JPH10323952A - 熱収縮性フィルム - Google Patents

熱収縮性フィルム

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JPH10323952A
JPH10323952A JP9150515A JP15051597A JPH10323952A JP H10323952 A JPH10323952 A JP H10323952A JP 9150515 A JP9150515 A JP 9150515A JP 15051597 A JP15051597 A JP 15051597A JP H10323952 A JPH10323952 A JP H10323952A
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JP
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heat
weight
vinyl acetate
shrinkable film
ethylene
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JP9150515A
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English (en)
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Shigeo Fujitani
茂男 藤谷
Nobuyuki Takahashi
信行 高橋
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NUC Corp
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Nippon Unicar Co Ltd
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Publication date
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    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/10Primary casings, jackets or wrappings of a single cell or a single battery
    • H01M50/116Primary casings, jackets or wrappings of a single cell or a single battery characterised by the material
    • HELECTRICITY
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温から高温まで広い温度範囲に亘って延伸
することができ、延伸中にフィルムの切断がなく、透明
性、耐引裂性、流滴性、スリップ性、熱収縮性、耐熱
性、耐引張性、ヒートシール性等に優れ、しかもフィル
ムに適度の腰がある熱収縮性フィルムの提供。 【解決手段】 シングルサイト触媒で製造された特定の
超低密度エチレン−α−オレフィン共重合体50〜95
重量%、ポリプロピレン30〜5重量%、及び特定のエ
チレン−酢酸ビニル共重合体20〜0重量%を含む樹脂
組成物から形成される中間層と、融点(MP、単位℃)
と酢酸ビニル含有量(VA、単位重量%)とが次式: 【化1】MP≧114−1.44VA で表わされる関係式を満たし、Mw/Mnが4.0未満
である特定のエチレン−酢酸ビニル共重合体から形成さ
れる両外層の少なくとも3層の積層構造を有する熱収縮
性フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中間層と両外層の
少なくとも3層の積層構造を有する熱収縮性フィルムに
関する。さらに詳しくは、延伸工程において延伸性に優
れ、かつ透明性、耐引裂性、流滴性、スリップ性、熱収
縮性、耐熱性、耐引張性、ヒートシール性等に優れ、し
かもフィルムに適度の腰があり、食品、家庭用品、電子
部品、機械部品、建築資材、農業資材、玩具等の包装用
フィルムとしての使用に適している熱収縮性フィルムに
関する。
【0002】
【従来の技術】熱収縮性フィルムは、部分結晶性熱可塑
性フィルムを1軸又は2軸に延伸配向させたフィルムで
あり、該フィルムで物品をラフに包装した後、収縮トン
ネル等の加熱装置で加熱して前記フィルムを収縮させ、
物品の形状にそって密着させることにより、タイトな包
装を行う熱収縮包装に使用されるものであり、ストレッ
チ包装、ラップ包装、スキン包装のためのフィルムとは
異なるものである。従来、熱収縮性フィルムとしては、
ポリ塩化ビニル系ポリマー、高圧法ポリエチレン、直鎖
状低密度エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、高密度ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等の単層フィルム又は積層フィルムが一般的に使
用されている。
【0003】しかしながら、上記の素材からなる従来の
熱収縮性フィルムは、それぞれ次のような欠点を有する
ため、良好な包装用熱収縮性フィルムとはいえない。 ポリ塩化ビニル系ポリマー:溶断シール部の衝撃強度
が低く、また溶断シール時及び使用後の焼却時に塩素ガ
スを発生する。 高圧法ポリエチレン:延伸性が悪く、フィルム強度が
低い。融点がやや低いたあめ、加熱収縮時にフィルム同
士が熱融着して、フィルム包装が美麗に仕上がらず、被
包装物品と熱融着するおそれがある。さらに、フィルム
の透明性、熱収縮性等に劣る。 直鎖状低密度エチレン−α−オレフィン共重合体:こ
れは密度0.910〜0.940g/cm3の重合体で
あり、引張強度、引裂強度、衝撃強度等の機械的特性や
耐熱性に優れているものの、溶融押出時の負荷が大きく
成膜性に問題がある。また、フィルムの縦方向と横方向
の機械的強度のバランスがとれておらず、延伸性も悪
く、均一に熱収縮せず、透明性にも劣る。 エチレン−酢酸ビニル共重合体:フィルムの透明性、
自己粘着性、延伸性は良好であるが、機械的強度、腰の
強さ、耐熱性等の点で問題がある。 高密度ポリエチレン:熱融着はしないものの、熱収縮
性が不十分であり、透明性に劣る。 ポリプロピレン:透明性、光沢、防湿性等に優れてい
るものの、溶断シール部の衝撃強度が低く、重量物の包
装に適していない。
【0004】そのため、近年、上記の素材を多層体とし
て、それぞれの長所を生かし、短所を補った熱収縮性フ
ィルムが数多く提案されているが、これらはいずれも未
だ十分満足するものとはいえない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、低温
から高温まで広い温度範囲に亘って延伸することがで
き、延伸中にフィルムの切断がなく、透明性、耐引裂
性、流滴性、スリップ性、熱収縮性、耐熱性、耐引張
性、ヒートシール性等に優れ、しかもフィルムに適度の
腰がある熱収縮性フィルムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来の熱
収縮性フィルムのもつ問題点を解消するために、フィル
ム素材として種々のものについて検討した結果、密度が
0.910g/cm3以下である、シングルサイト触媒
を用いた製造方法により製造された超低密度直鎖状エチ
レン−α−オレフィン共重合体、ポリプロピレン及びエ
チレン−酢酸ビニル共重合体を用いて製造した積層フィ
ルムが前記目的に適合しうることを見出した。本発明
は、これらの知見に基づいて完成に至ったものである。
【0007】すなわち、本発明によれば、外層(B1
/中間層(A)/外層(B2)の少なくとも3層の積層
構造を有する熱収縮性フィルムであって、(1)中間層
(A)が、 メルトフローレートが0.1〜5g/10分で、 密度が0.860〜0.910g/cm3で、かつ、 シングルサイト触媒を用いた製造方法により製造され
た 超低密度直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体
(a)50〜95重量%と、ポリプロピレン(b)30
〜5重量%と、 メルトフローレートが0.1〜5g/10分で、か
つ、 酢酸ビニル含有量が3〜15重量% であるエチレン−酢酸ビニル共重合体(c)20〜0重
量%と、を含む樹脂組成物から形成され、(2)外層
(B1)及び外層(B2)が、 メルトフローレートが0.3〜5g/10分で、 酢酸ビニル含有量が5〜20重量%で、 重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との
比(Mw/Mn)が4.0未満で、かつ、 融点(MP、単位℃)と酢酸ビニル含有量(VA、単
位重量%)との関係が関係式(I)
【化1】MP≧114−1.44VA (I) を満足するエチレン−酢酸ビニル共重合体(d)から形
成されている、ことを特徴とする熱収縮性フィルムが提
供される。
【0008】本発明は、上記した如く、特定の超低密度
直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体、特定のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体、及びポリプロピレンを特定
の割合で含む樹脂組成物から形成される中間層と、特定
のエチレン−酢酸ビニル共重合体から形成される両外層
の少なくとも3層の積層構造を有した熱収縮性フィルム
に係わるものであるが、その好ましい態様としては、次
のものが包含される。 (1)外層(B1)及び外層(B2)は、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(d)100重量部に対して流滴剤を
0.1〜3重量部配合してなる樹脂組成物から形成され
ている、ことを特徴とする前記記載の熱収縮性フィル
ム。 (2)外層(B1)及び外層(B2)は、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(d)100重量部に対してスリップ剤
および/またはアンチブロッキング剤を0.03〜2重
量部配合してなる樹脂組成物から形成されている、こと
を特徴とする前記記載の熱収縮性フィルム。 (3)ポリプロピレン(b)は、メルトフローレートが
0.5〜30g/10分、密度が0.895〜0.91
5g/cm3のものである、ことを特徴とする前記記載
の熱収縮性フィルム。 (4)ポリプロピレン(b)は、プロピレンの単独重合
体、又はプロピレンと20重量%以下の他のα−オレフ
ィンとの共重合体である、ことを特徴とする前記記載の
熱収縮性フィルム。 (5)熱収縮性フィルムは、中間層(A)と両外層(B
1)(B1)の少なくとも3層の積層構造を有する共押出
フィルムを延伸することにより得られたものである、こ
とを特徴とする前記記載の熱収縮性フィルム。 (6)上記共押出フィルムは、延伸する前に、放射線照
射方法による架橋処理を施される、ことを特徴とする前
記(5)記載の熱収縮性フィルム。 (7)熱収縮性フィルムは、厚さが10〜50μmのも
のである、ことを特徴とする前記(1)〜(6)記載の
熱収縮性フィルム。 (8)熱収縮性フィルムは、中間層(A)と両外層(B
1)(B1)の3層からなる積層構造を有するものであ
る、ことを特徴とする前記(1)〜(7)記載の熱収縮
性フィルム。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0010】1.中間層(A) (1)超低密度直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合
体(a) 本発明の熱収縮性フィルムの中間層(A)に用いられ
る、シングルサイト触媒を用いた製造方法により製造さ
れた超低密度直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体
(a)は、メルトフローレートが0.1〜5g/10
分、密度が0.860〜0.910g/cm3のもので
あり、エチレンとα−オレフィン、例えば炭素原子数3
〜12のα−オレフィンとの共重合体である。α−オレ
フィンの具体例としては、プロピレン、ブテン−1、ヘ
キセン−1、4−メチルペンテン−1、オクテン−1、
デセン−1、ドデセン−1等を挙げることができる。
【0011】本発明の超低密度直鎖状エチレン−α−オ
レフィン共重合体(a)の製造に用いられる触媒は、エ
チレンに対して高活性を持ち、活性点が同一種(シング
ルサイト)であることから、一般にシングルサイト触媒
と呼ばれるが、別名としてメタロセン触媒又はカミンス
キー触媒とも呼ばれる場合もある。そしてこのシングル
サイト触媒は、直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合
体を製造するのに従来から一般的に用いられているチー
グラー系触媒、フィリップス系触媒、及びスタンダード
系触媒等のような活性点が多種(マルチサイト)である
触媒とは区別される。シングルサイト触媒を用いた製造
方法により製造された直鎖状エチレン−α−オレフィン
共重合体は、従来のチーグラー系触媒やフィリップス系
触媒等のマルチサイト触媒で製造されたものに比べて、
組成分布及び分子量分布が狭いため、機械的特性、透明
性、強靭性、低温ヒートシール性、ヒートシール強度、
及びホットタック性等に優れている。
【0012】このシングルサイト触媒の主成分として
は、下記の一般式(1)〜(3)で表されるメタロセン
化合物が用いられる。
【化2】(Cp)mMRnR′P (1) (式中、Cpは、置換又は未置換シクロペンタジエニル
基であり、Mは、周期表第4〜10族遷移金属であり、
R及びR′は、それぞれハロゲン又は1〜20個の炭素
原子を有する炭化水素基若しくはヒドロカルボキシ基か
ら選択される置換基である。また、mは1〜3、nは0
〜3、pは0〜3の数であって、かつm+n+pはMの
酸化状態に等しい。)
【化3】 (C5R′mpR″s(C5R′m)MQ3-p-x 及び R″s(C5R′m2MQ′ (2) (式中、C5R′mは、置換シクロペンタジエニル基であ
り、各R′は同一であっても異なっていてもよく、水
素、又は1〜20個の炭素原子を有するアルキル基、ア
ルケニル基、アリール基、アルキルアリール基又はアリ
ールアルキル基から選択される置換基、又は互いに結合
してC4〜C6環の一部を形成する2個の炭素原子であ
り、R″は、1個又はそれ以上の炭素、ゲルマニウム、
ケイ素、燐若しくは窒素原子又はそれらの組合わせであ
り、これらは、2個のC5R′m環上を置換してそれらを
橋渡しする基又は1個のC5R′m環上を置換してMに橋
渡しする基を含有し、pが0である場合には、xは1で
あり、その他の場合には、xは常に0であり、各Qは同
一であっても異なっていてもよく、1〜20の炭素原子
を有するアリール基、アルキル基、アルケニル基、アル
キルアリール基、アリールアルキル基又はハロゲンから
選択される置換基であり、Q′は1〜20個の炭素原子
を有するアルキリデン基である。また、sは0又は1で
あるが、sが0である場合には、mは5で、pは0、1
又は2であり、一方sが1である場合には、mは4、p
は1である。) なお、一般式(1)及び(2)で表されるメタロセン化
合物に関しては、特開平8−134121号公報、特表
平8−509773号公報、特表平8−510290号
公報等に詳細に記載されている。
【化4】 (式中、Mは、周期表第3〜10族又はランタノイドの
金属原子であり、Cpは、Mにη5結合様式で結合して
いる置換又は未置換のシクロペンタジエニル基であり、
Zは、ホウ素又は周期表14族の元素、もしくは硫黄原
子又は酸素原子を含有する原子団であり、その際、該原
子団は、20個までの水素原子以外の原子を有するか、
又はCp及びZは、一緒になって縮合環系を形成し、X
は、互いに独立してアニオン性配位子又は30個までの
水素原子以外の原子を有する中性ルイス塩基配位子であ
る。また、nは、0、1、2、3又は4であり、かつM
の原子価より2少ない数であり、そしてYは、Z及びM
と結合するアニオン性又は非アニオン性配位子で、かつ
窒素原子、燐原子、酸素原子又は硫黄原子を含んでお
り、そして20個までの水素原子以外の原子を有する
か、又は必要に応じてY及びZは、一緒になって縮合環
系を形成する。) なお、一般式(3)で表されるメタロセン化合物に関し
ては、特開平6−306121号公報、特表平7−50
0622号公報等に詳細に記載されている。
【0013】上記シングルサイト触媒の場合、前記した
主成分以外に、さらに活性化共触媒が用いられる。該共
触媒としては、高重合度又は低重合度のアルミノオキサ
ン、特にメチルアルミノオキサンが適当である。これ以
外としては、いわゆる変性アルミノオキサンも上記共触
媒としての使用に適している。
【0014】上記シングルサイト触媒を用いた超低密度
直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体の重合は、溶
液重合法、懸濁重合法、気相重合法等の従来から公知の
方法により行われる。この場合、重合条件としては、重
合温度は0〜250℃、重合圧力は高圧(50MPa以
上)、中圧(10〜50MPa)、又は低圧(常圧〜1
0MPa)のいずれかであることが一般的である。
【0015】中間層(A)に用いられる超低密度直鎖状
エチレン−α−オレフィン共重合体(a)のメルトフロ
ーレートは、0.1〜5g/10分である必要がある。
メルトフローレートが0.1g/10分未満であると、
フィルムの成膜が困難であり、一方、メルトフローレー
トが5g/10分を越えると、フィルムの耐突き刺し強
度、引張強度、熱収縮力等が不十分となり望ましくな
い。また、この共重合体の密度は、0.860〜0.9
10g/cm3である必要がある。密度が0.860g
/cm3未満であると、製造が困難となるため望ましく
なく、一方、密度が0.910g/cm3を越えると、
結晶化度が上昇し、フィルムの透明性が悪くなり、しか
も、フィルムの縦横の配向性のバランスがくずれ、熱収
縮が均一に行われず望ましくない。
【0016】(2)ポリプロピレン(b) 本発明の熱収縮性フィルムの中間層(A)に用いられる
ポリプロピレン(b)は、メルトフローレートが0.5
〜30g/10分で、かつ、密度が0.895〜0.9
15g/cm3のものであり、プロピレンの単独重合体
又はプロピレンと20重量%以下の他のα−オレフィン
との共重合体である。α−オレフィンの具体例として
は、エチレン、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−
1、4−メチルペンテン−1等を挙げることができる。
【0017】ポリプロピレン(b)の配合量は、シング
ルサイト触媒を用いた製造方法により製造された超低密
度直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(a)50
〜95重量%とエチレン−酢酸ビニル共重合体(c)2
0〜0重量%に対して、30〜5重量%である。ポリプ
ロピレン(b)の配合量が30重量%を超えると、耐衝
撃性、低温脆化性、伸展性、透明性等を阻害し望ましく
なく、一方、配合量が5重量%未満であると、低温から
高温まで広い温度範囲に亘って延伸でき、かつ延伸中に
フィルムの切断がないという、延伸性改良効果がなく、
しかも、フィルムの腰、耐熱性、カット性等の改良効果
がないので望ましくない。
【0018】(3)エチレン−酢酸ビニル共重合体
(c) 本発明の熱収縮性フィルムの中間層(A)に用いられる
エチレン−酢酸ビニル共重合体(c)は、メルトフロー
レートが0.1〜5g/10分で、酢酸ビニル含有量が
3〜15重量%であることが必要である。メルトフロー
レートが0.1g/10分未満であると、フィルムの成
膜が困難であり、一方、メルトフローレートが5g/1
0分を越えると、フィルムの耐突き刺し強度、引張強
度、熱収縮力等が不十分となり望ましくない。また、酢
酸ビニル含有量が3重量%未満であると、透明性や低温
熱収縮性が不十分であり、一方、酢酸ビニル含有量が1
5重量%を越えると、フィルムの耐突き刺し強度、引張
強度、熱収縮力等が不十分になり望ましくない。
【0019】エチレン−酢酸ビニル共重合体(c)の配
合量は、超低密度直鎖状エチレン−α−オレフィン共重
合体(a)50〜95重量%とポリプロピレン(b)3
0〜5重量%に対して、20〜0重量%である。エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(c)の配合量が0の場合は、
中間層(A)は、超低密度直鎖状エチレン−α−オレフ
ィン共重合体(a)70〜95重量%と、ポリプロピレ
ン(b)30〜5重量%の2成分系樹脂組成物で構成さ
れる。一方、エチレン−酢酸ビニル共重合体(c)が2
0重量%以下で配合される場合は、中間層(A)は、シ
ングルサイト触媒を用いた製造方法により製造された超
低密度直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(a)
50〜95重量%と、ポリプロピレン(b)30〜5重
量%と、エチレン−酢酸ビニル共重合体(c)20重量
%以下の3成分系樹脂組成物で構成される。エチレン−
酢酸ビニル共重合体(c)を含む3成分系樹脂組成物の
場合は、(c)を含有しない2成分系樹脂組成物の場合
に比べ、フィルムの透明性、低温熱収縮性、延伸性が改
善され、しかもコストが低下するため、より好ましい。
一方、エチレン−酢酸ビニル共重合体(c)の配合量が
20重量%を越えると、フィルムの耐突き刺し強度、引
張強度、熱収縮力等が不十分になり、望ましくない。
【0020】2.両外層(B1)(B1) (1)エチレン−酢酸ビニル共重合体(d) 本発明の熱収縮性フィルムの外層(B1)及び外層
(B2)に用いられるエチレン−酢酸ビニル共重合体
(d)は、メルトフローレートが0.3〜5g/10分
で、酢酸ビニル含有量が5〜20重量%で、重量平均分
子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/M
n)が4.0未満で、かつ、融点(MP、単位℃)と酢
酸ビニル含有量(VA、単位重量%)との関係が関係式
(I)
【化1】 MP≧114−1.44VA (I) を満足する必要がある。
【0021】このエチレン−酢酸ビニル共重合体(d)
は、酢酸ビニル含有量が5〜20重量%であることによ
り、同一の酢酸ビニル含有量を有する一般のエチレン−
酢酸ビニル共重合体に比べ、融点が2〜5℃高く、優れ
た耐熱性を示す。Mw/Mnが4.0以上であると、フ
ィルムの耐突き刺し強度、引張強度、熱収縮力、耐熱性
等が不十分となり望ましくない。メルトフローレートが
0.3g/10分未満であると、フィルムの成膜性が悪
く、一方、メルトフローレートが5g/10分を越える
と、フィルムの引張強度、耐突き刺し性等が不十分であ
り、望ましくない。また、酢酸ビニル含有量が5重量%
未満でると、フィルムの透明性、ヒートシール性、延伸
性、低温収縮性等が不十分であり、一方、酢酸ビニル含
有量が20重量%を越えると、フィルムの耐突き刺し強
度、引張強度、耐ブロッキング性等が不十分となり、望
ましくない。
【0022】外層(B1)及び外層(B2)に用いられる
エチレン−酢酸ビニル共重合体(d)は、上記したよう
に、メルトフローレート、酢酸ビニル含有量、Mw/M
n、および融点と酢酸ビニル含有量との関係に関し、特
定の要件を満たすことが必要とされるが、この要件さえ
満たせば、同一のものであっても異なったものであって
もよく、適宜目的、用途に応じ選定することができる。
【0023】(2)流滴剤 本発明では、外層(B1)及び外層(B2)を構成するエ
チレン−酢酸ビニル共重合体(d)に、流滴剤、例えば
グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコ
ール脂肪酸エステル、エチレンオキサイド付加物等を配
合することが好ましい。その好ましい配合量は、上記エ
チレン−酢酸ビニル共重合体(d)100重量部に対し
て0.1〜3重量部である。配合量が0.1重量部未満
であると、流滴効果が発現せず、一方、配合量が3重量
部を越えると、フィルムの表面がべとつき、ブロッキン
グを起こしたり、埃が付着し、透明性が悪化する。
【0024】(3)スリップ剤、アンチブロッキング剤 本発明では、外層(B1)及び外層(B2)を構成するエ
チレン−酢酸ビニル共重合体(d)に、スリップ剤およ
び/またはアンチブロッキング剤を配合することが好ま
しい。その好ましい配合量は、上記エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体(d)100重量部に対して0.03〜2重
量%である。スリップ剤としては、脂肪酸アミド、例え
ばステアリルアミド、パルミチルアミド、オレイルアミ
ド、エルカアミド、メチレンビスステアロアミド又はエ
チレンビスステアロアミド等、高級脂肪酸、例えばミリ
スチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸若
しくはベヘン酸等、又はこれら高級脂肪酸のカルシウ
ム、マグネシウム若しくは亜鉛等の金属塩を挙げること
ができる。アンチブロッキング剤には、例えばワック
ス、パラフィン、シリカ粉末、ゼオライト粉末又はタル
ク粉末等を挙げることができる。
【0025】3.積層構造 本発明の熱収縮性フィルムは、外層(B1)/中間層
(A)/外層(B2)の少なくとも3層の積層構造を有
するものであり、必要に応じて、これら中間層(A)と
外層(B1)(B2)以外に、公知の接着層や保護層等を
設けることができる。しかし、この中でも、実用性やコ
スト等の面から、中間層(A)と両外層(B1)(B1
の3層からなる積層構造を有した熱収縮性フィルムが特
に好ましい。
【0026】4.熱収縮性フィルム 本発明の熱収縮性フィルムは、中間層(A)、外層(B
1)(B2)を形成する各樹脂組成物を共押出成形機に投
入し、例えばサーキュラーダイを用いたインフレーショ
ン法、フラットダイを用いたTダイ法等の公知の方法に
より、積層フィルムに成膜した後、要求される熱収縮性
に応じて、1軸または2軸に1方向あたり2〜10倍程
度に延伸することにより製造される。
【0027】本発明の熱収縮性フィルムの厚さは、通常
10〜50μm、好ましくは12〜20μmである。厚
さが10μm未満であると、取扱いが不便で、強度的に
も不十分となり、一方、厚さが50μmを越えると、熱
収縮性フィルムとして性能的には問題がないが、コスト
の面で不利となるので望ましくない。中間層(A)の厚
さは、通常3〜30μm、好ましくは5〜15μmであ
る。厚さが3μm未満であると、熱収縮性フィルムの耐
熱性、機械的強度等が不十分となり、一方、厚さが30
μmを越えると、透明性に劣り、コストの面でも不利と
なるので望ましくない。両外層(B1)(B2)の厚さ
は、各々通常2〜20μm、好ましくは5〜15μmで
ある。厚さが2μm未満であると、フィルムの耐熱性、
機械的強度を損ない望ましくない。一方、厚さが20μ
mを越えると、透明性をフィルムに付与することができ
ず、望ましくない。
【0028】本発明の熱収縮性フィルムは、延伸前に架
橋処理を行ってもよい。架橋処理を行うと、延伸性、耐
熱性、引張強度、透明性、熱収縮力等が改善される。架
橋方法としては、パーオキサイドによる架橋、水架橋、
放射線照射による架橋等があるが、放射線照射による架
橋が最も簡便であり、好ましい。
【0029】本発明の熱収縮性フィルムは、透明性が非
常に高く、耐引裂強度、引張強度、低温収縮性、流滴性
に優れ、フィルムに適度な腰があり、スリップ性にも優
れている。そのため、本発明の熱収縮性フィルムによれ
ば、包装作業が低温条件下でもスムーズに行え、各種物
品、特に高温に晒されると変質する物品、例えば野菜、
果物、肉類、魚介類、乾電池、電子部品等の熱収縮性包
装に非常に適している。また、本発明の熱収縮性フィル
ムは、その他の食品、家庭用品、機械部品、建築資材、
農業資材、玩具等の包装用フィルムとしての使用に適し
ている。
【0030】
【実施例】次に実施例に基づいて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0031】実施例1 下記の中間層及び両外層の原料を使用し、インフレーシ
ョン法により、まず3層の積層フィルムを製造し、次に
延伸して熱収縮性フィルムとした。原料 中間層:シングルサイト触媒を用いた製造方法により製
造した、密度が0.902g/cm3、メルトフローレ
ートが1.0g/10分の超低密度直鎖状エチレン−オ
クテン−1共重合体(ダウ・ケミカル社製)85重量%
と、密度が0.905g/cm3、メルトフローレート
が2g/10分のポリプロピレン(東燃化学社製)15
重量%からなる樹脂組成物を調製した。 両外層:メルトフローレートが1.3g/10分、酢酸
ビニル含有量が10重量%、融点が100℃、分子量分
布(Mw/Mn)が3.1のエチレン−酢酸ビニル共重
合体(日本ユニカー社製)100重量部に対して、スリ
ップ剤としてエルカアミド0.1重量部と、流滴剤とし
てグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル及びこれらのエチレンオキサイド付加物の混合物1.
5重量部を配合した樹脂組成物を調製した。インフレーションフィルムの製造 下記の装置及び条件で共押出し、急冷却して3層のイン
フレーション積層フィルムを製造した。 ・押出装置:株式会社プラコー製のインフレーションフ
ィルム加工装置(口径40mm×3台、L/D28) ・環状3層ダイ:φ150mm、ダイギャップ1.5m
m ・冷却装置:シングルリップストレート及びコニカルカ
ラー付 ・吐出量:45kg/h ・ダイス温度:180℃ ・ブロー比:3.8製造された積層フィルム 中間層及び両外層の厚さは、各々全て17μmであっ
た。熱収縮性フィルムの製造 この積層フィルムを1軸延伸機で縦方向に80℃にて4
倍に延伸し、フィルムに弛緩を与えながら、熱固定を行
い、厚さ13μmの熱収縮性フィルムを得た。 熱収縮性フィルムの評価 得られた熱収縮性フィルムの物性は、以下の通りであっ
た。 ・引裂強度:縦方向270kg/cm、横方向135k
g/cmであり、実用性は十分ある。 ・霞度(JIS K6714に準拠して測定):1.7
であり、透明性は非常に高い。 ・熱収縮率:70℃では縦方向10%、横方向0%、8
0℃では縦方向30%、横方向1%、及び90℃では縦
方向45%、横方向1%であり、低温収縮性が特に優れ
ており、実用性は十分ある。 ・引張強度:縦方向83.0MPa、横方向23.5M
Paであり、両方向とも十分に高い。 ・伸び:縦方向100%、横方向700%であり、両方
向とも十分に高い。 ・1%モジュラス:縦方向310MPa、横方向295
MPa ・光沢(60°):102であり、光沢は十分に高い。
【0032】比較例1 実施例1において、中間層の超低密度直鎖状エチレン−
オクテン−1共重合体に代えて、密度が0.920g/
cm3、メルトフローレートが2.5g/10分の直鎖
状低密度エチレン−ブテン−1共重合体(日本ユニカー
社製)を用いた以外は、実施例1と同様に行った。得ら
れた熱収縮性フィルムは、延伸性が悪く、霞度、熱収縮
率の低下が目立った。
【0033】比較例2 実施例1において、中間層の超低密度直鎖状エチレン−
オクテン−1共重合体に代えて、密度が0.926g/
cm3、メルトフローレートが0.8g/10分の高圧
法低密度ポリエチレン(日本ユニカー社製)を用いた以
外は、実施例1と同様に行った。得られた熱収縮性フィ
ルムは、透明性、延伸性が悪く、実用性のないものであ
った。
【0034】比較例3 実施例1において、中間層の超低密度直鎖状エチレン−
オクテン−1共重合体に代えて、密度が0.948g/
cm3、メルトフローレートが0.06g/10分の高
密度ポリエチレン(東燃化学社製)を用いた以外は、実
施例1と同様に行った。得られた熱収縮性フィルムは、
透明性が優れていたものの、延伸性、低温収縮率が悪か
った。
【0035】比較例4 実施例1において、中間層の樹脂組成物を実施例1と同
一素材を用い、配合を超低密度直鎖状エチレン−オクテ
ン−1共重合体50重量%及びポリプロピレン50重量
%に代えた以外は、実施例1と同様に行った。得られた
熱収縮性フィルムは、透明性が劣り、低温収縮率も極め
て低かった。
【0036】比較例5 実施例1において、中間層の樹脂組成物を実施例1と同
一素材の超低密度直鎖状エチレン−オクテン−1共重合
体のみを用い、ポリプロピレンの使用を止めた以外は、
実施例1と同様に行った。得られた熱収縮性フィルム
は、透明性が優れていたものの、耐熱性、引張強度、熱
収縮力等において実施例1のものに比べて劣っていた。
【0037】比較例6 実施例1において、両外層のエチレン−酢酸ビニル共重
合体を、メルトフローレートが1.3g/10分、酢酸
ビニル含有量が10重量%、融点が96℃、分子量分布
(Mw/Mn)が5.2のエチレン−酢酸ビニル共重合
体(日本ユニカー社製)に代えた以外は、実施例1と同
様に行った。得られた熱収縮性フィルムは、耐熱性、引
張強度、熱収縮力等の面で実施例1のものに比べて劣っ
ていた。
【0038】実施例2 実施例1において、中間層の樹脂組成物を、実施例1と
同一素材の超低密度直鎖状エチレン−オクテン−1共重
合体75重量%、実施例1と同一素材のポリプロピレン
15重量%及びメルトフローレートが1.3g/10
分、酢酸ビニル含有量が12重量%のエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(日本ユニカー社製)10重量%に代えた
以外は、実施例1と同様に行った。熱収縮性フィルムの評価 得られた熱収縮性フィルムの物性は、以下の通りであっ
た。 ・引裂強度:縦方向245kg/cm、横方向125k
g/cmであり、実用性は十分ある。 ・霞度(JIS K6714に準拠して測定):1.5
であり、透明性は非常に高い。 ・熱収縮率:70℃では縦方向13%、横方向0%、8
0℃では縦方向32%、横方向1%、及び90℃では縦
方向48%、横方向1%であり、低温収縮性が特に優れ
ており、実用性は十分ある。 ・引張強度:縦方向80.0MPa、横方向22.5M
Paであり、両方向とも十分に高い。 ・伸び:縦方向100%、横方向700%であり、両方
向とも十分に高い。 ・1%モジュラス:縦方向285MPa、横方向270
MPa ・光沢(60°):110であり、光沢は十分に高い。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、熱収縮性フィルムの層
構成を、シングルサイト触媒を用いた製造方法により製
造された特定の超低密度直鎖状エチレン−α−オレフィ
ン共重合体、特定のエチレン−酢酸ビニル共重合体、及
びポリプロピレンを特定の割合で含む樹脂組成物から形
成される中間層と、特定のエチレン−酢酸ビニル共重合
体から形成される両外層の少なくとも3層の積層構造と
したことのより、製造時には、広い延伸温度範囲を有
し、非常に延伸しやすく、延伸中にフィルムの切断がな
い。しかも、得られる熱収縮性フィルムは、透明性が非
常に高く、耐引裂強度、引張強度、低温収縮性、流滴性
に優れ、フィルムに適度な腰があり、スリップ性にも優
れている。そのため、本発明の熱収縮性フィルムによれ
ば、包装作業が低温条件下でもスムーズに行え、各種物
品、特に高温に晒されると変質する物品、例えば野菜、
果物、肉類、魚介類、乾電池、電子部品等の熱収縮性包
装に非常に適している。また、本発明の熱収縮性フィル
ムは、その他の食品、家庭用品、機械部品、建築資材、
農業資材、玩具等の包装用フィルムとしての使用に適し
ている。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外層(B1)/中間層(A)/外層
    (B2)の少なくとも3層の積層構造を有する熱収縮性
    フィルムであって、(1)中間層(A)が、 メルトフローレートが0.1〜5g/10分で、 密度が0.860〜0.910g/cm3で、かつ、 シングルサイト触媒を用いた製造方法により製造され
    た 超低密度直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体
    (a)50〜95重量%と、ポリプロピレン(b)30
    〜5重量%と、 メルトフローレートが0.1〜5g/10分で、か
    つ、 酢酸ビニル含有量が3〜15重量% であるエチレン−酢酸ビニル共重合体(c)0〜20重
    量%と、を含む樹脂組成物から形成され、(2)外層
    (B1)及び外層(B2)が、 メルトフローレートが0.3〜5g/10分で、 酢酸ビニル含有量が5〜20重量%で、 重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との
    比(Mw/Mn)が4.0未満で、かつ、 融点(MP、単位℃)と酢酸ビニル含有量(VA、
    単位重量%)との関係が関係式(I) 【化1】MP≧114−1.44VA (I) を満足するエチレン−酢酸ビニル共重合体(d)から形
    成されている、ことを特徴とする熱収縮性フィルム。
  2. 【請求項2】 外層(B1)及び外層(B2)を構成する
    エチレン−酢酸ビニル共重合体(d)100重量部に対
    して流滴剤を0.1〜3重量部配合してなる樹脂組成物
    から形成される、ことを特徴とする請求項1記載の熱収
    縮性フィルム。
  3. 【請求項3】 外層(B1)及び外層(B2)は、エチレ
    ン−酢酸ビニル共重合体(d)100重量部に対してス
    リップ剤および/またはアンチブロッキング剤を0.0
    3〜2重量部配合してなる樹脂組成物から形成される、
    ことを特徴とする請求項1記載の熱収縮性フィルム。
  4. 【請求項4】 外層(B1)及び外層(B2)は、同一の
    樹脂組成物から形成される、ことを特徴とする請求項1
    から請求項3のいずれか1項に記載の熱収縮性フィル
    ム。
  5. 【請求項5】 熱収縮性フィルムは、中間層(A)と両
    外層(B1)(B1)の3層からなる積層構造を有するも
    のである、ことを特徴とする請求項1から請求項4のい
    ずれか1項に記載の熱収縮性フィルム。
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