JPH10325714A - 連続鋳造鋳片の未凝固部形状の検出方法および装置 - Google Patents

連続鋳造鋳片の未凝固部形状の検出方法および装置

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JPH10325714A
JPH10325714A JP9133860A JP13386097A JPH10325714A JP H10325714 A JPH10325714 A JP H10325714A JP 9133860 A JP9133860 A JP 9133860A JP 13386097 A JP13386097 A JP 13386097A JP H10325714 A JPH10325714 A JP H10325714A
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JP
Japan
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slab
shape
temperature
radiation
unsolidified
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JP9133860A
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English (en)
Inventor
Kazuharu Hanazaki
一治 花崎
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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  • Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続鋳造におけるクレータエンドの形状を液
相線、固相線を弁別して精度よく検出し、中心偏析管
理、適正な未凝固圧下などの対策によって品質向上を図
ること。 【解決手段】 鋳片の伝熱計算による温度分布を、異な
ったエネルギースペクトルを有する放射線の透過度とか
ら求めた固相線、液相線で修正し、さらに鋳片長手方向
の温度分布を修正することによって3次元温度分布をも
とめ、クレータエンドを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスラブやブルームな
ど鋼材の中間製品としての鋳片の連続鋳造時の未凝固部
形状を検出する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板用などの連続鋳造鋳片の製造におい
ては、冷却制御、中心偏析などの品質管理、未凝固部の
圧下管理などのため、鋳片の未凝固部分の位置を推定す
ることが重要である。通常、鋳片内部の凝固開始、凝固
完了は中心部で最も遅く、未凝固部はラインの下流側に
伸びている。鋳片の凝固完了点の近傍で、凝固開始点を
結ぶ面、または凝固終了点を結ぶ面で形成された鋳片の
未凝固部分を総称してクレータエンドとも言う。また、
凝固開始面または凝固終了面を任意の断面で見たとき、
現れる曲線を液相線または固相線と呼ぶ。
【0003】図1はクレータエンドの模式図である。同
図(a) に示すように、鋳片1を上から見ると、固相線2
または液相線3で表されるクレータエンドは下流側に向
かって舌が伸びたようなV字状曲線、あるいは、同図
(b) のようにW形状曲線になっている。
【0004】鋳片の中心偏析を改善する手段として、未
凝固部を圧下して中心部に集積した不純物濃化溶鋼を上
流側に絞り出す目的で行う未凝固圧下技術では、凝固完
了点(クレータエンドの最終端)の直前で圧下するた
め、その位置を正確に知ることが重要である。すなわ
ち、圧下する位置が所定位置より上流側にずれると不純
物濃化溶鋼を完全に絞り出せないし、所定位置より下流
側にずれると、不純物濃化溶鋼が凝固した後、圧下する
ため効果がない。
【0005】また、W型クレータエンドの場合は圧下位
置は鋳片中央部の凝固完了点ではなく、W字状に伸びて
いる左右いずれか最下流の凝固完了点を基準に圧下位置
を決めねばならないので、クレータエンド(すなわち凝
固完了直前の未凝固部)全体の形状を知ることが重要で
ある。
【0006】クレータエンド形状を求めるため、オフラ
イン計算あるいはオンライン計算によって鋳造時の溶鋼
温度、冷却ゾーンにおけるスプレー冷却パターン、鋳込
み速度などのデータに基づいて鋳片の温度分布を伝熱計
算し、鋳片の凝固状態を推定することが行われている。
しかし、スプレーによる鋳片冷却状況は水温や水圧の変
動、あるいはノズル詰まりなどにより常に一定とは限ら
ず、凝固までの時間が変動し、クレータエンドの形状お
よび位置は鋳造ラインの前後で変動する。また、鋳造時
の鋳型(モールド)内の溶鋼流れの形状によってもクレ
ータエンドの位置および形状が変化する。これらの変動
要因は予測が困難であり、予測できたとしても伝熱計算
上のパラメータの修正に反映するのは困難である。
【0007】クレータエンドの位置または形状を実測す
る方法として、超音波を鋳片に照射し、凝固部と溶融部
中の超音波減衰特性の差異から凝固率を算出する技術が
従来から開示されているが、熱間の鋳片に超音波振動子
を音響的に接合させる接触媒質として適切なものがな
く、実用化されているものはない。
【0008】鋳片と超音波接触子の接触媒質の問題を避
けるため、電磁超音波法により鋳片に非接触で超音波を
照射し、検出する方法が開示されているが、非接触とは
いえ、高々1.0 mm程度のリフトオフ(鋳片と検出器との
距離)が確保できる程度で、検出器が熱影響を受けやす
く温度変化による誤差が大きいこと、鋳片表面の凹凸
(オシレーションマーク)により感度が大きく変化する
こと等のため、実用には至っていない。
【0009】前記の鋳片と検出器との間隔の問題を解決
するため、放射線の透過度が鋳片凝固部と溶融部で異な
ることを利用して、クレータエンドを検出する技術とし
て、 (1) 特開昭58−195109号公報に、未凝固鋳片の
放射線等の透過度を測定し、鋳片の吸収係数分布を求め
ることからなる鋳片の未凝固相検出方法が開示されてい
る。
【0010】(2) 特開昭63−203261号公報に、
放射線源と検出器を鋳造方向に多数ならべ、鋳片を透過
するγ線の減衰率の測定から液相領域の厚さと実効線吸
収率を計算し、鋳片内の液相の先端部を検知する技術が
開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭58−19
5109号公報では、鋳片内部の固相と液相の密度の差
を利用し、密度分布から固液比分布、すなわち凝固率を
求めているが、凝固組織と液相との混合相で連続的に密
度が変化する部分の扱いについては言及していない。ま
た密度分布の算出方法についても、単に原理を述べるに
とどまり、具体性がない。
【0012】前記特開昭63−203261号公報に開
示されている技術は、多数の放射線源と検出器を連続鋳
造ラインに沿って設置することは実現性に乏しいし、実
効線吸収率の計算方法も原理を述べるにとどまっており
具体性がない。本発明の課題は、上記の課題を解決すべ
く、鋳片の未凝固部の形状を検出し、クレータエンド形
状を安定的に精度良く検出することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は、溶融金属が
凝固時に大きく密度が変化すること、およびエネルギー
レベルの異なる放射線は物質の透過度が異なること、お
よび、異なったエネルギーレベルの放射線を複数用いて
固相と液相の放射線透過度を測定すれば、固相と液相の
混合比率が求められることについて知見を得た。本発明
はこのような知見に基づきなされたもので、その要旨は
次の通りである。
【0014】(1) 2つ以上の異なったエネルギースペク
トルを有する放射線の、鋳片厚さ方向の透過度の鋳片幅
方向分布に基づいて、鋳片断面の未凝固部形状を求める
ことを特徴とする連続鋳造鋳片の未凝固部形状の検出方
法。
【0015】(2) 前記(1) の方法によって鋳片断面の未
凝固部形状を求め、伝熱計算によって鋳片の温度分布を
求め、前記未凝固部形状に基づいて前記の温度分布を修
正し、前記修正された温度分布に基づいて3次元の未凝
固部形状を求めることを特徴とする連続鋳造鋳片の未凝
固部形状の検出方法。
【0016】(3) 2つ以上の異なったエネルギースペク
トルを有する放射線の、鋳片の厚さ方向の透過度を測定
する放射線透過度測定装置と、前記放射線透過度測定装
置を鋳片幅方向に走査する幅方向走査装置と、前記放射
線透過度測定装置と幅方向走査装置によって得られた透
過度の鋳片幅方向の分布に基づいて、鋳片断面の未凝固
部形状を求める未凝固部形状演算装置と、溶鋼温度、ス
プレー冷却水温度、冷却水ノズル状態および鋳造速度に
基づいて鋳片の温度分布を求める伝熱計算装置と、前記
鋳片の温度分布と前記断面の未凝固部形状に基づいて温
度分布を修正する温度修正演算装置と、前記修正された
温度分布に基づいて3次元の未凝固部形状を求める3次
元未凝固部形状演算装置とを備えたことを特徴とする連
続鋳造鋳片の未凝固部形状の検出装置。
【0017】
【発明の実施の形態】図2は未凝固状態における鋳片断
面の摸式図である。図2(a) において、固相4は完全に
凝固しており、片側厚さは1/2 tslで、液相5は完全溶
融状態で、厚さはtlqである。
【0018】混合相6は固相線2と液相線3に囲まれた
領域で、片側厚さは1/2 tmxである。混合相6は液相側
から固相側にかけて、固相率が0 〜100 %で変化してお
り、成長中の凝固結晶と溶融金属とが共存している。
【0019】同図(b) はこの部分を単純化して、固相4
と液相5のみで形成されているとした2相モデルの摸式
図、同図(C) は混合相6を想定し、混合相6の凝固率を
均一と想定した3相モデルの模式図である。
【0020】以下の説明においては便宜のため随時、鋳
片の幅方向をX方向(原点は鋳片中心)、厚さ方向をY
方向(原点は鋳片中心)、長手方向をZ方向と言う。
【0021】図3は普通鋼の温度と密度の関係を表すグ
ラフである。凝固過程での実測値では同図上の実線aの
ように、液相では温度降下とともに密度ρは大きくな
り、液相線温度Tlqで密度は急激に増加し、固相線温度
slで完全に凝固する。さらに、固相では温度降下とと
もに緩やかに密度が大きくなる。液相線温度Tlqと固相
線温度Tslの間では液相と固相が混在し、凝固潜熱を放
出する間、固相率は0から1まで変化する。
【0022】同図のように、固相または液相での温度変
化に対する密度変化は、液相から固相への相変化による
密度変化に比べて小さい。また、相変化のとき密度が急
変するが凝固潜熱放出のため温度変化は小さい。
【0023】従って、以下のモデルでの扱いは、固液の
相変化前後の密度変化は、図3上の点線bのように、温
度に関係なく固相ρsl、液相ρlqの一定密度として説明
する。また、固相線温度Tsl、液相線温度Tlqも以下の
モデルでは両者の温度の平均値Ts を凝固温度として取
り扱う。図2(c) の3相モデルにおいては、混合相内の
温度は凝固温度Ts で一定とし、密度は凝固率に対応し
た均質一定の密度ρmxであるものとして扱うこととす
る。
【0024】case1:本発明外であるが、放射線を
用いて鋳片の未凝固部の形状を測定する原理を以下に説
明する。
【0025】図2(b) において、鋳片1を挟んで放射線
源8と放射線検出器9を配置して放射線の透過度を測定
する場合を考える。固相部の厚さ(上下の凝固シェル厚
さの合計)をtsl(cm)、液相部の厚さをtlq(cm)と
すると、
【0026】
【数1】
【0027】または、
【0028】
【数2】
【0029】と表わすことができる。 ただし、 E :鋳片測定状態での放射線透過量 E0 :鋳片がない場合の放射線透過量 μ :物質(この場合、鋼)によって決まる吸収係数
(cm2/g ) ρsl、ρlq:固相および液相の密度(g/cm3 ) である。ここで、鋳片厚さtCCが既知(例えば、tCC
鋳型厚さ)とすると、
【0030】
【数3】
【0031】である。μ、ρsl、ρlqは実験室的に求め
ることができ、E0 は鋳片がない状態での透過量として
測定できる。Eをオンラインで測定すれば、(2)およ
び(3)式より(4)式のように凝固層厚さ(鋳片上下
面シェル厚さの合計)tslを求めることができる。
【0032】
【数4】
【0033】この場合、tCCを鋳型厚さとして、一定値
を代入するかわりに、鋳片の実際の厚さを接触式あるい
は光学式の厚さ計で幅方向にわたって測定してもよい。
【0034】case2:次に、本発明の2つ以上の異
なったエネルギースペクトルを有する放射線を用いる未
凝固部の測定原理を以下のcase2〜4に説明する。
【0035】図4は放射線のエネルギースペクトル(あ
るいは素粒子のエネルギーレベル、あるいは波数)がそ
れぞれA、B、Cの場合、鋼材厚さに対する透過エネル
ギー量を表した摸式図である。すなわち、X線やγ線の
ような放射線の性質として、エネルギーレベルが異なる
と、同図の勾配すなわち物質の透過係数が異なる。エネ
ルギーレベルを、A>B>Cの順とすると、透過度もA
>B>Cの順になり、エネルギーが高いほど吸収(吸収
係数)は小さく、透過量は大きい。
【0036】例えば、工業的に利用しうる放射線源とし
ては、X線、Co60、Cs137 等があり、X線の場合は
印加電圧を変えることによって異なったエネルギーレベ
ルの放射線を得ることができる。
【0037】放射性同位元素を使う場合はCo60で2種
のレベル(A:1.33Mev(Million Electron-Volt
)、およびB:1.17Mev)、Cs137 で1種のレベ
ル(C:0.662 Mev)が得られ、それぞれのエネルギ
ーレベルにおける鋼の吸収係数は、μA =0.05、μB
0.06、μC =0.07(cm2/g )である。
【0038】ここで、図2(b) において、放射線源とし
て、2種の異なったエネルギーレベルAおよびBのスペ
クトルを用意し、それぞれのエネルギーレベルでの透過
度測定を行ったとすると、(2)式から下記の(5)お
よび(6)式が導出される。
【0039】
【数5】
【0040】
【数6】
【0041】ただし、 EA ,EB :鋳片測定状態での
放射線透過量 EA0,EB0:鋳片がない場合の放射線透過量 μA ,μB :エネルギーレベルAおよびBにおける吸収
係数 ρsl,ρlq:固相および液相の密度 である。
【0042】ここで、(5)、(6)式のうち、μA
μB 、ρsl、およびρlqは実験室的に求めることがで
き、EA0、EB0、EA およびEB 、は実測値として求め
ることができる。従って、前記の2つの独立な式
(5)、(6)を2元1次連立方程式として解けば、2
つの未知数tslとtlqを独立に求めることができる。
【0043】すなわち、case1のように、鋳片の全
体厚さtCCが未知であっても、固相と液相の2相モデル
の前提のもとで、固相厚さtslと、液相厚さtlqを求め
ることができる。
【0044】図2(c) の3相モデルにおいて、混合相6
を凝固率が均一な相(例えば、固相/液相=50/50で一
定)であると仮定し、混合相6の厚さ、密度をそれぞ
れ、tmx、ρmxとすると、3相モデルにおける透過量は
下記(7)式のようになる。
【0045】
【数7】
【0046】case3:放射線源に2つの異なったエ
ネルギーレベルAおよびBの放射線を用いたとすると、
(7)式より次の2つの(8)、(9)式が導出され
る。
【0047】
【数8】
【0048】
【数9】
【0049】ここで、鋳片厚さを既知(例えば、鋳片厚
さtCC=鋳型厚さ、または接触式などの実測値)と仮定
すれば、tcc、tsl、tlq、tmxの関係は、
【0050】
【数10】
【0051】となる。式(8)、(9)、(10)のう
ち、EA 、EB 、EA0、EB0は実測値であり、μA 、μ
B 、ρsl、ρlq、ρmxは実験室的に求められる値であ
る。従って、3つの未知数tsl、tlq、tmx、は式
(8)〜(10)の連立方程式の解として解くことがで
きる。つまり3相モデルのもとで、鋳片厚さを既知とす
れば、2つのエネルギーレベルの放射線を使うと3相の
それぞれの厚さを求めることができる。
【0052】case4:つぎに、放射線源として3つ
の異なったエネルギーレベルA、B、Cの放射線を用い
たとすると、式(8)、(9)と同様にCのエネルギー
レベルの透過度から式(11)が導出できる。
【0053】
【数11】
【0054】(8)、(9)、(11)の3つの式のう
ち、EA 〜EC 、EA0〜EC0、μA〜μC 、ρsl
ρlq、ρmxは実測値または実験室的に求められる値であ
り、3つの連立方程式の解として、tsl、tlq、tmx
を求めることができる。つまり、3つのエネルギーレベ
ルの放射線を用いれば、3相モデルの前提のもとで鋳片
厚さが未知でも固相、混合相、液相のそれぞれの厚さを
求めることができる。
【0055】case5:3相モデルでは1つの混合相
の組成を均一なものとして扱ったが、混合相をmxとm
yの2つの組成に分けた場合を考える。例えば、mx相
は75%凝固、my相は25%凝固の混合相とする4相モデ
ルを考えると、下記の(12)〜(14)式が導出され
る。
【0056】
【数12】
【0057】
【数13】
【0058】
【数14】
【0059】ここで、
【0060】
【数15】
【0061】として、tCCを既知(定数または実測値)
とすれば、4つの未知数tsl、tlq、tmx、tmyに対し
て4つの連立方程式(12)〜(15)式を解けば、4
相モデルでの各相の厚さを求めることができる。
【0062】以上のことから一般に、N種のエネルギー
レベルの放射線源を用いれば、鋳片厚さが既知の場合
(N+1)相の組成モデルでの未凝固部厚さを求めるこ
とができ、鋳片厚さが未知の場合、N相の組成モデルで
の未凝固部厚さを求めることができる。
【0063】実際の連続鋳造プロセスでは鋳片は溶鋼の
静圧により鋳片中央部が膨れるため(この現象をバルジ
ングと言う)、鋳片厚さは幅方向に一定ではない。した
がって、N種レベルのエネルギースペクトルを用いると
きはN相組成モデルを扱うことが望ましい。
【0064】図2(b) または同図(c) において、放射線
源8と検出器9を鋳片幅方向に走査し、幅方向の各点に
おいて前記tsl、tlq、tmx、を求めれば、測定断面で
の固相、液相の境界形状すなわち未凝固部形状を求める
ことができる。
【0065】ところで、図5(a) に示すように、3相モ
デルの断面において、混合相の幅端部付近の放射線の透
過経路F−Fにおいては、混合相の凝固率は50%より大
きいが、3相モデルではこの部分での凝固率を一定(例
えば50%)と仮定している。
【0066】従って、計算上の凝固相厚さは実際より大
きくなる。反対に液相の幅端部のすぐ外側の混合相で、
放射線の透過経路G−Gでの凝固率は50%より小さいた
め、計算上の液相厚さは実際より大きくなる。その結
果、同図(b) に示すように、混合相の固相線、液相線は
破線で示すように、実際より固相線は内側に、液相線は
外側に膨らんだ形となる。
【0067】これに対して、4相以上のモデルは、混合
相を2つまたはそれ以上の相として扱うので、上記の誤
差が小さくなり、より正確な凝固部形状を求めることが
できるという利点がある。ただし、実際のプロセスでの
測定環境やクレータエンドの管理の要求精度などを考慮
すると、実用的には3相モデルで十分である。
【0068】次に、鋳片の伝熱計算と放射線透過量によ
る未凝固部形状の関係について、以下に説明する。図6
は本発明の装置例を表す構成図で、同図を用いて以下に
計算手順の概要を説明する。
【0069】同図の伝熱計算装置13は溶鋼温度、鋳造
速度、スプレーノズルの冷却水温度、ノズルの開閉状態
などのプロセス信号、および鋳片の鋼種、寸法などの鋳
造に関する情報を取り込み、鋳片の3次元の温度分布を
計算する。
【0070】一方、未凝固部形状演算装置12は放射線
透過度測定装置10の放射線透過度データと、幅方向走
査装置11からの幅位置データから固相・液相・混合相
別の厚さの計算、および断面未凝固部形状計算を行う。
温度修正演算装置14は前記放射線透過度から求めた未
凝固断面形状に基づいて前記伝熱計算から得られた測定
点Mでの温度分布を修正する。つまり、透過度測定断面
における未凝固断面形状の固相線と液相線の形状は凝固
温度TS の等温線と見なすことができ、これを正しいも
のとして伝熱計算から求められた凝固温度の等温線を修
正するのである。次いで、3次元未凝固部形状演算装置
15は鋳片長手方向にわたって断面温度分布修正計算を
行い、これに基づいて3次元未凝固部形状もしくはクレ
ータエンド形状を求める。
【0071】図7は伝熱計算モデルによって求めたエン
タルピー温度の透過度測定位置Mにおける等温線図であ
る。エンタルピー温度とは溶融部については溶鋼温度に
凝固潜熱を上乗せした温度指標であって、上乗せ量は凝
固熱を比熱で除したものに相当する。同図(a) は伝熱計
算による1/4断面のエンタルピー温度の等温線図であ
る。同図は上下対称(厚さ方向=Y方向)であるが、か
ならずしも左右方向(幅方向=X方向)には対称ではな
い。固相線2Jの温度と液相線3Jの実温度は凝固温度
s でエンタルピー温度は液相線3Jの方が前記上乗せ
分だけ高い。固相線2Jと液相線3Jの間は混合相で実
温度Ts の等温帯である。
【0072】同図(b) は同図(a) のエンタルピー温度等
温線に、前記放射線の透過度測定から求めた固相線2K
と液相線3Kを重ね合わせて記入したものである。これ
らは、伝熱計算から求められた固相線2J、液相線3J
(同図(a) の固相線2J、液相線3Jと同じもの)とは
必ずしも一致しない。
【0073】本発明は、放射線透過度から求めた固相線
2K、液相線3Kに基づいて、伝熱計算から求めた固相
線2J、液相線3Jを修正し、さらには鋳片全体の伝熱
計算による温度分布を修正するのである。
【0074】この伝熱計算の修正方法として、例えば伝
熱計算時の熱伝達係数などのパラメータを修正して再計
算を行う方法が考えられる。また、放射線透過度測定に
よる液相線3Kにおけるエンタルピー温度と、伝熱計算
によるエンタルピー温度との誤差だけ、放射線透過度測
定断面の全点での温度を一律に補正する方法などが考え
られる。
【0075】以下に、本発明者が用いた修正方法を一例
として説明する。図7(b) の鋳片断面で幅方向のある位
置H−Hの厚さ方向の温度分布を考える。図8に断面H
−Hにおける厚さ方向のエンタルピー温度を示す。実線
のグラフhJ =hJ (y)は伝熱計算から求めたエンタ
ルピー温度分布で、鋳片厚さ方向に連続的に求められ
る。同図でHlqは液相線のエンタルピー温度、Hslは固
相線のエンタルピー温度で、Hslは凝固温度Ts と同じ
である。
【0076】伝熱計算から求めた固相線は点2Jで表さ
れ、液相線は点3Jで表される。放射線透過度から求め
た固相線は点2K、液相線は点3Kで表され、2K、3
K点は離散的に求められている。この2点に基づいて、
同図の点線のグラフ、すなわち修正後のエンタルピー温
度:hK =hK (y)を求めるに際し、hJ からhK
の修正は以下のように行う。 (1) 0≦y<1/2 tlqの領域(液相)では:
【0077】
【数16】
【0078】(2) 1/2 tlq≦y<1/2 tlq+1/2 tmx
領域(混合相)では:
【0079】
【数17】
【0080】(3) 1/2 tlq+1/2 tmx≦y<1/2 tcc
領域(固相)では、
【0081】
【数18】
【0082】とする。つまり、図8において、点線のグ
ラフhK は、(1) 液相領域では液相線におけるエンタル
ピー温度誤差Δlqを上乗せし、(2) 混合相では液相線と
固相線でのエンタルピー温度誤差の比例計算による補間
を行い、(3) 固相では、固相線におけるエンタルピー温
度誤差Δslを上乗せするのである。
【0083】図9(a) は(16)〜(18)式の右辺の
修正量のみ、すなわち(hK −hJ)をグラフ化したも
のである。この修正量をΔM (y)とする。この計算を
幅全体に対して行うと透過量測定位置Mでの断面のエン
タルピー温度修正量ΔM (x,y)が決まる。
【0084】図9(b) は測定位置Mにおける温度修正量
ΔM (x,y)を立体的、模式的にに表したものであ
る。前記修正量を以下ではΔ(x、y、M)と表すが、
コンピュータ内部では2次元の網点(x,y)に対して
配列実数値として保存される。
【0085】次に、測定位置Mより下流側の鋳片長手方
向の温度分布を推定する計算を行う方法を説明する。図
10に鋳片長手方向のエンタルピー温度修正計算手順の
概念図を示す。
【0086】同図のhK =hK (x,y,M)は放射線
透過度測定点Mにおけるエンタルピー温度修正結果であ
る。Δ(x、y、M)は図9のΔ(x、y)と同じもの
で、伝熱計算と放射線透過度計算のエンタルピー温度の
誤差であり、かつ長手方向の他の断面の修正量でもあ
る。hJ (x,y,N)、hJ (x,y,N+n)・・
・は他の断面N、N+n、・・・の伝熱計算によるエン
タルピー温度であり、hK (x,y,N)、hK (x,
y,N+n)・・・は修正されたエンタルピー温度であ
る。この時、N断面でのエンタルピー温度の修正は下記
の計算を行う。
【0087】
【数19】
【0088】つまり、放射線測定位置Mにおける修正量
をそのまま、下流側の鋳片断面内の網点のエンタルピー
温度の修正量として上乗せする。このように、断面Nに
おける修正エンタルピー温度分布が求められると、凝固
温度に相当する点を結ぶことによって固相線が求められ
る。同様に、凝固温度+(凝固潜熱/比熱)すなわち液
相エンタルピー温度に相当する点を結べば液相線が求め
られる。また、溶融部のエンタルピー温度から凝固潜熱
に相当する温度(凝固潜熱/比熱)を差し引けば、通常
の温度分布が求められる。
【0089】以下、N+1、N+2、・・・・と順次計
算することにより、各断面のエンタルピー温度分布が求
まり、固相線、液相線が求められる。M、N、N+1、
N+2、・・・N+nの各断面において、鋳片厚さ中心
における固相線、液相線の位置を鋳片長手方向(Z方
向)に結べば鋳片を上から見たときの固相および液相ク
レータエンド形状が求められる。
【0090】図11はこの方法で求められたクレータエ
ンド形状の摸式図である。断面M、N、N+1・・・の
各固相線2、液相線3は修正された固相線、液相線であ
り、これらを結ぶ点線が固相クレータエンド21、液相
クレータエンド31である。
【0091】図6は前述の本発明の装置の構成例である
が、以下に構成上の留意点を述べる。放射線透過度測定
装置10は2次冷却帯のスプレーゾーンの後、最終凝固
点Pの前1〜5mの位置に設置するのが望ましい。この
放射線透過度測定装置10は幅方向走査装置11により
幅方向に往復移動可能な構造となっており、走査中の位
置をコンピュータに送信している。メンテナンスなどを
考慮して、同装置10は鋳造ラインから引き出して随時
保守ゾーンに引き込みができる構造とするのが望まし
い。放射線透過度測定装置10のγ線放射線源8にはC
60とCs137 の混合物100〜500Ci(キュリー)
などを用いるのがコスト上望ましい。検出器9の好例は
シンチレーションカウンター型の検出器で、Co60の2
つのエネルギースペクトル(A,B)およびSc137
1つのスペクトル(C)を検出するため波高弁別器(図
示せず)を備えており、エネルギーレベル別にパルスカ
ウントし、時間平均を取って透過度を測定できる検出器
である。
【0092】
【実施例】本発明を確認をするために用いた鋼種の成
分、および鋳造条件を表1に示す。
【0093】
【表1】
【0094】同鋼種を電気炉で溶解し、凝固温度−5℃
での凝固状態、および凝固温度+5℃の溶融状態で、C
60の2つのエネルギースペクトル(A,B)、および
Cs137 のエネルギースペクトル(C)での吸収係数μ
A 、μB 、μC を測定した。
【0095】また、前記の凝固状態密度ρsl、ρlqを測
定した。また3相モデルにおける混合相の密度として、 ρmx=(ρsl+ρlq)/2 とした。
【0096】図12は本実施例における放射線透過度測
定結果の模式図である。すなわち、試験用の連続鋳造設
備で前記の鋳片を鋳込み、放射線透過度測定装置10を
鋳片幅方向に走査し、未凝固部形状(固相線2K、液相
線3K)を得たものである。図13は、伝熱計算により
鋳片の温度を推定して計算した結果の等エンタルピー温
度分布図である。
【0097】図12で、固相線2Kと液相線3Kは、図
13のような単純な形状ではなく、等温線が中央部でく
びれたようになっている。これは、伝熱計算上はV字状
クレータエンドとなっているが、放射線透過度測定結果
では、W字状クレータエンドになっていることを示唆し
ている。
【0098】図14は図12と図13から測定断面のエ
ンタルピー温度分布を修正した結果の等エンタルピー温
度分布図である。図15は、図14で求めた測定位置M
での等エンタルピー温度分布から断面温度の修正量を求
め、鋳片長手方向の温度分布を修正し、3次元のエンタ
ルピー温度分布を得て、クレータエンド形状を求めた結
果の模式図である。
【0099】同図上の○、△、●の各点は鋲打ち法によ
り鋳造中の凝固状態を確認したものである。●は固相
(鋲の溶解無し)、△は混合相(鋲の一部溶解)、○は
液相(溶解)であることを確認した。同図から、算出し
たクレータエンド形状と前記鋲打ちから確認したクレー
タエンドとはよく一致していた。
【0100】
【発明の効果】連続鋳造におけるクレータエンドの形状
を液相線、固相線を弁別して精度よく検出することがで
き、中心偏析管理などの品質管理、未凝固圧下などの品
質改善に効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレータエンドの摸式図であり、それぞれ同図
(a) はV字状、同図(b) はW字状のクレータエンドを表
す。
【図2】鋳片の未凝固部断面の摸式図であり、同図(a)
は固相、液相、および凝固が進行中の混合相の摸式図、
同図(b) は固相と液相のみの2相モデルの摸式図、同図
(c) は固相、液相および混合相が均一組成と仮定した3
相モデルの模式図である。
【図3】凝固点付近の鋳片の温度と密度の関係を表すグ
ラフである。
【図4】放射線エネルギースペクトルの差違による放射
線透過量を半対数目盛りで表したグラフである。
【図5】3相モデルにおいて、未凝固端部での測定誤差
の説明図であり、同図(a) は放射線透過度の測定位置を
表し、同図(b) は測定結果の誤差を表す。
【図6】本発明の装置例を表す構成図である。
【図7】3相モデルによる鋳片断面のエンタルピー温度
分布を表す模式図である。同図(a) は伝熱計算から求め
たエンタルピー温度分布の模式図、同図(b) は同図
(a)のエンタルピー温度から求めた固相線、液相線と
放射線透過度から求めた固相線、液相線の差異を表す模
式図である。
【図8】放射線透過度の測定断面において、ある幅位置
でのエンタルピー温度を表す図である。
【図9】放射線透過度の測定断面において、伝熱計算か
ら求めたエンタルピー温度に対する修正量を表すグラフ
である。同図(a) はある幅位置でのエンタルピー温
度修正量を表すグラフであり、同図(b) は鋳片全幅にわ
たってのエンタルピー温度修正量を立体的に表したグラ
フである。
【図10】放射線透過度測定断面におけるエンタルピー
温度修正量に基づいて、鋳片長手方向の温度を修正する
方法の説明図である。
【図11】鋳片長手方向の各断面の固相線、液相線か
ら、クレータエンド形状を求める方法の説明図である。
【図12】本発明の実施例における放射線透過度の測定
断面での固相線、液相線の計算結果を示す模式図であ
る。
【図13】本発明の実施例における放射線透過度の測定
断面での、伝熱計算結果の等エンタルピー温度分布図で
ある。
【図14】本発明の実施例における放射線透過度の測定
断面での、修正計算後の等エンタルピー温度分布図であ
る。
【図15】本発明の実施例におけるクレータエンド計算
結果と、鋲打ち試験の結果を示す模式図である。
【符号の説明】
1:鋳片 2:固相線 3:液相線 4:固相 5:液相 6:混合相 7:固液境界線 8:放射線源 9:放射線検出器 10:放射線透過度測定装置 11:幅方向走査装置 12:未凝固形状演算装置 13:伝熱計算装置 14:温度修正演算装置 15:3次元未凝固部形状演算装置 21:固相クレータエンド 31:液相クレータエンド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つ以上の異なったエネルギースペクト
    ルを有する放射線の、鋳片厚さ方向の透過度の鋳片幅方
    向分布に基づいて、鋳片断面の未凝固部形状を求めるこ
    とを特徴とする連続鋳造鋳片の未凝固部形状の検出方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法によって鋳片断面の未凝
    固部形状を求め、伝熱計算によって鋳片の温度分布を求
    め、前記未凝固部形状に基づいて前記の温度分布を修正
    し、前記修正された温度分布に基づいて3次元の未凝固
    部形状を求めることを特徴とする連続鋳造鋳片の未凝固
    部形状の検出方法。
  3. 【請求項3】 2つ以上の異なったエネルギースペクト
    ルを有する放射線の、鋳片の厚さ方向の透過度を測定す
    る放射線透過度測定装置と、前記放射線透過度測定装置
    を鋳片幅方向に走査する幅方向走査装置と、前記放射線
    透過度測定装置と幅方向走査装置によって得られた透過
    度の鋳片幅方向の分布に基づいて、鋳片断面の未凝固部
    形状を求める未凝固部形状演算装置と、溶鋼温度、スプ
    レー冷却水温度、冷却水ノズル状態および鋳造速度に基
    づいて鋳片の温度分布を求める伝熱計算装置と、前記鋳
    片の温度分布と前記断面の未凝固部形状に基づいて温度
    分布を修正する温度修正演算装置と、前記修正された温
    度分布に基づいて3次元の未凝固部形状を求める3次元
    未凝固部形状演算装置とを備えたことを特徴とする連続
    鋳造鋳片の未凝固部形状の検出装置。
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