JPH10319163A - 沸騰水型原子炉の反応度制御装置 - Google Patents

沸騰水型原子炉の反応度制御装置

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JPH10319163A
JPH10319163A JP9129928A JP12992897A JPH10319163A JP H10319163 A JPH10319163 A JP H10319163A JP 9129928 A JP9129928 A JP 9129928A JP 12992897 A JP12992897 A JP 12992897A JP H10319163 A JPH10319163 A JP H10319163A
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coupling
piston
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water reactor
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Tomoko Tajima
嶋 智 子 田
Tadaaki Shimazu
津 忠 昭 島
Kiyoshi Ueda
田 精 植
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 挿入位置にかかわらず制御棒の傾斜を防止す
ることができる沸騰水型原子炉の反応度制御装置を提供
する。 【解決手段】 カップリングソケット25の上部に支持
ロッド受入れ部材30が設けられ、カップリングソケッ
ト25の上壁25a及び支持ロッド受入れ部材30の内
部に支持ロッド受入れ孔31が形成されている。ピスト
ン26の上端からバイオネットカップリング27の上端
を超えて、支持ロッド受入れ孔31に挿入される支持ロ
ッド32が上方に延びている。カップリングソケット2
5の下端を支持する肩部34が形成された荷重支持部材
33がバイオネットカップリング27の下方に設けられ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沸騰水型原子炉の
反応度制御装置に係わり、特に、バイオネットカップリ
ング機構又はスパッド機構によって制御棒駆動機構に結
合された制御棒を有する沸騰水型原子炉の反応度制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の沸騰水型原子炉の反応度制御装置
は、炉心の下方から挿入される複数の制御棒を備えてお
り、これらの制御棒はその下端が制御棒駆動機構のピス
トンの上端に結合されている。そして、制御棒駆動機構
のピストンを昇降させることによって制御棒が炉心内に
挿入され、又は引き抜かれるように構成されている。制
御棒とピストンとの結合方式にはスパッド機構及びバイ
オネットカップリング機構の二種類があり、スパッド機
構は水圧駆動型制御棒駆動機構に採用され、バイオネッ
トカップリング機構は通常駆動を電動式とした改良型制
御棒駆動機構に採用されている。
【0003】図11は従来の沸騰水型原子炉の水圧駆動
型の制御棒の一例を示した斜視図であり、この制御棒1
は断面十字状の制御棒ブレード2を備えている。制御棒
ブレード2の上端には吊り上げハンドル3を有する先端
構造部材4が設けられ、制御棒ブレード2の下端には取
り外しハンドル5及びスピードリミッタ6を有する末端
構造部材7が設けられている。
【0004】末端構造部材7にはスパッド機構の一部を
構成するカップリングソケット8が設けられており、図
12に示したようにカップリングソケット8の内部には
ロッキングプラグ9が上下動自在に設けられ、このロッ
キングプラグ9はバネ力によって下向きに付勢されてい
る。カップリングソケット8の内部には、制御棒駆動機
構のピストン10の上端に設けられたカップリングスパ
ッド11が嵌合されており、図12に示した状態からバ
ネ力によってロッキングプラグ9を降下させることによ
ってカップリングソケット8とカップリングスパッド1
1との結合がロックされる。
【0005】また、図示を省略したアンカップリングロ
ッドによってバネ力に抗してロッキングプラグ9を押し
上げることによって、或いは図11に示した取り外しハ
ンドル5によってロッキングプラグ9を引き上げること
によって、カップリングソケット8とカップリングスパ
ッド11との結合を解除することができる。
【0006】図13は電動駆動型の制御棒(改良型制御
棒)の一例を示した斜視図であり、この制御棒20は断
面十字状の制御棒ブレード21を備えている。制御棒ブ
レード21の上端には吊り上げハンドル22を有する先
端構造部材23が設けられ、制御棒ブレード21の下端
には末端構造部材(コネクタ)24が設けられている。
【0007】末端構造部材24にはバイオネットカップ
リング機構の一部を構成するカップリングソケット25
が設けられており、図14に示したようにカップリング
ソケット25の内部には、制御棒駆動機構の中空ピスト
ン26の上端に設けられたバイオネットカップリング2
7が嵌合されている。また、バイオネットカップリング
27の内側にはコンプレッションロッド28が設けられ
ており、このコンプレッションロッド28によって制御
棒20の荷重が支持されている。なお、図14において
符号29は制御棒案内管(図示せず)の上部に設けられ
た燃料支持金具を示し、この燃料支持金具29の中央に
は制御棒20が挿通される十字溝が形成されている。
【0008】図13及び図14に示したバイオネットカ
ップリング機構においてカップリングソケット25とバ
イオネットカップリング27とを結合する際には、カッ
プリングソケット25の内部にバイオネットカップリン
グ27をはめ込み、しかる後に制御棒20又は中空ピス
トン26を45度回転させることによって結合が行われ
る。また、結合を解除する際には制御棒20又は中空ピ
ストン26を逆方向に45度回転させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、スパッド機
構及びバイオネットカップリング機構のいずれにおいて
も、制御棒と制御棒駆動機構とをはめ合い構造によって
結合するようにしているので、制御棒は自立することが
できない。したがって、制御棒が炉心内に挿入されてい
る状態、特に全挿入状態においては制御棒は傾斜して周
囲の燃料集合体にもたれかかっている。
【0010】このため、プラントの建設時及び定期検査
時における燃料集合体交換作業、制御棒交換作業の際に
は、制御棒を囲む炉心の1セルに必ず2体の燃料集合体
或いはブレードガイドが存在する必要がある。もし仮に
1セルを空にしてしまうと、制御棒が大きく傾斜し、制
御棒と制御棒駆動機構との結合部に大きな負荷がかか
り、制御棒及び制御棒駆動機構の双方の健全性が損なわ
れる恐れがある。
【0011】そして、プラント建設時における制御棒及
び燃料集合体の装荷作業、或いは定期検査時における制
御棒及び燃料集合体の交換作業は燃料交換機によって行
われているが、この燃料交換機による装荷・交換作業は
長時間を要するものであり、プラントの建設期間或いは
定期検査期間の長期化の原因となっている。
【0012】そこで、プラント建設期間及び定期検査期
間を短縮し、建設コストの低減及びプラント稼働率の向
上を図るために、制御棒及び燃料集合体の装荷・交換作
業の効率を向上させて作業時間を短縮する必要がある。
そのためには、燃料プールと炉心との間での燃料集合体
の移送作業(移送ステップ)を極力少なくし、さらに、
ブレードガイドの挿入ステップを不要とすることが望ま
れる。
【0013】そこで、本発明の目的は、制御棒及び燃料
集合体の装荷・交換作業の際に1セルを空にできるよう
にするために、挿入位置にかかわらず制御棒の傾斜を防
止することができる沸騰水型原子炉の反応度制御装置を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
る沸騰水型原子炉の反応度制御装置は、ピストンを有す
る制御棒駆動機構と、前記ピストンの上端にバイオネッ
トカップリング機構によって結合された制御棒と、前記
制御棒の下端に設けられたカップリングソケットと、前
記ピストンの上端に設けられたバイオネットカップリン
グと、を備えた沸騰水型原子炉の反応度制御装置におい
て、前記カップリングソケットの上部に設けられた支持
ロッド受入れ部材と、前記カップリングソケットの上壁
及び前記支持ロッド受入れ部材の内部に形成された支持
ロッド受入れ孔と、前記ピストンの上端から前記バイオ
ネットカップリングの上端を超えて上方に延び、前記支
持ロッド受入れ孔に挿入される支持ロッドと、前記バイ
オネットカップリングの下方に設けられ、前記カップリ
ングソケットの下端を支持する肩部が形成された荷重支
持部材と、を備えたことを特徴とする。
【0015】請求項2記載の発明による沸騰水型原子炉
の反応度制御装置は、ピストンを有する制御棒駆動機構
と、前記ピストンの上端にバイオネットカップリング機
構によって結合された制御棒と、前記制御棒の下端に設
けられたカップリングソケットと、前記ピストンの上端
に設けられたバイオネットカップリングと、を備えた沸
騰水型原子炉の反応度制御装置において、前記カップリ
ングソケットの上壁の下面から下方に延びる支持ロッド
と、前記バイオネットカップリングの内部に形成され、
前記支持ロッドが挿入される支持ロッド受入れ孔と、前
記バイオネットカップリングの下方に設けられ、前記カ
ップリングソケットの下端を支持する肩部が形成された
荷重支持部材と、を備えたことを特徴とする。
【0016】請求項3記載の発明による沸騰水型原子炉
の反応度制御装置は、ピストンを有する制御棒駆動機構
と、前記ピストンの上端にバイオネットカップリング機
構によって結合された制御棒と、前記制御棒の下端に設
けられたカップリングソケットと、前記制御棒の昇降動
作を案内するための制御棒案内管と、を備えた沸騰水型
原子炉の反応度制御装置において、前記制御棒案内管の
内面から中心に向けて制御棒支持部材を突設し、前記制
御棒支持部材によって前記カップリングソケットの側周
面を支持するようにしたことを特徴とする。
【0017】請求項4記載の発明による沸騰水型原子炉
の反応度制御装置は、ピストンを有する制御棒駆動機構
と、前記ピストンの上端にスパッド機構によって結合さ
れた制御棒と、を備えた沸騰水型原子炉の反応度制御装
置において、前記ピストンの上端に設けられ、外面に複
数の膨出部が形成されたカップリングスパッドと、前記
制御棒の下端に設けられ、前記複数の膨出部に対応する
複数の凹部が内面に形成されたカップリングソケット
と、を備えたことを特徴とする。
【0018】請求項5記載の発明による沸騰水型原子炉
の反応度制御装置は、ピストンを有する制御棒駆動機構
と、前記ピストンの上端にバイオネットカップリング機
構によって結合された制御棒と、前記制御棒の昇降動作
を案内するための制御棒案内管と、前記制御棒案内管の
上部に設置され、中央に十字溝が形成された燃料支持金
具と、を備えた沸騰水型原子炉の反応度制御装置におい
て、前記十字溝の内面に前記制御棒の側端縁を支持する
ための板バネ部材を突設したこと特徴とする。
【0019】請求項6記載の発明による沸騰水型原子炉
の反応度制御装置は、前記板バネ部材に代えてローラ部
材を設けたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】第1実施形態 以下、本発明の第1実施形態による沸騰水型原子炉の反
応度制御装置について図1乃至図4を参照して説明す
る。なお、本実施形態による反応度制御装置は、図13
及び図14に示したバイオネットカップリング方式の改
良型電動駆動型制御棒の傾斜を防止するようにしたもの
であり、図1及び図2においては図13及び図14と共
通する部材には同一符号を付して示す。
【0021】図1は本実施形態による反応度制御装置の
電動駆動型の制御棒(改良型制御棒)を示した斜視図で
あり、この制御棒20は断面十字状の制御棒ブレード2
1を備えている。制御棒ブレード21の上端には吊り上
げハンドル22を有する先端構造部材23が設けられ、
制御棒ブレード21の下端には末端構造部材(コネク
タ)24が設けられている。
【0022】末端構造部材24にはバイオネットカップ
リング機構の一部を構成するカップリングソケット25
が設けられており、このカップリングソケット25の上
部には細長円柱状の支持ロッド受入れ部材30がカップ
リングソケット25と一体に形成されている。支持ロッ
ド受入れ部材30はカップリングソケット25よりも小
径に形成されており、制御棒20を全挿入した場合でも
支持ロッド受入れ部材30が燃料集合体の下部タイプレ
ートと干渉しないようになっている。また、支持ロッド
受入れ部材30は制御棒ブレード21の下端近傍まで延
設されている。
【0023】また、図2に示したようにカップリングソ
ケット25の上壁25a及び支持ロッド受入れ部材30
の内部には支持ロッド受入れ孔31が形成されている。
カップリングソケット25の内部には、制御棒駆動機構
の中空ピストン26の上端に設けられたバイオネットカ
ップリング27が嵌合されている。さらに、中空ピスト
ン26の上端からバイオネットカップリング27の上端
を超えて支持ロッド32が上方に延びており、この支持
ロッド32は支持ロッド受入れ孔31に挿入されてい
る。
【0024】また、バイオネットカップリング27の下
方には荷重支持部材33が設けられており、この荷重支
持部材33にはカップリングソケット25の下端を支持
する肩部34が形成されている。
【0025】図2に示したバイオネットカップリング機
構においてカップリングソケット25とバイオネットカ
ップリング27とを結合する際には、支持ロッド32を
支持ロッド受入れ孔31に挿入すると共に、カップリン
グソケット25の内部にバイオネットカップリング27
をはめ込み、しかる後に制御棒20又は中空ピストン2
6を45度回転させることによってカップリングソケッ
ト25とバイオネットカップリング27との結合が行わ
れる。また、結合を解除する際には制御棒20又は中空
ピストン26を逆方向に45度回転させる。
【0026】図3は、図1に示した制御棒20の昇降動
作を案内するための制御棒案内管40の縦断面図であ
り、図4は図3のA−A線に沿った平断面図である。図
3及び図4に示したように4枚の制御棒支持板(制御棒
支持部材)41が制御棒案内管40の内面から中心に向
けて突設されている。これらの制御棒支持板41は制御
棒案内管40のほぼ全長にわたって延設されており、ま
た、周方向に90度の等間隔で配設されている。そし
て、4枚の制御棒支持板41は、制御棒20下端のカッ
プリングソケット25の側周面を4方向から支持するよ
うにして設けられている。
【0027】なお、制御棒支持板41は90度間隔で配
設されているので、カップリングソケット25とバイオ
ネットカップリング27との結合及びその解除の際に制
御棒20を45度回転させた場合でも、制御棒支持板4
1と制御棒ブレード21とが干渉することがない。
【0028】次に、本実施形態による沸騰水型原子炉の
反応度制御装置の作用について説明する。
【0029】図2に示したように支持ロッド32が支持
ロッド受入れ孔31に深く挿入されているので、支持ロ
ッド32と支持ロッド受入れ孔31との接触面によって
制御棒20の自立性が確保され、いずれの挿入位置にお
いても制御棒20の傾斜が防止される。したがって、全
挿入状態においても制御棒20が周囲の燃料集合体にも
たれかかるようなことがない。
【0030】また、荷重支持部材33の肩部34によっ
てカップリングソケット25の下端を支持するようにし
たので、制御棒挿入操作時や挿入状態における制御棒2
0からの荷重は荷重支持部材33の断面積によって支持
される。一方、制御棒落下時や引き抜き操作時において
はカップリングソケット25の上面で荷重を受けるた
め、荷重支持部材33によって荷重の分散が可能とな
る。
【0031】さらに、制御棒案内管40の内部の制御棒
支持板41によってカップリングソケット25の側周面
を支持するようにしたので、制御棒20の傾斜防止機能
を強化することができる。
【0032】以上述べたように本実施形態による沸騰水
型原子炉の反応度制御装置によれば、全挿入状態におい
ても制御棒の傾斜を防止することができるので、制御棒
及び燃料集合体の装荷・交換作業の際に、ブレードガイ
ドを挿入することなく1セルを空にすることが可能であ
り、このため、ブレードガイド挿入ステップが不要とな
って制御棒及び燃料集合体の装荷・交換作業の時間が短
縮され、結果としてプラント建設コストの低減及びプラ
ント稼働率の向上を図ることができる。
【0033】また、ブレードガイドそのものが不要とな
るのでその製造コストを削減することができる。
【0034】変形例 次に、上記第1実施形態の一変形例について図5を参照
して説明する。
【0035】本変形例による沸騰水型原子炉の反応度制
御装置においては、て延びており、この支持ロッド32
は、バイオネットカップリング27の内部に形成された
支持ロッド受入れ孔31の内部に挿入されている。
【0036】また、バイオネットカップリング27の下
方には荷重支持部材33が設けられており、この荷重支
持部材33にはカップリングソケット25の下端を支持
する肩部34が形成されている。
【0037】このような構成よりなる本変形例において
も、上記第1実施形態と同様に支持ロッド32と支持ロ
ッド受入れ孔31との接触面によって制御棒20の傾斜
を防止することができるので、制御棒及び燃料集合体の
装荷・交換作業の際に、ブレードガイドを挿入すること
なく1セルを空にすることが可能であり、このため、ブ
レードガイド挿入ステップが不要となって制御棒及び燃
料集合体の装荷・交換作業の時間が短縮され、結果とし
てプラント建設コストの低減及びプラント稼働率の向上
を図ることができる。
【0038】第2実施形態 次に、本発明の第2実施形態による沸騰水型原子炉の反
応度制御装置について図6を参照して説明する。なお、
本実施形態による反応度制御装置は、図11及び図12
に示したスパッド方式の水圧駆動型制御棒の傾斜を防止
するようにしたものであり、図6においては図11及び
図12と共通する部材には同一符号を付して示す。
【0039】図6に示したように本実施形態による沸騰
水型原子炉の反応度制御装置においては、制御棒駆動機
構のピストン10の上端に設けられたカップリングスパ
ッド11の外面に複数の膨出部11aが形成されてい
る。一方、水圧駆動型の制御棒1の下端に設けられたカ
ップリングソケット8の内面には、カップリングスパッ
ド11の複数の膨出部11aに対応する複数の凹部8a
が形成されている。なお、図6において符号9はロッキ
ングプラグを示している。
【0040】このように本実施形態においては、複数の
膨出部11aと複数の凹部8aとを係合させることによ
ってカップリングスパッド11とカップリングソケット
8とを結合するようにしたので、カップリングスパッド
11とカップリングソケット8との結合部によって制御
棒1の傾斜を十分に防止することができる。
【0041】第3実施形態 次に、本発明の第3実施形態による沸騰水型原子炉の反
応度制御装置について図7及び図8を参照して説明す
る。なお、本実施形態による反応度制御装置は、図13
及び図14に示したバイオネットカップリング方式の改
良型電動駆動型制御棒の傾斜を防止するようにしたもの
であり、図7及び図8においては図13及び図14と共
通する部材には同一符号を付して示す。なお、図8は図
7のB−B線に沿った平断面図である。
【0042】図7及び図8において符号29は制御棒案
内管(図示せず)の上部に設置された燃料支持金具を示
しており、この燃料支持金具29には図8に示したよう
に中央に十字溝29aが形成されている。
【0043】そして、十字溝29aの内面には、制御棒
20の側端縁20aを支持するために4つの板バネ部材
50が突設されている。
【0044】このように本実施形態においては板バネ部
材50によって制御棒20の側端縁20aを支持するよ
うにしたので、制御棒20の挿入位置にかかわらず制御
棒20の傾斜を防止することができる。
【0045】以上述べたように本実施形態による沸騰水
型原子炉の反応度制御装置によれば、全挿入状態におい
ても制御棒の傾斜を防止することができるので、制御棒
及び燃料集合体の装荷・交換作業の際に、ブレードガイ
ドを挿入することなく1セルを空にすることが可能であ
り、このため、ブレードガイド挿入ステップが不要とな
って制御棒及び燃料集合体の装荷・交換作業の時間が短
縮され、結果としてプラント建設コストの低減及びプラ
ント稼働率の向上を図ることができる。
【0046】また、ブレードガイドそのものが不要とな
るのでその製造コストを削減することができる。
【0047】変形例 次に、上記第3実施形態の一変形例について図9及び図
10を参照して説明する。なお、図10は図9のC−C
線に沿った平断面図である。
【0048】本変形例においては、板バネ部材に代え
て、ローラ51aを有するローラ部材51が設けられて
おり、ローラ51aの周面には制御棒20の側端縁20
aの形状に対応する凹部が形成されている。
【0049】このように凹部を有するローラ51によっ
て制御棒20の側端縁20aを支持するようにしたの
で、制御棒20の昇降動作の際にもローラ51によって
制御棒20の側端縁20aを円滑に支持することができ
る。
【0050】なお、上記第1実施形態(変形例を含む)
と上記第3実施形態(変形例を含む)とを組み合わせる
ことによって制御棒の傾斜防止機能をより一層強化する
ことができる。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように本発明による沸騰水型
原子炉の反応度制御装置によれば、全挿入状態において
も制御棒の傾斜を防止することができるので、制御棒及
び燃料集合体の装荷・交換作業の際に、ブレードガイド
を挿入することなく1セルを空にすることが可能であ
り、このため、ブレードガイド挿入ステップが不要とな
って制御棒及び燃料集合体の装荷・交換作業の時間が短
縮され、結果としてプラント建設コストの低減及びプラ
ント稼働率の向上を図ることができる。
【0052】また、ブレードガイドそのものが不要とな
るのでその製造コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による沸騰水型原子炉の
反応度制御装置の制御棒を示した斜視図。
【図2】本発明の第1実施形態による沸騰水型原子炉の
反応度制御装置における制御棒と制御棒駆動機構との結
合部分を示した部分断面図。
【図3】本発明の第1実施形態による沸騰水型原子炉の
反応度制御装置の制御棒案内管を示した縦断面図。
【図4】図3のA−A線に沿った平断面図。
【図5】本発明の第1実施形態の一変形例による沸騰水
型原子炉の反応度制御装置における制御棒と制御棒駆動
機構との結合部分を示した部分断面図。
【図6】本発明の第2実施形態による沸騰水型原子炉の
反応度制御装置における制御棒と制御棒駆動機構との結
合部分を示した縦断面図。
【図7】本発明の第3実施形態による沸騰水型原子炉の
反応度制御装置における制御棒及び燃料支持金具の一部
を示した縦断面図。
【図8】図7のB−B線に沿った平断面図。
【図9】本発明の第3実施形態の一変形例による沸騰水
型原子炉の反応度制御装置における制御棒及び燃料支持
金具の一部を示した縦断面図。
【図10】図9のC−C線に沿った平断面図。
【図11】従来の沸騰水型原子炉の水圧駆動型制御棒の
一例を示した斜視図。
【図12】図11に示した従来の水圧駆動型制御棒と制
御棒駆動機構との結合部分を示した縦断面図。
【図13】従来の沸騰水型原子炉の電動駆動型制御棒の
一例を示した斜視図。
【図14】図13に示した従来の電動駆動型制御棒を制
御棒駆動機構に結合した状態を示した部分断面図。
【符号の説明】
1 水圧駆動型制御棒 2、21 制御棒ブレード 8、25 カップリングソケット 8a カップリングソケットの凹部 10、26 制御棒駆動機構のピストン 11 カップリングスパッド 11a カップリングスパッドの膨出部 20 電動駆動型制御棒 20a 制御棒の側端縁 25a カップリングソケットの上壁 27 バイオネットカップリング 29 燃料支持金具 29a 燃料支持金具の十字溝 30 支持ロッド受入れ部材 31 支持ロッド受入れ孔 32 支持ロッド 33 荷重支持部材 34 荷重支持部材の肩部 40 制御棒案内管 41 制御棒支持板 50 板バネ部材 51 ローラ部材 51a ローラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストンを有する制御棒駆動機構と、前記
    ピストンの上端にバイオネットカップリング機構によっ
    て結合された制御棒と、前記制御棒の下端に設けられた
    カップリングソケットと、前記ピストンの上端に設けら
    れたバイオネットカップリングと、を備えた沸騰水型原
    子炉の反応度制御装置において、 前記カップリングソケットの上部に設けられた支持ロッ
    ド受入れ部材と、 前記カップリングソケットの上壁及び前記支持ロッド受
    入れ部材の内部に形成された支持ロッド受入れ孔と、 前記ピストンの上端から前記バイオネットカップリング
    の上端を超えて上方に延び、前記支持ロッド受入れ孔に
    挿入される支持ロッドと、 前記バイオネットカップリングの下方に設けられ、前記
    カップリングソケットの下端を支持する肩部が形成され
    た荷重支持部材と、を備えたことを特徴とする沸騰水型
    原子炉の反応度制御装置。
  2. 【請求項2】ピストンを有する制御棒駆動機構と、前記
    ピストンの上端にバイオネットカップリング機構によっ
    て結合された制御棒と、前記制御棒の下端に設けられた
    カップリングソケットと、前記ピストンの上端に設けら
    れたバイオネットカップリングと、を備えた沸騰水型原
    子炉の反応度制御装置において、 前記カップリングソケットの上壁の下面から下方に延び
    る支持ロッドと、 前記バイオネットカップリングの内部に形成され、前記
    支持ロッドが挿入される支持ロッド受入れ孔と、 前記バイオネットカップリングの下方に設けられ、前記
    カップリングソケットの下端を支持する肩部が形成され
    た荷重支持部材と、を備えたことを特徴とする沸騰水型
    原子炉の反応度制御装置。
  3. 【請求項3】ピストンを有する制御棒駆動機構と、前記
    ピストンの上端にバイオネットカップリング機構によっ
    て結合された制御棒と、前記制御棒の下端に設けられた
    カップリングソケットと、前記制御棒の昇降動作を案内
    するための制御棒案内管と、を備えた沸騰水型原子炉の
    反応度制御装置において、 前記制御棒案内管の内面から中心に向けて制御棒支持部
    材を突設し、前記制御棒支持部材によって前記カップリ
    ングソケットの側周面を支持するようにしたことを特徴
    とする沸騰水型原子炉の反応度制御装置。
  4. 【請求項4】ピストンを有する制御棒駆動機構と、前記
    ピストンの上端にスパッド機構によって結合された制御
    棒と、を備えた沸騰水型原子炉の反応度制御装置におい
    て、 前記ピストンの上端に設けられ、外面に複数の膨出部が
    形成されたカップリングスパッドと、 前記制御棒の下端に設けられ、前記複数の膨出部に対応
    する複数の凹部が内面に形成されたカップリングソケッ
    トと、を備えたことを特徴とする沸騰水型原子炉の反応
    度制御装置。
  5. 【請求項5】ピストンを有する制御棒駆動機構と、前記
    ピストンの上端にバイオネットカップリング機構によっ
    て結合された制御棒と、前記制御棒の昇降動作を案内す
    るための制御棒案内管と、前記制御棒案内管の上部に設
    置され、中央に十字溝が形成された燃料支持金具と、を
    備えた沸騰水型原子炉の反応度制御装置において、 前記十字溝の内面に前記制御棒の側端縁を支持するため
    の板バネ部材を突設したこと特徴とする沸騰水型原子炉
    の反応度制御装置。
  6. 【請求項6】前記板バネ部材に代えてローラ部材を設け
    たことを特徴とする請求項5記載の沸騰水型原子炉の反
    応度制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010112855A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Toshiba Corp 沸騰水型原子炉
JP2011007515A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 沸騰水型原子炉

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