JPH10321385A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JPH10321385A
JPH10321385A JP12611497A JP12611497A JPH10321385A JP H10321385 A JPH10321385 A JP H10321385A JP 12611497 A JP12611497 A JP 12611497A JP 12611497 A JP12611497 A JP 12611497A JP H10321385 A JPH10321385 A JP H10321385A
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voltage
discharge lamp
reference voltage
unit
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JP12611497A
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Kazutaka Hori
和宇 堀
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高周波変換部4の入力電圧V2の変化やスイッ
チング素子Q1,Q2のデューティの変化に対して、異
常検出信号を出力する誤動作を防止する。 【解決手段】交流電源v1を整流した電圧V2を高周波
v3に変換して放電灯に供給する高周波変換部4におけ
る直流分離部6の電圧V4を検出して基準電圧と比較す
ることにより放電灯の異常を検出できるようにした放電
灯点灯装置において、放電灯が正常なときに、直流分離
部6の電圧V4が低下すると基準電圧を低下させ、直流
分離部6の電圧V4が上昇すると基準電圧を上昇させる
基準電圧補正手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯を高周波点
灯させる点灯装置に関するものであり、特に放電灯の異
常検出に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(従来例1)従来例1を図38及び図39に基づいて説
明する。この従来例1は、ランプ寿命末期でエミレス
(フィラメントの熱電子放出物質であるエミッタが少な
くなった状態)になると、放電灯が半波放電を起こして
ランプ電圧vlaの最大値と最小値の差が正常時よりも
上昇することを利用して、放電灯の異常を検出してい
る。
【0003】以下、その回路構成を説明する。この点灯
装置は、商用電源のような交流電圧v1からなる入力交
流電源部1と、この交流電圧を整流するダイオードブリ
ッジのような整流部2と、電解コンデンサC1からなる
平滑部3と、スイッチング素子Q1、Q2からなる高周
波変換部4と、インダクタL1、コンデンサC2、放電
灯LAMPからなる負荷部5と、コンデンサC3からな
る直流分離部6と、ダイオードD1、D2、コンデンサ
C4、C5、抵抗R1、R2、R3からなる検出部7
と、一定の直流基準電圧V6を生ずる基準電圧部8と、
放電灯異常検出回路部9と、スイッチ制御部10から構
成される。放電灯異常検出回路部9は、例えばコンパレ
ータで構成され、検出部7から出力される検出電圧V5
が基準電圧V6よりも低ければLowレベルの信号を出
力し、高ければHighレベルの信号を出力する。
【0004】検出部7では、コンデンサC4とダイオー
ドD1の直列回路で、放電灯に印加される電圧vlaの
最大値vla(max)と最小値vla(min)の差
vla(pp)を検出する。放電灯に印加される電圧v
laが負の時にダイオードD1が導通するため、コンデ
ンサC4はvla(min)に充電される。放電灯に印
加される電圧vlaが正になると、ダイオードD1は非
導通になるため、コンデンサC4とダイオードD1の接
続点の電圧V4は、コンデンサC4に既に充電されたv
la(min)と正の電圧vlaの和となるので、電圧
V4の最大値はvla(pp)=|vla(max)|
+|vla(min)|となる。
【0005】放電灯が正常な時は、ランプ等価抵抗が一
定であるため、常に抵抗を含んだLCR共振となり、抵
抗Rが入るので共振は弱い。従って、ダイオードD1、
D2、抵抗R1、R2、R3、コンデンサC5で得られ
るvla(pp)の包絡線を分圧した検出電圧V5は、
基準直流電圧V6よりも低くなる。故に、放電灯異常検
出回路部9の出力はLowレベルとなる。
【0006】次に、放電灯が片側エミレスで負の半波放
電が発生した時は、放電灯に印加される電圧vlaが負
の時はランプ電流ilaは流れ、ランプ等価抵抗はある
値となるが、放電灯に印加される電圧vlaが正の時は
ランプ電流ilaが流れないので、ランプ等価抵抗は無
限大となる。従って、共振が強くなり、コンデンサC2
の両端の電圧vlaは大きくなるため、vla(pp)
も大きくなる。故に、検出電圧V5は基準直流電圧V6
より高くなり、放電灯異常検出回路部9の出力はHig
hレベルとなる。
【0007】(従来例2)従来例2を図40〜図44に
基づいて説明する。図40と図41は従来例2の回路構
成である。この点灯装置は、商用電源のような交流電圧
v1からなる入力交流電源部1と、この交流電圧を整流
するダイオードブリッジのような整流部2と、電解コン
デンサC1からなる平滑部3と、スイッチング素子Q
1、Q2からなる高周波変換部4と、インダクタL1、
コンデンサC2、放電灯LAMPからなる負荷部5と、
コンデンサC3からなる直流分離部6と、抵抗R2、R
3からなる検出部7と、一定の直流基準電圧V6を生ず
る基準電圧部8と、放電灯異常検出回路部9と、スイッ
チ制御部10から構成される。この従来例2は、ランプ
寿命末期で片側エミレスになるとランプが整流作用を持
ち、直流分離部6のコンデンサC3の電圧が正常時と異
なることを利用するものである。
【0008】図42はスイッチング素子Q1、Q2のス
イッチングのタイミングである。これ以降、次式で与え
られるデューティ比をDutyとする。 Duty=(T1/(T1+T2)) …(1) 次に、従来例2の動作を説明する。ランプが正常である
ときには、ランプは整流作用を生じないで、コンデンサ
C3の充電時のインダクタL1、コンデンサC2、ラン
プ抵抗と、コンデンサC3の放電時のインダクタL1、
コンデンサC2、ランプ抵抗は同じであり、コンデンサ
C3の電圧V4は、コンデンサC1の電圧V2とDut
yを用いて次式で表せる。 V4=V2×Duty …(2) 従って、検出部7の出力V5は、コンデンサC3の電圧
V4を抵抗R2、R3で分圧した値となり、次式で与え
られる。 V5=V2×Duty×(R3/(R2+R3)) …(3) 検出部7の出力V5が、基準電圧V6の上側に設定され
た基準電圧V61と下側に設定された基準電圧V62の
範囲内にあれば、異常検出回路部9の出力はLowレベ
ルとなる。
【0009】図43に半波放電時の各部の波形を示す。
コンデンサC3への充電電流のみがランプを流れ、上述
の式(2)は成り立たない。従って、検出部7の出力V
5も上昇し、基準電圧V6の上側に設定された基準電圧
V61以上になる。すると、異常検出回路部9の出力は
Highレベルとなる。ランプの他方のフィラメントが
異常になった場合は、検出部7の出力V5は下降し、基
準電圧V6の下側に設定された基準電圧V62以下にな
り、異常検出回路部9の出力はHighレベルとなる。
【0010】図44にデューティ比を増加させたときの
各部の波形を示す。式(3)に示すように検出部7の出
力電圧V5はDutyと共に変化するので、その結果、
ランプは正常であるにも関わらず、検出部7の出力V5
が基準電圧V6の上側に設定された基準電圧V61を上
まわり、異常検出回路部9の出力はHighレベルとな
る。Dutyを減少させたときも同様に、検出部7の出
力V5が基準電圧V6の下側に設定された基準電圧V6
2を下まわり、異常検出回路部9の出力はHighレベ
ルとなる。平滑部3の出力電圧V2が変化した場合にも
同様の問題を生ずる。
【0011】(従来例3)従来例3を図45〜図48に
基づいて説明する(特開平1−167986号参照)。
図45と図46は従来例3の回路構成である。この点灯
装置は、商用電源のような交流電圧v1からなる入力交
流電源部1と、この交流電圧を整流するダイオードブリ
ッジのような整流部2と、電解コンデンサC1からなる
平滑部3と、スイッチング素子Q1、Q2からなる高周
波変換部4と、インダクタL1、バランサL2、コンデ
ンサC21、C22、放電灯LAMP1、LAMP2か
らなる負荷部5と、コンデンサC3からなる直流分離部
6と、ダイオードD11、D12、抵抗R11、R2
1、R12、R22からなる検出部7と、ダイオードD
2、D3、オペアンプOP1、OP2、ツェナーダイオ
ードZD1、ZD2、抵抗R3、R4、コンデンサC4
からなる放電灯異常検出回路部9と、スイッチ制御部1
0とから構成される。
【0012】次に動作を説明する。ランプが正常である
ときには、LAMP1、LAMP2とも同じ特性を示す
ため、ランプ電圧vla1、vla2は同じ値となる。
従って、次式で表せるランプ電圧vla1とvla2の
差の絶対値Vaは0となる。 Va=|vla1−vla2| …(4) その結果、オペアンプOP1、OP2を含む差動検出回
路からなる異常検出回路部9の出力はLowレベルとな
る。スイッチング素子Q1、Q2のデューティ比を変化
させてもランプ電圧vla1、vla2は同時に変化す
るので、異常検出回路部9の出力は正常のままで、誤動
作を起こさない。
【0013】図47を用いて一方のランプLAMP1に
異常が発生した場合の動作を説明する。ila1が半波
放電になると、一時的に無負荷LC共振となるので、ラ
ンプ電圧vla1は上昇する。その結果、式(4)のV
aは増加する。この状態が継続して抵抗R3、R4、コ
ンデンサC4で決まる時間を超えると、放電灯異常検出
回路部9の出力はHighレベルとなる。
【0014】次に、図48を用いて両方のランプLAM
P1、LAMP2とも同一方向に片側エミレスのランプ
異常が発生した場合の動作を説明する。ランプLAMP
1、LAMP2とも同一方向に片側エミレスを生ずるた
め、ランプ電圧vla1、vla2は同一波形となる。
従って、式(4)のVaは0となる。その結果、放電灯
異常検出回路部9の出力はLowレベルのままとなり、
誤動作を起こすことになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来例1では、高周波
のランプ電圧を直接検出するため、検出部のダイオード
とコンデンサは高速動作が必要となる。また、放電灯始
動時の高電圧が直接印加されるため、高耐圧性が要求さ
れる。これらの要求を満たすために、検出部には高価な
素子を使わざるを得ない。
【0016】従来例2では、整流された直流電圧やデュ
ーティ比を変化させたときに、ランプが正常であるにも
関わらず、異常検出信号を出力する誤動作を起こすとい
う問題があった。
【0017】従来例3では、ランプ電圧同士を比較する
ため、複数の並列点灯のランプを必要とする。従って、
1灯点灯や直列複数点灯の放電灯点灯装置には用いるこ
とができない。また、比較するランプ同士は同じ特性を
有する必要がある。さらに、比較しているランプに同じ
ランプ異常が発生したときは、誤動作を生ずるという問
題がある。
【0018】本発明は、上述のような課題を解決するも
のであり、交流電源を整流した電圧を高周波に変換して
放電灯に供給するインバータ回路における直流分離部の
電圧を検出して基準電圧と比較することにより放電灯の
異常を検出できるようにした放電灯点灯装置において、
インバータ回路の入力電圧の変化やスイッチング素子の
デューティの変化に対して、異常検出信号を出力する誤
動作を防止することを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明にあっては、上記
の課題を解決するために、図1及び図2に示すように、
入力交流電源v1と、この入力交流電源v1を整流する
整流部2と、整流部2の出力電圧を高周波電圧v3に変
換する高周波変換部4と、高周波変換部4の出力v3か
ら直流分を分離する直流分離部6と、直流分を分離され
た高周波を印加される放電灯LAMPを含む負荷部5
と、高周波変換部4の制御部10と、直流分離部6の電
圧V4を検出する検出部7と、基準電圧V61、V62
を生成する基準電圧生成部8と、検出部の出力電圧V5
と基準電圧V61、V62とから放電灯の異常を検出す
る手段9を有する放電灯点灯装置において、放電灯が正
常なときに、直流分離部6の電圧V4が低下すると基準
電圧V61、V62を低下させ、直流分離部6の電圧V
4が上昇すると基準電圧V61、V62を上昇させる基
準電圧補正手段を有することを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施例1)本発明の請求項1に対応する実施例を図1
及び図2に基づいて説明する。この点灯装置は、商用電
源のような交流電圧v1からなる入力交流電源部1と、
この交流電圧を整流するダイオードブリッジのような整
流部2と、電解コンデンサC1からなる平滑部3と、ス
イッチング素子Q1、Q2からなる高周波変換部4と、
インダクタL1、コンデンサC2、放電灯LAMPから
なる負荷部5と、コンデンサC3からなる直流分離部6
と、抵抗R2、R3からなる検出部7と、可変の直流電
圧源V61、V62からなる基準電圧部8と、放電灯異
常検出回路部9と、スイッチ制御部10から構成され
る。放電灯異常検出回路部9は、例えばコンパレータで
構成され、検出部7の出力電圧V5がV62以上で且つ
V61以下ならばLowレベルの信号を出力し、それ以
外ならばHighレベルの信号を出力する。
【0021】スイッチング素子Q1のオンする時間をT
1、スイッチング素子Q2のオンする時間をT2とする
と、ランプが正常であるときの検出部7の出力値V5a
は、従来例2の式(3)より式(5)となる。 V5a=V2×Duty×(R3/(R2+R3)) …(5) そこで、基準電圧V61、V62を可変電圧とし、式
(5)で得られる検出部7の出力値V5aの上と下にそ
れぞれ、 V61=V5a+b1 (b1は定数) …(6) V62=V5a−b2 (b2は定数) …(7) と設定する。そして、調光などで平滑部3の出力電圧V
2やスイッチング素子のデューティ比を変化させると
き、基準電圧V61、V62も式(6)と(7)を保つ
ように変化させる。
【0022】図3〜図6に各々の状態の動作波形を示
す。図3はランプ正常時の動作波形であり、V61>V
5>V62なので、異常検出回路部9の出力はLowレ
ベルとなる。図4は片側エミレス時の動作波形であり、
ランプが整流作用を持つので、直流分離部6のコンデン
サC3の電圧V4は正常時に比べると上昇する。しか
し、基準電圧V61とV62は式(6)及び(7)を保
つので、片側エミレスによるコンデンサC3の電圧V4
の変化は含まれない。従って、検出電圧V5は、上側の
基準電圧V61以上となり、異常検出回路部9の出力は
Highレベルとなる。反対のフィラメントが片側エミ
レスになった場合は、同様にして検出電圧V5が下側の
基準電圧V62以下となり、異常検出回路部9の出力は
Highレベルとなる。
【0023】図5はDutyを変えたときの動作波形で
ある。本実施例では、基準電圧V61、V62もDut
yにあわせて式(6)と(7)を保つように変化する。
従って、ランプが正常ならば、V61>V5>V62と
なり、異常検出回路部9の出力はLowレベルとなる。
図6は平滑部3の出力電圧V2を変えたときの動作波
形である。本実施例では、基準電圧V61、V62も電
圧V2の変化に合わせて式(6)と(7)を保つように
変化する。従って、ランプが正常ならば、V61>V5
>V62となり、異常検出回路部9はLowレベルとな
る。Dutyと平滑部3の出力電圧V2の両方を変化さ
せたときも同様の理由で、ランプ異常のみを検出するこ
とができる。故に、従来例1のように高速高耐圧素子を
用いなくても良い。また、従来例2のような誤動作を起
こさない。
【0024】(実施例2)本発明の請求項2、3に対応
する実施例を図1及び図7に基づいて説明する。本実施
例は、図1に示した実施例1と同様の主回路と、抵抗R
2、R3からなる検出部7と、反転バッファP1、抵抗
R4、R5、R61、R62、コンデンサC4からなる
基準電圧V61、V62を生ずる基準電圧部8と、放電
灯異常検出回路部9と、スイッチ制御部10から構成さ
れる。放電灯異常検出回路部9は、例えばコンパレータ
で構成され、検出部7の出力電圧が基準電圧V62以上
V61以下ならばLowレベルの信号を出力し、それ以
外ならばHighレベルの信号を出力する。
【0025】従来例2で説明したように、検出部7の出
力V5は、コンデンサC3の電圧V4を抵抗R2、R3
で分圧した値となり、平滑部3の出力電圧V2とDut
yを用いて式(3)で表せる。 V5=V2×Duty×(R3/(R2+R3)) …(3) そこで、本実施例では、基準電圧V61、V62をDu
tyの変化に伴って増減する値とするために、スイッチ
ング素子Q2のドライブ信号を反転バッファP1で反転
した信号を抵抗R4とコンデンサC4で平均化してDu
tyに比例する電圧を生成し、これを抵抗R5、R6
1、R62で分圧した値を基準電圧V61、V62とし
て用いる。これにより、調光などでDutyを変化させ
ても、ランプが正常ならば、検出部7の検出電圧V5と
基準電圧V61、V62は共にDutyに比例して変化
する。
【0026】図8にランプ定格時の各部の動作波形を示
す。検出電圧V5は、基準電圧V61とV62の範囲に
入り、異常検出回路部9の出力はLowレベルとなる。
図9にランプ正常時にDutyを変えたときの各部の動
作波形を示す。このときも、基準電圧V61、V62は
Dutyと共に増減するので、検出電圧V5は、基準電
圧V61とV62の範囲に入る。故に、従来例2のよう
にランプが正常にも関わらず異常検出信号はHighレ
ベルとなるような誤動作は起こさない。
【0027】ランプが片側エミレスのときには整流作用
を持つので、コンデンサC3の電圧V4は正常時に比べ
て変化する。しかし、基準電圧V61、V62の変化に
は片側エミレスによる電圧V4の変化は含まれない。従
って、検出電圧V5は基準電圧V61とV62の範囲か
ら外れ、異常検出回路部9の出力はHighレベルとな
る。
【0028】この実施例では、基準電圧V61、V62
がDutyに比例して増減する回路を説明したが、基準
電圧V61とV62の幅によっては、基準電圧V61、
V62はDutyに正確に比例しなくてもDutyに伴
って増減すれば良いときもある。
【0029】(実施例3)本発明の請求項2、3に対応
する別の実施例を図1及び図10に基づいて説明する。
本実施例は、図1に示した実施例1と同様の主回路と、
抵抗R2、R3からなる検出部7と、フォトカプラP
C、バッファP1、抵抗R4、R5、R61、R62、
コンデンサC4からなる基準電圧V61、V62を生ず
る基準電圧部8と、放電灯異常検出回路部9と、スイッ
チ制御部10から構成される。放電灯異常検出回路部9
は、例えばコンパレータで構成され、検出部7の出力電
圧が基準電圧V62以上V61以下ならばLowレベル
の信号を出力し、それ以外ならばHighレベルの信号
を出力する。
【0030】本実施例では、スイッチング素子Q1のド
ライブ信号をフォトカプラPCで電気的に絶縁して取り
出した信号をバッファP1で波形整形し、抵抗R4、R
5、R61、R62、及びコンデンサC4を用いて、基
準電圧V61、V62を作る。スイッチング素子Q1の
ドライブ信号をフォトカプラPCで電気的に絶縁し、バ
ッファP1を通過した信号はスイッチング素子Q2のド
ライブ信号を反転した信号とほぼ等しいので、上述の実
施例2と同様の効果が得られる。
【0031】(実施例4)本発明の請求項4、5に対応
する別の実施例を図1及び図11に基づいて説明する。
本実施例は、図1に示した実施例1と同様の主回路と、
抵抗R2、R3からなる検出部7と、フォトカプラP
C、バッファP1、抵抗R4、R51、R52からなる
基準電圧V61、V62を生ずる基準電圧部8と、放電
灯異常検出回路部9と、スイッチ制御部10から構成さ
れる。放電灯異常検出回路部9は、例えばコンパレータ
で構成され、検出部7の出力電圧が基準電圧V62以上
V61以下ならばLowレベルの信号を出力し、それ以
外ならばHighレベルの信号を出力する。
【0032】従来例2で説明したように、高周波変換部
4の出力電圧V3の最大値は平滑部3のコンデンサC1
の電圧V2となり、直流分離部6のコンデンサC3の電
圧V4は、ランプ正常時には、平滑部3のコンデンサC
1の電圧V2とDutyで変化する。検出部7の出力V
5は、コンデンサC3の電圧V4を抵抗R2、R3で分
圧した値となり、式(3)で表せる。 V5=V2×Duty×(R3/(R2+R3)) …(3) 従って、基準電圧V61、V62を平滑部3の電圧V2
の変化に伴って増減する値とすると良い。そこで、平滑
コンデンサC1の電圧V2を抵抗R4とR51、R52
で分圧し、基準電圧V61、V62として用いる。する
と、調光などで平滑コンデンサC1のV2を変化させる
とき、ランプが正常ならば、コンデンサC3の検出電圧
V5と基準電圧V61、V62は平滑コンデンサC1の
電圧V2に比例して変化するので、誤動作は起こさな
い。故に、従来例2のようにランプが正常にも関わらず
異常検出信号はHighレベルとなるような誤動作は起
こさない。
【0033】また、ランプが片側エミレスならば、基準
電圧V61とV62には片側エミレスによる電圧V4の
変化は含まれないので、検出電圧V5は基準電圧V61
とV62の間から外れ、異常検出回路部9の出力はHi
ghレベルとなる。この実施例では、基準電圧V61と
V62が平滑コンデンサC1の電圧V2に比例して増減
する回路を説明したが、基準電圧V61とV62の幅に
よっては、平滑コンデンサC1の電圧V2に正確に比例
しなくても電圧V2に伴って増減すれば良いときもあ
る。
【0034】(実施例5)本発明の請求項6に対応する
実施例を図1及び図12に基づいて説明する。本実施例
は、図1に示した実施例1と同様の主回路と、抵抗R
2、R3からなる検出部7と、抵抗R4、R51、R5
2、R6、コンデンサC4からなる基準電圧V61、V
62を生ずる基準電圧部8と、放電灯異常検出回路部9
と、スイッチ制御部10から構成される。放電灯異常検
出回路部9は、例えばコンパレータで構成され、検出部
7の出力電圧が基準電圧V62以上V61以下ならばL
owレベルの信号を出力し、それ以外ならばHighレ
ベルの信号を出力する。
【0035】従来例2で説明したように、高周波変換部
4の出力電圧V3の最大値は平滑部3のコンデンサC1
の電圧V2となり、直流分離部6のコンデンサC3の電
圧V4は、ランプ正常時には、平滑部3のコンデンサC
1の電圧V2とDutyで変化する。検出部7の出力V
5は、コンデンサC3の電圧V4を抵抗R2、R3で分
圧した値となり、式(3)で表せる。 V5=V2×Duty×(R3/(R2+R3)) …(3) 従って、基準電圧V61、V62を平滑部3の電圧V2
の変化に伴って増減する値とすると良い。そこで、高周
波変換部4の出力V3を抵抗R6とコンデンサC4で平
均化し、抵抗R4、R51、R52で分圧した値を基準
電圧V61、V62として用いる。すると、基準電圧V
61、V62はコンデンサC3の電圧V4と同様に、D
utyに比例し、また、平滑コンデンサC1の電圧V2
に比例する。
【0036】すると、調光などで平滑コンデンサC1の
電圧V2やDutyなどを変化させるとき、ランプが正
常ならば、コンデンサC3の検出電圧V5と基準電圧V
61、V62は共に電圧V2とDutyによって増減す
る。図13〜図15に各状態の動作波形を示す。
【0037】図13はランプ正常時の動作波形である。
基準電圧V61、V62は平滑コンデンサC1の電圧V
2やDutyと共に増減するので、検出電圧V5は上側
の基準電圧V61と下側の基準電圧V62の範囲に入
る。したがって、ランプ正常時には、異常検出信号はL
owレベルとなる。
【0038】図14はDutyを変えたときの波形であ
る。Dutyに合わせて基準電圧V61、V62も変化
する。従って、ランプが正常ならば、検出電圧V5は上
側の基準電圧V61と下側の基準電圧V62の範囲内に
入り、異常検出信号はLowレベルとなる。ランプが片
側エミレスならば、基準電圧V61、V62の値は片側
エミレスによる電圧V4の変化は含まれないので、検出
電圧V5は基準電圧V61とV62の範囲内から外れ、
異常検出信号はHighレベルとなる。
【0039】図15は平滑コンデンサC1の電圧V2を
変えたときの波形である。電圧V2に合わせて基準電圧
V61、V62も変化する。ランプが正常ならば、検出
電圧V5は上側の基準電圧V61と下側の基準電圧V6
2の範囲内に入り、異常検出信号はLowレベルとな
る。ランプが片側エミレスならば、基準電圧V61、V
62の値は片側エミレスによる電圧V4の変化は含まれ
ないので、検出電圧V5は基準電圧V61とV62の範
囲内から外れ、異常検出信号はHighレベルとなる。
平滑コンデンサC1の電圧V2とDutyを同時に変化
させたときも同様にランプ異常だけを検出することがで
きる。故に、従来例2のようにランプが正常にも関わら
ず、異常検出信号がHighレベルとなるような誤動作
は起こさない。
【0040】(実施例6)本発明の請求項6に対応する
別の実施例を図1及び図16に基づいて説明する。本実
施例は、図1に示した実施例1と同様の主回路と、抵抗
R2、R3からなる検出部7と、抵抗R4、R51、R
52、インダクタL2、コンデンサC4からなる基準電
圧V61、V62を生ずる基準電圧部8と、放電灯異常
検出回路部9と、スイッチ制御部10から構成される。
放電灯異常検出回路部9は、例えばコンパレータで構成
され、検出部7の出力電圧が基準電圧V62以上V61
以下ならばLowレベルの信号を出力し、それ以外なら
ばHighレベルの信号を出力する。本実施例では、基
準電圧発生部8に実施例5の抵抗R6の代わりにインダ
クタL2を用いるものであり、抵抗を用いないので、損
失が減少するという利点がある。回路動作は実施例5と
同様である。
【0041】(実施例7)本発明の請求項6に対応する
さらに別の実施例を図1及び図17に基づいて説明す
る。本実施例は、図1に示した実施例1と同様の主回路
と、抵抗R2、R3からなる検出部7と、抵抗R4、R
51、R52、R6、インダクタL2、コンデンサC
4、C5からなる基準電圧V61、V62を生ずる基準
電圧部8と、放電灯異常検出回路部9と、スイッチ制御
部10から構成される。放電灯異常検出回路部9は、例
えばコンパレータで構成され、検出部7の出力電圧が基
準電圧V62以上V61以下ならばLowレベルの信号
を出力し、それ以外ならばHighレベルの信号を出力
する。本実施例では、基準電圧発生部8に実施例5のR
6の代わりにインダクタL2と、抵抗R6、及びコンデ
ンサC5を用いるものであり、回路動作は実施例5と同
様である。
【0042】(実施例8)本発明の請求項6に対応する
他の実施例を図1及び図18に基づいて説明する。本実
施例は、図1に示した実施例1と同様の主回路と、抵抗
R2、R3からなる検出部7と、抵抗R4、R51、R
52、R6、R7、コンデンサC4、C5からなる基準
電圧V61、V62を生ずる基準電圧部8と、放電灯異
常検出回路部9と、スイッチ制御部10から構成され
る。放電灯異常検出回路部9は、例えばコンパレータで
構成され、検出部7の出力電圧が基準電圧V62以上V
61以下ならばLowレベルの信号を出力し、それ以外
ならばHighレベルの信号を出力する。本実施例で
は、基準電圧発生部8に実施例5のR6の代わりに、抵
抗R6、R7、及びコンデンサC5を用いるものであ
り、回路動作は実施例5と同様である。
【0043】(実施例9)本発明の請求項7に対応する
実施例を説明する。本実施例の回路構成は実施例5の図
1及び図12に示したものと同様であり、回路動作は図
13〜図15に示したものと同様である。ここで、図1
2に示した抵抗R4、R51、R52、R6、コンデン
サC4で決まる2つの基準電圧V61、V62を、図1
3〜図15に示すように、上側の基準電圧V61をラン
プ正常時の検出電圧V5より高い値に、下側の基準電圧
V62を低い値に設定する。ランプは1対のフィラメン
トを有しており、一方のフィラメントがエミレスになる
と、直流分離部6の電圧V4が上昇して、検出電圧V5
が高くなる。また、他方のフィラメントがエミレスにな
ると、直流分離部6の電圧V4が低下して、検出電圧V
5は低くなる。そこで、検出電圧V5の上下に基準電圧
V61、V62を設定し、高周波変換部4の出力v3の
平均値に応じて基準電圧V61、V62を変化させるこ
とで、どちらの放電端がエミレスになっても誤動作の無
い異常の検出が可能となる。
【0044】(実施例10)本発明の請求項8に対応す
る実施例を説明する。本実施例の回路構成は実施例5の
図1及び図12に示したものと同様であり、回路動作は
図13〜図15に示したものと同様である。ここで、2
つの基準電圧V61、V62は、高周波変換部4の出力
v3の平均値を図12に示した抵抗R4、R51、R5
2で分圧して得られる。抵抗分圧なので、 V61=(v3平均値)×(R51+R52)/(R4
+R51+R52) V62=(v3平均値)×R52/(R4+R51+R
52) となり、したがって、基準電圧V61、V62は高周波
変換部4の出力v3の平均値に比例した値となる。この
ため、図19のように、v3の平均値が増加すると、基
準電圧V61とV62の差は広がって行く。
【0045】ところで、平滑コンデンサC1の電圧V2
を高くする、或いは、デューティ比が0〜0.5の範囲
での増加によって、ランプ出力を増加させると、それに
伴いランプからの放射ノイズやインバータのスイッチン
グノイズも増加する。しかし、平滑コンデンサC1の電
圧V2を高くする、或いは、デューティ比の増加によっ
てv3の平均値は上昇するので、基準電圧V61とV6
2の差は広がり、ノイズに対するマージンも増加する。
したがって、図19のように、v3の平均値が増加する
と、基準電圧V61とV62の差は広がって行くこと
は、ノイズによる誤動作防止に好都合である。
【0046】(実施例11)本発明の請求項9に対応す
る実施例を図1及び図20に基づいて説明する。本実施
例は、図12に示した実施例5の基準電圧部において、
抵抗R51をツェナーダイオードZD1に置き換えたも
のであり、高周波変換部4の出力v3の平均値を抵抗R
6とコンデンサC4により求めて、これを抵抗R4、R
52、ZD1を用いて分圧して、2つの基準電圧V6
1、V62を得ている。基準電圧V61とV62の差は
ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧で決まり、図
21のように、v3平均値によらずに一定となる。従っ
て、平滑コンデンサC1の電圧V2やデューティ比が変
化して、v3平均値が変化してもランプ異常検出レベル
を常に一定に保つことが可能である。
【0047】(実施例12)本発明の請求項10に対応
する実施例を図1及び図22に基づいて説明する。本実
施例では、高周波変換部4の出力v3の平均値を抵抗R
6とコンデンサC4により求めて、これを抵抗R4、R
5を用いて分圧して、第1の基準電圧V61を得てい
る。また、定電圧源から第2の基準電圧V62を得てい
る。したがって、図23のように、一方の基準電圧V6
1はv3の平均値に伴って実施例5と同様に変化する
が、他方の基準電圧V62は検出電圧V5より比較的低
い一定電圧となる。従って、検出電圧V5が低下する方
向には異常検出は動作せず、検出電圧V5の上昇方向に
のみ異常検出するため、一方のフィラメントについての
みエミレスを検出することが出来る。なお、一方の基準
電圧V61を検出電圧V5より比較的高い一定電圧にし
て、他方の基準電圧V62をv3平均値に伴って変化す
るようにすれば、他方のフィラメントについてのみエミ
レスを検出することが出来る。
【0048】(実施例13)本発明の請求項11に対応
する実施例を説明する。本実施例の回路構成は実施例5
の図1及び図12に示したものと同様であり、回路動作
は図24に示したようになる。図のように、高周波変換
部4の出力電圧v3は、最大値V2の矩形波となる。図
12の抵抗R4、R51、R52が抵抗R6より十分に
大きいとき、抵抗R6とコンデンサC4で決まる遅れ時
間が高周波出力v3の1周期よりも十分に大きいので、
基準電圧V61、V62の脈流分は小さくなり、ほぼ直
流と見なせる。検出電圧V5も直流なので、ランプが正
常ならば、検出電圧V5は基準電圧V61、V62の範
囲に収まり、異常検出回路部9の出力はLowレベルと
なる。
【0049】しかし、抵抗R6とコンデンサC4で決ま
る時定数が小さいと、基準電圧V61、V62も高周波
出力v3と同じ周期の脈流となる。従って、検出電圧V
5は基準電圧V61、V62の範囲に収まらず、異常検
出回路部9の出力はHighレベルとなる誤動作を起こ
す。故に、脈流電圧から基準値を作成する場合には、遅
れ時間は高周波変換部7の1周期よりも大きく設定する
ことが必要である。
【0050】(実施例14)本発明の請求項12に対応
する実施例を図25及び図12に基づいて説明する。本
実施例は、商用電源のような交流電圧v1からなる入力
交流電源部1と、この交流電圧を整流するダイオードブ
リッジのような整流部2と、電解コンデンサC1からな
る平滑部3と、スイッチング素子Q1、Q2からなる高
周波変換部4と、インダクタL1、コンデンサC2、放
電灯LAMPからなる負荷部5と、コンデンサC3から
なる直流分離部6と、抵抗R2、R3からなる検出部7
と、抵抗R4、R51、R52、R6、コンデンサC4
からなり基準電圧V61、V62を生ずる基準電圧部8
と、放電灯異常検出回路部9と、スイッチ制御部10
と、ダイオードD1、D2、コンデンサC5からなる高
周波充電部11から構成される。高周波充電部11は商
用電源からの入力電流を高周波的に流して、ローパスフ
ィルタLPFで波形整形することにより、入力電流i1
を交流電圧v1と相似形とし、入力電流高調波歪みを低
減している。
【0051】本実施例では、負荷部5の共振用のインダ
クタL1を負荷電流と充電電流が流れるため、ランプ出
力は交流電圧v1の絶対値に従って変化する。そこで、
ランプ出力の変化を抑制するために、交流電圧v1を応
じたデューティ変調を実施している。
【0052】図26は、抵抗R6とコンデンサC4から
決まる基準電圧V61、V62の遅れ時間が、高周波出
力v3の1周期より十分に大きく、入力交流電圧v1の
1/2周期より十分に小さい場合の各部の動作波形であ
る。基準電圧V61、V62は入力交流電圧v1の2倍
の周期の脈流と見なせる。また、直流分離部C3(カッ
プリングコンデンサ)の検出電圧V5はDutyに比例
するので、入力交流電圧v1の2倍の周期の脈流にな
る。従って、ランプが正常ならば、検出電圧V5は基準
値V61、V62の範囲に収まり、異常検出信号はLo
wレベルとなり、誤動作を起こさない。
【0053】(実施例15)本発明の請求項12に対応
する別の実施例を図27及び図12に基づいて説明す
る。本実施例は、商用電源のような交流電圧v1からな
る入力交流電源部1と、この交流電圧を整流するダイオ
ードブリッジのような整流部2と、電解コンデンサC1
からなる平滑部3と、スイッチング素子Q1、Q2から
なる高周波変換部4と、インダクタL1、L2、コンデ
ンサC2、放電灯LAMPからなる負荷部5と、コンデ
ンサC3からなる直流分離部6と、抵抗R2、R3から
なる検出部7と、抵抗R4、R51、R52、R6、コ
ンデンサC4からなり基準電圧V61、V62を生ずる
基準電圧部8と、放電灯異常検出回路部9と、スイッチ
制御部10と、ダイオードD1、D2、D3、D4、コ
ンデンサC5、C6からなる高周波充電部11から構成
される。高周波充電部11は商用電源からの入力電流を
高周波的に流して、ローパスフィルタLPFで波形整形
することにより、入力電流i1を交流電圧v1と相似形
とし、入力電流高調波歪みを低減している。
【0054】本実施例では、負荷部5の共振用のインダ
クタL1を負荷電流と充電電流が流れるため、ランプ出
力は交流電圧v1の絶対値に従って変化する。そこで、
ランプ出力の変化を抑制するために、交流電圧v1を応
じたデューティ変調を実施している。本実施例において
も、抵抗R6、コンデンサC4から決まる基準電圧V6
1、V62の遅れ時間を高周波出力v3の1周期より十
分大きく、入力電圧v1の1/2周期より十分小さく設
定すると、実施例14と同様の効果を得られる。
【0055】(実施例16)本発明の請求項12に対応
するさらに別の実施例を図28及び図29に基づいて説
明する。本実施例は、商用電源のような交流電圧v1か
らなる入力交流電源部1と、この交流電圧を整流するダ
イオードブリッジのような整流部2と、電解コンデンサ
C1からなる平滑部3と、スイッチング素子Q1、Q2
からなる高周波変換部4と、インダクタL1、コンデン
サC2、放電灯LAMPからなる負荷部5と、コンデン
サC3からなる直流分離部6と、抵抗R2、R3、R
7、R8、フォトカプラPC、電圧源V7からなる検出
部7と、抵抗R4、R51、R52、R6、コンデンサ
C4からなり基準電圧V61、V62を生ずる基準電圧
部8と、放電灯異常検出回路部9と、スイッチ制御部1
0と、ダイオードD1、コンデンサC5からなる高周波
充電部11から構成される。高周波充電部11は商用電
源からの入力電流を高周波的に流して、ローパスフィル
タLPFで波形整形することにより、入力電流i1を交
流電圧v1と相似形とし、入力電流高調波歪みを低減し
ている。
【0056】本実施例では、高周波充電部11のダイオ
ードD1とコンデンサC5を負荷電流と充電電流が流れ
るため、ランプ出力は交流電圧v1の絶対値に従って変
化する。そこで、ランプ出力の変化を抑制するために、
交流電圧v1を応じたデューティ変調を実施している。
本実施例においても、抵抗R6、コンデンサC4から決
まる基準電圧V61、V62の遅れ時間を高周波出力v
3の1周期より十分大きく、入力電圧v1の1/2周期
より十分小さく設定すると、実施例14と同様の効果を
得られる。
【0057】(実施例17)本発明の請求項13に対応
する実施例を図1及び図30に基づいて説明する。本実
施例は、実施例5の図12の回路に検出電圧V5の微分
回路とウインドコンパレータを付け加えた構成である。
図31にランプ状態が正常から片側エミレスになるとき
の各部の動作波形を示す。ランプ正常時には直流分離部
6の電圧V4は、平滑コンデンサC1の電圧V2とDu
tyから決まる値となる。しかし、ランプが片側エミレ
スになると整流作用を持つため、ランプ電流ilaは一
方向にのみ流れる。従って、コンデンサC3への充電電
流が放電電流より大きくなるので、コンデンサC3の電
圧V4は上昇する。コンデンサC3はカップリングコン
デンサで比較的大きな容量を持つため、電圧V4の変化
はインバータ周期に比べて緩やかである。従って、検出
電圧V5と基準電圧V61、V62を比較してランプ異
常を示す信号V7を出力するのに時間遅れが生ずる。
【0058】そこで、本実施例では、コンデンサC3の
電圧V4の変化は片側エミレスになった瞬間が最も大き
いことに着目して、検出電圧V5の微分値もランプの異
常検出に用いる。検出電圧V5の微分値V8をウインド
コンパレータで比較し、ある値以上になったとき異常検
出信号V9を出す。制御回路への入力は信号V7あるい
はV9がHighレベルになった時にHighレベルに
なる。故に、ランプ異常を早く検出できる。
【0059】(実施例18)本発明の請求項14に対応
する実施例を図1及び図32に基づいて説明する。本実
施例は、図1に示した実施例1と同様の主回路と、抵抗
R2、R3からなる検出部7と、抵抗R4、R51、R
52、R6、コンデンサC4からなり基準電圧V61、
V62を生ずる基準電圧部8と、放電灯異常検出回路部
9と、スイッチ制御部10と、ランプ電圧vlaと電圧
V4の和を検出するための抵抗R8、R7よりなる分圧
回路と、分圧回路の出力V8を入力されるウインドコン
パレータから構成される。
【0060】実施例14で説明したように、ランプ異常
の起きてからの電圧V4の変化はインバータの1周期に
比べて緩やかである。従って、ルーズコンタクトなどの
短時間のランプ異常は電圧V4からでは検出できない。
そこで、本実施例では、ランプ電圧vlaと電圧V4の
和を抵抗R8、R7で分圧してV8を検出する。短時間
の範囲では電圧V4は一定と見なせるので、(vla+
V4)の検出値V8からランプの瞬間的な状態が推測で
きる。そこで、検出値V8がある値以上あるいはある値
以下になったときウインドコンパレータの出力V9によ
り異常検出回路部9の出力をHighレベルとして瞬間
的なランプ異常を検出する。なお、持続性のある片側エ
ミレスについては、請求項1〜13で示した方法(詳し
くは実施例1〜13を参照)でランプ異常を検出する。
【0061】このように、本実施例では、突発的なラン
プ異常と持続的なランプ異常を異なる方法で検出するの
で、各々の異常にふさわしい比較電圧の基準値を設定で
きる。ランプ電圧vlaの検出方法は他の方法でも構わ
ない。また、図33と図34に示すように、カレントト
ランスCT、抵抗R8、R7、コンデンサC5及びダイ
オードD1よりなるila検出部を設けてランプ電流i
laを検出しても、突発的なランプ異常を検出すること
ができ、同様の効果が得られる。
【0062】(実施例19)本発明の請求項15に対応
する実施例を図35及び図36に基づいて説明する。本
実施例は、商用電源のような交流電圧v1からなる入力
交流電源部1と、この交流電圧を整流するダイオードブ
リッジのような整流部2と、電解コンデンサC1からな
る平滑部3と、スイッチング素子Q1、Q2からなる高
周波変換部4と、インダクタL11、コンデンサC2
1、放電灯LAMP1、インダクタL12、コンデンサ
C22、放電灯LAMP2からなる負荷部5と、コンデ
ンサC31、C32からなる直流分離部6と、抵抗R2
1、R31、R22、R32からなる検出部7と、抵抗
R4、R5、R6、コンデンサC4からなり基準電圧V
6を生ずる基準電圧部8と、放電灯異常検出回路部9
と、スイッチ制御部10から構成される。
【0063】本実施例では、ランプ調光時のランプ電圧
vla1、vla2の特性が図36のように異なって
も、検出電圧V51、V52は平滑コンデンサC1の電
圧V2とデューティ比で決まる。従って、ランプ特性に
よらず、検出電圧V51、V52を基準電圧と比較する
と、1灯時と同様の異常検出回路で片側エミレスを検出
できる。また、両方のランプの同じ方向のフィラメント
が片側エミレスになっても、従来例3のように誤動作を
起こさず、ランプ異常を検出できる。
【0064】
【発明の効果】請求項1乃至6の発明によれば、交流電
源を整流した電圧を高周波に変換して放電灯に供給する
インバータ回路における直流分離部の電圧を検出して基
準電圧と比較することにより放電灯の異常を検出できる
ようにした放電灯点灯装置において、インバータ回路の
入力電圧の変化やスイッチング素子のデューティの変化
に対して、片側エミレス検出の異常検出信号を出力する
誤動作を防止できるという効果がある。また、請求項7
乃至10の発明によれば、片側エミレス検出の比較を安
定して行えるという効果がある。さらに、請求項11又
は12の発明によれば、片側エミレス検出の誤動作を無
くす効果がある。請求項13又は14の発明によれば、
ランプ異常を迅速に検出する効果がある。また、請求項
15の発明によれば、異なる特性を有する複数のランプ
の並列点灯時における片側エミレス検出を誤動作なく行
えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の主回路の構成を示す回路図
である。
【図2】本発明の実施例1の制御回路の構成を示す回路
図である。
【図3】本発明の実施例1のランプ正常時の動作波形図
である。
【図4】本発明の実施例1の片側エミレス時の動作波形
図である。
【図5】本発明の実施例1のデューティを変化させたと
きの動作波形図である。
【図6】本発明の実施例1の平滑出力電圧を変化させた
ときの動作波形図である。
【図7】本発明の実施例2の制御回路の構成を示す回路
図である。
【図8】本発明の実施例2のランプ定格時の各部の動作
波形を示す波形図である。
【図9】本発明の実施例2のデューティを変化させたと
きの動作波形図である。
【図10】本発明の実施例3の制御回路の構成を示す回
路図である。
【図11】本発明の実施例4の制御回路の構成を示す回
路図である。
【図12】本発明の実施例5の制御回路の構成を示す回
路図である。
【図13】本発明の実施例5のランプ正常時の動作波形
図である。
【図14】本発明の実施例5のデューティを変化させた
ときの動作波形図である。
【図15】本発明の実施例5の平滑出力電圧を変化させ
たときの動作波形図である。
【図16】本発明の実施例6の制御回路の構成を示す回
路図である。
【図17】本発明の実施例7の制御回路の構成を示す回
路図である。
【図18】本発明の実施例8の制御回路の構成を示す回
路図である。
【図19】本発明の実施例10の動作説明図である。
【図20】本発明の実施例11の制御回路の構成を示す
回路図である。
【図21】本発明の実施例11の動作説明図である。
【図22】本発明の実施例12の制御回路の構成を示す
回路図である。
【図23】本発明の実施例12の動作説明図である。
【図24】本発明の実施例13の動作説明図である。
【図25】本発明の実施例14の主回路の構成を示す回
路図である。
【図26】本発明の実施例14の動作説明図である。
【図27】本発明の実施例15の主回路の構成を示す回
路図である。
【図28】本発明の実施例16の主回路の構成を示す回
路図である。
【図29】本発明の実施例16の制御回路の構成を示す
回路図である。
【図30】本発明の実施例17の制御回路の構成を示す
回路図である。
【図31】本発明の実施例17の動作説明図である。
【図32】本発明の実施例18の制御回路の構成を示す
回路図である。
【図33】本発明の実施例18の一変形例の主回路の構
成を示す回路図である。
【図34】本発明の実施例18の一変形例の制御回路の
構成を示す回路図である。
【図35】本発明の実施例19の主回路の構成を示す回
路図である。
【図36】本発明の実施例19の制御回路の構成を示す
回路図である。
【図37】本発明の実施例19の動作説明図である。
【図38】従来例1の主回路の構成を示す回路図であ
る。
【図39】従来例1の制御回路の構成を示す回路図であ
る。
【図40】従来例2の主回路の構成を示す回路図であ
る。
【図41】従来例2の制御回路の構成を示す回路図であ
る。
【図42】従来例2のスイッチングのタイミングを示す
波形図である。
【図43】従来例2の半波放電時の各部の動作を示す波
形図である。
【図44】従来例2のデューティ比を増加させたときの
各部の動作を示す波形図である。
【図45】従来例3の主回路の構成を示す回路図であ
る。
【図46】従来例3の制御回路の構成を示す回路図であ
る。
【図47】従来例3の片側のランプ異常時の各部の動作
を示す波形図である。
【図48】従来例3の両方のランプ異常時の各部の動作
を示す波形図である。
【符号の説明】
1 入力交流電源部 2 整流部 3 平滑部 4 高周波変換部 5 負荷部 6 直流分離部 7 検出部 8 基準電圧部 9 放電灯異常検出回路部 10 スイッチ制御部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力交流電源と、この入力交流電源を
    整流する整流部と、整流部の出力電圧を高周波電圧に変
    換する高周波変換部と、高周波変換部の出力から直流分
    を分離する直流分離部と、直流分を分離された高周波を
    印加される放電灯を含む負荷部と、高周波変換部の制御
    部と、直流分離部の電圧を検出する検出部と、基準電圧
    を生成する基準電圧生成部と、検出部の出力電圧と基準
    電圧とから放電灯の異常を検出する手段を有する放電灯
    点灯装置において、放電灯が正常なときに、直流分離部
    の電圧が低下すると基準電圧を低下させ、直流分離部の
    電圧が上昇すると基準電圧を上昇させる基準電圧補正手
    段を有することを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 高周波変換部は高周波でオン・オフさ
    れるスイッチング素子を含み、前記基準電圧補正手段は
    スイッチング素子のオンデューティの増減に応じて基準
    電圧を増減させる手段であることを特徴とする請求項1
    記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記基準電圧補正手段は、スイッチン
    グ素子のオンデューティに比例するように基準電圧を制
    御する手段であることを特徴とする請求項2記載の放電
    灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記基準電圧補正手段は、高周波変換
    部から出力される電圧の最大値の増減に応じて基準電圧
    を増減させる手段であることを特徴とする請求項1記載
    の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 前記基準電圧補正手段は、高周波変換
    部から出力される電圧の最大値に比例するように基準電
    圧を制御する手段であることを特徴とする請求項4記載
    の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 前記基準電圧補正手段は、高周波変換
    部から出力される1周期の平均電圧の増減に応じて基準
    電圧を増減させる手段であることを特徴とする請求項1
    記載の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 検出部の出力電圧と比較される基準電
    圧は第1及び第2の基準電圧を含み、第1の基準電圧は
    放電灯が正常であるときの検出部の出力電圧以上の値で
    あり、第2の基準電圧は放電灯が正常であるときの検出
    部の出力電圧以下の値であることを特徴とする請求項1
    乃至6のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 第1及び第2の基準電圧を放電灯が正
    常であるときの検出部の出力電圧に比例させたことを特
    徴とする請求項7記載の放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 第1及び第2の基準電圧の差が常に一
    定の値であることを特徴とする請求項7記載の放電灯点
    灯装置。
  10. 【請求項10】 第1及び第2の基準電圧のうち少な
    くとも一方が一定の値であることを特徴とする請求項7
    記載の放電灯点灯装置。
  11. 【請求項11】 基準電圧の遅れ時間を高周波変換部
    の出力の1周期より長く設定したことを特徴とする請求
    項1乃至10のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  12. 【請求項12】 基準電圧の遅れ時間を高周波変換部
    の出力の1周期より長く、入力交流電圧の半周期よりも
    短く設定したことを特徴とする請求項1乃至11のいず
    れかに記載の放電灯点灯装置。
  13. 【請求項13】 高周波出力から分離した直流電圧の
    変化を検出する微分回路を設けたことを特徴とする請求
    項1乃至12のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  14. 【請求項14】 ランプ電圧検出手段あるいはランプ
    電流検出手段の少なくとも一方を有することを特徴とす
    る請求項1乃至13のいずれかに記載の放電灯点灯装
    置。
  15. 【請求項15】 異なる特性の放電灯を負荷に有する
    ことを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の
    放電灯点灯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007115454A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Three-S:Kk 放電灯点灯装置およびその放電灯異常検出回路

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