JPH10318791A - スケール装置 - Google Patents

スケール装置

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JPH10318791A
JPH10318791A JP12406697A JP12406697A JPH10318791A JP H10318791 A JPH10318791 A JP H10318791A JP 12406697 A JP12406697 A JP 12406697A JP 12406697 A JP12406697 A JP 12406697A JP H10318791 A JPH10318791 A JP H10318791A
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scale
output
circuit
signal
transducers
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JP12406697A
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English (en)
Inventor
Takuyo Miyashita
卓世 宮下
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Sony Manufacturing Systems Corp
Original Assignee
Sony Precision Technology Inc
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Publication date
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  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 短いスケールを複数本繋げたスケールと、該
スケールを読み取って、被測定物の移動方向と移動量を
表す信号を出力する検出回路とを有するスケール装置に
おいて、繋ぎ部での信号の欠落をなくすこと。 【解決手段】 スケール上の目盛を、第1及び第2のト
ランスジューサを有する第1及び第2検出回路で平行し
て同時に読み、出力選別回路により良い方の出力を出す
ように構成し、上記第1及び第2のトランスジューサ
が、上記スケールの全区間に亘り相対移動するとき、ス
ケール上の繋ぎ部を通過しても、上記第1及び第2のト
ランスジューサのうちの何れか1つのトランスジューサ
がスケールの繋ぎ部でない位置を確保しているようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体の変位量を
検出するスケール装置に関し、特に、スケールの格子の
欠如があっても、スケール全域の連続性が確保できるよ
うにしたスケール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体の変位量を測定するのに、長尺ス
ケールと検出ヘッドを用いたスケール装置が用いられ
る。この種の装置は、移動体と固定位置のうちの一方に
スケールを取り付け他方に検出ヘッド(トランスジュー
サ)を取り付けて、移動体が動いたとき、それらの間の
相対的変位量を測定するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】移動体の移動する距離
が長くなると、スケールの長さも長くしなければならな
い。ところが、長いスケールを作ろうとすると下記に述
べるとおり、技術的に種々の問題が生じる。
【0004】長尺スケールを作る場合 (a)スケールの目盛り格子を連続して無欠陥で作る必
要があり、従って煩雑な製造工程の管理が必要である。 (b)スケールの素材を均一に長尺に作るには、製造の
ための設備が大型になりコスト高になる。 (c)短尺スケールを繋いで長尺スケールを作るために
は、単体のスケールの端部を精密加工する必要があり、
また、その繋ぎ作業が煩雑でコスト高になり、精度維持
が難しい。 (d)長尺スケールを1本で作る場合には、そのスケー
ルに1個所でも欠陥があるとそのスケールは使えなくな
ってしまい歩留まりが悪くなる。 (e)長尺スケールを輸送する場合に、大型の梱包や大
型の輸送車が必要になりコスト高になる。 (f)同一機種で長さの異なるラインアップを揃える必
要があり、在庫管理、物流管理、営業管理が煩雑にな
る。
【0005】上記の問題点を克服するために、本発明の
発明者等は、スケールを短尺で作り、複数の短尺スケー
ルを繋ぎわせて長尺スケールを形成し、検出ヘッドは、
スケールの繋ぎ部で検出信号の不連続が生じない様な検
出ができる磁気スケール装置を開発し、先に出願した
(特願平9−46253号)。
【0006】本発明の一つの課題は、上記先願の技術を
磁気スケールに限定されることなく、光学スケール、そ
の他のスケールについても適用できるようにすることに
ある。即ち、短尺スケールを繋いで長尺スケールを形成
し、繋ぎ部での信号の欠如や乱れのないようにすること
にある。
【0007】本発明の他の課題は、スケール上に傷や汚
れがあっても、その傷や汚れが或範囲内であれば、検出
した信号に欠如や乱れがないようなスケール装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、下記の手段を備えたスケール装置を提
供する。
【0009】本発明の一観点によるスケール装置は、所
定波長で目盛が形成されたスケールと、該スケールを読
み取って位相変調波を出力するトランスジューサと、該
トランスジューサからの出力をクロックパルスに基いて
信号処理して被測定物の移動方向と移動量を表す信号を
出力する検出回路とを有するスケール装置であって、上
記スケールを複数本繋げたスケールで形成し、上記トラ
ンスジューサが一体構造に組み込まれた第1と第2のト
ランスジューサでなり、上記検出回路が上記第1及び第
2のトランスジューサに夫々対応した第1及び第2検出
回路でなり、該第1及び第2検出回路の出力を選択的に
出力する出力選別回路を有し、上記一体構造に組み込ま
れた第1及び第2のトランスジューサが、上記スケール
の全区間に亘り相対移動するとき、スケール上の繋ぎ部
を通過しても、上記第1及び第2のトランスジューサの
うちの何れか1つのトランスジューサがスケールの繋ぎ
部でない位置を確保しているようにする。
【0010】上記のスケール装置は、上記第1検出回路
及び第2検出回路に共通のクロックを供給する単一のク
ロック回路を備え、上記検出回路が対応するトランスジ
ューサから送られてくる位相変調信号の出力の低下を検
出し、上記出力選別回路が、上記第1検出回路と第2検
出回路のうちの一方の出力を優先して出力し、該出力に
低下が検出された時には他方の出力に切り換えて出力す
ることができる。
【0011】上記のスケール装置は更に、上記スケール
が、1直線上に間隙をおいて直列に配列された複数のス
ケールで成り、上記第1及び第2のトランスジューサが
上記1直線上に前後して並ぶように配列されるようにす
ることができる。
【0012】上記スケール装置は更に、上記スケールが
間隙をおいて直列に配列された複数のスケールで成る第
1のトラックと、該スケールのつなぎ部の側方に隣接し
て配設されたスケールで成る第2のトラックで形成さ
れ、上記第1及び第2のトランスジューサが上記第1及
び第2のトラックに夫々対応するように配設することが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のスケール装置を、光学格
子を2枚重ね合わせることにより得られるモアレ縞を利
用した光学スケール装置に適用した場合の一実施の形態
について説明する。
【0014】先ず、本発明のスケール装置において従来
の光学式スケール装置と同様な部分について添付図面を
参照して説明する。
【0015】図6において、光源1、スケール2、スケ
ール3、及び光電変換器4は、変位検出部を構成する。
スケール2は主スケールで光の透過部と光の遮断部が交
互に形成されて成る光学格子を有する。スケール3はイ
ンデックススケールでスケール2と同一ピッチで光学格
子が形成されている。
【0016】主スケール2とインデックススケール3
は、微小間隔離し、且つ対の光学格子が微小角度をもっ
て交叉するように対面させる。両スケール2及び3を真
ん中に挟んで一方の側に光源1が配設され他方の側に光
電変換器4が配設される。光源1から発した光はスケー
ル格子を通過して光電変換器4に達するが、この時、ス
ケール格子で回折されてモアレ縞を形成する。
【0017】このモアレ縞は光電変換器4を構成する光
電素子5,6によって読み取られる。この時、両スケー
ル2,3の相対的な移動に伴い、前記モアレ縞自体も比
例して移動する。しかも、モアレ縞の移動方向は、両ス
ケールの移動方向によって異なる。
【0018】光電素子5と光電素子6は90°位相のず
れた位置に置かれている。従って、光電素子で上記モア
レ縞を読むとき、光電素子5と光電素子6は90°位相
の異なる信号(信号A及び信号B)を発生する。
【0019】光電素子5から出力する信号Aは増幅器7
で増幅された後、変調加算部9の一方の入力に印加され
る。同様にして、光電素子6から出力される信号Bは増
幅器8で増幅された後、変調加算部9の他の入力に印加
される。
【0020】変調加算部9は、信号Aと信号Bを搬送波
で変調し、その結果を加え合わせて、移動体の移動量に
応じた位相変調信号を作る回路である。
【0021】ここで、変調加算部9の回路動作について
式を使って簡単に説明する。信号A、信号Bの振幅をe
0 ,スケールの波長をλ、両スケールの相対移動量をx
とすれば、信号A、信号Bは A=e0 sin(2πx/λ)‥‥(1) B=e0 cos(2πx/λ)‥‥(2) で表される。
【0022】信号Aを搬送波e1 sinωtで変調し、
信号Bを搬送波e1 cosωtで変調し、それらを加算
すると S′=Kcos(ωt−2πx/λ)‥‥(3) 但し、K=e0 1 /2 となり、上記相対移動量xに対応する位相差(偏位量)
が生じる。
【0023】ここで、図7を参照して、図6の変調加算
部9について更に詳細に説明する。図7に示すとおり、
信号Aはバッファ回路1を通して抵抗分割アレイ5に印
加されるとともに、反転アンプ3で180°位相反転し
て抵抗分割アレイ5に印加される。同様にして、信号B
もバッファ回路2を通して抵抗分割アレイ5に印加され
るとともに反転アンプ4で180°位相反転して抵抗分
割アレイ5に印加される。
【0024】抵抗分割アレイ5は入力に印加された90
°づつ位相の異なる4つの信号から45°づつ位相の異
なる8つの信号を作る。この8つの信号は図9の(a)
に示すとおりである。これらの信号はマルチプレクサ6
に入力する。
【0025】図7のクロック発振器8は図9の(b)に
示すようなクロック信号を発生し、分周回路9に供給す
る。分周回路9は、このクロック信号の周波数を分周し
た周波数fの信号を変調加算部のドライバ7に印加し、
そこで2分割、4分割、及び8分割した信号f/2,f
/4,F/8を作って上記マルチプレクサ6に供給す
る。
【0026】この信号f/2,f/4,f/8は2進数
の1桁目、2桁目、3桁目を表しており、各信号のレベ
ルはL(ローレベル)とH(ハイレベル)で表せる。こ
の3種類の信号を変調加算器のマルチプレクサに入力し
てf/2,f/4,f/8がL,L,Lの時は抵抗分割
アレイ出力は0°の信号のみがスイッチを閉じて出力さ
れ、f/2,f/4,f/8がH,L,Lのときは、抵
抗分割アレイの出力は45°の信号のみがスイッチを閉
じて出力される。
【0027】以下同様に、図7における抵抗分割アレイ
5の抵抗回路網で混合・分割した8種類の信号をマルチ
プレクサにデータとして入力し、制御入力に印加される
信号f/2,f/4,f/8の情報に基づいて切り換え
ると図8の信号Cが出力される。
【0028】図8に示す信号Cは、図9の点Bでサンプ
リングした信号であり同図の(c)に示された波形と同
じである。他の点Aのときは、この信号Cとは位相の異
なる信号が出力される。点Aでサンプリングして得た信
号Cは図9の(c)に示されているとおりである。
【0029】両スケールが停止しているときは、信号C
の周期はクロック信号fの8個分の周期である。この信
号を図6の低域濾波器10を通過させると図9の(d)
に示す信号になり、上記式(3)で表すことができる。
【0030】この式から解るように、低域濾波器10の
出力には、振幅が一定で、位相分がモワレ縞の基準から
変位した位置、即ち、主スケールとインデックススケー
ルの基準位置からの偏奇量xに応じた被変調信号が生じ
る。但し、上記の構成とする場合は式(3)におけるω
の値は、ω=2πf0 ,f0 =f/8である。
【0031】この波形S′を図6の波形整形器11に送
り波形整形すると、図9の(e)に示すような2値信号
になり、その信号の繰り返し周期はTである。この信号
を変調信号Sと呼ぶ。
【0032】波形整形器11の出力はパルスカウンタ1
2に印加される。このパルスカウンタ12には、分周回
路18からクロックパルスが供給されており、波形整形
器11からの信号の繰り返し周期を計数する。
【0033】この様子を、図10を参照して、更に詳し
く説明する。図10において、(a)はパルスカウンタ
12(図6参照)に供給されるクロックパルスを示し、
(b)は波形整形器11(図6参照)から供給されるS
信号である。カウンタ12はS信号の立ち上がりでパル
スの計数を開始し、次のS信号の立ち上がりが来るまで
計数を続ける。
【0034】今、両スケールが停止している時について
説明すると、図10の(i)においてT1で示す区間が
これを表している。パルスカウンタ12は、S信号の最
初の立ち上がり点でリセットして計数を開始する。同図
(c)に示すように、計数内容は1,2,3,‥‥8ま
で数えたところでS信号の次の立ち上がり点が来るの
で、そこでリセットして再び1,2,3‥‥と計数をす
る。
【0035】S信号の立ち上がり点でカウンタがリセッ
トするとき、リセットする前の計数値(計測データ)を
比較カウンタ13に転送する。比較カウンタ13は、計
数値のプリセット可能な可逆カウンタからなり、プリセ
ット端子STにパルスカウンタの計数値が与えられプリ
セットする。
【0036】比較カウンタ13の計数値は比較器14に
与えられる。比較器14には、設定部15の出力として
基準値Nが予め設定されている。即ちクロック分周数N
(x=0、両スケールの停止時における被変調波の1周
期中に含まれるクロックfの数)が基準値として比較器
に予め設定されている。
【0037】上記のように停止状態にあるときは、 (比較カウンタからの計数値)=(比較器の設定値)=
8 であるため比較器の出力端子t1,t2には出力が生じ
ない。
【0038】図10において、区間T2は両スケールが
右移動している区間を示している。パルスカウンタ12
はこの区間の最初のS信号の立ち上がり点で計数を開始
し、1,2,3‥‥と計数を続け11個カウントしたと
ころで次のS信号の立ち上がりが来るので、その計数値
11が比較カウンタ13に転送され図10(d)に示す
ように比較カウンタ13の内容が更新保持される。
【0039】比較カウンタ13の内容は比較器14に印
加され、そこで設定値と比較される。この場合、比較カ
ウンタからの計数値(11)>比較器の設定値(8)で
あるから、比較器の出力t1に図10(e)で示す出力
が生じる。比較器14のt1出力は補正パルス発生器1
6に印加される。なお、この補正パルス発生器16には
クロック発生器17で発生し分周回路18で分周したク
ロックfが入力されている。
【0040】スケールが右移動している時の方向を正方
向の移動とすれば、比較器の出力端子t1の出力を受け
て補正パルス発生器16は順次入力されるクロックfを
図10の(g)のようにアップ出力端子に出力する。
【0041】補正パルス発生器16のアップ出力端子に
出力されたクロックfは比較カウンタ13のダウンカウ
ント端子DNに与えられている。そして図10(d)に
示すようにクロックをダウンカウントする。従って、比
較カウンタ13の計数値は、クロックパルスを受ける度
に11,10,9,8と減少し、この値を比較器14に
送る。比較器に送られてくる値が設定値の8になるまで
この動作を繰り返し、その間、補正パルス発生器16か
らアップパルスを出力する。
【0042】同様にして、左に移動している場合には、
図10の区間T3に示すようにパルスカウンタ12の出
力は8よりも少ない数でリセットしてしまう。このリセ
ット前の値、即ち図10に図示した例では6が比較カウ
ンタ13に転送され、比較器14で比較カウンタ13の
値と設定値の8とを比較して、出力t1に図10の
(f)に示すようなパルスを出し、補正パルス発生器1
6に送る。補正パルス発生器16はダウン出力DNに出
力を出し、この出力が比較カウンタ13のアップUP端
子に入力し、クロックパルスが到来する度にアップカウ
ントする。かくして、比較カウンタの計数値が8になる
まで動作を繰り返し、その間図10の(h)に示すよう
なダウンパルスを出力する。
【0043】以上のように、図6に示すスケール装置
は、両スケールが相対移動した場合に、その移動方向と
移動量に相当した計数値分のパルスをアップ/ダウン・
パルスとして出力する。
【0044】次に、添付図面を参照して本発明の一実施
形態について説明する。図1は、本発明のスケール装置
の一実施形態のシステム構成を示す。同図において、光
源1、スケール2,3は図6の光源1、スケール2,3
に対応し同様な構成になっているので詳しい説明は省略
する。
【0045】図2は、本発明のスケール装置に用いられ
るスケール2とトランスジューサ(6A,6B,6C,
6D)を示す。同図(a)に示すとおり、スケール2
は、短尺スケール2.1,2.2のような複数の光学格
子を形成してなる。
【0046】ここで、短尺スケール2.1,2.2の長
さは互いに等しくしてもよいし、異なった長さにしても
よい。また、スケール2の長さも任意の長さにすること
ができる。但し、発明が解決しようとする課題及び発明
の効果の項で述べた通り、生産上の効率や在庫管理の面
から適正な長さ(1または複数種類)に決められる。
【0047】隣接する光学格子の間には間隙N1を設け
ることができる。この間隙N1は2つのトランスジュー
サの間の距離よりも短くするだけで正確につくる必要が
ないから製作が容易である。また、複数のスケール2を
1直線上に配列することもできる。その際、隣接するス
ケール2の間に間隙N2をおいて並べることができる。
この間隙もN1と同様に2つのトランスジューサの間の
距離よりも短くするだけでよく、精密な調整は不要であ
る。
【0048】図2の(b)は、本発明のスケール装置に
用いるスケールの他の構成例を示す。短尺スケールとし
て形成した複数の光学格子を1直線上に配列して成るス
ケールを1直線上に複数本並べる点は上記(a)に示し
たものと同じであるが、間隙N1,N2のある位置の側
方に短尺スケールを配列した点及び2つのトランスジュ
ーサが平行する2直線(2トラック)上に位置するよう
に取り付けられる点が上記(a)に示したものと相違す
る。
【0049】第1のトランスジューサ6A,6Bは第1
のトラック上に配置されていて該トラックの目盛を読み
取り、光学格子のつなぎ目やスケールのつなぎ目にさし
かかり、出力が低下する時に、第2のトランスジューサ
6C,6Dが第2のトラック上に配列された短尺スケー
ルを読み取って出力できるように配列してある。
【0050】トランスジューサは、光電素子6A,6B
で示す第1トランスジューサと光電素子6C,6Dで示
す第2トランスジューサから成り、これらの第1及び第
2のトランスジューサは一体構造に組み込まれており、
第1トランスジューサと第2トランスジューサの間の距
離、即ち光電素子6Bと6Cの間の距離Mは上記の間隙
N1よりも大きくなるようにする。
【0051】再び図1に戻ると、第1検出回路4と第2
検出回路5は、それぞれ図6における光電素子5〜補正
パルス発生器16の部分と対応し同様な回路で構成され
るので詳しい説明は省略する。ただし、第1検出回路4
と第2検出回路5に新たに位相変調信号振幅低下検出回
路16A,16Cが追加された点が異なるのでこの点に
ついて後で説明する。
【0052】図1におけるクロック発振器17と分周回
路18も図6におけるクロック発振器17と分周回路1
8と同じであるが、分周回路18の出力が第1検出回路
4と第2検出回路5の両方に供給されている点が異な
る。
【0053】図1における出力選別回路は、第1検出回
路の出力と第2検出回路の出力のうちのどちらか一方の
出力を選択して出力する回路で、その出力の切換は位相
変調信号振幅低下検出回路16Aと16Cによって制御
される。
【0054】次に、図1の回路の動作を説明する。主ス
ケール2とインデックススケール3で成るスケールを挟
んで一方の側に光源1を配置し、他方の側に光電素子6
A,6B,6C,6Dを配置して、光源1からの光がス
ケールを通過する時に出来るモアレ縞を検出することは
図6を参照して前述したのと同じであるが、ここでは第
1検出回路と第2検出回路で同時に検出する。
【0055】ここで、光源1としては4つの光電素子6
A,6B,6C,6Dに同じように光が当たるような光
源を使う。この種の光源はコンデンサレンズを用いて簡
単に実現することができるが、本発明はこの点を要旨と
するものではないから詳しい説明は省略する。
【0056】通常、第1検出回路と第2検出回路の出力
には、スケールの移動方向と移動量に応じて図10の
(g)(h)に示すようなアップパルス又はダウンパル
スが出力される。
【0057】ところが、第1検出回路と第2検出回路の
うちの一方が主スケール2の繋ぎ部分の間隙にさしかか
ったときには、間隙の部分を検出する方の検出回路から
の出力は低下するので、この低下を位相変調信号振幅低
下検出回路16A又は16Cで検出し、出力選別回路1
9に通知することにより、低下の無い方の出力を出力選
別回路の出力に出すようにする。
【0058】そこで先ず、図3を参照して、位相変調信
号低下回路の説明をする。図1の低域濾波器10の出力
は前記したように位相変調波であり図3(b)の最上段
に図示するような波形をしている。この位相変調信号が
図3(a)に示す回路に入力する。
【0059】図3(a)の回路は、絶対値回路と低域濾
波器を組み合わせて成る全波整流回路と出力低下検出回
路から成る。絶対値回路は位相変調信号を半波整流して
位相反転し2倍に増幅した信号と元の位相変調信号を加
算することにより得るようになっている。
【0060】従って、同図のA点、B点の信号波形は同
図(b)の中段および下段に示すとおりになる。また低
域濾波器の出力には図3(b)の下段に斜線をつけて示
す直流信号が現れ、この直流信号のレベルが次段の検出
回路で検出される。
【0061】スケールの格子の欠如部を光電素子が検出
するとき、位相変調信号の振幅が低下し、全波整流回路
の出力は低下し、出力低下検出回路に設定された電圧よ
り低くなると、L(ローレベル)出力を出す。
【0062】次に、図4を参照して、出力選別回路の説
明をする。図4(a)において、第1検出回路4の位相
変調信号振幅低下検出回路16Aの出力信号をJK−F
F42AのPR端子に供給する。また、第2検出回路5
の位相変調信号振幅低下検出回路16Cの出力信号をJ
K−FF42CのPR端子に供給する。
【0063】今、位相変調信号振幅低下検出回路16A
が振幅低下を検出して、その出力が“L”レベルになる
と、JK−FF42AのQバー(反転)出力が“L”レ
ベルとなり、このQバー出力はそのすぐ後に来るリセッ
ト信号で“H”レベルに戻る。
【0064】42AのQバー出力が“H”になるとき、
43AのQ出力が“L”になり、次のリセットパルスで
“H”に戻る。同様にして、43AのQ出力が“H”に
なるとき、44AのQ出力が“L”になり、次のリセッ
トパルスで“H”に戻る。
【0065】43Aの出力と44Aの出力はAND回路
45Aの入力に印加され、両入力が“H”の時、出力
“H”を出すのでゲート40A,41Aを開いて第1検
出回路側のUPパルス、DOWNパルスをOR回路4
8,49へ送る。
【0066】43Aと44Aのどちらか一方が“L”レ
ベルになっていればAND回路45Aの出力は“L”レ
ベルとなるから、ゲート40A,41Aは閉じ、位相反
転回路46で反転した“H”がAND回路47に入力す
るので、第2検出回路5側の出力を出すように切り替わ
る。
【0067】第1検出回路と第2検出回路が同時に出力
低下を起こすことがないように設定してあるので、45
Aの出力が“L”の時は45Cの出力は“H”であり、
AND回路47の出力は“H”となってゲート40C,
41Cを開き、第2検出回路側のUPパルス、DOWN
パルスをOR回路48,49へ送る。
【0068】なお、ここで説明したスケール装置の出力
は、アップ/ダウン・パルス信号であるが、本発明のス
ケール装置は、これに限定されるものではなく、移動方
向と移動量を表す信号であればよく、90°位相差を持
つ信号(AB相信号)の場合でも同様に実現できる。
【0069】上記の説明から明らかなとおり、第1検出
回路の出力も第2検出回路の出力も共に“H”の時は、
第1検出回路の出力が優先して使われるが、第1検出回
路の出力が“L”になると第2検出回路の出力が使われ
る。
【0070】次に、図4における出力切換回路の動作に
ついて、下記に詳細に説明する。図5(a)の回路は、
図4の点線で囲った部分を示し、入力A、入力Bは図4
の45A,45Cに接続され、出力Cはゲート40A,
41Aに接続され、出力Dはゲート40C,41Cに接
続される。
【0071】この回路の論理演算式は同図(b)に示す
とおりであり、真理値表は同図(c)に示すとおりであ
る。即ち、出力Cは、入力Aと入力Bの両方が“H”の
時及び入力Aが“H”の時であるから、結局入力Aが
“H”の時は出力Cが“H”になる。同様にして出力D
についても真理値表とブール代数によって計算した結
果、入力Aが“L”で入力Bが“H”の時、出力Dが
“H”となる。換言すると、入力Aを優先して使い、入
力Aが“L”になったときだけ入力Bを使う回路になっ
ている。
【0072】以上、光学スケールについて本発明のスケ
ール装置を説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。位相変調信号を用いる変位量検出装置に対し
て広く応用できる。
【0073】変位検出部としては光学的なトランスジュ
ーサの他にインダクトシン等を使用することが出来る。
【0074】本発明のスケール装置は、2つの検出回路
により同時に平行して検出し、出力の低下があった場合
には、低下の無い方の出力を使うように構成したもので
あるから、スケールを短尺で作って繋げる場合だけでな
く、スケールに傷や埃が付いたために出力が低下するよ
うな場合にも有効である。
【0075】
【発明の効果】本発明のスケール装置は、上記の構成を
備えていることによって、下記の効果を有する。 ・定尺の格子のあるスケールを繋ぎ合わせても、1本の
スケールと同等になる。 ・長尺のスケールを作る高価な設備が不要になる。 ・繋ぎ部の煩雑な加工や取付が不要になる。(無作為の
隙間をあけて取り付ければ良い)。 ・目的の長さのスケールを、短いスケールを繋ぎ合わせ
てできるため、物流、在庫、製造上の管理が容易にな
る。(長さ毎のラインアップを揃えなくてもよい)。 ・スケールの繋ぎ部の経年変化や温度変化に対して、そ
の影響を受けず精度維持が向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるスケール装置のシス
テム構成図である。
【図2】本発明の一実施形態によるスケール装置のスケ
ール構成図である。
【図3】位相変調信号振幅低下検出器の回路図及び波形
図である。
【図4】出力選別回路の回路図及び波形図である。
【図5】出力選別回路における出力切換回路の回路図、
及び真理値表である。
【図6】従来のスケール装置のシステム構成図である。
【図7】変調加算部の回路ブロック図である。
【図8】変調加算部の出力信号波形図である。
【図9】図6の回路の動作波形図である。
【図10】図6の回路の動作波形図である。
【符号の説明】
1 光源、2,3 光学スケール、4 第1検出回路、
5 第2検出回路、17 クロック発振器、18 分周
回路、19 出力選別回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01D 5/245 102 G01D 5/245 102D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定波長で目盛が形成されたスケール
    と、 該スケールを読み取って90°位相の異なる2つの位相
    変調波を出力するトランスジューサと、該トランスジュ
    ーサからの出力をクロックパルスに基いて信号処理して
    被測定物の移動方向と移動量を表す信号を出力する検出
    回路とを有するスケール装置において、 上記スケールを複数本繋げたスケールで形成し、 上記トランスジューサが一体構造に組み込まれた第1と
    第2のトランスジューサでなり、上記検出回路が上記第
    1及び第2のトランスジューサに夫々対応した第1及び
    第2検出回路でなり、 該第1及び第2検出回路の出力を選択的に出力する出力
    選別回路を有し、 上記一体構造に組み込まれた第1及び第2のトランスジ
    ューサが、上記スケールの全区間に亘り相対移動すると
    き、スケール上の繋ぎ部を通過しても、上記第1及び第
    2のトランスジューサのうちの何れか1つのトランスジ
    ューサがスケールの繋ぎ部でない位置を確保しているよ
    うになしたスケール装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスケール装置におい
    て、 上記第1検出回路及び第2検出回路に共通のクロックを
    供給する単一のクロック回路を備え、 上記各検出回路が対応するトランスジューサから送られ
    てくる位相変調信号の出力の低下を検出し、上記出力選
    別回路が、上記第1検出回路と第2検出回路のうちの一
    方の出力を優先して出力し、該出力に低下が検出された
    時には他方の出力に切り換えて出力するようになしたス
    ケール装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のスケール装置に
    おいて、前記スケールが、1直線上に間隙をおいて直列
    に配列された複数のスケールで成り、前記第1及び第2
    のトランスジューサが上記1直線上に前後して並ぶよう
    に配列されて成るスケール装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載のスケール装置に
    おいて、 前記スケールが間隙をおいて直列に配列された複数のス
    ケールで成る第1のトラックと、該スケールのつなぎ部
    の側方に隣接して配設されたスケールでなる第2のトラ
    ックで形成され、 前記第1及び第2のトランスジューサが上記第1及び第
    2のトラックに夫々対応するように配列されてなるスケ
    ール装置。
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