JPH10323392A - ネブライザー - Google Patents
ネブライザーInfo
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- JPH10323392A JPH10323392A JP13719897A JP13719897A JPH10323392A JP H10323392 A JPH10323392 A JP H10323392A JP 13719897 A JP13719897 A JP 13719897A JP 13719897 A JP13719897 A JP 13719897A JP H10323392 A JPH10323392 A JP H10323392A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cap
- bottle
- gas cylinder
- gas
- nebulizer
- Prior art date
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- Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 使用中、患者に咳き込みがあっても霧状の薬
の押し戻しやキャップ内部への逆流を防止して、患者の
治療の用に資する。 【解決手段】 1はボトルであり、その上面開口部2に
薬槽カップ3が配置されている。このボトル1の上部に
は、外周縁全体に溝4が形成され、パッキン5が設けら
れている。6はボトル1の上部に被着するキャップであ
り、その上面にノズル7を有し、その周面にガス取込み
用の小孔8およびチャック8cを備える。ここで、キャ
ップ6の内径はボトル1の上部溝4の内径と略同じに設
定されて、キャップ6がボトル1上部の溝4に気密に嵌
合される。7Pはマウスピースである。ガスの供給にカ
ートリッジ式のガスボンベ10を用い、ボトル1の周面
に配置するとともに、そのノズル11をキャップ6周面
の小孔8に挿入し、チャック8cにより固定する。ガス
ボンベ10の高圧なガスにより薬液を霧化する。
の押し戻しやキャップ内部への逆流を防止して、患者の
治療の用に資する。 【解決手段】 1はボトルであり、その上面開口部2に
薬槽カップ3が配置されている。このボトル1の上部に
は、外周縁全体に溝4が形成され、パッキン5が設けら
れている。6はボトル1の上部に被着するキャップであ
り、その上面にノズル7を有し、その周面にガス取込み
用の小孔8およびチャック8cを備える。ここで、キャ
ップ6の内径はボトル1の上部溝4の内径と略同じに設
定されて、キャップ6がボトル1上部の溝4に気密に嵌
合される。7Pはマウスピースである。ガスの供給にカ
ートリッジ式のガスボンベ10を用い、ボトル1の周面
に配置するとともに、そのノズル11をキャップ6周面
の小孔8に挿入し、チャック8cにより固定する。ガス
ボンベ10の高圧なガスにより薬液を霧化する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、喘息患者などに利
用する人工的な呼吸装置、すなわちネブライザーに関す
るものである。
用する人工的な呼吸装置、すなわちネブライザーに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図8に従来の、この種のネブライザーの
構成が示されている。図8において、61はボトルであ
り、その上部に薬液収容部として開口部62を形成さ
れ、そこに薬槽カップ63が配置されている。このネブ
ライザーの場合、ボトル61の周面に電源装置64が一
体に設けられ、その電源装置64の上部にファン装置6
5が取り付けられている。電源装置64にはAC電源、
バッテリー電源、あるいはカーバッテリーが用いられて
いる。なお、ボトル61の周面に動作スイッチ64Bを
備える。66はボトル61の上部に被着するキャップで
あり、その上面にノズル67が設けられている。このネ
ブライザーの場合、キャップ66の一部に空気取込み口
68が形成され、そこに小キャップ69が取り付けられ
ている。小キャップ69はキャップ66の空気取込み口
68に臨む面に空気取込み用のスリット70が形成さ
れ、内部にフィルターが充填されている。なお、特に図
示していないが、ボトル61またはキャップ66のいず
れか一方に係止部が形成され、いずれか他方に被係止部
が形成されて、これらの係合により両者が固定される。
71はキャップ66内部に空気を送り込む空気供給部で
あり、ボトル61側に備えられた電源装置64およびフ
ァン装置65と、キャップ66側に備えられた空気取込
み口68とからなる。
構成が示されている。図8において、61はボトルであ
り、その上部に薬液収容部として開口部62を形成さ
れ、そこに薬槽カップ63が配置されている。このネブ
ライザーの場合、ボトル61の周面に電源装置64が一
体に設けられ、その電源装置64の上部にファン装置6
5が取り付けられている。電源装置64にはAC電源、
バッテリー電源、あるいはカーバッテリーが用いられて
いる。なお、ボトル61の周面に動作スイッチ64Bを
備える。66はボトル61の上部に被着するキャップで
あり、その上面にノズル67が設けられている。このネ
ブライザーの場合、キャップ66の一部に空気取込み口
68が形成され、そこに小キャップ69が取り付けられ
ている。小キャップ69はキャップ66の空気取込み口
68に臨む面に空気取込み用のスリット70が形成さ
れ、内部にフィルターが充填されている。なお、特に図
示していないが、ボトル61またはキャップ66のいず
れか一方に係止部が形成され、いずれか他方に被係止部
が形成されて、これらの係合により両者が固定される。
71はキャップ66内部に空気を送り込む空気供給部で
あり、ボトル61側に備えられた電源装置64およびフ
ァン装置65と、キャップ66側に備えられた空気取込
み口68とからなる。
【0003】このような構成から、その使用に際し、図
8に示すように、まず薬槽カップ63に薬液が装填され
て、ボトル61の上部開口部62内に配置される。次い
で、ボトル61上部にキャップ66を被せ、固定する。
そして、動作スイッチ64Bをオンすることにより、図
9に示すように、ボトル61に一体のファン装置65が
回転され、キャップ66の空気取込み口68、すなわち
小キャップ69のスリット70、フィルターを通して空
気が取り込まれ、ボトル61の薬液収容部に装填された
薬液を霧化し、キャップ66のノズル67を通じて吹き
出す。
8に示すように、まず薬槽カップ63に薬液が装填され
て、ボトル61の上部開口部62内に配置される。次い
で、ボトル61上部にキャップ66を被せ、固定する。
そして、動作スイッチ64Bをオンすることにより、図
9に示すように、ボトル61に一体のファン装置65が
回転され、キャップ66の空気取込み口68、すなわち
小キャップ69のスリット70、フィルターを通して空
気が取り込まれ、ボトル61の薬液収容部に装填された
薬液を霧化し、キャップ66のノズル67を通じて吹き
出す。
【0004】喘息患者の場合、キャップ66のノズル6
7から霧状になって吹き出された薬を口の中に吸い込ん
でいく。
7から霧状になって吹き出された薬を口の中に吸い込ん
でいく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のネブライザーでは、小型モータ駆動のファン装置に
より空気をキャップ内部に取り込み、これにより、薬液
を霧化しているため、その空気量で薬液を肺の中まで吹
き込むには絶対量が不足し、薬液が肺の深部まではいっ
ていかないという問題があり、また、例えば喘息患者が
その使用中、発作が生じ、強く咳き込んだ場合に、その
咳き込みによるブローがキャップのノズルを通じて霧状
の薬を押し戻し、咳が長く続くと、霧状の薬がキャップ
内部を逆流してしまうという問題があり、その結果、十
分な治療にならなかった。
来のネブライザーでは、小型モータ駆動のファン装置に
より空気をキャップ内部に取り込み、これにより、薬液
を霧化しているため、その空気量で薬液を肺の中まで吹
き込むには絶対量が不足し、薬液が肺の深部まではいっ
ていかないという問題があり、また、例えば喘息患者が
その使用中、発作が生じ、強く咳き込んだ場合に、その
咳き込みによるブローがキャップのノズルを通じて霧状
の薬を押し戻し、咳が長く続くと、霧状の薬がキャップ
内部を逆流してしまうという問題があり、その結果、十
分な治療にならなかった。
【0006】本発明はこのような従来の問題を解決する
ものであり、十分なガス圧のガス量により薬液を肺の深
部まで吹き込み、また、その使用中に、患者に咳き込み
があっても薬液の押し戻しやキャップ内部への逆流を確
実に防止して、患者の治療の用に資するネブライザーを
提供することを目的とする。
ものであり、十分なガス圧のガス量により薬液を肺の深
部まで吹き込み、また、その使用中に、患者に咳き込み
があっても薬液の押し戻しやキャップ内部への逆流を確
実に防止して、患者の治療の用に資するネブライザーを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、ガス供給部に酸素または混合ガ
スを封入されたカートリッジ式のガスボンベを用い、そ
のガス供給口をキャップまたはボトルの一部を通じてキ
ャップ内部に接続している。
に、本発明においては、ガス供給部に酸素または混合ガ
スを封入されたカートリッジ式のガスボンベを用い、そ
のガス供給口をキャップまたはボトルの一部を通じてキ
ャップ内部に接続している。
【0008】したがって、このネブライザーによれば、
十分なガス圧のガス量により薬液を肺の深部まで吹き込
み、また、その使用中に、患者に咳き込みがあっても薬
液の押し戻しやキャップ内部への逆流を防止して、患者
の口内に薬液を確実に吹き込むことができる。
十分なガス圧のガス量により薬液を肺の深部まで吹き込
み、また、その使用中に、患者に咳き込みがあっても薬
液の押し戻しやキャップ内部への逆流を防止して、患者
の口内に薬液を確実に吹き込むことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のネブラ
イザーは、ガス供給部に、酸素または混合ガスを封入さ
れたカートリッジ式のガスボンベと、キャップまたはボ
トルの一部に形成され、カートリッジ式のガスボンベの
ガス供給口とキャップ内部とを連絡する接続部とを備え
たものである。
イザーは、ガス供給部に、酸素または混合ガスを封入さ
れたカートリッジ式のガスボンベと、キャップまたはボ
トルの一部に形成され、カートリッジ式のガスボンベの
ガス供給口とキャップ内部とを連絡する接続部とを備え
たものである。
【0010】上記構成から、その使用に際し、ガスボン
ベに高圧に収容されたガスをキャップ内部に送り込むこ
とにより、薬液を霧状にしてキャップのノズルを通じて
吹き出す。これにより、十分なガス圧のガス量により薬
液を肺の深部まで吹き込み、また、その使用中に、患者
が咳き込んだ場合でも、霧状の薬が押し戻しされたり、
キャップ内部に逆流したりすることなく、患者の口内に
強制的に吹き込まれる。
ベに高圧に収容されたガスをキャップ内部に送り込むこ
とにより、薬液を霧状にしてキャップのノズルを通じて
吹き出す。これにより、十分なガス圧のガス量により薬
液を肺の深部まで吹き込み、また、その使用中に、患者
が咳き込んだ場合でも、霧状の薬が押し戻しされたり、
キャップ内部に逆流したりすることなく、患者の口内に
強制的に吹き込まれる。
【0011】本発明の請求項2に記載のネブライザー
は、上記請求項1の構成において、ノズルに、薬液の吸
引方向に開く逆流防止弁を有するマウスピースを設けて
いる。
は、上記請求項1の構成において、ノズルに、薬液の吸
引方向に開く逆流防止弁を有するマウスピースを設けて
いる。
【0012】上記構成を併せて、上記作用、効果のより
一層の拡大を図る。
一層の拡大を図る。
【0013】本発明の請求項3に記載のネブライザー
は、上記請求項1または2の構成において、カートリッ
ジ式のガスボンベとボトルとを結合する手段を備えてい
る。
は、上記請求項1または2の構成において、カートリッ
ジ式のガスボンベとボトルとを結合する手段を備えてい
る。
【0014】上記構成から、その使用中にガスボンベが
ボトルから離脱するのを確実に防止でき、取扱いが容易
になり、携帯に際して手に持ち易い。
ボトルから離脱するのを確実に防止でき、取扱いが容易
になり、携帯に際して手に持ち易い。
【0015】本発明の請求項4に記載のネブライザー
は、上記請求項1から3のいずれかの構成において、カ
ートリッジ式のガスボンベとキャップまたはボトルとを
分離して使用可能に、ガスボンベのガス供給口とキャッ
プまたはボトルの接続部との間にホースを配置してい
る。
は、上記請求項1から3のいずれかの構成において、カ
ートリッジ式のガスボンベとキャップまたはボトルとを
分離して使用可能に、ガスボンベのガス供給口とキャッ
プまたはボトルの接続部との間にホースを配置してい
る。
【0016】上記構成から、その使用に際し、キャップ
のノズルを患者の口元に近づける一方、ガスボンベを離
して使用したり、ガスボンベだけを看護者または介護者
が持ったりするなど、多様な使用形態を採用することが
できる。
のノズルを患者の口元に近づける一方、ガスボンベを離
して使用したり、ガスボンベだけを看護者または介護者
が持ったりするなど、多様な使用形態を採用することが
できる。
【0017】本発明の請求項5に記載のネブライザー
は、上記請求項1から4のいずれかの構成において、カ
ートリッジ式のガスボンベをボトルの周面に配置してい
る。
は、上記請求項1から4のいずれかの構成において、カ
ートリッジ式のガスボンベをボトルの周面に配置してい
る。
【0018】本発明の請求項6に記載のネブライザー
は、上記請求項1から4のいずれかの構成において、カ
ートリッジ式のガスボンベをボトルの下部に配置してい
る。
は、上記請求項1から4のいずれかの構成において、カ
ートリッジ式のガスボンベをボトルの下部に配置してい
る。
【0019】上記請求項5、6の各構成から、利用者毎
に異なる使用方法に応じて選択できるようにしている。
に異なる使用方法に応じて選択できるようにしている。
【0020】本発明の請求項7に記載のネブライザー
は、上記請求項1から6のいずれかの構成において、カ
ートリッジ式のガスボンベに化学的に安定なガスを含ん
でいる。
は、上記請求項1から6のいずれかの構成において、カ
ートリッジ式のガスボンベに化学的に安定なガスを含ん
でいる。
【0021】本発明の請求項8に記載のネブライザー
は、上記請求項7の構成において、化学的に安定なガス
を窒素、ヘリウム、アルゴンから選択している。
は、上記請求項7の構成において、化学的に安定なガス
を窒素、ヘリウム、アルゴンから選択している。
【0022】上記請求項6、7の各構成から、患者は霧
状の薬液を容易に吸引することができる。
状の薬液を容易に吸引することができる。
【0023】以下、本発明の第1から第4の実施例につ
いて図を用いて説明する。 (実施例1)図1は本発明の第1の実施例におけるネブ
ライザーの構成を示している。図1において、1はボト
ルであり、その上面に薬液収容部として開口部2を突状
に形成され、そこに薬槽カップ3が配置されている。ま
た、上部外周縁全体に溝4が形成され、この溝4に沿っ
てパッキン5が設けられている。なお、このネブライザ
ーの場合、従来と異なり、ボトル1には電源装置やファ
ン装置を設けていない。
いて図を用いて説明する。 (実施例1)図1は本発明の第1の実施例におけるネブ
ライザーの構成を示している。図1において、1はボト
ルであり、その上面に薬液収容部として開口部2を突状
に形成され、そこに薬槽カップ3が配置されている。ま
た、上部外周縁全体に溝4が形成され、この溝4に沿っ
てパッキン5が設けられている。なお、このネブライザ
ーの場合、従来と異なり、ボトル1には電源装置やファ
ン装置を設けていない。
【0024】図1において、6はボトル1の上部に被着
するキャップであり、その上面にノズル7が設けられて
いる。その周面にはガス取込み用の小孔8が形成され、
そこにチャック8cが取り付けられている。ここで、キ
ャップ6の内径はボトル1上部の溝4の内径と略同じに
設定されて、キャップ6がボトル1上部の溝4に気密に
嵌合される。なお、キャップ6とボトル1との固定をよ
り確実なものにするために、キャップ6またはボトル1
のいずれか一方に係止爪を設け、いずれか他方に係止凹
部を設けて、両者の係合により固定するようにしてもよ
い。
するキャップであり、その上面にノズル7が設けられて
いる。その周面にはガス取込み用の小孔8が形成され、
そこにチャック8cが取り付けられている。ここで、キ
ャップ6の内径はボトル1上部の溝4の内径と略同じに
設定されて、キャップ6がボトル1上部の溝4に気密に
嵌合される。なお、キャップ6とボトル1との固定をよ
り確実なものにするために、キャップ6またはボトル1
のいずれか一方に係止爪を設け、いずれか他方に係止凹
部を設けて、両者の係合により固定するようにしてもよ
い。
【0025】ここで、このキャップ6のノズル7には、
全体が管状で、口中に含みやすい、または口の回りに当
てやすい形状を施されたマウスピース7Pが一体的に設
けられている。このマウスピース7Pのガス流路上に逆
流防止弁7Gが配置され、図2に示すように、そのガス
流路上で薬液のキャップ6側から口中への一方向の流れ
に逆流防止弁7Gを開き、その逆流を規制するようにな
っている。以下の各実施例においても同様である。
全体が管状で、口中に含みやすい、または口の回りに当
てやすい形状を施されたマウスピース7Pが一体的に設
けられている。このマウスピース7Pのガス流路上に逆
流防止弁7Gが配置され、図2に示すように、そのガス
流路上で薬液のキャップ6側から口中への一方向の流れ
に逆流防止弁7Gを開き、その逆流を規制するようにな
っている。以下の各実施例においても同様である。
【0026】また、図1において、ボトル1およびキャ
ップ6の周面の一部に湾曲状の凹部101、601を設
けているが、これは次に説明するカートリッジ式のガス
ボンベ10の結合面になっている。なお、この凹部10
1、601を特に設けなくてもよい。また、この結合面
またはその周辺にガスボンベ10用の固定手段を設けて
おいてもよい。以下の各実施例においても同様である。
ップ6の周面の一部に湾曲状の凹部101、601を設
けているが、これは次に説明するカートリッジ式のガス
ボンベ10の結合面になっている。なお、この凹部10
1、601を特に設けなくてもよい。また、この結合面
またはその周辺にガスボンベ10用の固定手段を設けて
おいてもよい。以下の各実施例においても同様である。
【0027】図1において、9はキャップ6内部にガス
を送り込むガス供給部であり、カートリッジ式のガスボ
ンベ10と、ガスボンベ10のガス供給口(ノズル)1
1とキャップ6内部とを連絡する接続部として、既に説
明してあるキャップ6周面の小孔8とを備える。ここ
で、カートリッジ式のガスボンベ10のガス供給口11
はノズルであり、ガスボンベ10上部の周面に突出さ
れ、キャップ6の小孔8に挿入されてチャック8cに固
定されるようになっている。なお、ボトル1にガスボン
ベ10用の固定手段を設けた場合は、ガスボンベ10側
にもその固定手段に対する受け手段を設けておく。この
実施例では、図3に想像線で示すように、ボトル1また
はガスボンベ10のいずれか一方にベルト部材12を備
え、いずれか他方にベルト部材12の結合部を用意して
いる。ガスボンベ10は、その上部のノズル11をキャ
ップ6の小孔8に向けて、ボトル1の周面に配置され、
図3に示すように、ベルト部材12により固定される。
以下の各実施例においても同様である。
を送り込むガス供給部であり、カートリッジ式のガスボ
ンベ10と、ガスボンベ10のガス供給口(ノズル)1
1とキャップ6内部とを連絡する接続部として、既に説
明してあるキャップ6周面の小孔8とを備える。ここ
で、カートリッジ式のガスボンベ10のガス供給口11
はノズルであり、ガスボンベ10上部の周面に突出さ
れ、キャップ6の小孔8に挿入されてチャック8cに固
定されるようになっている。なお、ボトル1にガスボン
ベ10用の固定手段を設けた場合は、ガスボンベ10側
にもその固定手段に対する受け手段を設けておく。この
実施例では、図3に想像線で示すように、ボトル1また
はガスボンベ10のいずれか一方にベルト部材12を備
え、いずれか他方にベルト部材12の結合部を用意して
いる。ガスボンベ10は、その上部のノズル11をキャ
ップ6の小孔8に向けて、ボトル1の周面に配置され、
図3に示すように、ベルト部材12により固定される。
以下の各実施例においても同様である。
【0028】ここで、ガスボンベ10にガスを高圧に封
入してある。また、ガスには、酸素、またはユーザーか
らの要請に応じて、化学的に安定なガスを含めるように
している。化学的に安定なガスとして、窒素、ヘリウ
ム、アルゴンなどから1種類または複数種類を選択し、
その割合も適宜設定する。なお、患者の呼吸を活性化す
るために、二酸化炭素を含めることもある。ガスボンベ
10にはガスの封入量を種々に変更して、大型、中型、
小型の各種ボンベを用意している。以下の各実施例にお
いても同様である。
入してある。また、ガスには、酸素、またはユーザーか
らの要請に応じて、化学的に安定なガスを含めるように
している。化学的に安定なガスとして、窒素、ヘリウ
ム、アルゴンなどから1種類または複数種類を選択し、
その割合も適宜設定する。なお、患者の呼吸を活性化す
るために、二酸化炭素を含めることもある。ガスボンベ
10にはガスの封入量を種々に変更して、大型、中型、
小型の各種ボンベを用意している。以下の各実施例にお
いても同様である。
【0029】上記構成から、その使用に際し、ガスボン
ベ10を開栓する。この開栓により高圧の酸素または混
合ガスをキャップ6内部に送り込み、図3に示すよう
に、薬液を霧状にしてキャップ6のノズル7、さらにマ
ウスピース7Pを通じて噴出する。これにより、十分な
ガス圧のガス量により薬液を肺の深部まで吹き込み、ま
た、その使用中に、患者が咳き込んだ場合でも、霧状の
薬が押し戻しされたり、キャップ6内部に逆流したりす
ることなく、患者の口内に強制的に吹き込まれる。
ベ10を開栓する。この開栓により高圧の酸素または混
合ガスをキャップ6内部に送り込み、図3に示すよう
に、薬液を霧状にしてキャップ6のノズル7、さらにマ
ウスピース7Pを通じて噴出する。これにより、十分な
ガス圧のガス量により薬液を肺の深部まで吹き込み、ま
た、その使用中に、患者が咳き込んだ場合でも、霧状の
薬が押し戻しされたり、キャップ6内部に逆流したりす
ることなく、患者の口内に強制的に吹き込まれる。
【0030】その使用中、ガスボンベ10をボトル1の
周面にベルト部材12により結合していることにより、
ガスボンベ10がボトル1から離脱するのを確実に防止
することができ、また、取扱いが容易であり、携帯に際
して手に持ち易い。
周面にベルト部材12により結合していることにより、
ガスボンベ10がボトル1から離脱するのを確実に防止
することができ、また、取扱いが容易であり、携帯に際
して手に持ち易い。
【0031】その使用において、ガスボンベ10に酸素
など化学的に安定なガスを含めていることにより、患者
は霧状の薬液を容易に吸引することができる。
など化学的に安定なガスを含めていることにより、患者
は霧状の薬液を容易に吸引することができる。
【0032】なお、この実施例では、その構成上、ネブ
ライザー全体を使い捨てタイプにできるので、さらに携
帯性に優れているという利点がある。
ライザー全体を使い捨てタイプにできるので、さらに携
帯性に優れているという利点がある。
【0033】(実施例2)図4に本発明の第2の実施例
におけるネブライザーの構成を示している。この実施例
においては、上記第1の実施例と同様に、ボトル1、キ
ャップ6、ガスボンベ10を備え、さらに、ガスボンベ
10とボトル1とを分離して使用可能に、ガスボンベ1
0のノズル11とキャップ6の接続部、すなわち小孔8
との間にホース21を配置している。特に図示していな
いが、ノズル7には、図1に示されているようなマウス
ピース7Pを設けることができる。
におけるネブライザーの構成を示している。この実施例
においては、上記第1の実施例と同様に、ボトル1、キ
ャップ6、ガスボンベ10を備え、さらに、ガスボンベ
10とボトル1とを分離して使用可能に、ガスボンベ1
0のノズル11とキャップ6の接続部、すなわち小孔8
との間にホース21を配置している。特に図示していな
いが、ノズル7には、図1に示されているようなマウス
ピース7Pを設けることができる。
【0034】このようにしても、その使用に際してガス
ボンベ10を開栓することにより、ガスボンベ10から
ホース21を通じて、高圧の酸素または混合ガスをキャ
ップ6内部に送り込み、薬液を霧状にしてキャップ6の
ノズル7を通じて噴出することができる。したがって、
第1の実施例と同様な作用効果を奏することができ、さ
らに患者の姿勢などに応じて、キャップ6のノズル7を
患者の口元に近づける一方、ガスボンベ10を離して使
用したり、ガスボンベ10だけを看護者または介護者が
持ったりするなど、多様な使用形態を採用することがで
きる。
ボンベ10を開栓することにより、ガスボンベ10から
ホース21を通じて、高圧の酸素または混合ガスをキャ
ップ6内部に送り込み、薬液を霧状にしてキャップ6の
ノズル7を通じて噴出することができる。したがって、
第1の実施例と同様な作用効果を奏することができ、さ
らに患者の姿勢などに応じて、キャップ6のノズル7を
患者の口元に近づける一方、ガスボンベ10を離して使
用したり、ガスボンベ10だけを看護者または介護者が
持ったりするなど、多様な使用形態を採用することがで
きる。
【0035】なお、図5に第2の実施例の変更例を示し
ている。この変更例は上記第2の実施例を応用して、従
来のネブライザーに利用したものである。すなわち、キ
ャップ6を図8のキャップ66と同じ外形に形成してあ
る。従来例のような空気取込み口68、小キャップ6
9、スリット70などは設けずに、ノズル7と小孔8と
を備えている。さらにノズル7には上記各実施例で説明
したマウスピースを設けてもよい。このようにしてキャ
ップ6にカートリッジ式のガスボンベ10をホース21
を介して連結すると、従来例のネブライザーの使用済み
になったボトル61をそのまま用いることができる。こ
の場合、薬槽カップ63に薬液を装填して、この変更例
のキャップ6をボトル61に被着するだけでよく、上記
第2の実施例と同様の作用効果を奏することができる
上、ボトル61の再利用であり、コストダウンを図るこ
とができる。
ている。この変更例は上記第2の実施例を応用して、従
来のネブライザーに利用したものである。すなわち、キ
ャップ6を図8のキャップ66と同じ外形に形成してあ
る。従来例のような空気取込み口68、小キャップ6
9、スリット70などは設けずに、ノズル7と小孔8と
を備えている。さらにノズル7には上記各実施例で説明
したマウスピースを設けてもよい。このようにしてキャ
ップ6にカートリッジ式のガスボンベ10をホース21
を介して連結すると、従来例のネブライザーの使用済み
になったボトル61をそのまま用いることができる。こ
の場合、薬槽カップ63に薬液を装填して、この変更例
のキャップ6をボトル61に被着するだけでよく、上記
第2の実施例と同様の作用効果を奏することができる
上、ボトル61の再利用であり、コストダウンを図るこ
とができる。
【0036】(実施例3)図6に本発明の第3の実施例
におけるネブライザーの構成を示している。この実施例
においては、ボトル1上部の周面の一部に側方に向けて
ガスボンベ用の接続部31が設けられている。この接続
部31はその下面にガスボンベ10のノズル11を接続
する小孔32およびチャック32cを備え、その上面に
小孔32に連通した排出孔33を備えている。ここで
は、カートリッジ式のガスボンベ10に、ノズル11を
ガスボンベ10の上部に設けたタイプが用いられ、この
ガスボンベ10はボトル1の接続部31にその下方から
結合され、ノズル11が接続部31下面の小孔32に挿
入されてチャック32cにより固定される。なお、キャ
ップ6はボトル1の上部を接続部31を含めて覆うよう
にするため、その分だけ大きさ、形状が変更される。
におけるネブライザーの構成を示している。この実施例
においては、ボトル1上部の周面の一部に側方に向けて
ガスボンベ用の接続部31が設けられている。この接続
部31はその下面にガスボンベ10のノズル11を接続
する小孔32およびチャック32cを備え、その上面に
小孔32に連通した排出孔33を備えている。ここで
は、カートリッジ式のガスボンベ10に、ノズル11を
ガスボンベ10の上部に設けたタイプが用いられ、この
ガスボンベ10はボトル1の接続部31にその下方から
結合され、ノズル11が接続部31下面の小孔32に挿
入されてチャック32cにより固定される。なお、キャ
ップ6はボトル1の上部を接続部31を含めて覆うよう
にするため、その分だけ大きさ、形状が変更される。
【0037】このようにしても、その使用に際してガス
ボンベ10を開栓することにより、ガスボンベ10から
接続部31を通じて、高圧の酸素または混合ガスをキャ
ップ6内部に送り込み、薬液を霧状にしてキャップ6の
ノズル7を通じて噴出することができる。この場合も、
第1の実施例と同様な作用効果を奏することができる。
ボンベ10を開栓することにより、ガスボンベ10から
接続部31を通じて、高圧の酸素または混合ガスをキャ
ップ6内部に送り込み、薬液を霧状にしてキャップ6の
ノズル7を通じて噴出することができる。この場合も、
第1の実施例と同様な作用効果を奏することができる。
【0038】(実施例4)図7に本発明の第4の実施例
におけるネブライザーの構成を示している。この実施例
においては、ボトル1下面に上記第1、第2、または第
3の実施例に示すガスボンベ10用の接続部と同じ機能
の接続部41が設けられ、この接続部41に、ノズルを
上部に備えたガスボンベ10が結合されている。またボ
トル1内部には接続部41から供給されたガスの流路が
形成され、その出口になる排出孔42がボトル1上面に
設けられている。このようにしてガスボンベ10をボト
ル1の下部に配置している。
におけるネブライザーの構成を示している。この実施例
においては、ボトル1下面に上記第1、第2、または第
3の実施例に示すガスボンベ10用の接続部と同じ機能
の接続部41が設けられ、この接続部41に、ノズルを
上部に備えたガスボンベ10が結合されている。またボ
トル1内部には接続部41から供給されたガスの流路が
形成され、その出口になる排出孔42がボトル1上面に
設けられている。このようにしてガスボンベ10をボト
ル1の下部に配置している。
【0039】このようにしても、その使用に際してガス
ボンベ10を開栓することにより、ガスボンベ10から
接続部41を通じて、高圧の酸素または混合ガスをキャ
ップ6内部に送り込み、薬液を霧状にしてキャップ6の
ノズル7を通じて噴出することができる。したがって、
第1の実施例と同様な作用効果を奏することができる。
ボンベ10を開栓することにより、ガスボンベ10から
接続部41を通じて、高圧の酸素または混合ガスをキャ
ップ6内部に送り込み、薬液を霧状にしてキャップ6の
ノズル7を通じて噴出することができる。したがって、
第1の実施例と同様な作用効果を奏することができる。
【0040】また、上記第3、第4の実施例のように、
ボトル1とガスボンベ10の接続構造にバリエーション
を持たすことで、利用者毎に異なる使用方法に適宜応じ
ることができる。
ボトル1とガスボンベ10の接続構造にバリエーション
を持たすことで、利用者毎に異なる使用方法に適宜応じ
ることができる。
【0041】
【発明の効果】本発明は上記実施例から明らかなよう
に、ガス供給部としてカートリッジ式のガスボンベを用
い、そのガス供給口をキャップまたはボトルの一部を通
じてキャップ内部に接続しているので、十分なガス圧の
ガス量により薬液を肺の深部まで吹き込み、また、その
使用中に、患者に咳き込みがあっても霧状の薬の押し戻
しやキャップ内部への逆流を防止するとともに、患者の
口内に薬液を確実に吹き込むことができる。さらにノズ
ルに逆流防止弁付きのマウスピースを併せて用いること
により、その効果が大きく、特に喘息患者の治療に著し
い効果を奏する。
に、ガス供給部としてカートリッジ式のガスボンベを用
い、そのガス供給口をキャップまたはボトルの一部を通
じてキャップ内部に接続しているので、十分なガス圧の
ガス量により薬液を肺の深部まで吹き込み、また、その
使用中に、患者に咳き込みがあっても霧状の薬の押し戻
しやキャップ内部への逆流を防止するとともに、患者の
口内に薬液を確実に吹き込むことができる。さらにノズ
ルに逆流防止弁付きのマウスピースを併せて用いること
により、その効果が大きく、特に喘息患者の治療に著し
い効果を奏する。
【0042】さらに、カートリッジ式のガスボンベとボ
トルとを分離することができ、また使い捨て用に構成で
きるなど、携帯性に優れ、居宅においても、外出先にお
いても容易に使用することができる。とりわけ、本発明
のネブライザーは、ガスボンベとして酸素ボンベを使用
することが出来る点で有効性を発揮する。すなわち、ネ
ブライザー使用者が例えばぜんそく患者であるような場
合、ぜんそくの発作を起こしている間は一種の酸素欠乏
状態にある。したがって、このような患者に対しては酸
素吸入を施すのが有効であるから、病院や救急現場な
ど、専門家が待機している場所では酸素呼吸の応急処置
を施すのが通例である。ところが、一般家庭や、外出先
などの場所では専門家は待機していないので酸素吸入は
行なえず、しかも従来のネブライザーでは単に薬物を空
気(大気)とともに呼吸器に送り込むだけしかできない
ため、酸素を吸入することはできない。そこで、これま
では携帯用の喘息治療器具には比較的作用の強い薬品が
用いられ、その副作用が問題となっている。本発明のネ
ブライザーでは、ガスボンベとして酸素ボンベを使用す
ることが出来るから、その使用に当たっては薬物の吹き
込みと酸素の補給との両方が可能となる。このため、例
えば病院等の施設外でぜんそくの発作が起こっても使用
者自らが薬物摂取を兼ねた酸素吸入を行なうことがで
き、ぜんそくを早期に鎮静化させることが可能となるの
である。しかもぜんそくを酸素吸入という手法で鎮静化
させることができるため、治療薬として作用の強い薬品
を使用する必要はなく、患者にとっても副作用などの危
険性がないという好ましい結果が得られる。
トルとを分離することができ、また使い捨て用に構成で
きるなど、携帯性に優れ、居宅においても、外出先にお
いても容易に使用することができる。とりわけ、本発明
のネブライザーは、ガスボンベとして酸素ボンベを使用
することが出来る点で有効性を発揮する。すなわち、ネ
ブライザー使用者が例えばぜんそく患者であるような場
合、ぜんそくの発作を起こしている間は一種の酸素欠乏
状態にある。したがって、このような患者に対しては酸
素吸入を施すのが有効であるから、病院や救急現場な
ど、専門家が待機している場所では酸素呼吸の応急処置
を施すのが通例である。ところが、一般家庭や、外出先
などの場所では専門家は待機していないので酸素吸入は
行なえず、しかも従来のネブライザーでは単に薬物を空
気(大気)とともに呼吸器に送り込むだけしかできない
ため、酸素を吸入することはできない。そこで、これま
では携帯用の喘息治療器具には比較的作用の強い薬品が
用いられ、その副作用が問題となっている。本発明のネ
ブライザーでは、ガスボンベとして酸素ボンベを使用す
ることが出来るから、その使用に当たっては薬物の吹き
込みと酸素の補給との両方が可能となる。このため、例
えば病院等の施設外でぜんそくの発作が起こっても使用
者自らが薬物摂取を兼ねた酸素吸入を行なうことがで
き、ぜんそくを早期に鎮静化させることが可能となるの
である。しかもぜんそくを酸素吸入という手法で鎮静化
させることができるため、治療薬として作用の強い薬品
を使用する必要はなく、患者にとっても副作用などの危
険性がないという好ましい結果が得られる。
【図1】本発明の第1の実施例におけるネブライザーの
分解斜視図
分解斜視図
【図2】同ネブライザーのノズルに備えたマウスピース
の逆流防止弁の動作説明図
の逆流防止弁の動作説明図
【図3】同ネブライザーの動作例を示す斜視図
【図4】本発明の第2の実施例におけるネブライザーの
斜視図
斜視図
【図5】本発明の第2の実施例における応用例を示すネ
ブライザーのキャップおよびガスボンベの斜視図
ブライザーのキャップおよびガスボンベの斜視図
【図6】本発明の第3の実施例におけるネブライザーの
斜視図
斜視図
【図7】本発明の第4の実施例におけるネブライザーの
斜視図
斜視図
【図8】従来のネブライザーの斜視図
【図9】同ネブライザーの動作例を示す斜視図
1 ボトル 101 凹部 2 開口部 3 薬槽カップ 4 溝 5 パッキン 6 キャップ 601 凹部 7 ノズル 7P マウスピース 7G 逆流防止弁 8 小孔(接続部) 8c チャック 9 ガス供給部 10 カートリッジ式のガスボンベ 11 ガス供給口(ノズル) 12 ベルト部材 21 ホース 31 接続部 32 小孔 32c チャック 33 排出孔 41 接続部 42 排出孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】さらに、カートリッジ式のガスボンベとボ
トルとを分離することができ、また使い捨て用に構成で
きるなど、携帯性に優れ、居宅においても、外出先にお
いても容易に使用することができる。とりわけ、本発明
のネブライザーは、ガスボンベとして酸素ボンベを使用
することが出来る点で有効性を発揮する。すなわち、超
音波ネブライザー使用者が例えばぜんそく患者であるよ
うな場合、ぜんそくの発作を起こしている間は一種の酸
素欠乏状態にある。したがって、このような患者に対し
ては酸素吸入を施すのが有効であるから、病院や救急現
場など、専門家が待機している場所では酸素呼吸の応急
処置を施すのが通例である。ところが、一般家庭や、外
出先などの場所では専門家は待機していないので酸素吸
入は行なえず、しかも従来のネブライザーでは単に薬物
を空気(大気)とともに呼吸器に送り込むだけしかでき
ないため、酸素を吸入することはできない。そこで、こ
れまでは携帯用の喘息治療器具には比較的作用の強い薬
品が用いられ、その副作用が問題となっている。本発明
のネブライザーでは、ガスボンベとして酸素ボンベを使
用することが出来るから、その使用に当たっては薬物の
強制吹き込みと酸素の補給との両方が可能となる。この
ため、例えば病院等の施設外でぜんそくの発作が起こっ
ても使用者自らが薬物摂取を兼ねた酸素吸入を行なうこ
とができ、ぜんそくを早期に鎮静化させることが可能と
なるのである。しかもぜんそくを酸素吸入という手法で
鎮静化させることができるため、治療薬として在宅にし
て使用することが出来、患者にとって好ましい結果が得
られる。
トルとを分離することができ、また使い捨て用に構成で
きるなど、携帯性に優れ、居宅においても、外出先にお
いても容易に使用することができる。とりわけ、本発明
のネブライザーは、ガスボンベとして酸素ボンベを使用
することが出来る点で有効性を発揮する。すなわち、超
音波ネブライザー使用者が例えばぜんそく患者であるよ
うな場合、ぜんそくの発作を起こしている間は一種の酸
素欠乏状態にある。したがって、このような患者に対し
ては酸素吸入を施すのが有効であるから、病院や救急現
場など、専門家が待機している場所では酸素呼吸の応急
処置を施すのが通例である。ところが、一般家庭や、外
出先などの場所では専門家は待機していないので酸素吸
入は行なえず、しかも従来のネブライザーでは単に薬物
を空気(大気)とともに呼吸器に送り込むだけしかでき
ないため、酸素を吸入することはできない。そこで、こ
れまでは携帯用の喘息治療器具には比較的作用の強い薬
品が用いられ、その副作用が問題となっている。本発明
のネブライザーでは、ガスボンベとして酸素ボンベを使
用することが出来るから、その使用に当たっては薬物の
強制吹き込みと酸素の補給との両方が可能となる。この
ため、例えば病院等の施設外でぜんそくの発作が起こっ
ても使用者自らが薬物摂取を兼ねた酸素吸入を行なうこ
とができ、ぜんそくを早期に鎮静化させることが可能と
なるのである。しかもぜんそくを酸素吸入という手法で
鎮静化させることができるため、治療薬として在宅にし
て使用することが出来、患者にとって好ましい結果が得
られる。
Claims (8)
- 【請求項1】 上部に薬液収容部を有するボトルと、ノ
ズルを配設され、ボトル上部に被着されたキャップと、
キャップ内部にガスを送り込むガス供給部とを備え、ボ
トルの薬液収容部に装填された薬液を霧化し、キャップ
のノズルを通じて吹き出すネブライザーにおいて、ガス
供給部に、酸素または混合ガスを封入されたカートリッ
ジ式のガスボンベと、キャップまたはボトルの一部に形
成され、カートリッジ式のガスボンベのガス供給口とキ
ャップ内部とを連絡する接続部とを備えているネブライ
ザー。 - 【請求項2】 ノズルに、薬液の吸引方向に開く逆流防
止弁を有するマウスピースを設けている請求項1記載の
ネブライザー。 - 【請求項3】 カートリッジ式のガスボンベとボトルと
を結合する手段を備えている請求項1または2記載のネ
ブライザー。 - 【請求項4】 カートリッジ式のガスボンベとキャップ
またはボトルとを分離して使用可能に、カートリッジ式
のガスボンベのガス供給口とキャップまたはボトルの接
続部との間にホースを配置している請求項1から3のい
ずれかに記載のネブライザー。 - 【請求項5】 カートリッジ式のガスボンベをボトルの
周面に配置している請求項1から4のいずれかに記載の
ネブライザー。 - 【請求項6】 カートリッジ式のガスボンベをボトルの
下部に配置している請求項1から4のいずれかに記載の
ネブライザー。 - 【請求項7】 カートリッジ式のガスボンベに化学的に
安定なガスを含んでいる請求項1から6のいずれかに記
載のネブライザー。 - 【請求項8】 化学的に安定なガスを窒素、ヘリウム、
アルゴンから選択している請求項7に記載のネブライザ
ー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13719897A JPH10323392A (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | ネブライザー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13719897A JPH10323392A (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | ネブライザー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10323392A true JPH10323392A (ja) | 1998-12-08 |
Family
ID=15193095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13719897A Pending JPH10323392A (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | ネブライザー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10323392A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1364674A1 (de) * | 2002-05-23 | 2003-11-26 | Albert Geisser | Verfahren und Antriebseinheit zum Antrieb eines medizinischen Gerätes mit komprimiertem Gas |
JP2006115967A (ja) * | 2004-10-20 | 2006-05-11 | Neriki:Kk | 加湿装置 |
-
1997
- 1997-05-27 JP JP13719897A patent/JPH10323392A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1364674A1 (de) * | 2002-05-23 | 2003-11-26 | Albert Geisser | Verfahren und Antriebseinheit zum Antrieb eines medizinischen Gerätes mit komprimiertem Gas |
JP2006115967A (ja) * | 2004-10-20 | 2006-05-11 | Neriki:Kk | 加湿装置 |
JP4505305B2 (ja) * | 2004-10-20 | 2010-07-21 | 株式会社ネリキ | 加湿装置 |
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