JP3091328B2 - 医療用ガイドワイヤ - Google Patents

医療用ガイドワイヤ

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JP3091328B2
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尚彦 宮田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、血管系統、特に人間
の心臓血管系内にカテーテルを導入する際に用いる医療
用ガイドワイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】血管造影を目的とした血管内へのカテー
テルの導入に際しては、導入をより安全確実に遂行する
ための手段としてガイドワイヤが用いられてきた。この
ガイドワイヤは比較的太い血管や分岐あるいは屈曲が比
較的単純な血管に対しては有効に作用するが、例えば心
臓の冠動脈のように非常に細く分岐する血管の深部等に
対してはこの部分にカテーテルを搬入することが困難な
場合が多く、特に狭窄のはげしい部分に対しては全く別
の考えに基づくガイドワイヤが必要である。中でも狭窄
部分に対する血管形成を施すためのカテーテルに用いら
れるガイドワイヤにおいては、狭窄部位を正確に捉える
ためにガイドワイヤの先端部分付近はX線など放射線不
透過であることが不可欠である。従来、これらを解決す
るガイドワイヤとして例えば特公平4-25024号公報に記
載されているものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来のガイドワイ
ヤは捩り性の高い金属製のシャフトの先端部分付近に2
つのコイルを接続し、2つのコイルのうち先端側のコイ
ルを放射線不透過な材料にすることにより高度な柔軟
性、屈曲性並びに放射線による識別を容易にする工夫が
なされている。しかしながら、このガイドワイヤは異種
材料からなる2つのコイルをねじ込み又はろう付け等で
人為的に結合して接続しているため、該結合部の機械的
安全性の確保に特別の配慮を要し、加えて結合部の機械
的特性が不連続となることにより曲率の極めて小さな血
管をガイドワイヤが通過するときにこの結合部の曲げ半
径の不連続から通過が困難になる等の問題点があった。
すなわち、これを図4に摸式的に示すと、ガイドワイヤ
20におけるコイルの結合部21が他の部分より硬いと血管
22の屈曲についていけず通過が困難となり(A)、一
方、結合部21が柔らかすぎると折れ曲がってしまい通過
困難となる(B)。
【0004】そこでこの発明は、前記のような従来の問
題点を解決し、結合部がなくて、曲率の極めて小さな血
管でも容易に通過が可能な医療用ガイドワイヤを提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明は、手元部分と先端部分を有し、細長い可
撓性のシャフトの全部分又は一部分をコイル内に挿入し
て固定した医療用ガイドワイヤにおいて、前記コイル
が、その先端側に配置された放射線不透過の材料からな
る単条巻きと、他端側に配置された少なくとも1本以上
の放射線不透過材料と放射線透過材料をそれぞれ含む多
条巻きとの組合せからなることを特徴とする。
【0006】
【作用】前記のようにコイルが結合部のない2本以上の
線材からなる多条巻きとなっているので、従来の結合部
のあるガイドワイヤのコイルのように屈曲時の曲げ半径
の著しい不均一がなく、屈曲率が一定となって曲率の極
めて小さな微小血管でも容易に通過が可能となる。ま
た、コイルのシャフトの先端部分側となる部分が放射線
不透過の材料からなる線材のみの単条巻きとなっている
ので、放射線透視下において該部分で周囲の微小血管と
の識別が容易に行えるとともに、ガイドワイヤの位置そ
のものも明瞭に判別することが可能となる。
【0007】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す医療用ガイ
ドワイヤの一部省略の縦断正面図である。同図において
1はガイドワイヤで、ステンレス鋼等からなる細長い可
撓性のシャフト2とコイル3とプラグ4から構成されて
いる。シャフト2は手元部分2aと先端部分2bと中間
部分2cからなっており、中間部分2cと先端部分2b
は研磨によりプラグ4に向けて段階的に細く加工されて
いる。シャフト2は手元部分2aの長さL1が1400mm、
それ以外の部分の長さL2が350mmで、全長L3が1750mm
となっている。手元部分2aは直径が0.35mmの円筒形に
形成されている。中間部分2cはテーパ部分2dを介し
て小径となった直径が0.19mmの円筒形部分2eと、テー
パ部分2fを介して小径となった直径が0.13mmの円筒形
部分2gとからなっており、この円筒形部分2gの先端
のテーパ部分2hを介して直径が0.05mmで円筒形の前記
先端部分2bが一体に設けられている。先端部分2bの
先端には先端方向に丸みを有するプラグ4が固定されて
いる。
【0008】コイル3は従来のもののような結合部のな
い3本の線材からなる多条巻きとなっている。このうち
の1本の線材3aはX線不透過の材料、例えば白金を主
体とした合金、金を主体とした合金、タングステンを主
体とした合金、鉛等のいずれかの重金属等からなってお
り、他の2本の線材3b,3cはSUS304などのステ
ンレス鋼等のX線透過の材料からなっている。また、コ
イル3はシャフト2の先端部分2b側となる部分では線
材3b,3cが段階的に減少して消滅し線材3aのみの
単条巻きとなっている。このように線材3b,3cを段
階的に減少して消滅させているので、コイル3全体とし
て一定の屈曲率を保つことができる。コイル3の条数は
その条を構成するX線不透過の材料からなる線材3aに
よって実際に透視下に現われる黒い縞線が現実的に有効
である範囲で選ばれるべきであるが、最大6条を越えな
いことが望ましい。前記のようにして形成されたコイル
3はX線不透過の材料からなる線材3aのシャフト2の
先端部分2b側の先端がプラグ4に固定され、反対側の
基端がシャフト1のテーパ部分2dに固定される。
【0009】図1において斜線で示す5は段階的に減少
する線材3b,3cの端部と単条巻きとなった線材3a
との間に形成される隙間に充填されたろう付け結合部で
あり、このろう付け結合部5がないと血管への挿入に際
し曲がりの一様性が損なわれる可能性があったり、コイ
ル3の内側に血液が入り易く、血栓形成の原因になりか
ねないが、これらの問題点をろう付け結合部5の充填に
より解消する。また、このようにろう付け結合部5の充
填によりシャフト2の先端部分2bとコイル3が固定さ
れるため、コイル3とシャフト2の固定がより安全に図
られる。
【0010】前記のように構成されたガイドワイヤ1を
図2のように曲率の極めて小さな血管22内に挿入する
と、ガイドワイヤ1は血管22内をスムーズに進み、屈曲
部でも容易に通過する。これはコイル3に従来のような
結合部がなく、その屈曲率が一定となったためである。
また、ガイドワイヤ1のコイル3のX線不透過の材料か
らなる線材3aがX線透視下において先端部分では黒色
部分として、先端部分以外の他の線材3b,3cととも
に巻かれた部分では間隔のある黒い縞線として写し出さ
れるので、術者にとって周囲の血管22との識別がきわめ
て容易となる。したがって、術者は時折カテーテルから
放出される造影剤と相まって血管22の屈曲部や狭窄分の
位置関係を明瞭に把握できるし、ガイドワイヤ1の位置
そのものも明瞭に判別することができる。
【0011】図3はシャフトの変形例を示し、このシャ
フト2の先端部分2bは2つの部分から形成されてい
る。すなわち、円筒形部分2gの先端のテーパ部分2h
を介して設けられる先端部分2b1が短くなっていて、
これに図1の先端部分2bとほぼ同じ長さで別体の円筒
形の先端部分2b2が適宜の手段で固定されている。そ
のほかの構成は図1と同様であるので、同様の部分には
同一符号を付して説明は省略する。
【0012】
【発明の効果】この発明は前記のような構成からなり、
従来のガイドワイヤのような結合部がないので、曲率の
極めて小さな血管でもガイドワイヤを容易に通過させる
ことができ、特に心臓血管など微小血管にカテーテルを
導入する際に用いるのに便利である。また、シャフトの
他端側に配置された放射線不透過の材料からなる少なく
とも1本の線材が、X線など放射線透視下、所定間隔で
巻回された黒い縞線として写し出されるので、その巻回
毎の軸方向間隔を血管内狭窄部と対比することにより該
狭窄部の血管長さ方向の寸法を推定することができ、治
療の際、医師が医療具(例えばバルーンカテーテル)を
選択するのに役立つという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すガイドワイヤの一部
省略の縦断正面図である。
【図2】作用説明用の概略図である。
【図3】シャフトの変形例を示す図1と対応する縦断正
面図である。
【図4】(A)ないし(B)は図2と対応する作用説明
用の概略図である。
【符号の説明】
1 ガイドワイヤ 2 シャフト 2a 手元部分 2b 先端部分 2c 中間部分 3 コイル 3a X線不透過の材料からなる線材 3b,3c X線透過の材料からなる線材 4 プラグ 5 ろう付け結合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−133463(JP,A) 実開 平3−94248(JP,U) 実願 平2−2091号(実開 平3− 94248号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 25/01

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手元部分と先端部分を有し、細長い可撓
    性のシャフトの全部分又は一部分をコイル内に挿入して
    固定した医療用ガイドワイヤにおいて、前記コイルが、
    その先端側に配置された放射線不透過の材料からなる単
    条巻きと、他端側に配置された少なくとも1本以上の放
    射線不透過材料と放射線透過材料をそれぞれ含む多条巻
    きとの組合せからなることを特徴とする医療用ガイドワ
    イヤ。
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