JPH10327579A - スイッチング電源回路 - Google Patents

スイッチング電源回路

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JPH10327579A
JPH10327579A JP6238098A JP6238098A JPH10327579A JP H10327579 A JPH10327579 A JP H10327579A JP 6238098 A JP6238098 A JP 6238098A JP 6238098 A JP6238098 A JP 6238098A JP H10327579 A JPH10327579 A JP H10327579A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来例の一次回生方式の共振型電源は、トラ
ンス二次巻線に接続された整流ダイオードを通して流れ
る電流を急峻に遮断するため、ダイオードリカバリーノ
イズが発生する。 【解決手段】 直流源、インダクタンス、コンデンサ、
主スイッチング素子および副スイッチング素子を含むス
イッチング電源回路であり、インダクタンスに蓄積され
た励磁エネルギーをループ回路にて、次回の主スイッチ
ング素子のターンオンのタイミング迄温存し、回生電力
として利用することを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、損失を低減するた
めのスイッチング電源(DC−DCコンバータ)の構成
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年高い周波数で利用できるスイッチン
グ素子の開発に伴いDC−DCコンバータのスイッチン
グ周波数が高くなるにつれて、大きな体積を占めるトラ
ンス、チョークコイル、平滑コンデンサを小さく構成で
きるようになり、その小形化が期待されている。
【0003】ところが、スイッチング素子のターンオ
ン、ターンオフ時の電流と電圧の重なりによって生ずる
スイッチング損失が高周波化に伴って増加し、前記した
部品や回路素子が小さくなっているにもかかわらず、ス
イッチング損失による発熱に対する放熱対策のために全
体の小型化が進んでいないのが現状である。
【0004】また、DC−DCコンバータの高周波化に
ともない絶縁ゲート型電界トランジスタの使用が一般的
になっているが、絶縁ゲート型電界効果トランジスタは
出力部に寄生容量があり、電圧を印加したままスイッチ
ング動作を行うと寄生容量の短絡を生じ、ノイズを発生
する。このことに対しても対策が必要である。
【0005】スイッチング素子のターンオン、ターンオ
フ時の損失を低減することのできる1石式のDC―DC
コンバータの従来例として、特公平7−48944号公
報、発明の名称:DC−DCコンバータ、出願人:東光
株式会社、ネミック・ラムダ株式会社、株式会社ユタカ
電機製作所、株式会社電設、があり、図4にその回路
図、図5にその動作波形を示す。
【0006】図4において、従来例の主スイッチング素
子のオン期間中にトランスの一次巻線から二次巻線へ電
力が伝達される1石式のDC―DCコンバータは、直流
源ES、トランスT1の―次巻線L1、主スイッチング素
子であるNチャンネルの絶縁ゲート型電界効果トランジ
スタQAが直列回路を構成しており、トランスT1の二次
巻線L2には整流ダイオードDA、チョークコイルL3
平滑コンデンサCAからなる整流・平滑回路が接続さ
れ、さらに、トランジスタQAには第1のコンデンサ
C、第2のコンデンサCDとPチャンネルの絶縁ゲート
型電界効果トランジスタQBからなる直列回路が並列接
続されている。トランジスタQBは副スイッチング素子
の役割をなし、DDはトランジスタQBの寄生ダイオード
であり、コンデンサCBはトランジスタQAの寄生容量で
ある。また、トランジスタQBがターンオフした後第1
の休止期間を経てトランジスタQAがターンオンし、ト
ランジスタQAがターンオフした後、第2の休止期間を
経てトランジスタQBがターンオンするように両方のス
イッチング素子がオフしている休止期間を設定してあ
る。
【0007】このように構成された図4のDC―DCコ
ンバータの動作の波形図を示す図5を参照しながら説明
する。図5は、トランジスタQAのゲート電圧VGA、ト
ランジスタQBのゲート電圧VGB、トランジスタQAのド
レイン・ソース間電圧VQA、トランジスタQAのドレイ
ンからソースへ流れる電流IQA、コンデンサCCの電流
CC、コンデンサCDの電流ICD、トランジスタQBの寄
生ダイオードDDの電流IDD、トランジスタQBのドレイ
ンからソースへ流れる電流IQBの波形を、横軸に共通の
時間軸をとって表してある。
【0008】まず時刻k5でトランジスタQAがターンオ
フすると、トランジスタQAのドレインからソースへ流
れる電流IQAは零となり、―次巻線L1に流れていた電
流の内の励磁電流は寄生容量CBとコンデンサCCに流
れ、寄生容量CBとコンデンサCCが充電される。
【0009】時刻k6に、トランジスタQAのドレイン・
ソース間電圧VQAがそれまでのサイクルでコンデンサC
Dに充電されていた電圧VCDを越えると、励磁電流はコ
ンデンサCDとトランジスタQBの寄生ダイオードDD
らなる径路に流れコンデンサCDが充電され始める。な
お定常動作中においてコンデンサCDに充電されていた
電圧VCDは、直流源ESの電圧VESよりも高くなってい
る。
【0010】トランスT1の―次巻線L1の励磁エネルギ
ーが全てコンデサCDに遷移した時刻k8に、コンデンサ
Dを流れる電流ICDは零になる。時刻k5から時刻k8
までの期間は定常動作の結果、トランジスタQAのオフ
期間の1/2となる。
【0011】電流ICDが零になる前の時刻k7にトラン
ジスタQBにゲート電圧VGAを加えてターンオンする
と、時刻k8以後のコンデンサCDの電圧は一次巻線L1
に主スイッチング素子であるトランジスタQAがオン時
と逆の電圧、すなわち(VCD―VES)の電圧をトランジ
スタQBを通して印加し、一次巻線L1をトランジスタQ
Aがオン時と逆方向に励磁する。このために、電流ICD
は零になった以後に連続してコンデンサCDから流れ出
す。これが、時刻k8の状況である。時刻k5と時刻k7
間は、トランジスタQA、QBが両方共オフしている第2
の休止期間であり、トランジスタQAのオフ期間の1/
7に設定してある。
【0012】時刻k8から後は、前記の通り励磁電流は
電流ICDとしてトランジスタQB、コンデンサCD、一次
巻線L1を逆方向に流れ、トランスT1の一次巻線L1
逆方向に励磁され、この励磁エネルギーは後述するトラ
ンジスタQBがターンオフする時刻k9以後の効果に用い
られる。
【0013】次に、時刻k9にトランジスタQBがターン
オフすると、コンデンサCDの電流ICD、トランジスタ
Bの電流IQBが零になるが、励磁電流は連続して流れ
続けようとするためにトランジスタQAの寄生容量CB
コンデンサCCの放電電流として流れる。図5ではコン
デンサCCの充電電流を(+)、放電電流を(−)の電
流ICCとして表してある。
【0014】時刻k9以後、寄生容量CB、コンデンサC
Cが放電される時、この寄生容量CB、コンデンサCC
電圧は一次巻線L1の励磁インダクタンスと寄生容量
B、コンデンサCCの並列容量による過渡現象の正弦波
共振波形となり、この共振周期の1/4で最低となる。
この寄生容量CB、コンデンサCCの両端電圧はトランジ
スタQAのドレイン・ソース間電圧VQAであり、前記共
振周期の1/4の時刻k10の直前に零になる。寄生容量
B、コンデンサCCの放電が完了すると、励磁電流はト
ランジスタQAの寄生ダイオードDCに遷移して流れる。
図5のドレイン・ソース間電圧VQAの点線は、前記正弦
波共振波形を示すものである。
【0015】時刻k9と時刻k10の間はトランジスタ
A、QBが両方共オフしている第1の休止期間である。
そして励磁電流がこの寄生ダイオードDCを流れている
時刻k10に、主スイッチング素子であるトランジスタQ
Aがターンオンする。
【0016】時刻k10でドレイン・ソース間電圧VQA
零なので、コンデンサCCは勿論、寄生容量CBの放電は
完了しており、トランジスタQAのターンオフ時の寄生
容量CBによる短絡電流は生じない。
【0017】このように主スイッチング素子であるトラ
ンジスタQAがターンオンする前に、トランジスタQA
ドレイン・ソース間電圧VQAが零になるので、電圧VQA
と電流IQAの重なり期間はなく、スイッチング損失は生
じない。さらに、寄生容量CBからの短絡電流も流れな
い。
【0018】ここで、第1の休止期間はトランスT1
励磁インダクタンスと第1のコンデンサCCで決定され
る共振周期の1/4、第2の休止期間は主スイッチング
素子であるトランジスタQ1のオフ期間の1/7にした
が、第1の休止期間は前記共振周期の1/4から1/6
の間、第2の休止期間は主スイッチング素子であるトラ
ンジスタQAのオフ期間の1/2以下、に設定すること
により同様な効果が得られる、としている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
のDC−DCコンバータにおいては以下に示すような問
題点があった。
【0020】(1)ダイオードリカバリーノイズが発生
する トランスT1の二次巻線L2に接続された整流ダイオード
Aのオン期間中に急峻にターンオフされるため、整流
ダイオードDAのリカバリーノイズが発生する。時刻K5
で、整流ダイオードDAに電流がながれているにもかか
わらず、主スイッチング素子QAがターンオフするた
め、整流ダイオードDAに流れている電流が急峻に遮断
され、ダイオードリカバリーノイズが発生する。
【0021】(2)ノイズ(不要輻射)が発生する コンデンサCCの電流ICCは図5に示されるように時刻
5の直後及び時刻K9の直後に急峻な細いパルス状とな
って回路を流れるため、コンデンサCB及びCCを接続す
る結線路上にノイズが発生する。この結線路がCDとQB
の直列回路と短距離で結ばれている場合はノイズ(不要
輻射)の問題が少ないが、部品配置上の都合等の要因に
より長くなる場合は、ノイズ(不要輻射)が増加する原
因となる。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
スイッチング電源回路は、直流源、インダクタンス、コ
ンデンサ、主スイッチング素子および副スイッチング素
子を含むスイッチング電源回路において、インダクタン
スに蓄積された励磁エネルギーをループ回路にて、次回
の主スイッチング素子のターンオンのタイミング迄温存
し、回生電力として利用することを特徴とするものであ
る。
【0023】また、本発明の請求項2記載のスイッチン
グ電源回路は、直流電源EB、トランスの―次巻線、主
スイッチング素子である絶縁ゲート型電界効果トランジ
スタを直列接続し、該トランスの二次巻線に接続された
第2のダイオードと平滑コンデンサによる整流・平滑回
路を経て直流出力を得るスイッチング電源回路であり、
該主スイッチング素子に第1のコンデンサが並列接続さ
れ、該トランスの1次巻線と該主スイッチング素子の直
列回路に対して第1のダイオードと第2のコンデンサよ
り成る直列回路が並列接続され、該トランスと該主スイ
ッチング素子との接続点と該ダイオードと該第2のコン
デンサとの接続点を副スイツチング素子である絶縁ゲー
ト型電界効果トランジスタにより接続し、副スイッチン
グ素子がターンオフした後に第1の休止期間を経て主ス
イッチング素子がターンオンし、該主スイッチング素子
がターンオフした後に第2の休止期間(t1−t3の期
間)を経た後、該トランスの二次巻線に接続された第2
のダイオードのオン期間中に該副スイッチング素子をタ
ーンオンさせて第1と第2のコンデンサの充電エネルギ
ーをトランスの1次巻線の励磁エネルギーに変換し、こ
の1次巻線の励磁エネルギーにより発生した励磁電流を
第1のダイオードと副スイッチング素子の回路に流して
励磁エネルギーを保持し、所要期間経過後、副スイッチ
ング素子をオフし、一定期間内に主スイッチング素子を
オンすることを特徴とするものである。
【0024】さらに、本発明の請求項3記載のスイッチ
ング電源回路は、直流電源EB、トランスの―次巻線、
主スイッチング素子である絶縁ゲート型電界効果トラン
ジスタを直列接続し、該トランスの二次巻線に接続され
た第2のダイオードと平滑コンデンサによる整流・平滑
回路を経て直流出力を得るスイッチング電源回路であ
り、該トランスの1次巻線に対して第1のコンデンサが
並列接続され、さらに、又、該トランスの1次巻線に対
して第1のダイオードと第2のコンデンサより成る並列
回路が副スイツチング素子である絶縁ゲート型電界効果
トランジスタを介して並列接続され、副スイッチング素
子がターンオフした後に第1の休止期間を経て主スイッ
チング素子がターンオンし、該主スイッチング素子がタ
ーンオフした後に第2の休止期間(t1−t3の期間)を
経た後、該トランスの二次巻線に接続された第2のダイ
オードのオン期間中に該副スイッチング素子をターンオ
ンさせて第1と第2のコンデンサの充電エネルギーをト
ランスの1次巻線の励磁エネルギーに変換し、この1次
巻線の励磁エネルギーにより発生した励磁電流を第1の
ダイオードと副スイッチング素子の回路に流して励磁エ
ネルギーを保持し、所要期間経過後、副スイッチング素
子をオフし、一定期間内に主スイッチング素子をオンす
ることを特徴とするものである。
【0025】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は本発明の一実施の
形態に関する図である。
【0026】[実施の形態1]以下、本発明の一実施の
形態よりなるスイッチング電源回路をフライバック方式
に適用した例を図1に示し、この回路図を参照しながら
説明する。
【0027】図1の主スイッチング素子のオン期間中に
トランスの一次巻線から二次巻線へ電力が伝達される1
石式の部分共振型スイッチング電源回路は、直流電源E
B、トランスT1の―次巻線L1、主スイッチング素子で
あるNチャンネルの絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
1が直列回路を構成しており、トランスT1の二次巻線
2には整流ダイオードD2、平滑コンデンサC3からな
る整流・平滑回路が接続されている。
【0028】さらに、主スイッチング素子であるトラン
ジスタQ1には第1のコンデンサC1が並列接続され、ト
ランスT1とトランジスタQ1の直列回路に対して、ダイ
オードD1と第2のコンデンサC2との直列回路が、並列
接続されている。さらに、トランスT1とトランジスタ
1との接続点Aと、ダイオードD1とコンデンサC2
の接続点Bとを、副スイツチング素子であるNチャンネ
ルの絶縁ゲート型電界効果トランジスタQ2が接続して
おり、接続点A側にはトランジスタQ2のソース端子が
接続され、接続点B側にはトランジスタQ2のドレイン
端子が接続されている。
【0029】そして、図1に示されるように、主スイッ
チング素子のトランジスタQ1には、寄生ダイオードD3
と寄生容量C4とが並列接続されており、又副スイツチ
ング素子のトランジスタQ2には、寄生ダイオードD4
寄生容量C5とが並列接続されている。
【0030】図1のように構成されたスイッチング電源
回路の動作を図2の波形図として示す。図2は、 EG1:トランジスタQ1のゲート電圧、 EG2:トランジスタQ2のゲート電圧、 I1 :トランスT1の一次巻線L1を流れる電流、 EQ1:トランジスタQ1のドレイン・ソース間電圧、 I2 :トランスT1の二次巻線L2を流れる電流、 IQ1:トランジスタQ1のドレインからソースへ流れる
電流、 EQ2:トランジスタQ2のドレイン・ソース間電圧、 IQ2:トランジスタQ2のドレインからソースへ流れる
電流、 の各波形を横軸に共通の時間軸をとって表してある。
【0031】時間軸に沿って説明する。
【0032】(1)期間t0−t1間の動作(Q1オン、
2オフ) 時刻t0で、トランジスタQ1のゲート電圧EG1はハイ状
態に設定されており、トランジスタQ2のゲート電圧E
G2はロー状態(ゼロレベル)なので、トランジスタQ1
はオン(動作)状態であり、トランジスタQ2はオフ
(非動作)状態である。
【0033】トランスT1の一次巻線L1を流れる電流I
1は単調増加し、トランジスタQ1のドレイン・ソース間
電圧EQ1はほぼ零(ゼロ)レベルにあり、トランスT1
の二次巻線L2を流れる電流I2も零(ゼロ)レベルにあ
り、トランジスタQ1のドレインからソースへ流れる電
流IQ1は単調増加し、トランジスタQ2のドレイン・ソ
ース間電圧EQ2はハイレベルにあり、トランジスタQ2
のドレインからソースへ流れる電流IQ2は零(ゼロ)レ
ベルにある。
【0034】(2)期間t1−t2間の動作(Q1オフ、
2オフ) 時刻t1で、トランジスタQ1のゲート電圧EG1はロー状
態(ゼロレベル)となり、トランジスタQ2のゲート電
圧EG2はロー状態のままなので、トランジスタQ1はオ
フ(非動作)状態となり、トランジスタQ2はオフ(非
動作)状態のままである。従って、トランスT1の一次
巻線L1を流れる電流I1は、コンデンサC1及びトラン
ジスタQ1のドレイン・ソース間の寄生容量C4に流れ込
むため、増加の勾配は減少する。と同時に、トランジス
タQ1のドレイン・ソース間電圧EQ1は緩やかに立ち上
がり、主スイッチング素子であるトランジスタQ1のタ
ーンオフによる損失(ロス)を僅少にする。
【0035】トランスT1の二次巻線L2を流れる電流I
2も零(ゼロ)レベルにあり、トランジスタQ1のドレイ
ンからソースへ流れる電流IQ1は零(ゼロ)レベルにあ
り、トランジスタQ2のドレイン・ソース間電圧EQ2
ハイレベルから減少してローレベルに向かう。また、ト
ランジスタQ2のドレインからソースへ流れる電流IQ2
は零の状態(ゼロレベル)のままにある。
【0036】(3)期間t2−t3間の動作(Q1オフ、
2オフ) 時刻t2で、トランジスタQ1のドレイン電圧EQ1が直流
電源の電源電圧EBと等しくなるので、トランスT1の一
次巻線L1を流れる電流I1は、コンデンサC1、トラン
ジスタQ1のドレイン・ソース間の寄生容量C4及び副ス
イツチング素子であるトランジスタQ2の寄生ダイオー
ドD4を介してコンデンサC2に流れ込む。
【0037】トランジスタQ1のゲート電圧EG1はロー
状態であり、トランジスタQ2のゲート電圧EG2はロー
状態であり、トランジスタQ1はオフ(非動作)状態と
なり、トランジスタQ2はオフ(非動作)状態である。
トランスT1の一次巻線L1を流れる電流I1はピークと
なり、トランジスタQ1のドレイン・ソース間電圧EQ1
の増加の勾配が減少し、トランスT1の二次巻線L2を流
れる電流I2も零(ゼロ)レベルにあり、トランジスタ
1のドレインからソースへ流れる電流IQ1は零(ゼ
ロ)レベルにあり、トランジスタQ2のドレイン・ソー
ス間電圧EQ2はローレベルに達し、トランジスタQ2
ドレインからソースへ流れる電流IQ2は零(ゼロ)レベ
ルのままにある。
【0038】(4)期間t3−t4間の動作(Q1オフ、
途中でQ2オン) 時刻t3で、トランジスタQ1のドレイン・ソース間電圧
Q1の電圧値が式(1)の値となると、トランスT1
二次巻線L2を流れる電流I2が流れ始め、トランスT1
の一次巻線L1を流れる電流I1が零(ゼロ)レベルであ
る。
【0039】 EQ1=NE2+EB (1) ここに、E2 :二次側出力電圧 N :トランスの巻数比(N=n1/n2) トランスの一次巻線の巻数をn1、トランスの二次巻線
の巻数をn2、とする。
【0040】また、時刻t3近傍において、トランジス
タQ1のドレイン・ソース間電圧EQ1の点線で示す曲線
(リンギング)は、トランスT1の一次巻線L1のリーケ
ージインダクタンスLRと回路の容量の和の(C1+C2
+C4)の共振現象による電圧振動を示すものである。
【0041】また、二次側出力電圧E2は、電源制御I
C(図1では図示省略)により、トランジスタQ1のオ
ン時間を制御することにより、常に一定電圧にコントロ
ールされている。
【0042】期間t3−t4間において、トランジスタQ
1のゲート電圧EG1はロー状態となり、トランジスタQ2
のゲート電圧EG2はロー状態なので、トランジスタQ1
はオフ(非動作)状態であり、トランジスタQ2はオフ
(非動作)状態である。トランスT1の一次巻線L1を流
れる電流I1は零(ゼロ)レベルにあり、トランジスタ
1のドレイン・ソース間電圧EQ1は上記の式(1)で
規定される電圧、EQ1=NE2+EBにあるので、トラン
スT1の二次巻線L2を流れる電流I2は時刻t3で最大値
となり、その後単調に減少し、時刻t4で零(ゼロ)レ
ベルに達する。トランジスタQ1のドレインからソース
へ流れる電流IQ1は零(ゼロ)レベルにあり、トランジ
スタQ2のドレイン・ソース間電圧EQ2はローレベルに
あり、トランジスタQ2のドレインからソースへ流れる
電流IQ2は零(ゼロ)レベルにある。
【0043】次に、期間t3−t4間の或る時期におい
て、トランジスタQ2のゲート電圧EG 2をハイ状態に
し、トランジスタQ2をオンさせる。この時、トランジ
スタQ2のドレイン・ソース間電圧EQ2は零のため、ス
イッチングを動作させても、スイッチングによる損失や
スイッチングノイズは発生しない。
【0044】さらに、この期間(期間t3−t4間)中
は、第1のコンデンサC1の充電電圧値と第2のコンデ
ンサC2の充電電圧値とは同一のため、この期間中であ
れば、いずれのタイミングでトランジスタQ2をオンし
ても所定の動作を行うことができる。
【0045】特にこの期間の動作ので重要なことは、ト
ランスT1の一次巻線L1を流れる電流I1が流れず(ゼ
ロレベル)、トランスT1の二次巻線L2を流れる電流I
2のみが流れている状態であることである。
【0046】(5)期間t4−t5間の動作(Q1オフ、
2オン) 時刻t4で、トランスT1の―次巻線L1に蓄積されてい
た励磁エネルギーが零となり、トランスT1の二次巻線
2を流れる電流I2も零となる。また、第2のコンデン
サC2の充電電荷がトランジスタQ2を介して放出を開始
し、同時に第1のコンデンサC1、浮遊容量C4も充電電
荷の放出を開始するため、トランスT1の一次巻線L1
流れる電流I1は逆向きに流れ、一次巻線L1を逆励磁す
る。この時、一次巻線L1の両端電圧は、NE2以下であ
るため、トランスT1の二次巻線L2を流れる電流I2
零レベルの状態を持続する。
【0047】この期間は、コンデンサC1、C2、C4
蓄積された静電エネルギーを一次巻線L1の励磁エネル
ギーに変換する過渡期間であり、時刻t4と時刻t5との
期間の時間T(t4−t5)は式(2)により決定され
る。
【0048】 T(t4−t5)=(1/2)×(√L×(C1+C2+C4)) (2) ここに、Lは一次巻線L1のインダクタンスの値であ
る。
【0049】(6)期間t5−t6間の動作(Q1オフ、
2オン) 時刻t5で、上述の静電エネルギーが励磁エネルギーに
変換される過程が終了すると(この時、電圧EQ1がEB
と等しくなる)、一次巻線L1の励磁電流I1は、ダイオ
ードD1、トランジスタQ2を通して流れ続ける。トラン
ジスタQ2がオンしている間、一次巻線L1の励磁電流I
1は、この同一ループをぐるぐる回り続ける。
【0050】この「ぐるぐる回りの期間」中、上記のル
ープ内の抵抗値が小さいため、トランスT1の一次巻線
1を流れる電流I1の減衰量は僅少であり、次の時刻t
6迄その勢力(電磁エネルギー)は持続される。
【0051】本発明の一実施の形態よりなるスイッチン
グ電源回路は、PWM制御(パルス幅変調)フライバッ
ク方式に適用したものである。トランジスタQ1のスイ
ッチング周期は一定であり、2次側出力の負荷条件(2
次側出力電流の多少)により、主にQ1のオン期間(t0
〜t1期間+△)及び2巻線に電流が流れている期間
(t3〜t4期間)が変動する。従って、t3〜t4期間に
コンデンサC1、C2及びC4に蓄積されていた静電エネ
ルギーをt4〜t5期間で、トランスT1の一次巻線L1
励磁エネルギーに変換し、次にトランジスタQ1がオン
する迄の期間中、この励磁エネルギーを温存するのが当
期間のt5−t6期間である。つまり、2次側負荷条件に
より、各動作期間の長さが変化する一方、スイッチング
間隔が一定のため、このt5−t6期間にて、タイミング
の調整を行うことになる。
【0052】さらに言えば、この「ぐるぐる回りのルー
プ」の抵抗値が少ないものの、時間の経過と共に損失が
発生するため、当期間のt5−t6期間が短い方が効率が
上がります。従って、2次側負荷電流が少ない場合に、
効率が低くなる傾向がある。
【0053】(7)期間t6−t7間の動作(Q1オフ、
2オフ) 時刻t6で、トランジスタQ2をオフすると、トランスT
1の一次巻線L1を流れる電流I1は電源EB、コンデンサ
1、C4のループを流れ、時刻t7で、コンデンサC1
びC4の充電電荷の引き抜きが終了する。この間、トラ
ンジスタQ2のドレイン・ソース間電圧EQ2がゆるやか
に上昇するため、トランジスタQ2のターンオフによる
損失が僅少となる。
【0054】(8)期間t7−t0間の動作 (Q1オン、
2オフ) 時刻t7以降、トランスの一次巻線L1の逆励磁電流I1
は、電源EBとダイオードD3のループを流れる。但し、
この現象を実現するため、下記の関係の式(3)が成立
するように、回路定数を設定する。
【0055】 (NE22×(C1+C2+C4) > (EB2×(C1+C4+(C2×C5)/(C2+C5)) (3) 例えば、C1=330pF、C2=15000pF、C4
=200pF、C5=200pF、NE2=75V、EB
=140V、であり、これらの数値は上式(3)を満足
していることは当然である。
【0056】この期間中、トランスT1の一次巻線L1
流れる電流I1は、電源電圧EBの極性に逆らって流れる
ため、時間経過とともに減少し、時刻t0で零になる。
そして、この期間中に、即ち期間t7−t0間の期間中
に、トランジスタQ1をオンすることにより、ターンオ
ンによる損失を少なくすることができる。
【0057】尚、請求項2及び請求項3に記載の、「当
該一定期間」とは、副スイッチング素子のターンオフ
後、励磁電流が直流源、主スイッチング素子の寄生ダイ
オードを通して流れている期間であり、この期間t7
0を意味する。
【0058】[実施の形態2]本発明の他の一実施の形
態よりなるスイッチング電源回路を図3に示す。
【0059】図1と異なる点は、 (1)コンデンサC1を図1では、トランジスタQ1のド
レイン・ソース間に接続しているが、この図3では、ト
ランスの一次巻線L1の両端に接続している。
【0060】(2)コンデンサC2を図1では、ダイオ
ードD1のカソードと直流電源EBの負極に接続している
が、この図3では、ダイオードD1の両端に接続してい
る。
【0061】図3の主スイッチング素子のオン期間中に
トランスの一次巻線から二次巻線へ電力が伝達される1
石式のスイッチング電源回路は、直流電源EB、トラン
スT1の―次巻線L1、主スイッチング素子であるNチャ
ンネルの絶縁ゲート型電界効果トランジスタQ1が直列
回路を構成しており、トランスT1の二次巻線L2には整
流ダイオードD2、平滑コンデンサC3からなる整流・平
滑回路が接続されている。
【0062】さらに、主スイッチング素子であるトラン
ジスタQ1には寄生ダイオードD3と寄生容量C4とが並
列接続されている。トランスT1の一次巻線L1と並列
に、第1のコンデンサC1、ダイオードD1と第2のコン
デンサC2とが、並列接続されている。さらに、第1の
コンデンサC1及びダイオードD1の一端と、第2のコン
デンサC2の一端とを副スイツチング素子であるNチャ
ンネルの絶縁ゲート型電界効果トランジスタQ2で接続
する構成である。そして、副スイツチング素子のトラン
ジスタQ2には、寄生ダイオードD4と寄生容量C5とが
並列接続されている。
【0063】しかし、図3の回路動作は図1と同じであ
り、図2の説明を適用することができるので、説明を略
す。
【0064】また、図3においても、本発明の主眼であ
る「ぐるぐる回りの動作」が有効に働いている。トラン
スT1の一次巻線L1に蓄積した励磁エネルギーをぐるぐ
る回りにて、次回の副スイツチング素子であるスイッチ
ングトランジスタQ2のターンのオンのタイミング迄温
存し、回生電力として利用することができる。
【0065】さらに、t3〜t4期間は、図3において
も、トランスT1の一次巻線L1を流れる電流I1が流れ
ず(ゼロレベル)、トランスT1の二次巻線L2を流れる
電流I2のみが流れている状態であることである。
【0066】次に、本発明の一実施の形態よりなるスイ
ッチング電源回路、図1、図2及び図3において、各期
間の長さについて説明する。
【0067】本発明は、PWM制御方式(パルス幅変
調)のコントロールICに接続し、フライバック方式及
びフォワード方式の区別なく適用できるものである。一
般に、PWM方式のスイッチング電源は、動作周波数が
固定のため、不要輻射対策が容易で、使用者にとって好
都合である。何故なら、動作周波数が固定のため、動作
周波数の高調波成分の不要輻射低減に留意すればよい。
一方、周波数変動方式の場合は、連続した周波数帯域に
ついて、不要輻射低減の対策を行う必要があるためであ
る。
【0068】本発明を、PWM制御するには、負荷電流
が大きい時、図2で説明した期間t0−t1間の動作時間
を長くし、期間t5−t6間の動作時間を短くするよう
に、回路定数を選択する。
【0069】又、逆に負荷電流が小さい時、図2で説明
した期間t0−t1間の動作時間を短くし、期間t5−t6
間の動作時間を長くすることにより、周波数を固定にす
ることができる。
【0070】更に加えて、定格電流が特に使用定格最大
の時、期間t5−t6間の動作時間が最小になるように
(0、ゼロでも良い)設計することにより、回生電流
(トランジスタQ1をオンさせる直前に、ドレイン・ソ
ース間電圧EQ2を零にするために必要な電力を供給する
電流、即ち、期間t5−t6間で、トランスT1の一次巻
線L1に流れている電流)が流れている時間を短くする
ことができ、変換効率を従来例と比較して、向上するこ
とができる。
【0071】また、回生電流(期間t5−t6にトランス
1の一次巻線L1に流れる電流I1の値)が大きくなる
に従い、期間t7−t0が大きくなり、トランジスタQ1
のオンのタイミング誤差に対する余裕が大きくできる反
面、逆に変換効率の低下の要因となる。
【0072】しかし、本発明のスイッチング電源回路で
は、回生電流値は次の式(4)により求められ、二次側
の出力電流値(負荷条件)に左右されることなく、回路
の定数設定のみに依存するため、制御回路の誤差バラツ
キを考慮した、最適値に設定することができる。
【0073】 I(t5−t6)=NE2×√((C1+C2+C4)/L1) (4) ここに、 I(t5−t6) :回生電流値 L1 :一次巻線L1のインダクタンス C1、C2、C4 :コンデンサC1、C2、C4の各容量
値 また、図2の各波形図は、トランスT1の一次巻線L1
二次巻線L2間の結合度が100%(即ち、結合係数k
=1)として求めたものであるが、実際には、一次巻線
1にリーケージインダクタンスが存在するため、EQ1
の波形図上に点線で示すリンギング(振動波形)が結成
するが、コンデンサC1、C2及びC4の値を十分大きく
することにより、このリンギングを殆ど問題のない大き
さに小さくすることができる。
【0074】尚、請求項2及び請求項3に記載の、「当
該一定期間」とは、副スイッチング素子のターンオフ
後、励磁電流が直流源、主スイッチング素子の寄生ダイ
オードを通して流れている期間であり、この期間t7
0を意味する。
【0075】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
スイッチング電源回路によれば、直流源、インダクタン
ス、コンデンサ、主スイッチング素子および副スイッチ
ング素子を含むスイッチング電源回路において、インダ
クタンスに蓄積された励磁エネルギーをループ回路に
て、次回の主スイッチング素子のターンオンのタイミン
グ迄温存し、回生電力として利用することを特徴とする
ものであり、スイッチング電源回路の電力変換効率を向
上させることができると共に、急峻な細いパルス状の電
流が回路を流れないため、ノイズ(不要輻射)の発生を
極めて小さくすることができる。さらに、本発明のスイ
ッチング電源回路では、二次側のダイオード電流が完全
に零になってから、次のプロセスに移行するため、スイ
ッチング素子のターンオフに伴うノイズが発生しない。
【0076】また、本発明の請求項2記載のスイッチン
グ電源回路は、直流電源EB、トランスの―次巻線、主
スイッチング素子である絶縁ゲート型電界効果トランジ
スタを直列接続し、該トランスの二次巻線に接続された
第2のダイオードと平滑コンデンサによる整流・平滑回
路を経て直流出力を得るスイッチング電源回路であり、
該主スイッチング素子に第1のコンデンサが並列接続さ
れ、該トランスの1次巻線と該主スイッチング素子の直
列回路に対して第1のダイオードと第2のコンデンサよ
り成る直列回路が並列接続され、該トランスと該主スイ
ッチング素子との接続点と該ダイオードと該第2のコン
デンサとの接続点を副スイツチング素子である絶縁ゲー
ト型電界効果トランジスタにより接続し、副スイッチン
グ素子がターンオフした後に第1の休止期間を経て主ス
イッチング素子がターンオンし、該主スイッチング素子
がターンオフした後に第2の休止期間(t1−t3の期
間)を経た後、該トランスの二次巻線に接続された第2
のダイオードのオン期間中に該副スイッチング素子をタ
ーンオンさせて第1と第2のコンデンサの充電エネルギ
ーをトランスの1次巻線の励磁エネルギーに変換し、こ
の1次巻線の励磁エネルギーにより発生した励磁電流を
第1のダイオードと副スイッチング素子の回路に流して
励磁エネルギーを保持し、所要期間経過後、副スイッチ
ング素子をオフし、一定期間内に主スイッチング素子を
オンすることを特徴とするものであり、スイッチング電
源回路の動作特性がリーケージインダクタンスに依存し
ない方式のため、トランスの生産バラツキに依存せず、
安定な動作特性を得ることができる。また、本発明は回
生電流の流れている期間が短く、また電流値も二次側の
負荷条件に左右されず、オン・オフの制御タイミング誤
差上の必要最小値に設定できるため、スイッチング電源
回路の電力変換効率を向上させることができる。
【0077】さらに、本発明の請求項3記載のスイッチ
ング電源回路は、直流電源EB、トランスの―次巻線、
主スイッチング素子である絶縁ゲート型電界効果トラン
ジスタを直列接続し、該トランスの二次巻線に接続され
た第2のダイオードと平滑コンデンサによる整流・平滑
回路を経て直流出力を得るスイッチング電源回路であ
り、該トランスの1次巻線に対して第1のコンデンサが
並列接続され、さらに、又、該トランスの1次巻線に対
して第1のダイオードと第2のコンデンサより成る並列
回路が副スイツチング素子である絶縁ゲート型電界効果
トランジスタを介して並列接続され、副スイッチング素
子がターンオフした後に第1の休止期間を経て主スイッ
チング素子がターンオンし、該主スイッチング素子がタ
ーンオフした後に第2の休止期間(t1−t3の期間)を
経た後、該トランスの二次巻線に接続された第2のダイ
オードのオン期間中に該副スイッチング素子をターンオ
ンさせて第1と第2のコンデンサの充電エネルギーをト
ランスの1次巻線の励磁エネルギーに変換し、この1次
巻線の励磁エネルギーにより発生した励磁電流を第1の
ダイオードと副スイッチング素子の回路に流して励磁エ
ネルギーを保持し、所要期間経過後、副スイッチング素
子をオフし、一定期間内に主スイッチング素子をオンす
ることを特徴とするものであり、スイッチング電源回路
の動作特性がリーケージインダクタンスに依存しない方
式のため、トランスの生産バラツキに依存せず、安定な
動作特性を得ることができる。また、本発明は回生電流
の流れている期間が短く、また電流値も二次側の負荷条
件に左右されず、オン・オフの制御タイミング誤差上の
必要最小値に設定できるため、スイッチング電源回路の
電力変換効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態よりなるスイッチング電
源回路をフライバック方式に適用した例の回路図であ
る。
【図2】本発明の一実施の形態よりなるスイッチング電
源回路をフライバック方式に適用した例の回路の動作を
示す波形図である。
【図3】本発明の他の一実施の形態よりなるスイッチン
グ電源回路の回路図である。
【図4】従来例のDC―DCコンバータの回路図であ
る。
【図5】従来例のDC―DCコンバータの回路の動作を
示す波形図である。
【符号の説明】
1 主スイッチング素子であるNチャンネルの絶縁ゲ
ート型電界効果トランジスタ Q2 副スイツチング素子であるNチャンネルの絶縁ゲ
ート型電界効果トランジスタ C1 第1のコンデンサ C2 第2のコンデンサ C3 平滑コンデンサ C4 トランジスタQ1の寄生容量 C5 トランジスタQ2の寄生容量 D1 ダイオード D2 整流ダイオード D3 トランジスタQ1の寄生ダイオード D4 トランジスタQ2の寄生ダイオード EB 直流電源 L1 トランスT1の―次巻線 L2 トランスT1の二次巻線 EG1 トランジスタQ1のゲート電圧 EG2 トランジスタQ2のゲート電圧 I1 トランスT1の一次巻線L1を流れる電流 EQ1 トランジスタQ1のドレイン・ソース間電圧 I2 トランスT1の二次巻線L2を流れる電流 IQ1 トランジスタQ1のドレインからソースへ流れる
電流 EQ2 トランジスタQ2のドレイン・ソース間電圧 IQ2 トランジスタQ2のドレインからソースへ流れる
電流

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流源、インダクタンス、コンデンサ、
    主スイッチング素子および副スイッチング素子を含むス
    イッチング電源回路において、インダクタンスに蓄積さ
    れた励磁エネルギーをループ回路にて、次回の主スイッ
    チング素子のターンオンのタイミング迄温存し、回生電
    力として利用することを特徴とするスイッチング電源回
    路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスイッチング電源回路
    が、直流電源EB、トランスの―次巻線、主スイッチン
    グ素子である絶縁ゲート型電界効果トランジスタを直列
    接続し、該トランスの二次巻線に接続された第2のダイ
    オードと平滑コンデンサによる整流・平滑回路を経て直
    流出力を得るスイッチング電源回路であり、 該主スイッチング素子に第1のコンデンサが並列接続さ
    れ、該トランスの1次巻線と該主スイッチング素子の直
    列回路に対して第1のダイオードと第2のコンデンサよ
    り成る直列回路が並列接続され、 該トランスと該主スイッチング素子との接続点と該ダイ
    オードと該第2のコンデンサとの接続点を副スイツチン
    グ素子である絶縁ゲート型電界効果トランジスタにより
    接続し、 副スイッチング素子がターンオフした後に第1の休止期
    間を経て主スイッチング素子がターンオンし、 該主スイッチング素子がターンオフした後に第2の休止
    期間(t1−t3の期間)を経た後、 該トランスの二次巻線に接続された第2のダイオードの
    オン期間中に該副スイッチング素子をターンオンさせて
    第1と第2のコンデンサの充電エネルギーをトランスの
    1次巻線の励磁エネルギーに変換し、 この1次巻線の励磁エネルギーにより発生した励磁電流
    を第1のダイオードと副スイッチング素子の回路に流し
    て励磁エネルギーを保持し、 所要期間経過後、副スイッチング素子をオフし、一定期
    間内に主スイッチング素子をオンすることを特徴とする
    スイッチング電源回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のスイッチング電源回路
    が、直流電源EB、トランスの―次巻線、主スイッチン
    グ素子である絶縁ゲート型電界効果トランジスタを直列
    接続し、該トランスの二次巻線に接続された第2のダイ
    オードと平滑コンデンサによる整流・平滑回路を経て直
    流出力を得るスイッチング電源回路であり、 該トランスの1次巻線に対して第1のコンデンサが並列
    接続され、 さらに、又、該トランスの1次巻線に対して第1のダイ
    オードと第2のコンデンサより成る並列回路が副スイツ
    チング素子である絶縁ゲート型電界効果トランジスタを
    介して並列接続され、 副スイッチング素子がターンオフした後に第1の休止期
    間を経て主スイッチング素子がターンオンし、 該主スイッチング素子がターンオフした後に第2の休止
    期間(t1−t3の期間)を経た後、 該トランスの二次巻線に接続された第2のダイオードの
    オン期間中に該副スイッチング素子をターンオンさせて
    第1と第2のコンデンサの充電エネルギーをトランスの
    1次巻線の励磁エネルギーに変換し、 この1次巻線の励磁エネルギーにより発生した励磁電流
    を第1のダイオードと副スイッチング素子の回路に流し
    て励磁エネルギーを保持し、 所要期間経過後、副スイッチング素子をオフし、一定期
    間内に主スイッチング素子をオンすることを特徴とする
    スイッチング電源回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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