JPH10326734A - 合焦位置検出方法及び該方法を使用する投影露光装置 - Google Patents

合焦位置検出方法及び該方法を使用する投影露光装置

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JPH10326734A
JPH10326734A JP9134980A JP13498097A JPH10326734A JP H10326734 A JPH10326734 A JP H10326734A JP 9134980 A JP9134980 A JP 9134980A JP 13498097 A JP13498097 A JP 13498097A JP H10326734 A JPH10326734 A JP H10326734A
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mark
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projection optical
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JP9134980A
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Takechika Nishi
健爾 西
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光光の照明条件が変更されても高精度に、
且つ高速に投影光学系の合焦位置を検出する。 【解決手段】 コンデンサレンズ14から射出される露
光光ILの一部を光路補正部材38で偏向して得られる
照明光で、レチクルR上のレチクルマーク31を照明す
ると共に、投影光学系PLを介して基準マーク32を照
明する。レチクルマーク31からの反射光、及び投影光
学系PLを介する基準マーク32からの反射光を像面計
測系35Aで受光し、撮像素子47,50,51の撮像
面付近にそれらのマーク像を形成する。撮像素子50,
51の撮像面はレチクルマーク31との共役面の前後に
配置され、撮像素子50,51からの撮像信号より得ら
れる像のコントラストからレチクルマーク31、及び基
準マーク32の各デフォーカス量を検出し、この検出結
果より投影光学系PLの合焦位置を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素
子、液晶表示素子、又は薄膜磁気ヘッド等を製造するた
めのリソグラフィ工程でマスク上のパターンを感光性の
基板上に転写するために使用される投影光学系の合焦位
置(像面)を検出する場合に使用して好適な合焦位置検
出方法、及びこの方法を使用する投影露光装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体素子等を製造するためのリソグラ
フィ工程において、マスクとしてのレチクルのパターン
を投影光学系を介してフォトレジストが塗布されたウエ
ハ(又はガラスプレート等)上の各ショット領域に転写
するために、ステッパーのような一括露光型の投影露光
装置、又はステップ・アンド・スキャン方式のような走
査露光型の投影露光装置が使用されている。この種の投
影露光装置では、開口数が大きく焦点深度の浅い投影光
学系が使用されるため、従来よりウエハの表面を投影光
学系の像面に対して焦点深度の範囲内に合わせ込む(合
焦させる)ためのオートフォーカス機構が備えられてい
る。このオートフォーカス機構は、フォトレジストに対
して非感光性の照明光を投影光学系の光軸に対して斜め
にウエハ表面に照射し、その反射光を受光することによ
って、ウエハ表面の像面からのデフォーカス量を検出す
る斜入射方式の焦点位置検出系(以下、「AFセンサ」
と呼ぶ)と、このAFセンサの検出結果に基づいてウエ
ハのフォーカス位置(投影光学系の光軸方向の位置)を
制御するステージ系と、を有している。
【0003】最近は、ウエハ表面の複数の計測点でのフ
ォーカス位置を検出する多点のAFセンサも使用されて
おり、この場合には単にウエハ上の露光対象領域の中心
のフォーカス位置を像面に合わせ込むのみならず、その
露光対象領域の平均的な面の傾斜角を像面に平行に合わ
せ込むレベリング制御も行われる。これらの場合、その
AFセンサは投影光学系を介することなく予め計測され
ている投影光学系の像面(ベストフォーカス位置)に対
するウエハ表面のデフォーカス量を計測するセンサであ
り、例えば経時変化によってその像面が次第にドリフト
する恐れがある。そこで、例えば所定の時間が経過する
毎に、投影光学系の像面の位置を正確に計測することに
よって、AFセンサの基準面としての像面のキャリブレ
ーションを行う必要がある。
【0004】そのように像面の位置を計測するための従
来の像面計測系として、特開昭62−58624号公報
には、光ファイバを介して導かれた照明光で、レチクル
上の第1の合焦用マークを照明すると共に、レチクル上
の窓部、及び投影光学系を介してウエハステージ上の第
2の合焦用マークを照明し、それらの合焦用マークから
の反射光により結像されるそれらの合焦用マークの像を
撮像する計測系が開示されている。この計測系では、レ
チクル側の第1の合焦用マークの像のコントラストが例
えば最大となるように結像系の調整を行った後、ウエハ
ステージを上下させることによって第2の合焦用マーク
の像のコントラストが最大となるフォーカス位置を像面
の位置として求めていた。そして、予め大気圧変化や露
光光の照射量に対する像面の変動量を表す関係式を求め
ておき、そのように像面位置が求められた後は、その関
係式に基づいて像面の変動量を予測し、この予測された
変動量に基づいてAFセンサの像面位置の補正を行って
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の像面
計測系においては、投影露光装置の露光用の照明光学系
とは別に独立した光ファイバからの照明光でレチクル上
及びウエハステージ上の合焦用マークを照明して、それ
らの合焦用マークの像を撮像していた。これに関して最
近は、解像度をより高めるために、照明系のコヒーレン
スファクタ(σ値)を変更したり、照明系の開口絞りを
複数の偏心した小開口よりなる絞りにするいわゆる変形
照明等が使用されることがある。このように照明条件を
変更すると、投影光学系の像面の位置が微妙に変化する
恐れがあるが、従来の像面計測系では露光用の照明系と
は独立の照明系が使用されていたため、照明条件の変更
による像面位置の変化を計測できないという不都合があ
った。
【0006】また、従来はウエハステージ側の合焦用マ
ークの像のコントラストが最大になる位置を検出するた
めにウエハステージを上下方向に駆動していたが、この
際に計測精度を向上するためにはその計測を複数回繰り
返すことが望ましいため、その計測だけで例えば数十秒
の時間を要していた。そのために従来は、例えばレチク
ル交換時にのみ像面位置のキャリブレーションを行い、
そのキャリブレーションの間は予め求めた関係式に基づ
いた予測制御を行っていたが、そのようにキャリブレー
ションの間隔が長いと、次第に焦点深度を超えるデフォ
ーカス量が生ずる恐れがあった。
【0007】本発明は斯かる点に鑑み、投影光学系の合
焦位置、即ち像面の位置を短時間に検出できる合焦位置
検出方法を提供することを第1の目的とする。更に本発
明は、露光光の照明条件が変更されても高精度に投影光
学系の合焦位置を計測できると共に、その合焦位置を短
時間に計測できる合焦位置検出方法を提供することを第
2の目的とする。更に本発明は、そのような合焦位置検
出方法を使用できる投影露光装置を提供することを第3
の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の合焦
位置検出方法は、所定の露光光のもとでマスク(R)に
形成されたパターンの像を基板(W)上に投影するため
の投影光学系(PL)の合焦位置(像面の位置)を検出
する合焦位置検出方法において、投影光学系(PL)の
その基板側に配置された所定の基準マーク(32)を照
明し、その基準マークからの反射光を投影光学系(P
L)を介してマスク(R)の共役面(57B,57C)
の前後2箇所で検出して、その共役面の前後の2箇所で
基準マーク(32)の像のコントラストをそれぞれ求
め、このように求められたコントラストに基づいて投影
光学系(PL)の合焦位置を検出するものである。
【0009】斯かる本発明によれば、例えば予めマスク
の交換時等に基準マーク(32)のフォーカス位置(投
影光学系の光軸方向の位置)を変化させて、マスク
(R)に対する共役面(57B,57C)の前後2箇所
でそれぞれ検出される基準マーク(32)の像のコント
ラストの変化の状態を記憶しておく。そして、例えば基
板の交換時等には静止状態で一度基準マーク(32)の
像のコントラストを2箇所で検出し、検出されたコント
ラストを記憶されているコントラストの変化の状態と比
較することによって、高速、且つ高精度に基準マーク
(32)のフォーカス位置、ひいては投影光学系(P
L)の合焦位置(像面の位置)に対するデフォーカス量
が検出できる。この後、そのデフォーカス量を相殺する
ように基板(W)のフォーカス位置を調整することによ
って、その基板表面が投影光学系(PL)の像面に合焦
される。
【0010】また、本発明による第2の合焦位置検出方
法は、その第1の合焦位置検出方法において、基準マー
ク(32)に対する照明を、その露光光を用いてその露
光光と実質的に同じ照明条件で、マスク(R)及び投影
光学系(PL)を介して行うものである。斯かる本発明
によれば、露光光と実質的に同じ照明条件で基準マーク
(32)が照明されるため、露光光の照明条件を例えば
輪帯照明、変形照明、小σ値の照明等に切り換えた場合
でもそれぞれ高精度に投影光学系(PL)の合焦位置を
検出できる。
【0011】また、これらの場合に、そのコントラスト
と投影光学系(PL)の合焦位置に対するデフォーカス
量との関係を記憶しておき、このように記憶された関係
とその検出されたコントラストとに基づいて投影光学系
(PL)の合焦位置を検出することが望ましい。即ち、
予め例えば斜入射方式の焦点位置検出系(AFセンサ)
を用いて、基準マーク(32)の合焦位置に対するデフ
ォーカス量を計測した状態で、そのデフォーカス量を次
第に変化させながらその共役面の前後の2箇所で基準マ
ーク(32)の像のコントラストを検出して、そのデフ
ォーカス量とコントラストとの関係を記憶しておく。そ
して、例えばその焦点位置検出系のキャリブレーション
時には、静止状態で一度基準マーク(32)の像のコン
トラストを検出し、検出結果を記憶されている関係と比
較することによって、高速且つ高精度にデフォーカス
量、即ち合焦位置までの誤差が検出できる。
【0012】また、そのコントラストとその投影光学系
の合焦位置に対するデフォーカス量との関係は、その露
光光の照明条件毎に複数記憶することが望ましい。その
露光光の照明条件に応じてその関係を切り換えて使用す
ることによって、容易に各照明条件で合焦位置を正確に
検出できる。また、そのコントラストとその投影光学系
の合焦位置に対するデフォーカス量との関係は、その投
影光学系に対する露光光の照射量、及びその投影光学系
の周囲の大気圧の少なくとも一方に応じて複数記憶する
ことが望ましい。露光光の照射量や大気圧によって投影
光学系の像面の位置が次第に変化することがあるため、
それらに応じてその関係を切り換えて使用することによ
って、容易に合焦位置を正確に検出できる。
【0013】また、本発明による第1の投影露光装置
は、所定の露光光のもとでマスク(R)に形成されたパ
ターンの像を投影光学系(PL)を介して基板(W)上
に投影する投影露光装置において、基板(W)を載置す
る基板ステージ(16,17)と、所定の基準マーク
(32)が形成されその基板ステージ上に設けられた基
準部材(20)と、この基準部材上の基準マーク(3
2)を照明する照明系(1〜3,10A〜14,38)
と、基準マーク(32)からの反射光を投影光学系(P
L)を介してそのマスクの共役面(57C)の前側で受
光する第1の光電検出器(51)と、基準マーク(3
2)からの反射光を投影光学系(PL)を介してそのマ
スクの共役面(57B)の後側で受光する第2の光電検
出器(50)と、これら第1及び第2の光電検出器の検
出信号よりその共役面の前後の2箇所での基準マーク
(32)の像のコントラストをそれぞれ求めることによ
って、投影光学系(PL)の合焦位置を検出する演算系
(52)と、を備えたものである。
【0014】斯かる本発明によれば、マスクの共役面の
前後の2箇所に配置された光電検出器(50,51)の
検出信号よりその2箇所での基準マーク(32)の像の
コントラストが検出できるため、本発明の第1の合焦位
置検出方法が使用できる。また、本発明による第2の投
影露光装置は、その第1の投影露光装置において、その
露光光とは異なる波長域の照明光を投影光学系(PL)
を介することなく基板(W)の表面に照射すると共に、
基板(W)の表面からの反射光を受光することによって
基板(W)の表面を所定の基準面に合わせ込むための合
焦システム(21A,21B,22,6,16)を更に
備え、この合焦システムのその所定の基準面として演算
系(52)によって求められた投影光学系(PL)の合
焦位置を設定するものである。この場合、その合焦シス
テムは投影光学系を介することなく、基板(W)表面の
所定の基準面からのデフォーカス量を検出する焦点位置
検出系(AFセンサ)を備えている。この焦点位置検出
系は、露光中であっても連続的に基板(W)の表面のデ
フォーカス量を計測できるが、投影光学系(PL)を介
さないために次第にオフセット(誤差)が生ずる恐れが
ある。そこで、例えば基板の交換時に、それらの第1及
び第2の光電検出器の検出信号より求められる基準マー
ク(32)のコントラストより正確なデフォーカス量を
検出し、この結果よりその焦点位置検出系の所定の基準
面の位置を補正することによって、その焦点位置検出系
のキャリブレーションが高速、且つ高精度に行われる。
【0015】また、上記の本発明の投影露光装置におい
て、マスク(R)に対してほぼ共役な面でその照明系に
よって照明された基準マーク(32)の像とマスク
(R)に形成された所定のマーク(31)の像とを検出
する第3の光電検出器(47)を更に備えることが望ま
しい。この第3の光電検出器(47)の検出信号より基
準マーク(32)の像に対するマスク側のマーク(3
1)の位置ずれ量を検出することによって、そのマスク
のアライメントを行うことができる。
【0016】この場合、投影光学系(PL)及びマスク
(R)を通過した基準マーク(32)からの反射光とマ
スク(R)に形成されたマークからの反射光とを受光す
ると共に、第1、第2、及び第3の光電検出器(51,
50,47)のそれぞれに導くための受光系(35A)
と、この受光系の合焦位置(マスクに形成されたマーク
の像面の位置)を変化させるためにこの受光系の少なく
とも一つのレンズ素子(40)を光軸方向に駆動する駆
動系(41,42)と、を有し、第1及び第2の光電検
出器(51,50)からの検出信号より求められるマス
ク(R)に形成されたマーク(31)の像のコントラス
トに基づいて駆動系(41,42)を制御することが望
ましい。この際に、例えば予めその駆動系の駆動量とマ
スク側のマーク(31)の2箇所での像のコントラスト
との関係を求めておくことによって、その後は静止状態
で一度マスク側のマーク(31)の像のコントラストを
検出し、この検出結果に応じてその駆動系を介してその
レンズ素子を移動させることによって、高速にマスク側
のマーク(31)の像の合焦が行われる。
【0017】また、第1及び第2の光電検出器(51,
50)の受光面を、その基板ステージを投影光学系(P
L)の光軸方向に移動したときに基準マーク(32)の
像強度の変化量が極大又は極小となる位置にそれぞれ配
置するようにしてもよい。これによって、基準マーク
(32)の像のデフォーカス量を最も高感度に検出でき
る。なお、第1及び第2の光電検出器(51,50)の
受光面を、その駆動系を駆動したときにマスク側のマー
ク(31)の像強度の変化量が極大又は極小となる位置
にそれぞれ配置するようにしてもよい。これによって、
マスク側のマークの像のデフォーカス量を最も高感度に
検出できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
につき図面を参照して説明する。本発明は、ステッパー
のような一括露光型、又はステップ・アンド・スキャン
方式のような走査露光型の投影露光装置の何れにも適用
できるが、以下では本発明をステッパー型の投影露光装
置に適用した例につき説明する。
【0019】図1は本例のステッパー型の投影露光装置
を示し、この図1において、露光光を発生する露光光
源、その露光光の断面形状を整形する整形光学系、及び
その露光光の照度(パルス光の場合にはパルスエネルギ
ー)を制御する光量制御系等よりなる光源系1から射出
された露光光ILは、フライアイレンズ2に入射する。
露光光ILとしては、KrFエキシマレーザ光(波長2
48nm)、ArFエキシマレーザ光(波長193n
m)等のエキシマレーザ光、YAGレーザの高調波、又
は水銀ランプのi線(波長365nm)等の輝線等が使
用できる。
【0020】フライアイレンズ2の射出面には、照明系
の開口絞り板3が回転自在に配置され、開口絞り板3の
回転軸の周りには、通常照明用の円形の開口絞り3a、
複数の偏心した小開口よりなる変形照明用の開口絞り
(不図示)、内径が外径の1/2の輪帯状開口よりなる
1/2輪帯絞り(不図示)、内径が外径の2/3の輪帯
状開口よりなる2/3輪帯絞り3b、及び小さいコヒー
レンスファクタ(σ値)用の小さい円形の開口絞り(不
図示)等が形成されている。そして、照明制御系5が駆
動モータ4を介して開口絞り板3を回転することによっ
て、フライアイレンズ2の射出面に所望の照明系開口絞
りを配置できるように構成されている。照明制御系5
は、光源系1内の露光光源に供給する電力の制御や、光
量制御系の減光率の制御等も行う。
【0021】フライアイレンズ2の射出面の開口絞りを
通過した露光光ILの一部は、反射率が0.5%程度の
ビームスプリッタ7にて反射された後、集光レンズ8を
介して光電検出器よりなるインテグレータセンサ9に入
射し、インテグレータセンサ9の検出信号が照明制御系
5に供給されている。インテグレータセンサ9の検出信
号とウエハの表面での露光光の照度との関係は予め計測
されていると共に、照明制御系5には、装置全体の動作
を統轄制御するコンピュータよりなる主制御系6より露
光光ILの照度の目標値、ウエハの目標露光量、及びレ
チクル上の照明領域等が設定されている。また、露光光
ILとして、超高圧水銀ランプのi線等が使用される場
合、超高圧水銀ランプにはアーク揺らぎによる照度変動
があり、露光光ILとしてエキシマレーザ光が使用され
る場合には、エキシマレーザ光源内の励起用気体の分布
むら等に起因するパルスエネルギーのばらつきがある。
そこで、照明制御系5では、インテグレータセンサ9の
検出信号が照度の目標値に対応したレベルになるよう
に、光源系1内の露光光源に対する電力や光量制御系の
減光率の制御等を行う。更に、露光動作中に照明制御系
5では、インテグレータセンサ9の検出信号の積分値が
目標露光量に対応する値になるように光源系1からの露
光光ILの照射時間を制御する。
【0022】ビームスプリッタ7を透過した露光光IL
は、第1リレーレンズ10A、光路折り曲げ用のミラー
11、可変視野絞り(レチクルブラインド)12、第2
リレーレンズ10B、及びコンデンサレンズ14を経
て、レチクルRのパターン面(下面)のパターン領域を
照明する。可変視野絞り12の配置面とレチクルRのパ
ターン面とは共役であり、照明制御系5が駆動装置13
を介して可変視野絞り12の開口形状を制御することに
よって、そのパターン面での照明領域が規定される。光
源系1、フライアイレンズ2、開口絞り板3、リレーレ
ンズ10A,10B、ミラー11、及びコンデンサレン
ズ14より露光用の照明光学系が構成されている。露光
光ILのもとで、レチクルRの照明領域内のパターンの
像は、投影光学系PLを介して所定の投影倍率β(βは
例えば1/4,1/5等)でフォトレジストが塗布され
たウエハW上に投影される。投影光学系PLの瞳面(レ
チクルRのパターン面に対するフーリエ変換面)には、
開口絞りASが配置されている。以下、投影光学系PL
の光軸AXに平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内で
図1の紙面に平行にX軸を取り、図1の紙面に垂直にY
軸を取って説明する。
【0023】この場合、レチクルRはX方向、Y方向、
回転方向に位置決めを行うレチクルステージ15上に保
持されている。一方、ウエハWはZチルトステージ16
上に真空吸着によって保持され、Zチルトステージ16
は、XYステージ17上に固定され、XYステージ17
は不図示の定盤上に載置され、Zチルトステージ16及
びXYステージ17よりウエハステージが構成されてい
る。Zチルトステージ16は、ウエハWのフォーカス位
置(Z方向の位置)及び傾斜角を補正してウエハWの表
面を投影光学系PLの像面に合焦させる機能を有し、X
Yステージ17は、例えばリニアモータ方式でウエハW
のX方向、Y方向へのステッピング、及び位置決めを行
う。Zチルトステージ16の側面に形成されたミラー面
16aに外部のレーザ干渉計18よりレーザビームが照
射され、ミラー面16aに直交するミラー面にも不図示
のレーザ干渉計からレーザビームが照射され、これらの
レーザ干渉計によってZチルトステージ16(ウエハ
W)のX座標、Y座標が高精度に計測され、この計測結
果に基づいて主制御系6がウエハステージ駆動系19を
介してXYステージ17の動作を制御する。露光時に
は、ウエハW上の或るショット領域への露光が終了した
後、ウエハステージ内のXYステージ17をステッピン
グさせて、次のショット領域を露光フィールドに移動し
て露光を行うという動作がステップ・アンド・リピート
方式で繰り返されて、ウエハW上の各ショット領域への
露光が行われる。
【0024】このようにウエハW上の各ショット領域へ
の露光を行う際には、ウエハWの表面を投影光学系PL
の像面に合わせ込む(合焦させる)必要がある。そのた
めに、投影光学系PLの側面には投影光学系PLの露光
フィールド内のウエハWの表面(又は後述の基準マーク
部材20の表面)の複数の計測点に、それぞれウエハW
上のフォトレジストに対して非感光性の検出光DLのも
とでスリット像を投影する照射光学系21Aと、それら
の複数の計測点からの反射光を集光することによってそ
れらのスリット像を再結像する受光光学系21Bとから
なる斜入射方式の多点のAFセンサ(以下、「AFセン
サ21A,21B」と呼ぶ)が配置されている。この場
合、受光光学系21Bでは、それらのスリット像を例え
ば振動ミラーを介してそれぞれ光電検出器上に投影し、
これらの光電検出器からの検出信号をフォーカス信号処
理系22に供給する。フォーカス信号処理系22では、
受光光学系21Bから供給される複数の検出信号をそれ
ぞれその振動ミラーの駆動信号で同期整流してフォーカ
ス信号を生成し、これらのフォーカス信号より対応する
計測点での投影光学系PLの像面(合焦位置)からの各
デフォーカス量を求め、これらのデフォーカス量よりそ
れらの複数の計測点を近似する平面の中心でのデフォー
カス量FM 、及びその平面の2次元的な傾斜角θMX,θ
MYを算出し、これらのデフォーカス量FM 、及び傾斜角
θMX,θMYを主制御系6に供給する。主制御系6では、
ウエハステージ駆動系19を介してサーボ方式でZチル
トステージ16を駆動することによって、そのデフォー
カス量FM を目標値(ここでは0とする)に収束させる
と共に、それらの傾斜角θMX,θMYを予め計測してある
目標値θMX0 ,θMY0 に収束させる。これによって、ウ
エハWの表面がオートフォーカス方式、及びオートレベ
リング方式で投影光学系PLの像面に合焦される。
【0025】このように多点のAFセンサ21A,21
Bを使用して各計測点でのデフォーカス量を高精度に計
測するに際して、大気圧変動や露光光ILの照射エネル
ギー等による投影光学系PLの像面の変動量は予め数式
化されているため、大気圧変動やインテグレータセンサ
9を介して計測される露光光の照射量等に応じて主制御
系6は、その像面の変動量(ここではフォーカス位置の
変動量ΔIFとする)を予測する。そして、主制御系6
ではそのように予測される像面のフォーカス位置の変動
量ΔIFに応じて、フォーカス信号処理系22に対して
各計測点で計測されるデフォーカス量に対して−ΔIF
だけのオフセットを付加させる。なお、フォーカス信号
処理系22で計測値にオフセットを付加する代わりに、
照射光学系21Aから被検面に投影するスリット像の位
置を調整する等して、光学的に計測されるデフォーカス
量のオフセット調整を行ってもよい。このような予測制
御によって、像面の変動後もAFセンサ21A,21B
の計測結果に基づいて高精度に合焦が行われる。
【0026】但し、本例では照明系の開口絞り板3の回
転角を制御することによって、照明条件を通常の照明、
小さいコヒーレンスファクタ(小σ値)の照明、変形照
明、又は輪帯照明等に切り換えることができ、投影光学
系PLの瞳面における光強度分布に変化させることがで
きる。これらの照明条件によっても投影光学系PLの像
面位置が微妙に変化することがある。また、予めテスト
プリント等によって各照明条件毎に像面の位置は計測さ
れているが、経時変化や大気圧変化等との関係によっ
て、像面の変動量が予め計測されている値、又は予測値
から僅かにシフトする恐れもある。特に今後、より解像
度を高めるために、焦点深度が浅くなるような場合に
は、そのような像面の変動量にも追従して合焦を行うこ
とが望ましい。そこで、本例では、例えばウエハ若しく
はレチクルの交換時、照明条件を切り換えた場合、又は
定期的に以下で説明する像面計測系を用いて露光光IL
のもとでの投影光学系PLの像面の位置を高精度に計測
して、AFセンサ21A,21Bの基準面のキャリブレ
ーションを行う。
【0027】また、本例の像面計測系は、極めて短時間
にAFセンサ21A,21Bの基準面のキャリブレーシ
ョンを行うことができるため、例えばウエハの交換毎に
そのキャリブレーションを行うことによって、上述の予
測制御を省略することも可能である。本例の像面計測系
は、レチクルアライメント顕微鏡を兼用しており、且つ
照明系として露光光IL用の照明光学系を用いている。
本例の像面計測用として、Zチルトステージ16上のウ
エハWの近傍にガラス基板よりなる基準マーク部材20
が固定されている。基準マーク部材20の表面はウエハ
Wの表面と同じ高さに設定され、その表面にクロム膜等
で像面計測、及びレチクルアライメント用の1対の基準
マーク32,34がX方向に所定間隔で形成されてい
る。また、これらの1対の基準マーク32,34の間隔
にレチクルRからウエハWへの投影倍率の逆数を乗じて
得られる間隔で、レチクルRのパターン領域の外側に対
向するように1対のレチクルマーク31,33が形成さ
れている。
【0028】そして、レチクルRの一方のレチクルマー
ク31の上方から+X方向に向けて第1の像面計測系3
5Aが配置され、他方のレチクルマーク33の上方から
−X方向に向けて第2の像面計測系35Bが配置されて
いる。像面計測系35A,35Bは互いに同一構成であ
るが、第2の像面計測系35Bは簡略化して表示してい
る。その第1の像面計測系35Aにおいて、レチクルR
のレチクルマーク31の上方に第1可動鏡筒36、及び
第2可動鏡筒37がスライダ41に沿ってX方向に移動
自在に配置されている。第1可動鏡筒36内には、露光
用の照明光学系のコンデンサレンズ14から射出される
露光光ILの光路を外側に偏向させるための、断面が平
行四辺形状の光路補正部材38及び第1対物レンズ39
が固定され、第2可動鏡筒37内には第2対物レンズ4
0が固定されている。そして、主制御系6の制御のもと
でレンズ駆動系42が第1可動鏡筒36をX方向に駆動
することで、第1可動鏡筒36は露光光ILの光路から
随時退避できると共に、第1可動鏡筒36内の光路補正
部材38が露光光ILの光路上に配置されている状態
で、レンズ駆動系42が第2可動鏡筒37(第2対物レ
ンズ40)をX方向に微動することによって、像面計測
系35Aの結像系の合焦を行うことができるように構成
されている。
【0029】像面計測、又はレチクルアライメントを行
う際には、図1に示すように露光光ILの光路上でレチ
クルマーク31の上方に光路補正部材38が位置するよ
うに、第1可動鏡筒36の位置が設定される。この状態
で、XYステージ17を駆動することによって、図3
(a)に示すように、基準マーク部材20上の基準マー
ク32,34の中心がほぼ投影光学系PLの光軸AXに
合致するように、基準マーク部材20が投影光学系PL
の露光フィールド内に設定される。そして、図1におい
て、光源系1からの露光光ILの照射が開始されて、コ
ンデンサレンズ14を通過した露光光ILの一部が光路
補正部材38の入射面に入射し、光路補正部材38での
屈折を利用して外側に偏向された露光光(これを「照明
光IL1」とする)は、光路補正部材38のハーフミラ
ー面とされた射出面38aを透過してレチクルRの第1
のレチクルマーク31を囲む領域を照明する。
【0030】レチクルRのレチクルマーク31の周囲を
透過した照明光IL1は、図3(a)に示すように、投
影光学系PLを経て基準マーク部材20上の第1の基準
マーク32を照明する。基準マーク32で反射された照
明光IL1は、投影光学系PLを経てレチクルRのレチ
クルマーク31の近傍に集光される。露光光IL(即
ち、照明光IL1)のもとで基準マーク部材20の表面
が投影光学系PLの像面に合焦されているとき、即ち、
投影光学系PLに関してレチクルRのパターン面と基準
マーク部材20の表面とが完全に共役であるときには、
照明光IL1によってレチクルRのレチクルマーク31
の近傍に基準マーク32の像が最も高いコントラストで
形成される。そして、基準マーク部材20の表面の像面
に対するデフォーカス量が大きくなるのに応じて、レチ
クルR上での基準マーク32の像のコントラストが低下
する。
【0031】図1に戻り、基準マーク32で反射された
後、投影光学系PLを介して戻された照明光IL1、及
びレチクルマーク31で直接反射された照明光IL1
は、光路補正部材38の射出面(ハーフミラー面)38
aで反射された後、第1対物レンズ39及び第2対物レ
ンズ40を経て一度両マークの像を形成する。その後、
照明光IL1は、光軸AX1に沿ってリレーレンズ43
を経てハーフミラー44に入射し、ハーフミラー44を
透過した照明光は、リレーレンズ45、及びミラー46
を経て例えばCCD方式よりなるアライメント用のの2
次元の撮像素子47の撮像面にレチクルマーク31及び
基準マーク32の像を形成する。
【0032】一方、ハーフミラー44で反射された照明
光は、リレーレンズ48を経てハーフミラー49に入射
し、ハーフミラー49を透過した照明光が合焦用の第1
の2次元の撮像素子50の撮像面にレチクルマーク31
及び基準マーク32の像を形成し、ハーフミラー49で
反射された照明光が合焦用の第2の2次元の撮像素子5
1の撮像面にレチクルマーク31及び基準マーク32の
像を形成する。この際に、レンズ駆動系42を介して第
2可動鏡筒37、ひいては第2対物レンズ40の位置を
調整することによって、照明光IL1のもとでレチクル
Rのパターン面に対して第1の撮像素子47の撮像面が
共役面に設定される。この状態で第2の撮像素子50の
撮像面はレチクルRのパターン面との共役面に対して後
側(レチクルRから遠避かる方向)にずれた位置に配置
され、第3の撮像素子51の撮像面はその共役面に対し
て前側(レチクルRに近付く方向)にずれた位置に配置
されている。
【0033】撮像素子47,50,51の各画素から読
み出された撮像信号はそれぞれ画像処理演算系52に供
給されている。画像処理演算系52には、AFセンサ2
1A,21B及びフォーカス信号処理系22によって検
出される各計測点でのデフォーカス量も、主制御系6を
介して随時供給される。画像処理演算系52では、供給
された撮像信号を後述のように処理して、レンズ駆動系
42を介して第2対物レンズ40の位置を調整すると共
に、基準マーク32の投影光学系PLの像面からのZ方
向へのデフォーカス量F10、及び基準マーク32の像に
対するレチクルマーク31のX方向、Y方向への位置ず
れ量ΔX1,ΔY1を求めて主制御系6に供給する。同
様に、第2の像面計測系35B内の3個の撮像素子から
画像処理演算系52に供給される撮像信号に基づいて、
画像処理演算系52は、第2の基準マーク34の投影光
学系PLの像面からのZ方向へのデフォーカス量F20
及び基準マーク34の像に対する第2のレチクルマーク
33のX方向、Y方向への位置ずれ量ΔX2,ΔY2を
求めて主制御系6に供給する。
【0034】主制御系6では、2つの基準マーク32,
34のデフォーカス量F10,F20に基づいて、例えば基
準マーク部材20の表面の投影光学系PLの光軸AX上
での像面からのデフォーカス量F12を算出する。この際
に一例として、図3(a)に示すように、AFセンサ2
1A,21Bを介して計測されるデフォーカス量に基づ
いてサーボ方式で基準マーク部材20の表面が投影光学
系PLのそれまでに計測されている像面に合焦されてい
る。この場合、像面計測系35A,35Bを介して計測
されるデフォーカス量F12は、AFセンサ21A,21
Bで設定されている像面の位置に対するオフセット(誤
差)となる。そこで、主制御系6は、フォーカス信号処
理系22に対してそのデフォーカス量F12を、各計測点
でのデフォーカス量のオフセットとして設定する。これ
以降、AFセンサ21A,21Bの計測値に基づいてオ
ートフォーカス方式、及びオートレベリング方式でZチ
ルトステージ16を駆動することによって、ウエハWの
表面は投影光学系PLの実際の像面に高精度に合焦され
ることになる。
【0035】なお、例えば図3(a)において、基準マ
ーク部材20上の2つの基準マーク32,34のデフォ
ーカス量F10,F20の差分から像面のY軸の周りの傾斜
角の誤差ΔθYMが検出される。そこで、フォーカス信号
処理系22では、傾斜角の目標値を初期値からその誤差
を引いた値(=θMY0 −ΔθYM)とすることが望まし
い。これによって、より高精度にレベリングも行われ
る。更に、図1では像面計測系35A,35BがX方向
に1対設けられているのみであるが、Y方向にも1対の
像面計測系を配置して、基準マーク部材20上にY方向
に所定間隔で1対の基準マークを形成しておき、これら
の基準マークのデフォーカス量の差分に基づいて、X軸
の周りの傾斜角の目標値の補正(キャリブレーション)
を行うようにしてもよい。
【0036】更に主制御系6は、例えばレチクルRの交
換時には、画像処理演算系52から供給されるレチクル
マーク31のX方向、Y方向への位置ずれ量ΔX1,Δ
Y1、及びレチクルマーク33のX方向、Y方向への位
置ずれ量ΔX2,ΔY2に基づいて、レチクルステージ
15を駆動することによって、それらの位置ずれ量が全
体として(例えば自乗和が)最小で、且つ2つのレチク
ルマーク31,33で対称となるようにレチクルRの位
置を調整する。これによって、基準マーク部材20(ウ
エハステージ)に対するレチクルRの位置合わせ、即ち
レチクルアライメントが行われる。
【0037】次に、本例の一方の像面計測系35Aの構
成につき詳細に説明する。先ず、図2(a)は、図1の
像面計測系35A中の光路補正部材38付近の構成を示
す拡大図であり、この図2(a)に示すように、光路補
正部材38がレチクルRのレチクルマーク31上に設定
された状態では、光路補正部材38を通過した照明光I
L1(露光光)の光路は、入射する露光光ILに対して
+X方向にδXだけシフトしている。この場合、レチク
ルマーク31は、通常の露光時の露光光ILによる照明
領域24に対して+X方向の外側に形成されている。従
って、本例のように光路補正部材38を使用することに
よって、露光光ILの照明条件と全く同じ照明条件でレ
チクルマーク31を照明できるのみならず、露光用の照
明光学系による照明領域24をレチクルマーク31を含
む領域まで拡大する必要がなく、露光用の照明光学系の
大型化が防止できる利点がある。
【0038】また、図2(b)は、図1のレチクルRを
示す平面図であり、この図2(b)に示すように、レチ
クルRのパターン面(下面)には枠状の遮光帯23に囲
まれてパターン領域PAが設定され、パターン領域PA
内に回路パターンの原版パターンが形成されている。レ
チクルRの中心が図1の投影光学系PLの光軸AX付近
にある状態では、投影光学系PLの有効照明領域IFは
遮光帯23の内側のパターン領域PAを覆うように設定
され、露光用の照明光学系による露光光ILの照明領域
24(図2(a)参照)の輪郭は遮光帯23中に設定さ
れる。そして、遮光帯23の+X方向側に隣接してY方
向に伸びるラフアライメントマーク53RAが形成さ
れ、このラフアライメントマーク53RAを垂直に2等
分するようにX方向に伸びるラフアライメントマーク5
3RBが形成され、ラフアライメントマーク53RA,
53RBの交点を囲むようにファインアライメントマー
ク(以下、単に「アライメントマーク」と呼ぶ)RMR
が形成されている。このアライメントマークRMRの左
下側にレチクルRの合焦用マーク54Rが形成され、ア
ライメントマークRMR、及び合焦用マーク54Rより
第1のレチクルマーク31が構成されている。この第1
のレチクルマーク31と対称に、遮光帯23の−X方向
側に配置された第2のレチクルマーク33は、アライメ
ントマークRML及び合焦用マーク54Lより構成さ
れ、アライメントマークRMLの中心で交差するように
ラフアライメントマークも形成されている。
【0039】図2(c)は第1のレチクルマーク31を
示す拡大図であり、この図2(c)において、アライメ
ントマークRMRは2重の枠状に反射膜を形成したパタ
ーンであり、合焦用マーク54Rは、2種類の細長い反
射パターンをX方向に所定の規則で配列したX軸の合焦
用マーク54RX、及びこの合焦用マーク54RXを9
0°回転したY軸の合焦用マーク54RYより構成され
ている。そして、図5(b)に拡大して示すように、合
焦用マーク54RXは、投影光学系PLの解像限界に近
い線幅の反射パターンをX方向にその線幅と同じ間隔で
配列したライン・アンド・スペースパターン58Cと、
このパターン58Cの両側に形成されたデフォーカスし
てもコントラスト低下がない反射性の太いパターン58
A,58Bとから構成されている。第2のレチクルマー
ク33も同じ構成である。
【0040】次に、図3(a)は、既に説明したように
レチクルマーク31,33とほぼ共役な位置にそれぞれ
基準マーク部材20の基準マーク32,34が設定され
た状態を示し、基準マーク32,34は投影光学系PL
の光軸AXに関してほぼ対称な位置に形成されている。
図3(b)は、図3(a)における基準マーク部材20
の平面図を示し、この図3(b)において、第1の基準
マーク32は、アライメント用の枠状の基準マークFM
R、及びその右上の合焦用マーク55Rから構成され、
第2の基準マーク34も同様にアライメント用の基準マ
ークFML及び合焦用マーク55Lから構成されてい
る。
【0041】図3(c)は一方の基準マーク32を示す
拡大平面図であり、この図3(c)に示すように、アラ
イメント用の基準マークFMRは、X方向に所定間隔で
配置された3本の細長い反射パターン56X1,56X
2と、Y方向に所定間隔で配置された3本の細長い反射
パターン56Y1,56Y2とから構成されている。反
射パターン56X1,56X2及び56Y1,56Y2
の間隔は、図2(c)のレチクルマーク31のアライメ
ントマークRMRの像の幅より広く設定されている。ま
た、合焦用マーク55Rは、X軸の合焦用マーク55R
X、及びこの合焦用マーク55RXを90°回転したY
軸の合焦用マーク55RYより構成され、X軸の合焦用
マーク55RXは、図2(c)に示すレチクルRのX軸
の合焦用マーク54RXの投影光学系PLを介した投影
像と同じ形状であり、解像限界に近い線幅のライン・ア
ンド・スペースパターンと、その両側の太い反射パター
ンとから構成されている。そして、像面計測を行う場合
には、基準マーク部材20からの反射光によって、図2
(c)に示すように、レチクルRの合焦用マーク54R
Xの右側の位置A1、及び合焦用マーク54RYの上側
の位置A2にそれぞれ図3(c)の基準マーク部材20
の合焦用マーク55RX及び55RYの像が投影され
る。
【0042】次に、図4は図1の像面計測系35Aの結
像系を簡略化して示し、この図4において、図1の第1
対物レンズ39、第2対物レンズ40、及びリレーレン
ズ43が1つの対物レンズ39Aで表されている。この
場合、照明光IL1(露光光)のもとで、対物レンズ3
9A及びリレーレンズ45に関してレチクルRのパター
ン面(レチクルマーク31の形成面)と共役な面を共役
面57Aとして、対物レンズ39A及びリレーレンズ4
8に関してレチクルRのパターン面と共役な面を共役面
57B,57Cとすると、本例では対物レンズ39Aの
調整によって、共役面57Aが図1のアライメント用の
撮像素子47の撮像面47a上に設定され、撮像素子4
7の撮像信号を用いて基準マーク32の像に対するレチ
クルマーク31の位置ずれ量が検出される。この状態
で、共役面57Bの後側に所定の間隔k・Δ2(詳細後
述)の位置に図1の合焦用の第1の撮像素子50の撮像
面50aが設定され、共役面57Cの前側に所定の間隔
k・Δ1の位置に合焦用の第2の撮像素子51の撮像面
51aが設定され、撮像素子50,51の撮像信号に基
づいて基準マーク部材20の表面の像面からのデフォー
カス量が検出される。
【0043】本例では対物レンズ39A及びリレーレン
ズ45よりなる結像系、及び対物レンズ39A及びリレ
ーレンズ48よりなる結像系の開口数はそれぞれ投影光
学系PLの開口数と同程度に設定されている。更に、対
物レンズ39A及びリレーレンズ45よりなる結像系の
倍率(レチクルRから撮像素子への倍率)は例えば20
〜30倍に設定され、対物レンズ39A及びリレーレン
ズ45よりなる結像系の倍率に対して、対物レンズ39
A及びリレーレンズ48よりなる結像系の倍率は10倍
程度高く設定されている。
【0044】この際に、基準マーク部材20の表面(基
準マーク32の形成面)が投影光学系PLに関してレチ
クルRのパターン面と共役であれば、共役面57A〜5
7Cはそれぞれ基準マーク部材20の表面とも共役であ
り、撮像面50a及び51aでの基準マーク32の像の
コントラストは同程度に低下している。しかしながら、
点線で示すように、基準マーク部材20の表面が投影光
学系PLの光軸AXに沿ってレチクルR側にFだけデフ
ォーカスすると、基準マーク32からの照明光IL1
は、共役面57B,57Cよりも後側に基準マーク32
の像を形成するため、撮像面50aでの基準マーク32
の像のコントラストは高くなり、撮像面51aでの基準
マーク32の像のコントラストは低くなる。このよう
に、基準マーク20のデフォーカス量Fによって撮像面
50a及び50bでの基準マーク32の像のコントラス
トが異なることを利用して、本例では基準マーク部材2
0を光軸AX方向に移動することなく、直接にそのデフ
ォーカス量Fを検出する。
【0045】次に、本例の像面計測系35系によるデフ
ォーカス量の検出方法、及びレチクルマークの位置ずれ
量の検出方法の一例につき説明する。図5(a)は、図
1の像面計測系35AによるレチクルRのパターン面の
観察視野を示し、この図5(a)において、図2(c)
に示すレチクルマーク31中のアライメントマークRM
Rを囲むように、図3(c)に示す基準マーク32中の
アライメント用の基準マークFMRの像(これもFMR
で表す)が投影されている。これと共に、アライメント
マークRMRの左下方のレチクルRの合焦用マーク54
Rの間に、図3(c)に示す基準マーク32の合焦用マ
ーク55Rの像(これも55Rで示す)が投影されてい
る。そして、図1のアライメント用の撮像素子47の観
察視野は基準マーク像FMRを囲む領域に設定され、図
1の画像処理演算系52では撮像素子47から供給され
る撮像信号より、基準マーク像FMR及びアライメント
マークRMRをX方向に横切る矩形領域AIFX内の像
をX方向に読み出して得られる撮像信号SAX(図5
(a1)参照)、及び基準マーク像FMR及びアライメ
ントマークRMRをY方向に横切る矩形領域AIFY内
の像をY方向に読み出して得られる撮像信号SAY(図
5(a2)参照)を抽出する。
【0046】また、図1の合焦用の撮像素子50及び5
1の観察視野は、それぞれ図5(a)の合焦用マーク5
4R及び合焦用マーク像55Rを囲む小さい矩形領域B
に設定されている。但し、本例では既に説明したよう
に、撮像素子50,51上には撮像素子47上に比べて
約10倍に拡大された像が投影されるため、撮像素子5
0,51ではそれぞれ図5(a)内の矩形領域Bを拡大
した図5(b)のような像が観察される。
【0047】図5(b)において、レチクルマーク31
側のX軸の合焦用マーク54RXの+X方向に隣接して
基準マーク32側の合焦用マーク55RXの像(これも
「合焦用マーク55RX」と呼ぶ)が形成され、レチク
ルマーク31側のY軸の合焦用マーク54RYの+Y方
向に隣接して基準マーク32側の合焦用マーク55RY
の像(これも「合焦用マーク55RY」と呼ぶ)が形成
されている。レチクルマーク側の合焦用マーク54RX
及び54RYは、既に説明したように2本の太い反射パ
ターン58A,58Bの間に投影光学系PLの解像限界
に近いライン・アンド・スペースパターン58Cが形成
されたマークであり、基準マーク側の合焦用マーク55
RX及び55RYも、2本の太い明パターン59A,5
8Bの間に投影光学系PLの解像限界に近いライン・ア
ンド・スペースパターン59Cが配置されたマークであ
る。
【0048】図1の画像処理演算系52では合焦用の撮
像素子50から供給される撮像信号より、X軸の合焦用
マーク54RX及び55RXをX方向に横切る矩形領域
FIFX内の像をX方向に読み出して平均化して得られ
る撮像信号FX1(図5(b1)参照)、並びにY軸の
合焦用マーク54RY及び55RYをY方向に横切る矩
形領域FIFY内の像をY方向に読み出して平均化して
得られる撮像信号FY1(図5(b2)参照)を抽出す
る。同様に画像処理演算系52では、合焦用の撮像素子
51から供給される撮像信号より、矩形領域FIFX内
の像の撮像信号FX2、及び矩形領域FIFY内の像の
撮像信号FY2を抽出する。このとき、図1のレチクル
Rのパターン面、及び基準マーク部材20の表面の共役
面が撮像素子50,51の撮像面からデフォーカスした
場合、図5(b1)に示すように、太い反射パターン5
8A,58Bの像58AP,58BP及び太い明パター
ン59A,59Bの像59AP,59BPに対応する撮
像信号のコントラストはほぼ一定で低下しないのに対し
て、ライン・アンド・スペースパターン58C,59C
の像58CP,59CPに対応する撮像信号のコントラ
ストは低下することになる。
【0049】本例ではそのコントラストを光量に影響さ
れることなく正確に評価するため、例えば、X軸の合焦
用マーク54RX,又は55RXについては、ライン・
アンド・スペースパターン58C,又は59Cの像の撮
像信号の振幅(=Aとする)を、それぞれ太い反射パタ
ーンの像58AP,58BP、又は太い明パターンの像
59AP,59BPに対応する撮像信号の高さ(=R
L,RRとする)の和で規格化した値をコトラストCX
とみなす。即ち、次式が成立している。Y軸の合焦用マ
ーク54RY,55RYの像のコントラストCYについ
ても同様である。
【0050】CX=A/(RL+RR) (1) 具体的に図1の画像処理演算系52において、図5
(b)の観察視野FIFX内の合焦用マーク54RXの
像について、一方の撮像素子50の撮像信号FX1を用
いてコントラストを計算する具体例につき図6を参照し
て説明する。図6(a)〜(c)は、図1において第2
対物レンズ40を駆動して、レチクルRのレチクルマー
ク31の結像位置を次第に変化させた場合の、図5
(b)の合焦用マーク54RXの像に対応する撮像信号
FX1を示し、図6(a)〜(c)の横軸は撮像面での
位置をレチクルR上でのX座標に換算した値、それらの
縦軸はそのX座標での撮像信号FX1のレベルを表して
いる。先ず、レチクルマーク31の結像位置が図4の撮
像素子50の撮像面50aの手前にあるときには、図6
(a)に示すように、太い反射パターンの像58AP,
58BPに対応する撮像信号の背景部に対する高さRl
L,RlR、及びライン・アンド・スペースパターンの
像58CPに対応する撮像信号の振幅Alを(1)式に
代入することによって、レチクルマーク31中の合焦用
マーク54RXの像のコントラストCXlは、Al(R
lL+RlR)となる。
【0051】次に、レチクルマーク31の結像位置が撮
像面50aに近付くと、図6(b)に示すように、太い
反射パターンの像58AP,58BPに対応する撮像信
号の高さRmL,RmRはあまり変わらず、ライン・ア
ンド・スペースパターンの像58CPの振幅Amは大き
くなるため、高さRmL,RmR及び振幅Amを(1)
式に代入して得られるコントラストCXmは、CXlよ
り大きくなる。その後、レチクルマーク31の結像位置
が撮像面50aを超えると、図6(c)に示すように、
太い反射パターンの像58AP,58BPに対応する撮
像信号の高さRnL,RnRはあまり変わらず、ライン
・アンド・スペースパターンの像58CPの振幅Anは
小さくなるため、高さRnL,RnR及び振幅Anを
(1)式に代入して得られるコントラストCXnは、C
Xmより小さくなる。
【0052】実際には結像系のサジタル面とメリジオナ
ル面との結像特性の相違の影響を軽減するために、第2
対物レンズ40の各駆動位置において、同様の方法でY
軸の合焦用マーク54RYの像のコントラストCYl,
CYm,CYnをも検出し、X軸及びY軸の合焦用マー
ク54RX,54RYの像のコントラストの平均値C
l,Cm,Cnを各駆動位置でのレチクルマーク31の
像のコントラストCとする。
【0053】図7(a)の曲線60Aは、図1の第2対
物レンズ40を光軸に沿って駆動して、レチクルマーク
31の像の結像位置(合焦位置)を変化させた場合の、
(1)式に基づいて算出されるレチクルマーク31の像
のコントラストCの変化を示し、この図7(a)におい
て、横軸は第2対物レンズ40の駆動位置Tである。そ
の曲線60Aで示すように、コントラストCは駆動位置
Tが所定値のときに最大値となるように山型に変化し、
図6(a)〜(c)より得られるコントラストCl〜C
nに対応する駆動位置Tはそれぞれ位置Fl〜Fnであ
る。なお、図7(a)は、図3(c)のレチクルマーク
31の像のコントラストの変化を示しているが、図1の
Zチルトステージ16を駆動して基準マーク部材20の
表面のフォーカス位置(投影光学系PLの光軸AX方向
の位置)を変化させた場合にも、基準マーク32中の図
5(b)に示すライン・アンド・スペースパターン59
Cの像の振幅より得られるコントラストは、図7(a)
の曲線60Aと同様にそのフォーカス位置Zに関して山
型に変化する。この場合の図7(a)の横軸はそのフォ
ーカス位置Zである。このフォーカス位置Zとして、図
1のAFセンサ21A,21Bを介して計測されるデフ
ォーカス量Fを使用しても、同様の曲線が得られる。
【0054】次に、図7(a)の関係を実際に求めて、
撮像素子50,51等の位置を調整する場合の動作につ
き図11のフローチャートを参照して説明する。この調
整は、例えば投影露光装置の組立調整時に実行される。
この場合、図4のレチクルマーク31の像の撮像素子5
0,51の撮像面50a,51aの近傍での焦点深度を
±10μm程度として、そのレチクルマーク31の像の
位置を光軸に沿って0.5μm移動するための第2対物
レンズ40の駆動量をaとする。また、図1において、
スライダ41には第2可動鏡筒37の位置を検出するエ
ンコーダが組み込まれており、初期状態ではこのエンコ
ーダで計測される第2可動鏡筒37(第2対物レンズ4
0)の駆動位置Tが0(原点)のときに、図4において
レチクルマーク31との共役面57B,57Cに合焦用
の撮像素子50,51の撮像面50a,51aがほぼ合
致するように位置調整が行われている。
【0055】このような状態で、図11のステップ10
1において、計測用のパラメータnの初期値を−10に
設定し、ステップ102において、図1の像面計測系3
5Aの第2対物レンズ40の駆動位置Tを原点に対して
a・nに設定する。最初のステップでは、撮像面50
a,50bに対してレチクルマーク31の像はほぼ5μ
m手前に形成される。そして、ステップ103におい
て、合焦用の撮像素子50,51の撮像信号をそれぞれ
画像処理演算系52で処理して、(1)式に基づいてレ
チクルマーク31のX軸の合焦用マーク54RXの像の
コントラストCX、及びY軸の合焦用マーク54RYの
像のコントラストCYを算出する。その後、ステップ1
04でパラメータnに1を加算した後、ステップ105
でパラメータnの値が10を超えたかどうかを判定し、
n≦10であるときにはステップ102に戻って、第2
対物レンズ40の駆動位置Tを前回の位置に対してaだ
けずらした後、ステップ103に移行して、撮像素子5
0,51の撮像信号よりそれぞれレチクルマーク31の
X軸の合焦用マーク54RXの像のコントラストCX、
及びY軸の合焦用マーク54RYの像のコントラストC
Yを算出する。この動作を第2対物レンズ40の駆動位
置が10・aとなるまで、即ち撮像面50a,50bに
対してレチクルマーク31の像がほぼ5μm後側に形成
されるまで繰り返し、ステップ105でパラメータnが
10を超えたときに動作はステップ106に移る。
【0056】そして、ステップ106において、第2対
物レンズ40の各駆動位置T毎に、合焦用の第1の撮像
素子50の検出信号に基づいてステップ103で算出さ
れたレチクルマーク31の像のX軸及びY軸のコントラ
ストCX,CYの平均値、即ちコントラストCを算出
し、駆動位置Tの関数としてコントラストCを表す。こ
のように駆動位置Tの関数としてコントラストCを表す
曲線を、図7(a)の曲線60Aであるとする。同様
に、第2対物レンズ40の各駆動位置T毎に、合焦用の
第2の撮像素子51の検出信号に基づいてステップ10
3で算出されたX軸及びY軸のコントラストを平均化す
ることによって、レチクルマーク31の像のコントラス
トCを求める。そして、駆動位置Tの関数としてそのコ
ントラストCを表す曲線を、図7(a)の曲線60Aと
重ねて曲線60Bで示し、以降の説明では曲線60A,
60Bとする。
【0057】次に、ステップ107において、曲線60
A,60Bを用いてレチクルマーク31の像のコントラ
ストCが最も高くなるときの第2対物レンズ40の駆動
位置T(これも「ベストフォーカス位置」と呼ぶ)を決
定する。このために最も簡単な方法は、図7(a)のコ
ントラストCを表す曲線60A,60Bの最大点CBで
の駆動位置Tを求めることである。ところが、この方法
では曲線60A,60Bがベストフォーカス位置に関し
て左右対称でない場合に、計測誤差が生ずる恐れがあ
る。
【0058】そこで、本例では、予めライン・アンド・
スペースパターン像を検出できる設計上での最低のコン
トラストをCLとして、このときにコントラストがCL
以上となる第2対物レンズ40の駆動範囲(これも「焦
点深度」と呼ぶ)の最小値DOFを定めておく。そし
て、図7(b)に示すように、横軸に平行な直線62と
曲線60A(又は60B)との交点62a,62bを求
め、これらの交点62a,62bの間隔がその焦点深度
DOFとなるようにその直線62のコントラストCを定
める。この際に、直線62のコントラストCが設計上の
最小値CLより小さくなる場合には、コントラストCが
その最小値CL以上となるように像面計測系35Aの光
学系の調整を行う。その後、交点62a,62bの中点
での駆動位置Tを、レチクルマーク31の像のコントラ
ストが実質的に最も高くなるときの第2対物レンズ40
のベストフォーカス位置FCAとすればよい。同様に、
所定の焦点深度DOFを確保する条件で他方の曲線60
Bより決定されるベストフォーカス位置をFCBとす
る。なお、曲線60A,60Bを駆動位置Zに関して2
次、又は3次以上の曲線で近似し、これらの曲線と直線
62との交点よりベストフォーカス位置FCA,FCB
を決定してもよい。
【0059】次に、図4における撮像面50a,51a
の共役面57B,57Cからのシフト量k・Δ2,k・
Δ1を決定するために、ステップ108に移行して、図
7(a)の曲線60A,60Bの駆動位置Tに対する勾
配(傾斜角)が最大になる点を決定する。これは、駆動
位置Tの変化に対して最も高感度なデータを使用するこ
とによって、高精度にベストフォーカス位置に対する第
2対物レンズ40のずれ量を決定するためである。この
ために、図1の画像処理演算系52では曲線60A,6
0Bを駆動位置Tで微分する。なお、実際には例えばデ
ジタルデータの差分演算が実行される。
【0060】図7(c)の曲線63Aは、図7(a)の
曲線60Aを駆動位置Tで微分した結果を示し、図7
(c)の縦軸は微分値dC/dTである。この場合、曲
線63Aの勾配の絶対値が最大となる点では微分値dC
/dZが極大、又は極小となるため、図7(c)の曲線
63Aが極大値及び極小値を取るときの駆動位置Tの値
STA及びSBAを求める。同様に、図7(a)の曲線
60Bを微分して図7(c)の曲線63Bを求め、この
曲線63Bが極大値を取る駆動位置STB、及び極小値
を取る駆動位置SBBを決定する。なお、図7(c)に
は、ステップ107で焦点深度DOFに基づいて決定さ
れたベストフォーカス位置FCA,FCBも表示されて
いる。
【0061】次に、ステップ109に移行して、合焦用
の第1の撮像素子50に対応する曲線60Aから求めら
れるベストフォーカス位置FCAと、微分値dC/dT
が極大値を取るときの駆動位置STAとの差分をΔ2
(Δ2の符号は正)として、合焦用の第2の撮像素子5
1に対応する曲線60Bから求められるベストフォーカ
ス位置FCBと、微分値dC/dTが極小値を取るとき
の駆動位置SBBとの差分を−Δ1(Δ1の符号は正)
とする。即ち、次式が成立している。
【0062】−Δ1=FCB−SBB (2) +Δ2=FCA−STA (3) 更に、第2対物レンズ40の駆動位置Tのシフト量ΔT
に対する、レチクルマーク31の像の移動量ΔPの比の
値をkとする(k=ΔP/ΔT)。そして、上述のよう
に求めた差分Δ1,Δ2を用いて、図4に示すように一
方の撮像素子50の撮像面50aを共役面57B、即ち
第2対物レンズ40がベストフォーカス位置FCAにあ
るときの像面に対してk・Δ2だけ後側に設定し、他方
の撮像素子51の撮像面51aを共役面57C、即ち第
2対物レンズ40がベストフォーカス位置FCBにある
ときの像面に対してk・Δ1だけ前側に設定する。これ
は、初期状態に対して、撮像面50a及び51aをそれ
ぞれk・Δ2及びk・Δ1だけずらすことを意味し、こ
れによって撮像素子50,51の位置調整が完了する。
この状態で、図1の第2対物レンズ40の駆動位置Tを
0(原点)に設定し、且つアライメント用の撮像素子4
7の撮像面のレチクルマーク31との共役面に設定す
る。このためには、撮像素子47の撮像面を光軸に沿っ
て前後に移動しながらそれぞれレチクルマーク31中の
合焦用マーク54RX,54RY(又はアライメントマ
ークRMR)の像のコントラストを検出し、コントラス
トが最も高くなる位置に撮像素子47を固定すればよ
い。
【0063】次に、このように位置が固定された撮像素
子47,50,51を用いて、AFセンサ21A,21
Bのキャリブレーション時、又はレチクルRのアライメ
ント時にデフォーカス量の検出、又はアライメントマー
クの位置ずれ量の検出を行うための動作の一例につき説
明する。そのためには予め例えばレチクルの交換毎に、
図1の第2対物レンズ40の駆動位置Tを原点を含む所
定範囲で変化させ、各駆動位置Tで合焦用の撮像素子5
0,51の撮像信号を処理することによって、再度レチ
クルマーク31の像のコントラストCを検出しておく。
【0064】図8(a)の曲線64Bは、図1の第2対
物レンズ40の駆動位置Tの原点からのシフト量ΔTに
対して、撮像素子50の撮像信号から得られるコントラ
ストCの変化を示し、同様に曲線64Aはそのシフト量
ΔTに対して撮像素子51の撮像信号から得られるコン
トラストCを示している。曲線64B及び64Aは、そ
れぞれ原点でピークとなる山型の曲線64を−ΔT方向
にΔ1、+ΔT方向にΔ2だけ移動した曲線である。そ
れらの曲線64B,64Aより再び、ベストフォーカス
位置FCA,FCBとそれらの曲線64B,64Aの微
分値が極大又は極小となる位置STA,SBBとの差分
Δ2,−Δ1を決定し、第2対物レンズ40のシフト量
ΔTは、次の範囲で有効な量であるとする。
【0065】 −Δ1(=FCB−SBB)≦ΔT≦Δ2(=FCA−STA) (4) そして、曲線64B及び64Aをそれぞれコントラスト
Cから(4)式を満たすシフト量ΔTを決定するための
関数ΔT=g(C)、及びΔT=f(C)で近似し、こ
れらの関数ΔT=g(C)、及びΔT=f(C)を図1
の画像処理演算系52の記憶部に記憶する。この場合、
曲線64B,64Aはそれぞれシフト量ΔTの全範囲で
はコントラストCに関して2価関数で表されるが、シフ
ト量ΔTが(4)式を満たす範囲内であれば1価関数で
表され、この1価関数がΔT=g(C)、及びΔT=f
(C)である。また、像面計測系35Aの結像系は20
〜30倍程度以上の拡大系であり、撮像素子47,5
0,51付近でのレチクルマーク31の像の焦点深度は
レチクルRのパターン面付近での焦点深度(より正確に
は焦点深度に対応するレチクルRの移動量)よりかなり
大きいため、振動等による撮像素子47,50,51の
位置ずれの影響はレチクルRの位置ずれの影響よりはる
かに小さく無視できる程度である。また、撮像素子4
7,50,51は同一の支持部材に固定されており、相
互の位置ずれ量も無視できる程度である。従って、レチ
クルRのパターン面のZ方向への変動によるレチクルマ
ーク31の像のデフォーカス量を撮像素子50,51の
撮像信号に基づいて検出し、この結果より第2対物レン
ズ40の駆動位置Tを補正することによって、レチクル
マーク31とアライメント用の撮像素子47の撮像面と
を共役に維持することが可能である。
【0066】そこで、図1の第2対物レンズ40のシフ
ト量ΔTを0にした状態で、図8(a)の曲線64B及
び64AのそれぞれのコントラストCの値CBA,CB
Bを読み取る。この際に、関数g(C),f(C)に対
して、ΔT=g(CBA)=0,ΔT=f(CBB)=
0 の関係が成立している。その後、AFセンサ21
A,21Bのキャリブレーション、又はレチクルRのア
ライメントを行う場合には、画像処理演算系52は先ず
第2対物レンズ40のシフト量ΔTを0に設定した後、
合焦用の撮像素子50及び51の撮像信号を処理して、
それぞれレチクルマーク31の像のコントラストCの値
CA及びCBを求める。
【0067】図8(b)は、この場合のシフト量ΔTと
検出されるレチクルマーク31の像のコントラストCと
の関係を示し、図8(b)において、縦軸のコントラス
トC上に撮像素子50,51に対応するコントラストC
B,CAが表示されている。次に、画像処理演算系52
は、図8(a)で求めた関数ΔT=g(C)のコントラ
ストCとしてCBを代入し、関数ΔT=f(C)のコン
トラストCとしてCAを代入することによって、それぞ
れレチクルマーク31の像のデフォーカス量に対応する
第2対物レンズ40のシフト量g(CB)及びf(C
A)を求め、更に次式よりこれらのシフト量の平均値Δ
0 を求める。
【0068】 ΔT0 ={f(CA)+g(CB)}/2 (5) これは、例えばレチクルRのZ方向への変位等によっ
て、図1の第2対物レンズ40のシフト量ΔTに換算し
てΔT0 に相当するレチクルマーク31の像のデフォー
カス量が発生していることを意味する。そこで、その第
2対物レンズ40を−ΔT0 だけシフトさせることによ
って、像面計測系35Aにおいてレチクルマーク31の
像に対する合焦を行うことができる。即ち、アライメン
ト用の撮像素子47の撮像面にレチクルマーク31の像
を合焦させることができると共に、合焦用の撮像素子5
0及び51の撮像面に対してそれぞれk・Δ2及びk・
Δ1だけ離れた位置にレチクルマーク31の像を形成で
きる。
【0069】次に、像面計測系35Aを用いて図1の基
準マーク部材20上の基準マーク32の投影光学系PL
の像面からのデフォーカス量を検出するための動作の一
例につき説明する。このためには、例えばレチクルの交
換時にそのデフォーカス量と基準マーク32の像のコン
トラストとの関係を求めておく。即ち、例えばレチクル
の交換時に、AFセンサ21A,21Bを介して基準マ
ーク32のデフォーカス量を計測しながら、図1の合焦
用の撮像素子50,51からの撮像信号に(1)式と同
様の計算式を適用して、図3(c)の基準マーク32の
X軸の合焦用マーク55RX、及びY軸の合焦用マーク
55RYの像のコントラストの平均値(以下、「基準マ
ーク32の像のコントラスト」と呼ぶ)Cを検出する。
そして、基準マーク部材20のフォーカス位置Z(デフ
ォーカス量)を変化させながら基準マーク32の像のコ
ントラストCを検出すると、フォーカス位置Zとコント
ラストCとの関係は図7(a)の曲線60A,60Bの
ように、ベストフォーカス位置で最大値となるように山
型に変化する。この場合の図7(a)の横軸はフォーカ
ス位置Zとなる。なお、このような特性を計測する際に
は、予め第2対物レンズ40の駆動位置Tを調整して、
レチクルマーク31の形成面との共役面と撮像素子5
0,51の撮像面との関係が図4の状態となるようにし
ておく。即ち、像面計測系35Aに対してレチクルマー
ク31の像を合焦させておく。
【0070】図9(a)は、このようにして計測される
基準マーク32の像のコントラストの変化を示し、この
図9(a)において、横軸は図1のAFセンサ21A,
21Bを介して検出される基準マーク32の形成面のデ
フォーカス量F(それまでに計測されている像面からの
ずれ量)であり、縦軸はそのデフォーカス量Fに対応す
るコントラストCである。また、曲線65B及び65A
はそれぞれ、合焦用の第1の撮像素子50及び第2の撮
像素子51の撮像信号より検出されるコントラストCを
示す。この場合にも図7(b),(c)と同様にして、
画像処理演算系52では曲線65B及び65Aについて
それぞれ、所定の焦点深度DOFが得られるときのデフ
ォーカス量Fの範囲の中点をベストフォーカス位置F
A,FBとして、曲線65B及び65Aの微分値dC/
dFがそれぞれ極大及び極小となるときのデフォーカス
量SA及びSBを検出する。そして、次のようにデフォ
ーカス量FAとSAとの差分をF2として、デフォーカ
ス量FBとSBとの差分を−F1とする。
【0071】F2=FA−SA (6) −F1=FB−SB (7) そして、AFセンサ21A,21Bで計測されるデフォ
ーカス量Fは、次の範囲で有効な量であるとする。 −F1≦F≦F2 (8) 更に、曲線65B及び65AをそれぞれコントラストC
から(8)式を満たすデフォーカス量Fを決定するため
の関数F=i(C)、及びF=h(C)で近似し、これ
らの関数F=i(C)、及びF=h(C)を画像処理演
算系52の記憶部に記憶する。この場合にも、曲線65
B,65Aはそれぞれデフォーカス量Fの全範囲ではコ
ントラストCに関して2価関数で表されるが、デフォー
カス量Fが(8)式を満たす範囲内であれば1価関数で
表され、この1価関数がF=i(C)、及びF=h
(C)である。その後、例えば図1のZチルトステージ
16を駆動して、AFセンサ21A,21Bで検出され
る基準マーク32付近でのデフォーカス量Fを0にした
状態で、図9(a)の曲線65B及び65Aのそれぞれ
のコントラストCの値CBA,CBBを読み取る。この
際には、関数i(C),h(C)に対して、F=i(C
BA)=0,F=h(CBB)=0 の関係が成立して
いる。
【0072】なお、本例では図4において、レチクルマ
ーク31の像強度の変化率が最も高くなる位置に合焦用
の撮像素子50,51が配置されているが、上述の計測
結果を用いて、基準マーク32の像強度の変化率が最も
高くなる位置にそれらの撮像素子50,51を配置する
ようにしてもよい。その後、例えばウエハの交換毎にA
Fセンサ21A,21Bのキャリブレーションを行うた
めに基準マーク32のデフォーカス量を検出する場合に
は、例えばAFセンサ21A,21Bを介して検出され
る基準マーク32付近でのデフォーカス量Fが0となる
ようにサーボ方式でZチルトステージ16を駆動した状
態で、像面計測系35Aでレチクルマーク31及び基準
マーク32を観察する。そして、画像処理演算系52は
合焦用の撮像素子50及び51の撮像信号を処理して、
それぞれ基準マーク32の像のコントラストCの値CA
及びCBを求める。図9(b)は、この場合のデフォー
カス量Fと検出される基準マーク32の像のコントラス
トCとの関係を示している。
【0073】次に、画像処理演算系52は、図9(a)
で求めた関数F=i(C)のコントラストCとしてCB
を代入し、関数F=h(C)のコントラストCとしてC
Aを代入することによって、それぞれ基準マーク32の
像のデフォーカス量i(CB)及びh(CA)を求め、
更に次式よりこれらのデフォーカス量の平均値F0 を求
める。
【0074】 F0 ={h(CA)+i(CB)}/2 (9) これは、例えば短期的な経時変化等によって、投影光学
系PLの像面にF0 のデフォーカス量が発生し、図9
(b)においてデフォーカス量Fの原点が0から0*
シフトしたことを意味している。そこで、像面処理演算
系52から主制御系6を介してフォーカス信号処理系2
2に(9)式のデフォーカス量F0 を供給し、デフォー
カス量Fの目標値をF0 に変更することによって、変動
後の像面に対する合焦を正確に行うことができる。な
お、実際には上述のように図1の2つの像面計測系35
A,35Bを介して検出されるデフォーカス量の平均値
等に基づいてAFセンサ21A,21Bのキャリブレー
ションが行われる。
【0075】上述のように本例によれば、アライメント
用の撮像素子47の他に、合焦用の第1及び第2の撮像
素子50,51を配置し、予め求めてあるデフォーカス
量とコントラストとの関係、及び静止状態で計測される
2つのコントラストよりデフォーカス量を計測できるた
め、例えばウエハの交換時等に基準マーク部材20をZ
方向に移動することなく高速に、且つ高精度にAFセン
サ21A,21Bのキャリブレーション及び合焦を行う
ことができる。
【0076】しかもこの場合には、レチクルマーク31
の形成面に対して基準マーク32の形成面が共役とな
り、レチクルマーク31の形成面はアライメント用の撮
像素子47の撮像面と共役であるため、基準マーク32
の形成面も撮像素子47の撮像面と共役となり、撮像素
子47の撮像面にはレチクルマーク31及び基準マーク
32の像が共に高いコントラストで形成される。従っ
て、撮像素子47の撮像信号より基準マーク32(より
正確にはこの中の基準マークFMR)の像に対するレチ
クルマーク31(より正確にはこの中のアライメントマ
ークRMR)のX方向、Y方向への位置ずれ量を高精度
に検出できる。従って、レチクルRのアライメントをも
高精度に行うことができる。
【0077】なお、本例では、基準マーク32の像のベ
ストフォーカス位置も所定の焦点深度DOFが得られる
フォーカス位置の中点として決定しているが、投影光学
系PLの像面の焦点深度DOFは、最終的にはテストプ
リントによって所定のライン・アンド・スペースパター
ンの像をフォーカス位置を変えながら評価用のウエハ上
に露光し、露光後のウエハを現像して形成されるレジス
トパターンの線幅を走査型電子顕微鏡(SEM)を用い
て計測することによって決定される。即ち、計測される
線幅の変化量が所定の許容値以上となるときのフォーカ
ス位置の範囲が実際の焦点深度DOF* となる。そこ
で、このように決定される焦点深度DOF * を図9
(a)の曲線65B,65Aからベストフォーカス位置
を決定する際の焦点深度DOFとして使用することによ
って、本例の方法で計測される投影光学系PLの像面の
ベストフォーカス位置をテストプリントで決定されるベ
ストフォーカス位置にほぼ一致させることができる。
【0078】また、本例では図1の開口絞り板3を回転
することによって露光光ILの照明条件を種々に変更で
きるが、照明条件の変更によって投影光学系PLの内部
での露光光ILの光路も変化して、図9(a)のデフォ
ーカス量Fと基準マーク像のコントラストCとの関係を
表す曲線65B,65Aも微妙に変化する。そこで、図
9(a)の曲線65B,65Aに対応する関数F=i
(C),F=h(C)を通常の照明条件で得られる関数
とすると、本例では他の照明条件(変形照明、輪帯照
明、小σ照明等)についても予めそれぞれデフォーカス
量FとコントラストCとの関係を示す関数を求めて記憶
しておき、画像処理演算系52では照明条件の切り換え
時には使用する関数も切り換えるようにしている。
【0079】図10(a)は他の照明条件での関数F=
h(C)に対応する関数F=h1(C)〜F=h3
(C)の一例を示している。このように照明条件毎に使
用する関数を切り換えることによって、各照明条件下で
それぞれ高精度にAFセンサ21A,21Bのキャリブ
レーションを行うことができる。なお、照明条件を切り
換える毎にそれらの関数i(C),h(C)を新たに求
め直すようにしてよい。
【0080】また、投影光学系PLの像面の位置を含む
デフォーカス量FとコントラストCとの関係を表す関数
h(C),i(C)は、露光光ILの照射量や大気圧変
化等によっても変化することがある。そこで、各照明条
件において、それぞれ照射量や大気圧の変化量等に対す
る関数h(C),i(C)の変化量を計測して記憶して
おき、熱エネルギーの蓄積量や大気圧の変化量等に応じ
て関数h(C),i(C)を補正している。これは従来
の予測制御を発展させたものである。図10(b)は、
例えば大気圧の所定の変化量に応じて関数F=h(C)
が、関数F=h’(C)に変化する様子を示し、この図
10(b)において、関数h(C)と関数h’(C)と
の差分(変化量)をその大気圧の変化量に対応させて記
憶しておけばよい。このように熱エネルギーの蓄積量や
大気圧の変化量等に応じて関数h(C),i(C)を補
正して使用することによって、より正確にAFセンサ2
1A,21Bのキャリブレーションを行うことができ
る。
【0081】また、本例では2個の像面計測系35A,
35Bを用いて、投影光学系PLの露光フィールド内の
2点でデフォーカス量を計測している。これに対して、
例えば像面計測系35Aの第1対物レンズ39をレチク
ルRの右半面上で自由に動けるようにし、第1対物レン
ズ39とハーフミラー44との間に物体面と像面との間
隔を変化できるリレーレンズ系を配置し、他方の像面計
測系35BもレチクルRの左半面上で自由に動けるよう
にすることによって、露光フィールド内の任意の計測点
でデフォーカス量を計測するようにしてもよい。これに
よって、投影光学系PLの像面傾斜、像面湾曲も合わせ
て計測することが可能となる。
【0082】また、本例では、図5(b)に示すよう
に、X軸の合焦用マーク54RX,55RXの像のコン
トラストと、Y軸の合焦用マーク54RY,55RYの
像のコントラストとの平均値を求めることによって、結
像系のサジタル方向の結像特性の影響及びメリジオナル
方向の結像特性の影響とを平均化しているため、結像系
の方向性に依らずに高精度にAFセンサ21A,21B
のキャリブレーションを行うことができる。なお、この
ように2方向の合焦用マークを使用する代わりに、予め
レチクル側の合焦用マーク54RX、及び基準マーク側
の合焦用マーク55RXをX軸に対して45°で交差す
る計測方向に形成しておき、撮像素子50,51でもそ
の計測方向に対応する方向に画像データを読み出すこと
によって、結像系の方向性の影響を軽減するようにして
もよい。
【0083】更に、図5(b)において、合焦用マーク
54RX,55RXにはコントラストの基準となる太い
反射パターン58A,58B及び太い明パターン59
A,59Bが設けられているため、例えば撮像素子5
0,51の撮像信号に基づいてこれらの太いパターンの
像の位置計測を行うことによって、露光用の照明光学系
及び投影光学系PLのテレセントリック性(主光線の傾
斜角)の計測を行うようにしてもよい。即ち、撮像素子
50,51は共役面の前後に位置ずれしているため、撮
像素子50の撮像信号より計測される太いパターン像の
位置と、撮像素子51の撮像信号より計測される太いパ
ターン像の位置とのずれ量から、露光用の照明光学系及
び投影光学系PLのテレセントリック性の計測を行うこ
とができる。
【0084】本例のようにレチクルR上から落射照明を
行う場合に、レチクルRにテーパ(厚さの傾斜)がある
と、レチクルマーク31からの反射光と基準マーク32
からの反射光の主光線の傾斜角がずれるため、この傾斜
角のずれの影響を無くすためにはレチクルRのパターン
面と撮像素子47の撮像面とを共役にする必要がある。
ところが、上述のように合焦用の撮像素子50,51の
撮像信号より、露光用の照明光学系及び投影光学系PL
のテレセントリック性の計測を行うことができる場合に
は、その計測結果より基準マーク32の像とレチクルマ
ーク31との位置ずれ量を補正できる。従って、アライ
メント用の撮像素子47に対してレチクルマーク31及
び基準マーク32の像を合焦する必要がなくなって、第
2対物レンズ40を駆動する必要もなくなるため、アラ
イメントや合焦を高速に行うことができる。
【0085】また、本発明はステップ・アンド・スキャ
ン方式のような走査露光型の投影露光装置にも適用でき
る。このように本発明は上述の実施の形態に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り
得る。
【0086】
【発明の効果】本発明の第1の合焦位置検出方法によれ
ば、投影光学系の合焦位置、即ち像面の位置を短時間に
検出できる利点がある。本発明の第2の合焦位置検出方
法によれば、露光光の照明条件が変更されても高精度に
投影光学系の合焦位置を計測できると共に、その合焦位
置を短時間に計測できる利点がある。
【0087】これらの場合、基準マークの像のコントラ
ストと投影光学系の合焦位置に対するデフォーカス量と
の関係を記憶しておき、この記憶された関係と検出され
たコントラストとに基づいてその投影光学系の合焦位置
を検出する場合には、デフォーカス量の検出時には複雑
な演算処理を行うことなく迅速にそのデフォーカス量、
ひいては合焦位置を検出できる。
【0088】また、そのコントラストとその投影光学系
の合焦位置に対するデフォーカス量との関係を、その露
光光の照明条件毎に複数記憶している場合には、照明条
件を切り換えた場合でも容易に、且つ高精度に合焦位置
を検出でき、そのコントラストとその投影光学系の合焦
位置に対するデフォーカス量との関係を、その投影光学
系に対する露光光の照射量、及びその投影光学系の周囲
の大気圧の少なくとも一方に応じて複数記憶している場
合には、露光光の照射量の蓄積や大気圧変化が生じても
容易に、且つ高精度に合焦位置を検出できる。
【0089】次に、本発明の第1の投影露光装置によれ
ば、本発明の第1の合焦位置検出方法が使用できる。ま
た、本発明の第2の投影露光装置によれば、本発明の合
焦位置検出方法を適用することによって合焦システム中
の焦点位置検出系の基準面のキャリブレーションを高
速、且つ高精度に行うことができる。
【0090】これらの場合、マスクに対してほぼ共役な
面で照明系によって照明された基準マークの像とそのマ
スクに形成された所定のマークの像とを検出する第3の
光電検出器を更に備えた場合には、この第3の光電検出
器の検出信号を処理することによってそのマスクの位置
ずれ量を検出できる。また、その投影光学系及びそのマ
スクを通過したその基準マークからの反射光とそのマス
クに形成されたマークからの反射光とを受光すると共
に、それら第1、第2、及び第3の光電検出器のそれぞ
れに導くための受光系と、この受光系の合焦位置を変化
させるためにその受光系の少なくとも一つのレンズ素子
を光軸方向に駆動する駆動系と、を有し、それら第1及
び第2の光電検出器からの検出信号より求められるその
マスクに形成されたマークの像のコントラストに基づい
てその駆動系を制御する場合には、その駆動系を介して
そのマスクに形成されたマークの像を高精度にそれらの
光電検出器に合焦させることができる。
【0091】また、第1及び第2の光電検出器の受光面
は、基板ステージを投影光学系の光軸方向に移動したと
きに基準マークの像強度の変化量が極大又は極小となる
位置にそれぞれ配置される場合には、基準マークのデフ
ォーカス量を高感度に検出できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例で使用される投影露
光装置を示す一部を切り欠いた構成図である。
【図2】図1の光路補正部材38、及びレチクルマーク
31,33等の説明図である。
【図3】(a)は図1の基準マーク32,34を投影光
学系PLの露光フィールド内に設定した状態を示す説明
図、(b)は図3(a)の基準マーク部材20を示す平
面図、(c)は図3(b)の基準マーク32を示す拡大
平面図である。
【図4】図1の投影光学系PL及び像面計測系35Aの
結像系を簡略化して示す光路図である。
【図5】図1の撮像素子47,50,51の観察視野内
のレチクルマーク及び基準マークのマーク配置、並びに
それに対応して得られる撮像信号を示す図である。
【図6】図1の第2対物レンズ40を駆動した場合に、
レチクルマーク31中の合焦用マーク54RXの像のコ
ントラストが変化する様子を示す図である。
【図7】(a)は第2対物レンズ40の駆動位置Tに対
するレチクルマーク31の像のコントラストCを表す曲
線を示す図、(b)は図7(a)の曲線から焦点深度D
OFに基づいてベストフォーカス位置を決定する場合の
説明図、(c)は図7(a)の曲線を微分して得られる
曲線を示す図である。
【図8】(a)は第2対物レンズ40のシフト量ΔTに
対して2つの光電検出器50,51の撮像信号から得ら
れるレチクルマークの像のコントラストの変化を示す
図、(b)は第2対物レンズ40を静止した状態で得ら
れる2つのコントラストからデフォーカス量を求める場
合の説明図である。
【図9】(a)はAFセンサ21A,21Bで検出され
るデフォーカス量Fに対して2つの光電検出器50,5
1の撮像信号から得られる基準マークの像のコントラス
トの変化を示す図、(b)は基準マークを静止した状態
で得られる2つのコントラストからデフォーカス量を求
める場合の説明図である。
【図10】(a)は複数の照明条件に対応して得られる
デフォーカス量とコントラストとの関係を表す関数を示
す図、(b)は大気圧を変化させた場合のデフォーカス
量とコントラストとの関係を表す関数の変化を示す図で
ある。
【図11】レチクルマークの像の前後に合焦用の2つの
撮像素子の撮像面を位置決めするための動作の一例を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 光源系 3 開口絞り板 5 照明制御系 6 主制御系 R レチクル PL 投影光学系 W ウエハ 16 Zチルトステージ 17 XYステージ 20 基準マーク部材 21A 焦点位置検出系(AFセンサ)の照射光学系 21B 焦点位置検出系(AFセンサ)の受光光学系 22 フォーカス信号処理系 31,33 レチクルマーク 32,34 基準マーク 35A,35B 像面計測系 36,37 可動鏡筒 38 光路補正部材 40 第2対物レンズ 41 スライダ 47 アライメント用の撮像素子 50,51 合焦用の撮像素子 52 画像処理演算系 54RX,54RY レチクルマークの合焦用マーク 55RX,55RY 基準マークの合焦用マーク RMR,RML アライメントマーク(ファインアライ
メントマーク) FMR,FML 位置の基準マーク

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の露光光のもとでマスクに形成され
    たパターンの像を基板上に投影するための投影光学系の
    合焦位置を検出する合焦位置検出方法において、 前記投影光学系の前記基板側に配置された所定の基準マ
    ークを照明し、 前記基準マークからの反射光を前記投影光学系を介して
    前記マスクの共役面の前後2箇所で検出して、前記共役
    面の前後の2箇所で前記基準マークの像のコントラスト
    をそれぞれ求め、 該求められたコントラストに基づいて前記投影光学系の
    合焦位置を検出することを特徴とする合焦位置検出方
    法。
  2. 【請求項2】 前記基準マークの照明は、前記露光光を
    用いて前記露光光と実質的に同じ照明条件で、前記マス
    ク及び前記投影光学系を介して行われることを特徴とす
    る請求項1記載の合焦位置検出方法。
  3. 【請求項3】 前記コントラストと前記投影光学系の合
    焦位置に対するデフォーカス量との関係を記憶してお
    き、 該記憶された関係と前記検出されたコントラストとに基
    づいて前記投影光学系の合焦位置を検出することを特徴
    とする請求項1、又は2記載の合焦位置検出方法。
  4. 【請求項4】 前記コントラストと前記投影光学系の合
    焦位置に対するデフォーカス量との関係は、前記露光光
    の照明条件毎に複数記憶されていることを特徴とする請
    求項3記載の合焦位置検出方法。
  5. 【請求項5】 前記コントラストと前記投影光学系の合
    焦位置に対するデフォーカス量との関係は、前記投影光
    学系に対する露光光の照射量、及び前記投影光学系の周
    囲の大気圧の少なくとも一方に応じて複数記憶されてい
    ることを特徴とする請求項3記載の合焦位置検出方法。
  6. 【請求項6】 所定の露光光のもとでマスクに形成され
    たパターンの像を投影光学系を介して基板上に投影する
    投影露光装置において、 前記基板を載置する基板ステージと、 所定の基準マークが形成され前記基板ステージ上に設け
    られた基準部材と、 該基準部材上の前記基準マークを照明する照明系と、 前記基準マークからの反射光を前記投影光学系を介して
    前記マスクの共役面の前側で受光する第1の光電検出器
    と、 前記基準マークからの反射光を前記投影光学系を介して
    前記マスクの共役面の後側で受光する第2の光電検出器
    と、 前記第1及び第2の光電検出器の検出信号より前記共役
    面の前後の2箇所での前記基準マークの像のコントラス
    トをそれぞれ求めることによって、前記投影光学系の合
    焦位置を検出する演算系と、 を備えたことを特徴とする投影露光装置。
  7. 【請求項7】 前記露光光とは異なる波長域の照明光を
    前記投影光学系を介することなく前記基板の表面に照射
    すると共に、前記基板の表面からの反射光を受光するこ
    とによって前記基板の表面を所定の基準面に合わせ込む
    ための合焦システムを更に備え、 該合焦システムの前記所定の基準面として前記演算系に
    よって求められた前記投影光学系の合焦位置を設定する
    ことを特徴とする請求項6記載の投影露光装置。
  8. 【請求項8】 前記マスクに対してほぼ共役な面で前記
    照明系によって照明された前記基準マークの像と前記マ
    スクに形成された所定のマークの像とを検出する第3の
    光電検出器を更に備えたことを特徴とする請求項6、又
    は7記載の投影露光装置。
  9. 【請求項9】 前記投影光学系及び前記マスクを通過し
    た前記基準マークからの反射光と前記マスクに形成され
    たマークからの反射光とを受光すると共に、前記第1、
    第2、及び第3の光電検出器のそれぞれに導くための受
    光系と、 該受光系の合焦位置を変化させるために前記受光系の少
    なくとも一つのレンズ素子を光軸方向に駆動する駆動系
    と、を有し、 前記第1及び第2の光電検出器からの検出信号より求め
    られる前記マスクに形成されたマークの像のコントラス
    トに基づいて前記駆動系を制御することを特徴とする請
    求項8記載の投影露光装置。
  10. 【請求項10】 前記第1及び第2の光電検出器の受光
    面は、前記基板ステージを前記投影光学系の光軸方向に
    移動したときに前記基準マークの像強度の変化量が極大
    又は極小となる位置にそれぞれ配置されることを特徴と
    する請求項6記載の投影露光装置。
JP9134980A 1997-05-26 1997-05-26 合焦位置検出方法及び該方法を使用する投影露光装置 Withdrawn JPH10326734A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002141277A (ja) * 2000-11-06 2002-05-17 Canon Inc 露光装置及び気圧補正方法
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JP2007317862A (ja) * 2006-05-25 2007-12-06 Nano System Solutions:Kk 露光装置及び露光方法
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CN106292203A (zh) * 2015-05-24 2017-01-04 上海微电子装备有限公司 一种自动调焦的对准系统及对准方法

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