JPH10325615A - 排水栓 - Google Patents

排水栓

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JPH10325615A
JPH10325615A JP13336397A JP13336397A JPH10325615A JP H10325615 A JPH10325615 A JP H10325615A JP 13336397 A JP13336397 A JP 13336397A JP 13336397 A JP13336397 A JP 13336397A JP H10325615 A JPH10325615 A JP H10325615A
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plug
auxiliary
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opening
hollow body
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JP13336397A
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Yoshiaki Ameyama
善昭 飴山
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TOKYO DANREIKI Manufacturing
TOKYO DANREIKI SEISAKUSHO KK
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TOKYO DANREIKI Manufacturing
TOKYO DANREIKI SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造の簡素化を図り部品点数を少なくし、生
産性の向上と管理コストの低減が図れる排水栓を提供す
ること。 【解決手段】 排水口とは別に、タンクの残留水を外部
へ排出するための非常用給水栓5を備えた排水栓であ
る。非常用給水栓5に対応して、栓主体20に二つの孔
部25,26が設けられた。そして残留水を排出させる
ために、任意に特定される孔部26にのみ、この導通を
開閉する中空体51が設けられ、他方の孔部25にはこ
れを閉塞するネジ栓60が設けられた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば貯湯式の
電気温水器やガス給湯給水器等に組み込まれ、これら装
置のタンク内に貯留された温水を外部へ排出させる排水
栓に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は貯湯式の電気温水器の概略を示
し、その正面から見た半断面図である。電気温水器の筐
体10の内部には、温水を貯留するタンク11が設けら
れ、タンク11へは、水道源に接続される給水管の端末
である給水口12を経て供給される。タンク11内の貯
留水は、筐体10に設けられた図示省略の電気ヒータに
よって所定温度に加熱昇温される。そしてタンク11の
頂部に接続される給湯配管13を介して各所に給湯され
る。この給湯配管13の下流端の蛇口131を開けると
タンク11内の温水は、水道水圧(又は減圧弁の設定水
圧)によって上方に押し上げられ、前記経路で給湯され
るのである。
【0003】また、タンク11の下部には、タンク11
内の残留水を電気温水器の外部へ排水するための排水栓
7が設けられている。このような排水栓7として、図7
から図10にその詳細を示す。図7は、排水栓7の縦断
面図でありタンク11との関係を示し、図8は図7のC
−C断面を示し、更に図9は操作部側の正面図を示して
いる。また、図10は排水栓7の弁機構部の詳細断面を
示している。
【0004】図7に示すように、排水栓7は、接続管3
を介してタンク11側へ接続される。排水栓7のハウジ
ングは、図8に示すように、排水弁83を内蔵する筒状
主体71と非常用給水栓5を取り付けた接続筒部72と
に分割されている。一方の接続筒部72は、接続管3に
螺合接続され、前記接続管3に対して直角に突出した筒
部77を具備し、この筒部77に非常用給水栓5が設け
られている。また他方の筒状主体71には、排水弁83
が設けられ、下向きに開口する排水用接続部4が連設さ
れている。
【0005】排水弁83は、弁体85が軸部材81の進
退により筒状主体71内部に形成された弁座86に接離
されて、接続筒部72から排水用接続部4への回路を開
閉する構成である。なお、先端側は弁体85の中心に形
成された弁座口89に連通する中空部となっている。そ
の中空部の内部には、軸部材81は、筒状主体71内の
ネジ部と螺合されていることから、つまみ80の回転に
より軸線方向に進退され、先端側は弁体85の中心に形
成された弁座口89に連通する中空部となっている。そ
の中空部の内部には、前記弁座口89を閉じる逃し弁8
7が設けられ、圧縮バネ88により弁座口89に押し付
けられている。また、前記中空部の一端は軸部材81の
中程の連通孔811を介して軸部材81と筒状主体71
との間の環状間隙に連通している。この逃し弁87によ
り接続口76側の内部圧力が圧縮バネ88による設定圧
力以上になるとタンク11内を開放し、タンク11内の
圧力の異常上昇を防止する。
【0006】更に筒状主体71の上部には、排水用接続
部4の反対側にホースエンド6が設けられ、タンク11
の頂部に設けた給湯管13に設けた逃がし弁14の漏水
口が連絡管16により接続されており、この逃がし弁1
4の作動時の漏水を排水栓7を介して排水用接続部4側
に排水する。一方、非常用給水栓5は、災害時などの非
常時において、タンク11内の残留水が使用できるよう
にするもので、筒部77内に設けられている。この非常
用給水栓5は、中空状に形成された筒状主体91と、こ
れに外端固定されたつまみ92とからなる。筒状主体9
1は、その中程外周部が、筒部77の内周壁に設けられ
たネジに螺合され、回転により軸線方向に進退行され
る。筒状主体91における、前記つまみ92側はホース
エンド97となっており、他方、先端部は、図10に示
すように無開口の頭部となり、その外周部にOリング9
3が端嵌装着されている。また筒状主体91の周壁に
は、周壁内外を連通する孔部94が形成されている。従
って、筒状主体91が筒部77の基端側に押し込まれる
と、図10の(a)に示すように、Oリング93が弁座7
8に当接して閉弁状態となり、筒状体91が逆に退行さ
れると、図10の (b)に示すように、タンク11側(接
続口76側)の水は、筒部77に設けられた環状溝77
bと筒状主体91の外周側との間隙Gを経て、孔部94
から筒状主体91の内部96を通り、ホースエンド97
から取り出せる。従って、非常時には、タンク11内の
残留水を飲料水として利用できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図例の電気温水器1
は、非常用給水栓5のホースエンド97が、図11の
(a)に示すように、向って左方向へ出るよう設けられて
おり、従って非常用給水栓5は、図9の実線に示す状態
に組み立てられている。しかしながら、電気温水器1の
設置場所や設置条件によっては、ホースエンド97の向
きを上記の向きとは逆向きの排水栓として要求される場
合もあり、これに対応して、非常用給水栓5は図9の二
点鎖線に示す状態として組み立てる必要がある。このた
め、従来の排水栓7では、排水口74側の筒状主体71
に対して、非常用給水栓5の向きが相違した少なくとも
二種類のハウジングを用意しなければならなかった。ま
た図例の他、筒状主体71と接続筒部72とが予め一体
に形成されたハウジングを用いる場合も同様に、向きの
異なる少なくとも二種類のハウジングが必要であった。
【0008】従って、これらの部品を使い分ける必要が
生じ、部品の管理が煩雑となると共に、常にそのための
部品を保持する必要から、製造及び管理コストを押し上
げていた。本発明は上記の課題を解決するためになされ
たものであって、本発明の目的は構造の簡素化を図り部
品点数を少なくし、生産性の向上と管理コストの低減が
図れる排水栓を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた請求項1記載の排水栓は、『入口側接続部から
排出口に至る主流路を具備する栓主体と、前記栓主体に
設けられ、前記主流路を開閉する開閉手段と、前記栓主
体における前記開閉手段よりも上流側に、前記排出口と
は別に設けられた補助排出口と、前記補助排出口の流路
を開閉する補助開閉手段とを備えた排水栓であって、前
記補助排出口は前記栓主体の前記主流路に連通するよう
に複数個設けられ、前記補助排出口のうちの特定の補助
排出口に前記補助開閉手段が取り外し可能に設けられる
一方、その他の前記補助排出口は閉塞部材により取り外
し可能に閉塞され、前記補助開閉手段と前記閉塞部材と
は相互に交換可能に取り付けられている』ことを特徴と
する。
【0010】この解決手段によれば、本排水栓には、排
出口とは別に、主流路に連通する複数の補助排出口が設
けられ、これら補助排出口のうち排水させたい特定の補
助排出口に補助開閉手段を取り外し可能に設ける一方、
その他の補助排出口は閉塞部材によって取り外し可能に
閉塞された。そして前記補助開閉手段と前記閉塞部材と
は、当該補助排出口に対して相互に交換可能に取り付け
られている。従って、補助開閉手段と閉塞部材とを自由
に組み替えて取り付けでき、複数個ある補助排出口のう
ち、排水させたい位置や方向に応じた補助排出口を任意
に選択できる。このため、排水栓が取り付けられる場面
により補助排出口の取り出し口も種々に変わるが、これ
に応じて従来のように、予め補助排出口が種々の向きや
位置に設けられた排水栓を別個に用意しておく必要がな
い。よって本排水栓によれば、これを構成する栓主体、
補助開閉手段及び閉塞部材が共通に用いられ、構造も簡
素化されから、生産性の向上と管理コストの低減が図れ
る。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載を限
定し、『前記補助排出口のうち、前記特定の補助排出口
とその他の補助排出口とは、前記栓主体における周方向
の反対側に対峙して設けられた』ことを特徴とする。こ
の解決手段によれば、特定の補助排出口とその他の補助
排出口とを、栓主体における周方向の反対側に対峙して
設けるようにした。このため、排水させたい特定の補助
排出口が、上記対峙するような栓主体の反対部位、即ち
方向性の全く相違する部位へ任意に設定されたとして
も、そのための排水栓を別に用意しておく必要がなく、
付加的部品も必要とせずに、所望の補助排出口を備えた
排水栓が得られる。従って、請求項1記載に加えてより
一層に生産性の向上と管理コストの低減が図れる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載を限
定し、『前記補助排出口のうち、前記特定の補助排出口
とその他の補助排出口とは、前記栓主体の主流路に対し
て直角に貫設されるものとし、前記補助開閉手段は直線
状の貫通流路を具備する中空体の内側端部が前記栓主体
の内部で前記閉塞部材の端面に接離して前記貫通流路を
開閉する構成であり、前記閉塞部材と前記中空体が共に
補助排出口に対して外周気密状態に螺合装着され、前記
中空体は前記螺合による対偶により回転操作に応じて軸
線方向に進退する構成である』ことを特徴とする。
【0013】この解決手段によれば、補助開閉手段とし
て、中空体はこれに対応した閉塞部材とで次のような開
閉動作を行う。即ち中空体を回転操作により螺進させる
と、この中空体の内側端面が閉塞部材の端面に接触して
中空体の端面開口が閉塞され、これにより中空体の貫通
流路側と栓主体の主流路側とが隔絶される。そしてこれ
とは逆に中空体を螺退させると中空体の内側端面が閉塞
部材の端面から離間し、前記貫通流路側と前記主流路側
とが連通するから、栓主体の入口側接続部の水は栓主体
の主流路から中空体の貫通流路を通り、中空体の外側端
部から外部へ排水される。中空体及び閉塞部材は共にそ
れぞれ対応する補助排出口に螺合装着され、取り外し可
能に設けられると共に相互に交換可能であり、複数個あ
る補助排出口の中から自由に選択して設けることがで
き、排水させたい位置や方向に応じた特定の補助排出口
を容易に設けることができる。加えて、補助開閉手段と
して、このような中空体と閉塞部材とを用い、これらの
接離により開閉するようにした。このため構成が簡素化
される。従って、請求項1記載に加えてより一層の生産
性の向上と管理コストの低減が図れる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、排水させたい特定の補助排出口に応じて、
予め設けられた複数の補助排出口に補助開閉手段及び閉
塞部材がそれぞれ取り外し可能で且つ相互に交換可能に
取り付けられるから、補助排出口の取り出し口の向きや
位置に応じた所望の排水栓が容易に得られ、そのための
部品を別に必要とせず、またそれ専用の排水栓構造を予
め何種類も用意しておく必要もない。このため、部品の
共通化が図れ、構造も簡素化されるから、生産性の向上
と管理コストの低減が図れる。
【0015】請求項2記載の発明によれば、特定の補助
排出口とその他の補助排出口とを、栓主体における周方
向の反対側に対峙して設けるようにしたから、特定の補
助排出口が、方向性の全く相違する部位へ任意に設定さ
れたとしても、そのための栓主体を別々に用意しておく
必要がなく、しかも付加的部品も必要としないから、よ
り請求項1記載に加えてより一層に生産性の向上と管理
コストの低減が図れる。
【0016】請求項3記載の発明によれば、補助開閉手
段に中空体とこれに対応する閉塞部材とを用い、これら
は複数の補助排出口に対して取り外し可能で且つ相互に
交換可能に取り付けられるようにした。このため、構造
が簡素化されしかも取り付けが容易であり、請求項1記
載に加えてより一層に生産性の向上と管理コストの低減
が図れる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかる排水栓の
実施の形態を、図示例と共に説明する。本発明の排水栓
2は、図11に示した従来の排水栓7と同様に、図例の
電気温水器1等のタンク11に取り付けられて用いられ
る。図1は、前記取付状態の側面図、図2は平面図、図
3は図2のB−B断面図である。更に図4は図1のA−
A断面図を示している。図5は図4の一部、中空体51
とゴムシート61の部分を拡大した断面図である。
【0018】この実施の形態の排水栓は、タンク11に
接続される栓主体20に既述従来の排水弁38と同様の
構成の排水弁40を内蔵した構成である。栓主体20の
上流側半体にタンク11への接続筒部21を設けると共
に、後述の非常用給水栓5を設け、他方の下流側半体の
内部は排水弁40を内蔵するための弁室とし、この弁室
に連通するように、排水用筒部22を下方に突出させ、
反対に上方にはホースエンド6が突出している。
【0019】以下、これらの各部について説明する。排
水弁40は、従来の排水弁38と全く同様の構成であ
り、弁室の端部構成壁を貫通するように設けられた軸部
材31の内側端部に弁体42を形成し、弁室からの突出
端部につまみ30を取り付けている。そして、軸部材3
1の回動操作により、弁体42を進退駆動して、前記弁
室と前記接続筒部21との境界の弁座27に対して接離
するようになっている。
【0020】また、弁体42の内部は、弁座27によっ
て囲まれる範囲に形成された弁座口44から軸部材31
の中程の孔部41に連通する流路を備え、この流路内
に、既述従来の逃し弁87と同様の構成の逃し弁46が
内蔵されている。この逃し弁46の機能は、従来のもの
と同様である。前記非常用給水栓5は、内部を直線状の
貫通流路とするパイプ状の中空体51が、栓主体20に
対して直角に貫設され、栓主体20の周壁に設けたネジ
栓60の端面に前記中空体51の内側端部51aを接離
させることにより、前記貫通流路を開閉させるようにし
たものである。
【0021】具体的には、中空体51が貫設される周壁
の孔部26と、ネジ栓60が取り付けられる孔部25と
は、栓主体20に対して直角に貫設されると共に互いに
対峙して設けられ、更にそれぞれは実質的に同じ孔部形
状に形成され、各開口内部に同じ仕様のネジ部が設けら
れている。中空体51にはそのほぼ中央部に設けられた
スリーブ部55に上記仕様のネジ部が形成され、この部
分で孔部26に螺着される。またネジ栓60はその外周
部に同様のネジ部が設けられ、端面62を栓主体20の
内部へ臨ませるようにして螺着される。図例では、ネジ
栓60の端面62には、中空体51の内側端部51aに
対する封止性能を高める為のゴムシート61が被覆され
ている。尚、図示省略するが、このようなゴムシート6
1に代えて、中空体51の内側端部51aのほうに可撓
性のリング部材を取り付けるようにすることもできる。
【0022】この他、中空体51及びネジ栓60は、共
にそれぞれの孔部26,25に対して外周気密状態に装
着される。中空体51と一体に設けられたつまみ53を
回転させて、図5 (a)に示すように中空体51を螺進さ
せると中空体51の内側端部51aがゴムシート61に
接触し、貫通流路58と栓主体20の内部Iとが隔絶さ
れる。内側端部51aは軸線方向に対して直角な切り口
断面を有しているので、ゴムシート61に対して均等に
接触させることができる。一方、つまみ53を逆に回転
させて、図5 (b)に示すように、中空体51を軸線方向
に螺退させると、その内側端部51aがゴムシート61
から離間し、貫通流路58と栓主体20の内部Iとが連
通する。
【0023】上記実施の形態の排水栓は、従来のものと
同様に、給湯機のタンク11と接続され、ホースエンド
6には、連絡管16が接続され、排水用筒部22には、
排水用の配管が螺合接続される。タンク11内の残留水
を排出するには、つまみ30の操作により排水弁40を
開弁させる。タンク11内が設定圧力以上になると、逃
し弁46が開弁して孔部41から排水用筒部22を介し
て外部に排出される。タンク11の頂部に連設される逃
し弁14(又は安全弁、或はエアーベント)からの漏水
も連絡管16を介してホースエンド6から排水弁の栓主
体20を経てて排水用筒部22から外部に排出される。
【0024】非常時には非常用給水栓5を開くと中空体
51のホースエンド51bからタンク11内の水又は温
水が取り出せる。給湯機の設置条件によっては、非常用
給水栓5の取り出し側が、栓主体20に対して左右の何
れか一方に限定されることがある。この場合には、それ
に合わせて、非常用給水栓5の取付姿勢を変える。図2
の場合には、取り出し側、つまりホースエンド51b側
が栓主体20に対して左側にあるが、これを反対向きに
するには、図6に示すように逆に右側にあるものとす
る。このものでは、孔部25,26はそれぞれの形状及
びネジ仕様が同じであり、しかも栓主体20の周壁で対
峙して設けられており、これに螺着される中空体51及
びネジ栓60も同じネジ仕様を備えた構成であるから、
中空体51とネジ栓60とを入れ替えるだけで、非常用
給水栓5の取付姿勢を変えられる。この変更は現場で簡
単に行え、何ら手間を要さず、そのための部品も必要と
しない。なお、この実施の形態の非常用給水栓5は、タ
ンク11側である入口側流路に対して屈曲する出口を持
つ開閉弁ともいえ、つまり、『補助排出口たる孔部2
5,26のうち、特定の補助排出口とその他の補助排出
口とは、栓主体20の主流路に対して直角に貫設され、
補助開閉手段たる中空体51は直線状の貫通流路58を
具備する中空体51の内側端部51aが栓主体20の内
部で閉塞部材たるネジ栓60の端面61に接離して貫通
流路58を開閉する構成であり、中空体51は前記螺合
による対偶により回転操作に応じて軸線方向に進退す
る』構成としたから、非常用給水栓5から取り出したい
水の向きが設置場所に応じて容易に変更することがで
き、別にそのための部品や専用形状のものを用意する必
要もない。
【0025】図例の排水栓では、栓主体20の周壁に二
箇所の孔部25,26を設けていたが、補助排出口とし
ての同様の孔部を更に増加させることもできる。その場
合、栓主体20の周壁の周方向に間隔をもって設け、非
常用給水栓5が取り付けられない孔部はネジ栓60等の
閉塞部材で閉塞させればよい。非常用給水栓としては図
例のものの他、従来例に示した構成のものも用いること
ができ、その場合は補助排出口同士の配列が必ずしも整
列状に対峙していなくてもよい。いずれにしても補助排
出口を複数個配設することにより、非常用給水栓をより
種々の向きに対応させることができる排水栓となる。
【0026】このように本発明の排水栓には、栓主体2
0に、予めこのような補助排出口が複数個設けられ、タ
ンク11の残留水を非常用給水栓5から排出させたい所
定の取り出し場所に応じて、それぞれ対応する補助排出
口へ図例のネジ栓60と中空体51を取り付ければよ
い。これらの取り付けは螺着等による取り外し可能に設
けられると共に、相互に交換可能に取り付けられるか
ら、部品の共通化が図れ手間を要さず、管理コストも低
減できる。
【0027】次に、本排水栓に示した非常用給水栓5に
おいて、上記したようにネジ栓60の端面62には、中
空体51の内側端部51aに対する封止性能を高める為
のゴムシート61が被覆されているが、これらの構成に
ついて更に詳述する。図5に示すように、ゴムシート6
1が被覆されるネジ栓60の端面62の外周縁部64
は、小径に形成され、さらにその外側には環状溝63が
形成されている。ゴムシート61はブッシュ端面62の
表面形状よりも大きく形成され、その外周縁部61bが
図に示すように折り込まれる。これによりゴムシート6
1は孔部25の内壁25aとネジ栓60の外周縁部64
とで挟着されると共に、その外周縁部61bが環状溝6
3内に収容される。このようなゴムシート61の取り付
け作業は、ネジ栓60の表面62にゴムシート61を仮
保持した状態で、ネジ栓60を孔部25へ挿入し、その
まま螺着させればよく、これにより栓主体20の内部側
へゴムシート61の表面61aを容易に臨ませることが
できる。
【0028】従ってゴムシート61は、ネジ栓60の表
面62にあって、ゴムシート表面61aに当接される中
空体51の先端開口部51aよりも大きい形状であれば
よく、余ったゴムシート61の外周縁部61bは環状溝
63内に収容できるから取り扱いも容易となる。なお、
図例のようにゴムシート61の外周縁部61bを断面形
状で略円形に形成することにより、外周縁部61bを環
状溝63へ収容させることが容易となると共に、ゴムシ
ート61がこの環状溝63から外れることを防止してい
る。
【0029】またゴムシート61は、内壁25aと外周
縁部64とで挟着されるが、これら両部材の間隙は、ゴ
ムシート61の厚み寸法に合致した厳格な精度を必要と
しない。仮にこの間隙がゴムシート61の厚み寸法より
も若干大きくても、ゴムシートはその弾発変形により、
この間隙で係合保持される。なお、ゴムシート61がネ
ジ栓60に被覆される際、ゴムシート61がブッシュ表
面62から多少浮き上がった状態で取り付けられたとし
ても、中空体51の内側端部51aがこのゴムシートの
表面61aに当接するものであるから、なんら問題を生
じない。この他、上記ゴムシート61は予め、略カップ
状に形成されたものを用いることもできる。
【0030】本実施の非常用給水栓5は、中空体51が
両端開口の貫通形状であり、図8等の従来の非常用給水
栓のように、部分的に閉塞箇所や側孔等を設ける必要が
なく、形状が簡単でそのための加工も容易となる。そし
てネジ栓60は栓主体20の孔部25に螺合装着され、
ゴムシート61は栓主体20の内部側に臨む表面62に
設けられており、従って中空体51の内側端部51aが
ゴムシート61に当接する部位は、栓主体20の内部側
であるが、ネジ栓60は栓主体20と別に加工形成する
ことができるから、それ自体の加工が容易となる。しか
も栓主体20の周壁内部の形状を問わず、ゴムシート6
1が設けられるネジ栓60の表面を平面状等の任意に形
成することができる。加えて、中空体51の内側端部5
1aをゴムシート61に当接させるだけで閉止状態とな
るため、ネジ栓60自体及びそのネジ栓60に設けられ
たゴムシート61には、内側端部51aに対応する厳格
な形状寸法や取付寸法上の精度を必要としない。このた
め、本実施の形態の非常用給水栓5は、加工や組み立て
が容易となり、上記のように厳格な寸法精度や形状を必
要とせずに所定の開閉機能を確保することができるか
ら、生産性の向上が図れ、信頼性も高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排水栓の正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】図1のA−A断面図である。
【図5】図4の要部拡大断面図である。
【図6】図4における排水栓を組み換えた状態の要部拡
大断面図である。
【図7】従来の排水栓の正面図である。
【図8】図7のC−C断面図である。
【図9】従来の排水栓の側面図である。
【図10】図8の要部拡大断面図であるい。
【図11】電気温水器の全体構成図である。
【符号の説明】
5・・・非常用給水栓 11・・・タンク 16・・・連絡管 20・・・栓主体 22・・・排水口部 24・・・接続口 25,26・・・孔部 30・・・つまみ 31・・・軸部材 40・・・排水栓 51・・・中空体 60・・・ネジ栓 61・・・ゴムシート 63・・・環状溝 (尚、各図中、同一符号は同一または相当部分を示
す。)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口側接続部から排出口に至る主流路を
    具備する栓主体と、 前記栓主体に設けられ、前記主流路を開閉する開閉手段
    と、 前記栓主体における前記開閉手段よりも上流側に、前記
    排出口とは別に設けられた補助排出口と、 前記補助排出口の流路を開閉する補助開閉手段とを備え
    た排水栓であって、 前記補助排出口は前記栓主体の前記主流路に連通するよ
    うに複数個設けられ、 前記補助排出口のうちの特定の補助排出口に前記補助開
    閉手段が取り外し可能に設けられる一方、その他の前記
    補助排出口は閉塞部材により取り外し可能に閉塞され、
    前記補助開閉手段と前記閉塞部材とは相互に交換可能に
    取り付けられている、ことを特徴とする排水栓。
  2. 【請求項2】 前記補助排出口のうち、前記特定の補助
    排出口とその他の補助排出口とは、前記栓主体における
    周方向の反対側に対峙して設けられた、請求項1記載の
    排水栓。
  3. 【請求項3】 前記補助排出口のうち、前記特定の補助
    排出口とその他の補助排出口とは、前記栓主体の主流路
    に対して直角に貫設されるものとし、 前記補助開閉手段は直線状の貫通流路を具備する中空体
    の内側端部が前記栓主体の内部で前記閉塞部材の端面に
    接離して前記貫通流路を開閉する構成であり、前記閉塞
    部材と前記中空体が共に補助排出口に対して外周気密状
    態に螺合装着され、前記中空体は前記螺合による対偶に
    より回転操作に応じて軸線方向に進退する構成である、
    請求項1記載の排水栓。
JP13336397A 1997-05-23 1997-05-23 排水栓 Pending JPH10325615A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100727447B1 (ko) 2001-06-28 2007-06-13 후지쯔 가부시끼가이샤 자기 기록 방법 및 장치 및 이것에 사용하는 자기 기록 매체
GB2489024A (en) * 2011-03-16 2012-09-19 Stewart Dalby Pipe comprising a pipe wall having a drain aperture

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KR100727447B1 (ko) 2001-06-28 2007-06-13 후지쯔 가부시끼가이샤 자기 기록 방법 및 장치 및 이것에 사용하는 자기 기록 매체
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