JPH10327069A - アナログおよびディジタルループフィルタを用いたハイブリッドフェーズロックループ - Google Patents

アナログおよびディジタルループフィルタを用いたハイブリッドフェーズロックループ

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JPH10327069A
JPH10327069A JP10141484A JP14148498A JPH10327069A JP H10327069 A JPH10327069 A JP H10327069A JP 10141484 A JP10141484 A JP 10141484A JP 14148498 A JP14148498 A JP 14148498A JP H10327069 A JPH10327069 A JP H10327069A
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phase
digital
detector
locked loop
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JP10141484A
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K Takla Ashraf
アシュラフ・ケイ・タクラ
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Hitachi Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/085Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal
    • H03L7/093Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal using special filtering or amplification characteristics in the loop
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
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    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
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    • H03L7/085Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal
    • H03L7/089Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal the phase or frequency detector generating up-down pulses
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な回路構成のフェーズロックループによ
って位相および周波数の調整を行う。 【解決手段】 出力信号のディジタルおよびアナログ調
整のためにそれぞれディジタルおよびアナログ部を備
え、電流制御発振器(CCO)234などの市販の制御
発振器をハイブリッドPLLと共に用いる。ハイブリッ
ドPLL210のディジタルおよびアナログ部は制御発
振器から分離され、ディジタル部は、キャリブレーショ
ンの時など、出力信号の周波数の第一次調整のためのも
のでる。アナログ部は、出力信号の位相および周波数の
微調整のためのものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本発明者(アシュ
ラフ・ケイ・タクラ)による「トレーニング能力を有す
る高速クロック復元フェーズロックループ(Method and
Apparatus for Fast Clock Recovery Phase-Locked Lo
op with Training Capability )」なる名称の1996
年10月17日付米国特許出願第08/733,869
号に関する。
【0002】
【従来の技術】フェーズロックループは、多くの技術分
野に応用されている。そのうち、データ信号ストリーム
からクロック信号を復元するためにフェーズロックルー
プを用いるものがある。図1は、フェーズロックループ
(PLL)110を示す。PLL110において、デー
タ114はパルスゲート回路(パルス除去回路とも呼ば
れる)120に接続されている。パルスゲート回路12
0は位相・周波数検波器118に接続されている。位相
・周波数検波器118はチャージポンプ122に接続さ
れており、後者はループフィルタ126に接続されてい
る。ループフィルタは電圧制御発振器(VCO)130
に接続されている。図1に示すように、フィードバック
リンク146によってVCO 130の出力が位相・周
波数検波器118に接続されている。VCO 130
は、復元されたクロック信号136をメモリ138に接
続するための出力134を有する。データ114はま
た、データリンク142を介してメモリ138に直接接
続されている。復元されたクロック信号136によっ
て、メモリ138に入力されるデータ114のタイミン
グがとられている。
【0003】PLL110の典型的な応用例として、ハ
ードディスク駆動システムにおける利用をあげることが
できる。標準的なハードディスク駆動システムでは、デ
ィスクドライブ150から(たとえばマイクロプロセッ
サの)メモリ138へデータを送ることが要求される。
ディスクドライブ150から送られるデータの例として
はサーボデータをあげることができる。サーボデータ
は、ディスクドライブ150のディスクについて、ディ
スクドライブ150のヘッドの位置情報を含んだもので
ある。
【0004】データ114に関連したクロック信号情報
がデータ信号114に埋め込まれている。実際、そのよ
うなクロック情報は、データ信号114の電圧遷移から
入手することができる。データ信号リンク154を用い
てデータ信号114と共にクロック情報をも伝送するの
で、クロック信号のために余分なリンクを必要とするこ
とがない。場合によっては、RS−232(Recommende
d Standard-232)リンクなどのシリアルリンクの場合の
ように、余分なリンクが利用できないことさえある。デ
ータがシリアルチャンネルで送られる場合でも、パラレ
ルチャンネルで送られる場合でも、同期方式の場合、デ
ータを受信するためにはクロック情報が必要である。従
って、埋め込まれたクロック信号情報をデータ114か
ら復元することが必要である。クロックのこの復元はP
LL110によって実行される。PLL110は周波数
および位相を、埋め込まれたクロック信号情報に基づい
てロックする。
【0005】実際のクロック信号と復元されたクロック
信号136との間の周波数および位相の誤差を最小とす
るために、復元されたクロック信号136は、フィード
バックリンク146を介してパルスゲート回路120に
フィードバックされる。パルスゲート回路120は、デ
ータ信号リンク154から(VCO)パルスを受け取る
たびに、VCOパルスを通過させる。パルスゲート回路
120は復元されたクロック信号136を位相・周波数
検波器118に伝送する。位相・周波数検波器118
は、データ114に組み込まれたクロック信号と復元さ
れたクロック信号136との間で、位相および周波数の
差を最小化する。PLL110がロック状態にある場
合、復元されたクロック信号136とデータ114に含
まれるクロック信号との間の位相および周波数の誤差は
小さいか、ゼロである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】PLL110はロック
状態を失う場合がある。ロック状態を失うというのは、
復元されたクロック信号136とデータ信号114のク
ロックとの間で、位相および/または周波数の差がかな
りの大きさとなった場合のPLLの状態のことである。
PLL110がロック状態を失うのは、たとえば、PL
L110が設置された環境からループフィルタ126が
電気的なノイズを拾う場合に起こりえる。この環境ノイ
ズのために、復元されたクロック信号136に信号誤差
が入り込むことがある。ノイズ誤差の大きさは、VCO
130のゲインに一部依存している。VCO130のゲ
インが大きければ大きいほど、復元されたクロック信号
136において環境ノイズに誘発された誤差は大きくな
るであろう。
【0007】VCO130はアナログデバイスである。
従って、PLL110は、復元されたクロック信号13
6に関して高い位相分解能を達成することができる。し
かし、通常、復元されたクロック信号136の位相およ
び/または周波数のアナログ調整は比較的遅い。復元さ
れたクロック信号136の位相調整の速度を速めるため
に、PLL110のなかには、アナログ調整に加えて、
復元されたクロック信号136の位相のディジタル調整
を行うものがある。アナログ調整に組み合わせて、遅延
インクリメントセルを用いたディジタル調整を利用する
ことができる。遅延インクリメントセルはVCOの一部
である。それらのセルによって、VCOの出力信号の初
期ディジタル調整が行われる。遅延インクリメントセル
は、PLLが比較的速く位相ロックを達成するのに貢献
する。アナログ調節のための回路も同じVCOに含まれ
る。その回路は、VCOの出力における信号の位相の微
細なチューニングのためのものである。しかし、ディジ
タル調整の精度を二倍にするためには、遅延インクリメ
ントセルの数も同様に二倍にしなければならない。その
ように遅延インクリメントセルの数を二倍にすれば、遅
延セルの電力消費も二倍になり、回路に必要な面積もか
なり大きなものとなってしまうであろう。
【0008】ディジタルセルによる方法の他の欠点は、
VCOの設計がかなり複雑になってしまうことである。
そのようなVCOは標準的なデバイスではなくなり、2
つのチューニング構成要素、すなわちディジタル構成要
素とアナログ構成要素とを含むものとして設計されなけ
ればならない。通常、設計が複雑になればコストもそれ
だけ増大し、全体としてのPLLも高価なものとなって
しまう。また、設計が複雑になれば、簡単な設計に比べ
て、それだけ故障しやすくなってしまう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、出力信号のデ
ィジタルおよびアナログ調節のためにそれぞれディジタ
ルおよびアナログ部を備えたハイブリッドフェーズロッ
クループ(PLL)に関する。電流制御発振器(CC
O)などの市販の制御発振器を本発明のハイブリッドP
LLと共に用いることもできる。ハイブリッドPLLの
ディジタルおよびアナログ部を制御発振器から分離する
こともできる。ディジタル部は、キャリブレーションの
時など、出力信号の周波数の第一次調整のために用いる
ことができる。アナログ部は、通常、出力信号の微調整
のために用いられる。
【0010】本発明の1つの好適な実施形態は、システ
ムの観点から、検波器とその検波器に接続されたディジ
タルループフィルタとを有するフェーズロックループで
ある。ディジタルループフィルタは、逐次近似レジスタ
を含む。本フェーズロックループは、さらに、前記ディ
ジタルループフィルタに接続されたディジタル−アナロ
グ変換器(D/A)と、そのディジタル−アナログ変換
器に接続された可変発振器とを有する。さらに、前記検
波器と前記制御発振器とに接続されたフィルタを含む。
【0011】本発明の他の1つの好適な実施形態は、プ
ロセスの観点から、フェーズロックを実現する方法であ
る。本方法は、データ信号を検波器に接続するステップ
と、出力信号を検波器に接続するステップと、データ信
号の位相と出力信号の位相とを比較するステップとを含
む方法である。本方法は、さらに、データ信号と出力信
号との比較に基づいて比較信号を生成するステップと、
比較信号を逐次ディジタル近似信号に変換するステップ
と、比較信号を微調整信号に変換するステップとを含
む。
【0012】本発明の目的は、簡単な回路構成のフェー
ズロックループによって位相および周波数の調整を行う
ことのできる技術を提供することにある。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、位相および周波数の調
整の両方を実行することができるハイブリッドフェーズ
ロックループ(PLL)に関する。そのPLLは、出力
信号のディジタルおよびアナログ調整をそれぞれ行うた
めのディジタルおよびアナログ部を含む。電流制御発振
器(CCO)などの市販の制御発振器を本ハイブリッド
PLLと共に用いることができる。ハイブリッドPLL
のディジタルおよびアナログ部は制御発振器から分離さ
れている。ディジタル部は、たとえばキャリブレーショ
ンの際の、出力信号の第一次調整のためのものである。
アナログ部は、出力信号の微調整のためのものである。
【0014】ハイブリッドPLLのディジタル部はディ
ジタルループフィルタを含む。ディジタルループフィル
タは、逐次近似レジスタ(SAR)に接続されたディジ
タルフィルタを含む。逐次近似レジスタ(SAR)を有
することにより、比較的わずかのハードウェアで高精度
なディジタル位相・周波数制御を行うことができ、従っ
て、かなりのパフォーマンス効率が可能となる。アナロ
グ部は出力クロック信号238を微調整するためのもの
である。ハイブリッドPLLのアナログ部を出力信号の
微調整にのみ用いることにより、アナログ部を比較的小
さな信号ゲインに限定して、ハイブリッドPLLの低雑
音性能が可能になる。
【0015】図2は、分離したディジタルおよびアナロ
グ部を有するハイブリッドPLL210のブロック図で
ある。以下、データ信号214を処理するハイブリッド
PLL210の構造について説明する。データ信号21
4は、埋め込まれたクロック信号情報を含む。このクロ
ック信号情報は、データ信号214を、たとえば、ディ
スクドライブ150からメモリ138へタイミングをと
って送るためのクロック信号を表すものである(図1を
参照)。データ信号214はパルスゲート回路218に
入力される。パルスゲート回路218は位相・周波数検
波器222に接続されている。位相・周波数検波器22
2は、以下に説明するように、ハイブリッドPLL21
0のディジタル部とアナログ部とに接続されている。
【0016】ハイブリッドPLL210のディジタル部
は、ディジタル−アナログ変換器230に接続されたデ
ィジタルループフィルタ(DLF)226を含む。ディ
ジタルループフィルタ226は、位相・周波数検波器2
22からリンク228を介して入力信号を受け取るが、
リンク228の矢印の方向によってそれが示されてい
る。同様に、他の矢印もそれぞれ信号の方向を示してい
る。ディジタルループフィルタ226はディジタルフィ
ルタ(DF)227と逐次近似レジスタ(SAR)22
9とを含む。ディジタルループフィルタ226はディジ
タル−アナログ変換器230に接続されている。ディジ
タル−アナログ変換器230は加算器232に接続され
ている。図2において、加算器は簡単な配線ノードであ
る。配線ノード232には電流制御発振器(CCO)2
34も接続されている。CCO234は出力クロック信
号238を提供する。フィードバックリンク242は、
出力クロック信号238をパルスゲート回路218にフ
ィードバック接続するためのものである。
【0017】上述のように、位相・周波数検波器222
はまた、ハイブリッドPLL210のアナログ部に接続
されている。ハイブリッドPLL210のアナログ部
は、チャージポンプ246(位相・周波数検波器222
に接続されている)を含んでおり、チャージポンプ24
6はアナログループフィルタ250に接続されており、
後者は電圧−電流変換器254(V/I)に接続されて
いる。電圧−電流変換器254は配線ノード232に接
続されている。電圧−電流変換器254は、たとえば、
電界効果トランジスタ(MOSFET)とすることがで
きる。
【0018】アナログループフィルタ250は受動素子
である。それによって、出力クロック信号238におけ
る位相ジッタが減少される。チャージポンプ246と受
動アナログループフィルタ250との組み合わせの代わ
りに、能動アナログループフィルタを用いることができ
る。能動アナログループフィルタは、通常、1つ以上の
オペアンプを含むのに対して、受動アナログループフィ
ルタ250は、レジスタやキャパシタなど、受動エレメ
ントのみを含む。ここでの説明に基づいて、チャージポ
ンプ246の無い受動ループフィルタなどのような、他
の構成を用いることもできることは当業者には明らかで
あろう。
【0019】制御回路258がパルスゲート回路218
に接続されている。制御回路258はまた、ディジタル
ループフィルタ226とディジタル−アナログ変換器2
30とに接続されている。
【0020】このハイブリッドPLL210は次のよう
に機能する。ハイブリッドPLL210を活動状態とす
るために、制御回路258は、パワーダウンリンク(P
D)262を介してパワーダウン信号をディジタルルー
プフィルタ226とディジタル−アナログ変換器230
とに提供する。パワーダウンリンク262上のパワーダ
ウン信号はディジタルループフィルタ226とディジタ
ル−アナログ変換器230とを活動状態にする。
【0021】ディジタルループフィルタ226が活動状
態とされると、ハイブリッドPLL210は最初に、ハ
イブリッドPLL210のディジタル部だけが活動状態
となるキャリブレーションモードで動作する。ディジタ
ル部が動作している間、ハイブリッドPLL210のア
ナログ部をディスエーブルとするために、逐次近似レジ
スタ229はDONEリンク270上のDONE信号を
Loレベルに維持する。DONEリンク270上のLo
レベルの電圧(たとえばゼロV)によって、チャージポ
ンプ246とアナログループフィルタ250とがディス
エーブルとされる。チャージポンプ246をディスエー
ブルとすることにより、リンク274上の出力信号は、
電圧−電流変換器254の電圧範囲ケーパビリティの中
間に凍結される。この凍結によってハイブリッドPLL
210の柔軟性が増加する。後に、ハイブリッドPLL
210のディジタル部が非活動状態となりアナログ部が
活動状態となる場合、アナログループフィルタ250の
出力電圧は、出力クロック信号238の位相および周波
数に依存して、プラスまたはマイナスの方向に同様に変
動することができる。
【0022】制御回路258は、ハイブリッドPLLの
ディジタルおよびアナログ部を活動状態とすることに加
えて、パルスゲート回路218をも活動状態とし、それ
によってデータ信号214を位相・周波数検波器222
に伝送する。パルスゲート回路218は、データ信号2
14においてスキップされたパルスが存在する場合に引
き起こされる問題を除去する。スキップされたパルスす
なわちミッシングパルスは、データ信号214におい
て、たとえば、一連の論理ゼロが論理1の間に挟まれて
いる場合に生じることがある。あるフォーマットでは、
Loレベル−Hiレベル−Loレベルの電圧遷移が単に
論理1を表し、遷移が無い場合が論理ゼロを表してい
る。
【0023】位相・周波数検波器222は、通常、2つ
の信号のうち1つの信号にスキップされたパルスすなわ
ちミッシングパルスがある場合には、それら2つの信号
の周波数および位相を正しく比較することはできない。
パルスゲート回路218はデータ信号214とフィード
バックリンク242上の出力クロック信号238とを比
較する。さらに、パルスゲート回路218は、対応する
パルスがデータ信号214に存在しない場合には常に、
出力クロック信号238からパルスを除去して、位相・
周波数検波器222に対する第2の入力282とする。
【0024】位相・周波数検波器222は、第1の入力
278のデータ信号214と、パルスゲート回路218
で修正された第2の入力282の出力クロック信号23
8とを比較する。比較の結果に基づいて、位相・周波数
検波器222は出力信号をディジタルループフィルタ2
26とチャージポンプ246とに提供する。しかし、上
述のように、初期においてチャージポンプ246は非活
動状態とされており、従って、位相・周波数検波器22
2からの信号には応答しない。
【0025】位相・周波数検波器222の出力信号は、
出力クロック信号238を調節することにより入力27
8と282とにおける周波数および位相の差を減少させ
ようとする効果がある。位相・周波数検波器222の出
力信号は、位相・周波数検波器222の第1および第2
の入力278,282から得られる信号の周波数および
位相の差に応じて変化する電圧信号である。
【0026】位相・周波数検波器222の出力信号は3
つの状態のうちの1つをとることができる。第1の入力
278が第2の入力282における信号の周波数より高
い周波数である場合、出力信号はHiレベル(たとえ
ば、5ボルト)の電圧信号である。位相・周波数検波器
222の出力電圧がHiレベルにある時間の長さは、第
1と第2の入力278,282における周波数の差の大
きさに比例する。
【0027】第1および第2の入力278,282にお
ける信号の周波数および位相が等しい場合、位相・周波
数検波器222の提供する出力信号の電圧はゼロボルト
である。最後に、入力278の信号の周波数が入力28
2の信号の周波数より低い場合、位相・周波数検波器2
22の出力信号はマイナスの電圧である。逆の場合と同
様に、位相・周波数検波器222のマイナスの出力電圧
の継続時間は、入力278,282における信号の周波
数および位相の差の大きさに比例する。位相・周波数検
波器222の出力信号の継続時間は、チャージポンプ2
46が機能するために重要であるが、これについては後
程、さらに明確にされる。
【0028】入力278,282における信号が、周波
数が1つであるのに位相に差がある場合についても、位
相・周波数検波器222の出力信号に対する効果は同様
である。Roland E. Bestによる "Phase-Locked Loops:
Theory, Design, and Applications" (McGraw-Hill, In
c., 1993) の第2版、第3章「古典的なディジタルPL
L(The Classical Digital PLL (DPLL))」は位
相・周波数検波器について論じている。
【0029】ディジタルフィルタ227は位相・周波数
検波器222の出力を受け取る。ディジタルフィルタ2
27はプラスの電圧のパルスの数とマイナスの電圧のパ
ルスの数とをカウントする。以下に詳細に示されている
ように、ディジタルフィルタ227は、以下で論じられ
る逐次近似レジスタ229(図5を参照)に対して2つ
の信号、R(SARに対するクロック)とB(図3,
4,5,6を参照)とを供給する。
【0030】逐次近似レジスタ229はRおよびB信号
を処理して、ディジタル−アナログ変換器230用のデ
ィジタル信号を生成する。このディジタル信号(図3で
は316、図5ではD3,D2,D1,D0)は、キャ
リブレーションの終わりに、出力クロック信号238の
周波数がデータ信号214の周波数に近くなるような信
号である。ディジタルフィルタ227および逐次近似レ
ジスタ229に関する詳細については、後程、さらに説
明する。
【0031】ディジタル信号D3,D2,D1,D0に
応答して、ディジタル−アナログ変換器230は、CC
O234に対して出力電流を提供する。ディジタル−ア
ナログ変換器230の出力電流は、たとえば、50ない
し500マイクロアンペアの範囲で変化することができ
る。
【0032】ディジタルモードによる初期のキャリブレ
ーションの後、ハイブリッドPLL210はアナログモ
ードに切り替わる。その場合、ディジタル部はディスエ
ーブルとされ、出力クロック信号238の微細なチュー
ニングのためにアナログ部がイネーブルとされる。この
ディスエーブル/イネーブル機能は逐次近似レジスタ2
29によって実行される。逐次近似レジスタ229がデ
ィジタル−アナログ変換器230に対して完全なディジ
タル信号D3,D2,D1,D0を提供し終えると、逐
次近似レジスタ229はDONEリンク270を介して
DONE信号をディジタルフィルタ227とチャージポ
ンプ246とアナログループフィルタ250とに送る。
DONE信号はディジタルフィルタ227をディスエー
ブルとし、チャージポンプ246とアナログループフィ
ルタ250とをイネーブルとする。その結果、ハイブリ
ッドPLL210のディジタル部はディスエーブルとさ
れ、他方、ハイブリッドPLL210のアナログ部はイ
ネーブルとされる。位相・周波数検波器222はその出
力信号を提供しつづける。
【0033】チャージポンプ246は位相・周波数検波
器222の出力電圧を電流に変換する。アナログループ
フィルタ250は電流をフィルタリングし、それを電圧
信号に変換する。アナログループフィルタ250のこの
電圧信号は電圧−電流変換器254によって電流信号に
変換されるが、その信号は、たとえば、50マイクロア
ンペアまでの範囲で変動しえる。この電流信号がCCO
234の出力クロック信号238の周波数を制御する。
【0034】図3は、ディジタルループフィルタ226
の詳細を示す。ディジタルループフィルタ226のディ
ジタルフィルタ227は、位相・周波数検波器222か
ら電圧信号を受け取る。位相・周波数検波器222から
のプラスの電圧信号は、図3のUP信号に対応してい
る。マイナスの電圧信号の代わりに、図3の位相・周波
数検波器222は図示されているようにプラスのDOW
N信号を提供する。ディジタルフィルタ227はUPお
よびDOWN信号を処理し、上述のようにそれらを逐次
近似レジスタ229に対する入力のためのRおよびB信
号に変換する。逐次近似レジスタ229の方では、Rお
よびB信号に基づいて、上述のようにD3,D2,D
1,D0の4ビットを含むディジタル信号316を提供
する。逐次近似レジスタ229はディジタル信号316
をディジタル−アナログ変換器230に提供する。
【0035】ディジタルループフィルタ226は、位相
・周波数検波器222に送られる(図2では図示されて
いない)リセット信号324を生成する。図3に示すよ
うに、リセット信号324は、ディジタルフィルタ22
7からのR信号(後でさらに説明されるように、パルス
信号)である。そのようなリセット信号324を位相・
周波数検波器222に提供することにより、位相・周波
数検波器222は初期状態にリセットされ、従って、位
相・周波数検波器222が予想したようように動作する
ことが保証されている。リセット信号324は、逐次近
似レジスタ229によって各ディジタル調整が行われる
前に、位相・周波数検波器222をリセットするが、こ
れについては後の説明によってより明確になるであろ
う。
【0036】図4は、ディジタルフィルタ227の詳細
を示す。ディジタルフィルタ227は以下のように機能
する。簡単に述べれば、キャリブレーションの一部とし
て、初めに、ディジタルフィルタ227は逐次近似レジ
スタ229に対して、出力クロック信号238の周波数
を増加させるように命令する(図2を参照)。この初期
の増加が大きすぎる場合、即ち、出力クロック信号23
8の周波数がデータ信号214の周波数より有意に大き
い場合、ディジタルフィルタ227は逐次近似レジスタ
229に対して、出力クロック信号238の周波数を減
少させるように命令する。勿論、出力クロック信号23
8の周波数とデータ信号214の周波数との差が有意か
どうかは、ハイブリッドPLL210の特定の応用に依
存している。
【0037】初期の増加の後に出力クロック信号238
の周波数がデータ信号214の周波数より有意に低い場
合、ディジタルフィルタ227は逐次近似レジスタ22
9に対して出力クロック信号238の周波数をさらに増
加させるように命令する。しかし、他方、出力クロック
信号238の周波数がデータ信号214の周波数に十分
近い場合、ディジタルフィルタ227は逐次近似レジス
タ229に対して出力クロック信号238の周波数をさ
らに増加させるように依然として命令する。ディジタル
フィルタ227による逐次近似レジスタ229に対する
命令のこの上述のプロセスは、ディジタルフィルタ22
7が逐次近似レジスタ229に対して完全なディジタル
信号316(図3を参照)を提供し終わるまで、繰り返
される。
【0038】詳細に述べれば、初期にパワーダウン信号
PDはHiレベルの電圧(図6を参照)であり、図4か
ら明らかなように、ディジタルフィルタ227とパルス
ゲート回路218とを含め、ハイブリッドPLL210
をディスエーブルとしている。パワーダウン信号PD
は、リンク262A、論理NORゲート440、インバ
ータ444を介して、ディジタルフィルタ227の出力
に接続されている。次いで、上述のように、制御回路2
58が、パワーダウンリンク262上のディジタルフィ
ルタ227に対してパルスを送る。パワーダウンリンク
262上のPD信号はHiレベルの電圧からLoレベル
の電圧に引き下げられ(図6を参照)、それによって図
4のカウンタと図5のフリップフロップがリセットされ
る。従って、短い遅延(図6に示されていない)の後
に、図6に示すように、R信号はHiレベルの電圧から
Loレベルの電圧へ降下するが、これについては後にさ
らに説明する。R信号の電圧レベルが降下することによ
り、R信号のLoレベルの電圧からHiレベルの電圧へ
の遷移の段階が設定され、それによって、逐次近似レジ
スタ229はディジタル−アナログ変換器230に入力
するためのディジタル信号D3,D2,D1,D0の第
一次近似を得るが、それについては後程、さらに説明す
る。
【0039】制御回路258がパワーダウン信号PDを
Loレベルに引き下げると、ディジタルフィルタ227
は、位相・周波数検波器222からのUPおよびDOW
N信号の数のカウントを開始する。デバイダ416と4
24はUP信号とDOWN信号をそれぞれカウントし、
デバイダ432はUP信号とDOWN信号の両方をカウ
ントする。
【0040】デバイダ416,424は、位相・周波数
検波器222からのUPまたはDOWN信号を5回カウ
ントするたびに、自分のOUTポートからHiレベルの
電圧を生成する。OUTポートからのHiレベルの電圧
によって、図6に示すように、R信号のLoレベルから
Hiレベルへの遷移が生成される。やはり図6に示すよ
うに、そのようなLoレベルからHiレベルへの電圧遷
移ごとに、逐次近似レジスタ229に対するクロックが
与えられるが、これについては後程、さらに説明する。
【0041】しかし、R信号はHiレベルの電圧レベル
に短い時間だけとどまってLoレベルの電圧レベルに戻
り、次いで、逐次近似レジスタ229にクロックを与え
るために、次のLoレベルからHiレベルへの遷移が生
成される。R信号がLoレベルの電圧レベルに復帰する
のは、デバイダ416,424,432のポートRをリ
セットするために、R信号が遅延回路450を介して低
電圧レベルに接続されているからである。遅延回路45
0はデバイダ416,424,432をリセットする。
遅延回路450の遅延は、適切なタイミングのために十
分なものとされている。図4には、ここで説明されてい
る他の図の場合と同様に、トランジスタチャネルの幅と
長さの比率が示されている。トランジスタに付された文
字PおよびNは、論理ゲートに用いられるトランジスタ
のタイプを表すものである。サイズはミクロンの単位で
示されている。従って、たとえば、遅延回路450にお
いてインバータのうちの1つのP型トランジスタはチャ
ネル幅が1.8ミクロンでゲート長が0.7ミクロンで
ある。
【0042】リセットを受けると、デバイダはそれぞれ
のOUTポートにおいてHiレベルの電圧があれば、そ
れをLoレベルに引き下げる。デバイダ416,424
が位相・周波数検波器222からの全部で8つのパルス
のうちに5つのパルスを確実にカウントするために、デ
バイダ432は、8つのUPおよび/またはDOWN信
号からなる信号列のたびに、そのOUTポートにHiレ
ベルの電圧を提供する。カウンタ416,424により
生成されるR信号のパルスの場合と同様に、カウンタ4
32により生成されるパルスも逐次近似レジスタ229
に対するクロックとなる。5番目のR信号のパルスに続
いて、逐次近似レジスタ229はDOWN信号を生成す
る(図6を参照)。上に述べたように、DONE信号は
ディジタルフィルタ227をディスエーブルとする。
【0043】図5は、逐次近似レジスタ229の詳細を
示す。図6は、逐次近似レジスタ229に関するタイミ
ング図である。図6において、水平な破線は、ほぼ同時
に発生する信号の遷移を示している。図6は、次の信号
列に応答する逐次近似レジスタ229について、関連す
る信号のタイミングを示すものである。即ち、Hiレベ
ルからLoレベルへのPD信号の遷移;R信号パルス6
20を生成するデバイダ416のOUTポートにおける
第1の信号パルス;R信号パルス626を生成するデバ
イダ416のOUTポートにおける信号パルス;B信号
のパルス632を生成するデバイダ424のOUTポー
トにおける信号パルス;R信号のパルス638を生成す
るデバイダ416のOUTポートにおける信号パルス;
B信号のパルス644を生成するデバイダ424のOU
Tポートにおける信号パルス。先に説明したように、B
信号の各パルスにはそれに対応するR信号のパルスがあ
り、図6にその様子が示されている。
【0044】デバイダ416および424のそれぞれの
OUTポートにおけるパルスの特定の列がそれらのデバ
イダにより生成される結果、逐次近似レジスタ229は
信号Q1,Q2,Q3,Q4を生成するが、それらは逐
次近似レジスタ229のDフリップフロップの出力信号
である。(図5の特定のDフリップフロップは、非反転
クロック信号だけでなく反転クロック信号をも利用して
いる。)出力信号Q1〜Q4を、Dフリップフロップの
うちの幾つかのものの出力Qbと共に利用することによ
り、図5および図6に示すように、信号b3,b2,b
1,b0が結果として得られる。
【0045】逐次近似レジスタ229は、図6に示すよ
うに、信号b3〜b0を用いてディジタル−アナログ変
換器230に入力するためのディジタル信号D3,D
2,D1,D0を生成する。R信号の最後のパルス65
0によって、DONE信号のLoレベルからHiレベル
への電圧遷移656が生成される。DONE信号のこの
遷移656によって、先に説明したように、ディジタル
フィルタ227の凍結が引き起こされる。要約すれば、
ディジタルフィルタ227と逐次近似レジスタ229と
を組み合わせることによって、R信号の5つのパルスだ
けで4ビットのディジタル信号D3,D2,D1,D0
が提供されることになる。たとえばデータ信号214に
おける拡張割り込みのために、ハイブリッドPLL21
0がロック状態を失うようなことがあればいつでも、制
御回路258はパワーダウン信号PDを引き上げる。そ
の後、ハイブリッドPLLはここに説明されている手順
に従って位相/周波数のロック状態を再び獲得する。1
つの実施形態では、メモリ138と結び付けられたマイ
クロコンプレッサが、ハイブリッドPLL210からの
データ信号214の受け取りに失敗した場合に、制御回
路258に対して位相/周波数のロック状態を再び実現
するように命令を出す。
【0046】図7は、トレーニングモードを取ることが
可能なハイブリッドPLLのブロック図である。トレー
ニングモードでは、ハイブリッドPLLは、データ信号
214に対して与えられると期待されているクロックの
周波数で局部発振器284のトレーニングクロック信号
に対する周波数および位相をロックするように機能す
る。このトレーニングモードによって、ハイブリッドP
LL710は、一旦、データ信号214が得られれば、
このデータ信号214によって位相および周波数を迅速
にロックすることができる。ハイブリッドPLL710
は、ハイブリッドPLL210と、局部発振器284お
よびデバイダ286,292およびマルチプレクサ28
8,290との組み合わせであり、それによって、以下
に説明するように、ハイブリッドPLL710にトレー
ニング能力が提供されている。
【0047】データ信号214はマルチプレクサMUX
1に対する入力となる。MUX1の出力は、パルスゲー
ト回路218の第1の入力297に接続されている。パ
ルスゲート回路218の第1の出力219は位相・周波
数検波器222の第1の入力278に接続されている。
位相・周波数検波器222の方は、ハイブリッドPLL
210の文脈で先に説明したように、ハイブリッドPL
Lのアナログおよびディジタル部に接続されている。
【0048】出力クロック信号238は、フィードバッ
クリンク242を介してマルチプレクサMUX2に接続
されている。フィードバックリンク296はMUX2の
出力をパルスゲート回路220の第2の入力217に接
続されている。パルスゲート回路218の第2の出力2
21は位相・周波数検波器222の第2の入力248に
接続されている。
【0049】ハイブリッドPLL710のトレーニング
能力を実現するために、トレーニングモードにおいて、
局部発振器284はデバイダ286に対してトレーニン
グクロック信号260を提供している。デバイダ286
はカウンタによって実現することができる。デバイダ2
86がプログラム可能であれば好ましい。デバイダ28
6はMUX1に接続されている。同様に、出力クロック
信号238はデバイダ292に接続されている。デバイ
ダ286の場合と同様に、デバイダ292がプログラム
可能であれば好ましい。プログラマブルデバイダについ
ては、N.H.E. Westeと K. Eshraghiain による "Princi
ples of CMOS VLSI Design, A System Perspective" (A
ddison-Wesley Publishing Company, 1994) の第2版、
第8章「CMOSサブシステムの設計」に説明されてい
る。デバイダ292はMUX2に接続されている。制御
回路258はトレーニング制御信号294をMUX1と
MUX2とに提供する。それに加えて、制御回路258
はデバイダ286,292を制御する。従って、制御回
路258は特定の応用における出力クロック信号の周波
数に応じてデバイダN,Mを選択することができるが、
これについては後程、さらに説明する。
【0050】ハイブリッドPLL710は以下のように
機能する。初めに、ハイブリッドPLL710は、デー
タ信号214に関連するクロック信号について周波数お
よび位相がロックされていない。そのようなロック状態
の欠如は、たとえば、データ信号214に対する突然の
拡張割り込みに起因する。その結果、トレーニング能力
が無い場合、CCO234の出力クロック信号238の
周波数はデータ信号214のクロックの周波数からドリ
フトする傾向がある。
【0051】データ信号214の伝送の再開にハイブリ
ッドPLL710を備えさせるために、制御回路258
は、デバイダ286により分周される局部発振器284
のトレーニングクロック信号260を位相・周波数検波
器222に伝送するようにMUX1を切り替える。同様
に、制御回路258は、デバイダ292により分周され
る出力クロック信号238を位相・周波数検波器222
に伝送するようにMUX2を切り替える。
【0052】いつMUX1およびMUX2を切り替える
べきかを知るために、制御回路258は復元された出力
クロック信号238によりクロックが与えられデータリ
ンク142(図1を参照)から受け取られるデータをモ
ニタする。そのようなデータは、通常、Dフリップフロ
ップの出力から復元され、そのDフリップフロップは復
元された出力クロック信号238によってクロックが与
えられている。制御回路258は周期的にデータ受け取
りモードに切り替えて、システムパターンに関して、復
元されたデータをモニタする。制御回路258がシステ
ムパターンを発見すると、制御回路258はデータ受け
取りモードにとどまる。制御回路258が復元データに
システムパターンを発見できない場合には、制御回路は
ハイブリッドPLL710をトレーニングモードに切り
替える。通常、制御回路258はハイブリッドPLL7
10から離されているが、図7では簡略化のために制御
回路258がハイブリッドPLL710の一部として示
されている。位相・周波数検波器222は、最終的にC
CO234を制御する出力信号を提供することにより、
その入力278,282における信号の周波数および位
相を等しくしようとするので、入力278,282にお
ける信号の周波数の関係は次の式(1)のように表現す
ることができる。
【0053】 f(出力)=f(LO)M/N (1) 式(1)によれば、出力クロック信号238の周波数は
局部発振器284のトレーニング信号260の周波数に
デバイダ292の除数Mを乗算し、デバイダ286の除
数Nで除算したものに等しい。従って、デバイダ29
2,286のそれぞれの除数M,Nとして適切な値を選
択することにより、出力クロック信号238の周波数は
データ信号214の期待クロック信号の周波数に実質的
に等しくすることができる。
【0054】実際、提供される除数の精度が高ければ高
いほど、PLL210は出力クロック信号238の周波
数をデータ信号214の周波数に近いものとすることが
できる。従って、デバイダ292,286がカウンタに
よって実現される場合、カウンタのタイプが同じであれ
ば、モジュラスの大きなカウンタの方がモジュラスの小
さなカウンタよりも精度の高い除数M,Nを提供する。
【0055】また、制御回路258は除数M,Nを1に
等しく設定することができる。その場合、トレーニング
クロック信号260の周波数をデータ信号214のクロ
ック信号の周波数に等しく設定することにより、出力ク
ロック信号238の周波数がデータ信号214のクロッ
ク信号の周波数に等しくされる。しかし、除数M,Nを
1に設定するこの方法は、データ信号214の期待クロ
ック信号の適切な周波数範囲を超えたトレーニングクロ
ック信号260を提供する局部発振器284の能力によ
って、制約される。
【0056】従って、ハイブリッドPLL710は、ト
レーニングモードにおいては、出力クロック信号238
の周波数をデータ信号214の期待クロック信号周波数
に等しくするように動作する。データ信号214が再び
利用可能になると、制御回路258はトレーニング制御
信号294を提供し、それによってMUX1およびMU
X2はデータ受け取りモードに切り替えられる。データ
受け取りモードにおいては、位相・周波数検波器222
は、その第1の入力278においてデータ信号214を
それに埋め込まれたクロック情報と共に受け取る。位相
・周波数検波器222の第2の入力282では、位相・
周波数検波器222はCCO234の出力からデバイダ
292によって分周されていない出力クロック信号23
8を受け取る。
【0057】トレーニングモードにおいて、ハイブリッ
ドPLL710がデータ信号214のクロックの周波数
を出力クロック信号238の周波数と等しくするための
十分な時間がある場合には、位相・周波数検波器222
は単に、データ信号214の埋め込みクロック信号情報
の位相を出力クロック信号238の位相と等しくするだ
けである。その場合、ハイブリッドPLL710は、周
波数を等しくする点で時間を浪費する必要がない。トレ
ーニングモードにおいてハイブリッドPLL710によ
る周波数の等化が部分的なものであったとしても、クロ
ック信号の復元において時間の節約を部分的に実現する
ことができる。先に説明したように、位相・周波数検波
器222は、その出力に適切な電圧信号を提供すること
により、これらの位相を等しくする。
【0058】しかし、ハイブリッドPLL710がトレ
ーニングモードにある間、制御回路258はパルスゲー
ト回路218をディスエーブルとしている。トレーニン
グモードにおいては、パルスを除去する必要はない。そ
れは、局部発振器284が、トレーニングクロック信号
260の形態で連続的なパルス列をその出力から提供し
ているからである。
【0059】以上、本発明を幾つかの好適な実施形態に
基づき説明した。しかし、本発明の要旨および範囲を逸
脱することなく種々変更が可能である。たとえば、上記
の説明はクロック信号の復元についてなされた。しか
し、上記の説明に基づいて、本発明を一般的に、即ち、
周波数/位相の高速なロックが望まれる場合に、たとえ
ば、他の実施形態に適用できることは当業者には明らか
である。
【0060】同様に、上述のフェーズロックループを様
々な方法で実現できることは、当業者には本説明に基づ
いて明らかである。たとえば、位相・周波数検波器22
2を位相検波器に置き換えることができる。位相検波器
だけを用いることは、たとえば、第1および第2の入力
278,282における信号の周波数が互いに比較的接
近している場合には実際に可能である。たとえば、入力
278における信号の周波数は入力282における周波
数より低いが、入力282における周波数は、入力27
8における周波数の2倍には達しないかもしれない。位
相・周波数検波器222の代わりに位相検波器を用いる
ことによって、図2のハイブリッドPLLは簡略化され
る。図2のハイブリッドPLL210において、パルス
ゲート回路220を省くことができ、その場合にも、P
LLは簡略化される。たとえば、関連米国特許出願第0
8/733,869号の図3には、そのような簡略化が
示されている。
【0061】さらに他の実施形態として、CCO234
を電圧制御発振器に代えることができる。ハイブリッド
PLL210の残りの構成要素も適当に変形することが
できる。さらに、他の実施形態として、チャージポンプ
246とアナログループフィルタ250と電圧−電流変
換器254の組み合わせは、ディジタル−アナログ変換
器に接続されたディジタルループフィルタに置き換える
ことができる。このディジタル−アナログ変換器の出力
は、ディジタル−アナログ変換器230の出力に比べ
て、電流インクリメントが比較的小さな電流を提供す
る。実際のところ、他の実施形態として、フェーズロッ
クループ全体を、たとえばマイクロプロセッサによって
実行されるコンピュータプログラムで実現することがで
きる。従って、本発明はここに説明された好適な実施形
態に限定されるものではなく、本説明に基づいて当業者
には明白な様々な方法で変形が可能である。
【0062】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0063】(1)本発明によれば、出力信号のディジ
タルおよびアナログ調整をそれぞれ行うためのディジタ
ルおよびアナログ部を含むことによって、位相および周
波数の調整の両方を実行することができる。
【0064】(2)また、本発明では、逐次近似レジス
タに接続されたディジタルフィルタを有することによ
り、比較的わずかのハードウェアで高精度なディジタル
位相・周波数制御を行うことができ、高いパフォーマン
ス効率を可能とすることができる。
【0065】(3)さらに、本発明においては、アナロ
グ部を出力信号の微調整にのみ用いることにより、アナ
ログ部を比較的小さな信号ゲインに限定して、ハイブリ
ッドPLLの低雑音性能を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フェーズロックループ(PLL)を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の好適な実施形態として、ディジタルお
よびアナログ部を備えたハイブリッドPLLを示すブロ
ック図である。
【図3】図2の実施形態のディジタルループフィルタを
より詳細に示すブロック図である。
【図4】図3のディジタルループフィルタのディジタル
フィルタの回路図である。
【図5】図3のディジタルループフィルタの逐次近似レ
ジスタの回路図である。
【図6】図5の逐次近似レジスタによって処理される信
号のタイミングを示すタイミング図である。
【図7】本発明の好適な実施形態として、分離したディ
ジタルおよびアナログ部を備え、また、トレーニング能
力を備えたハイブリッドPLLを示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
210,710 フェーズロックループ 214 データ信号 218 パルスゲート回路 222 位相・周波数検波器 226 ディジタルループフィルタ 234 電流制御発振器 238 出力クロック信号 246 チャージポンプ 250 アナログループフィルタ 254 電圧−電流変換器 258 制御回路 262 パワーダウンリンク 324 リセット信号 150 ディスクドライブ 114 データ信号 120 パルスゲート回路 118 位相・周波数検波器 122 チャージポンプ 126 ループフィルタ 130 VCO 136 クロック信号 138 メモリ 142 データリンク

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェーズロックループであって、 検波器と、 前記検波器に接続され、逐次近似レジスタを含むディジ
    タルループフィルタと、 前記ディジタルループフィルタに接続されたディジタル
    −アナログ変換器と、 前記ディジタル−アナログ変換器に接続された可変発振
    器と、 前記検波器と前記可変発振器とに接続されたフィルタと
    を有することを特徴とするフェーズロックループ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフェーズロックループ
    であって、前記ディジタルループフィルタが、前記逐次
    近似レジスタに接続されたディジタルフィルタを含むこ
    とを特徴とするフェーズロックループ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のフェーズロックループ
    であって、 前記ディジタルフィルタは出力ポートと、第1のデバイ
    ダと第2のデバイダと第3のデバイダとを含み、各デバ
    イダは前記ディジタルフィルタの前記出力ポートに接続
    されており、各デバイダはリセットポートを有し、前記
    ディジタルフィルタの前記出力ポートは前記第1、第
    2、および第3のデバイダのそれぞれのリセットポート
    に接続されており、 前記検波器は第1の出力ポートと第2の出力ポートとを
    有しており、 前記第1のデバイダは前記検波器の前記第1の出力ポー
    トに接続されており、前記第2のデバイダは前記検波器
    の前記第1および第2の出力ポートに接続されており、
    前記第3のデバイダは前記検波器の前記第2の出力ポー
    トに接続されていることを特徴とするフェーズロックル
    ープ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のフェーズロックループ
    であって、前記ディジタルフィルタが、前記ディジタル
    フィルタの前記出力ポートと前記第1、第2、および第
    3のデバイダのそれぞれのリセットポートとの間に接続
    された遅延回路を含むことを特徴とするフェーズロック
    ループ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のフェーズロックループ
    であって、前記可変発振器が電流制御発振器であり、前
    記フェーズロックループは、さらに、前記フィルタと前
    記電流制御発振器との間に接続された電圧−電流変換器
    を有することを特徴とするフェーズロックループ。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のフェーズロックループ
    であって、前記検波器が位相検波器からなることを特徴
    とするフェーズロックループ。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のフェーズロックループ
    であって、前記検波器が位相・周波数検波器からなり、
    前記フェーズロックループは、さらに、前記位相・周波
    数検波器と前記可変発振器との間に接続されたパルスゲ
    ートを有することを特徴とするフェーズロックループ。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のフェーズロックループ
    であって、前記フィルタがアナログフィルタであって、
    前記フェーズロックループは、さらに、前記検波器と前
    記アナログフィルタとの間に接続されたチャージポンプ
    を有することを特徴とするフェーズロックループ。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のフェーズロックループ
    であって、さらに、前記検波器に接続され、データポー
    トとトレーニングポートとを有する第1のマルチプレク
    サと、 前記検波器と前記可変発振器との間に接続され、第1の
    入力と第2の入力とを有し、前記第1の入力が前記可変
    発振器に接続されている第2のマルチプレクサと、 前記第1のマルチプレクサの前記トレーニングポートに
    接続されている第1のデバイダと、 前記可変発振器と前記第2のマルチプレクサの前記第2
    の入力ポートとの間に接続されている第2のデバイダと
    を有することを特徴とするフェーズロックループ。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載のフェーズロックルー
    プであって、さらに、前記検波器と前記ディジタルルー
    プフィルタと前記ディジタル−アナログ変換器とに接続
    された制御回路を有することを特徴とするフェーズロッ
    クループ。
  11. 【請求項11】 フェーズロックを実現する方法であっ
    て、 データ信号を検波器に接続するステップと、 出力信号を前記検波器に接続するステップと、 前記データ信号の位相を前記出力信号の位相と比較する
    ステップと、 前記データ信号と前記出力信号との比較に基づいて比較
    信号を生成するステップと、 前記比較信号を逐次ディジタル近似信号に変換するステ
    ップと、 前記比較信号を微調整信号に変換するステップとを有す
    ることを特徴とするフェーズロックを実現する方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のフェーズロックを
    実現する方法であって、前記ディジタル近似信号が約5
    0ないし500マイクロアンペアの範囲の電流であるこ
    とを特徴とするフェーズロックを実現する方法。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載のフェーズロックを
    実現する方法であって、前記微調整信号に変換するステ
    ップが、アナログ信号への変換を含むことを特徴とする
    フェーズロックを実現する方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のフェーズロックを
    実現する方法であって、前記アナログ信号が約50マイ
    クロアンペアまでの範囲の電流であることを特徴とする
    フェーズロックを実現する方法。
  15. 【請求項15】 請求項11に記載のフェーズロックを
    実現する方法であって、前記ディジタル近似信号に変換
    するステップが、前記出力信号が前記データ信号より位
    相が遅れる回数と前記出力信号が前記データ信号より位
    相が進む回数とをカウントするステップを含むことを特
    徴とするフェーズロックを実現する方法。
  16. 【請求項16】 機械により読み出し可能なプログラム
    記憶装置であって、前記機械はデータ信号を接続する検
    波器と通信を行い、前記プログラム記憶装置は、フェー
    ズロックを実現する方法のステップを実行するために前
    記機械により実行可能な命令のプログラムを具体化する
    プログラム記憶装置であって、前記方法のステップが、 データ信号を検波器に接続するステップと、 出力信号を前記検波器に接続するステップと、 前記データ信号の位相を前記出力信号の位相と比較する
    ステップと、 前記データ信号と前記出力信号との比較に基づいて比較
    信号を生成するステップと、 前記比較信号を逐次ディジタル近似信号に変換するステ
    ップと、 前記比較信号を微調整信号に変換するステップとを有す
    ることを特徴とするプログラム記憶装置。
  17. 【請求項17】 フェーズロックを実現する装置であっ
    て、 データ信号を検波器に接続する手段と、 出力信号を前記検波器に接続する手段と、 前記データ信号の位相を前記出力信号の位相と比較する
    手段と、 前記データ信号と前記出力信号との比較に基づいて比較
    信号を生成する手段と、 前記比較信号を逐次ディジタル近似信号に変換する手段
    と、 前記比較信号を微調整信号に変換する手段とを有するこ
    とを特徴とするフェーズロックを実現する装置。
JP10141484A 1997-05-23 1998-05-22 アナログおよびディジタルループフィルタを用いたハイブリッドフェーズロックループ Pending JPH10327069A (ja)

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