JPH10326704A - 薄膜抵抗器の製造方法 - Google Patents
薄膜抵抗器の製造方法Info
- Publication number
- JPH10326704A JPH10326704A JP9143170A JP14317097A JPH10326704A JP H10326704 A JPH10326704 A JP H10326704A JP 9143170 A JP9143170 A JP 9143170A JP 14317097 A JP14317097 A JP 14317097A JP H10326704 A JPH10326704 A JP H10326704A
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- insulating substrate
- film resistor
- patterned
- layer
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- Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)
- Non-Adjustable Resistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 薄膜抵抗器を製造する際に、1光露光の方
法、材料、装置を採用せず、(2高研磨の絶縁基板を使用
しなくて済むようにする。 【解決手段】 絶縁基板10の上に薄膜堆積法で被覆薄
膜抵抗層12を形成する。被覆薄膜抵抗層12の一部分
を非光露光エネルギービーム・スクライビング法で除去
する。絶縁基板10上にパターン化薄膜抵抗層12aを
形成する。パターン化薄膜抵抗層12a上に非光露光プ
リント法でパターン化導電リード層16aを形成する。
法、材料、装置を採用せず、(2高研磨の絶縁基板を使用
しなくて済むようにする。 【解決手段】 絶縁基板10の上に薄膜堆積法で被覆薄
膜抵抗層12を形成する。被覆薄膜抵抗層12の一部分
を非光露光エネルギービーム・スクライビング法で除去
する。絶縁基板10上にパターン化薄膜抵抗層12aを
形成する。パターン化薄膜抵抗層12a上に非光露光プ
リント法でパターン化導電リード層16aを形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロエレクト
ロニクス製品に使用される薄膜抵抗器の製造方法に関す
るものである。とくにハイブリッド電気回路マイクロエ
レクロトニクス製品の薄膜抵抗部品のようなマイクロエ
レクトロニクス製品に対して効率的且つ経済的な方法を
指し、例えば薄膜抵抗チップに使用される薄膜抵抗器の
製造方法および材料を含むが、それに限らない。
ロニクス製品に使用される薄膜抵抗器の製造方法に関す
るものである。とくにハイブリッド電気回路マイクロエ
レクロトニクス製品の薄膜抵抗部品のようなマイクロエ
レクトロニクス製品に対して効率的且つ経済的な方法を
指し、例えば薄膜抵抗チップに使用される薄膜抵抗器の
製造方法および材料を含むが、それに限らない。
【0002】
【従来の技術】マイクロエレクトロニクスの製造技術に
おいて、薄膜抵抗は回路における受動電気回路部品(Pa
ssive electrical circuit elements)または負荷電気回
路部品(Load bearing electrical circuit elements)と
して使用される。集積回路のマイクロエレクトロニクス
製品に使用される場合、半導体基板上に絶縁層を形成
し、さらに絶縁層上に薄膜抵抗材料の被覆層を形成し、
光露光の方法でパターン化して薄膜抵抗器とする。さら
に半導体基板の各部分を分割して、ディスクリートIC
チップとする。絶縁基板に光露光パターン化法とレーザ
ー・トリミング法でディスクリート薄膜抵抗器を形成す
る。その後絶縁基板を分割して、ハイブリッド電気回路
のマイクロエレクトロニクス製品に使用するディクリ−
ト薄膜抵抗チップとする。すでにハイブリッド電気回路
のマイクロエレクトロニクス製造法にはよく使用される
方法となっているが、この方法にも問題がないわけでは
ない。特にIC製品製造法と比べると、後者は1つのI
C内に1つのパターン化薄膜抵抗層を形成するほか、光
露光パターン化法で当該IC内にパターン化層またはパ
ターン化区を形成する。このためハイブリッド電気回路
のマイクロエレクトロニクス製品に使用されるディスク
リート薄膜抵抗チップを形成する際、光露光法で形成し
たパターン化層は、(1) 1つのパターン化薄膜抵抗層と
(2) 2つのパターン化薄膜抵抗層と接触するパターン化
導電リード層だけである。このためディスクリート薄膜
抵抗チップを製造するとき、往々にして光露光装置と材
料を効率的に利用して、ディスクリート薄膜抵抗チップ
を形成することができず、さらにはディスクリート薄膜
抵抗チップの製造コストを増やしてしまう。
おいて、薄膜抵抗は回路における受動電気回路部品(Pa
ssive electrical circuit elements)または負荷電気回
路部品(Load bearing electrical circuit elements)と
して使用される。集積回路のマイクロエレクトロニクス
製品に使用される場合、半導体基板上に絶縁層を形成
し、さらに絶縁層上に薄膜抵抗材料の被覆層を形成し、
光露光の方法でパターン化して薄膜抵抗器とする。さら
に半導体基板の各部分を分割して、ディスクリートIC
チップとする。絶縁基板に光露光パターン化法とレーザ
ー・トリミング法でディスクリート薄膜抵抗器を形成す
る。その後絶縁基板を分割して、ハイブリッド電気回路
のマイクロエレクトロニクス製品に使用するディクリ−
ト薄膜抵抗チップとする。すでにハイブリッド電気回路
のマイクロエレクトロニクス製造法にはよく使用される
方法となっているが、この方法にも問題がないわけでは
ない。特にIC製品製造法と比べると、後者は1つのI
C内に1つのパターン化薄膜抵抗層を形成するほか、光
露光パターン化法で当該IC内にパターン化層またはパ
ターン化区を形成する。このためハイブリッド電気回路
のマイクロエレクトロニクス製品に使用されるディスク
リート薄膜抵抗チップを形成する際、光露光法で形成し
たパターン化層は、(1) 1つのパターン化薄膜抵抗層と
(2) 2つのパターン化薄膜抵抗層と接触するパターン化
導電リード層だけである。このためディスクリート薄膜
抵抗チップを製造するとき、往々にして光露光装置と材
料を効率的に利用して、ディスクリート薄膜抵抗チップ
を形成することができず、さらにはディスクリート薄膜
抵抗チップの製造コストを増やしてしまう。
【0003】絶縁基板上で光露光を使用してパターン化
薄膜抵抗層とパターン化導電リード層を形成し、さらに
絶縁基板を分割してディスクリート薄膜抵抗チップを形
成する方法は、使用する絶縁基板の表面平坦度とフィニ
ッシュを高めて、光露光装置において正確な位置設定を
行えるようにする必要がある。絶縁基板の平坦度とフィ
ニッシュを高めるために、従来の光露光方法と装置でデ
ィスクリート薄膜抵抗チップを製造すると、コストが増
加してしまう。このため、ハイブリッド電気回路マイク
ロエレクトロニクス製品で使用するディスクリート薄膜
抵抗チップに使用できるだけでなく、(1) ディスクリー
ト薄膜抵抗チップによく使用される光露光方法、材料、
装置に関するコストを削減でき、(2) 絶縁基板の表面平
坦度とフィニッシュを向上するためのコストを削減でき
るという、ディスクリート薄膜抵抗器を提供することが
解決すべき課題となっている。
薄膜抵抗層とパターン化導電リード層を形成し、さらに
絶縁基板を分割してディスクリート薄膜抵抗チップを形
成する方法は、使用する絶縁基板の表面平坦度とフィニ
ッシュを高めて、光露光装置において正確な位置設定を
行えるようにする必要がある。絶縁基板の平坦度とフィ
ニッシュを高めるために、従来の光露光方法と装置でデ
ィスクリート薄膜抵抗チップを製造すると、コストが増
加してしまう。このため、ハイブリッド電気回路マイク
ロエレクトロニクス製品で使用するディスクリート薄膜
抵抗チップに使用できるだけでなく、(1) ディスクリー
ト薄膜抵抗チップによく使用される光露光方法、材料、
装置に関するコストを削減でき、(2) 絶縁基板の表面平
坦度とフィニッシュを向上するためのコストを削減でき
るという、ディスクリート薄膜抵抗器を提供することが
解決すべき課題となっている。
【0004】これらの技術において、薄膜抵抗器の設
計、製造に関係ある公開技術を見ることができるが、最
も一般的なのは薄膜抵抗材料と当該材料を使って薄膜抵
抗器を製造する方法である。例えば、(1)YAMAZAKI らの
米国特許第4,042,479 号明細書(窒化タンタル−アルミ
ニウム腹膜抵抗材料で形成した改良薄膜抵抗器)、(2)Y
AMAZAKI らの米国特許第4,063,211 号明細書( 珪化タン
タル薄膜抵抗材料で形成した改良薄膜抵抗器) 、(3)YAM
AZAKI らの米国特許第4,338,145 号明細書( タンタル−
クロム合金薄膜抵抗材料で形成した改良薄膜抵抗器)、
(4)PAU-ISON らの米国特許第4,510,178 号明細書( 珪化
タンタル/窒化タンタル薄膜抵抗材料で形成した改良薄
膜抵抗器)、(5)HALL の米国特許第5,023,589 号明細書
( 金ドーピングニッケル−クロム合金薄膜抵抗材料で形
成した改良薄膜抵抗器、および(6)KRAUSE らの米国特許
第4,987,010 号明細書( PECVD法でオーバーコート
した白金薄膜抵抗材料で形成した改良薄膜抵抗器)など
がある。
計、製造に関係ある公開技術を見ることができるが、最
も一般的なのは薄膜抵抗材料と当該材料を使って薄膜抵
抗器を製造する方法である。例えば、(1)YAMAZAKI らの
米国特許第4,042,479 号明細書(窒化タンタル−アルミ
ニウム腹膜抵抗材料で形成した改良薄膜抵抗器)、(2)Y
AMAZAKI らの米国特許第4,063,211 号明細書( 珪化タン
タル薄膜抵抗材料で形成した改良薄膜抵抗器) 、(3)YAM
AZAKI らの米国特許第4,338,145 号明細書( タンタル−
クロム合金薄膜抵抗材料で形成した改良薄膜抵抗器)、
(4)PAU-ISON らの米国特許第4,510,178 号明細書( 珪化
タンタル/窒化タンタル薄膜抵抗材料で形成した改良薄
膜抵抗器)、(5)HALL の米国特許第5,023,589 号明細書
( 金ドーピングニッケル−クロム合金薄膜抵抗材料で形
成した改良薄膜抵抗器、および(6)KRAUSE らの米国特許
第4,987,010 号明細書( PECVD法でオーバーコート
した白金薄膜抵抗材料で形成した改良薄膜抵抗器)など
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ハイブリッ
ド電気回路のマイクロエレクトロニクス製品内に使用さ
れるディスクリート薄膜抵抗チップ内のディスクリート
薄膜抵抗器を提供するための方法と材料を提供する。当
該ディスクリート薄膜抵抗器を形成できるほか、(1) 光
露光の方法、材料、装置を使わず、(2) 高研磨の絶縁基
板を必要としないものである。
ド電気回路のマイクロエレクトロニクス製品内に使用さ
れるディスクリート薄膜抵抗チップ内のディスクリート
薄膜抵抗器を提供するための方法と材料を提供する。当
該ディスクリート薄膜抵抗器を形成できるほか、(1) 光
露光の方法、材料、装置を使わず、(2) 高研磨の絶縁基
板を必要としないものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、先ず絶縁基板
を提供し、さらに薄膜堆積法で絶縁基板上に被覆薄膜抵
抗層を形成し、続いて非光露光エネルギービーム法で被
覆薄膜抵抗層の一部を除去し、前述の絶縁基板の上にパ
ターン化薄膜抵抗層を形成し、さらに非光露光プリント
法でパターン化薄膜抵抗層の上にパターン化導電リード
層を形成する。または、前述の被覆薄膜抵抗層上にパタ
ーン化リード層を形成したあと、被覆薄膜抵抗層の一部
を除去して、パターン化薄膜抵抗層を形成する。このほ
か、絶縁基板の上に被覆薄膜抵抗層を形成する前または
後にこの絶縁基板にスクライビングを施し、繋がった絶
縁基板チップを形成する。その上に前述のパターン化薄
膜抵抗層とパターン化導電リード層を形成し、この絶縁
基板に繋がった薄膜抵抗チップを形成する。その後切断
を必要としない破壊法で、繋がった薄膜抵抗チップをデ
ィスクリート薄膜抵抗チップとする。
を提供し、さらに薄膜堆積法で絶縁基板上に被覆薄膜抵
抗層を形成し、続いて非光露光エネルギービーム法で被
覆薄膜抵抗層の一部を除去し、前述の絶縁基板の上にパ
ターン化薄膜抵抗層を形成し、さらに非光露光プリント
法でパターン化薄膜抵抗層の上にパターン化導電リード
層を形成する。または、前述の被覆薄膜抵抗層上にパタ
ーン化リード層を形成したあと、被覆薄膜抵抗層の一部
を除去して、パターン化薄膜抵抗層を形成する。このほ
か、絶縁基板の上に被覆薄膜抵抗層を形成する前または
後にこの絶縁基板にスクライビングを施し、繋がった絶
縁基板チップを形成する。その上に前述のパターン化薄
膜抵抗層とパターン化導電リード層を形成し、この絶縁
基板に繋がった薄膜抵抗チップを形成する。その後切断
を必要としない破壊法で、繋がった薄膜抵抗チップをデ
ィスクリート薄膜抵抗チップとする。
【0007】本発明はディスクリート薄膜抵抗器の製造
方法を提供する。薄膜抵抗器はハイブリッド電気回路マ
イクロエレクトロニクス製品で使用されるディスクリー
ト薄膜抵抗チップに限らない。とくに(1) ディスクリー
ト薄膜抵抗器を形成する際、光露光の方法、材料および
装置を必要とせず、(2) 高研磨の絶縁基板の使用を必要
としない。本発明の方法は、(1) 被覆薄膜抵抗層からデ
ィスクリート薄膜抵抗器で使用されるパターン化薄膜抵
抗層を形成するための、光露光を使用しないエネルギー
ビーム法、(2) 被覆薄膜抵抗層又はパターン化薄膜抵抗
層に薄膜抵抗器に使用するパターン化導電リード層を形
成するための、光露光を使用しないプリント法を運用し
て、目的を達成する。
方法を提供する。薄膜抵抗器はハイブリッド電気回路マ
イクロエレクトロニクス製品で使用されるディスクリー
ト薄膜抵抗チップに限らない。とくに(1) ディスクリー
ト薄膜抵抗器を形成する際、光露光の方法、材料および
装置を必要とせず、(2) 高研磨の絶縁基板の使用を必要
としない。本発明の方法は、(1) 被覆薄膜抵抗層からデ
ィスクリート薄膜抵抗器で使用されるパターン化薄膜抵
抗層を形成するための、光露光を使用しないエネルギー
ビーム法、(2) 被覆薄膜抵抗層又はパターン化薄膜抵抗
層に薄膜抵抗器に使用するパターン化導電リード層を形
成するための、光露光を使用しないプリント法を運用し
て、目的を達成する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1〜8に一連の説明図を示す。
それぞれ本発明のより好ましい方法でディスクリート薄
膜抵抗チップを製造する過程を示す。つまり絶縁基板上
に徐々に薄膜抵抗器が形成される過程を各段階毎に説明
する。図1には絶縁基板にディスクリート薄膜抵抗器が
形成される前の透視図を、図2には絶縁基板にディスク
リート薄膜抵抗器が形成される前の側面図を示す。図1
の透視図に示す通り、絶縁基板10上に垂直方法を形成
する数本のスクライブ・ライン(つまり横スクライブ・
ライン11b''、11b''、11b''' 、11b''''、
11b''''' と縦スクライブ・ライン11a' 、11
a''、11a''' )を形成する。これにより絶縁基板上
には二方向に並んだアイランドが形成される。本発明の
方法により、これらアイランドの上にディスクリート薄
膜抵抗器の二方向の列を形成する。図1に示す通り、絶
縁基板10上の二方向に並んだ各アイランドの幅をW1
とする。W1は通常0.8〜6.5mmが望ましい。同様
にアイランドの長さをL1とする。L1は通常0.4〜
3.5mmが望ましい。絶縁基板の厚みT1は通常0.2
〜2.0mmが望ましい。しかし、本発明で異なったサイ
ズのディスクリート薄膜抵抗器や薄膜抵抗部品を形成し
たい場合、異なったサイズのW1、L1、T1を持つ絶
縁基板を使用してもよい。
それぞれ本発明のより好ましい方法でディスクリート薄
膜抵抗チップを製造する過程を示す。つまり絶縁基板上
に徐々に薄膜抵抗器が形成される過程を各段階毎に説明
する。図1には絶縁基板にディスクリート薄膜抵抗器が
形成される前の透視図を、図2には絶縁基板にディスク
リート薄膜抵抗器が形成される前の側面図を示す。図1
の透視図に示す通り、絶縁基板10上に垂直方法を形成
する数本のスクライブ・ライン(つまり横スクライブ・
ライン11b''、11b''、11b''' 、11b''''、
11b''''' と縦スクライブ・ライン11a' 、11
a''、11a''' )を形成する。これにより絶縁基板上
には二方向に並んだアイランドが形成される。本発明の
方法により、これらアイランドの上にディスクリート薄
膜抵抗器の二方向の列を形成する。図1に示す通り、絶
縁基板10上の二方向に並んだ各アイランドの幅をW1
とする。W1は通常0.8〜6.5mmが望ましい。同様
にアイランドの長さをL1とする。L1は通常0.4〜
3.5mmが望ましい。絶縁基板の厚みT1は通常0.2
〜2.0mmが望ましい。しかし、本発明で異なったサイ
ズのディスクリート薄膜抵抗器や薄膜抵抗部品を形成し
たい場合、異なったサイズのW1、L1、T1を持つ絶
縁基板を使用してもよい。
【0009】図2には、図1で示した絶縁基板10の側
面図を示す。図2に示された一連の縦スクライブ・ライ
ン11a' 、11a''、11a''' (および横スクライ
ブ・ライン11b' 、11b''、11b''' 、11
b''''、11b''''' シリーズ)のそれぞれのスクライ
ブ・ラインは、幅をW2とする。W2は10〜150μ
mが望ましい。同様にスクライブ・ラインの深さT2は
20〜200μmが望ましい。図2に示されるように、
各スクライブ・ラインはその断面がV字型をしているの
が望ましい。しかしその他の断面形状を持つスクライブ
・ラインも使用できる。周知のいかなるスクライビング
技術で、絶縁基板上にスクライブ・ラインを形成しても
よい。これらの方法は、スクライブやカッティング道具
などを利用する実際スクライビング法、レーザービー
ム、電子ビーム、イオンビームなどのエネルギービーム
を利用するスクライビング法を含むが、これらに限らな
い。絶縁基板10の二方向に並んだアイランドに薄膜抵
抗器の二方向の列を形成して、一連のディクレート薄膜
抵抗チップを形成したい場合、当該絶縁基板10にある
縦および横方向のスクライブ・ラインは本発明にとって
有利となる。絶縁基板10に二方向の薄膜抵抗器の列を
製造する場合、製造過程の後半で再び絶縁基板にスクラ
イビングするが、絶縁基板10上に被覆薄膜抵抗層を形
成する次の段階とは限らない。しかし本発明の方法が用
いる絶縁基板10は、絶縁基板10上に薄膜抵抗器の二
方向の列を形成する前にスクライビングしておいたほう
が好ましい。
面図を示す。図2に示された一連の縦スクライブ・ライ
ン11a' 、11a''、11a''' (および横スクライ
ブ・ライン11b' 、11b''、11b''' 、11
b''''、11b''''' シリーズ)のそれぞれのスクライ
ブ・ラインは、幅をW2とする。W2は10〜150μ
mが望ましい。同様にスクライブ・ラインの深さT2は
20〜200μmが望ましい。図2に示されるように、
各スクライブ・ラインはその断面がV字型をしているの
が望ましい。しかしその他の断面形状を持つスクライブ
・ラインも使用できる。周知のいかなるスクライビング
技術で、絶縁基板上にスクライブ・ラインを形成しても
よい。これらの方法は、スクライブやカッティング道具
などを利用する実際スクライビング法、レーザービー
ム、電子ビーム、イオンビームなどのエネルギービーム
を利用するスクライビング法を含むが、これらに限らな
い。絶縁基板10の二方向に並んだアイランドに薄膜抵
抗器の二方向の列を形成して、一連のディクレート薄膜
抵抗チップを形成したい場合、当該絶縁基板10にある
縦および横方向のスクライブ・ラインは本発明にとって
有利となる。絶縁基板10に二方向の薄膜抵抗器の列を
製造する場合、製造過程の後半で再び絶縁基板にスクラ
イビングするが、絶縁基板10上に被覆薄膜抵抗層を形
成する次の段階とは限らない。しかし本発明の方法が用
いる絶縁基板10は、絶縁基板10上に薄膜抵抗器の二
方向の列を形成する前にスクライビングしておいたほう
が好ましい。
【0010】図1と図2には具体的に示していないが、
絶縁基板10は絶縁材料で構成され、その絶縁材料は適
当な絶縁性を持ち、スクライビングしやすく、絶縁基板
10を形成しやすく、その絶縁基板10は薄膜抵抗器の
製造過程においてデグラデーション(DEGRADATION)に対
して安定を維持するものがよい。これらの基準に符合す
る通常使用されている絶縁材料は、熔解度が高いガラス
絶縁体、セラミック絶縁体などがあるが、これらに限ら
ない。本発明のより好ましい実施例には、では酸化アル
ミニウムを主成分とするセラミック絶縁基板を使用して
いる。その酸化アルミニウム成分は96〜99.6%で
ある。しかしその他の絶縁材料も絶縁基板10とするこ
とができる。このほか図1と図2には示されていない
が、本発明では絶縁基板10に、光露光法でマイクロエ
レクトロニクス製品を製造する時に必要な高研磨表面を
持つ絶縁基板を使用する必要がない。マイクロエレクト
ロニクス製品で使用される高研磨表面は、その粗さが通
常500Åより小さい(ピークからピークの間)。本発
明の実施例では、縦および横スクライブ・ラインを除
く、絶縁基板の表面の粗さは1000〜3000Åであ
る。最後に、図1と図2からは読み取れないが、本発明
の実施例では、絶縁基板10の二方向に並んだアイラン
ドにディスクリート薄膜抵抗器の二方向の列を形成する
前に、絶縁基板10を清浄するのが望ましい。絶縁基板
を清浄するには、乾燥空気(つまり水分は10ppm以
下)の環境下で、摂氏800〜900°でなます処理
(ANNEALING)を5〜30分行うのが望ましい。
絶縁基板10は絶縁材料で構成され、その絶縁材料は適
当な絶縁性を持ち、スクライビングしやすく、絶縁基板
10を形成しやすく、その絶縁基板10は薄膜抵抗器の
製造過程においてデグラデーション(DEGRADATION)に対
して安定を維持するものがよい。これらの基準に符合す
る通常使用されている絶縁材料は、熔解度が高いガラス
絶縁体、セラミック絶縁体などがあるが、これらに限ら
ない。本発明のより好ましい実施例には、では酸化アル
ミニウムを主成分とするセラミック絶縁基板を使用して
いる。その酸化アルミニウム成分は96〜99.6%で
ある。しかしその他の絶縁材料も絶縁基板10とするこ
とができる。このほか図1と図2には示されていない
が、本発明では絶縁基板10に、光露光法でマイクロエ
レクトロニクス製品を製造する時に必要な高研磨表面を
持つ絶縁基板を使用する必要がない。マイクロエレクト
ロニクス製品で使用される高研磨表面は、その粗さが通
常500Åより小さい(ピークからピークの間)。本発
明の実施例では、縦および横スクライブ・ラインを除
く、絶縁基板の表面の粗さは1000〜3000Åであ
る。最後に、図1と図2からは読み取れないが、本発明
の実施例では、絶縁基板10の二方向に並んだアイラン
ドにディスクリート薄膜抵抗器の二方向の列を形成する
前に、絶縁基板10を清浄するのが望ましい。絶縁基板
を清浄するには、乾燥空気(つまり水分は10ppm以
下)の環境下で、摂氏800〜900°でなます処理
(ANNEALING)を5〜30分行うのが望ましい。
【0011】図3の断面図は、図2の絶縁基板10をさ
らに加工した結果である。図3は絶縁基板の表面に被覆
薄膜抵抗層12を形成した。当該被覆薄膜抵抗層12は
薄膜抵抗器を製造するための周知のいかなる抵抗材料を
使用してもよい。窒化タンタル抵抗材料、珪化タンタル
抵抗材料、タンタル−クロム合金抵抗材料、ニッケル−
クロム合金抵抗材料、珪化クロム抵抗材料、および前述
の抵抗材料よりさらにオーダーの高い合金などを含む
が、これらに限らない。同様に被覆薄膜抵抗層12も薄
膜抵抗器を製造するための周知のいかなる薄膜堆積法も
使用できる。加熱補助蒸着法、電子ビーム補助蒸着法、
化学気相堆積法(CVD)、プラズマ増強化学気相堆積
法(PECVD)、物理気相堆積(PVD)スパッタリ
ング法を含むが、これらに限らない。本発明の実施例で
は、絶縁基板10に形成する被覆薄膜抵抗層12の厚み
は0.05〜1.0μmが望ましい。図4の断面図は図
3の絶縁基板をさらに加工した結果である。図4から分
かる通り、(1) 被覆抵抗層12の上部表面に一連のパタ
ーン化上部導電リード層14a' 、14a''、14b'
、14b''、14c' 、14c''、14d' 、14
d''と被覆抵抗層12の底部表面に一連のパターン化下
部導電リード層16a' 、16a''、16b' 、16
b''、16c' 、16c''、16d' 、16d''を形成
した。本発明の方法において、一連のパターン化上部導
電リード層14a' 、14a''、14b' 、14b''、
14c' 、14c''、14d' 、14d''と被覆抵抗層
12の底部表面に一連のパターン化下部導電リード層1
6a' 、16a''、16b' 、16b''、16c' 、1
6c''、16d' 、16d''はいずれも光露光を使用し
ないプリント法で形成している。これらのプリント法は
非光露光スクリーンプリント法、非光露光エネルギービ
ーム誘導プリント法を含むが、これらに限らない(例え
ば、気体導電母体材料を利用するレーザービーム誘導プ
リント法も含まれるが、これに限らない)。しかし本発
明の実施例では、非光露光スクリーンプリント法を使用
している。先ずスクリーンプリントを行い、さらに銀、
銀合金、金、金合金、銅、銅合金、パラジウム、パラジ
ウム合金、ニッケル、ニッケル合金を含む(これらに限
らない)コンダクター・ペースト(CONDUCTOR PASTE)か
ら選んだ1種類のコンダクター・ペーストを焼き付け、
一連のパターン化上部導電リード層14a' 、14
a''、14b' 、14b''、14c' 、14c''、14
d' 、14d''と被覆抵抗層12の底部表面に一連のパ
ターン化下部導電リード層16a' 、16a''、16
b' 、16b''、16c' 、16c''、16d' 、16
d''を形成する。当該コンダクター・ペーストは通常、
摂氏400〜600°の温度条件下で、5〜10分焼き
付けするのが望ましい。このほか、コンダクター・ペー
ストが塗布される厚みは、一連のパターン化上部導電リ
ード層14a' 、14a''、14b' 、14b''、14
c' 、14c''、14d' 、14d''と被覆抵抗層12
の底部表面に一連のパターン化下部導電リード層16
a' 、16a''、16b' 、16b''、16c' 、16
c''、16d' 、16d''内の各パターン化導電層にお
いて、8〜10μmが望ましい。スクリーンプリント法
とコンダクター・ペーストの焼き付けで一連のパターン
化上部導電リード層14a' 、14a''、14b' 、1
4b''、14c' 、14c''、14d' 、14d''と被
覆抵抗層12の底部表面に一連のパターン化下部導電リ
ード層16a' 、16a''、16b' 、16b''、16
c' 、16c''、16d' 、16d''を形成した後、絶
縁基板10についてなまし処理を行い、被覆薄膜抵抗層
12の熱抵抗係数(TRC)を安定させる。当該絶縁基
板10は摂氏200〜600°の温度条件下で、なまし
処理を1〜20時間行うのが望ましい。熟練者が知って
いるように、スクリーンプリントのコンダクター・ペー
ストは焼き付けで一連のパターン化上部導電リード層1
4a' 、14a''、14b' 、14b''、14c' 、1
4c''、14d' 、14d''と被覆抵抗層12の底部表
面に一連のパターン化下部導電リード層16a' 、16
a''、16b' 、16b''、16c' 、16c''、16
d' 、16d''を形成する。この時なましの適当な条件
と必要性が一致したならば、同時に絶縁基板10をなま
して、被覆薄膜抵抗層12の熱抵抗係数を安定させるこ
とが可能である。
らに加工した結果である。図3は絶縁基板の表面に被覆
薄膜抵抗層12を形成した。当該被覆薄膜抵抗層12は
薄膜抵抗器を製造するための周知のいかなる抵抗材料を
使用してもよい。窒化タンタル抵抗材料、珪化タンタル
抵抗材料、タンタル−クロム合金抵抗材料、ニッケル−
クロム合金抵抗材料、珪化クロム抵抗材料、および前述
の抵抗材料よりさらにオーダーの高い合金などを含む
が、これらに限らない。同様に被覆薄膜抵抗層12も薄
膜抵抗器を製造するための周知のいかなる薄膜堆積法も
使用できる。加熱補助蒸着法、電子ビーム補助蒸着法、
化学気相堆積法(CVD)、プラズマ増強化学気相堆積
法(PECVD)、物理気相堆積(PVD)スパッタリ
ング法を含むが、これらに限らない。本発明の実施例で
は、絶縁基板10に形成する被覆薄膜抵抗層12の厚み
は0.05〜1.0μmが望ましい。図4の断面図は図
3の絶縁基板をさらに加工した結果である。図4から分
かる通り、(1) 被覆抵抗層12の上部表面に一連のパタ
ーン化上部導電リード層14a' 、14a''、14b'
、14b''、14c' 、14c''、14d' 、14
d''と被覆抵抗層12の底部表面に一連のパターン化下
部導電リード層16a' 、16a''、16b' 、16
b''、16c' 、16c''、16d' 、16d''を形成
した。本発明の方法において、一連のパターン化上部導
電リード層14a' 、14a''、14b' 、14b''、
14c' 、14c''、14d' 、14d''と被覆抵抗層
12の底部表面に一連のパターン化下部導電リード層1
6a' 、16a''、16b' 、16b''、16c' 、1
6c''、16d' 、16d''はいずれも光露光を使用し
ないプリント法で形成している。これらのプリント法は
非光露光スクリーンプリント法、非光露光エネルギービ
ーム誘導プリント法を含むが、これらに限らない(例え
ば、気体導電母体材料を利用するレーザービーム誘導プ
リント法も含まれるが、これに限らない)。しかし本発
明の実施例では、非光露光スクリーンプリント法を使用
している。先ずスクリーンプリントを行い、さらに銀、
銀合金、金、金合金、銅、銅合金、パラジウム、パラジ
ウム合金、ニッケル、ニッケル合金を含む(これらに限
らない)コンダクター・ペースト(CONDUCTOR PASTE)か
ら選んだ1種類のコンダクター・ペーストを焼き付け、
一連のパターン化上部導電リード層14a' 、14
a''、14b' 、14b''、14c' 、14c''、14
d' 、14d''と被覆抵抗層12の底部表面に一連のパ
ターン化下部導電リード層16a' 、16a''、16
b' 、16b''、16c' 、16c''、16d' 、16
d''を形成する。当該コンダクター・ペーストは通常、
摂氏400〜600°の温度条件下で、5〜10分焼き
付けするのが望ましい。このほか、コンダクター・ペー
ストが塗布される厚みは、一連のパターン化上部導電リ
ード層14a' 、14a''、14b' 、14b''、14
c' 、14c''、14d' 、14d''と被覆抵抗層12
の底部表面に一連のパターン化下部導電リード層16
a' 、16a''、16b' 、16b''、16c' 、16
c''、16d' 、16d''内の各パターン化導電層にお
いて、8〜10μmが望ましい。スクリーンプリント法
とコンダクター・ペーストの焼き付けで一連のパターン
化上部導電リード層14a' 、14a''、14b' 、1
4b''、14c' 、14c''、14d' 、14d''と被
覆抵抗層12の底部表面に一連のパターン化下部導電リ
ード層16a' 、16a''、16b' 、16b''、16
c' 、16c''、16d' 、16d''を形成した後、絶
縁基板10についてなまし処理を行い、被覆薄膜抵抗層
12の熱抵抗係数(TRC)を安定させる。当該絶縁基
板10は摂氏200〜600°の温度条件下で、なまし
処理を1〜20時間行うのが望ましい。熟練者が知って
いるように、スクリーンプリントのコンダクター・ペー
ストは焼き付けで一連のパターン化上部導電リード層1
4a' 、14a''、14b' 、14b''、14c' 、1
4c''、14d' 、14d''と被覆抵抗層12の底部表
面に一連のパターン化下部導電リード層16a' 、16
a''、16b' 、16b''、16c' 、16c''、16
d' 、16d''を形成する。この時なましの適当な条件
と必要性が一致したならば、同時に絶縁基板10をなま
して、被覆薄膜抵抗層12の熱抵抗係数を安定させるこ
とが可能である。
【0012】図5の断面図には、図4をさらに加工した
結果を示す。図4と比較すると、図5から以下の加工の
結果が分かる。(1) 被覆薄膜抵抗層12がパターン化さ
れて、薄膜抵抗層の二方向の列が形成されている。その
内、薄膜抵抗層の二方向の列において、各パターン化薄
膜抵抗層は絶縁基板10の縦スクライブ・ラインと横ス
クライブ・ラインにより形成されている二方向に並んで
いるアイランドの一つに納まっている。(2) 絶縁基板1
0の各アイランド上のパターン化薄膜抵抗層をトリミン
グして、一連のトリミングおよびパターン化された薄膜
抵抗層12a'、12a''、12b' 、12b''、12
c' 、12c''、12d' 、12d''を形成している。
図9に示されているのは、この方法で形成された絶縁基
板10の一部の透視図である。
結果を示す。図4と比較すると、図5から以下の加工の
結果が分かる。(1) 被覆薄膜抵抗層12がパターン化さ
れて、薄膜抵抗層の二方向の列が形成されている。その
内、薄膜抵抗層の二方向の列において、各パターン化薄
膜抵抗層は絶縁基板10の縦スクライブ・ラインと横ス
クライブ・ラインにより形成されている二方向に並んで
いるアイランドの一つに納まっている。(2) 絶縁基板1
0の各アイランド上のパターン化薄膜抵抗層をトリミン
グして、一連のトリミングおよびパターン化された薄膜
抵抗層12a'、12a''、12b' 、12b''、12
c' 、12c''、12d' 、12d''を形成している。
図9に示されているのは、この方法で形成された絶縁基
板10の一部の透視図である。
【0013】図9に示す通り、絶縁基板10' の中に1
対の横スクライブ・ラインと1対の縦スクライブ・ライ
ンでアイランドが形成され、アイランド上にトリミング
とパターン化を行った薄膜抵抗層12aが形成されてい
る。当該抵抗層12aに絶縁基板10の外に出ている一
連のカーフ(KERF) 13a、13b、13cがあり、こ
のほかその上に形成されるパターン化上部導電リード層
14a' と14b' がある。図9が示す通り、トリミン
グとパターン化を行った薄膜抵抗層12aは螺旋を形成
し、このトリミングとパターン化を行った薄膜抵抗層1
2aの抵抗は調整しやすい。同じように、一連のパター
ン化上部導電リード層14a' 、14a''、14b' 、
14b''、14c' 、14c''、14d' 、14d''と
被覆抵抗層12の底部表面に一連のパターン化下部導電
リード層16a' 、16a''、16b' 、16b''、1
6c' 、16c''、16d' 、16d''を形成するため
に利用された非光露光プリント法は図4に示す被覆薄膜
抵抗層12をパターン化してトリミング(又はトリミン
グしてからパターン化)するのに利用でき、図5に示さ
れる一連のトリミングおよびパターン化された薄膜抵抗
層12a' 、12a''、12b' 、12b''、12c'
、12c''、12d' 、12d''を非光露光スクライ
ビング法で形成できる。このような非光露光スクライビ
ング法はエネルギービームを使用するのが望ましい。例
えばレーザービーム、イオンビーム、または電子ビーム
などの非光露光エネルギービーム・スクライビング法を
含むがこれに限らない。とくに非光露光エネルギービー
ム・スクライビング法は波長が532〜1064nm
で、1cm2 当たりのエネルギー密度が0.1〜10Wの
レーザービームを使用するのが望ましい。被覆薄膜抵抗
層12を一連のパターン化薄膜抵抗層にする場合、レー
ザービームの幅は30〜200μmが望ましい。また、
一連のパターン化薄膜抵抗層を一連のトリミングおよび
パターン化された薄膜抵抗層12a' 、12a''、12
b' 、12b''、12c' 、12c''、12d' 、12
d''を形成する場合、レーザービームの直径は10〜1
00μmが望ましい。
対の横スクライブ・ラインと1対の縦スクライブ・ライ
ンでアイランドが形成され、アイランド上にトリミング
とパターン化を行った薄膜抵抗層12aが形成されてい
る。当該抵抗層12aに絶縁基板10の外に出ている一
連のカーフ(KERF) 13a、13b、13cがあり、こ
のほかその上に形成されるパターン化上部導電リード層
14a' と14b' がある。図9が示す通り、トリミン
グとパターン化を行った薄膜抵抗層12aは螺旋を形成
し、このトリミングとパターン化を行った薄膜抵抗層1
2aの抵抗は調整しやすい。同じように、一連のパター
ン化上部導電リード層14a' 、14a''、14b' 、
14b''、14c' 、14c''、14d' 、14d''と
被覆抵抗層12の底部表面に一連のパターン化下部導電
リード層16a' 、16a''、16b' 、16b''、1
6c' 、16c''、16d' 、16d''を形成するため
に利用された非光露光プリント法は図4に示す被覆薄膜
抵抗層12をパターン化してトリミング(又はトリミン
グしてからパターン化)するのに利用でき、図5に示さ
れる一連のトリミングおよびパターン化された薄膜抵抗
層12a' 、12a''、12b' 、12b''、12c'
、12c''、12d' 、12d''を非光露光スクライ
ビング法で形成できる。このような非光露光スクライビ
ング法はエネルギービームを使用するのが望ましい。例
えばレーザービーム、イオンビーム、または電子ビーム
などの非光露光エネルギービーム・スクライビング法を
含むがこれに限らない。とくに非光露光エネルギービー
ム・スクライビング法は波長が532〜1064nm
で、1cm2 当たりのエネルギー密度が0.1〜10Wの
レーザービームを使用するのが望ましい。被覆薄膜抵抗
層12を一連のパターン化薄膜抵抗層にする場合、レー
ザービームの幅は30〜200μmが望ましい。また、
一連のパターン化薄膜抵抗層を一連のトリミングおよび
パターン化された薄膜抵抗層12a' 、12a''、12
b' 、12b''、12c' 、12c''、12d' 、12
d''を形成する場合、レーザービームの直径は10〜1
00μmが望ましい。
【0014】熟練者が知っているように、図5に示され
たような絶縁基板の断面は、前述の実施例で提出した薄
膜抵抗器製造過程とは異なる手順で形成することができ
る。本発明の実施例で公開した内容は、先ず被覆薄膜抵
抗層の上に一連のパターン化上部導電リード層を形成し
てから被覆薄膜抵抗層をパターン化およびトリミングし
て、一連のトリミングおよびパターン化された薄膜抵抗
層を形成する。しかし本発明の方法で、先ず被覆薄膜抵
抗層をパターン化および/またはトリミングし、それか
らパターン化薄膜抵抗層、トリミング薄膜抵抗層、また
はトリミングおよびパターン化された薄膜抵抗層の上に
一連のパターン化上部導電リード層を形成して、同じ機
能の薄膜抵抗器を形成することができる。本発明の方法
は以下の加工順に厳格な要求がない。(1) 被覆薄膜抵抗
層のパターン化、(2) 被覆薄膜抵抗層のトリミング、
(3) パターン化上部導電リード層と下部導電リード層の
形成。
たような絶縁基板の断面は、前述の実施例で提出した薄
膜抵抗器製造過程とは異なる手順で形成することができ
る。本発明の実施例で公開した内容は、先ず被覆薄膜抵
抗層の上に一連のパターン化上部導電リード層を形成し
てから被覆薄膜抵抗層をパターン化およびトリミングし
て、一連のトリミングおよびパターン化された薄膜抵抗
層を形成する。しかし本発明の方法で、先ず被覆薄膜抵
抗層をパターン化および/またはトリミングし、それか
らパターン化薄膜抵抗層、トリミング薄膜抵抗層、また
はトリミングおよびパターン化された薄膜抵抗層の上に
一連のパターン化上部導電リード層を形成して、同じ機
能の薄膜抵抗器を形成することができる。本発明の方法
は以下の加工順に厳格な要求がない。(1) 被覆薄膜抵抗
層のパターン化、(2) 被覆薄膜抵抗層のトリミング、
(3) パターン化上部導電リード層と下部導電リード層の
形成。
【0015】図6の断面図は図5をさらに加工したもの
である。図6の絶縁基板10は図5の絶縁基板10と同
じであるが、表面に形成されたトリミングおよびパター
ン化された薄膜抵抗層12a' /12a''、12b' /
12b''、12c' /12c''、12d' /12d''の
一部にオーバーコートされたパターン化密封剤層18
a、18b、18c、18dが形成され、トリミングお
よびパターン化された薄膜抵抗層12a' /12a''、
12b' /12b''、12c' /12c''、12d' /
12d''の部分は密封されている。これらのオーバーコ
ートされたパターン化密封剤層18a、18b、18
c、18dは、薄膜抵抗チップ製造技術においてよく使
用されるいかなる密封材料も使用できる。エポキシ密封
剤、カルバミン酸エステル密封剤、シリコン密封剤など
が含まれるが、これらに限らない。本発明の実施例にお
いて、前述の一連のパターン化上部導電リード層14
a' 、14a''、14b' 、14b''、14c' 、14
c''、14d' 、14d''および被覆抵抗層12の底部
表面に一連のパターン化下部導電リード層16a' 、1
6a''、16b' 、16b''、16c' 、16c''、1
6d' 、16d''と同様に、これらのオーバーコートさ
れたパターン化密封剤層18a、18b、18c、18
dも非光露光プリント法を使用できる。しかし非光露光
スクリーンプリント法を用いて形成するのがより望まし
い。オーバーコートされたパターン化密封剤層18a、
18b、18c、18dに使用される密封剤は、その後
の加工ステップで絶縁基板から外に露出した時にデグラ
デーションを発生しにくい材料を使用するのが望まし
い。とくに、オーバーコートされたパターン化密封剤層
18a、18b、18c、18dは絶縁基板10上でス
クリーンプリント方法でプリントしたエポキシ密封剤で
形成されるのが最も望ましく、オーバーコートされたパ
ターン化密封剤層18a、18b、18c、18dに1
0〜30μmの厚みを持たせる。
である。図6の絶縁基板10は図5の絶縁基板10と同
じであるが、表面に形成されたトリミングおよびパター
ン化された薄膜抵抗層12a' /12a''、12b' /
12b''、12c' /12c''、12d' /12d''の
一部にオーバーコートされたパターン化密封剤層18
a、18b、18c、18dが形成され、トリミングお
よびパターン化された薄膜抵抗層12a' /12a''、
12b' /12b''、12c' /12c''、12d' /
12d''の部分は密封されている。これらのオーバーコ
ートされたパターン化密封剤層18a、18b、18
c、18dは、薄膜抵抗チップ製造技術においてよく使
用されるいかなる密封材料も使用できる。エポキシ密封
剤、カルバミン酸エステル密封剤、シリコン密封剤など
が含まれるが、これらに限らない。本発明の実施例にお
いて、前述の一連のパターン化上部導電リード層14
a' 、14a''、14b' 、14b''、14c' 、14
c''、14d' 、14d''および被覆抵抗層12の底部
表面に一連のパターン化下部導電リード層16a' 、1
6a''、16b' 、16b''、16c' 、16c''、1
6d' 、16d''と同様に、これらのオーバーコートさ
れたパターン化密封剤層18a、18b、18c、18
dも非光露光プリント法を使用できる。しかし非光露光
スクリーンプリント法を用いて形成するのがより望まし
い。オーバーコートされたパターン化密封剤層18a、
18b、18c、18dに使用される密封剤は、その後
の加工ステップで絶縁基板から外に露出した時にデグラ
デーションを発生しにくい材料を使用するのが望まし
い。とくに、オーバーコートされたパターン化密封剤層
18a、18b、18c、18dは絶縁基板10上でス
クリーンプリント方法でプリントしたエポキシ密封剤で
形成されるのが最も望ましく、オーバーコートされたパ
ターン化密封剤層18a、18b、18c、18dに1
0〜30μmの厚みを持たせる。
【0016】図7は図6の絶縁基板10をさらに加工し
たものである。図7の断面図と図6はほとんど似ている
が、図7では絶縁基板10がすでに若干の絶縁基板条
(STRIPS) 10a、10b、10c、10dに分かれて
いる。絶縁基板10には各アイランドを分ける縦フクラ
イブ・ライン11a' 、11a''、11a''' があるた
め、絶縁基板10を切断する必要がなく、物理的に力を
加えれば絶縁基板条10a、10b、10c、10dに
分かれる。この物理的方法としては、絶縁基板10を半
径約1〜5cmの回転ローラー1本の上に固定して、ロー
ラー上で絶縁基板10に圧力を加え、物理的破壊を誘致
するのが望ましい。しかし、その他の絶縁基板10を絶
縁基板条10a、10b、10c、10dに分けられる
方法はすべて採用できる。
たものである。図7の断面図と図6はほとんど似ている
が、図7では絶縁基板10がすでに若干の絶縁基板条
(STRIPS) 10a、10b、10c、10dに分かれて
いる。絶縁基板10には各アイランドを分ける縦フクラ
イブ・ライン11a' 、11a''、11a''' があるた
め、絶縁基板10を切断する必要がなく、物理的に力を
加えれば絶縁基板条10a、10b、10c、10dに
分かれる。この物理的方法としては、絶縁基板10を半
径約1〜5cmの回転ローラー1本の上に固定して、ロー
ラー上で絶縁基板10に圧力を加え、物理的破壊を誘致
するのが望ましい。しかし、その他の絶縁基板10を絶
縁基板条10a、10b、10c、10dに分けられる
方法はすべて採用できる。
【0017】図8は図7の絶縁基板条10aをさらに加
工したものである。図8は図7の絶縁基板条10aの断
面図だが、絶縁基板条10aの向かい合う辺にそれぞれ
3つの導電層1組が形成されている。3つの導電層2組
には、以下が含まれている。 (1) 1対のパターン化架橋導電リード層20a' と20
a''。これらはパターン化上部導電リード層14a' ま
たは14a''とそれに対応するパターン化下部導電リー
ド層16a' または16a''を架橋化する。 (2) それぞれパターン化架橋導電リード層20a' と2
0a''の上に形成される、1対のパターン化端子導電層
22a' と22a''。 (3) パターン化端子導電層22a' と22a''の上に形
成された1対のパターン化ソルダ層24a' と24
a''。 前述の3つの導電層2組の各導電層は、薄膜抵抗チップ
製造技術で通常使用される方法および材料を使用して形
成することができる。しかしパターン化架橋導電リード
層20a' と20a''は非光露光スクリーンプリント法
で形成するのが望ましい。かつスクリーンプリント法
は、パターン化上部導電リード層14a'と14a''お
よびパターン化下部導電リード層16a' と16a''に
使われた非光露光スクリーンプリント法と類似または同
一である。このため、スクリーンプリント法を使用する
のが望ましく、さらに銀、銀合金、金、金合金、銅、銅
合金、パラジウム、パラジウム合金、ニッケル、ニッケ
ル合金を含む(これらに限らない)コンダクター・ペー
ストから1種のコンダクター・ペーストを選択して焼き
付け、パターン化架橋導電リード層20a' と20a''
を形成する。当該コンダクター・ペーストは通常摂氏4
00〜600°の温度条件下で、5〜10分焼き付ける
のが望ましい。この他コンダクター・ペーストの塗布す
る厚みは焼き付けする場合、パターン化架橋導電リード
層20a' と20a''内の各パターン化架橋導電リード
層20a' または20a''が5〜20μmの厚みを持つ
ことを原則とする。同様に、パターン化端子導電層22
a' と22a''とパターン化ソルダ層24a' と24
a''はディスクリート薄膜抵抗チップを製造するとき、
パターン化端子導電層およびパターン化ソルダ層を形成
できるいかなる材料で形成してもよい。しかし本発明の
実施例では、ニッケルおよびニッケル合金の導電材料で
パターン化端子導電層22a' と22a''を、鉛錫合金
ソルダ材料でパターン化ソルダ層24a' と24a''を
形成するのが望ましい。当該材料は重量を基準とする場
合、その中に5〜50%の鉛成分を含むものとする。ニ
ッケルまたはニッケル合金材料を使用したでパターン化
端子導電層22a' と22a''と鉛錫合金ソルダ材料を
使用したパターン化ソルダ層24a' と24a''は、通
常ディスクリート薄膜抵抗チップがハイブリッド電気回
路マイクロエレクトロニクス製品において最も優れた耐
蝕性と粘着性を持つ。同様に、パターン化端子導電層2
2a' と22a''とパターン化ソルダ層24a' と24
a''は、どの方法で形成されてとしても、電気メッキ法
で形成するのが良い。これでパターン化端子導電層22
a'と22a''とパターン化ソルダ層24a' と24
a''が最高の耐蝕性と粘着性を示すことができる。
工したものである。図8は図7の絶縁基板条10aの断
面図だが、絶縁基板条10aの向かい合う辺にそれぞれ
3つの導電層1組が形成されている。3つの導電層2組
には、以下が含まれている。 (1) 1対のパターン化架橋導電リード層20a' と20
a''。これらはパターン化上部導電リード層14a' ま
たは14a''とそれに対応するパターン化下部導電リー
ド層16a' または16a''を架橋化する。 (2) それぞれパターン化架橋導電リード層20a' と2
0a''の上に形成される、1対のパターン化端子導電層
22a' と22a''。 (3) パターン化端子導電層22a' と22a''の上に形
成された1対のパターン化ソルダ層24a' と24
a''。 前述の3つの導電層2組の各導電層は、薄膜抵抗チップ
製造技術で通常使用される方法および材料を使用して形
成することができる。しかしパターン化架橋導電リード
層20a' と20a''は非光露光スクリーンプリント法
で形成するのが望ましい。かつスクリーンプリント法
は、パターン化上部導電リード層14a'と14a''お
よびパターン化下部導電リード層16a' と16a''に
使われた非光露光スクリーンプリント法と類似または同
一である。このため、スクリーンプリント法を使用する
のが望ましく、さらに銀、銀合金、金、金合金、銅、銅
合金、パラジウム、パラジウム合金、ニッケル、ニッケ
ル合金を含む(これらに限らない)コンダクター・ペー
ストから1種のコンダクター・ペーストを選択して焼き
付け、パターン化架橋導電リード層20a' と20a''
を形成する。当該コンダクター・ペーストは通常摂氏4
00〜600°の温度条件下で、5〜10分焼き付ける
のが望ましい。この他コンダクター・ペーストの塗布す
る厚みは焼き付けする場合、パターン化架橋導電リード
層20a' と20a''内の各パターン化架橋導電リード
層20a' または20a''が5〜20μmの厚みを持つ
ことを原則とする。同様に、パターン化端子導電層22
a' と22a''とパターン化ソルダ層24a' と24
a''はディスクリート薄膜抵抗チップを製造するとき、
パターン化端子導電層およびパターン化ソルダ層を形成
できるいかなる材料で形成してもよい。しかし本発明の
実施例では、ニッケルおよびニッケル合金の導電材料で
パターン化端子導電層22a' と22a''を、鉛錫合金
ソルダ材料でパターン化ソルダ層24a' と24a''を
形成するのが望ましい。当該材料は重量を基準とする場
合、その中に5〜50%の鉛成分を含むものとする。ニ
ッケルまたはニッケル合金材料を使用したでパターン化
端子導電層22a' と22a''と鉛錫合金ソルダ材料を
使用したパターン化ソルダ層24a' と24a''は、通
常ディスクリート薄膜抵抗チップがハイブリッド電気回
路マイクロエレクトロニクス製品において最も優れた耐
蝕性と粘着性を持つ。同様に、パターン化端子導電層2
2a' と22a''とパターン化ソルダ層24a' と24
a''は、どの方法で形成されてとしても、電気メッキ法
で形成するのが良い。これでパターン化端子導電層22
a'と22a''とパターン化ソルダ層24a' と24
a''が最高の耐蝕性と粘着性を示すことができる。
【0018】図8には示されていないが、絶縁基板条1
0aは後で分割され、10aは一連のディスクリート絶
縁基板チップを形成する。その上には図8に示されたデ
ィスクリート薄膜抵抗器を形成されており、このため一
連のディスクリート薄膜抵抗チップを形成する。絶縁基
板10が絶縁基板条10aに分割されたように、ディス
クリート絶縁基板チップも類似の方法で絶縁基板条10
aから分割されるのが望ましい。とくに絶縁基板条10
aを切断する必要はなく、その他の横スクライブ・ライ
ンに沿って、物理的破壊法を用い、絶縁基板条10aを
絶縁基板チップにするのが望ましい。図8には示されて
いないが、絶縁基板条10aは若干のディスクリート薄
膜抵抗チップに分割される。当該薄膜抵抗チップは若干
のディスクリート絶縁基板チップを含む。その上にも若
干のディスクリート薄膜抵抗器が形成されている。これ
らの薄膜抵抗器は絶縁基板条10aに形成されたパター
ン化端子導電層22a' と22a''とパターン化ソルダ
層24a' と24a''の前または後ろに形成される。本
発明の実施例では、非光露光スクリーンプリント法でパ
ターン化架橋導電リード層20a' と20a''を形成し
た後で、且つ電気メッキ法でパターン化端子導電層22
a' と22a''とパターン化ソルダ層24a' と24
a''を形成する前に、絶縁基板条10aを薄膜抵抗器を
持つ絶縁基板チップに分割している。本発明のより望ま
しい実施例ではこの加工順を採用しており、有効に非光
露光スクリーンプリント法でパターン化架橋導電リード
層20a' と20a''を形成すると同時に、パターン化
端子導電層22a' と22a''とパターン化ソルダ層2
4a' と24a''へのダメージを回避している。図8に
示された絶縁基板条10aがディスクリート薄膜抵抗器
を有するディスクリート絶縁基板チップに分割される
時、つまり本発明の方法でハイブリッド電気回路マイク
ロエレクトロニクス製品の中のディスクリート薄膜抵抗
チップを形成するため、このディスクリート薄膜抵抗チ
ップを形成する場合、(1) 光露光の方法、材料、装置を
使用せず、(2) 高研磨の絶縁基板を使用しない。
0aは後で分割され、10aは一連のディスクリート絶
縁基板チップを形成する。その上には図8に示されたデ
ィスクリート薄膜抵抗器を形成されており、このため一
連のディスクリート薄膜抵抗チップを形成する。絶縁基
板10が絶縁基板条10aに分割されたように、ディス
クリート絶縁基板チップも類似の方法で絶縁基板条10
aから分割されるのが望ましい。とくに絶縁基板条10
aを切断する必要はなく、その他の横スクライブ・ライ
ンに沿って、物理的破壊法を用い、絶縁基板条10aを
絶縁基板チップにするのが望ましい。図8には示されて
いないが、絶縁基板条10aは若干のディスクリート薄
膜抵抗チップに分割される。当該薄膜抵抗チップは若干
のディスクリート絶縁基板チップを含む。その上にも若
干のディスクリート薄膜抵抗器が形成されている。これ
らの薄膜抵抗器は絶縁基板条10aに形成されたパター
ン化端子導電層22a' と22a''とパターン化ソルダ
層24a' と24a''の前または後ろに形成される。本
発明の実施例では、非光露光スクリーンプリント法でパ
ターン化架橋導電リード層20a' と20a''を形成し
た後で、且つ電気メッキ法でパターン化端子導電層22
a' と22a''とパターン化ソルダ層24a' と24
a''を形成する前に、絶縁基板条10aを薄膜抵抗器を
持つ絶縁基板チップに分割している。本発明のより望ま
しい実施例ではこの加工順を採用しており、有効に非光
露光スクリーンプリント法でパターン化架橋導電リード
層20a' と20a''を形成すると同時に、パターン化
端子導電層22a' と22a''とパターン化ソルダ層2
4a' と24a''へのダメージを回避している。図8に
示された絶縁基板条10aがディスクリート薄膜抵抗器
を有するディスクリート絶縁基板チップに分割される
時、つまり本発明の方法でハイブリッド電気回路マイク
ロエレクトロニクス製品の中のディスクリート薄膜抵抗
チップを形成するため、このディスクリート薄膜抵抗チ
ップを形成する場合、(1) 光露光の方法、材料、装置を
使用せず、(2) 高研磨の絶縁基板を使用しない。
【0019】
【発明の効果】本発明は以下の特徴と効果を有する。 1.ハイブリッド電気回路マイクロエレクトロニクス製
品で使用される薄膜抵抗部品において用いることがで
き、例えばディスクリート薄膜抵抗チップには限らな
い。 2.ディスクリート薄膜抵抗器を形成すると同時に、光
露光の方法、材料、装置を使用しなくて済む。 3.高研磨の絶縁規定を使用してディスクリート薄膜抵
抗器を形成する必要がない。 4.本発明はディスクリート薄膜抵抗器の簡便な製造方
法を提供できる。
品で使用される薄膜抵抗部品において用いることがで
き、例えばディスクリート薄膜抵抗チップには限らな
い。 2.ディスクリート薄膜抵抗器を形成すると同時に、光
露光の方法、材料、装置を使用しなくて済む。 3.高研磨の絶縁規定を使用してディスクリート薄膜抵
抗器を形成する必要がない。 4.本発明はディスクリート薄膜抵抗器の簡便な製造方
法を提供できる。
【図1】絶縁基板にディスクリート薄膜抵抗器が形成さ
れる前の透視図である。
れる前の透視図である。
【図2】絶縁基板にディスクリート薄膜抵抗器が形成さ
れる前の側面図である。
れる前の側面図である。
【図3】図2の絶縁基板10を加工した断面図である。
【図4】図3の絶縁基板10を加工した断面図である。
【図5】図4の絶縁基板10を加工した断面図である。
【図6】図5の絶縁基板10を加工した断面図である。
【図7】図6の絶縁基板10を加工した断面図である。
【図8】図7の絶縁基板条10aを加工した断面図であ
る。
る。
【図9】一部が図4に示した断面図に対応する部分破断
斜視図である。
斜視図である。
10 絶縁基板 10a,10b,10c,10d 絶縁基板条 11b',11b'',11b''',11b'''',11b''''' 横スクライブ
・ライン 11b',11b'',11b''' 縦スクライブ・ライン 12 被覆薄膜抵抗層 12a',12a'',12b',12b'' パターン化薄膜抵抗層 12c',12c'',12d',12d'' パターン化薄膜抵抗層 13a,13b,13c カーフ 14a',14a'',14b',14b'' 上部導電リード層 14c',14c'',14d',14d'' 上部導電リード層 16a',16a'',16b',16b'' 下部導電リード層 16c',16c'',16d',16d'' 下部導電リード層 18a,18b,18c,18d パターン化密封剤層 20a',20a'' パターン化架橋導電リード層 22a',22a'' パターン化端子導電層 24a',24a'' パターン化ソルダ層
・ライン 11b',11b'',11b''' 縦スクライブ・ライン 12 被覆薄膜抵抗層 12a',12a'',12b',12b'' パターン化薄膜抵抗層 12c',12c'',12d',12d'' パターン化薄膜抵抗層 13a,13b,13c カーフ 14a',14a'',14b',14b'' 上部導電リード層 14c',14c'',14d',14d'' 上部導電リード層 16a',16a'',16b',16b'' 下部導電リード層 16c',16c'',16d',16d'' 下部導電リード層 18a,18b,18c,18d パターン化密封剤層 20a',20a'' パターン化架橋導電リード層 22a',22a'' パターン化端子導電層 24a',24a'' パターン化ソルダ層
Claims (22)
- 【請求項1】絶縁基板(10)の上に薄膜堆積法で被覆
薄膜抵抗層(12)を形成し、該被覆薄膜抵抗層(1
2)は、その一部分を非光露光エネルギービーム・スク
ライビング法で除去し、絶縁基板(10)上に、パター
ン化薄膜抵抗層(12a)を形成し、該パターン化薄膜
抵抗層(12a)上に、非光露光プリント法でパターン
化導電リード層(16a)を形成する、ことを特徴とす
る薄膜抵抗器の製造方法。 - 【請求項2】絶縁基板(10)が、ガラス絶縁基板、セ
ラミック絶縁基板から構成されるグループから選んだ1
種類の絶縁基板(10)である、ことを特徴とする請求
項1に記載の薄膜抵抗器の製造方法。 - 【請求項3】被覆薄膜抵抗層(12)が、窒化タンタル
抵抗材料、珪化タンタル抵抗材料、タンタル−クロム合
金抵抗材料、ニッケル−クロム合金抵抗材料、珪化クロ
ム抵抗材料および前述の抵抗材料よりオーダーがより高
い合金から構成されるグループから選んだ1種類の抵抗
材料から形成されている、ことを特徴とする請求項1に
記載の薄膜抵抗器の製造方法。 - 【請求項4】非光露光エネルギービーム・スクライビン
グ法が、レーザービーム・スクライビング法、電子ビー
ム・スクライビング法、イオンビーム・スクライビング
法から構成されるグループから選んだスクライビング法
である、ことを特徴とする請求項1に記載の薄膜抵抗器
の製造方法。 - 【請求項5】非光露光プリント法が、スクリーンプリン
ト法およびエネルギービーム誘導プリント法から構成さ
れるグループから選んだプリント法である、ことを特徴
とする請求項1に記載の薄膜抵抗器の製造方法。 - 【請求項6】非光露光プリント法がコンダクター・ペー
ストを使用するスクリーンプリント法で、当該コンダク
ター・ペーストが銀、銀合金、金、金合金、銅、銅合
金、パラジウム、パラジウム合金、ニッケル、ニッケル
合金から構成されるグループから選んだ1種類のコンダ
クター・ペーストである、ことを特徴とする請求項1に
記載の薄膜抵抗器の製造方法。 - 【請求項7】絶縁基板(10)スクライブ・ラインを含
み、これで絶縁基板(10)内に繋がった基板チップを
形成し、繋がった基板チップの上にパターン化薄膜抵抗
層(12a)とパターン化導電リード層(16a)を形
成し、当該繋がった基板チップから繋がった薄膜抵抗チ
ップを形成する、ことを特徴とする請求項1に記載の薄
膜抵抗器の製造方法。 - 【請求項8】絶縁基板(10)上に被覆薄膜抵抗層(1
2)が形成される前に先ずスクライビングされている、
ことを特徴とする請求項7に記載の薄膜抵抗器の製造方
法。 - 【請求項9】絶縁基板(10)上に被覆薄膜抵抗層(1
2)が形成される後にスクライビングされる、ことを特
徴とする請求項7に記載の薄膜抵抗器の製造方法。 - 【請求項10】繋がった薄膜抵抗チップが絶縁基板の物
理的破壊法により絶縁基板から分割され、絶縁基板を切
断する必要がなく、薄膜抵抗器を有するディスクリート
薄膜抵抗チップを形成する、ことを特徴とする請求項7
に記載の薄膜抵抗器の製造方法。 - 【請求項11】薄膜抵抗器が薄膜抵抗チップ、薄膜抵抗
列チップ、薄膜抵抗ネットワークチップから構成される
グループから選んだ1種類の薄膜抵抗部品から形成され
る、ことを特徴とする請求項1に記載の薄膜抵抗器の製
造方法。 - 【請求項12】絶縁基板(10)の上に薄膜堆積法で被
覆薄膜抵抗層(12)を形成し、該薄膜抵抗層(12)
上に非光露光プリント法でパターン化導電リード層(1
6a)を形成し、被覆薄膜抵抗層(12)は、その一部
分を非光露光エネルギービーム・スクライビング法で除
去し、絶縁基板(10)上に、パターン化薄膜抵抗層
(12a)を形成する、ことを特徴とする薄膜抵抗器の
製造方法。 - 【請求項13】絶縁基板(10)が、ガラス絶縁基板、
セラミック絶縁基板から構成されるグループから選んだ
1種類の絶縁基板(10)である、ことを特徴とする請
求項12に記載の薄膜抵抗器の製造方法。 - 【請求項14】被覆薄膜抵抗層(12)が、窒化タンタ
ル抵抗材料、珪化タンタル抵抗材料、タンタル−クロム
合金抵抗材料、ニッケル−クロム合金抵抗材料、珪化ク
ロム抵抗材料および前述の抵抗材料よりオーダーがより
高い合金から構成されるグループから選んだ1種類の抵
抗材料から形成されている、ことを特徴とする請求項1
2に記載の薄膜抵抗器の製造方法。 - 【請求項15】非光露光プリント法が、スクリーンプリ
ント法およびエネルギービーム誘導プリント法から構成
されるグループから選んだプリント法である、ことを特
徴とする請求項12に記載の薄膜抵抗器の製造方法。 - 【請求項16】非光露光プリント法がコンダクター・ペ
ーストを使用するスクリーンプリント法で、当該コンダ
クター・ペーストが銀、銀合金、金、金合金、銅、銅合
金、パラジウム、パラジウム合金、ニッケル、ニッケル
合金から構成されるグループから選んだ1種類のコンダ
クター・ペーストである、ことを特徴とする請求項12
に記載の薄膜抵抗器の製造方法。 - 【請求項17】非光露光エネルギービーム・スクライビ
ング法が、レーザービーム・スクライビング法、電子ビ
ーム・スクライビング法、イオンビーム・スクライビン
グ法から構成されるグループから選んだスクライビング
法である、ことを特徴とする請求項12に記載の薄膜抵
抗器の製造方法。 - 【請求項18】絶縁基板(10)スクライブ・ラインを
含み、これで絶縁基板(10)内に繋がった基板チップ
を形成し、繋がった基板チップの上にパターン化薄膜抵
抗層(12a)とパターン化導電リード層(16a)を
形成し、当該繋がった基板チップから繋がった薄膜抵抗
チップを形成する、ことを特徴とする請求項12に記載
の薄膜抵抗器の製造方法。 - 【請求項19】絶縁基板(10)上に被覆薄膜抵抗層
(12)が形成される前に先ずスクライビングされてい
る、ことを特徴とする請求項18に記載の薄膜抵抗器の
製造方法。 - 【請求項20】絶縁基板(10)上に被覆薄膜抵抗層
(12)が形成される後にスクライビングされる、こと
を特徴とする請求項18に記載の薄膜抵抗器の製造方
法。 - 【請求項21】繋がった薄膜抵抗チップが絶縁基板の物
理的破壊法により絶縁基板から分割され、絶縁基板を切
断する必要がなく、薄膜抵抗器を有するディスクリート
薄膜抵抗チップを形成する、ことを特徴とする請求項1
8に記載の薄膜抵抗器の製造方法。 - 【請求項22】薄膜抵抗器が薄膜抵抗チップ、薄膜抵抗
列チップ、薄膜抵抗ネットワークチップから構成される
グループから選んだ薄膜抵抗部品から形成される、こと
を特徴とする請求項12に記載の薄膜抵抗器の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9143170A JPH10326704A (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | 薄膜抵抗器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9143170A JPH10326704A (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | 薄膜抵抗器の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10326704A true JPH10326704A (ja) | 1998-12-08 |
Family
ID=15332551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9143170A Pending JPH10326704A (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | 薄膜抵抗器の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10326704A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001307903A (ja) * | 2000-04-11 | 2001-11-02 | Koketsu Kagi Kofun Yugenkoshi | 薄膜抵抗器の製造方法 |
WO2013111496A1 (ja) * | 2012-01-27 | 2013-08-01 | ローム株式会社 | チップ抵抗器の製造方法 |
-
1997
- 1997-05-16 JP JP9143170A patent/JPH10326704A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001307903A (ja) * | 2000-04-11 | 2001-11-02 | Koketsu Kagi Kofun Yugenkoshi | 薄膜抵抗器の製造方法 |
WO2013111496A1 (ja) * | 2012-01-27 | 2013-08-01 | ローム株式会社 | チップ抵抗器の製造方法 |
JP2013211520A (ja) * | 2012-01-27 | 2013-10-10 | Rohm Co Ltd | チップ抵抗器の製造方法 |
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