JPH10319811A - クリーニング装置 - Google Patents

クリーニング装置

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JPH10319811A
JPH10319811A JP14467097A JP14467097A JPH10319811A JP H10319811 A JPH10319811 A JP H10319811A JP 14467097 A JP14467097 A JP 14467097A JP 14467097 A JP14467097 A JP 14467097A JP H10319811 A JPH10319811 A JP H10319811A
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JP
Japan
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toner
cleaning
vibration
conveying member
toner conveying
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JP14467097A
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English (en)
Inventor
Yasushi Akiba
康 秋葉
Norio Kikuchi
宣男 菊地
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体上のトナー像を転写紙に転写した後、
その感光体表面に付着する転写残トナーをブラシローラ
とクリーニングブレードによって除去し、その除去した
トナーをトナー搬送部材によって搬送するクリーニング
装置において、ブラシローラとトナー搬送部材との間に
トナーブロッキングができることを阻止する。 【解決手段】 ブラシローラ20とトナー搬送部材11
との間に振動部材23を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被清掃体表面に付
着したトナーを当該表面から除去するクリーニング部材
と、該クリーニング部材によって除去したトナーを受け
入れるクリーニングケースと、該クリーニングケース内
のトナーを該クリーニングケース外に搬送するトナー搬
送部材とを具備し、該トナー搬送部材が回転駆動されな
がらクリーニングケース内のトナーを搬送するクリーニ
ング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は
これらの少なくとも2つの機能を備えた複合機などとし
て構成される画像形成装置においては、上記形式のクリ
ーニング装置が広く採用されている。この種の画像形成
装置は、回転駆動される像担持体の表面にトナー像を形
成し、そのトナー像を転写装置によって転写材に転写し
ているが、そのトナー像転写後に像担持体表面に付着し
ているトナーをクリーニング部材によって像担持体表面
から除去し、当該像担持体の表面を清掃するように構成
されている。このような像担持体表面の清掃のために冒
頭に記載した形式のクリーニング装置が用いられる。ま
た転写材を担持して搬送する転写材搬送ベルトの表面に
もトナーが付着するので、そのトナーを除去するために
もクリーニング装置が使用される。前者の例では像担持
体が被清掃体を構成し、後者の例では転写材搬送ベルト
が被清掃体を構成する。
【0003】上述のようにクリーニング装置は各種の被
清掃体を清掃するために用いられるが、いずれのクリー
ニング装置の場合も、クリーニング部材が被清掃体表面
に付着したトナーをその表面から除去し、除去したトナ
ーをクリーニングケースに受け入れ、その受け入れたト
ナーをトナー搬送部材によってクリーニングケース外に
搬送する。
【0004】ところが、従来のこの種のクリーニング装
置においては、クリーニング部材とトナー搬送部材との
間のクリーニングケース内壁面部分に、被清掃体表面か
ら除去されたトナーが堆積し、これが凝集するおそれが
ある。このようにトナーが凝集すると、そのトナーが被
清掃体の表面に再び付着し、これによってクリーニング
部材の負担が増大し、被清掃体表面のクリーニング性が
低下する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡単
な構成によって上述した従来の欠点を除去できるクリー
ニング装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、冒頭に記載した形式のクリーニング装置に
おいて、前記クリーニング部材とトナー搬送部材との間
に、振動部材を設けたことを特徴とするクリーニング装
置を提案する(請求項1)。
【0007】その際、前記振動部材が単位時間内に往復
動する回数をa、前記トナー搬送部材が同じ単位時間内
に回転する回転数をbとしたとき、0.1≦b/a≦1
0を満たすように、その各値を設定すると有利である
(請求項2)。
【0008】また上記請求項1又は2に記載のクリーニ
ング装置において、前記トナー搬送部材の回転と前記振
動部材の振動が同期して行われるように、トナー搬送部
材と振動部材を同じ駆動装置によって駆動するように構
成すると有利である(請求項3)。
【0009】さらに、上記請求項3に記載のクリーニン
グ装置において、駆動装置によって回転駆動される前記
トナー搬送部材と、前記振動部材とを、トナー搬送部材
の回転運動を振動運動に変換する伝動手段を介して駆動
連結すると有利である(請求項4)。
【0010】また、上記請求項4に記載のクリーニング
装置において、前記伝動手段が、トナー搬送部材の回転
中心軸に固定されて当該回転中心軸と共に回転するカム
と、振動部材の振動中心軸に固定され、かつ前記カムの
回転によって振動するカムフォロアとから成ると有利で
ある(請求項5)。
【0011】また、上記請求項1乃至5のいずれかに記
載のクリーニング装置において、前記被清掃体が、回転
駆動されつつ表面にトナー像を形成される像担持体より
成り、該トナー像を転写材に転写した後の像担持体表面
に付着する転写残トナーを、前記クリーニング部材が像
担持体表面より除去して当該像担持体の表面を清掃する
ように構成すると有利である(請求項6)。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って説明し、併せて前述の従来の欠点を図面に即し
てより具体的に明らかにする。
【0013】図1は、複写機として構成された画像形成
装置の一例を示す部分断面概略図である。ここに示した
画像形成装置においては、図示していない画像形成装置
本体の機枠に、像担持体の一例であるドラム状の感光体
1が、その中心軸線のまわりに回転自在に支持され、画
像形成動作時に感光体1は図1における時計方向に等速
度で回転駆動される。
【0014】このとき、その感光体1の表面は、帯電装
置2によって所定の極性に均一に帯電され、その帯電面
には、図示していない原稿からの光像Lが照射される。
このように感光体表面が露光されることによって、ここ
に原稿画像に対応した静電潜像が形成される。この静電
潜像は、これが現像装置3を通るとき、粉体状のトナー
によってトナー像として可視像化される。
【0015】一方、図示していない給紙部から転写材の
一例である転写紙4が給送され、その転写紙4が、感光
体1上のトナー像に整合するタイミングで矢印A方向に
給送され、このとき、転写部5において、感光体表面に
形成されたトナー像が転写装置6の作用によって転写紙
4の表面に転写される。この転写紙4は引き続き矢印A
方向に搬送されて感光体1から離され、図示していない
定着装置へ搬送され、ここで、転写紙4上に転写された
トナー像がその転写紙4に定着される。このようにして
転写紙4はコピー紙として装置外へ排出される。
【0016】一方、トナー像転写後の感光体表面には、
転写紙4に転写されなかった転写残トナーTが付着して
おり、かかる転写残トナーTは、クリーニング装置7に
よって除去され、感光体表面が清掃される。このよう
に、本例では、感光体1より成る像担持体が、クリーニ
ング装置によって清掃される被清掃体を構成している。
清掃後の感光体表面は除電装置17により除電作用を受
けて初期化され、引き続き前述の動作が実行され、次の
転写紙上にトナー像が転写される。
【0017】上述のように、図示した画像形成装置は、
回転駆動されつつ表面にトナー像が形成される感光体1
より成る像担持体と、その像担持体表面に形成されたト
ナー像を転写紙4より成る転写材に転写する転写装置6
と、トナー像転写後の像担持体表面に付着する転写残ト
ナーTを除去して像担持体表面を清掃するクリーニング
装置7とを備えている。
【0018】本例のクリーニング装置7は、図2に示す
ように2つのクリーニング部材を有し、その一方はブラ
シローラ10であり、その他方はクリーニングブレード
9である。また、このクリーニング装置7は、クリーニ
ングケース8と、トナー搬送部材11とを有している。
【0019】クリーニングブレード9は、例えばゴムな
どの弾性材より成ると共に、感光体1に対して平行に長
く延び、その幅方向基端部がブレードホルダ12に例え
ばホットメルト接着により固定されている。ブレードホ
ルダ12は例えばねじ(図示せず)によってブレードブ
ラケット13に固定され、該ブラケット13が枢軸14
を介して画像形成装置本体に対して揺動可能に枢支され
ている。このようにしてクリーニングブレード9、ブレ
ードホルダ12及びブレードブラケット13が一体とな
り、そのブレードブラケット13が図示していないばね
より成る付勢手段によって枢軸14のまわりに図2にお
ける反時計方向に付勢され、クリーニングブレード9の
先端エッジ部15が感光体1の表面に圧接する。
【0020】また、図に一例として示したトナー搬送部
材11は、回転中心軸16とそのまわりに固定された螺
旋状の羽根18とを有するスクリューコンベアとして構
成され、このトナー搬送部材11は、クリーニングケー
ス8の底部に回転自在に配置され、画像形成装置本体に
設けられた図示していない駆動装置によって、例えば図
2における反時計方向に回転駆動される。本例のトナー
搬送部材11は感光体1に対してほぼ平行に、かつクリ
ーニングケース8の長手方向(図2の紙面に対して垂直
な方向)に長く延び、その奥側の端部が、クリーニング
ケース8に形成されたトナー排出口(図示せず)から当
該ケース外に突出している。図示した形態以外のトナー
搬送部材、例えばワイヤなどの線状体をコイル状に巻回
し、これを回転駆動してトナーを搬送する形式のトナー
搬送部材などを用いることもできる。
【0021】一方、ブラシローラ10は、クリーニング
ケース8に収容されていて、感光体1と平行に延びる剛
体により構成された芯軸19と、その芯軸19のまわり
に設けられたブラシ20を有し、芯軸19はクリーニン
グケース8の前後の側壁に回転自在に支持され、図示し
ていないモータによって回転駆動され、これによってブ
ラシローラ10の全体がその中心軸線のまわりに回転駆
動される。ブラシローラ10の回転方向は、図2におけ
る時計方向であっても、また反時計方向であってもよい
が、図示した例では、図2における時計方向に回転駆動
されるものとする。このようにして、ブラシローラ10
は、そのブラシ20がトナー像転写後の感光体表面に接
触しながら回転し、その両者の接触部において、ブラシ
20と感光体1の表面は互いに反対方向、すなわちカウ
ンタ方向に移動する。感光体表面に圧接したブラシ20
は、感光体からの反力によって弾性変形する。
【0022】クリーニングブレード9とブラシローラ1
0は、感光体1の軸方向における画像領域、すなわち転
写残トナーTが付着する領域の全体に亘って、図2の紙
面に対して垂直な方向に長く延びている。
【0023】上述のようにブラシローラ10とトナー搬
送部材11はクリーニングケース8に一体的に組付けら
れ、これらが1つのユニットを構成し、このユニットは
画像形成装置本体に対して着脱可能に当該画像形成装置
本体にセットされる。ユニットが画像形成装置本体にセ
ットされた状態ではクリーニングケースは不動に保持さ
れる。このとき、クリーニングケース8に基端部を固定
されたシール部材21によって、クリーニングケース8
とブレードブラケット13との間の隙間がシールされ
る。
【0024】先に説明したようにトナー像転写後の感光
体表面には転写残トナーTが付着しているが、感光体1
の回転に伴ってこの転写残トナーTがクリーニング装置
7に運ばれてくると、このトナーTは先ず回転するブラ
シローラ10のブラシ20によって掻き取り作用を受
け、その一部のトナーが感光体表面から除去される。そ
の除去されたトナーはブラシ20に付着する。またブラ
シローラ10によって除去されなかった転写残トナー
は、感光体1の回転方向に関してブラシローラ10より
も下流側に位置するクリーニングブレード9の先端エッ
ジ部15によってせき止められ、感光体表面から掻き取
られる。このようにして感光体表面が清掃されるのであ
る。
【0025】上述のように、図に一例として示したクリ
ーニング装置は、ブラシローラ10がクリーニングブレ
ード9に送られる転写残トナーの量を制限し、クリーニ
ングブレード9の補助的な働きをなす。このように2つ
のクリーニング部材を用いることによって感光体1の表
面を効率よく清掃することを可能としているが、1又は
3以上のクリーニング部材を設けて被清掃体表面を清掃
することもできる。例えば、クリーニングブレードだ
け、或いはブラシローラだけ、又はクリーニングローラ
などのその他のクリーニング部材だけで感光体表面の転
写残トナーを除去することもできるし、これらのクリー
ニング部材を3以上設けて感光体表面を清掃するように
構成することもできる。
【0026】クリーニングブレード9によって掻き取ら
れた転写残トナーはブラシローラ10のブラシ20を受
け止められ、そのブラシ20に付着し、当該ブラシロー
ラ10の回転によって感光体表面から離れる向きに搬送
される。このとき、クリーニングケース8に一体に形成
されたブラシフリッカ22より成るトナー落し手段にブ
ラシ20が当ることにより、ブラシ20に付着したトナ
ーが叩き落される。このようにして、感光体表面から除
去された転写残トナーはクリーニングケース8内に受け
入れられる。
【0027】クリーニングケース8に受け入れられたト
ナーは、クリーニングケース8の底部に配置され、かつ
回転駆動されるトナー搬送部材11によって、図2の紙
面に対して奥側向きに搬送され、クリーニングケース8
に形成された前述のトナー排出口を通してクリーニング
ケース外へ搬出され、図示していないトナー回収ボトル
に回収される。
【0028】以上のように、図示したクリーニング装置
7は、被清掃体の一例である感光体1の表面に付着した
トナーをその表面から除去するクリーニング部材と、そ
のクリーニング部材によって除去したトナーを受け入れ
るクリーニングケース8と、そのクリーニングケース8
内のトナーを該クリーニングケース8外に搬送するトナ
ー搬送部材11とを具備しており、当該トナー搬送部材
11が回転駆動されながらクリーニングケース8内のト
ナーを搬送するように構成されている。クリーニング部
材は、少なくとも1つ設けられるものであることは先に
説明した通りである。
【0029】上述した構成自体は従来のクリーニング装
置と変りはない。このような従来のクリーニング装置も
初期的には感光体表面の転写残トナーを効率よく除去で
き、高いクリーニング性を発揮することができる。
【0030】ところが、本発明者の検討したところによ
ると、クリーニング部材、図の例ではブラシローラ10
と、トナー搬送部材11との間のクリーニングケース内
壁面部分に、感光体1から除去されたトナーの一部がト
ナー搬送部材11へ送り込まれず堆積し、これが、遂に
は図9に符号TBを付して示す如く、山状に凝集するお
それのあることが判明した。かかるトナーの凝集体をト
ナーブロッキングと称することにすると、かかるブロッ
キングTBは、特に高温度下で画像形成動作を連続して
行い、また感光体1上に画像面積率の高いトナー像を連
続して形成し、従って、クリーニング部材によって回収
される転写残トナーの量が多くなり、トナー搬送部材に
よるトナー搬送能力以上に回収トナー量が増大したとき
に発生しやすくなる。
【0031】このようなトナーブロッキングTBができ
ると、そのトナーがブラシローラ10に再付着し、これ
が再び感光体1の表面に付着して、クリーニングブレー
ド9へ送られるトナーの量を制限することが困難とな
る。その結果、クリーニングブレード9の負担が増大
し、感光体1のクリーニング性が低下する。これによ
り、次に形成されるトナー像に地汚れが発生し、その画
質が劣化する。かかる現象は、クリーニング部材を1つ
又は3以上設けたときも同様に発生する。
【0032】また、ブラシ20を中導電体により構成
し、例えばトナー像の転写時などに感光体表面に過剰に
乗った電荷を、そのブラシ20によって落とし、クリー
ニングブレード9によるトナー掻き落し効率を高めるよ
うに構成したクリーニング装置も公知であるが、かかる
クリーニング装置は、ブラシ20を絶縁体によって構成
したクリーニング装置の場合よりも、トナーブロッキン
グTBによる影響をより大きく受ける。すなわち、トナ
ーブロッキングTBから、中導電体より成るブラシ20
にトナーが移行し、そのブラシ20に多量のトナーが付
着するようになると、ブラシ20の各毛がトナーによっ
て完全に被覆される。すると、トナーは一般に電気的に
高抵抗な物質から構成されるため、ブラシ20の見かけ
上の抵抗が上昇し、これによって感光体1上の電荷を除
去する機能が低下する。
【0033】そこで、図1及び図2に示したクリーニン
グ装置7においては、上述した従来の欠点を除去するた
め、クリーニング部材、すなわちブラシローラ10と、
トナー搬送部材11との間に振動部材23が設けられて
いる。この振動部材23は、例えば図3の(a)又は
(b)に示すように、振動中心軸23Aに一対のアーム
23Bを固定し、両アーム23Bの先端を棒状の先端部
23Cによって一体に連結したものなどから構成され
る。かかる振動部材23の場合には、その先端部23C
が、ブラシローラ10とトナー搬送部材11との間に位
置し、該ブラシローラ10とトナー搬送部材11に沿っ
て、これらと平行に延在する。振動中心軸23Aはクリ
ーニングケース8の前後の側壁に回転自在に支持され、
図示していない駆動装置によって、図2に矢印Bで示し
た向きに所定の周期で駆動されて振動する。
【0034】上述の如き振動部材23を設けると、ブラ
シローラ10とトナー搬送部材11との間のクリーニン
グケース内壁面部分に堆積して凝集しようとするトナー
が、振動部材23の振動動作による外力を受け、当該ト
ナーが凝集することなく、そのクリーニングケースの内
壁面部分に沿ってトナー搬送部材11へ効率よく送り込
まれる。これによって、高温度下で画像形成動作を行っ
たときも、また感光体上に画像面積率の高いトナー像を
連続して形成したときも、トナーブロッキングが発生す
ることを防止でき、ないしはその発生を効果的に抑制す
ることができる。このため、クリーニング装置7による
感光体1のクリーニング性を高めることができ、経時に
わたって高品質な画像を形成することができる。
【0035】ところで、トナー搬送部材11は、回転し
ながら、クリーニングケース8内のトナーをケース外に
搬送する部材であり、また振動部材23はこのトナー搬
送部材11へトナーを送り込む働きをなすものである。
従って、これらの部材11,23によるトナーの搬送能
力のバランスがくずれると、トナーブロッキングの発生
防止効果が低下する。例えば、トナー搬送部材11によ
るトナー搬送能力よりも、振動部材23によるトナー搬
送能力が過度に大きくなると、トナー搬送部材11の羽
根間にトナーが詰まり、そのトナー搬送能力は益々低下
し、その結果トナーブロッキングTBが発生するおそれ
がある。逆に、振動部材23によるトナー搬送能力が低
くなりすぎると、トナー搬送部材11のトナー搬送能力
を高めても、やはりトナーブロッキングが発生するおそ
れがある。
【0036】本発明者は、このような観点から、次に示
す実験を行った。
【0037】先ず、振動部材23が単位時間(例えば1
分間)内に往復動する回数をa、トナー搬送部材11が
同じ単位時間(例えば1分間)内に回転する回転数をb
とする。そして、これらの比b/aの値と、トナーブロ
ッキングの発生の関係について、多数の実験を通して検
討したところ、b/aの値が0.1よりも小さくなる
と、図4に符号T1,T2で示すように、トナー搬送部
材11の羽根18の間にトナーが詰まり、またb/aの
値が10よりも大きくなると、図9に示したようなトナ
ーブロッキングTBを発生することが明らかとなった。
図4に示すT1は互いに対向する羽根18の部分にトナ
ーが詰まっているが、未だそのトナーの間に隙間がある
状態を示し、またT2は羽根間がトナーによって完全に
詰まった状態を示している。
【0038】上述した実験結果を表1に示す。この表中
の「T1,T2」は図4に示したトナーの詰まりがそれ
ぞれ発生したことを示し、「TB」は図9に示した如き
トナーブロッキングが発生したことを示す。さらに、
「なし」はトナーの詰まりもトナーブロッキングも発生
しなかったことを示している。
【0039】
【表1】
【0040】b/aが0.1より小さいと、振動部材2
3の単位時間当りの振動数、すなわちトナー搬送部材1
1へのトナーの搬送能力が、そのトナー搬送部材11の
回転数、すなわちそのトナー搬送能力よりも過度に大き
くなり、その結果、トナー詰まりT1,T2が発生する
と考えられる。このようなトナー詰まりが発生すると、
トナー搬送部材11によるトナー搬送能力が益々低下
し、遂には図9に示した如きトナーブロッキングが発生
する。また逆にb/aが10よりも大きくなると、振動
部材23の単位時間当りの振動数、すなわちそのトナー
搬送能力が極度に小さくなり、トナー搬送部材11へ送
り込まれるトナーの量が減少し、トナーブロッキングT
Bが発生すると考えられる。またb/aが0.1よりも
小さいとき、図4に示す羽根間のピッチPを大きくし、
そのトナー搬送能力を高めることも考えられるが、この
ピッチPは大きすぎてもトナーの搬送能力は逆に低下す
る。実験は、トナーを最も効率よく搬送できるピッチP
を有するトナー搬送部材11を用いて行った。
【0041】上述したところから判るように、前述の各
値a,bを0.1≦b/a≦10を満たすように設定す
ることによって、振動部材23とトナー搬送部材11と
によるトナー搬送能力のバランスをとり、トナーブロッ
キングの発生を効果的に防止でき、経時、環境、画像面
積率の大小にかかわらず、常に高品質な画像を形成でき
る。
【0042】ところで、振動部材23とトナー搬送部材
11をそれぞれ別々の駆動装置によって駆動することも
できるが、トナー搬送部材11の回転と振動部材23の
振動が同期して行われるように、トナー搬送部材11と
振動部材23とを同じ駆動装置によって駆動するように
構成すると、クリーニング装置、ひいては画像形成装置
全体の構造の簡素化とそのコストの低減を達成できるほ
か、次のような利点も得られる。
【0043】例えば、図1に示した転写紙4が搬送トラ
ブルを起こし、画像形成装置の画像形成動作が停止した
とき、仮に、トナー搬送部材11と振動部材23を別々
の駆動装置によって駆動したとき、何らかのトラブルに
よって、そのいずれかの駆動装置だけが作動を停止しな
かった事態が発生すると、これによってトナーブロッキ
ングが発生する。例えば、トナー搬送部材11の回転が
停止し、振動部材23が振動動作を行ったままの状態が
発生したとすると、その振動部材23によってトナー搬
送部材11へトナーが送り込まれるが、このときトナー
搬送部材11が作動を停止しているので、その羽根18
の間にトナーが詰まり、図4に示したようなトナーの詰
まりが発生し、遂には図9に示したトナーブロッキング
が発生する。
【0044】これに対し、両部材11,23が同期して
作動するように、これらの部材を同じ駆動装置によって
作動させると、いずれか一方の部材だけが作動を停止す
ることはなくなり、上述した不具合が発生することはな
い。トナー搬送部材11と振動部材23が共に作動して
いれば、トナーブロッキングは発生しないし、これらが
共に作動を停止するのであれば、やはりトナーブロッキ
ングが発生することはない。
【0045】その際、トナー搬送部材11の回転によっ
て、振動部材23を振動させることができるように、図
示していない駆動装置によって回転駆動されるトナー搬
送部材11と、振動部材23とを、トナー搬送部材11
の回転運動を振動運動に変換する伝動手段を介して駆動
連結すると構成を簡素化でき特に有利である。
【0046】図5はその具体例を示す。図2に示したク
リーニングケース8の外部に突出した回転中心軸16の
部分には、図5に示すようにカム24が固定され、この
カム24は回転中心軸16と共に回転する。一方、クリ
ーニングケース8の外部に突出した振動中心軸23Aの
部分には、カムフォロア25の基端部が固定されてお
り、このカムフォロア25は、その基端部の側から突出
する一対の脚部25Aを有し、これらの脚部25Aの間
に前述のカム24が位置している。
【0047】カム24は、トナー搬送部材11の回転中
心軸16の中心軸線に対して偏心している。従って、こ
の回転中心軸16が、図示していない駆動装置によって
回転駆動されると、この軸16に固定されたカム24が
カムフォロア25の各脚部25Aを押圧する。これによ
って、当該カムフォロア25は矢印B方向に振動し、従
って振動部材23が同じ方向に振動する。この例では、
回転中心軸16が1回転すると、振動部材23も1往復
の振動運動を行うので、前述の比b/aは1となる。
【0048】図6に示した例では、トナー搬送部材11
の回転中心軸16に、1つの突起26を有するカム27
が固定され、振動部材23の振動中心軸23Aにも突起
28を有するカムフォロア29が固定されている。しか
もこのカムフォロア29は引張ばね30によって引かれ
ている。突起28と26が当っていないとき、カムフォ
ロア29は、その突起28が画像形成装置本体に設けら
れたストッパ31に当り、図6に示した位置で静止す
る。
【0049】ここで、トナー搬送部材11の回転中心軸
16が駆動装置によって回転駆動されると、これに固定
されたカム27も回転し、その突起26がカムフォロア
29の突起28に間欠的に当り、そのカムフォロア2
9、従って振動部材23を振動させる。この例も、先に
示した比b/aの値は1となる。
【0050】これに対し、図7及び図8に示すように、
カム27に、互いに周方向に離間した複数の突起26を
設けると、そのカム27が1回転する間に、その各突起
26が図6に示したカムフォロア29の突起28に順次
当るので、振動部材23が複数回、往復動作を行う。こ
のように、カム27に設ける突起26の数を適宜選択す
ることによって、b/aの値を変えることができ、使用
するトナーの凝集性や、クリーニング装置の構成に合せ
て、最も好ましい比b/aの値が得られるように、クリ
ーニング装置を構成することができる。
【0051】図5乃至図8に示した例は、前述の伝動手
段が、トナー搬送部材11の回転中心軸16に固定され
て当該回転中心軸16と共に回転するカム24,27
と、振動部材23の振動中心軸23Aに固定され、かつ
前記カム24,27の回転によって振動するカムフォロ
ア25,29とから成る構成を例示するものである。
【0052】以上、被清掃体が感光体1より成る場合の
具体例を説明したが、被清掃体がその他の部材より成る
ときも、本発明を支障なく適用できる。
【0053】例えば、感光体上に形成したトナー像を回
転駆動されるベルト又はドラムなどから成る中間転写体
に一次転写し、その転写トナー像をさらに転写紙などの
最終転写材に二次転写する形式の画像形成装置も公知で
ある。かかる画像形成装置においても、その中間転写体
より成る像担持体上のトナー像を転写紙に転写した後、
その表面に転写残トナーが付着するので、これをクリー
ニング装置によって除去し、当該中間転写体の表面を清
掃する必要があるが、かかるクリーニング装置にも本発
明を適用できる。この例と、図1に示した例は、被清掃
体が、回転駆動されつつ表面にトナー像を形成される像
担持体より成り、該トナー像を転写材に転写した後の像
担持体表面に付着する転写残トナーを、クリーニング部
材が像担持体表面より除去して当該像担持体の表面を清
掃するようにクリーニング装置が構成されている。かか
るクリーニング装置に本発明を適用することによって、
常に高品質な画像を形成することができる。
【0054】また、本発明は、例えば転写紙より成る転
写材を搬送する転写材搬送ベルトや、転写材保持ドラム
などに付着したトナーを清掃するクリーニング装置や、
複写機以外の各種画像形成装置におけるクリーニング装
置にも広く適用できるものである。
【0055】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、クリー
ニングブレードとトナー搬送部材との間に振動部材を設
けるという極く簡単な構成によって、トナーブロッキン
グの発生を阻止、ないしは抑制でき、被清掃体に対する
クリーニング不良の発生を防止できる。
【0056】請求項2に記載の発明によれば、振動部材
とトナー搬送部材とのトナー搬送能力のバランスをと
り、トナーブロッキングの発生をより効果的に防止する
ことができる。
【0057】請求項3に記載の発明によれば、トナー搬
送部材と振動部材を同じ駆動装置によって駆動するの
で、構成の簡素化及びコストの低減を図ることができる
と共に、トナー搬送部材と振動部材のいずれか一方だけ
が作動を停止してトナーブロッキングが発生する不具合
を阻止できる。
【0058】請求項4に記載の発明によれば、簡単な構
成によって、トナー搬送部材と振動部材を同期して駆動
することができる。
【0059】請求項5に記載の発明によれば、簡単な構
成によって、トナー搬送部材と振動部材を同期して駆動
することができると共に、振動部材が単位時間内に往復
動する回数とトナー搬送部材が同じ単位時間内に回転す
る回転数の比を簡単に所望する値に設定することができ
る。
【0060】請求項6に記載の発明によれば、常に高品
質な画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の部分断面概略図である。
【図2】図1に示したクリーニング装置の拡大断面図で
ある。
【図3】振動部材の形態を例示する図である。
【図4】トナー搬送部材の羽根間にトナーが詰まること
を説明する図である。
【図5】カムとカムフォロアの例を示す図である。
【図6】カムとカムフォロアの他の例を示す図である。
【図7】カムの更に他の例を示す図である。
【図8】カムの更に他の例を示す図である。
【図9】従来のクリーニング装置とその不具合を説明す
る断面図である。
【符号の説明】
8 クリーニングケース 11 トナー搬送部材 16 回転中心軸 23 振動部材 23A 振動中心軸 24 カム 25 カムフォロア 27 カム 29 カムフォロア T トナー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被清掃体表面に付着したトナーを当該表
    面から除去するクリーニング部材と、該クリーニング部
    材によって除去したトナーを受け入れるクリーニングケ
    ースと、該クリーニングケース内のトナーを該クリーニ
    ングケース外に搬送するトナー搬送部材とを具備し、該
    トナー搬送部材が回転駆動されながらクリーニングケー
    ス内のトナーを搬送するクリーニング装置において、 前記クリーニング部材とトナー搬送部材との間に、振動
    部材を設けたことを特徴とするクリーニング装置。
  2. 【請求項2】 前記振動部材が単位時間内に往復動する
    回数をa、前記トナー搬送部材が同じ単位時間内に回転
    する回転数をbとしたとき、0.1≦b/a≦10を満
    たすように、その各値を設定した請求項1に記載のクリ
    ーニング装置。
  3. 【請求項3】 前記トナー搬送部材の回転と前記振動部
    材の振動が同期して行われるように、トナー搬送部材と
    振動部材を同じ駆動装置によって駆動する請求項1又は
    2に記載のクリーニング装置。
  4. 【請求項4】 駆動装置によって回転駆動される前記ト
    ナー搬送部材と、前記振動部材とを、トナー搬送部材の
    回転運動を振動運動に変換する伝動手段を介して駆動連
    結した請求項3に記載のクリーニング装置。
  5. 【請求項5】 前記伝動手段が、トナー搬送部材の回転
    中心軸に固定されて当該回転中心軸と共に回転するカム
    と、振動部材の振動中心軸に固定され、かつ前記カムの
    回転によって振動するカムフォロアとから成る請求項4
    に記載のクリーニング装置。
  6. 【請求項6】 前記被清掃体が、回転駆動されつつ表面
    にトナー像を形成される像担持体より成り、該トナー像
    を転写材に転写した後の像担持体表面に付着する転写残
    トナーを、前記クリーニング部材が像担持体表面より除
    去して当該像担持体の表面を清掃する請求項1乃至5の
    いずれかに記載のクリーニング装置。
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JP2014186216A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Fuji Xerox Co Ltd 回転装置、案内装置、画像形成装置
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