JP2000047942A - キャッシュメモリ制御装置及びその制御方法 - Google Patents

キャッシュメモリ制御装置及びその制御方法

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JP2000047942A
JP2000047942A JP10213172A JP21317298A JP2000047942A JP 2000047942 A JP2000047942 A JP 2000047942A JP 10213172 A JP10213172 A JP 10213172A JP 21317298 A JP21317298 A JP 21317298A JP 2000047942 A JP2000047942 A JP 2000047942A
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武洋 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リプレース時にデータブロックの参照頻度を
考慮し、かつオーバーヘッドにならないキャッシュメモ
リ制御装置及びその制御方法を提供する。 【解決手段】 プロセッサに設置され、レジスタと主記
憶装置間のデータのやり取りの際に使用する複数ウェイ
のキャシュメモリと、該キャシュメモリを制御するため
の制御手段を備えたセットアソシアティブ方式のキャッ
シュメモリ制御装置において、キャッシュメモリに格納
されるキャッシュタグを、データを格納するデータ部
と、該データのアドレスを格納するアドレスタグ部と、
該データが直近に参照されたデータか否かを把握するた
めの情報を格納するLRUビット部と、該データが参照
される参照頻度を把握するための情報を格納するアクセ
ス頻度ビット部とで構成し、リプレースアルゴリズムに
上記アクセス頻度ビット部の情報を考慮するキャッシュ
メモリ制御装置及びその制御方法が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャッシュメモリ
制御装置及びその制御方法に関し、特に、キャッシュの
ヒット率をあげるために、キャッシュのリプレース(追
い出し)を制御するアルゴリズムにアクセス頻度を考慮
するようにしたキャッシュメモリ制御装置及びその制御
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に、従来の情報処理システムにおけ
る記憶装置の代表的な階層構造(メモリヒエラルヒー)
を示す。ここでは、図の外部メモリとして主記憶装置を
想定しているが、一般には、それ以下に周辺記憶装置が
存在し、さらに、ディスク・キャッシュが使用されるこ
ともある。
【0003】図3において、アクセススピードは下の階
層ほど遅くなっており、パイプラインとレジスタのみで
動作しているとき、パイプラインの効率がもっとも良
く、プロセッサ(CPU)が最も速く動作する。通常R
ISCプロセッサはキャッシュからデータを読み込んで
レジスタに書く。キャッシュに必要なデータがない場合
をミス・ヒットと呼び、外部メモリにアクセスし、必要
なデータを読み込み、キャッシュ及びレジスタに書き込
む。外部メモリのアクセス速度は遅く、プロセッサはデ
ータ待ちの状態において実効速度が遅くなる。そのた
め、RISCプロセッサでは、キャッシュにヒット(必
要なデータがキャッシュに存在する状態)するように、
すなわちヒット率を上げるために、従来から、様々な工
夫をしている。
【0004】キャッシュの方式には、ダイレクトマップ
方式(あるデータに対し、キャッシュ内の格納場所が一
つ)、2ウェイ・セット・アソシアティブ方式(あるデ
ータに対し、キャッシュ内の格納場所が二つ)、4ウェ
イ・セット・アソシアティブ(同じく格納場所が四つ)…
…とあり、これらのいずれの方式も、アドレスの下位ビ
ットを判別して格納するラインを決定している。上記の
うち、ダイレクトマップ方式は、構造が単純であり、プ
ロセッサの内部周波数を高速化し易いという利点があ
る。
【0005】図4に、従来のキャッシュメモリ制御方法
で採用されているアクセス頻度を考慮しない、LRU方
法のキャッシュアクセスのタイミングチャートを示す。
【0006】データAがウェイ1に入っており、データ
アクセスがA→D→E→Aとあったとする。キャッシュ
にミスヒットし、外部メモリにアクセスがあった場合の
レイテンシーを100ns、キャッシュにヒットした場
合のレイテンシーを10nsとすると、アクセス頻度を
考慮しない従来方法では、データAのアクセスから次の
データAのアクセスまでの時間が300ns必要であ
る。次に、本発明に関連する技術を、過去の特許出願か
ら検証する。
【0007】RISCプロセッサとは限らず、この分野
はコンピュータの基幹技術であり、そのため、従来から
多数の特許出願がなされている。以下、遡及調査によ
り、その代表的なものを摘出して列挙する。
【0008】まず、特開平1−304551号公報に
は、複数個の小容量・高速アクセスのキャッシュメモリ
を階層化して設置する場合、プロセッサに近い上位キャ
ッシュに取り込まれたデータは、必ず下位キャッシュに
も取り込まれているので、この重複により全体としてメ
モリ使用効率が悪くなる問題点を解決するため、上位キ
ャッシュによる下位キャッシュへの参照履歴を記憶する
アドレスタグを新設する技術が開示されている。
【0009】また、特開平8−212133号公報に
は、キャッシュメモリに対応してライトデータバッファ
を設置し、レジスタからメモリへのデータの書き込みに
際してキャッシュミス(キャッシュにアンヒットの状
態)が生じる際には一旦ライトデータバッファにデータ
を書き込む方式を開示している特開昭63−31154
8号公報の技術の問題点の解決を目的とし、すなわち、
上記開示された方式において、同一キャッシュライン上
に同一ブロックを置く要求が連続する場合には、一旦キ
ャッシュミスが生じると、後続ブロックは先行ブロック
のための一連のキャッシュ制御の完了を待たされること
により、データ処理性能が大きく低下してしまう問題点
があることに着目し、この状態をアドレス比較器により
検出し、上記一連のキャッシュ制御の完了を待つことな
く、後続ブロックのデータを上記ライトデータブロック
に書き込めるようにする技術を開示している。
【0010】さらに、特開平8−263370号公報に
は、nウェイセットアソシアティブ方式のキャッシュメ
モリのヒット率を高めることを目的とし、nウェイキャ
ッシュ全体に対して、参照頻度情報を管理するLRUビ
ットレジスタを設置し、該レジスタ内の参照頻度情報に
従って、読み出すべきキャッシュのウェイを限定する技
術が開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】マイクロプロセッサ、
特にRISCプロセッサはキャッシュのヒットを前提に
デバイス及びシステムを設計しており、キャッシュのミ
スヒットが発生すると性能が大幅に落ちる。キャッシュ
のヒット率をあげるため、さまざまな工夫がされてい
る。本発明の目的も、キャッシュのヒット率を上げるこ
とである。
【0012】キャッシュの動作原理は、複数のデータ参
照要求が有する参照データの局所性を経験則により利用
するものであるが、プロセッサから遠い階層にある階層
メモリ、例えば、ディスクキャッシュ等には、キャッシ
ュのヒット率向上を目的として、(データのリプレース
アルゴリズム等において)データブロックの参照頻度等
の統計量を利用するものも見られる。しかしながら、プ
ロセッサに近い階層、いわゆるコアの階層においては、
データブロック内の管理領域は、オーバーヘッドを避け
る意味からも、最少不可欠のものに留められ、そのた
め、通常のキャッシュにおいては、LRUビットが管理
領域としての代表的な要素である。
【0013】これは、プロセッサによる参照直後若しく
は参照時点からの経過時間が比較的に少ないデータブロ
ックを識別するためのものであるが、その更新アルゴリ
ズムにも、リプレースアルゴリズムとからめて、多数の
特許出願がなされている。
【0014】本発明に係るキャッシュメモリ制御装置及
びその制御方法の考案に際しては、レジスタと主記憶装
置間のデータのやり取りに使用される通常のキャッシュ
においても、参照頻度等の統計量を利用することが計画
され、しかしながら、ブロセッサに近い動作領域である
ことを考慮して、上記のオーバーヘッドを避けるべきこ
とが意図された。
【0015】なお、上記の特開平1−304551号公
報に開示されている技術は、階層メモリの全体としての
メモリ使用効率をメモリ量の観点から改善するものであ
り、キャッシュのヒット率向上を目指す本発明の提案と
は異なる技術である。
【0016】また、特開平8−212133号公報に開
示されている技術は、ライトデータバッファを設置した
場合の特殊な条件下の処理速度低下を改善するものであ
り、本発明の提案のように、キャッシュのヒット率向上
そのものを目指す本流の技術ではない。
【0017】さらに、特開平8−263370号公報に
開示されている技術は、本発明の提案と目的は同じであ
るが、実施手段が異なっている。本発明の提案では、ハ
ードウェアが取り扱うデータブロックに、1データブロ
ック当たり最少1ビットの追加を要するだけであり、特
開平8−263370号公報に開示されているLRUビ
ットレジスタのような新たな回路要素の追加は必要では
ない。
【0018】本発明は、以上のような従来のキャッシュ
メモリ制御装置及びその制御方法における問題点に鑑み
てなされたものであり、リプレースアルゴリズムにデー
タブロックの参照頻度を考慮し、かつオーバーヘッドに
ならないキャッシュメモリ制御装置及びその制御方法を
提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点にかかるキャッシュメモリ制御
装置は、データを格納するデータ部と、前記データのア
ドレスを格納するアドレスタグ部と、前記データが直近
に参照されたデータであるか否かを把握するための情報
を格納する直近参照情報部と、前記データが参照される
参照頻度を把握するための情報を格納するアクセス参照
情報部とを含む複数のキャッシュラインからなる、複数
ウェイのセットアソシアティブ方式のキャッシュメモリ
と、前記キャッシュメモリへのアクセスに応じて、前記
直近参照情報部と前記アクセス参照情報部との情報内容
を書き換える情報書換手段と、キャッシュリプレースと
の必要が生じた場合に、前記直近参照情報部と前記アク
セス参照情報部とを参照して、前記複数ウェイのうちの
どのウェイのキャッシュラインをリプレースするかを決
定するリプレースライン決定手段と、前記リプレースラ
イン決定手段が決定したキャッシュラインのデータを主
記憶装置内の他のデータにリプレースするキャッシュリ
プレース手段とを備えることを特徴とする。
【0020】上記キャッシュメモリ制御装置では、アク
セス参照情報部がキャッシュラインに含まれている。そ
して、リプレースライン決定手段は、このアクセス参照
情報部内のアクセス頻度に関する情報を考慮してリプレ
ースラインを決定する。このため、キャッシュヒット率
が向上することとなり、データへの実効的なアクセス時
間が短縮される。
【0021】上記キャッシュメモリ制御装置において、
前記情報書換手段及び前記リプレースライン決定手段
は、例えば、前記キャッシュメモリの全体に対して1つ
設けることができる。
【0022】この場合、例えば、キャッシュメモリ制御
装置の半導体チップ内にしめる面積を小さくすることが
可能となる。
【0023】上記キャッシュメモリ制御装置において、
前記情報書換手段及び前記リプレースライン決定手段
は、また、複数のライン毎にそれぞれ1つ、あるいは1
つのライン毎に1つ設けることもできる。
【0024】この場合、直近参照情報部とアクセス参照
情報部とを参照すべきキャッシュラインの選択のための
時間が小さくなり、処理速度が向上する。
【0025】なお、上記キャッシュメモリ制御装置にお
いて、前記キャッシュメモリは、2ウェイセットアソシ
アティブ方式のものであることを好適とする。
【0026】上記目的を達成するため、本発明の第2の
観点にかかるキャッシュメモリ制御方法は、データを格
納するデータ部と、前記データのアドレスを格納するア
ドレスタグ部と、前記データが直近に参照されたデータ
であるか否かを把握するための情報を格納する直近参照
情報部と、前記データが参照される参照頻度を把握する
ための情報を格納するアクセス参照情報部とを含む複数
のキャッシュラインからなる、複数ウェイのセットアソ
シアティブ方式のキャッシュメモリを制御するキャッシ
ュメモリ制御方法であって、前記キャッシュメモリへの
アクセスに応じて、前記直近参照情報部と前記アクセス
参照情報部との情報内容を書き換える情報書換ステップ
と、キャッシュリプレースとの必要が生じた場合に、前
記直近参照情報部と前記アクセス参照情報部とを参照し
て、前記複数ウェイのうちのどのウェイのキャッシュラ
インをリプレースするかを決定するリプレースライン決
定ステップと、前記リプレースライン決定ステップで決
定したキャッシュラインのデータを主記憶装置内の他の
データにリプレースするキャッシュリプレースステップ
とを含むことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0028】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態に係るキャッシュメモリ制御装置で使用
されるキャッシュタグのブロック構成と、その制御を行
う論理部を示す図である。本発明の第1の実施の形態に
係るキャッシュメモリ制御装置で使用されるキャッシュ
タグ10は、データ部11、アドレスタグ部13、LR
Uビット15、アクセス頻度ビット17で構成される。
本実施の形態では、2ウェイ・セット・アソシアティブ
方式での、リプレースラインを決定する方法を示してい
る。ウェイ2のキャッシュタグもウェイ1と同じブロッ
ク構成であり、以下、符号の区別はしないものとする。
【0029】キャッシュのそれぞれのラインには、リプ
レースラインを決定し、かつLRUビット15やアクセ
ス頻度ビット17を書き換える各キャッシュラインに共
通の論理回路1が接続されている。また、各キャッシュ
ラインのデータ部11、アドレスタグ部13は、内部バ
ス12と接続されている。
【0030】また、この実施の形態にかかるキャッシュ
メモリ制御装置は、キャッシュメモリと主記憶装置(図
示せず)との双方に接続され、論理回路1が決定したリ
プレースラインのデータを主記憶装置内のデータと書き
換えるリプレース装置(図示せず)を備えている。
【0031】以下、図1を参照しつつ、本実施の形態に
係るキャッシュメモリ制御装置の制御方法について説明
する。
【0032】アクセス頻度ビット17のビット表示は、
あるウェイに対して連続してアクセスがあった場合にビ
ットを立てる(ビットの値を“1”にする)ように論理
部1の制御回路を構成する。また、リプレースすべきウ
ェイは、アクセス頻度ビット17のビットが立っていな
い方とする。両ライン(ウェイ1とウェイ2)のビット
が立っていない場合には、従来のLRU方式のアルゴリ
ズムに従ってリプレースするものとする。従って、アク
セス頻度ビット17がOFFになっていると共に、前記
LRUビット15がOFFにセットされているウェイを
優先してリプレースする。
【0033】アクセス頻度ビット17は、片方のウェイ
を連続してアクセスした場合にセットされる。一度アク
セスをすると、LRUビット15がセットされているの
で、結局、LRUビット15がセットされているウェイ
にアクセスがあった場合に、アクセス頻度ビット17を
セットするようにする。この時、もう片方のウェイのア
クセス頻度17のビットが立っていれば、そのアクセス
頻度17のビットはクリアする。
【0034】リプレース装置がキャッシュをリプレース
する時は、アクセス頻度ビット17を参照し、アクセス
頻度ビット17が“0"のウェイをリプレースする。他
方、LRUビット15については、従来の方法どおり、
アクセスがあったウェイのビットを立て、もう片方のウ
ェイのビットをクリアする。つまり、最後にアクセスの
あったウェイ側のLRUビット15が立っていることに
なる。また、アクセス頻度ビット17の制御方法は、連
続してアクセスのあったウェイ(つまりLRUビットが
立っているウェイ)をアクセスしたときに、アクセス頻
度ビット17のビットを立てる。その時に、もう片方の
ウェイのアクセス頻度ビット17をクリアする。
【0035】図2は、本発明の第1の実施の形態に係る
キャッシュメモリ制御装置のキャッシュアクセスの動作
を示すタイミングチャートである。
【0036】以下、図1を参照しつつ、図2に示すキャ
ッシュメモリ制御装置のキャッシュアクセスの動作タイ
ミングを説明する。
【0037】図2に示す2つのウェイに入るデータを、
それぞれA,B,C,D,E,Fとする。また、このデ
ータのアクセスの順番がA→A→B→C→A→D→E→
A→F→F→…とする。この時、1回目のAへのアクセ
スにより、データAの入ったウェイ1側のLRUビット
15が立てられる。次に、2回目のデータAへのアクセ
スで、LRUビット15が立っているウェイ1へのアク
セスなので、ウェイ1のアクセス頻度ビット17のビッ
トが立つ。データBをアクセスすると、LRUビット1
5が立っていないウェイ2へのアクセスとなり、まずウ
ェイ2にデータBが格納される。次にデータCをアクセ
スすると、アクセス頻度ビット17が立っていないウェ
イ2へのアクセスとなり、ウェイ2に格納されていたデ
ータBがデータCにリプレースされる。図では、再度デ
ータAのアクセスがあるが、データAはウェイ1に残っ
ているので、ウェイ1がアクセスされる。よって、この
時は、データのリプレースを必要としない。
【0038】次にアクセス頻度ビット17が書き変わる
場合を説明する。図2のデータアクセスの最後の2つ分
は、データFを連続してアクセスしている。1回目のデ
ータFへのアクセスでは、アクセス頻度ビット17のビ
ットが立っていない方のウェイ2をリプレースし、ウェ
イ2にデータFを格納する。このときウェイ2のLRU
ビット15が立つ。2度目のデータFのアクセスで、デ
ータFの入っているウェイ2のLRUビットが立ってい
るので、ウェイ2のアクセス頻度ビット17の1ットが
立ち、ウェイ1のアクセス頻度ビット17のビットがク
リアされる。次にリプレースされるウェイはウェイ1と
なる。
【0039】本発明に係る制御方法、すなわち、アクセ
ス頻度を考慮した方法で、A→D→E→Aとデータアク
セスをした場合、図2を参照すると、AからAまでのア
クセス時間は210nsとなる。従来の制御方法では、
同じくAからAまでのアクセス時間に、300nsが必
要であったから、この場合は、1.43倍の性能向上が
見られることになる。
【0040】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態に係るキャッシュメモリ制御装置で使用されるキ
ャッシュタグ10の構成は、図1に示す本発明の第1の
実施の形態に係るキャッシュメモリ制御装置で使用され
るキャッシュタグ10の構成と同じである。
【0041】但し、図1に示すLRUビット15、アク
セス頻度ビット17の各ビットの制御を行う論理部1
を、キャッシュ全体に対して一つを設置するのではな
く、それぞれのライン毎に設置するか若しくは複数のラ
インに対し一つを設置する。
【0042】キャッシュのデータ部11、アドレスタグ
部13、LRUビット15、アクセス頻度ビット17の
各動作は、本発明の第2の実施の形態に係るキャッシュ
メモリ制御装置と同じである。
【0043】本実施の形態の利点は、制御部とキャッシ
ュラインを接続及び選択する回路が必要ではなく、信号
がその回路を通らなくて良い分だけLRUビット15、
アクセス頻度ビット17の書き換えが高速にできること
である。従ってプロセッサの高速化が容易になる。
【0044】もっとも、第1の実施の形態のように、論
理回路1をキャッシュメモリ全体として1つだけ設ける
場合には、チップ面積を小さくすることが可能となる。
【0045】上記実施の形態は、いずれも、ウェイの数
が2個のキャッシュメモリ制御装置及びその制御方法で
あったが、本発明に係るキャッシュメモリ制御装置及び
その制御方法は、一般に、ウェイの数が複数の場合にも
適用可能である。
【0046】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明に係るキ
ャッシュメモリ制御装置及びその制御方法によれば、キ
ャッシュのヒット率向上させることができるので、プロ
セッサの実効処理速度をアップすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るキャッシュメ
モリ制御装置で使用されるキャッシュタグのブロック構
成と、その制御を行う論理部を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るキャッシュメ
モリ制御装置のキャッシュアクセスの動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図3】従来の情報処理システムにおける記憶装置の代
表的な階層構造(メモリヒエラルヒー)を示す説明図で
ある。
【図4】従来のキャッシュメモリ制御方法で採用されて
いるアクセス頻度を考慮しないLRU方法のキャッシュ
アクセスのタイミングチャートを示す。
【符号の説明】
1 論理部 10 キャッシュタグ 11 データ部 12 内部バス 13 アドレスタグ部 15 LRUビット 17 アクセス頻度ビット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データを格納するデータ部と、前記データ
    のアドレスを格納するアドレスタグ部と、前記データが
    直近に参照されたデータであるか否かを把握するための
    情報を格納する直近参照情報部と、前記データが参照さ
    れる参照頻度を把握するための情報を格納するアクセス
    参照情報部とを含む複数のキャッシュラインからなる、
    複数ウェイのセットアソシアティブ方式のキャッシュメ
    モリと、 前記キャッシュメモリへのアクセスに応じて、前記直近
    参照情報部と前記アクセス参照情報部との情報内容を書
    き換える情報書換手段と、 キャッシュリプレースとの必要が生じた場合に、前記直
    近参照情報部と前記アクセス参照情報部とを参照して、
    前記複数ウェイのうちのどのウェイのキャッシュライン
    をリプレースするかを決定するリプレースライン決定手
    段と、 前記リプレースライン決定手段が決定したキャッシュラ
    インのデータを主記憶装置内の他のデータにリプレース
    するキャッシュリプレース手段とを備えることを特徴と
    するキャッシュメモリ制御装置。
  2. 【請求項2】前記情報書換手段及び前記リプレースライ
    ン決定手段は、前記キャッシュメモリの全体に対して1
    つ設けられていることを特徴とする請求項1に記載のキ
    ャッシュメモリ制御装置。
  3. 【請求項3】前記情報書換手段及び前記リプレースライ
    ン決定手段は、複数のライン毎にそれぞれ1つ、あるい
    は1つのライン毎に1つ設けられていることを特徴とす
    る請求項1に記載のキャッシュメモリ制御装置。
  4. 【請求項4】前記キャッシュメモリは、2ウェイセット
    アソシアティブ方式のものであることを特徴とする請求
    項1に記載のキャッシュメモリ制御装置。
  5. 【請求項5】データを格納するデータ部と、前記データ
    のアドレスを格納するアドレスタグ部と、前記データが
    直近に参照されたデータであるか否かを把握するための
    情報を格納する直近参照情報部と、前記データが参照さ
    れる参照頻度を把握するための情報を格納するアクセス
    参照情報部とを含む複数のキャッシュラインからなる、
    複数ウェイのセットアソシアティブ方式のキャッシュメ
    モリを制御するキャッシュメモリ制御方法であって、 前記キャッシュメモリへのアクセスに応じて、前記直近
    参照情報部と前記アクセス参照情報部との情報内容を書
    き換える情報書換ステップと、 キャッシュリプレースとの必要が生じた場合に、前記直
    近参照情報部と前記アクセス参照情報部とを参照して、
    前記複数ウェイのうちのどのウェイのキャッシュライン
    をリプレースするかを決定するリプレースライン決定ス
    テップと、 前記リプレースライン決定ステップで決定したキャッシ
    ュラインのデータを主記憶装置内の他のデータにリプレ
    ースするキャッシュリプレースステップとを含むことを
    特徴とするキャッシュメモリ制御方法。
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