JPH10324426A - バラ物の船積み方法及びその装置 - Google Patents

バラ物の船積み方法及びその装置

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JPH10324426A
JPH10324426A JP13535297A JP13535297A JPH10324426A JP H10324426 A JPH10324426 A JP H10324426A JP 13535297 A JP13535297 A JP 13535297A JP 13535297 A JP13535297 A JP 13535297A JP H10324426 A JPH10324426 A JP H10324426A
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chute member
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Application number
JP13535297A
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English (en)
Inventor
Katsushi Kameoka
克史 亀岡
Nobumoto Takashiba
信元 高柴
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Kawaden Co Ltd
Original Assignee
Kawaden Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 型銑,石炭等のバラ物の船積み作業を極めて
効率良く且つ簡便に行うことができるようにする。 【解決手段】 運搬車9により所謂バッチ方式で岸壁2
に運搬されてくるバラ物7を、運搬船3に船積みさせる
場合において、運搬車9により所定量のバラ物7が岸壁
2に運搬される都度、次のような荷積み工程を行うよう
にする。各荷積み工程においては、岸壁2における運搬
車9のバラ物放出領域9bから運搬船3のバラ物貯蔵領
域3aへと延びる移送コンベア25を設けて、一回の運
搬時にバラ物放出領域9bにおいて運搬車9から放出さ
れるバラ物7の全量をコンベア25の始端部ホッパ11
に一括して受け取った上、当該コンベア25により、順
次、その終端部からバラ物貯蔵領域3aに投入させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運搬車等の運搬車
両により所謂バッチ方式で岸壁に運搬されてくるバラ物
(例えば、銑鉄の塊材である型銑や石炭等)を船積みさ
せる方法及びこれを実施するための装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、図8に示す如く、銑鉄の塊材で
ある型銑や石炭等のバラ物7を、運搬車9により所定量
づつ間欠的に岸壁2に運搬させた上、当該岸壁2に係留
する運搬船3に船積みさせる場合においては、運搬車9
が岸壁2に到着する都度、バラ物7を運搬車9から岸壁
2の適当場所(以下「仮置き場所」という)2bに放出
して、一旦、仮置き場所2bに貯溜させた上、岸壁2に
設置した適宜のクレーン1´により、仮置き場所2bか
ら運搬船3へとバラ物7を吊支移送させるようにしてい
るのが普通である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような船
積み方法(以下「従来方法」という)によっては、バラ
物7が運搬車9から仮置き場所2bに放出されるまで船
積みを開始することができず、しかもクレーン1´の吊
具(リフティングマグネット等)1´aによる一回当た
りのバラ物移送量(吊具1´aで一回に吊支できるバラ
物量)が極く僅かであることから、運搬車9からの最初
のバラ物放出から船積み完了までに極めて長時間を要
し、バラ物7の船積み作業を効率良く行うことができな
いでいるのが実情である。
【0004】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、バラ物の船積み作業を極めて効率良く且つ簡
便に行うことができるバラ物の船積み方法を提供すると
共に、この方法を好適に実施することができるバラ物の
船積み装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のバラ物の船積み
方法は、バラ物を、運搬車両により所定量づつ間欠的に
岸壁に運搬させた上、当該岸壁に係留する運搬船に船積
みさせる場合において、上記の目的を達成すべく、特
に、当該岸壁における運搬車両のバラ物放出領域から運
搬船のバラ物貯蔵領域へと延びる一連のバラ物移送面を
設けて、一回の運搬時にバラ物放出領域において運搬車
両から放出されるバラ物の全量をバラ物移送面の始端部
に一括して受け取った上、当該バラ物をバラ物移送面上
を移送させつつ、順次、その終端部からバラ物貯蔵領域
に投入させる荷積み工程を、運搬車両により当該所定量
のバラ物が岸壁に運搬される都度、行うようにしたもの
である。
【0006】また、かかる方法を実施するための本発明
のバラ物の船積み装置は、岸壁のバラ物放出領域におい
て運搬車両から放出される全量のバラ物を一括して受け
取りうる受取部と当該岸壁に係留する運搬船のバラ物貯
蔵領域へとバラ物を投入させうる投入部とを両端部に有
する一定長さのシュート部材と、シュート部材の基端部
を岸壁上に支持するシュート部材支持機構と、バラ物を
受取部からシュート部材内を経て投入部へと順次移送さ
せるバラ物移送機構と、を具備するものである。かかる
構成によれば、運搬車両により運搬されてきたバラ物の
全量をシュート部材に一括して受け取り、そのままシュ
ート部材から運搬船へと移送させるようにするから、冒
頭で述べた従来方法に比して、バラ物の船積みを極めて
効率よく且つ簡便に行なうことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図4及び図5〜図7に基づいて具体的に説明する。
【0008】まず、本発明に係るバラ物の船積み装置の
構成について説明する。
【0009】図1〜図4は第1の実施の形態を示すもの
であり、この実施の形態におけるバラ物の船積み装置
(以下「第1装置11 」という)は、図1に示す如く、
岸壁2からこれに係留する運搬船3上へと延びるシュー
ト部材4と、シュート部材4から運搬船3へのバラ物投
入姿勢を制御する投入姿勢制御機構5と、シュート部材
4を岸壁2に支持させるためのシュート部材支持機構6
と、バラ物7をシュート部材4内において移送させるた
めのバラ物移送機構8とを具備する。
【0010】岸壁2の陸側部分には、図1に示す如く、
岸壁2より高所となる荷下ろし所2aが設けられてい
て、この荷下ろし所に停止した運搬車両9からバラ物7
を岸壁2に放出させるようになっている。すなわち、こ
の例では、運搬車両が所定量のバラ物(銑鉄の塊材であ
る型銑や石炭等)7を搭載する傾倒自在な荷台9aを有
する運搬車9であり、図1に鎖線図示する如く、荷台9
aを傾動させることによりバラ物7を放出させるように
なっている。また、バラ物7は、運搬船3のバラ物運搬
容量つまり船艙内のバラ物貯蔵領域3aの容積に応じ
て、運搬車9により所定のバラ物供給源から荷下ろし所
2aへとバッチ方式で運搬される。すなわち、船積みさ
れるバラ物7の全量は、適当台数の運搬車9により所定
量づつ複数回に亘って間欠的に荷下ろし所2aへと運搬
される。
【0011】シュート部材4は、図1及び図4に示す如
く、岸壁2から運搬船3へと延びており、横幅が基端部
から先端部へと漸次縮小し且つ高さ(深さ)が一定であ
る上面開放状の長尺箱形状をなす。而して、シュート部
材4の基端部は、一台の運搬車9に搭載されたバラ物7
の全量を一括して受け取りうるに必要且つ充分な容積と
された受取部10に構成されている。また、シュート部
材4の先端部には、下方に開口する投入部12が設けら
れている。この投入部12は、シュート部材4の先端部
に一体形成した矩形筒状の固定部12aと、この固定部
12aにシュート部材4の横幅方向に平行する水平ピン
12dを介して揺動自在に連結された矩形筒状の揺動部
12bと、揺動部12bにスライド自在に外嵌されたス
ライド部12cとで構成されている。なお、シュート部
材4の横幅は、上記した如く先端方向へ漸次縮小変化さ
せてあるが、その変化率は、受取部10に受け取った所
定量のバラ物7をシュート部材4から溢れさせることな
く投入部12へと円滑に流動させ得るように設定されて
いる。
【0012】投入姿勢制御機構5は、図1〜図4に示す
如く、投入部12の伸縮操作機構5a及び揺動操作機構
5bからなる。
【0013】すなわち、伸縮操作機構5aは、シュート
部材4の基端部における側壁部位に設けられたウインチ
13と、シュート部材4並びに固定部12a及び揺動部
12bの側壁に支持された適当数のシーブ14と、ウイ
ンチ13から各シーブ14を経てスライド部12cに止
着15aされたワイヤロープ15とで構成されていて、
ウインチ13を操作することにより、ワイヤロープ15
を介して、スライド部12cを揺動部12bに全面的に
重合する縮小位置(図1実線位置)と揺動部12bから
離脱しない範囲で最大量突出する伸長位置(同図鎖線位
置)とに亘ってスライドさせうるようになっている。
【0014】また、揺動操作機構5bは、シュート部材
4の先端部に支持されたシリンダ16と、揺動部12b
に固着せる水平ピン12dとシリンダ15のピストンロ
ッド16aとを連結する連結杆17とで構成されてい
て、シリンダ16を伸縮させることにより、揺動部12
b(及びスライド部12c)をシュート部材4の先端部
から突出する突出位置(例えば、図2実線位置)とシュ
ート部材4の下面側に格納される格納位置(図3位置)
とに亘って揺動させうるようになっている。
【0015】シュート部材支持機構6は、図1〜図4に
示す如く、岸壁2上に敷設された2条の走行レール18
と、走行レール18上を走行する台車19と、台車19
上に設置されたリフタ20と、リフタ20の上端部に旋
回機構部21aを介して取り付けられた旋回台21とを
具備し、後述する如くシュート部材4を旋回台21に枢
支22すると共にシュート部材4と旋回台21との間に
介設したシリンダ23を最縮小させることにより、シュ
ート部材4の基端部を旋回台21上に水平に保持させる
ようになっている。
【0016】すなわち、台車19は、走行レール18上
を転動する走行輪及びこれを正逆転駆動する駆動手段
(図示せず)を有する自走式のものであり、レール18
に沿ってシュート部材4を含む装置11 全体を岸壁2上
の任意位置に移動させうるようになっている。
【0017】また、リフタ20は、これを伸縮(昇降)
させることにより、シュート部材4を、その受取部10
が傾動荷台9aの下端部直下領域つまりバラ物放出領域
9bに位置する下降位置(例えば、図1に示す位置)と
シュート部材4及びその先端側付属部材(揺動操作機構
5b及びこれにより格納位置に保持させた揺動部12b
等)が運搬船3から所定量上方に離間する上昇位置(例
えば、図3に示す位置)とに亘って昇降させるように構
成されている。
【0018】また、旋回台21は旋回機構部21aによ
り水平旋回され、シュート部材4を、岸壁2上から運搬
船3上に張り出す船積み作用位置(図1位置,図4実線
位置)とシュート部材4全体が岸壁2上に位置する船積
み待機位置(図4鎖線位置)とに亘って旋回動作させう
るようになっている。
【0019】なお、シュート部材4をリフタ20により
下降位置に位置させると共に旋回台21により船積み作
用位置に位置させた水平状態においては、図1に示す如
く、受取部10がバラ物放出領域9bに位置して、運搬
車9から放出されたバラ物7を受取部10に受け取りう
るようになっている。
【0020】バラ物移送機構8は、図2に示す如く、シ
ュート部材4の基端部と旋回台21との間にシリンダ2
3を介設すると共にシリンダ23より先端寄りの位置に
おいてシュート部材4を旋回台21に上下揺動自在に枢
支22してなり、シリンダ23を伸長させることによ
り、シュート部材4を所定量傾動させて、受取部10に
受け取ったバラ物7を投入部12へと順次流下移送させ
るようになっている。
【0021】すなわち、シリンダ23を伸長させて、シ
ュート部材4の底面をバラ物7の安息角以上に傾斜した
バラ物移送面4aとなすことによって、バラ物7をバラ
物移送面4a上をその始端部たる受取部10から終端部
たる投入部12へと流下移送させるようになっている。
この場合、バラ物7の流下移送をより確実に行なうため
に、必要に応じて、シュート部材4を振動させる振動手
段を設けておいてもよい。なお、シリンダ23を最縮小
することにより、シュート部材4は水平状態(図1状
態)に保持される。
【0022】而して、第1の実施の形態における本発明
に係るバラ物の船積み方法(以下「第1方法」という)
は、上記した第1装置11 を使用して、運搬車9により
所定量のバラ物7が岸壁2に運搬される都度、次のよう
な荷積み工程を行なうことにより実施される。
【0023】すなわち、シュート部材4を、シリンダ2
3を最縮小させることにより水平状態に保持したまま、
旋回台21により船積み作用位置へと旋回させると共
に、シリンダ16を縮小させることにより、投入部12
の揺動部12b(及びスライド12c)を待機位置(図
3位置)から適当な垂下位置(例えば、図1実線位置)
へと揺動させた上、リフタ20によりシュート部材4を
下降させて、シュート部材4をその受取部10が運搬車
9のバラ物放出領域9bに位置するような高さに保持さ
せる(図1参照)。このとき、投入部12は運搬船3の
バラ物貯蔵領域3aに垂下突入されることになる。
【0024】次に、運搬車9の荷台9aを傾動させて、
これに搭載されたバラ物7の全量をシュート部材4の受
取部10に放出する(図1鎖線参照)。すなわち、1台
の運搬車9により岸壁2に運搬されてきたバラ物7の全
量を、受取部10に一括して受け取る。
【0025】そして、シリンダ23を伸長させて、シュ
ート部材4を傾動させる。シュート部材4の傾斜角が当
該バラ物7の安息角以上となると、受取部10に受け取
られたバラ物7はシュート部材4の底面たるバラ物移送
面4a上を順次流下移送されて投入部12からバラ物貯
蔵領域3aに投入される(図2参照)。
【0026】ところで、バラ物7が型銑のような単一物
重量の大きなものである場合には、投入部12の下端開
口面とバラ物貯蔵領域3aの底面(又はバラ物貯蔵領域
3aに既に貯蔵されているバラ物層の上面)との上下距
離つまりバラ物落下距離が大きいと、バラ物7の落下衝
撃が大きくなり、その衝撃により運搬船3が損傷した
り、その係留姿勢が変動したりする虞れがある。また、
このような虞れは、投入部12からのバラ物落下が一箇
所に集中する場合にも生じる。したがって、かかる虞れ
が生じる場合には、ウインチ13によりワイヤロープ1
5を操作して、スライド部12cを下方へと移動させる
ことにより、上記バラ物落下距離を小さくすると共に、
シリンダ16を伸縮させて、揺動部12b(及びスライ
ド部12c)を適当範囲で揺動させることにより、バラ
物落下箇所を分散させるようにしておくことが好ましい
(図2参照)。なお、投入部12からのバラ物投入が進
行するに従ってバラ物貯蔵領域3a内におけるバラ物層
の上面高さは上昇するが、スライド部12cは、かかる
バラ物層の上面高さの上昇に応じて上方へスライドさせ
るようにする。
【0027】このようなシュート部材4から運搬船3へ
の船積みが終了すると、つまり受取部10に受け取られ
たバラ物7がすべて運搬船3のバラ物貯蔵領域3aに投
入されると、シリンダ23を縮小してシュート部材4を
水平状態に復帰させて、荷積み工程を終了する。爾後、
運搬船3のバラ物貯蔵領域3aに予定された量のバラ物
7が投入されるまで、上記同様の荷積み工程を繰り返
す。すなわち、新たな運搬車9により所定量のバラ物7
が岸壁2に運搬される都度、当該運搬車9からこれに搭
載されたバラ物7の全量を受取部10に一括して受け取
った上、シュート部材4を傾動させて、バラ物7を投入
部12からバラ物貯蔵領域3aに投入させるのである。
【0028】そして、最終回の荷積み工程が終了する
と、つまり運搬船3のバラ物貯蔵領域3aに予定された
量のバラ物7が投入されると、ウインチ13によりワイ
ヤロープ15を巻き取ってスライド部12cを縮小位置
にスライドさせた上、リフタ20によりシュート部材4
を上昇させると共に、シリンダ16を伸長させて揺動部
12b(及びスライド部12c)を格納位置に揺動させ
て、シュート部材4及びその先端側付属部材(揺動操作
機構5b及び揺動部12b等)を運搬船3の上方にもた
らす(図3参照)。さらに、シュート部材4全体を、旋
回台21により、運搬船3の運行に邪魔にならない岸壁
2上の船積み待機位置へと旋回移動させて、バラ物7の
運搬船3への船積み作業を完了する(図4鎖線参照)。
【0029】ところで、新たな船積み作業を行なう場合
において、運搬船3の係留位置が変更されたときは、レ
ール18上を自走する台車19により、第1装置11
運搬船3の係留位置に応じた最適位置に移動させるよう
にする。また、潮の干満に対しては、リフタ20により
シュート部材4を昇降させることによって対処すればよ
い。
【0030】このような第1方法によれば、運搬車9に
より運搬されてきたバラ物7の全量をシュート部材4の
受取部10に一括して受け取り、そのままシュート部材
4から運搬船3へと移送させるようにするから、従来方
法による場合に比して、バラ物7の船積みを極めて効率
よく且つ簡便に行なうことができる。
【0031】また、図5〜図7は第2の実施の形態を示
すものであり、この実施の形態におけるバラ物の船積み
装置(以下「第2装置12 」という)は、図5に示す如
く、岸壁2からこれに係留する運搬船3上へと延びるシ
ュート部材4と、シュート部材4から運搬船3へのバラ
物投入姿勢を制御する投入姿勢制御機構5と、シュート
部材4を岸壁2に支持させるためのシュート部材支持機
構6と、バラ物7をシュート部材4内において移送させ
るためのバラ物移送機構8とを具備するが、以下に述べ
る構成及び機能を除いては、第1の実施の形態における
と同一である。なお、同一構成部分又は同一機能部分に
ついては、図5〜図7に図1〜図4と同一符号を付し
て、その説明を省略することとする。
【0032】シュート部材4は、図5及び図7に示す如
く、岸壁2から運搬船3へと延びており、横幅及び高さ
(深さ)を一定とした長尺箱形状をなす。而して、シュ
ート部材4の基端部には、下端部をシュート部材4の上
壁を貫通してシュート部材4内に突入させた下窄まり矩
形枠状の受取部たるホッパ11が設けられている。この
ホッパ11は、前記第1装置11 の受取部10と同様
に、一台の運搬車9に搭載されたバラ物7の全量を一括
して受け取りうるに必要且つ充分な容積を有するものに
構成されている。また、シュート部材4の先端部には、
第1装置11 におけると同一の投入部12(固定部12
aと揺動部12bとスライド部12cからなる)が設け
られている。
【0033】投入姿勢制御機構5は、図5〜図7に示す
如く、伸縮操作機構5aのウインチ13を旋回台21に
設置した点を除いて、第1装置11 における投入姿勢制
御機構5と同一である。すなわち、ウインチ13を操作
することにより、ワイヤロープ15を介して、スライド
部12cを揺動部12bに全面的に重合する縮小位置
(図6位置)と揺動部12bから離脱しない範囲で最大
量突出する伸長位置(図5位置)とに亘ってスライドさ
せうるようになっている。また、揺動操作機構5bのシ
リンダ16を伸縮させることにより、揺動部12b(及
びスライド部12c)をシュート部材4の先端部から突
出する突出位置(例えば、図5実線位置)とシュート部
材4の下面側に格納される格納位置(図6位置)とに亘
って揺動させうるようになっている。
【0034】シュート部材支持機構6は、図5〜図7に
示す如く、シュート部材4の基端部を旋回台21上に水
平に固定保持させている点を除いて、第1装置11 にお
けるシュート部材支持機構6と同一である。すなわち、
台車19をレール18に沿って走行させることにより、
シュート部材4を含む装置12 全体を岸壁2上の任意位
置に移動させうるようになっている。また、リフタ20
を伸縮操作することにより、シュート部材4を、その受
取部たるホッパ11が傾動荷台9aの下端部直下領域つ
まりバラ物放出領域9bに位置する下降位置(例えば、
図5に示す位置)とシュート部材4及びその先端側付属
部材(揺動操作機構5b及びこれにより格納位置に保持
させた揺動部12b等)が運搬船3から所定量上方に離
間する上昇位置(例えば、図6に示す位置)とに亘って
昇降させうるようになっている。また、旋回台21を旋
回機構部21aにより水平旋回させることにより、シュ
ート部材4を、岸壁2上から運搬船3上に張り出す船積
み作用位置(図5位置,図7実線位置)とシュート部材
4全体が岸壁2上に位置する船積み待機位置(図7鎖線
位置)とに亘って旋回動作させうるようになっている。
シュート部材4をリフタ20により下降位置に位置させ
ると共に旋回台21により船積み作用位置に位置させた
状態においては、図5に示す如く、ホッパ11がバラ物
放出領域9bに位置して、運搬車9から放出されたバラ
物7をホッパ11に受け取りうるようになっている。
【0035】バラ物移送機構8は、図5〜図7に示す如
く、シュート部材4内にその基端部から先端部へと水平
に延びる移送コンベア25を設けてなり、移送コンベア
25を矢印方向に駆動させると、その上面により、始端
部がホッパ11の下端開口部の直下位に位置し且つ終端
部が投入部12の固定部12aの開口部の直上位に位置
して、ホッパ11に受け取ったバラ物7を投入部12へ
と順次強制移送させるバラ物移送面25aが形成される
ようになっている。なお、移送コンベア25としては、
一般に、パンコンベアが使用されるが、バラ物7の性状
に応じた構造,形式のものを任意に選定しておくことが
できる。例えば、バラ物7が粉粒状のものである場合に
はベルトコンベアを使用することも可能である。
【0036】而して、第2の実施の形態における本発明
に係るバラ物の船積み方法(以下「第2方法」という)
は、上記した第2装置12 を使用して、運搬車9により
所定量のバラ物7が岸壁2に運搬される都度、次のよう
な荷積み工程を行なうことにより実施される。
【0037】すなわち、第1方法におけると同様に、シ
ュート部材4を船積み作用位置へと旋回させると共に、
投入部12の揺動部12b(及びスライド12c)を適
当な垂下位置へと揺動させた上、リフタ20によりシュ
ート部材4を下降させて、シュート部材4をそのホッパ
11が運搬車9のバラ物放出領域9bに位置するような
高さに保持させる(図5参照)。次に、運搬車9の荷台
9aを傾動させて、これに搭載されたバラ物7の全量を
シュート部材4のホッパ11に放出する(図5鎖線参
照)。バラ物7がホッパ11に一括して受け取られる
と、移送コンベア25を駆動させて、バラ物7をコンベ
ア上面であるバラ物移送面25aから投入部12へと順
次供給させ、投入部12からバラ物貯蔵領域3aに投入
させる(図5参照)。このとき、第1方法による場合と
同様に、バラ物7が型銑のような単一物重量の大きなも
のであるときには、スライド部12cを下方へと移動さ
せると共に揺動部12b(及びスライド部12c)を適
当範囲で揺動させるようにする(図5参照)。また、投
入部12からのバラ物投入が進行するに従って、つまり
バラ物貯蔵領域3a内におけるバラ物層の上面高さは上
昇するに従って、スライド部12cはかかるバラ物層の
上面高さの上昇に応じて上方へスライドさせるようにす
る。
【0038】このようなシュート部材4から運搬船3へ
の船積みが終了すると、つまりホッパ11に受け取られ
たバラ物7がすべて運搬船3のバラ物貯蔵領域3aに投
入されると、移送コンベア25を停止して荷積み工程を
終了する。爾後、運搬船3のバラ物貯蔵領域3aに予定
された量のバラ物7が投入されるまで、上記同様の荷積
み工程を繰り返す。すなわち、新たな運搬車9により所
定量のバラ物7が岸壁2に運搬される都度、当該運搬車
9からこれに搭載されたバラ物7の全量をホッパ11に
一括して受け取った上、移送コンベア25を駆動させ
て、バラ物7を投入部12からバラ物貯蔵領域3aに投
入させるのである。
【0039】そして、最終回の荷積み工程が終了する
と、つまり運搬船3のバラ物貯蔵領域3aに予定された
量のバラ物7が投入されると、第1方法による場合と同
様に、スライド部12cを縮小位置にスライドさせた
上、シュート部材4を上昇させると共に揺動部12b
(及びスライド部12c)を格納位置に揺動させて、シ
ュート部材4及びその先端側付属部材(揺動操作機構5
b及び揺動部12b等)を運搬船3の上方にもたらす
(図6参照)。さらに、シュート部材4全体を、旋回台
21により、運搬船3の運行に邪魔にならない岸壁2上
の船積み待機位置へと旋回移動させて、バラ物7の運搬
船3への船積み作業を完了する(図7鎖線参照)。な
お、第2装置12 を台車19により運搬船3の係留位置
に応じた最適位置に移動させること、及び潮の干満に応
じて、シュート部材4の保持高さをリフタ20により昇
降調節しておくことは、第1方法におけると同様であ
る。
【0040】このような第2方法によれば、第1方法に
よる場合と同様に、運搬車9により運搬されてきたバラ
物7の全量をシュート部材4のホッパ11に一括して受
け取り、そのままシュート部材4から運搬船3へと移送
させるようにするから、従来方法による場合に比して、
バラ物7の船積みを極めて効率よく且つ簡便に行なうこ
とができる。
【0041】なお、本発明は、上記した各実施の形態に
限定されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しな
い範囲において、適宜に改良,変更することができる。
【0042】例えば、上記した各装置11 ,12 におい
ては、シュート部材4を旋回台21により運搬船3の運
行を妨げない船積み待機位置へと水平旋回させるように
したが、このようなシュート部材4の船積み待機位置へ
の移動手段は任意であり、例えば、シュート部材4を、
起伏手段により、船積みを行なわない運搬船3の運行時
にはシュート部材4を岸壁2上に起立させるように構成
しておいてもよい。
【0043】また、上記した各装置11 ,12 において
は、投入部12を固定部12a,揺動部12b,スライ
ド部12cで構成して、バラ物投入位置及び投入距離を
任意に調節できるように工夫したが、バラ物の性状等の
船積み条件によっては、揺動部12b及びスライド部1
2cの一方又は両方を必要としない場合もありうる。逆
に、スライド部12cを複数段に亘って設けて、投入部
12の伸縮量を大きくすることも可能である。このよう
にしておくと、上記した如く、シュート部材4を運搬船
3の運行を妨げない位置へと退避させておかずとも、シ
ュート部材4を一定位置(例えば、前記した船積み作用
位置)に保持させた状態で、船積み及び運搬船3の運行
を共に支障なく行なうことも可能となる。このように、
各機構5,6,8の構成は、岸壁及び運搬船の構造も含
めた船積み条件に応じて、適宜に改良,変更することが
できる。
【0044】また、本発明は、バラ物7が運搬車3によ
り岸壁2へと輸送される場合の他、貨物列車等の各種運
搬車両によりバッチ方式で岸壁2へと輸送される場合に
も、上記各実施の形態と同様に、好適に適用することが
できる。勿論、本発明が適用できるバラ物の種類も任意
であり、型銑や石炭のような或る程度以上の塊形状をな
すものの他、粒状,粉状のバラ物に対しても適用するこ
とができる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解されるよう
に、本発明のバラ物の船積み方法によれば、運搬車両に
より運搬されてきたバラ物の全量をシュート部材に一括
して受け取り、そのままシュート部材から運搬船へと移
送させるようにするから、冒頭で述べた従来方法に比し
て、バラ物7の船積みを極めて効率よく且つ簡便に行な
うことができる。また、本発明のバラ物の船積み装置に
よれば、かかる方法を好適に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1装置(第1の実施の形態における本発明に
係るバラ物の船積み装置)を示す一部切欠正面図であ
る。
【図2】第1装置の図1と異なる状態を示す図1相当の
正面図である。
【図3】第1装置の図2と異なる状態を示す図1相当の
正面図である。
【図4】第1装置の平面図である。
【図5】第2装置(第2の実施の形態における本発明に
係るバラ物の船積み装置)を示す一部切欠の正面図であ
る。
【図6】第2装置の図5と異なる状態を示す図5相当の
正面図である。
【図7】第2装置の一部切欠平面図である。
【図8】従来技術を示す正面図である。
【符号の説明】
1 …第1装置(船積み装置),12 …第2装置(船積
み装置)、2…岸壁、3…運搬船、3a…バラ物貯蔵領
域、4…シュート部材、4a,25a…バラ物移送面、
6…シュート部材支持機構と、7…バラ物、8…バラ物
移送機構、9…運搬車(運搬車両)、9b…バラ物放出
領域、10…受取部、11…ホッパ(受取部)、12…
投入部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バラ物を、運搬車両により所定量づつ間
    欠的に岸壁に運搬させた上、当該岸壁に係留する運搬船
    に船積みさせる場合において、 当該岸壁における運搬車両のバラ物放出領域から運搬船
    のバラ物貯蔵領域へと延びる一連のバラ物移送面を設け
    て、一回の運搬時にバラ物放出領域において運搬車両か
    ら放出されるバラ物の全量をバラ物移送面の始端部に一
    括して受け取った上、当該バラ物をバラ物移送面上を移
    送させつつ、順次、その終端部からバラ物貯蔵領域に投
    入させる荷積み工程を、 運搬車両により当該所定量のバラ物が岸壁に運搬される
    都度、行うようにしたことを特徴とするバラ物の船積み
    方法。
  2. 【請求項2】 岸壁のバラ物放出領域において運搬車両
    から放出される全量のバラ物を一括して受け取りうる受
    取部と当該岸壁に係留する運搬船のバラ物貯蔵領域へと
    バラ物を投入させうる投入部とを両端部に有する一定長
    さのシュート部材と、 シュート部材の基端部を、岸壁上に支持するシュート部
    材支持機構と、 バラ物を受取部からシュート部材内を経て投入部へと順
    次移送させるバラ物移送機構と、を具備することを特徴
    とするバラ物の船積み装置。
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