JPH10324458A - 溶接ワイヤ送給装置 - Google Patents

溶接ワイヤ送給装置

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JPH10324458A
JPH10324458A JP13632797A JP13632797A JPH10324458A JP H10324458 A JPH10324458 A JP H10324458A JP 13632797 A JP13632797 A JP 13632797A JP 13632797 A JP13632797 A JP 13632797A JP H10324458 A JPH10324458 A JP H10324458A
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JP
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wire
roll
feeding
pressure
urethane rubber
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JP13632797A
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English (en)
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Katsuyoshi Hori
勝義 堀
Nobuo Nakazawa
信雄 中澤
Toshiji Nagashima
利治 永島
Mitsuhiro Tada
光宏 多田
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Mitsubishi Power Ltd
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Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤを損傷することなく、構造が簡単で十
分な送給力を有するワイヤ送給装置を低原価で提供す
る。 【解決手段】 ウレタンゴムの加圧ロール12fと駆動
ロール11fの間にワイヤ5を押圧し、ロック26によ
りレバー25の先端を一定位置にロックし、矢印F方向
の加圧力を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明はアーク溶接における
溶接ワイヤ送給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8はアルミニウムのMIG溶接装置の
構成を示す概要図である。図8に示すように、MIG溶
接装置は、アーク電源1、ワイヤ送給装置2、溶接トー
チ3、ワイヤ送給装置2から溶接トーチ3まで溶接ワイ
ヤ5(以下、ワイヤ5と略記する)を案内するコンジッ
ト4、溶接される母材6などから構成されている。アー
ク電源1のアース側出力はアース側ケーブル7を介して
溶接される母材6に接続されており、またアーク側出力
はアーク側ケーブル8およびコンジット4を介してトー
チ3に接続されている。またシールドガスはアーク電源
1のガス出口端子からガスホース9、ワイヤ送給装置
2、コンジット4を通過してトーチ3から流出する。そ
して溶接ワイヤ送給装置2は、アーク電源1内にある図
示されていない駆動制御装置に接続されている制御ケー
ブル10を介して制御されている。
【0003】図9は従来のアーク溶接用ワイヤ送給装置
を示す図であって、図9により、通常用いられる軟鋼ワ
イヤの送給用のモータ回りを説明する。ワイヤ5は、減
速ギア付き直流モータ13によって回転する駆動ロール
11と、ワイヤ5を挟さむようにして配置された加圧ロ
ール12からなる一対の送給用ロールにより、ワイヤリ
ール14から3点曲げ式の矯正ロール15a、15b、
15cを通過して引き出され、コンジット4を経由して
溶接トーチ3に送り出す形でワイヤ5を送給する。
【0004】加圧スプリング16により調整可能に付勢
された加圧ロール12は、ワイヤ5を駆動ロール11に
押圧し、駆動ロール11とワイヤ5間に発生する摩擦力
により、ワイヤ5を送給する。ワイヤ送給装置2から送
給されたワイヤ5は、通常、長さ3m〜5mのコンジッ
ト4内の図示されないライナを通過して図8に示したト
ーチ3に到達し、さらにトーチ3内の図示されない通電
チップを通過してアーク発生部に至る。したがって、ワ
イヤ送給装置2は、この間のワイヤ送給抵抗に打ち勝つ
送給力を保持することが必要になる。
【0005】図10〜図12は従来技術における各種の
ワイヤ送給用ロールの断面を示す図である。軟鋼など比
較的硬いワイヤを送給する場合、図10に示すように、
駆動ロール11aにはV溝17を設けて、ワイヤ5と駆
動ロール11aとを2点接触させるか、図11に示すよ
うに、ワイヤ直径より溝幅が狭く、深溝のU溝18を設
け、U溝18の先端角部をワイヤ5に食い込ませること
により、ワイヤ送給力を増加させるように配慮がなされ
ている。他方、図10のように加圧ロール12bは、ロ
ール面が平らな場合もあるが、駆動ロール11bと同様
に溝付きのものを採用することもある。
【0006】しかし、比較的軟らかい材質のワイヤ、例
えば、アルミニウムを主成分とするMIG溶接用ワイ
ヤ、軟鋼のフラックス入りワイヤなどを送給するに際し
ては、送給力を確保しようとして、加圧ロールに強い押
圧力を付与するとワイヤの断面形状が変形したり、ワイ
ヤ表面が損傷して切り粉が発生したりする。アルミニウ
ムのような軟質ワイヤを使用する場合は、ロール材によ
る変形や損傷の発生が特に著しいので、図12に示すよ
うに、ワイヤ5の半径より大きい曲率をもつ円弧状の円
弧溝19を有するギア付きの送給用ロールを用いる。駆
動ロール11cと加圧ロール12cとは互いに噛み合っ
て連動する1対のギアを有する。駆動ロール11cと加
圧ロール12cの接触面は、軽い押圧力によりワイヤを
送給するように構成されている。
【0007】しかし、これだけでは送給力が不足する場
合もあるので、さらに、図13に示すように、駆動ロー
ル11d、加圧ロール12d、及び、駆動ロール11
e、加圧ロール12eのように、2対のギア付き送給用
ロールを用い、各ロールが1つの駆動モータ軸と連結さ
れたギア20との噛み合いによって駆動される4駆動ロ
ール方式が、しばしば採用されている。このようにする
と、各ロールとワイヤ5とが接触する点においてワイヤ
5に負荷される圧力を大幅に低減することができる。
【0008】また、送給装置とトーチ間の距離が長くな
ると、送給抵抗が大きくなりワイヤ5に座屈が発生しや
すくなるので、図示していないが、ワイヤリール側にあ
ってワイヤ5を押し出すためのプッシュ用モータのほか
に、トーチ側にワイヤ5を引張るためにのプル用モータ
を配置し、各ロールにおける送給負荷をより小さくす
る、いわゆる、プッシュ・プル送給方式も、しばしば用
いられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】アルミニウムのM1G
溶接では、コンジット内のライナやトーチ先端の通電チ
ップにアルミニウムの粉や、切り屑が堆積し送給不良を
発生しやすいことが基本的な問題点の一つとしてあげら
れている。このアルミニウム粉や切り屑の発生原因は、
主として送給用ロールによってワイヤが削られるためと
考えられる。この現象は、特に内径の小さい通電チップ
の入り口に堆積しやすく、ワイヤの通過を妨げ、送給不
良や、チップ内でワイヤが融着する原因となっている。
またワイヤが柔らかいので、ローラによってワイヤが押
し潰されて断面が変形しやすく、通電チッブ孔径が小さ
いときには、ワイヤが通過できないことがある。
【0010】これを少しでも避けるために、例えば、軟
鋼の場合は直径1.2mmのワイヤに対してチップ孔径
は1.32mm程度としているが、アルミニウムの場合
にはチップの孔径を1.6mmと大き目に設定してい
る。このため、通電チップにおける接触通電が不安定に
なってアーク切れを発生しやすく、また、アーク切れに
伴うビードの形状不良や、再点弧時のスパッタの発生な
どにより溶接作業性が低下する要因となっていた。ま
た、アルミニウム用の送給装置は、軽い押圧力によって
ワイヤを送給するための手段として、図13に示したよ
うな4駆動ロールにした場合は、機構が複雑になり設備
費が高額なものになっていた。
【0011】本発明は、アルミニウムなどのように、軟
質のワイヤを使用する溶接であってもワイヤを損傷する
ことなく、構造が簡単で十分な送給力を有するワイヤ送
給装置を低原価で提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の溶接用ワイヤ送給装置に使用される送給用
ロールは、送給されワイヤよりも低弾性係数を有する軟
質弾性部材、例えば、軟質で弾性変形が容易なウレタン
ゴムのようなロール材を用いてワイヤ送給する構成、若
しくは、加圧ロールは、送給されるワイヤよりも低弾性
係数を有する軟質弾性部材、例えば、軟質で弾性変形が
容易なロール材を使用し、駆動ロールはワイヤよりも高
弾性係数を有する部材、例えば、硬度の高い金属材やセ
ラミックスを用いて構成したものである。すなわち、厚
いウレタンゴムなどワイヤより軟質で弾性変形が容易な
材料を用いて加圧ロールの表面を形成することにより、
ロール材のためにワイヤを変形したり損傷することがな
く、ワイヤの円周方向のみならず、軸線方向に対して
も、ワイヤの表面に沿ってロール材と密着する面積が増
えるので、ワイヤとロール間の摩擦力が増加する。ま
た、加圧ロールの表面は、十分に駆動ロール面と密着す
るので、駆動ロールからの駆動力は、ギアなど介する必
要がなく直接的に回転力が伝達され、かつ、加圧ロール
もワイヤに対する駆動力の伝達に寄与することが可能に
なる。また駆動ロールの表面についても、例えば、厚い
ウレタンゴムなどのように、ワイヤより軟質で弾性変形
が容易な材料を用いて形成した場合には、ロール表面に
沿ったワイヤ軸方向に対するワイヤの変形、すなわち、
座屈の発生をなくすことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
〈実施の形態1〉本発明の実施の形態1を、図1及び図
2に基づいて説明する。図1は、本実施の形態1に係る
送給装置のワイヤと送給ロールを示す側面図、図2は、
同ワイヤの送給方向から見た図である。ロール部分以外
の送給装置の構成部品は、通常の送給装置と基本的に同
じである。直径1.2mmのアルミニウムワイヤ5を送
給する場合について説明する。21は駆動ロールの駆動
軸で、図示しない減速ギア付き送給モータのギアシャフ
トと直結されている。22は加圧ロールの支持軸であ
る。駆動軸21には従来の送給ロール12と同様に直径
40mmのロール径を使用しており、焼き入れ鋼、ある
いはセラミックスのように、ワイヤ5よりも高硬度の材
質を用いた駆動ロール11fを装着している。そして駆
動ロール11fには、ワイヤ5を損傷するおそれのない
ように円弧溝23を有するロールを用いた。加圧ロール
12fは、例えば、外径40mm、幅14mm、硬度H
s80のウレタンゴムによって構成している。
【0014】このような構成により加圧ロール12fは
変形してワイヤ5、および、駆動ロール11fとよく密
着することにより、送給力の保持に寄与している。本実
施の形態では、ワイヤ5は駆動ロール11fの周速と一
致する速度で送給され、加圧ロール12fの加圧の状態
を変化させても、駆動モータの回転速度とワイヤ送給速
度との間の比例定数は、従来技術と同様に一定に保たれ
る。
【0015】図3は本実施の形態におけるワイヤ加圧力
の形成を示す図である。加圧ロール12fはウレタンゴ
ムから構成されているので、ピン24を支点として加圧
ロール12fを押さえるレバー25の先端を、ロック2
6で一定位置にロックするだけで、矢印F方向に弾性的
に加圧力を調整することができる。
【0016】〈実施の形態2〉図4は、実施の形態2に
係る送給装置のワイヤと送給ロールを示す側面図、図5
は、同ワイヤの送給方向から見た図である。11gは駆
動ロールで、直径40mm、幅14mm、硬度Hs80
を有する円筒状のウレタンゴムを、直径10mmの駆動
ロール軸21と一体に密着して形成している。同様に1
2gは硬度Hs80を有する円筒状のウレタンゴムを、
加圧ロール軸22と一体に密着して形成した加圧ロール
である。図5に示すように駆動ロール11gの表面に
は、概ねワイヤ半径寸法に相当する深さを有するV溝2
7を設けてあり、ワイヤ5に対する案内機能をも備えて
いる。
【0017】加圧ロール12gのウレタンゴムが十分変
形する程度まで、駆動ロール11gの方向に加圧力を付
加すると、反力により、同じ硬度のウレタンゴムで構成
した駆動ロール11gも変形し、これにより2つのロー
ルは、ワイヤ5との接触部分に沿って弾性変形し、ワイ
ヤ5はその全周をウレタンゴムで包み込まれた状態にな
る。このような加圧ロール12gと駆動ロール11gと
の位置関係により、駆動ロール11gの回転運動は加圧
ロール12gを介してワイヤ5に伝達される。
【0018】このとき、ワイヤ5の軸方向に沿った駆動
ロール11g、及び加圧ロール12gとの接触長は7m
m程度と比較的大きい値になっている。加圧ロール12
gと駆動ロール11gの接触圧力は、ウレタンゴムの弾
性限界内程度の比較的低い値とするが、接触面積が大き
いからワイヤ5の断面は変形することなく、所要のワイ
ヤ送給力をワイヤ5に付加することができる。本実施の
形態のように、ウレタンゴムからなる2本のロールの間
にワイヤ5を挟持して送給するとき、駆動ロール11g
の回転速度は同一であっても、駆動ロール軸14の軸心
からワイヤ2の表面までの距離が変化すると、ワイヤ送
給速度は変化することが考えられるから、図3に示した
ように、加圧ロール12gを一定位置に保持するように
ロックするロック機構26を設けることが好ましい。
【0019】以下本発明の溶接ワイヤ送給装置を用いた
場合における溶接ワイヤの送給力を従来技術と比較した
結果を説明する。図6は、図9に示した従来の一般的な
ワイヤ送給装置を用いた場合のワイヤ送給力と送給ロー
ルによるワイヤ断面寸法変化の測定結果を示す図表であ
る。ワイヤは直径1.2mmの純アルミニウムワイヤ
(A1070‐WY)を用いた。横軸はワイヤの送給
力、縦軸はワイヤ断面の変形比を示す。ワイヤの送給力
は、ロールとワイヤの滑り限界におけるワイヤ引張り力
を用い、ワイヤ断面の変形比は、送給されたワイヤの断
面の長軸径Xと短軸径Yの比によって表示した。大きい
送給力のもとにおいては、ワイヤは送給用ロールにより
押し潰されて楕円形に変形するから、断面が変形しない
範囲内で使用しなければならない。送給装置の場合は、
78N以下で使用するのが好適であるといえる。図13
に示した4駆動ロール方式のワイヤ送給装置では、ワイ
ヤ(A1070-WY)が切断する送給力160Nまで
変形を生ずることなく送給することができた。
【0020】図7は実施の形態1、及び、実施の形態2
による加圧ロールの硬度とワイヤ送給力の測定結果を示
す図表である。白丸の点は、駆動ロール11に対して従
来と同じU溝の金属ロール11fを用いた場合、白角の
点は、駆動ロール11に対して硬度Hs90のウレタン
ゴムロールを用いた場合を示す。横軸は、加圧ロール1
2の硬度、縦軸はワイヤ送給力を示す。ウレタンゴムロ
ールを用いて、駆動ロール11への加圧力を増加しても
ワイヤ断面は変形しなかった。送給力では、駆動ロール
11が金属で、加圧ロール12はHs80〜Hs90程
度の硬度を有するウレタンゴムが好適であることを示し
ている。
【0021】図7によれば、4駆動ロールほどには送給
力を高められないが、従来と比較してワイヤの変形なし
に約2倍の送給力が得られる。加圧ロール12の加圧力
を増加してもワイヤ5断面は一切変形せず、また、切り
粉も発生しなかった。駆動ロール11もウレタンゴムの
場合は、送給力は40N〜50N程度でやや低いが、ワ
イヤ5の断面は勿論変形することなく、またワイヤ5の
表面にも全く損傷の発生はない。
【0022】上記実施の形態では、いずれも1対のロー
ルを用いてワイヤ送給していたが、送給用ロールは1対
に限定されるものではない。1つの溶接ワイヤ送給装置
に対して、図12に示すような送給ロールを2対使用い
てもよく、これにより、ワイヤ送給力を増加することが
できる。
【0023】ロール材としては厚さ5mm〜10mm、
硬度Hs80〜Hs90程度のウレタンゴムが好適であ
ったが、ウレタンゴムに限定されるものではなく、ワイ
ヤに5対する加圧力によりワイヤ5の断面が変形しない
程度の軟らかい弾性を有し、かつ、摩擦係数が比較的大
きい適正材料であれば、例えば、繊維入りの、シリコン
ゴム、合成ゴム材、または、軟質プラスチック材、天然
ゴム材を用いることもできる。
【0024】上記の通り、加圧ロ一ル12、または、加
圧ロール12と駆動ロール11の双方を、例えば、軟質
のウレタンゴムにより構成することにより、ワイヤ5に
対する加圧力はウレタンゴム材によって、概ね決定され
るので、過度の加圧により、ワイヤ5の断面形状が変化
することがない。また、銅メッキを施した軟鋼のワイヤ
5に適用する場合、ロール材との接触によってメッキが
剥がれることはない。アルミニウムやフラックス・コア
ド・ワイヤのように、加圧力を高くすると変形しやすい
ワイヤ5に対しても本発明を適用すると、ワイヤ5の断
面の変形やワイヤ5の表面の損傷がなく、ワイヤ送給力
を高めることができる。
【0025】これにより、チップ詰まりの可能性が非常
に少なくなり、直径1.2mmのアルミニウムワイヤの
場合、チップ孔径は、従来の1.6mmから軟鋼などの
場合と同程度の1.32mmに小さくすることができる
ようになり、通電チップにおける接触通電が安定し、ア
ーク切れの減少や、スパッタの減少など、アークの安定
性が著しく改善された。
【0026】また、本発明によれば、加圧ロール12
は、駆動ロール11の表面に密着するように押圧するこ
とにより、ワイヤ5に対して駆動力を伝達し、加圧ロー
ル12をギアなどを介して駆動する必要がなく、また、
ロール材は軟質の弾性を付与されることにより、送給用
ロールの加圧力を形成するために、従来常用されてきた
スプリングも必要とせず、また、良好な電気絶縁性を有
するウレタンゴムの使用により、溶接ワイヤ送給装置
は、アーク電位にあるワイヤから絶縁することができ、
鋼材ロールに付設していた絶縁部材による絶縁の必要性
がなくなる。
【0027】
【発明の効果】本発明の実施により、加圧ロール、駆動
ロールからなる送給用ロールの機構が簡単になり、原価
の低減により経済的な溶接ワイヤ送給装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る溶接ワイヤ送給装
置のワイヤと送給ロールを示す側面図である。
【図2】実施の形態1の溶接ワイヤ送給装置のワイヤの
送給方向から見た図である。
【図3】実施の形態1におけるワイヤ加圧力の形成を示
す図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る溶接ワイヤ送給装
置のワイヤと送給ロールを示す側面図である。
【図5】実施の形態2の溶接ワイヤ送給装置のワイヤの
送給方向から見た図である。
【図6】従来の一般的なワイヤ送給装置を用いた場合の
ワイヤ送給力と送給ロールによるワイヤ断面寸法変化の
測定結果を示す図表である。
【図7】実施の形態1、及び、実施の形態2による加圧
ロールの硬度とワイヤ送給力の測定結果を示す図表であ
る。
【図8】アルミニウムのMIG溶接装置の構成を示す概
要図である。
【図9】従来のアーク溶接用ワイヤ送給装置を示す図で
ある。
【図10】従来技術の各種ワイヤ送給用ロールの断面を
示す図である。
【図11】従来技術の各種ワイヤ送給用ロールの断面を
示す図である。
【図12】従来技術の各種ワイヤ送給用ロールの断面を
示す図である。
【図13】従来技術の4駆動ロール方式のワイヤ送給装
置を示す図である。
【符号の説明】
1…アーク電源 2…ワイヤ送給装置 3…溶接トーチ 4…コンジット 5…溶接ワイヤ 6…母材 7…アース側ケーブル 8…アーク側ケーブ
ル 9…ガスホース 10…制御ケーブル 12…駆動ロール 11…加圧ロール 13…モータ 14…ワイヤリール 15a、15b、15c…矯正ロール 16…加圧スプリング 17…V溝 18…U溝 19…円弧溝 20…ギア 21…駆動軸 22…支持軸 23…円弧溝 24…ピン 25…レバー 26…ロック 27…V溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多田 光宏 広島県呉市宝町6番9号 バブ日立エンジ ニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに対向する加圧ロールと駆動ロールか
    らなる送給用ロールを介して溶接ワイヤをアーク溶接ト
    ーチに送給する溶接ワイヤ送給装置において、 前記送給用ロールは、送給されるワイヤよりも低弾性係
    数を有する軟質弾性部材により構成されていることを特
    徴とする溶接ワイヤ送給装置。
  2. 【請求項2】互いに対向する加圧ロールと駆動ロールか
    らなる送給用ロールを介して溶接ワイヤをアーク溶接ト
    ーチに送給する溶接用ワイヤ送給装置において、 前記加圧ロールは前記ワイヤよりも低弾性係数を有する
    軟質弾性部材により、 前記駆動ロールは、前記ワイヤよりも高弾性係数を有す
    る部材により構成されていることを特徴とする溶接ワイ
    ヤ送給装置。
JP13632797A 1997-05-27 1997-05-27 溶接ワイヤ送給装置 Pending JPH10324458A (ja)

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