JPH10314930A - 鋳造品の砂分離再生装置 - Google Patents

鋳造品の砂分離再生装置

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JPH10314930A
JPH10314930A JP9352792A JP35279297A JPH10314930A JP H10314930 A JPH10314930 A JP H10314930A JP 9352792 A JP9352792 A JP 9352792A JP 35279297 A JP35279297 A JP 35279297A JP H10314930 A JPH10314930 A JP H10314930A
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JP
Japan
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sand
casting
conveyor
stage
transfer
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JP9352792A
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English (en)
Inventor
Albert Musschoot
マシュート アルバート
Daniel T Lease
ティー. リーズ ダニエル
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General Kinematics Corp
Original Assignee
General Kinematics Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D29/00Removing castings from moulds, not restricted to casting processes covered by a single main group; Removing cores; Handling ingots
    • B22D29/001Removing cores
    • B22D29/003Removing cores using heat
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22CFOUNDRY MOULDING
    • B22C5/00Machines or devices specially designed for dressing or handling the mould material so far as specially adapted for that purpose
    • B22C5/08Machines or devices specially designed for dressing or handling the mould material so far as specially adapted for that purpose by sprinkling, cooling, or drying
    • B22C5/085Cooling or drying the sand together with the castings

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Jigging Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属鋳造品からの砂の分離と熱処理を効果的
に行い、分離されたバインダー含む充填砂を再使用でき
る程度に再生処理すること。 【解決手段】 金属鋳造品の熱処理と、分離されたバイ
ンダーを含む充填砂の再生処理を2段階で行う2段処理
システムが提供される。この2段処理システムは、金属
鋳造品から充填砂を固まりの状態で分離すると同時に金
属鋳造品の熱処理を行う第1処理段階と、分離された充
填砂の再生処理を行う、分離配置された第2処理段階を
含む。そのため、金属鋳造品と砂が第1処理段階を通過
するとき流動化され加熱された砂が使用され、また、第
2処理段階では、砂のみが移送されて再生処理され、処
理された砂の少なくとも一部が第1処理段階に循環され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳物産業にいて、
鋳造品から砂を分離し、再使用できる程度に再生する装
置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】周知の
ごとく、振動処理装置は各種の広い用途に向けて開発さ
れている。各種材料を扱う処理システムの中で単独で使
用される装置として振動コンベアがある。振動コンベア
は、一般に、材料の処理や、材料をある処理施設から別
の処理施設に移送するのに使用される。振動コンベアの
特別な用途として、鋳物産業において、完成した鋳造品
を別の場所に移送するのに有利である。その他の重要な
用途として、鋳型を作る型砂や、鋳物の空隙を埋める充
填砂として、一般に樹脂で固めた砂を、鋳造品から分離
再生する用途がある。鋳造品が完成する、通常、シェー
クアウト(shake-out)と呼ばれる機械で、鋳造品から型
砂や充填砂が分離される。
【0003】シェークアウトは振動機であるため、水や
粘土で固められた砂は、振動によって簡単に緩み、鋳造
品から分離される。しかし樹脂バインダーで固められた
型砂や充填砂は、高温空気で加熱して砂に含まれる樹脂
を熱分解して、鋳造品の外面や内部空間に付着した砂を
除去しなければならない。その場合、砂は、除去室の床
で回収され、さらに熱処理、または化学処理して残った
樹脂を除去し、再使用に備えて貯蔵される。
【0004】砂に含まれる樹脂バインダーを熱分解でき
る温度で、樹脂を含む型砂や充填砂を分離し再生する技
術が米国特許第4,411,709号(中西)に開示されてい
る。米国特許第5,354,038号(Crafton)、及びその後の米
国特許第5,423,370号(Bonnemasou外)に述べられている
ように、砂除去は砂の流動床で行うのが有利である。特
に、米国特許第5,423,370号(Bonnemasou外)では、アル
ミ鋳造品からの砂の分離に流動床での処理が有効である
が、穏やかな処理であっても、アルミ鋳造品は高温に耐
えられないことを指摘している。
【0005】さらに、樹脂バインダーの熱分解によって
砂を再生する場合に、難しい問題が提起される。即ち、
エネルギー消費を少なくしていかに効率よく樹脂を熱分
解するかという問題である。また、これに関連して、一
般に金属鋳造品の熱処理は、鋳造品に損傷を与えること
なく、熱効率が高く効果の高い狭い特定の温度範囲に制
御されで熱処理環境で行う必要がある。金属鋳造品の熱
処理は、充填砂の除去目的、即ち、樹脂バインダーで固
められた充填砂を鋳造品から分離し、樹脂バインダーが
熱分解するのに充分な温度で行う必要がある。
【0006】特にアルミ鋳造品については、(1)制御
された狭い温度範囲で効率よく効果的な熱処理をし、
(2)鋳造品から充填砂を分離し、(3)その後、複数
の処理段階を経て、樹脂バインダーを完全に熱分解して
砂を再使用可能とする、互いに相反する要求がある。
【0007】本発明の、独特の振動加熱処理、充填砂の
分離、及び再生するシステムにより、上記の問題を克服
することができる。
【0008】本発明の一つの目的は、金属鋳造品から樹
脂で結合された型砂及び/又は充填砂を分離して砂を再
生するための装置及びシステムを提供することである。
また、振動力によって高温の鋳造品を移送し、鋳造品が
流動する砂の中を移動する過程で、砂の分離及び熱処理
が行われる流動床を有する上記装置及びシステムを提供
することをもう一つの目的とする。さらに、鋳造品を振
動移送する流動床に、回収した高温砂を循環させる連続
した振動コンベアが付属せた装置及びシステムを提供す
ることを更なる目的とする。金属鋳造品の熱処理と、樹
脂で結合された充填砂の分離と、分離された充填砂の再
生処理を全く別の場所で行う2段システムの装置及びシ
ステムを提供することを追加の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】従って、本発明の装置及
びシステムは、金属鋳造品から砂を分離再生する装置及
びシステムである。この装置及びシステムは、流動床
と、流動床に振動を与えて鋳造品を入口から出口まで移
送する振動手段を備えている。また、鋳造物入口の近傍
で流動床に高温砂を供給する手段、及び、鋳造物出口の
近傍で流動床から高温砂を循環のために取り出す手段を
備えている。また、この取り出し手段から供給手段に高
温砂を循環させる手段を備えている。さらに、流動床か
ら過剰砂を除去する手段を備えており、この除去手段
は、下端が所定の高さに調節された堰を有するオーバー
フロー・シュートを備えている。
【0010】代表的形態として、この装置は、砂を除去
して再使用する加熱室、加熱室に高温空気を供給する空
気圧送装置、及び、加熱室と給気装置を区画する格子状
の鋳造品支持床を備えている。鋳造品の支持床には、複
数の鋳造品移送路を形成する、装置の長手方向に延びた
複数の仕切板を設けることが有利である。振動する支持
床は、鋳造品搬入コンベアから流動床を通って鋳造品搬
出コンベアに至る連続した支持床であることが望まし
い。
【0011】多数の鋳造品移送路を形成する仕切板を用
いた有利な形態として、鋳造品を含む多数の砂型をロボ
ットで搭載する装置を備えた移送台を使用できる。この
移送台は複数の鋳造品を搭載できる複数の支持区画に区
分されていることが望ましい。各支持区画は、流動床内
の砂を流動させ加熱するための空気圧送装置から送られ
る高温空気が流動部分に通過できることが望ましい。
【0012】特に望ましい形態として、前記砂供給手段
が、流動床の鋳造品位置口の上流側にある鋳造品搬入コ
ンベアの上方に砂分配用開孔を有する砂分配コンベアを
備えていることが望ましい。また、前記砂取り出し手段
が、流動床の鋳造品出口の下流側にある鋳造品搬出コン
ベヤの下方にあり、移送コンベアに連絡する砂排出シュ
ートを備えていることが望ましい。さらに、前記砂循環
手段が、前記砂分配コンベアと移送コンベアとを接続す
る返送コンベアを備えていることが望ましい。
【0013】さらに望ましい形態として、流動床入口に
吊り下げられた鋳造品入口シール、及び、流動床出口に
吊り下げられた鋳造品出口シールを備え、各シールが流
動床の熱を保持する機能を果たすことである。さらに、
砂分配コンベア、砂搬出コンベア、及び、砂移送コンベ
アが、望ましくは全体が囲われ、熱遮断された振動移送
システムを一体化し、流動床に高温砂を高い熱効率で移
送することが望ましい。
【0014】別の形態では、複数の高温ガス分配ダク
ト、及び、金属鋳造部を含む砂型を載せる高温ガスが通
過可能な移送台を備えており、移送台は高温分配ダクト
の上方に設けられレール上を移動する。
【0015】別の形態では、各高温ガス分配ダクトが、
望ましくは、流動床の全幅に跨っており、加熱室の底面
と一定間隔を隔てた有孔の下面を有している。これによ
り、高温ガスは分配ダクトの周囲を通って砂に吹き込ま
れる。下向きに吹き出した高温ガスは、分配ダクトの間
の砂を上向きに通過して移送台の内部の砂を流動させ
る。
【0016】他の別の形態として、金属鋳造品と、樹脂
で固められた充填砂の2段処理システムが開示されてい
る。この2段処理システムには、金属鋳造品の熱処理と
同時に金属鋳造品から充填砂を除去する第1段処理部を
含む。さらに、この2段処理システムは、金属鋳造品か
ら除去された、少なくとも充填砂を後で再使用する、分
離配置された第2段処理部を含んでいる。
【0017】2段処理システムの第1段処理部では、鋳
造品入口及び鋳造品出口を含む鋳造品と砂の移送手段、
またこの第1段処理部の移送手段による移送過程で砂を
流動化させ、ほぼ均一な熱処理温度で砂を加熱する手段
を含んでいる。これによって、鋳造品が熱処理され、同
時に鋳造品の内部の充填砂を、少なくとも樹脂を含む砂
の固まりとして鋳造品から崩落させる。さらに第1段処
理部には、鋳造品から除去された充填砂、及び樹脂を含
む砂の固まりを含めて、全て、第1段処理部の移送手段
で、第2段処理部に移送し、バインダー樹脂を完全に熱
分解して完全に再生する。
【0018】2段処理システムの第2段処理部では、第
1段処理部の砂移送手段で送られた全ての砂を受け入れ
る砂入口を有する砂移送手段、及び第2段処理部の砂移
送手段で移送中の砂を再生温度で流動化させ加熱する手
段を含む。これにより、第1段処理部で金属鋳造品から
分離され、樹脂を含む砂の固まり、充分に加熱してバイ
ンダー樹脂を熱分解し、充填砂を再使用可能とする。さ
らに、第2段処理部には、再使用可能とした砂の少なく
とも一部を、第2段の移送手段から第1段処理部の移送
手段に循環させる手段を有しており、望ましくは、充填
砂の再使用可能とする手段の下流側に、過剰砂の排出手
段を有している。
【0019】この形態の望ましい形として、金属鋳造品
のほぼ均一な熱処理温度が第1の温度であり、全てのバ
インダー樹脂が完全に熱分解できる温度が第2の温度で
ある。また、鋳造品から分離され、樹脂を含む砂の固ま
りを、分離は位置された第1段処理部の移送手段から、
直接第2処理部に導入するのが2段処理システムの有利
な点である。本発明のこの構成により、固まりを含む全
ての充填砂を第2段処理部で処理して再使用可能とする
ことができる。第2段処理部には鋳造品が存在しないた
め、加熱温度が鋳造品に応じて要求される冶金学的仕様
に制限されることがない。
【0020】その他の本発明の目的、構成及び効果につ
いては、添付図面に基づくいかの詳細な説明によって明
らかとなる。
【0021】
【発明の実施の形態】先ず図1及び図4において、本発
明の鋳造品の砂分離再生装置及びシステムを全体符号1
0で示す。図1に示すように、砂分離再生装置10で
は、型砂、充填砂が付着した鋳造品12が、鋳造品搬入
コンベア14で流動床20の搬入され、鋳造品入口16
から延びる連続した流動床20の振動路を移動する過程
で処理が行われる。
【0022】詳しくは、鋳造品搬入コンベア14は、少
なくとも1個の鋳造品12が移送できる幅、望ましくは
複数の鋳造品を並べて移送できる鋳造品支持面即ち支持
床22を有している(図2参照)。図2に示すように、
鋳造品搬入コンベア14には長手方向に複数の仕切板を
設けて複数の鋳造品搬送路を形成しておくことが望まし
い。
【0023】図4に示すように、鋳造品支持面即ち支持
床22は、非平衡モーター、即ち偏心駆動装置26とバ
ネ付きロッカーアーム30による振動力が、例えば傾斜
軸32の方向に発生する。金属鋳造物12を含む砂型
が、振動力によって各移送路を流動床20に向かって移
送され、流動床20で型砂と充填砂が分離され、熱分解
により再生される。
【0024】別の優れた変形例として、金属鋳造品12
を含む複数の砂型を開放枠型の移送台25に載せて鋳造
品支持面即ち支持床22上を移送することができる。鋳
造品12を載せる移送台25(図6参照)は、正方形又
は長方形の側枠25bの内部が複数の棒25cによって
複数の区画25aに仕切られていることが望ましい。こ
うして、各移送台25の鋳造品支持区画25aを、流動
床20の流動する砂に送られる高温空気が通過する。
【0025】流動用の砂として、流動床20に入る前
に、金属鋳造品12を含む砂型に、その全体を覆うよう
に、高温の砂が散布される。高温の砂は、鋳造品搬入コ
ンベア14の上方で交差した砂分配コンベア34(図4
及び図5参照)から散布される。特に図2に示すよう
に、鋳造品搬入コンベア14の側壁36は、流動床20
に向かって運ばれる砂が横にこぼれ落ちないようにして
いる。
【0026】搬入コンベア14に一旦高温砂が供給され
ると、金属鋳造品12を含む砂型は鋳造品入口16を通
って流動床20に移送される。このとき、金属鋳造品1
2を含む砂型とそれを包む砂の層が、流動床20への金
属鋳造品入口16の上部から吊り下げられた鋳造品入口
シール40(図4参照)を押し戻す。これにより、鋳造
品入口シール40は、鋳造品12の通過に伴う流動床2
0内の熱の放散を防止する。
【0027】金属鋳造品12を含む砂型が流動床20に
達すると、鋳造品入口16から鋳造品出口46までの、
別の鋳造品支持面44に沿って加熱室42内を極め遅い
速度で移送される。この鋳造品支持面44は、搬入コン
ベア14と障害なく連続していること、即ち、障害物の
ない単一の振動面であることが望ましい。こうして、鋳
造品支持面即ち床面22、44は、同一のバネ付きロッ
カーアームで支持され、同一の非平衡モーター又は偏心
駆動装置26により、傾斜軸32の方向に振動力を発生
させることができる。
【0028】熱処理仕様に合致するように調整された高
温空気が、空気加熱供給炉(図示省略)で製造され、鋳
造品支持面44の下部でほぼ床面の全長に亘る対流型の
給気装置50に送られる。周知のように、給気装置50
に送られた高温空気は、床面44のほぼ全面に形成され
た複数の通気孔から、鋳造品12を含む砂型を囲む砂の
層を吹き込まれ、流動床20内の砂を流動させてさらに
加熱し、バインダー樹脂材料を熱分解する。さらに周知
のように、流動の強さを流動床20内の場所に応じて変
化させることができ、必要に応じ、砂に吹きこむ空気の
温度及び/又は通気孔の寸法を変えて空気量を変えるこ
とができる。金属鋳造品12が流動床20内で極めて遅
い速度で移動するため、流動床20の長手方向の各位置
で流動の強さを変えるのが効果的である。
【0029】図7〜図9には、金属鋳造品から砂を分離
再生する部分に別の流動床120用いた形態を示し、他
の部分は前記の装置10と同一である。図2に図示され
た形態の、鋳造品支持床22と流動床20の対流型の給
気装置50が、それぞれ複数の高温空気分配ダクト82
と、金属鋳造品12を含んだ砂型を載せ、高温空気の通
過が可能な移送台84に置き換えられている。この形態
では、移送台84が高温空気分配ダクト82の上面に設
けられた1対のレール86a、86b上を移動して流動
床120内を通過するため、鋳造品支持床24が不要と
なる。
【0030】詳しくは、高温空気分配ダクト82が流動
床120の全幅に亘り、通常、断面が長方形(図9参
照)であることが望ましい。高温空気分配ダクト82
は、又、流動床120の加熱室42の底面92と間隔を
隔てた有孔の底面90を有しており(図8参照)、図9
に示すように、高温空気が、分配ダクトを囲む砂96に
吹き込まれる。先ず高温空気は下に向かって吹き出さ
れ、高温空気分配ダクト82の間の上向きに通過して砂
96を流動化させ、移送台84で移送される途中の金属
鋳造品12を含む砂型を囲む砂96を流動化させる。
【0031】周知の通り、高温空気分配ダクト82の実
際の寸法及び構造、高温空気分配ダクト82の設置間
隔、その他の数値の決定は、図7〜図9の形態を理解で
きる当業者の能力の範囲内にある。
【0032】金属鋳造品12を含む砂型が加熱室42を
通過するに従い、型砂及び充填砂中のバインダー樹脂が
熱分解される、熱分解ガスは加熱室42の上部の排気筒
52から排出され、砂型から回収された砂は、床44に
支持され移送される金属鋳造品12の周りで流動する砂
と混合される。
【0033】後に判るように、非平衡モータ又は偏心駆
動装置26が、流動層20内の金属鋳造品12を含む砂
型を異なった速度で移送するのに使われる。鋳造品の冶
金学的処理、鋳造品の形状に対する冶金学的配慮、鋳造
品からの砂の完全分離、及び砂の再生に要する時間に応
じて、金属鋳造品12の移動速度を変えることが望まし
い。滞留時間については、第1に、モーター出力または
駆動速度の低減で、即ち流動床20内で、鋳造品移送台
又は鋳造品の前進運動に対する摩擦抵抗に打ち勝つ振動
力の水平方向成分を小さくすることによって延長するこ
とができる。処理時間については、第2に、モーター出
力または駆動速度を増加することであり、流動床20内
で、鋳造品移送台又は鋳造品の前進運動に対する抵抗に
打ち勝つ振動力の水平方向成分を大きくすることによっ
て増加することができる。このように、モーター出力ま
たは駆動速度により、振動力の上下方向成分が、長い滞
留時間の間、鋳造品が床に引きつけらたままの振動なし
の流動床に比べて、砂の流動を強化することができる。
後に判るように、金属鋳造品12を含む砂型の移動速度
は、振動力、又は非平衡モーター又は偏心駆動装置26
の毎分あたりの回転するを変えることによって調節でき
る。
【0034】金属鋳造品12及び分離された砂が鋳造品
出口46を通って流動床20から出るとき鋳造品出口シ
ール54が押し返される。鋳造品出口シール54は、鋳
造品出口46の上部に吊り下げられていることが望まし
い。鋳造品入口シール40と同様に、流動床20内の砂
の温度を維持する。鋳造品12とバインダーの熱分解に
よって剥離した砂型(充填砂を含む)は、鋳造品出口シ
ール54を通り、先に砂分配コンベアから供給された砂
と共に、鋳造品出口コンベア56に送られる。鋳造品出
口コンベア56は、流動床20の支持床44と連続した
障害物のない鋳造品支持床60を有していることが望ま
しい。即ち、全ての鋳造品支持床22、44及び60
は、障害物のない一体連続構造であることが望ましい。
【0035】鋳造品支持床22及び44について述べた
とおり、鋳造品支持床60は、同一のバネ付きロッカー
アームに支持され、同一の非平衡モーター又は偏心駆動
装置26によって、傾斜軸32に沿った方向の振動移送
力を発生する。鋳造品出口コンベア56の振動により、
金属鋳造品12及び分離された砂(再生した砂を含む)
を流動床20から排出する。図3に示すように、分離さ
れた砂の一部、好ましくは充填砂及び/又は砂型として
金属鋳造品12の外面に付着していた砂とほぼ等しい容
積の砂がオーバーフロー・シュート62から排出され
る。オーバーフロー・シュートは、鋳造品出口コンベア
56の側面に設けられるのが望ましく、その下縁64
が、所定量の砂を排出するための所定高さに設定された
堰の役割を果たす。金属鋳造品12がオーバーフロー・
シュート62を通過するとき、充填砂及び/又は型砂に
よって生じる過剰の砂が自動的にオーバーフロー・シュ
ート62から排出され、砂冷却器66に送られて冷却さ
れ、別の金属鋳造品を鋳込む充填砂及び/又は型砂とし
て再利用するために貯蔵される。
【0036】オーバーフロー・シュート62を通過した
後、金属鋳造品12と残った高温の砂(再生された砂を
含む)は流動床20を出て鋳造品出口コンベア56に移
る。残った高温の砂は、砂搬出コンベア70の真上にあ
る出口コンベア56の鋳造品支持床60の開孔又はスロ
ット(図示省略)を通って落下する。移送コンベア72
は、砂排出シュート70に集められた高温の砂を、図5
に示すように、返送コンベア74に移送し、このコンベ
アが高温の砂を砂分配コンベア34に返送する。砂分配
コンベア34は、鋳造品搬入コンベア14上に直角に延
び、鋳造品搬入コンベア14の手前の端の上方から向こ
う側の端に向かって拡がる分配スリット76を有してい
る。従って、砂分配コンベア34で高温の砂が移送され
ると、鋳造品搬入用コンベア14で移送の過程にある次
の金属鋳造品12に高温の砂が散布される。
【0037】明らかに、砂搬出コンベア72、砂返送コ
ンベア74、及び砂分配コンベア34は、保温された単
一の連続移送システムの一部であることが望ましい。こ
の移送システムは、前記の振動タイプであることが望ま
しいが、いくつかの移送システムが従来の形態であって
もよい。いずれにせよ、保温された連続移送システム内
で高温の砂を循環させることにより、システム効率を向
上させ、砂の加熱に要するエネルギーを著しく低減させ
る。
【0038】循環のために高温の砂が排出シュート70
から落下した後も、金属鋳造品12は、引き続き鋳造品
出口コンベア56によって移送される。金属鋳造品12
は、通常、鋳造品出口コンベア56により、個々に、又
は前記の移送台25等によって、冷却槽78に運ばれて
冷却される。金属鋳造物12は冷却される間も取出部8
0と呼ばれる振動コンベア、その他の従来の手段によっ
て移送され搬出される。
【0039】移送台25を用いる場合、所定数の、金属
鋳造物12を含む砂型をロボットで所定位置に載せる。
これらの位置は移送台25の内部の鋳造品支持区画25
aに当たる位置である。そして処理終了後も、鋳造品1
2の位置が変わらないため、鋳造品12は別のロボット
で移送台25から取り出される。
【0040】本発明の装置は、ローラー・コンベアを使
用せず、専ら、振動コンベアを使用している。振動コン
ベアは、砂の分離再生過程での金属鋳造品の移送だけで
なく、砂の循環にも使用できる。しかも、これは、高温
の砂を常時循環し高温の金属鋳造物12を含む砂型に直
ちに包むことによって行われる。
【0041】保温された移送システム内で高温の砂を循
環させることによって、循環する砂の全てを再加熱する
必要がなくなるため、型砂及び充填砂に含まれる樹脂バ
インダーの熱分解に要するエネルギー費用を低減でき
る。また、金属鋳造品を流動する砂の中を振動力で移送
することによって、流動床20中での砂の温度が均一化
するとも注目に値する。特に、この作用は、システム中
の鋳造品が流動床20中を移送されるとき、第1の低出
力、低速のモーターであっても、振動移送力の上下方向
成分によって強化される。詳しくは、振動移送力によっ
て生じる上下方向力は、砂回収処理の過程において、高
温空気と砂との混合、高温の砂自体の混合、及び高温の
砂と砂型や充填砂との接触を促進し、流動化作用を強化
する。
【0042】図10〜図12には、本発明のさらに別の
形態を示し、全体を符号200で示す2段形式の金属鋳
造品202と、バインダーを含む充填砂とを処理する装
置が図示されている。2段処理システム200には、金
属鋳造品202からの充填砂の分離と金属鋳造品の熱処
理を行う、全体を符号204で示す第1段処理部が含ま
れる。特に図10に示すように、2段処理システム20
0には、全体を符号206で示す分離配置された第2段
処理部が含まれ、ここで、金属鋳造品202から分離さ
れた少なくとも充填砂を再生処理する。
【0043】図10には、2段処理システムの第1段処
理部の概要が図示されており、鋳造品202を搬入する
鋳造品入口210と鋳造品を搬出する鋳造品出口212
を有する鋳造品移送手段が設けられている。第1段20
4の鋳造品コンベア208は、鋳造品202の支持面2
16と砂220の支持面218を有する第1加熱室21
4(図11参照)で構成され、さらに、第1給気ダクト
222が孔224から下向きに高温空気を吹き出し、支
持面218上の砂220を通り抜けて第1加熱室214
に送り込まれる。図11から判るように、第1給気ダク
ト222は、望ましくは鋳造品コンベアの長手方向に複
数箇所に設けられ、第1段処理部の移送手段208にお
ける砂の流動化及び加熱手段を構成する。
【0044】第1給気ダクト222に供給される空気の
温度を制御して、第1段処理部204の移送手段208
の砂220をほぼ均一な熱処理温度で加熱することがで
きる。これにより、鋳造品202を第1段204処理部
で熱処理し、同時に、鋳造品に付着した充填砂に含まれ
るバインダーを熱分解し、バインダーを含む充填砂が、
少なくとも固まりの形で分離するようにする。一旦充填
砂が分離すると、移送コンベア226(図10)によ
り、鋳造品202から分離した充填砂を含めて、全ての
砂が第1段処理部204の移送手段208から移送され
る。
【0045】詳しくは、移送コンベア226は、バイン
ダーを含む充填砂の固まりを含めて、全ての砂を第2段
処理部206に移送し、バインダーを完全に熱分解して
充填砂を再生する。
【0046】2段処理部システム200の第2段処理部
206については、第1段処理部204の移送コンベア
226で移送された全ての砂を受け入れる砂入口230
を有する第2段処理部の砂コンベア228の形の移送手
段が設けられている。さらにこの第2段処理部206の
砂コンベア228には、第1段処理部204から送られ
た砂236の支持面234、及び、高温空気を孔240
下向きに噴出し、支持面234の砂236を上向きに通
過させて、第2加熱室232に送り込む第2給気ダクト
238が設けられている。図12から判るように、第2
給気ダクト238は、望ましくは移送手段228の長手
方向に複数箇所に配列され、第2段206の移送手段2
28において砂を流動化させ加熱する手段を形成してい
る。
【0047】第2給気ダクト238に供給される空気の
温度を制御することにより、第2段処理部206の移送
手段228を通過する砂236を、完全に再生する温度
で加熱することができる。望ましくは、第1段処理部2
04で鋳造品202から分離された、バインダーを含む
充填砂が、第2段処理部206で、バインダーが完全に
熱分解する温度で加熱され、充填砂が再生処理される。
充填砂が再生処理されると、全体を符号242で示す砂
循環システムが、高温の砂236の少なくとも一部を、
第2段処理部の移送手段228から、第1段処理部の移
送手段208に移送し、これによりエネルギーが著しく
節約できる。さらに、分離された第2段処理部206に
は鋳造品202が存在しないために、第1段処理部20
4で必要な均一な熱処理温度よりはるかに高い温度で再
生処理することができる。
【0048】再び図11を参照すると、支持面216
は、鋳造品入口210から移送手段208を通って鋳造
品出口212にまで延びる連続した鋳造品移送経路の少
なくとも一部を形成している。同様に、支持面234
は、砂入口230から移送手段228を通って砂出口2
44にまで延びる連続した砂移送経路の少なくとも一部
を形成している。
【0049】図10に示すように、砂移送コンベア22
6は、第1段処理部204の移送手段208の下部を横
切る主要な上流部分226aが、シュート(図示省略)
等から砂を受け取る。第2段206に砂を直接送り込む
移送手段228と連絡する下流側の端部226bを有し
ている。また図10に示すように、砂循環移送システム
242は、砂出口244で第2段処理部206の移送手
段からの砂を受け取る上流側の端部242aを有し、第
1段処理部204の移動手段208の上部にあって、第
1段処理部208に砂を直接供給する下流側の端部24
2bを有している。
【0050】図10〜図12に図示した2段処理システ
ム200のその他の特徴として、充填砂の再生処理が行
われる、第2段処理部206の移送手段228の下流に
過剰の砂の排出手段を設けることができる。例えば、砂
循環移送システム242に砂出口244から排出される
処理ずみの砂を受け入れるスパイラル・エレベーター2
46を設け、このエレベーター246が処理ずみの砂を
螺旋通路を通して中間コンベア248に送り、このコン
ベア248が、処理ずみの砂を供給コンベア250に送
る。他の形態の説明から判るように、処理ずみの砂は、
第1段処理部204の連続的に送られて、鋳造品202
を包むのに使われ、熱処理と充填砂の分離が行われる。
【0051】再生処理過程で生じる過剰の砂を除去する
ため、中間コンベア248の下部に捕集箱254を設
け、過剰の砂を中間コンベア248から捕集箱254に
落下させて捕集する。また図10では、捕集された過剰
の砂は捕集箱254から砂冷却器255で冷却され、第
2段処理部で完全に再生処理された砂は、別の場所に送
って再使用することができる。
【0052】図10〜図12では図示省略したが、2段
処理システム200では、第1段及び第2段処理部20
4及び206にそれぞれ振動移送手段208及び228
を設けることが有利である。振動移送手段は、別の実施
形態で説明したものと同様の移送手段を用いることが望
ましく、鋳造品202と砂220を移送する第1段処理
部204では、鋳造品入口210から鋳造品出口244
まで延びている。また同時に、第1及び第2段処理部2
04、206の第1及び第2の加熱室214、232に
は、それぞれ断熱壁256、258が設けられ、第1及
び第2段204、206の各移送手段208、228が
保温された振動流動化移送経路を形成している。
【0053】流動化については、前記のとおり、第1及
び第2の給気ダクト222、238の各孔224、24
0から高温空気を下向きに吹き出し、それぞれ砂22
0、236の層内を上向きに通過して、それぞれ第1及
び第2加熱室214、232に送られる。
【0054】その他の点について、図10〜図12に図
示された実施形態では、充填砂分離室など、他の場所で
分離された、バインダーを含む充填砂を直接第2段処理
部206に移送する充填砂移送コンベア260を設ける
ことができる。充填砂分離室から送られる充填砂は、振
動ドラム264の充填砂入口262に保管されることが
望ましく、振動ドラム264で固まりに破砕された充填
砂は、出口266から充填砂コンベア260で移送さ
れ、鋳造品202から分離され、バインダーを含む充填
砂の固まりも含めて第1段処理部204の床から移送さ
れる砂と合流する。本発明の構成によると、本発明の2
段処理システムは、充填砂中のバインダーを第2段処理
部で完全に熱分解して鋳造の用途で再使用可能とする。
【0055】熱処理と砂の分離が第1段処理部204で
行われるため、第1段処理部204及び第2段処理部2
06は、大きく異なった温度で処理することができる。
従って、ほぼ均一な熱処理温度である第1段処理部20
4の第1温度は、鋳造品202の効果的で効率的な熱処
理と同時に充填砂が分離できる温度であり、一方、2段
処理システム200の第2段処理部206内に鋳造品2
02が存在しないために、第2段処理部の第2温度は、
砂を処理するための、第1温度よりはるかに高い温度を
選定することができる。その結果、第2段処理部206
ではより短い時間で砂の処理ができ、砂に加えられる熱
は、2段処理システム200が保温されていることによ
り充分に保存される。
【0056】図10〜図12に図示された形態のその他
の点については、図1〜図9に図示された先の形態と同
様である。また、第1及び第2給気ダクト222、23
8に供給される高温空気は、共通の炉でもよいが、個別
の炉であることが望ましい。さらに、第1給気ダクト2
22には酸素の少ないガスを供給できる炉を用いて、バ
インダーの燃焼を防止して均一な温度にすることが望ま
しい。
【0057】一方、第2加熱室232では、別の炉から
高温の酸素の豊富なガスを第2給気ダクト238に送
り、バインダーが完全燃焼できるようにして砂の再生を
促進する。
【0058】構成の細部については、多くの変形が可能
であり、これらは当業者に明らかである。例えば、移送
手段208、228に加えて、砂移送コンベア226,
分配コンベア226、スパイラル・エレベーター24
6、中間コンベヤ248、及び分配コンベア250は、
砂を移送する保温された振動コンベアあり、同時に、給
気ダクト222及び238を通じて送られる高温空気に
よって砂に与えられる熱を効率よく保持する。さらに、
2段処理システム内で移動する砂の温度を保持するのに
従来の技術が利用できる。
【0059】容量、温度、処理時間、コンベヤの高さ
等、運転上の諸要素については、用途によって異なり、
これらは、明らかに、当業者の能力の範囲内にある。
【0060】本発明のシステムによると、従来のものに
比べて、移送される砂の温度が均一化し、伝熱効果が最
大となり、以上に述べた本発明の最良の実施形態に、当
業者が細部の変更を加えることができるが、これらも本
発明の範囲にある。
【0061】の変更ができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の鋳造品の砂分離再生装置の平面図で
ある。
【図2】 図1の2−2線に沿った立面断面図である。
【図3】 図1の3−3線に沿った立面断面図である。
【図4】 図1の4−4線に沿った立面断面図である。
【図5】 図1の5−5線に沿った立面断面図である。
【図6】 複数の金属鋳造品を載せ、図1の装置内を移
動する移送台の斜視図である。
【図7】 本発明の別の実施形態の図2と同様の断面図
である。
【図8】 図7の8−8線に沿った立面断面図である。
【図9】 図7の9−9線に沿った立面断面図である。
【図10】 本発明のさらに別の実施形態の図1と同様
の平面図である。
【図11】 図10の11−11線に沿った立面断面図
である。
【図12】 図10の12−12線に沿った立面断面図
である。
【符号の説明】
10・・・砂分離再生装置 12・・・金属鋳造品 14・・・鋳造品搬入コンベア 16・・・鋳造品入口 20・・・流動床 22・・・支持床 24・・・仕切板 25・・・移送台 25a・・・支持区画 26・・・偏心駆動装置 30・・・バネ付きロッカーアーム 32・・・傾斜軸 36・・・側壁 40・・・鋳造品入口シール 42・・・加熱室 44・・・支持床 50・・・給気装置 120・・・流動床 82・・・加熱空気分配ダクト 84・・・移送台 86a、86b・・・レール 96・・・砂 90・・・有孔底面 52・・・排出口 46・・・鋳造品出口 54・・・鋳造品出口シール 56・・・鋳造品出口コンベア 60・・・支持床 62・・・オーバーフロー・シュート 64・・・下縁 70・・・砂排出シュート 72・・・移送コンベア 74・・・返送コンベア 76・・・分配スリット 80・・・搬出部 200・・・2段処理システム 202・・・金属鋳造品 204・・・第1段処理部 206・・・第2段処理部 208・・・鋳造品コンベア 212・・・鋳造品出口 214・・・第1加熱室 231・・・第2加熱室 216、218、234・・・支持面 220、232・・・砂 226・・・移送コンベア 228・・・砂コンベア 228・・・砂入口 246・・・通気孔 222・・・第1給気装置 238・・・第2給気装置 242・・・循環コンベアシステム 244・・・砂出口 246・・・スパイラル・エレベーター 248・・・中間コンベア 250・・・分配コンベア 210・・・鋳造品入口 254・・・捕集器 255・・・砂冷却器 262・・・充填砂入口 264・・・振動ドラム 266・・・出口 260・・・砂移送コンベア

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属鋳造品から砂を分離し再生する装置
    であって、 鋳造品を搬入する鋳造品入口を形成する手段と、鋳造品
    を搬出する鋳造品出口を形成する手段;砂の支持床を形
    成する手段と、前記鋳造品入口近傍の支持床に砂を供給
    する手段;前記砂の支持床に高温ガス吹き込み、砂を加
    熱し流動させる手段;及び前記鋳造品出口近傍の支持床
    から砂を分離して鋳造品入口に循環させる手段で構成さ
    れる鋳造品の砂分離再生装置。
  2. 【請求項2】 前記砂の支持床を形成する手段が、砂を
    支持する底面を有する加熱室で構成され、砂の支持床に
    高温ガスを吹き込む手段が、複数の高温ガス分配ダクト
    を含み、各ダクトが支持床を横断し、支持床の長手方向
    に間隔を隔てて配置されている請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記高温ガスを吹き込む手段が、上面と
    下面をもつ長方形断面の高温ガス分配ダクトであり、各
    ダクトが前記支持床を横断し、支持床の長手方向に間隔
    を隔てて配置されており、各ダクトの上面に敷設したレ
    ール上を移動する、鋳造品を含む砂型を載せる、高温ガ
    スが通過可能な移送台を含み、さらに、支持床を振動さ
    せて移送台を鋳造品入口から鋳造品出口まで移送させる
    振動手段を含む請求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記各ダクトが、加熱室の底面と間隔を
    隔てた有孔底面を有している請求項3記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記支持床を形成する手段が、支持面を
    有する加熱室と、加熱室の支持面を通して高温空気を上
    向きに吹き出す給気装置を有し、前記支持床には、その
    長手方向に複数の移送路を形成する複数の仕切板が設け
    られている請求項1記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記支持面が、搬入コンベアから出口コ
    ンベアに至る障害物のない連続した移送路を形成し、前
    記砂供給手段が、鋳造品入口の上流側の搬入コンベアの
    上方に分配スリットを有する分配コンベアで構成され、
    前記砂除去手段が、鋳造品出口の下流側の出口コンベア
    の下方の排出シュートに接続した移送コンベアで構成さ
    れている請求項5記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記支持床を形成する手段の側面に設け
    られ、支持床上に所定の高さの砂を維持するための、下
    端が堰を形成したオーバーフロー・シュートで構成され
    る過剰砂除去手段を含む請求1記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記砂除去手段から砂供給手段に至る保
    温されたコンベアを有し、高温の砂を循環させて支持床
    上で流動化させるための、砂を鋳造品出口の近傍から鋳
    造品入口に循環させる砂循環手段を含む請求項1記載の
    装置。
  9. 【請求項9】 複数の金属鋳造品を載せるための移送台
    を含み、この移送台が複数の鋳造品搭載用区画を有し、
    各区画を支持床上の砂を流動化させる高温空気が通過可
    能である請求項1記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記鋳造品を、鋳造品入口から鋳造品
    出口に移送し、さらに砂を流動化させ鋳造品入口から鋳
    造品出口に移送する振動力を発生する支持床を振動させ
    る振動手段を含む請求項1記載の装置。
  11. 【請求項11】 金属鋳造品から砂を分離し再生する装
    置であって、 鋳造品を搬入する鋳造品入口と、鋳造品を搬出する鋳造
    品出口を有する流動化移動床;前記流動化移動床の鋳造
    品入口の前方にある鋳造品搬入コンベア;前記鋳造品搬
    入コンベアの上方位置で砂分配スリットを有しており、
    この砂分配スリットが、鋳造品入口の上流側にある、流
    動化移動床に砂を循環させるための砂分配コンベア;前
    記流動化移動床に高温ガスを通して砂を加熱し流動化さ
    せる手段;鋳造品を搬出するための、前記流動化移動床
    の出口に通ずる鋳造品出口コンベア;前記鋳造品出口コ
    ンベアの下方にある砂排出シュートに接続した砂移送コ
    ンベア;前記流動化移動床の出口近傍で鋳造品出口コン
    ベアの側面に設けられたオーバーフロー・シュート;及
    び前記砂移送コンベアから砂分配コンベアに延び、砂の
    循環を行う砂返送コンベアで構成される金属鋳造品の砂
    分離再生装置。
  12. 【請求項12】 高温ガスを通過させて前記流動化移動
    床の砂を加熱流動化させる手段が、前記移動床を横断し
    て、移送路の長手方向に間隔を隔てて設けられ、上面と
    有孔下面をもつ長方形断面を有し、この有孔下面が流動
    移送路を構成する加熱室の底面と間隔を隔ている複数の
    高温ガス分配ダクト、及び、このダクトの上面に敷設さ
    れたレール上に設置され、金属鋳造品を含む砂型を搭載
    し、高温ガスが通過可能な移送台を含む請求項11記載
    の装置。
  13. 【請求項13】 前記流動コンベアベッドが、砂を分離
    再生する加熱室、加熱室に高温空気を供給する給気装
    置、及び、加熱室と給気装置を区分する格子状の鋳造品
    支持面で構成され、前記流動化移動床が、その長手方向
    に延びる複数の仕切板で複数の移送路に区分されてお
    り、前記鋳造品支持面が、鋳造品搬入コンベアから流動
    化移動床を経て鋳造品出口コンベアに至る、障害物のな
    い連続した移送路を形成している請求項11記載の装
    置。
  14. 【請求項14】 前記砂分配コンベアが、前記鋳造品搬
    入コンベアの上方を横切り、先端に向かって拡がる分配
    スリットを有している請求項11記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記オーバーフロー・シュートが、流
    動化移動床内で金属鋳造品からの分離によって生じる過
    剰の砂を所定高さに維持する堰の機能を果たす下端を有
    している請求項11記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記流動化移動床の鋳造品入口の上方
    から吊り下げられた鋳造品入口シール、及び、流動化移
    動床の鋳造品出口の上方から吊り下げられた鋳造品出口
    シールを含む請求項11記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記移送台に載せられた金属鋳造品
    を、砂分配コンベアから供給された砂と共に、鋳造品入
    口から鋳造品出口に移動させるための、前記流動化移動
    床に振動を与える手段を含む請求項11記載の装置。
  18. 【請求項18】 鋳造品から砂を分離して再生するため
    の、振動型砂再生システムであって、 鋳造品を搬入する鋳造品入口、及び鋳造品を搬出する鋳
    造品出口を有する流動化移動床;前記流動化移動床が、
    砂を分離再生する加熱室、この加熱室に高温空気を供給
    する給気装置、及び加熱室と給気装置を区分する鋳造品
    支持面で構成され、鋳造品支持面が格子状の板であり、
    金属鋳造品が鋳造品入口から鋳造品出口に移送される過
    程で、砂を加熱し流動させる高温空気が格子状支持面を
    通過し;鋳造品を移送するための、流動化移動床の鋳造
    品入口に接続する振動型鋳造品搬入コンベア;鋳造品搬
    入コンベアの上方に砂分配スリットを有し、このスリッ
    トが、流動化移動床の鋳造品入口の上流側にあり、流動
    化移動床に循環される砂の熱を保持するために、コンベ
    ア全体が保温材で囲われている、流動化移動床に砂を供
    給して循環させるための、振動型砂分配コンベア;前記
    鋳造品出口に接続し、鋳造品を搬出するための、振動型
    鋳造品出口コンベア;前記鋳造品支持面が、前記搬入コ
    ンベアから流動化移動を経て鋳造品出口コンベアに至る
    連続した障害物のない振動面を形成しており、 前記鋳造品出口コンベアの下方にある砂排出シュートに
    接続する、振動型砂移送コンベアであり、流動化移動床
    に循環される砂の熱を保持するため保温された砂移送コ
    ンベア;流動化移動床の鋳造品出口の近傍の鋳造品出口
    コンベアの側面に設けられたオーバーフロー・シュー
    ト;及び砂移送コンベアから砂分配コンベアにまで延び
    る振動による砂返送コンベアであって、循環される砂の
    温度を保持するため保温された砂返送コンベア;で構成
    される鋳造品の振動型砂分離再生システム。
  19. 【請求項19】 金属鋳造品と、バインダーを含む充填
    砂を処理するための2段処理システムであって、金属鋳
    造品から充填砂を分離し、金属鋳造品を熱処理する第1
    段処理部と、金属鋳造品から分離された、少なくとも充
    填砂を再生して再使用可能とする処理を行う、分離配置
    された第2段処理部を含むシステムにおいて、 前記第1段処理部が、 鋳造品を搬入する鋳造品入口と鋳造品を搬出する鋳造品
    出口を含む第1段で金属鋳造品と砂の移送手段;第1段
    処理部の砂の移送手段において、鋳造品を均一は熱処理
    温度で加熱して熱処理すると共に、鋳造品から充填砂
    を、少なくとも塊まりとして分離する、砂を流動化し加
    熱する手段;第1段処理部の砂の移送手段において、鋳
    造品を均一な熱処理温度で加熱し、鋳造品を熱処理し、
    同時に、鋳造品内部の充填砂に含まれるバインダーを熱
    分解し、バインダーを含む充填砂を鋳造品から少なくと
    も固まりとして分離する、砂を流動化させ加熱する手
    段;及び第1段処理部の砂の移送手段から第2段処理部
    へ、鋳造品から分離された充填砂を、バインダーを含む
    砂の固まり含めて、全て第2段処理部へ移送し、第2段
    処理部において充填砂のバインダーを完全に熱分解し
    て、再使用できる程度に再生する砂の移送手段;で構成
    され、 前記第2段処理部が、 前記第1段処理部の砂移送手段により送られる全ての砂
    を受け入れる、第2段処理部の砂の移送手段;第2段処
    理部の砂の移送手段において、第1段処理部で鋳造品か
    ら分離した充填砂の固まり、及びバインダーを含むその
    他の砂の固まりを、砂再生温度で加熱してバインダーを
    完全に熱分解し、再使用できる程度に再生する砂を流動
    化させ加熱する手段;及び第2段処理部の砂移送手段か
    ら、再生処理を終えた砂の少なくとも一部を第1段処理
    部の砂移送手段に循環するための砂循環手段;で構成さ
    れる、鋳造品から砂を分離し再生するための2段処理シ
    ステム。
  20. 【請求項20】 第1段処理部の砂移送手段が、鋳造品
    の支持面と砂の支持面を有する第1加熱室と、高温空気
    を上方に吹き出し、砂を通して第1加熱室に供給する第
    1給気装置とを備え、第2段の砂移送手段が、第1段処
    理部から送られた砂を支持する支持面を有する第2加熱
    室と、高温空気を上方に吹き出し、砂を通して第2加熱
    室に供給する第2給気装置とを備えている請求項19記
    載の2段処理システム。
  21. 【請求項21】 第1段処理部の鋳造品支持面が、連続
    した鋳造品移送路の一部を形成しており、連続した鋳造
    品移送路が、鋳造品入口から第1段処理部の移送手段を
    経て鋳造品出口まで延びており、第2段処理部の砂支持
    面が、連続した砂移送路の少なくとも一部を形成してお
    り、この連続した砂移送路が、砂の移送手段から、第2
    段処理部の砂移送手段を経て砂循環手段にまで延びてい
    る請求項20記載の2段処理システム。
  22. 【請求項22】 前記砂移送手段が、第1段処理部の砂
    移送手段からの砂を受け入れるための上流側の主要部
    と、受け入れた砂を第2段処理部の砂移送手段に送り込
    む下流側の端部を有しており、前記砂循環手段が、第2
    砂移送手段から砂を受け入れる上流側端部と、移送され
    た砂を第1段処理部に送る砂循環コンベアを備えている
    請求項19記載の2段処理システム。
  23. 【請求項23】 金属鋳造品から充填砂を分離し、金属
    鋳造品を熱処理する第1振動段階と、その後、少なくと
    も金属鋳造品から分離された充填砂を再生して再使用可
    能とする、分離配置された第2振動段階とを有する、金
    属鋳造品から分離されたバインダーを含む充填砂を処理
    する2段処理システムであって、 前記第1振動段階が、 鋳造品を搬入する鋳造品入口と、鋳造品を搬出する鋳造
    品出口を有する第1振動段階において鋳造品と砂とを移
    送する移送手段;第1振動手段の移送手段において、鋳
    造品を均一な熱処理温度で加熱して熱処理すると同時
    に、鋳造品に付着した充填砂に含まれるバインダーを熱
    分解して、鋳造品からバインダーを含む充填砂を少なく
    とも固まりとして分離する、砂を流動化し加熱する手
    段;第1振動手段における移送手段が、鋳造品を支持す
    る格子状の支持面を有する第1加熱室と、格子状の支持
    面から上向きに高温空気を吹き出し、砂を通過させて第
    1加熱室に送り込む第1給気装置とで構成され、鋳造品
    と砂とを鋳造品入口から鋳造品出口に向かって移動させ
    る第1移送手段に振動を与える手段を含み;鋳造品と砂
    とを鋳造品入口から鋳造品出口まで移動させる振動を発
    生する、第1振動段階における振動手段;及び鋳造品か
    ら分離された充填砂を、バインダーを含む充填砂の固ま
    りを含めて、全て第2振動段階に送り、バインダーを完
    全に熱分解して再使用できる程度にまで再生処理し、第
    1振動段階の移送手段の鋳造品入口及び鋳造品出口に近
    接した第1振動段階の移送手段からほぼ全ての砂を移送
    する手段;を有し前記第2振動段階が、 第1振動段階の砂移送手段から送られる全ての砂を受け
    入れる第2振動段階の砂移送手段;第2振動段階の砂移
    送手段における砂の流動化及び加熱手段であって、砂を
    再生温度で加熱し、第1振動段階で鋳造品から分離され
    た充填砂、及び、バインダを含むその他の砂の固まり
    を、バインダーが完全に熱分解される温度に加熱して再
    生し、砂を再使用可能とする手段;第1振動段階から送
    られた砂の支持面を有する第2加熱室と、高温空気を上
    向きに吹き出し、第2加熱室に供給する第2給気装置と
    で構成され、砂を砂入口から砂出口に移動させる第2振
    動段階の移送手段に振動を与える手段を含む第2振動段
    階の移送手段が、;砂を全体的に砂入口から砂出口へ移
    動させ、砂の少なくとも一部を循環させる第2振動段階
    の振動手段;及び第2振動段階の移送手段の砂出口の近
    傍で、第2振動段階の移送手段に接続し、充填砂が再使
    用できる程度にまで再生された後、第2振動手段の移送
    手段から第1振動段階の移送手段へ砂の少なくとも一部
    を循環させる手段;を有する金属鋳造品の充填砂の2段
    処理システム。
  24. 【請求項24】 第1温度が均一な熱処理温度であり、
    第2温度が、より高温の砂再生温度である請求項23記
    載の2段振動システム。
  25. 【請求項25】 別の場所で発生したバインダーを含む
    充填砂を第2処理段階の砂入口に投入して、第1処理段
    階から送られてた砂と混合し、鋳造品から分離された充
    填砂、その他のバインダーを含む砂の固まりを、第2処
    理段階でバインダーを完全に熱分解して使用可能とする
    ための、充填砂移送手段を含む請求項23記載の2段階
    振動処理システム。
  26. 【請求項26】 充填砂を再生する場所の下流側に過剰
    砂排出手段を有する請求項23記載の2段システム。
  27. 【請求項27】 第1及び第2段の移送手段が、保温さ
    れた流動コンベアである請求項23記載の2段システ
    ム。
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