JPH10316066A - シート支持構造 - Google Patents

シート支持構造

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JPH10316066A
JPH10316066A JP12757697A JP12757697A JPH10316066A JP H10316066 A JPH10316066 A JP H10316066A JP 12757697 A JP12757697 A JP 12757697A JP 12757697 A JP12757697 A JP 12757697A JP H10316066 A JPH10316066 A JP H10316066A
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seat
rear fender
seat support
stay
fender
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Shinji Takahashi
伸治 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シートをリヤフェンダー上へ傷つけないように
取付ける。 【解決手段】リヤフェンダー42の上方に位置させた同
乗者シート39を支持するため、前後方向に3つのシー
ト支持ステー66、70及び73を設ける。前側のシー
ト支持ステー73はシートレール15からリヤフェンダ
ー42の外側を通り上部のクッションラバーを介して底
板69と連結する。中央部及び後部のシート支持ステー
66及び70はリヤフェンダー42の内側に配設され、
シートレール15と連結されたサブフレーム18で支持
され、シート支持ステー66の上部はヤフェンダー42
側へ取付けられたクッションラバー68を介して底板6
9を支持する。後側のシート支持ステー70はシート後
端部ステー72と連結し、このシート後端部ステー72
の上端部はリヤフェンダー42の上方でクッションラバ
ー74を介して底板69と連結する。これにより、同乗
者シート39はリヤフェンダー42の上方へ浮動支持さ
れ、リヤフェンダー42と非接触になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動2輪車のリ
ヤフェンダー上方にシートを支持するための構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】実公平6−40072号には、自動2輪
車のダブルシート後部を構成する同乗者シートをリヤフ
ェンダー上へ取付けて支持する構造が示されている。こ
の例では、リヤフェンダーの内側に剛性のある補強部材
を一体に設け、この補強部材にシートの前後部を直接取
付けるとともに、シートの中央部をリヤフェンダー上に
直接乗せて支持させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記構造の場
合、通常外観部品として装飾塗装が施されているリヤフ
ェンダーの表面にシートの底部が接触する可能性があ
り、こすれ等によってリヤフェンダー表面の塗装面を傷
つけ易くなる。
【0004】そのうえ、シートの中央部が直接リヤフェ
ンダーへ押し当てられるとシート側の大きな荷重がリヤ
フェンダーの接触部に集中するため、耐久性確保の点で
リヤフェンダーを樹脂製にしにくくなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本願発明に係るシート支持構造は、前後輪を支持する車
体フレームに支持されたリヤフェンダー上方にシートを
支持するための構造において、車体フレームに支持され
て上方へ突出するシート支持体を設け、このシート支持
体に取付けた弾性部材を介して、シート底部をリヤフェ
ンダー表面と非接触に保つよう支持したことを特徴とす
る。
【0006】このとき、前記シート支持体をリヤフェン
ダーの内側に配設するとともに、このシート支持体の上
部が接近するリヤフェンダーの一部に前記弾性部材を上
下に突出させて取付け、その上部をシート底部へ当接さ
せ、下部をシート支持体の上部へ当接させることもで
き、また、リヤフェンダーを樹脂製にすることもでき
る。
【0007】
【発明の効果】本願発明は、車体フレームに支持された
シート支持体に弾性部材を介してシート底部を支持さ
せ、このシート支持体の支持により、シート底部とリヤ
フェンダーを非接触に保つようにしたので、シート底部
はリヤフェンダーと直接接触しなくなる。
【0008】このため、通常外観部品として装飾塗装が
施されているリヤフェンダーの表面にシートの底部が接
触するおそれがなくなり、シート底部によるこすれ等に
よってリヤフェンダー表面の塗装面を傷つけることがな
くなる。
【0009】そのうえ、シート底部に加わる大きな荷重
は、弾性部材を介してシート支持体へ伝達されるため、
シート側の大きな荷重がリヤフェンダーの接触部へ集中
するようなことがなくなる。
【0010】その結果、シート側の荷重によってリヤフ
ェンダーが破損される心配がなくなり、特に、リヤフェ
ンダーを樹脂製にしても十分な耐久性が得られ、かつ荷
重を受けないで済む分だけリヤフェンダーの軽量化を図
ることができる。
【0011】また、シート支持体を内側に配設したリヤ
フェンダーの一部に弾性部材を取付けて上下方向へ突出
させ、その上部をシート底部へ当接させ、下部をシート
支持体の上部へ当接させれば、一つの弾性部材により上
下のシート支持体及びシート底部を同時に弾性支持でき
るので、弾性支持構造が簡単になりかつ取付作業が容易
になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本願発明
の一実施形態を説明する。図1は本願発明が適用された
自動2輪車の全体左側面図、図2はその主要部を拡大し
た図、図3はリヤフェンダー回りの左側面図、図4はリ
ヤフェンダー小組体の左側面図、図5は車体フレーム後
部の左側面図、図6は左側ガーニッシュの側面図、図7
は図3の7−7線断面図、図8は図3の8−8線断面
図、図9は図3の9−9線断面図、図10はリヤフェン
ダー前部の車体フレームに対する取付方を示す図、図1
1はシート前部のシートレールに対する取付方を模式的
に示す図、図12はシートの支持構造を示す断面図であ
る。
【0013】まず、図1及び図2に基づいて自動2輪車
全体の概略構造を説明する。この自動2輪車は全体とし
て、フロントフォークを大きく傾斜させたロングホイー
ルベースで、前後輪間の低い位置にエンジン、燃料タン
ク及びシートを配置したシートポジションが低いアメリ
カンタイプもしくはカクタムバイクの外観をなすように
構成されている。
【0014】前輪1を支持するフロントフォーク2の上
部は大きく後方傾斜するとともに、その上部がボトムブ
リッジ3及びトップブリッジ4を介してヘッドパイプ5
へ回動自在に支持されている。
【0015】トップブリッジ4に取付けられたハンドル
バー6は、一度上方へ大きく延出した後、グリップ部7
が下方へ向けられ、アメリカンタイプもしくはカクタム
バイクにおいて一般的なハンドル形状になっている。
【0016】ヘッドパイプ5が前端部に取付けられた主
フレーム10は、車体中心線に沿って前後方向へ配設さ
れ、前半部10aはヘッドパイプ5から緩く斜め下がり
に後方へ延び、その後屈曲して略上下方向へ延びる後半
部10bになっている。
【0017】ヘッドパイプ5の下部左右からはダウンフ
レーム11が左右一対で斜め下方へ延び、その下端部は
略水平に前後方向へ延びるロアフレーム12へ連続し、
この左右のロアフレーム12の後端部から斜め上方かつ
後方へリヤステイ13が左右一対をなして連続して延び
ている。
【0018】左右のロアフレーム12の後端部間にはク
ロスパイプ12aが設けられ、このクロスパイプ12a
の中間部に主フレーム10を構成する後半部10bの下
端部が連結されている(図2)。
【0019】左右のロアフレーム12の後部とリヤステ
イ13の下部との間を連結する略三角形状のピボットプ
レート14が車体の左右に対で設けられ、その中央部に
後述するリヤアームのピボット部14aが設けられてい
る。
【0020】主フレーム10を構成する前半部10aの
後端部からは、左右一対のシートレール15が斜め下が
りに後方へ延び、その中間部に左右のリヤステイ13の
各上部が接続されている。
【0021】左右のシートレール15は、中間部である
リヤステイ13との接続部近傍で屈曲して略水平に後方
へ延び、後述するリヤフェンダ42の外方を通過すると
ともに、外側面はグラブレール16で覆われている。
【0022】このグラブレール16は、共締め部材17
a及び17bにて、左右のシートレール15、並びにリ
ヤフェンダ内へ平行して配設されている左右一対のサブ
フレーム18と一体化されるとともに、グラブレール1
6の後端部にはリヤウインカ19が支持されている。
【0023】主フレーム10、ダウンフレーム11、ロ
アフレーム12、リヤステイ13及びシートレール15
は車体フレームを構成し、このうち、主フレーム10、
ダウンフレーム11及びロアフレーム12が車体フレー
ム前部をなし、ここにエンジン20が支持されている。
【0024】エンジン20は水冷2サイクル式である
が、あたかも空冷4サイクル式のような外観になるよう
に構成され、シリンダ部20aの左右は、空冷4サイク
ル式エンジンのシリンダ部側面の外観形状を模して、空
冷フィン様形状等が形成されたシリンダカバー20bで
覆われている。
【0025】このエンジン20は、気化器21を介して
サイドカバー22内のエアクリーナ22aから吸気さ
れ、排気管23、排気チャンバ23a並びに車体右側へ
配設されたサイレンサ24を経て排気される。
【0026】排気チャンバ23aは、図2に明らかなよ
うに、エンジン20の中央部下方を前後方向に配設さ
れ、後方へ向かって次第に拡径するダイバージョン部2
3bと、最大径で一定するストレート部23c及び後方
へ向かって次第に縮径するコーン状のコンバージョン部
23dで構成されている。
【0027】排気チャンバ23aの軸心部には、前側が
小径で後側が大径となるよう二段に径が変化する二段触
媒筒23eが前後方向へ長く配設され、その表面には触
媒が予め坦持され、二段触媒筒23eの内外を通過する
際に接触する比較的高温の排気ガスを浄化するようにな
っている。
【0028】ストレート部23cの上部にはクロスパイ
プ12aを逃げる湾曲部23fが形成されるとともに、
後端部近傍の側面からはテールパイプ23gが分枝して
車体右側へ延び、その後端部がサイレンサ24へ接続し
ており、このようにすることで排気チャンバ23aのセ
ッテイング自由度を高めている。
【0029】このテールパイプ23gの右側面は外観面
がメッキ処理された排気サイドカバー23hで覆われ、
車体右側方から見たときあたかもサイレンサ24がコン
バージョン部23dと一体になって連続しているかのよ
うな外観を呈するようになっている。
【0030】符号25はクランクケース、26は出力ス
プロケットであり、この出力スプロケット26によりチ
エーン27及びドリブンスプロケット28を介して後輪
29が駆動される。この後輪29は円板状のデイッシュ
ホイールを備えている。
【0031】後輪29は、リヤアーム30の後端部へ支
持され、このリヤアーム30は左右一対のアーム部30
aと、その各前端部を連結するクロス部30bからな
り、このクロス部30bがピボットプレート14のピボ
ット部14aに両端を支持されるピボット軸14b(図
2)を介して上下方向へ揺動自在に軸着されている。
【0032】また、図2中にピボットプレート14の一
部を切り欠いて示すように、主フレーム10の後半部1
0bのうちクロス部30b近傍部分は、前方へ湾曲する
凹部10cをなし、後半部10bが車体中央部に設けら
れていても、クロス部30bを後半部10bと干渉せず
に左右方向へ連続して設けることができるようになって
いる。
【0033】リヤアーム30の前部側における左右のア
ーム部30a間に形成された空間を利用してラジエタ用
リザーブタンク31が側面視でリヤアーム30のアーム
部30aと重なるように配設され、その上方には大部分
をサイドカバー22に覆われたバッテリ32が配設さ
れ、さらに、リヤアーム30のアーム部30a後部とリ
ヤステイ13の上部間に緩衝器33が取付けられてい
る。
【0034】主フレーム10上にはアメリカンタイプも
しくはカスタムバイクにおいて一般的である涙滴形の燃
料タンク34が支持され、その上面前部には各種のイン
ジケータやメータ等の計器類36を支持するためのメー
ターケース35が設けられ、その後部には燃料タンクの
注入口キャップ34dの頭部が突出している。
【0035】燃料タンク34の下部左右には補機類カバ
ー37が取付けられ、これら左右の補機類カバー37は
樹脂で形成されかつ表面がメッキされており、燃料タン
ク34の下方に位置するシリンダカバー20bの各上部
側面まで覆い、あたかも金属風エアークリーナーのよう
に見える外観になっている。
【0036】燃料タンク34の後方には段付きシート3
8がシートレール15上に支持され、この段付きシート
38は後部が一段高くなって同乗者用シート39をなす
ダブルシートになっている。
【0037】このシート38はシートポジションが低く
なるように後輪29近傍の低い位置へ配設され、前述の
ハンドルバー6及び燃料タンク34の形状とともに、ア
メリカンタイプもしくはカスタムバイクにおいて一般的
な、特徴のある車体外観を形成している。
【0038】同乗者用シート39の後方には、パイプ部
材を略アーチ状に形成したリヤグリップ40が上下方向
へ配設され、その下端部が連結されたリヤグリップ基部
41はリヤフェンダ42の外側を通ってシートレール1
5の後端部に支持されている。
【0039】リヤフェンダ42は左右のシートレール1
5間に入って支持されるとともに、後端部にはテールラ
イト43及びマッドガード44等が配設され、これらは
リヤフェンダ42内側のサブフレーム18に支持されて
いる。
【0040】符号45はヘッドパイプ5、主フレーム1
0の前半部10a及びダウンフレーム11で形成される
空間を覆う左右一対のガセット、46は補機類カバー3
7に覆われたオイルタンク、47はオイルポンプであ
り、インテークマニホールド近傍に取付けられて上方へ
延びるステー48に支持されたソレノイドバルブ49へ
接続している。
【0041】50は燃料コック、51は気化器21の下
流側にある吸入管へ接続されている吸気チャンバ、52
はラジエタ、52aは水ポンプである。
【0042】53はシフトペダル、54は車体右側のブ
レーキペダルであり、これらは、エンジン20の下部前
方に相当する位置に設けられ、運転者が足を前方へ投げ
出すアメリカンタイプもしくはカスタムバイクの乗車姿
勢をとれるようになっている。
【0043】ブレーキペダル54は、フロントステップ
55近傍に軸支され、ロアフレーム12の下方へ長さ方
向を前後方向に向けて配設されたマスターシンリンダ5
6を介してリヤブレーキキャリパ57を作動するように
なっている。
【0044】また、車体左側のロアフレーム12の中間
部にはサイドスタンド58(図1)が起伏自在に設けら
れ、リヤステイ13にはステップホルダ59を介してリ
ヤステップ59aが取付けられている。
【0045】次に、リヤフェンダーガーニッシュ16及
びリヤフェンダー42等のシートフレーム15に対する
取付構造並びにシートの支持構造を説明する。まず、図
4に示すように、リヤフェンダー42とサブフレーム1
8はリヤフェンダー小組体60を構成している。
【0046】図7及び図8に明らかなように、サブフレ
ーム18は左右一対でリヤフェンダー42の内側を前後
方向へ延びるパイプ部材であり、共締め部材17a、1
7bに対応する位置にブラケット61a、61bが下方
へ垂下して取付けられ、さらにこれらのブラケット61
a、61bの内側面側にナット62a、62bが溶接さ
れ、かつ外側面側にカラー63a、63bがそれぞれ溶
接されている。
【0047】これらのカラー63a、63bを、予めリ
ヤフェンダー42の側部に形成された開口部64a、6
4bに嵌合されているリング状のクッションラバー65
a、65bの穴に嵌合することにより、サブフレーム1
8とリヤフェンダー42は相互に連結一体化してリヤフ
ェンダー小組体60になっている。
【0048】なお、図7に明らかなように、左右のサブ
フレーム18間にリヤフェンダー42の上下方向内側に
沿ってアーチ状をなすシート支持ステー66が取付けら
れ、その頂部には予めリヤフェンダー42の頂部側に形
成された開口67に嵌合されているクッションラバー6
8の下部が当接し、直接リヤフェンダー42とシート支
持ステー66が接触しないようになっている。
【0049】このクッションラバー68の上部は、シー
ト38の底板69に形成された下方へ突出する突部69
aに当接し、シート38をリヤフェンダー42上に弾性
支持するとともに、その荷重をリヤフェンダー42に伝
えず、シート支持ステー66で受け止めるようになって
いる。
【0050】さらに、サブフレーム18の後部にも同様
のアーチ状をなすシート支持ステー70が取付けられて
リヤフェンダー42の内側へ上方へ突出して配設され、
この頂部にシート38の後端部側をボルト71により上
方より固定するようになっている(図3参照)。
【0051】図3に示すシート38は、その前後計3カ
所に設けられている各支持部を示すため、各支持部を通
る断面にしてあり、図12はこれに対応してさらにリヤ
フェンダー側も断面にして支持構造を示す図である。こ
れらの図で明らかなように、シート38の同乗者シート
39部分の底板69は、前部、中央部及び後部でそれぞ
れ別のシート支持ステー66、70及び73並びにシー
ト後端部ステー72で支持されている。
【0052】このうち、中央のシート支持ステー66は
前述した通りであり、後部のシート支持ステー70は、
ウエルドナット70aが設けられ、これとボルト71に
よりリヤフェンダー42上に配設されるシート後端部ス
テー72の後端部と連結されている。
【0053】シート後端部ステー72は側面視で略くの
字形に屈曲し、後半側は前記のようにリヤフェンダー4
2上へ重なってシート支持ステー70へ連結されるが、
前半側はリヤフェンダー42から離れるように斜め上方
へ延び、同乗者シート39後部で底板69の下方へ重な
るようになっている。
【0054】このシート後端部ステー72の先端部には
取付穴72aが形成され、ここにリング状のクッション
ラバー74が嵌合取付されている。シート後端部ステー
72の先端部はクッションラバー74を介して、頭部を
底板69にインサートされた植え込みボルト75とナッ
ト76により底板69と連結されている。
【0055】これにより、同乗者シート39の後部は、
底板69がクッションラバー74、シート後端部ステー
72及びシート支持ステー70を介してリヤフェンダー
42の上方に浮動支持される。
【0056】同乗者シート39の前部はシート支持ステ
ー73によって同様にリヤフェンダー42の上方へ浮動
支持される。すなわち、後述するようにして下端部をシ
ートレール15へ支持されたシート支持ステー73は、
シート支持ステー66と同様のアーチ状をなし、その上
部に設けられた取付穴74aにリング状のクッションラ
バー74が取付けられている。
【0057】シート支持ステー73は、このクッション
ラバー74を介して、頭部が底板69にインサートされ
ている植え込みボルト75及びシート支持ステー73の
下方から取付けられるナット76により同乗者シート3
9と一体化されている。
【0058】なお、クッションラバー74、植え込みボ
ルト75及びナット76は前記後部側と同一構造であ
り、同一符号を用いてある。また、図11にはこの支持
部における模式的な組み付け構造を示す。
【0059】このような支持構造により、図3及び図1
2に明らかなように、シート38の後部でありかつリヤ
フェンダー42の上方に位置する部分である同乗者シー
ト39は、前後計3カ所をシート支持ステー66、70
及び73並びにシート後端部ステー72を介してリヤフ
ェンダー42の上方に浮動支持され、底板69がリヤフ
ェンダー42と非接触になっている。
【0060】図5に示すように、シートレール15はパ
イプ部材であり、共締め部材17a、17bと対応する
位置にカラー80a、80bが横断方向へ貫通して取付
けられ、さらに後端部にもカラー81が横断して取付け
られている。この構造は左右のシートレール15で同じ
である。
【0061】図8に明らかなように、リヤグリップ基部
41の下部には、カラー80bに対応する位置に通し穴
82が形成され、その下端部は外側へ屈曲してシートレ
ール15の下部外周へ係合する回り止め部83になって
いる。
【0062】リヤグリップ基部41の下部後方には、図
9に示すように、カラー81と対応する位置に通し穴8
4及びウェルドナット85が設けられ、ボルト86によ
りシートレール15とリヤグリップ基部41が締結され
るようになっている。
【0063】リヤグリップ基部41の通し穴84より下
方には下方突出部41aが一体に延出形成され、ここに
位置決め穴87が形成されている。
【0064】図5に明らかなように、シートレール15
のカラー80aより前方には位置決め用ステー88が上
方へ突出して溶接され、ここに係止穴89aと通し穴8
9bが形成され、通し穴89b部分にはナット89cが
取付けられている。
【0065】図6に明らかなように、リヤフェンダーガ
ーニッシュ16は、断面略コ字状の装飾用外観を有する
部材であり、共締め部材17a、17bと対応する位置
に通し穴90a、90bが形成され、また前端部には係
止片92が前方へ一体に突出形成されている。この係止
片92は前端部側の仮止め部に相当する。
【0066】図7及び図8に明らかなように、リヤフェ
ンダーガーニッシュ16の通し穴90a、90bにそれ
ぞれ外方から磨き頭部91を有するボルトである共締め
部材17a、17bを入れてカラー80a、80bへ通
し、さらにリヤフェンダー小組体60のカラー63a、
63bに通してナット62a、62bと締結するように
なっている。
【0067】図6及び図9に示すように、リヤフェンダ
ーガーニッシュ16の後端部下面には略鈎状に屈曲しな
がら下方へ延出する係止片93が一体に形成され、リヤ
グリップ基部41の下方突出部41aに形成されている
位置決め穴87へ差し込まれて嵌合することにより下方
突出部41aへ係止するようになっている。この係止片
93は後端部側の仮止め部に相当する。
【0068】なお、係止片93の前後方向における幅
は、位置決め穴87の前後方向幅より狭く、略1/2程
度になっており、係止片93を位置決め穴87内へ差し
込んでから前後方向へずらせるようになっている。ま
た、後端部にはリヤウインカ19の取付座94が設けら
れている(図6)。
【0069】図10に示すように、位置決め用ステー8
8近傍のリヤフェンダー42の側面には取付段部95が
形成され、側部の開口96からクリップ97が差し込ま
れて取付けられ、このクリップ97には予めナット97
bが溶接されている。
【0070】一方、シートレール15には内方へ突出す
るステー98が溶接されており、このステー98に取付
段部95を重ね、それぞれの通し穴95a、97a及び
98aを一致させ、上方からボルト99を通してクリッ
プ97のナット97bへ締結することにより、リヤフェ
ンダ42の前部をシートレール15へ締結するようにな
っている。
【0071】図11に明らかなように、シート支持ステ
ー73の左右に下方へ延出して形成された両脚部77に
は通し穴78が形成されており、この通し穴78をシー
トレール15上に設けた位置決め用ステー88の通し穴
89b及びナット89cと一致させ、ボルト79で取付
けるようになっている。
【0072】次に、本実施形態の作用を説明する。図3
及び図12に明らかなように、シート38の後部である
同乗者シート39は、前後計3カ所をシート支持ステー
66、70及び73並びにシート後端部ステー72を介
してリヤフェンダー42の上方に浮動支持され、底板6
9がリヤフェンダー42と非接触になっている。
【0073】このため、通常外観部品として装飾塗装が
施されているリヤフェンダー42の表面に、シート38
の底板69が接触するおそれがなくなり、こすれ等によ
ってリヤフェンダー42表面の塗装面が傷つけられなく
なる。
【0074】また、リヤフェンダー42の上方に位置す
る同乗者シート39から加わる大きな荷重は、クッショ
ンラバー68及び74を介して、各シート支持ステー6
6、70及び73並びにシート後端部ステー72で受け
止められ、リヤフェンダー42内側のサブレーム18を
介して外側のシートレール15へ伝達される。
【0075】したがて、同乗者シート39の大きな荷重
は車体フレーム側で受け止められることになり、リヤフ
ェンダー42に大きな荷重が集中しないため、リヤフェ
ンダー42を樹脂製にしても破損の心配がなく、かつ荷
重を受けない構造にした分だけリヤフェンダー42を軽
量化することもできる。
【0076】そのうえ、クッションラバー68をリヤフ
ェンダー42に取付けたので、一つのクッションラバー
68により上下のシート支持ステー66及びシート38
の底板69に形成された突部69aを同時に弾性支持で
きるようになるため、弾性支持構造が簡単になりかつ取
付作業が容易になる。
【0077】なお、本願発明は上記の例に限定されず種
々に変形可能であり、例えば、クッションラバー68を
シート支持ステー66又は底板69の突部69a側へ取
付けておき、リヤフェンダー42にはこのクッションラ
バー68を通す大きめの通し穴を形成し、弾性部材をこ
の通し穴に貫通させて先端を他方端へ当接させるように
することもできる。
【0078】また、クッションラバー68の形状も吸盤
状等公知の種々なものを利用でき、さらにシート支持体
の構造も上記の例に限定されず、例えば、リヤステイ1
4等の車体フレームの一部をリヤフェンダー42の内側
へ延長して配設し、これをシート支持体に利用してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の適用された自動2輪車の左側面図
【図2】 その要部を拡大した図
【図3】 リヤフェンダー回りの左側面図
【図4】 リヤフェンダー小組体の左側面図
【図5】 車体フレーム後部の左側面図
【図6】 左側ガーニッシュの側面図
【図7】 図3の7−7線断面図
【図8】 図3の8−8線断面図
【図9】 図3の9−9線断面図
【図10】リヤフェンダー前部の車体フレームに対する
取付方を示す図
【図11】シート前部のシートレールに対する取付方を
示す模式図
【図12】シートの支持構造を示す断面図
【符号の説明】
15:シートレール、16:リヤフェンダーガーニッシ
ュ、18:サブフレーム、39:同乗者シート、42:
リヤフェンダー、66:シート支持ステー(シート支持
体)、68:クッションラバー(弾性部材)、69:底
板、70:シート支持ステー(シート支持体)、72:
シート後端部ステー(シート支持体)、73:シート支
持ステー(シート支持体)、74:クッションラバー
(弾性部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前後輪を支持する車体フレームに支持され
    たリヤフェンダー上方にシートを支持するための構造に
    おいて、車体フレームに支持されて上方へ突出するシー
    ト支持体を設け、このシート支持体の上部に取付けた弾
    性部材を介して、シート底部をリヤフェンダー表面と非
    接触に保つよう支持したことを特徴とするシート支持構
    造。
  2. 【請求項2】前記シート支持体をリヤフェンダーの内側
    に配設するとともに、このシート支持体の上部が接近す
    るリヤフェンダーの一部に前記弾性部材を上下に突出さ
    せて取付け、その上部をシート底部へ当接させ、下部を
    シート支持体の上部へ当接させたことを特徴とする請求
    項1に記載したシート支持構造。
  3. 【請求項3】前記リヤフェンダーが樹脂製であることを
    特徴とする請求項1又は2に記載したシート支持構造。
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