JPH10321732A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH10321732A
JPH10321732A JP10041293A JP4129398A JPH10321732A JP H10321732 A JPH10321732 A JP H10321732A JP 10041293 A JP10041293 A JP 10041293A JP 4129398 A JP4129398 A JP 4129398A JP H10321732 A JPH10321732 A JP H10321732A
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JP
Japan
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impurity diffusion
mos transistor
film
transistor
semiconductor device
Prior art date
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Pending
Application number
JP10041293A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Hizaki
浩 檜崎
Toshio Wada
俊男 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UMC Japan Co Ltd
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Semiconductor Corp
Nippon Steel Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Steel Semiconductor Corp, Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Semiconductor Corp
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高アスペクト比のコンタクト孔近傍における
段差被覆性を緩和させ、更にアロイスパイクを防止して
コンタクト抵抗を減少させることにより、更なる半導体
素子の高集積化を可能とする。 【解決手段】 素子分離構造としてフィールドシールド
素子分離構造21が設けられたCMOSトランジスタに
おいて、nMOSトランジスタ側にそのソース/ドレイ
ン8と金属配線12とを接続するためにコンタクト孔1
0内に多結晶シリコンプラグ15を形成する。このプラ
グ15の形成時には、pMOSトランジスタ側にはレジ
ストを塗布しておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CMOS構造をも
った半導体装置及びその製造方法に関し、特に半導体装
置を構成するCMOSトランジスタを高密度で集積する
に適した構造の半導体装置に適用して好適である。
【0002】
【従来の技術】近時では、半導体素子、特にCMOS構
造のメモリセルの高集積化が進み、それに伴ってコンタ
クト孔のアスペクト比が益々大きくなる傾向にある。こ
のようにコンタクト孔のアスペクト比が大きくなるに従
い、上部配線層の段差被覆性(ステップカバレージ)を
良好に保つことが困難となってコンタクト抵抗の増加を
招来し、高集積化の妨げとなるという問題がある。ま
た、半導体素子の微細化に伴って、コンタクト孔内を充
填するアルミ配線の一部がシリコン半導体基板中に析出
する、いわゆるアロイスパイクが発生しがちとなり、更
に高集積化を妨げる一因となっている。
【0003】特開平3−181126号公報には、この
問題の解決策の一例が開示されている。この方法は、n
MOSトランジスタの上部配線層を形成する前にコンタ
クト孔内に予め多結晶シリコン等を堆積させておく手法
である。このとき、コンタクト孔の底部が多結晶シリコ
ン等の分だけかさ上げされ、コンタクト孔のアスペクト
比が若干減少して段差被覆性が緩和されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3−181126号公報に開示された方法では、nMO
SトランジスタのみならずpMOSトランジスタのコン
タクト孔内にも多結晶シリコンが堆積するため、多結晶
シリコンを低抵抗化する目的で導入するリン等の不純物
がpMOSトランジスタの不純物拡散層に拡散してしま
い、特性劣化を招くという問題が生じる。
【0005】このため、特開平6−163577号公
報、6−268167号公報においては、CMOS構造
のNチャネルMOSトランジスタのソース/ドレインと
配線層との接続部のコンタクトホールに多結晶シリコン
膜を充填し、多結晶シリコン膜を介してソース/ドレイ
ンと配線層を接続し、pチャネルMOSトランジスタの
ソース/ドレインと配線層との接続部のコンタクトホー
ルに金属導電膜を充填し、金属導電膜を介してソース/
ドレインと配線層を接続する方法を提案している。しか
し、この方法は、pチャネルMOSトランジスタのソー
ス/ドレインと配線層との接続部に形成した金属導電膜
とソース/ドレインとの良好な接続を得ることが難しい
という問題がある。
【0006】また、特開平6−97109号公報の技術
においては、CMOSトランジスタのソース/ドレイン
と配線層との接続部の接触抵抗を少なくするため、その
接続部に、接続部のショットキー障壁を低くするような
金属材料を用いた金属導電層を形成している。しかし、
本発明のように、段差被覆性やアロイスパイクの発生の
ような問題については全く考慮されていず、金属導電層
を形成する金属材料も本発明とは全く異なる。
【0007】そこで、本発明の目的は、高アスペクト比
のコンタクトホールに形成される配線層の段差被覆性を
改良し、かつコンタクトホールに充填される配線層によ
る半導体基板中のアロイスパイクの発生を防止し、しか
もコンタクトホールにおける配線層と不純物拡散層との
低コンタクト抵抗を確保できる、CMOS構造をもった
半導体装置、およびその製造方法を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
半導体基板と、前記半導体基板の表面上に形成された1
対の第1の不純物拡散層をもったnチャネルMOSトラ
ンジスタと、前記半導体基板の表面上に形成された1対
の第2の不純物拡散層をもったpチャネルMOSトラン
ジスタと、前記pチャネルMOSトランジスタの前記一
対の第2の不純物拡散層の各々に接続された3層構造の
金属導電層とを備えている。
【0009】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記nMOSトランジスタは、半導体記憶素子のメ
モリセルを構成し、前記pMOSトランジスタは、前記
半導体記憶素子の周辺回路を構成する。
【0010】本発明の半導体装置は、半導体基板と、前
記半導体基板の表面上に形成された1対の第1の不純物
拡散層をもったnチャネルMOSトランジスタと、前記
半導体基板の表面上に形成された1対の第2の不純物拡
散層をもったpチャネルMOSトランジスタと、前記第
1の不純物拡散層の各々に接続された多結晶シリコン層
と、前記第2の不純物拡散層の各々に接続された3層構
造の金属導電層とを備えている。
【0011】本発明の半導体装置は、半導体基板と、前
記半導体基板の表面上に形成された1対の第1の不純物
拡散層をもったnチャネルMOSトランジスタと、前記
半導体基板の表面上に形成された1対の第2の不純物拡
散層をもったpチャネルMOSトランジスタと、前記半
導体基板上に前記nチャネルMOSトランジスタとpチ
ャネルMOSトランジスタとをカバーするように形成さ
れた層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜に形成された第1の
コンタクトホール内に形成され、前記第1の不純物拡散
層の各々に接続された多結晶シリコン層と、前記層間絶
縁膜に形成された第2のコンタクトホール内に形成さ
れ、前記第2の不純物拡散層の各々に接続された3層構
造の金属導電層とを備えている。
【0012】本発明の半導体装置は、半導体基板と、前
記半導体基板の表面上に形成された1対の第1の不純物
拡散層をもったnチャネルMOSトランジスタと、前記
半導体基板の表面上に形成された1対の第2の不純物拡
散層をもったpチャネルMOSトランジスタと、前記半
導体基板上に前記nチャネルMOSトランジスタとpチ
ャネルMOSトランジスタとをカバーするように形成さ
れた層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜の上に形成された第
1の導電膜と、前記層間絶縁膜に形成された第1のコン
タクトホール内に形成され、前記第1の導電膜を2層構
造の金属導電膜を介して前記第1の不純物拡散層の各々
に接続する多結晶シリコン層と、前記層間絶縁膜の上に
形成された第2の導電膜と、前記層間絶縁膜に形成され
た第2のコンタクトホール内に形成され、前記第2の導
電膜を前記第2の不純物拡散層の各々に接続する少なく
とも3層構造の金属導電層とを備えている。
【0013】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1及び第2の導電膜は、アルミニウム、アル
ミニウム合金又はタングステン膜である。
【0014】本発明の半導体装置は、半導体基板と、前
記半導体基板の表面上に形成された1対の第1の不純物
拡散層をもった第1のMOSトランジスタと、前記半導
体基板の表面上に形成された1対の第2の不純物拡散層
をもった第2のMOSトランジスタと、前記第1の不純
物拡散層の各々に接続された多結晶シリコン層と、前記
第2の不純物拡散層の各々に接続された3層構造の金属
導電層とを備えている。
【0015】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1のMOSトランジスタは、半導体基板素子
のメモリセルを構成し、前記第2のMOSトランジスタ
は、前記半導体記憶装置の周辺回路を構成する。
【0016】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1のMOSトランジスタは、nチャネルMO
Sトランジスタであり、前記第1のMOSトランジスタ
は、pチャネルMOSトランジスタである。
【0017】本発明の半導体装置は、半導体基板と、前
記半導体基板の表面上に形成された1対の第1の不純物
拡散層をもった第1のMOSトランジスタと、前記半導
体基板の表面上に形成された1対の第2の不純物拡散層
をもった第2のMOSトランジスタと、前記半導体基板
上に、前記第1のMOSトランジスタと、前記第2のM
OSトランジスタとをカバーするように形成された層間
絶縁膜と、前記層間絶縁膜に形成された第1のコンタク
トホール内に形成され、前記第1の不純物拡散層の各々
に接続された多結晶シリコン層と、前記層間絶縁膜に形
成された第2のコンタクトホール内に形成され、前記第
2の不純物拡散層の各々に接続された3層構造の金属導
電層とを備えている。
【0018】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1のMOSトランジスタは、半導体記憶素子
のメモリセルを構成し、前記第2のMOSトランジスタ
は、前記半導体記憶素子の周辺回路を構成する。
【0019】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1のMOSトランジスタは、nチャネルMO
Sトランジスタであり、前記第2のMOSトランジスタ
は、pチャネルMOSトランジスタである。
【0020】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記3層構造の金属導電層は、チタン合金膜と、チ
タン・シリコン合金膜、及びその間に挟まれたチタンを
含む金属膜を含む。
【0021】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記チタン合金膜は、窒化チタン(TiN)とチタ
ンタングステン(TiW)の選択された1つを含む。
【0022】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記チタン・シリコン合金膜はTix Siy を含
む。
【0023】本発明の半導体装置は、半導体基板と、前
記半導体基板の表面上に形成された1対の第1の不純物
拡散層をもった第1のMOSトランジスタと、前記半導
体基板の表面上に形成された1対の第2の不純物拡散層
をもった第2のMOSトランジスタと、前記半導体基板
上に、前記第1のMOSトランジスタと、前記第2のM
OSトランジスタとをカバーするように形成された層間
絶縁膜と、前記層間絶縁膜の上に形成された第1の導電
膜と、前記層間絶縁膜に形成された第1のコンタクトホ
ール内に形成され、前記第1の導電膜を2層構造の金属
導電層を介して前記第1の不純物拡散層の各々に接続す
る多結晶シリコン層と、前記層間絶縁膜の上に形成され
た第2の導電膜と、前記層間絶縁膜に形成された第2の
コンタクトホール内に形成され、前記第2の導電膜を前
記第2の不純物拡散層の各々に接続する3層構造の金属
導電層を備えている。
【0024】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1のMOSトランジスタは、半導体記憶素子
のメモリセルを構成し、前記第2のMOSトランジスタ
は、前記半導体記憶素子の周辺回路を構成する。
【0025】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1のMOSトランジスタは、nチャネルMO
Sトランジスタであり、前記第2のMOSトランジスタ
は、pチャネルMOSトランジスタである。
【0026】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記2層構造の金属導電層は、第1のチタン合金膜
とチタンを含む金属膜を含み、前記3層構造の金属導電
層は、第2のチタン合金膜と、チタン・シリコン合金膜
及びその間に挟まれたチタンを含む金属膜を含む。
【0027】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1及び第2のチタン合金膜の各々は、窒化チ
タン(TiN)とチタンタングステン(TiW)の選択
された1つを含む。
【0028】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記チタン・シリコン合金膜はTix Siy を含
む。
【0029】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板の第1の領域に一対の第1の不純物拡散層をもった
第1のトランジスタを形成し、第2の領域に1対の第2
の不純物拡散層をもった第2のトランジスタを形成する
工程と、前記半導体基板の表面上に、前記第1及び第2
のトランジスタをカバーするように絶縁膜を形成する工
程と、前記絶縁膜に前記第1及び第2の不純物拡散層の
それぞれ対応してコンタクト孔を形成し、各コンタクト
孔の底部に対応する不純物拡散層が露出するようにする
工程と、前記第1のトランジスタの1対の第1の不純物
拡散層の各々に対応する前記コンタクト孔の底部に、そ
こに露出する不純物拡散層と接触するように、3層構造
の金属導電層を形成する工程とを含む。
【0030】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第1のトランジスタは、半導体記憶素
子のメモリセルを構成し、前記第2のトランジスタは、
前記半導体記憶素子の周辺回路を構成する。
【0031】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板の第1の領域に一対の第1の不純物拡散層をもった
第1のトランジスタを形成し、第2の領域に1対の第2
の不純物拡散層をもった第2のトランジスタを形成する
工程と、前記半導体基板の表面上に、前記第1及び第2
のトランジスタをカバーするように絶縁膜を形成する工
程と、前記絶縁膜に前記第1、第2の不純物拡散層のそ
れぞれ対応してコンタクト孔を形成し、各コンタクト孔
の底部に対応する不純物拡散層が露出するようにする工
程と、前記第1のトランジスタの1対の第1の不純物拡
散層の各々に対応する前記コンタクト孔の底部に、そこ
に露出する不純物拡散層と接触するように、多結晶シリ
コン層を形成する工程と、前記第2のトランジスタの1
対の第2の不純物拡散層の各々に対応する前記コンタク
ト孔の底部に、そこに露出する不純物拡散層と接触する
ように、3層構造の金属導電層を形成する工程を含む。
【0032】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第1のトランジスタは、半導体記憶素
子のメモリセルを構成し、前記第2のトランジスタは、
前記半導体記憶素子の周辺回路を構成する。
【0033】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第1のトランジスタは、nチャネルM
OSトランジスタであり、前記第2のトランジスタは、
pチャネルMOSトランジスタである。
【0034】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記3層構造の金属導電層は、チタン合金
膜と、チタン・シリコン合金膜、及びその間に挟まれた
チタンを含む金属膜を含む。
【0035】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記チタン合金膜は、窒化チタン(Ti
N)とチタンタングステン(TiW)の選択された1つ
を含む。
【0036】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記チタン・シリコン合金膜はTix Si
y を含む。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明のいくつかの好適な
実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0038】(第1の実施形態)先ず、第1の実施形態
について説明する。ここでは、半導体装置としてCMO
Sトランジスタを例示し、その構成を製造工程と共に説
明する。
【0039】先ず、図1(a)に示すように、p型のシ
リコン半導体基板1にn型の不純物を導入してnウェル
2を形成する。このとき、シリコン半導体基板1の表面
領域において、nウェル2が形成された部位以外の所定
部位がpウェル3とされる。
【0040】続いて、シリコン半導体基板1のnウェル
2上及びpウェル3上に素子形成領域を画定するフィー
ルド酸化膜(図示せず)をLOCOS法により形成した
後、素子形成領域におけるシリコン半導体基板1の表面
に熱酸化法により膜厚10nm程度のゲート酸化膜4を
形成する。
【0041】続いて、図1(b)に示すように、フィー
ルド酸化膜上を含むシリコン半導体基板1上の全面に、
CVD法により膜厚150nm程度の多結晶シリコン膜
及び膜厚200nm程度のシリコン酸化膜を順次堆積形
成し、これらシリコン酸化膜及び多結晶シリコン膜にフ
ォトリソグラフィー及びそれに続くドライエッチングを
施して、nウェル2及びpウェル3におけるゲート酸化
膜4上にそれぞれゲート電極5及びそのキャップ絶縁膜
6をパターン形成し、それとともにゲート電極5が形成
される部位以外に存するゲート酸化膜4を除去する。
【0042】続いて、ゲート電極5及びそのキャップ絶
縁膜6上を含む全面にCVD法によりシリコン酸化膜を
堆積形成し、このシリコン酸化膜の全面を異方性エッチ
ングして、ゲート電極5及びそのキャップ絶縁膜6の側
面のみにシリコン酸化膜を残して側壁保護膜7を形成す
る。
【0043】続いて、ゲート電極5上のキャップ絶縁膜
6と側壁保護膜7をマスクとしてシリコン半導体基板1
に、例えばホウ素(B)であれば加速電圧30keV、
砒素(As)であれば加速電圧が60keV、ドーズ量
が1×1013/cm2 の条件でイオン注入を施し、ゲー
ト電極5の両側のシリコン半導体基板1の表面領域にソ
ース/ドレインとなる一対の不純物拡散層8を形成す
る。このとき、nウェル2が形成された部位にはp型の
不純物拡散層8を、pウェル3が形成された部位にはn
型の不純物拡散層8をそれぞれ形成する。
【0044】続いて、図1(c)に示すように、ゲート
電極及びキャップ絶縁膜6上を含むシリコン半導体基板
1の全面に、CVD法により膜厚500nm程度のシリ
コン酸化膜を堆積形成して層間絶縁膜9を形成する。そ
の後、この層間絶縁膜9上に所定のレジストマスクを形
成し、各不純物拡散層8の表面の一部を露出させるコン
タクト孔10を開孔形成する。
【0045】続いて、コンタクト孔10の形成に用いた
レジストマスクをマスクに用いてスパッタリングにより
膜厚約20nmのTi膜11Aをコンタクト孔の底部に
堆積する。次に、レジストマスクを除去して、膜厚約2
00nmのTiN又はTiW膜11Bをコンタクト孔の
底部のTi膜11Aの上、及び層間絶縁膜9の上面及び
コンタクト孔の側壁をカバーするように堆積する。これ
により、コンタクト孔の底部にはTi膜11AとTiN
又はTiW膜11Bの2層構造の下地膜(バリヤメタル
膜)11が約120nmの厚みに形成される。そして、
バリヤメタル膜11を形成した後熱処理を施して、不純
物拡散層8とTi膜11との接触部にチタンシリコン合
金(Tix Siy )の薄い膜11Cを形成する。これに
より、図2に示すように、コンタクト孔10の底部には
チタンシリコン合金(Tix Siy )膜11C、Ti膜
11A、TiN又はTiW膜11Bの3層構造の金属膜
11が形成される。
【0046】続いて、図1(d)に示すように、バリヤ
メタル膜11上を含むコンタクト孔10内を充填するよ
うに層間絶縁膜9上に例えばAl−0.5%Cuで膜厚
900nm程度のアルミニウム合金膜或いはアルミニウ
ム膜、或いはタングステン(W)膜を形成し、このアル
ミニウム合金膜にフォトリソグラフィー及びそれに続く
ドライエッチングを施すことにより、各上部配線層12
をパターン形成する。
【0047】しかる後、更に上層の層間絶縁膜や各種配
線層等を形成することにより、nウェル2上にpMOS
トランジスタを、pウェル3上にnMOSトランジスタ
を形成し、CMOSトランジスタを完成させる。
【0048】この第1の実施形態のCMOSトランジス
タにおいては、コンタクト孔10内で不純物拡散層8の
表面と上部配線層12のアルミニウム合金との間にチタ
ンシリコン合金膜11C、Ti膜11A及びTiN又は
TiW膜11Bの3層構造のバリヤメタル膜11が形成
されている。従って、アルミニウム合金のシリコン半導
体基板1に対するアロイスパイク等の発生が防止され、
コンタクト抵抗の増大化が抑えられて更なる高集積化が
可能となる。
【0049】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態による半導体装置の製造方法を図3及び図4を
参照して説明する。ここでは、第1の実施形態と同様に
CMOSトランジスタをその製造方法とともに例示する
が、nMOSトランジスタの構造が異なる。なお、第1
の実施形態において説明した工程と同一の工程について
は説明を簡略化し、また第1の実施形態のCMOSトラ
ンジスタの構成要素と同一の部材等には同符号を付して
説明を省略する。
【0050】先ず、第1の実施形態の場合と同様に、図
3(a)に示すように、p型シリコン半導体基板1にn
ウェル2を形成する。nウェル以外の領域がpウェル3
である。ついでLOCOS法によりフィールド酸化膜
(図示せず)を、続いて素子形成領域のシリコン半導体
基板1上に熱酸化法により膜厚10nm程度のゲート酸
化膜4を形成する。
【0051】続いて、ゲート電極5及びそのキャップ絶
縁膜6をパターン形成し、側壁保護膜7を異方性エッチ
ングにより形成した後、nウェル2が形成された部位に
はp型の不純物拡散例えばホウ素(B)を加速電圧30
keV、で注入してp型不純物拡散層8を形成し、pウ
ェル3にはn型の不純物、例えば砒素(As)を加速電
圧60keVの条件でイオン注入して、n型不純物拡散
層8を形成する。
【0052】続いて、膜厚500nm程度のシリコン酸
化膜を堆積形成して層間絶縁膜9を形成した後に、この
層間絶縁膜9上に所定のレジストマスクを形成し、各不
純物拡散層8の表面の一部を露出させるコンタクト孔1
0を開孔形成して、灰化処理等によりレジストマスクを
除去する。
【0053】続いて、図3(b)に示すように、nウェ
ル2側、即ちpMOSトランジスタ側のみの全面にコン
タクト孔10内が充填されるようにレジスト13を塗布
する。次いで、pウェル3側、即ちnMOSトランジス
タ側の全面にCVD法により膜厚1000nm程度の多
結晶シリコン膜14を堆積形成する。
【0054】続いて、図3(c)に示すように、多結晶
シリコン膜14の全面に異方性エッチングを施し、コン
タクト孔10内及びその上部近傍のみに多結晶シリコン
膜14を残して多結晶シリコンプラグ15を形成する。
その後、多結晶シリコンプラグ15の導電性を高めるた
めに、この多結晶シリコンプラグ15にリン拡散を施
す。このとき、リン拡散時の熱処理により、異方性エッ
チングを行うまでに発生した結晶欠陥等の汚染が補償さ
れる。
【0055】続いて、図4(a)に示すように、nMO
Sトランジスタ側の多結晶シリコンプラグ15の形成部
位以外の部分に、CVD法により膜厚200nm程度の
シリコン酸化膜16を形成する。
【0056】続いて、図4(b)に示すように、pMO
Sトランジスタ側に形成されたレジスト13を灰化処理
等により除去する。
【0057】続いて、スパッタリングにより膜厚約20
nmのTi膜11Aを、pMOSトランジスタ側の各コ
ンタクト孔10の底部に露出する不純物拡散層8の表
面、及びnMOSトランジスタ側の各多結晶シリコンプ
ラグ15の表面に堆積する。さらにスパッタリングによ
り膜厚約100nmのTiN又はTiW膜11Bを、p
MOSトランジスタ側では、各不純物拡散層の表面に形
成されたTi膜11Aの上面、層間絶縁膜9の上面及び
コンタクト孔10の側壁をカバーするように堆積し、一
方nMOSトランジスタ側では、多結晶シリコンプラグ
15の表面に形成されたTi膜11Aの上面、多結晶シ
リコンプラグ15を囲むシリコン酸化膜16の上面と側
壁をカバーするように堆積する。これにより、nMOS
トランジスタ側においては各多結晶シリコンプラグ15
の表面に、またpMOSトランジスタ側においては各コ
ンタクト孔の底部に不純物拡散層8に接触して、Ti膜
11AとTiN又はTiW膜11Bの2層構造の下地膜
(バリヤメタル膜)11が約120nmの厚みに形成さ
れる。
【0058】バリヤメタル膜11を形成した後熱処理を
施して、pMOSトランジスタ側の各不純物拡散層8と
Ti膜11Aとの接触部にチタンシリコン合金(Tix
Siy )の薄い膜11Cを形成する。これにより、第1
の実施形態におけると同様に、pMOSトランジスタ側
のコンタクト孔10の底部にはチタンシリコン合金(T
x Siy )膜11C、Ti膜11A、TiN又はTi
W膜11Bの3層構造の金属膜11が図2に示すように
形成される。
【0059】続いて、図4(c)に示すように、例えば
Al−Cu0.5%膜のようなアルミニウム合金膜或い
はアルミニウム膜、或いはタングステンW膜を約900
nmの厚みで、nMOSトランジスタ側については各多
結晶シリコンプラグの表面に形成されたバリヤメタル膜
11と接続されるようにシリコン酸化膜16上に、ま
た、pMOSトランジスタ側については各コンタクト孔
を充填して3層構造のバリヤメタル膜11と接続される
ように層間絶縁膜9上に形成する。このアルミニウム合
金膜に、フォトリソグラフィー及びドライエッチングを
施して、所定の形状にパターニングして各トランジスタ
の不純物拡散層にそれぞれ対応した上部配線層12を形
成する。nMOSトランジスタ側に形成されたアルミニ
ウム合金膜の各上部配線層12は、バリヤメタル層11
と多結晶シリコンプラグ15を介して、nMOSトラン
ジスタの対応する不純物拡散層に接続される。また、p
MOSトランジスタ側に形成されたアルミニウム合金膜
の各上部配線層は、各コンタクト孔の底部に形成された
3層金属膜を介して、pMOSトランジスタの対応する
不純物拡散層の1つに接続される。
【0060】さらに、公知の方法により上層の層間絶縁
膜や各種配線層を形成することにより、nウェル2にp
MOSトランジスタを有し、pウェル3にnMOSトラ
ンジスタをもったCMOSトランジスタを完成する。
【0061】この第2の実施形態のCMOSトランジス
タにおいては、半導体記憶素子のメモリセル等、特に微
細化が要求されがちなnMOSトランジスタに多結晶シ
リコンプラグ15を形成するため、上部配線層12の段
差被覆性に優れ、しかもpMOSトランジスタのコンタ
クト孔10内に多結晶シリコンが堆積することが防止さ
れる。更に、半導体記憶素子のメモリセルを構成するn
MOSトランジスタ側では多結晶シリコンプラグ15と
上部配線層12との間に、メモリセルより大きな径のコ
ンタクトホールを必要とする半導体記憶素子の周辺回路
を構成するpMOSトランジスタ側では不純物拡散層8
の表面と上部配線層12のアルミニウム合金との間にそ
れぞれシリコン合金膜11C、Ti膜11A、TiN又
はTiW膜11Bからなる3層構造のバリヤメタル膜1
1が形成されている。従って、アルミニウム合金のシリ
コン半導体基板1に対するアロイスパイク等の発生が防
止され、コンタクト抵抗の増大化が抑えられて更なる高
集積化が可能となる。
【0062】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態による半導体装置の製造方法を図5及び図6を
参照して説明する。第1、第2の実施形態と同一の工程
については説明を簡略にする。また、第1、第2の実施
形態と同一または同様の構成要素については同一の符号
を用いる。
【0063】先ず、第2の実施形態の場合と同様に、図
5(a)に示すように、p型シリコン半導体基板1にn
ウェル2を形成する。p型シリコン基板のnウェル以外
の部分がpウェル3である。次いで、シリコン半導体基
板1の上に、いわゆるフィールドシールド素子分離法に
よりフィールド領域にフィールドシールド素子分離構造
21を形成してnMOSトランジスタ及びpMOSトラ
ンジスタを形成すべき領域に、素子分離構造で互いに分
離された素子形成領域をそれぞれ画定する。
【0064】即ち、先ず、シリコン半導体基板1の上
に、シリコン酸化膜、多結晶シリコン膜及びシリコン酸
化膜を、それぞれ膜厚を例えば50nm、200nm、
200nm程度に順次形成する。
【0065】続いて、これらシリコン酸化膜、多結晶シ
リコン膜及びシリコン酸化膜をフォトリソグラフィー及
びそれに続くドライエッチング等により選択的に除去し
て、素子分離構造の形状にパターニングし、選択的に除
去した部分に、素子分離構造により互いに分離された複
数の素子形成領域を画定する。
【0066】しかる後、残存したシリコン酸化膜、多結
晶シリコン膜及びシリコン酸化膜を覆うように全面にシ
リコン酸化膜を成膜した後に、当該シリコン酸化膜の全
面をRIE等により異方性ドライエッチングしてシリコ
ン酸化膜、多結晶シリコン膜及びシリコン酸化膜の側壁
にのみシリコン酸化物を残し、側壁保護膜を形成する。
これにより、フィールド領域に、シリコン酸化膜22、
シリコン酸化膜23及び側壁保護膜24により囲まれ、
シールドプレート電極として機能する多結晶シリコン膜
25を備えたフィールドシールド素子分離構造21が形
成される。
【0067】続いて、第2の実施形態の場合と同様に、
図5(b)に示すように、フィールドシールド素子分離
構造21によって画定された各素子形成領域のシリコン
半導体基板1上に熱酸化法により膜厚10nm程度のゲ
ート酸化膜4を形成し、膜厚150nm程度の多結晶シ
リコン膜からなるゲート電極5及び膜厚200nm程度
のシリコン酸化膜からなるキャップ絶縁膜6をパターン
形成する。その後、側壁保護膜7を異方性ドライエッチ
ングにより形成し、nウェル2が形成された部位にはp
型の不純物拡散層8を、pウェル3が形成された部位に
はn型の不純物拡散層8をイオン注入によりそれぞれ形
成する。
【0068】続いて、図5(c)に示すように、膜厚5
00nm程度のシリコン酸化膜を堆積形成して層間絶縁
膜9を形成した後に、この層間絶縁膜9上及びフィール
ドシールド素子分離構造21上に所定のレジストマスク
を形成し、層間絶縁膜9に各不純物拡散層8の表面の一
部を露出させるコンタクト孔10を、層間絶縁膜9及び
シリコン酸化膜23に多結晶シリコン膜25の表面の一
部を露出させるコンタクト孔26をそれぞれ開孔形成し
た後、灰化処理等によりレジストマスクを除去する。こ
こで、pウェル3側、即ちnMOSトランジスタ側のコ
ンタクト孔10はその孔径が0.35μm程度以下に、
nウェル2側、即ちpMOSトランジスタ側のコンタク
ト孔10はその孔径が0.5μm程度以上にそれぞれ形
成される。
【0069】続いて、nウェル2側、即ちpMOSトラ
ンジスタ側のみの全面にコンタクト孔10P内が充填さ
れるようにレジスト13を塗布する。次いで、pウェル
3側、即ちnMOSトランジスタ側の全面にCVD法に
より膜厚1000nm程度の多結晶シリコン膜14を堆
積形成する。
【0070】続いて、図6(a)に示すように、多結晶
シリコン膜14の全面に異方性ドライエッチングを施
し、コンタクト孔10内及びその上部近傍並びにコンタ
クト孔26内及びその上部近傍に多結晶シリコン膜14
を残して多結晶シリコンプラグ15を膜厚1000Å〜
5000Å程度に形成する。その後、多結晶シリコンプ
ラグ15の導電性を高めるために、この多結晶シリコン
プラグ15にリン拡散を施す。このとき、リン拡散時の
熱処理により、異方性ドライエッチングを行うまでに発
生した結晶欠陥等の汚染が補償される。
【0071】続いて、pMOSトランジスタ側に形成さ
れたレジスト13を灰化処理等により除去した後、多結
晶シリコンプラグ15を埋め込むようにCVD法により
全面に膜厚400nm程度のシリコン酸化膜16を形成
する。次いで、シリコン酸化膜16にフォトリソグラフ
ィー及びそれに続くドライエッチングを施して、nMO
Sトランジスタ側及びフィールドシールド素子分離構造
21に形成された多結晶シリコンプラグ15の表面の一
部を露出させる開孔27と、pMOSトランジスタ側に
おいてコンタクト孔10と連結されて不純物拡散層8の
表面の一部を露出させる開孔28を形成する。
【0072】続いて、スパッタ法により、pMOSトラ
ンジスタ側にはコンタクト孔10内の底部に露出した不
純物拡散層8の表面に、nMOSトランジスタ側及びフ
ィールドシールド素子分離構造21には多結晶シリコン
プラグ15の表面にそれぞれ膜厚20nm程度のTi膜
11A及び膜厚100程度のTiN又はTiW膜11B
を順次積層してなる2層構造の下地膜(バリヤメタル
膜)11を120nm程度の膜厚に形成する。
【0073】2層構造のバリヤメタル膜11を形成した
後熱処理を施して、不純物拡散層8とTi膜11Aとの
接触部にチタンシリコン合金(Tix Siy )の薄い膜
11Cを形成する。これにより、pMOSトランジスタ
の不純物拡散層8に導通するコンタクト孔の底部には、
第1の実施形態におけると同様に図2に示すようにチタ
ンシリコン合金(Tix Siy )膜11C、Ti膜11
A、TiN又はTiW膜11Bの3層構造のバリヤメタ
ル膜11が形成される。
【0074】続いて、図6(b)に示すように、各バリ
ヤメタル膜11上を含み、nMOSトランジスタ側及び
フィールドシールド素子分離構造21については開孔2
7を充填して多結晶シリコンプラグ15と接続されるよ
うに、pMOSトランジスタ側についてはコンタクト孔
10及び開孔28内を充填するようにシリコン酸化膜1
6上にスパッタ法により例えばAl−0.5%Cuで膜
厚900nm程度のアルミニウム合金膜(或いはアルミ
ニウム膜或いはタングステン(W)膜)を形成し、この
アルミニウム合金膜にフォトリソグラフィー及びそれに
続くドライエッチングを施すことにより、各上部配線層
12をパターン形成する。
【0075】しかる後、更に上層の層間絶縁膜や各種配
線層等を形成することにより、nウェル2上に例えば周
辺回路部に供されるpMOSトランジスタを、pウェル
3上に例えばメモリセル部に供されるnMOSトランジ
スタをそれぞれ形成し、CMOSトランジスタを完成さ
せる。
【0076】この第3の実施形態のCMOSトランジス
タにおいては、微細な半導体素子においても確実な素子
分離を可能とするフィールドシールド素子分離構造21
が形成されるとともに、半導体記憶素子のメモリセル
等、特に微細化が要求されがちなnMOSトランジスタ
における不純物拡散層8と上部配線層12を接続するた
めに多結晶シリコンプラグ15を形成し、しかも半導体
記憶素子のメモリセルを構成する比較的小さな径のコン
タクトホールの形成されるnMOSトランジスタにおい
ては段差の殆ど存しないシリコン酸化膜16上に上部配
線層12を形成するため、上部配線層12の段差被覆性
に優れる。しかもpMOSトランジスタのコンタクト孔
10内に多結晶シリコンを堆積することが防止される。
従って、CMOSトランジスタの更なる高集積化を進め
ることが可能となる。
【0077】更に、nMOSトランジスタ側では多結晶
シリコンプラグ15と上部配線層12との間に、pMO
Sトランジスタ側では不純物拡散層8の表面と上部配線
層12のアルミニウム合金との間にそれぞれTi膜11
A及びTiN or TiW膜、バリヤメタル膜11が
形成されている。従って、アルミニウム合金のシリコン
半導体基板1に対するアロイスパイク等の発生が防止さ
れ、コンタクト抵抗の増大化が抑えられて更なる高集積
化が可能となる。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、高アスペクト比のコン
タクト孔近傍における段差被覆性を緩和してコンタクト
抵抗を減少させることにより、更なる半導体素子の高集
積化の実現が可能となる。
【0079】また、本発明によれば、高集積化に伴って
発生しがちなアロイスパイクを防止してコンタクト抵抗
を減少させることにより、更なる半導体素子の高集積化
の実現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるCMOSトラ
ンジスタの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図2】CMOSトランジスタのコンタクト孔近傍の構
造を示す概略断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態におけるCMOSトラ
ンジスタの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図4】図3に引き続き、本発明の第2の実施形態にお
けるCMOSトランジスタの製造方法を工程順に示す概
略断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態におけるCMOSトラ
ンジスタの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図6】図5に引き続き、本発明の第3の実施形態にお
けるCMOSトランジスタの製造方法を工程順に示す概
略断面図である。
【符号の説明】
1 p型のシリコン半導体基板 2 nウェル 3 pウェル 4 ゲート酸化膜 5 ゲート電極 6 キャップ絶縁膜 7 側壁保護膜 8 不純物拡散層 9 拡散層 10,26 コンタクト孔 11 バリヤメタル膜 11A Ti膜 11B TiW膜 11C Tix Siy 膜 12 上部配線層 13 レジスト 14 多結晶シリコン膜 15 多結晶シリコンプラグ 16 シリコン酸化膜 21 フィールドシールド素子分離構造 22,23 シリコン酸化膜 24 側壁保護膜 25 多結晶シリコン膜 27,28 開孔

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板の表面上に形成された1対の第1の不純
    物拡散層をもったnチャネルMOSトランジスタと、 前記半導体基板の表面上に形成された1対の第2の不純
    物拡散層をもったpチャネルMOSトランジスタと、 前記pチャネルMOSトランジスタの前記一対の第2の
    不純物拡散層の各々に接続された3層構造の金属導電層
    とを備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記nMOSトランジスタは、半導体記
    憶素子のメモリセルを構成し、前記pMOSトランジス
    タは、前記半導体記憶素子の周辺回路を構成することを
    特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板と、 前記半導体基板の表面上に形成された1対の第1の不純
    物拡散層をもったnチャネルMOSトランジスタと、 前記半導体基板の表面上に形成された1対の第2の不純
    物拡散層をもったpチャネルMOSトランジスタと、 前記第1の不純物拡散層の各々に接続された多結晶シリ
    コン層と、 前記第2の不純物拡散層の各々に接続された3層構造の
    金属導電層とを備えたことを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板と、 前記半導体基板の表面上に形成された1対の第1の不純
    物拡散層をもったnチャネルMOSトランジスタと、 前記半導体基板の表面上に形成された1対の第2の不純
    物拡散層をもったpチャネルMOSトランジスタと、 前記半導体基板上に前記nチャネルMOSトランジスタ
    とpチャネルMOSトランジスタとをカバーするように
    形成された層間絶縁膜と、 前記層間絶縁膜に形成された第1のコンタクトホール内
    に形成され、前記第1の不純物拡散層の各々に接続され
    た多結晶シリコン層と、 前記層間絶縁膜に形成された第2のコンタクトホール内
    に形成され、前記第2の不純物拡散層の各々に接続され
    た3層構造の金属導電層とを備えたことを特徴とする半
    導体装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板と、 前記半導体基板の表面上に形成された1対の第1の不純
    物拡散層をもったnチャネルMOSトランジスタと、 前記半導体基板の表面上に形成された1対の第2の不純
    物拡散層をもったpチャネルMOSトランジスタと、 前記半導体基板上に前記nチャネルMOSトランジスタ
    とpチャネルMOSトランジスタとをカバーするように
    形成された層間絶縁膜と、 前記層間絶縁膜の上に形成された第1の導電膜と、 前記層間絶縁膜に形成された第1のコンタクトホール内
    に形成され、前記第1の導電膜を2層構造の金属導電膜
    を介して前記第1の不純物拡散層の各々に接続する多結
    晶シリコン層と、 前記層間絶縁膜の上に形成された第2の導電膜と、 前記層間絶縁膜に形成された第2のコンタクトホール内
    に形成され、前記第2の導電膜を前記第2の不純物拡散
    層の各々に接続する少なくとも3層構造の金属導電層と
    を備えたことを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2の導電膜は、アルミニ
    ウム、アルミニウム合金又はタングステン膜であること
    を特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 半導体基板と、 前記半導体基板の表面上に形成された1対の第1の不純
    物拡散層をもった第1のMOSトランジスタと、 前記半導体基板の表面上に形成された1対の第2の不純
    物拡散層をもった第2のMOSトランジスタと、 前記第1の不純物拡散層の各々に接続された多結晶シリ
    コン層と、 前記第2の不純物拡散層の各々に接続された3層構造の
    金属導電層とを備えたことを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記第1のMOSトランジスタは、半導
    体基板素子のメモリセルを構成し、前記第2のMOSト
    ランジスタは、前記半導体記憶装置の周辺回路を構成す
    ることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記第1のMOSトランジスタは、nチ
    ャネルMOSトランジスタであり、前記第1のMOSト
    ランジスタは、pチャネルMOSトランジスタであるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 半導体基板と、 前記半導体基板の表面上に形成された1対の第1の不純
    物拡散層をもった第1のMOSトランジスタと、 前記半導体基板の表面上に形成された1対の第2の不純
    物拡散層をもった第2のMOSトランジスタと、 前記半導体基板上に、前記第1のMOSトランジスタ
    と、前記第2のMOSトランジスタとをカバーするよう
    に形成された層間絶縁膜と、 前記層間絶縁膜に形成された第1のコンタクトホール内
    に形成され、前記第1の不純物拡散層の各々に接続され
    た多結晶シリコン層と、 前記層間絶縁膜に形成された第2のコンタクトホール内
    に形成され、前記第2の不純物拡散層の各々に接続され
    た3層構造の金属導電層とを備えたことを特徴とする半
    導体装置。
  11. 【請求項11】 前記第1のMOSトランジスタは、半
    導体記憶素子のメモリセルを構成し、前記第2のMOS
    トランジスタは、前記半導体記憶素子の周辺回路を構成
    することを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記第1のMOSトランジスタは、n
    チャネルMOSトランジスタであり、前記第2のMOS
    トランジスタは、pチャネルMOSトランジスタである
    ことを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記3層構造の金属導電層は、チタン
    合金膜と、チタン・シリコン合金膜、及びその間に挟ま
    れたチタンを含む金属膜を含むことを特徴とする請求項
    1〜12のいずれか1項に記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記チタン合金膜は、窒化チタン(T
    iN)とチタンタングステン(TiW)の選択された1
    つを含むことを特徴とする請求項13に記載の半導体装
    置。
  15. 【請求項15】 前記チタン・シリコン合金膜はTix
    Siy を含むことを特徴とする請求項13又は14に記
    載の半導体装置。
  16. 【請求項16】 半導体基板と、 前記半導体基板の表面上に形成された1対の第1の不純
    物拡散層をもった第1のMOSトランジスタと、 前記半導体基板の表面上に形成された1対の第2の不純
    物拡散層をもった第2のMOSトランジスタと、 前記半導体基板上に、前記第1のMOSトランジスタ
    と、前記第2のMOSトランジスタとをカバーするよう
    に形成された層間絶縁膜と、 前記層間絶縁膜の上に形成された第1の導電膜と、 前記層間絶縁膜に形成された第1のコンタクトホール内
    に形成され、前記第1の導電膜を2層構造の金属導電層
    を介して前記第1の不純物拡散層の各々に接続する多結
    晶シリコン層と、 前記層間絶縁膜の上に形成された第2の導電膜と、 前記層間絶縁膜に形成された第2のコンタクトホール内
    に形成され、前記第2の導電膜を前記第2の不純物拡散
    層の各々に接続する3層構造の金属導電層を備えたこと
    を特徴とする半導体装置。
  17. 【請求項17】 前記第1のMOSトランジスタは、半
    導体記憶素子のメモリセルを構成し、前記第2のMOS
    トランジスタは、前記半導体記憶素子の周辺回路を構成
    することを特徴とする請求項16に記載の半導体装置。
  18. 【請求項18】 前記第1のMOSトランジスタは、n
    チャネルMOSトランジスタであり、前記第2のMOS
    トランジスタは、pチャネルMOSトランジスタである
    ことを特徴とする請求項16に記載の半導体装置。
  19. 【請求項19】 前記2層構造の金属導電層は、第1の
    チタン合金膜とチタンを含む金属膜を含み、前記3層構
    造の金属導電層は、第2のチタン合金膜と、チタン・シ
    リコン合金膜及びその間に挟まれたチタンを含む金属膜
    を含むことを特徴とする請求項16〜18のいずれか1
    項に記載の半導体装置。
  20. 【請求項20】 前記第1及び第2のチタン合金膜の各
    々は、窒化チタン(TiN)とチタンタングステン(T
    iW)の選択された1つを含むことを特徴とする請求項
    19に記載の半導体装置。
  21. 【請求項21】 前記チタン・シリコン合金膜はTix
    Siy を含むことを特徴とする請求項19又は20に記
    載の半導体装置。
  22. 【請求項22】 半導体基板の第1の領域に一対の第1
    の不純物拡散層をもった第1のトランジスタを形成し、
    第2の領域に1対の第2の不純物拡散層をもった第2の
    トランジスタを形成する工程と、 前記半導体基板の表面上に、前記第1及び第2のトラン
    ジスタをカバーするように絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜に前記第1及び第2の不純物拡散層のそれぞ
    れ対応してコンタクト孔を形成し、各コンタクト孔の底
    部に対応する不純物拡散層が露出するようにする工程
    と、 前記第1のトランジスタの1対の第1の不純物拡散層の
    各々に対応する前記コンタクト孔の底部に、そこに露出
    する不純物拡散層と接触するように、3層構造の金属導
    電層を形成する工程とを含むことを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記第1のトランジスタは、半導体記
    憶素子のメモリセルを構成し、前記第2のトランジスタ
    は、前記半導体記憶素子の周辺回路を構成することを特
    徴とする請求項22に記載の半導体装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 半導体基板の第1の領域に一対の第1
    の不純物拡散層をもった第1のトランジスタを形成し、
    第2の領域に1対の第2の不純物拡散層をもった第2の
    トランジスタを形成する工程と、 前記半導体基板の表面上に、前記第1及び第2のトラン
    ジスタをカバーするように絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜に前記第1、第2の不純物拡散層のそれぞれ
    対応してコンタクト孔を形成し、各コンタクト孔の底部
    に対応する不純物拡散層が露出するようにする工程と、 前記第1のトランジスタの1対の第1の不純物拡散層の
    各々に対応する前記コンタクト孔の底部に、そこに露出
    する不純物拡散層と接触するように、多結晶シリコン層
    を形成する工程と、 前記第2のトランジスタの1対の第2の不純物拡散層の
    各々に対応する前記コンタクト孔の底部に、そこに露出
    する不純物拡散層と接触するように、3層構造の金属導
    電層を形成する工程を含むことを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記第1のトランジスタは、半導体記
    憶素子のメモリセルを構成し、前記第2のトランジスタ
    は、前記半導体記憶素子の周辺回路を構成することを特
    徴とする請求項24に記載の半導体装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記第1のトランジスタは、nチャネ
    ルMOSトランジスタであり、前記第2のトランジスタ
    は、pチャネルMOSトランジスタであることを特徴と
    する請求項24又は25に記載の半導体装置の製造方
    法。
  27. 【請求項27】 前記3層構造の金属導電層は、チタン
    合金膜と、チタン・シリコン合金膜、及びその間に挟ま
    れたチタンを含む金属膜を含むことを特徴とする請求項
    22〜26のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方
    法。
  28. 【請求項28】 前記チタン合金膜は、窒化チタン(T
    iN)とチタンタングステン(TiW)の選択された1
    つを含むことを特徴とする請求項27に記載の半導体装
    置の製造方法。
  29. 【請求項29】 前記チタン・シリコン合金膜はTix
    Siy を含むことを特徴とする請求項27又は28に記
    載の半導体装置の製造方法。
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