JP2000131479A - 制御棒及び制御棒の製造方法 - Google Patents

制御棒及び制御棒の製造方法

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JP2000131479A
JP2000131479A JP10308054A JP30805498A JP2000131479A JP 2000131479 A JP2000131479 A JP 2000131479A JP 10308054 A JP10308054 A JP 10308054A JP 30805498 A JP30805498 A JP 30805498A JP 2000131479 A JP2000131479 A JP 2000131479A
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control rod
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thin
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JP10308054A
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Norio Kawashima
範夫 川島
Yasuyuki Goto
靖之 後藤
Yasuhiro Aizawa
泰博 相澤
Akira Koizumi
章 小泉
Koichi Machida
浩一 町田
Yoshiharu Kikuchi
義春 菊地
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】製造工程を削減でき、製造時間を短縮できる制
御棒及びその製造方法を提供する。 【解決手段】横断面がU字状をしたシース部材内に中性
子吸収材を配置して構成されたブレード部の下端部に取
り付けられた下部支持部材7には、薄肉部11A及び1
1Bが窓の左右の各側面部付近に形成される。引上げハ
ンドル9の左右の各側面には、溝17A及び17Bがそ
れぞれ形成される。溝17Bの深さが溝17Aの深さよ
りも深い。薄肉部11Aが溝17A内に嵌め込まれ、薄
肉部11Bが溝17B内に嵌め込まれている。薄肉部1
1Bの先端と溝17Bの底面との間に形成される間隙
は、薄肉部11Aの先端と溝17Aの底面との間に形成
される間隙よりも大きくする。 【効果】簡単に薄肉部を溝内に嵌め込むことができる。
また、従来よりも部品数が減少し、引上げハンドル付近
の制御棒の構造が単純化される。プレートの溶接が不要
となるので、制御棒の製造工程が削減され、製造時間も
短縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御棒に係り、特
に沸騰水型原子炉で用いるのに好適な制御棒に関する。
【0002】
【従来の技術】沸騰水型原子炉は、炉心の反応度制御に
制御棒を用いている。この制御棒は、中性子吸収材をU
字形のステンレス鋼シースで覆った4枚のブレードを、
特開昭61−95277 号公報の第5図に示すように十字形に
配列して構成される。この制御棒は、制御棒駆動装置に
連結され、制御棒駆動装置の駆動操作によって炉心に挿
入され、また炉心から引き抜かれる。
【0003】制御棒と制御棒駆動装置の連結は、以下の
ように行われる。制御棒に設けられた引上げハンドルを
引き上げて制御棒の下端部に設けられたカップリングソ
ケット内まで伸びているロックプラグを引き上げ、この
状態で、制御棒駆動装置のカップリングスパッドを制御
棒の下端部に設けられたカップリングソケット内に挿入
し、引上げハンドルを下げてロックプラグを下げる。こ
れにより、カップリングスパッドがカップリングソケッ
トに押し付けられて、制御棒と制御棒駆動装置とが連結
される。
【0004】引上げハンドルは、特開昭61−95277 号公
報の第2図に示すように制御棒の下部支持部材に設けら
れる。この引上げハンドルが設けられた下部支持部材付
近の構造を図12及び図13を用いて詳細に説明する。
【0005】制御棒の引上げハンドル21付近の構成を
図12に示し、XIII−XIII断面を図13に示す。引上げ
ハンドル21は、下部支持部材7に設けられた窓に挿入
されて、孔18内に挿入されたロッド13にナットによ
り結合される。引上げハンドル21の左右に薄肉部21
Aが形成され、下部支持部材7の窓に面する左右の側面
付近に薄肉部7Aが形成されている。薄肉部21Aは、
薄肉部7Aの両側面にスポット溶接23でそれぞれ取り
付けられる一対のプレート22の間に嵌め込まれてい
る。プレート22は、薄肉部21Aの先端を薄肉部7A
の先端に対向させた状態で薄肉部7Aに溶接される。窓
内に装着された引上げハンドル21は、プレート22に
よって、下部支持部材7から外れることはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の制御棒
は、一対のプレート22を必要とし、部品数が多い。こ
れらの一対のプレート22を溶接する必要があり、製造
工程が多く制御棒の製造に時間が掛かる。
【0007】本発明の目的は、製造工程を削減できる制
御棒を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する第
1発明の特徴は、横断面がU字状をしたシース部材内に
中性子吸収材を配置して構成されたブレード部の下端部
に取り付けられた下部支持部材と、下部支持部材に設け
られた貫通孔内に配置され、下部支持部材と左右の両側
部が係合して制御棒の軸方向に摺動可能なハンドル部と
を備え、ハンドル部の左右の両側部にそれぞれ溝が設け
られ、肉厚の薄い薄肉部が貫通孔に面する下部支持部材
の左右の各側面部にハンドル部の摺動範囲にわたってそ
れぞれ形成されており、左右の各々の薄肉部を左右の各
々の溝内に個々に挿入してハンドル部と下部支持部材と
を係合しており、軸方向に垂直な方向において、一方の
薄肉部の先端とこれを挿入している溝の底との間に形成
される第1の間隙が、他方の薄肉部の先端とこれを挿入
している溝の底との間に形成される第2の間隙よりも大
きいことにある。
【0009】第1の間隙が第2の間隙よりも大きいの
で、左右の各溝のうち一方の溝の深さが他方の溝のそれ
よりも深く、左右の各薄肉部のうち一方の薄肉部を前述
の一方の溝内に簡単に嵌め込むことができる。また、他
方の薄肉部も他方の溝内に簡単に嵌め込むことができ
る。従来のようにプレートが不要となり、ハンドル部は
溝を形成する両側の側壁部によって下部支持部材から外
れることはない。第1発明は、溝を形成するので従来の
プレートが不要となり、制御棒の部品数を減少できるの
で、製造工程が削減され、制御棒の製造に要する時間も
短縮される。
【0010】上記目的を達成する第2発明の特徴は、第
1の間隙を形成している薄肉部の横断面形状は、対向す
る1つの側面から他方の側面に向かう傾斜面を先端にお
いて有し、長さが長い側面側にはこの側面の先端部から
薄肉部の付け根に向かって直線上に深くなる凹部が形成
され、長さが長い側面側で凹部よりも先端側に、ハンド
ル部の長さが短い側面に垂直な方向における移動を抑制
する移動抑制部を形成したことにある。
【0011】このような第2発明は、溝内に薄肉部を嵌
め込むときに溝を形成する側壁部の一方を凹部内に挿入
するので、薄肉部の厚みを薄くしなくても、薄肉部と溝
の内面との干渉が生じなく薄肉部を溝内に容易に嵌め込
むことができる。薄肉部の厚みを薄くしないので、薄肉
部と溝の内面との間の間隙が小さく、かつ移動抑制部の
存在によってハンドル部が薄肉部の厚み方向に移動する
量が小さくなる。ハンドル部の飛び出しを防止できるの
で、炉心内の燃料集合体間への制御棒の挿入性が、阻害
されない。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の好適な一実施例である制
御棒を、図1から図4を用いて以下に説明する。図3は
本実施例の制御棒1の全体構成を示している。制御棒1
は、U字形をした薄肉ステンレス鋼板の4枚のシース3
を制御棒の軸心に配置された十字形のタイロッド4に取
付け、各シース3内に中性子吸収材(例えばハフニウ
ム)34を配置している。引上げハンドル9がタイロッ
ド4の上端部に取り付けられる。横断面が十字形をした
下部支持部材7が、タイロッド4の下端部に取り付けら
れる。シース3の下端部は点溶接にて下部支持部材7に
取り付けられる。落下速度リミッタ5が下部支持部材7
の下端部に設けられる。落下速度リミッタ5にはカップ
リングソケット6が取付けられる。貫通孔である窓8が
下部支持部材7に設けられる。引上げハンドル9が窓8
内に配置される。
【0013】制御棒1の下部の構成を図4により説明す
る。円筒12が窓8より下方で下部支持部材7の軸心に
設置される。円筒19は円筒12の下端に設けられる。
落下速度リミッタ5は円筒19に取り付けられる。落下
速度リミッタ5は、制御棒1と制御棒駆動装置との連結
状態が予定外に解除された場合においても、制御棒1が
炉心内で落下する際の速度を制御し、核反応の投入を抑
制するために設けられている。落下速度リミッタ5は、
椀を逆さまにした形状すなわち落下傘の形状を有してお
り、水中での流動抵抗を増加させ、制御棒1の落下速度
を抑制する。ローラ20が落下速度リミッタ5に設けら
れる。
【0014】カップリングソケット6が落下速度リミッ
タ5の下方で円筒19に設けられる。カップリングソケ
ット6は、円筒構造で内面に窪みを有する。この窪み
は、制御棒駆動装置のカップリングスパッド16の膨ら
んでいる先端部形状と一致するように構成される。カッ
プリングスパッド16は、縦方向に複数のスリットを有
し、半径方向に伸縮が可能である。カップリングソケッ
ト6内に配置されるロックプラグ14は、ロッド13に
設けられる。ロッド13は、引上げハンドル9に設けら
れた孔18(図2),円筒19及び12内を伸び、ナッ
ト10により引上げハンドル9に結合される。ロックプ
ラグ14は、カップリングソケット内に設けられたコイ
ルスプリング15により下方に押圧される。このため、
引上げハンドル9は通常時には窓8内で最も低い位置に
ある。
【0015】制御棒1と制御棒駆動装置との連結は、以
下のように行う。引上げハンドル9を引き上げてロック
プラグ14を上方に持ち上げ、制御棒駆動装置の駆動に
よりカップリングスパッド16をカップリングソケット
6内に挿入する。その後、引上げハンドル9の持ち上げ
力を解除すると、ロックプラグ14は、コイルスプリン
グ15のばね力により押し下げられ、カップリングスパ
ッド16内に侵入する。カップリングスパッド16は、
半径方向に押し広げられカップリングソケット6内の窪
みと密着する。これにより、制御棒1と制御棒駆動装置
とが連結される。制御棒1と制御棒駆動装置との分離
は、ロックプラグ14を上方に持ち上げてカップリング
スパッド16を引き抜くことにより行われる。
【0016】本実施例における引上げハンドル9と下部
支持部材7との係合状態を図1及び図2により説明す
る。下部支持部材7においては、薄肉部11A及び11
Bが窓8の左右の各側面部付近に形成される。薄肉部1
1A及び11Bは、少なくとも制御棒1の軸方向におけ
る引上げハンドル9の摺動範囲に渡って形成される。水
平方向における薄肉部11Aの幅Lw2と薄肉部11Bの
幅Lw1(図8)は等しい。引上げハンドル9の左右の各
側面には、溝17A及び17Bがそれぞれ形成される。
溝17Bの深さLh1(図8)が溝17Aの深さLh2(図8)
よりも深くなっている。引上げハンドル9の水平方向の
幅Lhandle(図8)は、窓8の幅Lwindow(図8)より
も大きい。また、制御棒1の軸心から、薄肉部11A及
び11Bまでのそれぞれの寸法は等しい。薄肉部11A
が溝17A内に嵌め込まれ、薄肉部11Bが溝17B内
に嵌め込まれている。薄肉部11Bの先端と溝17Bの
底面との間に形成される間隙GapR は、薄肉部11A
の先端と溝17Aの底面との間に形成される間隙Gap
L よりも大きい。引上げハンドル9は、上記のように下
部支持部材7と係合されているので、薄肉部11A及び
11Bをガイドにして上下に摺動する。
【0017】引上げハンドル9の薄肉部11A及び11
Bへの装着を、図5により説明する。下部支持部材7の
側面に対して引上げハンドル9を所定の角度で傾け、溝
17Bを薄肉部11Bの先端と対向させる(図5(a))。薄
肉部11Bの先端が溝17Bの底面に達するまで、引上
げハンドル9を薄肉部11B側に移動させる(図5
(b))。溝17Bの深さは薄肉部11Aの先端が溝17
Aの開口に向き合うことができる深さとする。次に、引
上げハンドル9を薄肉部11A側に移動させて薄肉部1
1Aを溝17A内に嵌め込む(図5(c))。引上げハン
ドル9の孔18内にロッド13を挿入しロッド13の先
端部にナット10を係合させて、引上げハンドル9とロ
ッド13とを結合する(図5(d))。引上げハンドル9
と薄肉部11A及び11Bとに形成された最小のオーバ
ラップ長さが、ロッド13の外径と円筒12の内径の差
よりも大きく設定される。
【0018】本実施例は、引上げハンドル9に形成され
た溝17Bの深さLh1が溝17Aの深さLh2よりも深く
なっているので、薄肉部11Bを溝17B内に嵌め込む
ことによって簡単に薄肉部11Aを溝17A内に嵌め込
むことができる。このような構成にすることにより、従
来よりも部品数が減少し、引上げハンドル9付近の制御
棒1の構造が単純化される。また、本実施例では従来の
ようなプレート22の溶接が不要となるので、制御棒1
の製造工程が削減され、制御棒1の製造に要する時間も
短縮される。引上げハンドル9をロッド13に取り付け
ることによって、引上げハンドル9は下部支持部材7か
ら外れなくなる。引上げハンドル9は薄肉部11A及び
11Bをガイドにして容易に上下方向に摺動できる。引
上げハンドル9と薄肉部11Aとのオーバラップ長さO
R(引上げハンドル9と薄肉部11Bとのオーバラップ
長さに等しい)が、ロッド13の外径と円筒12の内径
の差よりも大きく設定されているので、引上げハンドル
9が摺動中に下部支持部材7から外れることを防止でき
る。
【0019】また、引上げハンドルの摺動の目的からす
れば、下部支持部材7の窓8の左右の側面に溝17A及
び17Bに対応するそれぞれの溝を設け、引上げハンド
ルの左右の部分に薄肉部11A及び11Bに対応するそ
れぞれの薄肉部を設け、引上げハンドルの各薄肉部を下
部支持部材7に設けた各溝内に個々に嵌め込んでもよ
い。このような構成でも前記実施例の効果を得ることが
できる。引上げハンドルの側面に溝を形成する方が、窓
8の左右の側面に溝を形成するよりも簡単である。
【0020】本発明の他の実施例である制御棒を図6及
び図7により以下に説明する。本実施例の制御棒は、制
御棒1の構成のうち、下部支持部材7の替りに窓8の左
右に薄肉部11A及び11Cを備えた下部支持部材7A
を設けたものである。すなわち、本実施例の制御棒は、
下部支持部材7Aを除いて制御棒1の構成と同じであ
る。下部支持部材7Aは、下部支持部材7において薄肉
部11Bを薄肉部11Cに替えただけの構成を有する。
薄肉部11Cは、側面の一部に凹部25を形成してい
る。凹部25は、薄肉部11Cの1つの側面のc点から
薄肉部11Cの付け根付近のd点まで伸びる直線上の底
面31と、薄肉部11Cの付け根e点からd点まで伸び
る直線上の底面32とで形成される形状を有する。底面
31と底面32とでなす角度は90℃である。底面31
は薄肉部11Cのc点が存在する側面に対して角度θで
傾斜している。凹部25の高さ(制御棒の軸方向におけ
る長さ)は、引上げハンドル9の高さよりも少し高く、
溝17Bの側壁部30を挿入できる高さとする。
【0021】薄肉部11Cは、その先端部において、一
方の側面28のa点からこれと対向する他方の側面のb
点に向かって傾斜する傾斜面26を有する。a点は側面
28の先端である。また、b点も他方の側面の先端であ
る。c点はその他方の側面にあり、a点とb点を結ぶ線
(図7の破線)は側面28に対して直角となっている。
他方の側面におけるc点から先端側の部分(c点からb
点までの部分)は、移動抑制部27である。
【0022】図8(a)に示すように、下部支持部材7
Aの窓8の水平方向の幅をLwindow、水平方向における
薄肉部11A及び11Bの各幅をLw2,Lw1、薄肉部1
1A及び11Bの各厚みをTw2,Tw1、下部支持部材7
Aの厚みをTw とする。また、図8(b)に示すように、
引上げハンドル9の水平方向の幅をLhandle、引上げハ
ンドル9の厚みをTh、溝17A及び17Bの各深さを
h2,Lh1 、溝17A及び17Bの各幅をWh2
h1、溝17Aの側壁部29及び溝17Bの側壁部30
の厚みをTh2,Th1とする。図6及び図7の各部の関係
は、それらを用いると以下のように表される。
【0023】角度θ,薄肉部11Bにおける長さL
wt(図7)は、(数1),(数2)で表される。薄肉部11
Bにおけるc点からe点までの長さLwt′は(数1)及び
(数2)を用いて(数3)のように表される。
【0024】
【数1】
【0025】
【数2】 Lwt=Lhandle・cosθ−Lwindow …(数2)
【0026】
【数3】
【0027】薄肉部11Bの幅Lw1、溝17A及び17
Bの各深さLh2,Lh1、及び溝17Bの幅Wh1は、それぞ
れ(数4),(数5),(数6)及び(数7)で表される。
【0028】
【数4】 Lw1=Lwt′+Lwext …(数4)
【0029】
【数5】
【0030】
【数6】
【0031】
【数7】 Wh1=Tw1+2・GapT …(数7) 引上げハンドル9をロッド13に取り付けた状態での側
壁部30の先端と薄肉部11Bの付け根との間の長さG
apxは、(数8)で表される。
【0032】
【数8】
【0033】引上げハンドル9と薄肉部11Aとのオー
バラップ長さORは、円筒12の内径をDv,ロッド1
3の外径をDrodとすると、(数9)で表される。また、
(数10)で表されるように、引上げハンドル9の幅L
handle の1/2から溝17Bの深さLh1を引いた値
は、引上げハンドル9の窓33の幅Wwindow(図1)の1
/2よりも大きい。
【0034】
【数9】 OR=Lh2−GapL>DV−Drod …(数9)
【0035】
【数10】
【0036】(数8),(数9)及び(数10)をそれぞれ置
き換えると、(数11),(数12)及び(数13)のように
なる。(数11),(数12)及び(数13)に示される各係
数k1,k2及びk3を1.0よりも小さくなるように各寸
法を設定することにより、本実施例の効果を生じる最適
形状が得られる。
【0037】
【数11】
【0038】
【数12】
【0039】
【数13】
【0040】図1の実施例では、引上げハンドル9を斜
めにして薄肉部11Bを溝17B内に嵌め込む必要があ
るが、薄肉部11Bの厚みTw1が厚いと、薄肉部11B
の先端の角aが溝17Bの内面と干渉して薄肉部11B
を溝17B内に嵌め込むことができなくなる。これを避
けるためには、薄肉部11Bの厚みTw1を薄肉部11Bを
溝17B内に嵌め込むことが可能なTw1′まで薄くする
必要がある。しかし、薄肉部11Bの厚みが薄くなる
と、薄肉部11Bを溝17B内に嵌め込んだ状態で、薄
肉部11Bの側面と溝17Bの内面との間に形成される
間隙が大きくなる。この間隙が大きいと、引上げハンド
ル9が薄肉部11Bの厚み方向に移動できる量が増加す
ることになる。これは、引上げハンドル9が下部支持部
材7Aの側面から飛び出す可能性が大きくなり、制御棒
を上昇させて炉心内の燃料集合体間に挿入する際に飛び
出した引上げハンドル9が制御棒の挿入性を阻害する可
能性がある。
【0041】本実施例は、図1に示す制御棒1で生じる
効果が得られて、かつ上記の挿入性の問題を解消するた
めに、凹部25を形成した薄肉部11Cを下部支持部材
7Aに設けたものである。凹部25を形成した場合にお
ける薄肉部11Cの溝17Bへの嵌め込み作業につい
て、図10により説明する。引上げハンドル9を傾け、
薄肉部11Cを溝17B内に嵌め込む段階において、溝
17Bの1つの側壁部30が薄肉部11Cの凹部25内
に挿入される。凹部25を設けることにより、側面28
の先端aが溝17Bの内面と干渉することなく、薄肉部
11Cを溝17B内に十分嵌め込むことができる。このた
め、溝17Aの側壁部29の先端が、薄肉部11Aの先
端に遮られることなく窓8内に挿入でき、薄肉部11A
を溝17Aに嵌め込むことができる。また、凹部25を設
けることにより、薄肉部11Cを薄くしなくてすみ、薄
肉部11Cの側面と溝17Bの内面との間に形成される
間隙の幅が小さい。この間隙の幅が小さいこと及び移動
抑制部27の形成によって、引上げハンドル9が下部支
持部材7Aの側面から飛び出す量が極めて小さくなる。
このため、本実施例の制御棒の、炉心内の燃料集合体間
への挿入性は良好なものとなる。
【0042】Lwindowが130mm,Tw1が3.5mm,T
h1が1mm,Lwextが5mm,GapLが2mm,GapT
0.5mm,Dvが13.5mm,Drodが10mm,Whandle
87mmであるとき、引上げハンドル9の幅Lhandle
係数k1,k2及びk3との関係を図11に示す。引上げ
ハンドル9の幅Lhandle を増加させることで、係数k1
及びk2 は減少し、係数k3 は増加する。この例では、
引上げハンドル9の幅Lhandleの最適範囲は、145mm
から165mmの範囲である。幅Lhandleとして150mm
を選定した場合には、各部の寸法は以下のようになる。
θは1.98°、Lwtは19.91mm、Lwt'は19.93
mm、Lw1は24.93mm、Lh1は24.93mm、Lh2は8mm、
h1は4mmである。
【0043】
【発明の効果】第1発明によれば、制御棒の部品数を減
少できるので、製造工程が削減され、制御棒の製造に要
する時間も短縮される。
【0044】第2発明によれば、薄肉部の厚みを薄くし
なくても、薄肉部と溝の内面との干渉が生じなく薄肉部
を溝内に容易に嵌め込むことができる。また、ハンドル
部の下部支持部材の側面からの飛び出し量を著しく小さ
くできるので、炉心内の燃料集合体間への制御棒の挿入
性が良好なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図4の引上げハンドル付近の拡大図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】本発明の好適な一実施例である制御棒の斜視図
である。
【図4】図3の下部支持部材付近の詳細図である。
【図5】図3の制御棒における引上げハンドルの下部支
持部材への装着作業の手順を示す説明図である。
【図6】本発明の他の実施例である制御棒の引上げハン
ドルと下部支持部材との係合部の横断面図である。
【図7】図6の薄肉部11C付近の拡大図である。
【図8】引上げハンドル及び下部支持部材の各部の寸法
を示す説明図である。
【図9】図3の制御棒において引上げハンドルを下部支
持部材に装着するときの問題点を説明するための説明図
である。
【図10】図6の制御棒において引上げハンドルの下部
支持部材への装着を説明するための図である。
【図11】図3の制御棒における引上げハンドルの幅L
handleと各係数の値との関係を示す特性図である。
【図12】従来の制御棒の引上げハンドル部分の構成図
である。
【図13】図12のXIII−XIII断面図である。
【符号の説明】
1…制御棒、3…シース、4…タイロッド、5…落下速
度リミッタ、6…カップリングソケット、7,7A…下
部支持部材、8…窓、10…ナット、11A,11B,
11C…薄肉部、12,19…円筒、13…ロッド、1
4…ロックプラグ、17A,17B…溝、25…凹部、
26…傾斜面、29,30…側壁部、34…中性子吸収
材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 靖之 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 相澤 泰博 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 小泉 章 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 町田 浩一 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 菊地 義春 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】横断面がU字状をしたシース部材内に中性
    子吸収材を配置して構成されたブレード部と、このブレ
    ード部の下端部に取り付けられた下部支持部材と、前記
    下部支持部材に設けられた貫通孔内に配置され、前記下
    部支持部材と左右の両側部が係合して制御棒の軸方向に
    摺動可能なハンドル部と、制御棒駆動装置の連結部が挿
    入されるカップリングソケット部と、前記カップリング
    ソケット部内に配置されて前記ハンドル部に連結され、
    前記軸方向に伸びて、前記ハンドル部の操作によって前
    記連結部と前記カップリングソケット部との連結、及び
    これらの連結解除を行うロックプラグとを備え、 前記ハンドル部の左右の両側部にそれぞれ溝が設けら
    れ、肉厚の薄い薄肉部が前記貫通孔に面する前記下部支
    持部材の左右の各側面部に前記ハンドル部の摺動範囲に
    わたってそれぞれ形成されており、左右の各々の前記薄
    肉部を左右の各々の前記溝内に個々に挿入して前記ハン
    ドル部と前記下部支持部材とを係合しており、前記軸方
    向に垂直な方向において、一方の前記薄肉部の先端とこ
    れを挿入している前記溝の底との間に形成される第1の
    間隙が、他方の前記薄肉部の先端とこれを挿入している
    前記溝の底との間に形成される第2の間隙よりも大きい
    ことを特徴とする制御棒。
  2. 【請求項2】横断面がU字状をしたシース部材内に中性
    子吸収材を配置して構成されたブレード部と、このブレ
    ード部の下端部に取り付けられた下部支持部材と、前記
    下部支持部材に設けられた貫通孔内に配置され、前記下
    部支持部材と左右の両側部が係合して制御棒の軸方向に
    摺動可能なハンドル部と、制御棒駆動装置の連結部が挿
    入されるカップリングソケット部と、前記カップリング
    ソケット部内に配置されて前記ハンドル部に連結され、
    前記軸方向に伸びて、前記ハンドル部の操作によって前
    記連結部と前記カップリングソケット部との連結、及び
    これらの連結解除を行うロックプラグとを備え、 前記ハンドル部の左右の両側部にそれぞれ肉厚の薄い薄
    肉部が形成されており、溝が前記貫通孔に面する前記下
    部支持部材の左右の各側面部に前記ハンドル部の摺動範
    囲にわたってそれぞれ設けられ、左右の各々の前記薄肉
    部を左右の各々の前記溝内に個々に挿入して前記ハンド
    ル部と前記下部支持部材とを係合しており、前記軸方向
    に垂直な方向において、一方の前記薄肉部の先端とこれ
    を挿入している前記溝の底との間に形成される第1の間
    隙が、他方の前記薄肉部の先端とこれを挿入している前
    記溝の底との間に形成される第2の間隙よりも大きいこ
    とを特徴とする制御棒。
  3. 【請求項3】前記一方の溝の深さが前記他方の溝の深さ
    よりも深い請求項1または請求項2の制御棒。
  4. 【請求項4】前記第1の間隙を形成している前記薄肉部
    の横断面形状は、対向する1つの側面から他方の側面に
    向かう傾斜面を先端において有し、長さが長い前記側面
    側にはこの側面の先端部から前記薄肉部の付け根に向か
    って直線上に深くなる凹部が形成され、長さが長い前記
    側面側で前記凹部よりも先端側に、前記ハンドル部の長
    さが短い前記側面に垂直な方向における移動を抑制する
    移動抑制部を形成した請求項1の制御棒。
  5. 【請求項5】請求項1の制御棒を製造する方法であっ
    て、 前記第1の間隙を形成する前記薄肉部をその第1の間隙
    を形成する前記溝内に挿入して、前記第2の間隙を形成
    する前記薄肉部をその第2の間隙を形成する前記溝に対
    向させ、その後、前記第2の間隙を形成する前記薄肉部
    をその第2の間隙を形成する前記溝へ差し込み、前記ハ
    ンドル部を前記ロックプラグに取り付けることを特徴と
    する制御棒の製造方法。
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