JPH10327424A - 電子ビーム照射位置の補正装置 - Google Patents

電子ビーム照射位置の補正装置

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JPH10327424A
JPH10327424A JP13152397A JP13152397A JPH10327424A JP H10327424 A JPH10327424 A JP H10327424A JP 13152397 A JP13152397 A JP 13152397A JP 13152397 A JP13152397 A JP 13152397A JP H10327424 A JPH10327424 A JP H10327424A
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JP
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electron beam
irradiation position
display surface
beam irradiation
control circuit
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JP13152397A
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Susumu Shimoyanagida
進 下柳田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 陰極線管の設置場所や設置方向を変えても電
子ビームが地磁気から受ける影響を自動的に補正するこ
とができる電子ビーム照射位置の補正装置を提供する。 【解決手段】 陰極線管1の電子銃4から出射された電
子ビーム5による照射位置6を補正するキャンセルコイ
ル7を有する補正装置において、陰極線管1の表示面2
にほぼ垂直な方向の磁束成分を検出するGMR素子3
と、このGMR素子3によって検出される磁束成分に基
づいてキャンセルコイル7に流される電流の値と方向を
制御する制御回路8とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管(以下
「CRT」という。)を組み込んだテレビやモニターに
おいて、地磁気等の外部磁界がCRTの表示面における
電子ビームの照射位置に与える影響を自動的に軽減する
電子ビーム照射位置の補正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10(a)は、CRTの表示面2を南
に向けたときに地磁気により電子ビームに作用する力F
1を示す(CRTの表示面2を正面から見ている)説明
図である。同図(a)に示されるように、CRTの表示
面2を南に向けたときには、地磁気の磁力線H1の方向
はCRTの外部から表示面2に向かう方向となり、フレ
ミングの法則により、電子ビームには、表示面2の中心
を軸とする時計方向の力F1が作用する。
【0003】また、図10(b)は、CRTの表示面2
を北に向けたときに地磁気により電子ビームに作用する
力F2を示す(CRTの表示面2を正面から見ている)
説明図である。同図(b)に示されるように、CRTの
表示面2を北に向けたときには、地磁気の磁力線H1
方向はCRTの内部から表示面2に向かう方向となり、
フレミングの法則により、電子ビームには、表示面2の
中心を軸とする反時計方向の力F2が作用する。
【0004】従って、図11(a)に示されるように、
CRTの蛍光体上(R,G,Bで示す。)に照射される
べき電子ビーム40が、図11(b)に示されるよう
に、水平方向にずれ、ガードバンド41を超えて隣の蛍
光体にまで電子ビームが照射され、色純度不良による色
再生品質の低下を招くという問題があった。
【0005】尚、CRTの表示面2を東又は西に向けた
ときには、地磁気により電子ビームが受ける力は上又は
下向きであるので、色再生品質の低下を生じにくい。
【0006】上記した地磁気に起因する色再生品質の劣
化の問題を解消するため、図12の回路図に示されるよ
うな電子ビーム照射位置の補正装置が提案されている。
同図に示されるように、この補正装置においては、CR
Tの外周に巻かれたキャンセルコイル7に流される電流
の強さを、強度スイッチ51を強、弱、切のいずれかに
切り替えることによって設定する。また、キャンセルコ
イル7に流される電流の方向を、方向スイッチ52を図
12の実線の状態又は破線の状態のいずれかにすること
によって切り替える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の電子ビーム照射位置の補正装置においては、C
RTの設置場所や設置方向を変えるたびに、使用者が、
キャンセルコイル7に流す電流の方向や強度を変更しな
ければ、色再生品質の劣化の問題を解消できなかった。
【0008】そこで、本発明は、CRTの設置場所や設
置方向を変えても電子ビームが地磁気等の外部磁界から
受ける影響を自動的に補正することができる電子ビーム
照射位置の補正装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の電子ビーム照
射位置の補正装置は、陰極線管の電子銃から出射された
電子ビームによる照射位置を補正するキャンセルコイル
を有し、上記陰極線管の表示面にほぼ垂直な方向の磁束
成分を検出する磁気センサーと、上記磁気センサーによ
って検出される磁束成分に基づいて上記キャンセルコイ
ルに流される電流の値と方向を制御する制御回路とを有
することを特徴としている。
【0010】また、請求項2の電子ビーム照射位置の補
正装置は、請求項1の装置において、上記磁気センサー
が上記陰極線管の外部から上記表示面に向かう方向の磁
束成分を検出したときに、上記制御回路は、上記陰極線
管の外部から上記表示面を見たときに上記表示面の中心
を軸とする反時計方向の力を上記電子ビームに付与する
ように、上記キャンセルコイルに流される電流の方向を
設定することを特徴としている。
【0011】また、請求項3の電子ビーム照射位置の補
正装置は、請求項1又は2の装置において、上記磁気セ
ンサーが上記陰極線管の内部から上記表示面に向かう方
向の磁束成分を検出したときに、上記制御回路は、上記
陰極線管の外部から上記表示面を見たときに上記表示面
の中心を軸とする時計方向の力を上記電子ビームに付与
するように、上記キャンセルコイルに流される電流の方
向を設定することを特徴としている。
【0012】また、請求項4の電子ビーム照射位置の補
正装置は、請求項1乃至3のいずれかの装置において、
上記磁気センサーが、検出される磁束成分の強度に応じ
て抵抗値を変える抵抗素子を有し、上記制御回路が、上
記抵抗素子に直列に接続された基準抵抗器と、直列に接
続された上記抵抗素子及び上記基準抵抗器の両端に一定
の電圧を印加する定電圧源と、上記抵抗素子と上記基準
抵抗器との接続点の電圧を増幅して上記キャンセルコイ
ルに印加する増幅回路とを有することを特徴としてい
る。
【0013】また、請求項5の電子ビーム照射位置の補
正装置は、請求項1乃至3のいずれかの装置において、
上記磁気センサーが、検出される磁束成分の強度に応じ
て抵抗値を変える第1及び第2の抵抗素子を有し、上記
第1及び第2の抵抗素子が直列に接続されており、上記
第1及び第2の抵抗素子の一方が抵抗値を上げるとき
に、他方が抵抗値を下げるように上記第1及び第2の抵
抗素子を配置し、上記制御回路が、直列に接続された上
記第1及び第2の抵抗素子の両端に一定の電圧を印加す
る定電圧源と、上記第1及び第2の抵抗素子の接続点の
電圧を増幅して上記キャンセルコイルに印加する増幅回
路とを有することを特徴としている。
【0014】また、請求項6の電子ビーム照射位置の補
正装置は、請求項4又は5の装置において、手動で出力
電圧を設定する電圧設定手段と、上記増幅回路の入力を
上記接続点又は上記電圧設定手段の出力端子のいずれか
に切り替える切替スイッチとを有することを特徴として
いる。
【0015】また、請求項7の電子ビーム照射位置の補
正装置は、請求項1乃至6のいずれかの装置において、
上記陰極線管のシャドウマスクの着磁を消去する消磁コ
イルに電流が流れている間、上記キャンセルコイルに電
流を流さない消磁制御回路を有することを特徴としてい
る。
【0016】また、請求項8の電子ビーム照射位置の補
正装置は、請求項4又は5の装置において、上記抵抗素
子が、GMR素子であることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面を参照しながら説明する。
【0018】実施の形態1 図1(a)は、本発明の実施の形態1による電子ビーム
照射位置の補正装置(CRTの表示面を南に向けて置い
た場合)を概略的に示す構成図であり、図1(b)は、
図1(a)に示されるようにCRTを置いたときにキャ
ンセルコイルが作る磁界により電子ビームに作用する力
を示す(CRTの表示面を正面から見ている)図であ
る。また、図2(a)は、実施の形態1の電子ビーム照
射位置の補正装置(表示面を北に向けて置いた場合)を
概略的に示す構成図であり、図2(b)は、図2(a)
に示されるようにCRTを置いたときにキャンセルコイ
ルが作る磁界により電子ビームに作用する力を示す(C
RTの表示面を正面から見ている)図である。
【0019】図1(a)及び図2(a)に示されるよう
に、実施の形態1の電子ビーム照射位置の補正装置は、
CRT1の表示面2にほぼ垂直な方向の磁束成分を検出
するように配置された磁気センサーとしてのGMR(G
iant MagneticResistance)素
子3と、電流を流すことにより、CRT1の電子銃4か
ら出射された電子ビーム5による表示面2の照射位置6
を補正するキャンセルコイル7と、GMR素子3によっ
て検出される磁束成分に基づいてキャンセルコイル7に
流される電流の値と方向を制御する制御回路8とを有す
る。
【0020】図3は、実施の形態1の電子ビーム照射位
置の補正装置の構成を概略的に示す回路図である。図3
に示されるように、この制御回路8は、GMR素子3の
一方の端子3aに接続された可変抵抗器11と、この可
変抵抗器11に正電圧を印加する直流電源12と、GM
R素子3の他方の端子3bに負電圧を印加する直流電源
13とを有する。また、制御回路8は、GMR素子3の
一方の端子3aに接続された+端子を持つオペアンプ1
4と、オペアンプ14の出力を−端子に帰還させる帰還
抵抗15及び帰還コンデンサ16と、オペアンプ14の
−端子とアースとの間に備えられた抵抗17とを有す
る。
【0021】図4は、図1乃至図3に示されたGMR素
子3の特性を示す図である。GMR素子3は、0.1ガ
ウス程度以上の磁界の変化に対応して端子3a及び3b
間の抵抗値を変える特性を持つ。図4に示されるよう
に、実施の形態1による電子ビーム照射位置の補正装置
においては、CRT1の表示面2を南(即ち、地球のN
極)に向けた場合にGMR素子3の抵抗値R3が高くな
り、表示面2を東又は西に向けた場合にGMR素子3の
抵抗値R3が中位の値R0となり、表示面2を北(即ち、
地球のS極)に向けた場合にGMR素子3の抵抗値R3
が低くなるように、CRT1に対するGMR素子3の取
付方向を設定する。また、図3において、可変抵抗器1
1の抵抗値は、表示面2を東又は西に向けたときに、オ
ペアンプ14の+端子が0[V]となるように設定す
る。
【0022】次に、上記構成を有する実施の形態1の電
子ビーム照射位置の補正装置の動作について説明する。
【0023】CRT1の表示面2を南に向けた場合に
は、地磁気による磁力線は図1(a)にH1で示すよう
に、CRT1の外部から表示面2に向かう方向となり、
図10(a)に示されるように、電子ビームには地磁気
による時計方向の力F1が作用する。この時、GMR素
子3は磁力線H1で示される地磁気を検出し、検出され
た地磁気の強さに応じて抵抗値R3を高くするので、オ
ペアンプ14の+端子に印加される電圧V1は検出され
た地磁気の強さに応じた値を持つ正電圧となる。このた
め、オペアンプ14の出力電圧V2も検出された地磁気
の強さに応じた値を持つ正電圧となり、キャンセルコイ
ル7には、検出された地磁気の強さに応じた値を持つ電
流I1が流れる。図1(a)に示されるように、キャン
セルコイル7に電流I1が流されたときには、フレミン
グの法則により、図1(b)に示されるように、表示面
2に入射する電子ビームには表示面2の中心を軸として
反時計方向の力F3が作用し、この力F3は検出された地
磁気の強さに応じた値を持つ。このため、図10(a)
に示される地磁気により電子ビーム5に作用する力F1
とキャンセルコイル7に流される電流I1により電子ビ
ーム5に作用する力F3とが互いに打ち消し合うように
制御回路8を設定することによって、地磁気が電子ビー
ムの照射位置に与える影響を自動的に打ち消すことがで
きる。
【0024】逆に、CRT1の表示面2を北に向けた場
合には、地磁気による磁力線は図2(a)にH1で示す
ように、CRT1の内部から表示面2に向かう方向とな
り、図10(b)に示されるように、電子ビーム5には
地磁気による反時計方向の力F2が作用する。この時、
GMR素子3は磁力線H1で示される地磁気を検出し、
検出された地磁気の強さに応じて抵抗値R3を低下させ
るので、オペアンプ14の+端子の電圧V1は検出され
た地磁気の強さに応じた値を持つ負電圧となる。このた
め、オペアンプ14の出力電圧V2も検出された地磁気
の強さに応じた値を持つ負電圧となり、キャンセルコイ
ル7には、検出された地磁気の強さに応じた値を持つ電
流I2が流れる。図2(a)に示されるように、キャン
セルコイル7に電流I2が流れたときには、図2(b)
に示されるように、表示面2に入射する電子ビーム5に
は表示面の中心を軸として時計方向の力F4が作用し、
この力F4は検出された地磁気の強さに応じた値を持
つ。このため、図10(b)に示される地磁気により電
子ビーム5に作用する力F2とキャンセルコイル7に流
される電流I2により電子ビーム5に作用する力F4とが
互いに打ち消し合うように制御回路8を設定することに
よって、地磁気が電子ビームの照射位置に与える影響を
自動的に打ち消すことができる。
【0025】同様に、CRT1の表示面2を北西や南東
等の他の方向に向けた場合にも、GMR素子3は表示面
2にほぼ垂直な磁束成分に応じた抵抗値R3を示すの
で、電子ビーム照射位置を適切に補正することができ
る。
【0026】尚、キャンセルコイル7は、図5に示され
るように、CRT1のファンネル部に数10回巻き付け
たものである。
【0027】また、キャンセルコイル7の形状は、CR
T1の表示面2に交差する方向の磁界を発生させること
ができる形状であれば、他の形状であってもよい。
【0028】さらに、磁気センサーとしてのGMR素子
3に変えて安価なMR素子又はホール素子を用いてもよ
い。この場合には、帰還抵抗15の抵抗値を大きくする
か、抵抗17の抵抗値を小さくする等してオペアンプ1
4の増幅率を大きくすることが望ましい。
【0029】実施の形態2 図6は、実施の形態2の電子ビーム照射位置の補正装置
の構成を概略的に示す回路図である。図6に示されるよ
うに、実施の形態2の電子ビーム照射位置の補正装置
は、図3における可変抵抗器11をGMR素子21で置
き換え、かつ、GMR素子3及び21を可変式の分圧抵
抗器22を介して接続している点が上記実施の形態1の
場合と相違する。尚、図6において、図3の構成と同一
又は対応する構成には同一の符号を付す。
【0030】図6に示されるように、実施の形態2にお
ける制御回路20においては、GMR素子3の端子3a
及びGMR素子21の端子21aが分圧抵抗器22の両
端に接続されている。また、GMR素子3の端子3b
は、負電圧を印加する直流電源13に接続されている。
また、GMR素子21の端子21bは、正電圧を印加す
る直流電源12に接続されている。さらに、制御回路2
0は、分圧抵抗器22の出力端子に接続された+端子を
持つオペアンプ14と、オペアンプ14の出力を−端子
に帰還させる帰還抵抗15及び帰還コンデンサ16と、
オペアンプ14の−端子とアースとの間に備えられた抵
抗17とを有する。
【0031】図7は、図6に示されたGMR素子21の
特性を示す図である。図4及び図7に示されるように、
実施の形態2による電子ビーム照射位置の補正装置にお
いては、CRT1の表示面2を南(即ち、地球のN極)
に向けた場合にGMR素子3の抵抗値R3が高くなりG
MR素子21の抵抗値R21が低くなり、表示面2を東又
は西に向けた場合にGMR素子3の抵抗値R3及びGM
R素子21の抵抗値R2 1がいずれも中位の値R0とな
り、表示面2を北(即ち、地球のS極)に向けた場合に
GMR素子3の抵抗値R3が低くなり、GMR素子21
の抵抗値R21が高くなるように、CRT1に対するGM
R素子3及びGMR素子21の取付方向を設定する。
尚、図6において、分圧抵抗器22は、表示面2を東又
は西に向けたときに、オペアンプ14の+端子が0
[V]となるように設定する。
【0032】以上の構成を有する実施の形態2の電子ビ
ーム照射位置の補正装置においては、地磁気の検出感度
を実施の形態1の場合に比べて2倍にすることができ
る。
【0033】尚、実施の形態2において、上記以外の点
は上記実施の形態1の場合と同一である。
【0034】実施の形態3 図8は、実施の形態3の電子ビーム照射位置の補正装置
の構成を概略的に示す回路図である。図8に示されるよ
うに、実施の形態3の電子ビーム照射位置の補正装置
は、制御回路23に、直流電源12に接続された可変式
の分圧抵抗器24と、オペアンプ14の+端子への入力
をGMR素子3の抵抗値R3に基づく電圧V1にする自動
補正モードにするか、分圧抵抗器24の調節によって決
められる電圧V3にする手動補正モードにするかの切り
替えを行うことができる切替スイッチ25を有する点の
みが実施の形態1の補正装置と相違する。尚、図8にお
いて、図3の構成と同一又は対応する構成には同一の符
号を付す。
【0035】実施の形態3の補正装置によれば、使用者
が、地磁気による影響を自動的に補正するモード又は地
磁気による影響を補正しないモードのいずれかを選択す
ることができる。
【0036】尚、実施の形態3において、上記以外の点
は、上記実施の形態1の場合と同一である。
【0037】また、実施の形態3の構成を上記実施の形
態2に組み込むこともできる。
【0038】実施の形態4 図9は、実施の形態4の電子ビーム照射位置の補正装置
の構成を概略的に示す回路図である。図9に示されるよ
うに、実施の形態4の電子ビーム照射位置の補正装置
は、オペアンプ14とキャンセルコイル7との間に備え
られたリレースイッチ31と、このリレースイッチ31
の動作を制御する消磁制御回路32とを有する。
【0039】また、図9において、33は消磁コイル、
34はポジスタ、35はAC100Vの商用交流電源、
36はスイッチを示す。CRT1のシャドウマスク(図
示せず)が着磁したときは、消磁コイル33に電流を流
すことによってシャドウマスク(図示せず)の着磁を消
去する。消磁制御回路32は、消磁コイル33に電流を
流すときに、キャンセルコイル7に電流を流さないよう
にリレースイッチ31がオフになるように制御する。具
体的には、消磁コイル33に電流が流れている約10秒
間は、リレースイッチ31の接点を開いてキャンセルコ
イル7に電流が流れないようにする。
【0040】実施の形態4の補正装置によれば、キャン
セルコイル7に流れる電流により、消磁コイル33によ
る消磁動作に対する悪影響をなくすることができる。
【0041】尚、実施の形態4において、上記以外の点
は、上記実施の形態1の場合と同一である。
【0042】また、実施の形態4の構成を上記実施の形
態2又は3に組み込むこともできる。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、磁気センサー
によって検出される磁束成分に基づいてキャンセルコイ
ルに流される電流の値と方向を制御するので、地磁気が
電子ビームの照射位置に与える影響を自動的に打ち消す
ことができるという効果がある。
【0044】また、請求項2の発明によれば、陰極線管
の外部から表示面に向かう方向の磁束成分を検出したと
きに、反時計方向の力を電子ビームに付与するようにキ
ャンセルコイルに流される電流の方向を設定しているの
で、地磁気が電子ビームの照射位置に与える影響を自動
的に打ち消すことができるという効果がある。
【0045】また、請求項3の発明によれば、陰極線管
の内部から表示面に向かう方向の磁束成分を検出したと
きに、時計方向の力を電子ビームに付与するようにキャ
ンセルコイルに流される電流の方向を設定しているの
で、地磁気が電子ビームの照射位置に与える影響を自動
的に打ち消すことができるという効果がある。
【0046】また、請求項4の発明によれば、抵抗素子
に直列に接続された基準抵抗器と、直列に接続された抵
抗素子及び基準抵抗器の両端に一定の電圧を印加する定
電圧源と、抵抗素子と基準抵抗器との接続点の電圧を増
幅してキャンセルコイルに印加する増幅回路とからなる
簡単な回路によって、地磁気が電子ビームの照射位置に
与える影響を自動的に打ち消すことができるという効果
がある。
【0047】また、請求項5の発明によれば、2つの抵
抗素子を直列に接続し、かつ、一方が抵抗値を上げると
きに、他方が抵抗値を下げるように配置することによっ
て、地磁気の検出感度を2倍にすることができるという
効果がある。
【0048】また、請求項6の発明によれば、使用者の
選択により、地磁気による影響を自動的に補正するモー
ド又は地磁気による影響を補正しないモードのいずれか
を選択することができるという効果がある。
【0049】また、請求項7の発明によれば、陰極線管
のシャドウマスクの着磁を消去する消磁コイルに電流が
流れている間、キャンセルコイルに電流を流さない消磁
制御回路を備えたので、キャンセルコイルに流れる電流
により、消磁コイルによる消磁動作に対する悪影響をな
くすることができるという効果がある。
【0050】また、請求項8の発明によれば、抵抗素子
をGMR素子としたので、地磁気の検出感度を高くする
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、本発明の実施の形態1によるCR
Tにおける電子ビーム照射位置の補正装置(表示面を南
に向けて置いた場合)を概略的に示す構成図であり、
(b)は、同図(a)に示されるようにCRTを置いた
ときにキャンセルコイルが作る磁界により電子ビームに
作用する力F3を示す図である。
【図2】 (a)は、実施の形態1の補正装置(表示面
を北に向けて置いた場合)を概略的に示す構成図であ
り、(b)は、同図(a)に示されるようにCRTを置
いたときにキャンセルコイルが作る磁界により電子ビー
ムに作用する力F4を示す図である。
【図3】 実施の形態1の補正装置の構成を概略的に示
す回路図である。
【図4】 図1乃至図3に示されたGMR素子3の特性
を示す図である。
【図5】 キャンセルコイル7の他の例を示す図であ
る。
【図6】 本発明の実施の形態2の補正装置の構成を概
略的に示す回路図である。
【図7】 図6に示されたGMR素子21の特性を示す
図である。
【図8】 実施の形態3の補正装置の構成を概略的に示
す回路図である。
【図9】 実施の形態4の補正装置の構成を概略的に示
す回路図である。
【図10】 (a)は、CRTの表示面2を南に向けた
ときに地磁気により電子ビームに作用する力F1を示す
説明図であり、(b)は、CRTの表示面2を北に向け
たときに地磁気により電子ビームに作用する力F2を示
す説明図である。
【図11】 (a)は、CRTの蛍光体上に正常に照射
される電子ビームを示し、(b)は、電子ビームが水平
方向にずれた場合を示す説明図である。
【図12】 従来の電子ビーム照射位置の補正装置の回
路図である。
【符号の説明】
1 CRT、 2 表示面、 3,21 GMR素子、
4 電子銃、 5電子ビーム、 6 電子ビーム照射
位置、 7 キャンセルコイル、 8,20,23 制
御回路、 11 可変抵抗器、 12,13 電源、
14 オペアンプ、 22,24 分圧抵抗器、 25
切替スイッチ、 31 リレースイッチ、 32 消
磁制御回路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管の電子銃から出射された電子ビ
    ームによる照射位置を補正するキャンセルコイルを有す
    る電子ビーム照射位置の補正装置において、 上記陰極線管の表示面にほぼ垂直な方向の磁束成分を検
    出する磁気センサーと、 上記磁気センサーによって検出される磁束成分に基づい
    て上記キャンセルコイルに流される電流の値と方向を制
    御する制御回路とを有することを特徴とする電子ビーム
    照射位置の補正装置。
  2. 【請求項2】 上記磁気センサーが上記陰極線管の外部
    から上記表示面に向かう方向の磁束成分を検出したとき
    に、上記制御回路は、上記陰極線管の外部から上記表示
    面を見たときに上記表示面の中心を軸とする反時計方向
    の力を上記電子ビームに付与するように、上記キャンセ
    ルコイルに流される電流の方向を設定することを特徴と
    する請求項1記載の電子ビーム照射位置の補正装置。
  3. 【請求項3】 上記磁気センサーが上記陰極線管の内部
    から上記表示面に向かう方向の磁束成分を検出したとき
    に、上記制御回路は、上記陰極線管の外部から上記表示
    面を見たときに上記表示面の中心を軸とする時計方向の
    力を上記電子ビームに付与するように、上記キャンセル
    コイルに流される電流の方向を設定することを特徴とす
    る請求項1又は2のいずれかに記載の電子ビーム照射位
    置の補正装置。
  4. 【請求項4】 上記磁気センサーが、検出される磁束成
    分の強度に応じて抵抗値を変える抵抗素子を有し、 上記制御回路が、上記抵抗素子に直列に接続された基準
    抵抗器と、直列に接続された上記抵抗素子及び上記基準
    抵抗器の両端に一定の電圧を印加する定電圧源と、上記
    抵抗素子と上記基準抵抗器との接続点の電圧を増幅して
    上記キャンセルコイルに印加する増幅回路とを有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子
    ビーム照射位置の補正装置。
  5. 【請求項5】 上記磁気センサーが、検出される磁束成
    分の強度に応じて抵抗値を変える第1及び第2の抵抗素
    子を有し、 上記第1及び第2の抵抗素子が直列に接続されており、 上記第1及び第2の抵抗素子の一方が抵抗値を上げると
    きに、他方が抵抗値を下げるように上記第1及び第2の
    抵抗素子を配置し、 上記制御回路が、直列に接続された上記第1及び第2の
    抵抗素子の両端に一定の電圧を印加する定電圧源と、上
    記第1及び第2の抵抗素子の接続点の電圧を増幅して上
    記キャンセルコイルに印加する増幅回路とを有すること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子ビ
    ーム照射位置の補正装置。
  6. 【請求項6】 手動で出力電圧を設定する電圧設定手段
    と、 上記増幅回路の入力を上記接続点又は上記電圧設定手段
    の出力端子のいずれかに切り替える切替スイッチとを有
    することを特徴とする請求項4又は5のいずれかに記載
    の電子ビーム照射位置の補正装置。
  7. 【請求項7】 上記陰極線管のシャドウマスクの着磁を
    消去する消磁コイルに電流が流れている間、上記キャン
    セルコイルに電流を流さない消磁制御回路を有すること
    を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電子ビ
    ーム照射位置の補正装置。
  8. 【請求項8】 上記抵抗素子が、GMR素子であること
    を特徴とする請求項4又は5のいずれかに記載の電子ビ
    ーム照射位置の補正装置。
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