JPH10322342A - 帯域可変通信網 - Google Patents

帯域可変通信網

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JPH10322342A
JPH10322342A JP12581297A JP12581297A JPH10322342A JP H10322342 A JPH10322342 A JP H10322342A JP 12581297 A JP12581297 A JP 12581297A JP 12581297 A JP12581297 A JP 12581297A JP H10322342 A JPH10322342 A JP H10322342A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の端末装置相互間の通信に用いる複数の
仮想コネクションの帯域をそれぞれ均等に分配する帯域
可変通信網では、通信端末が通信開始要求を行ってから
帯域が分配されるまでの間は、あらかじめ定められた初
期セルレートにより通信を行う。この初期セルレート
は、網内の帯域使用状況にかかわらず設定されているた
め、既に行われている通信を妨げる可能性がある。 【解決手段】 初期セルレートにより送信されているセ
ルについては、定常状態におけるセルよりも低い優先度
を与える。これらが競合したときには、既に行われてい
るセルが勝つようにする。帯域が分配された後は、優先
度を定常状態におけるセルと等しくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はATM(Asynchronou
s Transfer Mode:非同期転送モード) 通信に利用する。
本発明は、同一網内の複数の仮想コネクションの帯域を
公平に分配する通信サービスに利用するに適する。
【0002】
【従来の技術】ATMでは、帯域を公平に分配して使う
通信サービスとしてABR(AvailableBit Rate)サービ
スがATMフォーラムによって定義されている。
【0003】ABRサービスでは、端末装置は帯域を公
平に分配して通信を行っている。図5および図6はAB
Rサービスを説明するための図である。例えば、図5に
示すように、端末装置S1、S2、S3がそれぞれ端末
装置R1、R2、R3と通信する場合は、Sk (k=1
〜3のいずれか)とRk との間の仮想コネクションVC
k は、途中のリンクの帯域を1/3ずつ占有して通信を
行う。
【0004】端末装置S4と端末装置R4との間に、新
たに仮想コネクションが設定されて通信が開始される
と、図6に示すように、各仮想コネクションの帯域分配
値は1/4ずつとなる。
【0005】端末装置の通信開始要求および帯域分配値
の通信は端末装置から送信されるRM(Resource Manage
ment) セルを用いてなされる。端末装置Sk は一定セル
数を送信する毎にRMセルを送信し、そのRMセルは端
末装置Rk によって折り返され、再び端末装置Sk が受
信する。
【0006】端末装置Sk が受信したRMセルには、端
末装置Sk から端末装置Rk への通信で許される帯域分
配値が記載されている。網内の各ノードでは通信中の仮
想コネクション数とその要求帯域から各仮想コネクショ
ンの帯域分配値を算出し、RMセルにその値を記載す
る。
【0007】なお、帯域分配値の計算方法には、例え
ば、D.Bertsekas とR.Gallagerらによる“Data Network
s"Prentice Hall,1992の文献にあるmax-min ルールがあ
る。図7はRMセルを用いた帯域分配値の通知法の概念
図である。図8は帯域管理部の動作を示すフローチャー
トである。帯域管理部1は、図8に示すように、RMセ
ルを監視し(ST1)、受信したRMセルの中に端末装
置S4からの通信開始要求が含まれていれば(ST
2)、これを受付ける(ST3)。続いて、その端末装
置S4のための新たな仮想コネクションの割当帯域を設
定する(ST4)。さらに、その設定された新たな割当
帯域を各端末装置S1〜S3に通知する(ST5)。
【0008】このようにして、端末装置S4と端末装置
R4との間の通信が開始されると、端末装置S1は受信
したRMセルを基に帯域分配値を1/3から1/4に変
更する。端末装置S4は通信の最初にRMセルを送信し
て、そのRMセルが網から返送されて来て帯域分配値が
判るまでの時間の間は、初期セルレート(以下、ICR
(Initial Cell Rate) と記す)で通信を行う。
【0009】このように新たに通信を始める仮想コネク
ションのことを考慮して、通常は、定常な仮想コネクシ
ョンに割り当てない分を安全マージンとしてとってお
く。このような安全マージンが充分あれば、新しく通信
を開始した仮想コネクションがICRでしばらく通信を
行っても輻輳は起きない。
【0010】図9および図10は安全マージンについて
説明するための図であるが、例えば、図9ではリンク帯
域の10%を安全マージンとしている場合を示す。各仮
想コネクションVCk には、リンク帯域の (100−10)×1/3=30% を配分している。
【0011】ここで、図10に示すように、仮想コネク
ションVC4により端末装置S4と端末装置R4とが新
たに通信を開始すると、各仮想コネクションVCk (k
=1〜4のいずれか)にはリンク帯域の (100−10)×1/4=22.5% を配分する。
【0012】この新しい帯域配分値が決まるまでの間は
仮想コネクションVC4はICRで通信を行うが、IC
Rを安全マージン(リンク帯域の10%)未満とすれ
ば、網が輻輳することはない。このように、新しく仮想
コネクションが通信を始めてから新しい帯域配分値が決
定されるまでの間に輻輳が起きないように、安全マージ
ンとICRが設計される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このようなABRサー
ビスではRMセルを用いて帯域配分値の通知を行うの
で、新しく仮想コネクションが通信を始めてから定常状
態になるまでの時間は網内の往復遅延時間RTT(Round
Trip Time) とほぼ同じくらいの時間を要する。
【0014】公衆網のようにRTTが大きい場合には、
その仮想コネクションが定常状態になるまでの時間は長
くなり、その間にさらに新しく通信を始める仮想コネク
ションが発生する確率が高くなる。
【0015】図11は安全マージンとバックログとの関
係を示す図である。横軸に時間をとり、縦軸に使用帯域
をとり、リンクにかかる負荷の変化の状態を示してい
る。図11の例では、時刻t4に通信を開始した仮想コ
ネクションVC4が定常になるまでの時間の間に、さら
に、仮想コネクションVC5、VC6、VC7がそれぞ
れ時刻t5、t6、t7で通信を開始した場合の例を示
している。
【0016】この例では、最大4つの仮想コネクション
がICRで通信を続けている。このようにICR通信を
続けている仮想コネクションのことを、以下では、バッ
クログと呼ぶことにする。
【0017】安全マージンはICRと最大バックログ数
を掛けた値以上にする必要がある。逆にいうと、安全マ
ージンが与えられた場合に最大バックログ数が大きくな
ると、ICRを小さくする必要がある。つまり、ICR
は、 ICR=γ・C/n …(1) により与えられる。ここで、γは安全マージン係数で、
Cはリンク帯域、nは最大バックログ数である。理論的
には最大バックログ数は無限大となるが、一般的には分
布の裾の値を用いる。ここではバックログ数の最大値を
分布の99.9%点とする。
【0018】ここでは、仮想コネクションが定常状態に
なるまでの時間をRTTと等しいものとして、ICRと
RTTとの関係の定量的な関係を考える。最大バックロ
グ数は新たに通信を開始する仮想コネクションが発生す
る時間間隔とRTTによって定まる。新たに通信を開始
する仮想コネクションが発生する時間間隔が平均1/λ
の指数分布にしたがい、RTTが平均1/μの指数分布
にしたがうとすると、バックログ数の分布は、客の到着
率がλのポアソン過程でサーバーのサービス時間が平均
μの指数分布にしたがうM/M/1待ち行列モデルの系
内客数分布で与えられる。(参考文献:“通信トラヒッ
ク理論”PP.61〜,藤木正也、雁部頴一著、丸善
(株)) 最大バックログ数nをM/M/1モデルを解析して求
め、式1に代入してICRとRTTとの関係を求めたも
のを図12に示す。図12はICRとRTTとの関係を
示す図であり、横軸にRTTをとり、縦軸にICRをと
る。横軸のRTTは新たに通信を開始する仮想コネクシ
ョンが発生する時間間隔により正規化した。縦軸は安全
マージンにより正規化した。
【0019】図12よりRTTが0.01ではICRは
0.5とすればよいが、RTTが0.5ではICRは
0.1とする必要があることが判る。すなわち、これは
リンク帯域が150Mb/sであり、RTTが50ミリ
秒の通信で、0.1秒間隔で新たに通信を開始する仮想
コネクションが発生したときに、安全マージンを10%
とすると、ICRは150kb/s以下とする必要があ
ることを意味する。RTTが“1”を越えると、もはや
ICRはゼロとなり、ABRサービス自体が成り立たな
い。
【0020】すなわち、公衆網のようにRTTが大きく
なると、ICRを著しく小さな値とする必要がある。ま
た、ICRを小さくすると、短いバーストの転送などの
場合には特に、平均スループットが低下してしまう。ま
た、網に充分空き帯域がある場合でも、小さなICRで
通信をしなければならないため、網の使用効率が落ち
る。逆に、ICRを大きくすると、輻輳が起きやすくな
り、既に定常状態にある仮想コネクションへの悪影響を
与えて問題となる。
【0021】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、新たに通信を開始した仮想コネクションを既
に定常状態にあるコネクションと区別し、高いICRを
提供しながら、輻輳が起きても既に定常状態にあるコネ
クションへは悪い影響を与えることのない帯域可変通信
網を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は帯域可変通信網
であって、複数の端末装置と、この端末装置相互間の通
信に用いる複数の仮想コネクションの帯域をそれぞれ均
等に分配する手段とを備え、この分配する手段は、前記
端末装置から到来する通信開始要求を受付ける第一のス
テップと、当該端末装置に分配する帯域を設定し、か
つ、すでに設定されている仮想コネクションの帯域をす
べての仮想コネクションの帯域が均等になるように変更
する第二のステップとを実行する手段を含み、当該端末
装置は、この第一のステップとこの第二のステップとの
間にあらかじめ設定されたICRにしたがってセルを送
信する手段を備えた帯域可変通信網である。
【0023】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記ICRにしたがって当該端末装置から送信されるセル
について、その優先度を前記第二のステップ終了後の状
態よりも低く設定する手段を備えたところにある。
【0024】すなわち、ICRは、網内のトラヒック状
況とは無関係にあらかじめ定められている帯域割当であ
る。したがって、ICRによりセルを送信することが、
他の既に定常状態にあり通信を行っている仮想コネクシ
ョンに悪い影響を与えることがあり得る。ここで悪い影
響とは、ICRによりセルを送信している仮想コネクシ
ョンによって他の仮想コネクションの帯域が圧迫され、
他の定常状態にある仮想コネクションのセル損失率が増
加するなどの影響である。
【0025】このとき、ICRにより送信されているセ
ルには、他の既に定常状態にある仮想コネクションによ
り送信されているセルと比較して低い優先度を付加し、
その優先度情報をセルに書込み送信する。
【0026】これにより、他の定常状態にある仮想コネ
クションのセルとICRにより送信されているセルとが
競合した場合には、他の定常状態にある仮想コネクショ
ンのセルが勝つように競合制御を行うことができるた
め、前記悪い影響を排除することができる。
【0027】また、セルを蓄積するバッファを備え、こ
のバッファは、優先度の高いセルの蓄積数が閾値未満で
あるとき、優先度の低いセルを蓄積する手段を備えるこ
とが望ましい。
【0028】これにより、優先度の低いセルの転送が優
先度の高いセルの転送を妨げることのない帯域可変通信
網を実現することができる。
【0029】あるいは、優先度毎にセルをそれぞれ蓄積
するバッファを備え、このバッファは、優先度の高いセ
ルを蓄積するバッファが空のとき、優先度の低いセルを
蓄積するバッファからセルを読出す手段と、前記第二の
ステップ終了後には、優先度の低いセルを蓄積するバッ
ファに蓄積されたセルを優先度の高いセルを蓄積するバ
ッファに移動させる手段とを備える構成とすることもで
きる。
【0030】これによれば、優先度の高低にかかわら
ず、とりあえずセルはいずれかのバッファに蓄積され
る。優先度の高いセルを蓄積するバッファからのセル読
出しが、優先度の低いセルを蓄積するバッファからのセ
ル読出しに優先して行われるが、やがて、通信開始を要
求した端末装置がICRでのセル送信を終了し、新たに
割当てられた帯域によりセルを転送し始めると、これま
で、優先度の低いセルが蓄積されるバッファに蓄積され
ていたセルも優先度の高いセルが蓄積されるバッファに
移動される。これにより、優先度の低いセルであっても
セル損失率を低く抑えることができるため、通信品質を
高く維持することができる。
【0031】前記優先度の低いセルを蓄積するバッファ
は、複数の仮想コネクション毎に設けられることが望ま
しい。
【0032】これにより、同一仮想コネクションにおけ
る優先度の高いセルと低いセルの順序を保証することが
できる。また、優先度の低いセルを蓄積するバッファか
ら優先度の高いセルを蓄積するバッファへのセルの移動
を速やかに行うことができる。
【0033】前記低く設定する手段は、前記端末装置に
備えられてもよいし、あるいは、複数の前記端末装置を
収容する装置として構成されてもよい。
【0034】特に、後者の場合には、端末装置は従来の
ものをそのまま使用することができるので、ユーザに対
して新規な仕様の端末装置の設置を強要することなく本
発明の帯域可変通信網を実現することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
【0036】
【実施例】
(第一実施例)本発明第一実施例の構成を図1を参照し
て説明する。図1は本発明第一実施例の全体構成図であ
る。帯域管理部1の動作は図8と共通である。端末装置
S1〜S4およびR1〜R4は互いに双方向通信を行う
ことができるが、ここでは説明をわかりやすくするため
に、端末装置S1〜S4を送信側の端末装置とし、端末
装置R1〜R4を受信側の端末装置として説明を行う。
また、端末装置S1〜S3と端末装置R1〜R3との間
に仮想コネクションVC1〜VC3が既に設定されてお
り、端末装置S4と端末装置R4との間に、新たに仮想
コネクションVC4が設定される状況として説明する。
【0037】本発明は帯域可変通信網であって、端末装
置S1〜S4およびR1〜R4と、この端末装置相互間
の通信に用いる複数の仮想コネクションの帯域をそれぞ
れ均等に分配する手段としての帯域管理部1とを備え、
この帯域管理部1は、通信端末S4から到来する端末装
置R4との通信開始要求を受付ける第一のステップ(S
T3)と、当該端末装置S4およびR4に分配する帯域
を設定し、かつ、すでに設定されている仮想コネクショ
ンVC1〜VC3の帯域をすべての仮想コネクションV
C1〜VC4の帯域が均等になるように変更する第二の
ステップ(ST4、ST5)とを実行し、当該端末装置
S4は、この第一のステップとこの第二のステップとの
間にあらかじめ設定されたICRにしたがってセルを送
信する帯域可変通信網である。
【0038】ここで、本発明の特徴とするところは、I
CRにしたがって当該通信端末S4から送信されるセル
について、その優先度を前記第二のステップの終了後の
状態よりも低く設定する手段を端末装置S4に備えたと
ころにある。
【0039】本発明第一実施例をさらに詳細に説明す
る。本発明第一実施例では、端末装置S4は、通信の開
始時にRMセル以外のセルに優先度が低いことを表すフ
ラグを立てる。ノード装置2では、セルに付与されたフ
ラグを基に、バッファBでのセルの廃棄制御を行う。
【0040】優先度が低いことを示すフラグとしてはセ
ルヘッダのCLP(Cell Loss Priority)ビットを使うこ
とを考え、CLP=1を優先度が低いセル、CLP=0
を優先度が高いセルを表すこととする。
【0041】端末装置S4は、ICRで通信を行ってい
る間はセルにCLP=1をセットして通信を行う。最初
のRMセルが網から返って来て帯域配分値が判ると、そ
れ以降の通信ではセルのCLP=0として優先度を上げ
る。
【0042】ノード装置2では、CLP=1のセルが到
着すると、FIFO(First In First Out)であるバッフ
ァB内のセル数がある閾値以上であればそのセルを廃棄
し、未満であればそのセルをバッファBに蓄積する。
【0043】図1では、通信端末S4は、仮想コネクシ
ョンVC4を介してICRで通信している間はセルをC
LP=1で送信する。その間に送信されたセルはバッフ
ァBの閾値に応じて廃棄される。最初のRMセルが返っ
て来て、帯域配分値が判明すると、CLP=0でセルを
その帯域配分値で送信する。また、バッファBの閾値を
ICRとRTTと最大バックログ数の積にしておけば、
CLP=1のセルも廃棄されずに済むようにすることが
できる。
【0044】(第二実施例)本発明第二実施例を図2お
よび図3を参照して説明する。図2および図3は本発明
第二実施例のノード装置2のバッファ構成を示す図であ
る。本発明第二実施例では、図2に示すように、ノード
装置2のバッファ構成をセルの優先度毎にそれぞれバッ
ファBHおよびBLを設ける構成とした。
【0045】図2に示す構成では、CLP=1のセルが
到着すると、CLP=1用のバッファBLにそのセルが
蓄積され、CLP=0のセルが到着すると、CLP=0
用のバッファBHにそのセルが蓄積される。
【0046】CLP=0用のバッファBHにセルがある
限り、CLP=0用のバッファBHのセルが読出され、
CLP=0用のバッファBHにセルがないときのみ、C
LP=1用のバッファBLのセルを読出す。
【0047】CLP=1用のバッファBLの容量とし
て、 ICR×RTT×(最大バックログ数) を満たす分のセルの容量を持たせれば、CLP=1のセ
ルも廃棄せずに済ませることができる。
【0048】さらに、CLP=1のセルを送信している
通信端末Sk がICRでの送信を終え、新たに割当てら
れた帯域によりCLP=0のセルの送信を開始したとき
に、これまで、バッファBLに蓄積されていたCLP=
1のセルをバッファBHに移動させることにより、CL
P=1のセルを損失させることなくセル転送を行うこと
ができる。
【0049】バッファBLに蓄積されていたCLP=1
のセルをバッファBHに移動させる具体的な方法として
は、バッファBHのキューの末尾のポインタがバッファ
BLのキューの先頭を指すようにし、バッファBLのキ
ューの末尾のポインタがバッファBHの末尾を指すよう
にする。
【0050】これにより、バッファBHには、瞬間的に
セルが溜まるが、もともと安全マージンを見込んでお
り、100%で帯域を使っているわけはないので、バッ
ファBHに溜まったセルはやがて読み出され、そのキュ
ー長はほとんどゼロになる。
【0051】図3は、図2に示したCLP=1用のバッ
ファBLを複数の仮想コネクション毎に設け、それぞれ
バッファBL1 〜BL3 とした例である。図3に示した
構成によれば、同一仮想コネクション内でCLP=0と
CLP=1のセルの順序を保証することができる。
【0052】ICRによるセル送信が終了し、新たに設
定された帯域配分値で端末装置がセルをCLP=0で送
信し始めた場合には、CLP=0のセルがノード装置2
に到着した時点で、CLP=1用のバッファBL1 〜B
3 にセルが溜まっていれば、それをCLP=0用のバ
ッファBHに移動させる。
【0053】CLP=1用のバッファBL1 〜BL3
仮想コネクション毎にFIFOキューを作って構成して
おけば、瞬間的にCLP=0用のバッファBHにセルを
移動させることができる。
【0054】CLP=1用のバッファBL1 〜BL3
蓄積されているセルをCLP=0用のバッファBHに移
動させる具体的な方法としては、CLP=0用のバッフ
ァBHのキューの末尾のポインタが当該仮想コネクショ
ンのCLP=1用のバッファBL1 〜BL3 のキューの
先頭を指すようにし、CLP=1用のバッファBL1
BL3 のキューの末尾のポインタがCLP=0用のバッ
ファBHの末尾を指すようにする。
【0055】このようにすることにより、当該仮想コネ
クションのCLP=0とCLP=1のセルの順序が逆転
することはない。また、瞬間的にバッファBHにセルが
溜まるが、もともと安全マージンを見込んでおり、10
0%で帯域を使っているわけではないので、バッファB
Hに溜まったセルはいずれ読出され、キュー長はほとん
どゼロになる。
【0056】(第三実施例)本発明第三実施例を図4を
参照して説明する。図4は本発明第三実施例の全体構成
図である。本発明第三実施例では、端末装置S1〜S4
は全てのセルをCLP=0で送信し、仮想端末装置3に
おいてCLPの値を書替える。これにより、端末装置S
1〜S4には、本発明を実現するための新規な構成を設
ける必要がない。このため、端末装置S1〜S4の利用
者であるユーザに対して新たな装置の設置を強要する必
要がなくなるため、ユーザに対するサービス品質を高く
保つことができるとともに、本発明を実現するための新
規設備はすべて網管理業者側で管理することができる。
【0057】仮想端末装置3は、端末装置S1〜S4か
らのセル送信間隔を測定し、しばらくセルが到来しない
場合には、端末装置S1〜S4からの通信が一旦終了し
たと判定する。この後に、再び端末装置S1〜S4から
新たにセルが到着すると、仮想端末装置3は通信開始と
判定する。
【0058】この場合には、仮想端末装置3は帯域管理
部1にRMセルを転送し、このRMセルが戻ってくるま
での間は、ICRによりCLP=1としてセルの転送を
行う。この間も、端末装置側ではCLP=0のセルを送
信している。
【0059】RMセルが戻って来て、帯域の配分値が判
明すると、その配分値にしたがって、仮想端末装置3は
CLP=0でセルを転送する。
【0060】(実施例まとめ)本発明第一〜第三実施例
に示した帯域可変通信網では、RTTが大きい場合でも
ICRを高く設定することができるので、網がすいてい
る場合には、高いスループットを維持することができ
る。
【0061】また、網が混んでいる場合でも、本発明の
帯域可変通信網ではICRにより送信されるセルが定常
状態で送信されているセルに悪影響を及ぼすことがない
のであるから、ICRの設定について綿密な配慮をする
必要はない。
【0062】もちろん、網が混んでいる場合には、IC
Rが高く設定されていると廃棄されるセルは多い。しか
し、初めからICRを低く設定して廃棄されるセルを減
らした場合と、ICRを高く設定した結果として廃棄さ
れたセルを再送することによりデータの欠落を補った場
合とでは、そのスループットは変わらない。
【0063】したがって、本発明の帯域可変通信網で
は、ICRは高めに設定しておくことがよい。
【0064】実際の網では最繁時間帯を除き、常に帯域
がフル稼働される状況は少ないので、新たに通信を開始
した仮想コネクションが輻輳に遭遇することは少ないと
考えられるため、本発明の効果は大きい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
新たに通信を開始した仮想コネクションを既に定常状態
にあるコネクションと区別し、高いICRを提供しなが
ら、輻輳が起きても既に定常状態にあるコネクションへ
は悪い影響を与えることのない帯域可変通信網を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例の全体構成図。
【図2】本発明第二実施例のノード装置のバッファ構成
を示す図。
【図3】本発明第二実施例のノード装置のバッファ構成
を示す図。
【図4】本発明第三実施例の全体構成図。
【図5】ABRサービスを説明するための図。
【図6】ABRサービスを説明するための図。
【図7】RMセルを用いた帯域分配値の通知法の概念
図。
【図8】帯域管理部の動作を示すフローチャート。
【図9】安全マージンについて説明するための図。
【図10】安全マージンについて説明するための図。
【図11】安全マージンとバックログとの関係を示す
図。
【図12】ICRとRTTとの関係を示す図。
【符号の説明】
1 帯域管理部 2 ノード装置 3 仮想端末装置 S1〜S4、R1〜R4 端末装置 B、BH、BL、BL1 〜BL3 バッファ VC1 〜VC4 仮想コネクション

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の端末装置と、この端末装置相互間
    の通信に用いる複数の仮想コネクションの帯域をそれぞ
    れ均等に分配する手段とを備え、 この分配する手段は、前記端末装置から到来する通信開
    始要求を受付ける第一のステップと、当該端末装置に分
    配する帯域を設定し、かつ、すでに設定されている仮想
    コネクションの帯域をすべての仮想コネクションの帯域
    が均等になるように変更する第二のステップとを実行す
    る手段を含み、 当該端末装置は、この第一のステップとこの第二のステ
    ップとの間にあらかじめ設定された初期セルレートにし
    たがってセルを送信する手段を備えた帯域可変通信網で
    あって、 前記初期セルレートにしたがって当該端末装置から送信
    されるセルについて、その優先度を前記第二のステップ
    終了後の状態よりも低く設定する手段を備えたことを特
    徴とする帯域可変通信網。
  2. 【請求項2】 セルを蓄積するバッファを備え、このバ
    ッファは、優先度の高いセルの蓄積数が閾値未満である
    とき、優先度の低いセルを蓄積する手段を備えた請求項
    1記載の帯域可変通信網。
  3. 【請求項3】 優先度毎にセルをそれぞれ蓄積するバッ
    ファを備え、このバッファは、優先度の高いセルを蓄積
    するバッファが空のとき、優先度の低いセルを蓄積する
    バッファからセルを読出す手段と、前記第二のステップ
    終了後には、優先度の低いセルを蓄積するバッファに蓄
    積されたセルを優先度の高いセルを蓄積するバッファに
    移動させる手段とを備えた請求項1記載の帯域可変通信
    網。
  4. 【請求項4】 前記優先度の低いセルを蓄積するバッフ
    ァは、複数の仮想コネクション毎に設けられた請求項3
    記載の帯域可変通信網。
  5. 【請求項5】 前記低く設定する手段は、前記端末装置
    に備えられた請求項1ないし3のいずれかに記載の帯域
    可変通信網。
  6. 【請求項6】 前記低く設定する手段は、複数の前記端
    末装置を収容する装置として構成された請求項1ないし
    3のいずれかに記載の帯域可変通信網。
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