JPH10324892A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

液体洗浄剤組成物

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JPH10324892A
JPH10324892A JP13341897A JP13341897A JPH10324892A JP H10324892 A JPH10324892 A JP H10324892A JP 13341897 A JP13341897 A JP 13341897A JP 13341897 A JP13341897 A JP 13341897A JP H10324892 A JPH10324892 A JP H10324892A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】洗浄力に優れ、均一な液性を示し、水で希釈す
る際に容易に溶解し低温安定性に優れた、濃厚な液体洗
浄剤組成物を提供する。 【解決手段】下記の(A)成分および(B)成分を含有
し、上記(A)成分と(B)成分の混合割合〔(A)/
(B)〕が、重量比で、(A)/(B)=95/5〜5
0/50の範囲に設定されている液体洗浄剤組成物であ
る。 (A)下記の一般式(1)で表される非イオン界面活性
剤。 【化1】 (B)下記の一般式(2)で表される非イオン界面活性
剤および下記の一般式(3)で表される非イオン界面活
性剤の少なくとも一方。 【化2】 【化3】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体洗浄剤組成物
に関し、詳しくは、良好な洗浄力を有し、かつ均一な液
性を示すとともに、水希釈溶解、低温安定性に優れた高
濃度の液体洗浄剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の衣料用液体洗剤、台所用液体洗浄
剤等の家庭用の液体洗浄剤には、界面活性剤として、直
鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸ナ
トリウム等のアニオン界面活性剤、アルキルアミンオキ
シド、アルキルジメチル酢酸ベタイン等の両性界面活性
剤、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシアルキレン
アルキルエーテル等の非イオン界面活性剤が配合されて
いる。
【0003】このような液体洗浄剤は、汚れに対して直
接原液を塗布することが可能であること、また、粉末洗
浄剤と比較して取り扱いが容易であり、溶解性に優れて
いる等の利点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記液
体洗浄剤は、先に述べたような利点を有するものの、液
体であるがゆえの問題点もある。例えば、界面活性剤分
を多く配合することにより、粘度が増加したり、配合す
る界面活性剤が相溶化せず分離したり、さらに低温貯蔵
時に白濁や沈殿が発生する等の問題がある。このため、
界面活性剤の濃度を比較的低めに設定したり、洗浄効力
に関与しない減粘剤や可溶化剤を多く配合しなければな
らなかった。また、液性の良好なポリオキシエチレンア
ルキルエーテル硫酸塩やポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルを主剤とする液体洗浄剤が市販されているが、界
面活性剤分は全体の30〜50重量%程度であり、それ
以上の液体濃縮洗浄剤を得ることは困難であった。これ
は、従来の洗浄剤用界面活性剤を50重量%以上の水溶
液にすると、種々の界面活性剤集合体が形成され円柱状
集合体が六方配列した流動性のないミドル相や、二分子
膜が層状配列した流動性の低いニート相液晶を形成する
ためである。さらに、これらの液晶は高粘度であるため
水への分散性が悪く希釈する際の水への溶解速度が遅
く、家庭用洗浄剤として使用することが困難である。
【0005】一方、最近では、流通コストの削減、さら
に包装材料の削減による環境保全が求められ、より濃厚
な液体洗浄剤が強く求められている。
【0006】例えば、特開平8−231996号公報に
は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系非イオン界
面活性剤とポリオキシエチレンモノフェニルエーテルを
含有する液体洗浄剤が提案されているが、より一層の濃
縮度を図ることは困難であり、低温安定性においても充
分なものとは言えない。また、特開平8−157866
号公報には、二種類の特定組成を有する非イオン界面活
性剤を組み合わせてなる液体洗浄剤が提案されている
が、60重量%以上を超える高濃度の液体洗浄剤は得ら
れてはいない。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、洗浄力に優れ、均一な液性を示し、水で希釈す
る際に容易に溶解し低温安定性に優れた、濃厚な液体洗
浄剤組成物の提供をその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の液体洗浄剤組成物は、下記の(A)成分お
よび(B)成分を含有し、上記(A)成分と(B)成分
の混合割合〔(A)/(B)〕が、重量比で、(A)/
(B)=95/5〜50/50の範囲に設定されている
という構成をとる。
【0009】(A)下記の一般式(1)で表される非イ
オン界面活性剤。
【化4】 (B)下記の一般式(2)で表される非イオン界面活性
剤および下記の一般式(3)で表される非イオン界面活
性剤の少なくとも一方。
【化5】
【化6】
【0010】すなわち、本発明は、上記一般式(1)で
表される、プロピレンオキシドとエチレンオキシドが特
定の付加モル数ランダム付加され、さらにプロピレンオ
キシドが特定の付加モル数ブロック付加された非イオン
界面活性剤〔(A)成分〕とともに、上記一般式(2)
で表される、エチレンオキシドが特定の付加モル数で付
加された非イオン界面活性剤、プロピレンオキシドとエ
チレンオキシドが特定の付加モル数ブロック付加された
非イオン界面活性剤、および、上記一般式(3)で表さ
れる、プロピレンオキシドとエチレンオキシドが特定の
付加モル数ランダム付加された非イオン界面活性剤の少
なくとも一方〔(B)成分〕を用い、しかも両者を特定
の割合で混合し含有する液体洗浄剤組成物である。この
ため、洗浄力に優れるとともに、均一な液性を示し、水
で希釈する際に容易に溶解し低温安定性に優れており、
しかも広範囲の水溶液濃度において均質な液性を有する
ことから、界面活性剤濃度が高くてもゲル化が生じず優
れた流動性を示す。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態につ
いて詳しく説明する。
【0012】本発明の液体洗浄剤組成物は、前記一般式
(1)で表される非イオン界面活性剤(A成分)と、前
記一般式(2)で表される非イオン界面活性剤および一
般式(3)で表される非イオン界面活性剤の少なくとも
一方(B成分)を特定の混合比で用いて得られる。
【0013】上記A成分である一般式(1)で表される
非イオン界面活性剤は、炭素数8〜18の脂肪族系高級
アルコールにプロピレンオキシドとエチレンオキシドを
特定の付加方式によって付加反応させることによって得
られる。
【0014】上記炭素数8〜18の脂肪族系高級アルコ
ールとしては、飽和または不飽和の第一級高級アルコー
ル、第二級高級アルコール、第三級高級アルコールであ
って、天然油脂を原料とする天然アルコールや石油原料
から得られる合成アルコールがあげられる。上記合成ア
ルコールは、分枝を有するアルコールおよび直鎖状アル
コールのいずれであってもよいが、一般的には両者の混
合物であり、通常、直鎖状アルコールを50重量%以上
含有するものである。また、これら高級アルコールにお
いて、その炭素数は一定のもの、または異なる炭素数の
高級アルコールの混合物のいずれであってもよい。そし
て、これら高級アルコールのうち、好ましくは炭素数1
0〜18の飽和一級アルコールがあげられる。
【0015】上記高級アルコールの具体例としては、n
−オクチルアルコール、n−デシルアルコール、n−ド
デシルアルコール、n−トリデシルアルコール、n−ヘ
キサデシルアルコール、n−オクタデシルアルコール等
があげられる。また、天然油脂由来のヤシアルコール、
パームアルコール、パーム核油アルコールや、合成アル
コールの、オキソアルコール〔ドバノール(三菱化学社
製)、オキソコール(日産化学社製)、ダイヤドール
(三菱化学社製)〕、チーグラーアルコール〔ALFO
L(VISTAケミカル社製)〕、天然還元アルコール
〔カルコール(花王社製)、コノール(新日本理化社
製)〕等も使用できる。
【0016】本発明の、一般式(1)で表される非イオ
ン界面活性剤は、公知の方法により、例えば、つぎのよ
うにして製造することができる。まず、炭素数8〜18
の高級アルコールに、アルカリまたは酸触媒を加え、昇
温した後、窒素雰囲気下、プロピレンオキシドとエチレ
ンオキシドの混合物を、ランダム付加反応させる。つい
で、プロピレンオキシドをブロック付加反応させた後、
系を中和することにより製造することができる。このよ
うにして得られる前記一般式(1)の非イオン界面活性
剤において、式(1)中、繰り返し単位hのC3 6
と、繰り返し単位iのC2 4 Oはランダム付加であ
り、ついで、繰り返し単位jのC3 6 Oはブロック付
加である。すなわち、本発明の液体洗浄剤組成物が、良
好な洗浄力を備え、高濃度で均一な液性を示し、しかも
低温安定性に優れるためには、上記のように、式(1)
において、繰り返し単位hのC3 6 Oと、繰り返し単
位iのC2 4 Oとがランダム付加で、かつ繰り返し単
位jのC3 6 Oがブロック付加でなければならない。
【0017】上記製造工程において、高級アルコールに
対するプロピレンオキシドとエチレンオキシドの混合物
のランダム付加反応工程、さらに、プロピレンオキシド
のブロック付加反応工程の条件としては、一般的に、温
度100〜180℃、圧力1〜10kg/cm2 に設定
することが好ましい。
【0018】上記高級アルコールに対する、プロピレン
オキシドとエチレンオキシドの混合物のランダム付加反
応において、上記混合物中、プロピレンオキシドは平均
1〜5モル(h)、エチレンオキシドは平均8〜25モ
ル(i)に設定される。
【0019】続いて、上記プロピレンオキシドのブロッ
ク付加反応において、プロピレンオキシドの平均付加モ
ル数(j)は2〜10モルに設定される。さらに、これ
ら平均付加モル数h,i,jにおいて、〔(h+j)/
i〕が0.25〜0.85の範囲でなければならない。
【0020】すなわち、上記ランダム付加反応における
プロピレンオキシド(h)が5モルより大きいと洗浄力
が劣り、またエチレンオキシド(i)が25モルよりも
大きいと、液体洗浄剤組成物の高濃度化が困難となるば
かりでなく、低温安定性も悪くなる。また、プロピレン
オキシドのブロック付加反応において、プロピレンオキ
シド(j)が10モルを超えると、水溶解性が劣化し、
洗浄力が低下する。さらに、〔(h+j)/i〕が0.
25未満では洗浄剤の界面活性剤濃度を高めることが困
難となり、さらに0.85を超えると洗浄力が著しく低
下するからである。
【0021】そして、上記A成分とともに用いられるB
成分は、下記の一般式(2)で表される非イオン界面活
性剤、および、下記の一般式(3)で表される非イオン
界面活性剤の少なくとも一方からなる。
【0022】
【化7】
【0023】
【化8】
【0024】上記一般式(2)で表される非イオン界面
活性剤は、炭素数8〜18の脂肪族系高級アルコール
に、プロピレンオキシドを平均で0〜5モル(k)ブロ
ック付加した後、さらにエチレンオキシドを平均で5〜
20モル(p)ブロック付加するという付加反応によっ
て得られるブロック付加型の非イオン界面活性剤であ
る。
【0025】上記一般式(2)において、繰り返し数k
が5を超える、または、繰り返し数pが5未満では、前
記一般式(1)で表される非イオン界面活性剤(A成
分)との相乗効果が充分に発現せず、洗浄性能が不充分
となる。また、繰り返し数pが20を超えると、低温安
定性に劣り、界面活性剤濃度を高くすることが困難とな
るからである。
【0026】上記一般式(2)で表される非イオン界面
活性剤は、公知の方法により、例えば、つぎのようにし
て製造することができる。まず、炭素数8〜18の高級
アルコールに、アルカリまたは酸触媒を加え、昇温した
後、窒素雰囲気下、プロピレンオキシドおよびエチレン
オキシドをブロック付加反応させた後、系を中和するこ
とにより製造することができる。なお、上記プロピレン
オキシドとエチレンオキシドをブロック付加反応させる
場合には、まず、プロピレンオキシドを付加反応させ、
ついでエチレンオキシドを付加反応させることが好まし
い。
【0027】また、上記一般式(3)で表される非イオ
ン界面活性剤は、炭素数8〜18の脂肪族系高級アルコ
ールに、プロピレンオキシドを平均で1〜5モル
(m)、および、エチレンオキシドを平均で5〜20モ
ル(n)、m/n比が0.05〜0.35となるよう、
上記プロピレンオキシドとエチレンオキシドをランダム
付加するという付加反応によって得られるランダム付加
型の非イオン界面活性剤である。
【0028】上記一般式(3)において、繰り返し数m
が5を超える、または、繰り返し数nが5未満では、前
記一般式(1)で表される非イオン界面活性剤(A成
分)との相乗効果が充分に発現せず、洗浄性能が不充分
となる。また、繰り返し数nが20を超えると、低温安
定性に劣り、界面活性剤濃度を高くすることが困難とな
るからである。
【0029】さらに、上記一般式(3)において、脂肪
族系高級アルコールに対するプロピレンオキシドの平均
付加モル数(m)とエチレンオキシドの平均付加モル数
(n)の比(m/n)は、前述のように、0.05〜
0.35の範囲でなければならない。特に好ましくはm
/n=0.06〜0.30である。すなわち、m/n比
がこの範囲を外れると、前記一般式(1)で表される非
イオン界面活性剤(A成分)との相乗効果による洗浄性
能が充分に発揮されなくなるからである。
【0030】上記一般式(3)で表される非イオン界面
活性剤も、前記と同様、公知の方法により、例えば、ま
ず、炭素数8〜18の高級アルコールに、アルカリまた
は酸触媒を加え、昇温した後、窒素雰囲気下、プロピレ
ンオキシドとエチレンオキシドの混合物をランダム付加
させ、ついで、系を中和することにより製造することが
できる。
【0031】そして、上記一般式(2)および式(3)
における炭素数8〜18の脂肪族系高級アルコールとし
ては、いずれも前記一般式(1)で表される非イオン界
面活性剤で用いられる脂肪族高級アルコールと同様のも
のが用いられる。
【0032】本発明の液体洗浄剤組成物を構成する上記
A成分およびB成分の混合割合(A/B)は、重量比
で、A/B=95/5〜50/50の範囲に設定されな
ければならない。特に好ましくはA/B=90/10〜
60/40の範囲である。すなわち、A成分とB成分の
混合割合が、重量比で、A/B=95/5〜50/50
の範囲を外れると洗浄性能が充分に発現しなくなるから
である。
【0033】本発明の液体洗浄剤組成物において、上記
A成分およびB成分の合計総量は、組成物全体中の10
〜90重量%の範囲に設定することが好ましく、より好
ましくは20〜80重量%である。
【0034】従来の非イオン界面活性剤高濃度水溶液
は、種々のミセル構造をとり、流動性のないゲル状態を
形成し、このゲル状態の領域は非イオン界面活性剤濃度
と温度に依存することが知られている。本発明の液体洗
浄剤組成物に用いる非イオン界面活性剤は、広範囲の濃
度領域で、しかも広い温度範囲で透明かつ均質な流動性
を有する液性を保持することができるため、その配合比
率に関して制限を受けにくく、しかも極めて容易に溶解
することが可能である。また、本発明の液体洗浄剤組成
物は、希釈する場合、その希釈過程においてゲル化しな
いという特性を有する。
【0035】本発明の液体洗浄剤組成物は、良好な洗浄
性を備えるとともに、低温安定性に優れた濃厚な液体洗
浄剤組成物であり、衣料用液体洗剤、食器用液体洗剤、
住居用洗浄剤としてのみならず、一般洗浄剤、繊維用精
練剤、防錆剤、金属脱脂剤等の工業用液体洗浄剤として
も使用される。
【0036】そして、本発明の液体洗浄剤組成物には、
従来より慣用されている各種成分を配合することができ
る。これら配合成分の具体例としては、陰イオン界面活
性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤等の各種界
面活性剤、ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸
塩、クエン酸塩、ポリアクリル酸塩等のキレート剤、炭
酸塩、ケイ酸塩等の無機ビルダー、パラトルエンスルホ
ン酸ナトリウム、エタノール、プロピレングリコール等
のハイドロトロープ剤、酵素、pH調整剤、酸化防止
剤、粘度調整剤、蛍光剤、色素、香料、防黴剤、除菌剤
等があげられる。
【0037】上記配合成分の添加量は、本発明の液体洗
浄剤組成物の奏する効果を妨げない範囲内で適宜に添加
することができる。
【0038】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0039】まず、実施例に先立って、下記の表1に示
す非イオン界面活性剤、および、下記の表2に示す非イ
オン界面活性剤をそれぞれ準備した。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【実施例1〜21、比較例1〜9】上記各非イオン界面
活性剤を下記の表3および表4に示すように組み合わせ
るとともに、その混合割合が同表に示す割合となるよう
用い、さらにその非イオン界面活性剤濃度を同表に示す
濃度となるように調製して非イオン界面活性剤の水溶液
(液体洗浄剤組成物)を作製した。
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】このようにして得られた実施例および比較
例の各液体洗浄剤組成物を用い、その性能(外観、低温
安定性、粘度、希釈溶解性、洗浄力)を下記の方法に従
って評価した。これらの結果を下記の表5および表6に
示す。
【0046】〔液体洗浄剤組成物の外観および低温安定
性〕各液体洗浄剤組成物60gを100mlのガラス製
サンプル瓶に入れ、25℃および0℃にて、それぞれ2
週間静置した後、目視にて観察した。そして、流動性が
あり透明な液体であったものを○、流動性はあるが不透
明な液体であった、あるいは、流動性はあるが液体が分
離したものを△、流動性が全く無くなったものを×とし
て表示した。
【0047】〔液体洗浄剤組成物の粘度〕B型(Brook
field )粘度計により、25℃の粘度を測定した。
【0048】〔希釈溶解性〕室温で50mlの共栓付ネ
スラー管に、界面活性剤濃度1%溶液25mlとなるよ
う、まず、水を採取し、そのなかに各液体洗浄剤組成物
を所定量入れ、1回/秒の速さで、往復5回ネスラー管
を転倒して、1%溶液の外観を目視により観察した。そ
して、透明水溶液であったものを○、不透明な水溶液で
あったものを△、ゲル状物が認められたものを×として
表示した。
【0049】〔洗浄力試験〕下記のリーナッツ法(J
IS K 3370)にて実施した。リーナッツ法:日
本薬局方に規定された大豆油と牛脂各10gを60ml
のクロロホルムに溶解した後、オイルレッド0.1gを
加えてよく混合し、汚垢溶液を調製した。この溶液にガ
ラスプレートを浸して汚染し、25℃の温度で30分以
上風乾してクロロホルムを除去し、汚垢片を作製した
(汚垢量0.140±0.010g/6枚)。この汚垢
片6枚を25℃、700mlの界面活性剤濃度0.15
%の洗浄剤液中で、250rpmの回転速度で3分間か
き混ぜて洗浄した。洗浄が終了した汚染片を、使用水7
00ml中に入れリーナッツ試験器を用いて1分間濯い
だ。その後、この汚染片を室温にて風乾して重量を測定
し、洗浄後の油除去率を下記の式により算出して洗浄力
の評価とした。
【0050】
【数1】 洗浄力(%)〔(b−c)/(b−a)〕×100 a:モデル汚れ汚染前のガラスプレートの重量(g) b:モデル汚れ汚染後のガラスプレートの重量(g) c:モデル汚れ汚染片の洗浄後のガラスプレートの重量
(g)
【0051】〔洗浄力試験〕洗浄力試験は、JIS
K 3362に準じたTerg−O−Tometer
を洗浄装置として使用し、これに汚染布(スイスEMP
A社製、No.104、汚垢:カーボンブラック/オリ
ーブ油、大きさ:5cm×10cm、5枚)と清浄メリ
ヤス布を入れ、浴比30倍に合わせ、120rpm、2
5℃で10分間洗浄した。洗浄液は、各液体洗浄剤組成
物を濃度0.10%に、JIS K 3362−199
0に記載の、トリポリリン酸ナトリウム:ケイ酸ナトリ
ウム:炭酸ナトリウム:カルボキシメチルセルロースナ
トリウム:硫酸ナトリウム=17:10:3:1:58
(重量比)で混合したビルダーを濃度0.11%となる
よう溶解した溶液1000mlを用い、濯ぎを1000
mlの水で3分間行った。使用水は3度DHのものを用
いた。なお、洗浄力は色差計(東京電色社製、TC−1
500MC)にて550nmにおける反射率を測定し下
記の式にて算出した。
【0052】
【数2】洗浄力(%)=〔(洗浄後の反射率−洗浄前の
反射率)/(原布の反射率−洗浄前の反射率)〕×10
【0053】
【表5】
【0054】
【表6】
【0055】上記表5および表6の結果から、実施例品
である液体洗浄剤組成物は、界面活性剤濃度が40〜8
5重量%であっても粘度が低く、流動性が良好な液体で
あって、しかも低温安定性、希釈溶解性および洗浄性に
優れていることがわかる。これに対して、比較例1品の
液体洗浄剤組成物は、界面活性剤濃度が60重量%なが
ら低粘度であり、低温安定性および希釈溶解性は良好で
あったが、洗浄性に劣っている。また、比較例2品は、
洗浄性には優れているが、低温安定性および希釈溶解性
に劣り、透明なものが得られなかった。さらに、比較例
3,8,9品は、本発明のA成分およびB成分に相当す
る界面活性剤を用いたものであるが、両者の混合割合が
本発明の特定範囲を外れているため、低温安定性、希釈
溶解性および洗浄性の少なくともいずれか一つに劣って
いることがわかる。そして、比較例4,7品は、実施例
品と比べると低温安定性および希釈溶解性に劣ってお
り、さらに洗浄性においては著しく劣っている。比較例
5品では、特に低温安定性および希釈溶解性に著しく劣
っている。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明は、前記一般式
(1)で表される特殊な非イオン界面活性剤(A成分)
と、前記一般式(2)で表される特殊な非イオン界面活
性剤および一般式(3)で表される特殊な非イオン界面
活性剤の少なくとも一方(B成分)とを特定の混合割合
で含有する液体洗浄剤組成物である。このため、洗浄力
に優れるとともに、均一な液性を示し、水で希釈する際
に容易に溶解し低温安定性に優れており、しかも広範囲
の水溶液濃度において均質な液性を有することから、界
面活性剤濃度が高くても流動性に優れた極めて有用な液
体洗浄剤組成物であるといえる。
【0057】したがって、本発明の液体洗浄剤組成物
は、衣料用液体洗剤、食器用液体洗剤、住居用洗浄剤
や、繊維用精練剤、金属脱脂剤等の工業用液体洗浄剤と
して非常に有用である。そして、この液体洗浄剤組成物
を洗浄剤成分として使用した場合、従来の洗浄剤成分と
比べて界面活性剤濃度の高濃度化が可能となり、結果、
より一層の濃縮化が実現し、流通コストの低減化が図ら
れ、洗浄剤の包装材料の減量化も可能となる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(A)成分および(B)成分を含
    有し、上記(A)成分と(B)成分の混合割合〔(A)
    /(B)〕が、重量比で、(A)/(B)=95/5〜
    50/50の範囲に設定されていることを特徴とする液
    体洗浄剤組成物。 (A)下記の一般式(1)で表される非イオン界面活性
    剤。 【化1】 (B)下記の一般式(2)で表される非イオン界面活性
    剤および下記の一般式(3)で表される非イオン界面活
    性剤の少なくとも一方。 【化2】 【化3】
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