JPH10323395A - カテーテル用ガイドワイヤ - Google Patents
カテーテル用ガイドワイヤInfo
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- JPH10323395A JPH10323395A JP9133570A JP13357097A JPH10323395A JP H10323395 A JPH10323395 A JP H10323395A JP 9133570 A JP9133570 A JP 9133570A JP 13357097 A JP13357097 A JP 13357097A JP H10323395 A JPH10323395 A JP H10323395A
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- guide wire
- wire
- catheter
- stranded
- shaft
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 極めて小さな血管でも容易に通過が可能で、
かつこれまで以上にシャープな血管撮影を行うことので
きる医療用器具としてのカテーテル用ガイドワイヤを提
供することである。 【解決手段】 本発明のカテーテル用ガイドワイヤは、
比較的硬い本体部と比較的柔らかい先端部とからなる。
このカテーテルガイドワイヤは、その少なくとも一部が
撚り線シャフト１１から構成されている。
かつこれまで以上にシャープな血管撮影を行うことので
きる医療用器具としてのカテーテル用ガイドワイヤを提
供することである。 【解決手段】 本発明のカテーテル用ガイドワイヤは、
比較的硬い本体部と比較的柔らかい先端部とからなる。
このカテーテルガイドワイヤは、その少なくとも一部が
撚り線シャフト１１から構成されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用器具である
カテーテル用ガイドワイヤに関するものである。
カテーテル用ガイドワイヤに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般的に言うと、カテーテル用ガイドワ
イヤは、生体の脈管、特に血管内の目的の部位までカテ
ーテルに先行してカテーテルを案内するために用いられ
る医療用器具である。
イヤは、生体の脈管、特に血管内の目的の部位までカテ
ーテルに先行してカテーテルを案内するために用いられ
る医療用器具である。
【０００３】特に最近では、細い血管部にも挿入するこ
とがあるために、これまで以上により細いカテーテル用
ガイドワイヤが望まれている。カテーテル用ガイドワイ
ヤは、長手方向に延在し、複雑な形状を有する先端部と
本体部すなわち基質部とから構成され、生体温度（約３
７℃）において血管導入・移動時に発生する捻りを含む
変型応力の荷重・回復が可能な弾性特性を必要とされる
ことから、一般にＴｉＮｉ系形状記憶合金を基本素材と
している。
とがあるために、これまで以上により細いカテーテル用
ガイドワイヤが望まれている。カテーテル用ガイドワイ
ヤは、長手方向に延在し、複雑な形状を有する先端部と
本体部すなわち基質部とから構成され、生体温度（約３
７℃）において血管導入・移動時に発生する捻りを含む
変型応力の荷重・回復が可能な弾性特性を必要とされる
ことから、一般にＴｉＮｉ系形状記憶合金を基本素材と
している。
【０００４】しかしながら、細い冠動脈内の狭窄部の血
管形成術は、細い冠動脈への案内にはガイドワイヤも細
いものを用いなければならず、ＴｉＮｉ系合金線では、
それ以前に使用されていたステンレス線を用いたものと
比較すると、その剛性が約半分と低く、筋肉の収縮等の
応力に抗してカテーテルを人体内の所望の部位（特に細
い部位）に導くことが困難である。
管形成術は、細い冠動脈への案内にはガイドワイヤも細
いものを用いなければならず、ＴｉＮｉ系合金線では、
それ以前に使用されていたステンレス線を用いたものと
比較すると、その剛性が約半分と低く、筋肉の収縮等の
応力に抗してカテーテルを人体内の所望の部位（特に細
い部位）に導くことが困難である。
【０００５】そこで、特願平５−２９４４３７号に見ら
れるように上記問題点を解決するような提案がなされて
いる。この特許出願のカテーテル用ガイドワイヤは、そ
の一部或いは全部が形状記憶合金製チューブであって、
その形状記憶合金製チューブの一部或いは全部に芯材と
してピアノ線、ステンレス線、リン青銅線又はアモルフ
ァス合金線から選ばれた少なくとも１種もしくは数種の
合金線が挿入され、前記ガイドワイヤを構成する芯材が
先端部、基質部とに分離され、先端部がテーパリングさ
れているか、或いはヘリカル状のバネで構成され、かつ
その芯材の先端部がピアノ線、ステンレス線、リン青銅
線又はアモルファス合金線からなるバネで構成され、形
状記憶合金が少なくとも生体温度で超弾性を示すもので
ある。これによりトルク伝達性が改善され、特に狭窄の
激しい部分に対する血管形成術を行うためのカテーテル
用ガイドワイヤとしては、その先端部分付近は放射線不
透過であることが不可欠である。
れるように上記問題点を解決するような提案がなされて
いる。この特許出願のカテーテル用ガイドワイヤは、そ
の一部或いは全部が形状記憶合金製チューブであって、
その形状記憶合金製チューブの一部或いは全部に芯材と
してピアノ線、ステンレス線、リン青銅線又はアモルフ
ァス合金線から選ばれた少なくとも１種もしくは数種の
合金線が挿入され、前記ガイドワイヤを構成する芯材が
先端部、基質部とに分離され、先端部がテーパリングさ
れているか、或いはヘリカル状のバネで構成され、かつ
その芯材の先端部がピアノ線、ステンレス線、リン青銅
線又はアモルファス合金線からなるバネで構成され、形
状記憶合金が少なくとも生体温度で超弾性を示すもので
ある。これによりトルク伝達性が改善され、特に狭窄の
激しい部分に対する血管形成術を行うためのカテーテル
用ガイドワイヤとしては、その先端部分付近は放射線不
透過であることが不可欠である。
【０００６】ところで、この従来のガイドワイヤは捻り
性の高い金属製のシャフトの先端部分付近に２つのコイ
ルを接続し、２つのコイルのうち先端側のコイルを放射
線不透過な材料にすることにより高度な柔軟性、屈曲性
並びに放射線による識別を容易にする工夫がなされてい
る。
性の高い金属製のシャフトの先端部分付近に２つのコイ
ルを接続し、２つのコイルのうち先端側のコイルを放射
線不透過な材料にすることにより高度な柔軟性、屈曲性
並びに放射線による識別を容易にする工夫がなされてい
る。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このガ
イドワイヤは異種材料からなる２つのコイルをねじ込み
又はロウ付け等で人為的に結合しているため、結合部の
機械的性質が不連続となることにより曲率半径の極めて
小さな血管をガイドワイヤが通過する時にこの結合部の
曲げ半径の不連続から通過が困難になる等の問題があ
る。
イドワイヤは異種材料からなる２つのコイルをねじ込み
又はロウ付け等で人為的に結合しているため、結合部の
機械的性質が不連続となることにより曲率半径の極めて
小さな血管をガイドワイヤが通過する時にこの結合部の
曲げ半径の不連続から通過が困難になる等の問題があ
る。
【０００８】また、現在はカテーテル遠位部先端を柔ら
かい状態にすべく、Ｘ線不透過材コイルから構成してい
るのがほとんどであるが、最近は血管撮影の際のレント
ゲン照射強度を低下し、なるべく人体への侵襲を考慮す
る傾向となりつつあり、先端に付いているＸ線不透過材
の量も足りなくなりつつある現状では、血管撮影での濃
淡をこれまでと同等とさせる必要が迫られている。
かい状態にすべく、Ｘ線不透過材コイルから構成してい
るのがほとんどであるが、最近は血管撮影の際のレント
ゲン照射強度を低下し、なるべく人体への侵襲を考慮す
る傾向となりつつあり、先端に付いているＸ線不透過材
の量も足りなくなりつつある現状では、血管撮影での濃
淡をこれまでと同等とさせる必要が迫られている。
【０００９】本発明の技術的課題は、このような欠点・
問題に鑑み、極めて小さな血管でも容易に通過が可能
で、かつこれまで以上にシャープな血管撮影を行うこと
のできる医療用器具としてのカテーテル用ガイドワイヤ
を提供することである。
問題に鑑み、極めて小さな血管でも容易に通過が可能
で、かつこれまで以上にシャープな血管撮影を行うこと
のできる医療用器具としてのカテーテル用ガイドワイヤ
を提供することである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】種々の検討を行った結
果、本発明によれば、比較的硬い本体部と比較的柔らか
い先端部とからなるカテーテルガイドワイヤであって、
その少なくとも一部が撚り線から構成されたカテーテル
用ガイドワイヤが得られる。
果、本発明によれば、比較的硬い本体部と比較的柔らか
い先端部とからなるカテーテルガイドワイヤであって、
その少なくとも一部が撚り線から構成されたカテーテル
用ガイドワイヤが得られる。
【００１１】また、前記ガイドワイヤあって、その少な
くとも一部が樹脂で被覆されていることを特徴とするカ
テーテル用ガイドワイヤが得られる。そして、前記ガイ
ドワイヤであって、その被覆が少なくとも１種類以上の
樹脂であることを特徴とするカテーテル用ガイドワイヤ
が得られる。
くとも一部が樹脂で被覆されていることを特徴とするカ
テーテル用ガイドワイヤが得られる。そして、前記ガイ
ドワイヤであって、その被覆が少なくとも１種類以上の
樹脂であることを特徴とするカテーテル用ガイドワイヤ
が得られる。
【００１２】しかも、前記ガイドワイヤであって、撚り
線が円筒状の中空撚り線であることを特徴とするカテー
テル用ガイドワイヤが得られる。さらに、同ガイドワイ
ヤであって、中空撚り線内の長さ方向の少なくとも一部
に芯材が挿入してあることを特徴とするカテーテル用ガ
イドワイヤが得られる。
線が円筒状の中空撚り線であることを特徴とするカテー
テル用ガイドワイヤが得られる。さらに、同ガイドワイ
ヤであって、中空撚り線内の長さ方向の少なくとも一部
に芯材が挿入してあることを特徴とするカテーテル用ガ
イドワイヤが得られる。
【００１３】またさらには、前記ガイドワイヤであっ
て、芯材が、中空撚り線内に挿入されていない部分の少
なくとも一部が形状記憶合金チューブに挿入されている
ことを特徴とするカテーテル用ガイドワイヤが得られ
る。
て、芯材が、中空撚り線内に挿入されていない部分の少
なくとも一部が形状記憶合金チューブに挿入されている
ことを特徴とするカテーテル用ガイドワイヤが得られ
る。
【００１４】さらに、前記ガイドワイヤであって、その
中空撚り線の素線の少なくとも一部素線が放射線不透過
材から構成されていることを特徴とするカテーテル用ガ
イドワイヤが得られる。そして前記ガイドワイヤであっ
て、その形状記憶合金が生体温度で超弾性を示すことを
特徴とするカテーテル用ガイドワイヤが得られる。
中空撚り線の素線の少なくとも一部素線が放射線不透過
材から構成されていることを特徴とするカテーテル用ガ
イドワイヤが得られる。そして前記ガイドワイヤであっ
て、その形状記憶合金が生体温度で超弾性を示すことを
特徴とするカテーテル用ガイドワイヤが得られる。
【００１５】
【作用】前記のようにガイドワイヤを構成する撚り線シ
ャフトの先端部が従来の２コイルの接合材でなく、複数
の素線から成る撚り線が使用される。中空の撚り線シャ
フトの中に芯材が挿入されていることで結合部のない１
本の撚り線から構成される。これにより、同じ材質で同
じ断面積であっても柔軟性が著しく向上する。
ャフトの先端部が従来の２コイルの接合材でなく、複数
の素線から成る撚り線が使用される。中空の撚り線シャ
フトの中に芯材が挿入されていることで結合部のない１
本の撚り線から構成される。これにより、同じ材質で同
じ断面積であっても柔軟性が著しく向上する。
【００１６】また、１）従来の結合部があるガイドワイ
ヤのコイルのように屈曲時の曲げ半径の著しい不均一が
なく、屈曲率が一定となって曲率の極めて小さな血管で
も容易に通過が可能となる。
ヤのコイルのように屈曲時の曲げ半径の著しい不均一が
なく、屈曲率が一定となって曲率の極めて小さな血管で
も容易に通過が可能となる。
【００１７】しかも、２）ガイドワイヤの縦断面におけ
るＸ線不透過材の占める割合が大きくなる。この結果、
同じＸ線照射強度の時、よりシャープな映像となり、ガ
イドワイヤの先端部と血管との識別が容易に行えるとと
もにガイドワイヤの先端部の位置も明瞭に判別すること
が可能となる。
るＸ線不透過材の占める割合が大きくなる。この結果、
同じＸ線照射強度の時、よりシャープな映像となり、ガ
イドワイヤの先端部と血管との識別が容易に行えるとと
もにガイドワイヤの先端部の位置も明瞭に判別すること
が可能となる。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
カテーテル用ガイドワイヤを図面を用いて説明する。
カテーテル用ガイドワイヤを図面を用いて説明する。
【００１９】（実施例１）図１の発明の実施の形態によ
るカテーテル用ガイドワイヤの実施例１は、血管造影に
用いられるものである。同図において、撚り線シャフト
１１は、ガイドワイヤの内部を構成するもので、先端部
がテーパリングされている。撚り線シャフト（芯材）１
１は、ステンレス製で、素線径０．０３ｍｍを７本撚り
したものをさらに７つまとめて計４９本の撚り線加工し
て作製した。その直径φ０．２７ｍｍの手元部分１１ａ
と直径φ０．０３ｍｍの先端部分１１ｂと直径φ０．１
７ｍｍの中間部分１１ｃからなっており、中間部分１１
ｃと先端部分１１ｂは研磨あるいはエッチングにより最
先端に向けて段階的に細く加工されている。全長が１７
５０ｍｍ、手元部分１１ａは直径φ０．２５ｍｍの円筒
形状に形成されている。プラグ１３は先端部分１１ｂの
先端に先端方向に丸みを有するようにテーパリング芯材
とを固定し、その先端に銀ロウ付けなどで半球状の丸み
をつけ、血管壁損傷への配慮をした。撚り線シャフト１
１は一部Ｐｔを含有する。比較材として撚り線シャフト
１１と同じ断面積を持つ同じ材質のワイヤを用いた。
るカテーテル用ガイドワイヤの実施例１は、血管造影に
用いられるものである。同図において、撚り線シャフト
１１は、ガイドワイヤの内部を構成するもので、先端部
がテーパリングされている。撚り線シャフト（芯材）１
１は、ステンレス製で、素線径０．０３ｍｍを７本撚り
したものをさらに７つまとめて計４９本の撚り線加工し
て作製した。その直径φ０．２７ｍｍの手元部分１１ａ
と直径φ０．０３ｍｍの先端部分１１ｂと直径φ０．１
７ｍｍの中間部分１１ｃからなっており、中間部分１１
ｃと先端部分１１ｂは研磨あるいはエッチングにより最
先端に向けて段階的に細く加工されている。全長が１７
５０ｍｍ、手元部分１１ａは直径φ０．２５ｍｍの円筒
形状に形成されている。プラグ１３は先端部分１１ｂの
先端に先端方向に丸みを有するようにテーパリング芯材
とを固定し、その先端に銀ロウ付けなどで半球状の丸み
をつけ、血管壁損傷への配慮をした。撚り線シャフト１
１は一部Ｐｔを含有する。比較材として撚り線シャフト
１１と同じ断面積を持つ同じ材質のワイヤを用いた。
【００２０】このようにして製造した本発明のガイドワ
イヤを曲率半径の極めて小さな血管内に挿入すると、本
発明のガイドワイヤは血管内をスムーズに進み、屈曲部
でも容易に通過する。これは撚り線シャフト１１を構成
する１本１本の素線径が細いために非常にしなやかで柔
らかいためである。比較材は同じ血管内への導入がスム
ーズに行えなかった。
イヤを曲率半径の極めて小さな血管内に挿入すると、本
発明のガイドワイヤは血管内をスムーズに進み、屈曲部
でも容易に通過する。これは撚り線シャフト１１を構成
する１本１本の素線径が細いために非常にしなやかで柔
らかいためである。比較材は同じ血管内への導入がスム
ーズに行えなかった。
【００２１】（実施例２）図２（Ａ）および（Ｂ）はこ
の発明の実施の形態によるカテーテル用ガイドワイヤの
実施例を示す。同図においてガイドワイヤは、生体温度
で超弾性を示すＴｉＮｉ系形状記憶合金チューブ２１
と、ステンレス鋼等からなるシャフト（芯材）２２と、
中空撚り線シャフト２３と、先端プラグ２４とから構成
されている。シャフト２２は直径φ０．２５ｍｍの手元
部分２２ａと直径φ０．０３ｍｍの先端部分２２ｂと直
径φ０．１７ｍｍの中間部分２２ｃからなっており、中
間部分２２ｃと先端部分２２ｂは研磨あるいはエッチン
グにより最先端に向けて段階的に細く加工されている。
形状記憶合金チューブ２１はφ０．３５ｍｍ×φ０．２
８ｍｍで、その表面にテフロンコーティング（５μｍ以
下）を施している。シャフト２２は手元部分２２ａの長
さＬ１が１４００ｍｍ、それ以外の部分の長さＬ２が３
５０ｍｍである。手元部分２２ａは直径φ０．２５ｍｍ
の円筒形に形成されている。プラグ２４は先端部分２２
ｂの先端に先端方向に丸みを有するように中空撚り線と
テーパリング芯材とを固定し、その先端に銀ロウ付けな
どで半球状の丸みをつけ、血管壁への中空撚り線の１本
１本の素線が直接当たらないようにした。中空撚り線２
３がＰｔ，Ａｕ，Ａｇ合金などの重金属等からなる。
の発明の実施の形態によるカテーテル用ガイドワイヤの
実施例を示す。同図においてガイドワイヤは、生体温度
で超弾性を示すＴｉＮｉ系形状記憶合金チューブ２１
と、ステンレス鋼等からなるシャフト（芯材）２２と、
中空撚り線シャフト２３と、先端プラグ２４とから構成
されている。シャフト２２は直径φ０．２５ｍｍの手元
部分２２ａと直径φ０．０３ｍｍの先端部分２２ｂと直
径φ０．１７ｍｍの中間部分２２ｃからなっており、中
間部分２２ｃと先端部分２２ｂは研磨あるいはエッチン
グにより最先端に向けて段階的に細く加工されている。
形状記憶合金チューブ２１はφ０．３５ｍｍ×φ０．２
８ｍｍで、その表面にテフロンコーティング（５μｍ以
下）を施している。シャフト２２は手元部分２２ａの長
さＬ１が１４００ｍｍ、それ以外の部分の長さＬ２が３
５０ｍｍである。手元部分２２ａは直径φ０．２５ｍｍ
の円筒形に形成されている。プラグ２４は先端部分２２
ｂの先端に先端方向に丸みを有するように中空撚り線と
テーパリング芯材とを固定し、その先端に銀ロウ付けな
どで半球状の丸みをつけ、血管壁への中空撚り線の１本
１本の素線が直接当たらないようにした。中空撚り線２
３がＰｔ，Ａｕ，Ａｇ合金などの重金属等からなる。
【００２２】このようにして製造したガイドワイヤを曲
率半径の極めて小さな血管内に挿入すると、本発明ガイ
ドワイヤは血管内をスムーズに進み、屈曲部でも容易に
通過する。これは中空撚り線２３に従来のような結合部
がなく、その屈曲率が一定となったことに加え、撚り線
の１本１本の素線径が細いために非常にしなやかで柔ら
かいためである。また、本発明ガイドワイヤの中空撚り
線２３が放射線透視下において黒色部分として写し出さ
れるので周囲の血管との識別が容易となる。
率半径の極めて小さな血管内に挿入すると、本発明ガイ
ドワイヤは血管内をスムーズに進み、屈曲部でも容易に
通過する。これは中空撚り線２３に従来のような結合部
がなく、その屈曲率が一定となったことに加え、撚り線
の１本１本の素線径が細いために非常にしなやかで柔ら
かいためである。また、本発明ガイドワイヤの中空撚り
線２３が放射線透視下において黒色部分として写し出さ
れるので周囲の血管との識別が容易となる。
【００２３】なお、図２（Ｃ）および（Ｄ）には実施例
２の変形例が示されており、シャフト２２は、ステンレ
スの代わりにＴｉＮｉ製のもので略円柱状の中間部分２
２ｃと先端部分２２ｂとを備える。
２の変形例が示されており、シャフト２２は、ステンレ
スの代わりにＴｉＮｉ製のもので略円柱状の中間部分２
２ｃと先端部分２２ｂとを備える。
【００２４】（実施例３）図３はこの発明の実施の形態
に係る実施例３の医療用ガイドワイヤは、ガイドワイヤ
の一部を構成する生体温度で超弾性を示すＴｉＮｉ系形
状記憶合金チューブ３１で、ステンレス鋼等からなるシ
ャフト（芯材）３２と中空撚り線３３及び樹脂製の被覆
部３５とから構成されている。シャフト３２は直径φ
０．２５ｍｍの手元部分３２ａと直径φ０．０３ｍｍの
先端部３２ｂと直径φ０．１７ｍｍの中間部３２ｃから
なっており、中間部分３２ｃと先端部分３２ｂは研磨あ
るいはエッチングにより最先端に向けて段階的に細く加
工されている。形状記憶合金チューブ３１はφ０．３５
ｍｍ×φ０．２８ｍｍで、シャフト３２は手元部分３２
ａの長さＬ１が１４００ｍｍ、それ以外の部分の長さＬ
２が３５０ｍｍである。手元部分３２ａは直径φ０．２
５ｍｍの円筒形に形成されている。以上の構成物を全て
をまずポリウレタンにて被覆し、その後親水性ポリマー
で被覆し、２重の被覆とした。樹脂製の被覆部３５は先
端部分３２ｂの先端に先端方向に丸みを有するように被
覆されている。中空撚り線３３がＰｔ，Ａｕ，Ａｇ，Ｉ
ｎ，Ｒｅ，Ｔａ合金などの重金属等からなる。このよう
な中空撚り線３３を製造するには工業的に一般的である
撚り線加工により作製する。
に係る実施例３の医療用ガイドワイヤは、ガイドワイヤ
の一部を構成する生体温度で超弾性を示すＴｉＮｉ系形
状記憶合金チューブ３１で、ステンレス鋼等からなるシ
ャフト（芯材）３２と中空撚り線３３及び樹脂製の被覆
部３５とから構成されている。シャフト３２は直径φ
０．２５ｍｍの手元部分３２ａと直径φ０．０３ｍｍの
先端部３２ｂと直径φ０．１７ｍｍの中間部３２ｃから
なっており、中間部分３２ｃと先端部分３２ｂは研磨あ
るいはエッチングにより最先端に向けて段階的に細く加
工されている。形状記憶合金チューブ３１はφ０．３５
ｍｍ×φ０．２８ｍｍで、シャフト３２は手元部分３２
ａの長さＬ１が１４００ｍｍ、それ以外の部分の長さＬ
２が３５０ｍｍである。手元部分３２ａは直径φ０．２
５ｍｍの円筒形に形成されている。以上の構成物を全て
をまずポリウレタンにて被覆し、その後親水性ポリマー
で被覆し、２重の被覆とした。樹脂製の被覆部３５は先
端部分３２ｂの先端に先端方向に丸みを有するように被
覆されている。中空撚り線３３がＰｔ，Ａｕ，Ａｇ，Ｉ
ｎ，Ｒｅ，Ｔａ合金などの重金属等からなる。このよう
な中空撚り線３３を製造するには工業的に一般的である
撚り線加工により作製する。
【００２５】このようにして製造したガイドワイヤを曲
率半径の極めて小さな血管内に挿入すると、本発明ガイ
ドワイヤは血管内をスムーズに進み、屈曲部でも容易に
通過する。これは中空撚り線３３に従来のような結合部
がなく、その屈曲率が一定となったことに加え、撚り線
の１本１本の素線径が細いために非常にしなやかで柔ら
かいためである。また、本発明ガイドワイヤの中空撚り
線３３が放射線透視下において黒色部分として写し出さ
れるので周囲の血管との識別が容易となる。ＴｉＮｉＣ
ｕＺｎＡｌでも同様の効果が得られる。
率半径の極めて小さな血管内に挿入すると、本発明ガイ
ドワイヤは血管内をスムーズに進み、屈曲部でも容易に
通過する。これは中空撚り線３３に従来のような結合部
がなく、その屈曲率が一定となったことに加え、撚り線
の１本１本の素線径が細いために非常にしなやかで柔ら
かいためである。また、本発明ガイドワイヤの中空撚り
線３３が放射線透視下において黒色部分として写し出さ
れるので周囲の血管との識別が容易となる。ＴｉＮｉＣ
ｕＺｎＡｌでも同様の効果が得られる。
【００２６】
【発明の効果】本発明によれば、小さな血管内に挿入す
る部分では、従来のような結合部がないので、曲率半径
の極めて小さな血管でもガイドワイヤを容易に通過させ
ることができる。特に心臓血管など微小血管にカテーテ
ルを導入する際に用いるのに便利であり、かつガイドワ
イヤと周囲の血管との識別が容易となる。
る部分では、従来のような結合部がないので、曲率半径
の極めて小さな血管でもガイドワイヤを容易に通過させ
ることができる。特に心臓血管など微小血管にカテーテ
ルを導入する際に用いるのに便利であり、かつガイドワ
イヤと周囲の血管との識別が容易となる。
【図１】発明の実施の形態によるカテーテル用ガイドワ
イヤの実施例１に係る一部省略の縦断面図である。
イヤの実施例１に係る一部省略の縦断面図である。
【図２】（Ａ），（Ｃ）は、発明の実施の形態によるカ
テーテル用ガイドワイヤの実施例２および変形例に係る
一部省略の縦断面図、（Ｂ）は（Ａ）の２Ｂ−２Ｂ線、
（Ｂ）は（Ｃ）の２Ｄ−２Ｄ線で切断した横断面図であ
る。
テーテル用ガイドワイヤの実施例２および変形例に係る
一部省略の縦断面図、（Ｂ）は（Ａ）の２Ｂ−２Ｂ線、
（Ｂ）は（Ｃ）の２Ｄ−２Ｄ線で切断した横断面図であ
る。
【図３】（Ａ）は、発明の実施の形態によるカテーテル
用ガイドワイヤの実施例３に係る一部省略の縦断面図、
（Ｂ）は（Ａ）の３Ｂ−３Ｂ線で切断した横断面図であ
る。
用ガイドワイヤの実施例３に係る一部省略の縦断面図、
（Ｂ）は（Ａ）の３Ｂ−３Ｂ線で切断した横断面図であ
る。
１１ 撚り線シャフト １１ａ 手元部分 １１ｂ 先端部分 １１ｃ 中間部分 １２ 樹脂製の被覆部 １３ プラグ ２１ 形状記憶合金チューブ ２２ シャフト（芯材） ２２ａ 手元部分 ２２ｂ 先端部分 ２２ｃ 中間部分 ２３ 中空撚り線 ２４ プラグ ３１ 形状記憶合金チューブ ３２ シャフト（芯材） ３２ａ 手元部分 ３２ｂ 先端部分 ３２ｃ 中間部分 ３３ 中空撚り線 ３５ 樹脂製の被覆部
Claims (9)
- 【請求項１】 比較的硬い本体部と該本体部に連結され
比較的柔らかい先端部とを持つように長手方向に延在す
るカテーテル用ガイドワイヤにおいて、複数の素線から
成る撚り線シャフトによって構成されたことを特徴とす
るカテーテル用ガイドワイヤ。 - 【請求項２】 請求項１記載のカテーテル用ガイドワイ
ヤにおいて、前記撚り線シャフトは中実であって、その
外周面の少なくとも一部を被覆するための被覆部を更に
備えることを特徴とするカテーテル用ガイドワイヤ。 - 【請求項３】 請求項２記載のカテーテル用ガイドワイ
ヤにおいて、前記被覆部は、少なくとも１種類の樹脂を
含有することを特徴とするカテーテル用ガイドワイヤ。 - 【請求項４】 請求項１〜３記載のカテーテル用ガイド
ワイヤのいずれかにおいて、前記撚り線シャフトは、少
なくとも一部の素線がＰｔ，Ａｕ，Ａｇ，Ｗ，Ｔａ，Ｒ
ｅ，Ｉｒ，Ｂｉを１種若しくは２種以上含む金属からな
る放射線不透過材から構成されてていることを特徴とす
るカテーテル用ガイドワイヤ。 - 【請求項５】 請求項１〜４記載のカテーテル用ガイド
ワイヤのいずれかにおいて、前記撚り線シャフトが円筒
状の中空撚り線シャフトであることを特徴とするカテー
テル用ガイドワイヤ。 - 【請求項６】 請求項５記載のカテーテル用ガイドワイ
ヤにおいて、前記中空撚り線シャフト内の長さ方向の少
なくとも一部に芯材が挿入してあることを特徴とするカ
テーテル用ガイドワイヤ。 - 【請求項７】 請求項６記載のカテーテル用ガイドワイ
ヤにおいて、前記芯材が前記先端部に近くなるほど先細
になることを特徴とするカテーテル用ガイドワイヤ。 - 【請求項８】 請求項６または７記載のカテーテル用ガ
イドワイヤにおいて、前記芯材の少なくとも一部をおお
うための形状記憶合金チューブを更に備えることを特徴
とするカテーテル用ガイドワイヤ。 - 【請求項９】 請求項８記載のカテーテル用ガイドワイ
ヤにおいて、前記形状記憶合金が生体温度で超弾性を示
すことを特徴とするカテーテル用ガイドワイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9133570A JPH10323395A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | カテーテル用ガイドワイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9133570A JPH10323395A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | カテーテル用ガイドワイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10323395A true JPH10323395A (ja) | 1998-12-08 |
Family
ID=15107905
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9133570A Withdrawn JPH10323395A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | カテーテル用ガイドワイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10323395A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2865406A1 (en) | 2013-10-25 | 2015-04-29 | Asahi Intecc Co., Ltd. | Guide wire |
| EP2865407A1 (en) | 2013-10-25 | 2015-04-29 | Asahi Intecc Co., Ltd. | Coil body and guide wire |
| USD774646S1 (en) | 2015-04-30 | 2016-12-20 | Asahi Intecc Co., Ltd. | Coil body for medical use |
-
1997
- 1997-05-23 JP JP9133570A patent/JPH10323395A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2865406A1 (en) | 2013-10-25 | 2015-04-29 | Asahi Intecc Co., Ltd. | Guide wire |
| EP2865407A1 (en) | 2013-10-25 | 2015-04-29 | Asahi Intecc Co., Ltd. | Coil body and guide wire |
| USD774646S1 (en) | 2015-04-30 | 2016-12-20 | Asahi Intecc Co., Ltd. | Coil body for medical use |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040803 |