JPH10321519A - 荷電ビーム露光装置の投影光学系 - Google Patents

荷電ビーム露光装置の投影光学系

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JPH10321519A
JPH10321519A JP9276966A JP27696697A JPH10321519A JP H10321519 A JPH10321519 A JP H10321519A JP 9276966 A JP9276966 A JP 9276966A JP 27696697 A JP27696697 A JP 27696697A JP H10321519 A JPH10321519 A JP H10321519A
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JP
Japan
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deflectors
reticle
aberration
optical system
wafer
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JP9276966A
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Atsushi Yamada
篤志 山田
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収差の小さな投影光学系の提供。 【解決手段】 レチクル1を通過した荷電ビームをウエ
ハ2上に投影露光し、ウエハ2上にレチクルパターンの
像を形成する荷電ビーム露光装置の投影レンズ3,4に
おいて、ウエハ2の光軸外に形成される像の収差を6つ
の偏向器11〜16を設けて補正する。特に、投影レン
ズ3,4が対称磁気ダブレット条件を満足している場合
には、各偏向器11〜16の位置z1〜z6(レチクル方
向を負方向とする)を、z1=−L−m×z6,z2=−
L−m×z5,z3=−L−m×z4、により設定するよ
うにすれば良い。ただし、鏡筒長をL、倍率を1/mと
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ビーム投影露
光装置等の荷電ビーム露光装置に用いられる投影光学系
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年,半導体の微細加工技術は年々進歩
を遂げている。現在の露光装置では光による露光が主流
であるが、さらなる微細加工を進める上では光の短波長
化が要求される。しかしながら、その短波長化にも限界
がある。また、X線を用いた露光装置も考えられている
が、レチクルの製作が容易ではない等の問題点があり、
現時点では実用化されていない。このような背景から、
電子線による投影露光が注目されており、電子線露光に
用いられる光学系についても様々な提案が成されてい
る。例えば、MOL(Moving Objective Lens)(E. Go
to, et al. Optik 48, 255 (1977)) ,VAL(Variab
le Axis Lens)(H.C.Pfeiffer and G.O.Langner, J.Va
c.Sci.Technol.19,1058 (1981)),VAIL(Variable
Axis Immersion Lens) (M.A.Sturans, et al, J. Va
c. Sci. Technol. B8,1682 (1682))などが代表的なも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
これらの光学系を用いて電子線による微細パターンの露
光を考えた場合には、電子光学系の幾何収差によるボケ
が非常に大きくなってしまい、実用上問題がある。ま
た、3次収差を完全に消去する多段偏向理論に基づく露
光装置(T. Hosokawa, Optik 56, 21 (1980))では、消
去すべき収差の数(この論文では長さ方向のコマ収差,
半径方向のコマ収差,偏向非点収差,偏向色収差の4つ
の収差)と同数の偏向器とランディング角を調節するた
めの偏向器1つとを加えた合計5つの偏向器を用い、各
偏向器の励磁電流に関する線形連立方程式をたててそれ
を解くという方法を採用している。しかし、この方法で
は軌道の形が不自然な形状となるため、3次収差は消去
できても高次の収差が急激に大きくなってしまうという
欠点がある。また、解の安定性に関しても問題があっ
た。
【0004】本発明の目的は、荷電ビーム露光装置にお
いて、収差の小さな投影光学系を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明の実施の形態を示す
図1に対応付けて説明すると、(1)請求項1の発明
は、レチクル1を通過した荷電ビームを感応基板2上に
投影露光し、感応基板2上にレチクルパターンの像を形
成する荷電ビーム露光装置の投影光学系3,4に適用さ
れ、感応基板2上の光軸外(図のz軸から離れた位置)
に形成される像の収差を補正する6つの偏向器11〜1
6を設けたことにより上述の目的を達成する。 (2)請求項2の発明は、請求項1に記載の投影光学系
において、投影光学系3,4が対称磁気ダブレット条件
を満足し、投影光学系3,4の鏡筒長(図1のレチクル
1から感応基板2までの距離)をL,倍率を1/mと
し、感応基板2を原点とする各偏向器11〜16の光軸
方向位置をレチクル側から順にz1,z2,z3,z4,z
5,z6としたときに、各偏向器11〜16の位置z1〜
z6(ただし、レチクル方向を負方向とする。)を次式
【数2】z1=−L−m×z6 z2=−L−m×z5 z3=−L−m×z4 により設定する。また、アパーチャー位置はzap=−L
/(m+1)により設定する。
【0006】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が発明の実施の形態に限定されるものではない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を参照して本発
明の実施の形態を説明する。図1は本発明による荷電ビ
ーム露光装置の一実施の形態を示す図であり、電子ビー
ム露光装置の一部(光学系)の概略構成を示す模式図で
ある。図1において、1はレチクル、2はウエハ、3,
4はそれぞれ投影レンズである。5は投影レンズ3およ
び4間に設けられたアパーチャであり、電子線はこのア
パーチャ5の開口部を通過する。11〜16は偏向器で
ある。本実施の形態では、投影レンズ3,4により形成
されるレンズ場はアパーチャー5に対して対称磁気ダブ
レット(Symmetric Magnetic Doublet)条件を満たして
おり、6つの偏向器11〜16の位置,回転角および励
磁電流を最適化することにより、光軸外から出射され光
軸外に到達する偏向軌道であっても光軸上とほとんど同
等の収差を実現することができるようにした。
【0008】本実施の形態の露光装置では、鏡筒長(レ
チクル面からウエハ面までの距離)を570mm,ビー
ム開き角を2.6mrad,成型ビームサイズを0.2
5mm角,ウエハ面での最大主偏向位置を2.375m
m×0.375mmとした。なお、ここでは光軸をz
軸,ウエハ面をその原点とし、レチクル1方向を負にと
る。また、加速電圧を110kV、電子ビームのエネル
ギーの広がりを6eV、アパーチャー5の位置をz=−
114mmとした。
【0009】図2は投影レンズ3の寸法を示す図であっ
て、磁極間隔400mm,磁極内径80mmである。一
方、投影レンズ4は磁極間隔100mm,磁極内径20
mmである。投影レンズ3,4は上述したように対称磁
気ダブレッット条件を満たし、倍率1/4の縮小系とな
るよう励磁電流が設定される。ここで、アパーチャー5
を原点とした光軸方向の座標をz’とし、レチクル1を
負の方向に、ウエハ2を正の方向にとると、レンズ場の
光軸上の磁束密度B(z’)は次式(1)が成り立つ。
【数3】 4×B(−z')≒−B(z'/4) …(1) ただし、z'>0とする。図3はレンズ場B(z')およ
びそのz’による一階微分B'(z')の図である。
【0010】このようなレンズ場において、成型ビーム
の軸上収差の計算結果は、軸上球面収差=1.37n
m,成型ビームのコマ収差=2.33nm,成型ビーム
の像面湾曲収差=5.78nm,成型ビームの非点収差
=2.59nm,軸上色収差=9.36nm,成型ビー
ム色収差=0.04nm,成型ビーム歪み収差=0.0
1nmであった。したがって、これら各収差(ただし、
成型ビーム歪み収差は除く)の2乗和の平方根で定義さ
れる「ボケ」は11.62nmとなる。これがレンズ
3,4の基本性能であり、この値よりもボケを小さくす
ることはできず、いわばボケの限界値である。実際の光
学系では、これに偏向による収差が加わるが、偏向によ
る収差は適当な偏向軌道をとることにより除去すること
が可能である。ただし、従来の方法では、この偏向軌道
からくる収差をそれほど小さくできていないのが現状で
ある。
【0011】例えば、従来、図5のように4つの収差補
正用偏向器21〜24を設けて各偏向器の位置,回転
角,励磁電流を最適化した光学系があるが、全3次収差
からくるボケは34.14nmとなる。なお、図5にお
いて、偏向器21〜24以外の構成は図1に示した光学
系と同様である。
【0012】本実施の形態では、図1に示すように6つ
の偏向器11〜16により収差を小さくするようにして
いる。各偏向器11〜16の位置z1〜z6,回転角,励
磁電流は次の表のように設定する。本発明では、各偏向
器11〜16のパラメータ(回転角と励磁電流)を決定
する際に、パラメータを少しずつ変化させて最適値を選
ぶという方法を用いて収差を小さくするようにした。
【表1】 表において、各偏向器の位置z1〜z6は前述したように
ウエハ2を原点とする値であり、鏡筒長をL,倍率を1
/mとしたときに次式(2)を満たしている。
【数4】z1=−L−m×z6 z2=−L−m×z5 z3=−L−m×z4 …(2)
【0013】図4は各偏向器のコイルaの寸法を示す図
であり、(a)はコイルaの側面図,(b)は偏向器を
ウエハ2方向から見た図である。なお、いずれの偏向器
も同一寸法である。ところで、上記表の励磁電流はビー
ムをx方向に1mmだけ偏向する場合の値であり、Am
m偏向する場合には全ての偏向器の励磁電流を表の値の
A倍に設定すれば良い。また、図4ではビームをx方向
に偏向する偏向器に関する4つのコイルaのみを表示し
てy方向に関するものについては省略して示したが、実
際にはビームはxy平面内で任意に偏向されるので、x
y平面内でx方向の偏向器と直交するように(図4に示
したものと同一形状のコイルを、同一のz位置に配置す
る)y方向の偏向器が配置される。図6はx方向および
y方向の両方の偏向器のコイルを示した図であり、4つ
のコイルaによりx方向の偏向器が構成され、4つのコ
イルbによりy方向の偏向器が構成される。すなわち、
図1に示した各偏向器11〜16はそれぞれxおよびy
方向の偏向器からなり、各々図6に示すような8つのコ
イルa,bで構成されている。上記表の値は偏向器11
〜16のx方向偏向器のコイルaについて記したもので
あり、偏向器11〜16のy方向偏向器のコイルbに関
しては上記表の回転角のみを90度ずらしたものとな
る。
【0014】このように偏向器11〜16を設定する
と、ダイナミック補正により補正できない偏向収差は、
偏向コマ収差=4.44nm,ハイブリッド像面湾曲収
差=1.36nm,ハイブリッド非点収差=2.91n
m,偏向色収差=3.33nm,ハイブリッド歪み収差
=9.82nmであった。よって、前述した投影レンズ
の収差によるボケ11.62nmと偏向収差によるボケ
とを合わせると、全3次収差からくるボケは13.27
nmとなる。これは、上述した図5に示す従来の光学系
に比べ非常に小さく、軸上の場合(11.62nm)と
ほぼ同等のボケとなっている。また、上述したように、
各偏向器11〜16のパラメータを少しずつ変化させて
最適値を選ぶという方法を用いているため、従来の多段
偏向理論から導かれるように解が不安定となることがな
い。
【0015】なお、本発明は、イマージョンレンズを用
いた投影光学系にも同様に適用することができ、この場
合も、6つの偏向器を同様に配置し、回転角,励磁電流
を最適化することにより、ボケを従来より小さくするこ
とが可能となる。
【0016】以上説明した実施の形態と特許請求の範囲
を構成する要素との対応において、ウエハ2は感応基板
を構成する。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
6つの偏向器を用い、かつ、各偏向器のパラメータを最
適化するようにして感応基板上の光軸外に形成されるパ
ターン像の収差を補正しているので、ほぼ軸上の場合と
同程度まで収差を小さくすることができ、パターン像の
ボケを非常に小さくすることが可能となる。特に、対称
磁気ダブレットの場合には、各偏向器の位置z1〜z6を
【数5】z1=−L−m×z6 z2=−L−m×z5 z3=−L−m×z4 とすることにより収差が小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による投影光学系の一実施の形態を示す
図。
【図2】図1の投影レンズ3の寸法を示す図。
【図3】投影レンズ3,4によって形成されるレンズ場
を説明する図。
【図4】偏向器を構成するコイルの寸法を示すであり、
(a)はコイルを側面から見た図であり、(b)はコイ
ルをウエハ側から見た図。
【図5】従来の投影光学系を示す図。
【図6】xおよびy方向偏向器のコイルa,bを示す
図。
【符号の説明】
1 レチクル 2 ウエハ 3,4 投影レンズ 5 アパーチャー 11〜16 偏向器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レチクルを通過した荷電ビームを感応基
    板上に投影露光し、前記感応基板上にレチクルパターン
    の像を形成する荷電ビーム露光装置の投影光学系におい
    て、 前記感応基板上の光軸外に形成される前記像の収差を補
    正する6つの偏向器を設けたことを特徴とする荷電ビー
    ム露光装置の投影光学系。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の投影光学系において、 前記投影光学系が対称磁気ダブレット条件を満足し、前
    記投影光学系の鏡筒長をL,倍率を1/mとし、前記感
    応基板を原点とする各偏向器の光軸方向位置をレチクル
    側から順にz1,z2,z3,z4,z5,z6としたとき
    に、前記各偏向器の位置z1〜z6(ただし、レチクル方
    向を負方向とする。)を次式 【数1】z1=−L−m×z6 z2=−L−m×z5 z3=−L−m×z4 により設定することを特徴とする投影光学系。
JP9276966A 1997-03-14 1997-10-09 荷電ビーム露光装置の投影光学系 Pending JPH10321519A (ja)

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