JPH10326636A - 電子部品用材料 - Google Patents

電子部品用材料

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JPH10326636A
JPH10326636A JP13507197A JP13507197A JPH10326636A JP H10326636 A JPH10326636 A JP H10326636A JP 13507197 A JP13507197 A JP 13507197A JP 13507197 A JP13507197 A JP 13507197A JP H10326636 A JPH10326636 A JP H10326636A
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Hiroshi Iwano
博 岩野
Shunichi Nakayama
俊一 中山
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面処理被膜に鉛を含まずして、濡れ性のよ
い電子部品用材料を提供する。 【解決手段】 基材である金属材料上にメッキ処理によ
り形成した下地層3と、該下地層の上に形成した錫を主
成分とする表面層4と、を有し、コンプレックスエステ
ルと二塩基酸と二塩基酸のβ−アミノイソプロピルアル
コール塩と5−メチルベンゾトリアゾールと5−アミノ
テトラゾールとエチルアルコールとをエチルアルコール
に溶解した封孔処理剤により前記表面層のピンホールを
封孔して電子部品用材料を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半田付けにより他
の部品や基板、信号線等に接続される接続部分を構成す
る電子部品用材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術のこの種の電子部品用材料で
あるコネクタピンは、半田付けを行って信号線と電気的
に接続される場合が多く、コネクタピンの濡れ性(半田
付け性)を向上させるために、錫−鉛合金、いわゆる半
田がコネクタピンの表面にメッキされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の技術のコネクタピンにあっては、錫−鉛合
金をコネクタピン表面にメッキしているが、鉛は有害と
なる場合があるので、環境問題等の観点から鉛を用いな
い表面処理を施したコネクタピンが求められている。
【0004】一方、表面処理被膜として鉛の入らない錫
のみのメッキをコネクタピンに施すことも考えられる
が、錫のみのメッキとすると、錫−鉛合金の場合に較べ
て、濡れ性が低下するという問題点があった。
【0005】本発明は、上記問題点を改善するために成
されたもので、その目的とするところは、表面処理被膜
に鉛を含まずして、濡れ性のよい電子部品用材料を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題を解
決するために、請求項1記載の発明にあっては、基材で
ある金属材料上にメッキ処理により形成した下地層と、
該下地層の上に形成した錫を主成分とする表面層と、を
有し、コンプレックスエステルと二塩基酸と二塩基酸の
β−アミノイソプロピルアルコール塩と5−メチルベン
ゾトリアゾールと5−アミノテトラゾールとエチルアル
コールとをエチルアルコールに溶解した封孔処理剤によ
り前記表面層のピンホールを封孔してなることを特徴と
するものである。
【0007】請求項2記載の発明にあっては、基材であ
る金属材料上にメッキ処理により形成した下地層と、該
下地層の上にメッキ処理により形成した銀を主成分とす
る表面層と、を有し、コンプレックスエステルと二塩基
酸と二塩基酸のβ−アミノイソプロピルアルコール塩と
5−メチルベンゾトリアゾールと5−アミノテトラゾー
ルとエチルアルコールとをエチルアルコールに溶解した
封孔処理剤により前記表面層のピンホールを封孔してな
ることを特徴とするものである。
【0008】請求項3記載の発明にあっては、基材であ
る金属材料上にメッキ処理により形成した下地層と、該
下地層の上にメッキ処理により形成したパラジウムを主
成分とする表面層と、を有し、コンプレックスエステル
と二塩基酸と二塩基酸のβ−アミノイソプロピルアルコ
ール塩と5−メチルベンゾトリアゾールと5−アミノテ
トラゾールとエチルアルコールとをエチルアルコールに
溶解した封孔処理剤により前記表面層のピンホールを封
孔してなることを特徴とするものである。
【0009】請求項4記載の発明にあっては、基材であ
る金属材料上にメッキ処理により形成した下地層と、該
下地層の上にメッキ処理により形成したパラジウムを主
成分とする中間層と、該中間層の上にメッキ処理により
形成した金を主成分とする表面層と、を有し、コンプレ
ックスエステルと二塩基酸と二塩基酸のβ−アミノイソ
プロピルアルコール塩と5−メチルベンゾトリアゾール
と5−アミノテトラゾールとエチルアルコールとをエチ
ルアルコールに溶解した封孔処理剤により前記表面層の
ピンホールを封孔してなることを特徴とするものであ
る。
【0010】請求項5記載の発明にあっては、基材であ
る金属材料上にメッキ処理により形成した下地層と、該
下地層の上にメッキ処理により形成した銀を主成分とす
る中間層と、該中間層の上にメッキ処理により形成した
錫を主成分とする表面層と、を有し、コンプレックスエ
ステルと二塩基酸と二塩基酸のβ−アミノイソプロピル
アルコール塩と5−メチルベンゾトリアゾールと5−ア
ミノテトラゾールとエチルアルコールとをエチルアルコ
ールに溶解した封孔処理剤により前記表面層のピンホー
ルを封孔してなることを特徴とするものである。
【0011】請求項6記載の発明にあっては、基材であ
る金属材料上にメッキ処理により形成した下地層と、該
下地層の上にメッキ処理により形成した金を主成分とす
る表面層と、を有し、コンプレックスエステルと二塩基
酸と二塩基酸のβ−アミノイソプロピルアルコール塩と
5−メチルベンゾトリアゾールと5−アミノテトラゾー
ルとエチルアルコールとをエチルアルコールに溶解した
封孔処理剤により前記表面層のピンホールを封孔してな
ることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第一実施の形態を図1を
用いて説明する。図1は電子部品用材料の説明図であ
り、(a)は正面図、(b)は側面断面図である。図2
は電子部品用材料の要部断面図である。図3は電子部品
用材料の要部断面図である。
【0013】電子部品用材料に相当するコネクタピン1
は、図1、図2に示すように、黄銅等の銅系合金の基材
2上にメッキ処理によりニッケルを主成分として形成し
た厚み1.0[μm]〜5.0[μm]の下地層3と、
該下地層の上にメッキ処理により形成した錫を主成分と
する厚み0.1[μm]〜0.5[μm]の表面層4
と、を有し、封孔処理剤により前記表面層のピンホール
を封孔して構成した。
【0014】封孔処理剤は、ネオペンチルポリオールエ
ステル等のコンプレックスエステル(例えば、日本油脂
株式会社製「ユニスターC3373A」)を1.0「g
(グラム)/L(リットル)」〜10.0「g/L」、
二塩基酸(例えば、岡村油脂株式会社製「SB−2
0」)を0.5「g/L」〜5.0「g/L」、二塩基
酸のβ−アミノイソプロピルアルコール塩(いわゆる二
塩基酸のイソプロパノールアミン塩)を0.1「g/
L」〜1.0「g/L」、5−メチルベンゾトリアゾー
ルを0.1「g/L」〜1.0「g/L」、5−アミノ
テトラゾールを0.05「g/L」〜0.5「g/L」
を95%以上のエチルアルコールに溶解したものであ
る。また、二塩基酸のイソプロパノールアミン塩は5−
アミノテトラゾールの3倍以上となるようにしている。
なお、エチルアルコールは、変性剤を加えた変性アルコ
ールであってもよい。
【0015】次に第二実施の形態を説明する。電子部品
用材料に相当するコネクタピン1は、図2に示すよう
に、黄銅等の銅系合金の基材2上にメッキ処理によりニ
ッケルを主成分として形成した厚み1.0[μm]〜
5.0[μm]の下地層3と、該下地層の上にメッキ処
理により形成した銀を主成分とする厚み0.5[μm]
〜2.0[μm]の表面層4と、を有し、封孔処理剤に
より前記表面層のピンホールを封孔して構成した。封孔
処理剤は、第一実施の形態と同様のものを用いている。
【0016】次に第三実施の形態を説明する。電子部品
用材料に相当するコネクタピン1は、図2に示すよう
に、黄銅等の銅系合金の基材2上にメッキ処理によりニ
ッケルを主成分として形成した厚み1.0[μm]〜
5.0[μm]の下地層3と、該下地層の上にメッキ処
理により形成したパラジウムを主成分とする厚み0.0
5[μm]〜2.0[μm]の表面層4と、を有し、封
孔処理剤により前記表面層のピンホールを封孔して構成
した。封孔処理剤は、第一実施の形態と同様のものを用
いている。
【0017】次に第四実施の形態を説明する。電子部品
用材料に相当するコネクタピン1は、図3に示すよう
に、黄銅等の銅系合金の基材2上にメッキ処理によりニ
ッケルを主成分として形成した厚み1.0[μm]〜
5.0[μm]の下地層3と、該下地層の上にメッキ処
理により形成したパラジウムを主成分とする厚み0.0
5[μm]〜2.0[μm]の中間層5と、該中間層の
上にメッキ処理により形成した金を主成分とする厚み
0.01[μm]〜2.0[μm]の表面層4と、を有
し、封孔処理剤により前記表面層のピンホールを封孔し
て構成した。なお、中間層5はパラジウムに限られるも
のでなく、パラジウムニッケル等のパラジウム合金であ
ってもよい。封孔処理剤は、第一実施の形態と同様のも
のを用いている。
【0018】次に第五実施の形態を説明する。電子部品
用材料に相当するコネクタピン1は、図3に示すよう
に、黄銅等の銅系合金の基材2上にメッキ処理によりニ
ッケルを主成分として形成した厚み1.0[μm]〜
5.0[μm]の下地層3と、該下地層の上にメッキ処
理により形成した銀を主成分とする厚み0.5[μm]
〜2.0[μm]の中間層5と、該中間層の上にメッキ
処理により形成した錫を主成分とする厚み0.1[μ
m]〜0.5[μm]の表面層4と、を有し、封孔処理
剤により前記表面層のピンホールを封孔して構成した。
封孔処理剤は、第一実施の形態と同様のものを用いてい
る。
【0019】次に第六実施の形態を説明する。電子部品
用材料に相当するコネクタピン1は、図2に示すよう
に、黄銅等の銅系合金の基材2上にメッキ処理によりニ
ッケルを主成分として形成した厚み1.0[μm]〜
5.0[μm]の下地層3と、該下地層の上にメッキ処
理により形成した金を主成分とする厚み0.01[μ
m]〜2.0[μm]の表面層4と、を有し、封孔処理
剤により前記表面層のピンホールを封孔して構成した。
封孔処理剤は、第一実施の形態と同様のものを用いてい
る。
【0020】
【実施例】
(実施例1)コネクタピンの基材上にメッキ処理により
厚みを3.0[μm]として形成したニッケルの下地層
と、該下地層の上にメッキ処理により形成した厚みが
0.2[μm]の錫の表面層と、を設け、封孔処理剤に
より前記表面層のピンホールを封孔した。
【0021】封孔処理剤は、封孔処理剤は、ネオペンチ
ルポリオールエステル等のコンプレックスエステル(例
えば、日本油脂株式会社製「ユニスターC3373
A」)を3.2[g/L]、二塩基酸(岡村油脂株式会
社製「SB−20」)を1.5[g/L]、二塩基酸の
β−アミノイソプロピルアルコール塩(いわゆる二塩基
酸のイソプロパノールアミン塩)を0.3[g/L]、
5−メチルベンゾトリアゾールを0.2[g/L]、5
−アミノテトラゾールを0.1[g/L]を95%のエ
チルアルコールに溶解したものである。
【0022】(実施例2)コネクタピンの基材上にメッ
キ処理により厚みを3.0[μm]として形成したニッ
ケルの下地層と、該下地層の上にメッキ処理により形成
した厚みが1.0[μm]の銀の表面層と、を設け、封
孔処理剤により前記表面層のピンホールを封孔した。封
孔処理剤は、実施例1と同じものを用いている。
【0023】(実施例3)コネクタピンの基材上にメッ
キ処理により厚みを3.0[μm]として形成したニッ
ケルの下地層と、該下地層の上にメッキ処理により形成
した厚みが0.1[μm]のパラジウムの表面層と、を
設け、封孔処理剤により前記表面層のピンホールを封孔
した。封孔処理剤は、実施例1と同じものを用いてい
る。
【0024】(実施例4)コネクタピンの基材上にメッ
キ処理により厚みを3.0[μm]として形成したニッ
ケルの下地層と、該下地層の上にメッキ処理により形成
した厚みが0.1[μm]のパラジウムの中間層と、該
中間層の上にメッキ処理により形成した厚みが0.05
[μm]の金の表面層とを設け、封孔処理剤により前記
表面層のピンホールを封孔した。封孔処理剤は、実施例
1と同じものを用いている。
【0025】(実施例5)コネクタピンの基材上にメッ
キ処理により厚みを3.0[μm]として形成したニッ
ケルの下地層と、該下地層の上にメッキ処理により形成
した厚みが1.0[μm]の銀の中間層と、該中間層の
上にメッキ処理により形成した厚みが0.2[μm]の
錫の表面層とを設け、封孔処理剤により前記表面層のピ
ンホールを封孔した。
【0026】(実施例6)コネクタピンの基材上にメッ
キ処理により厚みを3.0[μm]として形成したニッ
ケルの下地層と、該下地層の上にメッキ処理により形成
した厚みが0.05[μm]の金の表面層と、を設け、
封孔処理剤により前記表面層のピンホールを封孔した。
封孔処理剤は、実施例1と同じものを用いている。
【0027】(比較例1)コネクタピンの基材上にメッ
キ処理により厚みを3.0[μm]として形成したニッ
ケルの下地層と、該下地層の上にメッキ処理により形成
した厚みが3.0[μm]の錫鉛合金の表面層と、を設
け、封孔処理剤により前記表面層のピンホールを封孔し
た。
【0028】(比較例2)コネクタピンの基材上にメッ
キ処理により厚みを3.0[μm]として形成したニッ
ケルの下地層と、該下地層の上にメッキ処理により形成
した厚みが0.2[μm]の錫合金の表面層と、を設
け、封孔処理剤により前記表面層のピンホールを封孔し
た。厚みを0.2[μm]としているのは、ウィスカの
発生を防止するためである。
【0029】そして、上記の実施例1乃至実施例6のコ
ネクタピンと、比較例1、比較例2のコネクタピンをそ
れぞれ、フラックスを用いない条件で、平衡法により濡
れ性試験を行ったところ、比較例1のコネクタピンは濡
れ時間が約3.0秒から5.0秒であり、比較例2では
5.0秒以上(5.0秒以上は計測していない)であっ
た。なお、この濡れ時間は時間が短い程、濡れ性がよい
ことを示す。
【0030】一方、実施例1のコネクタピンの濡れ時間
は約0.3秒から0.4秒、実施例2のコネクタピンは
濡れ時間が約1.0秒から2.0秒、実施例3のコネク
タピンは濡れ時間は約0.4秒から0.5秒、実施例4
のコネクタピンの濡れ時間は約0.2秒から0.3秒、
実施例5のコネクタピンは約0.3秒から0.4秒であ
った。
【0031】以上より、実施例1乃至実施例6のコネク
タピンにあっては、鉛を含んでおらず、且つ濡れ性のよ
いものとなっている。
【0032】また、封孔処理を施してピンホールを無く
しているため、表面層が薄いものであっても、耐食性に
優れたものとなっている。
【0033】
【発明の効果】本発明のコネクタピンは上述のように構
成してあるから、請求項1記載の発明にあっては、請求
項1記載の発明にあっては、基材である金属材料上にメ
ッキ処理により形成した下地層と、該下地層の上に形成
した錫を主成分とする表面層と、を有し、コンプレック
スエステルと二塩基酸と二塩基酸のβ−アミノイソプロ
ピルアルコール塩と5−メチルベンゾトリアゾールと5
−アミノテトラゾールとエチルアルコールとをエチルア
ルコールに溶解した封孔処理剤により前記表面層のピン
ホールを封孔してなることを特徴とするので、表面処理
被膜に鉛を含まずして、濡れ性のよい電子部品用材料を
提供できるという効果を奏する。
【0034】請求項2記載の発明にあっては、基材であ
る金属材料上にメッキ処理により形成した下地層と、該
下地層の上にメッキ処理により形成した銀を主成分とす
る表面層と、を有し、コンプレックスエステルと二塩基
酸と二塩基酸のβ−アミノイソプロピルアルコール塩と
5−メチルベンゾトリアゾールと5−アミノテトラゾー
ルとエチルアルコールとをエチルアルコールに溶解した
封孔処理剤により前記表面層のピンホールを封孔してな
ることを特徴とするので、表面処理被膜に鉛を含まずし
て、濡れ性のよい電子部品用材料を提供できるという効
果を奏する。
【0035】請求項3記載の発明にあっては、基材であ
る金属材料上にメッキ処理により形成した下地層と、該
下地層の上にメッキ処理により形成したパラジウムを主
成分とする表面層と、を有し、コンプレックスエステル
と二塩基酸と二塩基酸のβ−アミノイソプロピルアルコ
ール塩と5−メチルベンゾトリアゾールと5−アミノテ
トラゾールとエチルアルコールとをエチルアルコールに
溶解した封孔処理剤により前記表面層のピンホールを封
孔してなることを特徴とするので、表面処理被膜に鉛を
含まずして、濡れ性のよい電子部品用材料を提供できる
という効果を奏する。
【0036】請求項4記載の発明にあっては、基材であ
る金属材料上にメッキ処理により形成した下地層と、該
下地層の上にメッキ処理により形成したパラジウムを主
成分とする中間層と、該中間層の上にメッキ処理により
形成した金を主成分とする表面層と、を有し、コンプレ
ックスエステルと二塩基酸と二塩基酸のβ−アミノイソ
プロピルアルコール塩と5−メチルベンゾトリアゾール
と5−アミノテトラゾールとエチルアルコールとをエチ
ルアルコールに溶解した封孔処理剤により前記表面層の
ピンホールを封孔してなることを特徴とするので、表面
処理被膜に鉛を含まずして、濡れ性のよい電子部品用材
料を提供できるという効果を奏する。
【0037】請求項5記載の発明にあっては、基材であ
る金属材料上にメッキ処理により形成した下地層と、該
下地層の上にメッキ処理により形成した銀を主成分とす
る中間層と、該中間層の上にメッキ処理により形成した
錫を主成分とする表面層と、を有し、コンプレックスエ
ステルと二塩基酸と二塩基酸のβ−アミノイソプロピル
アルコール塩と5−メチルベンゾトリアゾールと5−ア
ミノテトラゾールとエチルアルコールとをエチルアルコ
ールに溶解した封孔処理剤により前記表面層のピンホー
ルを封孔してなることを特徴とするので、表面処理被膜
に鉛を含まずして、濡れ性のよい電子部品用材料を提供
できるという効果を奏する。
【0038】請求項6記載の発明にあっては、基材であ
る金属材料上にメッキ処理により形成した下地層と、該
下地層の上にメッキ処理により形成した金を主成分とす
る表面層と、を有し、コンプレックスエステルと二塩基
酸と二塩基酸のβ−アミノイソプロピルアルコール塩と
5−メチルベンゾトリアゾールと5−アミノテトラゾー
ルとエチルアルコールとをエチルアルコールに溶解した
封孔処理剤により前記表面層のピンホールを封孔してな
ることを特徴とするので、表面処理被膜に鉛を含まずし
て、濡れ性のよい電子部品用材料を提供できるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子部品用材料の説明図であり、(a)は正面
図、(b)は側面断面図である。
【図2】電子部品用材料の要部の側面断面図である。
【図3】電子部品用材料の要部の側面断面図である。
【符号の説明】
1 電子部品用材料 2 基材 3 下地層 4 表面層 5 中間層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材である金属材料上にメッキ処理によ
    り形成した下地層と、該下地層の上に形成した錫を主成
    分とする表面層と、を有し、コンプレックスエステルと
    二塩基酸と二塩基酸のβ−アミノイソプロピルアルコー
    ル塩と5−メチルベンゾトリアゾールと5−アミノテト
    ラゾールとエチルアルコールとをエチルアルコールに溶
    解した封孔処理剤により前記表面層のピンホールを封孔
    してなることを特徴とする電子部品用材料。
  2. 【請求項2】 基材である金属材料上にメッキ処理によ
    り形成した下地層と、該下地層の上にメッキ処理により
    形成した銀を主成分とする表面層と、を有し、コンプレ
    ックスエステルと二塩基酸と二塩基酸のβ−アミノイソ
    プロピルアルコール塩と5−メチルベンゾトリアゾール
    と5−アミノテトラゾールとエチルアルコールとをエチ
    ルアルコールに溶解した封孔処理剤により前記表面層の
    ピンホールを封孔してなることを特徴とする電子部品用
    材料。
  3. 【請求項3】 基材である金属材料上にメッキ処理によ
    り形成した下地層と、該下地層の上にメッキ処理により
    形成したパラジウムを主成分とする表面層と、を有し、
    コンプレックスエステルと二塩基酸と二塩基酸のβ−ア
    ミノイソプロピルアルコール塩と5−メチルベンゾトリ
    アゾールと5−アミノテトラゾールとエチルアルコール
    とをエチルアルコールに溶解した封孔処理剤により前記
    表面層のピンホールを封孔してなることを特徴とする電
    子部品用材料。
  4. 【請求項4】 基材である金属材料上にメッキ処理によ
    り形成した下地層と、該下地層の上にメッキ処理により
    形成したパラジウムを主成分とする中間層と、該中間層
    の上にメッキ処理により形成した金を主成分とする表面
    層と、を有し、コンプレックスエステルと二塩基酸と二
    塩基酸のβ−アミノイソプロピルアルコール塩と5−メ
    チルベンゾトリアゾールと5−アミノテトラゾールとエ
    チルアルコールとをエチルアルコールに溶解した封孔処
    理剤により前記表面層のピンホールを封孔してなること
    を特徴とする電子部品用材料。
  5. 【請求項5】 基材である金属材料上にメッキ処理によ
    り形成した下地層と、該下地層の上にメッキ処理により
    形成した銀を主成分とする中間層と、該中間層の上にメ
    ッキ処理により形成した錫を主成分とする表面層と、を
    有し、コンプレックスエステルと二塩基酸と二塩基酸の
    β−アミノイソプロピルアルコール塩と5−メチルベン
    ゾトリアゾールと5−アミノテトラゾールとエチルアル
    コールとをエチルアルコールに溶解した封孔処理剤によ
    り前記表面層のピンホールを封孔してなることを特徴と
    する電子部品用材料。
  6. 【請求項6】 基材である金属材料上にメッキ処理によ
    り形成した下地層と、該下地層の上にメッキ処理により
    形成した金を主成分とする表面層と、を有し、コンプレ
    ックスエステルと二塩基酸と二塩基酸のβ−アミノイソ
    プロピルアルコール塩と5−メチルベンゾトリアゾール
    と5−アミノテトラゾールとエチルアルコールとをエチ
    ルアルコールに溶解した封孔処理剤により前記表面層の
    ピンホールを封孔してなることを特徴とする電子部品用
    材料。
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