JPH10320949A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JPH10320949A
JPH10320949A JP12443397A JP12443397A JPH10320949A JP H10320949 A JPH10320949 A JP H10320949A JP 12443397 A JP12443397 A JP 12443397A JP 12443397 A JP12443397 A JP 12443397A JP H10320949 A JPH10320949 A JP H10320949A
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JP
Japan
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shutter
slider
lower half
upper half
disk
Prior art date
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Pending
Application number
JP12443397A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichiro Nishizawa
恵一郎 西澤
Kazuyuki Fujio
一幸 藤尾
Akira Kawai
明 川井
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートリッジケースを組み立てる工程を
大幅に簡略化することができるディスクカートリッジを
提供する。 【解決手段】 シャッタ及びスライダを一体構造体とす
ることで部品点数を極めて削減するとともに、上ハーフ
及び下ハーフ外殻周囲部、上ハーフ及び下ハーフディス
ク媒体外周部の保護壁の少なくとも一部をインロ−構造
として設ける事で上ハーフ及び下ハーフのビスによるネ
ジ止め時の捻り応力による上ハーフ及び下ハーフのズレ
を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光磁気ディスク等の
ディスク状記録媒体を収納したディスクカ−トリッジに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光磁気ディスク等のディスク状記
録媒体は、非使用時に塵埃の付着等による汚損、他のも
のとの接触による損傷から生じる情報信号の書き込み及
び読み出しエラーを防止するために所定のケースに収納
されたディスクカ−トリッジとして用いられている。こ
のようなディスクカ−トリッジとしては、例えば図1に
示すようなものがある。本例では、上ハーフ1と下ハー
フ2からなる略方形の偏平なカートリッジケース10内
にディスク状記録媒体3が収納されており、下ハーフ2
には記録再生装置に装着したときに、収納されたディス
ク状記録媒体3を回転させる駆動軸を挿入するための駆
動孔及びディスク状記録媒体3の記録面の一部を露出さ
せ、情報の記録再生を行うためのヘッドを近接可能とす
るためのヘッド挿入孔が一体となった開口4が形成され
ており、上ハーフ1には書き込み時の磁気バイアス用マ
グネットを近接可能とするためのヘッド挿入孔5が形成
されている。さらに、これらの開口4、5からのディス
クカ−トリッジ内への塵埃の侵入等を防止するために、
ディスクカートリッジの非使用時にこれらの開口を閉塞
するシャッタ6が設けられており、このシャッタ6はカ
−トリッジケース10の記録再生装置への挿入側の端部
9に沿って摺動可能に設けられたスライダ7にビス40
等で取り付けられている。なお、このスライダ7はカー
トリッジケース10内の一隅に配設された捩りコイルバ
ネ8により、前記シャッタが前記開口を閉塞するように
付勢されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のデ
ィスクカ−トリッジでは、スライダ7を組み込んでディ
スクカートリッジケース10をネジ止め等で組み立て
る。この時、従来のディスクカ−トリッジは捻れ応力に
対して変形しやすいという問題があった。さらに、シャ
ッタ6を取り付け、ビス40でネジ止めした後、スライ
ダ用バネの方向を確認した上で挿入し、別部品のシャッ
タ押さえを取り付ける等の作業が必要となるため、部品
点数が多く、作業が煩雑であるという問題があった。本
発明の目的は、部品点数を削減し、作業を簡略化すると
共に、コスト低減を可能とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上ハーフと下
ハーフからなるカートリッジケース内にディスク状記録
媒体を回転可能に収納し、前記上下ハーフの少なくとも
一方に、少なくとも前記ディスク状記録媒体の記録面の
一部を露出させるヘッド挿入孔を有するとともに、前記
カ−トリッジケ−スの一端部に沿って摺動可能に設けら
れたスライダ部と、該スライダ部の摺動により前記ヘッ
ド挿入孔を開閉するシャッタ板とを一体に形成したシャ
ッタ・スライダ一体構造体を有するディスクカ−トリッ
ジにおいて、 (1)上ハーフ及び下ハーフ外殻周囲部1A、2A、上
ハーフ及び下ハーフディスク媒体外周部の保護壁1B、
2Bの少なくとも一部をインロ−構造として設ける事で
上ハーフ11及び下ハーフ12のビスによるネジ止め時
の捻り応力による上ハーフ11及び下ハーフ12のズレ
を防止した。
【0005】(2)さらに、インロ−構造部が弾性的に
嵌合する機能を保有し、相互にオ−バ−ラップする事で
上ハーフ及び下ハーフのズレを防止する事も可能とし
た。
【0006】(3)上記(1)で上ハーフ及び/又は下
ハーフのシャッタ−下部押さえ板を上ハーフ及び下ハー
フの一部として一体成形にて設ける事で従来別部品とし
て取り付ける必要のあったシャッタ−下部押さえ板を別
途張り付ける工程を省略可能とした。
【0007】(4)上記(1)又は(3)で上ハーフ及
び下ハーフを超音波により融着する事で上ハーフ及び下
ハーフのビスによるネジ止め工程を省略可能とした。
【0008】(5)シャッタ・スライダ一体構造体のス
ライダ部の前端部と後端部に形成されたスライダ−係合
構造部の先端部が、スライダ部の圧入用スリ部を有する
事で前記ディスクカートリッジケースを組み立てた後
に、シャッタ・スライダ一体構造体が容易に上下ハーフ
の対向する内面に形成された前記係合部に挿入される事
を可能とした。
【0009】(6)中心点に対し、形状的に左右対称な
構造の対称なシャッタ・スライダ一体構造体用バネを有
する事でバネ挿入時の前後左右の確認を不要とした。
【0010】なお、前記シャッタ・スライダ一体構造体
は合成樹脂の一体成形により形成されたものであること
が好ましく、その形成方法には特に制限はないが、射出
成形法、光造形法等の手法を使用することが好ましい。
射出成形法に使用される材料は特に制限はないが、成形
性、機械的強度等の関係から、ポリプロピレン(P
P)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリカ−ボネ−
ト(PC)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合体(ABS)、ポリブチルテレフタレ−ト(PB
T)、ポリエチレンテレフタレ−ト(PET)等が好ま
しい。また、このシャッタ・スライダ一体構造体のシャ
ッタ部及びスライダ部に各々異なる材料を用いる2色成
形法を使用することもできる。光造形法に使用される材
料も特に制限されないが、紫外線硬化型樹脂の使用が、
容易に形成可能であることから好ましい。
【0011】また、本発明のディスクカートリッジは前
記シャッタ・スライダ一体構造体が、前記上下ハーフの
対向する内面に形成されたリブ及び/又はグルーブから
なる係合部と、前記一体構造体のスライダ部に形成され
た前記係合部に係合する係合構造部により、前記カート
リッジケースの一端部に沿って摺動可能に保持されてい
ることが好ましく、また、このシャッタ・スライダ一体
構造体のスライダ部の摺動方向に沿う長さが、シャッタ
板のスライダ部摺動方向に沿う幅よりも長く、かつ、前
記係合構造部が該スライダ部の前端部と後端部に形成さ
れていることで安定的に摺動可能となるためさらに好ま
しい。このシャッタ・スライダ一体構造体のスライダ部
の前端部と後端部に形成された係合構造部の先端部が、
前記カートリッジケースを組み立てた後に、該係合構造
部を上下ハーフの対向する内面に形成された前記係合部
に挿入することができるように、該係合構造部先端部の
カートリッジケース厚み方向に沿う厚みが、カートリッ
ジケースの内部に向かって次第に薄くなる形状を有する
事は有効である。
【0012】以下に、本発明を図面を用いて更に詳細に
説明する。
【0013】図2は本発明のディスクカートリッジの一
実施例を示す分解斜視図であるが、本例は、JIS X
6272に規定された規格に従う従来の3.5インチ
光磁気ディスク用カートリジを基本として、そのシャッ
タとスライダの代わりに、それらを合成樹脂の射出成形
により一体に形成したシャッタ・スライダ一体構造体を
使用したものである。
【0014】上ハーフ11と下ハーフ12からなる略方
形の偏平なカートリジケース20内にディスク状記録媒
体13が収納されており、上ハーフ11又は下ハーフ1
2の少なくとも一方には、少なくともディスク状記録媒
体13の記録面の一部を露出させるヘッド挿入孔が設け
られている。なお、本例では、下ハーフ12には、記録
再生装置に装着したときに、収納されたディスク状記録
媒体13を回転させる駆動軸を挿入するための駆動孔及
びディスク状記録媒体13の記録面の一部を露出させ、
情報の記録再生を行うためのヘッドを近接可能とするた
めのヘッド挿入孔が一体となった開口14が形成されて
おり、上ハーフ11には書き込み時の磁気バイアス用マ
グネットを近接可能とするためのヘッド挿入孔15が形
成されている。この上ハーフ11及び下ハーフ12を形
成する材料としては、ポリカーボネート、ABS等が用
いられている。また、本例では、カートリッジケース2
0内に収納されたディスク状記録媒体は現行の3.5イ
ンチ光磁気ディスクであり、ディスクの中央には、ディ
スクを回転する駆動軸と磁気的に結合するための金属円
盤を有するハブ31が設けられている。
【0015】上下ハーフに設けられた開口からのディス
クカ−トリッジ内への塵埃の侵入等を防止するために、
カートリジの非使用時にはこれらの開口を閉塞するシャ
ッタ板16a、16bが、カ−トリッジケースの一端部
19に沿って摺動可能に設けられたスライダ部17とと
もに合成樹脂の射出成形により一体に形成されたシャッ
タ・スライダ一体構造体30が設けられている。なお、
本例では、シャッタ・スライダ一体構造体30のスライ
ダ部17は、カートリッジケースの記録再生装置への挿
入側端部19に沿って摺動可能に取り付けられており、
このスライダ部の摺動により、シャッタ板16a、16
bが前記開口14及びヘッド挿入孔15を同時に開閉す
るように構成されている。
【0016】シャッタ・スライダ一体構造体30のスラ
イダ部17の長さ(スライダ部の摺動方向に沿って測定
した長さ)は、シャッタの滑らかで確実な開閉動作を確
保するために、できるだけ長くすることが好ましく、シ
ャッタ板の幅(スライダ部の摺動方向に沿って測定した
長さ)よりも長く形成することが好ましい。
【0017】また、図3はシャッタ・スライダ一体構造
体のスライダ部の形状の一例を、一方のシャッタ板を省
略して示した斜視図であり、図4は上下ハーフの対向す
る内面の挿入側端部付近の形状の一例を示した斜視図で
あるが、シャッタ・スライダ一体構造体30のスライダ
部17の前端部と後端部(シャッタがヘッド挿入孔を閉
塞する際に移動する方向を前方とする)には、上ハーフ
11と下ハーフ12の対向する内面に挿入側端部19に
沿って形成されたリブ及び/又はグルーブからなる係合
部21、22と係合して、シャッタ・スライダ一体構造
体を摺動可能に保持する係合構造部23、24が形成さ
れている。
【0018】さらに、上ハーフ及び下ハーフ外殻周辺部
1A、2A、及び、上ハーフ及び下ハーフのディスク媒
体外周部保護壁1B,2Bが図8−(1)のような従来
の付き当て構造ではなく、図8−(2)、(3)、
(4)に示すような種々のインロ−構造とする事で従来
の上ハーフ及び下ハーフのビスによるネジ止め時に発生
する捻り応力による上ハ−フ11および下ハーフ12の
ズレを完全に防止する事が可能となった。さらに、図9
(1)に示すように従来別部品として取り付けていたシ
ャッタ・スライダ一体構造体のシャッタ下部の押さえ板
50を、図9−(2a、2b)、(3a、3b)に示す
様に上ハーフ11及び/又は下ハーフ12の一部として
一体成形にて設けた。これで、従来別部品となっていた
シャッタ下部押さえ板50を両面テ−プ等で接着する工
程を省略する事が可能となった。特に、本発明に使用し
ているシャッタ・スライダ一体構造体は射出成形等で製
作するので材質は合成樹脂となるため、その剛性の観点
から両ハ−フともにシャッタ・スライダ一体構造体のシ
ャッタ下部押さえ板50を一体成形にて設けることは極
めて有効である。
【0019】また、本発明において、シャッタ・スライ
ダ一体構造体のスライダ部30の前部に前部スライダ部
固定子23、前部スライダ圧入用スリ部25、後部に後
ろ側スライダ下部固定子27、後ろ側スライダ圧入用ス
リ部24を設け、更に前側スライダ下部固定子23をシ
ャッタ閉方向スライダ案内溝21に、後ろ側スライダ下
部固定子27をシャッタ開方向スライダ案内溝22に、
前後方向移動自由にはめ込み可能な構造とした。さら
に、図5及び図6は各々本例におけるスライダ部17の
前端部及び後端部に形成された係合構造部と、上下ハー
フの対向する内面に形成された係合部との係合状態を示
す断面図(スライダ部摺動方向に垂直な面での断面図)
であるが、各々の係合構造部の先端部(カートリッジケ
ースの内部へ向かう方向の先端部)25、26は、該係
合構造部先端部の厚み(カートリッジケースの厚み方向
に沿って測定した厚み)が、カートリッジケースの内部
に向かって次第に薄くなる形状を有しており、前記カー
トリッジケースを組み立てた後に、該係合構造部を上下
のハーフの対向する内面に形成された前記係合部に極め
て容易に挿入することが可能となるように製作した。
【0020】なお、このスライダ部17の後端部27に
は、カートリッジケース内の一隅に配設される図10に
示す様な、捩りコイルバネ18の一方の腕部の先端部を
係合するためのバネ係合部が形成されており、カートリ
ッジケースにシャッタ・スライダ一体構造体を取り付け
た後、捩りコイルバネ18を取り付けることにより、前
記シャッタ板が前記開口を閉塞するように付勢すること
ができる。さらに、このスライダ部17の後端部27に
は、捩りコイルバネ18を取り付ける際や、スライダ部
が摺動する際に、捩りコイルバネ18の一方の腕部の先
端部以外の部分の動きの妨げとならないように、割溝が
形成されていることが好ましい。
【0021】又、本捩りコイルバネ18は対称な形状の
バネ腕部18A及びバネ固定部18Cを設け、中央にバ
ネコイル部18Bを設ける事で形状を中心に対し左右対
称な構造とし、挿入時の左右確認作業を省略する事を可
能とした。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
細に説明する。
【0023】図2は本発明のディスクカートリッジの一
実施例を示す分解斜視図である。本例は、前述のよう
に、JIS X 6272に規定された規格に従う従来
の3.5インチ光磁気ディスク用カートリジを基本とし
て、そのシャッタとスライダの代わりに、それらをポリ
オキシメチレン(POM)の射出成形により一体に形成
したシャッタ・スライダ一体構造体を使用したものであ
る。なお、このシャッタ・スライダ一体構造体のスライ
ダ部及びシャッタ板の形状及び寸法も、基本的には上記
光磁気ディスク用カートリッジに用いられているものと
同等のものを用いた。
【0024】ポリカーボネート製の図2に示すような上
ハーフ11と下ハーフ12からなる略方形の偏平なカー
トリジケース20内に、ディスク状記録媒体13として
3.5インチ光磁気ディスクを収納したディスクカート
リッジを用い、カートリッジケースに形成された開口1
4、15を開閉するシャッタ板16a、16bと、カ−
トリッジケースの記録再生装置への挿入側の端部19に
沿って摺動可能に設けられるスライダ部17とをポリオ
キシメチレン(POM)の射出成形により一体に形成し
たシャッタ・スライダ一体構造体30を設けることによ
りディスクカートリッジを作製した。図7に示す様に、
上ハーフ及び下ハーフ外殻周辺部1A、2A並びに上ハ
ーフ及び下ハーフのディスク媒体外周部保護壁1B、2
Bを図8−(1)に示す様な従来の付き当て構造ではな
く、図8−(2)、(3)、(4)に示すような弾性嵌
合機能を有する形状のインロ−構造とした。この実施例
では全周に本インロ−構造を形成させたが、嵌合強度が
低下しない程度に部分的に形成する事もできる。
【0025】一方、図3に示す様に、シャッタ・スライ
ダ一体構造体30のスライダ部17の長さ(スライダ部
の摺動方向に沿って測定した長さ)は、シャッタの滑ら
かで確実な開閉動作を確保するために、シャッタ板の幅
(スライダ部の摺動方向に沿って測定した長さ)よりも
長く形成されており、また、このシャッタ・スライダ一
体構造体30のスライダ部17の前端部と後端部(シャ
ッタがヘッド挿入孔を閉塞する際に移動する方向を前方
とする)には、図4に示すような、上ハーフ11と下ハ
ーフ12の対向する内面に挿入側の端部19に沿って形
成されたリブ及びグルーブからなる係合部21、22と
係合して、このシャッタ・スライダ一体構造体を摺動可
能に保持する前側スライダ下部固定子23、後ろ側スラ
イダ圧入スリ部24が形成されている。本シャッタ・ス
ライダ一体構造体のスライダ部30の前部に前部スライ
ダ部固定子23、前部スライダ圧入スリ部25、後部に
後ろ側スライダ下部固定子27、後ろ側スライダ圧入ス
リ部24を設け、更に前側スライダ下部固定子23をシ
ャッタ閉方向スライダ案内溝21に後ろ側スライダ下部
固定子27をシャッタ開方向スライダ案内溝22に前後
方向移動自由にはめ込みが可能な構造に製作した。
【0026】さらに、図5及び図6に示すように、これ
らの係合構造部の先端部(カートリッジケースの中心部
へ向かう方向の先端部)25、26は、該係合構造部先
端部の厚み(カートリッジケース厚み方向に沿って測定
した厚み)が、カートリッジケースの中心部に向かって
次第に薄くなる形状を有している。
【0027】光磁気ディスクを収納してカートリッジケ
ース20を組立てた後、上記のシャッタ・スライダ一体
構造体30のスライダ部17の前端部と後端部に形成さ
れた係合構造部23、24を、カートリッジケースの挿
入側端部19の側から、カートリッジケース20内に押
し込むと、係合構造部先端部25、26の厚みは、先端
方向に向かって次第に薄くなるように形成されているの
で、容易に上下ハーフの間に挿入することができ、上下
ハーフの対向する内面に挿入側端部19に沿って形成さ
れたリブ及びグルーブからなる係合部21、22と係合
させることができる。これにより、シャッタ・スライダ
一体構造体をカートリッジケースの挿入側端部19に沿
って摺動可能に保持することができる。
【0028】この後、図10に示す様に、対称な形状の
バネ腕部18A及びバネ固定部18Cを設け、中央にバ
ネコイル部18Bを設けた捩りコイルバネ18をカート
リッジケース20内の挿入側端部の一隅に配設した。こ
の捩りコイルバネ18の一方の腕部の先端部をスライダ
部17の後端部27に形成されたバネ係合部に係合さ
せ、前記シャッタ板16a、16bが前記開口14、1
5を閉塞するように付勢することによりディスクカート
リッジを作製した。
【0029】さらに、図9の(2a,2b)、(3a,
3b)に示す様にシャッタ・スライダ一体構造体のシャ
ッタ部下部押さえ板50を上ハーフ11及び下ハーフ1
2の一部として一体成形にて設けた。これにより、シャ
ッタ・スライダ一体構造体が使用時に折れ曲がる様な異
常が発生する事を防止できた。
【0030】
【発明の効果】
(1)シャッタ及びスライダを一体構造体とすることで
部品点数を極めて削減するとともに、上ハーフ及び下ハ
ーフ外殻周囲部、上ハーフ及び下ハーフディスク媒体外
周部の保護壁の少なくとも一部をインロ−構造として設
ける事で上ハーフ及び下ハーフのビスによるネジ止め時
の捻り応力による上ハーフ及び下ハーフのズレを防止し
た。
【0031】(2)さらに、インロ−構造部が弾性嵌合
機能を保有し、相互にオ−バ−ラップする事で上ハーフ
及び下ハーフのズレをさらに防止する事も可能とした。
【0032】(3)又、上記(1)で上ハーフ及び/又
は下ハーフのシャッタ−下部押さえ板を上ハーフ及び/
又は下ハーフの一部として一体成形にて設ける事で、従
来の別部品として取り付ける工程を省略できた。
【0033】(4)さらに、上記(1)又は(3)で上
ハーフ及び下ハーフを超音波により融着する事で上ハー
フ及び下ハーフのビスによるネジ止めを省略した。
【0034】(5)さらに、シャッタ・スライダ一体構
造体のスライダ部の前端部と後端部に形成されたスライ
ダ−係合構造部の先端部が、カートリッジケース厚み方
向に沿う厚みが、カートリッジケースの内部に向かって
次第に薄くなる形状とする事で、前記カートリッジケー
スを組み立てた後に、該係合構造部を上下ハーフの対向
する内面に形成された前記係合部に容易に挿入すること
を可能とした。
【0035】(6)また、中心点に対し、形状的に左右
対称な構造のシャッタ・スライダ一体構造体用バネを有
する事でバネ挿入時の前後左右の確認を不要とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のディスクカ−トリッジの一例を示す分解
斜視図である。
【図2】本発明のディスクカートリッジの実施例を示す
分解斜視図である。
【図3】実施例のシャッタ・スライダ一体構造体のスラ
イダ部及びその前端部と後端部に形成された係合構造部
を示す斜視図である。
【図4】実施例の上下ハーフの対向する内面に挿入側端
部に沿って形成された係合部を示す斜視図である。
【図5】実施例のスライダ部の前端部に形成された係合
構造部を示す部分断面図である。
【図6】実施例のスライダ部の後端部に形成された係合
構造部を示す部分断面図である。
【図7】実施例の上下ハ−フの内部構造を示す平面図で
ある。(A)上ハ−フ、(B)下ハ−フ
【図8】従来および実施例の上下ハ−フ外殻周辺部とデ
ィスク媒体外周部保護壁の接合状態を示す斜視図であ
る。 (1)従来の接合状態、(2)、(3)、(4)本発明
の接合状態の一例
【図9】従来のシャッタ押さえ板及び一体成形により形
成されたシャッタ押さえ部を示す部分断面図である。 (1)従来のシャッタ押さえ板、(2a、2b)及び
(3a,3b)一体成形により形成されたシャッタ押さ
え部
【図10】実施例のバネの形状を示す説明図である。
【符号の説明】
1、11 : 上ハーフ 1A、2A : ハ−フ外殻周辺部 1B、2B : ディスク媒体外周部保護壁 2、12 : 下ハーフ 3、13 : ディスク状記録媒体 4、14 : 開口 5、15 : ヘッド挿入孔 6 : シャッタ 16a、16b : シャッタ板 7 : スライダ 17 : スライダ部 8、18 : 捩りコイルバネ 18A : 捩りコイルバネ腕部 18C : 捩りコイルバネ固定部 18B : 捩りコイルバネ部 9、19 : 挿入側端部 10、20 : カートリッジケース 21、22 : 係合部 23、24 : 係合構造部 25、26 : 係合構造部先端部 27 : スライダ部後端部 30 : シャッタ・スライダ一体構造体 40 : ビス 50 : シャッタ−押さえ板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上ハーフと下ハーフからなるカートリッ
    ジケース内にディスク状記録媒体を回転可能に収納し、
    前記上下ハーフの少なくとも一方に、少なくとも前記デ
    ィスク状記録媒体の記録面の一部を露出させるヘッド挿
    入孔を有するとともに、前記カ−トリッジケ−スの一端
    部に沿って摺動可能に設けられたスライダ部と、該スラ
    イダ部の摺動により前記ヘッド挿入孔を開閉するシャッ
    タ板とを一体に形成したシャッタ・スライダ一体構造体
    を有するディスクカ−トリッジにおいて、上ハーフ及び
    下ハーフ外殻周囲部、上ハーフ及び下ハーフディスク媒
    体外周部の保護壁の少なくとも一部をインロ−構造とし
    て設ける事を特徴とするディスクカ−トリッジ。
  2. 【請求項2】 インロ−構造部が弾性嵌合機能を保有す
    る事を特徴とする請求項1記載のディスクカ−トリッ
    ジ。
  3. 【請求項3】 上ハーフ及び下ハーフのシャッタ・スラ
    イダ一体構造体のシャッタ部下部押さえ板を上ハーフ及
    び/又は下ハーフの一部として一体成形にて設ける事を
    特徴とする請求項1記載のディスクカ−トリッジ。
  4. 【請求項4】 上ハーフ及び下ハーフが超音波により融
    着されている事を特徴とする請求項1又は請求項3記載
    のディスクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 シャッタ・スライダ一体構造体のスライ
    ダ部の前端部と後端部にスライダ圧入用スリ部を有する
    ことを特徴とする請求項1、3又は4記載のディスクカ
    −トリッジ。
  6. 【請求項6】中心点に対し、形状的に左右対称な構造の
    シャッタ・スライダ一体構造体用バネを有する事を特徴
    とする請求項1、3、4又は5記載のディスクカ−トリ
    ッジ。
  7. 【請求項7】シャッタ・スライダ一体構造体が合成樹脂
    の一体成形により形成されている事を特徴とする請求項
    1〜6のいずれか1項に記載のディスクカ−トリッジ。
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