JPH1031753A - 3次元画像作成方法および医用画像診断装置 - Google Patents

3次元画像作成方法および医用画像診断装置

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JPH1031753A
JPH1031753A JP8187184A JP18718496A JPH1031753A JP H1031753 A JPH1031753 A JP H1031753A JP 8187184 A JP8187184 A JP 8187184A JP 18718496 A JP18718496 A JP 18718496A JP H1031753 A JPH1031753 A JP H1031753A
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JP8187184A
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Natsuko Satou
夏子 佐藤
Shiyougo Azemoto
将吾 畦元
Manabu Minami
学 南
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GE Healthcare Japan Corp
Original Assignee
GE Yokogawa Medical System Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 元の画素値を反映すると共に十分な立体感を
得られる3次元画像を作成する。 【解決手段】 サーフェイスモデルの表面点Riの3次
元座標(xi,yi,zi)と法線方向(αi,βi,
γi)とに加えて、CT値(gi)を算出しておく。そ
して、光線方向Ldと,視線方向Sdと,各表面点Ri
の3次元座標(xi,yi,zi)および法線方向(α
i,βi,γi)から3次元表面画像を構成する各画像
点の仮表示値を算出し、その仮表示値に当該表面点のC
T値(gi)を加算または積算し、それを表示値とす
る。 【効果】 陰影付けがなされる。このため、十分な立体
感が得られる。また、元の画素値が表示値に反映され
る。このため、他の部分と画素値が異なる部分を3次元
画像上で識別できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元画像作成方
法および医用画像診断装置に関し、さらに詳しくは、元
の画素値を反映すると共に十分な立体感を得ることが出
来る3次元画像を作成しうる3次元画像作成方法および
その3次元画像作成方法を実施しうる医用画像診断装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来のX線CT(Computed
Tomography)装置の一例を示す構成図である。このX線
CT装置500は、スキャナ装置1と,処理装置52
と,表示装置3と,入力装置4とを具備して構成されて
いる。前記処理装置52は、2次元画像作成部2aと,
CT値範囲入力部2bと,3次元表面表示処理部52c
とを含んでいる。
【0003】スキャナ装置1は、患者Kを異なるスライ
ス(平板状の断層撮像領域)位置でスキャンし、複数の
スライスのスキャンデータを収集する。処理装置52の
2次元画像作成部2aは、前記複数のスライスのスキャ
ンデータを処理して、各スライスの2次元画像データを
作成し、2次元画像を表示装置3に表示する。操作者
は、2次元画像中の関心領域ROI(Region Of Intere
st)のCT値を読み取って、3次元表面表示を行いたい
臓器のCT値範囲の上限値Uおよび下限値Lを決定し、
入力装置4から入力する。処理装置52のCT値範囲入
力部2bは、入力された上限値Uおよび下限値Lを受け
取り、3次元表面表示処理部52cに渡す。処理装置5
2の3次元表面表示処理部52cは、前記CT値範囲の
画素を各スライスの2次元画像データから抽出して3次
元表面画像を作成し、その3次元表面画像を表示装置3
に表示する。
【0004】図13は、上記X線CT装置500を用い
て3次元表面表示を行う手順のフロー図である。ステッ
プS1では、操作者が、入力装置4を用いて、表示装置
3に表示された各スライスの2次元画像の中から3次元
表面表示の基となる連続した複数の2次元画像を選択す
る。図14に、選択された2次元画像G1〜G7を例示
する。これらの2次元画像G1〜G7には、臓器L(例
えば肝臓)が写っている。kは、臓器Lの病変部であ
り、CT値が他の部分と異なっている。
【0005】図13に戻り、ステップS2では、操作者
が、入力装置4を用い、上記選択した2次元画像G1〜
G7中の適当な一つの2次元画像(例えばG4)を選択
する。そして、その選択した2次元画像中の関心領域R
OIに含まれる画素のCT値を読み取って、CT値範囲
を定め、それを入力装置4から入力する。例えば、関心
領域ROIに含まれる画素のCT値の最小値が“300
以上”であったなら、CT値範囲の下限値Lとして“3
00”を入力する(必要なら、上限値を入力してもよ
い)。
【0006】ステップS53では、処理装置52の3次
元表面表示処理部52cは、入力されたCT値範囲の画
素が構成する臓器Lの表面を2次元画像データから抽出
し、その表面上の多数の点(表面点)の3次元座標と法
線方向とを算出する。図15に、一つの表面点Riにお
ける3次元座標(xi,yi,zi)と法線方向(α
i,βi,γi)とを示す。このような表面点Riの集
合によりサーフェイスモデルFmが構成される。
【0007】図13に戻り、ステップS4では、操作者
が、入力装置4を用い、光線方向および視線方向を設定
する。図16に、光線方向Ldおよび視線方向Sdを例
示する。
【0008】図13に戻り、ステップS55では、光線
方向Ldと,視線方向Sdと,各表面点の3次元座標
(xi,yi,zi)および法線方向(αi,βi,γ
i)から、3次元表面画像を構成する各画像点の表示値
を算出する。ステップS6では、3次元表面画像を表示
装置3に表示する。図17に、3次元表面画像Fgを例
示する。3次元表面画像Fgでは、臓器Lの表面に陰影
が付けられて表示される。このため、立体感が得られ
る。
【0009】図18は、従来のX線CT装置の別の一例
を示す構成図である。このX線CT装置600は、スキ
ャナ装置1と,処理装置52’と,表示装置3と,入力
装置4とを具備して構成されている。前記処理装置5
2’は、2次元画像作成部2aと,CT値範囲入力部2
bと,3次元透過表示処理部52dとを含んでいる。
【0010】スキャナ装置1は、患者Kを異なるスライ
ス位置でスキャンし、複数のスライスのスキャンデータ
を収集する。処理装置52’の2次元画像作成部2a
は、前記複数のスライスのスキャンデータを処理して、
各スライスの2次元画像データを作成し、2次元画像を
表示装置3に表示する。操作者は、2次元画像中の関心
領域ROIのCT値を読み取って、3次元透過表示を行
いたい臓器のCT値範囲の上限値Uおよび下限値Lを決
定し、入力装置4から入力する。処理装置52’のCT
値範囲入力部2bは、入力された上限値Uおよび下限値
Lを受け取り、3次元透過表示処理部52dに渡す。処
理装置52’の3次元透過表示処理部52dは、前記C
T値範囲の画素を各スライスの2次元画像データから抽
出して3次元透過画像を作成し、その3次元透過画像を
表示装置3に表示する。
【0011】図19は、上記X線CT装置600を用い
て3次元透過表示を行う手順のフロー図である。ステッ
プS1では、操作者が、入力装置4を用いて、表示装置
3に表示された各スライスの2次元画像の中から3次元
透過表示の基となる連続した複数の2次元画像(例えば
図14のG1〜G7)を選択する。ステップS2では、
操作者が、入力装置4を用い、上記選択した2次元画像
G1〜G7中の適当な一つの2次元画像(例えばG4)
を選択する。そして、その選択した2次元画像中の関心
領域ROIに含まれる画素のCT値を読み取って、CT
値範囲を定め、それを入力装置4から入力する。例え
ば、関心領域ROIに含まれる画素のCT値の最小値が
“300以上”であったなら、CT値範囲の下限値Lと
して“300”を入力する(必要なら、上限値を入力し
てもよい)。
【0012】ステップV53では、処理装置52’の3
次元透過表示処理部52dは、入力されたCT値範囲の
画素が構成する臓器Lを2次元画像データから抽出し、
その臓器L中の多数の点(物体点)の3次元座標とCT
値とを算出する。図20に、一つの物体点Ciにおける
3次元座標(xi,yi,zi)とCT値(gi)とを
示す。このような物体点Ciの集合によりボリュームモ
デルLmが構成される。
【0013】図19に戻り、ステップS54では、操作
者が、入力装置4を用い、視線方向を設定する。図21
に、視線方向Sdを例示する。
【0014】図19に戻り、ステップV55では、視線
方向Sdと,各物体点の3次元座標(xi,yi,z
i)およびCT値(gi)から、3次元透過画像を構成
する各画像点の表示値を算出する。図21に、画像座標
(Hj,Vj)の画像点Qjにおける表示値(Gj)を
示す。この表示値(Gj)は、画像点Qjから視線方向
Sdに沿って延ばした直線上の各物体点のCT値を荷重
加算した値である。
【0015】ステップV6では、3次元透過画像を表示
装置3に表示する。図22に、3次元透過画像Lgを例
示する。3次元透過画像Lgでは、CT値を反映した表
示値で臓器Lが表示される。このため、他の部分とCT
値が異なる病変部kを識別することが出来る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のX線CT装
置500では、図17に示す3次元表面画像Fgのよう
に、臓器Lの表面に陰影が付けられて表示されるため、
立体感が得られる。しかし、元のCT値が失われるた
め、他の部分とCT値が異なる病変部kを3次元表面画
像Fg上で識別することが出来ない問題点がある。一
方、上記従来のX線CT装置600では、図22に示す
3次元透過画像Lgのように、他の部分とCT値が異な
る病変部kを3次元透過画像Lg上で識別できる。しか
し、陰影が付けられないため、十分な立体感が得られな
い問題点がある。そこで、本発明の目的は、元の画素値
を反映すると共に十分な立体感を得ることが出来る3次
元画像を作成しうる3次元画像作成方法およびその3次
元画像作成方法を実施しうる医用画像診断装置を提供す
ることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、本発明
は、複数の2次元画像データ又は3次元ボリウムデータ
から所定の画素値範囲の画素が構成する3次元物体の表
面を抽出し、その表面上の多数の点(表面点)の3次元
座標と法線方向とを算出し、光線方向と視線方向および
前記各表面点の3次元座標と法線方向から3次元表面画
像を構成する各画像点の表示値を算出し、前記3次元物
体の3次元表面画像を作成する3次元画像作成方法にお
いて、前記表面点の3次元座標と法線方向とを算出する
際に当該表面点の画素値も算出しておき、前記3次元表
面画像を構成する各画像点の表示値を算出する際に対応
する表面点の前記画素値を反映させた表示値を算出する
ことを特徴とする3次元画像作成方法を提供する。上記
第1の観点による3次元画像作成方法では、表面点の3
次元座標と法線方向とを算出する際に、当該表面点の画
素値も算出しておく。そして、3次元表面画像を構成す
る各画像点の表示値を算出する際に、陰影付けと共に,
対応する表面点の画素値を反映させた表示値を算出す
る。これにより、十分な立体感が得られると共に元の画
素値情報を失なわない3次元画像を作成することが出来
る。
【0018】第2の観点では、本発明は、複数の2次元
画像データ又は3次元ボリウムデータから所定の画素値
範囲の画素が構成する3次元物体を抽出し、その3次元
物体中の多数の点(物体点)の3次元座標と画素値とを
算出し、視線方向および前記各物体点の3次元座標と画
素値から3次元透過画像を構成する各画像点の表示値を
算出し、前記3次元物体の3次元透過画像を作成する3
次元画像作成方法において、前記物体点の3次元座標と
画素値とを算出する際に当該物体点での画素値勾配方向
も算出しておき、前記3次元透過画像を構成する各画像
点の表示値を算出する際に光線方向および対応する物体
点の前記画素値勾配方向を反映させた表示値を算出する
ことを特徴とする3次元画像作成方法を提供する。上記
第2の観点による3次元画像作成方法では、物体点の3
次元座標と画素値とを算出する際に、当該物体点での画
素値勾配方向(画素値等高面を想定したとき、当該物体
点での画素値等高面に対する法線方向)も算出してお
く。そして、3次元透過画像を構成する各画像点の表示
値を算出する際に、対応する物体点の画素値を反映させ
ると共に,光線方向と画素値勾配方向により陰影付けた
表示値を算出する。これにより、元の画素値情報を失な
ず且つ十分な立体感が得られる3次元画像を作成するこ
とが出来る。
【0019】第3の観点では、本発明は、被検体を撮像
して得られた複数の2次元画像データ又は3次元ボリウ
ムデータから所定の画素値範囲の画素が構成する3次元
物体の表面を抽出すると共にその表面上の多数の点(表
面点)の3次元座標と法線方向とを算出するサーフェイ
スジェネレーション手段と、光線方向と視線方向および
前記各表面点の3次元座標と法線方向から3次元表面画
像を構成する各画像点の表示値を算出するサーフェイス
レンダリング手段とを具備した医用画像診断装置におい
て、前記サーフェイスジェネレーション手段は前記表面
点の3次元座標と法線方向とを算出する際に当該表面点
の画素値も算出し、前記サーフェイスレンダリング手段
は前記3次元表面画像を構成する各画像点の表示値を算
出する際に対応する表面点の前記画素値を反映させた表
示値を算出することを特徴とする医用画像診断装置を提
供する。上記第3の観点による医用画像診断装置では、
上記第1の観点による3次元画像作成方法を好適に実施
できる。従って、十分な立体感が得られると共に元の画
素値情報を失なわない3次元医用画像を作成することが
出来る。
【0020】第4の観点では、本発明は、被検体を撮像
して得られた複数の2次元画像データ又は3次元ボリウ
ムデータから所定の画素値範囲の画素が構成する3次元
物体を抽出すると共にその3次元物体中の多数の点(物
体点)の3次元座標と画素値とを算出するボリュームジ
ェネレーション手段と、視線方向および前記各物体点の
3次元座標と画素値から3次元透過画像を構成する各画
像点の表示値を算出するボリュームレンダリング手段と
を具備した医用画像診断装置において、前記ボリューム
ジェネレーション手段は前記物体点の3次元座標と画素
値とを算出する際に当該物体点での画素値勾配方向も算
出し、前記ボリュームレンダリング手段は前記3次元透
過画像を構成する各画像点の表示値を算出する際に光線
方向および対応する物体点の前記画素値勾配方向を反映
させた表示値を算出することを特徴とする医用画像診断
装置を提供する。上記第4の観点による医用画像診断装
置では、上記第2の観点による3次元画像作成方法を好
適に実施できる。従って、元の画素値情報を失なわず且
つ十分な立体感が得られる3次元医用画像を作成するこ
とが出来る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施形態により本
発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明
が限定されるものではない。
【0022】−第1の実施形態− 図1は、本発明の第1の実施形態にかかるX線CT装置
の構成図である。このX線CT装置100は、スキャナ
装置1と,処理装置2と,表示装置3と,入力装置4と
を具備して構成されている。前記処理装置2は、2次元
画像作成部2aと,CT値範囲入力部2bと,3次元表
面表示処理部2cとを含んでいる。
【0023】スキャナ装置1は、患者Kを異なるスライ
ス位置でスキャンし、複数のスライスのスキャンデータ
を収集する。処理装置2の2次元画像作成部2aは、前
記複数のスライスのスキャンデータを処理して、各スラ
イスの2次元画像データを作成し、2次元画像を表示装
置3に表示する。操作者は、2次元画像中の関心領域R
OIのCT値を読み取って、3次元表面表示を行いたい
臓器のCT値範囲の上限値Uおよび下限値Lを決定し、
入力装置4から入力する。処理装置2のCT値範囲入力
部2bは、入力された上限値Uおよび下限値Lを受け取
り、3次元表面表示処理部2cに渡す。処理装置2の3
次元表面表示処理部2cは、前記CT値範囲の画素を各
スライスの2次元画像データから抽出して3次元表面画
像を作成し、その3次元表面画像を表示装置3に表示す
る。
【0024】図2は、上記X線CT装置100を用いて
3次元表面表示を行う手順のフロー図である。ステップ
S1では、操作者が、入力装置4を用いて、表示装置3
に表示された各スライスの2次元画像の中から3次元表
面表示の基となる連続した複数の2次元画像を選択す
る。図3に、選択された2次元画像G1〜G7を例示す
る。これらの2次元画像G1〜G7には、臓器L(例え
ば肝臓)が写っている。kは、臓器Lの病変部であり、
CT値が他の部分と異なっている。
【0025】図2に戻り、ステップS2では、操作者
が、入力装置4を用い、上記選択した2次元画像G1〜
G7中の適当な一つの2次元画像(例えばG4)を選択
する。そして、その選択した2次元画像中の関心領域R
OIに含まれる画素のCT値を読み取って、CT値範囲
の上限値Uおよび下限値Lを定め、それを入力装置4か
ら入力する。例えば、関心領域ROIに含まれる画素の
CT値の最小値が“300”であり,最大値が“100
0”であったなら、CT値範囲の下限値Lとして“30
0”を入力し、上限値Uとして“1200”を入力す
る。
【0026】ステップS3では、処理装置2の3次元表
面表示処理部2cは、入力されたCT値範囲の画素が構
成する臓器Lの表面を2次元画像データから抽出し、そ
の表面上の多数の点(表面点)の3次元座標と法線方向
とCT値とを算出する。図4に、一つの表面点Riにお
ける3次元座標(xi,yi,zi)と法線方向(α
i,βi,γi)とCT値(gi)を示す。このような
表面点Riの集合によりサーフェイスモデルFmが構成
される。
【0027】図2に戻り、ステップS4では、操作者
が、入力装置4を用い、光線方向および視線方向を設定
する。図5に、光線方向Ldおよび視線方向Sdを例示
する。
【0028】図2に戻り、ステップS5では、光線方向
Ldと,視線方向Sdと,各表面点の3次元座標(x
i,yi,zi)および法線方向(αi,βi,γi)
およびCT値(gi)から、3次元表面画像を構成する
各画像点の表示値を算出する。ここで、表示値へのCT
値(gi)の反映方法の一例を示すと、まず、従来と同
様にして、光線方向Ldと,視線方向Sdと,各表面点
の3次元座標(xi,yi,zi)および法線方向(α
i,βi,γi)から、各画像点の仮表示値を算出す
る。次に、その仮表示値に、表示値の最大値に正規化し
た各画像点のCT値(gi)を加算する。そして、和に
1/2を乗じ、それを表示値とする。この方法の外に
も、例えば、前記仮表示値を明度に割り当てると共にC
T値を色相に割り当てるように表示値を決める方法が挙
げられる。ステップS6では、3次元表面画像を表示装
置3に表示する。図6に、3次元表面画像Fgを例示す
る。3次元表面画像Fgでは、臓器Lの表面に陰影が付
けられて表示される。このため、立体感が得られる。ま
た、CT値が表示値に反映される。このため、他の部分
とCT値が異なる病変部kを3次元表示画像Fg上で識
別できる。
【0029】以上の第1の実施形態にかかるX線CT装
置100によれば、十分な立体感が得られると共に,元
のCT値情報を失なわない3次元表面画像を作成し、表
示することが出来る。
【0030】−第2実施形態− 図7は、本発明の第2の実施形態にかかるX線CT装置
の構成図である。このX線CT装置200は、スキャナ
装置1と,処理装置2’と,表示装置3と,入力装置4
とを具備して構成されている。前記処理装置2’は、2
次元画像作成部2aと,CT値範囲入力部2bと,3次
元透過表示処理部2dとを含んでいる。
【0031】スキャナ装置1は、患者Kを異なるスライ
ス位置でスキャンし、複数のスライスのスキャンデータ
を収集する。処理装置2’の2次元画像作成部2aは、
前記複数のスライスのスキャンデータを処理して、各ス
ライスの2次元画像データを作成し、2次元画像を表示
装置3に表示する。操作者は、2次元画像中の関心領域
ROIのCT値を読み取って、3次元透過表示を行いた
い臓器のCT値範囲の上限値Uおよび下限値Lを決定
し、入力装置4から入力する。処理装置2’のCT値範
囲入力部2bは、入力された上限値Uおよび下限値Lを
受け取り、3次元透過表示処理部52dに渡す。処理装
置2’の3次元透過表示処理部2dは、前記CT値範囲
の画素を各スライスの2次元画像データから抽出して3
次元透過画像を作成し、その3次元透過画像を表示装置
3に表示する。
【0032】図8は、上記X線CT装置200を用いて
3次元透過表示を行う手順のフロー図である。ステップ
S1では、操作者が、入力装置4を用いて、表示装置3
に表示された各スライスの2次元画像の中から3次元透
過表示の基となる連続した複数の2次元画像(例えば図
3のG1〜G7)を選択する。ステップS2では、操作
者が、入力装置4を用い、上記選択した2次元画像G1
〜G7中の適当な一つの2次元画像(例えばG4)を選
択する。そして、その選択した2次元画像中の関心領域
ROIに含まれる画素のCT値を読み取って、CT値範
囲の上限値Uおよび下限値Lを定め、それを入力装置4
から入力する。例えば、関心領域ROIに含まれる画素
のCT値の最小値が“300”であり,最大値が“10
00”であったなら、CT値範囲の下限値Lとして“3
00”を入力し、上限値Uとして“1200”を入力す
る。
【0033】ステップV3では、処理装置2’の3次元
透過表示処理部2dは、入力されたCT値範囲の画素が
構成する臓器Lを2次元画像データから抽出し、その臓
器L中の多数の点(物体点)の3次元座標とCT値とC
T値勾配方向とを算出する。ここで、CT値勾配方向
は、画素値の等高面を想定したとき、一つの物体点での
画素値等高面に対する法線方向である。図9に、一つの
物体点Ciにおける3次元座標(xi,yi,zi)と
CT値(gi)とCT値勾配方向(αi,βi,γi)
とを示す。このような物体点Ciの集合によりボリュー
ムモデルLmが構成される。
【0034】図8に戻り、ステップS4では、操作者
が、入力装置4を用い、視線方向と光線方向とを設定す
る。図10に、視線方向Sdと光線方向Ldとを例示す
る。
【0035】図8に戻り、ステップV5では、視線方向
Sdと,光線方向Ldと,各物体点の3次元座標(x
i,yi,zi)およびCT値(gi)およびCT値勾
配方向(αi,βi,γi)から、3次元透過画像を構
成する各画像点の表示値を算出する。図10に、画像座
標(Hj,Vj)の画像点Qjにおける表示値(Gj)
を示す。この表示値(Gj)の算出方法の一例を示す
と、まず、光線方向Ldと,視線方向Sdと,画像点Q
jから視線方向Sdに沿って延ばした直線上の各物体点
の3次元座標(xi,yi,zi)およびCT値勾配方
向(αi,βi,γi)から、各物体点の仮表示値を算
出する。次に、それら仮表示値に、表示値の最大値に正
規化した各物体点のCT値(gi)を加算する。そし
て、各物体点における和をさらに荷重加算し、それを表
示値(Gi)とする。
【0036】図8に戻り、ステップV6では3次元透過
画像を表示装置3に表示する。図11に、3次元透過画
像Lgを例示する。3次元透過画像Lgでは、CT値を
反映した表示値で臓器Lが表示される。このため、他の
部分とCT値が異なる病変部kを識別することが出来
る。また、臓器Lの表面に陰影が付けられて表示され
る。このため、立体感が得られる。
【0037】以上の第2の実施形態にかかるX線CT装
置200によれば、元のCT値情報を失なわず且つ十分
な立体感が得られる3次元表面画像を作成し、表示する
ことが出来る。
【0038】−他の実施形態− 上記第1の実施形態および第2の実施形態では、3次元
画像を作成するのに複数の2次元画像データを用いた場
合について説明したが、3次元ボリウムデータを用いて
もよい。さらに、上記実施形態では、X線CT装置につ
いて説明したが、例えばMRI(Magnetic Resonance
Imaging)装置などの他の医用画像診断装置に対して
も、本発明を適用することが出来る。
【0039】
【発明の効果】本発明の3次元画像作成方法によれば、
元の画素値を反映すると共に十分な立体感を得られる3
次元画像を作成することが出来る。また、本発明の医用
画像診断装置によれば、元の画素値情報を失なわず且つ
十分な立体感が得られる3次元医用画像を作成すること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるX線CT装置
を示す構成図である。
【図2】図1のX線CT装置による3次元画像作成処理
を示すフロー図である。
【図3】連続する複数の2次元画像を示す模式図であ
る。
【図4】ある表面点における3次元座標と法線方向とC
T値の説明図である。
【図5】本発明にかかるサーフェイスレンダリングの説
明図である。
【図6】図1のX線CT装置により得られる3次元表面
画像を示す概念図である。
【図7】本発明の第2の実施形態にかかるX線CT装置
を示す構成図である。
【図8】図7のX線CT装置による3次元画像作成処理
を示すフロー図である。
【図9】ある物体点における3次元座標とCT値とCT
値勾配方向の説明図である。
【図10】本発明にかかるボリュームレンダリングの説
明図である。
【図11】図7のX線CT装置により得られる3次元透
過画像を示す概念図である。
【図12】従来のX線CT装置の一例を示す構成図であ
る。
【図13】図12のX線CT装置による3次元画像作成
処理を示すフロー図である。
【図14】連続する複数の2次元画像を示す模式図であ
る。
【図15】ある表面点における3次元座標と法線方向の
説明図である。
【図16】従来のサーフェイスレンダリングの説明図で
ある。
【図17】図12のX線CT装置により得られる3次元
表面画像を示す概念図である。
【図18】従来のX線CT装置の別の例を示す構成図で
ある。
【図19】図18のX線CT装置による3次元画像作成
処理を示すフロー図である。
【図20】ある物体点における3次元座標とCT値の説
明図である。
【図21】従来のボリュームレンダリングの説明図であ
る。
【図22】図18のX線CT装置により得られる3次元
透過画像を示す概念図である。
【符号の説明】
100,200,500,600 X線CT装置 1 スキャナ装置 2,2’,52,52’ 処理装置 2a 2次元画像作成
部 2b CT値範囲入力
部 2c,52c 3次元表面表示
処理部 2d,52d 3次元透過表示
処理部 3 表示装置 4 入力装置 G1〜G7 2次元画像 Ri 表面点 Ci 物体点 Fg 3次元表面画像 Lg 3次元透過画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南 学 神奈川県横浜市鶴見区北寺尾5−6−15 #301

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の2次元画像データ又は3次元ボリ
    ウムデータから所定の画素値範囲の画素が構成する3次
    元物体の表面を抽出し、その表面上の多数の点(表面
    点)の3次元座標と法線方向とを算出し、3次元表面画
    像を構成する各画像点の表示値を光線方向,視線方向,
    前記各表面点の3次元座標および法線方向から算出し
    て、前記3次元物体の3次元表面画像を作成する3次元
    画像作成方法において、 前記表面点の3次元座標と法線方向とを算出する際に当
    該表面点の画素値も算出しておき、前記3次元表面画像
    を構成する各画像点の表示値を算出する際に対応する表
    面点の前記画素値を反映させた表示値を算出することを
    特徴とする3次元画像作成方法。
  2. 【請求項2】 複数の2次元画像データ又は3次元ボリ
    ウムデータから所定の画素値範囲の画素が構成する3次
    元物体を抽出し、その3次元物体中の多数の点(物体
    点)の3次元座標と画素値とを算出し、3次元透過画像
    を構成する各画像点の表示値を視線方向,前記各物体点
    の3次元座標および画素値から算出して、前記3次元物
    体の3次元透過画像を作成する3次元画像作成方法にお
    いて、 前記物体点の3次元座標と画素値とを算出する際に当該
    物体点での画素値勾配方向も算出しておき、前記3次元
    透過画像を構成する各画像点の表示値を算出する際に光
    線方向および対応する物体点の前記画素値勾配方向を反
    映させた表示値を算出することを特徴とする3次元画像
    作成方法。
  3. 【請求項3】 被検体を撮像して得られた複数の2次元
    画像データ又は3次元ボリウムデータから所定の画素値
    範囲の画素が構成する3次元物体の表面を抽出すると共
    にその表面上の多数の点(表面点)の3次元座標と法線
    方向とを算出するサーフェイスジェネレーション手段
    と、3次元表面画像を構成する各画像点の表示値を光線
    方向,視線方向,前記各表面点の3次元座標および法線
    方向から算出するサーフェイスレンダリング手段とを具
    備した医用画像診断装置において、 前記サーフェイスジェネレーション手段は前記表面点の
    3次元座標と法線方向とを算出する際に当該表面点の画
    素値も算出し、前記サーフェイスレンダリング手段は前
    記3次元表面画像を構成する各画像点の表示値を算出す
    る際に対応する表面点の前記画素値を反映させた表示値
    を算出することを特徴とする医用画像診断装置。
  4. 【請求項4】 被検体を撮像して得られた複数の2次元
    画像データ又は3次元ボリウムデータから所定の画素値
    範囲の画素が構成する3次元物体を抽出すると共にその
    3次元物体中の多数の点(物体点)の3次元座標と画素
    値とを算出するボリュームジェネレーション手段と、3
    次元透過画像を構成する各画像点の表示値を視線方向,
    前記各物体点の3次元座標および画素値から算出するボ
    リュームレンダリング手段とを具備した医用画像診断装
    置において、 前記ボリュームジェネレーション手段は前記物体点の3
    次元座標と画素値とを算出する際に当該物体点での画素
    値勾配方向も算出し、前記ボリュームレンダリング手段
    は前記3次元透過画像を構成する各画像点の表示値を算
    出する際に光線方向および対応する物体点の前記画素値
    勾配方向を反映させた表示値を算出することを特徴とす
    る医用画像診断装置。
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