JPH10325031A - 導電性の糸 - Google Patents
導電性の糸Info
- Publication number
- JPH10325031A JPH10325031A JP15047297A JP15047297A JPH10325031A JP H10325031 A JPH10325031 A JP H10325031A JP 15047297 A JP15047297 A JP 15047297A JP 15047297 A JP15047297 A JP 15047297A JP H10325031 A JPH10325031 A JP H10325031A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- tape
- electroconductive
- conductive
- core
- Prior art date
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- Pending
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の電磁波遮蔽材や消臭・抗菌材の素材と
して用いられる導電性の糸の電磁波遮蔽作用や抗菌・消
臭作用を更に強力にする。 【解決手段】 導電性を有する芯糸11の表面に、絶縁
コーティング12を施し、その上に導電性を有するテー
プ13を巻き付ける。導電性を有する芯糸11と導電性
を有するテープ13が電気的に絶縁しているため、両者
間に静電容量が生じ、これにより電磁波遮蔽性が高ま
る。
して用いられる導電性の糸の電磁波遮蔽作用や抗菌・消
臭作用を更に強力にする。 【解決手段】 導電性を有する芯糸11の表面に、絶縁
コーティング12を施し、その上に導電性を有するテー
プ13を巻き付ける。導電性を有する芯糸11と導電性
を有するテープ13が電気的に絶縁しているため、両者
間に静電容量が生じ、これにより電磁波遮蔽性が高ま
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波遮蔽材や消
臭・抗菌材の素材として用いられる導電性の糸に関す
る。
臭・抗菌材の素材として用いられる導電性の糸に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電磁波を遮蔽するための布、不織布の素
材として、銅、アルミニウム等の金属線や、通常の天然
繊維・合成繊維に金属線を混入した糸が用いられてい
た。また、通常の糸の表面に導電性のテープ(箔糸)を
巻き付けた金銀糸も電磁波遮蔽効果を有する。
材として、銅、アルミニウム等の金属線や、通常の天然
繊維・合成繊維に金属線を混入した糸が用いられてい
た。また、通常の糸の表面に導電性のテープ(箔糸)を
巻き付けた金銀糸も電磁波遮蔽効果を有する。
【0003】一方、銅は抗菌作用を有することから、そ
れを用いた金属線や金属線混入糸は消臭・抗菌を目的と
した布や不織布等にも用いられていた。消臭作用を有す
る糸として、炭素繊維を用いた糸も従来存在していた。
れを用いた金属線や金属線混入糸は消臭・抗菌を目的と
した布や不織布等にも用いられていた。消臭作用を有す
る糸として、炭素繊維を用いた糸も従来存在していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明に係る糸はこれ
ら電磁波遮蔽作用や抗菌・消臭作用を更に強力に発揮さ
せるようにしたものである。
ら電磁波遮蔽作用や抗菌・消臭作用を更に強力に発揮さ
せるようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
糸は、導電性を有する芯糸の表面に、導電性を有するテ
ープを、芯糸とは電気的に絶縁するように巻き付けて成
ることを特徴とするものである。
糸は、導電性を有する芯糸の表面に、導電性を有するテ
ープを、芯糸とは電気的に絶縁するように巻き付けて成
ることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の効果】本発明に係る導電性の糸は、芯糸部分が
導電性を有し、また、その周囲に巻回されたテープ部分
も導電性を有するが、両者が電気的に絶縁されている。
このため、芯糸部分と表面のテープ部分との間に静電容
量が存在し、これにより電磁放射を有効に遮蔽する。
導電性を有し、また、その周囲に巻回されたテープ部分
も導電性を有するが、両者が電気的に絶縁されている。
このため、芯糸部分と表面のテープ部分との間に静電容
量が存在し、これにより電磁放射を有効に遮蔽する。
【0007】また、金属、炭素繊維等の抗菌・消臭作用
を有する材料が芯糸部分と表面部分とに別個に存在する
ため、同一量を用いた場合には大きな表面積を稼ぐこと
ができ、抗菌・消臭作用を有効に発揮することができ
る。なお、抗菌・消臭作用のみを目的とする場合には、
芯糸部分とテープ部分とは必ずしも絶縁されている必要
はない。
を有する材料が芯糸部分と表面部分とに別個に存在する
ため、同一量を用いた場合には大きな表面積を稼ぐこと
ができ、抗菌・消臭作用を有効に発揮することができ
る。なお、抗菌・消臭作用のみを目的とする場合には、
芯糸部分とテープ部分とは必ずしも絶縁されている必要
はない。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、導電性の芯糸11に絶縁
性のコーティング12を施し、その上に導電性のテープ
13を巻いた例を示す。(a)はテープ13を疎に巻い
てテープ13間に芯糸11が見えるようにしたものであ
り、(b)はテープ13を密に巻いて芯糸11が外から
見えないようにしたものである。抗菌・消臭作用を主目
的とする場合は(a)のように疎に巻いて芯糸11がで
きるだけ外気と接触するようにする。一方、電磁波遮蔽
効果を主目的とする場合は、遮蔽しようとする電磁波の
周波数に応じてテープの巻き方を変化させ、その静電容
量を調節することが可能である。
性のコーティング12を施し、その上に導電性のテープ
13を巻いた例を示す。(a)はテープ13を疎に巻い
てテープ13間に芯糸11が見えるようにしたものであ
り、(b)はテープ13を密に巻いて芯糸11が外から
見えないようにしたものである。抗菌・消臭作用を主目
的とする場合は(a)のように疎に巻いて芯糸11がで
きるだけ外気と接触するようにする。一方、電磁波遮蔽
効果を主目的とする場合は、遮蔽しようとする電磁波の
周波数に応じてテープの巻き方を変化させ、その静電容
量を調節することが可能である。
【0009】芯糸11には、 (1)銅線等の細い金属線15を1本又は複数本内部に含
む自然・天然繊維(非導電性繊維)14から成る糸 (2)導電性有機高分子繊維や炭素繊維等の導電性繊維1
6を含む糸(導電性有機高分子繊維や炭素繊維等の導電
性繊維16のみから成るものでもよい) 等を用いることができる。炭素繊維を用いる場合、電磁
波遮蔽作用を主目的とする場合は、強度的にも有利な通
常の炭素繊維でよいが、消臭作用を主目的とする場合は
より吸着作用の強い活性化炭素繊維を用いることが望ま
しい。
む自然・天然繊維(非導電性繊維)14から成る糸 (2)導電性有機高分子繊維や炭素繊維等の導電性繊維1
6を含む糸(導電性有機高分子繊維や炭素繊維等の導電
性繊維16のみから成るものでもよい) 等を用いることができる。炭素繊維を用いる場合、電磁
波遮蔽作用を主目的とする場合は、強度的にも有利な通
常の炭素繊維でよいが、消臭作用を主目的とする場合は
より吸着作用の強い活性化炭素繊維を用いることが望ま
しい。
【0010】コーティング12は、溶融した絶縁性樹脂
中に浸漬する方法、絶縁性樹脂を溶かした溶剤中に芯糸
を浸漬して引き上げ、乾燥させる方法等により被覆する
ことができる。
中に浸漬する方法、絶縁性樹脂を溶かした溶剤中に芯糸
を浸漬して引き上げ、乾燥させる方法等により被覆する
ことができる。
【0011】導電性のテープ13としては、金属のみか
ら成るテープの他、箔紙を細截したものを用いることが
できる。箔紙とは、紙、不織布、プラスチックフィルム
等のベースシート上に金属箔を貼付又は蒸着したもので
ある。
ら成るテープの他、箔紙を細截したものを用いることが
できる。箔紙とは、紙、不織布、プラスチックフィルム
等のベースシート上に金属箔を貼付又は蒸着したもので
ある。
【0012】このように芯糸11の表面に絶縁性のコー
ティング12を施した場合には、テープ13を巻き付け
る際、その金属面は表にしても裏にしても構わない。
ティング12を施した場合には、テープ13を巻き付け
る際、その金属面は表にしても裏にしても構わない。
【0013】図2は、芯糸11に絶縁コーティングを施
さない糸の例を示すものである。この場合も、テープ1
3の巻き方は疎密いずれでも構わない。図2(a)のよ
うに、金属線15が芯糸11の中心に1本だけ通ってい
る場合には、テープ13の巻き方は表裏を問わない。
(b)のように金属線、導電性有機高分子繊維、炭素繊
維等の導電性繊維16が芯糸の表面に現われる可能性が
ある場合は、テープ13は金属面が表側となるように巻
き付ける。
さない糸の例を示すものである。この場合も、テープ1
3の巻き方は疎密いずれでも構わない。図2(a)のよ
うに、金属線15が芯糸11の中心に1本だけ通ってい
る場合には、テープ13の巻き方は表裏を問わない。
(b)のように金属線、導電性有機高分子繊維、炭素繊
維等の導電性繊維16が芯糸の表面に現われる可能性が
ある場合は、テープ13は金属面が表側となるように巻
き付ける。
【図1】 芯糸に絶縁コーティングを施した糸の外観
図。
図。
【図2】 芯糸に絶縁コーティングを施さない糸の外観
図。
図。
11…芯糸 12…絶縁コーティング 13…導電性テープ 14…非導電性繊維 15…金属線 16…導電性繊維
Claims (1)
- 【請求項1】 導電性を有する芯糸の表面に、導電性を
有するテープを芯糸とは電気的に絶縁するように巻き付
けて成る導電性の糸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15047297A JPH10325031A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 導電性の糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15047297A JPH10325031A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 導電性の糸 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10325031A true JPH10325031A (ja) | 1998-12-08 |
Family
ID=15497659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15047297A Pending JPH10325031A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 導電性の糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10325031A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103409869A (zh) * | 2013-07-25 | 2013-11-27 | 湖州申祥丝织有限责任公司 | 一种可导电的纱线 |
CN105483908A (zh) * | 2016-01-09 | 2016-04-13 | 朴商俅 | 复合丝织物的电热网 |
CN106087164A (zh) * | 2016-08-10 | 2016-11-09 | 苏州东胜化纤纺织有限公司 | 导电涤纶复合丝 |
CN110939882A (zh) * | 2018-09-21 | 2020-03-31 | 鸿盛国际有限公司 | 用于线灯加工的模条与线灯加工方法 |
CN110983532A (zh) * | 2019-11-25 | 2020-04-10 | 武汉纺织大学 | 一种具有传感和电容特性的螺旋纱的制备方法 |
-
1997
- 1997-05-23 JP JP15047297A patent/JPH10325031A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103409869A (zh) * | 2013-07-25 | 2013-11-27 | 湖州申祥丝织有限责任公司 | 一种可导电的纱线 |
CN105483908A (zh) * | 2016-01-09 | 2016-04-13 | 朴商俅 | 复合丝织物的电热网 |
CN106087164A (zh) * | 2016-08-10 | 2016-11-09 | 苏州东胜化纤纺织有限公司 | 导电涤纶复合丝 |
CN110939882A (zh) * | 2018-09-21 | 2020-03-31 | 鸿盛国际有限公司 | 用于线灯加工的模条与线灯加工方法 |
CN110983532A (zh) * | 2019-11-25 | 2020-04-10 | 武汉纺织大学 | 一种具有传感和电容特性的螺旋纱的制备方法 |
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