JPH10318071A - 燃料ポンプ制御装置 - Google Patents

燃料ポンプ制御装置

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JPH10318071A
JPH10318071A JP13140197A JP13140197A JPH10318071A JP H10318071 A JPH10318071 A JP H10318071A JP 13140197 A JP13140197 A JP 13140197A JP 13140197 A JP13140197 A JP 13140197A JP H10318071 A JPH10318071 A JP H10318071A
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fuel
fuel pressure
pressure
duty ratio
target
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JP13140197A
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English (en)
Inventor
Mikio Hamada
幹生 浜田
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Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 戻り燃料を必要とするプレッシャレギュレー
タを廃止し、かつ余計な変動(燃料圧力制御に悪影響を
及ぼすような変動)のない燃料圧力を得ることができる
こと、さらに必要に応じて所望の燃料圧力に迅速に変更
できることを満足するように燃料ポンプの駆動を制御す
る燃料ポンプ制御装置を提供すること。 【解決手段】 エンジン2に取り付けられた各種センサ
の出力信号から目標燃料圧力を演算し(S1)、前サイ
クルと現サイクルにおける目標燃料圧力の変更を検知し
て(S2)、目標燃料圧力に変更がないと判断したとき
には、目標燃料圧力と燃圧センサ3の出力信号とからデ
ューティ比を決定し(S3)、目標燃料圧力に変更があ
ると判断したときには、目標燃料圧力と燃料噴射弁6の
噴射流量とからデューティ比を決定し(S4)、前記デ
ューティ比に従い電源電圧をオンオフ出力して前記燃料
ポンプを駆動する(S5)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の燃料噴
射弁へ燃料を供給するための燃料ポンプの駆動を制御す
る燃料ポンプ制御装置に関する。さらに詳細には、内燃
機関の運転状況に見合った流量及び圧力にて燃料噴射弁
へ燃料を供給することができる燃料ポンプ制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関の燃料系に使用され
ている燃料ポンプ制御装置では、制御が容易でしかも省
消費電力化が可能であることから、いわゆるPWM制御
やデューティ制御が行われている。
【0003】このような燃料ポンプ制御装置としては、
例えば特開平7−166993号公報に記載されている
ように、余剰な供給燃料の流量を考慮して燃料ポンプの
駆動制御を行うものがある。そこで、以下このような燃
料ポンプ制御装置について簡単にその構成及び動作につ
いて説明する。まず、燃料ポンプ制御装置が適用される
内燃機関の燃料系の一例として図4にその概略構成を示
す。燃料タンク32に燃料ポンプ30が付設され、この
燃料ポンプ30とエンジン2の吸気管4に設けられた燃
料噴射弁6とが、燃料供給管34によって連結されてい
る。そして、燃料タンク32内の燃料が燃料ポンプ30
により吸い出され、燃料供給管34を通じて燃料噴射弁
6に圧送されるようになっている。このとき、燃料供給
管34の燃料は、燃料噴射弁6に近接して取り付けられ
たプレッシャレギュレータ36によって所定の圧力にな
っている。一方、余剰な燃料は、リターン通路38を介
して燃料タンク32に戻されるようになっている。そし
て、この戻り燃料の流量を検出するためにリターン通路
38に流量センサ39が配置され、戻り燃料の流量が多
い場合には、燃料噴射弁6への供給燃料量を減少させる
ように燃料ポンプ30の作動が制御されている。
【0004】かかる燃料系において、エンジン2内に噴
射される燃料量は、燃料噴射弁6の開閉制御により調整
されている。この燃料噴射弁6の開閉制御は、エンジン
2の各所に取り付けられたセンサからの出力信号に基づ
きエンジンコントロールユニット(ECU)20により
行われている。すなわち、図5に示すような弁制御信号
が、エンジンコントロールユニット(ECU)20から
燃料噴射弁6に与えられ、期間Taの間にエンジン2内
に噴射されるようになっている。なお、その周期(噴射
タイミング)はほぼエンジン回転数によって定まる。
【0005】一方、燃料ポンプ制御装置42には、各種
センサの出力信号の他に流量センサ39からの信号が入
力され、図6に示すようなポンプ制御信号が演算され
る。すなわち、戻り燃料の流量が多いときには、これを
減らす方向、すなわちポンプ制御信号の期間Tbを短く
するように演算が行われる。そして、このようにして演
算されたポンプ制御信号によって、燃料ポンプ30が駆
動される。ここで、燃料ポンプ30に印加される平均電
圧は(Tb/To)×VBとなり、燃料ポンプ30の出
力はこの電圧にほぼ比例する。ここで、Toは周期(一
般的には50msec以下)、VBは電源電圧(12V
前後で一定)である。よって、To,VBが一定である
からTbを変化させることにより、前記平均電圧を調整
できるから、燃料ポンプ30の出力を制御できることに
なる。従って、Tbを適切に設定することにより燃料噴
射弁6への供給燃料を過剰に供給することなく、エンジ
ン2の運転状態に見合った燃料を燃料噴射弁6に供給で
きるようになっている。
【0006】さらに、例えば特開平8−232790号
公報に記載されているように燃料圧力を変更することが
できるシステムもある。このような燃料供給装置の概略
構成を図7に示すが、基本的には前記したシステムと同
じであるので、同じ構成品については同符号を付して説
明を省略し、このシステムの特徴である燃料圧力の変更
に関する部分について説明する。このシステムには、燃
料圧力を変更するために、リターン通路38にプレッシ
ャレギュレータ36と弁35が配設され、この弁35に
並列に絞り33が設けられている。また、この燃料系の
適当な位置に供給燃料の圧力を測定するための燃圧セン
サ3が設置され、燃料圧力に関する情報がエンジンコン
トロールユニット(ECU)20に取り込まれるように
なっている。
【0007】かかる燃料系における燃料圧力の制御は、
弁35を開放または閉鎖させることにより行うようにな
っている。すなわち、弁35を開放することにより、供
給燃料の圧力Pfはプレッシャレギュレータ36によっ
て調整された圧力Prに等しくなる。一方、弁35を閉
鎖することにより、供給燃料の圧力Pfはプレッシャレ
ギュレータ36によって調整される圧力Prよりも大き
くなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た燃料ポンプ制御装置42には、次のような問題点があ
った。すなわち、燃料噴射弁6への供給燃料量は、戻り
燃料の流量を減少させるように燃料ポンプ30の駆動を
制御することにより調整されている。この結果、戻り燃
料の流量が多い場合には、戻り燃料の流量が一定値にな
るまでは減少するが、一定量の戻り燃料は燃料タンク3
2に戻されていることになる。そして、この戻り燃料
は、一旦高温のエンジン2側へ送られているために、燃
料タンク32内の燃料よりも高温になっている。このた
め燃料タンク32内の温度が上がり燃料蒸気が発生しや
すくなるという問題は、戻り燃料をなくせないため完全
には解決されていなかった。もちろん、プレッシャレギ
ュレータを有する特開平8−232790号公報に記載
されているシステムにも同じ問題がある。この問題を解
決するにはプレッシャレギュレータを燃料タンク内に設
置し、戻り燃料が燃料タンク内のみを通る、いわばタン
ク内リターン構成とする方法があるが、この方法でもタ
ンク内での燃料撹拌や燃料ポンプの駆動量が最小にはな
らない等の問題がある。
【0009】また、特開平8−232790号公報に記
載されているシステムにおける燃料圧力の変更は、弁3
5の開閉によって行われているため、燃料圧力変更の際
の応答性に問題があった。
【0010】そこで、本発明は上記した問題点を解決す
るためになされたものであり、戻り燃料を必要とするプ
レッシャレギュレータを廃止し、かつ余計な変動(燃料
圧力制御に悪影響を及ぼすような変動)のない燃料圧力
を得ることができること、さらに必要に応じて所望の燃
料圧力に迅速に変更できることを満足するように燃料ポ
ンプの駆動を制御する燃料ポンプ制御装置を提供するこ
とを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1の発明によれば、内燃機関の運転状態に
関する信号と燃料噴射弁への供給燃料の圧力に関する信
号とに基づき燃料ポンプの駆動信号のデューティ比を決
定するデューティ比決定手段と、前記デューティ比に従
い電源電圧をオンオフ出力して前記燃料ポンプを駆動す
るポンプ駆動手段とを有する燃料ポンプ制御装置におい
て、前記運転状態に関する信号から目標燃料圧力を演算
する目標燃圧演算手段と、前記目標燃料圧力の変更を検
知する判断手段とを有し、前記デューティ比決定手段
が、前記目標燃料圧力に変更がないときには前記目標燃
料圧力と前記供給燃料の圧力に関する信号とから前記デ
ューティ比を決定し、前記目標燃料圧力に変更があると
きには前記目標燃料圧力と前記燃料噴射弁における噴射
流量とから前記デューティ比を決定することを特徴とす
る。
【0012】この燃料ポンプ制御装置では、内燃機関の
運転状態に関する信号、具体的には内燃機関の各所に取
り付けられた各センサから出力信号を受けて、目標燃圧
演算手段により燃料噴射弁への供給燃料の目標燃料圧力
が演算される。この目標燃料圧力は、内燃機関の運転状
態によって異なった値が定まるが、一定範囲内での変化
(例えば、機関回転数が数十回転変化した場合等)では
同一値になるように演算される。次いで、判断手段によ
り、前サイクルと現サイクルとにおける目標燃料圧力に
変更があったか否かが判断される。そして、判断手段に
よって目標燃料圧力に変更なしと判断されれば、デュー
ティ比決定手段により、目標燃料圧力と供給燃料の圧力
に関する信号、具体的には燃圧センサの出力信号とから
デューティ比が決定される。一方、判断手段によって目
標燃料圧力に変更ありと判断されれば、デューティ比決
定手段により、目標燃料圧力と燃料噴射弁における噴射
流量とからデューティ比が決定される。その後、これら
のデューティ比に従いポンプ駆動手段が電源電圧をオン
オフ出力することによって燃料ポンプが駆動される。
【0013】デューティ比決定手段によりデューティ比
が決定される演算は、マップやテーブルあるいはルーチ
ンプログラム等に従って行われる。そして、このデュー
ティ比に従いポンプ駆動手段が電源電圧をオンオフ出力
することによって燃料ポンプを駆動させている。すなわ
ち、ポンプ駆動手段により所定周期で電源電圧のオンオ
フが反復され、この周期に占めるオン時間の割合がデュ
ーティ比に一致することになる。
【0014】また、燃料ポンプに与える制御量は、目標
燃料圧力が変更されないとき(以下、この状態を「定常
状態」という。)では小さくてよいが、目標燃料圧力が
変更されるとき(以下、この状態を「過渡状態」とい
う。)では大きくする必要がある。ここで、内燃機関の
運転状況が変化しても、ある一定範囲内の変化であれば
そのときは定常状態にあるといえる。これは、前記した
ように目標燃料圧力の演算において、一定範囲内の変化
では同一値になるように演算されるからである。そこ
で、請求項1の発明では、定常状態にあるときには、燃
料圧力がほとんど変化しないので、目標燃料圧力と燃圧
センサの出力信号とからデューティ比を演算するように
した。従って、定常状態においては、現状の燃料圧力と
目標燃料圧力とのズレをなくすように制御し、その制御
量が小さいので、燃料圧力の安定化を図ることができ
る。
【0015】一方、過渡状態にあるときには、燃料圧力
が変化するので、燃圧センサの出力信号も瞬時瞬時にお
いて変化しており、さらに燃料圧力の変化が大きければ
オーバーシュートを起こす可能性もある。よって、この
ような信号に基づいて、燃料ポンプの駆動を高精度に制
御することは困難である。そこで、過渡状態にあるとき
には、目標燃料圧力と燃料噴射弁における噴射流量とか
らデューティ比を演算するようにした。従って、燃圧セ
ンサの出力信号の変動の影響を受けず、燃料噴射弁にお
ける噴射流量に基づきデューティ比を演算するので、運
転状態の変化に対して正確かつ速やかに燃料圧力を変更
することができる。
【0016】このように請求項1の発明では、内燃機関
の運転状態によって燃料ポンプに対する駆動信号のデュ
ーティ比の演算が異なる。例えば、発進時や加速時等の
ようにすばやく燃料圧力を変更する必要がある場合と、
アイドル時や一定速度での走行時のように燃料圧力がほ
とんど変化しない場合とのいずれかであるかを判別し、
それぞれに合った演算方法により燃料ポンプに対する駆
動信号のデューティ比を設定している。これにより、内
燃機関の運転状態に見合うように高精度にデューティ比
を設定することができるから、安定かつ迅速に燃料圧力
の変更ができ、内燃機関の運転に必要な燃料圧力にて必
要な流量で燃料噴射弁へ燃料を供給することができる。
従って、プレッシャレギュレータが不要となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
として、本発明を適用したガソリンエンジンの燃料系に
ついて添付図面に基づき説明する。
【0018】まず、燃料ポンプ制御装置が使用されてい
るエンジン2の燃料系の概略構成について、図2を参照
して説明していく。なお、従来例と同様のものについて
は同符号を付している。燃料が貯留された燃料タンク3
2には、燃料ポンプ30が付設されている。また、吸気
管4には燃料噴射弁6が設けられ、燃料噴射弁6が開弁
することによりエンジン2内に燃料が噴射される。この
燃料噴射弁6の開閉制御は前記した弁制御信号(図5
(A))に従って行われる。さらに、燃料噴射弁6への
供給燃料の圧力を計測する燃圧センサ3が燃料レール3
4aに設置されている。この燃料レール34aは、エン
ジン2の各気筒ごとに設置されている燃料噴射弁6へ供
給燃料を分配するものである。
【0019】燃料タンク32から燃料噴射弁6へ燃料を
供給するための燃料系は、燃料ポンプ30を介して燃料
供給管34と燃料レール34aとよって形成されてい
る。すなわち、燃料タンク32内の燃料が燃料ポンプ3
0により吸い出され、燃料供給管34に供給される。次
いで、燃料供給管34に供給された燃料は、燃料レール
34aにより、エンジン2の各気筒へ分配されて燃料噴
射弁6に圧送されるようになっている。本実施形態に係
る燃料系は、プレッシャレギュレータ36とリターン通
路38がないリターンレス構成になっている。
【0020】そして、燃料ポンプ30の出力を制御する
ための燃料ポンプ制御装置は、エンジンコントロールユ
ニット(ECU)20内に組み込まれている。このエン
ジンコントロールユニット(ECU)20は公知のCP
UにROMやRAMが付設されたものである。このRO
Mには、CPUでの演算処理に必要なプログラム等が予
め格納されている。後述する目標燃圧演算に使用するマ
ップもこの中に格納されている。一方、RAMは、CP
Uで実行され演算処理の結果を一時的に記憶し、随時読
み出すためのものである。なお、燃料ポンプ制御装置と
エンジンコントロールユニット(ECU)を別々の構成
にしても良い。
【0021】また、エンジン2に取り付けられた燃圧セ
ンサ3、吸気圧センサ5等の各種センサからの出力信号
は、エンジンコントロールユニット(ECU)20に取
り込まれる。そして、エンジン2の運転状態と運転者か
らの要求とから、エンジンコントロールユニット(EC
U)20により各種の信号処理が行われ、燃料噴射弁6
への開弁信号や燃料ポンプ30の駆動信号等を出力しエ
ンジン2の燃料系における燃料流量(燃料圧力)の制御
を行っている。
【0022】このような構成からなる燃料系に使用され
ている燃料ポンプ制御装置における制御の処理ルーチン
について図1のフローチャートを参照して説明してい
く。ここに示すフローチャートでの演算処理は数ミリ秒
間隔で繰り返し実行されている。
【0023】(ステップ(以下、「S」と記す。)1)
まず、吸気管圧力とエンジン回転数とから目標燃料圧力
が演算される。すなわち、S1が目標燃圧演算手段にお
ける処理に相当する。吸気管圧力は吸気圧力センサ5に
より、エンジン回転数はクランク角センサ(不図示)に
より測定されている。そして、この目標燃料圧力は、例
えば図3に示すような吸気管圧力とエンジン回転数との
マップによって演算される。このマップは吸気管圧力に
よってエンジンの運転域を3つ(アイドル域、走行域、
高負荷域)に分割し、さらにエンジン回転数によっても
3分割して、各ブロックごとに目標燃料圧力が予め設定
されたものである。すなわち、同一ブロック内での運転
状態の変化では目標燃料圧力は変化しないから定常状態
とみなされることになる。
【0024】ここで、図3においては、アイドル域では
100〜300kPa、走行域では300〜1000k
Pa、高負荷域では300〜500kPaの範囲内で各
ブロックごとに一定値が設定されている。また、この目
標燃料圧力は、エンジンごとで最適になるように実験等
により求められ設定される。さらに、吸気管圧力及びエ
ンジン回転数によるマップの分割は、図3に示すような
3分割に限られず少なくとも2以上の任意の分割数を設
定することができる。
【0025】(S2)次に、前サイクルでの目標燃料圧
力と現サイクルでの目標燃料圧力が異なるか否かが判断
される。言い換えれば、エンジンの運転状態が定常状態
か過渡状態かであるかが判断される。すなわち、S2が
判断手段における処理に相当する。そして、S2におい
て、変更ありと判断されると(S2:Yes)、S4へ
進み、変更なしと判断されると(S2:No)、S3に
進み、それぞれS4またはS3において、燃料ポンプ3
0を駆動するためのデューティ比の演算処理が実行され
る。
【0026】(S3)S3においては、エンジン2の運
転状態は定常状態にあることから、燃料レール34a内
の燃料圧力はほぼ一定である。だから、燃圧センサ3の
出力信号は安定しているため、燃圧センサ3にて目標燃
料圧力とのズレを正確に測定することができ、そのズレ
を修正するように燃料ポンプ30の駆動を制御すること
が可能となる。そこで、ここではS1で演算された目標
燃料圧力と燃圧センサ3の出力信号とに基づき燃料ポン
プ30を駆動するためのデューティ比を演算している。
このように燃圧センサ3の出力信号に基づいて燃料ポン
プ30の駆動制御を行うことにより、燃料レール34a
内における燃料圧力を安定させることができる。
【0027】(S4)S4においては、エンジン2の運
転状態は過渡状態にあることから、燃料レール34a内
の燃料圧力も変化している。だから、燃圧センサ3の出
力信号も変化しており、この変化が大きいときには燃圧
センサ3の出力信号にオーバーシュートが起こり安定し
ない場合がある。このような状態で燃料ポンプ30を駆
動するためのデューティ比を、S1で演算された目標燃
料圧力と燃圧センサ3の出力信号とに基づき演算する
と、正確なデューティ比が演算されないことになる。従
って、この場合には、燃料ポンプ30の駆動制御により
燃料レール34a内の燃料圧力をコントロールすること
は困難である。そこで、ここではS1で演算された目標
燃料圧力と燃料噴射弁6における噴射流量とに基づき燃
料ポンプ30を駆動するためのデューティ比を演算して
いる。このように燃圧センサ3の出力信号に関係なく燃
料噴射弁6における噴射流量に基づいて燃料ポンプ30
の駆動制御を行うことにより、燃料レール34a内の燃
料圧力を目標燃料圧力に速やかに変更して安定させるこ
とができる。なお、S3及びS4がデューティ比決定手
段における処理に相当する。
【0028】(S5)そして、S5において、S3ある
いはS4で決定されたデューティ比に従い電源電圧をオ
ンオフ出力することによって燃料ポンプ30が駆動され
る。すなわち、S5がポンプ駆動手段における処理に相
当する。その後、S1からS5までの処理が数ミリ秒間
隔で繰り返されることにより、高精度に燃料ポンプ30
の駆動制御が行われる。
【0029】以上詳細に説明したように本実施形態の燃
料ポンプ制御装置によれば、目標燃料圧力の変更、言い
換えればエンジン2の運転状況の変更がある場合(過渡
状態)と変更がない場合(定常状態)とに分けて、燃料
ポンプ30を駆動するためのデューティ比の演算を異な
る演算処理により行っている。すなわち、エンジン2の
運転状態が定常状態の場合には燃料圧力が安定している
から、目標燃料圧力と燃圧センサ3の出力信号とに基づ
きデューティ比を演算している。これにより、定常状態
では安定した燃料圧力制御を行うことができる。一方、
エンジン2の運転状態が過渡状態の場合には、燃料圧力
も変動するため燃圧センサ3の出力信号に関わらず、目
標燃料圧力と燃料噴射弁6における噴射流量に基づきデ
ューティ比を演算している。これにより、過渡状態で燃
料圧力が大きく変わったとしても、燃料レール34a内
の燃料圧力を正確かつ速やかに目標燃料圧力にすること
ができる。
【0030】このように、本実施形態の燃料ポンプ制御
装置では、内燃機関の運転状態の変化が小さい場合はも
ちろん大きい場合でも、戻り燃料なしにかつ安定して、
燃料圧力を目標燃料圧力に一致させることができる。ま
た、発進時や加速時あるいは登坂走行時等、エンジン2
の運転状況の変化により、目標燃料圧力が変更された場
合には、速やかに追従して燃料圧力をコントロールする
ことができる。従って、プレッシャレギュレータを廃止
して、内燃機関の運転に必要な燃料流量だけを燃料噴射
弁に供給する燃料系を実現することができる。さらに、
燃料供給(燃料圧力変更)のために燃料ポンプを必要量
しか駆動しないので、消費電力の低減が図られるととも
に静粛性も向上する。
【0031】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は上記の実施形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が
可能であることはもちろんである。例えば、上記の実施
形態では燃料ポンプの駆動をデューティ比によって制御
しているが、DC−DCコンバータにより燃料ポンプへ
の印加電圧を調整することにより制御することも可能で
ある。また、目標燃料圧力を所定のルーチンプログラム
によって求めることも可能である。さらに、エンジン回
転数の検出にクランク角センサを用いずに、点火プラグ
に与えられる点火信号から算出するようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
燃料ポンプ制御装置によれば、内燃機関の運転状態の変
化が小さい場合はもちろん大きい場合でも、戻り燃料な
しにかつ安定して、燃料圧力を目標燃料圧力に一致させ
ることができる。また、内燃機関の運転状態の変化によ
り、目標燃料圧力が変更された場合には、速やかに追従
して燃料圧力をコントロールすることができる。従っ
て、プレッシャレギュレータを廃止して、内燃機関の運
転に必要とされる燃料圧力にて必要な流量だけの燃料を
燃料噴射弁に供給する燃料系を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃料ポンプ制御装置における制御の処理ルーチ
ンを示したフローチャートである。
【図2】燃料ポンプ制御装置を適用したエンジンの燃料
系の構成図である。
【図3】エンジン回転数と吸気管圧力とから目標燃料圧
力を求めるためのマップをグラフ化したものである。
【図4】従来の燃料ポンプ制御装置を適用したエンジン
の燃料系の一例を示した構成図である。
【図5】燃料噴射弁への制御信号波形を表した図であ
る。
【図6】燃料ポンプへの制御信号波形を表した図であ
る。
【図7】燃料圧力を変更することができる従来の燃料ポ
ンプ制御装置を適用したエンジンの燃料系の一例を示し
た構成図である。
【符号の説明】 2 エンジン(内燃機関) 3 燃圧センサ 4 吸気管 5 吸気圧センサ 6 燃料噴射弁 20 エンジンコントロールユニット(燃料ポンプ制
御装置を含む) 30 燃料ポンプ 32 燃料タンク 34 燃料供給管 34a 燃料レール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の運転状態に関する信号と燃料
    噴射弁への供給燃料の圧力に関する信号とに基づき燃料
    ポンプの駆動信号のデューティ比を決定するデューティ
    比決定手段と、前記デューティ比に従い電源電圧をオン
    オフ出力して前記燃料ポンプを駆動するポンプ駆動手段
    とを有する燃料ポンプ制御装置において、 前記運転状態に関する信号から目標燃料圧力を演算する
    目標燃圧演算手段と、 前記目標燃料圧力の変更を検知する判断手段とを有し、 前記デューティ比決定手段が、前記目標燃料圧力に変更
    がないときには前記目標燃料圧力と前記供給燃料の圧力
    に関する信号とから前記デューティ比を決定し、前記目
    標燃料圧力に変更があるときには前記目標燃料圧力と前
    記燃料噴射弁における噴射流量とから前記デューティ比
    を決定することを特徴とする燃料ポンプ制御装置。
JP13140197A 1997-05-21 1997-05-21 燃料ポンプ制御装置 Pending JPH10318071A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0936352A3 (en) * 1998-02-10 2001-01-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fluid pump control apparatus and method
US7464696B2 (en) 2004-11-18 2008-12-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel supply apparatus

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