouncing and dancing toy figure
JP2003062015A (ja) リクライニング式車椅子
US6902233B2 (en) Reclining chair with extendible leg rest
JPH11179063A (ja) 可変速エア制御機構を備えたロボット人形
JPH05158399A (ja) シミュレータ
JPWO2006025108A1 (ja) 遊戯装置
JP3746352B2 (ja) 動揺装置
JPH039648U (ja)
CN111075289A (zh) 一种可调节的埋入式阻尼铰链
JP2881673B2 (ja) ロボット玩具等の腕部の揺動装置
CN220315159U (zh) 轮腿移动机器人
CN105615377A (zh) 办公休闲自动座椅
JP2002223884A (ja) 椅 子
JPH0418422Y2 (ja)
JPH051339U (ja) 椅子の座起立装置
JPS6058661B2 (ja) 椅子
JPWO2006022004A1 (ja) 遊戯装置
US6722996B2 (en) Moving uplift apparatus
JP3643927B2 (ja) 椅子
JPH04108409A (ja) 椅子
JP2001008782A (ja) 椅子の肘掛け装置