JPH10319925A - テレビジョン受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 拡張テレビジョン受信ユニットを必要とせ
ず、コンピュータ画像と複数のテレビジョン画像を任意
の大きさかつ表示位置でディスプレイ上に表示できる操
作性の良好なテレビジョン受信機を提供する。 【解決手段】 アンテナ１と、受信したテレビジョン信
号を選局・復調処理するテレビジョン信号処理ユニット
４と、各ユニットの制御を行うマイクロコンピュータ３
と、入力に基づいてテレビジョン受信機を操作するため
の制御信号を出力するテレビジョン操作入力手段２と、
テレビジョン画像信号の走査を変換する走査変換ユニッ
ト５と、画像サイズを変換するスケーリングユニット６
と、画面表示位置を変更し、コンピュータ信号入力手段
９から入力されるコンピュータ画像同期信号に同期させ
て出力する同期表示ユニット７と、テレビジョン画像信
号と入力されるコンピュータ画像信号とを重ね合わせる
オーバーレイユニット８とを備えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータと接
続可能なテレビジョン受信機に関するもので、特に、コ
ンピュータのディスプレイやスピーカに接続可能な装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】テレビジョン受像機もパーソナルコンピ
ュータも視覚的な出力手段であるディスプレイ及び聴覚
的な出力手段であるスピーカを備えている点で共通であ
る。そこで、テレビジョン受像機をパーソナルコンピュ
ータの出力手段に用いることや、逆にパーソナルコンピ
ュータにテレビジョン放送の受信機能を持たせる技術
は、例えば、特開平５−９４４２０号公報や特開平８−
２２８３６３号公報に開示されている。また、様々な画
像処理を行った複数の小画像を同時に、又は特定の処理
条件で画像処理を行った１つの画像全体を表示する手法
は、特開平５−２０５０１９号公報などに示されてい
る。

【０００３】以下に従来のテレビジョン受信機とパーソ
ナルコンピュータの概略構成を図１２及び図１３を参照
して説明する。図１２は、従来のテレビジョン受信機の
構成例を説明するためのブロック図で、図中、１はアン
テナ、２はテレビジョン操作入力手段、３はマイクロコ
ンピュータ、４はテレビジョン信号処理ユニットであ
る。図１３は、従来のパーソナルコンピュータの構成例
を説明するためのブロック図で、図中、２０はＣＰＵ、
２１はＲＯＭ、２２はメモリ、２３はキーボードユニッ
ト、２４はキーボードコントローラ、２５はマウス、２
６はＣＲＴユニット、２７はＣＲＴコントローラ、２８
はスピーカユニット、２９はスピーカコントローラであ
る。図１２は、テレビジョン受信機の映像信号及び音声
信号を得るまでの概略構成を示すものである。この図１
２に示すように、テレビジョン受信機は、放送電波補足
用のアンテナ１とテレビジョン操作入力手段２と、受信
機全体を制御するマイクロコンピュータ３と、選局処理
や復調処理等を行うテレビジョン信号処理ユニット４と
を備えている。

【０００４】アンテナ１が補促したテレビジョン放送電
波は、受信テレビジョン信号としてテレビジョン信号処
理ユニット４に入力される。テレビジョン信号処理ユニ
ット４では、その時の指示チャンネルの信号を選局し、
これを復調処理して映像信号及び音声信号を得る。この
ような状態で、例えば、ユーザがテレビジョン操作入力
手段２に対して新たなチャンネルを指示すると、これが
マイクロコンピュータ３に通知され、マイクロコンピュ
ータ３は指示されたチャンネルを設定する制御信号をテ
レビジョン信号処理ユニット４に与える。これにより選
局用のキャリア周波数等が変更されて、そのチャンネル
の映像信号及び音声信号がテレビジョン信号処理ユニッ
ト４から出力される。

【０００５】一方、パーソナルコンピュータの一般的な
構成は、図１３に示すようなものである。処理系とし
て、ＣＰＵ２０，ＲＯＭ２１，メモリ２２を備えてお
り、ＣＰＵ２０は、ＲＯＭ２１やメモリ２２格納されて
いるプログラムや固定データに従い、適宜メモリ２２を
利用しながら処理を行う。また、入力系としてキーボー
ドユニット２３，キーボードコントローラ２４，マウス
２５を備えており、ユーザが指示した処理モードやデー
タ等をキーボードユニット２３やマウス２５から取り込
むように構成されており、これに応じてＣＰＵは処理を
開始したり終了したり変更したりする。更に、出力系と
してＣＲＴユニット２６，ＣＲＴコントローラ２７，ス
ピーカユニット２８，スピーカコントローラ２９を備え
ており、処理結果や処理状態や操作ガイダンスメッセー
ジ等を表示出力又は発音出力できるように構成されてい
る。更にまた、各部の同期を取るために用いるようなタ
イミング信号を発生するタイマ３０を備えている。

【０００６】従って、パーソナルコンピュータにテレビ
ジョン放送の受信機能を持たせるには、図１３に示した
パーソナルコンピュータの構成に、図１２に示したテレ
ビジョン受信機の構成を追加するとともに、テレビジョ
ン信号処理ユニット４から出力された映像信号をＣＲＴ
コントローラ２７に与え、テレビジョン信号処理ユニッ
ト４から出力された音声信号をスピーカコントローラ２
９に与えるようにすればよい。また、パーソナルコンピ
ュータの大型化及び高価格化を防ぐ目的で、テレビジョ
ン信号処理ユニット４を制御するマイクロコンピュータ
３の機能をパーソナルコンピュータを制御するＣＰＵ２
０に統合する方法も考えられている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パーソ
ナルコンピュータにテレビジョン放送の受信機能を持た
せた場合、拡張テレビジョン受信ユニットが必要とな
り、コストが高くなるといった問題があった。また、テ
レビジョン受信機をパーソナルコンピュータの出力手段
に用いた場合、テレビジョン放送を視聴する時とパーソ
ナルコンピュータの画面を出力する時に各々切り替えて
使うか、あるいは重ね合わせて表示する方法となるた
め、使用者が画面上の任意の位置や大きさでパーソナル
コンピュータとテレビジョン放送の画面を同時に視聴す
ることが困難であった。

【０００８】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
のであり、ディスプレイを接続するコンピュータの画像
信号と同期信号とを本発明のテレビジョン受信機に入力
して、該コンピュータ画像とテレビジョン画像とを重ね
てからコンピュータのディスプレイに入力する構成とす
ることによって、拡張テレビジョン受信ユニットを必要
とせず、また、コンピュータ画像と複数のテレビジョン
画像を任意の大きさで、更には自由な画面内の位置で同
一のディスプレイ上に表示でき、操作性の良好なテレビ
ジョン受信機を提供することをその解決すべき課題とす
る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、受信
したテレビジョン放送信号を選局・復調処理するテレビ
ジョン信号処理ユニットを有するテレビジョン受信機で
あって、該テレビジョン受信機が備えるユニットの制御
を行うマイクロコンピュータと、入力に基づいて前記テ
レビジョン受信機を操作するための制御信号を該マイク
ロコンピュータに出力するテレビジョン操作入力手段と
を備えたテレビジョン受信機において、コンピュータ画
像信号及びコンピュータ画像同期信号を外部から入力す
るコンピュータ信号入力手段と、前記テレビジョン信号
処理ユニットから出力されるテレビジョン画像信号の走
査を飛び越し走査から順次走査に変換する走査変換ユニ
ットと、前記マイクロコンピュータから出力される制御
信号に基づいて前記走査変換ユニットから出力される前
記テレビジョン画像信号が有する画像サイズデータを変
換するスケーリングユニットと、該スケーリングユニッ
トから出力されるテレビジョン画像信号が有する画面表
示位置データを前記マイクロコンピュータから出力され
る制御信号に基づいて変更し、前記コンピュータ画像同
期信号に同期させて出力する同期表示ユニットと、該同
期表示ユニットから出力されるテレビジョン画像信号と
入力される前記コンピュータ画像信号とを重ね合わせる
処理を行うオーバーレイユニットとを備え、前記テレビ
ジョン操作入力手段の操作入力に従って前記マイクロコ
ンピュータから出力される制御信号に基づいて画像サイ
ズ及び画面表示位置が設定されたテレビジョン画像とコ
ンピュータ画像とを、前記オーバーレイユニットで重ね
画像表示信号として出力することを特徴としたもので、
コンピュータ内に拡張テレビジョン受信ユニットを必要
とせずにディスプレイ上にテレビジョン画像とコンピュ
ータ画像を同時に表示することが可能となり、更にユー
ザがリモコン等のテレビジョン操作入力手段を用いて、
テレビジョン画像の位置や大きさを変更することができ
るようにしたものである。

【００１０】請求項２の発明は、請求項１の発明におい
て、複数の選局を行うように前記テレビジョン信号処理
ユニット，前記走査変換ユニット，前記スケーリングユ
ニット，及び前記同期表示ユニットを選局数分並列接続
するとともに、前記複数の同期表示ユニットから出力さ
れるテレビジョン画像信号の表示優先順位を判定する優
先順位判定手段を備え、前記オーバーレイユニットは、
前記優先順位判定手段より出力される制御信号に基づい
て、前記複数の同期表示ユニットから出力される複数の
テレビジョン画像信号間における重ね合わせの順位を決
め、前記コンピュータ画像信号と重ね合わせるべき前記
テレビジョン画像信号を得るようにしたことを特徴とし
たもので、コンピュータ内に拡張テレビジョン受信ユニ
ットを必要とせずにディスプレイ上に複数のテレビジョ
ン画像とコンピュータ画像を同時に表示することが可能
となり、更にユーザがリモコン等のテレビジョン操作入
力手段を用いて、テレビジョン画像の位置や大きさ、上
下の重なり順序を自由に変更することができるようにし
たものである。

【００１１】請求項３の発明は、請求項１または２の発
明において、前記テレビジョン画像を対象としてなされ
る操作と前記コンピュータ画像を対象としてなされる操
作とを切り替える操作切り替え手段と、コンピュータ操
作入力手段により実行される前記コンピュータ画像を対
象としてなされる操作に応じ出力された制御信号を外部
に出力するコンピュータ操作出力手段とを備えることに
より、前記操作切り替え手段の操作切り替えにより、前
記テレビジョン操作入力手段または前記コンピュータ操
作入力手段のいずれか一方が機能するようにしたことを
特徴としたもので、マウス等のコンピュータ操作装置を
テレビジョン受信機に接続するだけでテレビジョン操作
とコンピュータ操作の両方を行うことができるようにし
たものである。

【００１２】請求項４の発明は、請求項３の発明におい
て、前記テレビジョン操作入力手段と前記コンピュータ
操作入力手段とを同一の入力手段とし、該同一の入力手
段になされる入力操作が予め設定される特定操作に該当
するかどうかを判定する特定操作判定手段を備え、前記
操作切り替え手段は、前記特定操作判定手段の判定結果
に基づいて、操作の切り替えを行うようにしたことを特
徴としたもので、切り替えボタン等が必要なマウスやリ
モコンを用いることなく、通常使用されるマウス等のコ
ンピュータ操作装置をテレビジョン受信機に接続するだ
けでテレビジョン操作とコンピュータ操作の両方を行う
ことができるようにしたものである。

【００１３】請求項５の発明は、請求項１ないし４いず
れか１の発明において、表示されるテレビジョン画像の
画像サイズ及び画面表示位置と大きさを定める画像位置
データを記憶する画像位置記憶手段を備え、前記マイク
ロコンピュータは、前記テレビジョン操作入力手段から
の入力信号に基づいて、テレビジョン画像の画像サイズ
及び画面表示位置を予め設定された画像サイズ及び画面
表示位置に変換するとともに、前記画像位置記憶手段に
該変換前の前記画像位置データを記憶させる制御信号を
出力するか、または、該変換がなされたテレビジョン画
像の画像サイズ及び画面表示位置を該変換前の画像サイ
ズ及び画面表示位置に戻す制御信号を出力するようにし
たことを特徴としたもので、一定の操作で複数のテレビ
ジョン画像を、例えば、ディスプレイ上の端にサイズを
縮小して表示でき、更に必要なときに瞬時にテレビジョ
ン画像を元の位置に表示させることができるため、コン
ピュータのディスプレイ上に上下に重なりを持つ複数の
テレビジョン画像とコンピュータ画像とを同時に表示し
ながらコンピュータの操作を行なうことができ操作性を
格段に向上させることができるようにしたものである。

【００１４】請求項６の発明は、請求項１ないし５いず
れか１の発明において、外部のコンピュータで発生する
コンピュータ制御コマンドを入力するコンピュータ制御
コマンド入力手段を備え、前記マイクロコンピュータ
は、前記コンピュータ制御コマンドが前記テレビジョン
画像を対象とする制御コマンドであるかどうかを判別
し、該判別結果に基づいて前記テレビジョン操作入力手
段に前記コンピュータ制御コマンドを用いるようにした
ことを特徴としたもので、コンピュータのディスプレイ
上に上下に重なりを持つ複数のテレビジョン画像とコン
ピュータ画像とを同時に表示しながら、コンピュータに
接続した１つのマウス等でテレビジョン画像の操作やコ
ンピュータの操作を良好に行うことができるようにした
ものである。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明によるテレビジョン
受信機の実施例を添付された図面を参照して具体的に説
明する。なお、実施例を説明するための全図において、
同様の作用をする部分には同一の符号を付けるととも
に、本発明を特徴づける点を除いては従来例と同様と
し、その繰り返しの説明は省略する。 （第１の実施例）以下に、本発明第１の実施例を図１な
いし図６を参照して説明する。図１は、本発明によるテ
レビジョン受信機の一実施例を説明するためのブロック
図で、図中、５は走査変換ユニット、６はスケーリング
ユニット、７は同期表示ユニット、８はオーバーレイユ
ニット、９はコンピュータ信号入力手段である。図２
は、本発明によるテレビジョン受信機におけるテレビジ
ョ入力手段の構成例を説明するための平面図で、図中、
４０はリモコン、４１は電源ボタン、４２はチャンネル
ボタン、４３は選局ボタン、４４はカーソル移動ボタ
ン、４５は音量ボタンである。図３は、本発明によるテ
レビジョン受信機における画像サイズの変更画面の例を
説明するための図である。図４は、本発明によるテレビ
ジョン受信機におけるスケーリングユニットの動作概念
の例を説明するための図である。図５は、本発明による
テレビジョン受信機の同期表示ユニットから出力される
信号の例を示すタイミングチャートである。

【００１６】図６は、図１に示す本発明によるテレビジ
ョン受信機の実施例におけるオーバーレイユニットのタ
イミングチャートの一例である。図１１は、本発明によ
るテレビジョン受信機における同期表示ユニットの構成
例を説明するための図で、図中、１２０はクロック特判
定回路、１２１はＶＣＯ、１２２はイネーブル信号生成
部、１２３は遅延回路、１２４はメモリである。

【００１７】まず、図１に示す個々の構成を説明する。
本実施例のテレビジョン受信機は、テレビジョン放送電
波の補促用アンテナ１と、このアンテナ１からの受信信
号を選局，復調処理して映像信号及び音声信号を得るテ
レビジョン信号処理ユニット４と、テレビジョン受信機
を操作するテレビジョン操作入力手段２と、受信機内の
各ユニットに対して制御を行うマイクロコンピュータ３
と、テレビジョン信号処理ユニット４から出力される信
号を飛び越し走査から順次走査に変換する走査変換ユニ
ット５と、走査変換ユニット５から出力されるテレビジ
ョン信号の画像サイズをマイクロコンピュータ３からの
制御信号により変換するスケーリングユニット６と、ス
ケーリングユニット６から出力されるテレビジョン信号
の表示位置をマイクロコンピュータ３からの制御信号に
より変更し、更にコンピュータ信号入力手段９から入力
されるコンピュータ画像同期信号に同期させて出力する
同期表示ユニット７と、テレビジョン画像とコンピュー
タ画像を１つのディスプレイ上に重ねて表示するオーバ
ーレイユニット８と、コンピュータ画像信号及びコンピ
ュータ画像同期信号を入力するコンピュータ信号入力手
段９から構成される。

【００１８】次に、上述のように構成された本発明の第
１の実施例の動作を図２を参照して説明する。本実施例
では、テレビジョン操作入力手段２として図示するリモ
コン４０を用いる。このリモコン４０は、図示するごと
くの要素ボタンが配置されている。この各種ボタンを押
すことにより、図１に示したマイクロコンピュータ３か
ら各種制御信号が送出される。特に選局ボタン４３は、
ディスプレイ上の画像を選局するときやサイズ変更の確
定，移動位置の決定の際に使用され、カーソル移動ボタ
ン４４は、１度任意のボタンを押すことにより通常は隠
れているカーソルを表示し、左右上下のボタンを押すこ
とによりカーソルがそれに従って移動する。該カーソル
移動ボタン４４は、画面サイズ変更時や画面の移動時に
使用する。

【００１９】以下、図１ないし図６及び図１１を参照し
ながら説明する。リモコン４０のチャンネルボタン４２
によって選局，復調されたテレビジョン映像信号は、図
１１に示す走査変換ユニット５に入力され飛び越し走査
から順次走査の信号に変換される。この走査変換ユニッ
ト５における処理は、例えば、フレームメモリを使用し
て走査の順番を変更することにより実現できる。順次走
査に変換されたテレビジョン映像信号は、後段のスケー
リングユニット６へ出力される。なお、テレビジョン信
号処理ユニット４の出力信号が順次走査である場合に
は、該ユニットの処理は行われずに後段のスケーリング
ユニット６へそのまま出力される。

【００２０】順次走査に変換された信号は、スケーリン
グユニット６へ入力され画像サイズの変換が行われる。
ここで画像サイズの変更画面の一例を図３に示す。図３
（Ａ）は通常のテレビ受信画像を示し、図３（Ｂ）は画
像を選局した図を示し、図３（Ｃ）は画像サイズの変更
メニューの表示を示し、図３（Ｄ）は選局されたサイズ
に選局画像が変更された図を示す。画像サイズの変更
は、例えば、図４に示したリモコン４０におけるカーソ
ル移動ボタン４４と選局ボタン４３を押すことによりサ
イズ変換を行う画像を選局し、次に該画像内の領域内部
にカーソルを合わせて再度選局ボタン４３を押すことで
ディスプレイ上に変換できうるサイズを表示し、その１
つのサイズをカーソル移動ボタン４４と選局ボタン４３
で決定することによりマイクロコンピュータ３からスケ
ーリングユニット６へ変更サイズ制御信号が送出され
る。あるいは、選局された画像右下端にディスプレイ上
に表示されるカーソルを合わせて選局ボタン４３を押
し、さらにそのカーソルの位置を任意の大きさになるよ
うに移動させて更に選局ボタン４３を押すことにより、
移動座標値を検出して同様にマイクロコンピュータ３か
らスケーリングユニット６へ変更サイズ制御信号が送出
される。

【００２１】スケーリングユニット６の動作概念を図４
に示す。ここでは、水平方向，垂直方向とも１／２にサ
イズ変更された場合を説明する。水平方向，垂直方向と
も１／２を示す上記の変更サイズ制御信号がスケーリン
グユニット６へ入力され、例えば、図４（Ａ）に示すよ
うに水平方向の映像信号は２画素に１画素ごと、また、
垂直方向は１ラインごとラインメモリあるいはフレーム
メモリに書き込み、読み出しでは全てを読み出すこと
で、画像サイズを水平方向，垂直方向とも１／２にサイ
ズ変更することができる。あるいは、図４（Ｂ）に示す
ようにデジタルフィルタを用いて水平方向２画素，垂直
方向２画素の計４画素データの平均を取り１画素を生成
することによってサイズ変更することができる。

【００２２】図１に示す同期表示ユニット７には、スケ
ーリングユニット６で画像サイズを変更されたテレビジ
ョン画像と、マイクロコンピュータ３から出力される画
像の位置を表す位置制御信号と、コンピュータのディス
プレイに入力する水平，垂直同期信号が入力される。図
１１に同期表示ユニット７を構成するブロック図を示
す。同期表示ユニット７は、図１１に示すごとくの要素
から構成される。クロック判定回路１２０にはコンピュ
ータの同期信号が入力され、同期信号から該コンピュー
タの表示モード（例えば、ＶＧＡやＸＧＡなど）を判定
して、判定されたモードに対応するクロックを該同期信
号に同期させて発生する。イネーブル信号生成部１２２
では、該該同期信号とマイクロコンピュータからの位置
制御信号を入力し、コンピュータの同期信号に合わせた
イネーブル信号を生成する。また、メモリ１２４にテレ
ビジョン表示クロックでテレビジョン信号を書き込み、
コンピュータ表示クロックとイネーブル信号で読み出す
ことによってコンピュータ画像と非同期であるテレビジ
ョン画像をコンピュータ画像に同期させ、位置制御信号
によりイネーブル信号と画像信号がオーバーレイユニッ
ト８に出力される。図５に、同期表示ユニット７から出
力される画像信号とイネーブル信号のタイミングチャー
トを示す。

【００２３】図６（Ａ）に本発明の第１の実施例のオー
バーレイユニット８のタイミングチャートを示す。オー
バーレイユニット８では、コンピュータ画像信号とテレ
ビジョン画像信号をＡ／Ｄコンバートした信号とイネー
ブル信号及びコンピュータの水平・垂直同期信号が入力
され、イネーブル信号により表示される画像が選局され
る。以上のようにして、オーバーレイユニット８からは
重ね合わされたコンピュータ画像信号とテレビジョン画
像信号と水平・垂直同期信号がディスプレイに送出さ
れ、コンピュータのディスプレイ上で表示が可能とな
る。また、テレビジョン信号処理ユニット４から出力さ
れる音声信号は、コンピュータの音声信号入力へ送出さ
れる。

【００２４】上述したごとく、この第１の実施例によれ
ば、コンピュータ内に拡張テレビジョン受信ユニットを
必要とせずにディスプレイ上にテレビジョン画像とコン
ピュータ画像を同時に表示することが可能となり、更に
ユーザがリモコン等のテレビジョン入力操作手段を用い
て、テレビジョン画像の位置や大きさを変更することが
できる。

【００２５】（第２の実施例）以下に、本発明の第２の
実施例を図６ないし図８を参照しながら説明する。図７
は、本発明によるテレビジョン受信機の他の実施例を説
明するためのブロック図で、図中、５０は優先順位判定
手段、５１は音声選択ユニットである。図８は、図９に
示す本発明によるテレビジョン受信機のオーバーレイユ
ニットを説明するための概念図で、図中、６０はイネー
ブル信号入れ替え部、６１はイネーブル信号生成部、６
２は画像信号選択部、６３は遅延回路である。

【００２６】まず、図７に示す個々の構成を説明する。
本実施例のテレビジョン受信機は、テレビジョン放送電
波の捕捉用アンテナ１と、このアンテナ１からの受信信
号を選局，復調処理して映像信号及び音声信号を得る２
つ以上のテレビジョン信号処理ユニット４と、テレビジ
ョン受信機を操作するテレビジョン操作入力手段２と、
受信機内の各ユニットに対して制御を行うマイクロコン
ピュータ３と、テレビジョン信号処理ユニット４から出
力される信号を飛び越し走査から順次走査に変換する上
記テレビジョン信号処理ユニット４と同数の走査変換ユ
ニット５と、走査変換ユニット５から出力されるテレビ
ジョン信号の画像サイズをマイクロコンピュータ３から
の制御信号により変換する上記テレビジョン信号処理ユ
ニット４と同数のスケーリングユニット６と、スケーリ
ングユニット６から出力されるテレビジョン信号の表示
位置をマイクロコンピュータ３からの制御信号により変
更し、更にコンピュータ信号入力手段９から入力される
コンピュータ画像同期信号に同期させて出力する上記テ
レビジョン信号処理ユニット４と同数の同期表示ユニッ
ト７と、テレビジョン画像とコンピュータ画像を１つの
ディスプレイ上に重ねて表示するオーバーレイユニット
８と、同期表示ユニット７から出力される各画像の重ね
表示の際の上下関係を判定する優先順位判定手段５０
と、優先順位により音声出力を選局する音声選局ユニッ
ト５１と、コンピュータ画像信号及びコンピュータ画像
同期信号を入力するコンピュータ信号入力手段９から構
成される。

【００２７】以下に、上述のように構成された本発明の
第２の実施例の動作を説明する。テレビジョン操作入力
手段２によりチャンネル切り替えやサイズ，位置の変更
を希望する画像を選局する。以下、同期表示ユニット７
に至るまでの動作は第１の実施例と同様である。ここ
で、１つのテレビジョン信号処理ユニット４から従属し
て接続される同期表示ユニット７までを系統と呼ぶ。こ
の時に、テレビジョン操作入力手段２によって選局され
た画像信号が操作画像を除く範囲で一番高い優先順位を
持ち、マイクロコンピュータ３から優先順位制御信号が
優先順位判定手段５０へ送出される。なお、優先順位制
御信号は各系統の優先順位を示すものであり、ある時点
で新たに１系統の画像信号が選局された場合には、該選
局系統が最も高い優先順位となり、選局された系統を除
く前回の優先順位は該系統以下の順位でそのまま保持さ
れる。優先順位判定手段５０では、優先順位の高い系統
の画像が一番上に表示されるよう、オーバーレイユニッ
ト８に対し、プライオリティ信号を送出する。

【００２８】図６（Ｂ）に本発明の第２の実施例のオー
バーレイユニット８のタイミングチャートを示す。オー
バーレイユニット８では、複数のテレビジョン画像信
号，イネーブル信号とコンピュータ画像信号とプライオ
リティ信号，及びコンピュータの水平・垂直同期信号が
入力される。また、図８に本発明の第２の実施例のオー
バーレイユニット８の構成を示す。イネーブル信号入れ
替え部６０は、各系統のイネーブル信号をプライオリテ
ィの高い順に並び替え、出力１，出力２・・・、として
出力する。イネーブル信号生成部６１では、イネーブル
信号入れ替え部６０の出力に従い、各系統のイネーブル
信号が重なることのないように生成する。各系統のイネ
ーブル信号が生成されると、画像信号選局部６２にて各
系統の画像信号を選局して出力する。

【００２９】このような処理を行うことで、各々の画像
データはプライオリティ信号により表示の上下関係が決
定され、プライオリティの最も高い系統の画像信号が常
に最前面に表示される。なお、コンピュータの水平・垂
直同期信号は、上記画像選局分の遅延をさせるための遅
延回路６３が必要である。以上のようにして、オーバー
レイユニット８からは重ね合わされたコンピュータ画像
信号とテレビジョン画像信号と水平・垂直同期信号がデ
ィスプレイに送出され、コンピュータのディスプレイ上
で表示が可能となる。また、図７に示す各テレビジョン
信号処理ユニット４から出力される音声信号は、音声選
局ユニット５１へ入力される。音声選局ユニット５１で
は、プライオリティ信号により出力される音声信号が選
局され、コンピュータのスピーカコントローラへ送出さ
れる。

【００３０】上述したごとく、本発明の第２の実施例に
よれば、コンピュータ内に拡張テレビジョン受信ユニッ
トを必要とせずにディスプレイ上に複数のテレビジョン
画像とコンピュータ画像を同時に表示することが可能と
なり、更にユーザがリモコン等のテレビジョン入力操作
手段を用いて、複数のテレビジョン画像の位置や大き
さ、上下の重なり順序を変更することができる。

【００３１】（第３の実施例）以下に、本発明の第３の
実施例を図９及び図１０を参照して説明する。図９は、
本発明によるテレビジョン受信機の更に他の実施例を説
明するためのブロック図で、図中、７０はコンピュータ
操作入力手段、７１はコンピュータ操作出力手段であ
る。図１０は、図１１に示す本発明によるテレビジョン
受信機の操作画面を説明するための図で、第３の実施例
における操作画面が表示される表示画面を（Ａ）に、第
５の実施例における操作画面を（Ｂ）に示すものであ
る。図中、８０は操作画面、８１は電源、８２はチャン
ネル表示部、８３はチャンネルボタン、８４は音量ボタ
ン、９０はテレビジョン画像、９１はディスプレイ、１
１０は画面移動ボタンである。

【００３２】まず、図９に示す個々の構成を説明する。
本実施例のテレビジョン受信機は、テレビジョン放送電
波の捕捉用アンテナ１と、このアンテナ１からの受信信
号を選局，復調処理して映像信号及び音声信号を得る２
つ以上のテレビジョン信号処理ユニット４と、第２の実
施例におけるテレビジョン操作入力手段２と同様な制御
を行うコンピュータ操作入力手段７０と、受信機内の各
ユニットに対して制御を行うマイクロコンピュータ３
と、テレビジョン信号処理ユニット４から出力される信
号を飛び越し走査から順次走査に変換する上記テレビジ
ョン信号処理ユニット４と同数の走査変換ユニット５
と、走査変換ユニット５から出力されるテレビジョン信
号の画像サイズをマイクロコンピュータ３からの制御信
号により変換する上記テレビジョン信号処理ユニット４
と同数のスケーリングユニット６と、スケーリングユニ
ット６から出力されるテレビジョン信号の表示位置をマ
イクロコンピュータ３からの制御信号により変更し、更
にコンピュータ信号入力手段９から入力されるコンピュ
ータ画像同期信号に同期させて出力する上記テレビジョ
ン信号処理ユニット４と同数の同期表示ユニット７と、
テレビジョン画像とコンピュータ画像を１つのディスプ
レイ上に重ねて表示するオーバーレイユニット８と、同
期表示ユニット７から出力される各画像の重ね表示の際
の上下関係を判定する優先順位判定手段５０と、優先順
位により音声出力を選局する音声選局ユニット５１と、
コンピュータ画像信号及びコンピュータ画像同期信号を
入力するコンピュータ信号入力手段９と、コンピュータ
操作入力手段７０の入力信号を選択的にコンピュータ操
作入力手段端子に出力するコンピュータ操作出力手段７
１とテレビジョン画像の操作を行うかコンピュータ画像
の操作を行うかを切り替える操作切り替え手段（図示せ
ず）から構成される。

【００３３】以下に、上述のように構成された本発明の
第３の実施例の動作を説明する。まず、コンピュータ操
作入力手段７０による操作を説明する。以下、本実施例
では、コンピュータ操作入力手段７０としてマウスを想
定し、コンピュータに接続されていたマウスを本発明の
テレビジョン受信機のコンピュータ操作入力手段７０に
接続し、コンピュータ操作出力手段７１から出力される
信号をコンピュータのマウス入力に接続するものとす
る。また、操作切り替え手段は、例えば、リモコンに切
り替えボタンを設定するか、あるいは切り替えボタンを
有するマウスなどが考えられる。操作方法として図１０
（Ａ）に示すディスプレイ９０上に電源ボタン８１のほ
か、チャンネル表示部８２，チャンネルボタン８３，音
量ボタン８４が配置されている操作画面８０をマウスで
操作をすることを想定する。

【００３４】操作切り替え手段によりテレビジョン画像
操作に切り替えられた場合、マウスから出力される位置
情報はテレビジョン受信機にのみ有効となり、コンピュ
ータ操作出力手段７１からは信号が送出されない。ま
た、カーソル表示はテレビジョン受信機のマイクロコン
ピュータ３により生成され、オーバーレイユニット８に
表示の最優先順位を示す信号と生成されたカーソルの表
示データが送出され、かつ操作画面８０が次優先順位を
有する画面として表示されることとする。上記各種表示
される表示画面のボタン上でマウスをクリックすること
により、そのクリックした位置情報がマイクロコンピュ
ータ３へ送出され、各種制御信号の判定が行われ、該選
局された制御信号が各ユニットへ送出され、第１及び第
２の実施例同様の処理が行われる。また、操作切り替え
手段によりコンピュータ画像操作に切り替えられた場
合、マウスから出力される位置情報はテレビジョン受信
機では無視され、コンピュータ操作出力手段７１から信
号がそのまま送出され、以降は通常のコンピュータ操作
が行える。

【００３５】上述のごとく、本発明の第３の実施例によ
れば、コンピュータで使用するマウスを本発明のテレビ
ジョン受信機のコンピュータ操作入力手段７０に接続
し、更にコンピュータ操作出力手段７１からコンピュー
タのマウス入力に接続して、操作切り替え手段により操
作対象を切り替えることにより、コンピュータ内に拡張
テレビジョン受信ユニットを必要とせずに、ディスプレ
イ上に複数のテレビジョン画像とコンピュータ画像を同
時に表示することが可能となり、更にマウスを使用して
テレビジョン操作とコンピュータ操作を行え、テレビジ
ョン画像の位置や大きさ、上下の重さなり順序を自由に
変更することができる。

【００３６】（第４の実施例）以下に本発明の第４の実
施例を図９を参照して説明する。まず、本実施例の個々
の構成を説明する。本実施例のテレビジョン受信機は、
テレビジョン放送電波の捕捉用アンテナ１と、このアン
テナ１からの受信信号を選局，復調処理して映像信号及
び音声信号を得る２つ以上のテレビジョン信号処理ユニ
ット４と、テレビジョン操作入力手段２と同様な制御を
行うコンピュータ操作入力手段７０と、受信機内の各ユ
ニットに対して制御を行うマイクロコンピュータ３と、
テレビジョン信号処理ユニット４から出力される信号を
飛び越し走査から順次走査に変換する上記テレビジョン
信号処理ユニット４と同数の走査変換ユニット５と、走
査変換ユニット５から出力されるテレビジョン信号の画
像サイズをマイクロコンピュータ３からの制御信号によ
り変換する上記テレビジョン信号処理ユニット４と同数
のスケーリングユニット６と、スケーリングユニット６
から出力されるテレビジョン信号の表示位置をマイクロ
コンピュータ３からの制御信号により変更し、更にコン
ピュータ信号入力手段９から入力されるコンピュータ画
像同期信号に同期させて出力する上記テレビジョン信号
処理ユニット４と同数の同期表示ユニット７と、テレビ
ジョン画像とコンピュータ画像を１つのディスプレイ上
に重ねて表示するオーバーレイユニット８と、同期表示
ユニット７から出力される各画像の重ね表示の際の上下
関係を判定する優先順位判定手段５０と、優先順位によ
り音声出力を選局する音声選局ユニット５１と、コンピ
ュータ画像信号及びコンピュータ画像同期信号を入力す
るコンピュータ信号入力手段９と、コンピュータ操作入
力手段７０の入力信号を選択的にコンピュータの操作入
力手段端子に出力するコンピュータ操作出力手段７１
と、コンピュータ操作入力手段７０より与えられる信号
のうち、特定の信号を検出する特定操作検出手段（図示
せず）から構成される。

【００３７】以下に、上述のように構成された本発明の
第４の実施例の動作を説明する。以下、本実施例ではコ
ンピュータ操作入力手段７０としてマウスを想定する。
コンピュータ操作入力手段７０による操作は第３の実施
例と同じである。コンピュータ画面操作からテレビジョ
ン画像操作に切り替える場合には、あらかじめ定められ
た特定のマウス操作（例えば、２つのボタンを同時に５
秒間ドラッグするなど）を特定操作検出手段により検出
することにより切り替えることができる。テレビジョン
画像操作に切り替わった以降の処理については、第３の
実施例と同様とする。

【００３８】また、コンピュータ画面操作に切り替える
場合、再度上記の特定操作を行うか、あるいはテレビジ
ョン画像表示領域外でマウスの操作がなされた場合をマ
イクロコンピュータ３で検出するか、または、操作画面
上に切り替えボタンを表示し、該ボタン上でマウスをク
リックすることなどの処理を行うようにする。このと
き、マウスから出力される制御信号はテレビジョン受信
機では無視され、コンピュータ操作出力手段７１から信
号がそのまま送出され、以下は通常のコンピュータ操作
が行えるようにする。

【００３９】上述のごとく本発明の第４の実施例によれ
ば、コンピュータで使用するマウスを本発明のテレビジ
ョン受信機のコンピュータ操作入力手段７０に接続し、
更にコンピュータ操作出力手段７１からコンピュータの
マウス入力に接続して、特定操作検出手段により操作対
象を切り替えることにより、コンピュータ内に拡張テレ
ビジョン受信ユニットを必要とせずに、ディスプレイ上
に複数のテレビジョン画像とコンピュータ画像を同時に
表示することが可能となり、更に切り替えボタン等が必
要なマウスやリモコンを用いることなく、コンピュータ
で使用する通常のマウスを使用してテレビジョン操作と
コンピュータ操作を行うことができ、テレビジョン画像
の位置や大きさ、上下の重さなり順序を自由に変更する
ことができる。

【００４０】（第５の実施例）以下に、本発明の第５の
実施例を図９及び図１０を参照して説明する。まず、本
実施例の個々の構成を説明する。本実施例のテレビジョ
ン受信機は、テレビジョン放送電波の捕捉用アンテナ１
と、このアンテナ１からの受信信号を選局，復調処理し
て映像信号及び音声信号を得る２つ以上のテレビジョン
信号処理ユニット４と、テレビジョン操作入力手段２と
同様な制御を行うコンピュータ操作入力手段７０と、受
信機内の各ユニットに対して制御を行うマイクロコンピ
ュータ３と、テレビジョン信号処理ユニット４から出力
される信号を飛び越し走査から順次走査に変換する上記
テレビジョン信号処理ユニット４と同数の走査変換ユニ
ット５と、走査変換ユニット５から出力されるテレビジ
ョン信号の画像サイズをマイクロコンピュータ３からの
制御信号により変換する上記テレビジョン信号処理ユニ
ット４と同数のスケーリングユニット６と、スケーリン
グユニット６から出力されるテレビジョン信号の表示位
置をマイクロコンピュータ３からの制御信号により変更
し、更にコンピュータ信号入力手段９から入力されるコ
ンピュータ画像同期信号に同期させて出力する上記テレ
ビジョン信号処理ユニット４と同数の同期表示ユニット
７と、全てのテレビジョン画像の画像サイズと位置を記
憶する画像位置記憶手段（図示せず）と、テレビジョン
画像とコンピュータ画像を１つのディスプレイ上に重ね
て表示するオーバーレイユニット８と、同期表示ユニッ
ト７から出力される各画像の重ね表示の際の上下関係を
判定する優先順位判定手段５０と、優先順位により音声
出力を選局する音声選局ユニット５１と、コンピュータ
画像信号及びコンピュータ画像同期信号を入力するコン
ピュータ信号入力手段９と、コンピュータ操作入力手段
７０の入力信号を選局的にコンピュータの操作入力手段
端子に出力するコンピュータ操作出力手段７１と、第３
の実施例に記載したテレビジョン画像操作かコンピュー
タ画像操作を行うかを切り替える操作切り替え手段、あ
るいは第４の実施例に記載したコンピュータ操作入力手
段７０より与えられる信号のうち、特定の信号を検出す
る特定操作検出手段（図示せず）から構成される。

【００４１】以下に、上述のように構成された本発明の
第５の実施例の動作を説明する。図１０（Ｂ）に本発明
の第５の実施例の操作画面の一例を示す。なお、操作切
り替え手段、あるいは特定操作検出手段とコンピュータ
操作入力手段７０による操作は第３及び第４の実施例と
同様である。第５の実施例では、更に操作画面８０上に
画面移動ボタン１１０を設定する。該画面移動ボタン１
１０をマウスでクリックすることにより、マイクロコン
ピュータ３から画像位置記憶手段へ各系統画像の位置信
号，サイズ情報，イネーブル信号，プライオリティ信号
が送出される。続いて、各テレビジョン画像をあらかじ
め定められた位置と大きさに移動するために、スケーリ
ングユニット６へ変更サイズ制御信号が出力され、同期
表示ユニット７へは各系統の位置制御信号が出力され
て、以降は、第３あるいは第４の実施例と同様の処理が
行われる。更に、再度画面移動ボタン１１０をマウスで
選局することにより、画像位置記憶手段からマイクロコ
ンピュータ３へ各種制御信号を送出し、更にマイクロコ
ンピュータ３から各ユニットへ出力されて以前の表示状
態の設定に戻される。

【００４２】上述のごとく、本発明の第５の実施例によ
れば、操作画面８０に画面移動ボタン１１０を配置し、
画像位置記憶手段を設けて、一時的に複数のテレビジョ
ン画像をあらかじめ定められた位置へサイズを変更して
表示することにより、本発明の第３あるいは第４の実施
例の効果の他に、コンピュータ画像の表示可視範囲を拡
大することができる。すなわち、コンピュータ画像上で
作業をしたいときには、テレビジョン画像を画面の端に
小さく移動させて表示し、簡単な操作で必要に応じてテ
レビジョン画像を元の位置と大きさに表示することがで
き、効率良くコンピュータ画面を操作することが可能と
なる。

【００４３】（第６の実施例）以下に、本発明の第６の
実施例を図９を参照して説明する。まず、本実施例の個
々の構成を説明する。本実施例のテレビジョン受信機
は、テレビジョン放送電波の捕捉用アンテナ１と、この
アンテナ１からの受信信号を選局，復調処理して映像信
号及び音声信号を得る２つ以上のテレビジョン信号処理
ユニット４と、コンピュータからカーソルの表示されて
いる絶対位置情報やマウスボタンのオンオフの情報など
の制御信号を入力してマイクロコンピュータ３に送出し
たり、逆にマイクロコンピュータ３からコンピュータ側
の制御信号を送出するコンピュータ制御コマンド入出力
手段（コンピュータ操作入出力手段７０，７１に相当）
と、受信機内の各ユニットに対して制御を行うマイクロ
コンピュータ３と、テレビジョン信号処理ユニット４か
ら出力される信号を飛び越し走査から順次走査に変換す
る上記テレビジョン信号処理ユニット４と同数の走査変
換ユニット５と、走査変換ユニット５から出力されるテ
レビジョン信号の画像サイズをマイクロコンピュータ３
からの制御信号により変換する上記テレビジョン信号処
理ユニット４と同数のスケーリングユニット６と、スケ
ーリングユニット６から出力されるテレビジョン信号の
出力位置をマイクロコンピュータ３からの制御信号によ
り変更し、更にコンピュータ信号入力手段９から入力さ
れるコンピュータ画像同期信号に同期させて出力する上
記テレビジョン信号処理ユニット４と同数の同期表示ユ
ニット７と、テレビジョン画像とコンピュータ画像を１
つのディスプレイ上に重ねて表示するオーバーレイユニ
ット８と、同期表示ユニット７から出力される各画像の
重ね表示の際の上下関係を判定する優先順位判定手段５
０と、優先順位により音声出力を選局する音声選局ユニ
ット５１と、コンピュータ画像信号及びコンピュータ画
像同期信号を入力するコンピュータ信号入力手段９から
構成される。

【００４４】以下に、上述のように構成された本発明の
第６の実施例の動作を説明する。コンピュータ制御コマ
ンド入出力手段により、コンピュータから表示されてい
るカーソルの絶対位置情報やマウスボタンのオンオフの
情報などの制御信号が入力される。この位置情報とオン
オフ情報をマイクロコンピュータ３に送出し、マウス操
作が行われた画面上の領域が現在表示されているテレビ
ジョン画像領域内であるかが判定され、該テレビジョン
画像領域内であればその後のオンオフ情報は全てテレビ
ジョン画像の操作であると認識する。この時、以降のマ
ウス操作はコンピュータ操作には何も影響を与えないこ
ととする制御信号をコンピュータ側に送出する。逆に、
該テレビジョン画像領域以外でマウスのクリックが確認
された場合には、以降の操作はコンピュータ操作である
と認識し、テレビジョン画像が操作されることはない。
なお、テレビジョン画像の操作画面による操作方法は第
３及び第４の実施例と同様である。

【００４５】従って、本発明の第６の実施例によればコ
ンピュータ制御コマンド入出力手段を設けることによ
り、コンピュータ内に拡張テレビジョン受信ユニットを
必要とせずにディスプレイ上に複数のテレビジョン画像
とコンピュータ画像を同時に表示することが可能とな
り、更に操作切り替え手段や特定操作検出手段を必要と
せず、コンピュータにマウスを接続した状態でテレビジ
ョン操作とコンピュータ操作を行え、テレビジョン画像
の位置や大きさ、上下の重なり順序を変更することがで
きる。

【００４６】なお、本発明のテレビジョン受信機の接続
対象コンピュータは、パーソナルコンピュータに限定さ
れるものではなく、ワークステーション等の他のコンピ
ュータであってもよい。

【００４７】

【発明の効果】請求項１の発明の効果：請求項１の発明
によれば、走査変換ユニットとスケーリングユニットと
同期表示ユニットとオーバーレイユニットを備えたこと
により、コンピュータ内に拡張テレビジョン受信ユニッ
トを必要とせずにディスプレイ上にテレビジョン画像と
コンピュータ画像を同時に表示することが可能となり、
更にユーザがリモコン等のテレビジョン操作入力手段を
用いて、テレビジョン画像の位置や大きさを変更するこ
とができる。

【００４８】請求項２の発明の効果：請求項２の発明に
よれば、請求項１のテレビジョン受信機に更に複数のユ
ニットと優先順位判定ユニットを備えたことにより、コ
ンピュータ内に拡張テレビジョン受信ユニットを必要と
せずにディスプレイ上に複数のテレビジョン画像とコン
ピュータ画像を同時に表示することが可能となり、更に
ユーザがリモコン等のテレビジョン操作入力手段を用い
て、テレビジョン画像の位置や大きさ、上下の重なり順
序を自由に変更することができる。

【００４９】請求項３の発明の効果：請求項３の発明に
よれば、請求項１又は２のテレビジョン受信機に更にコ
ンピュータ操作入力手段とコンピュータ操作出力手段を
備えるとともに、コンピュータとテレビジョンとの操作
対象を切り替える作操切り替え手段を備えたことによ
り、請求項１又は２の効果に加えて、更にマウス等のコ
ンピュータ操作装置をテレビジョン受信機に接続するだ
けでテレビジョン操作とコンピュータ操作の両方を行う
ことができる。

【００５０】請求項４の発明の効果：請求項４の発明に
よれば、請求項３のテレビジョン受信機に更に特定操作
検出手段を備えたことにより、請求項３の効果に加え
て、更に切り替えボタン等が必要なマウスやリモコンを
用いることなく、通常使用されるマウス等のコンピュー
タ操作装置をテレビジョン受信機に接続するだけでテレ
ビジョン操作とコンピュータ操作の両方を行うことがで
きる。

【００５１】請求項５の発明の効果：請求項５の発明に
よれば、請求項１ないし４のいずれかのテレビジョン受
信機に更に画像位置記憶手段を備えたことにより、一定
の操作で複数のテレビジョン画像を、例えば、ディスプ
レイ上の端にサイズを縮小して表示でき、更に必要なと
きに瞬時にテレビジョン画像を元の位置に表示させるこ
とができるため、コンピュータのディスプレイ上に上下
に重なりを持つ複数のテレビジョン画像とコンピュータ
画像とを同時に表示しながらコンピュータの操作を行な
うことができ操作性を格段に向上させることができる。

【００５２】請求項６の発明の効果：請求項６の発明に
よれば、請求項１ないし５のいずれかのテレビジョン受
信機に更にコンピュータ制御コマンド入力手段を備えた
ことにより、コンピュータのディスプレイ上に上下に重
なりを持つ複数のテレビジョン画像とコンピュータ画像
とを同時に表示しながら、コンピュータに接続した１つ
のマウス等でテレビジョン画像の操作やコンピュータの
操作を良好に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるテレビジョン受信機の一実施例を
説明するためのブロック図である。

【図２】本発明によるテレビジョン受信機におけるテレ
ビジョン入力手段の構成例を説明するための平面図であ
る。

【図３】本発明によるテレビジョン受信機における画像
サイズの変更画面の例を説明するための図である。

【図４】本発明によるテレビジョン受信機におけるスケ
ーリングユニットの動作概念の例を説明するための図で
ある。

【図５】本発明によるテレビジョン受信機の同期ユニッ
トから出力される信号の例を示すタイミングチャートで
ある。

【図６】本発明によるテレビジョン受信機の実施例にお
けるオーバーレイユニットのタイミングチャートの一例
である。

【図７】本発明によるテレビジョン受信機の他の実施例
を説明するためのブロック図である。

【図８】図９に示す本発明によるテレビジョン受信機の
オーバーレイユニットを説明するための概念図である。

【図９】本発明によるテレビジョン受信機の更に他の実
施例を説明するためのブロック図である。

【図１０】図１１に示す本発明によるテレビジョン受信
機の操作画面を説明するための図である。

【図１１】本発明によるテレビジョン受信機における同
期表示ユニットの構成例を説明するための図である。

【図１２】従来のテレビジョン受信機の構成例を説明す
るためのブロック図である。

【図１３】従来のパーソナルコンピュータの構成例を説
明するためのブロック図である。

【符号の説明】 １…アンテナ、２…テレビジョン操作入力手段、３…マ
イクロコンピュータ、４…テレビジョン信号処理ユニッ
ト、５…走査変換ユニット、６…スケーリングユニッ
ト、７…同期表示ユニット、８…オーバーレイユニッ
ト、９…コンピュータ信号入力手段、２０…ＣＰＵ、２
１…ＲＯＭ、２２…メモリ、２３…キーボードユニッ
ト、２４…キーボードコントローラ、２５…マウス、２
６…ＣＲＴユニット、２７…ＣＲＴコントローラ、２８
…スピーカユニット、２９…スピーカコントローラ、３
０…タイマ、４０…リモコン、４１…電源ボタン、４２
…チャンネルボタン、４３…選択ボタン、４４…カーソ
ル移動ボタン、４５…音量ボタン、５０…優先順位判定
手段、５１…音声選択ユニット、６０…イネーブル信号
入れ替え部、６１…イネーブル信号生成部、６２…画像
信号選択部、６３…遅延回路、７０…コンピュータ操作
入力手段、７１…コンピュータ操作出力手段、８０…操
作画面、８１…電源、８２…チャンネル表示部、８３…
チャンネルボタン、８４…音量ボタン、９０…テレビジ
ョン画像、９１…ディスプレイ、１１０…画面移動ボタ
ン、１２０…クロック特判定回路、１２１…ＶＣＯ、１
２２…イネーブル信号生成部、１２３…遅延回路、１２
４…メモリ。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 受信したテレビジョン放送信号を選局・
   復調処理するテレビジョン信号処理ユニットを有するテ
   レビジョン受信機であって、該テレビジョン受信機が備
   えるユニットの制御を行うマイクロコンピュータと、入
   力に基づいて前記テレビジョン受信機を操作するための
   制御信号を該マイクロコンピュータに出力するテレビジ
   ョン操作入力手段とを備えたテレビジョン受信機におい
   て、コンピュータ画像信号及びコンピュータ画像同期信
   号を外部から入力するコンピュータ信号入力手段と、前
   記テレビジョン信号処理ユニットから出力されるテレビ
   ジョン画像信号の走査を飛び越し走査から順次走査に変
   換する走査変換ユニットと、前記マイクロコンピュータ
   から出力される制御信号に基づいて前記走査変換ユニッ
   トから出力される前記テレビジョン画像信号が有する画
   像サイズデータを変換するスケーリングユニットと、該
   スケーリングユニットから出力されるテレビジョン画像
   信号が有する画面表示位置データを前記マイクロコンピ
   ュータから出力される制御信号に基づいて変更し、前記
   コンピュータ画像同期信号に同期させて出力する同期表
   示ユニットと、該同期表示ユニットから出力されるテレ
   ビジョン画像信号と入力される前記コンピュータ画像信
   号とを重ね合わせる処理を行うオーバーレイユニットと
   を備え、前記テレビジョン操作入力手段の操作入力に従
   って前記マイクロコンピュータから出力される制御信号
   に基づいて画像サイズ及び画面表示位置が設定されたテ
   レビジョン画像とコンピュータ画像とを、前記オーバー
   レイユニットで重ね画像表示信号として出力することを
   特徴とするテレビジョン受信機。
2. 【請求項２】 複数の選局を行うように前記テレビジョ
   ン信号処理ユニット，前記走査変換ユニット，前記スケ
   ーリングユニット，及び前記同期表示ユニットを選局数
   分並列接続するとともに、前記複数の同期表示ユニット
   から出力されるテレビジョン画像信号の表示優先順位を
   判定する優先順位判定手段を備え、前記オーバーレイユ
   ニットは、前記優先順位判定手段より出力される制御信
   号に基づいて、前記複数の同期表示ユニットから出力さ
   れる複数のテレビジョン画像信号間における重ね合わせ
   の順位を決め、前記コンピュータ画像信号と重ね合わせ
   るべき前記テレビジョン画像信号を得るようにしたこと
   を特徴とする請求項１に記載のテレビジョン受信機。
3. 【請求項３】 前記テレビジョン画像を対象としてなさ
   れる操作と前記コンピュータ画像を対象としてなされる
   操作とを切り替える操作切り替え手段と、コンピュータ
   操作入力手段により実行される前記コンピュータ画像を
   対象としてなされる操作に応じ出力された制御信号を外
   部に出力するコンピュータ操作出力手段とを備えること
   により、前記操作切り替え手段の操作切り替えにより、
   前記テレビジョン操作入力手段または前記コンピュータ
   操作入力手段のいずれか一方が機能するようにしたこと
   を特徴とする請求項１または２に記載のテレビジョン受
   信機。
4. 【請求項４】 前記テレビジョン操作入力手段と前記コ
   ンピュータ操作入力手段とを同一の入力手段とし、該同
   一の入力手段になされる入力操作が予め設定される特定
   操作に該当するかどうかを判定する特定操作判定手段を
   備え、前記操作切り替え手段は、前記特定操作判定手段
   の判定結果に基づいて、操作の切り替えを行うようにし
   たことを特徴とする請求項３に記載のテレビジョン受信
   機。
5. 【請求項５】 表示されるテレビジョン画像の画像サイ
   ズ及び画面表示位置と大きさを定める画像位置データを
   記憶する画像位置記憶手段を備え、前記マイクロコンピ
   ュータは、前記テレビジョン操作入力手段からの入力信
   号に基づいて、テレビジョン画像の画像サイズ及び画面
   表示位置を予め設定された画像サイズ及び画面表示位置
   に変換するとともに、前記画像位置記憶手段に該変換前
   の前記画像位置データを記憶させる制御信号を出力する
   か、または、該変換がなされたテレビジョン画像の画像
   サイズ及び画面表示位置を該変換前の画像サイズ及び画
   面表示位置に戻す制御信号を出力するようにしたことを
   特徴とする請求項１ないし４いずれか１に記載のテレビ
   ジョン受信機。
6. 【請求項６】 外部のコンピュータで発生するコンピュ
   ータ制御コマンドを入力するコンピュータ制御コマンド
   入力手段を備え、前記マイクロコンピュータは、前記コ
   ンピュータ制御コマンドが前記テレビジョン画像を対象
   とする制御コマンドであるかどうかを判別し、該判別結
   果に基づいて前記テレビジョン操作入力手段に前記コン
   ピュータ制御コマンドを用いるようにしたことを特徴と
   する請求項１ないし５のいずれか１に記載のテレビジョ
   ン受信機。