JPH1032796A - 情報表示装置 - Google Patents

情報表示装置

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JPH1032796A
JPH1032796A JP8260032A JP26003296A JPH1032796A JP H1032796 A JPH1032796 A JP H1032796A JP 8260032 A JP8260032 A JP 8260032A JP 26003296 A JP26003296 A JP 26003296A JP H1032796 A JPH1032796 A JP H1032796A
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Kunihiro Momotake
邦宏 百武
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INFUOSHITEI KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 放送信号に多重化したコンテンツ情報または
その一部を本放送の内容に連動して表示させる際に効率
よくコンテンツ情報の一次記憶を行う。 【解決手段】 テレビジョン信号の垂直帰線期間に挿入
されたメッセージにより、コンテントボディおよびB−
HTTPエレメントをユーザシステムに放送により送
る。ユーザシステムではメッセージをハードディスクに
ストアし、そのエレメントの1つである有効期間開始時
刻エレメントの情報を用いてメッセージを取りだす。ブ
ラウザはメッセージ中のコンテントボディを利用して画
面に表示を行う。メッセージは一次記憶され、所定のフ
ラグを伴うときには強制的に一次記憶部から削除され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、テレビジョン放
送等に多重化されたコンテンツ情報、例えばインターネ
ット上のコンテンツ情報またはこれに関連するコンテン
ツ情報を映像表示する情報表示方法および装置に関し、
とくにコンテンツ情報を効率的に一次記憶できるように
したものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットを利用したサービ
スが種々提供されるようになってきている。ユーザは、
インターネット上でサービスを提供するサーバにアクセ
スして情報提供等のサービスを受けることができる。と
ころで、インターネット上のサービスは通信処理に基づ
いて成立するものであり、基本的にはサービス提供者と
サービス受領者との間に通信チャネルを設定しなければ
ならず、サービス提供に量的な制約があった。
【0003】これに対し、放送は放送電波が届く限り、
不特定多数の者に一度に情報を提供できるメリットがあ
る。この発明は、インターネット上のコンテンツ情報ま
たはこれに関連する情報をテレビジョン放送に多重化し
てインターネット上のコンテンツ情報を多数の受信者が
有効利用できるようにするのに適した技術を、提供しよ
うとするものである。
【0004】なお、この発明と関連する技術としては文
字放送技術がある。文字放送技術は、テレビジョン放送
の垂直帰線期間に文字情報を挿入して通常の放送の他に
文字放送を行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、以上の事
情を考慮してなされたものであり、放送信号に多重化し
て送信したコンテンツ情報またはその一部を表示させる
際に、一次記憶する必要がないコンテンツ情報に一次記
憶部が占有されるのを回避し、一次記憶の容量を有効に
利用できる情報表示技術を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明では、以上の目
的を達成するために、情報表示装置に、コンテンツ情報
と上記コンテンツ情報を表示装置に表示するタイミング
の情報と上記コンテンツ情報の一次記憶に関する指示の
情報とが多重化された放送信号を受信する手段と、上記
受信した放送信号から上記コンテンツ情報と上記タイミ
ングの情報と上記一次記憶に関する指示の情報とを取り
出す手段と、上記コンテンツ情報を一時記憶する一時記
憶手段と、上記一次記憶に関する指示の情報に基づいて
上記一次記憶手段に一次記憶されている上記コンテンツ
情報のうち、上記一次記憶に関する指示の情報に対応す
るものを強制的に削除する手段と、上記タイミングの情
報に基づいて上記一次記憶手段から上記コンテンツ情報
を読み出し少なくとも上記コンテンツ情報の一部を上記
表示装置に表示させる手段とを設けるようにしている。
【0007】この構成によれば、一次記憶手段にストア
しておく必要のないコンテンツ情報を強制的に一次記憶
手段から削除するようにしているので一次記憶手段を有
効利用できる。
【0008】また、この構成において、上記放送信号を
テレビジョン放送信号とすることができる。また、上記
コンテンツ情報と上記タイミングの情報と上記コンテン
ツ情報の一次記憶に関する指示の情報とをテレビジョン
放送信号の垂直帰線期間に挿入して多重化するようにで
きる。
【0009】また、上記タイミングの情報を上記コンテ
ンツ情報の表示時刻とすることができる。さらに上記表
示時刻は上記コンテンツ情報を受信した時刻を基準にし
た相対時刻で表わすことができる。
【0010】また、上記タイミング情報を上記一次記憶
に関する情報として用い、上記タイミング情報が所定の
値を取るときに、上記タイミング情報に対応するコンテ
ンツ情報を上記一次記憶手段から削除するようにするこ
とができる。この場合、上記所定の値をオール1の相対
時刻とすることができる。
【0011】また、上記一次記憶手段から削除される上
記コンテンツ情報の少なくとも一部は上記表示装置に表
示させられたのちに上記一次記憶手段から削除されるよ
うにすることができる。
【0012】また、この発明はプログラム製品として実
現することもできる。
【0013】
【発明の実施の態様】以下、この発明の実施例について
図面を参照して説明する。
【0014】図1はこの実施例の適用される放送および
情報処理システムの概要を示すもので、この図におい
て、テレビジョン放送局10には放送サーバ11、コン
テンツ製作用端末12、送信施設13等が設けられてい
る。放送サーバ11で作成された放送プログラムは送信
施設13を介して放送される。この実施例では、放送プ
ログラムの送信信号中には、通常のテレビジョン信号と
このテレビジョン信号の垂直基線期間に多重化されるコ
ンテンツ情報信号とが含まれる。受信側では、アンテナ
(図示しない)等を介して放送信号が受信され、テレビ
ジョン受像機またはテレビジョン受像機能を有するパー
ソナルコンピュータ等で放送信号を再生する。図ではテ
レビジョン受像機能を有するパーソナルコンピュータ2
0を一例として示している。パーソナルコンピュータ2
0は放送信号を復調する機能を有し、復調した信号に基
づいてスクリーンの全部または一部を利用してテレビジ
ョン画像を再生する。またパーソナルコンピュータ20
は図示のようにモデム21を介して電話回線に接続され
ていてもよい。パーソナルコンピュータ20はモデム2
1等を介して(必要であればプロバイダの通信チャネル
を介して)インターネット30に接続され、このインタ
ーネットには種々のサーバが接続されている。この例で
は情報提供用のWWWサーバ31が接続されている。
【0015】なお、フロッピディスクやCD−ROM等
の記録媒体20aは、後述するBitcastソフトウ
ェア48(図8参照)をパーソナルコンピュータ20に
インストールするのに用いられるものである。またCD
−ROM駆動装置、DVD(デジタル・ビデオ・ディス
ク)駆動装置等のデータ記録装置、BS放送、CS放
送、ケーブルテレビ放送のチューナやセットトップボッ
クス等の機器20bは、パーソナルコンピュータ20に
データを供給するようになっている。この例においては
機器20bがパーソナルコンピュータ20に外付けされ
ているが、対応するカードや装置をパーソナルコンピュ
ータ20に内蔵するようにしてもよい。
【0016】この実施例においては、放送局10は、W
WWサーバからのHTML(ハイパーテキストマークア
ップランゲージ)で記述されたウェブ情報(ウェブペー
ジ)を受け取り、通常の放送プログラムの放送信号に多
重して放送する。この場合ウェブ情報を直接用いて送信
するのでなく、コンテンツ製作用端末12で加工して送
信してもよく、コンテンツ製作用端末12で個別に用意
した情報を送信するようにしてもよい。多重して送信す
る情報のフォーマットや多重化の方法については後述す
る。
【0017】つぎに情報をテレビ放送に多重化する方法
について説明する。コンテンツ情報はテレビジョン信号
の垂直帰線期間に挿入して多重化する。具体的には、電
気通信技術審議会一部答申諮問83で規定されるデジタ
ル情報の多重化手法(通常VBI方式と呼ぶ:Vert
ical Blanking Interval)を用
いて行う。
【0018】すなわち、テレビジョン信号は1フィール
ドあたり262.5本(1フレームあたり525本)の
水平走査期間を有し、このうち、はじめの21本に相当
する部分が垂直帰線期間を構成し、通常のテレビジョン
受像機では表示されない。図2はこの21本の水平走査
期間(22本目の映像の始まりの走査期間も示す)の役
割を示す。なお図において奇数フィールドの263〜2
83の水平走査期間はフレーム単位でカウントしたもの
であり、フィールド単位では1〜21となる。図2から
明らかなように文字多重化用のデータが14、15、1
6および21(276、277、278および283)
本目の水平走査期間に多重化されている。他方、10、
11、12および13(272、273、274および
275)本目の水平走査期間にデジタル放送用(VBI
用)に解放されており、この実施例ではこのVBI用の
水平走査期間にコンテンツ情報を多重化するようにして
いる。
【0019】図3はVBI用の信号を多重化する様子を
示すもので、映像信号に変えてデータラインを挿入する
ようになっている。
【0020】図4はVBI方式のデータ伝送の仕様を示
すものである。図4において、階層1は電気物理的な仕
様を規定するものである。この仕様によれば、水平走査
期間内の一定の領域は296個に標本化される。VBI
信号の0レベルは映像信号のペデスタルレベル(黒レベ
ル)であり、1レベルは映像信号の白レベルの70%の
レベルである。
【0021】階層2はデータリンク層であり、ここで
は、信号は1、0の論理データとして扱われる。1つの
水平走査線で伝送される一連のデータはデータラインと
呼ばれる。データラインは、データパケットから構成さ
れ、データパケットは誤り訂正符号((272,19
0)短縮化差集合巡回符号)により誤りから保護されて
いる。受信側では、クロックラインをもとにビット同期
を得、フレーミングコードをもとにデータブロックの開
始を検出できる。
【0022】階層3は主にプリフィックスの機能を示
す。プリフィックス情報は主に論理チャネル情報とブロ
ック連結情報とからなる。論理チャネル情報により、デ
ータブロックが所属する論理チャネル別に分類される。
ブロック連結情報は、ブロック連結の開始、終了等の情
報を含み、これにより、関連するデータブロックを連結
し、意味のある一まとまりのデータであるデータグルー
プを生成する。この実施例においては、このデータグル
ープをメッセージと呼び、処理単位とする。
【0023】つぎに以上のようにしてVBI方式で伝送
されるコンテンツ情報について説明する。伝送されるコ
ンテンツ情報は、主にウェブ情報であるが、どのような
形式の情報であってもよい。例えばコンピュータ・プロ
グラムのコードであってもよい。
【0024】図5は、コンテンツ情報の処理単位(メッ
セージ)のデータフォーマットを示す。以下では、これ
をBitcast−HTTPフォーマットと呼び、B−
HTTPとも略す(Bitcastは株式会社インフォ
シティの商標である。HTTPはハイパーテキストマー
クアップランゲージの略称である)。図5において、B
−HTTPフォーマットにはコンテント型とグルー
プ情報型とがある。コンテント型はコンテント自体を伝
送することを目的とするものであり、グループ情報型は
コンテント自体の伝送を目的とせずに複数のコンテント
をグループ化する情報を伝送するものである。コンテン
ト型のフォーマットのメッセージをコンテントメッセー
ジと呼び、グループ情報型のフォーマットのメッセージ
をグループメッセージと呼ぶことにする。
【0025】コンテントメッセージは単独でまたはグル
ープメッセージとともに伝送される。単独で伝送される
コンテントメッセージのグループ識別子はオールゼロ
(グループと無関係を示す)となる。コンテントメッセ
ージがグループメッセージとともに伝送される場合に
は、まずグループメッセージが伝送され、このグループ
メッセージで指示された個数のコンテンツメッセージが
順次伝送される。この場合、コンテントメッセージの識
別子はすべてグループメッセージの識別子と同一であ
る。コンテントメッセージ中においては、グループメッ
セージにおいてすでに指示されている情報(例えば後述
する有効期間開始時刻エレメントで規定される情報)を
省略することができる。
【0026】図5において、B−HTTPフォーマット
は、バージョンのフィールド(型識別子を含む)、グル
ープ識別子のフィールド、B−HTTPエレメントのフ
ィールド、コンテントボディのフィールドおよびコンテ
ントボディおよびB−HTTPエレメントの間を区分す
るセパレータ(オールゼロ)のフィールドからなってい
る。主なフィールドは以下のとおりである。 (1)バージョン:上位4ビットは”0000”とす
る。プロトコル変更時に用いられる。下位4ビットはコ
ンテントメッセージとグループメッセージとを区別する
ものである。 (2)グループ識別子:ブループを識別するための32
ビットのIDである。コンテント型においてオール・ゼ
ロとした場合にはグループから独立した情報であること
を示す。 (3)B−HTTPエレメント 省略可能な付加的な情報を与えるものである。図6およ
び図7を参照して後述する。 (4)コンテント数:グループに所属するコンテントメ
ッセージの数を指定する。 (5)コンテントボディ:HTML(構造化文書)、G
IF(画像)、JPEG(画像)等で記述された、コン
テントメッセージ中の本来の内容を格納する。
【0027】つぎにB−HTTPエレメントの詳細につ
いて説明する。図6および図7はこのエレメントの例を
示す。図において、エレメントは、識別子、長さおよび
ボディからなっている。以下にその内容を説明する。 (1)MIMEヘッダ:HTTPプロトコルに準拠する
(マルチパーポスインターネットメイルエクステンショ
ン)。コンテントの種類などを記述する。 (2)名前エレメント:URL(ユニフォームリソース
ロケータ、インターネット上のリソースの名前付けの規
則)のファイル名に該当する。グループから独立したコ
ンテントメッセージではフルパスで指定する。グループ
メッセージではディレクトリ名で指定する。 (3)コンテント圧縮指定エレメント:コンテントを圧
縮形式を指定する。ゼロの場合コンテントが圧縮されて
いないことを示す。 (4)キーワードエレメント:キーワードの付加に用い
る。後述する検索やクリッピング等を行うときに用い
る。 (5)アイコンエレメント:所定のメッセージを受信
(見かけ上の受信)したことを視聴者に通知する目的で
表示画面の一部例えば下部に表示するアイコンの情報を
格納する。なお、メッセージは後述する有効期間の開始
時刻に先だって実際に受信されており、有効期間の開始
時刻が見かけの受信時刻に該当する。このようにしてい
るのでデータ量の大きいメッセージでも十分にリードタ
イムを取って伝送・受信することが可能となる。 (6)ライブモードエレメント:テレビジョン放送の本
放送(通常の放送内容)と同期したメッセージであり、
指定時刻(有効期間の開始時刻)に表示されるべき情報
であることを示す。 (7)有効期間開始時刻エレメント(相対時刻):対応
するするメッセージが有効になる時刻を、メッセージ受
信時刻からの相対時刻で表示するものである。ライブモ
ードのメッセージの場合では、対応するコンテントメッ
セージの内容を自動表示すべき時刻を格納する。
【0028】なお、相対時刻でなく絶対時刻で表示する
ようにしてもよい。この場合、対応するするコンテント
メッセージが有効になる時刻を、例えばUTC(協定世
界時)形式にフレーム番号を付加して通知する。 (8)有効期間エレメント:有効期間開始時刻からの秒
数により有効期間を指定する。端末では最低でもこの期
間は、メッセージをキャッシュ(ハードディスク等の直
接アクセス記憶装置内のキャッシュ)にとどめる。な
お、この例ではオール・ワン(すべてのビット位置が1
をとる)の有効期間エレメントが、メッセージをキャッ
シュから強制的に削除することを指示するようになって
いる。すなわちオール・ワンの有効エレメントが、キャ
ッシュからの削除を示すフラグとして用いられている。
もちろん、このフラグとして、固有のエレメントを用い
ることもできるし、また有効エレメントの他の特定のビ
ットパターンを用いることもできるし、さらに他のエレ
メントの特定のビットパターンを用いることもできる。 (9)アンカーエレメント:リンク先のリソースのアド
レス情報をURLで表示する。たとえばメッセージのア
イコンエレメントを用いてアイコンが表示されていると
きに、そのアイコンをクリックするとアンカーエレメン
トで指定するリンク先のリソースをアクセスできる。こ
れについては図20および図21を参照して後述する。
アンカーエレメントの表示は、例えばURLを用い
て、”HTTP://www.infocity.c
o.jp/dir1/index.html”である。
ここで”HTTP”は転送プロトコルであり、”ww
w.infocity.co.jp”はドメイン名であ
り、”dir1/index.html”はパス名であ
る。なお、この例では、放送衛星や通信衛星からの放送
信号やケーブルテレビの有線放送やCD−ROM、DV
D、ハードディスク等の記録装置からの情報もアクセス
できるようにURLを拡張している。例えば、BS放送
の第11チャンネルからHTMLデータを取得するとき
にはURLは”HTTP://bitcast/BS1
1/filename.html”となる。ここで”b
itcast”は代理サーバである。”BS11”はメ
ディアを表し、ディレクトリに相当する。 (10)クーポンエレメント:オンラインショッピング
の割引サービス等種々のサービスに対する権利を表す。 (11)レイアウトエレメント:ブラウザ自体またはブ
ラウザで表示されるコンテントの配置、色、形状、背
景、フォントその他の装飾情報を特定する。 (12)暗号化エレメント:暗号化やスクランブル処理
等のプロテクトの手法を表示する。 (13)メニューエレメント:アイコンからメニューを
表示させるのに用いる。アイコン情報の長さ、アイコン
情報、アンカーエレメントの長さ、アンカーエレメント
(リンク先)の組を複数特定する。
【0029】以上、本放送の内容に多重化して伝送され
るメッセージについて説明した。
【0030】つぎに、図1のパーソナルコンピュータ2
0においてコンテンツ情報を受信するための構成を図8
を参照して説明する。なお図8において、パーソナルコ
ンピュータ20はテレビジョン信号チューナ41、波形
等価回路42、A/D変換器43、パケット抽出部4
4、番組データ生成部45、B−HTTPサービス部4
6、Bitcastブラウザ部47等を有している。こ
の例では、B−HTTPサービス部46およびBitc
astブラウザ47をBitcastソフトウェア製品
48として提供するようになっている。
【0031】チューナ部41は変調されて送信されてき
たテレビジョン信号を選局、復調するものである。波形
等価回路42はテレビジョン信号の波形の乱れや、信号
レベルを補正する。A/D変換器43は特定の水平走査
期間の信号を1/364fH(fHは水平走査周波数)
秒単位で標本化し、デジタル情報を生成する。A/D変
換器43はISO(国際標準化機構)で標準化されたI
SO参照モデルの物理層(第1層)に相当する。
【0032】パケット抽出部44は、A/D変換器43
により標本化されたデジタル情報についてビットおよび
バイト単位で同期処理(フレーミング処理)を行い、デ
ータパケット情報を抽出し、伝送誤りの検出、訂正を行
う。パケット抽出部44はISO参照モデルのデータリ
ンク層(第2層)に対応する。
【0033】番組データ生成部45は、抽出したパケッ
トを、送信側で関連づけられたパケット別に分類、連結
し、データブロックを生成する。この番組データ生成部
45はISO参照モデルのネットワーク層(第3層)お
よびトランスポート層(第4層)に相当する。なお、以
上のブロック41〜45はVBI用の端末でも同様な構
成となる。
【0034】以上のようにして生成された番組用のデー
タブロックはB−HTTPサービス部46に供給され
る。B−HTTPサービス部46は、図5、図6および
図7で説明したB−HTTPフォーマットの規定に従っ
てメッセージ(データグループ)を処理するものであ
る。その詳細については、図11以降の図面を参照して
後に詳細に説明する。Bitcastブラウザ部47は
B−HTTPサービス部46での処理に基づいてコンテ
ンツ情報を表示するものである。このブラウザ部47は
インターネットのWWWページを表示する通常のブラウ
ザと類似したインターフェースをユーザに提供するもの
である。
【0035】以上のB−HTTPサービス部46および
ブラウザ部47とパーソナルコンピュータ20のハード
ウェアおよびオペレーティングシステムとの関係は図9
に示すとおりである。また、実際の実装は図10に示す
とおりである。図10の実装例では、Bitcastレ
イヤは通信のマルチキャストとVBIの放送の機能とを
1つの同一のレイヤで対応するものであり、放送と通信
のマルチキャストとを同一に扱えるものである。またソ
ケットWinswock2はTCP/IPのプロトコル
のみでなくBitcastレイヤのプロトコルをも扱え
るように拡張され最終的に通信と放送とを同一レベルで
扱えるようになっている。
【0036】図11は、B−HTTPサービス部46お
よびBitcastブラウザ部47の構成例を示してお
り、この図において、B−HTTPサービス部46はB
−HTTPプロトコル解析部50、キャッシュ51およ
びシーケンス制御部52等からなっている。B−HTT
Pプロトコル解析部50は、番組データ生成部45から
受け取ったメッセージをB−HTTPプロトコルに準拠
して解析し、キャッシュに渡す。キャッシュ51は、プ
ロトコル解析部50から受け取った情報を蓄積する。シ
ーケンス制御部52は、キャッシュ51に蓄えられた情
報のうち、予め決められた時刻に表示する必要のある情
報(リアルタイム情報)に関し、その時刻と内容との対
応関係を管理する。そしてシーケンス制御部52は、キ
ャッシュ51の内容を監視してブラウザ部47に対して
直近の時刻と内容とを通知する。
【0037】ブラウザ部47は、シーケンス制御部5
3、コンテンツ解析部54、コンテンツ表示部55およ
びアイコン表示部56等からなっている。シーケンス制
御部53は、直近の予定を記憶し、内部に持つタイマを
監視して、指定の時刻にB−HTTPサービス部46を
呼び出してコンテントメッセージを取得する。コンテン
ツ解析部54は、取得したコンテントメッセージを解析
する。例えばHTML文法で記述された文書の解析等を
行う。コンテンツ表示部55は、コンテンツ解析部54
の解析結果に基づいて表示を行う。アイコン表示部56
は、メッセージを受信したことを示すアイコンを画面に
表示する。
【0038】画面表示は例えば図12に示すように行え
る。この例では、画面に表示する要素が、ウェブ画面4
7aおよびテレビ画面47bである。ウェブ画面47a
はインターネットのWWWブラウザと同様な外観とユー
ザインターフェースを有する。画面の表示モードは例え
ばつぎの3つであり、切り替えることができる。 テレビ表示モード:テレビ画面を全画面に表示する。 ウェブ表示モード:ウェブ画面を全画面に表示する。 複合表示モード:ウェブ画面の一部にテレビ画面を表
示する。 アイコン情報を含むメッセージを受信すると、有効期間
開始時刻に、例えば画面下部に対応するアイコンを表示
する。そのメッセージ中にブラウザに表示するコンテン
トボディが含まれている場合、アイコンをクリックする
と、ウェブ画面にそのコンテンツボディが表示される。
このときテレビ表示モードであれば、モードが複合画面
モードに移行する。ウェブ画面が表示されるウェブモー
ドまたは複合表示モードではコンテンツボディが表示さ
れる。この場合、ユーザは自動更新表示モードと手動表
示モードとを選択できる。自動更新表示モードにおいて
は、現在のコンテントメッセージの表示を、有効期間開
始時刻が新たに到来したライブモードのコンテントメッ
セージの表示で更新する。手動表示モードにおいては、
有効期間開始時刻が到来したライブモードのコンテント
メッセージをスプールしておき、ユーザ操作に基づいて
順次に、あるいはダイアローグで選択して、表示する。
【0039】つぎに、B−HTTPサービス部46を中
心に詳細な動作の説明を行う。 [キャッシュ・インデックスのデータ構造]まず受信さ
れたメッセージの管理に用いるインデックスのデータ構
造について説明する。メッセージが受信されるとそのメ
ッセージがキャッシュ(ハードディスク)に記憶され
る。蓄積ファイルはメッセージ単位となっている。そし
て、そのメッセージを管理するために、対応するインデ
ックス要素が生成されメモリに記憶される。図13にイ
ンデックス要素を示す。インデックス要素はファイル
名(名前エレメント)、有効期限(協定世界時)、
保存フラグ(ダウンロード処理の保存の後にオンにす
る)、ライブフラグ(ライブモードかどうかを示
す)、アイコンフラグ(アイコンエレメントの有無を
示す)、キーワードの各フィールドを有している。
【0040】インデックス要素は、例えば2種類のイン
デックスリストによりポイントされてキャッシュのLR
U(Least Recently Used)管理
や、ウェブページおよびアイコンの表示管理に用いられ
る。図14はアクセス順に双方向ポインタを用いてリス
トを形成したものである。これにより、キャッシュ内の
メッセージの管理をLRU法により管理できる。また、
図15に示すように表示タイミング(有効時間開始時
刻)の順で双方向ポイントを用いてリストを形成でき
る。このリストを用いれば、表示タイミング順にメッセ
ージを取り出し、ウェブページ等(ライブモードのと
き)やアイコンを表示できる。
【0041】[ウェブ画面表示]図16は、ライブモー
ドエレメントにより指定時刻に自動的に表示されるべき
情報をウェブ画面に表示する動作を示している。この図
において、有効期間開始時刻(図6の’S’)を参照し
てタイマ(図示しない)がウェブ表示動作を開始する
(S101)。そうすると、表示タイミング順にインデ
ックス要素を1つ取りだし(S102)、ライブフラグ
を用いてライブモードかどうかを判定し(S103)。
ライブモードでなければ(例えばダウンロード用メッセ
ージの場合)、そのまま処理をせずに終了する。ライブ
モードの場合には、キャッシュからメッセージを読み出
し、HTML文書を解析し、ウェブ画面に表示する(S
104、S106、S107)。
【0042】ステップS105ではレイアウト情報の取
り出しが行われる。レイアウト情報がある場合にはブラ
ウザのレイアウトが変更される。図17にも示すよう
に、ブラウザのレイアウトの情報には、ブラウザ自体ま
たはブラウザに表示されるコンテンツの配置、色、形
状、背景、フォント、その他の装飾情報が含まれてい
る。例えば図17に示すように、ブラウザ内に表示され
るテレビ画面(複合表示モード)についてx=20、y
=20、h=240、w=320と指定することによ
り、図18に示すようなレイアウトに変更することがで
きる。
【0043】[アイコン表示]図19は、アイコンを指
定時刻に表示する動作を示している。先に説明したウェ
ブの表示はウェブ画面が開いていないと表示されない。
ここで説明するアイコンはウェブ画面が開いているかど
うかに拘わらず表示される。図19において、この図に
おいて、有効期間開始時刻を参照してタイマ(図示しな
い)がアイコン表示動作を開始する(S111)。そう
すると、表示タイミング順にインデックス要素を1つ取
りだし(S112)、アイコンフラグを参照してアイコ
ンエレメントがあるかどうかを判定する(S113)。
アイコンエレメントがなければ、そのまま処理をせずに
終了する。アイコンエレメントがある場合には、キャッ
シュからメッセージを読み出し、アイコン情報を取りだ
し、画面に表示する(S114、S116、S11
7)。
【0044】アイコンは種々の態様、種々の配置で表示
することができる。またアイコンが増えたときにどのよ
うに消去するかについても種々の手法を採用できる。画
面下部のドック領域にリニアに並べて配置し、配置位置
が一杯になったら消去してもよいし、スクロールして選
択できるようにしてもよいし、複数ページに分けて選択
できるようにしてもよい。
【0045】なお、ステップS115においてアイコン
のレイアウト情報が取り出され、アイコンのレイアウト
を変更できるようになっている。
【0046】[アイコンクリック処理]図20および図
21は画面上のアイコンをクリックしたときの動作を示
す。図20において、アイコンのクリックに応じて、ア
イコンに該当するメッセージ名を取得し、キャッシュを
検索する(S121、S122、S123)。キャッシ
ュに該当するものがなければ、エラーを返して終了し
(S124、S125)、該当するメッセージ名があれ
ば、アンカーエレメントがあるかどうかを調べる(S1
26)。アンカーエレメントはデータのソースを特定す
る。データのソースには、インターネット上のサーバ、
放送衛星や通信衛星からの放送信号、ケーブルテレビの
有線放送信号、CD−ROM、DVD、ハードディスク
等がある。
【0047】アンカーエレメントがある場合には、対応
するデータのソースがインターネット上のサーバかどう
か、すなわちTCP/IP接続が必要かどうかを判別す
る(S127)。データソースがインターネット上のサ
ーバである場合には、インターネット上のサーバにアク
セスして情報を取り出す。すなわちTCP/IP接続を
行い、HTML文書(データ)を要求し、受信する(S
128、S129、S130)。この後、受信したHT
ML文書を解析し、ウェブ画面に表示する(S131、
S133、S135)。なお、この場合アンカーエレメ
ントは例えば”HTTP://www.infocit
y.co.jp/dir1/index.html”で
ある。
【0048】ステップS127において、データのソー
スがインターネット上のサーバでない場合、すなわち放
送衛星や通信衛星からの放送信号、ケーブルテレビの有
線放送信号、有線を用いたサービス、CD−ROM、D
VD、ハードディスク等である場合には、放送衛星や通
信衛星からの放送信号、ケーブルテレビの有線放送信
号、CD−ROM、DVD、ハードディスク等のストリ
ームと接続し、またはストリームをオープンし、その後
ステップS129以降の処理を行う。なお、ステップS
132においてブラウザで表示可能かどうかが判別さ
れ、表示不可能な場合にはダイアローグを表示してファ
イルへの保存が行われるようにする(S134)。な
お、このようなデータソースの場合には、アンカーエレ
メントは例えば”HTTP://bitcast/BS
11/filename.html”となる。ディレク
トリに該当するメディア(データソース)のソース識別
子例えばBS11(BS放送の第11チャンネル)に応
じて機器を駆動してデータを取得する。
【0049】データソースとなる放送衛星や通信衛星か
らの放送信号、ケーブルテレビの有線放送信号からの情
報は、本放送で伝送される情報でもよいし、本放送に多
重化される情報でもよい。
【0050】他方アンカーエレメントがない場合には、
メニューエレメントおよび暗号エレメントが調べられ
る。ここではメニューエレメントに関連する処理をまず
説明し、暗号エレメントがある場合の処理は後述する。
メニューエレメントがある場合にはメニューを表示し
(S137、S152)、メニューの項目(アイコン)
が選択されたときにはステップS123に戻る。メニュ
ーの項目が選択されないときには終了する(S15
4)。メニューを用いることによりきめ細かな選択を行
える。例えばアイコンが広告主の会社を表しているとき
に、メニューを用いて個々の製品を表すようにできる。
メニューを複数の階層で表すことも可能である。
【0051】ステップS137において、メニューエレ
メントがない場合には、暗号化エレメントがあるかどう
かを調べる。暗号化エレメントがない場合には、データ
ブロックのMIMEエレメントを取得してコンテンツボ
ディの種類を調べる(S139)。エレメントが”te
xt”または”html”の場合にはHTML文書とし
て解析を行い、ウェブ画面に表示する(S140〜S1
43)。エレメントが”program”の場合にはコ
ンテンツボディをプログラムとみなして実行する(S1
44〜S146)。
【0052】[有料放送]暗号化エレメントがある場合
の処理の説明に先立って、暗号化エレメントを利用して
実現される有料放送の仕組みについて簡単に説明する。
ここで有料部分はコンテンツ情報である。本放送自体が
有料かどうかは問わない。
【0053】図22において、放送局10には放送サー
バ11に加え、鍵サーバ14が設けられる。ユーザのパ
ーソナルコンピュータ20と鍵サーバ14とはインター
ネット30を介してダイヤルアップ接続できるようにな
っている。
【0054】コンテンツ情報の有料放送を利用するには
放送局等の運営組織と契約を行う必要がある。契約をし
たのちユーザはユーザIDおよびパスワードを取得す
る。ユーザIDおよびパスワードの取得申請は、書面、
電子メール、ファクシミリ、ウェブ、その他、運営組織
が定めた方法で行われ、ユーザIDおよびパスワードの
通知も同様な手法で通知される。
【0055】さらに有料放送により伝送される、プロテ
クトされたデータをアンプロテクトするにはアンプロテ
クト情報すなわち鍵情報を取得していなければならな
い。鍵情報は鍵サーバ14からTCP/IP接続を介し
て取得することができる。鍵情報の取得にはユーザID
およびパスワードが必要となる。
【0056】またユーザによる鍵情報の利用の状況は、
パーソナルコンピュータ20に記録され、一定期間ごと
に鍵サーバ14側に通知され、課金の基礎とされる。ユ
ーザによる鍵情報の利用の情報の通知のルーチンは、ユ
ーザ側で自動的に起動されてもよいし、鍵サーバ14が
ポーリングするようにしてもよい。
【0057】[鍵の有効期間のチェック]鍵情報が現在
有効かどうかのチェックは、ブラウザ起動時に行われ、
必要であれば有効な鍵情報をインターネットを介して取
得することができる。図23はこの処理を示す。図23
において、ブラウザを起動すると、使用中として登録さ
れている鍵の各々について、有効期間がチェックされる
(S160、S161)。チェックのために、使用中と
して登録されている鍵の各々について、その有効期間が
ストアされている。有効期間内であれば、そのまま終了
する(S162、S166)。有効期間内でない場合に
は鍵サーバ14にTCP/IP接続して鍵の取得手順を
実行する(S164、S166)。何らかの理由で有効
な鍵を取得できない、あるいは取得しない場合には、そ
の旨のメッセージが表示されて処理を終了する(S16
5、S166)。
【0058】[暗号エレメントによる復号]つぎにプロ
テクトされたコンテントのアンプロテクトについて説明
する。図20のステップ137において、暗号化エレメ
ントがある場合には、図21のステップS147以降に
進む。すなわち、暗号化エレメントの特定する暗号化、
スクランブル処理等、プロテクトを解くための鍵情報が
有効かどうかを調べる(S147)。有効であれば、暗
号化等プロテクトされたコンテントをアンプロテクト
し、記憶しておく(S148、S149、S150)。
鍵情報が有効でない場合には、その旨をユーザに表示し
て終了する(S151)。暗号化エレメントにより複数
のプロテクト手法の任意の1つを特定することができ、
複数のデータ供給者からの複数のプロテクト手法に対処
することができる。
【0059】[キャッシュインデックスの更新]図24
はメッセージをアクセスしたときのキャッシュインデッ
クスの更新処理を示す。これによりLRU法のキャッシ
ュ管理の管理データを維持できる。図24において、メ
ッセージがアクセスされると、アクセスしたメッセージ
の名前を取得する(S171、S172)。そして図1
4のリストのキャッシュインデックスを検索し、該当す
るインデックス要素を先頭位置に置き換える(S173
〜S176)。
【0060】[データ受信時の動作]図25はデータ受
信時の動作を示す。この図において、メッセージを受信
するとキャッシュに保存余地があるかどうかをチェック
する(S180〜S182)。保存余地があれば、その
ままキャッシュに保存し、キャッシュインデックスを更
新し、タイマをセットし、処理を終える(S183〜S
186、S194)。
【0061】なお、ステップS194において有効期間
エレメントが”ALL1”かどうかが判別される。すな
わちキャッシュからデータを強制的に削除することを示
すフラグがあるかどうかが判別される。”ALL1”の
場合、すなわちキャッシュからデータを強制的に排除す
るようにフラグが立っているときには、ライブモードか
どうかを判別してライブモードであればコンテンツを表
示し、その後データをキャッシュから削除する(S19
5、S196、S192)。ライブモードでないときに
は直ちにデータをキャッシュから削除する(S195、
S192)。このようにすることにより、キャッシュし
ておく必要のないデータによってキャッシュが一杯にな
ってしまうことを回避できる。
【0062】ステップS182においてキャッシュに保
存余地がない場合には、所定の規則に従ってデータブロ
ックを削除する。まず予約対象(例えばユーザが指定し
たキーワードを含んでいたり、ダウンロード対象のメッ
セージ)に該当するでない情報の中で最も古いものをキ
ャッシュインデックスから検索する(S187)。該当
するものがあれば、そのメッセージをキャッシュから削
除し、キャッシュインデックスを更新する(S192、
S193)。該当するものがない場合には、期限切れの
メッセージ中で最も古いものをキャッシュインデックス
を用いて検索する(S189、S190)。該当するも
のがあればそのデータを削除し、キャッシュインデック
スを更新する(S192、S193)。有効期限切れの
メッセージもない場合にはキャッシュインデックス中で
一番古いものを取り出し、そのデータをキャッシュから
削除し、キャッシュインデックスを更新する(S190
〜S193)。
【0063】以上のように古いメッセージを必要なだけ
削除した後に新たなメッセージを保存する(S183〜
S186)。
【0064】以上のキャッシュ管理では、ユーザが指定
したキーワードに該当する(予約)メッセージをクリッ
ピングすることができる。
【0065】なお、データの受信は図8のチューナ41
を介して行われるが、BS放送、CS放送、ケーブルテ
レビ放送、記録装置等の他のメディアからデータを取得
するようにもできる。この場合、他のメディアからデー
タを取得するように切り替えを行うB−HTTPエレメ
ントを新たに設定すれば、B−HTTP放送信号中にそ
の切り替え用B−HTTPエレメントを多重化させるこ
とにより、データ取得のトリガとすることができる。取
得したデータは図25と同様に受信され、その後、デー
タの表示等が行われる。
【0066】[検索表示]図26は、メッセージを検索
して表示する動作を示す。図25において、検索を指定
すると、検索ダイアログが表示される(S201、S2
02)。このダイアログを用いてキーワード検索を指定
すると、キャッシュインデックスを検索し、検索結果一
覧をHTML文書に変換する(S203、S204、S
206)。またキーワード検索が指定されなかったとき
にはキャッシュのデータブロックを全文検索し、検索結
果一覧をHTML文書に変換する(S205、S20
6)。このようにして得たHTML文書を解析し、ウェ
ブ画面に表示する(S207〜S209)。
【0067】[ダウンロード]図27は受信したデータ
ブロックをダウンロードする動作を示す。ダウンロード
自体は通常の動作であり、まずキャッシュ内のメッセー
ジの全部または一部の一覧を表示し、ファイルダイアロ
グを表示し、ダウンロードの指示を受け付けてキャッシ
ュから読み出してファイルに保存する(S211〜S2
15)。この後ファイルに保存したデータブロックのイ
ンデックス要素の保存フラグをオンに書き換え、当該デ
ータブロックを削除してもよいことを表示させる(S2
16、S217)。
【0068】[ボタンクリック後の動作]図28はウェ
ブページのボタンをクリックしたつぎのページのアクセ
スをする動作を示す。ボタンのクリックに応じて、ボタ
ンに対応する情報がビットキャストのアンカーかどうか
を調べる(S221、S222)。ビットキャストのア
ンカーでなければ、インターネット上のサーバにアクセ
スして情報を取り出す。すなわちTCP/IP接続を行
い、HTML文書を要求し、受信する(S227、S2
28、S229)。この後受信したHTML文書を解析
し、ウェブ画面に表示する(S230、S231、S2
32)。
【0069】なお、この場合にも、図20の場合と同様
に、インターネット上のサーバに加えて放送衛星や通信
衛星からの放送信号、ケーブルテレビの有線放送信号、
CD−ROM、DVD、ハードディスク等から情報を取
得するようにしてもよい。この場合、ステップS227
〜ステップS232を図20のステップS127〜S1
36に置き換えればよい。詳細な説明を繰り返さない。
【0070】他方ビットキャストのアンカーの場合に
は、キャッシュからメッセージを読み出し、HTML文
書の解析を行い、ウェブ画面に表示する(S223〜S
226)。
【0071】以上で実施例の説明を終了する。なおこの
発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣
旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。例えば、
実施例では、ユーザ側の端末として、パーソナル・コン
ピュータを用いたが、インテリジェント化されたテレビ
ジョン受像機でもよく、またセット・トップ・ボックス
等でもよい。テレビジョン放送の方式はNTSC方式の
みでなく、SECAMやPAL方式でもよい。また、テ
レビジョン放送に限らずラジオ放送にも適用できる。ま
たテレビジョン放送も地上波放送に限らず、衛星放送を
用いたものでもよい。また有線放送でもよい。また多重
化も種々の方式を採用でき、周波数多重等も適用でき
る。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、コンテンツ情報を放送信号に多重化して送り、所望
の時刻にコンテンツまたはその一部を表示させることが
でき、しかもコンテンツ情報を一次記憶する際に一次記
憶装置にストアしておく必要がないコンテンツ情報を強
制的に一次記憶装置から削除することにより、コンテン
ツ情報の一次記憶を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例を全体として示す模式図で
ある。
【図2】 上述実施例で用いるVBIのデータ多重を説
明する図である。
【図3】 上述実施例で用いるVBIのデータ多重を説
明する図である。
【図4】 上述実施例で用いるVBIのデータ多重を説
明する図である。
【図5】 上述実施例のデータグループ(メッセージ)
のフォーマットを説明する図である。
【図6】 図5のB−HTTPエレメントの例を説明す
る図である。
【図7】 図5のB−HTTPエレメントの例を説明す
る図である。
【図8】 図1のパーソナルコンピュータの実装構成を
機能ブロックで示す図である。
【図9】 図1のパーソナルコンピュータの実装構成の
階層構造を説明する図である。
【図10】 図1のパーソナルコンピュータの実装構成
の具体例を示す図である。
【図11】 図8のB−HTTPサービス部46および
Bitcastブラウザ47の構成例を説明する図であ
る。
【図12】 Bitcastブラウザで表示される画面
の一例を示す図である。
【図13】 メッセージのキャッシングに用いるインデ
ックス要素の構成例を示す図である。
【図14】 上述インデックス要素をポイントするキャ
ッシュ用リストを説明する図である。
【図15】 上述インデックス要素をポイントする表示
用リストを説明する図である。
【図16】 ウェブページ等の表示動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図17】 レイアウトエレメントの一例を示す図であ
る。
【図18】 図17のレイアウトアイコンの一例に対応
するBitcastブラウザのレイアウトを示す図であ
る。
【図19】 アイコンの表示動作を説明するフローチャ
ートである。
【図20】 アイコンをクリック処理したときの動作を
説明するフローチャートである。
【図21】 アイコンをクリック処理したときの動作を
説明するフローチャートである。
【図22】 有料放送の構成を説明するブロック図であ
る。
【図23】 有料放送の鍵の更新の処理を説明するフロ
ーチャートである。
【図24】 メッセージをアクセスしたときの図14の
キャッシュインデックスのリストを更新する処理を説明
するフローチャートである。
【図25】 メッセージ受信時の動作を説明するフロー
チャートである。
【図26】 検索動作を説明するフローチャートであ
る。
【図27】 ダウンロード時の動作を説明するフローチ
ャートである。
【図28】 ウェブページのボタンクリック時の動作を
説明するフローチャートである。
【符号の説明】
11 放送サーバ 20 パーソナルコンピュータ 31 WWWサーバ 41 チューナ 42 波形等価回路 43 A/D変換器 44 パケット抽出器 45 番組データ生成部 46 B−HTTPサービス部 47 Bitcastブラウザ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンテンツ情報と上記コンテンツ情報を
    表示装置に表示するタイミングの情報と上記コンテンツ
    情報の一次記憶に関する指示の情報とが多重化された放
    送信号を受信する手段と、 上記受信した放送信号から上記コンテンツ情報と上記タ
    イミングの情報と上記一次記憶に関する指示の情報とを
    取り出す手段と、 上記コンテンツ情報を一時記憶する一時記憶手段と、 上記一次記憶に関する指示の情報に基づいて上記一次記
    憶手段に一次記憶されている上記コンテンツ情報のう
    ち、上記一次記憶に関する指示の情報に対応するものを
    強制的に削除する手段と、 上記タイミングの情報に基づいて上記一次記憶手段から
    上記コンテンツ情報を読み出し少なくとも上記コンテン
    ツ情報の一部を上記表示装置に表示させる手段とを有す
    ることを特徴とする情報表示装置。
  2. 【請求項2】 上記放送信号をテレビジョン放送信号と
    した請求項1記載の情報表示装置。
  3. 【請求項3】 上記コンテンツ情報と上記タイミングの
    情報と上記コンテンツ情報の一次記憶に関する指示の情
    報とをテレビジョン放送信号の垂直帰線期間に挿入して
    多重化した請求項1または2記載の情報表示装置。
  4. 【請求項4】 上記タイミングの情報を上記コンテンツ
    情報の表示時刻とした請求項1、2または3記載の情報
    表示装置。
  5. 【請求項5】 上記表示時刻は上記コンテンツ情報を受
    信した時刻を基準にした相対時刻で表わす請求項4記載
    の情報表示装置。
  6. 【請求項6】 上記タイミング情報を上記一次記憶に関
    する情報として用い、上記タイミング情報が所定の値を
    取るときに、上記タイミング情報に対応するコンテンツ
    情報を上記一次記憶手段から削除するようにした請求項
    5記載の情報表示装置。
  7. 【請求項7】 上記所定の値をオール1の相対時刻とし
    た請求項6記載の情報表示装置。
  8. 【請求項8】 上記一次記憶手段から削除される上記コ
    ンテンツ情報の少なくとも一部は上記表示装置に表示さ
    せられたのちに上記一次記憶手段から削除されるように
    した請求項1、2、3、4、5、6または7記載の情報
    表示装置。
  9. 【請求項9】 放送信号に多重化されているコンテンツ
    情報の少なくとも一部を表示するために用いる情報表示
    用コンピュータ・プログラム製品において、 コンテンツ情報と上記コンテンツ情報を表示装置に表示
    するタイミングの情報と上記コンテンツ情報の一次記憶
    に関する指示の情報とが多重化された放送信号を受信す
    るステップと、 上記受信した放送信号から上記コンテンツ情報と上記タ
    イミングの情報と上記一次記憶に関する指示の情報とを
    取り出すステップと、 上記コンテンツ情報を一時記憶するステップと、 上記一次記憶に関する指示の情報に基づいて上記一次記
    憶されている上記コンテンツ情報のうち、上記一次記憶
    に関する指示の情報に対応するものを強制的に削除する
    ステップと、 上記タイミングの情報に基づいて上記一次記憶されてい
    る上記コンテンツ情報を読み出し少なくとも上記コンテ
    ンツ情報の一部を上記表示装置に表示させるステップと
    をコンピュータに実行させるのに用いることを特徴とす
    る情報表示用コンピュータ・プログラム製品。
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