JPH10317432A - 油圧ショベルの吊り上げ装置 - Google Patents

油圧ショベルの吊り上げ装置

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JPH10317432A
JPH10317432A JP13380097A JP13380097A JPH10317432A JP H10317432 A JPH10317432 A JP H10317432A JP 13380097 A JP13380097 A JP 13380097A JP 13380097 A JP13380097 A JP 13380097A JP H10317432 A JPH10317432 A JP H10317432A
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JP
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pressure
boom
bucket
arm
hydraulic pump
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JP13380097A
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Inventor
Uta Takahashi
詠 高橋
Kazunori Nakamura
和則 中村
Toichi Hirata
東一 平田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、切り替えスイッチを要する
ことなく、吊荷の吊り上げ作業を実施できる油圧ショベ
ルの吊り上げ装置を提供することにある。 【解決手段】 ブーム19A、アーム19B、バケット
19Cを有する油圧ショベルに配備され、可変容量型油
圧ポンプ2の吐出圧を規定し、リリーフセット圧を調節
可能なパイロット作動形リリーフ弁9と、このリリーフ
弁9を作動させる電磁弁8と、この電磁弁8を駆動する
制御信号を出力するコントローラ13を備えるととも
に、ブーム19Aの上げ操作を検出する圧力センサ11
と、アーム19B、バケット19Cの操作を検出する圧
力センサ12とを備え、上記コントローラ13が、圧力
センサ11,12から出力される信号に基づいて吊荷2
0の吊り上げ作業状態にあるかどうかを判別する判別手
段13aと、吊り上げ作業状態であると判別されたとき
に上述の制御信号を出力する出力手段13bとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルのブ
ームの上げ操作を利用して所定の吊荷の吊り上げ作業を
行なわせる油圧ショベルの吊り上げ装置に係り、特に、
この所定の吊荷の吊り上げ作業に伴うブームの上げ操作
に際し、駆動力を増加させるように制御する油圧ショベ
ルの吊り上げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術として、実開平4−1
30359号公報に記載されるものがある。この従来技
術は、エンジンすなわち原動機と、この原動機によって
駆動する可変容量型油圧ポンプ、例えば2つの可変容量
型油圧ポンプ、及び固定容量型油圧ポンプとを備えてい
る。
【0003】また、可変容量型油圧ポンプから吐出され
る圧油によって駆動するブームシリンダ、アームシリン
ダ、バケットシリンダ等のアクチュエータと、これらの
アクチュエータに供給される圧油の流れを制御するコン
トロールバルブ、すなわちブーム用流量制御弁、アーム
用流量制御弁、バケット用流量制御弁等と、ブームシリ
ンダ、アームシリンダ、バケットシリンダのそれぞれの
駆動に伴って回動動作を行なうブーム、アーム、バケッ
トを備えている。
【0004】また、上述の可変容量型油圧ポンプの吐出
圧を規定し、リリーフセット圧を可変に調節可能なパイ
ロット作動形リリーフ弁と、上述した固定容量型油圧ポ
ンプの吐出管路に設けられ、パイロット作動形リリーフ
弁のリリーフセット圧を変更させる圧油を発生させる電
磁弁と、所定の吊荷の吊り上げ作業に伴うブームの上げ
操作に際してオペレータが切り替えスイッチを操作した
ときに、パイロット作動形リリーフ弁のリリーフセット
圧を上昇させる圧油を発生させるように電磁弁を駆動す
る制御信号を出力するとともに、上述の切り替えスイッ
チが操作されないときは、パイロット作動形リリーフ弁
のリリーフセット圧を通常のセット圧に保つ圧油を発生
させるように電磁弁を制御するコントローラとを備えて
いる。
【0005】この従来技術では、通常作業時には、上述
のようにパイロット作動形リリーフ弁のリリーフセット
圧が通常のセット圧に保たれ、ブーム、アーム、バケッ
トを回動させることにより所望の掘削作業が実施され
る。
【0006】また、所定の吊荷の吊り上げ作業に際して
切り替えスイッチが操作されると、パイロット作動形リ
リーフ弁のリリーフセット圧が上昇し、ブーム上げの駆
動力が通常よりも増加し、該当する吊り上げ作業を実施
できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、所定の吊荷の吊り上げ作業に伴うブーム上げ時に
は、駆動力を増加させ、所定の吊荷の吊り上げ作業を実
施できるものの、このような吊り上げ作業に際してオペ
レータがその都度切り替えスイッチを手動で操作しなけ
ればならず、オペレータに煩わしさを与える問題があ
る。
【0008】本発明は、上述した従来技術における実状
に鑑みてなされたもので、その目的は、手動操作される
切り替えスイッチを要することなく、駆動力を増加させ
た所定の吊荷の吊り上げ作業を実施させることができる
油圧ショベルの吊り上げ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1記載の発明は、原動機と、この原動
機によって駆動する少なくとも1つの可変容量型油圧ポ
ンプ、及び固定容量型油圧ポンプと、上記可変容量型油
圧ポンプから吐出される圧油に伴って回動するブーム、
アーム、及びバケットとを有する油圧ショベルに配備さ
れ、上記可変容量型油圧ポンプの吐出圧を規定し、リリ
ーフセット圧を可変に調節可能なパイロット作動形リリ
ーフ弁と、上記固定容量型油圧ポンプの吐出管路に設け
られ、このパイロット作動形リリーフ弁の上記リリーフ
セット圧を変更させる圧油を発生させる電磁弁と、所定
の吊荷の吊り上げ作業に伴う上記ブームの上げ操作に際
して、上記パイロット作動形リリーフ弁の上記リリーフ
セット圧を上昇させる圧油を発生させるように上記電磁
弁を駆動する制御信号を出力するコントローラとを備え
た油圧ショベルの吊り上げ装置において、上記ブームの
上げ操作を検出する第1の検出手段と、上記アームの操
作、及び上記バケットの操作のうちの特定の操作を検出
する第2の検出手段とを備え、上記コントローラが、上
記第1の検出手段によって上記ブームの上げ操作が検出
されている状態にあって、しかも上記第2の検出手段に
よって上記特定の操作が検出されていない状態にある所
定の吊荷の吊り上げ動作状態にあるかどうか判別する判
別手段と、この判別手段で上記所定の吊荷の吊り上げ作
業であると判別された場合に上記制御信号を出力する出
力手段とを含む構成にしてある。
【0010】このように構成した請求項1に係る発明で
は、例えばコントローラの判別手段で第1の検出手段か
ら出力される信号に基づいてブームの上げ操作の状態で
ないと判別されたとき、あるいは第2の検出手段から出
力される信号に基づいてアームの操作、及びバケットの
操作のうちの特定の操作の状態であると判別され、所定
の吊荷の吊り上げ作業状態にないと判別された場合に
は、コントローラは、パイロット作動形リリーフ弁のリ
リーフセット圧を通常のリリーフセット圧に保つように
電磁弁を制御する。したがって、可変容量型油圧ポンプ
から吐出される圧油の圧力は通常時の圧力となり、ブー
ム、アーム、バケットを回動させることにより吊荷の吊
り上げ作業でない通常作業、例えば所望の掘削作業等を
実施できる。
【0011】また、コントローラの判別手段で第1の検
出手段から出力される信号に基づいてブームの上げ操作
の状態であると判別されたときであって、しかも第2の
検出手段から出力される信号に基づいてアームの操作、
バケットの操作のうちの特定の操作の状態でないと判別
され、所定の吊荷の吊り上げ作業状態にあると判別され
た場合には、コントローラの出力手段からパイロット作
動形リリーフ弁のリリーフセット圧を上昇させるように
電磁弁を駆動させる制御信号が出力される。これによ
り、電磁弁が切換えられ、固定容量型油圧ポンプから吐
出される圧油が電磁弁を介して、パイロット作動形リリ
ーフ弁の駆動部に与えられ、このパイロット作動形リリ
ーフ弁が作動して、可変容量型油圧ポンプの吐出圧が、
通常時よりも高い圧力となる。すなわち、この吊り上げ
作業に際しては、通常時よりも大きな駆動力を確保で
き、吊り上げ作業の実施に貢献する。
【0012】本発明の請求項1に係る発明では、このよ
うに、切り替えスイッチの手動操作を介在させることな
く、吊荷の吊り上げ作業時には自動的に駆動力の増加を
実現させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の油圧ショベルの吊
り上げ装置の実施形態について図に基づいて説明する。
図1は本発明の油圧ショベルの吊り上げ装置の第1の実
施形態を示す油圧回路図、図2は図1に示す第1の実施
形態に備えられるコントローラにおける処理手順を示す
フローチャートである。
【0014】図1における19は、本発明の第1の実施
形態が適用される油圧ショベルである。まず、この油圧
ショベル19の基本構成について説明する。この油圧シ
ョベル19は、原動機1と、この原動機1によって駆動
する少なくとも1つの可変容量型油圧ポンプ2、及び固
定容量型油圧ポンプ4と、可変容量型油圧ポンプ2から
吐出される圧油に伴って回動するブーム19A、アーム
19B、バケット19C等の作業機と、ブーム19Aを
駆動するブームシリンダ7、アーム19Bを駆動するア
ームシリンダ22、バケット19Cを駆動するバケット
シリンダ23等のアクチュエータとを備えている。
【0015】ブームシリンダ7の駆動制御は、可変容量
型油圧ポンプ2とブームシリンダ7との間に配置される
ブーム用流量制御弁5を切換えることにより行なわれ
る。他のアームシリンダ22、バケットシリンダ23の
駆動制御も同様であり、図示しないが、アーム用流量制
御弁、バケット用流量制御弁を切換えることにより行な
われる。
【0016】また、この油圧ショベル19は、可変容量
型油圧ポンプ2に供給される圧油を貯留するタンク18
と、可変容量型油圧ポンプ2の押しのけ容積を制御する
レギュレータ3と、可変容量型油圧ポンプ2の吐出管路
とタンク18とを接続するブーム用流量制御弁5等のセ
ンタバイパスラインに設けられ、このセンタバイパスラ
インを流れる圧油の流量に応じた信号を出力する流量計
6と、この流量計6から出力される信号の信号値が小さ
くなる程、可変容量型油圧ポンプ2の押しのけ容積が大
きくなるような駆動信号をレギュレータ3に出力するコ
ントローラ13を備えている。
【0017】また、上述した固定容量型油圧ポンプ4を
パイロット油圧源として、ブーム用流量制御弁5を切換
え操作するブーム用操作装置16、図示しないアーム用
流量制御弁を切換え操作するアーム用操作装置15、図
示しないバケット用流量制御弁を切換え操作するバケッ
ト用操作装置14等の操作装置を備えている。なお、同
図1中、A,Bは、ブーム用流量制御弁16で発生させ
たパイロット圧をブーム用流量制御弁5の制御室のそれ
ぞれに切換え信号圧として供給可能なパイロット管路で
ある。同様に、C,Dは、アーム用操作装置15で発生
させたパイロット圧を図示しないアーム用流量制御弁の
制御室のそれぞれに切換え信号圧として供給可能なパイ
ロット管路、E,Fは、バケット用操作装置14で発生
させたパイロット圧を図示しないバケット用流量制御弁
の制御室のそれぞれに切換え信号圧として供給可能なパ
イロット管路である。以上の各機器は、一般的な油圧シ
ョベル19では基本的に備えられる構成である。
【0018】そして、このような構成の油圧ショベル1
9に備えられる本発明の第1の実施形態は、可変容量型
油圧ポンプ2の吐出圧を規定し、リリーフセット圧を可
変に調整可能なパイロット作動形リリーフ弁9と、固定
容量型油圧ポンプ4の吐出管路に設けられ、前述したコ
ントローラ13から出力される駆動信号に応じて切換え
られ、パイロット作動形リリーフ弁9のリリーフセット
圧を変更させる圧油を発生させる電磁弁8を備えてい
る。
【0019】また、ブームシリンダ7を伸長させるよう
に、すなわちブーム19Aの上げ操作を行なわせるよう
に、ブーム用流量制御弁5を切換え操作するパイロット
圧を導くパイロット管路Aの圧力を検出し、コントロー
ラ13に信号を出力する圧力センサ11を備えている。
この圧力センサ11は、所定の吊荷20の吊り上げ作業
に伴うブーム19Aの上げ操作を検出する第1の検出手
段を構成している。
【0020】また、前述したアーム用操作装置15と図
示しないアーム用流量制御弁の制御室とを連絡するパイ
ロット管路C,Dのうちの高圧側の圧力を選択するシャ
トル弁17bと、前述したバケット用操作装置14と図
示しないバケット用流量制御弁の制御室とを連絡するパ
イロット管路E,Fのうちの高圧側の圧力を選択するシ
ャトル弁17aと、このシャトル弁17aで選択された
圧力、前述したシャトル弁17bで選択された圧力のう
ちの大きい方の圧力を選択するシャトル弁17cと、こ
のシャトル弁17cで選択された圧力を導く管路Gと、
この管路Gの圧力を検出し、コントローラ13に信号を
出力する圧力センサ12とを備えている。上述したシャ
トル弁17b,17a,17c、及び圧力センサ12
は、アーム19Bの操作、バケット19Cの操作のうち
の特定の操作、例えばアームダンプ操作、アームクラウ
ド操作、バケツトダンプ操作、バケットクラウド操作の
うちの少なくとも1つの操作を検出する第2の検出手段
を構成している。
【0021】また、この第1の実施形態は、コントロー
ラ13が、上述した第1の検出手段すなわち圧力センサ
11によってブーム19Aの上げ操作が検出されている
状態にあって、しかも第2の検出手段に含まれる圧力セ
ンサ12によって該当する特定の操作が検出されていな
い状態にある所定の吊荷20の吊り上げ作業状態にある
かどうか判別する判別手段13aと、この判別手段13
aで所定の吊荷20の吊り上げ作業状態にあると判別さ
れた場合に、可変容量型油圧ポンプ2の吐出管路の圧力
が、それまでよりも高くなるように、電磁弁9を駆動す
る制御信号を出力する出力手段13bとを含む構成にし
てある。
【0022】なお、図1中、10は可変容量型油圧ポン
プ2の吐出管路の圧力を検出し、コントローラ13に信
号を出力する圧力センサである。この圧力センサ10
は、例えば可変容量油圧ポンプ2の吐出圧の制御のフィ
ードバック用などに活用されるものである。
【0023】以上のように構成した第1の実施形態にお
ける動作を図2に示すフローチャートを用いて説明す
る。
【0024】図2に示すように、コントローラ13に圧
力センサ11,12の信号、及び図示しないが流量計
6、圧力センサ10の信号が読み込まれ、このコントロ
ーラ13の判別手段13aで、ブーム上げ単独操作を行
なっている状態であるかどうか判別される(手順S
1)。この判別がノーのときは、例えば、圧力センサ1
1から所定の信号が出力されずにブーム上げ動作が実施
されないとき、または、圧力センサ12から所定の信号
が出力されており、アームダンプ操作、アームクラウド
操作、バケットダンプ操作、バケットクラウド操作のい
ずれかが実施されているときであり、ブーム上げ単独操
作が行なわれていないと判別される。すなわち、吊荷2
0の吊り上げ作業が実施されていないと判別される。
【0025】この場合は、コントローラ13の出力手段
13bから電磁弁8の駆動部に、この電磁弁8を切換え
る制御信号が出力されず、これに伴い、パイロット作動
形リリーフ弁9も作動せず、このパイロット作動形リリ
ーフ弁9は、可変容量型油圧ポンプ2の吐出圧を掘削作
業等の通常作業に好適な所定の通常圧に保つ(図2の手
順S2)。
【0026】ここでまた、可変容量型油圧ポンプ2の吐
出圧は、圧力センサ10で検出され、コントローラ13
に入力される。例えば、コントローラ13の図示しない
他の判別手段は、圧力センサ10から出力される信号値
と、あらかじめ記憶される通常値(通常圧に相当)とを
比較判別することにより、可変容量型油圧ポンプ2の吐
出圧が通常値とほぼ等しいかどうか確認する。これによ
り可変容量型油圧ポンプ2の現実の吐出圧が前述の通常
値にほぼ等しくなるように維持するフィードバック制御
が実施される。
【0027】また、このような判別が行なわれる間、コ
ントローラ13の図示しない演算手段は、流量計6から
出力される信号に相応する可変容量型油圧ポンプ2の押
しのけ容積を演算し、その演算値に相当する駆動信号を
レギュレータ3に出力する。これによりレギュレータ3
が駆動し、ブーム用流量制御弁5、あるいは図示しない
アーム用流量制御弁、バケット用流量制御弁のうちの該
当するものの切換え操作量に相応する流量を可変容量型
油圧ポンプ2が吐出するように、この可変容量型油圧ポ
ンプ2の押しのけ容積を制御する。これにより、ブーム
シリンダ7、アームシリンダ22、バケットシリンダ2
3に可変容量型油圧ポンプ2から吐出される圧油が供給
され、ブーム19A、アーム19B、バケット19Cが
適宜駆動し、所望の掘削作業等の通常作業を実施でき
る。
【0028】また、上述した図2の手順S1の判別がイ
エスのときは、例えば、圧力センサ11から所定の信号
が出力されているが圧力センサ12からは所定の信号が
出力されていないとき、すなわち、アームダンプ操作、
アームクラウド操作、バケットダンプ操作、バケットク
ラウド操作のどれも実施されていないブーム上げ単独操
作が行なわれているときであり、吊荷20の吊り上げ作
業が実施されている状態と判別され、コントローラ13
の出力手段13bから電磁弁8の駆動部に、この電磁弁
8を切換える制御信号が出力される。これに伴い、固定
容量型油圧ポンプ4から吐出される圧油が、電磁弁8を
経てパイロット作動形リリーフ弁9の駆動部に与えら
れ、このパイロット作動形リリーフ弁9は、可変容量型
油圧ポンプ2の吐出圧を前述した通常圧よりも大きな
値、すなわち特定の上昇圧に変更するように駆動する
(図2の手順S3)。
【0029】したがって、可変容量型油圧ポンプ2の吐
出圧は、それまでに比べて増加し、ブームシリンダ7に
供給される圧油の圧力、すなわちブーム19Aの上げ操
作の駆動圧は、通常作業時よりも増し、所定の吊荷20
の吊り上げ作業をパワー不足を生じることなく実施でき
る。なお、このような動作がおこなわれる間、例えば上
述のように圧力センサ10の信号がコントローラ13に
入力され、圧力センサ10から出力される信号値と、あ
らかじめ記憶される上昇値(前述の特定の上昇圧に相
当)とがほぼ等しく維持されるように可変容量型油圧ポ
ンプ2の吐出圧を制御するフィードバック制御が実施さ
れる。また、流量計6から出力される信号がコントロー
ラ13に入力され、これに応じて上述のようにレギュレ
ータ3が制御され、可変容量型油圧ポンプ2からブーム
シリンダ7の駆動に好適な流量が吐出される。
【0030】このように構成した第1の実施形態によれ
ば、吊荷20の吊り上げ作業時には、ブーム用操作装置
16の操作以外にはオペレータによる特別な操作を必要
とすることなくがなく、圧力センサ11,12を介して
自動的にブーム上げの駆動力を前述の特定の上昇圧まで
増加させることができ、優れた操作性が得られる。ま
た、オペレータは他の操作に煩わされることがないの
で、吊荷20の吊り上げ作業に注意力を集中させること
ができ、この吊り上げ作業の円滑化を実現させることが
できる。
【0031】図3は、本発明の第2の実施形態を示す油
圧回路図、図4は図3に示す第2の実施形態に備えられ
るコントローラにおける処理手順を示すフローチャート
である。図3に示す21は、アーム用操作装置15によ
って切換え操作されるアーム用流量制御弁である。ま
た、17dは、バケット用操作装置14と図示しないバ
ケット用流量制御弁の制御室とを連絡するパイロット管
路E,Fのうちの高圧側の圧力を選択する前述したシャ
トル弁17aによって導かれる圧力と、アームクラウド
用のパイロット管路Dを流れる圧油の圧力とのうちの大
きい方を選択するシャトル弁である。このシャトル弁1
7dで選択された圧力は前述した管路Gに導かれ、圧力
センサ12で検出される。すなわち、この第2の実施形
態では、特に、シャトル弁17a,17d、及び圧力セ
ンサ12によって、アーム19B、バケット19Cの操
作のうちの特定の操作、すなわちアームクラウド操作、
バケットダンプ操作、バケットクラウド操作のうちの少
なくとも1つの操作を検出する第2の検出手段を構成さ
せてある。その他の構成は前述した図1に示す第1の実
施形態と同等である。
【0032】以上のように構成した第2の実施形態にお
ける動作を図4に示すフローチャートを用いて説明す
る。
【0033】図4に示すように、コントローラ13に圧
力センサ11,12の信号、及び図示しないが流量計
6、圧力センサ10の信号が読み込まれ、このコントロ
ーラ13の判別手段13aで、ブーム上げ操作を行なっ
ている状態であるかどうか、またはブーム上げ操作とブ
ームダンプ操作との複合操作を行なっている状態である
かどうか判別される(手順S10)。この判別がノーの
ときは、例えば、圧力センサ11から所定の信号が出力
されていないとき、あるいは圧力センサ12から所定の
信号が出力されているときであり、吊荷20の吊り上げ
作業が実施されていないと判別される。
【0034】この場合は、コントローラ13の出力手段
13bから電磁弁8の駆動部に、この電磁弁8を切換え
る制御信号が出力されず、これに伴い、パイロット作動
形リリーフ弁9も作動せず、このパイロット作動形リリ
ーフ弁9は、可変容量型油圧ポンプ2の吐出圧を掘削作
業等の通常作業に好適な所定の通常圧に保つ(図4の手
順S20)。
【0035】ここでまた前述したように、可変容量型油
圧ポンプ2の吐出圧は、圧力センサ10で検出され、コ
ントローラ13に入力される。例えば、コントローラ1
3の図示しない他の判別手段は、圧力センサ10から出
力される信号値と、あらかじめ記憶される通常値(通常
圧に相当)とを比較判別することにより、可変容量型油
圧ポンプ2の吐出圧が通常値とほぼ等しいかどうか確認
する。これにより可変容量型油圧ポンプ2の吐出圧が通
常値にほぼ等しくなるように維持するフィードバック制
御が実施される。
【0036】また前述したように、このような判別が行
なわれる間、コントローラ13の図示しない演算手段
は、流量計6から出力される信号に相応する可変容量型
油圧ポンプ2の押しのけ容積を演算し、その演算値に相
当する駆動信号をレギュレータ3に出力する。これによ
りレギュレータ3が駆動し、ブーム用流量制御弁5、ア
ーム用流量制御弁21、あるいは図示しないバケット用
流量制御弁のうちの該当するものの切換え操作量に相応
する流量を可変容量型油圧ポンプ2が吐出するように、
この可変容量型油圧ポンプ2の押しのけ容積を制御す
る。これにより、ブームシリンダ7、アームシリンダ2
2、バケットシリンダ23に可変容量型油圧ポンプ2か
ら吐出される圧油が供給され、ブーム19A、アーム1
9B、バケット19Cが適宜駆動し、所望の掘削作業等
の通常作業を実施できる。
【0037】また、上述した図4の手順S10の判別が
イエスのときは、圧力センサ11から所定の信号が出力
されているが圧力センサ12からは所定の信号が出力さ
れていないとき、すなわち、ブーム上げ単独操作による
吊荷20の吊り上げ作業が実施されている場合、あるい
はブーム上げ操作とアームダンプ操作との複合操作によ
る吊荷20の吊り上げ操作が実施されている場合であ
り、コントローラ13の出力手段13bから同図3に示
す電磁弁8の駆動部に、この電磁弁8を切換える制御信
号が出力される。これに伴い、固定容量型油圧ポンプ4
から吐出される圧油が、電磁弁8を経てパイロット作動
形リリーフ弁9の駆動部に与えられ、このパイロット作
動形リリーフ弁9は、可変容量型油圧ポンプ2の吐出圧
を前述した通常圧よりも大きな値、すなわち特定の上昇
圧に変更するように駆動する(図4の手順S30)。
【0038】これにより前述したように、可変容量型油
圧ポンプ2の吐出圧は、それまでに比べて増加し、ブー
ムシリンダ7に供給される圧油の圧力、すなわちブーム
19Aの上げ操作の駆動圧は、通常作業時よりも増し、
所定の吊荷20の吊り上げ作業をパワー不足を生じるこ
となく実施できる。なお、このような動作がおこなわれ
る間、例えば上述のように圧力センサ10の信号がコン
トローラ13に入力され、圧力センサ10から出力され
る信号の信号値が、あらかじめ記憶される上昇値(前述
の上昇圧に相当)にほぼ等しく維持されるように、可変
容量型油圧ポンプ2の吐出圧のフィードバック制御が実
施される。また、流量計6から出力される信号がコント
ローラ13に入力され、これに応じて上述のようにレギ
ュレータ3が制御され、可変容量型油圧ポンプ2からブ
ームシリンダ7の駆動に好適な流量が吐出される。
【0039】このように構成した第2の実施形態は、ブ
ーム上げ単独操作による吊荷20の吊り上げ作業の場合
と、ブーム上げ操作とアームダンプ操作との複合操作に
よる高揚程の吊荷20の吊り上げ作業の場合とを考慮し
たものであるが、いずれの場合も、前述した第1の実施
形態におけるのと同様に、ブーム用操作装置16の操
作、あるいはブーム用操作装置16の操作とアームダン
プのためのアーム用操作装置15の操作の他には、オペ
レータによる特別な操作を必要とすることがなく、圧力
センサ11,12を介して自動的にブーム上げの駆動力
を増加させることができ、優れた操作性が得られるとと
もに、吊荷20の吊り上げ作業の円滑化を実現できる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明の各請求項に係る
発明によれば、ブームの上げ操作を検出する第1の検出
手段から出力される信号と、アームの操作、及びバケッ
トの操作のうちの特定の操作を検出する第2の検出手段
とに基づいて、吊荷の吊り上げ作業が実施されているか
どうかをコントローラの判別手段で判別し、この判別手
段で吊荷の吊り上げ作業が実施されていると判別された
ときには、コントローラの出力手段から出力される制御
信号により電磁弁を駆動し、パイロット作動形リリーフ
弁のリリーフセット圧を上昇させ、通常時よりも大きな
吐出圧を確保させ、これらの一連の動作を従来技術にお
けるような切り替えスイッチの手動操作を要することな
く、自動的に行なわせることができ、従来オペレータに
与えていた吊り上げ作業に伴う煩わしさを解消し、優れ
た作業性の確保と、吊荷の吊り上げ操作の円滑化とを実
現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧ショベルの吊り上げ装置の第1の
実施形態を示す油圧回路図である。
【図2】図1に示す第1の実施形態に備えられるコント
ローラにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す油圧回路図であ
る。
【図4】図3に示す第2の実施形態に備えられるコント
ローラにおける処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 原動機 2 可変容量型油圧ポンプ 3 レギュレータ 4 固定容量型油圧ポンプ 5 ブーム用流量制御弁 6 流量計 7 ブームシリンダ 8 電磁弁 9 パイロット作動形リリーフ弁 10 圧力センサ 11 圧力センサ(第1の検出手段) 12 圧力センサ(第2の検出手段) 13 コントローラ 13a 判別手段 13b 出力手段 14 バケット用操作装置 15 アーム用操作装置 16 ブーム用操作装置 17a シャトル弁(第2の検出手段) 17b シャトル弁(第2の検出手段) 17c シャトル弁(第2の検出手段) 17d シャトル弁(第2の検出手段) 18 タンク 19 油圧ショベル 19A ブーム 19B アーム 19C バケット 20 吊荷 21 アーム用流量制御弁 22 アームシリンダ 23 バケットシリンダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機と、 この原動機によって駆動する少なくとも1つの可変容量
    型油圧ポンプ、及び固定容量型油圧ポンプと、 上記可変容量型油圧ポンプから吐出される圧油に伴って
    回動するブーム、アーム、及びバケットとを有する油圧
    ショベルに配備され、 上記可変容量型油圧ポンプの吐出圧を規定し、リリーフ
    セット圧を可変に調節可能なパイロット作動形リリーフ
    弁と、 上記固定容量型油圧ポンプの吐出管路に設けられ、この
    パイロット作動形リリーフ弁の上記リリーフセット圧を
    変更させる圧油を発生させる電磁弁と、 所定の吊荷の吊り上げ作業に伴う上記ブームの上げ操作
    に際して、上記パイロット作動形リリーフ弁の上記リリ
    ーフセット圧を上昇させる圧油を発生させるように上記
    電磁弁を駆動する制御信号を出力するコントローラとを
    備えた油圧ショベルの吊り上げ装置において、 上記ブームの上げ操作を検出する第1の検出手段と、 上記アームの操作、及び上記バケットの操作のうちの特
    定の操作を検出する第2の検出手段とを備え、 上記コントローラが、 上記第1の検出手段によって上記ブームの上げ操作が検
    出されている状態にあって、しかも上記第2の検出手段
    によって上記特定の操作が検出されていない状態にある
    所定の吊荷の吊り上げ作業状態にあるかどうか判別する
    判別手段と、 この判別手段で上記所定の吊荷の吊り上げ作業状態にあ
    ると判別された場合に上記制御信号を出力する出力手段
    とを含むことを特徴とする油圧ショベルの吊り上げ装
    置。
  2. 【請求項2】 上記第2の検出手段によって検出される
    特定の操作が、アームダンプ操作、アームクラウド操
    作、バケットダンプ操作、バケットクラウド操作のうち
    の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1記載
    の油圧ショベルの吊り上げ装置。
  3. 【請求項3】 上記第2の検出手段によって検出される
    特定の操作が、アームクラウド操作、バケットダンプ操
    作、及びバケットクラウド操作のうちの少なくとも1つ
    であることを特徴とする請求項1記載の油圧ショベルの
    吊り上げ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6568898B2 (en) 2000-05-26 2003-05-27 Komatsu Limited Hydraulic shovel with hoisting hook
KR100807923B1 (ko) * 2000-10-03 2008-02-27 가부시키가이샤 고마쓰 세이사쿠쇼 작업용 차량의 속도제어장치 및 그의 속도제어방법

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US6568898B2 (en) 2000-05-26 2003-05-27 Komatsu Limited Hydraulic shovel with hoisting hook
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