JPH1031622A - キャッシュメモリ装置 - Google Patents

キャッシュメモリ装置

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JPH1031622A
JPH1031622A JP8187782A JP18778296A JPH1031622A JP H1031622 A JPH1031622 A JP H1031622A JP 8187782 A JP8187782 A JP 8187782A JP 18778296 A JP18778296 A JP 18778296A JP H1031622 A JPH1031622 A JP H1031622A
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JP
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level cache
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primary
line
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JP8187782A
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Takahiro Uchimura
貴宏 内村
Takashi Yamamoto
敬 山本
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、セットアソシアティブ方式のキャ
ッシュへのデータ書き込み時間を短縮することのできる
構成の簡単なキャッシュメモリ装置。 【解決手段】 セットアソシアティブ方式の下位レベル
キャッシュから上位レベルキャッシュへ転送した各ライ
ンに対して、下位レベルキャッシュ内のセット内ROW
番号31を、上位レベルキャッシュのタグ6内に記憶し
ておく。下位レベルキャッシュへの書き込み時、下位レ
ベルキャッシュのROW選択に、上位レベルキャッシュ
のタグ6内に記憶しているROW番号を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロプロセッ
サ等のコンピュータに使用されるキャッシュメモリ装置
に係り、特に、主記憶装置に対するマッピング方式がセ
ットアソシアティブ方式である多階層のキャッシュメモ
リ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンピュータ等の記憶装置は、
階層構造に構成されている。通常、記憶階層は、幾つか
のレベルから構成されており、記憶管理は、隣接する2
つのレベル間毎に行われる。そして、より優先してデー
タ検索が行われる側の階層を上位レベルであるという。
すなわち、階層構造を持つ記憶装置に対してデータアク
セスが行われた場合、上位レベル記憶装置と下位レベル
記憶装置との両方にデータがあれば、上位レベル記憶装
置のデータが使用される。
【0003】このため、上位レベル記憶装置は、下位レ
ベル記憶装置よりも高速の記憶装置が使用される。しか
し、高速な記憶装置は、高価であるため下位レベルの記
憶装置よりも一般に小容量である。なお、2つのレベル
の記憶装置において、記憶管理の対象となるデータの単
位をラインと呼ぶ。
【0004】図2は一般のコンピュータに採用されてい
る階層構造を持つ記憶装置の構成を示すブロック図、図
3は4ウェイセットアソシアティブ方式を説明する図、
図4は4ウェイセットアソシアティヴ方式を2階層のキ
ャッシュ構成に対して採用したキャッシュメモリの構成
を示すブロック図、図5は図4に示すキャッシュメモリ
においてストア命令が実行された場合の動作を説明する
フローチャートである。図2〜図4において、1は主記
憶装置、2は2次キャッシュ、3、6はタグ部、4、7
はデータ部、5は1次キャッシュ、8はプロセッサ、9
はバス、10はセット、11はライン、12〜15はR
OW、16は比較器、17はROW選択制御論理であ
る。
【0005】図2に示す記憶装置は、階層構造を有し、
下位の記憶装置から順に、低速大容量の主記憶装置1
と、タグ部3、データ部4を有する中速中容量の2次キ
ャッシュ2と、タグ部6、データ部7を有する高速小容
量の1次キャッシュ5とにより構成されており、この例
は、1次キャッシュ5がプロセッサと同一のチップ内に
含まれているとしている。
【0006】図2において、いま、プロセッサ8から記
憶装置に対してデータのアクセス要求が出されると、ま
ず、1次キャッシュ5が検索される。プロセッサ8は、
1次キャッシュ5にデータがある場合、すなわち、1次
キャッシュ5がヒットした場合、1次キャッシュ5に対
してアクセスを行う。しかし、1次キャッシュ5にデー
タがない場合、すなわち、1次キャッシュ5がミスした
場合、下位レベルにある2次キャッシュ2が検索され
る。1次キャッシュ5の場合と同様に、2次キャッシュ
2でヒットすれば、プロセッサ8は、2次キャッシュ2
をアクセスし、ミスすれば主記憶装置1に対してアクセ
スを行う。
【0007】次に、キャッシュと下位の記憶装置とのマ
ッピング方式の1方式であるセットアソシアティブ方式
について図3を参照して説明する。
【0008】図3に示す例は、4ウェイセットアソシア
ティブ方式の例であり、キャッシュのタグ部及びデータ
部が、4ウェイセットアソシアティブキャッシュとな
る。このような構成のキャッシュは、下位の記憶装置か
らデータを1ライン分読み込んでラインを書き込む際
に、セット10内にあるROW#0番12、ROW#1
番13、ROW#2番14、ROW#3番15のいずれ
か1つを選択して書き込むことができるものである。
【0009】この4ウェイセットアソシアティブ方式
は、プロセッサ8からのアクセスによるロード動作の場
合に、書き込む場所が1箇所であるダイレクトマッピン
グ方式に比較して、4箇所のROWから1つを選択する
必要があり、この選択のために時間がかかるという欠点
を有している。
【0010】図3に示す4ウェイセットアソシアティブ
方式によるキャッシュの構成を用いて2階層のキャッシ
ュを構成した場合の構成例を図4に示している。図4に
示すような階層構造を持つキャッシュを有するコンピュ
ータシステムにおいて、プロセッサからストア命令が実
行された場合の動作が図5にフローチャートとして示さ
れており、以下、図4、図5を参照して、図4に示すキ
ャッシュに対するストア動作を説明する。なお、図5に
示す動作例は、1次キャッシュ5と2次キャッシュ2と
の間の書き込み処理にライトスルー方式及びライトアロ
ケート方式を採用した場合を示している。ライトスルー
方式とは、書き込みが1次キャッシュ5と2次キャッシ
ュ2との両方に対して行われる方式であり、ライトアロ
ケート方式とは、書き込みが1次キャッシュミス、2次
キャッシュヒットの場合、まず、2次キャッシュ2から
1次キャッシュ5へラインを転送し、それ以後、1次キ
ャッシュヒット時と同様の書き込み動作を行う方式であ
る。
【0011】(1)ストア命令の実行が開始されると、
プロセッサ8は、1次キャッシュ5に対してデータの書
き込み要求を出し、1次キャッシュ5に対応アドレスが
存在するか否かのヒットチェックを行い、1次キャッシ
ュがヒットしたか否かを判定する(ステップ20〜2
2)。
【0012】(2)ステップ22で、1次キャッシュヒ
ットチェックの結果が1次キャッシュヒットであること
が判明すると、1次キャッシュ5の対応アドレス位置に
データをストアする(ステップ23)。
【0013】(3)その後、1次キャッシュ5と、2次
キャッシュ2及び主記憶装置1とのデータの一致を図る
ため、2次キャッシュ2と主記憶装置1とにデータのス
トアを行う(ステップ24、25)。
【0014】(4)ステップ22で、1次キャッシュヒ
ットチェックの結果が1次キャッシュミスであることが
判明すると、次に2次キャッシュ2に対応アドレスが存
在するか否かのヒットチェックを行い、2次キャッシュ
がヒットしたか否かを判定する(ステップ26、2
7)。
【0015】(5)ステップ27で、2次キャッシュヒ
ットチェックの結果が2次キャッシュヒットであること
が判明すると、1次キャッシュ5と2次キャッシュ2と
の間の書き込み処理方式にライトスルー方式及びライト
アロケート方式を採用した図5に示す例の場合、2次キ
ャッシュ2から1次キャッシュ5へライン転送を行い、
1次キャッシュ5の対応アドレス位置にデータをストア
する(ステップ28、29)。
【0016】(6)その後、ステップ24、25の場合
と同様に、1次キャッシュ5と、2次キャッシュ2及び
主記憶装置1とのデータの一致を図るため、2次キャッ
シュ2と主記憶装置1とにデータのストアを行う(ステ
ップ30、31)。
【0017】(7)ステップ27で、2次キャッシュヒ
ットチェックの結果が2次キャッシュミスであることが
判明すると、主記憶装置1から2次キャッシュ2と1次
キャッシュ5とにライン転送を行う(ステップ32)。
【0018】(8)その後、ステップ23〜25の場合
と同様に、1次キャッシュ5、2次キャッシュ2、主記
憶装置1へのストアを順次行う(ステップ33〜3
5)。
【0019】前述した処理動作において、1次キャッシ
ュ5と2次キャッシュ2とは、共に4ウェイセットアソ
シアティブであるため、データを書き込む際にセット1
0内のROWを選択しなければならない。このため、書
き込み先アドレスを使用してタグ内のセット10を選択
した後、セット10内の各ROWに格納されているアド
レスを読み出して、そのアドレスと書き込み先アドレス
とを比較し、一致したROWにデータの書き込みを行
う。すなわち、データの書き込みに際しても、タグ内の
アドレスを一旦読み出してアドレス比較を行った後にし
か書き込みを行うことができない。
【0020】これらの動作は、前述したステップ23、
29、33の1次キャッシュへのストア処理、ステップ
25、30、34の2次キャッシュへのストア処理のそ
れぞれで行う必要がある。このことは、キャッシュ性能
の低下を招く重大な問題である。一般に、2次キャッシ
ュ2は、1次キャッシュ5に比べ低速であるため、2次
キャッシュ2への書き込みの頻度が高いほど性能低下が
顕著になる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上位レベルキャッシュ
と下位レベルキャッシュとからなるキャッシュメモリ装
置において、下位レベルキャッシュがセットアソシアテ
ィブ方式である前述した従来技術は、データを下位レベ
ルキャッシュへ書き込む際に、下位レベルキャッシュの
セット10内のROW選択を行う必要があり、このた
め、データの書き込みを行う前に、下位レベルキャッシ
ュのタグ部を読み出し、アドレス比較を行うことにより
下位レベルキャッシュのセット10内のROWを選択し
ているため、下位レベルキャッシュへのデータの書き込
みが低速になってしまうという問題点を有している。
【0022】そして、セットアソシアティブ方式を採用
している2次キャッシュ2に対するデータ書き込み時の
ROW選択時間を短縮することが、キャッシュ性能の向
上につながり、コンピュータシステム全体の性能の向上
のために、キャッシュの性能向上が不可欠である。
【0023】従って、本発明の目的は、簡単な構成で下
位レベルキャッシュのセット10内ROWの選択を高速
に行うことを可能にし、高速なデータの書き込みを行う
ことのできるキャッシュメモリ装置を提供することにあ
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、主記憶装置に対するマッピング方式がセットアソシ
アティブ方式である下位レベルキャッシュと、前記下位
レベルキャッシュよりも優先してデータ検索が行われる
上位レベルキャッシュとからなるキャッシュメモリ装置
において、前記下位レベルキャッシュ内の各ラインに対
応するセット内ROW番号を、上位レベルキャッシュ内
に記憶しておくことにより達成される。
【0025】また、前記目的は、前記上位レベルキャッ
シュから前記下位レベルキャッシュへデータを書き込む
際、前記上位レベルキャッシュ内に記憶しておいた前記
下位レベルキャッシュ内のラインに対応するセット内R
OW番号を使用して前記下位レベルキャッシュ内のRO
W選択を行うことにより達成される。
【0026】さらに、前記目的は、前記下位レベルキャ
ッシュ内のラインを前記上位レベルキャッシュへ転送す
る際、前記下位レベルキャッシュ内のそのラインに対す
るセット内ROW番号を同時に転送することにより、ま
た、主記憶装置に存在するラインを前記下位レベルキャ
ッシュ及び前記上位レベルキャッシュへ転送する際に、
前記下位レベルキャッシュ内のライン書き込み先ROW
番号予め決定しておき、そのROW番号を前記上位レベ
ルキャッシュへ同時に転送することにより達成される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるキャッシュメ
モリ装置の一実施形態を図面により詳細に説明する。
【0028】図1は本発明の一実施形態による多階層構
造を持つキャッシュメモリ装置に使用する1次キャッシ
ュの詳細な構成を示すブロック図であり、図の符号は図
2、図3の場合と同一である。
【0029】図1に示す本発明の一実施形態によるキャ
ッシュメモリ装置は、従来技術により説明した2階層の
キャッシュメモリにおいて、4ウェイセットアソシアテ
ィブ方式の1次キャッシュ5として、図1に示すキャッ
シュを使用するものである。
【0030】図1に示す本発明の一実施形態に使用する
1次キャッシュ5は、タグ部6に、データ部7に格納し
ているライン11のアドレス30だけでなく、そのライ
ン11の2次キャッシュ2内のセット内ROW番号31
をも記憶するように構成されている。図4により説明し
た従来技術の場合、キャッシュは、アドレスを格納して
いるタグ部6と、データを格納しているデータ部7とか
らなるが、図1に示す本発明の一実施形態による1次キ
ャッシュ5は、前述したように、タグ部6に、データ部
7に格納しているライン11のアドレス30だけでな
く、そのライン11の2次キャッシュ2内のセット内R
OW番号31も記録している点が、従来技術の場合と相
違している。なお、ROW番号31は、タグ部6以外の
部分に記憶されてもよい。
【0031】そして、図1に示す構成を有する1次キャ
ッシュを使用して、2次キャッシュ、主記憶装置を含む
3階層のキャッシュメモリを構成する場合、1次キャッ
シュについてのみ、図1に示すように、タグ部6に、デ
ータ部7に格納しているライン11のアドレス30だけ
でなく、そのライン11の2次キャッシュ2内のセット
内ROW番号31も記録するようにしておけばよい。
【0032】本発明の一実施形態によるキャッシュメモ
リ装置は、2次キャッシュ2へデータを書き込む際に、
1次キャッシュ5のタグ部6に格納している2次キャッ
シュ2のROW番号31を使用して、2次キャッシュの
セット10内のROW選択を行うことができる。このた
め、本発明の一実施形態によれば、2次キャッシュ2へ
のデータ書き込みに際して、2次キャッシュのセット1
0内の各ROWのタグ部を読み込んでROWの選択を行
う必要がなく、1次キャッシュ5から読み出された2次
キャッシュのROWにデータの書き込み処理を行えばよ
いことになる。
【0033】図1に示すような構成を持つ1次キャッシ
ュを用いて構成される本発明の実施形態によるキャッシ
ュメモリ装置においても、プロセッサからストア命令が
実行された場合の動作は、図5に示すフローで説明した
従来技術の場合と同様に行われる。そして、本発明の実
施形態において、従来技術の場合との相違は、図5に示
すステップ24、30、34における2次キャッシュ2
へのストア処理時の詳細な動作である。以下、これらに
ついて説明する。なお、本発明の一実施形態において
も、1次キャッシュ5と2次キャッシュ2との間の書き
込み処理方式として、ライトスルー方式及びライトアロ
ケート方式を使用するものとしている。
【0034】本発明の一実施形態の場合も、1次キャッ
シュ5と2次キャッシュ2とは、共に4ウェイセットア
ソシアティブであるため、各キャッシュにデータを書き
込む際に、セット10内のROWを選択しなければなら
ない。
【0035】そして、本発明の一実施形態は、2次キャ
ッシュ2へデータの書き込みを行う場合、2次キャッシ
ュ2のROW選択を、図1に示した1次キャッシュ5の
タグ部6から読み出した2次キャッシュ2のROW番号
により行うことができる。従って、本発明の一実施形態
によれば、2次キャッシュ2のタグ部3を読み出すこと
なく、2次キャッシュ2に対する書き込みを行うことが
でき、これにより、従来技術によるキャッシュメモリに
比較して高速な書き込み処理を行うことができる。
【0036】また、本発明の一実施形態は、2次キャッ
シュ2内のラインを1次キャッシュ5へ転送する際、前
記2次キャッシュ2内のそのラインに対するセット内R
OW番号を同時に転送している。さらに、本発明の一実
施形態は、主記憶装置1に存在するラインを2次キャッ
シュ2及び1次キャッシュ5へ転送する際、予め2次キ
ャッシュ2のROW番号を決定しておき、2次キャッシ
ュ2内のライン書き込み先ROW番号を1次キャッシュ
へ同時に転送している。
【0037】次に、これらのことを図5に示すフローに
より説明する。
【0038】まず、1次キャッシュ5のヒットで、1次
キャッシュ5へのストア後、2次キャッシュ2へのスト
アを行うステップ24の処理について見る。この場合、
1次キャッシュヒットであるので、対応する書き込みア
ドレスのデータが必ず2次キャッシュ2に存在する。そ
して、1次キャッシュのタグ部3には、対応する書き込
みアドレスのデータが存在する2次キャッシュ2内のR
OW番号が格納されている。従って、ステップ24の処
理で、2次キャッシュ2へのストアを行う場合、1次キ
ャッシュ5に記憶されている2次キャッシュ2内のその
ラインに対するセット内ROW番号を用いることによ
り、2次キャッシュ2のタグ部3を読み出すことなく、
2次キャッシュ2に対する書き込みを行うことができ
る。
【0039】次に、ステップ30の処理における1次キ
ャッシュ5へのストア後、2次キャッシュ2へのストア
について見る。この場合、1次キャッシュミスである
が、2次キャッシュヒットであるので、図5に示すよう
に、ステップ28の処理において、2次キャッシュ2か
ら1次キャッシュ5にライン転送が行われる。このと
き、前述したように、2次キャッシュ2内のそのライン
に対するセット内ROW番号が1次キャッシュに転送さ
れる。従って、その後の1次キャッシュ5へのストア
後、2次キャッシュ2へのストアの処理を行うステップ
30においても、前述したステップ24の場合と同様
に、1次キャッシュ5に記憶されている2次キャッシュ
2内のそのラインに対するセット内ROW番号を用いる
ことができ、2次キャッシュ2のタグ部3を読み出すこ
となく、2次キャッシュ2に対する書き込みを行うこと
ができる。
【0040】さらに、ステップ34の処理における1次
キャッシュ5へのストア後、2次キャッシュ2へのスト
アについて見る。この場合、1次、2次の両方のキャッ
シュミスであるので、図5のステップ32に示すよう
に、主記憶装置1に存在するラインを2次キャッシュ2
及び1次キャッシュ5へ転送している。ところで、ステ
ップ26の処理における2次キャッシュヒットチェック
において、2次キャッシュのタグ部の読み出しを行って
いる。そして、この読み出しと同時に、一番古いROW
を追い出して、そのROWに新たなデータを書き込むこ
とにすると、この時点で、2次キャッシュの書き込み先
のROWを決定することができる。
【0041】この結果を使用して、ステップ32の処理
で、2次キャッシュROW番号を1次キャッシュへのラ
イン転送時に同時に転送しておくことにより、その後の
1次キャッシュ5へのストア後、2次キャッシュ2への
ストアの処理を行うステップ34においても、前述した
ステップ24の場合と同様に、1次キャッシュ5に記憶
されている2次キャッシュ2内のそのラインに対するセ
ット内ROW番号を用いることができ、2次キャッシュ
2のタグ部3を読み出すことなく、2次キャッシュ2に
対する書き込みを行うことができる。
【0042】前述したように、本発明の一実施形態によ
れば、1次キャッシュ5へのストア後、2次キャッシュ
2へのストアの処理を行うステップ24、30、34に
おいて、2次キャッシュ2のタグ部3を読み出すことな
く、2次キャッシュ2に対する書き込みを行うことがで
きるので、2次キャッシュに対する書き込みを高速に行
うことができ、コンピュータシステム全体の性能の向上
を図ることができる。
【0043】前述した本発明の一実施形態は、本発明を
1次、2次の2つのキャッシュと主記憶装置からなる3
階層の構造を有するメモリ装置に適用したとして説明し
たが、本発明は、キャッシュとして、1次から3次の3
つのキャッシュを備えるようなメモリ装置にも適用する
ことができる。この場合、上位レベルにある2つのキャ
ッシュのタグ部に、そのキャッシュの1つ下位のキャッ
シュのセット内ROW番号を記憶しておくようにすれば
よい。
【0044】また、本発明の一実施形態によれば、下位
レベルキャッシュ内のセット内ROW番号を記憶するた
めの記憶量は僅かであり、前述した構成のキャッシュメ
モリを最小限の面積増加で提供することができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、キ
ャッシュメモリに階層構造を採用している場合、上位レ
ベルキャッシュのライン毎に下位レベルキャッシュ内の
セット内ROW番号を記憶しているので、下位レベルキ
ャッシュに対してデータの書き込みが発生したとき、上
位レベルキャッシュ内の下位レベルキャッシュのセット
内ROW番号を読み出して、下位レベルキャッシュのR
OW選択を行うことができ、これにより、高速な書き込
みの処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による多階層構造を持つキ
ャッシュメモリ装置に使用する1次キャッシュの詳細な
構成を示すブロック図である。
【図2】一般のコンピュータに採用されている階層構造
を持つ記憶装置の構成を示すブロック図である。8はプ
ロセッサ、9はバス、10はセット、11はライン、1
2〜15はROW、16は比較器、17はROW選択制
御論理
【図3】4ウェイセットアソシアティブ方式を説明する
図である。
【図4】4ウェイセットアソシアティヴ方式を2階層キ
ャッシュ構成に対して採用したキャッシュメモリの構成
を示すブロック図である。
【図5】図4に示すキャッシュメモリにおいてストア命
令が実行された場合の動作を説明するフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 主記憶装置 2 2次キャッシュ 3、6 タグ部 4、7 データ部 5 1次キャッシュ 6 1次キャッシュのタグ部 7 1次キャッシュのデータ部 8 セット 10 セット 11 ライン 12〜15 ROW 16 比較器 17 ROW選択制御論理

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主記憶装置に対するマッピング方式がセ
    ットアソシアティブ方式である下位レベルキャッシュ
    と、前記下位レベルキャッシュよりも優先してデータ検
    索が行われる上位レベルキャッシュとからなるキャッシ
    ュメモリ装置において、前記下位レベルキャッシュ内の
    各ラインに対応するセット内ROW番号を、前記上位レ
    ベルキャッシュ内に記憶しておくことを特徴とするキャ
    ッシュメモリ装置。
  2. 【請求項2】 前記下位レベルキャッシュへデータを書
    き込む際、前記上位レベルキャッシュ内に記憶しておい
    た前記下位レベルキャッシュ内のラインに対応するセッ
    ト内ROW番号を使用して前記下位レベルキャッシュ内
    のROW選択を行うことを特徴とする請求項1記載のキ
    ャッシュメモリ装置。
  3. 【請求項3】 前記下位レベルキャッシュ内のラインを
    前記上位レベルキャッシュへ転送する際、前記下位レベ
    ルキャッシュ内のそのラインに対するセット内ROW番
    号を同時に転送することを特徴とする請求項1または2
    記載のキャッシュメモリ装置。
  4. 【請求項4】 主記憶装置に存在するラインを前記下位
    レベルキャッシュ及び前記上位レベルキャッシュへ転送
    する際に、前記下位レベルキャッシュ内のライン書き込
    み先ROW番号予め決定しておき、そのROW番号を前
    記上位レベルキャッシュへ同時に転送することを特徴と
    する請求項1または2記載のキャッシュメモリ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013222434A (ja) * 2012-04-19 2013-10-28 Nec Corp キャッシュ制御装置、キャッシュ制御方法、及びそのプログラム

Cited By (2)

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