JPH10327107A - 光送信装置 - Google Patents

光送信装置

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JPH10327107A
JPH10327107A JP9134166A JP13416697A JPH10327107A JP H10327107 A JPH10327107 A JP H10327107A JP 9134166 A JP9134166 A JP 9134166A JP 13416697 A JP13416697 A JP 13416697A JP H10327107 A JPH10327107 A JP H10327107A
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JP
Japan
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signal
unit
optical
power
value
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JP9134166A
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English (en)
Inventor
Akira Ikeuchi
公 池内
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光媒体を用いた光通信システムに使用され
るバースト信号を伝送する光送信装置において、発光媒
体の経時劣化を考慮して光出力パワーを一定に保ちなが
らバースト信号を伝送できようにする。 【解決手段】 電気的エネルギーにより駆動されて光信
号を発光する発光媒体1と、データ信号に基づく電気信
号により、発光媒体を駆動する駆動部2と、発光媒体1
にて発光された上記光信号をモニタするモニタ部3と、
モニタ部3にてモニタされた光信号が、所定値レベルを
超えているか否かを判定する判定部4と、判定部4から
の判定結果に基づいて、発光媒体1にて発光される光信
号のパワーが安定するように、駆動部2からの発光媒体
駆動用電気信号を制御する駆動制御部5とをそなえて構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図17) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 発明の実施の形態 ・第1実施形態の説明(図2〜図6) ・第1実施形態の第1変形例の説明(図7,図8) ・第1実施形態の第2変形例の説明(図9,図10) ・第1実施形態の第3変形例の説明(図11) ・第2実施形態の説明(図12,図13) ・第3実施形態の説明(図14,図15) ・第4実施形態の説明(図16) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、光加入者
システムやコンピュータ間のデータ伝送などで高速のバ
ースト信号を伝送するために好適な、光通信システムに
使用される光伝送用送信装置に関し、特に発光媒体を用
いた光送信装置に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、これまでの局間を結ぶ幹線系の連
続伝送用の光送受信器の他に、光加入者システムやコン
ピュータ間のデータ伝送などで高速のバースト信号を伝
送するための光送受信器が要求されている。一般的な連
続伝送の光送信装置では、半導体レーザ(LD;Las
er Diode)または発光ダイオード(LED;L
ight Emitting Diode)等の発光媒
体の光出力パワーを概一定にするために自動光出力制御
(APC;Automatic Power Cont
rol)回路を使用していた。
【0004】しかし、連続伝送においてはAPC回路を
光送信装置に用いることは適しているのであるが、バー
スト的な信号を伝送する際にAPC回路を用いるとデー
タの立ち上がりから一定になるまでに要求される時間が
短いにも係わらず、光出力が安定化するのに必要以上の
時間を要し、不具合を生ずる。そこで、従来よりバース
ト的な信号を送信する装置においては、信号の最初のビ
ット付近から光出力の制御を行なうように、APC用の
フィードバックループを用いないAPCフリー方式を使
用している。
【0005】図17は、APCフリー方式の光送信装置
を示す。この図17において、光送信装置は半導体レー
ザ1′、駆動回路2″、熱感応素子18′及び制御電圧
回路11″をそなえて構成されている。半導体レーザ
1′は、所望のデータを受信した制御回路2″からのバ
イアス電流とパルス電流とに基づいて光を放出(発光)
するものである。このバイアス電流及びパルス電流は、
制御電圧回路11″からのバイアス・パルス電流制御電
圧により、熱感応素子18′が半導体レーザ1′の周囲
の温度を測定して所望の光出力となるように制御されて
いる。
【0006】尚、半導体レーザ1′の光出力特性は半導
体レーザ1′の周囲温度に対して依存性を有する。これ
によると、その温度が変わる以前と変わった後とでは、
同じ大きさのバイアス・パルス電流を用いたとしても、
半導体レーザ1′が放出する光出力パワーも変化するこ
とになる。従って、上述の構成を持つ装置によると、半
導体レーザ1′の周囲の温度が変化したとしても、その
温度変化を熱感応素子18′にて感知し、変化後の温度
に対応した所望の光出力パワーを得られるようなバイア
ス・パルス電流となるように、制御電圧回路11″にて
駆動回路2″を制御するようになっている。
【0007】即ち、光出力パワーを一定にするために、
制御電圧回路11″が駆動回路2″に半導体レーザ1′
に流れるバイアス・パルス電流を変えるためのバイアス
・パルス電流制御電圧を印加する。これにより、半導体
レーザ1′の周囲の温度が変化したとしても半導体レー
ザ1′が放出(発光)する光出力パワーは一定のレベル
に保つことができる。ここで、熱感応素子18′として
は、サーミスタが用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな光送信装置では、半導体レーザ1′の周囲温度を考
慮して、半導体レーザ1′の光出力特性を安定させるこ
とができるが、半導体レーザ1′そのものが劣化(例え
ば、経時劣化)したような場合においては、半導体レー
ザ1′の経時劣化に対応した光出力特性があるため、熱
感応素子18′のみに基づく制御では、安定した光出力
を得ることができないという課題がある。
【0009】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、発光媒体の経時劣化を考慮して、光出力パワ
ーを一定に保ちながらバースト信号を伝送することがで
きるようにした光送信装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図であり、この図1に示す請求項1記載の本発明の
光送信装置10は、電気的エネルギーにより駆動されて
光信号を発光する発光媒体1と、データ信号に基づく電
気信号により、該発光媒体1を駆動する駆動部2と、該
発光媒体1にて発光された上記光信号をモニタするモニ
タ部3と、該モニタ部3にてモニタされた光信号が、所
定値レベルを超えているか否かを判定する判定部4と、
該判定部4からの判定結果に基づいて、該発光媒体1に
て発光される光信号のパワーが安定するように、該駆動
部2からの発光媒体駆動用電気信号を制御する駆動制御
部5とをそなえて構成されたことを特徴とする。
【0011】また、請求項2記載の本発明の光送信装置
10は、請求項1の発明の構成において、該駆動制御部
5が、上記発光媒体駆動用電気信号に所望のバイアス又
は上記データ信号に基づく電気信号の振幅のうちの少な
くとも一方を制御するように構成されたことを特徴とす
る。また、請求項3記載の本発明の光送信装置10は、
請求項1の発明の構成において、該駆動制御部5が、上
記のバイアス/データ信号に対しての複数種類制御量の
うちのいずれかを選択的に切り換えて出力するスイッチ
部と、該判定部4からの判定結果に基づいて、該スイッ
チ部における切り換えを制御する切り換え制御部とをそ
なえて構成されたことを特徴とする。
【0012】ここで、請求項5記載の本発明の光送信装
置10は、請求項3に記載の構成において、該スイッチ
部から出力された上記制御量の高周波成分を除去するロ
ーパスフィルタ処理を施すローパスフィルタをそなえて
構成されたことを特徴とする。一方、請求項6記載の本
発明の光送信装置10は、請求項3に記載の構成におい
て、該判定部4が、該モニタ部3にてモニタされた光信
号のパワーを、所定の第1パワー値と比較し、比較結果
を上記判定結果として出力する第1比較回路4′をそな
えるとともに、該切り換え制御部が、該判定部4からの
判定結果に基づいて、該モニタ部3にてモニタされた光
信号のパワーが所定の第1パワー値よりも低いと判定さ
れた場合には、上記制御量の値を大きくすべく、該スイ
ッチ部の切り換えを制御するように構成されたことを特
徴とする。
【0013】更に、請求項4記載の本発明の光送信装置
10は、請求項1に記載の構成において、発光媒体1の
周囲温度に基づいて、該発光媒体1にて発光される光信
号のパワーを安定させるように、上記発光媒体駆動用電
気信号を制御する安定化制御回路をそなえて構成された
ことを特徴とする。請求項7記載の本発明の光送信装置
10は、請求項6に記載の構成において、駆動部2にて
該発光媒体1を駆動するための上記電気的エネルギーに
基づいて、上記光信号のパワー(モニタ部3にてモニタ
された光信号のパワー)と比較される基準値となる上記
所定のパワー値を生成する比較基準値生成部をそなえて
構成されたことを特徴とする。
【0014】請求項8記載の本発明の光送信装置10
は、請求項6に記載の構成において、切り換え制御部
が、該判定部4からの判定結果に基づいて、該モニタ部
3にてモニタされた光信号のパワーが、所定回数連続し
て所定の第1パワー値よりも低い場合に、上記制御量の
値を大きくすべく、該スイッチ部を切り換えを制御する
ように構成されたことを特徴とする。
【0015】また、請求項9記載の本発明の光送信装置
10は、請求項6に記載の構成において、判定部4が、
該モニタ部3にてモニタされた光信号のパワーを、上記
第1パワー値よりも大きい所定の第2パワー値と比較す
る第2比較回路をそなえるとともに、該切り換え制御部
が、該判定部4からの判定結果に基づいて、該モニタ部
3にてモニタされた光信号のパワーが所定の第2パワー
値を超えたと判定された場合には、上記制御量の値を小
さくすべく、該スイッチ部の切り換えを制御するように
構成されたことを特徴とする。
【0016】請求項10記載の本発明の光送信装置10
は、請求項3に記載の構成において、該切り換え制御部
が、該判定部4からの判定結果に基づいて、該モニタ部
3にてモニタされた光信号のパワーが所定のパワー値よ
りも低いと連続して判定された回数に応じて、上記制御
量の値を大きくすべく、該スイッチ部の切り換えを制御
するように構成されたことを特徴とする。
【0017】ここで、請求項11記載の本発明の光送信
装置10は、請求項10に記載の構成において、該切り
換え制御部が、該モニタ部3にてモニタされた光信号の
パワーが所定のパワー値よりも低いと連続して所定回数
判定された場合に、アラーム信号を出力するように構成
されたことを特徴としてもよい。他方、請求項12記載
の本発明の光送信装置10は、請求項3に記載の構成に
おいて、判定部4が、該モニタ部3にてモニタされた光
信号のパワーを、互いに異なる所定のパワー値と比較す
る複数の比較回路をそなえるとともに、該切り換え制御
部が、該判定部4における複数の比較回路からの比較結
果を上記判定結果として、該スイッチ部における切り換
えを制御するように構成されたことを特徴とする。
【0018】ここで、請求項13記載の本発明の光送信
装置10は、請求項12記載の構成において、該複数の
比較回路のうちで、比較基準値としての上記所定のパワ
ー値が最も低い比較回路を、該光信号の出力パワーが当
該所定のパワー値よりも低いと判定された場合に、その
旨をアラーム信号として出力するアラーム信号出力回路
として構成されたことを特徴とする。
【0019】尚、請求項14記載の本発明の光送信装置
10は、請求項1記載の構成において、システムの電源
投入直後の所定時間は、所定の初期設定値に保持してお
くような制御量となるように該駆動制御部5が構成され
たことを特徴とする。更に、請求項15記載の本発明の
光送信装置は、電気的エネルギーにより駆動されて光信
号を発光する発光媒体と、互いに異なる回路性能で、デ
ータ信号に基づく電気信号により該発光媒体を駆動しう
る複数の駆動回路と、該発光媒体にて発光された上記光
信号をモニタするモニタ部と、該モニタ部にてモニタさ
れた光信号が、所定値レベルを超えているか否かを判定
する判定部とをそなえると、該判定部からの判定結果に
基づいて、該発光媒体にて発光される光信号のパワーが
安定するように、該発光媒体を駆動すべき駆動回路を選
択するセレクタとをそなえて構成されたことを特徴とす
る。
【0020】請求項16記載の本発明の光送信装置は、
請求項15記載の複数の駆動回路において、該セレクタ
にて選択された駆動回路のみが、動作状態となるように
構成されたことを特徴とする。請求項17記載の本発明
の光送信装置は、電気的エネルギーにより駆動されて光
信号を発光する発光媒体と、データ信号に基づく電気信
号により、該発光媒体を駆動する駆動部と、該発光媒体
にて発光された上記光信号についてモニタするモニタ部
と、該モニタ部にてモニタされた光信号が、該駆動部か
らの上記電気信号の電気的エネルギーに基づいて生成さ
れた相対的な基準レベルを超えているか否かを判定する
相対判定部と、該相対判定部からの判定結果に基づい
て、該発光媒体にて発光される光信号のパワーが安定す
るように、該駆動部からの発光媒体駆動用電気信号を制
御する駆動制御部とをそなえて構成されたことを特徴と
する。
【0021】
【発明の実施の形態】
(a)第1実施形態の説明 図2は本発明の第1実施形態にかかる光送信装置を示す
ブロック図であり、この図2に示す光送信装置は、半導
体レーザ1′,モニタPD3′,モニタ検出回路15,
DATAモニタ回路16,比較器4′,切りかえ制御回
路8′,アナログスイッチ6′,ローパスフィルタ(l
ow pass filter;LPF)9,熱感応素
子18,制御電圧回路11′及び半導体レーザ1′を駆
動する駆動回路2′をそなえて構成されている。
【0022】半導体レーザ1′は、駆動回路2′からの
電気信号の電気エネルギーにより駆動されて光信号を発
光する発光媒体1として機能するものであるが、この半
導体レーザ1′の代わりに、発光ダイオード等を用いる
こともできる。モニタPD(フォトダイオード)3′
は、半導体レーザ1′にて発光された光信号を受光し、
その受光がなされた光信号に応じた電気信号(例えば電
流値)を出力するものである。
【0023】モニタ検出回路15はモニタPD3′にお
いて受光された光信号の出力レベルを検出するものであ
るとともに、検出結果を例えば電圧信号として比較器
4′へ出力するものでもあり、プリアンプ19をそなえ
て構成されている。従って、上述のモニタPD3′及び
モニタ検出回路15により、半導体レーザ1′にて発光
された光信号をモニタするモニタ部3として機能するこ
とになる。
【0024】ところで、このモニタ検出回路15は、例
えば図4に示すようにプリアンプ19のほかにピーク検
出回路20をそなえて構成することもできる。このピー
ク検出回路20は、少なくとも次のバースト信号が入っ
てくるまでピーク値を保つような長い時定数を有する回
路として機能するものである。即ち、ピーク検出回路2
0においてピーク値を保持することで、伝送する信号が
バースト信号であることに対応し、高速に比較をするこ
とができる。
【0025】DATAモニタ回路16は、例えば差動回
路により構成され、駆動回路2′からの電気信号に基づ
きデータ(DATA)信号をモニタするものであり、こ
こでモニタされた信号はモニタPD3′及びモニタ検出
回路15にてモニタされた光レベルを比較するための基
準値として比較器4′へ出力するようになっている。具
体的には、駆動回路2′からの電気信号の電気エネルギ
ーであるパルス電流の一部若しくは全部をモニタし半導
体レーザ1′が正常に発光している場合にモニタPD
3′及びモニタ検出回路15を介してモニタされると想
定される光信号レベルよりも、少なくとも低いベルに相
当する電気(電圧)信号を、劣化検出レベル信号として
出力するものである。
【0026】比較器4′は、各モニタ回路15,16か
らのデータを比較することを通じて、光出力パワーのレ
ベル比較を行ない、比較結果を切りかえ制御回路8′に
出力するものであり、各モニタ回路15,16からのデ
ータとを比較して、半導体レーザ1′にて発光された光
信号の光出力パワーの値が概一定をなしているか否かを
判定するものである。
【0027】ここで、比較器4′における比較の結果、
モニタ検出回路15にて出力された光出力レベルを示す
信号(電圧信号)が、DATAモニタ回路16にて出力
されたデータよりも低い場合は、光信号の出力パワーは
概一定の状態でなく、半導体レーザ1′が劣化している
とされ、その旨を切りかえ制御回路8′へ出力するよう
になっている。
【0028】比較器4′における判定は、DATAモニ
タ回路16とモンター検出回路15からの情報に基づき
行なうようになっている。ここで、上述の比較器4′か
らの比較結果を示す情報としては、例えば、光出力レベ
ルが劣化検出レベルよりも高い場合にはLレベル信号
を、光出力レベルが劣化検出レベルよりも低い場合には
Hレベル信号を出力するようになっている。
【0029】従って、比較器4′は、モニタ検出回路1
5にてモニタされた光信号が所定値レベルを超えている
か否かを判定する判定部として機能することとなる。
尚、比較器4′を半導体レーザ1′の劣化検出のため
に、予め与えられたある基準値Vref と比較するような
構成とする事によって、駆動回路2′からの駆動電流か
ら劣化検出レベル信号を生成するDATAモニタ回路1
6を省略することもできる。この基準値Vref は所定の
第1パワー値との機能を有し、比較器4′は、モニタ部
にてモニタされた光信号のパワーを所定の第1パワー値
と比較し、比較結果を判定結果として出力する第1比較
回路としての機能を有するものである。
【0030】切りかえ制御回路8′は、比較器4′から
送られてきた情報に基づいて、アナログスイッチ6′に
よるスイッチングの制御をするものであり、送られてき
た情報を保持する機能をそなえるようになっている。こ
こで、この切りかえ制御回路8′は、比較器4′から比
較判定結果が、Lレベル信号からHレベル信号となった
場合には、Lレベルに信号入力時保持されていたLレベ
ル信号がHレベル信号に切りかわり、Hレベル信号が以
後保持され続けるようになっており、図5に示すよう
に、OR回路(論理回路)21とD−F/F回路(D型
フリップフロップ)22とをそなえて構成されている。
【0031】尚、切りかえ制御回路8′から出力される
制御情報を、送られてきた劣化検出信号をそのまま用い
るように切りかえ制御回路8′を構成してもよい。クロ
ック信号(CLK)は、外部からの若しくは内部から送
られてくるようになっている。スイッチ部たるアナログ
スイッチ6′は、切りかえ制御回路8′からの切りかえ
制御情報に基づいて、半導体レーザ1′にて発光される
光信号の光出力パワーを概一定にするような制御量(電
圧値)にスイッチングを行なうものであり、互いに異な
る電圧を供給する図示しない複数の電源が備わっている
ものである。
【0032】図2の本発明の第1実施形態にかかるアナ
ログスイッチ6′は、電圧値VadjとしてVadj1
とそれより大きいVadj2をそなえて構成されてい
る。異なる電圧値へのスイッチングは、切りかえ制御回
路8′からの制御情報に基づいて行なわれるようになっ
ている。例えば、このアナログスイッチ6′をLレベル
信号が入力されている状態では電圧値Vadj1が出力
される一方、Hレベル信号が入力されている状態では電
圧値Vadj2が切りかえ出力されるように設定するこ
とで、スイッチングを行なうことができるようになって
いる。
【0033】なお、上述の切りかえ制御回路8′,アナ
ログスイッチ6′及び後述の制御電圧回路11′は、比
較器4′からの判定結果に基づいて半導体レーザ1′に
て発光される光信号のパワーが安定するように、駆動回
路2′からの発光媒体駆動用電気信号を制御する駆動制
御部として機能するようになっている。この図2におい
て、VDD及びVSSは光送信装置を駆動するための電
源電圧である。
【0034】ローパスフィルタ9は、ある周波数以下の
成分だけを通過させるものである。即ち、このローパス
フィルタ9は、スイッチ部であるアナログスイッチ6′
から出力されてくる電気信号に含まれている高周波成分
を除去するようになっている。制御電圧回路11′は、
半導体レーザ1′を駆動するための電気信号の電気エネ
ルギーを制御するものである。この制御電圧回路11′
は、熱感応素子18を備えて構成される。
【0035】この制御電圧回路11′は、半導体レーザ
1′を駆動するバイアス電流値及びパルス電流値のうち
で、少なくとも一方を制御する機能を有するようになっ
ている。制御電圧回路11′は、半導体レーザ1′にて
発光される光出力パワーが温度の変化により概一定では
なくなったような場合において、電圧値を変えるのでは
なく、半導体レーザ1′を駆動するためのパルス電流等
の大きさを制御するものである。
【0036】換言すれば、制御電圧回路11′は、半導
体レーザ1′の周囲温度の変化に起因した光出力パワー
の変動を抑制するためのものであり、発光媒体の周囲温
度に基づいて、発光媒体にて発光される光信号のパワー
を安定させるように上記発光媒体駆動用電気信号を制御
する安定化制御回路として機能することになる。また、
制御電圧回路11′は、図3に表されているように、熱
感応素子18(抵抗R2(T))と抵抗R1とにより温
度特性を決定し、半導体レーザにて発光される光出力か
概一定になる電流値を設定するようになっている。
【0037】このバイアス・パルス電流制御電圧=Va
dj×R1÷(R1+R(T))の式で表せることがで
きるようになっている。熱感応素子18は、半導体レー
ザ1′の温度特性に伴い光出力特性が変わることを考慮
し、その外周温度を検知するものである。そして、半導
体レーザ1′を駆動するためのパルス・バイアス電流値
の制御電圧を温度によって制御し、半導体レーザ1′を
流れる駆動電流を所望の電流値に制御するようになって
いる。
【0038】駆動回路2′は、半導体レーザ1′を駆動
するものである。この半導体レーザ1′の駆動は、光送
信装置に送られてきたバースト信号(DATA)と制御
電圧回路11′からの制御とを受けて行なうようになっ
ている。なお、図3で本発明の第1実施形態にかかる駆
動回路2′は、波形成形部,パルス電流供給部,バイア
ス電流供給部を備えて構成される。
【0039】上述の構成により、本発明の第1実施形態
にかかる光送信装置の動作を、図6に示すタイムチャー
トを用いて以下に述べる。半導体レーザ1′に劣化が生
じていない場合においては、アナログスイッチ6′で
は、二つの電圧値Vadj(Vadj1,Vadj2)
のうちの小さい方(Vadj1)を選択するようにスイ
ッチングが行なわれる。
【0040】半導体レーザ1′にて発光された光信号
は、バック光がモニタPD3′にてモニタされ、モニタ
検出回路15によりその検出結果(例えば、ピーク値)
が比較器4′へ出力される。また、半導体レーザ1′を
駆動する駆動電流の一部がDATAモニタ回路16に出
力され判定の基準となる劣化検出レベルが生成されて比
較器4′に出力される。比較器4′では、モニタ検出回
路15からの検出結果と劣化検出レベルとの比較を通じ
て、半導体レーザ1′の劣化の判定が行なわれる。
【0041】具体的には、時刻T1において半導体レー
ザ1′にて発光された光信号の出力は、劣化レベルより
上回っているので、比較器4′で劣化検出とは判定され
ず、比較器4′から切りかえ制御回路8′に対しては劣
化検出信号(H)は送られていない。それゆえ、アナロ
グスイッチ6′では電圧値Vadj1から電圧値Vad
j2へのスイッチングが行なわれない。
【0042】従って、比較器4′から劣化検出信号が出
力されなかったことから、時刻T2において半導体レー
ザ1′を駆動するのに用いる駆動電流は時刻T1におい
て半導体レーザ1′を駆動するのに用いる駆動電流と同
じ大きさとなる。また、時刻T2において発光される光
出力も比較器4′で劣化レベルに至っていないと判定が
なされることから、アナログスイッチ6′では電圧値V
adjの切りかえは行なわれず、時刻T3における光出
力も時刻T1及び時刻T2における駆動電流と同じ大き
さの駆動電流により半導体レーザ1′にて光信号の発光
が行なわれる。
【0043】この時刻T3における光出力は劣化レベル
を下回ることより、比較器4′で劣化レベルに至ったと
の判定がなされ、劣化検出信号(H)が切りかえ制御回
路8′に出力が行なわれる。この切りかえ制御回路8′
へ送られた劣化検出信号(H)は、切りかえ制御回路
8′が保持する機能を有することから、一定に保持され
続ける。
【0044】ここで、アナログスイッチ6′が異なる電
圧値Vadjを3つ備えているとしたなら、次の劣化検
出信号(H′)が送られてくるまで、送られてきた劣化
検出信号(H)は保持されることになる。それゆえ、ア
ナログスイッチ6′では、電圧値Vadj2へのスイッ
チングが行なわれる。
【0045】時刻T4においては、半導体レーザ1′の
駆動電流は先の劣化検出信号により、電圧値Vadj2
へのスイッチングが行なわれたことにより半導体レーザ
1′を駆動する電流値が大きくなり、半導体レーザ1′
にて発光される光信号の光出力はもとの概一定の光出力
となる。この光出力が電圧値Vadj2へのスイッチン
グが行なわれた後に、劣化レベルを下回らないことか
ら、比較器4′において劣化は検出されず、劣化検出信
号が切りかえ制御回路8′に送られないことで、切りか
え制御回路8′においては、保持している先の劣化検出
信号(H)を依然保持し続ける。これにより、アナログ
スイッチ6′からは、電圧値Vadj2が出力されてい
る。
【0046】時刻T5においては、電圧値Vadj2を
用いて駆動された半導体レーザ1′にて発光された光出
力が概一定であることより、比較器4′では劣化が検出
されず、劣化検出信号が切りかえ制御回路8′にも送ら
れないことにより、依然劣化検出信号(H)が保持され
続け、それに対応してアナログスイッチ6′において
は、電圧値Vadj2にスイッチングが固定される。
【0047】尚、図6には表されてはいないが、例え
ば、半導体レーザ1′にて発光される光出力が劣化検出
レベルにまでは至らないが、半導体レーザ1′の温度特
性により概一定の光出力をなしていない場合において
は、アナログスイッチ6′で異なる電圧値Vadjへの
スイッチングを行なわず、制御電圧回路11′が半導体
レーザ1′を駆動するためのバイアス若しくはパルス電
流値を制御するようになっている。
【0048】これは、制御電圧回路11′に備わる熱感
応素子18が温度を検知し、その温度下で半導体レーザ
1′にて発光される出力が概一定になるように制御を行
なう。半導体レーザ1′の周囲温度の影響で、例えば、
半導体レーザ1′にて発光される出力が概一定より大き
くなった場合には、制御電圧回路11′はパルス電流値
を低くするように動作して、光出力パワー値を概一定と
しているのである。
【0049】このように、本発明の第1実施形態にかか
る光送信装置によれば、切りかえ制御街路8′,アナロ
グスイッチ6′及び制御電圧回路11′により、駆動部
からの発光媒体駆動用電気信号を制御することができる
ので、半導体レーザ1′の経時劣化による光出力パワー
値の低下が生じた場合に電圧値を大きくすることで、出
力パワーの低下を補償するとともに、APCフリー方式
であることからバースト信号の伝送に好適であるとの利
点を有する。
【0050】更に、熱感応素子18を備えた制御電圧回
路11′が付加されていることから、半導体レーザ1′
を駆動するためのパルス・バイアス電流値の制御電圧を
温度によって制御することで、広温度範囲においても長
期的に光出力を概一定に保つことができる利点をも有す
る。換言すると、バ─ストの入力信号に対して、劣化情
報が検出されない限りVadjは一定値に固定される。
Vadjは固定された状態では、半導体レーザ1′の駆
動電流は温度に対して熱感応素子18の特性によって常
に温度補償を行うため、光出力は入力信号に依存せず慨
一定値に保たれる。これによって、バ─スト信号に対し
て、長期的にも安定した光出力を慨一定に保つ事が可能
である。
【0051】従って、制御電圧回路11′の温度特性を
半導体レーザ1′にて発光される光信号の光出力パワ─
が概一定になる電流値に設定し、その大きさをVadj
で制御する事によって、温度変動については制御回路1
1′で、長期的な光出力の劣化についてはVadjの切
り替えを行う事によって、広温度範囲でかつ長期的に光
出力を概一定に保つとの利点がある。
【0052】(a1)第1実施形態の第1変形例の説明 図7は、本発明の第1実施形態の第1変形例にかかる光
送信装置を示す図で、この図7に示す光送信装置は、前
述の第1実施形態におけるものに比して切りかえ制御回
路8′の前段に保護回路23′を備えて構成される点が
異なり、その他(符号1′,2′,3′,15,16,
4′,6′,9,11′,18参照)の構成は同様であ
る。
【0053】保護回路23′は、劣化検出信号が所定回
数連続して送られてこないと切りかえ制御回路8′に劣
化検出信号の出力を行なわない機能を有するものであ
る。換言すれば,第1実施形態の第1変形例にかかる光
送信装置においては、保護回路23′をそなえて構成さ
れて、劣化検出信号が所定回数連続して送られ、異なる
電圧値へのスイッチングが行なわれる。
【0054】即ち、判定部4が、モニタ検出回路15よ
り出力される光信号のパワーを、所定の第1パワー値で
あるDATAモニタ回路16からの出力値と比較し、比
較結果を上記判定結果として出力する第1比較回路とし
ての機能を有する比較器4′をそなえるとともに、切り
かえ制御回路8′が、比較器4′からの判定結果に基づ
いて、劣化が検出された場合には、制御量である電圧の
値を大きくすべく、アナログスイッチ6′の切り換えを
制御する切りかえ制御部として機能することになる。
【0055】ここで、図7に示す保護回路23′切りか
え制御回路8′の前に配置されており、直列に3つのフ
リップフロップ(FF)23′−A〜23′−CとAN
D回路24を備えて構成されている。図8は、前述の第
1実施形態におけるものに、図7のような切りかえ制御
回路8′の前段に3つのFF23′−A〜23′−Cと
AND回路24とを備えて構成される保護回路23′を
備えた場合の光送信装置の動作を表す図である。
【0056】上述の構成により、本発明の第1実施形態
の第1変形例にかかる光送信装置の動作を、図7及び図
8に対応させて、以下に述べる。尚、図8において、時
間をFF23′−Aを基準にあらわしたものである。F
F23′−A〜23′−Cは、それぞれ入力される劣化
検出信号について1クロックタイミング保持して出力す
るものでる。
【0057】具体的には、FF23′−Aは比較器4′
からの劣化検出信号を1クロックタイミング保持して出
力するものであり、FF23′−Bは、FF23′−A
からの劣化検出信号を1クロックタイミング保持するも
のであり、FF23′−Cは、FF23′−Bからの劣
化検出信号を1クロックタイミング保持するものであ
る。
【0058】従って、各FF23′−A〜23′−C
は、比較器4′からの劣化検出信号について、連続する
3タイミングの情報を同時に出力できるようになってい
る。換言すれば、区間T1〜T4においては、3つのク
ロックタイミングにおいて連続して劣化検出信号が入力
されておらず、AND回路24からは、信号(L)が出
力されることとなる。
【0059】即ち、区間T4〜T7において、3つのク
ロックタイミングにおいて連続して劣化検出信号が入力
されているので、AND回路24では信号(H)を出力
して、アナログスイッチ6′を切りかえ制御するのであ
る(T7)。
【0060】このように、本発明の第1実施形態の第1
変形例にかかる光送信装置によれば、切りかえ制御回路
8′が、比較器4′からの判定結果に基づいて、モニタ
検出回路15から出力された光信号のパワーが、所定回
数連続して所定の第1パワー値としてのDATAモニタ
検出回路16からの出力値よりも低い場合に、上記制御
量としての電圧の値を大きくすべく、アナログスイッチ
6′を切り換えを制御するので、比較器4′での判定結
果において、切りかえ信号(H)が3回連続して保護回
路23′に送られてきた場合に限り、切りかえ制御回路
8′にその切りかえ信号(H)が送られ、始めて電圧値
Vadjが切り換わる。即ち、検出回路の誤動作を防止
することができる利点がある。
【0061】(a2)第1実施形態の第2変形例の説明 図9は、本発明の第1実施形態の第2変形例にかかる光
送信装置を示す図で、この図9に示す光送信装置は、前
述の第1実施形態におけるものに比して切りかえ制御回
路8’にカウント機能を備えて構成される点が異なり、
その他(符号1′,2′,3′,15,16,4′,
6′,9,11′,18参照)の構成は同様である。
【0062】このアップカウンタ13は、劣化検出信号
入力回数をカウントし切りかえ制御情報としてアナログ
スイッチ6′へ出力するものである。ここで、図10
は、アップカウンタ13(2ビットカウンタ)の動作を
説明するためのタイムチャートである。以下に2ビット
カウンタの場合の動作を図10を踏まえて説明する。
【0063】尚、半導体レーザ1′に劣化が生じていな
い場合若しくは半導体レーザ1′に劣化が生じてはいる
が比較器4′において劣化検出にまでは至らない場合
(劣化検出レベルまで至らない場合)でのカウント信号
を“00”であるとする。それに対応する電圧値Vad
jは、アナログスイッチ6′に複数段ある異なる電圧値
Vadjの中で最も小さい電圧値Vadj1へスイッチ
ングを行なうとの設定をする。
【0064】時刻t′1 に比較器4′から劣化検出信号
が入力されてくると、アップカウンタ13はその劣化の
信号をカウントし、その信号を“01”として制御情報
として、アナログスイッチ6′へ送る。ここで、アップ
カウンタ13が切りかえ制御回路8′としても機能を有
することにより比較器4′から送られてきた信号を保持
するようになっているので、次の劣化検出信号が比較器
4′からの判定結果として送られてくるまで、アップカ
ウンタ13はカウントアップされた信号“01”につい
て保持する。
【0065】そして、アナログスイッチ6’では、カウ
ントアップされた信号“01”に対応した電圧値Vad
j2(電圧値Vadj1よりも電圧値Vadj2の方が
大きい。)にスイッチングが行なわれる。そして、次の
劣化信号が送られてくるまではカウント信号が保持され
ることに対応して、次の劣化信号が送られてくるまで
は、電圧値Vadj2により半導体レーザ1′は駆動さ
れる。
【0066】同様に、時刻t′2 及び時刻t′3 におい
て、アップカウンタ13は、比較器4′から劣化検出信
号が送られてくると、それをカウントしそのカウント結
果をカウント信号(それぞれ“10”と“11”)とし
て、スイッチ部としてもアナログスイッチ6 ′に送る。
その信号は、次の劣化検出信号が送られてくるまで保持
されるとともに、カウント信号(それぞれ“10”と
“11”)に対応した電圧値(それぞれVadj3とV
adj4)にスイッチングが行なわれる。
【0067】以上においては、アップカウンタ13の一
例として2ビットカウンタについて述べてきたが、更
に、カウント信号“11”が送られてきた後に、劣化検
出信号が送られてきた場合には、その劣化検出信号をア
ラーム信号として出力することもできる。尚、図9にお
いて、アップカウンタ13からの信号線が複数本備えら
れているが、これはアップカウンタ13が劣化検出信号
の入力回数のカウント値情報をビット情報として、スイ
ッチ部6へ出力するのに必要なビット数に対応したもの
である。
【0068】この場合においては、最上位の3ビット目
の信号は、アラーム信号としてのみ用いられる。従っ
て、ビット数をスイッチ部6の制御量である電圧値Va
djの数等に対応して3ビット,4ビット,16ビッ
ト,32ビット,64ビット等と設定することができ
る。即ち、第2実施形態においては、切換用の電圧値を
4つ(Vadj1,Vadj2,Vadj3,Vadj
4)設定したので、2ビットであるのだが、切換用の電
圧値を更にもう一つ備える場合には、カウント信号とし
ては少なくとも“100”信号として出力する必要があ
るため、少なくとも3ビット出力の信号線を備える。
【0069】ここで、アップカウンタ13からのカウン
ト信号を送るのにビット数に対応した出線を備える必要
があるが、アップカウンタ13において劣化検出信号を
カウントを行なったカウント信号は必ずしも、“00
0”,“001”,“010”,“011”,“10
0”等と順番にカウント信号を送らなければならないわ
けではなく、“0000”,“0001”,“001
0”,“0100”,“1000”等としてカウント信
号を送ることとしてもよい。
【0070】なお、その信号に対応した制御量である電
圧値Vadjへのスイッチングはカウント信号に基づい
てスイッチ部6としてのアナログスイッチ6′が行な
う。上述の構成により、本発明の第1実施形態の第2変
形例にかかる光送信装置の動作を、以下に述べる。駆動
回路2′の駆動を受けて半導体レーザ1′にて発光され
た光信号を受信したモニタPD3′により検出された光
信号の出力が概一定を成さず比較器4′にて半導体レー
ザ1′に経時劣化が検出された場合には、第1実施形態
の変形例1等と同様に比較器4′から劣化検出信号がア
ップカウンタ13へ送られ、アップカウンタ13におい
てその信号の入力回数がクロック信号に同期してカウン
トされ、アナログスイッチ6′ではそのカウント信号に
対応した電圧値Vadjが選択されるようにスイッチン
グが行なわれる。
【0071】一方で、その信号は次の劣化検出信号が送
られてくるまで保持され、それに対応して、電圧値Va
djも次の劣化検出信号に対応たカウント信号がアップ
カウンタ13から送られてくるまで保持されることにな
る。更に、所定回数劣化検出信号がカウントが行なわれ
た場合には、半導体レーザ1′の経時劣化が大きくな
り、交換を促す旨の信号として、アラームを外部に発出
する。
【0072】このように、本発明の第1実施形態の第2
変形例にかかる光送信装置によれば、切りかえ制御回路
8′としての機能を有するアップカウンタへ比較器4′
から出力される劣化検出信号のカウント数に応じて、電
圧値Vadjを大きくすることで半導体レーザ1′の経
時劣化による光出力パワー値の減衰を補償する。併せ
て、APCフリー方式であることからバースト信号の伝
送に好適であるとの利点を有する。
【0073】更に、切りかえ制御回路8′としての機能
を有するアップカウンタ13へ比較器4′から出力され
る劣化検出信号が所定回数カウントが行なわれた場合に
は、アラームを外部へ発出するための信号を出力するこ
とから、外部へ半導体レーザ1′の寿命を外部へ知らせ
ることができる。 (a3)第1施形態の変形例3の説明 図11は、第1実施形態の第3変形例にかかる光送信装
置を示すブロック図で、この図11に示す光送信装置
は、前述の第1実施形態におけるものに比して切りかえ
制御回路8′にスタートアップ回路25を付加した点が
異なり、その他(符号1′,2′,3′,15,16,
4′,6′,9,11′,18参照)の構成は同様であ
る。
【0074】ここで、第1施形態の第3変形例において
は、スタートアップ回路25が切りかえ制御回路8′に
接続されることで、電源投入後に、劣化検出が正常に行
なわれるまでの間は、切りかえ制御回路8′のD−F/
F回路22をRESET(リセット)状態にしておくこ
とで、切りかえ制御回路8′からの制御を行なわずに、
制御量である電圧値Vadjを一定のVadj1に保持
しておくこととする機能を備えるようになっている。
【0075】図11に示すスタートアップ回路25は、
電源投入直後から光送信装置に送られてきた信号をカウ
ントするカウンタとしての機能を有し、このスタートア
ップ回路25において、所定回数カウントが行なわれた
のなら、D−F/F回路22のRESET(リセット)
状態を解放する電気信号を送る機能を備えるものであ
る。このスタートアップ回路25からの信号により、D
−F/F回路22がRESET(リセット)状態からS
ET(セット)状態になり、正常に動作するようになっ
ている。なお、この所定回数は予めスタートアップ回路
25内において設定されている。
【0076】ここで、D−F/F回路22をSET(セ
ット)状態にする信号として、カウンタ25′がアップ
カウンタであるとすると、最上位ビットを立てること
で、RESET(リセット)状態からSET状態にする
ことができる。換言すれば、切りかえ制御回路8′は、
システム(光送信装置)起動用の電源投入直後の所定時
間は、光レベルを所定の初期設定値に保持しておくよう
な制御電圧値Vadj1となるように構成されているの
である。
【0077】上述の構成により、本発明の第1実施形態
の第3変形例にかかる光送信装置の動作を、以下に述べ
る。
【0078】光送信装置の電源を投入した後、スタート
アップ回路25では、送られてくるデータのカウントを
行ない、所望の回数のデータがカウントされたなら、切
りかえ制御回路8′のRESET(リセット)状態をS
ET(セット)状態へ変える旨の信号を出力する。切り
かえ制御回路8′では、RESET(リセット)状態か
らSET(セット)状態へ変わるまでの間は、比較器
4′から切りかえ制御回路8′へ劣化検出信号が送出さ
れても、その劣化検出信号を基にアナログスイッチ6′
に対する制御信号は出力されず、アナログスイッチ6′
では電圧値Vadj1を選択すべくスイッチングが行な
われる。
【0079】切りかえ制御回路8′がSET(セット)
状態に移った後は、第1実施形態にかかる光送信装置と
同様、比較器4′からの判定に基づいたアナログスイッ
チ6′のスイッチング制御が行なわれる。即ち、比較器
4′において、半導体レーザ1′にて発光される光出力
が概一定をなしておらず、劣化検出レベルに至ったと判
定された場合には、切りかえ制御回路8′へ劣化検出信
号が送られ、アナログスイッチ6′へは電圧値をVad
j1からVadj2に切りかえる旨の制御情報が送ら
れ、その制御情報に基づきスイッチングが行なわれる。
【0080】この場合においても、切りかえ制御回路
8′は、信号を保持する機能を有し、それに対応して、
アナログスイッチ6′の電圧値Vadjは固定される。
このように、本発明の第1実施形態の第3変形例にかか
る光送信装置によれば、光送信装置の電源投入直後に、
光送信装置へデータが所定数送られてくるまでは、切り
かえ制御回路8′からのアナログスイッチ6′での電圧
値切りかえスイッチングを電圧値Vadj1に保持する
よう信号を出力するように制御するので、電源を投入し
た直後においては、制御電圧を低く設定しておくことで
き、半導体レーザ1′が劣化していないものと想定され
るので、大きな電圧値へのスイッチングを行なう誤動作
を防止する。
【0081】そして、正常に動作するようになった後
は、半導体レーザ1′の経時劣化による光出力パワー値
の低下が生じた場合に電圧値を大きくすることで、出力
パワーの低下を補償するとともに、バースト信号につい
て、発光媒体の劣化を考慮しながら、レベル制御を行な
うことができる利点を有する。 (b)第2実施形態の説明 図12は、本発明の第2実施形態にかかる光送信装置を
示すブロック図で、この図12に示す光送信装置は、前
述の第1実施形態におけるものに比して劣化検出用の比
較器4−Aの他に、光出力再現検出用の比較器4−Bを
備えて構成される点が異なり、その他(符号1′,
2′,3′,15,6′,9,11′,18参照)の構
成は同様である。
【0082】劣化検出用の比較器4−Aは、半導体レー
ザ1′にて発光される光出力パワーが低下したことによ
る劣化を検出するためのものであり、前述の第1実施形
態における比較器4′と同様のものであり、基準値Vr
efを設定することでモニタされた光信号のパワーを所
定の第1パワー値比較する第1比較回路としての機能を
有するものである。
【0083】光出力再現検出用の比較器4−Bは、劣化
検出用の比較器4−Aにて劣化が検出されたことで異な
る電圧値へのスイッチングが行なわれた後で、半導体レ
ーザ1′の劣化が復旧したか否か、即ち半導体レーザ
1′にて発光される光出力レベルが、光送信装置として
要求される規定のレベル以上となっているか否かを判定
するものである。
【0084】即ち、この光出力再現検出用の比較器4−
Bは、モニタ部にてモニタされた光信号のパワーを、第
1パワー値より大きい所定の第2パワー値と比較する第
2比較回路としての機能を有するものである。これによ
り、劣化検出用の比較器4−Aにおいて半導体レーザ
1′の劣化が検出されると、切りかえ制御回路8′を介
してアナログスイッチ6′において電圧値Vadjを大
きくするスイッチングが行なわれるが、その後、半導体
レーザ1′にて発光される光信号の出力を再度光出力再
現検出用比較器4−Bにおいて、半導体レーザ1′の劣
化が復旧したと判定された場合においては、再度、アナ
ログスイッチ6′において電圧値を小さくするスイッチ
ングが行なわれるようになっているのである。
【0085】ここで、光出力再現検出用の比較器4−B
にて用いられる参照値Vref1は、劣化検出用の比較
器4−Aにて用いられる参照値Vref2より大きくな
るように設定されている。これは、劣化検出後には、劣
化検出前より大きな電圧で半導体レーザ1′が発光され
ているので、光出力の再現を検出する際にこの分の光出
力レベルの増加分を考慮したものとなっている。
【0086】上述の構成により、本発明の第2実施形態
にかかる光送信装置の動作を、図13に示す第2実施形
態の動作を説明するためのタイムチャートを用いること
により以下に述べる。時刻t″1において、半導体レー
ザ1′にて発光される光信号の出力パワー値が劣化検出
用比較器4−Aにおいて参照するパワー値Vref0の
値を下回る値となることで、劣化検出用比較器4−A
は、切りかえ制御回路8′に切りかえ信号(H″)を出
力する。切りかえ制御回路8′では、切りかえ信号
(H″)をアナログスイッチ6′に送るとともに、その
切りかえ信号(H″)を保持する。そして、アナログス
イッチ6′では初期設定されていたものよりも大きな電
圧値Vadjにスイッチングされる(半導体レーザ1′
に劣化が生じていない場合若しくは劣化が生じてはいる
が光出力パワー値が概一定を保つ場合ば電圧値Vadj
1と設定し、その電圧値Vadj1の状態から電圧値V
adj2にスイッチングを行なう)。
【0087】ここで、アナログスイッチ6′において電
圧値Vadjが電圧値Vadj1から電圧値Vadj2
に切りかわるようなスイッチングが行なわれた後、半導
体レーザ1′の光出力が再び復活(回復)して、所望の
値(Vref0よりも大きいVref1)より大きくな
った場合には、大きな電圧値にスイッチングが行なわれ
ることで、当初の半導体レーザ1′等にて発光される光
信号の出力パワー値よりも大きくなる。
【0088】そして、時刻t″2において、光出力再現
検出用比較4−Bでは、光出力パワー値が光出力再現検
出用比較4−Bにおいて参照されるパワー値Vref1
の値より大きくなることで、切りかえ制御回路8′の状
態をリセットし、電圧値を切りかえる前の状態にする。
即ち、光出力再現検出用比較器4−Bの参照値より光出
力パワー値が大きい場合は、切りかえ制御回路8′へリ
セット信号を出し、D−F/F回路が保持する切りかえ
信号(制御信号)をリセットし、電圧値をVadj1に
戻す。
【0089】換言すると、切りかえ制御回路8′は、時
刻t″1から時刻t″2まで(劣化検出用比較器4−A
から切りかえ信号が送られてきてから光出力再現検出用
比較器4−Bからの信号(L′)が送られてくるまで)
は、切りかえ信号(H″)を保持して、大きな電圧値V
adj2で光信号を発光するように制御している。そし
て、時刻t″2においては、切りかえ制御回路8′のD
−F/F回路22がリセットされるので、切りかえ信号
(H″)は保持されなくなる。従って、切りかえ制御回
路8′は、アナログスイッチ6′について電圧値Vad
jが電圧値Vadj2から電圧値Vadj1になるよう
に制御しているのである。
【0090】このように、本発明の第2実施形態にかか
る光送信装置によれば、モニタ検出回路15から出力さ
れた光信号のパワー値を、劣化検出用の第1パワー値で
あるVref0よりも大きい第2パワー値であるVre
f1と比較する第2比較回路としての機能を備える光出
力再現検出用比較器4−Bを備え、切りかえ制御回路
8′が、光出力再現検出用比較器4−Bの判定結果に基
づいて、モニタ検出回路15から出力される光出力パワ
ー値がVref1を超えたと判定された場合には、電圧
値を小さくすべくアナログスイッチ6′の切りかえを制
御するので、劣化を検出しスイッチがVadj1からV
adj2に切り換わった後に、再び光出力が復活して、
概一定の値より大きくなって、“H”に制御信号を保持
しているD−F/Fをリセットし、再びVadjをVa
dj1にする事によって、光出力が再現した時にも、概
一定の光出力を得るとの利点がある。
【0091】(c)第3実施形態の説明 図14は、第3実施形態にかかる光送信装置を示すブロ
ック図であり、この図14に示す光送信装置は、前述の
第1実施形態におけるものに比して比較器を一つに限ら
ず、劣化量の検出レベルの違う比較器を複数個(4−
i;iは自然数)付加する事とアップカウンタ13を備
えた点が異なり、その他(符号1′,2′,3′,1
5,6′,9,11′,18等参照)の構成は同様であ
る。
【0092】ここで、比較器4−2は比較器4−1より
も大きな劣化検出レベルを基準にするもの(比較器4−
1が劣化量の度合いが低い場合に、半導体レーザ1′の
劣化を検出するものであり、一方、比較器4−2は劣化
量の度合いが大きい場合に、半導体レーザ1′の劣化を
検出するもの)である。比較器4−1の参照値をVre
f1と、比較器4−2の参照値をVref2とする。即
ち、比較器4−2では、Vref1よりも大きいVre
f2が参照値(基準値)として入力されるようになって
いる。比較器4−2で劣化が検出された場合には、アナ
ログスイッチ6′では電圧値Vadj2よりも大きい電
圧値Vadj3へのスイッチングが行なわれるように設
定されているものとする。
【0093】アップカウンタ13は、比較器4−1と比
較器4−2からの劣化検出信号に基づいて、例えば、3
ビット情報でアナログスイッチ6′へ出力するカウント
値(2進表記)をカウントアップさせるものである。各
比較器(4−1,4−2)からの出力信号に基づきカウ
ントを行なうものである。具体的には、比較器4−1か
らの劣化検出信号により“001”がカウントアップさ
れるとともに、比較器4−2からの劣化検出信号により
“010”がカウントアップされるようになっており、
カウント値はアナログスイッチ6′に対して3ビット情
報で出力されるようになっている。
【0094】ここで、各比較器から劣化が検出されてい
ない場合において、アップカウンタ13でのカウントは
“000”である。アナログスイッチ6′では、アップ
カウンタ13から送出される3ビット信号に基づきスイ
ッチングを行なうものである。ここで、例えば、アナロ
グスイッチ6′が3つの異なる電圧値(Vadj1,V
adj2,Vadj3)を備えて構成され、アップカウ
ンタ13から送出される3ビット信号が“000”信号
である場合には電圧値Vadjを電圧値Vadj1に、
“001”信号である場合には電圧値Vadjを電圧値
Vadj2に、“010”信号若しくは“011”信号
である場合には電圧値Vadj3へそれぞれスイッチン
グが行なわれるようになっている。
【0095】上述の構成により、本発明の第3実施形態
にかかる光送信装置の動作を、以下に述べる。半導体レ
ーザ1′に経時劣化が生じ、この半導体レーザ1′にて
生じる劣化が徐々に進行する(急激に大きな劣化を生じ
ない)ときにおいては、劣化検出レベルが低い比較器4
−1においては光信号の出力パワー値が所望の出力レベ
ルより低いと判定が行なわれるとともに、劣化検出レベ
ルが高い比較器4−2においては光信号の出力パワー値
が所望の出力レベルより高いと判定が行なわれる場合
は、それぞれの比較器(4−1,4−2)からの信号に
基づきカウントアップが行なわれる。
【0096】換言すると、モニタ検出回路15から出力
される電圧値が比較器4−1における参照値Vref1
より低いことで比較器4−1で劣化が検出され、一方、
モニタ検出回路15から出力される電圧値が比較器4−
2における参照値Vref2より高いことで比較器4−
2で劣化が検出されない場合において、アップカウンタ
ではカウント“000”が比較器4−1から出力される
劣化検出信号により“001”カウントアップされるこ
とでカウント“001”となり、比較器4−2からは劣
化検出信号が送出されないので、カウント数はカウント
“001”となる。このカウント“001”は、切りか
え制御回路8′からアナログスイッチ6′へ切りかえ情
報として3ビット信号として出力するようになってい
る。
【0097】ここで、アップカウンタ13がアナログス
イッチ6′に出力する3ビット信号は、次の劣化検出信
号が比較器(4−1,4−2)から送出されてくるま
で、保持される。アナログスイッチ6′では、切りかえ
情報が“001”信号として送られてくることにより、
電圧値Vadjを当初の電圧値Vadj1から電圧値V
adj2に切りかえるスイッチングが行なわれ、これに
より半導体レーザ1′にて発光される光出力を本来のレ
ベルとすることができる。次の異なる切りかえ制御情報
が送られてくるまで電圧値は一定に固定される。
【0098】また、その後に半導体レーザ1′の劣化が
徐々に進み、先と同様に劣化検出レベルが低い比較器4
−1においては光信号の出力パワー値が参照値Vref
1より低いと判定が行なわれるとともに、劣化検出レベ
ルが高い比較器4−2においては光信号の出力パワー値
が参照値Vref2より高いと判定が行なわれる場合
は、それぞれの比較器(4−1,4−2)からの信号に
基づきアップカウンタ13でカウントアップが行なわれ
るものである。即ち、アップカウンタ13でのカウント
“001”がカウント“010”となるようカウントア
ップが行なわれる。
【0099】アナログスイッチ6′では、切りかえ制御
回路8′から切りかえ信号“010”が送出されてくる
とから電圧値Vadjを電圧値Vadj2から電圧値V
adj3に切りかえるようなスイッチング制御が行なわ
れる。また、比較器4−1において劣化の検出が行なわ
れていないような状態で急激な劣化が生じ比較器4−2
においても劣化の検出が行なわれる場合には、アップカ
ウンタ13では、カウント“000”がカウント“01
1”とカウントアップが行なわれる。
【0100】アナログスイッチ6′では、切りかえ制御
回路8′から切りかえ信号“011”が送出されてくる
とから電圧値Vadjを電圧値Vadj1から電圧値V
adj3に切りかえるようなスイッチング制御が行なわ
れる。このように、本発明の第3実施形態にかかる光送
信装置によれば、互いに異なる参照値と比較する比較器
(4−1,4−2)を備え、各比較器(4−1,4−
2)からの比較結果に基づいてアナログスイッチ6′で
の切りかえ制御を行なうことから、半導体レーザ1′に
急激な劣化が生じ光出力が低下した場合には、適切な電
圧値Vadjに切りかえることができる。
【0101】尚、比較器を二つ以上に備えることによっ
ても、上述の図14の場合とほぼ同様に適切な電圧値V
adjに切りかえることができ、このようにすれば、少
なくとも比較器が二つの場合よりも、より細かい電圧値
制御を行なうことができ、光出力レベル制御をより精度
高く行なうことができる。また、上述の第3実施形態の
おいては、複数の比較器を用いて、光出力レベル制御を
精度高く行なっているが、それに限らず、例えば、図1
5に示すように、複数個の比較器4−iの中で、最も劣
化量の大きい検出レベルを持つ比較器4−Xをアラーム
を出力するようにするこができる。
【0102】ここで、最も劣化量の大きい検出量の大き
い検出レベルを持つ比較器4−Xのそのレベル値(参照
値)VrefXは、半導体レーザ1′等にて発光される
光出力パワー値が概一定のレベルであるか否かを判定す
る基準ではなく、半導体レーザ1′等の劣化の状態が言
わば最大になった状態か否かを判定する基準となるもの
である。比較器4−Xのレベル値VrefXは、光送信
装置によって規定され、設定される。
【0103】従って、図15に示す光送信装置によれ
ば、複数の比較器(4−1,4−2,4−X)のうち
で、比較基準値が最も低い比較回路4−Xを、半導体レ
ーザ1′にて発光さえる光出力パワー値が比較回路4−
Xにおける参照値より低いと判定された場合には、その
旨を外部へアラーム信号を出力する回路として構成され
ていることで、半導体レーザ1′の寿命を外部にアラ─
ムとして発出し、LDの寿命を検出することができると
の利点があるほか、半導体レーザ1′の交換タイミング
を適切に知るこができるので、装置の保守の効率化を図
ることができる利点もある。
【0104】(d)第4実施形態の説明 図16は、本発明の第4実施形態にかかる光送信装置を
示すブロック図であり、この図16に示す光送信装置
は、前述の第1実施形態におけるものに比して二つの駆
動回路(2−1,2−2)とセレクタ14を備えて構成
される点が異なり、その他(符号1′,3′,15,1
6,4′,6′,9,11′,18等参照)の構成は同
様である。。
【0105】各駆動回路(2−1,2−2)は、互いに
異なる回路性能を有しており、半導体レーザ1′を駆動
するためのバイアス・パルス電流の出力特性が異なるも
のである。ここで、駆動回路2−1と駆動回路2−2の
うち、駆動電流値が大きい方を駆動回路2−2であると
して、当初駆動電流が小さい駆動回路2−1により半導
体レーザ1′が駆動されているとする。
【0106】セレクタ14は、切りかえ制御回路8′か
らの制御信号に基づいて複数の駆動回路(2−1,2−
2)のうちの何れかを半導体レーザ1′を駆動するため
のものとして選択するものである。即ち、セレクタ14
での駆動回路の選択は、切りかえ制御回路8′からの信
号に基づいて行なわれるようになっている。例えば、セ
レクタ14は切りかえ制御回路8′から入力される制御
情報のうちで、何番目のビットが立っているかをモニタ
することで駆動回路(2−1,2−2)の選択を行なう
ことができる。
【0107】上述の構成により、本発明の第4実施形態
にかかる光送信装置の動作を、以下に述べる。即ち、比
較器4′において半導体レーザ1′にて発光される光出
力パワー値が低下したと判定された切りかえ制御回路
8′では、半導体レーザ1′の駆動電流が大きくなる駆
動回路2−2に切りかえるような、制御情報を出力す
る。
【0108】セレクタ14では、切りかえ制御回路8′
からの制御情報を受けると、入力されているデータ(D
ATA)が、駆動回路2−2に入力されるように切りか
える一方、アナログスイッチ6′についても、切りかえ
制御回路8′からの制御情報を受けて、駆動回路2−2
に対してのみ電圧値Vadjが与えられるように制御さ
れる。
【0109】これにより、セレクタ14にて、選択され
ていない駆動回路2−1については、動作しない状態と
して、駆動回路2−1から半導体レーザ1′に対して不
要な電流が流れることはない。このように、本発明の第
4実施形態にかかる光送信装置によれば、互いに異なる
回路性能でデータ信号に基づく電気信号により半導体レ
ーザ1′を駆動する二つの駆動回路(2−1,2−2)
を備え、比較器4′からの比較結果に基づいて、半導体
レーザ1′にて発光される光信号のパワーが安定するよ
うに、半導体レーザ1′を駆動すべき駆動回路を選択す
るセレクタを備えて構成されることで、駆動回路2′か
ら切りかえる事によって、駆動電流値の大きな変更が可
能になり、長期的に安定した光出力を得る事ができる。
【0110】尚、セレクタ14での駆動回路2′の選択
は、駆動電流値が大きい駆動回路から、小さい駆動回路
に切りかわるように設定してもよく、このように設定す
れば、光信号のパワーが概一定を超える場合に、それを
概一定の光出力パワーに低下させることができる利点が
ある。また、上述の第4実施形態にかかる光送信装置に
おいては、劣化検出レベルが異なる複数の比較器(4−
1,4−2)を用いて、劣化度合いに応じた最適な電圧
が制御電圧回路11′に与えれるようにアナログスイッ
チ6′を制御しているが、これに限定さえず、例えば、
図15に示すように、ある所定の劣化度合いを超えた場
合に、アラームを出力する専用の比較器4−Xを付加す
ることもできる。
【0111】このようにすれば、上述の図14における
ものと同様の利点があるのみならず、半導体レーザ1′
の寿命についても検出することができ、半導体レーザ
1′の交換を適切なタイミングで行なうことができる利
点がある。
【0112】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の光送信装置は、駆動制御部により判定部からの判
定結果に基づいて、発光媒体にて発光される光信号のパ
ワーが安定するように、駆動部からの発光媒体駆動用電
気信号を制御することができるので、発光媒体の経時劣
化を考慮して、光出力パワーを一定に保ちながらバース
ト信号を伝送するこができる利点がある。
【0113】また、請求項2記載の本発明の光送信装置
によれば、駆動制御部が、発光媒体駆動用電気信号に所
望のバイアス又は上記データ信号に基づく電気信号の振
幅のうちの少なくとも一方を制御することができるの
で、発光媒体にて発光される光信号の光出力パワーに変
化が生じた場合には、所望の光信号の光出力パワーを得
るのに必要な駆動用電気信号の大きさに制御すること
で、安定した光出力を得ることができ、上述の請求項1
記載の発明と同様の利点がある。
【0114】また、請求項3記載の本発明の光送信装置
によれば、駆動制御部5が、上記のバイアス/データ信
号に対しての複数種類制御量のうちのいずれかを選択的
に切り換えて出力するスイッチ部と、判定部からの判定
結果に基づいて、スイッチ部における切り換えを制御す
る切り換え制御部とをそなえて構成されたことにより、
簡素且つ安価に装置を構成しながら、発光媒体にて発光
される光信号の光出力パワーを所定値レベルに保つとと
もに、安定した光出力を得ることができる利点がある。
【0115】更に、請求項4記載の本発明の光送信装置
によれば、発光媒体の周囲温度に基づいて、発光媒体に
て発光される光信号のパワーを安定させるように、上記
発光媒体駆動用電気信号を制御することができるので、
制御量が固定された状態では、発光媒体を駆動する電気
的エネルギーは温度に対して熱感応素子の特性によって
常に温度補償を行なうため、光出力は入力信号に依存せ
ず概一定値に保つことができるので、バースト信号に対
して、長期的にも安定した光出力を概一定に保つ事がで
きる利点がある。
【0116】また、請求項5記載の本発明の光送信装置
によれば、スイッチ部から出力された上記制御量の高周
波成分を除去するローパスフィルタ処理を施すローパス
フィルタをそなえて構成されたことにより、特に発光媒
体が、スイッチ部によるスイッチ切り換えが頻繁に発生
するような状態にある場合には、このような頻繁なスイ
ッチ切り換えによる半導体レーザからの光出力レベルの
不安定化を防止するこができ、光出力レベルの安定化に
寄与することができる利点がある。
【0117】一方、請求項6記載の本発明の光送信装置
によれば、判定部が、モニタ部にてモニタされた光信号
のパワーを、所定の第1パワー値と比較し、比較結果を
判定結果として出力する第1比較回路をそなえるととも
に、切り換え制御部が、判定部からの判定結果に基づい
て、モニタ部にてモニタされた光信号のパワーが所定の
第1パワー値よりも低いと判定された場合には、制御量
の値を大きくすべく、スイッチ部の切り換えを制御する
ことができるので、発光媒体に経時劣化が生じたとして
も、駆動用電気信号の大きさを大きくすることで、発光
媒体にて発光される光信号の出力パワーを所望のレベル
にするとともに、安定した光出力を得ることができる利
点がある。
【0118】請求項7記載の本発明の光送信装置によれ
ば、比較基準値生成部により駆動部にて発光媒体を駆動
するための電気的エネルギーに基づいて、光信号のパワ
ー(モニタ部にてモニタされた光信号のパワー)と比較
される基準値となる所定のパワー値を生成することがで
きるので、発光媒体にて発光される概一定な光信号の出
力を得ることができるほか、例えば、駆動部を異なる回
路性能のものに適用した場合においても、劣化検出を行
なうための基準値を自動的に生成することができ、使用
者は、適用される駆動部ごとに劣化検出レベルを設定す
る必要がなくなり、使用者に対する便宜を図ることがで
きる利点がある。
【0119】請求項8記載の本発明の光送信装置によれ
ば、切り換え制御部が、判定部からの判定結果に基づい
て、モニタ部にてモニタされた光信号のパワーが、所定
回数連続して所定の第1パワー値よりも低い場合に、制
御量の値を大きくすべく、スイッチ部を切り換えを制御
することで、切り換え等の誤動作を防止しながら、切換
機構を簡素なハードウェア構成とすることができる利点
もある。
【0120】また、請求項9記載の本発明の光送信装置
によれば、判定部が、第1比較回路のほかに、第2比較
回路をそなえる一方、切り換え制御部が、判定部からの
判定結果に基づいて、モニタ部にてモニタされた光信号
のパワーが所定の第2パワー値を超えたと判定された場
合には、制御量の値を小さくすべく、スイッチ部の切り
換えを制御することで、発光媒体の劣化度合に応じて、
制御量が異なるようにスイッチングすることができ、前
述の請求項6記載の光送信装置と同様の利点があるだけ
でなく、光出力の一定制御を高精度に行なうことができ
る利点もある。
【0121】請求項10記載の本発明の光送信装置によ
れば、切り換え制御部が、判定部からの判定結果に基づ
いて、モニタ部にてモニタされた光信号のパワーが所定
のパワー値よりも低いと連続して判定された回数に応じ
て、制御量の値を大きくすべく、スイッチ部の切り換え
を制御するように構成されたことにより、長期的に概一
定な出力を得る利点がある。
【0122】請求項11記載の本発明の光送信装置によ
れば、切り換え制御部が、モニタ部にてモニタされた光
信号のパワーが所定のパワー値よりも低いと連続して所
定回数判定された場合に、アラーム信号を出力するよう
に構成されたことで、上述の請求項10記載の光送信装
置と同様の利点があるほか、発光媒体が寿命に至ったこ
とが外部で知ることができ、発光媒体の交換タイミング
等を適切のものとすることができ、装置の保守の効率化
を図ることができる利点もある。
【0123】他方、請求項12記載の本発明の光送信装
置によれば、判定部が、モニタ部にてモニタされた光信
号のパワーを、互いに異なる所定のパワー値と比較する
複数の比較回路をそなえるとともに、切り換え制御部
が、判定部における複数の比較回路からの比較結果を判
定結果として、スイッチ部における切り換えを制御する
ように構成されたことで、異なるレファレンス値を有す
る比較器を複数備えることで、前述の請求項3記載の光
送信装置と同様の利点があるだけでなく、発光媒体の急
激な劣化等に即座に対応して、概一定の光出力を得るこ
とができる利点がある。
【0124】ここで、請求項13記載の本発明の光送信
装置によれば、複数の比較回路のうちで、比較基準値と
しての上記所定のパワー値が最も低い比較回路を、光信
号の出力パワーが当該所定のパワー値よりも低いと判定
された場合に、その旨をアラーム信号として出力するア
ラーム信号出力回路として構成されたことで、前述の請
求項12記載の光送信装置と同様の利点があるだけでな
く、発光媒体の寿命を外部に知らせることができ、発光
媒体の交換タイミング等を適切なものとすることがで
き、装置の保守の効率化を図ることができる利点もあ
る。
【0125】また、請求項14記載する本発明の光送信
装置よれば、請求項1記載の構成において、システムの
電源投入直後の所定時間は、所定の初期設定値に保持し
ておくような制御量となるように該駆動制御部が構成さ
れたことで、前述の請求項1記載の光送信装置と同様の
利点があるだけでなく、電源投入直後においても、発光
媒体にて発光される概一定の出力の光信号を得ることが
できる利点もある。
【0126】更に、請求項15記載の本発明の光送信装
置によれば、駆動回路を複数そなえるとともに、セレク
タにおいて、判定部からの判定結果に基づいて、該発光
媒体にて発光される光信号のパワーが安定するように、
該発光媒体を駆動すべき駆動回路を選択することができ
るので、駆動電流値の大きな変更が可能になり、長期的
に安定した光出力を得る事ができる利点がある。
【0127】また、請求項16記載の本発明の光送信装
置によれば、請求項15記載の光送信装置において、セ
レクタにて選択された方の駆動回路のみが、動作状態と
なるように構成されているので、セレクタにて選択され
ていない駆動回路は動作せずして駆動回路から半導体レ
ーザに対して不要な電流が流れることを防止し駆動回路
による発光媒体の駆動を確実なものとすることができる
利点がある。
【0128】請求項17記載の本発明の光送信装置によ
れば、相対判定部及び駆動制御部により、モニタ部にて
モニタされた光信号が、駆動部からの電気信号の電気的
エネルギーに基づいて生成された相対的な基準レベルを
超えているか否かを判定しこの判定結果に基づいて、発
光媒体にて発光される光信号のパワーが安定するよう
に、駆動部からの発光媒体駆動用電気信号を制御するこ
とができるので、発光媒体の経時劣化を考慮して、光出
力パワーを一定に保ちながらバースト信号を伝送するこ
ができる利点があるでけでなく、装置に搭載された駆動
回路の種類に応じた基準レベルの設定を自動的に行なう
ことができ、使用者は、適用される駆動制御部の種類毎
に、個別の設定操作等を行なう必要もなくなり、ひいて
は使用者に対する便宜を図ることもできる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる光送信装置を示
すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる光送信装置の要
部構成を詳細に示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態におけるモニタ検出回路
を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1実施形態における切りかえ制御回
路を示すブロック図である。
【図6】本発明の第1実施形態にかかる光送信装置の動
作を説明するためのタイムチャートである。
【図7】本発明の第1実施形態の第1変形例における保
護回路を示すブロック図である。
【図8】本発明の第1実施形態の第1変形例における保
護回路の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図9】本発明の第1実施形態の第2変形例にかかるア
ップカウンタを示すブロック図である。
【図10】本発明の第1実施形態の第2変形例における
アップカウンタ(2ビットカウンタ)の動作を説明する
ためのタイムチャートである。
【図11】本発明の第1実施形態の第3変形例における
スタートアップ回路の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図12】本発明の第2実施形態を示すブロック図であ
る。
【図13】本発明の第2実施形態の動作を説明するため
のタイムチャートである。
【図14】本発明の第3実施形態を示すブロック図であ
る。
【図15】本発明の第3実施形態の変形例を示すブロッ
ク図である。
【図16】本発明の第4実施形態を示すブロック図であ
る。
【図17】一般的なAPCフリー方式の光送信装置の一
例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 発光媒体 1′ 半導体レーザや発光ダイオード等(発光媒体) 2 駆動部 2′,2″ 駆動回路(駆動部) 2−i 互いに異なる駆動回路(駆動部) 3 モニタ部 3′ モニタPD(モニタ部) 4 判定部 4′ 比較器,第一比較回路(判定部) 4−A 劣化検出用比較器(判定部) 4−B 光出力再現検出用比較器(判定部) 4−i 比較器(判定部) 4−X アラーム信号出力回路(判定部) 4″ 相対判定部(判定部) 5 駆動制御部 6 スイッチ部(駆動制御部) 6′ アナログスイッチ(駆動制御部) 8 切りかえ制御部(駆動制御部) 8′ 切りかえ制御回路(駆動制御部) 9 ローパスフィルタ(駆動制御部) 10 光送信装置 11 安定化制御回路(駆動制御部) 11′,11″ 制御電圧回路(駆動制御部) 12 比較基準値生成部(判定部) 13 アップカウンタ(駆動制御部) 14 セレクタ(駆動部) 15 モニタ検出回路(モニタ部) 16 DATAモニタ回路(モニタ部) 18,18′ 熱感応素子(駆動制御部) 19 プリアンプ(モニタ部) 20 ピーク検出回路(モニタ部) 21 OR回路(駆動制御部) 22 D−F/F回路(駆動制御部) 23,23′ 保護回路(駆動制御部) 23′−A〜23′−C フリップフロップ(駆動制御
部) 24 AND回路(駆動制御部) 25 スタートアップ回路(駆動制御部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 10/26

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的エネルギーにより駆動されて光信
    号を発光する発光媒体と、 データ信号に基づく電気信号により、該発光媒体を駆動
    する駆動部と、 該発光媒体にて発光された上記光信号をモニタするモニ
    タ部と、 該モニタ部にてモニタされた光信号が、所定値レベルを
    超えているか否かを判定する判定部と、 該判定部からの判定結果に基づいて、該発光媒体にて発
    光される光信号のパワーが安定するように、該駆動部か
    らの発光媒体駆動用電気信号を制御する駆動制御部とを
    そなえて構成されたことを特徴とする、光送信装置。
  2. 【請求項2】 該駆動制御部が、上記発光媒体駆動用電
    気信号に所望のバイアスか又は上記データ信号に基づく
    電気信号の振幅のうちの少なくとも一方を制御するよう
    に構成されたことを特徴とする、請求項1記載の光送信
    装置。
  3. 【請求項3】 該駆動制御部が、上記のバイアス/デー
    タ信号に対しての複数種類の制御量のうちのいずれかを
    選択的に切り換えて出力するスイッチ部と、該判定部か
    らの判定結果に基づいて、該スイッチ部における切り換
    えを制御する切り換え制御部とをそなえて構成されたこ
    とを特徴とする、請求項1記載の光送信装置。
  4. 【請求項4】 該発光媒体の周囲温度に基づいて、該発
    光媒体にて発光される光信号のパワーを安定させるよう
    に、上記発光媒体駆動用電気信号を制御する安定化制御
    回路をそなえて構成されたことを特徴とする、請求項1
    記載の光送信装置。
  5. 【請求項5】 該スイッチ部から出力された上記制御量
    の高周波成分を除去するローパスフィルタ処理を施すロ
    ーパスフィルタをそなえて構成されたことを特徴とす
    る、請求項3記載の光送信装置。
  6. 【請求項6】 該判定部が、該モニタ部にてモニタされ
    た光信号のパワーを、所定の第1パワー値と比較し、比
    較結果を上記判定結果として出力する第1比較回路をそ
    なえるとともに、 該切り換え制御部が、該判定部からの判定結果に基づい
    て、該モニタ部にてモニタされた光信号のパワーが所定
    の第1パワー値よりも低いと判定された場合には、上記
    制御量の値を大きくすべく、該スイッチ部の切り換えを
    制御するように構成されたことを特徴とする、請求項3
    記載の光送信装置。
  7. 【請求項7】 該駆動部にて該発光媒体を駆動するため
    の上記電気的エネルギーに基づいて、上記光信号のパワ
    ーと比較される基準値となる上記所定のパワー値を生成
    する比較基準値生成部をそなえて構成されたことを特徴
    とする、請求項6記載の光送信装置。
  8. 【請求項8】 該切り換え制御部が、該判定部からの判
    定結果に基づいて、該モニタ部にてモニタされた光信号
    のパワーが、所定回数連続して所定の第1パワー値より
    も低い場合に、上記制御量の値を大きくすべく、該スイ
    ッチ部を切り換えを制御するように構成されたことを特
    徴とする、請求項6記載の光送信装置。
  9. 【請求項9】 該判定部が、該モニタ部にてモニタされ
    た光信号のパワーを、上記第1パワー値よりも大きい所
    定の第2パワー値と比較する第2比較回路をそなえると
    ともに、 該切り換え制御部が、該判定部からの判定結果に基づい
    て、該モニタ部にてモニタされた光信号のパワーが所定
    の第2パワー値を超えたと判定された場合には、上記制
    御量の値を小さくすべく、該スイッチ部の切り換えを制
    御するように構成されたことを特徴とする、請求項6記
    載の光送信装置。
  10. 【請求項10】 該切り換え制御部が、該判定部からの
    判定結果に基づいて、該モニタ部にてモニタされた光信
    号のパワーが所定のパワー値よりも低いと連続して判定
    された回数に応じて、上記制御量の値を大きくすべく、
    該スイッチ部の切り換えを制御するように構成されたこ
    とを特徴とする、請求項3記載の光送信装置。
  11. 【請求項11】 該切り換え制御部が、該モニタ部にて
    モニタされた光信号のパワーが所定のパワー値よりも低
    いと連続して所定回数判定された場合に、アラーム信号
    を出力するように構成されたことを特徴とする、請求項
    10記載の光送信装置。
  12. 【請求項12】 該判定部が、該モニタ部にてモニタさ
    れた光信号のパワーを、互いに異なる所定のパワー値と
    比較する複数の比較回路をそなえるとともに、 該切り換え制御部が、該判定部における複数の比較回路
    からの比較結果を上記判定結果として、該スイッチ部に
    おける切り換えを制御するように構成されたことを特徴
    とする、請求項3記載の光送信装置。
  13. 【請求項13】 該複数の比較回路のうちで、比較基準
    値としての上記所定のパワー値が最も低い比較回路を、
    該光信号のパワーが当該所定のパワー値よりも低いと判
    定された場合に、その旨をアラーム信号として出力する
    アラーム信号出力回路として構成されたことを特徴とす
    る、請求項12記載の光送信装置。
  14. 【請求項14】 システムの電源投入直後の所定時間
    は、所定の初期設定値に保持しておくような制御量とな
    るように該駆動制御部が構成されたことを特徴とする、
    請求項1記載の光送信装置。
  15. 【請求項15】 電気的エネルギーにより駆動されて光
    信号を発光する発光媒体と、 互いに異なる回路性能で、データ信号に基づく電気信号
    により該発光媒体を駆動しうる複数の駆動回路と、 該発光媒体にて発光された上記光信号をモニタするモニ
    タ部と、 該モニタ部にてモニタされた光信号が、所定値レベルを
    超えているか否かを判定する判定部と、 該判定部からの判定結果に基づいて、該発光媒体にて発
    光される光信号のパワーが安定するように、該発光媒体
    を駆動すべき駆動回路を選択するセレクタとをそなえて
    構成されたことを特徴とする、光送信装置。
  16. 【請求項16】 該セレクタにて選択された方の駆動回
    路のみが、動作状態となるように構成されたことを特徴
    とする、請求項15記載の光送信装置。
  17. 【請求項17】 電気的エネルギーにより駆動されて光
    信号を発光する発光媒体と、 データ信号に基づく電気信号により、該発光媒体を駆動
    する駆動部と、 該発光媒体にて発光された上記光信号についてモニタす
    るモニタ部と、 該モニタ部にてモニタされた光信号が、該駆動部からの
    上記電気信号の電気的エネルギーに基づいて生成された
    相対的な基準レベルを超えているか否かを判定する相対
    判定部と、 該相対判定部からの判定結果に基づいて、該発光媒体に
    て発光される光信号のパワーが安定するように、該駆動
    部からの発光媒体駆動用電気信号を制御する駆動制御部
    とをそなえて構成されたことを特徴とする、光送信装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009529272A (ja) * 2006-03-06 2009-08-13 ゼットエックストーク・アセッツ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー 自由空間光伝送用エレクトロルミネセンス送信装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009529272A (ja) * 2006-03-06 2009-08-13 ゼットエックストーク・アセッツ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー 自由空間光伝送用エレクトロルミネセンス送信装置

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