JPH1032546A - 光伝送システム及び光分岐装置 - Google Patents

光伝送システム及び光分岐装置

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JPH1032546A
JPH1032546A JP8189547A JP18954796A JPH1032546A JP H1032546 A JPH1032546 A JP H1032546A JP 8189547 A JP8189547 A JP 8189547A JP 18954796 A JP18954796 A JP 18954796A JP H1032546 A JPH1032546 A JP H1032546A
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JP
Japan
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optical fiber
optical
wavelength
fiber line
line pair
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Application number
JP8189547A
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English (en)
Inventor
Koichi Tachikura
公一 立蔵
Koji Goto
光司 後藤
Naoki Norimatsu
直樹 則松
Shu Yamamoto
周 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
K D D KAITEI CABLE SYST KK
KDDI Corp
Original Assignee
K D D KAITEI CABLE SYST KK
Kokusai Denshin Denwa KK
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J14/00Optical multiplex systems
    • H04J14/02Wavelength-division multiplex systems
    • H04J14/0221Power control, e.g. to keep the total optical power constant
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J14/00Optical multiplex systems
    • H04J14/02Wavelength-division multiplex systems
    • H04J14/0201Add-and-drop multiplexing
    • H04J14/0202Arrangements therefor
    • H04J14/0209Multi-stage arrangements, e.g. by cascading multiplexers or demultiplexers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J14/00Optical multiplex systems
    • H04J14/02Wavelength-division multiplex systems
    • H04J14/0201Add-and-drop multiplexing
    • H04J14/0202Arrangements therefor
    • H04J14/0213Groups of channels or wave bands arrangements

Abstract

(57)【要約】 【課題】 保守が容易で、トラフィックの変動に柔軟に
対応できるようにする。 【解決手段】 波長分割多重される波長を、1以上の波
長からなる複数の波長帯(例えば、波長帯L,M,H、
及びトランク局間用の波長帯EX)に区分する。各分岐
局16−1〜16−4がトランク・ケーブル14に接続
する光分岐装置18−1〜18−6には、接続する分岐
局16−1〜16−4に割り当てられた波長帯をアド/
ドロップするアド/ドロップ素子を設ける。スルーの光
伝送路の他に、各波長帯L,H,Mのアド/ドロップ素
子を具備する光伝送路を具備する光分岐装置を設け、汎
用化する。接続する分岐局16−1〜16−4に割り当
てられた波長帯をアド/ドロップする光伝送路を選択又
は組み合わせることで、光分岐装置のストック負担を軽
減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光伝送システム及
び光分岐装置に関し、より具体的には光波長多重技術を
適用する光伝送システム及び光分岐装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光波長多重技術は、回線容量を増す手段
として有効である。多重される波長の数だけ、論理的な
伝送チャネルが増すからである。例えば、各分岐局にそ
れぞれ固有の光波長を割り当てる方式が検討されてい
る。
【0003】図15は、各分岐局に割り当てられた光波
長を幹線上でアド/ドロップする方式の従来例の概略構
成ブロック図を示す。光ファイバ伝送では通常、上りと
下りで2本の光ファイバ線路を使用するので、光ファイ
バ線路対が単位となる。トランク局110とトランク局
112との間に上り用光ファイバ線路114Uと下り用
光ファイバ線路114Dからなるトランク・ケーブル1
14を敷設する。トランク・ケーブル114には、少な
くとも4つの光波長λ1,λ2,λ3,λ4の波長多重
光信号を伝送可能であるとする。そして、分岐局116
−1,116−2,116−3にはそれぞれ光波長λ
1,λ2,λ3を割り当て、トランク局110又は同1
12と各分岐局116−1,116−2,116−3と
の間で、それぞれに割り当てられた光波長で信号を相互
に伝送する。トランク局110と同112との間のデー
タ伝送には、波長λ4を使用する。
【0004】トランク・ケーブル114(図15では、
下り用光ファイバ線路114D)には、各分岐局116
−1,116−2,116−3に対応して、各波長λ
1,λ2,λ3をアド/ドロップするアド/ドロップ素
子からなる光分岐装置118−1,118−2,118
−3を接続してある。光分岐装置118−1は、上流側
の下り用光ファイバ線路114Dから入力する波長λ1
〜λ4の波長多重光信号から波長λ1をドロップして、
分岐局116−1に供給すると共に、分岐局116−1
からの波長λ1の光信号を、波長λ1をドロップした後
の、λ2〜λ4の波長多重光信号に波長多重して、次の
光分岐装置118−2に供給する。光分岐装置118−
2,118−3も波長を除いては光分岐装置118−1
と同様であり、それぞれ、ドロップした波長λ2,λ3
を分岐局116−2,116−3に供給すると共に、分
岐局116−2,116−3からの波長λ2,λ3の光
信号を、波長λ2,λ3をドロップした後の光信号に波
長多重する。
【0005】トランク局112は、下り用光ファイバ線
路114Dを介して光分岐装置118−3から供給され
るλ1〜λ4の波長多重光信号の各波長を必要により受
信処理し、及び/又は、上り用光ファイバ線路114U
を介してトランク局110に転送する。
【0006】このようにして、分岐局116−1,11
6−2,116−3はそれぞれ波長λ1,λ2,λ3に
より、トランク局110及び/又は112と相互にデー
タを伝送できる。トランク局110と同114は、λ4
により相互にデータを伝送できる。
【0007】光分岐局118−1〜118−3の1又は
2以上は、上り用光ファイバ線路114Uに接続される
こともある。また、分岐局は上り用光ファイバ線路11
4Uに接続する光分岐装置と下り用光ファイバ線路11
4Dに接続した光分岐装置の両方に接続することもあ
る。
【0008】図16は、2つのトランク局の間に分岐局
をチェーン接続する従来例の概略構成ブロック図を示
す。120,122はトランク局、124−1〜124
−3は分岐局であり、トランク局120と分岐局124
−1を光ケーブル126−1で接続し、分岐局124−
1と分岐局124−2との間を光ケーブル126−2で
接続し、分岐局124−2と分岐局124−3との間を
光ケーブル126−3で接続し、分岐局124−3とト
ランク局122との間を光ケーブル126−4で接続す
る。光ケーブル126−1〜126−4は何れも、光フ
ァイバ線路対を収容する。
【0009】例えば、図15の場合と同様に、少なくと
も4つの光波長λ1,λ2,λ3,λ4を使用し、分岐
局124−1,124−2,124−3にはそれぞれ光
波長λ1,λ2,λ3を割り当て、トランク局120又
は同122と各分岐局124−1,124−2,124
−3との間で、それぞれに割り当てられた光波長で信号
を相互に伝送し、トランク局120と同122との間の
データ伝送には、波長λ4を使用するものとする。
【0010】トランク局120は、分岐局124−1,
124−2,124−3に向けた波長λ1,λ2,λ3
の光信号、及びトランク局122に向けた波長λ4の光
信号を波長多重した光信号を光ケーブル1261−の下
り用光ファイバ線路に出力する。光ケーブル1261−
の下り用光ファイバ線路を伝送する波長λ1〜λ4の波
長多重光信号は分岐局124−1に入力し、そこで波長
λ1を取り込んで受信処理し、その他の波長λ2〜λ4
に、トランク局120又は同122に向けた波長λ1を
波長多重して光ケーブル126−2の下り用光ファイバ
線路に出力する。分岐局124−2,124−3はそれ
ぞれ、分岐局124−1,124−2からの光信号か
ら、波長λ2,λ3を取り込んで受信処理し、波長λ
2,λ3を除いた入力光にトランク局120又は同12
2に向けた波長λ2,λ3を波長多重して光ケーブル1
26−2の下り用光ファイバ線路に出力する。
【0011】トランク局122は、分岐局124−3か
らの波長λ1〜λ4の光信号を、必要により受信処理
し、及び/又は光ケーブル126−4の上り用光ファイ
バ線路に転送する。
【0012】光ケーブル126−1〜126−4の上り
用光ファイバ線路を伝送する光信号についても、全く同
様に処理される。
【0013】このようにして、各分岐局124−1〜1
24−3に割り当てられた波長の光信号は、いわば、各
分岐局124−1〜124−3内でアド/ドロップされ
る。
【0014】図16に示す従来例、例えば海底ケーブル
・システムでは、光ケーブル126−1〜126−4の
各分岐局124−1〜124−3に近い箇所は、陸上近
くで浅くなり、漁船などにより切断される可能性が高く
なる。図16に示す従来例では、光ケーブル126−1
〜126−4のどこかが切断されると、その切断箇所の
両側間では通信不能になる。そこで、各分岐局124−
1〜124−3をバイパスするバイパス路(破線で示
す。)を設け、遠隔制御で切り換えできるようにしてお
くのが普通である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図15に示す従来例で
は、光分岐装置118−1〜118−3に組み込まれる
アド/ドロップ素子の波長が固定されている。従って、
保守上の問題として、各光分岐装置118−1〜118
−3の予備を全て確保しておく必要がある。光分岐装置
118−1の予備を光分岐装置118−2として使用す
ることはできない。これが、コスト上昇要因になる。ま
た、各分岐局118−1〜118−3のトラフィックの
変動に柔軟に対応できないという欠点もある。
【0016】他方、図16に示す従来例では、多数の局
がチェーン状に接続されるので、基本的に障害に弱くな
る。バイパス路で障害箇所を迂回できるようにした構成
でも、従来、バイパス路に切り換えるスイッチの応答が
遅く、一時的な通信不能が避けられない。また、バイパ
ス路を設けることにより、セキュリティ上の問題も発生
する。図16に示す従来例では更に、各局を経由して光
信号が伝送されるので、信号品質が劣化しやすい。
【0017】何れの従来例も、各分岐局118−1〜1
18−3;124−1〜124−3のトラフィックの変
動に柔軟に対応できないという欠点もある。
【0018】本発明は、これらの問題点を解決し、保守
が容易で、トラフィックの変動に柔軟に対応できる光伝
送システムを提示することを目的とする。
【0019】本発明はまた、各分岐局に複数の波長を割
り当てることを可能にする光伝送システムを提示するこ
とを目的とする。
【0020】本発明はまた、分岐路の障害が他の部分に
実質的に影響しない光伝送システムを提示することを目
的とする。
【0021】本発明は更に、アド/ドロップする波長を
自在に選択できる光分岐装置を提示することを目的とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明では、波長分割多
重伝送方式の複数の波長を、それぞれ1以上の波長から
なる複数の波長帯に区分し、各分岐局と接続する光分岐
装置には、所望の1以上の波長帯をアド/ドロップする
アド/ドロップ装置を設ける。これにより、各分岐装置
は、波長帯を単位としてトランク・ケーブル等にアクセ
スでき、使用できる波長を事後的に変更又は追加できる
ようになるので、トラフィックの変更に柔軟に対応でき
るようになる。また、個々の波長をアド/ドロップする
光分岐装置を全て用意しておかなくてもよくなり、スト
ックの負担が軽減され、保守が容易になる。
【0023】各光分岐装置によりアド/ドロップされな
い1以上の波長帯を設けることで、例えば、トランク局
間の直接通信路を確保できる。これにより、分岐ケーブ
ルに障害が発生しても、トランク局間の通信路を確保で
き、障害に強いシステムを構築できる。
【0024】トランク・ケーブルが複数の光ファイバ線
路対を具備する場合に、各光ファイバ線路対でアド/ド
ロップする波長帯を異なるものとすることで、汎用の光
分岐装置を無駄なく利用できるようになる。
【0025】本発明に係る光分岐装置は、波長分割多重
される波長を複数の波長帯に区分したときの、アド/ド
ロップの対象となる各波長帯をアド/ドロップするアド
/ドロップ手段を具備する複数のアド/ドロップ用光伝
送手段と、スルーの光伝送手段とを具備する。これらの
光伝送手段の選択又は組み合わせ、所望の1又は2以上
の波長帯をアド/ドロップすることが可能になり、汎用
的に使用できる光分岐装置を提供できる。これにより、
故障に備えたストックを少なくすることができ、保守費
用を大幅に軽減できる。
【0026】複数のアド/ドロップ用光伝送手段は、そ
の少なくとも1つを除いて、光増幅手段を具備するのが
好ましい。光増幅手段を具備しないアド/ドロップ光伝
送手段を設けることで、複数の波長帯をアド/ドロップ
する場合に、光増幅手段が複数になってしまうのを防止
できる。また、光増幅手段を具備する少なくとも1つの
アド/ドロップ用光伝送手段に、アド/ドロップ手段を
選択的にバイパスするバイパス手段を設けることで、光
増幅手段のみを具備する光伝送手段を形成でき、光増幅
手段を具備しないアド/ドロップ用光伝送手段との併用
が可能になる。
【0027】アド/ドロップ用光伝送手段及びスルーの
光伝送手段を、上りと下りの光ファイバ線路からなる光
ファイバ線路対を単位に設けることで、光ファイバ線路
対を単位とする光伝送システムに適用しやすくなる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0029】本実施例では、波長多重伝送方式の複数の
波長を隣接する1又は2以上の波長からなる複数のグル
ープ、即ち波長帯に区分し、その波長帯を単位としてア
ド/ドロップ装置の波長特性を設定する。8波長λ1〜
λ8の伝送システムを例に、説明する。
【0030】図1は、波長帯区分の一例を示す。図1に
示す区分例では、両端のλ1とλ8をトランク局間の直
接通信に割り当て、2波長ずつで波長帯L,M,Hとす
る。即ち、波長帯Lはλ2とλ3からなり、波長帯Mは
λ4とλ5からなり、波長帯Hはλ6とλ7とからな
る。なお、トランク局間の直接通信の波長帯を、EXと
表記する。
【0031】図1では更に、各波長を交互に光ファイバ
線路対#1又は同#2に排他的に割り当てる。これによ
り、受信局(特に、分岐局)での波長分離が容易にな
り、それだけ、光ファイバ線路上でより密に波長を多重
できるようになる。また、同じ波長が異なる光ファイバ
線路対に使用されることによる混乱を回避できる。即
ち、光ファイバ線路対#1に対してλ1,λ3,λ5,
λ7を割り当て、光ファイバ線路対#2にλ2,λ4,
λ6,λ8を割り当てる。換言すると、光ファイバ線路
対#1ではλ1,λ3,λ5,λ7の波長多重光信号を
伝送し、光ファイバ線路対#2ではλ2,λ4,λ6,
λ8の波長多重光信号を伝送する。
【0032】いうまでもないが、同じ波長を光ファイバ
線路対#1と光ファイバ線路対#2の両方に割り当てて
も、光ファイバ線路対#1と光ファイバ線路対#2が物
理的に、即ち空間的に分離されており、同じ波長の光信
号が混信しないので、データの通信又は伝送に支障を生
じない。
【0033】図2は、本発明の一実施例の概略構成ブロ
ック図を示す。10はトランク局A、12はトランク局
Bであり、これらの間に、光ファイバ線路対#1と光フ
ァイバ線路対#2を収容するトランク・ケーブル14が
敷設されている。分岐局16−1〜16−4,・・・
は、トランク・ケーブル14の光ファイバ線路対#1及
び同#2の片方又は両方に、光分岐装置18−1〜18
−6,・・・を介して接続できる。
【0034】光分岐装置18−1は、トランク・ケーブ
ル14の光ファイバ線路対#2に波長帯Lをアド/ドロ
ップする光素子であり、分岐ケーブル20−1を介して
分岐局16−1に接続する。分岐ケーブル20−1は、
トランク・ケーブル14の光ファイバ線路対#2の上り
光ファイバ線路にアド/ドロップする2本の光ファイバ
線路と、トランク・ケーブル14の光ファイバ線路対#
2の下り光ファイバ線路にアド/ドロップする2本の光
ファイバ線路の、合計4本の光ファイバ線路からなる。
光ファイバ線路対#2で波長帯Lをアド/ドロップする
ので、図1に示す表から、分岐局16−1は、波長λ2
で光ファイバ線路対#2にアクセスする。
【0035】光分岐装置18−2は、トランク・ケーブ
ル14の光ファイバ線路対#1に波長帯Mをアド/ドロ
ップする光素子であり、分岐ケーブル20−2を介して
分岐局16−2に接続する。また、光分岐装置18−3
は、トランク・ケーブル14の光ファイバ線路対#2に
波長帯Hをアド/ドロップする光素子であり、分岐ケー
ブル20−3を介して分岐局16−2に接続する。分岐
ケーブル20−2,20−3も、分岐ケーブル20−1
と同様に、合計4本の光ファイバ線路からなる。分岐ケ
ーブル20−2,20−3は、1本のケーブルに一体化
されていてもよい。光ファイバ線路対#1に波長帯Mを
アド/ドロップし、光ファイバ線路対#2に波長帯Hを
アド/ドロップするので、分岐局16−2は、図1に示
す表から、光ファイバ線路対#1に波長λ5でアクセス
し、光ファイバ線路対#2に波長λ6でアクセスするこ
とになる。
【0036】光分岐装置18−4は、トランク・ケーブ
ル14の光ファイバ線路対#2に波長帯Hをアド/ドロ
ップする光素子であり、分岐ケーブル20−4を介して
分岐局16−3に接続する。分岐ケーブル20−4も、
分岐ケーブル20−1〜20−3と同様に、4本の光フ
ァイバ線路からなる。光ファイバ線路対#2で波長帯H
をアド/ドロップするので、図1に示す表から、分岐局
16−3は、波長λ6で光ファイバ線路対#2にアクセ
スすることになる。
【0037】光分岐装置18−5は、トランク・ケーブ
ル14の光ファイバ線路対#1に波長帯Hをアド/ドロ
ップする光素子であり、分岐ケーブル20−5を介して
分岐局16−4に接続する。また、光分岐装置18−6
は、トランク・ケーブル14の光ファイバ線路対#2に
波長帯Lをアド/ドロップする光素子であり、分岐ケー
ブル20−6を介して分岐局16−4に接続する。分岐
ケーブル20−5,20−6も、分岐ケーブル20−1
〜20−4と同様に、合計4本の光ファイバ線路からな
る。分岐ケーブル20−5,20−6は、1本のケーブ
ルに一体化されていてもよい。光ファイバ線路対#1に
波長帯Hをアド/ドロップし、光ファイバ線路対#2に
波長帯Lをアド/ドロップするので、分岐局16−4
は、図1に示す表から、光ファイバ線路対#1に波長λ
7でアクセスし、光ファイバ線路対#2に波長λ2でア
クセスすることになる。
【0038】このような構成では、例えば、分岐局16
−1は、波長λ2によりトランク・ケーブル14の光フ
ァイバ線路対#2にアクセスでき、トランク・ケーブル
14の光ファイバ線路対#2上で同じ波長帯Lをアド/
ドロップする光分岐装置18−6に接続する分岐局16
−4との間で相互に通信できる。トランク・ケーブル1
4の光ファイバ線路対#2で、光分岐装置18−1とト
ランク局10との間には、波長帯Lをアド/ドロップす
る光分岐装置が存在しないので、分岐局16−1とトラ
ンク局10は、波長λ2により相互に通信できる。トラ
ンク・ケーブル14の光ファイバ線路対#2で、光分岐
装置18−6とトランク局12との間には、波長帯Lを
アド/ドロップする光分岐装置が存在しなければ、分岐
局16−4とトランク局12は、波長λ2により相互に
通信できる。
【0039】分岐局16−4がトランク局10と通信し
たい場合、波長λ2の光信号が光分岐装置18−1によ
り分岐局16−1に転送されてしまうが、例えば、その
光信号に宛先として分岐局16−4を指定しておくこと
により、分岐局16−1は自分宛ての信号でないことを
認識でき、分岐局18−1は、受信した光信号をそのま
まトランク・ケーブル14の光ファイバ線路対#2に再
送出する。これにより、分岐局16−4とトランク局1
0との間の相互の通信が可能になる。
【0040】分岐局16−2はトランク・ケーブル14
の光ファイバ線路対#1と同#2の両方に接続するの
で、波長λ5により分岐ケーブル20−2、光分岐装置
18−2及びトランク・ケーブル14の光ファイバ線路
対#1を介してトランク局10又は同12と通信でき
る。分岐局16−2はまた、波長λ6により分岐ケーブ
ル20−3、光分岐装置18−3、トランク・ケーブル
14の光ファイバ線路対#2、光分岐装置18−4及び
分岐ケーブル20−4を介して分岐局16−3と通信で
きる。分岐局16−3が分岐局16−2及びトランク局
12から波長λ6の光信号をそのまま再送出することに
より、分岐局16−2はトランク・ケーブル14の光フ
ァイバ線路対#2を介してもトランク局12と通信でき
る。
【0041】図3は、内部接続により光分岐装置18−
1〜18−6として利用できる汎用の光分岐装置の概略
構成ブロック図を示す。本実施例では、図1に示すよう
に、利用可能な全波長を4つの波長帯L,M,H,EX
に区分しているので、各波長帯につき1つの光ファイバ
線路対30,32,34,36を設ける。
【0042】即ち、光ファイバ線路対30は、波長帯E
X用であり、スルーの上りと下りの光ファイバ線路30
U,30Dからなる。光ファイバ線路対32は波長帯H
用であり、それぞれ光増幅器32aと波長帯Hをアド/
ドロップするアド/ドロップ素子32bを具備する上り
と下りの光ファイバ線路32U,32Dからなる。光フ
ァイバ線路対34は波長帯L用であり、それぞれ光増幅
器34aと波長帯Lをアド/ドロップするアド/ドロッ
プ素子34bを具備する上りと下りの光ファイバ線路3
4U,34Dからなる。理由は後述するが、上り及び下
りの光ファイバ線路34U,34D共に、外部制御の光
スイッチ34c,34dによりアド/ドロップ素子34
bを迂回するバイパス光ファイバ線路34eを設けてあ
る。光ファイバ線路対36は波長帯M用であり、それぞ
れ波長帯Mをアド/ドロップするアド/ドロップ素子3
6aを具備する上りと下りの光ファイバ線路36U,3
6Dからなる。
【0043】光ファイバ線路対36(光ファイバ線路3
6U,36D)に光増幅器を設けないことにより、例え
ば、光ファイバ線路対32(光ファイバ線路32U,3
2D)と光ファイバ線路対36(光ファイバ線路36
U,36D)を直列接続した場合に、1個の光増幅器の
みが存在するようにできる。この場合、波長帯HとMの
両方をアド/ドロップできる。波長帯Mのみをアド/ド
ロップしたいときには、光ファイバ線路対34でアド/
ドロップ素子34bをバイパス光ファイバ線路34eで
迂回させ、光ファイバ線路対36に直列接続すればよ
い。このように、複数の波長帯をまとめてアド/ドロッ
プすることを考慮しない場合には、光ファイバ線路対3
2,34,36のそれぞれを、光増幅器と指定の波長帯
をアド/ドロップするアド/ドロップ素子で構成すれば
よい。
【0044】次に、図2の各光分岐装置18−1〜18
−6のような、指定の波長帯をアド/ドロップするよう
にするための配線について説明する。光ファイバ線路対
30〜36の光ファイバ端の余剰部分を活用して光ファ
イバ線路対30〜36間を相互に融着又は光コネクタを
介して接続する場合と、各光ファイバ線路の端部を別の
光ファイバに融着又は光コネクタを介して接続する場合
がありうる。ここでは、光ファイバ線路対30〜36間
の接続の関係が容易に理解できるように、各光ファイバ
線路の端部を別の光ファイバで接続する方法で説明す
る。そこで、光ファイバ線路対30〜36の上りと下り
の光ファイバ線路30U,30D;32U,32D;3
4U,34D;36U,36Dの入力端には符号xを付
加し、出力端には符号yを付加して区別する。
【0045】また、図3に示すように、一方の側のトラ
ンク・ケーブル14の光ファイバ線路対#1,#2の上
り及び下りの端部を符号14a,14b,14c,14
dで特定し、他方の側のトランク・ケーブル14の光フ
ァイバ線路対#1,#2の上り及び下りの端部を符号1
4e,14f,14g,14hで特定する。トランク・
ケーブル14と光ファイバ線路対30〜36との間の接
続も、その関係を理解しやすいように、別の光ファイバ
で接続するかのごとく説明するが、何れかの光ファイバ
の余剰部分を利用してもよい。
【0046】図4は、トランク・ケーブル14の光ファ
イバ線路対#1に対し波長帯Hをアド/ドロップできる
ようにし、光ファイバ線路対#2に対し波長帯Mをアド
/ドロップできるようにする配線図を示す。
【0047】波長帯Hのアド/ドロップについては、光
ファイバ線路対32に必要な素子(光増幅器32aと波
長帯Hをアド/ドロップするアド/ドロップ素子32
b)が装備されているので、これを光ファイバ線路対#
1に接続すればよい。具体的には、トランク・ケーブル
14の光ファイバ線路対#1の光ファイバ端(出力端)
14aを光ファイバ線路対32の上り光ファイバ線路3
2Uの入力端32Uxに接続し、光ファイバ線路対32
の上り光ファイバ線路32Uの出力端32Uyをトラン
ク・ケーブル14の光ファイバ線路対#1の光ファイバ
端(入力端)14eに接続する。トランク・ケーブル1
4の光ファイバ線路対#1の光ファイバ端14f(出力
端)を光ファイバ線路対32の下り光ファイバ線路32
Dの入力端32Dxに接続し、光ファイバ線路対32の
下り光ファイバ線路32Dの出力端32Dyをトランク
・ケーブル14の光ファイバ線路対#1の光ファイバ端
(入力端)14bに接続する。
【0048】波長帯Mについては、その光ファイバ線路
対36に光増幅器が接続されていないので、波長帯Lの
光ファイバ線路対34の光増幅器34aを利用する。そ
のために、光ファイバ線路対34の光スイッチ34c,
34dをバイパス光ファイバ線路34eの側に接続し
て、波長帯Lのアド/ドロップ素子34bを外してお
く。そして、トランク・ケーブル14の光ファイバ線路
対#2の光ファイバ端(出力端)14cを光ファイバ線
路対34の上り光ファイバ線路34Uの入力端34Ux
に接続し、光ファイバ線路対34の上り光ファイバ線路
34Uの出力端34Uyを、光ファイバ線路対30の下
り光ファイバ線路30Dの入力端30Dxに接続し、光
ファイバ線路対30の下り光ファイバ線路30Dの出力
端30Dyを光ファイバ線路対36の上り光ファイバ線
路36Uの入力端36Uxに接続し、光ファイバ線路対
36の上り光ファイバ線路36Uの出力端36Uyをト
ランク・ケーブル14の光ファイバ線路対#2の光ファ
イバ端(入力端)14gに接続する。
【0049】トランク・ケーブル14の光ファイバ線路
対#2の光ファイバ端14h(出力端)を光ファイバ線
路対34の下り光ファイバ線路34Dの入力端34Dx
に接続し、光ファイバ線路対34の下り光ファイバ線路
34Dの出力端34Uyを光ファイバ線路対30の上り
光ファイバ線路30Uの入力端30Uxに接続し、光フ
ァイバ線路対30の上り光ファイバ線路30Uの出力端
30Uyを光ファイバ線路対36の下り光ファイバ線路
36Dの入力端36Dxに接続し、光ファイバ線路対3
6の下り光ファイバ線路36Dの出力端36Dyをトラ
ンク・ケーブル14の光ファイバ線路対#2の光ファイ
バ端(入力端)14dに接続する。
【0050】図5は、図4に示す配線の等価回路図を示
す。図5から分かるように、トランク・ケーブル14の
光ファイバ線路対#1の上り及び下りに対して波長帯H
をアド/ドロップし、光ファイバ線路対#2の上り及び
下りに対して波長帯Mをアド/ドロップするようになっ
ている。上り下り共に光増幅器が1つずつ挿入されてい
る。
【0051】次に、光ファイバ線路対#1に対して波長
帯M,Hをアド/ドロップし、光ファイバ線路対#2に
対して波長帯Lをアド/ドロップする配線例を説明す
る。図6がその配線例を示す。
【0052】光ファイバ線路対#1で波長帯Mと波長帯
Hを共にアド/ドロップできるようにするためには、光
ファイバ線路対32と同36を直列接続すればよい。但
し、光増幅器を先に配置する必要があるので、以下のよ
うに接続する。トランク・ケーブル14の光ファイバ線
路対#1の光ファイバ端(出力端)14aを光ファイバ
線路対32の上り光ファイバ線路32Uの入力端32U
xに接続し、光ファイバ線路対32の上り光ファイバ線
路32Uの出力端34Uyを、光ファイバ線路対30の
下り光ファイバ線路30Dの入力端30Dxに接続し、
光ファイバ線路対30の下り光ファイバ線路30Dの出
力端30Dyを光ファイバ線路対36の上り光ファイバ
線路36Uの入力端36Uxに接続し、光ファイバ線路
対36の上り光ファイバ線路36Uの出力端36Uyを
トランク・ケーブル14の光ファイバ線路対#1の光フ
ァイバ端(入力端)14eに接続する。
【0053】トランク・ケーブル14の光ファイバ線路
対#1の光ファイバ端14f(出力端)を光ファイバ線
路対32の下り光ファイバ線路32Dの入力端34Dx
に接続し、光ファイバ線路対32の下り光ファイバ線路
32Dの出力端32Uyを光ファイバ線路対30の上り
光ファイバ線路30Uの入力端30Uxに接続し、光フ
ァイバ線路対30の上り光ファイバ線路30Uの出力端
30Uyを光ファイバ線路対36の下り光ファイバ線路
36Dの入力端36Dxに接続し、光ファイバ線路対3
6の下り光ファイバ線路36Dの出力端36Dyをトラ
ンク・ケーブル14の光ファイバ線路対#1の光ファイ
バ端(入力端)14bに接続する。
【0054】光ファイバ線路対#2に対する波長帯Lの
アド/ドロップについては、光ファイバ線路対34に必
要な素子(光増幅器34aと波長帯Lをアド/ドロップ
するアド/ドロップ素子34b)が装備されているの
で、これを光ファイバ線路対#1に接続すればよい。勿
論、光スイッチ34c,34dをアド/ドロップ素子3
4bの側に接続しておく。具体的には、トランク・ケー
ブル14の光ファイバ線路対#2の光ファイバ端(出力
端)14cを光ファイバ線路対34の上り光ファイバ線
路34Uの入力端34Uxに接続し、光ファイバ線路3
4の上り光ファイバ線路34Uの出力端34Uyをトラ
ンク・ケーブル14の光ファイバ線路対#2の光ファイ
バ端(入力端)14gに接続する。トランク・ケーブル
14の光ファイバ線路対#2の光ファイバ端14h(出
力端)を光ファイバ線路対34の下り光ファイバ線路3
4Dの入力端34Dxに接続し、光ファイバ線路対34
の下り光ファイバ線路34Dの出力端34Dyをトラン
ク・ケーブル14の光ファイバ線路対#4の光ファイバ
端(入力端)14dに接続する。
【0055】図7は、図6に示す配線の等価回路図を示
す。図7から分かるように、トランク・ケーブル14の
光ファイバ線路対#1の上り及び下りに対して波長帯H
と波長帯Mをアド/ドロップし、光ファイバ線路対#2
の上り及び下りに対して波長帯Lをアド/ドロップする
ようになっている。上り下り共に光増幅器が1つずつ挿
入されている。
【0056】光ファイバ線路対32〜36に余剰がある
場合、理論的には、光ファイバ線路対30を経由しなく
て済むはずであるが、海底深くに沈める場合には、各光
ファイバ線路対30〜36の部分が水密構造になってい
る。このような場合に、スルーの光ファイバ線路が有用
であり、また、一方の光ファイバ線路対#1又は同#2
でどの波長もアド/ドロップしない場合に対応できるよ
うになる。
【0057】図3に示す光分岐装置は、光ファイバ線路
対#1と同#2に対し同じ波長帯をアド/ドロップしよ
うとしない限り、汎用的に利用できる。即ち、図3に示
す光分岐装置を用意しておけばよくなり、波長の異なる
アド/ドロップ素子を多数ストックしておかなければな
らなかった従来例の問題点が完全に解決される。また、
分岐局に割り当てた波長を、布設後でも、接続する光分
岐装置18−1〜18−6のアド/ドロップできる波長
帯の範囲内で事後的に変更できるようになる。更には、
波長多重の波長間隔を狭くする技術が実用化された場合
には、光分岐装置をそのままで、トランク局及び分岐局
で波長分離精度を高めればよく、高密度波長多重方式に
対応しやすいという利点がある。これは、例えば海底光
ケーブル・システムでは、光分岐装置の多くは海底深く
に設置されるので、非常に有益である。
【0058】図3に示す光分岐装置では、光ファイバ線
路対#1と同#2で異なる波長帯をアド/ドロップする
ことにより、各アド/ドロップ素子32b,34b,3
6aを有効に活用できる。例えば、図2の光分岐装置1
8−2と同18−3、及び光分岐装置18−5と同18
−6も一体に実現できる。
【0059】図3に示す光分岐装置では、光ファイバ線
路対の上りと下りに同じ波長帯のアド/ドロップ素子を
接続したが、明らかに、同じ光ファイバ線路対の上りと
下りに異なる波長帯のアド/ドロップ素子を選択するこ
とも可能である。
【0060】図1に示す波長帯区分は一例であり、同じ
8波長を使用する波長分割多重伝送方式でも、以下のよ
うな波長帯区分を選定し得る。
【0061】図8は、波長帯区分の別の例を示す。図8
では、8つの波長λ1〜λ8を上下の2つの波長帯L,
Hに分け、波長λ1,λ3,λ5,λ7を光ファイバ線
路対#1に、残る波長λ2,λ4,λ6,λ8を光ファ
イバ線路対#2にそれぞれ割り当てる。この波長区分で
は、光ファイバ線路対#1,#2のそれぞれに波長帯L
又は同Hのどちらでアド/ドロップするかで、その光分
岐装置に接続する分岐局は、以下の組み合わせで波長を
利用できる。
【0062】即ち、光ファイバ線路対#1に波長帯Lの
光分岐装置で接続すると、波長λ1,λ3でアクセスで
き、波長帯Hの光分岐装置で接続すると、波長λ5,λ
7でアクセスでき、波長帯L,Hの光分岐装置で接続す
ると、波長λ1,λ3,λ5,λ7でアクセスできる。
また、光ファイバ線路対#2に波長帯Lの光分岐装置で
接続すると、波長λ2,λ4でアクセスでき、波長帯H
の光分岐装置で接続すると、波長λ6,λ8でアクセス
でき、波長帯L,Hの光分岐装置で接続すると、波長λ
2,λ4,λ6,λ8でアクセスできる。勿論、光ファ
イバ線路対#1に接続する光分岐装置のアド/ドロップ
波長帯と、光ファイバ線路対#2に接続する光分岐装置
のアド/ドロップ波長帯は、相互に独立に設定できる
が、図3に示すような各波長帯(スルー又は波長帯EX
を含む。)の光ファイバ線路を1つずつ具備し、それら
の組み合わせで所望の波長帯を光ファイバ線路対#1,
#2でアド/ドロップする光分岐装置を使用する場合に
は、同じ波長帯を光ファイバ線路対#1と同#2に利用
することはできない。
【0063】図8では、例えば、1つの分岐局で2つの
波長(例えば、λ2とλ4)を利用できるので、布設後
でも分岐局内の追加工事のみでトラフィックの増大に即
座に対応できる。
【0064】図8で利用を禁止されている波長(例え
ば、光ファイバ線路対#1に対する波長λ2,λ4,λ
6,λ8)も、中継器のゲイン設定及び伝送マージン上
の問題が無ければ、分岐局間の通信に利用できる。
【0065】図9及び図10は、8波長の内、2つの波
長をトランク局間通信用とし、残り6波長を2つの波長
帯L,Hに分ける例を示す。ここでも、光ファイバ線路
対#1と光ファイバ線路対#2とに同じ波長をアクセス
可能とすることによる混乱を避けるため、各波長λ1〜
λ8を一方の光ファイバ線路対#1又は同#2のみ利用
を許可している。即ち、波長λ1,λ3,λ5,λ7を
光ファイバ線路対#1に、残る波長λ2,λ4,λ6,
λ8を光ファイバ線路対#2にそれぞれ割り当ててい
る。
【0066】図9では、波長λ1を光ファイバ線路対#
1におけるトランク間通信用とし、波長λ8を光ファイ
バ線路対#2におけるトランク間通信用とした。波長λ
2,λ3,λ4を波長帯Lとし、波長λ5,λ6,λ7
を波長帯Hとする。図10では、波長λ1,λ5を光フ
ァイバ線路対#1におけるトランク間通信用とし、波長
λ2,λ3,λ4を波長帯Lとし、波長λ6,λ7,λ
8を波長帯Hとしている。図10では、トランク間通信
に光ファイバ線路対#2を使用しない点が、図9と異な
る。
【0067】図9及び図10に示す波長帯区分では、分
岐ケーブルの障害はトランク局間の通信に全く影響しな
い。また、波長帯L,Hのトラフィックについても、あ
る分岐ケーブルに障害が発生しても、同じ波長帯を分岐
する分岐局には同じ光信号がその入口にまで到達してい
るので、その分岐局内の工事で、障害が発生した分岐ケ
ーブルに接続する分岐局に代替して信号を受信させるこ
とができ、分岐ケーブルの障害の影響を軽減でき、対策
も用意になる。
【0068】図11は、トランク間通信の容量を多くし
た波長帯区分例を示す。受信局での波長分離を容易に
し、光ファイバ線路対#1と光ファイバ線路対#2とに
同じ波長をアクセス可能とすることによる混乱を避ける
ため、各波長λ1〜λ8を交互に一方の光ファイバ線路
対#1又は同#2のみにアクセス可能としているのは、
先の例と同じである。即ち、波長λ1,λ3,λ5,λ
7を光ファイバ線路対#1に、残る波長λ2,λ4,λ
6,λ8を光ファイバ線路対#2にそれぞれ割り当てて
いる。そして、波長λ1,λ5を光ファイバ線路対#1
におけるトランク間通信用とし、波長λ4,λ8を光フ
ァイバ線路対#2におけるトランク間通信用とした。波
長λ2,λ3を波長帯Lとし、波長λ6,λ7を波長帯
Hとする。
【0069】図11に示す波長帯区分例は、トランク局
間の通信容量が多く必要な場合に適しており、分岐ケー
ブルの障害は、そのトランク局間通信に全く影響しな
い。
【0070】図12は、隣接する3波長を同じ光ファイ
バ線路対#1又は同#2に割り当てた波長帯区分例を示
す。波長λ1,λ2,λ3,λ5を光ファイバ線路対#
1に、残る波長λ4,λ6,λ7,λ8を光ファイバ線
路対#2にそれぞれ割り当てている。そして、波長λ1
を光ファイバ線路対#1におけるトランク間通信用と
し、波長λ8を光ファイバ線路対#2におけるトランク
間通信用とした。波長λ2,λ3,λ4を波長帯Lと
し、波長λ5,λ6,λ7を波長帯Hとする。
【0071】図13及び図14は、波長帯Lを3波長と
し、波長帯Hを2波長とした波長帯区分例である。図1
3では、各波長λ1〜λ8を交互に一方の光ファイバ線
路対#1又は同#2のみにアクセス可能とし、波長λ
1,λ5を光ファイバ線路対#1におけるトランク間通
信用とし、波長λ8を光ファイバ線路対#2におけるト
ランク間通信用とした。波長λ2,λ3,λ4を波長帯
Lとし、波長λ6,λ7を波長帯Hとしている。
【0072】図14では、波長λ4を光ファイバ線路対
#1におけるトランク間通信用とし、波長λ4,λ7を
光ファイバ線路対#2におけるトランク間通信用とし、
波長λ1,λ2,λ3を波長帯Lとし、波長λ5,λ6
を波長帯Hとしている。波長λ4を光ファイバ線路対#
1及び同#2におけるトランク間通信用として共用して
も、光ファイバ線路対#1と同#2が空間的にオーバー
ラップしないので、問題無い。
【0073】2光ファイバ線路対の場合を例に説明した
が、本発明は、基本的に1光ファイバ線路対又は3光フ
ァイバ線路対以上であっても、適用可能である。また、
8波長の波長分割多重伝送方式を例に説明したが、9波
長以上、又は7波長以下であってもよいことはいうまで
もない。
【0074】主として、トランク・ケーブルの両端にト
ランク局が配置される構成を念頭に説明したが、環状の
トランク・ケーブルに対しても本発明を適用できること
はいうまでもない。
【0075】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解できるよう
に、本発明によれば、保守が容易で、トラフィックの変
動に柔軟に対応できる光伝送システムを提供できる。ま
た、分岐ケーブルなどの障害にも強い光伝送システムを
提示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の波長帯区分の一例であ
る。
【図2】 本実施例の光伝送システムの概略構成ブロッ
ク図である。
【図3】 本実施例の汎用の光分岐装置の概略構成ブロ
ック図である。
【図4】 光ファイバ線路対#1に波長帯Hをアド/ド
ロップし、光ファイバ線路対#2に波長帯Mをアド/ド
ロップする配線図である。
【図5】 図4に示す配線の等価回路図である。
【図6】 光ファイバ線路対#1に波長帯M,Hをアド
/ドロップし、光ファイバ線路対#2に波長帯Lをアド
/ドロップする配線例である。
【図7】 図6に示す配線の等価回路図である。
【図8】 波長帯区分の別の例である。
【図9】 波長帯区分の更に別の例である。
【図10】 波長帯区分の更に別の例である。
【図11】 トランク間通信の容量を多くした波長帯区
分例である。
【図12】 隣接する3波長を同じ光ファイバ線路対#
1又は同#2に割り当てた波長帯区分例である。
【図13】 波長帯Lを3波長とし、波長帯Hを2波長
とした波長帯区分例である。
【図14】 波長λ4を光ファイバ線路対#1,#2に
おけるトランク間通信に共用する波長帯区分例である。
【図15】 従来例の概略構成ブロック図である。
【図16】 別の従来例の概略構成ブロック図である。
【符号の説明】
10:トランク局A 12:トランク局B 14:トランク・ケーブル 16−1〜16−4:分岐局 18−1〜18−6:光分岐装置 20−1〜20−6:分岐ケーブル 30,32,34,36:光ファイバ線路 30U:上り光ファイバ線路 30D:下り光ファイバ線路 32:光ファイバ線路 32a:光増幅器 32b:アド/ドロップ素子 32U:上り光ファイバ線路 32D:下り光ファイバ線路 34:光ファイバ線路 34a:光増幅器 34b:アド/ドロップ素子 34U:上り光ファイバ線路 34D:下り光ファイバ線路 34c,34d:光スイッチ 34e:バイパス光ファイバ線路 36:光ファイバ線路 36a:アド/ドロップ素子 36U:上り光ファイバ線路 36D:下り光ファイバ線路 110:トランク局 112:トランク局 114:トランク・ケーブル 114U:上り用光ファイバ線路 114D:下り用光ファイバ線路 116−1,116−2,116−3:分岐局 118−1,118−2,118−3:光分岐装置 120,122:トランク局 124−1〜124−3:分岐局 126−1,126−2,126−3,126−4:光
ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 光司 東京都新宿区西新宿2丁目3番2号国際電 信電話株式会社内 (72)発明者 則松 直樹 東京都新宿区西新宿2丁目3番2号国際電 信電話株式会社内 (72)発明者 山本 周 東京都新宿区西新宿2丁目3番2号国際電 信電話株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長分割多重伝送方式の光伝送システム
    であって、 複数の波長を、それぞれ1以上の波長からなる複数の波
    長帯に区分し、 各分岐局と接続する光分岐装置が、所望の1以上の波長
    帯をアド/ドロップするアド/ドロップ装置を具備する
    ことを特徴とする光伝送システム。
  2. 【請求項2】 1以上の光ファイバ線路対からなるトラ
    ンク・ケーブルと、当該トランク・ケーブルに、それぞ
    れ光分岐装置及び分岐ケーブルを介して接続する1以上
    の分岐局とからなる波長分割多重伝送方式の光伝送方式
    であって、波長分割多重される波長を複数の波長帯に区
    分し、当該光分岐装置が、所望の1以上の波長帯を当該
    トランク・ケーブルにアド/ドロップするアド/ドロッ
    プ装置を具備することを特徴とする光伝送システム。
  3. 【請求項3】 上記複数の波長帯は、上記光分岐装置に
    よりアド/ドロップされない1以上の波長帯を具備する
    請求項2に記載の光伝送システム。
  4. 【請求項4】 上記光分岐装置は、上記トランク・ケー
    ブルの第1の光ファイバ線路対に1以上の波長帯をアド
    /ドロップする第1のアド/ドロップ手段と、当該トラ
    ンク・ケーブルの第2の光ファイバ線路対に、当該第1
    のアド/ドロップ素子とは異なる1以上の波長帯をアド
    /ドロップする第2のアド/ドロップ手段を具備する請
    求項2又は3に記載の光伝送システム。
  5. 【請求項5】 更に、上記トランク・ケーブルの両端に
    接続する第1及び第2のトランク局を具備する請求項2
    に記載の光伝送システム。
  6. 【請求項6】 波長分割多重伝送方式の光伝送システム
    に適用する光分岐装置であって、 波長分割多重される波長を複数の波長帯に区分したとき
    の、アド/ドロップの対象となる各波長帯をアド/ドロ
    ップするアド/ドロップ手段を具備する複数のアド/ド
    ロップ用光伝送手段と、 スルーの光伝送手段、とを具備することを特徴とする光
    分岐装置。
  7. 【請求項7】 上記複数のアド/ドロップ用光伝送手段
    は、その少なくとも1つを除いて、光増幅手段を具備す
    る請求項6に記載の光分岐装置。
  8. 【請求項8】 上記光増幅手段を具備する少なくとも1
    つのアド/ドロップ用光伝送手段は、そのアド/ドロッ
    プ手段を選択的にバイパスするバイパス手段を具備する
    請求項7に記載の光分岐装置。
  9. 【請求項9】 上記アド/ドロップ用光伝送手段及び上
    記スルーの光伝送手段が、上りと下りの光ファイバ線路
    からなる光ファイバ線路対を単位に設けられている請求
    項7に記載の光分岐装置。
JP8189547A 1996-07-18 1996-07-18 光伝送システム及び光分岐装置 Withdrawn JPH1032546A (ja)

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