JPH10320609A - 枚数確定手段を備えた紙葉類取扱装置 - Google Patents

枚数確定手段を備えた紙葉類取扱装置

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JPH10320609A
JPH10320609A JP9129302A JP12930297A JPH10320609A JP H10320609 A JPH10320609 A JP H10320609A JP 9129302 A JP9129302 A JP 9129302A JP 12930297 A JP12930297 A JP 12930297A JP H10320609 A JPH10320609 A JP H10320609A
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Japan
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sheet
separating
discriminating
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Application number
JP9129302A
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English (en)
Inventor
Yutaka Ikeda
裕 池田
Masao Okayama
正男 岡山
Itsunori Uchiumi
厳紀 内海
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication of JPH10320609A publication Critical patent/JPH10320609A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置内で重送により枚数が確定できない異常
紙葉類が発生した場合、重送紙幣を1枚ずつ分離し、再
度鑑別することにより、以上紙幣が発生しても種類及び
枚数を自動的に確定できる紙葉類取扱装置を提供する。 【構成】 低速回転するベルト124と131が重送紙
幣を押さえつけ、高速回転するベルト136、ローラ1
37が紙幣の先端部を引き抜くことで、重送紙幣を1枚
づつに分離をすることができ、再鑑別することで種類及
び枚数を確定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】紙葉類を取り扱う装置のう
ち、鑑別手段によって紙葉類の種類や枚数を判定不可能
である異常紙葉類の取り扱い機構を備えた紙葉類取扱装
置に関し、特に現金自動取引装置において有効な取扱装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の現金自動取引装置では、鑑別手段
などにより、紙幣の種類や枚数が判定不可能である異常
紙幣は、装置内で再利用不可能な形で集積される。その
ために、装置内の紙幣の総量の把握は、装置による正常
紙幣の計数と、人手による異常紙幣の種類と枚数の計数
によって行われる必要があった。
【0003】そこで人手による異常紙幣の計数を自動化
するための手段として、特開平3−57095号公報に
記載されているように、リジェクトされた紙幣を収納庫
に還流させ、再度鑑別をする装置がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記公報に記
載されている構成では、異常紙幣、特に重送した紙幣を
収納庫に還流すると、集積の際に滞留する危険性が高
く、紙詰まりのために装置自体が止まってしまう場合が
多く、結局人手による回収及び種類や枚数の確定を行わ
なければならないため、運用を自動化することは難しか
った。
【0005】そこで、本願発明の目的は特に重送に対応
可能な異常紙葉類取扱い機構を備えた紙葉類取扱装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明においては、装置内で再利用可能な形で集
積・分離する方法をとる。具体的には、異常紙葉類を搬
送路内の搬送ベルト内に一時的に集積・保持し、再び1
枚ずつ分離する。再分離の際に集積保持手段と分離手段
とのベルトに速度差をつけることによって、重送された
紙葉類の1枚のみを分離することができる。その後異常
紙葉類が再び鑑別により種類や枚数の判定を受けること
で、装置内の全紙葉類の種類と枚数の確定が可能とな
る。さらに異常紙葉類を搬送路内の搬送ベルト内に一時
的に集積し、再び1枚ずつ分離する過程において、紙葉
類の状態を正常なものとする機構を付加することによ
り、装置内の全紙葉類の種類と枚数の確定能力がさらに
向上する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を紙葉類取扱装
置として現金自動取引装置を例に取り、図を用いて説明
する。現金自動取引装置のため紙葉類としては紙幣が該
当する。
【0008】図1に、異常紙幣取扱機構14を備えた現
金自動取引装置の概略を示す。異常紙幣取扱機構14以
外は通常の現金自動取引装置と同様であるため、装置全
体の構成については簡単に説明する。
【0009】現金自動取引装置15において、入出金口
1は、紙幣を装置内に収納したり、装置内から取り出す
際に、受け渡しをする場所である。入出金口現金取扱機
構2は、入出金口1より外部から挿入された紙幣を集積
し、1枚ずつ分離し送り出したり、装置内部にある紙幣
を集積し、入出金口1に一括して送り出したりするもの
である。
【0010】紙幣鑑別手段4は、装置内に取り込まれた
或いは装置外に送り出す紙幣の種類と枚数を判定するも
のである。表裏反転機構5は、紙幣の表裏を反転させ揃
えるためものである。
【0011】集積分離機構11、12及び13は、装置
内に取り込まれ、かつ鑑別手段4によって種類と枚数が
確定した紙幣を集積させ、機構内に含む収納容器へ収納
させたり、外部より紙幣を装置外へ取り出す場合に収納
容器に集積された紙幣を分離して送り出させるものであ
る。一時集積分離機構8は、外部から取り込まれた紙幣
を一時的に集積したり、集積紙幣を一枚ずつ分離した形
態で送り出したりするものである。集積分離機能を持た
ない紙幣堆積カセット10は、一時集積分離機構8によ
り集積分離機構11、12及び13内に収納されている
紙幣を外部へ一括して取り出したり、逆に集積分離機構
11、12及び13内に一括して装填するために必要な
収納庫である。
【0012】異常紙幣取扱機構14は、鑑別手段4によ
って種類と枚数を確定できなかった異常紙幣を一時的に
集積し、一枚ずつ再分離を行うことによって、鑑別手段
4へ再搬送するものである。集積容器6、7及び9は、
鑑別手段4により種類及び枚数を判定できず、異常紙幣
取扱機構14によって再鑑別され、種類と枚数が確定し
たが現金自動取引装置内で搬送するにはふさわしくな
い、或いは顧客に返却するのにふさわしくないと判断さ
れた紙幣(例えば、欠損状態のもの)を保管する場所で
ある。搬送路3は、それぞれの機構を連結させ、紙幣を
搬送するものである。
【0013】図2に、本現金自動取引装置の動作を示
す。入出金口現金取扱機構、集積分離機構または一時集
積分離機構の分離機構20より集積紙幣は分離され、送
り出される。そして搬送路21を通り、鑑別手段4によ
って種類と枚数を判定される。その後、搬送路22を通
り搬送路切り替え手段23により搬送路24へと搬送さ
れ、入出金口現金取扱機構、集積分離機構または一時集
積分離機構の収納庫(図示せず)を含有する集積機構2
5へと送られる。この集積機構25によって紙幣は装置
内に収納されたり、分離機構20に搬出され再び分離さ
れたり、入出金口1に搬出されたりする。
【0014】一方、鑑別手段4によって種類と枚数を確
定できなかった異常紙幣は、搬送路切り替え手段23に
より搬送路27を経由し、異常紙幣取扱機構14へ搬送
され、機構内に集積される。異常紙幣取扱機構14は、
装置内への紙幣の取り込みや装置外への紙幣の搬出が行
われていない空き時間に、集積した異常紙幣を、1枚ず
つ分離し送りだし、搬送路28を通り、場合によっては
スキューやシフトをした異常紙幣を正常な状態に復帰さ
せる状態修正機構29,搬送路30,搬送路21を通
り、鑑別手段4に搬送される。そして再び種類と枚数を
判定する。
【0015】状態修正機構29は、図2に示すように異
常紙幣取扱機構14の後段に設置されても良いし、ある
いは前段に設置されても良いし、あるいは異常紙幣取扱
機構14の中に含有されてもよい。
【0016】異常紙幣取扱機構14により再分離され、
鑑別手段4により種類と枚数の確定が完了した異常紙幣
のうち、正常な紙幣を集積する機構へ集積可能な状態で
あると鑑別手段4が判定した場合、正常な紙幣を集積す
る機構へと搬送、集積する。集積不可能な状態であれ
ば、異常紙幣取扱機構14へ再度搬送し、状態修正機構
29により状態を更に修正された後、紙幣鑑別手段4に
より再度判定される。
【0017】ここで、異常紙幣取扱機構14においても
正常な紙幣の搬送状態に修正されない異常紙幣について
は、30に示される搬送ルートよりはずれ、先にも述べ
たような専用の集積容器6,7及び9に集積される。
【0018】異常紙幣取扱機構14による分離は、装置
へのアクセスがある一定時間以上ない場合に行われ、外
部からのアクセスがあった場合には、取り扱い中の紙幣
の処理が終了次第、外部からの指令による動作を行うよ
うになっている。
【0019】図3に、異常紙幣取扱機構の構成例を示
し、異常紙幣を集積及び分離する動作を説明する。鑑別
手段において種類と枚数を確定できなかった異常紙幣
は、ベルト支持部材103、104、105及び106
によって支持された搬送ベルト107と、ベルト支持部
材101などによって支持された搬送ベルト102との
間に挟持された状態で鑑別手段から矢印Pのように搬送
される。さらに、ベルト支持部材108、109及び1
10によって支持された搬送ベルト111と搬送ベルト
107とに挟持されて搬送される。
【0020】搬送ベルト107と搬送ベルト111との
挟持状態が解消する付近に、異常紙幣の搬送路を変更す
るために設けられた搬送路切り替え手段112が図3に
示すように搬送ベルト107の移動方向を遮るように挿
入されることによって、ベルト支持部材108の外周に
巻きついた搬送ベルト111と搬送路切り替え手段11
2とのすきまと通り、さらに搬送ガイド113と搬送ベ
ルト111とのすき間を通り、搬送方向を変更する。
【0021】次に異常紙幣の両端をベルト支持部材10
8の回転中心方向に押し上げるために設けられた変形付
与部材115によって、進入してきた異常紙幣は両端が
押し上げられる。また既に集積された異常紙幣は変形付
与部材123によって、その両端を変形付与部材の中心
軸と反対の方向に変形させられる。故に新規に集積しよ
うとする異常紙幣の両端押し上げと、進行方向に既に集
積されている異常紙幣の両端押し下げによって、集積の
際に双方の干渉を避けることが可能である。
【0022】変形付与部材115によって変形を受けつ
つ、搬送ガイド114に沿って搬送される異常紙幣は、
状態修正機構400によって状態を修正されつつ、ベル
ト支持部材116、117、118、119、121及
び変形付与部材123に支持された搬送ベルト124
と、ベルト支持部材120、122、126及び125
によって支持されている搬送ベルト127とが作り出す
取り込み口へと進入し、搬送ベルト124と127にX
点で挟持開始され、集積、搬送される。
【0023】あとで詳細は説明するが、取り込まれた異
常紙幣は、搬送方向の長さ相当分だけ搬送ベルト124
と127に挟持され、取り込まれる。さらに一定の距離
だけ逆に搬送され、次の異常紙幣の取り込みを待ち受け
る。次の異常紙幣は、先行の集積した異常紙幣の先端か
ら一定長さずらされた状態で重なるように集積するよう
に制御されている。搬送ベルト124と127によって
搬送される紙幣は、搬送ガイド128によって、搬送ベ
ルト124と、ベルト支持部材129と130によって
支持された搬送ベルト131とに挟持され搬送される。
【0024】異常紙幣先端を一定長さだけずらした状態
で集積された異常紙幣を一枚ずつ分離するために、搬送
ベルト124と131から成る保持搬送手段によって挟
持された異常紙幣は徐々に搬送され、搬送ガイド132
と133のすきまを通って、高速で回転するゴムローラ
部材137と、ベルト支持部材134と135によって
支持された搬送ベルト136から成る分離力付与手段に
よって一枚ずつ分離させられる。この際、ゴムローラ部
材137と搬送ベルト136が異常紙幣を挟持・搬送を
開始した時に、搬送ベルト124と131の搬送は停止
し、分離されようとしている異常紙幣以外が同時に分離
されないように保持するようになっている。この分離機
構については後に図9を用いて詳細を説明する。
【0025】1枚ずつ分離された異常紙幣は搬送ベルト
136と、ベルト支持部材139と140によって支持
された搬送ベルト141によって搬送され、さらに搬送
ガイド142によって搬送方向を変えながら、矢印Sの
方向へ搬出される。以上、図3において説明した機構に
よって、鑑別手段において種類と枚数が確定できなかっ
た異常紙幣を再利用可能な形態で集積し、かつ1枚ずつ
再分離することによって、再び鑑別をして種類と枚数を
確定することが可能となる。
【0026】また次に述べるような、状態を変更(例え
ば、姿勢を修正など)する状態修正機構を設けることに
よって、鑑別手段において種類と枚数が確定できなかっ
た異常紙幣の確定率を向上させ、さらに正常な紙幣とし
て集積可能な状態に修正されていれば、正常紙幣収納場
所へ搬送することにより、装置内の集積紙幣の有効利用
が可能となる。
【0027】図4に、上記の状態修正機構の構成の一例
を示し、動作を説明する。球体401は、複数のローラ
402、403などと、スラストベアリング404から
なる球体支持部405によって回転自由に支持されてい
る。さらに球体支持部405は受け面406に支持され
ており、球体401の球面の一部が受け面406に対し
て球体支持部405がある面と反対側の面側に飛び出た
構成となっている。
【0028】球体401は、モータ408に駆動される
駆動ローラ407と、モータ410に駆動される駆動ロ
ーラ409とに接触しており、2つの駆動ローラが回転
することにより回転する。異常紙幣は受け面406から
飛び出た球体401の一部の球面と図示していないが搬
送ガイドとのすきまを通過し、通過する際に球体401
をローラ409により回転させることでスキュー、ロー
ラ407を回転させることでシフトをそれぞれ修正す
る。
【0029】図5に、正常紙幣を取り扱う場合の機構を
示し、正常紙幣を取り扱う動作を説明する。矢印Pの方
向より搬送されてきた正常紙幣は、ベルト支持部材10
1等に支持された搬送ベルト102と、ベルト支持部材
103、104、105及び106によって支持された
搬送ベルト107によって挟持・搬送される。さらに、
搬送ベルト107と、ベルト支持部材108、109及
び110によって支持された搬送ベルト111によって
搬送される。
【0030】ここで鑑別手段によって紙幣の種類と枚数
が確定された場合、搬送路切り替え手段112は、搬送
ベルト107と111とが作る搬送面に平行に移動す
る。正常紙幣は、搬送路切り替え手段112と搬送ベル
ト107のすきまを通過し、搬送ガイド143によって
方向を変更され、ベルト支持部材144、145及び1
46に支持された搬送ベルト147と、ベルト支持部材
148と149によって支持された搬送ベルト150に
よって挟持・搬送される。そして矢印Qの方向の後段の
搬送路へ搬出される。
【0031】矢印Qの後段の搬送路或いは図示しない集
積分離機構や収納庫、クリーン化機構等別の機構より搬
送されてきた紙幣は、矢印Rの方向よりローラ部材13
8と、ベルト支持部材139と140によって支持され
た搬送ベルト141によって機構内に送り込まれ、搬送
ガイド150と搬送ベルト141のすきまを通って、ベ
ルト支持部材134と135によって支持された搬送ベ
ルト136と、搬送ベルト141とに挟持され、搬送さ
れる。さらに搬送ガイド142によって搬送方向を変更
させられて矢印Sの方向へ搬出され、別の機構(例えば
集積分離機構11、12または13等)へと送られる。
【0032】図6に、図3において説明した異常紙幣取
扱機構の集積機構の拡大図を示し、説明する。異常紙幣
はベルト支持部材106などによって支持される搬送ベ
ルト107と、ベルト支持部材108、109及び11
0によって支持される搬送ベルト111とに挟持され搬
送される。そして搬送路切り替え手段112によって搬
送ガイド113及び114にしたがって変形付与部材1
15を通過する。この時搬送ガイド114に対向する状
態修正機構400により状態が、鑑別手段により種類や
枚数が判別可能な状態に修正される。変形付与部材11
5によって、異常紙幣の両端は搬送面より上方にはね上
げられる。これによって上流側の搬送路にすでに集積・
堆積している異常紙幣との集積時の相互干渉を避けるこ
とが可能である。
【0033】さらに紙幣は、変形付与部材123、ベル
ト支持部材116、117などによって支持される搬送
ベルト124と、ベルト支持部材122、125などに
よって支持される搬送ベルト127に挟持され、ベルト
間に取り込まれる。変形付与部材123によって既に集
積されている異常紙幣の両端は変形付与部材123の回
転中心と反対側の方向へ押し下げられ、新規に集積しよ
うとする異常紙幣との干渉を避ける効果がある。本実施
例では、新規に集積する異常紙幣と既に集積している異
常紙幣との双方を変形させるべく変形付与部材を設けて
いるが、装置構成や紙幣の種類によっては、片側のみに
設けても良い。
【0034】ベルト支持部材108に巻きつけてある搬
送ベルト111と変形付与手段115とによる挟持点
と、変形付与部材123に巻きつけられた搬送ベルト1
24と搬送ベルト127とによる挟持点との距離Hは、
紙幣の搬送方向の長さをdとしたとき、H=d/2〜d
が望ましい。このようにHを設定することにより挟持力
の消失による紙幣の滞留や紙幣への変形付与が不十分に
なることを抑制することが可能である。
【0035】なぜならば、この距離に設定すれば、紙幣
が上流側挟持をはずれる前、或いははずれる直前にスタ
ック部での挟持・搬送が開始することができる。しか
し、この距離よりも短い場合は紙幣が前後でともに挟持
されるため、変形付与が十分に行えない。また、長い場
合は挟持なしの場合が生じ搬送不能に陥るからである。
【0036】搬送ベルト127と124を動かすタイミ
ングは、異常紙幣通過を検知する検出手段151によっ
て行われる。この検出手段151の位置と、搬送ベルト
124と127の作る挟持点との距離Lは、搬送速度と
集積堆積異常紙幣の集積間隔に依存する。また、検出手
段151の設置位置は、異常紙幣が集積開始される位置
よりも上流側にある。
【0037】図7に集積機構の動作を説明する。異常紙
幣は搬送ベルト107及び111に挟持されながら搬送
され、搬送路切り替え手段112によって搬送方向を変
えられる。さらに、搬送ガイド113、114に沿うよ
うに搬送され、状態修正機構400を通過し、状態を修
正しつつ、搬送される。搬送される異常紙幣は変形付与
部材115によって端部を搬送ガイド114側にはね上
げられる。このはね上げによって既に集積されている異
常紙幣との干渉を抑止し、滞留を防止する。
【0038】さらに異常紙幣が搬送されると検出手段1
51によって通過が検知される。検出手段151により
以上紙幣の通過情報として、紙幣挟持部付近の通過タイ
ミングや搬送方向の長さ、或いは紙幣の搬送状態(例え
ばスキュー状態)が出力され、それぞれ情報保持手段に
より内容を保存される。検出手段151により紙幣の通
過検知信号が発せられると、集積部の搬送ベルト124
及び127が駆動され、集積手段へ取り込まれる。この
時駆動のタイミングは、異常紙幣500aに示すように
先端が変形付与部材123による挟持点Xに到達した時
である。そして最後尾をベルト間に取り込むまで行われ
る。
【0039】その後、次の異常紙幣の集積準備のため、
既に収納されている紙幣の挟持先端からずらし量Eだけ
ずらして収納されるように取り込み方向と逆方向へ搬送
される。ずらし量Eを確保することにより後段の分離機
構での分離制度を向上させる。そして、既に集積された
異常紙幣500b上へ新たに集積する紙幣500aを配
置するようにして500f、500e、500d、50
0c、500bのようにお互いに重なりを持ったずらし
状態で集積される。
【0040】また、以上紙幣の通過情報のうち、搬送方
向の長さの累積値と集積機構に集積可能な最大集積長さ
とを比較することにより、以上紙幣の取り込みを中止し
たり、分離動作を行うなどの制御を行う。
【0041】このように重なった状態で集積することに
より、多数の異常紙幣を省スペースで集積でき、また、
搬送時に紙詰まりを生じにくくなる。さらに、一部を重
ねて集積するために、取り込み方向と逆方向への切り替
えを繰り返し行うことで、特にベルト支持部材のように
曲がった面において、内側と外側のベルトの速度差によ
り、完全に重なった紙幣の一部がずれ、確実に1枚づつ
に分離可能な状態になり、後に述べる分離機構へ搬送さ
れる。
【0042】図8に集積機構に使用されている変形付与
部材やベルト支持部材の斜視図を示し、その構成を示
す。なお、図6中の変形付与部材115も類似した構成
となっているので併せて説明する。図6中のベルト支持
部材116は、軸1160に例えば3個のプーリ116
1、1162及び1163が配置されており、おのおの
のブーリに搬送ベルト1241、1242及び1243
が巻きつけられている。また図6中のベルト支持部材1
22も同様で軸1220に例えば3個のプーリ122
1、1222及び1223が配置されており、おのおの
のブーリに搬送ベルト1271、1272及び1273
が巻きつけられている。
【0043】図6中の変形付与部材123は、軸123
0とプーリ1231、1232及び1233と、例えば
ポリミイドのような材料で作られたシートを図に示すよ
うに放射上に配置した変形付与ローラ1234と123
5とから成る。変形付与ローラは3つのプーリの外側に
配置することにより、異常紙幣の両端を変形させるよう
になっている。図6中の変形付与部材115は、この変
形付与ローラが両端のプーリの側壁側にそれぞれ1箇所
ずつと中央のプーリの両側の計4箇所取り付けられてい
るもので、異常紙幣の両端の変形とともに中央部も変形
させ、かつ搬送する力を付与する役割も持つ。
【0044】両側の変形付与ローラは、スキューなどに
よりみかけ上の紙幣の幅が減少する場合にも対応できる
ように、プーリのすぐ外側設置し、通常の変形付与ロー
ラよりも狭い幅とすると良い。
【0045】図9に、図3において説明した取扱い機構
の分離機構の拡大図を示し、構造及び動作を説明する。
ベルト支持部材130などに支持されている搬送ベルト
131と、ベルト支持部材118などに支持されている
搬送ベルト124との間に挟持され、一部を重ねた状態
で集積している異常紙幣群は、低速で矢印D1方向へ搬
送される。さらに、搬送ガイド132及び133によっ
て搬送方向をガイドされながら搬送される。搬送ガイド
132及び133のすきまを搬送されている時に、検出
手段列152によって通過が認められると、ゴムローラ
ー部材137とベルト支持部材134などに支持された
搬送ベルト136が高速回転を開始する。ゴムローラー
部材137と搬送ベルト136との挟持部に搬送されて
きた異常紙幣が到達すると、異常紙幣の先端部へ分離力
が付与され、矢印D2方向に搬送される。
【0046】この時検出手段列153によって、分離さ
れた異常紙幣を検知すると、集積した異常紙幣群を搬送
していた搬送ベルト131及び124は停止し、分離し
ようとする異常紙幣以外が搬送ベルト136とゴムロー
ラー部材137の挟持部に突入しないように保持する。
搬送ベルト136とゴムローラー部材137によって分
離させられた異常紙幣は、搬送ベルト136と、ベルト
支持部材139などに支持された搬送ベルト141とに
よって挟持され、次の機構へと搬送される。
【0047】ここで、搬送ベルト124を支持するベル
ト支持部材118と、搬送ベルト131を支持するベル
ト支持部材131の配置間隔J及びKは調節可能に支持
されている。ここで(K≠0)、(J<(ベルト支持部
材118の外径)/2+(ベルト支持部材130の外
径)/2+(搬送ベルト124の厚み)+(搬送ベルト
131の厚み))であることが望ましい。ゴムの弾性に
より異常紙幣群を挟持することになり、間に挟まれる異
常紙幣群の厚みに応じた挟持力が付与できるからであ
る。
【0048】このように構成することによって、意図的
に一部を重ねて集積されている異常紙幣は当然のこと、
重送のためにこの機構へ送られてきた再鑑別が必要な異
常紙幣も、分離機構によって1枚ずつ分離させられ、後
段の搬送路へと導かれ、再び鑑別手段へ送られ、再鑑別
される。
【0049】図10に、図3のA方向より見た図を示
し、検出手段のレイアウトについて説明する。側壁15
4と155に挟まれた部分に搬送路がある。異常紙幣の
分離を行う場合、搬送は、軸156に取り付けられたプ
ーリ157、158及び159に支持された搬送ベルト
160、161及び162と、図示していないが同様の
構成である搬送ベルトとの間に挟持して低速で行われ
る。さらに異常紙幣を分離するためのゴムローラー部材
は、軸163とゴムローラー164、165及び166
とから成っており、図示していないが同様の構成を持つ
ゴムローラー部材と対向して配置した構成と成ってい
る。
【0050】ゴムローラー部材を起動させる検出手段は
1521、1522、1523、1524、1525及
び1526である。また低速搬送している搬送ベルト1
60、161及び162を停止させるための信号を出力
する検出手段は1531、1532、1533、153
4、1535及び1536である。これらの検出手段は
図に示すように搬送方向に直交する方向に設置する。そ
して、2つの検出手段列の距離をM、それぞれの検出手
段の間隔をN、そして図7で定義したずらし量Eとの関
係において、(異常紙幣の搬送方向の長さ)/2>M>
E>N/2となるように構成することが望ましい。
【0051】図11に、分離機構のレイアウトの第2案
を示し、その構造・動作を説明する。側壁200と20
1に囲まれた部分が搬送路となっている。この時異常紙
幣は、軸210に取り付けられたプーリ211に巻きつ
けられた搬送ベルト212と、軸220に取り付けられ
たプーリ221及び222に巻きつけられた搬送ベルト
223及び224とから成る搬送路上部と、搬送路上部
と同様な構成の搬送路下部(図示せず)によって搬送さ
れる。さらに軸240に取り付けられたゴムローラー2
41と、軸250に取り付けられたゴムローラー251
及び252によって、集積した異常紙幣群は1枚ずつ分
離させられる。
【0052】分離動作を説明すると、まず、搬送ベルト
223、212及び224によって低速搬送されてきた
異常紙幣群は、検出手段230、231、232、23
3、234及び235のいずれかを通過することによっ
て、ゴムローラー241、251及び252を回転させ
る。この時の回転速度は、搬送ベルト223、212及
び224による搬送速度よりも高速で、後段の搬送路の
搬送速度を超えないように設定される。
【0053】次に搬送ベルト223、212及び224
によって搬送されてきた異常紙幣群の先頭紙幣がゴムロ
ーラー251、241及び252のいずれかに挟持さ
れ、搬送速度差によって異常紙幣群から引き抜かれる。
引き抜かれた異常紙幣は、検出手段260、261、2
62、263、264及び265上を通過する。この時
検出手段より通過信号が発せられ、搬送ベルト223、
212及び224による搬送は停止させられる。搬送ベ
ルト223、212及び224による搬送を停止させる
ことにより、分離しようとする先頭以外の異常紙幣を搬
送ベルト223、212及び224が挟持し、2枚以上
の分離を抑制する。
【0054】図11のように配置することによって、図
10の構成の場合と異なる以下のような効果が発生す
る。すなわち図11のように配置すると、スキューした
紙幣に対しても、少なくとも2つ以上のプーリあるいは
ゴムローラーによって挟持するようになっているので、
分離時の姿勢を変化や、2枚以上の分離を抑制すること
が可能である。
【0055】図12に検出手段と搬送路のモーター駆動
の制御フローを示し、各機構の動作のタイミングを説明
する。現金自動取引装置内の分離機構から分離させられ
た紙幣は、鑑別手段に取り込まれ、異常紙幣が発生した
場合、信号300のようにLOWからHIGHへ変化す
る。また鑑別手段では、紙幣の搬送方向の見かけの長さ
Tを信号301のように検出する。
【0056】この信号301は図示しない複数の紙幣検
出手段から得られる信号の論理和(各信号のいずれかが
HIGHであれば,HIGHの信号を出力する)によっ
て得られる。さらに複数の紙幣検出手段から得られる信
号のLOWからHIGHへ変化するタイミングを信号毎
に検出することにより、紙幣の搬送状態を予測すること
ができる。そして、この検出した長さTの情報を長さ情
報保持手段(図示せず)に保存しておき、下記に述べる
集積動作の時間を決定に利用する。
【0057】異常紙幣発生の信号を検知した時、本発明
の機構に取り込むために異常紙幣が搬送路切り替え手段
に接近するタイミングを見計らってタイミング信号30
8のように搬送路切り替え(本発明の機構への取り込み
搬送路切り替え手段位置)を信号302によって行い、
異常紙幣が集積手段に集積開始される直前に、集積手段
を動作させる。
【0058】次に異常紙幣が集積機構入口に進入する
と、集積機構通過検出手段が信号303のようにLOW
からHIGHへ通過を検知し、タイミング信号309を
発信して、信号304のようにスタック部のモータを駆
動する。この時、異常紙幣を取り込むのに必要なモータ
の回転速度は、前段の搬送路の搬送速度と同等かそれ以
上であり、取り込み動作の時間は、鑑別手段によって検
知した紙幣の見かけの長さTに相当する時間である。
【0059】また回転動作は、最初に通常の搬送方向に
回転して、異常紙幣を全長さに渡って取り込み、次の異
常紙幣を取り込むためにいったん逆方向に回転させ、す
でに集積している紙幣群を次紙幣集積待機位置まで移動
させる。異常紙幣が搬送路切り替え手段を通過すると、
搬送路切り替え手段に切り替え信号310が発信され、
搬送路切り替え手段は通常に戻される(本発明の機構へ
取り込まない搬送路切り替え手段位置)。
【0060】集積機構に集積されている紙幣群は、現金
自動取引装置が外部との取引動作をしていない時に1枚
ずつ分離するために、取り込み時の搬送速度より低速で
搬送を開始する。この時、分離機構通過信号305のよ
うに分離機構に進入する直前にLOWからHIGHへと
変化して通過を検知すると、タイミング信号311によ
って分離機構のモータを起動させる。分離機構のモータ
は信号306のようにタイミング信号311を受けて立
ち上げ、一定速度駆動、減速停止を行う。
【0061】分離機構によって紙幣群から1枚分離させ
られると、分離機構通過信号2 307のように1枚分
離紙幣通過の信号がLOWからHIGHへ変化し、通過
の信号を発した時点で、タイミング信号312によって
集積機構の搬送が停止させられ、2枚以上が分離させら
れないように集積機構で保持する。分離機構通過信号2
によって通過が終了した時点でタイミング信号313に
よって分離機構のモータへ停止信号が送られ停止する。
【0062】このように、図12において説明したよう
に制御を行うことによって、異常紙幣のみを本発明の機
構へ取り込み、集積し、現金自動取引装置が外部と取引
を行っていない空き時間(=待機時)に異常紙幣を本発
明により1枚ずつ分離することによって、再び鑑別手段
へ搬送し、種類と枚数の確定を行うことが可能である。
【0063】以上、実施例を用いて説明してきたよう
に、異常紙幣取扱機構を付加することにより、従来、装
置による種類と枚数の確定ができなかった異常紙幣を、
再び類鑑別手段によって鑑別し、種類と枚数の確定が可
能な現金自動取引装置を提供することが可能となる。
【0064】尚、本願発明にかかる異常紙葉類取り扱い
装置は、上記実施例で説明した現金自動取引装置に限ら
ず、証券取扱い装置や郵便区分機、現金自動支払機、葉
書切手販売機、カード発券機など、紙葉類及びプリペイ
ドカード類を取り扱う何れの装置にも適用可能である。
【0065】
【発明の効果】本発明の異常紙葉類取扱機構によれば、
以上説明してきたとおりに、異常紙葉類を再利用可能な
形で異常紙葉類取扱機構内に取り込み、集積させ、かつ
1枚ずつ再分離することが可能であるため、(特に重送
の)異常紙葉類の再鑑別による装置内の紙葉類の種類と
枚数の確定が可能となる。また、装置内の異常紙葉類を
軽減するため、現金自動取引装置の運用停止期間も縮小
することが可能で運転効率の向上に寄与することが期待
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機構を適用する現金自動取引装置の構
成を説明する図である。
【図2】本発明の機構を適用する現金自動取引装置の動
作を説明する図である。
【図3】本発明の機構の詳細を異常紙幣を取り扱う場合
について説明する図である。
【図4】異常紙幣の状態修正機構の構成の一例を説明す
る図である。
【図5】本発明の機構の詳細を正常紙幣を取り扱う場合
について説明する図である。
【図6】本発明の機構のうち、異常紙幣を取り込む集積
機構を詳細に説明する図である。
【図7】集積機構の動作と、異常紙幣の集積方法を説明
する図である。
【図8】集積機構の紙幣変形付与部材を説明する図であ
る。
【図9】集積された異常紙幣を1枚ずつ分離する機構の
構成と動作を説明する図である。
【図10】分離機構において、紙幣検出手段のレイアウ
トを説明する図である。
【図11】分離機構の構成の変更案とその効果を説明す
る図である。
【図12】本発明機構の各部要素の制御タイミングを説
明する図である。
【符号の説明】
1…入出金口、2…入出金口現金取扱機構、3…搬送
路、4…鑑別手段、5…表裏反転機構、6,7…集積容
器、8…一時集積分離機構、9…集積容器、10…紙幣
堆積カセット、11,12,13…集積分離機構、14
…異常紙幣取扱機構、15…現金自動取引装置、20…
分離機構、21,22…搬送路、23…搬送路切り替え
手段、24…搬送路、25…集積機構、27,28…搬
送路、29…状態修正機構、30…搬送路、101…ベ
ルト支持部材、102…搬送ベルト、103,104,
105,106…ベルト支持部材、107…搬送ベル
ト、108,109…ベルト支持部材、110…ベルト
支持部材、111…搬送ベルト、112…搬送路切り替
え手段、113,114…搬送ガイド、115…変形付
与部材、116,117,118,119…ベルト支持
部材、120,121,122…ベルト支持部材、12
3…変形付与部材、124…搬送ベルト、125,12
6…ベルト支持部材、127…搬送ベルト、128…搬
送ガイド、129,130…ベルト支持部材、131…
搬送ベルト、132,133…搬送ガイド、134,1
35…ベルト支持部材、136…搬送ベルト、137…
ゴムローラ部材、138…ローラ部材、139,140
…ベルト支持部材、141…搬送ベルト、142,14
3…搬送ガイド、144,145,146…ベルト支持
部材、147…搬送ベルト、148,149…ベルト支
持部材、150…搬送ベルト、151…検出手段、15
2…検出手段列、153…検出手段、154,155…
側壁、156…軸、157,158,159…プーリ、
160,161,162…搬送ベルト、163…軸、1
64、165,166…ゴムローラ、200,201…
側壁、210…軸、211…プーリ、212…搬送ベル
ト、220…軸、221,222…プーリ、223,2
24搬送ベルト、230,231,232,233,2
34,235…検出手段、240…軸、241…ゴムロ
ーラ、250…軸、251,252…ゴムローラ、26
0,261,262,263,264,265…検出手
段、300,301,302,303,304…信号、
305…分離機構通過信号、306…信号、307…分
離機構通過信号2、308,309…タイミング信号、
310…切り替え信号、311,312,313…タイ
ミング信号、400…状態修正機構、401…球体、4
02,403…ローラ、404…スラストベアリング、
405…球体支持部、406…受け面、407,409
…駆動ローラ、408,410…モータ、500a、5
00b,500c,500d,500e,500f…異
常紙幣、1160…軸、1161,1162,116
3、1220…軸、1221,1222,1223…プ
ーリ、1230…軸、1231,1232,1233…
プーリ、1234,1235…変形付与ローラ、124
1,1242,1243…搬送ベルト、1271,12
72,1273…搬送ベルト、1521,1522,1
523,1524,1525,1526,1531,1
532,1533,1534,1535,1536…検
出手段。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類を集積する手段と、前記紙葉類を
    分離する手段と、前記紙葉類を判定する鑑別手段と、前
    記各手段を連結して紙葉類を搬送する搬送手段とを備え
    た紙葉類取扱装置において、 前記紙葉類のうち前記鑑別手段により異常紙葉類と判定
    されたものを一時的に集積し、再度分離して再び前記鑑
    別手段へ送り出すことによって再鑑別する制御手段を備
    えた紙葉類取扱装置。
  2. 【請求項2】 顧客に受け渡す紙葉類を集積する手段
    と、この集積手段で集積された前記紙葉類を分離する手
    段と、この分離手段によって分離された前記紙葉類の種
    類と枚数を判定する鑑別手段と、前記集積手段や前記分
    離手段や前記鑑別手段とを連結して紙葉類を搬送する搬
    送手段とを備えた紙葉類取扱装置において、 前記紙葉類のうち前記鑑別手段により異常紙葉類と判定
    されたものを一時的に集積状態で保持し搬送する保持搬
    送手段と、保持された前記異常紙葉類を1枚ずつ再分離
    する手段と、この異常紙葉類の状態を修正する手段と、
    この修正された異常紙葉類の状態を検出する手段とを備
    えた紙葉類取扱装置。
  3. 【請求項3】 前記保持搬送手段は、前記異常紙葉類の
    通過を検出する通過検出手段と、この通過検出手段の信
    号により集積動作を行わせる制御手段とを備え、前記通
    過検出手段からの通過情報を元に、前記異常紙葉類が前
    記保持搬送手段に保持開始される直前に、前記保持搬送
    手段を動作させる請求項2記載の紙葉類取扱装置。
  4. 【請求項4】 前記保持搬送手段は、新規に集積しよう
    とする異常紙葉類と、既に集積されている異常紙葉類と
    の相互干渉を避けるために、新規に集積しようとする異
    常紙葉類及び/又は既に集積されている異常紙葉類のそ
    れぞれに干渉回避の変形を付与する手段を備えた請求項
    2記載の異常紙葉類取扱装置。
  5. 【請求項5】 集積動作が終了した後に前記保持搬送手
    段を逆の方向に異常紙葉類を搬送し、次の異常紙葉類を
    保持するための待機位置で停止させる制御手段を備えた
    請求項2記載の異常紙葉類取扱装置。
  6. 【請求項6】 前記異常紙葉類分離手段の動作時に、前
    記保持搬送手段が、弾性力によって異常紙葉類を保持
    し、異常紙葉類の厚みに応じて保持する力が変化するよ
    うに構成されている請求項2記載の異常紙葉類取扱装
    置。
  7. 【請求項7】 顧客に受け渡す紙葉類を集積する手段
    と、この集積手段で集積された紙葉類を分離する手段
    と、この分離手段によって分離された紙葉類の種類と枚
    数を判定する鑑別手段と、前記集積手段や前記分離手段
    や前記鑑別手段とを連結して紙葉類を搬送する搬送手段
    とを備えた紙葉類取扱装置において、 独立した2つの搬送手段を備え前段の搬送手段の送り速
    度より後段の搬送手段の送り速度を速くする異常紙葉類
    分離手段を備えた紙葉類取扱装置。
  8. 【請求項8】 顧客に受け渡す紙葉類を集積する手段
    と、この集積手段で集積された紙葉類を分離する手段
    と、この分離手段によって分離された紙葉類の種類と枚
    数を判定する鑑別手段と、この鑑別手段により異常と判
    断された紙葉類を再度分離・鑑別を行う異常紙葉類取り
    扱い機構と、前記集積手段や前記分離手段や前記鑑別手
    段や異常紙葉類取り扱い機構とを連結して紙葉類を搬送
    する搬送手段を備え外部との取引を行う紙葉類取扱装置
    において、 前記異常紙葉類取り扱い機構は、外部と取引待機時に稼
    動する紙葉類取扱装置。
JP9129302A 1997-05-20 1997-05-20 枚数確定手段を備えた紙葉類取扱装置 Pending JPH10320609A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009116646A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 紙幣取扱装置および現金自動取引装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009116646A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 紙幣取扱装置および現金自動取引装置

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